JP2006336992A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷媒中の気泡を微細化する整流装置により、配管形状を小型(コンパクト)にして、収納性を良くし、冷媒気液二相流が原因で減圧装置から間欠的に発生する流動音を低減できる空気調和機を提供する。
【解決手段】冷房運転時には、圧縮機1、四方弁2、第1熱交換器3、減圧装置4、第2熱交換器5の順に、暖房運転時には、圧縮機1、四方弁2、第2熱交換器5、減圧装置4、第1熱交換器3の順に、冷媒が流れるヒ−トポンプサイクルにおいて、第1熱交換器3と減圧装置4との間、かつ第2熱交換器5と減圧装置4との間で、かつ減圧装置4の入口と出口において、それぞれ冷媒中の気泡を微細化する管状に形成された整流装置6および整流装置7を設けることにより、冷媒気液二相流が原因で減圧装置4から間欠的に発生する流動音を低減でき、かつ減圧装置4の入口と出口の配管形状を小型(コンパクト)にして、収納性を良くすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍機および空気調和機用冷凍サイクルに関するもので、気液二相流に起因する騒音の低減方法に関する。
従来の空気調和機は、減圧装置の入口と出口において、それぞれ複数の配管に分岐した後、再度分岐した配管が合流する形状を有する配管を設けていた(例えば、特許文献1参照)。
図11は、特許文献1に記載された従来の空気調和機の冷凍サイクル図である。図11に示すように、空気調和機本体は、圧縮機1、冷媒の循環方向を切り換える四方弁2、第1熱交換器3、冷媒の流量を制御する減圧装置4、第2熱交換器5を順次配管で接続され、第1熱交換器3と減圧装置4との間、かつ第2熱交換器5と減圧装置4との間で、かつ減圧装置4の入口と出口において、それぞれ複数の配管に分岐した後、再度分岐した配管が合流する形状を有する分岐合流配管18を設けている。また、第1熱交換器3にはファン8を、第2熱交換器5にはファン9を設けている。
図12は、図11の減圧装置4近傍の要部拡大図である。図12では、減圧装置4として膨張弁を用いている。
この分岐合流管18により、分岐部で分流した気液二相冷媒が合流部で流れが衝突することで、気液の混合がされるため、流動様式が気液二層と液相の交互状態から変換して減圧装置4に流入するため、気液二相流に起因する流動音の音質を改善し、異音を低減することができるというものである。
特開平9−318198号公報
しかしながら、前記従来の構成では、複数の配管に分岐した後、再度分岐した配管が合流する形状を有する配管であるためスペースを要するものとなり、収納性が悪く小型化が困難になるという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、冷媒中の気泡を微細化する管状に形成された整流装置により、配管形状を小型(コンパクト)にして、収納性を良くし、冷媒気液二相流が原因で減圧装置から間欠的に発生する流動音を低減できる空気調和機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、請求項1の空気調和機は、圧縮機、冷媒の循環方向を切り換える四方弁、第1熱交換器、前記冷媒の流量を制御する減圧装置、第2熱交換器を順次配管で接続し、冷房運転時には、上記圧縮機、上記四方弁、上記第1熱交換器、上記減圧装置、上記第2熱交換器の順に、また暖房運転時には、上記圧縮機、上記四方弁、上記第2熱交換器、上記減圧装置、上記第1熱交換器の順に、冷媒が流れるヒートポンプサイクルにおいて、上記第1熱交換器と上記減圧装置との間、かつ上記第2熱交換器と上記減圧装置との間で、かつ上記減圧装置の入口と出口において、それぞれ冷媒中の気泡を微細化する管状に形成された整流装置を設けたことを特徴とする。これによって、上記減圧装置の入口と出口の配管形状を小型(コンパクト)にして、収納性を良くすることがで
きる。また、冷媒気液二相流が原因で減圧装置から間欠的に発生する流動音を低減できる。
本発明の空気調和機は、減圧装置前後の配管形状を小型(コンパクト)にして、収納性を良くし、冷媒気液二相流が原因で減圧装置から間欠的に発生する流動音を低減することができる。
