JP2012101481A - ボードセット - Google Patents
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Abstract
【課題】複雑な蝶番構造を採用することなく、ボードを自由な相対角度に展開して使用することができるとともに、不要な時には小さく畳んで収容しておくことができるボードセットを提供する。
【解決手段】複数枚のボード2と、これらのボード2同士を相互に重なり合う折畳状態及びボード2の表裏両面が視認可能な展開状態(o)をとり得るように連結する連結部材3とを備えたボードセット1であって、ボード2の少なくとも一枚が筆記面61を備えたものであり、連結部材3が、隙間10を介して隣接させたボード2の側縁28同士を連結する可撓性材料により作られる。
【選択図】図1
【解決手段】複数枚のボード2と、これらのボード2同士を相互に重なり合う折畳状態及びボード2の表裏両面が視認可能な展開状態(o)をとり得るように連結する連結部材3とを備えたボードセット1であって、ボード2の少なくとも一枚が筆記面61を備えたものであり、連結部材3が、隙間10を介して隣接させたボード2の側縁28同士を連結する可撓性材料により作られる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ホワイトボードや黒板など筆記具を用いて筆記可能な筆記用ボードや、ピンなど取付具を用いて掲示可能な掲示用ボードを複数枚連結して使用するものに関する。
従来、ホワイトボード等の筆記用のボードは、一枚の状態で使用されることが多い(例えば、特許文献1を参照)。また、複数枚のボードを横方向に並べ、スクリーン状に連結させて使用するものも考えられている。
ところが、従来のものは、複数枚のボードを連結する際に、蝶番を介して繋いでいた。そのため、隣接するボード同士の相対位置を変えようとする際に、蝶番の構造上、回動範囲に制限が生じてしまい、ボード同士の相対位置を自由に変えることが難しかった。また、このような回動範囲の制限をなくすためには、複雑な蝶番構造を採用しなければならないという問題があり、何らかの解決策が望まれていた。
本発明は、以上のような事情に着目してなされたものであり、複雑な蝶番構造を採用することなく、ボードを自由な相対角度に展開して使用することができるとともに、不要な時には小さく畳んで収容しておくことができるボードセットを提供することを目的とする。
本発明は、以上のような課題を解決するために、次のような構成を採用したものである。すなわち、本発明に係るボードセットは、複数枚のボードと、これらのボード同士を相互に重なり合う折畳状態及びボードの表裏両面が視認可能な展開状態をとり得るように連結する連結部材とを備えたものであって、前記ボードの少なくとも一枚が筆記面を備えたものであり、前記連結部材が、隙間を介して隣接させたボードの側縁同士を連結する可撓性材料により作られたものであることを特徴とする。
ここで、「隙間」とは、隣接するボード同士を折畳状態に重ね合わせるのに十分な寸法のものであればよく、例えば、連結部材が伸縮可能なものであれば限りなく0に近い寸法のものであってもよい。この隙間は、必ずしもボードの表裏を連通させるように開放されている必要はなく、ボードを折畳状態に重ね合わせることを阻害しない材料により塞がれていてもよい。
このようなものであれば、従来のような複雑な蝶番構造を採用することなく、ボードを連結させることができる。そして、ボードを自由な相対角度に展開して使用することができるとともに、不要な時には小さく畳んで収容しておくことができる。
各ボードが、下縁に接地体を備えたものであり、展開状態で自立させ得るように構成されているものが好ましい一態様として挙げられる。
また、各ボードの表に筆記面がそれぞれ形成されているものであれば、広い筆記面を確保することができる。
連結部材が、隙間を介して隣接させた2枚のボードの側縁同士を連結するものであり、前記各ボードが、連結されていない側の側縁側に前記折畳状態で重なり合う取手を設けたものであれば、持ち運びを容易にすることができる。
連結部材の好適な一態様としては、前記ボードの表及び裏にそれぞれ設けられた外面パネル間に挟持されるものが挙げられる。
