JP2012146996A - 半導体レーザ素子および半導体レーザ素子の製造方法 - Google Patents

半導体レーザ素子および半導体レーザ素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】過酷な条件下で駆動させた場合であってもCOD発生を抑制し高い信頼性を有する半導体レーザ素子を提供すること。
【解決手段】本発明にかかる半導体レーザ素子1は、III族空孔の拡散によって形成された混晶化部分を含む窓領域23と、量子井戸構造の活性層15を有する非窓領域24とを備え、所定の原子を吸収しIII族空孔の拡散を促進する促進膜を窓領域23上に設けて混晶化部分を形成する半導体レーザ素子において、活性層15の近傍側の層にV族サイトを占める不純物がドーピングされたことを特徴とする。
【選択図】図2−1

Description

この発明は、III族空孔の拡散によって形成された混晶化部分を含む窓領域と、量子井戸構造の活性層を有する非窓領域とを備え、所定の原子を吸収しIII族空孔の拡散を促進する促進膜を窓領域上に設けて混晶化部分を形成する半導体レーザ素子および半導体レーザ素子の製造方法に関する。
従来から、活性層内のキャリアの再結合によって発生した光を増幅してレーザ光を発振する半導体レーザ素子では、光出射端面が強い光密度のために劣化し、COD(Catastrophic Optical Damage)と呼ばれる損傷を引き起こす場合がある。この対策として、光出射端面におけるエネルギーバンドギャップを大きくすることによって、活性層内部に比してレーザ光吸収の少ない窓領域を設けることが提案されている。
近年、GaAs系半導体レーザ素子の窓領域の形成について、窓領域に対応して形成されGaの拡散を促進する促進膜と非窓領域に対応して形成されGaの拡散を抑制する抑制膜とを堆積した後、所定の熱処理を行い窓領域に対応する領域を混晶化するIFVD(Impurity Free Vacancy Disordering)法を用いた技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開平7−122816号公報
しかしながら、IFVD法を用いて混晶化させた窓領域であっても、高次のエネルギー発振に対応する波長のレーザ光を吸収してしまう場合があった。このため、過酷な条件下で半導体レーザ素子を駆動させた場合には、CODの発生によって半導体レーザ素子が劣化してしまい、信頼性の高い半導体レーザ素子を得ることができないという問題があった。
この発明は、上記した従来技術の欠点に鑑みてなされたものであり、過酷な条件下で駆動させた場合であってもCOD発生を抑制し高い信頼性を有する半導体レーザ素子を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明にかかる半導体レーザ素子は、III族空孔の拡散によって形成された混晶化部分を含む窓領域と、量子井戸構造の活性層を有する非窓領域とを備え、所定の原子を吸収し前記III族空孔の拡散を促進する促進膜を前記窓領域上に設けて前記混晶化部分を形成する半導体レーザ素子において、前記活性層の近傍側の層にV族サイトを占める不純物がドーピングされたことを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体レーザ素子は、前記不純物は、自己拡散しないことを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体レーザ素子は、前記活性層の近傍側の層にCがドーピングされたことを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体レーザ素子は、前記活性層に対しp型のクラッドを積層する側に形成されたガイド層と、前記活性層に対しp型のクラッドを積層する側に形成されたクラッド層の少なくとも前記活性層側とにCがドーピングされたことを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体レーザ素子は、前記活性層に対し正孔を注入するために形成されたコンタクト層の少なくとも前記活性層側にCがドーピングされたことを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体レーザ素子は、リッジ構造を有することを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体レーザ素子は、前記クラッド層間または前記コンタクト層間に設けられ、外部から注入された電流を狭窄して前記活性層に供給する電流非注入層を備え、前記クラッド層または前記コンタクト層は、電流狭窄層が上部に形成される第1層と、前記電流狭窄層形成後に650℃以上の表面洗浄化処理を行ってから再成長される第2層、または、650℃以上の温度域における再成長を行って形成される第2層とを有することを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体レーザ素子は、前記窓領域におけるエネルギーバンドギャップと前記非窓領域におけるエネルギーバンドギャップとの差が50meV以上であることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体レーザ素子の製造方法は、III族空孔の拡散によって形成された混晶化部分を含む窓領域と、量子井戸構造の活性層を有する非窓領域とを備えた半導体レーザ素子の製造方法において、所定の原子を吸収し前記III族空孔の拡散を促進する促進膜を前記窓領域上に形成する促進膜形成工程と、前記活性層の近傍側にV族サイトを占める不純物をドーピングした層を形成する不純物含有層形成工程と、を含むことを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体レーザ素子の製造方法は、前記不純物含有層形成工程は、Cをドーピングした層を形成することを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体レーザ素子の製造方法は、前記不純物含有層形成工程は、前記活性層に対しp型のクラッドを積層する側に設けられるガイド層と、前記活性層に対しp型のクラッドを積層する側に設けられるクラッド層の少なくとも前記活性層側の層と、前記活性層に対し正孔を注入するために形成されたコンタクト層の少なくとも前記活性層側の層とのいずれかの層を形成することを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体レーザ素子の製造方法は、前記クラッド層間または前記コンタクト層間に設けられ、外部から注入された電流を狭窄して前記活性層に供給する電流非注入層を形成する電流非注入層形成工程を含み、前記不純物含有層形成工程は、電流非注入層が上部に設けられる前記クラッド層の第1層または電流非注入層が上部に設けられる前記コンタクト層の第1層を形成する第1層形成工程と、電流非注入層形成工程後に、650℃以上の表面洗浄化処理後の再成長処理または650℃以上の温度域における再成長処理を行い、前記クラッド層の第2層または前記コンタクト層の第2層を形成する第2層形成工程と、を含むことを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体レーザ素子の製造方法は、900℃以上の熱処理温度で前記III族空孔を拡散して前記窓領域の混晶化を行う熱処理工程を含むことを特徴とする。
