JPH0712429A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH0712429A
JPH0712429A JP5153254A JP15325493A JPH0712429A JP H0712429 A JPH0712429 A JP H0712429A JP 5153254 A JP5153254 A JP 5153254A JP 15325493 A JP15325493 A JP 15325493A JP H0712429 A JPH0712429 A JP H0712429A
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JP
Japan
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refrigerant
compressor
flow
evaporator
air conditioner
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JP5153254A
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English (en)
Inventor
Tomomi Umeda
知巳 梅田
Toshihiko Fukushima
敏彦 福島
Mitsuo Kudo
光夫 工藤
Shozo Nakamura
昭三 中村
Ryoji Sato
良次 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】空気調和機は圧縮機1,凝縮器2,減圧装置
3,蒸発器4およびこれらの機器を接続する配管5,
6,7,8から構成される。配管5,6,7,8と凝縮
器2,減圧装置3,蒸発器4において、配管および伝熱
管内面に管軸に対し螺旋状の溝が設けられており、この
溝によって冷媒流が旋回流となっている。 【効果】気相と液相とが不連続な流動様式の冷媒気液二
相流でも、旋回流とすることで気相の合体を促進させ、
気相と液相とがそれぞれ連続しており、かつ管断面での
気相と液相とが均等分布である流動様式に変換できる。
この結果、減圧装置流入時の圧力変動が緩和され、冷媒
流動音および配管振動が低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍サイクルまたは冷
暖房サイクルを有する空気調和機に係り、特に、冷媒流
動音の低減および冷媒分配の改善を図った空気調和機に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術は、特開昭63−220054号公報
に示されているように、分流器内において軸流羽根車形
状の静翼(プロペラ)を設けることで、気液二相に分離
しがちな流体を、気液混合状態にして均等流を形成して
いる。
【0003】別の従来技術は、特開昭57−129371号公報
に示されているように、主減圧手段としての絞りの上流
側に補助減圧手段として多孔板を設置することで気泡の
均一化を図っている。
【0004】また別の従来技術は、特開平5−18638号公
報に示されているように、分流器に向かう冷媒流を渦流
とするために分流器に接続される配管内面に螺旋状ある
いは凹部を設け、分流器から分流管への冷媒分流の均一
化を図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、一
方は分流器内に軸流羽根車形状の静翼(プロペラ)を設
けているため、分流器のみでしか流動状態の改善が望め
ない。また、一方では分流器に接続されている配管内の
み冷媒流を渦流としているため、分流器のみでしか流動
状態の改善が望めない。従って分流器を取り付けられな
い熱交換器等の分岐管等の配管系への適用は考慮されて
いない。また冷媒流動音の低減への適用は考えられてい
ない。
【0006】また、一方では補助減圧手段である多孔板
を主減圧手段の上流側に設けることで、主減圧手段であ
る絞りにおける騒音は低減が期待できるが、その代り多