本発明は、以上のような構成であるから、複雑な蝶番構造を採用することなく、ボードを自由な相対角度に展開して使用することができるとともに、不要な時には小さく畳んで収容しておくことができるボードセットを提供することができる。
以下、本発明の一実施形態について図1ないし図10を参照して説明する。
このボードセット1は、図1ないし図10に示すように、同一構造をなす2枚のボード2と、これらのボード2同士を相互に重なり合う折畳状態(c)及びボード2の表裏両面が視認可能な展開状態(o)をとり得るように連結する連結部材3とを備えてなる。
各ボード2は、図1ないし図10に示すように、例えば900mm×1600mm×23mmの寸法を有し、正面視矩形状をなす縦長の平板状のものであり、例えば発泡スチロール等の合成樹脂製の芯材4と、この芯材4を囲うように配された枠材5と、この枠材5及び芯材4の表面55に添設した外面パネルであるホワイトボード6と、前記枠材5及び芯材4の裏面56に添設した外面パネルであるピンナップボード7と、前記枠材5に外側から取り付けられるエッジ8と、これらエッジ8間を連結するコーナーキャップ9とを備えている。
前記枠材5は、図3、図5及び図6に示すように、正面視矩形状をなす板状の芯材4の周囲に配されるものであり、前記芯材4の左右側端縁にそれぞれ添設される縦枠材51、52と、前記芯材4の下端縁に添設される下枠材53と、前記芯材4の上端縁に添設される上枠材54とを備えている。これら縦枠材51、52、下枠材53、及び上枠材54は、前記芯材4とほぼ同一の厚み寸法を有したものである。前記縦枠材51、52は、前記エッジ8を取り付けるための係合溝たる側縁溝511、521を備えている。この縦枠材51、52の側縁溝511、521は、一端から他端まで上下方向に連続しており、ボード2の外側方に向けて開口している。前記下枠材53は、前記エッジ8を取り付けるための係合溝たる下縁溝(図示せず)を備えるとともに、この下縁溝及び前記縦枠材51、52の側縁溝511、521に連続して設けられ前記エッジ8を取り付けるための係合溝たる側縁溝531を備えている。この下枠材53の下縁溝は、一端から他端まで左右方向に連続しており、ボード2の下方に向けて開口している。また、下枠材53の側縁溝531は、一端から他端まで上下方向に連続しており、ボード2の左右外側方に向けて開口している。前記上枠材54は、前記エッジ8を取り付けるための係合溝たる上縁溝541を備えるとともに、この上縁溝541及び前記縦枠材51、52の側縁溝511、521に連続して設けられ前記エッジ8を取り付けるための係合溝たる側縁溝542を備えている。この上枠材54の上縁溝541は、一端から他端まで左右方向に連続しており、ボード2の上方に向けて開口している。また、上枠材54の側縁溝542は、一端から他端まで上下方向に連続するボード2の左右外側方に向けて開口している。
前記ホワイトボード6は、図1、図3、図5ないし図7及び図9に示すように、表面全域に筆記面61を有した長方形状をなす板状のもので、図示しないマーカーを用いて筆記可能なものである。ホワイトボード6は、前記枠材5及び芯材4の表面55側に添設される。
前記ピンナップボード7は、図2、図5ないし図7及び図10に示すように、表面全域に掲示面71を有した長方形状をなす板状のもので、図示しないピンを用いて掲示可能なものである。ピンナップボード7は、前記枠材5及び芯材4の裏面56側に添設される。
前記エッジ8は、図1ないし図10に示すように、前記枠材5の周囲に取り付けられるものであり、前記縦枠材51、52の側縁溝511、521、下枠材53の側縁溝531、及び上枠材54の側縁溝542に亘って取り付けられる左右の縦エッジ81、82と、前記下枠材53の下縁溝に取り付けられる下エッジ83と、前記上枠材54の上縁溝541に取り付けられる上エッジ84とを備えている。これら縦エッジ81、82、下エッジ83、及び上エッジ84は、それぞれプラスチック押出成形によって作られた合成樹脂製のものである。前記縦エッジ81、82は、前記縦枠材51、52の側縁溝511、521、下枠材53の側縁溝531、及び上枠材54の側縁溝542に係合する係合突部811、821を備えている。この縦エッジ81、82の係合突部811、821は、一端から他端まで上下方向に連続している。前記下エッジ83は、前記下枠材53の下縁溝に係合し一端から他端まで左右方向に連続する係合突部831を備えている。前記上エッジ84は、前記上枠材54の上縁溝541に係合し一端から他端まで左右方向に連続する係合突部841を備えている。
