JPH10303503A - 再成長界面の表面処理方法およびレーザダイオード - Google Patents

再成長界面の表面処理方法およびレーザダイオード

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JPH10303503A
JPH10303503A JP10773597A JP10773597A JPH10303503A JP H10303503 A JPH10303503 A JP H10303503A JP 10773597 A JP10773597 A JP 10773597A JP 10773597 A JP10773597 A JP 10773597A JP H10303503 A JPH10303503 A JP H10303503A
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regrowth
annealing
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layer
regrowth interface
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JP10773597A
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Osamu Goto
修 後藤
Takashi Ueda
孝 上田
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体化合物の再成長界面としての表面に半
導体化合物を再成長させる前に、その表面の清浄化を図
る。 【解決手段】 AlGaAs基板の表面にAlGaAs
を再成長させる前に、そのAlGaAs基板の表面に対
して、(a)水素アニールを行う処理(図1のx1、x
2期間)と、(b)AsH3 アニールを行う処理(図1
のy1、y2、yn期間)とを交互に複数回繰り返して
施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、Alを含む化合
物半導体の表面を再成長界面として、この再成長界面上
に化合物半導体を再成長させるに当り、この再成長界面
を清浄化して、その界面準位密度を低減させるための表
面処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】大気に曝されたAlGaAsの表面に
は、酸素およびC(炭素)等の不純物が容易に吸着し、
Ga(ガリウム)、Al(アルミニウム)およびAs
(ヒ素)の酸化物が形成されると共にCが残留する。こ
れら酸化物および炭素による汚染は、この表面に化合物
半導体が再成長する際に、成長層中の結晶欠陥の要因と
なる。このため、再成長界面としての表面を清浄化し
て、その界面準位を低減させることが必要である。
【0003】しかしながら、AlGaAsは化学的に活
性なAlを有するため、成長前の加熱清浄化処理では、
特にAlの酸化物の除去が困難になり、再成長界面には
高密度の界面準位が形成される。高密度の界面準位は、
界面でのフェルミレベルのピンニング現象を引き起こ
し、また、キャリアの非発光再結合中心として作用する
ことから、この界面を含む半導体素子に種々の特性の低
下を引き起こす原因となる。このように、再成長界面
は、加熱清浄処理を行っただけでは、汚染を除去して十
分に清浄化させることが困難である。
【0004】そこで、表面の汚染を除去するための種々
の方法が提案されている。例えば、文献1「Inst.Phys.
Conf.Ser.,No129(1992)585」によれば、AlGaAs表
面にECR水素プラズマを照射することによって、表面
の酸化物および炭素の除去を図っている。また、文献2
「J.Vac.Sci.Technol.,A4(1986)677」によれば、ECR
プラズマで発生させた水素および塩素をソースとしたR
IBE装置を用いてGaAsおよびAlGaAsの表面
をエッチングすることにより、表面の酸化物および炭素
の除去を図っている。また、文献3「Jpn.J.Appl.Phy
s.,Vol30(1991)L322」によれば、AlGaAsの表面に
対して硫化アンモニウム処理を行うことにより、表面の
汚染の除去を図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ECR
プラズマ処理やRIBEエッチングを行うためには、超
高真空での処理を必要とする。一方、MOCVD(有機
金属気相成長)法による再成長は、減圧あるいは常圧
(例えば、50〜760Torr程度の圧力)で行われ
る。ECRプラズマ処理等により表面が清浄化されたA
lGaAs等の基板は、その表面を大気に曝すことなく
再成長を行う必要がある。このため、ECRプラズマ処
理を行う装置と、再成長を行う装置(例えばMOCVD
成長装置)とを連結して複雑な運送系を設けることが必
要となる。このような運送系を設けてしまうと、装置構
成が複雑となるために、装置の保守管理を含めた維持が
容易でなくなるだけでなく、装置の汎用性も失われてし
まうという問題点があった。
【0006】また、硫化アンモニウム処理を行った場合
は、AlGaAs等の基板の表面に多量の硫黄が付着す
る。そして、この硫黄によって、化合物半導体の再成長
を行う装置の反応炉が汚染されてしまうことが懸念され
ている。
【0007】このため、再成長界面の界面準位を低減さ
せる新しい再成長界面の表面処理方法の実現が望まれて
いた。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、この出願に係る
発明者は、化合物半導体の界面準位を低下させるため、
再成長界面としての表面の清浄化の手法を種々研究しか
つ実験を行った。その結果、AlAs、AlGaAs、
AlInAsおよびAlGaInAs等のAs系の化合
物半導体の表面を再成長界面として、この再成長界面に
As系の化合物半導体を再成長させる前に、この再成長
界面に対して水素アニールを施すと、再成長界面が清浄
化されることを発見した。
【0009】例えば、図2は、試料構造の断面構造図で
ある。尚、図2に示された一部の断面のハッチングを省
略してある。この試料構造は、半絶縁性GaAs基板1
30の(001)面上に、厚さ8400ÅのGaAsバ
ッファ層132、AlGaAsの第3障壁層134、厚
さ140Åの第2量子井戸層136、AlGaAsの第
2障壁層138、厚さ70Åの第1量子井戸層140お
よびAlGaAsの第1障壁層142を順次に積層した
ものである。但し、第1、第2および第3障壁層14
2、138および134は、Al30Ga70Asからな
る。そして、第1障壁層142は、表面障壁層144
と、表面障壁層144の表面を再成長界面146とし
て、この再成長界面146上に再成長させた再成長層1
48とからなる。
【0010】この表面量子井戸構造にレーザ光を照射し
た場合のPL(フォトルミネセンス)発光は、第1量子
井戸層(以下、表面量子井戸層またはQW1とも称す
る。)140および第2量子井戸層136において生ず
る。PL発光強度には、表面障壁層144の再成長界面
