JP2012121360A - サンルーフ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】パネル6,7の全閉状態において、リヤパネル7の前部を支持するリヤ前支持部69をフロントスライダ30の後部に設けると共にリヤパネル7の後部を支持するリヤ後支持部94をリヤスライダ74に設ける。
【選択図】図1
Description
このサンルーフ装置にあっては、リヤパネルの下面側に取り付けられたリヤリフタに前後一対のリフトガイド溝を設けており、これらリフトガイド溝は後方に向けて上り勾配の傾斜溝に形成されている。
リヤパネルがルーフ開口の後部を塞ぐ閉鎖位置にある状態において、リヤスライダの前部の支持部は前側のリフトガイド溝の前端に位置し、リヤスライダの後部の支持部は後側のリフトガイド溝の前端に位置している。
前後移動させることでフロントパネルを作動させるフロントスライダと、前後移動させることでリヤパネルを作動させるリヤスライダとを備えたサンルーフ装置において、
フロントパネル及びリヤパネルがルーフ開口を閉鎖する全閉状態において、リヤパネルの前部を支持するリヤ前支持部をフロントスライダの後部に設けると共にリヤパネルの後部を支持するリヤ後支持部をリヤスライダに設けたことを特徴とする。
フロントスライダが後方移動することによりリヤ前支持部が前記摺動溝を摺動して前側の後部リフトガイド溝の前端側に位置すると共に、フロントスライダとリヤスライダとが連動して後方移動することにより、リヤ前支持部が前側の後部リフトガイド溝内を移動し且つリヤ後支持部が後側の後部リフトガイド溝内を移動してリヤパネル後部を下降させるように構成するのがよい。
また、前記リヤリフタに、リヤパネルの前部に位置していて該リヤパネル前部を昇降させるための前部リフトガイド溝を備え、前記フロント後支持部が後方移動する際に該フロント後支持部が前部リフトガイド溝内を移動することによりリヤパネルの前部を下降させるように構成するのがよい。
図1はサンルーフ装置2を備えた車両1の平面図を示しており、該車両1のルーフ3に
は矩形状のルーフ開口4が形成されている。
以下の説明において、前後・左右・上下は運転席に着座した運転者から見た方向に従う。また、左右方向内方とは車両1の左右方向の端部から左右方向中央部に向かう方向をいい、左右方向外方とは車両1の左右方向中央部から左右方向の端部に向かう方向をいう。したがって、車両1の左右方向の側部に設けられている部材において、左右方向内側とは車両1の左右方向中央側をいい、左右方向外側とは車両1の左右方向中央側とは反対側をいう。
図1に示すように、フレーム8は、前後方向に延びる左右一対のガイドレール13と、左右ガイドレール13の前端側を連結する前枠材14と、左右ガイドレール13の前後方向中間部を連結する後枠材15とを備えており、前後枠材14,15間がフレーム開口16とされている。
フロントパネル作動装置9とリヤパネル作動装置10は左右一対設けられ、フロントパネル作動装置9はフロントパネル6の左右の縁部側の下方に配置され(フロントパネル6とガイドレール13との間に設けられ)、リヤパネル作動装置10はリヤパネル7の左右の縁部側の下方に配置されている(リヤパネル7とガイドレール13との間に設けられている)。
前記ガイドレール13は押出形材によって上方に凸となる緩やかな湾曲状に形成されており、図14(a)に示すように、パネルガイド部18と、このパネルガイド部18の左右方向内側方に設けられたサンシェードガイド部19と、パネルガイド部18の左右方向外側方に設けられた樋部21とを有する。
タイミングガイド溝24及び取付用溝26は左右方向外方に向けて開口するコ字形に形成されている。
フロントパネル作動装置9は、図4、図5、図8に示すように、フロントリフタ28、タイミングアーム29、フロントスライダ30を有する。
フロントリフタ28は、フロントパネル6の略前端部から後部にわたる長さに形成され、パネルガイド部18の内外スライドガイド溝23の間に前後移動可能に位置している。このフロントリフタ28は、図15に示すように、取付ブラケット31を介してフロントパネル6の左右方向の側縁側に取り付けられている。