前記コーナーキャップ9は、図1ないし図5、図9及び図10に示すように、前記枠材5の四隅のコーナー部をカバーするようにして設けられる合成樹脂製のものである。各コーナーキャップ9は、エッジ8に取り付けられる取付部91を備えており、この取付部91を前記係合突部811、821、831、841の基端部812、822、832、842両側に嵌め合わせることによって、隣接する縦エッジ81、82と上エッジ84又は下エッジ83とにまたがって取り付けられる。
このようにしてなる各ボード2の下縁27には、図1ないし図3及び図5に示すように、それぞれ左右方向に間隔を開けて2箇所に接地体21が取り付けられている。この接地体21は、クッション性を有するゴム等によって作られている。
また、各ボード2の側縁29側には、図1ないし図3、図5、図7、図9及び図10に示すように、前記折畳状態(c)で重なり合う取手22が設けられている。すなわち、この取手22は、前記ボード2に設けられた取手形成用の開口と、この開口の縁部を補強するための補強部材とから構成されている。
具体的には、取手形成用の開口は、図5及び図7に示すように、前記各外面パネル(本実施形態においては、ホワイトボード6、ピンナップボード7)に設けられた取手形成用の開口221、222と、前記芯材4と枠材5との境界部分に設けられた取手形成用の開口223とからなる。これら取手形成用の開口221、222、223は、使用者が手を掛けることができる程度の大きさを有する長孔状のものであり、前記ホワイトボード6、ピンナップボード7及び枠材5と芯材4の境界部分で高さ方向中央位置にそれぞれ設けてある。
補強部材は、図7に示すように、前記開口221、222、223の開口縁部を裏側から補強するための雌型部材224と、この雌型部材224に係合し前記開口221、222、223の開口縁部を表側から補強するための雄型部材225とからなる。雌型部材224は、前記取手形成用の開口221、222、223に対応する形状及び大きさを有する鍔部226と、この鍔部226の基端部に一体に設けられる筒部227とを備えている。この雌型部材224は、合成樹脂によって一体に成形されたものである。雄型部材225は、前記取手形成用の開口221、222、223に対応する形状及び大きさを有する鍔部228と、この鍔部228の基端部に一体に設けられる筒部229とを備えている。この雄型部材225は、合成樹脂によって一体に成形されたものである。この雄型部材225の筒部229の長さ寸法は、前記ボード2の厚み寸法と略同じに設定している。また、この筒部229の先端部分220は、前記雌型部材224の筒部227の内周に嵌り合うようになっている。
また、各ボード2の側縁28には、図3、図5及び図6に示すように、それぞれ上下方向に間隔を開けて2箇所に、前記連結部材3を取り付けるための連結部材取付部23が形成されている。すなわち、この連結部材取付部23は、前記取手22が設けられない側の側縁28側に前記折畳状態(c)で重なり合うものである。連結部材取付部23は、縦枠材51の上下2箇所に外方に開口させて設けられた連結部材挿入部235と、これら連結部材挿入部235に対応させて前記縦枠材51及び外面パネルに設けられたボルト挿通用の貫通孔231、232、233と、前記連結部材挿入部235に連続させて前記縦エッジ81に設けられた連結部材挿入部234とから構成されている。具体的には、縦枠材51の連結部材挿入部235は、この縦枠材51の厚み方向中央に位置させて形成された縦長の凹溝状をなすものである。ボルト挿通用の貫通孔231、232、233は、前記連結部材挿入部235に直交させて貫設されたもので、前記ホワイトボード6及びピンナップボード7に設けられたボルト挿通用の貫通孔231、232と、前記縦枠材51に設けられたボルト挿通用の貫通孔233とからなる。縦エッジ81の連結部材挿入部234は、この縦エッジ81の厚み方向中央に位置させて形成された縦長のスリット状をなすもので、前記縦枠材51の連結部材挿入部235と同一の開口形状をなしている。