孔板に気相と液相とがそれぞれ不連続な流動状態、例え
ば、スラグ流の状態で流入することにより、この多孔板
で冷媒流動音が発生することが考慮されていない。ま
た、冷媒分配改善への適用は考えられていない。
【0007】本発明の目的は減圧機構を通過する気液二
相流の流動音を低減し、管断面における気相と液相との
均等分布を可能として冷媒分配をも改善することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は圧縮機,凝縮器,減圧装置,蒸発器を含
み、これらの機器を配管で接続して構成し、冷媒を圧縮
機から順次凝縮器,減圧装置,蒸発器を経て、再び圧縮
機に戻すサイクルで循環させる空気調和機において、サ
イクル内を流れる冷媒が旋回流であることを特徴として
いる。
【0009】また上記目的を達成するために、本発明は
圧縮機,凝縮器,減圧装置,蒸発器を含みこれらの機器
を配管で接続して構成し、冷媒を圧縮機から順次凝縮
器,減圧装置,蒸発器を経て、再び圧縮機に戻すサイク
ルで循環させる空気調和機において、サイクル内を流れ
る冷媒気液二相流が旋回流であることを特徴としてい
る。
【0010】また上記目的を達成するために、本発明は
圧縮機,凝縮器,減圧装置,蒸発器を含みこれらの機器
を配管で接続して構成し、冷媒を圧縮機から順次凝縮
器,減圧装置,蒸発器を経て、再び圧縮機に戻すサイク
ルで循環させる空気調和機において、サイクル内を流れ
る冷媒気液二相流を旋回させることで気相と液相とをそ
れぞれ連続した流れとしたことを特徴としている。
【0011】また上記目的を達成するために、本発明は
圧縮機,凝縮器,減圧装置,蒸発器を含みこれらの機器
を配管で接続して構成し、冷媒を圧縮機から順次凝縮
器,減圧装置,蒸発器を経て、再び圧縮機に戻すサイク
ルで循環させる空気調和機において、凝縮器,減圧装
置,蒸発器,凝縮器と減圧装置を接続する配管および減
圧装置と蒸発器を接続する配管内を流れる冷媒が旋回流
であることを特徴としている。
【0012】また上記目的を達成するために、本発明は
圧縮機,凝縮器,減圧装置,蒸発器を含みこれらの機器
を配管で接続して構成し、冷媒を圧縮機から順次凝縮
器,減圧装置、蒸発器を経て、再び圧縮機に戻すサイク
ルで循環させる空気調和機において、少なくとも減圧装
置の上流側の冷媒の流れが旋回流であることを特徴とし
ている。
【0013】また上記目的を達成するために、本発明は
圧縮機,凝縮器,減圧装置,蒸発器を含みこれらの機器
を配管で接続して構成し、冷媒を圧縮機から順次凝縮
器,減圧装置,蒸発器を経て、再び圧縮機に戻すサイク
ルで循環させる空気調和機において、少なくとも冷媒分
岐管の上流側の冷媒の流れが旋回流であることを特徴と
している。
【0014】また上記目的を達成するために、本発明は
圧縮機,凝縮器,減圧装置,蒸発器を含みこれらの機器
を配管で接続して構成し、冷媒を圧縮機から順次凝縮
器,減圧装置,蒸発器を経て、再び圧縮機に戻すサイク
ルで循環させる空気調和機において、冷媒の流れを旋回
流とするために、管内壁に管軸に対し螺旋状な溝が少な
くとも一本付いている配管または伝熱管を用いたことを
特徴としている。
【0015】また上記目的を達成するために、本発明は
圧縮機,凝縮器,減圧装置,蒸発器を含みこれらの機器
を配管で接続して構成し、冷媒を圧縮機から順次凝縮
器,減圧装置,蒸発器を経て、再び圧縮機に戻すサイク
ルで循環させる空気調和機において、冷媒の流れを旋回
流とするために、空気調和機を構成する機器または配管
内に、管軸と同軸に配置した少なくとも一枚の固定され
た旋回翼で構成される一つ以上の旋回器を用いたことを
特徴としている。
【0016】また上記目的を達成するために、本発明は
圧縮機,凝縮器,減圧装置,蒸発器およびこれらの機器
を配管で接続して構成し、冷媒を圧縮機から順次凝縮
器,減圧装置,蒸発器を経て、再び圧縮機に戻すサイク
ルで循環させる空気調和機において、冷媒の流れをする
ために、空気調和機を構成する機器または配管内に、管
軸に対し周方向に傾斜した複数の孔を有する一つ以上の
