JP2004165608A - 化合物半導体結晶及び化合物半導体デバイス - Google Patents

化合物半導体結晶及び化合物半導体デバイス Download PDF

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香 栗原
Kenji Shimoyama
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Abstract

【課題】ドーピングプロファイルを高精度で制御することによって、発光効率や高速変調特性に優れた半導体レーザや、電流増倍率や高速変調特性に優れた化合物半導体デバイスを得ること。
【解決手段】Al、InおよびAsを含む化合物半導体結晶であって、該化合物半導体結晶中の炭素濃度が1×1016cm-3以上であり、酸素濃度が1×1018cm-3以下で且つ前記炭素濃度以下であることを特徴とする。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、良好な電気伝導特性を示す化合物半導体デバイス、特に良好な発光特性、及び、高速変調特性を有する半導体レーザ、および、それを構成する化合物半導体結晶に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年InGaAsP系に替わり、InP基板上に形成したInAlGaAs系材料による通信用直接変調光源としての半導体レーザの研究が盛んになっている。InAlGaAs系材料は、InGaAsP系材料と比較して、微分利得が高く大きな伝導帯バンド不連続量を有するなどの特徴を有するため、高温動作、高速変調レーザに適した材料系として報告が多い。また、InAlGaAs系材料はキャリヤ移動度が高く、ピークキャリヤ速度の大きい材料系としても注目を集めている。
【0003】
図6は、非特許文献1に記載の従来例としてのInAlGaAs系半導体レーザ構造を屈折率のプロファイルとして示したものである。この半導体レーザは、n型InP基板10の上に、n型InP層11、n型InAlGaAs組成傾斜層12、n型InAlAs層13、下部傾斜屈折率(GRIN)層14、5周期の多重量子井戸層15(AlGaInAs)と障壁層16(InAlGaAs)からなる活性層17、上部傾斜屈折率(GRIN)層18、亜鉛ドープInAlAs層19、亜鉛ドープInAlGaAs組成傾斜層20、p型InPスペーサー層21、InGaAsPエッチストップ層22、p型InPアウタークラッド層23、p型InGaAsキャップ層24を、有機金属気相成長法(MOVPE)を用いて順に形成した構造を有している。ドーパント原料には通常、非特許文献2に示されているように、n側にはSi26、p側にはDMZnが使用されるが、n側にはH2Se、p側にDEZnを用いることもよく行われる。いずれにしてもp側のドーパントには通常Znが用いられる。
【0004】
このような積層構造を用いて以下に示すようなプロセスを経ることにより、図2に示すようなInAlGaAs系半導体レーザを作製することができる。すなわち、まず幅5μm、ピッチ300μm程度のストライプ状のフォトレジストマスクを積層構造上に形成し、それをマスクとしてウェットエッチングを行い、リッジ25を形成する。ウェットエッチングの際に、p型InGaAsキャップ層24には燐酸と過酸化水素の混合水溶液、p型InPアウタークラッド層23には塩酸の希釈水溶液を用いることで、エッチングをInGaAsPエッチストップ層22で制御性よく停止させることができる。その後、フォトレジストを剥離して、全面にSi34誘電体膜26などの絶縁膜を形成する。さらに、Si34誘電体膜26のメサ上面部分にストライプ上に選択的にコンタクトホール27を開け、p型電極28を形成する。基板側は100μm程度の薄さにまで研磨して、n型電極29を形成する。このようなプロセスを経た後に、キャビティー長300μm程度のレーザチップを切り出し、両ファセット面に高反射率誘電体多層膜を形成してレーザが完成する。
【0005】