以上のようにしてなる2枚のボード2は、図1ないし図3、図6ないし図10に示すように、両ボード2の筆記面61が形成されたホワイトボード6が表側に揃い、両ボード2の掲示面71が形成されたピンナップボード7が裏側に揃うようにして、前記連結部材取付部23が形成された側縁28同士が前記連結部材3を介して連結されている。
連結部材3は、図1ないし図4、図6及び図8に示すように、隙間10を介して隣接させた2枚のボード2の側縁28同士を上下方向に間隔を開けて2箇所で連結するものである。また、前記ボード2の厚み方向略中央に設けられている。各連結部材3は、正面視矩形状をなす帯状のもので、可撓性材料、本実施形態においては可撓性を有するゴムにより作られたものである。その厚みは5mmに設定している。各連結部材3の左右2箇所ずつに、ボルト挿通用の貫通孔31が形成されている。これらの連結部材3は、前記ボード2の表及び裏にそれぞれ設けられた外面パネル間に保持されるものであり、具体的には、図6に示すように、連結部材3の左右の端部32は、ボード2の側縁28側において、縦枠材51を介してホワイトボード6及びピンナップボード7に保持されている。
連結部材3のボード2への取付構造は、次の通りである。すなわち、連結部材3の端部32を連結部材挿入部234、235にその貫通孔31が連結部材取付部23の貫通孔231、232、233に合致する位置まで挿入し、表側の貫通孔231から挿入したナット25に裏側の貫通孔232から挿入したボルト24を螺合させ、それらボルト24とナット25とを緊締することによって前記連結部材3の端部32をボード2に固定し保持させている。連結部材3の両端部32を両ボード2に固定した状態で、この連結部材3の中央部が前記隙間10に対応する寸法だけ露出するように連結部材3の寸法が設定されている。図3、図4、図6及び図8に示す展開状態(o)における前記連結部材3の中央部の露出領域の巾寸法(前記隙間10の巾寸法)は、前記ボード2の厚み寸法より長寸に設定されている。すなわち、折畳状態(c)において取手22の位置がずれることなく略重なり合うことが可能となる巾寸法に設定されている。
次いで、このボードセット1の使用態様を説明する。
このボードセット1は、下縁27に接地体21を備えたものであり、展開状態(o)で自立させ得るように構成されているので、図1及び図2に示すように、2枚のボード2を屏風状に広げて使うことができる。この際、自立状態のさらなる安定を図るために、図1及び図2に示すように、ボード2の下縁27に別体のベース26を取り付けてもよい。このベース26は、ある程度の重さを有するステンレス製のものであり、接地部261と、この接地部261から立ち上がるボード保持部262とを備えている。このボード保持部262には、上方に開口する溝263が形成されており、前記ボード2の下縁27を前記溝263に挿入してボード2を支持させることができるようにしている。
また、このボードセット1は、不要な場合に、折り畳んで搬送し、収納することができる。詳述すれば、図8ないし図10に示すように、ボード2の表面または裏面のいずれの面を外側にするかを選択することができるとともに、そのどちらを選択しても展開状態(o)からボード2同士が重なり合う折畳状態(c)まで動かすことができるものである。
さらに、この折り畳んだ折畳状態(c)で、容易に持ち運びが可能となる。例えば、図9に示すように取手22に手を掛けて持ち運ぶことができる。この状態では、各ボード2の側縁28、28(縦エッジ81、81)よりも連結部材3が外方に位置することになるので、ボード2を床面に置いたとしても可撓性材料からなる連結部材3が先に床面に接する為、床面が傷つくことを防止することができる。また、図10に示すように、ワゴンWに載せて運ぶことも可能である。
以上に述べたように、本実施形態に係るボードセット1は、2枚のボード2と、これらのボード2同士を相互に重なり合う折畳状態(c)及びボード2の表裏両面が視認可能な展開状態(o)をとり得るように連結する連結部材3とを備えたものであって、前記両ボード2が筆記面61を備えたホワイトボード6であり、前記連結部材3が、隙間10を介して隣接させたボード2の側縁28同士を連結する可撓性材料により作られたものであるので、従来のような複雑な蝶番構造を採用することなく、ボード2を連結させることができる。そして、2枚のボード2がそれぞれ筆記面61を備えているため、筆記のために広い面積を確保することができるとともに、ボードセット1を使用しない時には、折畳状態(c)にすることで、小さく畳んで収容しておくことができる。