多孔板を用いたことを特徴としている。
【0017】また上記目的を達成するために、少なくと
も圧縮機,凝縮器,減圧装置,蒸発器およびこれらの機
器を配管で接続して構成し、冷媒を圧縮機から順次凝縮
器,減圧装置,蒸発器を経て、再び圧縮機に戻すサイク
ルで循環させる空気調和機において、冷媒の流れを旋回
流とするために、管内壁に管軸に対し螺旋状の溝が少な
くとも一本以上付いている配管または伝熱管を用いる
か、空気調和機を構成する機器または配管内に、管軸と
同軸に配置した少なくとも一枚以上の固定された旋回翼
で構成される一つ以上の旋回器を用いるか、または管軸
に対し周方向に傾斜した複数の孔を有する一つ以上の多
孔板を用いることで、サイクル内を流れる冷媒が旋回流
であることを特徴としている。
【0018】また上記目的を達成するために、本発明は
圧縮機,凝縮器,減圧装置,蒸発器を含みこれらの機器
を配管で接続して構成し、冷媒を圧縮機から順次凝縮
器,減圧装置,蒸発器を経て、再び圧縮機に戻すサイク
ルで循環させる空気調和機において、冷媒の流れを旋回
流とするために、管内壁に管軸に対し螺旋状な溝が少な
くとも一本以上付いている配管または伝熱管を用いる
か、空気調和機を構成する機器または配管内に、管軸と
同軸に配置した少なくとも一枚の固定された旋回翼で構
成される一つ以上の旋回器を用いるか、または管軸に対
し周方向に傾斜した複数の孔を有する一つ以上の多孔板
を用いることで、少なくともサイクル内を流れる冷媒気
液二相流が旋回流であることを特徴としている。
【0019】また上記目的を達成するために、本発明は
少なくとも圧縮機,凝縮器,減圧装置,蒸発器およびこ
れらの機器を配管で接続して構成し、冷媒を圧縮機から
順次凝縮器,減圧装置,蒸発器を経て、再び圧縮機に戻
すサイクルで循環させる空気調和機において、冷媒の流
れを旋回流とするために、管内壁に管軸に対し螺旋状な
溝が少なくとも一本付いている配管または伝熱管を用い
るか、空気調和機を構成する機器または配管内に、管軸
と同軸に配置した少なくとも一枚の固定された旋回翼で
構成される一つ以上の旋回器を用いるか、または管軸に
対し周方向に傾斜した複数の孔を有する一つの多孔板を
用いることで、少なくともサイクル内を流れる冷媒気液
二相流を旋回させることで気相と液相とをそれぞれ連続
した流れとしたことを特徴としている。
【0020】また上記目的を達成するために、本発明は
圧縮機,凝縮器,減圧装置,蒸発器を含みこれらの機器
を配管で接続して構成し、冷媒を圧縮機から順次凝縮
器,減圧装置,蒸発器を経て、再び圧縮機に戻すサイク
ルで循環させる空気調和機において、冷媒の流れを旋回
流とするために、管内壁に管軸に対し螺旋状な溝が少な
くとも一本付いている配管または伝熱管を用いるか、空
気調和機を構成する機器または配管内に、管軸と同軸に
配置した少なくとも一枚の固定された旋回翼で構成され
る一つ以上の旋回器を用いるか、または管軸に対し周方
向に傾斜した複数の孔を有する一つ以上の多孔板を用い
ることで、少なくとも凝縮器,減圧装置,蒸発器,凝縮
器と減圧装置を接続する配管および減圧装置と蒸発器を
接続する配管内を流れる冷媒が旋回流であることを特徴
としている。
【0021】また上記目的を達成するために、本発明は
圧縮機,凝縮器,減圧装置,蒸発器を含みこれらの機器
を配管で接続して構成し、冷媒を圧縮機から順次凝縮
器,減圧装置,蒸発器を経て、再び圧縮機に戻すサイク
ルで循環させる空気調和機において、冷媒の流れを旋回
流とするために、管内壁に管軸に対し螺旋状の溝が少な
くとも一本付いている配管または伝熱管を用いるか、空
気調和機を構成する機器または配管内に、管軸と同軸に
配置した少なくとも一枚以上の固定された旋回翼で構成
される一つ以上の旋回器を用いるか、または管軸に対し
周方向に傾斜した複数の孔を有する一つ以上の多孔板を
用いることで、減圧装置の上流側の冷媒の流れが旋回流
であることを特徴としている。
【0022】また上記目的を達成するために、本発明は
圧縮機,凝縮器,減圧装置,蒸発器を含みこれらの機器
を配管で接続して構成し、冷媒を圧縮機から順次凝縮