第1の発明は、圧縮機、冷媒の循環方向を切り換える四方弁、第1熱交換器、前記冷媒の流量を制御する減圧装置、第2熱交換器を順次配管で接続し、冷房運転時には、上記圧縮機、上記四方弁、上記第1熱交換器、上記減圧装置、上記第2熱交換器の順に、また暖房運転時には、上記圧縮機、上記四方弁、上記第2熱交換器、上記減圧装置、上記第1熱交換器の順に、冷媒が流れるヒ−トポンプサイクルにおいて、上記第1熱交換器と上記減圧装置との間、かつ上記第2熱交換器と上記減圧装置との間で、かつ上記減圧装置の入口と出口において、それぞれ冷媒中の気泡を微細化する管状に形成された整流装置を設けることにより、上記減圧装置の入口と出口の配管形状を小型(コンパクト)にして、収納性を良くすることができる。また、冷媒気液二相流が原因で減圧装置から間欠的に発生する流動音を低減できる。
第2の発明は、圧縮機、冷媒の循環方向を切り換える四方弁、第1熱交換器、前記冷媒の流量を制御する減圧装置、第2熱交換器を順次配管で接続し、冷房運転時には、上記圧縮機、上記四方弁、上記第1熱交換器、上記減圧装置、上記第2熱交換器の順に、また暖房運転時には、上記圧縮機、上記四方弁、上記第2熱交換器、上記減圧装置、上記第1熱交換器の順に、冷媒が流れるヒ−トポンプサイクルにおいて、上記第1熱交換器と上記減圧装置との間で、かつ上記減圧装置の入口において、冷媒中の気泡を微細化する管状に形成された整流装置を設けることにより、上記減圧装置の入口の配管形状を小型(コンパクト)にして、収納性を良くすることができる。また、冷媒気液二相流が原因で減圧装置から間欠的に発生する流動音を低減できる。
第3の発明は、圧縮機、冷媒の循環方向を切り換える四方弁、第1熱交換器、前記冷媒の流量を制御する減圧装置、第2熱交換器を順次配管で接続し、冷房運転時には、上記圧縮機、上記四方弁、上記第1熱交換器、上記減圧装置、上記第2熱交換器の順に、また暖房運転時には、上記圧縮機、上記四方弁、上記第2熱交換器、上記減圧装置、上記第1熱交換器の順に、冷媒が流れるヒ−トポンプサイクルにおいて、上記第2熱交換器と上記減圧装置との間で、かつ上記減圧装置の入口において、冷媒中の気泡を微細化する管状に形成された整流装置を設けることにより、上記減圧装置の入口の配管形状を小型(コンパクト)にして、収納性を良くすることができる。また、冷媒気液二相流が原因で減圧装置から間欠的に発生する流動音を低減できる。
第4の発明は、圧縮機、第1熱交換器、減圧装置、第2熱交換器を順次配管で接続し、上記圧縮機、上記第1熱交換器、上記減圧装置、上記第2熱交換器の順に冷媒が流れる冷凍サイクルにおいて、上記第1熱交換器と上記減圧装置との間で、かつ上記減圧装置の入口において、冷媒中の気泡を微細化する管状に形成された整流装置を設けることにより、上記減圧装置の入口の配管形状を小型(コンパクト)にして、収納性を良くすることができる。また、冷媒気液二相流が原因で減圧装置から間欠的に発生する流動音を低減できる。
第5の発明は、圧縮機、熱源側熱交換器、利用側熱交換器を備え、さらに利用側熱交換器を熱的に二分割してその間に除湿運転時に使用する除湿絞り装置を設け、除湿運転時に
は熱的に二分割された利用側熱交換器の上流側が凝縮器、下流側が蒸発器になって除湿を行うように冷凍サイクルを構成し、さらに利用側熱交換器の一部の上記凝縮器と上記除湿絞り装置との間で、かつ上記除湿絞り装置の入口において、冷媒中の気泡を微細化する管状に形成された整流装置を設けることにより、上記除湿絞り装置(減圧装置)の入口の配管形状を小型(コンパクト)にして、収納性を良くすることができる。また、冷媒気液二相流が原因で減圧装置から間欠的に発生する流動音を低減できる。
第6の発明は、上記減圧装置の入口にある管状に形成された整流装置において、上記整流装置の管内の略半分が多孔質透過材で形成されていることにより、上記減圧装置の入口の配管形状を小型(コンパクト)にして、収納性を良くすることができる。また、上記多孔質透過材が冷媒気液二相流の気相冷媒を微細化するため、減圧装置から間欠的に発生する流動音を低減できる。
第7の発明は、上記減圧装置の入口にある管状に形成された整流装置において、上記整流装置の管内に多孔穴形状の仕切板を設けた配管としていることにより、上記減圧装置の入口の配管形状を小型(コンパクト)にして、収納性を良くすることができる。また、上記多孔穴形状の仕切板が冷媒気液二相流の気相冷媒を微細化するため、減圧装置から間欠的に発生する流動音を低減できる。