146に形成される界面準位とQW1の界面準位との相
互作用が反映される。すなわち、再成長界面146の界
面準位が高いほど、試料構造に照射するレーザ光の作用
によってQW1から発生するPL発光の強度が低くな
る。従って、QW1から発生するPL発光の強度を調べ
ることによって、界面準位が低減されていることを確認
することができる。
【0011】図3は、図2に示す試料構造のAlGaA
sの再成長界面146に、MOVPE法によりAlGa
Asの再成長層148を再成長する際に、低温水素アニ
ールを施した場合のPLスペクトル(曲線aおよびb)
と、低温水素アニールを施さなかった場合のPLスペク
トル(曲線c)とをそれぞれ相対的に示すグラフであ
る。図3に示すグラフの横軸には、1.5(eV)〜
1.62(eV)の範囲のフォトンエネルギ(eV)を
0.02(eV)ごとに目盛って示してある。また、図
3に示すグラフの縦軸には、PL発光強度(任意の単
位)を示してある。PLスペクトルは、試料構造に対し
て一定の強度のレーザ光(固定波長)を照射し、試料か
ら発生するPL発光を1.5(eV)〜1.62(e
V)の範囲で分光して、この分光したPL発光の強度を
受光装置で検出することにより得る。尚、PL発光強度
の測定は、試料の温度を77K(ケルビン)にして行っ
ている。
【0012】図3の曲線aで示したPLスペクトルは、
再成長界面146の温度を300℃とし、30分間の水
素アニールを施してから再成長層148を形成した場合
の測定結果である。また、図3の曲線bで示したPLス
ペクトルは、再成長界面146の温度を300℃とし、
10分間の水素アニールを施してから再成長層148を
形成した場合の測定結果である。図3の曲線cで示した
PLスペクトルは、再成長前に水素アニールを施さない
場合の測定結果である。各場合において、再成長界面1
46に対する再成長前の前処理は、硫酸ディップのみで
ある。
【0013】図3に示す曲線bと図3に示す曲線cとの
対比から明らかなように、水素アニールの処理を施した
試料構造の方が、水素アニールの処理を施さなかった試
料構造よりも、QW1で発生するPL発光の強度が大き
い。すなわち、フォトンエネルギが1.58(eV)付
近のPL発光強度(QW1で発生するPL発光強度)を
比べると、曲線cにあってはPL発光が認められない
が、曲線bにあってはわずかながらPL発光が認められ
る。
【0014】このように、曲線bで示すPL発光強度の
方が、曲線cで示すPL発光強度よりも大きい。すなわ
ち、水素アニールの処理を施さない試料構造よりも水素
アニールの処理を施した試料構造の方が、再成長界面1
46の界面準位が低減していることが、この実験結果か
ら明らかである。
【0015】また、図3に示す曲線aと図3に示す曲線
bとの対比から明らかなように、30分間の水素アニー
ルの処理を施した試料構造の方が、10分間の水素アニ
ールの処理を施した試料構造よりも、PL発光強度が大
きい。すなわち、フォトンエネルギが1.58(eV)
付近のPL発光強度を比べると、曲線bにあってはわず
かなPL発光が認められるに過ぎなかったが、曲線aに
あっては明確なPL発光のピークが認められる。
【0016】このように、曲線aで示すPL発光強度の
方が、曲線bで示すPL発光強度よりも大きい。すなわ
ち、10分間の水素アニールの処理を施した試料構造よ
りも30分間の水素アニールの処理を施した試料構造の
方が、再成長界面146の界面準位が低減していること
が、この実験結果から明らかである。このように、水素
アニール条件を最適化すると再成長界面の界面準位が低
下してゆく。
【0017】また、従来、AlAs、AlGaAs、A
lInAsおよびAlGaInAs等のAs系の化合物
半導体の表面にAs系の化合物半導体を再成長させる場
合、これら化合物半導体の組成成分であるAsが表面か
ら離脱しないようにするために、基板温度が450℃程
度で成長室にアルシン(AsH3 )ガスを導入して再成
長を行っていた。また、同様にして、AlP、AlGa
P、AlInPおよびAlGaInP等のP系の化合物
半導体の表面にP系の化合物半導体を再成長させる場合
には、成長室にホスフィン(PH3 )ガスを導入して再
成長を行っていた。このように、AsH3 ガスやPH3
ガスを用いたアニールを再成長前に再成長界面に対して
施すと、Asが離脱することなく、再成長界面の清浄化
を図ることができる。
【0018】そこで、この発明の表面処理方法によれ
ば、V族元素を含む化合物半導体の再成長界面の上に化
合物半導体を再成長させる前に、(a)水素アニールを
行う処理と、(b)前記V族元素を含むガスの雰囲気中
でアニールを行う処理とを交互に複数回繰り返して行う
ことを特徴とする。
【0019】このように、再成長を開始する前の段階
で、水素アニールを行うことにより、V族元素を含む化
合物半導体例えばAlAs、AlGaAs、AlInA
sまたはAlGaInAsの表面の汚染を除去すると共
に、酸化物および炭素等の不純物の結合状態を弱めて不
安定な状態にすることができる。また、水素アニールと
水素アニールとの間では、再成長界面からV族元素が抜
けるのを防ぐために、このV族元素を含むガス雰囲気中
でアニールを行う。従って、このように水素アニールを
複数回繰り返して行うことにより、従来に比べて、より
清浄な再成長界面が得られる。
【0020】この発明の再成長界面の表面処理方法にお
いて、好ましくは、前記V族元素を含むガスをAsH3
ガスとするのが良い。
【0021】この場合には、例えば、AlAs、AlG
aAs、AlInAsおよびAlGaInAs等の再成
長界面の清浄化が図れる。
【0022】そして、この発明の再成長界面の表面処理
方法において、好ましくは、前記水素アニールの際の前
記再成長界面の温度を200℃〜430℃とするのが好
適である。
【0023】このように、水素アニールの際の再成長温
度を200℃以上の温度にすると、比較的良好な清浄表
面が得られることが実験的に確認されている。また、水
素アニールの際の基板の温度の上限を430℃とした理
由は、430℃以下の温度にすると、V族元素であるA
sの基板表面からの脱離を抑制することができるからで
ある。
【0024】また、この発明の再成長界面の表面処理方
法において、好ましくは、前記AsH3 ガスの雰囲気中
で行うアニールの際の再成長界面の温度を600℃〜7
50℃とするのが良い。
【0025】一般に、500℃以上の温度では、Alの
酸化物が安定することが知られている(文献1参照)。
従って、再成長界面の温度を500℃以上にすると、A
lの酸化物が安定して、再成長界面としての表面から脱
離しにくくなる。よって、500℃以上の温度でAsH
3 アニールを行うと、Alの酸化物が表面から脱離しに
くくなると考えられる。しかしながら、このように、再
成長界面の温度を500℃以上にしてAsH3 アニール
を行っても、次に、水素アニールを行うことにより、再
成長界面の界面準位を低減させることができることが、
実験で確認されている。従って、AsH3 アニールを5
00℃以上の高温度例えば通常の再成長温度である60
0℃〜750℃の温度でアニールを行うことができる。
【0026】また、この発明の再成長界面の表面処理方
法において、好ましくは、前記水素アニールを最小でも