また、このボードセット1は、複数枚のボード2を折り畳み可能に連結してなるもので、各ボード2が厚み方向に重なり合う折畳(重合)状態(c)から展開状態(o)まで、詳述すれば、前記折畳状態(c)から各ボード2が屏風状に連なる中間状態を経て、各ボード2の表面が面一になる伸展状態までの間で伸展動作または折り畳み動作をさせることができるようになっている。そのため、使用者がボード2の外面パネル間の角度を自由に変えることができる。特に、本実施形態のものでは、比較的簡単な構造で、ボード2の表面または裏面のいずれの面を外側にするかを選択して折畳状態(c)にすることができる。
連結部材3は、相互に突き合わせた隣接するボード2の側縁28同士を、複数の連結部材3が上下に間隔をあけて配されているため、ボード2が比較的長尺なものであるにもかかわらず、しっかりと連結させることができる。本実施形態のような帯状の連結部材3は、ボード2の動作に伴って連結部材3の厚み方向に変形するが、比較的短い寸法の連結部材を1つのみ用いて連結させると、ボードの開閉動作に伴って連結部材にねじれる方向の力が加わるおそれがある。しかしながら、本実施形態のものは、連結部材3を2つ用いて上下の2箇所で連結しているため、ボード2の開閉動作に伴ってねじれる方向に変形しにくくすることができる。
また、各連結部材3は、フレキシブルに変形可能なシート状のものであり、一端を一方のボード2の側縁28に設けた連結部材取付部23に取り付けるとともに、他端を他方のボード2の側縁28に設けた連結部材取付部23に取り付けてなるので、ボード2を展開状態(o)と折畳状態(c)との間で開閉動作させる際に、スムーズに動かすことができる。
各ボード2は、下縁27に接地体21を備えたものであり、展開状態(o)で自立させ得るように構成されているので、接地体21により屏風状に展開保持された複数枚のボード2に必要な情報を記入したり添着したりすることにより会合を進めることができ、ボード2上に表示された情報を参加メンバー全員で共有することが可能になる。そして、会合を一旦中断或いは終了する際には、前記ボード2を折畳状態(c)にすれば、ボード2上の情報を外部から隠蔽することも可能となる。
また、各ボード2は、このように展開状態(o)で自立させ得るように構成されているので、筆記面61を使用しない場合には、ボードセット1を間仕切やスクリーンとして機能させることができる。
前記2枚の各ボード2の表に筆記面61がそれぞれ形成されており、裏に掲示面71がそれぞれ形成されているので、展開状態(o)で筆記面61または掲示面71を広く使うことができる。
前記各ボード2が、連結されていない側の側縁29側に前記折畳状態(c)で重なり合う取手22を設けたものであるので、コンパクトな折畳状態(c)にして、取手22を用いて持ち運ぶことができる。また、折畳状態(c)から展開状態(o)に開成動作する場合にも、この取手22を用いれば、容易に各ボード2を動かすことができる。
前記連結部材3が、前記ボード2の表及び裏にそれぞれ設けられた外面パネル間に挟持されるものであるので、連結部材3がボード2の小口端面に取り付けられる場合に比べて強度を持たせることができる。
なお、本発明は以上に述べた実施形態に限られない。
ボードセットは、上述したように2枚のボードで構成されるものに限られず、3枚以上のボードで構成されるものであってもよい。ボードの左右両端縁に連結部材取付部を設け、適宜使用態様に応じて隣接するボードの数を増加又は減少させるようにしても良い。
また、各ボードの大きさは、上述したものに限られず、これよりも大きいものや、小さいものであってもよい。各ボードの厚みは20〜25mmが好ましい。また、連結される複数のボードは、同一の構成のものには限られず、大きさ、材質等が異なる複数種類のボードを連結するものであってもよい。
各ボードは、軽量化を図るため発泡スチロールからなる芯材を主体として構成したが、これに限らずハニカムボード等の剛性のある軽量素材を主体として構成してもよい。