上記のようにして作製したレーザの温度特性の指針となる特性温度T0は、InGaAsP系では通常60K程度であるのに対して76K〜164Kと高い。また、最高発振温度は100℃以上である。このような良好な温度特性は、InGaAsP系の伝導帯バンド不連続量ΔEcが全体のバンドギャップの差ΔEgに対してΔEc=0.39ΔEgと小さいのに対し、InAlGaAs系ではΔEc=0.72ΔEgと伝導帯側のバンド不連続量が大きく、電子の閉じ込めが効率的に行われ、温度上昇に伴う電子のオーバーフローが少ないためと考えられる。また、それに加えて価電子帯構造の解析からInAlGaAs系がInGaAsP系に比較して微分利得が大きいという結果が非特許文献3に示されており、10Gbps以上の高速直接変調光源として、理想的な特徴を有している。また、半導体レーザの高速変調特性は、活性層の量子井戸層に圧縮歪を加えることで向上する。本材料系では活性層部分でのV族を構成する元素はAsのみであるため、InGaAsP系で見られるような界面における複数のV族元素の混合による歪変成層が形成されない。それにより、歪変成層のない良好なヘテロ界面が形成可能となるため、理想的な強歪量子井戸構造が容易に実現可能である。このような作製上の利点からも、本材料系は高速変調に適している。
【0006】
上記のようなInAlGaAs系レーザは、本来備わっている特質として、電子のオーバーフローが少なく、高速変調に適した性質を有しているが、変調速度を決定する要因としては、量子井戸の構造と共に、ドーピングプロファイルも重要である。高速変調に大きく影響を及ぼすドーピングプロファイルの例として、以下の3つの例がある。一つ目は、活性層からドーピングフロントまでの距離を短くすることによって、キャリヤの走行時間を短縮させ、変調特性を向上させることが可能になる。二つ目は、活性層中の障壁層部分のみに選択的にp型にドーピングすることで、フェルミレベルを制御し、変調特性を向上させることができる(非特許文献4参照)。3つ目は電気抵抗の低減である。InAlAsはInGaAsP系に比べてInPとのバンドギャップ差が大きいために、InPクラッド層(図6,7ではp型InPスペーサー層21)とその活性層に近い側に隣接する層(図6,7では亜鉛ドープInAlGaAs組成傾斜層20)の間のヘテロ界面において、価電子帯にバンドスパイクが生じる。このようなスパイクは、電気抵抗を上昇させ、結果的にCR時定数が増加して変調特性が劣化する。このような抵抗上昇を抑える手段としては、へテロ界面、または、ヘテロ界面近傍の広バンドギャップ材料側(ここではInAlAs)に選択的に、高濃度ドーピングを施すことが有効である。
【0007】
従来例ではp型のドーパントとしては通常亜鉛が用いられているが、亜鉛は拡散係数が高く結晶成長中に移動する。このようなドーパントが、活性層の量子井戸にまで拡散すると、非発光再結合中心となるため、ドーピング領域としては、亜鉛の移動を見越して、通常、活性層から少なくとも100nm程度離して形成する。それにより、前述したようにキャリヤ走行時間が増え、変調特性が劣化する。また拡散はドーピング濃度の2乗に比例して増加するため、活性層近傍ではドーピング濃度も、5×1017cm-3程度と低く抑えておくのが普通である。本来はさらに高い濃度のドーピングを施して、電気抵抗を下げ、変調速度に関わるCR時定数を低く抑えることが望ましいが、その点でも亜鉛ドーピングは不利となる。
【0008】
以上から、亜鉛を用いたドーピングでは前述した3つの例のような、精密なドーピングプロファイルを制御することは、不可能である。この対策のため拡散係数の小さいp型ドーパントとして、マグネシウムやベリリウムなどもあるが、マグネシウムは反応性が高いため、導入する際に配管などの上流側に付着することが多く、それがメモリー効果となって、導入をストップしたあとも、徐々に基板に到達してとりこまれるので、やはり精密なドーピングプロファイルの制御は不可能である。ベリリウムについてはアルシンを凌駕するほど毒性が極端に高いため、MOVPEで用いられることはほとんどない。
【0009】
また、拡散係数が小さく毒性の低い、理想的なドーパントである炭素については、AlGaAs系でしばしば用いられるが、InAlAs系ではインジウムと炭素の結合が弱いため、取り込まれにくい。そのためInAlAs系で炭素ドーピングを行うには、極端な低温、低V/III比(III族原料の総モル流量に対するV族原料の総モル流量比)が必要と非特許文献5に報告されている。しかし一方、良好な光学特性を有するInAlAsを実現するには、高温、高V/III比が必須といった報告が非特許文献6に報告されている。以上から良好な光学品質を実現するためのInAlAsの成長条件と炭素ドーピングを行うためのInAlAsの成長条件は大きく乖離していると考えられており、良好な光学特性を保持した状態でのInAlAsに対する炭素ドーピングは今まで実現されていず、また、当然ながら、炭素ドーピングInAlAsを用いた半導体レーザも実現されていない。