また、フロントリフタ28の前部側には、チルトガイド溝36(カム溝)と、このチルトガイド溝36の前方側に位置するピン挿通溝37とが左右方向貫通状に形成されている。
ピン挿通溝37は、中途部から上部にかけては後傾状に形成された後傾溝38とされ、下部が下方側に向けて形成された下向き溝39とされている。
また、フロントリフタ28の後端側には、シャッティングカム40が取付固定され、このシャッティングカム40にはシャッティングカム溝41が左右両側面に形成されている。
タイミングアーム29はフロントリフタ28の前部側の左右方向内側方に配置されている。該タイミングアーム29の前部側には、ガイドレール13の長手方向に沿って長い長孔状の軸挿通孔42が左右方向に貫通形成され、この軸挿通孔42に、フロントリフタ28前端側とフロントブラケット32とを枢支連結する前記枢軸33が挿通されている。
また、タイミングアーム29の後部の下部には、係合突部44が左右方向内方に突出状に設けられ、この係合突部44にはフロントタイミング部材45が左右方向内方に突出状に設けられている。
フロントスライダ30はガイドレール13のパネルガイド部18に前後移動自在(長手方向移動自在)に支持され、前後移動することによりフロントパネル作動装置9を駆動してフロントパネル6を開閉作動する(フロントパネル6を昇降及び前後移動させる)ものである。
。
前スライダ48はフロントリフタ28の前部下方側に配置され、底壁52と、該底壁52の左右方向内外両側から立ち上がる一対の側壁53とを有する。
また、前スライダ48の外側の側壁53の下端には、外側のスライドガイド溝23及びケーブルガイド溝25を長手方向に移動自在なケーブル固定具55が設けられ、このケーブル固定具55に駆動ケーブル12が固定されている。したがって、駆動ケーブル12が長手方向に押し引きされることによりフロントスライダ30が前後移動するよう構成されている。
前スライダ48の後部にはフロントリフタ28を挟むように内外の側壁53から上方に延出した左右一対の延出片57が設けられ、この延出片57の上部には、図15に示すように、該左右延出片57を貫通すると共にフロントリフタ28のチルトガイド溝36を挿通するチルトピン58(フロント前支持部)が設けられている。
後スライダ49は、底壁61と、該底壁61の左右方向内外両側から立ち上がる一対の側壁62とを有し、ジョイント片50は該後スライダ49の内側の側壁62から前方に延出されている。
この後スライダ49の内外の側壁62の下端には、内外のスライドガイド溝23に長手方向摺動自在に嵌合したスライドシュー63が設けられ、該スライドシュー63がスライドガイド溝23内を摺動することで後スライダ49が前後移動自在とされている。
また、後スライダ49の内側の側壁62の後端には後方に向けて延出状の連結片70が設けられ、この連結片70には連結ピン71(被連結部)が左右方向外方に突出状に設けられている。
図15(a)に示すように、ジョイントシュー51は内側のスライドガイド溝23に長手方向摺動自在に嵌合しており、前部が前スライダ48後端側部の接続片59に連結され、後部がジョイント片50の前部に連結されている。
リヤリフタ72は、リヤパネル7の略前端から略後端にわたる長さに形成され、図16(b)に示すように、パネルガイド部18の内外スライドガイド溝23の間の上方位置に位置しており、取付ブラケット76を介してリヤパネル7の左右方向の側縁側に取り付けられている。
フトガイド溝77(カム溝)が形成され、後部側に前後一対のリフトガイド溝78,79(カム溝)が形成されている。
これらリフトガイド溝77,78,79は後方に向けて上り勾配の傾斜状に形成されている。
また、リヤリフタ72の左右方向内外両側面には、リヤリフタ72の前端から前側の後部リフトガイド溝78の前端に至る摺動溝80が、ガイドレール13の長手方向に沿って形成されている。
また、この摺動溝80には、図16(a)に示すように、フロントスライダ30の後スライダ49の後部に設けられた係合シュー68の係合部69が前後移動自在に挿入されている。