第8の発明は、上記減圧装置の入口にある管状に形成された整流装置において、上記整流装置の管内に三角形状メッシュの仕切板を設けた配管としていることにより、上記減圧装置の入口の配管形状を小型(コンパクト)にして、収納性を良くすることができる。また、上記三角形状メッシュの仕切板が冷媒気液二相流の気相冷媒を微細化するため、減圧装置から間欠的に発生する流動音を低減できる。
第9の発明は、上記減圧装置の入口にある管状に形成された整流装置において、上記整流装置の管内に多角形状メッシュの仕切板を設けた配管としていることにより、上記減圧装置の入口の配管形状を小型(コンパクト)にして、収納性を良くすることができる。また、上記多角形状メッシュの仕切板が冷媒気液二相流の気相冷媒を微細化するため、減圧装置から間欠的に発生する流動音を低減できる。
第10の発明は、上記減圧装置の入口にある管状に形成された整流装置において、上記整流装置の管内に複数枚の仕切板を設けた配管としていることにより、上記減圧装置の入口の配管形状を小型(コンパクト)にして、収納性を良くすることができる。また、上記複数枚の仕切板が冷媒気液二相流の気相冷媒を微細化するため、減圧装置から間欠的に発生する流動音を低減できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における空気調和機の冷凍サイクル図である。図1において、サイクルは、圧縮機1、四方弁2、熱交換器3、減圧装置4、熱交換器5及び熱交換器3から減圧装置4までの間に設けられている管状に形成された整流装置6、減圧装置4から熱交換器5までの間に設けられている管状に形成された整流装置7を配管で各々接続して構成する。
冷房運転時には、圧縮機1から吐出された高温高圧のガス冷媒は熱交換器3にてファン8で送られる空気により冷却され、高圧の液冷媒となる。この冷媒が減圧装置4に流入し、室内空気温度よりも低い温度の気液二相状態の冷媒となり、熱交換器5でファン9で送
られる室内空気から熱を奪い蒸発し、再び圧縮機1に戻る。また、暖房運転時には四方弁2を切り替えることで、冷媒の循環方向を逆転させる。即ち、冷媒は圧縮機1、四方弁2、熱交換器5、減圧装置4、熱交換器3、四方弁2の順に流れ再び圧縮機1に戻る。
この時、運転条件の影響で、冷房運転時では熱交換器3で凝縮しきれず、また、暖房運転時では熱交換器5で凝縮しきれずに、気液二相の状態で流出することがある。この場合、減圧装置4に気液二相の状態で冷媒が流入するため、この減圧装置4から間欠的な流動音が発生する。この間欠的に発生する流動音は冷媒の流動様式に関係しており、減圧装置4に気液二相の冷媒と液冷媒とが交互に流入することで発生している。即ち、減圧装置4に気液二相の状態で流入する時に、流動音は大きくなり、逆に液冷媒が流入する時に流動音が小さくなるため、この流動音のレベルの高低差が間欠的に聞こえる原因であることが、気液二相冷媒流の流動様式と流動音との観察からわかっている。そこで、本発明では、減圧装置4をはさんで、整流装置6及び整流装置7を設けた。この結果、気液二相冷媒が整流装置に流入することで、気相冷媒が微細化されるため、流動様式が変換し、減圧装置4に流入するため、気液二相流に起因する流動音の音質を改善し、異音を低減することができる。
図2は、本発明の実施の形態1における空気調和機の整流装置を減圧装置の入口と出口に設けた場合の構成と配管内の冷媒の流れの例を示した図である。図では減圧装置として膨張弁4を用いている。膨張弁4に流入する冷媒の流動様式を、整流装置6側から冷媒が流れる場合は、整流装置6で変更し、整流装置7側から冷媒が流れる場合は、整流装置7で変更する。
ここでは、冷媒が整流装置6側から膨張弁4に流入する場合について説明する。整流装置6は管内の略半分を多孔質透過材6aで構成される。例えば、整流装置6に流入する前には、スラグ流に含まれるような大気泡10を伴った流動様式であるとする。この流れが整流装置6の管内を流れる時、重力の影響を受け、大気泡10の大部分は多孔質透過材6aを流れ、液相(液冷媒)11は整流装置6の管内の下半分を流れ、整流装置6の出口で大気泡10が複数に細分化された小気泡12になる。この流れが膨張弁4に流入することで、整流装置6がない場合に大気泡10のままで流入するときよりも流動音が改善される。