10分間すなわち10分間以上行うのが良い。
【0027】このように、10分間以上の水素アニール
を行うことにより比較的良好な清浄表面が得られること
が期待できる。
【0028】また、この発明の再成長界面の表面処理方
法において、好ましくは、前記AsH3 ガスの雰囲気中
で行うアニールを最小でも5分間すなわち5分間以上行
うのが良い。
【0029】このように、5分間以上のAsH3 アニー
ルを行うことにより、比較的良好な清浄表面が得られる
ことが期待できる。
【0030】この発明の再成長界面の表面処理方法にお
いて、好ましくは、前記(b)処理を最初に行うのが良
い。
【0031】このように、水素アニールからではなく、
AsH3 アニールから最初に行ったとしても、再成長界
面の汚染を除去することができる。
【0032】また、この発明の再成長界面の表面処理方
法において、好ましくは、1回目の前記水素アニールを
最小でも30分間すなわち30分間以上行い、2回目以
降の前記水素アニールを最小でも10分間すなわち10
分間以上行い、前記AsHガスの雰囲気中で行うアニ
ールを最小でも5分間すなわち5分間以上行うのが良
い。
【0033】このように、AsH アニールを最初に
行う場合には、1回目のAsH3 アニールに続いて行う
水素アニールを30分間以上行うことにより、比較的良
好な清浄表面が得られることが期待できる。
【0034】また、この発明の再成長界面の表面処理方
法において、好ましくは、前記V族元素を含むガスをP
3 ガスとするのが良い。
【0035】この場合には、例えば、AlP、AlGa
P、AlInPおよびAlGaInP等の再成長界面の
清浄化が図れる。
【0036】次に、この発明のレーザダイオードによれ
ば、下側クラッド層、活性層および上側クラッド層が順
次に積層したメサ形状の積層構造と、この積層構造の側
面に設けられた電流ブロック層と、前記積層構造および
電流ブロック層の上面に設けられた被覆層とを具える埋
込型レーザダイオードであって、前記積層構造および電
流ブロック層はV族元素を含む化合物半導体材料で構成
されており、前記積層構造の側面と前記積層構造および
電流ブロック層の上面とをそれぞれ清浄化された第1お
よび第2再成長界面としてあることを特徴とする。
【0037】このように、この発明のレーザダイオード
は、清浄化された第1および第2再成長界面を具えてい
る。従って、活性層近傍での第1再成長界面での界面準
位をリークした電流を抑制することができる。また、活
性層上のリッジの頂上部分の第2再成長界面での界面準
位によるキャリアトラップが低減される。よって、レー
ザのしきい値電流の低減および発光効率の向上という効
果が期待できる。
【0038】この発明のレーザダイオードにおいて、前
記第1および第2再成長界面には、これら第1および第
2再成長界面の上に前記電流ブロック層および被覆層を
それぞれ再成長させる前に、(a)水素アニールを行う
処理と、(b)前記V族元素を含むガスの雰囲気中でア
ニールを行う処理とが交互に複数回繰り返されて施され
ているのが良い。
【0039】このように、第1および第2再成長界面に
再成長を開始する前の段階で、水素アニールを行うこと
により、V族元素を含む化合物半導体例えばAlAs、
AlGaAs、AlInAsまたはAlGaInAsの
表面の汚染を除去すると共に、酸化物および炭素等の不
純物の結合状態を弱めて不安定な状態とすることができ
る。また、水素アニールと水素アニールとの間では、再
成長界面からV族元素が抜けるのを防ぐために、このV
族元素を含むガス雰囲気中でアニールを行う。従って、
このように水素アニールを複数回繰り返して行うことに
より、清浄化された第1および第2再成長界面が得られ
る。
【0040】また、この発明のレーザダイオードにおい
て、好ましくは、前記下側クラッド層、上側クラッド層
および電流ブロック層をAlGaAs層とし、前記活性
層をGaAsおよびInGaAsを含む量子井戸構造と
するのが良い。
【0041】また、この発明のレーザダイオードにおい
て、好ましくは、前記V族元素を含むガスをAsH3
スとするのが良い。
【0042】このようなAsH3 ガスを用いたアニール
を上述の第1および第2再成長界面に対して行うことに
より、これら第1および第2再成長界面が例えばAlA
s、AlGaAs、AlInAsおよびAlGaInA
s等であるときに、これらの再成長界面の清浄化が図れ
る。
【0043】また、この発明のレーザダイオードにおい
て、好ましくは、前記水素アニールの際の前記再成長界
面の温度を200℃〜430℃とするのが良い。
【0044】このようにすると、比較的良好な清浄表面
が第1および第2再成長界面として得られることが期待
できる。
【0045】また、この発明のレーザダイオードにおい
て、好ましくは、前記AsH3 ガスの雰囲気中で行うア
ニールの際の再成長界面の温度を600℃〜750℃と
するのが良い。
【0046】上述したように、再成長界面の温度を50
0℃以上にしてAsH3 アニールを行っても、次に、水
素アニールを行うことにより、再成長界面の界面準位を
低減させることができることが、実験で確認されてい
る。従って、AsH3 アニールを500℃以上の高温度
例えば通常の再成長温度である600℃〜750℃の温
度でアニールを行うことができる。
【0047】また、この発明のレーザダイオードにおい
て、好ましくは、前記水素アニールを最小でも10分間
すなわち10分間以上行うのが良い。
【0048】このように、10分間以上の水素アニール
が行われることにより比較的良好な清浄表面が第1およ
び第2再成長界面として得られることが期待できる。
【0049】また、この発明のレーザダイオードにおい
て、好ましくは、前記AsH3 ガスの雰囲気中で行うア
ニールを最小でも5分間すなわち5分間以上行うのが良
い。
【0050】このように、5分間以上のAsH3 アニー
ルが行われることにより、比較的良好な清浄表面が第1
および第2再成長界面として得られることが期待でき
る。
【0051】この発明のレーザダイオードにおいて、好
ましくは、前記(b)処理を最初に行うのが良い。
【0052】このように、水素アニールからではなく、
AsH3 アニールから最初に行われたとしても、第1お
よび第2再成長界面の汚染を除去することができる。
【0053】また、この発明のレーザダイオードにおい
て、好ましくは、1回目の前記水素アニールを最小でも
30分間すなわち30分間以上行い、2回目以降の前記
水素アニールを最小でも10分間すなわち10分間以上
行い、前記AsH3 ガスの雰囲気中で行うアニールを最
小でも5分間すなわち5分間以上行うのが良い。
【0054】このように、AsH3 アニールが最初に行
われる場合には、1回目のAsH3アニールに続いて行
われる水素アニールを30分間以上行うようにすると、
比較的良好な清浄表面が第1および第2再成長界面とし
て得られることが期待できる。
【0055】また、この発明のレーザダイオードにおい
て、好ましくは、前記V族元素を含むガスをPH3 ガス
とするのが良い。
【0056】この場合には、例えば、AlP、AlGa
P、AlInPおよびAlGaInP等の第1および第