タイミングリンク73の後端側には、図6、図17(d)に示すように、左右方向内外両側に配置されたローラ83が支持部材82を介して左右軸回りに回動自在に支持されている。内側のローラ83はタイミングガイド溝24に長手方向移動自在に嵌合しており、外側のローラ83はガイドレール13のパネルガイド部18に設けられた規制壁27に摺動自在に接当している。
リヤパネル7がルーフ開口4の後部を閉鎖する位置において、タイミングリンク73の左右方向内側方にはリヤタイミング部材84を係止することでリヤリフタ72の前後移動を規制するリヤ係止部材85が配置されている。
図13に示すように、このリヤ係止部材85はガイドレール13の取付用溝26からタイミングガイド溝24にわたって設けられ、上部側が取付用溝26に嵌合されてガイドレール13に固定されている。
このリヤ係止部材85には、タイミングリンク73の後端のローラ83の中心を支点とする円弧状の係止溝86が形成されている。この係止溝86は、その上端が上方に開口状とされ、前面87の下端はタイミングガイド溝24の底面に至るように形成され、後面88の下端はタイミングガイド溝24の上面に至るように形成されている。
このリヤスライダ74は、リヤリフタ72の後部に配置され、図7(b)に示すように、底壁89と、該底壁89の左右方向内外両側から立ち上がる一対の側壁90とを有する。
リヤスライダ74の内外の側壁90の後部上端には、対向側へ延設された取付片92が設けられ、各取付片92には係合シュー93が取り付けられている。図17(a)に示すように、係合シュー93は後側の後部リフトガイド溝79の左右両側に位置しており、該
係合シュー93の対向側には後側の後部リフトガイド溝79に挿入する係合部94(リヤ後支持部)が設けられている。
この連結アーム75は、その後部が枢軸95によってリヤスライダ74の内側の側壁に左右軸回りに回動自在に枢支連結されている。
連結アーム75の前部の左右方向内側面にはフロントスライダ30後端の連結ピン71が挿入可能な連結カム溝96が形成されている。
該連結カム溝96の後部は後方に向かうに従って下方に移行する傾斜溝98とされ、該傾斜溝98の後端は閉鎖状とされている。
挿入口97と傾斜溝98との間はガイドレール13の長手方向に沿う横溝部99とされている。
図12、図17(b)に示すように、ガイドレール13の底壁22には、連結アーム75のストッパ100が嵌脱自在に嵌る係止孔101(アーム係止部)が上下貫通状に形成され、該係止孔101にストッパ100が嵌ることによりリヤスライダ74の前後移動が規制される。
前記構成のサンルーフ装置2にあっては、先ず、フロントパネル6及びリヤパネル7がルーフ開口4を閉鎖している図2(a)に示す全閉状態からフロントパネル6が前後方向略同位置(ルーフ開口4の前部位置)において後部が上昇するように(後傾状に傾くように)チルトアップして図2(a)に示すフルチルトアップ状態となり、その後、このフルチルトアップ状態でフロントパネル6が後方移動して図3(a)に示すようにフロントパネル6の後部がリヤパネル7の前部上方にオーバーラップしてルーフ開口4の前部を略半開する。この間、リヤパネル7はルーフ開口4の後部を閉鎖した状態で動かない。
その後、フロントパネル6がフルチルトアップ状態で且つリヤパネル7がリフトダウン完了状態で、フロントパネル6及びリヤパネル7が後方移動して、リヤパネル7がルーフ3の後部下方に収納され且つフロントパネル6後部がルーフ3の後部上方にオーバーラップした全開状態となる。
図2(a)に示す全閉状態では、図4、図8に示すように、フロントリフタ28の前端側を枢支する枢軸33はタイミングアーム29の軸挿通孔42の前端側に位置し、タイミングアーム29の後部の上部に設けられたピン43はフロントリフタ28のピン挿通溝37の上端側に位置し、フロントスライダ30の前スライダ48の後上部のチルトピン58はフロントリフタ28のチルトガイド溝36の前端側に位置し、フロントスライダ30の後スライダ49前部の係合シュー65の係合部66はシャッティングカム40のシャッティングカム溝41の前部に位置している。