これは、大気泡10のままで膨張弁4に流入すると、この気液二相の領域が長く続き、即ち流動音が大きい領域が長く続き、その後に短い液相部分、即ち流動音の小きい領域が来る。これが交互に繰り返されるために間欠的に聞こえる。しかし、整流装置6を通過した場合、小気泡12と液相11が交互に存在する流れに変わり、また、小気泡12になったため、流動音の大きい領域が短くなり、その結果、流動音が間欠になる間隔(周期)が短くなることで、連続的な音に聞こえるようになる。このように、間欠的に発生する流動音の音質を改善することができ、異音を低減することができる。
なお、冷媒の流れが逆に流れる場合、即ち整流装置7側から膨張弁4に流入する場合も、管内の流動様式は異なるが、同じ効果で間欠的に発生する流動音の音質を改善することができる。なお、整流装置による気相の微細化効果を持続させ、減圧装置に流入させるために、整流装置は減圧装置の入口直前に設けることが望ましい。
以上のように、本実施の形態においては、減圧装置の入口にある管状に形成された整流装置の管内の略半分を多孔質透過材で形成することにより、冷媒中の気泡が微細化されるため、冷房運転時または暖房運転時において、減圧装置から間欠的に発生する流動音を低減することができる。また、減圧装置の入口と出口の配管形状を小型(コンパクト)にして、収納性を良くすることができる。
(実施の形態2)
図3は減圧装置の入口にある、管状に形成された管内に多孔穴形状の仕切板13aを設けた配管とした整流装置13である。図7は、本発明の第2の実施の形態における空気調和機の冷凍サイクル図である。
サイクルは、圧縮機1、四方弁2、熱交換器3、減圧装置4、熱交換器5及び熱交換器3から減圧装置4までの間に設けられている管状に形成された整流装置13を配管で各々接続して構成する。この場合、冷房運転時で、整流装置13により、減圧装置4に流入する気液二相冷媒流の流動様式の変換の効果がある。
以上のように、本実施の形態においては、減圧装置の入口にある管状に形成された整流装置の管内に多孔穴形状の仕切板を設けることにより、冷媒中の気泡が微細化されるため、冷房運転時において、減圧装置から間欠的に発生する流動音を低減することができる。また、減圧装置の入口の配管形状を小型(コンパクト)にして、収納性を良くすることができる。
(実施の形態3)
図4は減圧装置の入口にある、管状に形成された管内に三角形状メッシュの仕切板14aを設けた配管とした整流装置14である。図8は、本発明の第3の実施の形態における空気調和機の冷凍サイクル図である。
サイクルは、圧縮機1、四方弁2、熱交換器3、減圧装置4、熱交換器5及び熱交換器5から減圧装置4までの間に設けられている管状に形成された整流装置14を配管で各々接続して構成する。この場合、暖房運転時で、整流装置14により、減圧装置4に流入する気液二相冷媒流の流動様式の変換の効果がある。
以上のように、本実施の形態においては、減圧装置の入口にある管状に形成された整流装置の管内に三角形状メッシュの仕切板を設けることにより、冷媒中の気泡が微細化されるため、暖房運転時において、減圧装置から間欠的に発生する流動音を低減することができる。また、減圧装置の入口の配管形状を小型(コンパクト)にして、収納性を良くすることができる。
図7及び図8で、説明したように、冷房運転時もしくは暖房運転時のどちらかで、顕著に間欠的な流動音が流れる場合、減圧装置の入口と出口の必要な一方のみに整流装置を設置することで、着目する流動音の音質改善と異音を低減することができる。
(実施の形態4)
図5は減圧装置の入口にある、管状に形成された管内に多角形状メッシュの仕切板15aを設けた配管とした整流装置15である。図9は、本発明の第4の実施の形態における空気調和機の冷凍サイクル図である。
サイクルは、圧縮機1、凝縮器としての熱交換器3、減圧装置4、蒸発器としての熱交換器5及び熱交換器3から減圧装置4までの間に設けられている管状に形成された整流装置15を配管で各々接続して構成する。従って、この空気調和機では、冷房運転のみが可能である。この場合、冷房運転時で、整流装置15により、減圧装置4に流入する気液二相冷媒流の流動様式の変換の効果がある。