【0010】
【非特許文献1】IEEE Journal on Selected Topics in Quantum Electronics
Vol.7 No.2 (2001) 340-349
【非特許文献2】IEEE Photonics Technology Letters Vol.11 No.8 (1999) 949-951
【非特許文献3】Journal of Applied Physics Vol.78 No.6 (1995) 3925-3930
【非特許文献4】Japanese Journal of Applied Physics Vol.29 No.1 (1990)81-87
【非特許文献5】Journal of Crystal Growth No.221 (2000)66-69
【非特許文献6】Journal of Crystal Growth No.108 (1991) 441-448
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
以上の問題点があるために、InAlAs系材料は、高速変調に適した特質を有しながらも、高速変調に必要な正確に制御されたドーピングプロファイルが実現されていなかった。
このような従来技術の問題に鑑みて、本発明は、炭素ドーピング濃度を高精度で制御したInAlAs系材料またはInAlGaAs系材料を提供することを目的とする。また、これを利用して、電流増倍率や高速変調特性に優れた電子デバイスや、発光効率が優れた半導体レーザを提供することも目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、InAlAs系及びInAlGaAs系において、光学品質を損なわないままで、炭素ドーピングを施すことに成功し、また、その炭素ドーピングを活性層近傍にまで施してキャリヤ走行時間を短縮させ、あるいは、活性層の障壁部分のみにドーピングを施して変調帯域を増加させ、あるいは、InAlGaAsとInP界面近傍のInAlAs部分に、選択的に高濃度の炭素ドーピングを施して電気抵抗を下げ、CR時定数を改善させることに成功した。
【0013】
本発明の化合物半導体結晶は、III族の主要な構成元素としてAlおよびInを含む化合物半導体結晶またはIII族の主要な構成元素としてAl、InおよびGaを含む化合物半導体結晶であって、炭素濃度が1×1016cm-3以上であり、酸素濃度が1×1018cm-3以下で且つ前記炭素濃度以下であることを特徴とする。
【0014】
本発明の化合物半導体デバイスは、上記の化合物半導体結晶を層構造中に含むことを特徴とする。
また、本発明の半導体レーザは、上記の化合物半導体結晶を層構造中に含むことを特徴とする。本発明の半導体レーザでは、分離光閉じ込め層(SCH層)の少なくとも一部、量子井戸発光層の障壁の少なくとも一部、光閉じ込め層(クラッド層)の少なくとも一部、および/または、傾斜屈折率層の少なくとも一部に、上記の化合物半導体結晶を好ましく用いることもできる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下において、本発明の化合物半導体結晶及び化合物半導体デバイスについて詳細に説明する。なお、本明細書において「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値および上限値として含む範囲を意味する。
【0016】
従来から報告されているように、炭素ドーピングされたInAlAs結晶には酸素が混入しているため、デバイスに適用しても非発光再結合中心の影響で十分な光学特性が得られなかった。本発明の化合物半導体結晶は、炭素ドーピングされた状況でも酸素を低減したものであり、良好な光学特性を示すものである。そこでまず、本発明の化合物半導体結晶の光学特性評価の1例として、フォトルミネッセンス測定結果について説明する。
【0017】