本発明によれば、活性層の近傍側の層にV族サイトを占める不純物をドーピングするこ
とによって、窓領域における混晶化の促進の劣化と非窓領域における混晶化の抑制の劣化とを防止し、窓領域におけるエネルギーバンドギャップと非窓領域におけるエネルギーバンドギャップとの差を大きくすることができるため、過酷な条件下で駆動させた場合であってもCOD発生を抑制し高い信頼性を有する半導体レーザ素子を実現することができる。
実施の形態1にかかる半導体レーザ素子の斜視図である。 図1に示す半導体レーザ素子の横断面図である。 図1に示す半導体レーザ素子の縦断面図である。 実施の形態1にかかる半導体レーザ素子の製造方法を説明する図である。 実施の形態1にかかる半導体レーザ素子の製造方法を説明する図である。 実施の形態1にかかる半導体レーザ素子の製造方法を説明する図である。 実施の形態1にかかる半導体レーザ素子の製造方法を説明する図である。 実施の形態1にかかる半導体レーザ素子の製造方法を説明する図である。 従来技術にかかる半導体レーザ素子における空孔および格子間Znの拡散を説明する図である。 従来技術にかかる半導体レーザ素子の窓領域および非窓領域における光吸収量の波長変化を示す図である。 従来技術にかかる半導体レーザ素子におけるレーザ光の強度変化量の時間依存を示す図である。 実施の形態1にかかる半導体レーザ素子における空孔および格子間Znの拡散を説明する図である。 実施の形態1にかかる半導体レーザ素子の窓領域および非窓領域における光吸収量の波長変化を示す図である。 実施の形態1にかかる半導体レーザ素子の窓領域と非窓領域におけるRTAの熱処理温度とエネルギーシフト量との関係を示す図である。 実施の形態1にかかる半導体レーザ素子の横断面図の他の例を示す図である。 図10に示す半導体レーザ素子の窓領域と非窓領域におけるRTAの熱処理温度とエネルギーシフト量との関係を示す図である。 図10に示す半導体レーザ素子の製造方法を説明する図である。 図10に示す半導体レーザ素子の製造方法を説明する図である。 図10に示す半導体レーザ素子の製造方法を説明する図である。 図10に示す半導体レーザ素子の製造方法を説明する図である。 図10に示す半導体レーザ素子の製造方法を説明する図である。 実施の形態1にかかる半導体レーザ素子の横断面図の他の例を示す図である。 実施の形態2にかかる半導体レーザ素子の横断面図である。 図2に示す半導体レーザ素子における再成長界面の状態を説明する図である。 図14に示す半導体レーザ素子の窓領域と非窓領域における、RTAの熱処理温度とエネルギーシフト量との関係を示す図である。 実施の形態2にかかる半導体レーザ素子の横断面図の他の例を示す図である。 実施の形態2にかかる半導体レーザ素子の横断面図の他の例を示す図である。 実施の形態2にかかる半導体レーザ素子の横断面図の他の例を示す図である。 実施の形態2にかかる半導体レーザ素子の横断面図の他の例を示す図である。 実施の形態1,2にかかる半導体レーザ素子の横断面図の他の例を示す図である。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態であるIFVD法を用いて形成された半導体レーザ素子について説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付している。また、図面は模式的なものであり、各層の厚みと幅との関係、各層の比率などは、現実と異なることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
(実施の形態1)
まず、実施の形態1にかかる半導体レーザ素子について説明する。実施の形態1にかかる半導体レーザ素子は、活性層に対し正孔を注入するために形成された層に不純物としてCがドーピングされている。図1は、本実施の形態1にかかる半導体レーザ素子の斜視図であり、図2−1は、図1に示す半導体レーザ素子1の横断面図であり、図2−2は、図1に示す半導体レーザ素子の縦断面図である。
図1に示すように、本実施の形態1にかかる半導体レーザ素子1は、電流をストライプ状に狭窄するリッジ構造を有し、レーザ光4の反射側には高反射膜2が形成され、レーザ光の出射側には低反射膜3が形成される。半導体レーザ素子1内部で発生したレーザ光および高反射膜2に反射したレーザ光は、低反射膜3を透過し、外部に出射される。
つぎに、図2−1および図2−2を参照し、図1に示す半導体レーザ素子1の構造について説明する。図2−1および図2−2に示すように、半導体レーザ素子1は、n型GaAs基板である基板11上に、n−バッファ層12、n−クラッド層13、n−ガイド層14、活性層15、p−ガイド層16、p−クラッド層17、p−コンタクト層18、絶縁層19が順次積層されている。また、半導体レーザ素子1は、p−コンタクト層18の上部に上部電極20が形成され、基板11の下部に下部電極21が形成される。また、活性層15に対しp型のクラッドを積層する側に形成されたp−ガイド層16、活性層15に対しp型のクラッドを積層する側に形成されたp−クラッド層17および活性層に対し正孔を注入するために形成されたp−コンタクト層18には、不純物としてCがドーピングされている。図2−1および図2−2に示すように、半導体レーザ素子1は、活性層15に注入される電流をストライプ状に狭窄し、かつ、ストライプに沿った光導波路として機能するリッジ構造を有しており、p−クラッド層17の上層およびp−コンタクト層18を含む層領域のレーザ光出射方向と垂直方向の幅が狭まったメサ形状に加工されている。半導体レーザ素子1には、光出射端面に、非窓領域24と比較しレーザ光の吸収が少ない窓領域23が設けられている。窓領域23は、III族空孔の拡散によって形成された混晶化部分を含み、非窓領域24は、量子井戸構造の活性層15を有し混晶化部分を含まない。窓領域23においては、混晶化することによって、非窓領域24のエネルギーバンドギャップとの差がたとえば50meV以上となるように窓領域23のエネルギーバンドギャップを大きくしてレーザ光の吸収を抑制し、CODの発生を防止している。