後スライダ49前部の係合シュー65の係合部66がシャッティングカム40のシャッティングカム溝41に係合していることによりフロントパネル6後部の浮き上がりが規制されている。また、後スライダ49前部の係合部66でフロントパネル6がルーフ開口4の前部を閉鎖した状態でフロントパネル6の後部を支持する。
46の係止溝47に嵌合していて、フロントリフタ28の前後移動が規制されている。このとき、フロントリフタ28のピン挿通溝37の後傾溝38にタイミングアーム29の後上部のピン43が位置していることから、フロントタイミングアーム29は下方揺動が規制され、これによって、フロントタイミング部材45が係止溝47から下方に離脱しないように構成されている。
また、後スライダ49後部の係合シュー68の係合部69はリヤリフタ72の摺動溝80の前端側(前部)に位置していて(換言すると、後スライダ49後部の係合シュー68の係合部69はリヤリフタ72の前端側に位置していて)、後スライダ49の後部でリヤリフタ72及びリヤパネル7の前端側(前部)を支持している。
従来のサンルーフ装置にあっては、フロント、リヤのパネルを支持するスライダは、フロントとリヤで独立しているのに対し、本実施形態のサンルーフ装置2にあっては、フロントスライダ30の後部でリヤパネル7の前部を支持すると共にリヤスライダ74でリヤパネル7の後部を支持する構造となっている。
また、リヤスライダ74の前部に枢支連結した連結アーム75のストッパ100は係止孔101に挿入されていてリヤスライダ74の前後移動が規制されている。
このフロントパネル6及びリヤパネル7の全閉状態からフロントスライダ30を後方移動させると、前スライダ48の後上部のチルトピン58がフロントリフタ28のチルトガイド溝36を後方移動し且つ後スライダ49前部の係合部66がシャッティングカム40のシャッティングカム溝41を後方移動する。
このフルチルトアップ状態では、フロントリフタ28前端側の枢軸33は軸挿通孔42の後端側に位置する。また、タイミングアーム29後上部のピン43はピン挿通溝37の下向き溝39の上端側に位置し、タイミングアーム29が枢軸33を支点として下方揺動可能となると共に、図10(b)に示すように、前スライダ48の係合溝56がタイミングアーム29の係合突部44に係合してタイミングアーム29を引き下げる。これによってフロントタイミング部材45がフロント係止部材46の係止溝47から下方に外れると共に、該フロントタイミング部材45がタイミングガイド溝24を後方移動可能となる。
前記係止溝47を有するフロント係止部材46、タイミングアーム29、該タイミングアーム29に設けられた係合突部44及びフロントタイミング部材45、前スライダ48の係合溝56等によって、フロントパネル6のチルト動作中は該フロントパネル6の前後移動を規制し且つフロントパネル6がフルチルトアップした状態では該フロントパネル6の前後移動規制を解除するフロントタイミング機構が構成されている。
このとき、図10(c)に示すように、フロントタイミング部材45はタイミングガイド溝24内を後方移動する。また、タイミングガイド溝24内には、リヤ係止部材85まで、フロントタイミング部材45の後方移動を妨げるものは存在しない。
なお、図2及び図3において、実線で示すリヤパネル7は左右方向中央部の断面を示しており、また、フロントパネル6及びリヤパネル7は、左右方向中央部が中高状とされている。したがって、リヤパネル7の左右方向の側部は、図3に仮想線Xで示す高さ位置に位置しているので、フロントリフタ28の後部がリヤパネル7に接触することはない。
このフロントスライダ30とリヤスライダ74との連結動作・連結解除動作を、図12を参照して説明する。
図12(a)に示すように、リヤスライダ74の前部側に設けられた連結アーム75のストッパ100が係止孔101に挿入された状態で、フロントスライダ30後端の連結ピン71は、連結アーム75の連結カム溝96の挿入口97と同じ高さ位置に位置し、該連結ピン71が連結カム溝96に挿入可能とされている。
そして、ストッパ100が係止孔101から離脱すると、図12(c)に示すように、ストッパ100がガイドレール13の底壁22上を後方に摺動し、フロントスライダ30に押圧されてリヤスライダ74が後方移動する。