2再成長界面の清浄化が図れる。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、この発明の
実施の形態につき説明する。尚、図は、この発明が理解
できる程度に概略化されており、また、以下に記載する
数値等の条件は単なる一例に過ぎない。また、これらの
形態は、この発明が理解できる程度に、特定の材料を使
用し、特定の条件で実施した例に過ぎない。従って、こ
の発明は、これらの例にのみ限定されるものではない。
【0058】[第1の実施の形態]実施の形態1では、
V族元素を含む化合物半導体の再成長界面としてのAl
GaAsの基板表面に対して、化合物半導体の再成長を
開始する前に、図1に示すシーケンスで、(a)水素ア
ニールを行う処理と、(b)アルシン(AsH3 )アニ
ールを行う処理とを交互に複数回繰り返して行う。図1
のシーケンス1の横軸は時間(任意の単位)を表し、図
1の図中上側に示すグラフの縦軸は基板の温度(℃)を
表す。そして、図1の図中上側に示す実線aにより、基
板の温度の時間依存性を表してある。さらに、この図1
の図中下側には、再成長の原料ガスの一つであるAsH
3 ガスの導入の時間的タイミングの様子を実線bにより
示してある。
【0059】先ず、基板の温度を室温から200℃〜4
30℃の範囲内の適当な温度に上昇させて、この上昇さ
せた基板の温度に応じた所定の時間だけ、水素ガスのみ
の雰囲気中でアニーリングを行う(図1のx1期間)。
この水素アニールは、10分間以上行うのが好適であ
る。この実施の形態では、この水素アニールを30分行
っている。また、水素アニールの際の成長室内での水素
ガスの圧力は0.1〜1.0atm(76〜760To
rr)としている。この水素アニールによって、再成長
界面の界面準位を低下させることができる。
【0060】この水素アニール終了後に、基板の温度を
600〜750℃の範囲内の適当な温度に上昇させて、
この上昇させた基板の温度に応じた所定の時間だけ、A
sH3 ガスのみの雰囲気中でAsH3 アニーリングを行
う(図1のy1期間)。このAsH3 アニールは、5分
間以上行うのが好適である。この場合、AsH3 アニー
ルの際の成長室内でのAsH3 ガスの圧力は、5×10
-4〜5×10-5atm程度とする。
【0061】また、このときのAsH3 ガスの成長室へ
の導入を、基板の温度が450℃に達する前に開始させ
ている。これは、基板表面からのAsの脱離を抑制する
ためである。また、AsH3 アニール終了後、AsH3
ガスの成長室への導入は、基板温度が下降して450℃
程度になったときにやめる。
【0062】このAsH3 アニール終了後、基板の温度
を200〜430℃の範囲内の適当な温度に下降させ
て、次に、30分間程度の水素アニールを行う(図1の
x2期間)。この2回目の水素アニールも、1回目の水
素アニールと同様の条件で行えばよい。そして、この水
素アニール終了後、次に、2回目のAsH3 アニールを
行う(図1のy2期間)。この2回目のAsH3 アニー
ルも、1回目のAsH3アニールと同様の条件で行えば
よい。
【0063】以上説明したように、(a)処理の水素ア
ニールと(b)処理のAsH3 アニールとを交互に複数
回繰り返して行う。そして、適当な回数(n回:nは整
数)だけこれら処理を繰り返した後に、化合物半導体の
再成長を開始する(図1のz期間)。図1に示すよう
に、この再成長の処理は、最後のAsH3 アニール(図
1のyn期間)に続けて行うのが好適である。すなわ
ち、n回目のAsH3 アニールの終了後に、それまで成
長室に導入していたAsH3 ガスに加えて他の原料ガス
例えばトリメチルガリウム(TMG)やトリメチルアル
ミニウム(TMA)の導入を開始する。この実施の形態
では、AsH3 アニール時の基板温度と再成長時の基板
温度とを同じにしてあるので、温度は変える必要がな
い。
【0064】<界面準位の低減の確認>次に、図4に示
す化合物半導体からなる表面量子井戸構造を試料構造と
して用いて、図1を参照して説明した表面清浄化プロセ
スにより、再成長界面の界面準位が低減することについ
て説明する。
【0065】図4は、試料構造の断面構造図である。
尚、図4に示された一部の断面のハッチングを省略して
ある。この試料構造は、半絶縁性GaAs基板10の
(001)面上に、厚さ8300ÅのGaAsバッファ
層12、AlGaAsの第3障壁層14、厚さ140Å
の第2量子井戸層16、AlGaAsの第2障壁層1
8、厚さ70Åの第1量子井戸層20およびAlGaA
sの第1障壁層22を順次に積層したものである。但
し、第1、第2および第3障壁層22、18および14
は、Al28Ga72Asからなる。そして、第1障壁層2
2は、表面障壁層24と、表面障壁層24の表面を再成
長界面26として、この再成長界面26上に再成長させ
た再成長層28とを具えている。
【0066】この表面量子井戸構造にレーザ光を照射し
た場合のPL(フォトルミネセンス)発光は、第1量子
井戸層(以下、表面量子井戸層またはQW1とも称す
る。)20および第2量子井戸層16において生ずる。
【0067】PL発光強度には、表面障壁層24の再成
長界面26に形成される界面準位とQW1の界面準位と
の相互作用が反映される。すなわち、再成長界面26の
界面準位が高いほど、試料構造に照射するレーザ光強度
に対するPL発光強度が低くなる。従って、レーザ光強
度に対するPL発光強度を調べることによって、界面準
位が低減されていることを確認することができる。
【0068】図5は、図1を参照して説明した表面清浄
化プロセスに基づいて、(a)処理および(b)処理を
1サイクルとし、これを2サイクル行った場合の試料構
造(図5)のPLスペクトル(曲線a)を示すグラフで
ある。すなわち、図4に示した再成長界面26に対して
再成長を開始する前に、30分間の水素アニール、5分
間のAsH3 アニール、30分間の水素アニール、およ
び5分間のAsH3 アニールを順次に施した場合の試料
構造から発生するPLスペクトルが図5に示されてい
る。この例では、水素アニールは再成長界面26の温度
を300℃として行い、AsH3 アニールは再成長界面
26の温度を700℃として行っている。
【0069】また、図6は、図1に示す表面清浄化プロ
セスを1サイクルだけ行った場合の試料構造(図4)の
PLスペクトル(曲線b)を示すグラフである。すなわ
ち、図4に示した再成長界面26に対して再成長を開始
する前に、30分間の水素アニール、および5分間のA
sH3 アニールを順次に施した場合の試料構造から発生
するPLスペクトルが図6に示されている。この例で
も、水素アニールは再成長界面26の温度を300℃と
して行い、AsH3 アニールは再成長界面26の温度を
700℃として行っている。
【0070】図5および図6に示すグラフの横軸には、
表面量子井戸構造に照射するレーザ光のフォトンエネル
ギ(eV)を1.5〜1.62(eV)の範囲内で0.
02(eV)ごとに目盛って示してある。また、図5お
よび図6に示すグラフの縦軸には、試料構造から発生し
たPL発光強度(任意の単位)を示してある。図5およ
び図6は、図4に示した試料構造に対して一定強度およ
び固定波長のレーザ光を照射して、第1量子井戸層20
および第2量子井戸層16から発生するPL発光を1.