基板11は、n−GaAsを材料に含む。n−バッファ層12は、基板11上に高品質のエピタキシャル層の積層構造を成長するために必要な緩衝層であり、n−GaAsを層材料に含む。nークラッド層13とnーガイド層14は、積層方向に対する任意の光閉じ込め状態を実現するように、屈折率と厚さが決定され、n−AlGaAsを層材料に含む。n−ガイド層14のAl組成は、20%以上40%未満であることが望ましい。n−クラッド層13のAl組成は、n−ガイド層14のAl組成に比べ大きくすることで屈折率を小さくすることが普通である。本発明における窓領域を形成した大出力水平多モード発振素子においては、n−ガイド層14の膜厚は、200nm以上、たとえば400nm程度であることが望ましい。n−クラッド層13の厚さは、1μm以上、3μm程度がよい。n−ガイド層14は、故意にドーピングをしない高純度層が使用される場合もあるが、n−ガイド層14の厚さを100nm以上に設定する場合は、残留不純物の影響が大きく、ドーピングを施すほうがよい。
活性層15は、下部バリア層15a、量子井戸層15b、上部バリア層15cを備える。下部バリア層15aおよび上部バリア層15cは、量子井戸層15bにキャリアを閉じ込める障壁の機能を有し、故意にドーピングをしない高純度のAlGaAsを材料として含む。量子井戸層15bは、故意にドーピングをしない高純度のInGaAsを材料として含む。量子井戸層15bのIn組成および膜厚、下部バリア層15aおよび上部バリア層15cの組成によって決まるポテンシャル井戸の構造により、閉じ込められたキャリアの発光再結合エネルギーが決定される。上記は、単一の量子井戸層(SQW)の構成について説明したが、量子井戸層15bと下部バリア層15aおよび上部バリア層15cとの積層を所望の数だけ繰り返した多段量子井戸層(MQW)の構成を有する場合もある。また、上記では、故意にドーピングをしない高純度層での構成を説明したが、量子井戸層15b、下部バリア層15aおよび上部バリア層15cに故意にドナやアクセプタが添加される場合もある。さらに、下部バリア層15aとn−ガイド層14とが同一の組成の場合があり、また、上部バリア層15cとp−ガイド層16とが同一の組成の場合があるため、下部バリア層15a、上部バリア層15cは必ずしも構成される必要はない。
pーガイド層16とpークラッド層17とは、上述のn−クラッド層13とn−ガイド層14と対となり、積層方向に対する任意の光閉じ込め状態を実現するように、屈折率と厚さが決定される。pーガイド層16とpークラッド層17とは、p−AlGaAsを層材料に含む。p−ガイド層16のAl組成は、20%以上であることが一般的であり、30%以上であることが望ましい。この理由は、窓領域23において、混晶化の工程によって変化したエネルギーバンドギャップの変化量であるエネルギーシフトが大きくなり、窓領域23における混晶化が高い選択性で適切に行われた結果が得られるためである。p−クラッド層17のAl組成は、40〜50%程度が普通で、層中の光フィールドをnークラッド層13の方向にずらして導波路損失を小さくするためにnークラッド層13に比べ、p−クラッド層17のAl組成は若干大きめに設定される。p−ガイド層16のAl組成は、p−クラッド層17のAl組成に比べ小さく設定される。本発明における窓領域を形成した大出力水平多モード発振素子においては、p−ガイド層16の膜厚は、200nm以上、たとえば400nm程度であることが望ましい。p−クラッド層17の厚さは、1〜2μm程度がよい。なお、n−ガイド層14は、故意にドーピングをしない高純度層が使用される場合もあるが、ガイド層の厚さを100nm以上に設定する場合は、残留不純物による導電性変動の影響が大きいため、製造再現性を高めるためにも、故意のドーピングを施すほうがよい。
ここで、p−クラッド層17およびp−ガイド層16には、アクセプタ不純物として炭素(C)がドーピングされている。p−ガイド層16のC濃度は、0.1〜1.0×1017cm-3に設定され、0.5〜1.0×1017cm-3程度が好適である。p−クラッド層17は、1.0×1017cm-3以上に設定される。
p−コンタクト層18は、p−クラッド層17と上部電極20とをオーミック接触させるためのものである。p−コンタクト層18は、p−GaAsを層材料に含む。p−コンタクト層18には高濃度のCがドープされており、これによりオーミック接触を実現している。
つぎに、図3−1〜図3−5を参照して、半導体レーザ素子1の製造方法について説明する。まず、図3−1に示すように、エピ成長によって、基板11上に、n−バッファ層12、n−クラッド層13、n−ガイド層14、活性層15、p−ガイド層16、p−クラッド層17、p−コンタクト層18を形成する。なお、p−ガイド層16、p−クラッド層17、p−コンタクト層18には、不純物としてCがドーピングされている。
そして触媒CVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いてp−コンタクト層18上にSiNをたとえば100nm堆積する。このSiNは、ストイキオメトリ組成よりNの比率が高いものであり、原料であるシランとアンモニアガスとの流量をアンモニアリッチにした状態で成膜する。その後、フォトリソグラフィ工程およびエッチング工程を行い窓領域23に対応する領域以外のSiNを除去することによって、図3−2に示すように、促進膜25を形成する。促進膜25は、Nリッチ条件で成膜したSiNであるため、疎な膜となる。なお、促進膜25は、レーザ光が出射される端面を含んで形成される必要があり、レーザ光出射側から見て活性層15を覆うように、半導体レーザ素子1平面においては格子状、ストライプ状となるように形成される。そして、触媒CVD法を用いてp−コンタクト層18および促進膜25上にSiリッチ条件で成膜したSiNをたとえば30nm堆積し、抑制膜26を形成する。このSiNは、ストイキオメトリ組成よりSiの比率が高いものである。抑制膜26は、触媒CVD法によって形成されるため、緻密な膜となる。なお、促進膜25よりも先に抑制膜26を形成するSiNを成膜し窓領域23に対応するSiNを除去して抑制膜26を形成してから、促進膜25を形成してもよい。
つぎに、たとえば915℃、30秒間の短時間熱処理(RTA:Rapid Thermal Anneal)を行う。促進膜25は疎な膜であるため、拡散したGaを吸収することができる。このため、このRTAによって促進膜25下方に位置する各層のGaが促進膜25に吸収され、促進膜25の下方で接するp−コンタクト層18の表面上に空孔が発生し、この空孔が活性層15に拡散する。そして、促進膜25の下方に位置する量子井戸層15bが混晶化され、図3−3に示すように、窓領域23が形成される。このように、促進膜25は、Gaを吸収し空孔の拡散を促進して、窓領域23における混晶化を促進する機能を有する。これに対し、促進膜25が形成されていない領域においては、p−コンタクト層18に接するように抑制膜26が形成されている。抑制膜26は、緻密な膜であるため、Gaを吸収することがなく、Gaの拡散を抑制している。この結果、促進膜25が形成されていない領域においては、空孔が発生しないため混晶化が行われず、混晶化部分を含まない非窓領域24となる。このように、抑制膜26は、非窓領域24における混晶化を抑制する機能を有する。