ここでは図3に示す多重量子井戸構造を作製して、炭素及び酸素濃度を2次イオン質量分析にて測定し、光学評価のためにフォトルミネッセンス測定を行った。得られた発光スペクトルを図4に示す。図3中の構造でのInAlAs中のキャリヤ濃度は(1×1018cm-3)に固定し、酸素の多い条件(1×1018cm-3)で炭素ドープを施した場合(A)、酸素の少ない条件(2×1017cm-3)で炭素ドープを施した場合(B)、亜鉛ドーピングを施した場合(C)の3つのサンプルを作製した。亜鉛ドーピングのInAlAsは高温、高V/III比の条件で作製したため、酸素濃度は低かった。酸素濃度を低減した条件Bではフォトルミネッセンススペクトルの半値幅も狭く、強度も大きいのに対し、酸素濃度が多い条件Aではフォトルミネッセンススペクトルの半値幅が広く、強度が弱かった。この結果は、酸素濃度を低減した状態で炭素ドープを施すことによって、良好な光学特性が得られることを示している。また、亜鉛ドープしたCでは、フォトルミネッセンススペクトルの半値幅は酸素の少ない炭素ドープサンプルBと同等であるが、強度はそれより弱かった。
【0018】
さらに、別途InAlAs単一層構造のInAlAsサンプルを作製し、キャリヤ濃度をCV測定により測定したところ、亜鉛ドープと、酸素の少ない条件での炭素ドープのInAlAsでは、キャリヤ濃度と亜鉛、或いは炭素濃度が一致したのに対し、酸素の多い条件での炭素ドープInAlAsではキャリヤ濃度は炭素濃度より一桁低かった。これは残留酸素がドナーとなり、キャリヤ濃度を相殺しているためと考えられる。こういった、キャリヤの補償はキャリヤの移動度を低下させるため、電子デバイスに対しても望ましくない影響をもたらす。
【0019】
以上の知見から、InAlAs層においては、酸素濃度を、少なくとも炭素濃度より低減させることが、良好な伝導特性、光学特性を得るために必須であることが初めて見出された。その濃度は、四臭化炭素などの炭素を含むドーパンと原料ガスの供給量で制御可能であるが、p型層として機能させるためには通常1×1016cm-3程度は必要であり、なおかつ、キャリヤ補償の観点から、少なくとも酸素濃度は炭素濃度より低くすることが必要である。このため、本発明における炭素濃度の下限は1×1016cm-3であるが、望ましくは1×1017cm-3であり、酸素濃度は炭素濃度より低い範囲に制御する。もちろん、さらに炭素濃度が高い場合には許容される酸素濃度の上限はさらに高くしてもよい。ただし、酸素濃度は1×1018cm-3以下に制御する。低抵抗効果を考慮すると、炭素濃度の下限は3×1017cm-3で、酸素濃度の上限も同じく3×1017cm-3であることが望ましい。最も望ましくは、炭素濃度は5×1017cm-3以上で、酸素濃度は2×1017cm-3以下である。酸素濃度は少なければ少ないほどよい。但し、1×1016cm-3未満では現在の分析方法では正確な定量が難しくなる。
【0020】
酸素濃度を炭素濃度以下にするとは、炭素濃度が濃い場合は酸素/炭素の比率がより小さい方がよく、炭素濃度が薄い場合は酸素/炭素の比率がある程度高くなってもよい。
炭素濃度が1x1016cm-3以上5x1017cm-3未満の範囲では、酸素/炭素の比が1以下であることが好ましく 炭素濃度が5x1017cm-3〜2x1018cm-3の範囲では、酸素/炭素の比が0.5以下であることが好ましい。
【0021】
4元組成InAlGaAsに対する炭素ドーピング特性を調べた結果を図5に示す。ここではInP基板上に一定量の四臭化炭素を供給しながらIn0.525(AlxGa1-x0.475As層を形成し、炭素濃度及び酸素濃度を調べた。In0.525(AlxGa1-x0.475As層はInP基板上に格子整合した状態で作製可能であり、レーザの組成傾斜層や、活性層部分の障壁層として用いられる。
【0022】