器,減圧装置,蒸発器を経て、再び圧縮機に戻すサイク
ルで循環させる空気調和機において、冷媒の流れを旋回
流とするために、管内壁に管軸に対し螺旋状の溝が少な
くとも一本付いている配管または伝熱管を用いるか、空
気調和機を構成する機器または配管内に、管軸と同軸に
配置した少なくとも一枚の固定された旋回翼で構成され
る一つ以上の旋回器を用いるか、または管軸に対し周方
向に傾斜した複数の孔を有する一つ以上の多孔板を用い
ることで、少なくとも冷媒分岐管の上流側の冷媒の流れ
が旋回流であることを特徴としている。
【0023】また上記目的を達成するために、本発明は
圧縮機,凝縮器,減圧装置,分配器,蒸発器を含みこれ
らの機器を配管で接続して構成し、冷媒を圧縮機から順
次凝縮器,減圧装置,蒸発器を経て、再び圧縮機に戻す
サイクルで循環させる空気調和機において、冷媒の流れ
を旋回流とするために、空気調和機を構成する機器また
は配管内に、管軸と同軸に配置した少なくとも一枚以上
の固定された旋回翼で構成される一つ以上の旋回器を用
いるか、または管軸に対し周方向に傾斜した複数の孔を
有する一つ以上の多孔板を用いることで、冷媒分配器の
上流側の冷媒の流れが旋回流であることを特徴としてい
る。
【0024】
【作用】上記のように構成された空気調和機において、
管内壁に管軸に対し螺旋状な溝が少なくとも一本付いて
いる配管または伝熱管を用いたり、また空気調和機を構
成する機器または配管内に、少なくとも一枚の固定され
た翼で構成される一つ以上の旋回器を用いたり、管軸に
対し周方向に傾斜した複数の孔を有する一つ以上の多孔
板を用いることで、冷媒がどんな流動様式の気液二相流
であっても冷媒の流れが旋回流となる。このため、質量
のある液冷媒に作用する遠心力がガス冷媒よりも大きい
ため液冷媒は管壁側に、またガス冷媒は管中心側に集ま
りそれぞれ気相と液相とが連続した流動様式、例えば、
環状流の流動様式を形成する。また、流速の合成ベクト
ルが管軸方向に対し、角度を有するため管軸方向の流速
成分が減少し、気泡の合体も促進され気相と液相とがそ
れぞれ連続した流動様式である例えば環状流への移行が
効果的に行われる。
【0025】この結果、どのような流動様式の冷媒気液
二相流であっても、流れが旋回されることで、例えば、
環状流となるため、冷媒流動音では気相と液相とが各々
連続した流れとなり減圧装置に流入することで流動音並
びに配管振動が低減され、また冷媒分配では管断面にお
いて気相と液相が均等分布となるため冷媒分配が改善さ
れる。
【0026】また、冷媒単相流においても、例えば液冷
媒であれば圧縮機から吐出される冷凍機油は液冷媒より
も比重が小さいため、旋回流とすることで冷凍機油が管
路中心に集まり、冷凍機油が配管内壁に付着せずに輸送
されるようになるため、冷凍機油のサイクル内滞留量が
減少し油戻りが向上する。
【0027】
【実施例】以下、本発明による空気調和機の実施例を図
面を参照して説明する。
【0028】図1から図6に冷媒流を旋回流として流す
領域の実施例を示す。
【0029】図1は、空気調和機の構成と冷房運転時の
冷媒の流れを示す図である。空気調和機は、圧縮機1,
凝縮器2,減圧装置3,蒸発器4およびこれらの機器を
接続する配管5,6,7,8から構成されている。空気
調和機内の冷媒は、圧縮機1で圧縮されて高温高圧の冷
媒蒸気となり、凝縮器2で冷却されて凝縮し、減圧装置
3により室温よりも低い温度の気液二相の冷媒となり、
蒸発器4で室内から熱を奪い蒸発し再び圧縮機1に戻
る。
【0030】本発明では図1に示す圧縮機1から出た冷
媒が再び圧縮機1に戻るまでの配管5,6,7,8と凝
縮器2,減圧装置3,蒸発器4において、図2に示すよ
うに配管(伝熱管)10を流れる冷媒流が旋回流9とな
っている。
【0031】また、本発明では図1に示す凝縮器2,減
圧装置3,蒸発器4とそれらを接続している配管6,7
において、この領域は冷媒が気液二相流の状態であるこ
とが多く、この領域における冷媒流を図3に示すように
液相11と気相12がそれぞれ配管10内を旋回しなが
ら流れている。
【0032】また、本発明では図4に示す減圧装置3と