そして、促進膜25、抑制膜26を除去した後、図3−4に示すように、フォトリソグラフィ工程およびエッチング工程を行って、上部電極20に接触する領域以外のp−コンタクト層18とp―クラッド層17の上層を除去し、リッジ構造を形成する。絶縁層19を形成後、フォトリソグラフィ工程およびエッチング工程を行って、図3−5に示すように、上部電極20に接触する領域以外の絶縁層19を除去する。そして、上部電極20および下部電極21を形成後、半導体ウェハを劈開し、劈開面に高反射膜2および低反射膜3を形成した後、半導体レーザ素子1ごとにカッティングすることによって、最終的な半導体レーザ素子1となる。
上述したように、本実施の形態1にかかる半導体レーザ素子1においては、活性層15の近傍側の層であるp−ガイド層16、p−ガイド層16の上層であるp−クラッド層17およびp−コンタクト層18に不純物としてCがドーピングされている。
ここで、従来技術にかかる半導体レーザ素子においては、p−ガイド層、p−クラッド層、p−コンタクト層には、不純物としてIII族サイトを占めるZnがドーピングされている。Znは、大きな拡散定数を有し自己拡散しやすいことに加え、格子間原子を発生しやすく、発生した格子間原子の拡散速度が大きい特性を有する。ここで、促進膜25の促進機能が適切に機能する場合には、図4の矢印Y0に示すように、III族を占めるGaの拡散によって発生したIII族空孔31aが活性層15に到達して窓領域が形成される。しかし、図4の矢印Y2に示すように、発生した格子間Zn30bがIII族空孔31bと再結合する場合がある。格子間Zn30bがIII族空孔31bとは、ともにIII族系であるため、再結合しやすい傾向がある。特にZnは、格子間原子を発生しやすく、発生した格子間原子の拡散速度が大きいため、格子間ZnとIII族空孔とが多量に再結合するものと考えられる。この場合、空孔濃度が低下し、活性層15に十分な空孔が到達しない。この結果、促進膜25の促進機能が劣化し、窓領域23において大きなエネルギーバンドギャップを得ることができない。
また、Znは拡散しやすいため、図4の矢印Y1に示すように、発生した格子間Zn30aがIFVD法におけるRTAによって活性層15に到達する場合がある。この場合、活性層15における量子井戸層15bのレーザ発振性能が阻害される。さらに、格子間Zn30aの発生によって、抑制膜26による混晶化の抑制機能の劣化が発生し、非窓領域24のエネルギーバンドギャップが大きくなる。このように、従来技術においては、窓領域のエネルギーバンドギャップと非窓領域のエネルギーバンドギャップとの差が十分に得られなかった。
この結果、従来技術においては、窓領域における光吸収量の波長変化を示す図5の曲線lspに示すように、窓領域では、光吸収量の波長変化が設定よりも長波長側にシフトする場合があり、発振されるレーザ光の波長近傍の光を吸収する場合がある。また、非窓領域における光吸収量の波長変化を示す図5の曲線曲線ldpに示すように、非窓領域では、光吸収量の波長変化が、設定されたレーザ光の波長よりも短波長側にシフトする場合がある。
このため、図5に示すように、従来技術においては、窓領域と非窓領域とにおける吸収光の波長差Δλpは小さな値となり、窓領域におけるレーザ光の吸収が発生し、CODによる半導体レーザ素子の劣化が起こる場合があった。特に、過酷な条件下で半導体レーザ素子を駆動させた場合には、設定されたレーザ光の波長であって第1の量子準位に対応する波長λ1よりも短い波長である第2の量子準位に対応する波長λ2のレーザ光が発振される場合がある。従来技術においては、曲線lspに示すように、窓領域において、この波長λ2のレーザ光が吸収されてしまい、CODが発生していた。また、窓領域においては、波長λ2のみならず、第1の量子準位に対応する波長λ1よりも短い波長であって、ライトホールなどに起因する高次のエネルギー発振に対応する波長のレーザ光が発振された場合も、この波長の光が吸収されてしまっていた。この結果、従来技術においては、図6におけるレーザ光の強度(Pf)変化量の時間依存に示すように、短時間でレーザ光の強度が低下してしまい、信頼性の高さを維持した長寿命の半導体レーザ素子を得ることができないという問題があった。
これに対し、本実施の形態1にかかる半導体レーザ素子1においては、p−ガイド層16、p−クラッド層17、p−コンタクト層18には、不純物としてV族サイトを占める
Cがドーピングされている。このCは、拡散定数が非常に小さい。言い換えると、Cは、自己拡散しない。このため、Cは、RTAを行った場合であっても、図7の矢印Y5に例示するような活性層15への移動を行うことがない。このため、量子井戸層15bのレーザ発振機能および抑制膜26の抑制機能が阻害されることもない。したがって、非窓領域においては、エネルギーバンドギャップの増加が適切に抑制されることとなる。
また、Cは、IV族の原子であるが、III−V族化合物半導体中では、V族サイトに入ってアクセプタになる。Cは、GaAs中においては、促進膜25に吸収されるIII族を占めるGaとは異なる族であるV族サイトを占める。このため、V族サイトを占めるCは、促進膜25へのGaの拡散によって生じたIII族空孔31c,31dと再結合しにくい。したがって、窓領域に対応する領域においては、再結合によって空孔濃度が低下することがなく、矢印Y6,Y7に示すように、発生したIII族空孔31c,31dが活性層15に円滑に到達し窓領域が適切に形成される。この結果、不純物として用いられたCによって促進膜25の促進機能が阻害されることがないため、窓領域23において大きなエネルギーバンドギャップを得ることができる。
図8は、半導体レーザ素子1の窓領域および非窓領域における光吸収量の波長変化を示す図である。図8において、曲線ldnは非窓領域における光吸収量の波長変化を示し、曲線lsnは窓領域における光吸収量の波長変化を示す。本実施の形態1においては、不純物としてCを用いた結果、促進膜25の促進機能が適切に機能し、窓領域における混晶化が十分に行われるとともに、抑制膜26の抑制機能も適切に機能する。この結果、窓領域と非窓領域とにおける吸収光の波長差Δλnは、従来技術と比較し、大きな値を得ることができる。言い換えると、半導体レーザ素子1においては、窓領域のエネルギーバンドギャップと非窓領域のエネルギーバンドギャップとの差を十分に得ることができる。さらに、曲線lsnに示すように、窓領域では、第2の量子準位に対応する波長λ2など高次のエネルギー発振に対応する波長のレーザ光の吸収が発生しない。したがって、過酷な条件下で駆動させ高次のエネルギー発振が発生した場合であっても、窓領域においては、この高次のエネルギー発振に対応する波長のレーザ光も吸収せず、CODを発生することがない。また、抑制膜26の抑制機能も適切に機能するため、非窓領域では、曲線ldnに示すように、設定どおりの吸収特性を示すこととなり、設定された波長のレーザ光を精度よく発振することができる。