図5からAlとGaの比(x)が0.5以上では3×1017cm-3以上の炭素濃度が得られ、しかも酸素濃度は全体にわたって2×1017cm-3以下と低かった。ドーピング濃度は四臭化炭素供給量を増加させることでさらに高くできることと、p型キャリヤを相殺する酸素濃度が低いことから、AlとGaの比(x)が0.5以上でのInAlGaAs層はp型にドーピング可能で電気伝導特性、及び、光学特性にも問題のないことがわかった。即ちAlとGaの比(x)が0.5以上のIn(AlxGa1-x)As層には本発明を効果的に適用することができる。ここで、InとAl+Gaの比であるが、上記の組成はInP基板上の整合条件であるが、実際には歪組成もしばしば用いられる。例えば圧縮歪を印加する場合には、Inの比率を大きくする。その場合には無歪状態と比較して、バンドギャップが縮小するため、その補正として、Al:Gaの比率でAlを増加させる。このような場合にはAl組成が高い方が炭素を(p型として)ドープしやすい。その理由はGaとCの結合エネルギーに対して、AlとCの結合エネルギーのほうが大きいためである。しかし、InP基板上に格子緩和なく結晶成長可能な組成範囲として、In組成が0.45〜0.80で、かつ、AlとGaの比率xが0.5以上の範囲が望ましい。
【0023】
またここではInAlGaAs系の例を挙げたが、In,Al,Ga,Asに加えて、他の元素、例えばP,N,Sbなどを含む場合にも本発明を適用することができる。V族元素の構成が異なる場合には、InとAl,Cの結合エネルギーの比は同様であるため、V族元素の種類は何であってもよい。しかし、As以外のV族元素は全V族元素中の50%以下であることが望ましい。In,Al,GaなどのIII族元素については、少なくとも、InとAlをIII族元素として含む材料系であれば、本発明を適用することができる。AlとGaの比は1:1以上で、Alが多いほうが望ましい。成長方法に関しては、有機金属化合物を使用する方法として、化学ビームエピタキシー法(CBE)、有機金属分子線エピタキシー法(MOMBE)などもあるが、有機金属気相成長法(MOVPE)がもっとも望ましい。
【0024】
炭素ドーピング濃度の範囲は、光吸収ロスをさらに低減したい場合は、電気抵抗は多少増加するものの、ドーピング濃度はさらに下げてもよく、また、電気抵抗の低減を重視する場合は光吸収ロスが増加するものの、ドーピング濃度を上げても許容される。また、狭い範囲であれば、非常に高濃度のドーピング量でも光吸収ロスは小さく抑えられるため、ドーピング濃度の上限は高くてもよい。これらの要求からドーピング濃度の範囲が決定されるが、数値的には1×1017cm-3〜1×1020cm-3程度である。また、酸素濃度の範囲は、炭素濃度より小さいことが必要であり、例えば炭素濃度が5×1017cm-3の時には2×1017cm-3以下が望ましい。
【0025】
例えば半導体レーザのような発光素子を作製する場合、炭素ドーピング濃度は活性層のInAlGaAs障壁層では5×1017cm-3〜2×1018cm-3が好ましく、傾斜屈折率(GRIN)層では5×1017cm-3〜2×1018cm-3が好ましく、InAlAsのSCH層には5×1017cm-3〜2×1018cm-3が好ましく、InAlGaAs組成傾斜層には5×1017cm-3〜2×1019cm-3が好ましい。酸素濃度はすべての層において2×1017cm-3以下であることが好ましい。
【0026】
また、ここでは四臭化炭素を炭素ドーパントとして用いたが、炭素を含むほかのドーピング原料、例えば、CCl4,CCl3Brや、トリメチル砒素などを用いてもよい。しかし、純度、環境に対する負荷、制御性を考えると、最も望ましい原料はCBr4である。
【0027】
成長温度は特に制限されないが、620℃以下とすることにより効率的な炭素の混入が可能である。したがって、成長温度の上限は620℃以下が好ましく、600℃以下がより好ましく、585℃以下とするのが最も好ましい。また、下限は結晶性の観点、および、原料の分解の観点から450℃以上が好ましく、500℃以上がより好ましく、540℃以上が最も好ましい。また、V族原料の総モル供給量とIII族原料の総モル供給量との比(V/III比)は、成長温度や成長速度を調整すれば25程度でも本発明の効果が得られる。したがって、V/III比の下限は25以上が好ましく、50以上がより好ましく、150以上が最も好ましい。上限は結晶性よりも、主に装置律速で決まっており、V/III比を上げるためにはしばしば、V族の増加だけでは足りず、III族の減少が必要になる。これは、成長速度の低減をもたらし、結果的に雰囲気中の酸素の取り込みを増加させてしまう。このような観点からV/III比の上限は500以下が好ましく、250以下がより好ましく、180以下がもっとも好ましい。これはアルシンなどのV族ガスに砒素を含む水素化物のV族原料を用いた場合である。