5〜1.62(eV)の範囲で分光して、受光装置によ
り検出した結果である。また、試料構造の温度を77K
(ケルビン)にして、このPL発光強度の測定を行って
いる。
【0071】図5に示す曲線aと図6に示す曲線bとの
対比から明らかなように、2サイクルの処理を施した試
料構造の方が、1サイクルの処理を施した試料構造より
も、QW1から発生するPL発光の強度が大きい。例え
ば、フォトンエネルギが1.575(eV)付近のPL
発光強度(QW1から発生するPL発光の強度)を比べ
ると、曲線bにあっては1×104 であるのに対し、曲
線aにあっては1.1×105 程度である。
【0072】このように、曲線aで示すPL発光強度の
方が、曲線bで示すPL発光強度よりも大きくなってい
る。すなわち、1サイクルだけの処理を施した試料構造
よりも2サイクルの処理を施した試料構造の方が、再成
長界面26の界面準位が低減していることが、この実験
結果から明らかである。従って、(a)処理および
(b)処理からなるサイクルを複数回繰り返すことによ
り、表面の清浄化が進むものと期待できる。
【0073】尚、再成長界面を、Pを含む化合物半導体
例えばAlP、AlGaP、AlInPおよびAlGa
InPとする場合には、原料ガスであるPH3 を用い
て、AsH3 アニールの代わりにPH3 アニールを行う
のが好適である。
【0074】[第2の実施の形態]実施の形態2では、
V族元素を含む化合物半導体の再成長界面としてのAl
GaAsの基板表面に対して、化合物半導体の再成長を
開始する前に、図7に示すシーケンス2で、(a)水素
アニールを行う処理と、(b)アルシン(AsH3)ア
ニールを行う処理とを交互に複数回繰り返して行う。そ
して、実施の形態2のシーケンスでは、(b)処理を最
初に行う。
【0075】図7のシーケンス2の横軸は時間(任意の
単位)を表し、図7の図中上側に示すグラフの縦軸は基
板の温度(℃)を表す。そして、図7の図中上側に示す
実線aにより、基板の温度の時間依存性を表してある。
さらに、この図7の図中下側には、再成長の原料ガスで
あるAsH3 ガスの導入の時間的タイミングの様子を実
線bにより示してある。
【0076】先ず、基板の温度を600〜750℃の範
囲内の適当な温度に上昇させて、この上昇させた基板の
温度に応じた所定の時間だけ、AsH3 ガスのみの雰囲
気中でAsH3 アニーリングを行う(図7のy1期
間)。このAsH3 アニールは、5分間以上行うのが好
適である。この場合、AsH3 アニールの際の成長室内
でのAsH3 ガスの圧力は、5×10-4〜5×10-5
tm程度とする。また、このときのAsH3 ガスの成長
室への導入を、基板表面からのAsの脱離を抑制するた
めに、基板の温度が450℃に達する前に開始させてい
る。
【0077】次に、AsH3 アニールの終了後に、基板
の温度を室温から200℃〜430℃の範囲内の適当な
温度に下降させて、AsH3 ガスの成長室への導入を基
板温度が下降して450℃程度になったときにやめる。
そして、所定の時間だけ、水素ガスのみの雰囲気中でア
ニーリングを行う(図7のx1期間)。この1回目の水
素アニールは、30分間以上行うのが好適である。尚、
水素アニールの際の成長室内での水素ガスの圧力は0.
1〜1.0atm(76〜760Torr)としてい
る。この水素アニールによって、再成長界面の界面準位
を低下させることができる。
【0078】この水素アニール終了後に、基板の温度を
600〜750℃の範囲内の適当な温度に上昇させて、
1回目のAsH3 アニールと同じ条件で、2回目のAs
3アニールを行う(図7のy2期間)。このAsH3
アニールは、5分間以上行うのが好適である。そして、
このAsH3 アニールの終了後、基板の温度を200〜
430℃の範囲内の適当な温度に下降させて、1回目の
水素アニールと同じ条件で、2回目の水素アニールを行
う(図7のx2期間)。但し、この2回目の水素アニー
ルは、10分間以上行えばよい。
【0079】以上説明したように、(a)処理の水素ア
ニールと(b)処理のAsH3 アニールとを交互に複数
回繰り返して行う。このように、(b)処理を最初に行
うときには、1回目の水素アニールを30分間以上行
い、2回目以降の水素アニールを10分間以上行い、A
sH3 アニールを5分間以上行う。そして、適当な回数
(n回:nは整数)だけこれら処理を繰り返した後に、
化合物半導体の再成長を開始する(図7のz期間)。図
7に示すように、この再成長の処理は、最後のAsH3
アニール(図7のyn期間)に続けて行うのが好適であ
る。すなわち、n回目のAsH3 アニールの終了後に、
それまで成長室に導入していたAsH3 ガスに加えて他
の原料ガスの導入を開始する。この実施の形態では、A
sH3 アニール時の基板温度と再成長時の基板温度とを
同じにしてあるので、温度は変える必要がない。
【0080】<界面準位の低減の確認>次に、図4に示
す化合物半導体からなる表面量子井戸構造を試料構造と
して用いて、図7を参照して説明した表面清浄化プロセ
スにより、再成長界面の界面準位が低減したことについ
て説明する。
【0081】図8は、図7を参照して説明した表面清浄
化プロセスに基づいて、(a)処理を1回、(b)処理
を2回行ったときのPLスペクトル(曲線a)を示すグ
ラフである。すなわち、図4に示した再成長界面26に
対して再成長を開始する前に、5分間のAsH3 アニー
ル、60分間の水素アニール、および5分間のAsH3
アニールを施した場合の試料構造から発生するPLスペ
クトルが図8に示されている。この例では、水素アニー
ルは再成長界面26の温度を300℃として行い、As
3 アニールは再成長界面26の温度を700℃として
行っている。
【0082】図8に示すグラフの横軸には、表面量子井
戸構造に照射するレーザ光のフォトンエネルギ(eV)
を1.5〜1.62(eV)の範囲内で0.02(e
V)ごとに目盛って示してある。また、図8に示すグラ
フの縦軸には、試料構造から発生したPL発光強度(任
意の単位)を示してある。図8は、図4に示した試料構
造に対して一定強度および固定波長のレーザ光を照射し
て、第1量子井戸層20および第2量子井戸層16から
発生するPL発光を1.5〜1.62(eV)の範囲で
分光して、受光装置により検出した結果である。また、
試料構造の温度を77K(ケルビン)にして、このPL
発光強度の測定を行っている。
【0083】図8に示す曲線cと図5に示す曲線aとを
対比すると、図8に示すPL発光強度の方が図5に示す
PL発光強度に比べてわずかに小さい。しかしながら、
図8に示す曲線cと図6に示す曲線bとを比較すると、
図8に示すPL発光強度の方が図6に示す発光強度に比
べて大きくなっている。例えば、フォトンエネルギが
1.575(eV)付近のPL発光強度を比べると、曲
線bにあっては1×104 であるのに対し、曲線cにあ
っては8×104 程度である。
【0084】このように、曲線cで示すPL発光強度の
方が、曲線bで示すPL発光強度よりも大きくなってい
る。従って、(a)処理および(b)処理を交互に多く
施した試料構造の方が、(a)処理および(b)処理を
1回ずつ施した試料構造に比べて、再成長界面26の界
面準位が低減していることが、この実験結果から明らか
である。従って、(a)処理および(b)処理を交互に
複数回繰り返すことにより、表面の清浄化が進むものと
期待できる。