実際に、半導体レーザ素子1の窓領域および非窓領域におけるエネルギーバンドギャップについて説明する。図9は、半導体レーザ素子1の窓領域と非窓領域における、混晶化のために行われるRTAの熱処理温度とエネルギーシフト量との関係を示す図である。エネルギーシフト量は、混晶化の工程によって変化したエネルギーバンドギャップの変化量である。
混晶化の促進が適切に行われた場合、窓領域では、混晶化される前と比較し混晶化された後にはエネルギーバンドギャップが大きくなるため、大きなエネルギーシフト量を示す。前述したように、本実施の形態1においては、Cを不純物としてドーピングすることによって、窓領域における混晶化の促進を適切に行うことができる。図9に示すように、窓領域においては、900℃以上の熱処理温度でRTAを行った場合、エネルギーシフト量が60meV以上となり、エネルギーバンドギャップを大きくすることができる。
一方、混晶化の抑制が適切に行われた場合、非窓領域では、混晶化される前後におけるエネルギーバンドギャップに大きな変化は生じないため、少ないエネルギーシフト量を示す。前述したように、本実施の形態1においては、Cを不純物としてドーピングすることによって、非窓領域における混晶化の抑制を適切に行うことができる。このため、図9に示すように、非窓領域においては、RTAの熱処理温度が900℃の場合には、エネルギーシフトはほとんど認められず、RTAの熱処理温度が950℃と高温であっても20meV程度のエネルギーシフト量を示すにすぎない。
また、窓領域のエネルギーバンドギャップと非窓領域のエネルギーバンドギャップとの差は、50meV以上であれば窓領域におけるレーザ光の吸収を抑制し、CODの発生を防止することができる。ところで、窓構造を採用し端面の光吸収を抑制した場合であっても、端面領域は局所的温度上昇が起こりやすい領域であり、発光強度の上昇にともない部分的な温度上昇が避け得ない場合が多い。温度が上昇すると半導体のエネルギーバンドギャップは−0.5meV/℃程度で小さくなるので、作りこまれた窓構造のエネルギーバンドギャップと非窓構造のエネルギーバンドギャップとの差が相殺されてしまう。このため、窓構造のエネルギーバンドギャップと非窓構造のエネルギーバンドギャップとの差を70meVとすることができれば、非窓領域と窓領域の温度差をΔTwとすると、ΔTw
が20℃程度であっても許容される。さらに、窓構造のエネルギーバンドギャップと非窓構造のエネルギーバンドギャップとの差を100meVとすることができれば、ΔTwが
50℃程度に大きなっても許容される。したがって、窓構造のエネルギーバンドギャップと非窓構造のエネルギーバンドギャップとの差を大きく設定することができるほど高出力の素子を実現することができる。このように、窓構造のエネルギーバンドギャップと非窓構造のエネルギーバンドギャップとの差は、50meV以上であることが必要であるが、70meVであることがより好ましく、さらに100meVであることがより好ましい。図9に示すように、半導体レーザ素子1においては、900℃以上の熱処理温度でRTAを行うことによって、窓領域のエネルギーバンドギャップと非窓領域のエネルギーバンドギャップとの差は、50meV以上とすることができる。また、エネルギーバンドギャップのエネルギー差が、70meV、100meVに相当する熱処理温度は、図9の例では、それぞれ905℃、925℃程度の熱処理により実現していることがわかる。
したがって、本実施の形態1においては、RTAを900℃以上で行うことによって、50meV以上の窓領域のエネルギーバンドギャップと非窓領域のエネルギーバンドギャップとの差を得ることができ、CODの発生を防止することができる。
このように、本実施の形態1においては、活性層に対しp型のクラッドを積層する側に形成された層にZnではなくCを不純物としてドーピングすることによって、窓領域における混晶化の促進および非窓領域における混晶化の抑制を適切に行うことができる。この結果、本実施の形態1においては、過酷な条件下で駆動させた場合であっても、CODの発生を防止した信頼性の高い半導体レーザ素子を実現することができる。
なお、本実施の形態1として、いわゆるリッジ構造の半導体レーザ素子1について説明したがこれに限らず、電流狭窄機能を有する層を備えた半導体レーザ素子でもよい。この場合、図10に示すように、不純物としてCがドーピングされたp−第1コンタクト層138aとp−第2コンタクト層138bとの間に電流非注入層139が設けられている。そして、p−第1コンタクト層138aおよび電流非注入層139上には、p−第1コンタクト層138aよりも高い濃度でCがドーピングされたp−第2コンタクト層138bおよび上部電極20が形成されている。p−第1コンタクト層138aおよびp−第2コンタクト層138bは、p−GaAsを層材料に含む。電流非注入層139は、上部電極20を介して外部から注入された電流を狭窄し、水平方向に関して量子井戸層15bにおけるキャリア密度を向上させるためのものである。上部電極20から注入された電流が内部を通過することを防止するため、電流非注入層139は、導電型がn型であるn−GaAsを層材料に含む。
図10に示すように、電流狭窄機能を有する層を備えた半導体レーザ素子とした場合も同様に、活性層15に対しp型のクラッドを積層する側に形成された層にZnではなくCを不純物としてドーピングすることによって、窓領域における混晶化の促進および非窓領域における混晶化の抑制を適切に行うことができる。この結果、図11に示すように、窓領域23においては、大きなエネルギーシフト量を得ることができ、非窓領域24においては、エネルギーシフト量を低減することができる。この場合、図11に示すように、RTAを915℃以上で行うことによって、50meV以上の窓領域23のエネルギーバンドギャップと非窓領域24のエネルギーバンドギャップとの差を得、半導体レーザ素子1と同様に、CODの発生を防止した信頼性の高い半導体レーザ素子を実現することができる。なお、エネルギーバンドギャップのエネルギー差は、50meV以上であることが必要であるが、70meVであることがより好ましく、さらに100meVであることがより好ましい。図11の例では、930℃付近でエネルギー差70meVを実現し、940℃付近でエネルギー差100meVを実現している。ただし、図11の例では、940℃付近でエネルギー差100meVを実現しているが、非窓領域のシフト量が20meVに達しており、素子性能がやや劣化する場合がある。