そして、フロントスライダ30と共にリヤスライダ74を前方移動させている際において、連結アーム75のストッパ100が係止孔101の上方位置にくると、自重及びスプリング102の付勢力によって連結アーム75が下方移動してストッパ100が係止孔101に嵌る。
連結ピン71と連結アーム75との連結が解除される場合、連結アーム75が自重のみで係止孔101に嵌るようにしてもよいが、本実施形態のように、スプリング102の付勢力によってもストッパ100が係止孔101に嵌るようにすることにより、連結アーム75の誤作動を防止でき、確実に、ストッパ100が係止孔101に嵌るという効果を奏する。
フロントスライダ30をリヤスライダ74への連結位置まで後方移動させる際において、フロントスライダ30の後スライダ49後部の係合部69は前部リフトガイド溝77内に入らずに、該前部リフトガイド溝77を通り過ぎて前側の後部リフトガイド溝78に至るが、フロントスライダ30の後スライダ49前部の係合部66が前部リフトガイド溝77に至った際には、後スライダ49後部の係合部69が前側の後部リフトガイド溝78の前端側に挿入してリヤリフタ72を若干引き下げるので、後スライダ49前部の係合部66が前側の後部リフトガイド溝78内に挿入可能となる。
このリヤリフタ72の下降動作を、図3及び図11を参照して説明する。
前記連結完了状態からフロントスライダ30及びリヤスライダ74を後方移動させて、図3(b)、図11(b)に示すように、各スライダ30,74に設けた各係合部66,69,94が各リフトガイド溝77,78,79の中途部まで移動すると、前部リフトガイド溝77の前部の傾斜角度が前側の後部リフトガイド溝78及び後側の後部リフトガイド溝79の前部の傾斜角度よりも大であり、前側の後部リフトガイド溝78の前部の傾斜角度が後側の後部リフトガイド溝79の前部の傾斜角度よりも大であることから、先ず、リヤリフタ72(リヤパネル7)の前部が後部に比べて大きく下降(リフトダウン)する。
一方、前記リヤリフタ72の下降動作が完了するまでは、リヤ係止部材85の係止溝86にリヤタイミング部材84が嵌っていることにより、リヤリフタ72の後方移動が規制される。
リヤリフタ72が下降動作する前の状態では、図13(a)に示すように、タイミングリンク73は前傾状とされると共にリヤタイミング部材84がリヤ係止部材85の係止溝
86の上部に位置していて、リヤリフタ72の前後移動が規制されている。
図13(b)に示すように、リヤリフタ72が下降するに連れて、タイミングリンク73が後端のローラ83を中心として下方に揺動し、これに伴ってリヤタイミング部材84も係止溝86内を下方側に移動し、徐々にタイミングガイド溝24内に入り込む。
また、この状態からフロントスライダ30及びリヤスライダ74を前方移動させると、リヤタイミング部材84が前方移動してリヤ係止部材85の係止溝86の前面87下部に接当すると、該リヤタイミング部材84の前方移動が規制されることでリヤリフタ72の前方移動が規制される。
前記タイミングリンク73、該タイミングリンク73に設けられたリヤタイミング部材84、係止溝86を有するリヤ係止部材85等によって、リヤパネル7のリフト動作中は該リヤパネル7の前後移動を規制し且つリヤパネル7がリフトダウンを完了した状態では該リヤパネル7の前後移動規制を解除するリヤタイミング機構が構成されている。
また、該全開状態では、フロントタイミング部材45はリヤ係止部材85の前方に位置する。
本実施形態では、タイミングガイド溝24のリヤ係止部材85より前方側をフロントタイミング部材45が前後移動し、タイミングガイド溝24のリヤ係止部材85より後方側をリヤタイミング部材84が前後移動するように構成されている。すなわち、フロントタイミング部材45とリヤタイミング部材84とが共通のタイミングガイド溝24を前後移動するよう構成されている。また、リヤスライダ74の前後移動を規制するのに、連結アーム75のストッパ100がガイドレール13の底壁22に設けた係止孔101に嵌るように構成している。これらより、本実施形態のサンルーフ装置2では、ガイドレール13の断面の小型化(ガイドレール13の簡素化)を図ることができると共にガイドレール13のレイアウト性の向上・軽量化を図ることができる。