【0085】尚、再成長界面を、Pを含む化合物半導体
例えばAlP、AlGaP、AlInPおよびAlGa
InPとする場合には、原料ガスであるPH3 を用い
て、AsH3 アニールの代わりにPH3 アニールを行う
のが好適である。
【0086】[第3の実施の形態]次に、図9を参照し
て、この発明の再成長界面の表面処理方法を半導体レー
ザの製造に用いた例につき説明する。図9の(A)、
(B)および(C)は、いずれも、埋込型レーザダイオ
ード構造の光の射出方向に垂直な面で切った切り口を示
す縦断面図である。また、図9に示す断面にはハッチン
グが省略されている。
【0087】先ず、図9(A)に示すレーザダイオード
(以下、LDとも称する。)について説明する。このL
Dは、n−GaAs基板30上に、n−AlGaAsの
下側クラッド層32、活性層34およびp−AlGaA
sの上側クラッド層36を順次に積層してある。そし
て、上側クラッド層36、活性層34および下側クラッ
ド層32をエッチングしてメサ形状の積層構造112を
形成している。そして、この積層構造112の側面が第
1再成長界面38となる。
【0088】また、この積層構造112の側面に、電流
ブロック層114として、p−AlGaAsの下側電流
ブロック層40およびn−AlGaAsの上側電流ブロ
ック層42を順次に成長させている。そして、上側電流
ブロック層42の上面および積層構造112のメサ形状
の頂上部分が、第2再成長界面44となる。そして、こ
の第2再成長界面44上に、被覆層116を成長させて
いる。この被覆層116は、p−AlGaAsのクラッ
ド層46およびp−GaAsのキャップ層48が順次に
積層した層である。
【0089】そして、この第1および第2再成長界面3
8および44に対しては、上述した実施の形態1および
2のいずれか一方の方法と同様の表面処理が施されてい
る。つまり、第1および第2再成長界面38および44
には、これら第1および第2再成長界面38および44
の上に電流ブロック層114および被覆層116をそれ
ぞれ再成長させる前に、(a)水素アニールを行う処理
と、(b)前記V族元素を含むガスの雰囲気中でアニー
ルを行う処理とが交互に複数回繰り返されて施されてい
る。
【0090】また、図9(B)に示すLDについて説明
する。このLDは、n−GaAs基板50上に、n−A
lGaAsの下側クラッド層52、活性層54、p−A
lGaAsの上側クラッド層56およびp−GaAsの
第1キャップ層68を順次に積層してある。そして、第
1キャップ層68、上側クラッド層56、活性層54お
よび下側クラッド層52をエッチングしてメサ形状の積
層構造118を形成している。そして、この積層構造1
18の側面が第1再成長界面58となる。
【0091】また、この積層構造118の側面に、電流
ブロック層120として、p−AlGaAsの下側電流
ブロック層60およびn−AlGaAsの上側電流ブロ
ック層62を順次に成長させている。そして、上側電流
ブロック層62の上面および積層構造118のメサ形状
の頂上部分が、第2再成長界面64となる。そして、こ
の第2再成長界面64上に、p−GaAsの第2キャッ
プ層を被覆層122として成長させている。
【0092】そして、この第1および第2再成長界面5
8および64に対しては、上述した実施の形態1および
2のいずれか一方の方法と同様の表面処理が施されてい
る。つまり、第1および第2再成長界面58および64
には、これら第1および第2再成長界面58および64
の上に電流ブロック層120および被覆層122をそれ
ぞれ再成長させる前に、(a)水素アニールを行う処理
と、(b)前記V族元素を含むガスの雰囲気中でアニー
ルを行う処理とが交互に複数回繰り返されて施されてい
る。
【0093】次に、図9(C)に、リッジ埋込型レーザ
ダイオード構造の光の射出方向に垂直な面で切った切り
口を示す縦断面図を示す。図9(C)に示すLDは、n
−GaAs基板70上に、n−AlGaAsの下側クラ
ッド層72、活性層74、p−AlGaAsの上側クラ
ッド層76およびp−GaAsの第1キャップ層88を
順次に積層してある。そして、第1キャップ層88およ
び上側クラッド層76をエッチングして特定の低指数面
が現れたメサ形状の積層構造124を形成している。そ
して、この積層構造124の側面が第1再成長界面78
となる。
【0094】また、この積層構造124の側面に、電流
ブロック層126として、n−AlGaAsの下側電流
ブロック層80およびn−GaAsの上側電流ブロック
層82を順次に成長させている。そして、上側電流ブロ
ック層82の上面および積層構造124のメサ形状の頂
上部分が、第2再成長界面84となる。そして、この第
2再成長界面84上に、p−GaAsの第2キャップ層
を被覆層128として成長させている。この図9(C)
に示すレーザダイオードの構成は、埋込後の表面を平坦
化できるので電極形成が容易である。
【0095】そして、この第1および第2再成長界面7
8および84に対しては、上述した実施の形態1および
2のいずれか一方の方法と同様の表面処理が施されてい
る。つまり、第1および第2再成長界面78および84
には、これら第1および第2再成長界面78および84
の上に電流ブロック層126および被覆層128をそれ
ぞれ再成長させる前に、(a)水素アニールを行う処理
と、(b)前記V族元素を含むガスの雰囲気中でアニー
ルを行う処理とが交互に複数回繰り返されて施されてい
る。
【0096】尚、上述した図9の(A)〜(C)に示す
各LDにおいては、活性層34、54および74とし
て、例えば、GaAs/InGaAs/GaAsの単一
量子井戸構造またはGaAs/InGaAs/GaAs
の二重量子井戸構造が用いられる。
【0097】図9(A)、(B)および(C)に示した
LDによると、第1および第2再成長界面に対して実施
の形態1および2で説明した表面処理が施されているの
で、通常よりも界面準位が低い第1および第2再成長界
面が得られる。その結果、活性層近傍での第1再成長
界面の界面準位からリークした電流を抑制することがで
きる。また、活性層上におけるリッジの頂上部分での
第2再成長界面の界面準位によるキャリアトラップが低
減できる。従って、これらおよびの理由から、レー
ザのしきい値電流の低減および発光効率の向上といった
効果が期待できる。
【0098】[第4の実施の形態]次に、図10を参照
して、この発明の再成長界面の表面処理方法を半導体レ
ーザの端面の窓構造の製造に用いた例につき説明する。
図10(A)に、高光出力動作が要求されるファイバ増
幅器励起用0.98μmレーザダイオードの斜視図を示
す。
【0099】図10(A)に示されるLDは、n−Ga
As基板90上に、n−AlGaAsの下側クラッド層
92、活性層94およびリッジ形状のp−AlGaAs
の上側クラッド層96を順次に積層している。そして、
上側クラッド層96のリッジ形状の頂上部には、p−G
aAsのキャップ層98が設けてある。また、リッジ形
状の両側は、SiO2 の絶縁膜100で覆われている。
また、キャップ層98および絶縁膜100上には、p側
電極102が設けてあり、一方、基板90の下面にはn
側電極104が設けてある。
【0100】ところで、このLDは、100W以上の高
光出力動作の際に突発故障が発生するという問題があ
る。この突発故障の原因は、素子端面の劣化である。高