ここで、図12−1〜図12−5を参照して、図10に示す半導体レーザ素子の製造方法を説明する。まず、図12−1に示すように、基板11上に、エピ成長によって、n−バッファ層12、n−クラッド層13、n−ガイド層14、活性層15、p−ガイド層16、p−クラッド層17、p−第1コンタクト層138a、電流非注入層139を形成するn−GaAs層を形成する。そして、SiO2膜140を形成した後、フォトリソグラフィ工程およびエッチング工程を行い電流非注入層139に対応する領域以外のSiO2膜140を除去し、図12−2に示すように、SiO2膜140をエッチングマスクとして、エッチング工程を行い、電流非注入層139を形成する。なお、エッチングマスクは、必ずしもSiO2膜でなくてもよく、次工程において形成する促進膜25をエッチングマスクとしてもよい。また、SiO2膜を形成せず、レジストのみを形成しエッチングしてもよい。その後、図12−3に示すように、図3−2および図3−3に示す方法と同様に促進膜25および抑制膜26を形成後RTA処理によって混晶化し、窓領域23および非窓領域24を形成する。そして、図12−4に示すように、促進膜25および抑制膜26を除去し、p−第1コンタクト層138aおよび電流非注入層139の表面に対して表面洗浄化処理を行った後、図12−5に示すように、p−GaAsを再成長させてp−第2コンタクト層138bを形成し、上部電極20および下部電極21を形成する。なお、再成長界面には、電流非注入層139におけるエッチング後の表面酸化防止のためにGaAs薄膜層を設けてもよい。なお、図12−3に示す促進膜25形成、抑制膜26形成、RTA処理および促進膜25および抑制膜26除去工程は、電流非注入層形成後に限らず、たとえば、電流非注入層139を形成するn−GaAs層形成後に行ってもよく、p−第2コンタクト層138b形成後に行ってもよい。上述した工程は、上部電極20を形成する前であり、活性層15を混晶化できるタイミングであれば足りる。
また、図10において、電流狭窄機能を有する層を備えた半導体レーザ素子として、水平光モードが多モード(以下、「マルチモード」と称する。)の半導体レーザ素子について説明したが、もちろん図13に示すように、水平光モードが単一モード(以下、「シングルモード」と称する。)の半導体レーザ素子でもよい。この場合、図13に示すように、Cをドーピングされたp−第1クラッド層147aとCをドーピングされたp−第2クラッド層147bとの間に電流非注入層139が設けられる。図13に示すシングルモードタイプの半導体レーザ素子である場合も同様に、活性層15に対しp型のクラッドを積層する側に形成された層にCをドーピングすることによって、窓領域23のエネルギーバンドギャップと非窓領域24のエネルギーバンドギャップとの差を十分に得ることができ、CODの発生を防止した信頼性の高い半導体レーザ素子を実現することができる。
(実施の形態2)
つぎに、実施の形態2について説明する。実施の形態2にかかる半導体レーザ素子は、活性層の近傍側の層にCがドーピングされるとともに、Cがドーピングされた層よりも上部電極側に形成された層にZnがドーピングされる。
図14は、本実施の形態2にかかる半導体レーザの横断面図である。図14に示すように、本実施の形態2にかかる半導体レーザ素子201は、電流狭窄機能を有する層を備えた半導体レーザ素子であり、p−第1コンタクト層138aおよび電流非注入層139上に、不純物としてZnがドーピングされたp−第2コンタクト層238bが形成されている。半導体レーザ素子201においては、図12−1および図12−2に示す方法と同様の方法を用いて、電流非注入層139が形成される。その後、p−第1コンタクト層138aおよび電流非注入層139に対して表面洗浄化処理を行った後、p−GaAsを再成長させて、Znをドーピングしたp−第2コンタクト層238bが形成される。そして、図12−3および図12−4に示す方法と同様の方法を用いて、窓領域23および非窓領域24が形成される。その後、上部電極20および下部電極21が形成される。
このように、図14に示す半導体レーザ素子201は、図10に示す半導体レーザ素子におけるp−第2コンタクト層138bに代えて、Znを不純物としてドーピングしたp―第2コンタクト層238bが形成された構造を有する。
ところで、図10に示す半導体レーザ素子では、Cが不純物としてドーピングされたp−第2コンタクト層138bがp―第1コンタクト層138aおよび電流非注入層139上に再成長されることによって形成される。この場合、CCl4、CBr4などのハロゲン化炭素の添加や、TMGaやTMAsなどの半導体構成材料の有機金属起源の炭素の使用によって、GaAsへのCのドーピングが行われる。ここで、上部電極とのオーミック接触を実現するためには、p−第2コンタクト層138bに高濃度のCをドーピングする必要がある。たとえば、p−第1コンタクト層138aのキャリア濃度が1×1018cm-3であるのに対し、p−第2コンタクト層138bのキャリア濃度は、1×1019cm-3である。このような高濃度のCをGaAsに円滑にドーピングするためには、600℃以下程度の比較的低温域で再成長を行ってp−第2コンタクト層138bを形成する必要がある。
しかしながら、電流狭窄機能を有する層を備えた半導体レーザ素子の場合、電流非注入層139の形成工程を経るため、図15に示すように、再成長界面には不純物230が残留しやすく結晶品質が悪化しやすい。さらに、600℃以下の低温域における再成長では、アンチサイトやクラスタなどに起因する点欠陥231が含まれやすい。この点欠陥231に起因し、p−第1コンタクト層138aとp−第2コンタクト層138bとの界面である再成長界面の結晶品質が不安定となる場合がある。このため、促進膜25によるGaの吸収や空孔の活性層15への拡散が阻害され、窓領域23の形成が円滑に行われない場合がある。さらに、点欠陥231に加え、再成長界面に空孔が発生する場合があり、発生した空孔の活性層15への拡散によって、抑制膜26における混晶化の抑制機能が適切に機能しない場合がある。
これに対し、実施の形態2にかかる半導体レーザ素子201おいては、GaAsに高濃度のZnをドーピングしてp−第2コンタクト層238b形成している。ここで、Znをドーピングする場合、Cをドーピングする場合よりも高い温度域、たとえば650℃以上の高温域において再成長を行っている。半導体レーザ素子201では、高温域で再成長を行っているため、点欠陥の発生が抑制されるものと考えられる。このため、半導体レーザ素子201においては、点欠陥に起因する促進膜25の促進機能の劣化および抑制膜26の抑制機能の劣化の発生は低いものと考えられる。また、Znは、Cに比べて拡散しやすい特性を有する。しかし、半導体レーザ素子201は、Znをドーピングしたp−第2コンタクト層238bと活性層15との間に、p−ガイド層16、p−クラッド層17、p−第1コンタクト層138aを有する。特に、p−クラッド層17は、1μm〜2μmもの厚い膜厚で形成されている。このため、半導体レーザ素子201においては、p−第2コンタクト層238bと活性層15との間には、RTAによってZnが拡散した場合であってもZnが活性層15に到達しない程度の距離が設けられている。したがって、RTAを行った場合であっても、Znが活性層15に到達せず、非窓領域24における量子井戸層15bのレーザ発振性能は、阻害されないものと思われる。