外面パネルは、本実施形態で示したホワイトボードや、正面視略矩形状の木製板材の表面にクロスを貼着してなり、押しピン等を差し込み得るいわゆるピンナップボードに限られない。すなわち、外面パネルは、種々の情報を記入したり情報を記載した用紙等を貼り付けたりすることができるものであればホワイトボードやピンナップボードにより構成されるものに限られず、用紙等の貼り付けに適した掲示用ボード、具体的には押しピンを用いて用紙等を貼り付けるコルクボードや、マグネットを用いて用紙等を貼り付ける磁力を備えたボード等を使用することもできる。また、表裏の両面が同一種類の外面パネルであってもよい。
枠材は、前記実施形態では中実な構造として図示しているが、樹脂や金属等により作られた中空体状のものであってもよい。
連結部材は、可撓性を有する軟質部材であれば、本実施形態に示すゴムに限られず、シリコン、布、合成樹脂等、その素材は種々変更可能である。
また、連結部材の形状も、矩形状のものに限られない。例えば、矩形状以外の多角形状の板状または帯状のものや、円形状や楕円形状の板状または帯状のもの、さらに、断面視多角形状や円形、楕円形状のパイプ状のもの等であってもよい。
連結部材は、本実施形態では上下に2箇所に設けていたが、これに限られず、1箇所または3箇所以上に設けるものであってもよい。また、連結部材は、ボードの長手方向の縁部に取り付けられるものに限られず、短手方向の縁部に取り付けられるものであってもよい。
取手は、上述した実施形態のようにボードに開口を形成したものに限られず、ボードの側縁に取り付けられ外方に突出するようなものであってもよい。また、取手が形成される場所も、連結部材が取り付けられる側の側縁や、上縁、下縁等に設けられるものであってもよい。また、取手が取り付けられる位置も、側縁の高さ方向中央部に限られないが、本実施形態のように中央部に設けたものであれば、取手を使って持ち運ぶ際の安定性を高めることができる。
接地体は、アジャスタ機能付きのものであってもよい。また、ゴム製のものには限られないが、接地体がゴム製のものであれば、比較的長尺なボードセットを持ち運ぶ際に、接地体をぶつけて傷つけてしまうことを防ぐことができる。
ベースは、本発明に必須のものではなく、その形状や取付場所も上述したものに限られない。ベースの他の一例としては、平面視略円形状をなすものであってもよい。この円形状のベースの上面側に放射線状に複数本の溝を形成したものであれば、隣接する2枚のボードの連結部分の下縁をこのベースによって支持することで、ボードセットの安定化に寄与することができる。特に、溝が複数設けてあるので、これらの溝に対して選択的に2枚のボードを載置することで、2枚のボードの相対位置を決めることができる。
その他、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変更してよい。
1…ボードセット
(c)…折畳状態
(o)…展開状態
10…隙間
2…ボード
21…接地体
22…取手
27…下縁
28…側縁
29…(連結されていない側の)側縁
3…連結部材
61…筆記面
(c)…折畳状態
(o)…展開状態
10…隙間
2…ボード
21…接地体
22…取手
27…下縁
28…側縁
29…(連結されていない側の)側縁
3…連結部材
61…筆記面
Claims (5)
- 複数枚のボードと、これらのボード同士を相互に重なり合う折畳状態及びボードの表裏両面が視認可能な展開状態をとり得るように連結する連結部材とを備えたボードセットであって、
前記ボードの少なくとも一枚が筆記面を備えたものであり、前記連結部材が、隙間を介して隣接させたボードの側縁同士を連結する可撓性材料により作られたものであることを特徴とするボードセット。 - 前記各ボードが、下縁に接地体を備えたものであり、展開状態で自立させ得るように構成されている請求項1記載のボードセット。
- 前記各ボードの表に筆記面がそれぞれ形成されている請求項1または2記載のボードセット。
- 前記連結部材が、隙間を介して隣接させた2枚のボードの側縁同士を連結するものであり、前記各ボードが、連結されていない側の側縁側に前記折畳状態で重なり合う取手を設けたものである請求項1、2または3記載のボードセット。
- 前記連結部材が、前記ボードの表及び裏にそれぞれ設けられた外面パネル間に保持されるものである請求項1、2、3または4記載のボードセット。
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