光出力の状態では、LD本体106の端面108の欠陥
が増加する。欠陥が増加すると、自己放出光の再吸収に
よる発熱によって端面108が溶融してしまう(光学損
傷)。この端面の劣化を抑制または除去するための解決
方法は、端面108の界面準位を低下させることであ
る。これによって、非発光再結合速度を低下させ、これ
をもって発熱を抑制することができる。そして、端面で
の光吸収を抑制するために、端面108のバンドギャッ
プをLD本体106のバンドギャップに比べて大きくす
る必要がある。このための一方法として、端面に窓構造
を設ける手法がある。
【0101】ここで、図10(B)に窓構造の一例を示
す。図10(B)は、図10(A)に示すレーザダイオ
ードを光の放出方向に垂直な方向からみた側面図であ
る。尚、図10(B)には、図10(A)では図示され
ていない窓構造110が示されている。尚、窓構造11
0には、断面ではないが、ハッチングを付して示してあ
る。
【0102】この窓構造110としては、例えば、クラ
ッド層のAlGaAs組成よりも大きなAl組成を有す
るAlGaAsを再成長させればよい。この再成長の際
に、この発明の表面処理方法を用いることにより、再成
長界面としての端面の界面準位を低下させることができ
る。その結果、COD(Catastrophic Optical Damage
)レベルが向上し、突発故障の発生をより効果的に抑
制することができる。
【0103】また、窓構造は、図9(A)、(B)およ
び(C)に示したLDの端面に設けてもよい。
【0104】上述した各実施の形態では、これらの発明
を特定の条件で構成した例についてのみ説明したが、こ
れらの発明は多くの変更および変形を行うことができ
る。例えば、上述した実施の形態では、再成長界面とし
て主としてAlGaAsの表面を用いたが、この発明で
は、再成長界面はこれに限定されるものではない。例え
ば、この発明では、再成長界面として、AlAs、Al
GaAs、AlInAsまたはAlGaInPといった
化合物半導体の表面を用いることができる。但し、再成
長界面として、AlP、AlGaP、AlInPまたは
AlGaInPの表面を用いる場合には、AsH3 アニ
ールを行う代わりに、ホスフィン(PH3)アニールを
温度条件を最適化して行う。また、再成長界面として、
AlAsP、AlGaAsP、AlInAsPまたはA
lGaInAsPの表面を用いる場合には、AsH3
ニールまたはPH3 アニールのどちらを行ってもよい。
【0105】
【発明の効果】この発明の表面処理方法によれば、V族
元素を含む化合物半導体の再成長界面の上に化合物半導
体を再成長させる前に、(a)水素アニールを行う処理
と、(b)V族元素を含むガスの雰囲気中でアニールを
行う処理とを交互に複数回繰り返して行う。このよう
に、再成長を開始する前の段階で、水素アニールを行う
ことにより、V族元素を含む化合物半導体例えばAlA
s、AlGaAs、AlInAsまたはAlGaInA
sの表面の汚染を除去すると共に、酸化物および炭素等
の不純物の結合状態を弱めて不安定な状態とすることが
できる。また、水素アニールと水素アニールとの間で
は、再成長界面からV族元素が抜けるのを防ぐため、こ
のV族元素を含むガス雰囲気中でアニールを行う。従っ
て、再成長を開始する前の段階で、再成長界面に対して
水素アニールを複数回繰り返して施すことにより、従来
に比べてより清浄化された再成長界面が得られる。
【0106】また、この発明の再成長界面の表面処理方
法によれば、上述のV族元素を含むガスをAsH3 ガス
としているので、例えば、AlAs、AlGaAs、A
lInAsおよびAlGaInAs等の再成長界面の清
浄化が図れる。
【0107】また、この発明の再成長界面の表面処理方
法によれば、水素アニールの際の再成長界面の温度を2
00℃〜430℃としてあるので、再成長界面の清浄化
処理を良好に行うことができる。
【0108】また、この発明の再成長界面の表面処理方
法によれば、AsH3 ガスの雰囲気中で行うアニールの
際の再成長界面の温度を600℃〜750℃として行う
と、再成長界面の清浄化処理を良好に行うことができ
る。
【0109】また、この発明の再成長界面の表面処理方
法によれば、(b)処理を最初に行う。このように、水
素アニールからではなく、AsH3 アニールから最初に
行っても、再成長界面の汚染を除去することができる。
【0110】また、この発明の再成長界面の表面処理方
法によれば、V族元素を含むガスをPH3 ガスとするの
で、例えば、AlP、AlGaP、AlInPおよびA
lGaInP等の再成長界面の清浄化が図れる。
【0111】また、この発明のレーザダイオードによれ
ば、積層構造の側面と積層構造および電流ブロック層の
上面とが、それぞれ清浄化された第1および第2再成長
界面となっている。このように、このレーザダイオード
は、従来よりも界面準位の低い第1および第2再成長界
面を具えている。従って、活性層近傍での第1再成長界
面での界面準位をリークした電流を抑制することができ
る。また、活性層上のリッジの頂上部分の第2再成長界
面での界面準位によるキャリアトラップが低減できる。
よって、レーザのしきい値電流の低減および発光効率の
向上という効果が期待できる。
【0112】また、この発明のレーザダイオードによれ
ば、第1および第2再成長界面には、これら第1および
第2再成長界面の上に化合物半導体を再成長させる前
に、(a)水素アニールを行う処理と、(b)V族元素
を含むガスの雰囲気中でアニールを行う処理とを交互に
複数回繰り返して施してある。
【0113】このように、再成長を開始する前の段階
で、水素アニールを行うことにより、V族元素を含む化
合物半導体例えばAlAs、AlGaAs、AlInA
sまたはAlGaInAsの表面の汚染を除去すると共
に、酸化物および炭素等の不純物の結合状態を弱めて不
安定な状態とすることができる。また、水素アニールと
水素アニールとの間では、再成長界面からV族元素が抜
けるのを防ぐため、このV族元素を含むガス雰囲気中で
アニールを行う。従って、再成長を開始する前の段階
で、再成長界面に対して水素アニールを複数回繰り返し
て施すことにより、清浄化された第1および第2再成長
界面が得られる。
【0114】また、この発明のレーザダイオードによれ
ば、V族元素を含むガスをAsH3ガスとするのが良
い。このようなAsH3 ガスを用いたアニールを上述の
第1および第2再成長界面に対して行うことにより、こ
れら第1および第2再成長界面が例えばAlAs、Al
GaAs、AlInAsおよびAlGaInAs等であ
るときに、これらの再成長界面の清浄化が図れる。
【0115】また、この発明のレーザダイオードによれ
ば、水素アニールの際の再成長界面の温度を200℃〜
430℃とする。このようにすると、比較的良好な清浄
表面が第1および第2再成長界面として得られる。
【0116】また、この発明のレーザダイオードによれ
ば、AsH3 ガスの雰囲気中で行うアニールの際の再成
長界面の温度を600℃〜750℃とする。このように
すると、比較的良好な清浄表面が第1および第2再成長
界面として得られる。
【0117】また、この発明のレーザダイオードによれ
ば、(b)処理を最初に行う。このように、水素アニー
ルからではなく、AsH3 アニールから最初に行われた
としても、第1および第2再成長界面の汚染が除去され
る。
【0118】また、この発明のレーザダイオードによれ