以上のように、本実施の形態においては、減圧装置の入口にある管状に形成された整流装置の管内に多角形状メッシュの仕切板を設けることにより、冷媒中の気泡が微細化され
るため、冷房運転時において、減圧装置から間欠的に発生する流動音を低減することができる。また、減圧装置の入口の配管形状を小型(コンパクト)にして、収納性を良くすることができる。
(実施の形態5)
図6は減圧装置の入口にある管状に形成された管内に複数枚の仕切板13a、14a、15aのいずれかを設けた配管とした整流装置16である。図10は、本発明の第5の実施の形態における空気調和機の冷凍サイクル図である。
サイクルは、圧縮機1、四方弁2、熱交換器3、冷房運転時と暖房運転時に絞りとして使用する減圧装置4、熱交換器5a、除湿運転時に絞りとして使用する除湿絞り装置17、熱交換器5b、および熱交換器3と減圧装置4までの間に設けられている管状に形成された整流装置6、減圧装置4から熱交換器5aまでの間に設けられている管状に形成された整流装置7及び熱交換器5aから除湿絞り装置17までの間に設けられている管状に形成された整流装置16を配管で各々接続して構成する。たとえば、減圧装置4及び除湿絞り装置17に膨張弁を用いる。
冷房運転時及び暖房運転時の場合では、減圧装置4を絞りとして用いる。この時、除湿絞り装置17は絞りが全開とし、配管と同程度の圧力損失となり、減圧装置としての役目は果たさない。その結果、熱交換器5aと熱交換器5bは一つの熱交換器となり、冷房運転時には蒸発器、暖房運転時には凝縮器の機能を果たす。サイクル構成は、前記の図1と等価となる。冷房運転時及び暖房運転時で、減圧装置4の前後にある整流装置6及び7により、減圧装置4に流入する気液二相冷媒流の流動様式の変換の効果がある。
また、除湿運転時の場合では、減圧装置4の絞りは全開となり、配管と同程度の圧力損失となり、減圧装置としての役目は果たさない。この時、減圧装置としての役目を行うのは除湿絞り装置17である。除湿運転時では、冷媒は圧縮機1、四方弁2、熱交換器3、整流装置6、減圧装置4、整流装置7、熱交換器5a、整流装置16、除湿絞り装置17、熱交換器5b、四方弁2、圧縮機1の順に循環させる。この時、除湿絞り装置17の上流側に位置する熱交換器5aと熱交換器3は、凝縮器の役目を行い、除湿絞り装置17の下流側に位置する熱交換器5bは蒸発器の役目を行う。この時、除湿絞り装置17の上流側にある整流装置16により、除湿絞り装置17に流入する気液二相冷媒流の流動様式の変換の効果がある。
以上のように、本実施の形態においては、減圧装置の入口にある管状に形成された整流装置の管内に複数枚の仕切板を設けることにより、冷媒中の気泡が微細化されるため、除湿運転時において、除湿絞り装置から間欠的に発生する流動音を低減することができる。また、除湿絞り装置の入口の配管形状を小型(コンパクト)にして、収納性を良くすることができる。
以上のように、本発明にかかる空気調和機は、減圧装置から間欠的に発生する流動音を低減することが可能となるので、セパレ−ト式及び一体式の空気調和機で、特にインバータ機、一定速機等の用途に適用できる。また、減圧装置としては例えば膨張弁やキャピラリチューブがある。
本発明の実施の形態1における空気調和機の冷凍サイクル図 (a)本発明の実施の形態1における空気調和機の減圧装置近傍の部分説明図、(b)図2(a)のA−A断面図 (a)本発明の実施の形態2における空気調和機の整流装置の断面図、(b)図3(a)のB−B断面図 (a)本発明の実施の形態3における空気調和機の整流装置の断面図、(b)図4(a)のC−C断面図 (a)本発明の実施の形態4における空気調和機の整流装置の断面図、(b)図5(a)のD−D断面図 本発明の実施の形態5における空気調和機の整流装置の断面図 本発明の実施の形態2における空気調和機の冷凍サイクル図 本発明の実施の形態3における空気調和機の冷凍サイクル図 本発明の実施の形態4における空気調和機の冷凍サイクル図 本発明の実施の形態5における空気調和機の冷凍サイクル図 従来の空気調和機の冷凍サイクル図 従来の空気調和機の冷凍サイクル図の部分説明図
符号の説明
1 圧縮機
2 四方弁
3,5 熱交換器
4 減圧装置(電動膨張弁またはキャピラリチューブ)