して用いる膨張弁13において、弁棒14と絞り15と
の隙間に流入する冷媒流(絞り15の上流側の流れ)が
旋回流9となっている。
【0033】また、本発明では図5に示す減圧装置3と
して用いるキャピラリチューブ18において、キャピラ
リチューブ18の上流側配管19内を流れる冷媒流が旋
回流9となっている。
【0034】また、本発明では図6に示す配管22を流
れる冷媒を配管23と配管24に分配する分配器21に
おいて、分配器21に流入する配管22を流れる冷媒流
が旋回流9となっている。
【0035】また、本発明では図7に示す配管25を流
れる冷媒を配管26と配管27に分流する分岐管におい
て、配管25を流れる冷媒流が旋回流9となっている。
【0036】図8と図9に冷媒流の旋回流化に伴う流動
様式の変換例ならびに図10に流動様式と騒音との関係
の例を示す。
【0037】その結果、例えば図8に示す垂直上昇流、
図9に示す水平流のように断続した気泡31と液32が
混在するスラグ流においても、例えば旋回器28を用い
て流れを旋回させると、旋回器28の上流側の流れは液
相11と気相12とが各々連続した環状流,環状噴霧流
といった流れとすることができる。図10に膨張弁を通
過する冷媒気液二相流の流動様式と騒音レベルとの関係
を示す。図10に示されているように、例えば、スラグ
流34から環状流35に冷媒の流動様式を変換させるこ
とで騒音の低減を図ることができる。また冷媒分配にお
いて管断面における気相と液相との分布が均等となるた
め分配効率も向上する。
【0038】図11から図20に冷媒流を旋回流とする
方法の実施例を示す。
【0039】図11は配管37の内壁に短周期の螺旋上
の凹凸溝38を設けたものである。また図12は配管3
9の内壁に複数の長周期の螺旋溝38を設けたものであ
る。短周期の螺旋溝を設けた方がまた螺旋溝が深い方が
旋回強さは強い。
【0040】図13にサイクルに旋回器を取り付けた実
施例を示す。旋回器40は圧縮機1と凝縮器2の配管5
上、凝縮器2と減圧装置3との配管6上、減圧装置3と
蒸発器4との配管7上および蒸発器4と圧縮機1との配
管8上に設置している。
【0041】また図14から図17に旋回器の実施例を
示す。
【0042】図14と図15は旋回器として軸流の固定
翼を用いているものである。図14の旋回器41は二枚
の捩じれ翼42で構成している。また図15の多翼の旋
回器43は傾斜させた平板翼44で構成している。
【0043】図16と図17は多孔板として配管軸に対
し周方向に傾斜している孔を用いているものである。図
16の多孔板45は配管軸47に対し孔の軸線48が角
度θ傾斜している孔46で構成している。また図17の
多孔板49は孔51の斜面を翼面状にしたものである。
【0044】図18は図14から図17に示す旋回器の
取付け方法の実施例である。旋回器40には上流側並び
に下流側に上流側配管29,下流側配管30を入れるた
めの溝52が設けられている。この溝に各々上流側配管
29と下流側配管30を接続し、配管と旋回器40との
接続部を銀ロウ付け53する。また旋回器はダイカスト
等の方法で製作する。
【0045】また図19に旋回器40の上流側と下流側
の配管形状の実施例を示す。
【0046】旋回器40の上流側配管54は拡大テーパ
管に、また下流側配管55は縮小テーパ管にすること
で、旋回器40での配管断面積を大きくすることが望ま
れる。これは旋回器40での減圧の発生を抑えると共
に、管内冷媒流の流速を減速し、旋回器40で発生する
冷媒流動音を低減、さらに気相と液相とのスリップ速度
を小さくすることで気泡の合体を促進させるためであ
る。
【0047】この結果、サイクル内を流れる冷媒流に適
当な旋回を与えることができる。
【0048】また図20に蒸発器4の上流側に分配器2
1が配置されているサイクルにおいて、旋回器40を分
配器56の上流側に設置した場合の実施例を示す。この
結果、図6に示したように分配器内に冷媒が旋回流で流
入する。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、空気調和機のサイクル