ば、V族元素を含むガスをPH3 ガスとするので、例え
ば、AlP、AlGaP、AlInPおよびAlGaI
nP等の第1および第2再成長界面の清浄化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】再成長界面の表面処理のシーケンス1を示す図
である。
【図2】試料構造の断面構造図である。
【図3】PLスペクトルを示す図である。
【図4】試料構造の断面構造図である。
【図5】シーケンス1による処理を施した場合のPLス
ペクトルを示す図である。
【図6】1サイクルの処理を施した場合のPLスペクト
ルを示す図である。
【図7】再成長界面の表面処理のシーケンス2を示す図
である。
【図8】シーケンス2による処理を施した場合のPLス
ペクトルを示す図である。
【図9】各種埋込型レーザダイオード構造を示す図であ
る。
【図10】ファイバ増幅器用0.98μmレーザダイオ
ードの構成を示す図である。
【符号の説明】
10、130:半絶縁性GaAs基板 12、132:GaAsバッファ層 14、134:第3障壁層 16、136:第2量子井戸層 18、138:第2障壁層 20、140:第1量子井戸層 22、142:第1障壁層 24、144:表面障壁層 26、146:再成長界面 28、148:再成長層 30、50、70、90:n−GaAs基板 32、52、72、92:下側クラッド層 34、54、74、94:活性層 36、56、76、96:上側クラッド層 38、58、78:第1再成長界面 40、60、80:下側電流ブロック層 42、62、82:上側電流ブロック層 44、64、84:第2再成長界面 46:クラッド層 48、98:キャップ層 68、88:第1キャップ層 100:絶縁膜 102:p側電極 104:n側電極 106:LD本体 108:端面 110:窓構造 112、118、124:積層構造 114、120、126:電流ブロック層 116、122、128:被覆層

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 V族元素を含む化合物半導体の再成長界
    面の上に化合物半導体を再成長させる前に、 (a)水素アニールを行う処理と、 (b)前記V族元素を含むガスの雰囲気中でアニールを
    行う処理とを交互に複数回繰り返して行うことを特徴と
    する再成長界面の表面処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の再成長界面の表面処理
    方法において、 前記V族元素を含むガスをAsH3 ガスとすることを特
    徴とする再成長界面の表面処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の再成長界面の表面処理
    方法において、 前記水素アニールの際の前記再成長界面の温度を200
    ℃〜430℃とすることを特徴とする再成長界面の表面
    処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の再成長界面の表面処理
    方法において、 前記AsH3 ガスの雰囲気中で行うアニールの際の再成
    長界面の温度を600℃〜750℃とすることを特徴と
    する再成長界面の表面処理方法。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の再成長界面の表面処理
    方法において、 前記(b)処理を最初に行うことを特徴とする再成長界
    面の表面処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の再成長界面の表面処理
    方法において、 前記V族元素を含むガスをPH3 ガスとすることを特徴
    とする再成長界面の表面処理方法。
  7. 【請求項7】 下側クラッド層、活性層および上側クラ
    ッド層が順次に積層したメサ形状の積層構造と、 該積層構造の側面に設けられた電流ブロック層と、 前記積層構造および電流ブロック層の上面に設けられた
    被覆層とを具える埋込型レーザダイオードであって、 前記積層構造および電流ブロック層はV族元素を含む化
    合物半導体材料で構成されており、 前記積層構造の側面と前記積層構造および電流ブロック
    層の上面とをそれぞれ清浄化された第1および第2再成
    長界面としてあることを特徴とするレーザダイオード。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のレーザダイオードにお
    いて、 前記第1および第2再成長界面には、これら第1および
    第2再成長界面の上に前記電流ブロック層および被覆層
    をそれぞれ再成長させる前に、 (a)水素アニールを行う処理と、 (b)前記V族元素を含むガスの雰囲気中でアニールを
    行う処理とが交互に複数回繰り返されて施されているこ
    とを特徴とするレーザダイオード。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載のレーザダイオードにお
    いて、 前記下側クラッド層、上側クラッド層および電流ブロッ
    ク層をAlGaAs層とし、前記活性層をGaAsおよ
    びInGaAsを含む量子井戸構造とすることを特徴と
    するレーザダイオード。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載のレーザダイオードに
    おいて、 前記V族元素を含むガスをAsH3 ガスとすることを特
    徴とするレーザダイオード。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のレーザダイオード
    において、 前記水素アニールの際の前記再成長界面の温度を200
    ℃〜430℃とすることを特徴とするレーザダイオー
    ド。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載のレーザダイオード
    において、 前記AsH3 ガスの雰囲気中で行うアニールの際の再成
    長界面の温度を600℃〜750℃とすることを特徴と
    するレーザダイオード。
  13. 【請求項13】 請求項10に記載のレーザダイオード
    において、 前記(b)処理を最初に行うことを特徴とするレーザダ
    イオード。
  14. 【請求項14】 請求項8に記載のレーザダイオードに
    おいて、 前記V族元素を含むガスをPH3 ガスとすることを特徴
    とするレーザダイオード。
  15. 【請求項15】 請求項7に記載のレーザダイオードに
    おいて、 前記積層構造の側面を特定の低指数面とすることを特徴
    とするレーザダイオード。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007242718A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Furukawa Electric Co Ltd:The 半導体レーザ素子および半導体レーザ素子の製造方法
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