【0028】
一方、ターシャリーブチルアルシン(TBA)、トリメチル砒素(TMAs)などの砒素を含む有機化合物のV族原料を用いた場合には、V/III比の上限は、同様に装置律速の観点から100以下が好ましく、50以下がより好ましい。下限は10以上が好ましく、20以上がより好ましい。
【0029】
本発明の化合物半導体結晶は、さまざまな用途に供することができる。例えば、本発明の化合物半導体結晶を層構造中に含む化合物半導体デバイスを製造することができる。具体的には、本発明の化合物を、p側の分離光閉じ込め層(SCH層)、量子井戸発光層の障壁、あるいはp側の光閉じ込め層(クラッド層)などとして用いた半導体レーザを製造することができる。このような半導体レーザの構造は、従来から知られている構造を目的に応じて適宜選択して採用することができる。例えば、後述する実施例に記載される構造を例示することができる。
【0030】
半導体レーザを構成する各層の屈折率の大小関係は、活性層の量子井戸層>活性層の障壁層>分離光閉じ込め層(SCH層)およびクラッド層となる。n型、及び、p型InAlAs−SCH層は、光閉じ込めを行い、レーザ発振の効率化を意図しているものであるから、活性層に隣接して、その外側に形成する。また、組成はInAlGaAs系の場合、以下に述べる障壁層の組成範囲と同様とする。下部傾斜屈折率、上部傾斜屈折率層(GRIN)は目的はバンドスパイクを低減させることにあるので、組成の範囲は同様である。ただし、GRIN層は活性層周りの光閉じ込めにも寄与しているため、厚さはその点を考慮して、片側の厚み下限は10nm以上が好ましく、上限は200nm以下とするのが好ましい。活性層は多重量子井戸層と障壁層から構成されているが、これは量子効果により、状態密度関数を変化させ、キャリヤが光に変化する際の利得の向上を意図しているものであるから、組成、厚さはその効果を発揮するものとする必要がある。量子井戸層は所望の発光波長(これはレーザ発振波長より20nm程度短波である)になるように、バンドギャップを設定する必要があり、また、格子緩和しない程度に圧縮歪を印加することによって、レーザ特性が向上するため、これらの制限から組成が決定される。1.25μm〜1.65μmの発振波長を有するレーザを作製する場合、In組成は0.45〜0.80が好ましい。AlとGaの比率xは0〜0.5が好ましい。また、障壁層の組成は量子効果が現れるように、量子井戸層よりバンドギャップが大きいことが必要である。In組成は0.45〜0.80が好ましい。AlとGaの比率xが0.5〜1が好ましい。
【0031】
組成傾斜層はクラッド層(InP層)と光分離閉じ込め層(InAlAs層)間のバンドスパイクを低減させ、電気抵抗を下げることを目的としており、組成傾斜層のInAlGaAsとした場合、そのバンドギャップをInPとInAlAsの中間になるような組成とし、位置は、InPとSCHを含む活性領域の間とする。組成傾斜層の厚みの上限は50nm以下が好ましく、20nm以下がより好ましい。一方、下限は5nm以上が好ましく、10nm以上がより好ましい。
【0032】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明の特徴をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。
【0033】
本実施例では、図1および図2に示す構造を有するデバイスを製造した。なお、本明細書に添付した図面は、構造を把握しやすくするために敢えて寸法を変えている部分があるが、実際の寸法は以下の文中に記載されるとおりである。
【0034】
図1に示すように、n型InP基板10の上に、MOVPEを用いて、n型InP層11、n型InAlGaAs組成傾斜層12、n型InAlAs−SCH層13、下部傾斜屈折率(GRIN)層14、5周期の幅6nmの多重量子井戸層15(AlGaInAs)と幅10nm炭素ドープ障壁層2(InAlGaAs)からなる活性層17、炭素ドープ上部傾斜屈折率(GRIN)層3、炭素ドープInAlAs−SCH層4、炭素ドープInAlGaAs組成傾斜層5、p型InPスペーサー層21、InGaAsPエッチストップ層22、p型InPアウタークラッド層23、p型InGaAsキャップ層24を順に積層した。
【0035】