内、特に冷媒が気液二相流の状態である凝縮器から蒸発
器までの配管および減圧装置まで、少なくとも減圧装
置,分配器,分岐管の上流側において、管軸に対し螺旋
状の溝が設けられている配管や伝熱管、翼使用または多
孔板使用の旋回器を用いることで冷媒の流れを旋回流と
し、気相と液相との分離および気泡の合体を促進させ、
気相と液相とがそれぞれ連続しており、かつ管断面での
気相と液相とが均等分布である例えば環状流の流動様式
に変換することができる。
【0050】この結果、気相と液相とがそれぞれ連続し
て減圧装置に流入するため、気泡が通過するときに絞り
上流側に発生する水撃現象による圧力変動が緩和され、
それに伴って冷媒流動音,配管振動が低減される。また
前述したように管断面上の気相と液相とが等乾き度に分
布しているため冷媒の偏りが無く、分配器,分岐管で冷
媒流の分配が改善される。以上のように本発明では、冷
媒流動音と冷媒流量分配の二つの問題を一挙に解決でき
る。そのため、空気調和機の快適性向上ならびに性能向
上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気調和機の構成と冷房運転時の冷媒の流れを
示す説明図。
【図2】配管内の冷媒の旋回流れの説明図。
【図3】配管内の冷媒気液二相流の旋回流れの説明図。
【図4】膨張弁に流入する冷媒の旋回流れの説明図。
【図5】キャピラリチューブに流入する冷媒の旋回流れ
の説明図。
【図6】分配器に流入する冷媒の旋回流れの説明図。
【図7】分岐管に流入する冷媒の旋回流れの説明図。
【図8】冷媒流の旋回流化に伴う流動様式の変換例の模
式図(垂直上昇流)。
【図9】冷媒流の旋回流化に伴う流動様式の変換例の模
式図(水平流)。
【図10】流動様式と騒音との関係の説明図。
【図11】短周期の螺旋状の溝付管の断面図。
【図12】長周期の螺旋状の溝付管の斜視図。
【図13】旋回器を用いた空気調和機のサイクルの系統
図。
【図14】二枚の捩じれ翼で構成した旋回器の斜視図。
【図15】多平板翼で構成した旋回器の斜視図。
【図16】二つの傾斜孔で構成した多孔板の説明図。
【図17】二つの翼面状傾斜孔で構成した多孔板の説明
図。
【図18】旋回器と配管の接続方法の説明図。
【図19】旋回器の上流側および下流側の配管形状の説
明図。
【図20】分配器を有する空気調和機のサイクルに旋回
器を設けた場合の系統図。
【符号の説明】
1…圧縮機、2…凝縮器、3…減圧装置、4…蒸発器、
5,6,7,8…配管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 昭三 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 佐藤 良次 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 製作所清水工場内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機,凝縮器,減圧装置,蒸発器、これ
    らの機器を接続する配管を含み、冷媒を前記圧縮機か
    ら、順次、前記凝縮器,前記減圧装置,前記蒸発器を経
    て、再び前記圧縮機に戻すサイクルで循環させる空気調
    和機において、サイクル内を流れる前記冷媒が旋回流で
    あることを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】圧縮機,凝縮器,減圧装置,蒸発器、これ
    らの機器を接続する配管を含み、冷媒を前記圧縮機か
    ら、順次、前記凝縮器,前記減圧装置,前記蒸発器を経
    て、再び前記圧縮機に戻すサイクルで循環させる空気調
    和機において、サイクル内を流れる冷媒気液二相流が旋
    回流であることを特徴とする空気調和機。
  3. 【請求項3】圧縮機,凝縮器,減圧装置,蒸発器、これ
    らの機器を接続する配管を含み、冷媒を前記圧縮機か
    ら、順次、前記凝縮器,前記減圧装置,前記蒸発器を経
    て、再び前記圧縮機に戻すサイクルで循環させる空気調