動を規制するという構造を採っているので、ガイドレール13の総厚に影響を及ぼさない構造とされ、且つコンパクトであるので、左右方向内外のスライドガイド溝23間で且つリヤリフタ72の下方の狭い空間に配置することができる。
また、本実施形態のフロントパネル6のシャッティング構造は、フロントスライダ30の後スライダ49前部の係合部66をフロントリフタ28後端側のシャッティングカム溝41に係合するという構造を採っているので、部品構成がシンプルである。
また、連結アーム75の揺動方向は左右方向でもよい。また、係止孔101は底壁22に形成されていなくてもよく、ガイドレール13自体に形成されていればよい。
3 ルーフ
4 ルーフ開口
6 フロントパネル
7 リヤパネル
30 フロントスライダ
41 シャッティングカム溝
66 フロント後支持部
69 リヤ前支持部
72 リヤリフタ
74 リヤスライダ
77 前部リフトガイド溝
78 前側の後部リフトガイド溝
79 後側の後部リフトガイド溝
80 摺動溝
94 リヤ後支持部
Claims (5)
- 車両(1)のルーフ(3)に形成されたルーフ開口(4)の前部を開閉自在に閉鎖するフロントパネル(6)と、前記ルーフ開口(4)の後部を開閉自在に閉鎖するリヤパネル(7)とを備え、
前後移動させることでフロントパネル(6)を作動させるフロントスライダ(30)と、前後移動させることでリヤパネル(7)を作動させるリヤスライダ(74)とを備えたサンルーフ装置において、
フロントパネル(6)及びリヤパネル(7)がルーフ開口(4)を閉鎖する全閉状態において、リヤパネル(7)の前部を支持するリヤ前支持部(69)をフロントスライダ(30)の後部に設けると共にリヤパネル(7)の後部を支持するリヤ後支持部(94)をリヤスライダ(74)に設けたことを特徴とするサンルーフ装置。 - リヤパネル(7)の下面側に取り付けられたリヤリフタ(72)に、リヤパネル(7)の後部側に位置していて該リヤパネル(7)後部を昇降させるための後部リフトガイド溝(78,79)を前後一対設けると共に、リヤ前支持部(69)が摺動する摺動溝(80)を設け、
フロントスライダ(30)が後方移動することによりリヤ前支持部(69)が前記摺動溝(80)を摺動して前側の後部リフトガイド溝(78)の前端側に位置すると共に、フロントスライダ(30)とリヤスライダ(74)とが連動して後方移動することにより、リヤ前支持部(69)が前側の後部リフトガイド溝(78)内を移動し且つリヤ後支持部(94)が後側の後部リフトガイド溝(79)内を移動してリヤパネル(7)後部を下降させるように構成したことを特徴とする請求項1に記載のサンルーフ装置。 - 前記全閉状態において、フロントパネル(6)の後部を支持するフロント後支持部(66)をフロントスライダ(30)に設け、該フロント後支持部(66)は、前記リヤ前支持部(69)が後方移動する途中においてリヤパネル(7)の前部を支持するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のサンルーフ装置。
- 前記リヤリフタ(72)に、リヤパネル(7)の前部に位置していて該リヤパネル(7)前部を昇降させるための前部リフトガイド溝(77)を備え、前記フロント後支持部(66)が後方移動する際に該フロント後支持部(66)が前部リフトガイド溝(77)内を移動することによりリヤパネル(7)の前部を下降させるように構成したことを特徴とする請求項3に記載のサンルーフ装置。
- 前記フロント後支持部(66)は、前記全閉状態においてフロントパネル(6)後部の浮き上がりを防止すべく該フロントパネル(6)の後部に設けたシャッティングカム溝(41)に係合すると共に、フロントスライダ(30)を後方移動させてフロントパネル(6)の後部を上昇させる際に前記シャッティングカム溝(41)から離脱するように構成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載のサンルーフ装置。
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