実際に、半導体レーザ素子201の窓領域および非窓領域におけるエネルギーバンドギャップ差について説明する。図16は、半導体レーザ素子201の窓領域と非窓領域における、RTAの熱処理温度とエネルギーシフト量との関係を示す図である。図16に示すように、RTAを900℃で行うことによって、50meV以上の窓領域23のエネルギーバンドギャップと非窓領域24のエネルギーバンドギャップとの差を得ることができる。さらに、RTAの熱処理温度を900℃以上、たとえば、940℃で行った場合であっても、非窓領域24におけるエネルギーシフト量が低く抑えられているうえに、窓領域23においては、大きなエネルギーシフト量が得られている。半導体レーザ素子201においては、活性層15とp−第2コンタクト層238bとの間にp−ガイド層16、p−クラッド層17およびp−第1コンタクト層138aが形成されているため、RTAによってp−第2コンタクト層238bからZnが拡散した場合であっても、拡散したZnは活性層15に到達していないものと考えられる。言い換えると、半導体レーザ素子201においては、活性層15とZnをドーピングしたp−第2コンタクト層238bとの間の距離を、p−第2コンタクト層238bから拡散したZnが活性層15に到達できない距離に設定していることとなる。特に、p−クラッド層17は、1μm〜2μmもの厚さであるため、p−第2コンタクト層238bから拡散したZnは活性層15に到達できないものと考えられる。なお、エネルギーバンドギャップのエネルギー差は、50meV以上であることが必要であるが、70meVであることがより好ましく、さらに100meVであることがより好ましい。エネルギー差、50meV、70meV、100meVに相当する熱処理温度は、図16の例では、それぞれ905℃、912℃、930℃程度の熱処理により実現していることがわかる。
このように、本実施の形態2では、活性層15とZnをドーピングした層との間の距離を、RTAの熱処理温度に応じたZnの拡散距離以上とすることによって、Znを不純物として選択した場合であってもCODの発生を防止した信頼性の高い半導体レーザ素子を実現している。また、本実施の形態2では、活性層15とZnをドーピングした層との間の距離をRTA時のZnの拡散距離に対応させて設定することによって、不純物としてZnを選択できるため、各層にドーピングする不純物の選択性を広めることが可能になる。
なお、前述したように、Cのドーピングのため600℃以下程度の低温域で再成長を行ってp−第2コンタクト層138bを形成する半導体レーザ素子1においては、p−第1コンタクト層138aとp−第2コンタクト層138bとの間の再成長界面における結晶品質の不安定化が発生するおそれがある。しかしながら、p−第2コンタクト層138bの再成長前の表面洗浄化処理を高温域で行うことによって、再成長界面における結晶品質の不安定化を防止することができるものと思われる。たとえば、アルシン中での表面洗浄化処理を、650℃以上の高温域において行うことによって、不純物の残留を防ぎ、再成長界面の結晶品質を安定化させる。この結果、促進膜25によるGaの吸収や空孔の活性層15への拡散および抑制膜26による混晶化の抑制機能が適切に行われ、さらに信頼性の高い半導体レーザ素子を実現できるものと考えられる。
また、実施の形態2においては、マルチモードタイプの半導体レーザ素子201について説明したが、もちろん、図17に示すように、シングルモードタイプの半導体レーザ素子でもよい。図17に示す半導体レーザ素子は、図13に示す半導体レーザ素子におけるp−コンタクト層18に代えて、Znが不純物としてドーピングされたp−コンタクト層248を有する。この場合も、p−ガイド層16、p−第1クラッド層147aおよびp−第2クラッド層147bの膜厚を調整し、活性層15とZnをドーピングしたp−コンタクト層248との間の距離を、RTAの熱処理温度に応じたZnの拡散距離以上とすればよい。特に、p−第1クラッド層147aおよびp−第2クラッド層147bの合計膜厚を1μm〜2μmに設定することによって、p−コンタクト層248から拡散したZnは活性層15に到達できないものと考えられる。
また、活性層15とZnをドーピングした層との間の距離をRTAの熱処理温度に応じたZnの拡散距離以上と設定した場合には、図18に示すように、図14に示す半導体レーザ素子201におけるp−第1コンタクト層138aに代えて、Znを不純物としてドーピングしたp−第1コンタクト層238aを形成してもよい。この場合、p−クラッド層17の膜厚は、1μm〜2μmもの厚さであるため、p−第1コンタクト層238aおよびp−第2コンタクト層238bから拡散したZnは活性層15に到達できないものと考えられる。
また、マルチモードタイプの半導体レーザ素子に限らず、図19に示すように、図17に示す半導体レーザ素子におけるp−第2クラッド層147bに代えて、Znを不純物としてドーピングしたp−第2クラッド層247bを形成したシングルモードタイプの半導体レーザ素子でもよい。この場合、p−ガイド層16およびp−第1クラッド層147aの膜厚を調整して、活性層15とZnをドーピングしたp−第2クラッド層247bとの距離をRTAの熱処理温度に応じたZnの拡散距離以上と設定すればよい。たとえば、p−第1クラッド層147aの膜厚を1μm〜2μmに設定することによって、拡散したZnは活性層15に到達できないものと考えられる。
また、図20に示すように、電流狭窄機能を有する層を備えた半導体レーザ素子に限らず、リッジ構造の半導体レーザ素子に適用してもよい。たとえば、半導体レーザ素子1におけるp−コンタクト層18に代えてZnを不純物としてドーピングしたp−コンタクト層248を形成する。この場合、p−ガイド層16およびp−クラッド層17の膜厚を調整して、活性層15とZnをドーピングしたp−コンタクト層248およびp−クラッド層257との距離をRTAの熱処理温度に応じたZnの拡散距離以上と設定すればよい。たとえば、p−クラッド層17の膜厚を1μm〜2μmに設定することによって、拡散したZnは活性層15に到達できないものと考えられる。さらに、図20に示すように、半導体レーザ素子1におけるp−クラッド層17に代えて、Znを不純物としてドーピングしたp−クラッド層257を形成する。この場合、p−ガイド層16の膜厚の調整に加えRTAの熱処理温度の低温化、RTAの熱処理時間の短縮化およびZnの濃度分布調整を行うことによって、活性層15とZnをドーピングしたp−コンタクト層248およびp−クラッド層257との距離をRTAの熱処理温度に応じたZnの拡散距離以上にする。このように、本実施の形態2にかかる半導体レーザ素子は、活性層15とZnをドーピングした層との間の距離を、RTAの熱処理温度に応じたZnの拡散距離以上とし、活性層15の近傍側の層にCをドーピングされた構造とすることによって、Znを不純物として選択した場合であっても、CODの発生を防止することができるものと考えられる。