    和機において、サイクル内を流れる冷媒気液二相流を旋
    回させることで気相と液相とをそれぞれ連続した流れと
    したことを特徴とする空気調和機。
  4. 【請求項4】圧縮機,凝縮器,減圧装置,蒸発器、これ
    らの機器を接続する配管を含み、冷媒を前記圧縮機か
    ら、順次、前記凝縮器,前記減圧装置,前記蒸発器を経
    て、再び前記圧縮機に戻すサイクルで循環させる空気調
    和機において、前記凝縮器,前記減圧装置,前記蒸発
    器,前記凝縮器と前記減圧装置を接続する前記配管およ
    び前記減圧装置と前記蒸発器を接続する配管内を流れる
    冷媒が旋回流であることを特徴とする空気調和機。
  5. 【請求項5】圧縮機,凝縮器,減圧装置,蒸発器、これ
    らの機器を接続する配管を含み、冷媒を前記圧縮機か
    ら、順次、前記凝縮器,前記減圧装置,前記蒸発器を経
    て、再び前記圧縮機に戻すサイクルで循環させる空気調
    和機において、前記減圧装置の上流側の冷媒の流れが旋
    回流であることを特徴とする空気調和機。
  6. 【請求項6】圧縮機,凝縮器,減圧装置,蒸発器、これ
    らの機器を接続する配管を含み、冷媒を前記圧縮機か
    ら、順次、前記凝縮器,前記減圧装置,前記蒸発器を経
    て、再び前記圧縮機に戻すサイクルで循環させる空気調
    和機において、冷媒分岐管の上流側の冷媒の流れが旋回
    流であることを特徴とする空気調和機。
  7. 【請求項7】圧縮機,凝縮器,減圧装置,蒸発器、これ
    らの機器を接続する配管を含み、冷媒を前記圧縮機か
    ら、順次、前記凝縮器,前記減圧装置,前記蒸発器を経
    て、再び前記圧縮機に戻すサイクルで循環させる空気調
    和機において、前記冷媒の流れを旋回流とするために、
    管内壁に管軸に対し螺旋状の溝が少なくとも一本付いて
    いる配管または伝熱管を用いたことを特徴とする空気調
    和機。
  8. 【請求項8】圧縮機,凝縮器,減圧装置,蒸発器、これ
    らの機器を接続する配管を含み、冷媒を前記圧縮機か
    ら、順次、前記凝縮器,前記減圧装置,前記蒸発器を経
    て、再び前記圧縮機に戻すサイクルで循環させる空気調
    和機において、前記冷媒の流れを旋回流とするために、
    前記空気調和機を構成する機器または配管内に、配管軸
    と同軸に配置した少なくとも一枚の固定された旋回翼で
    構成される一つ以上の旋回器を用いたことを特徴とする
    空気調和機。
  9. 【請求項9】圧縮機,凝縮器,減圧装置,蒸発器、これ
    らの機器を接続する配管を含み、冷媒を前記圧縮機か
    ら、順次、前記凝縮器,前記減圧装置,前記蒸発器を経
    て、再び前記圧縮機に戻すサイクルで循環させる空気調
    和機において、前記冷媒の流れを旋回流とするために、
    前記空気調和機を構成する機器または配管内に、管軸に
    対し周方向に傾斜した少なくとも一つの孔を有する一つ
    以上の多孔板を用いたことを特徴とする空気調和機。
  10. 【請求項10】請求項7,8または9の方式を用いた請
    求項1に記載の空気調和機。
  11. 【請求項11】請求項7,8または9の方式を用いた請
    求項2に記載の空気調和機。
  12. 【請求項12】請求項7,8または9の方式を用いた請
    求項3に記載の空気調和機。
  13. 【請求項13】請求項7,8または9の方式を用いた請
    求項4に記載の空気調和機。
  14. 【請求項14】請求項7,8または9の方式を用いた請
    求項5に記載の空気調和機。
  15. 【請求項15】請求項7,8または9の方式を用いた請
    求項6に記載の空気調和機。
  16. 【請求項16】請求項8または9において、前記冷媒分
    配器の上流側の前記冷媒の流れが旋回流である空気調和
    機。
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