ドーピング濃度は活性層のInAlGaAs障壁層2、炭素ドープ上部傾斜屈折率(GRIN)層3、炭素ドープInAlAs層には全て1×1018cm-3、炭素ドープInAlGaAs組成傾斜層5には5×1018cm-3とし、酸素濃度はすべて2×1017cm-3以下とした。
上記のような炭素ドープInAlGaAs系半導体レーザ基板1を形成した後に、以下に示すようなプロセスを経て、図2に示すようなInAlGaAs系半導体レーザを作製した。まず、幅5μm、ピッチ300μm程度のストライプ状のフォトレジストマスクを積層構造上に形成し、それをマスクとしてウェットエッチングを行い、リッジ25を形成した。ウェットエッチングの際に、p型InGaAsキャップ層24には燐酸と過酸化水素の混合水溶液、p型InPアウタークラッド層23には塩酸の希釈水溶液を用いることで、エッチングをInGaAsPエッチストップ層22で制御よく停止させた。その後、フォトレジストを剥離して、全面にSi34誘電体膜26などの絶縁膜を形成した。さらに、Si34誘電体膜26のメサ上面部分にストライプ上に選択的にコンタクトホール27を開け、p型電極28を形成した。基板側は100μm程度の薄さにまで研磨して、n型電極29を形成した。このようなプロセスを経た後に、キャビティー長300μm程度のレーザチップを切り出し、両ファセット面に高反射率誘電体多層膜を形成してレーザを完成させた。
【0036】
本素子でのドーピングフロントから量子井戸までの間隔は、活性層の障壁層の幅(約10nm)しかなく、キャリヤ走行時間による変調速度の遅延はほぼ無視できる程度に短くなった。また障壁層に炭素ドープを施したことによって前述した非特許文献4に示されるようにキャリヤ寿命はアンドープのときに比較して1/10と短くなった。さらに、バンドスパイクが生じるInAlGaAs組成傾斜層に選択的に高濃度ドーピングを施したことで、電気抵抗が20Ωから7Ωにまで減少した。以上述べた素子構造の改善により、本素子での85℃における変調帯域幅(緩和振動周波数fr)は12GHzになり、亜鉛ドープした素子(8GHz)の1.5倍に向上した。
【0037】
また、素子作製の過程でリッジ25を作製する際に幅33μmのフォトレジストマスクを用いてエッチングを行い、さらにキャビティー長を500μmにしてファセットコートを行わない素子について、電流−電圧特性及び電流−光出力特性を調べた結果を図7に示す。ここでは過電流試験として、3.5Aまでの電流を印加した。この素子の微分電気抵抗は1.2Ωと低く、従来材料系のInGaAsP−LDと同程度で、閾値電流密度は1.6A/cm2と、同じInAlGaAs系ZnドープLDの文献値(IEEE Journal on Selected Topics in Quantum Electronics vol. 7 No.2 (2001) 340-349)と同程度であった。これらは、本発明に従って炭素ドープを施した素子は、室温の光学特性が従来例のZnドープ素子と同等で、電気抵抗が低く、改善が見られることを意味している。電気抵抗が低い場合には、高温時において光学特性が改善することが期待できる。またここで特筆すべき点は、反応性の高いAlを含んだ材料系であるにもかかわらず、3.5Aといった大電流を流してもCOD(突発性劣化)が見られず、熱飽和特性を示している点である。また、このような過電流試験の前後で、素子特性はまったく変化が見られなかった。これらの結果は、活性層近傍にドーピングされた炭素が、過電流試験中後にも活性層に拡散していない、もしくはたとえ拡散していても発光特性に悪影響を及ぼさないことを示しており、亜鉛ドーピングに対して優位性があることを示している。また、酸素も活性層に導入された場合には非発光再結合中心となって発光特性が劣化することが報告されているが(Applied Physics Letters vol.40 (1982) 614.及び、 Journal of Applied Physics 73 (1993) 4004.)、本結果より、酸素濃度を低減した効果により発光特性の劣化が見られないことがわかった。
【0038】