6,7,13,14,15,16 整流装置
6a,7a 多孔質透過材
8,9 ファン
10 大気泡(ガス冷媒)
11 液相(液冷媒)
12 小気泡(ガス冷媒)
13a,14a,15a 仕切板
17 除湿絞り装置(電動膨張弁)
18 分岐合流管

Claims (10)

  1. 圧縮機、冷媒の循環方向を切り換える四方弁、第1熱交換器、前記冷媒の流量を制御する減圧装置、第2熱交換器を順次配管で接続し、冷房運転時には、上記圧縮機、上記四方弁、上記第1熱交換器、上記減圧装置、上記第2熱交換器の順に、また暖房運転時には、上記圧縮機、上記四方弁、上記第2熱交換器、上記減圧装置、上記第1熱交換器の順に、冷媒が流れるヒ−トポンプサイクルにおいて、上記第1熱交換器と上記減圧装置との間、かつ上記第2熱交換器と上記減圧装置との間で、かつ上記減圧装置の入口と出口において、それぞれ冷媒中の気泡を微細化する管状に形成された整流装置を設けたことを特徴とする空気調和機。
  2. 圧縮機、冷媒の循環方向を切り換える四方弁、第1熱交換器、前記冷媒の流量を制御する減圧装置、第2熱交換器を順次配管で接続し、冷房運転時には、上記圧縮機、上記四方弁、上記第1熱交換器、上記減圧装置、上記第2熱交換器の順に、また暖房運転時には、上記圧縮機、上記四方弁、上記第2熱交換器、上記減圧装置、上記第1熱交換器の順に、冷媒が流れるヒ−トポンプサイクルにおいて、上記第1熱交換器と上記減圧装置との間で、かつ上記減圧装置の入口において、冷媒中の気泡を微細化する管状に形成された整流装置を設けたことを特徴とする空気調和機。
  3. 圧縮機、冷媒の循環方向を切り換える四方弁、第1熱交換器、前記冷媒の流量を制御する減圧装置、第2熱交換器を順次配管で接続し、冷房運転時には、上記圧縮機、上記四方弁、上記第1熱交換器、上記減圧装置、上記第2熱交換器の順に、また暖房運転時には、上記圧縮機、上記四方弁、上記第2熱交換器、上記減圧装置、上記第1熱交換器の順に、冷媒が流れるヒ−トポンプサイクルにおいて、上記第2熱交換器と上記減圧装置との間で、かつ上記減圧装置の入口において、冷媒中の気泡を微細化する管状に形成された整流装置を設けたことを特徴とする空気調和機。
  4. 圧縮機、第1熱交換器、減圧装置、第2熱交換器を順次配管で接続し、上記圧縮機、上記第1熱交換器、上記減圧装置、上記第2熱交換器の順に冷媒が流れる冷凍サイクルにおいて、上記第1熱交換器と上記減圧装置との間で、かつ上記減圧装置の入口において、冷媒中の気泡を微細化する管状に形成された整流装置を設けたことを特徴とする空気調和機。
  5. 圧縮機、熱源側熱交換器、利用側熱交換器を備え、さらに利用側熱交換器を熱的に二分割してその間に除湿運転時に使用する除湿絞り装置を設け、除湿運転時には熱的に二分割された利用側熱交換器の上流側が凝縮器、下流側が蒸発器になって除湿を行うように冷凍サイクルを構成し、さらに利用側熱交換器の一部の上記凝縮器と上記除湿絞り装置との間で、かつ上記除湿絞り装置の入口において、冷媒中の気泡を微細化する管状に形成された整流装置を設けたことを特徴とする空気調和機。
  6. 請求項1〜5のうちいずれか一項において、上記減圧装置の入口にある管状に形成された整流装置において、上記整流装置の管内の略半分が多孔質透過材で形成されている空気調和機。
  7. 請求項1〜5のうちいずれか一項において、上記減圧装置の入口にある管状に形成された整流装置において、上記整流装置の管内に多孔穴形状の仕切板を設けた配管とした空気調和機。
  8. 請求項1〜5のうちいずれか一項において、上記減圧装置の入口にある管状に形成された整流装置において、上記整流装置の管内に三角形状メッシュの仕切板を設けた配管とした空気調和機。
  9. 請求項1〜5のうちいずれか一項において、上記減圧装置の入口にある管状に形成された整流装置において、上記整流装置の管内に多角形状メッシュの仕切板を設けた配管とした空気調和機。
  10. 請求項1〜5及び7〜9のうちいずれか一項において、上記減圧装置の入口にある管状に形成された整流装置において、上記整流装置の管内に複数枚の仕切板を設けた配管とした空気調和機。
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