また、Cを不純物としてドーピングしたp型半導体膜層を活性層上に形成した場合について説明したが、活性層上にn型半導体膜層を形成する場合には、たとえば図21に示すように、Seを不純物とドーピングすることが好ましい。Seは、VI族の原子であり、III−V族化合物半導体中では、V族サイトに入ってドナになる。Seは、GaAs中においては、促進膜25に吸収されるIII族を占めるGaとは異なる族であるV族サイトを占める。さらに、Seは、Cと同様に拡散定数が非常に小さいため、RTAを行った場合であっても、促進膜の促進機能の劣化および抑制膜の抑制機能の劣化の発生が低減されるものと考えられる。なお、図21に示す半導体レーザ素子における基板311、p−バッファ層312、p−クラッド層313、p−ガイド層314、下部バリア層315a、上部バリア層315c、n−ガイド層316、n―クラッド層317、n−コンタクト層318は、図2−1に示す基板11、n−バッファ層12、n−クラッド層13、n−ガイド層14、下部バリア層15a、上部バリア層15c、p−ガイド16、p―クラッド層17、p−コンタクト層18のそれぞれ積層方向における積層箇所が同一の層とn型あるいはp型が逆の層材料で形成されている。また、n−ガイド層316、n―クラッド層317、n−コンタクト層318には、Seがドーピングされている。
1、201 半導体レーザ素子
2 高反射膜
3 低反射膜
4 レーザ光
11 基板
12 n−バッファ層
13 n−クラッド層
14 n−ガイド層
15 活性層
15a 下部バリア層
15b 量子井戸層
15c 上部バリア層
16 p−ガイド層
17 p−クラッド層
18 p−コンタクト層
19 絶縁層
20 上部電極
21 下部電極
23 窓領域
24 非窓領域
25 促進膜
26 抑制膜
116 p−ガイド層
117 p−クラッド層
118 p−コンタクト層
138a p−第1コンタクト層
138b p−第2コンタクト層
139 電流非注入層
140 SiO2
147a p−第1クラッド層
147b p−第2クラッド層
238a p−第1コンタクト層
238b p−第2コンタクト層
247b p−第2クラッド層
248 p−コンタクト層
257 p−クラッド層

Claims (9)

  1. III−V族化合物半導体からなり、III族空孔の拡散によって形成された混晶化部分を含む窓領域と、量子井戸構造の活性層を有する非窓領域とを備え、所定の原子を吸収し前記III族空孔の拡散を促進する促進膜を前記窓領域上に設けて前記混晶化部分を形成し、前記窓領域と前記非窓領域の温度差が20℃以上となる発光強度で駆動する半導体レーザ素子において、
    前記活性層の近傍側で、前記促進膜と前記活性層に挟まれた層であって、当該層では当該層中の前記所定の原子が前記促進膜へ拡散することで、前記空孔が前記活性層に拡散する、かつ、V族サイトを占め、かつ自己拡散が生じることが無い前記所定の原子とは異なるドーパントとしての不純物がドーピングされ、
    前記活性層の近傍側の層の上には、前記自己拡散が生じることが無い不純物よりも自己拡散しやすいドーパントとしての第2の不純物が含まれる層が、当該自己拡散しやすい不純物が前記活性層に到達しない距離に形成されており、
    当該半導体レーザ素子の駆動停止時における、前記窓領域におけるエネルギーバンドギャップと前記非窓領域におけるエネルギーバンドギャップとの差が70meV以上であることを特徴とする半導体レーザ素子。
  2. 前記活性層の近傍側の層は、少なくともAlGaAs層が含まれ、当該層には、前記不純物として、Cがドーピングされたことを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ素子。
  3. 前記AlGaAs層のAl組成は30%以上であることを特徴とする請求項2に記載の半導体レーザ素子。
  4. 前記第2の不純物が含まれる層は、GaAs層であり、当該層には、前記不純物として、Znがドーピングされたことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体レーザ素子。
  5. III−V族化合物半導体からなり、III族空孔の拡散によって形成された混晶化部分を含む窓領域と、量子井戸構造の活性層を有する非窓領域とを備えた半導体レーザ素子の製造方法において、
    所定の原子を吸収し前記III族空孔の拡散を促進する促進膜を前記窓領域上に形成する促進膜形成工程と、
    前記活性層の近傍側で、前記促進膜と前記活性層に挟まれた層であって、当該層では当該層中の前記所定の原子が前記促進膜へ拡散することで、前記空孔が前記活性層に拡散する、かつ、V族サイトを占め、かつ自己拡散が生じることが無い前記所定の原子とは異なるドーパントとしての不純物をドーピングした層を形成する不純物含有層形成工程と、
    前記活性層の近傍側の層の上に、前記自己拡散が生じることが無い不純物よりも自己拡散しやすいドーパントとしての第2の不純物が含まれる層を、前記活性層の近傍側の層の成長温度よりも高い成長温度で、当該自己拡散しやすい不純物が前記活性層に到達しない距離に形成する第2不純物含有層形成工程と、
    前記III族空孔を拡散して前記窓領域の混晶化を行い、前記窓領域におけるエネルギーバンドギャップと前記非窓領域におけるエネルギーバンドギャップとの差を70meV以上にする熱処理工程と、
    を含むことを特徴とする半導体レーザ素子の製造方法。
  6. 前記不純物含有層形成工程は、前記不純物としてCをドーピングした、少なくともAlGaAs層を含む層を形成することを特徴とする請求項5に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  7. 前記AlGaAs層のAl組成は30%以上であることを特徴とする請求項6に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  8. 前記第2不純物含有層形成工程は、前記第2の不純物としてZnをドーピングしたGaAs層を形成することを特徴とする請求項5に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  9. 前記熱処理工程は、900℃以上の熱処理温度で行うことを特徴とする請求項5〜8のいずれか一つに記載の半導体レーザ素子の製造方法。
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