炭素ドープInAl(Ga)As層を半導体レーザの層構造に使用することによってデバイス特性の向上を図ることができるが、InAlAs層はバンド構造の特徴から化合物電子デバイスの高速化や高出力化に対しても有望とされている。この化合物電子デバイスとしては、ヘテロバイポーラトランジスタ(HBT)、電界効果型トランジスタ(FET)、高電子移動度トランジスタ(HEMT)などがある。この場合にも、p型のドーパントとして亜鉛ではなく炭素を用いることで、ドーピングプロファイルを精密に制御することができ、さらに、酸素を低減することでキャリヤの補償が少なく、ホールの移動度の高いドーピングが可能となる。したがって、総合的なデバイス特性の向上を図ることができる。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、良好な光学特性、伝導特性を保持した炭素ドープInAlAs層及びInAlGaAs層を実現することができる。その結果、デバイス構造全体にわたって、正確なドーピングプロファイルが実現可能となり、ドーピングフロントを活性層に近接させることで、キャリヤ走行時間の短縮、また、活性層障壁部分のみに選択的にドーピングすることでフェルミ準位の制御、さらに、ヘテロ界面にドーピングすることで、電気抵抗の低減が実現でき、高発光特性を維持したままで高速変調特性の実現が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】炭素ドープを行ったInAlGaAs系半導体レーザ構造を示す概略図である。
【図2】InAlGaAs系半導体レーザの断面図である。
【図3】フォトルミネッセンス測定用多重量子井戸構造を示す図である。
【図4】フォトルミネッセンススペクトルである。
【図5】InAlGaAs系材料に対する炭素ドーピング特性を示す図である。
【図6】従来例としてのInAlGaAs系半導体レーザ構造を示す図である。
【図7】メサ幅33μmの素子における電流−光出力特性、及び電流−電圧特性を示す図である。
【符号の説明】
1 炭素ドープInAlGaAs系半導体レーザ基板
2 炭素ドープ障壁層
3 炭素ドープ上部傾斜屈折率(GRIN)層
4 炭素ドープInAlAs層
5 炭素ドープInAlGaAs組成傾斜層
10 n型InP基板
11 n型InP層
12 n型InAlGaAs組成傾斜層
13 n型InAlAs層
14 下部傾斜屈折率(GRIN)層
15 5周期の多重量子井戸層
16 障壁層
17 活性層
18 上部傾斜屈折率(GRIN)層
19 亜鉛ドープInAlAs層
20 亜鉛ドープInAlGaAs組成傾斜層
21 p型InPスペーサー層
22 InGaAsPエッチストップ層
23 p型InPアウタークラッド層
24 p型InGaAsキャップ層
25 リッジ
26 Si34誘電体膜
27 コンタクトホール
28 p型電極
29 n型電極

Claims (9)

  1. III族の主要な構成元素としてAlおよびInを含む化合物半導体結晶であって、該化合物半導体結晶中の炭素濃度が1×1016cm-3以上であり、酸素濃度が1×1018cm-3以下で且つ前記炭素濃度以下であることを特徴とする化合物半導体結晶。
  2. III族の主要な構成元素としてAl、InおよびGaを含む化合物半導体結晶であって、該化合物半導体結晶中の炭素濃度が1×1016cm-3以上であり、酸素濃度が1×1018cm-3以下で且つ前記炭素濃度以下であることを特徴とする化合物半導体結晶。
  3. V族の主要な構成元素としてAsを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の化合物半導体結晶。
  4. 請求項1〜3のいずれかの化合物半導体結晶を層構造中に含むことを特徴とする化合物半導体デバイス。
  5. 請求項1〜3のいずれかの記載の化合物半導体結晶を層構造中に含むことを特徴とする半導体レーザ。
  6. 分離光閉じ込め層の少なくとも一部に、請求項1〜3のいずれかの化合物半導体結晶を用いることを特徴とする半導体レーザ。
  7. 量子井戸発光層の障壁の少なくとも一部に、請求項1〜3のいずれかの化合物半導体結晶を用いることを特徴とする半導体レーザ。
  8. 光閉じ込め層の少なくとも一部に、請求項1〜3のいずれかの化合物半導体結晶を用いることを特徴とする半導体レーザ。
  9. 傾斜屈折率層の少なくとも一部に、請求項1〜3のいずれかの化合物半導体結晶を用いることを特徴とする半導体レーザ。
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