JP2012094076A - 車載器制御装置、車載器制御方法、及び、プログラム - Google Patents

車載器制御装置、車載器制御方法、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】車両の周囲の環境による影響をなるべく抑えつつ、車載器の付け替えを検出し、車載器の不正使用を防止する。
【解決手段】車載器制御装置100において、記憶装置104には、時間の経過と対応付けて、電圧変動パターンデータが記憶される。+B電圧検出回路110とACC電圧検出回路111のうち少なくとも一方は、車両が備えるバッテリーの電圧値を所定の時間間隔で検出する。制御部101は、検出される複数の電圧値が記憶装置104に記憶される電圧変動パターンデータと合致するか否かを判別する。そして、制御部101は、検出される複数の電圧値が記憶装置104に記憶される電圧変動パターンデータと合致すると判別した場合には車載器を正常に動作させ、それ以外の場合には車載器を正常に動作させないように制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車載器制御装置、車載器制御方法、及び、プログラムに関する。
車両には、オーディオ装置、カーナビゲーション装置、電子料金収受(ETC; Electronic Toll Collection)装置など、様々な機器が搭載される。これらの機器(以下、総称して「車載器」と呼ぶ)は、一般に、ユーザーが容易に取り外すことができるため、盗難に遭って他人に流用されてしまう恐れがある。また、電子料金収受装置のように、所定機関に予め登録した車両にのみ搭載することが許される車載器の場合、ユーザーが勝手に付け替えて不正に使用できてしまう恐れがある。そこで、近年、車載器の不正な付け替えを検出する工夫がなされている。例えば、特許文献1には、カメラで撮影された画像から車両のナンバープレートや車種情報を監視装置が識別し、識別結果を受信したサーバーが不正に取り付けられた車載器を検出し、監視装置が検出結果に応じてユーザーに警告する監視システムが開示されている。
特開2009−116480号公報
しかしながら、特許文献1では、画像認識とデータ送受信の処理に時間がかかってしまい、車載器の不正な使用が開始される前に迅速に不正を検出することが難しいという問題があった。また、ナンバープレートの取り付け方、取り付け位置、撮影するときの周囲の環境によっては、不正の検出の精度が落ちてしまうという問題があった。
本発明はこのような課題を解決するものであり、車両の周囲の環境による影響をなるべく抑えつつ、車載器の付け替えを検出し、車載器の不正使用を防止するために好適な、車載器制御装置、車載器制御方法、及び、プログラムを提供することを目的とする。
以上の目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る車載器制御装置は、車両に搭載される車載器を制御する車載器制御装置であって、
車両に搭載される車載器を制御する車載器制御装置であって、
前記車両のエンジンの動作状態に基づいて定められる複数の時間区間のそれぞれについて、時間の経過と対応付けて、検出されるべき電圧値の変化を示す電圧変動パターンデータを記憶する記憶部と、
前記車両が備えるバッテリーの電圧値を検出する電圧検出部と、
前記複数の時間区間のそれぞれについて、前記検出された複数の電圧値が前記記憶される電圧変動パターンデータと合致するか否かを判別する判別部と、
前記検出された複数の電圧値が前記記憶される電圧変動パターンデータと合致すると判別された場合には前記車載器を動作させ、前記検出された複数の電圧値が前記記憶される電圧変動パターンデータと合致しないと判別された場合には前記車載器を動作させない、ように制御する制御部と、
を備えることを特徴とする。
前記複数の時間区間は、前記車両のエンジンが停止している第1区間と、前記エンジンが停止している状態から前記車両のセルモーターが回転し始める状態までの第2区間と、前記セルモーターが回転している第3区間と、前記車両のエンジンが回転している第4区間と、から構成されていてもよい。
そして、前記判別部は、前記第1区間と前記第2区間と前記第3区間と前記第4区間のうち少なくとも1つ以上の時間区間において検出された複数の電圧値が前記記憶される電圧変動パターンデータと合致するか否かを判別してもよい。
前記記憶される電圧変動パターンデータは、検出されるべき電圧値の最大しきい値と、検出されるべき電圧値の最小しきい値と、から構成されていてもよい。
そして、前記判別部は、前記検出された複数の電圧値が、前記最大しきい値と前記最小しきい値との間の許容範囲に含まれる場合に、前記検出された複数の電圧値が前記記憶される電圧変動パターンデータと合致すると判別してもよい。
前記検出された複数の電圧値に基づいて、前記最大しきい値と前記最小しきい値とを取得する取得部と、
前記取得された最大しきい値と最小しきい値を用いて、前記記憶される電圧変動パターンデータを更新する更新部と、
を更に備えてもよい。
前記取得部は、前記検出された複数の電圧値の平均値に所定値を加算して得られる値を前記最大しきい値とし、前記検出された複数の電圧値の平均値から所定値を減算して得られる値を前記最小しきい値としてもよい。
前記記憶部は、前記電圧変動パターンデータと対応付けて、前記電圧変動パターンデータが取得された日時を更に記憶してもよい。
そして、前記更新部は、現在の日時が前記記憶される日時から所定期間以上経過している場合に、前記記憶される電圧変動パターンデータを更新してもよい。
前記判別部は、前記第1区間において検出される電圧値のうちの所定個数以上が、前記記憶される電圧変動パターンデータのうちの前記第1区間に含まれる許容範囲に含まれない場合、前記第1区間を判別対象から除外してもよい。
前記記憶部は、前記電圧変動パターンデータと対応付けて、前記電圧変動パターンデータが記憶された日時を更に記憶してもよい。
そして、前記判別部は、前記検出される電圧値の変化の大きさが所定値以上になった日時が、前記記憶された日時から所定期間以上経過している場合、前記第1区間を判別対象から除外してもよい。
前記判別部は、前記検出された複数の電圧値のうち所定個数以上が前記許容範囲に含まれる場合に、前記検出された複数の電圧値が前記記憶される電圧変動パターンデータと合致すると判別してもよい。
前記判別部は、前記検出された複数の電圧値の経時変化を表す線の形状が、前記記憶される電圧変動パターンデータを表す線の形状と類似する場合に、前記検出された複数の電圧値が前記記憶される電圧変動パターンデータと合致すると判別してもよい。
前記車両が備えるライトの点灯を検出する点灯動作検出部を更に備えてもよい。
また、前記記憶部は、時間の経過と対応付けて、前記ライトの点灯が検出された場合における前記電圧変動パターンデータを記憶してもよい。
そして、前記判別部は、前記ライトの点灯が検出された場合に、前記検出される複数の電圧値が前記記憶される電圧変動パターンデータと合致するか否かを判別してもよい。
前記車両が備え、前記バッテリーから電力が供給される周辺機器がユーザーによって使用されているか否かを検出する周辺機器動作検出部を更に備えてもよい。
また、前記記憶部は、時間の経過と対応付けて、前記周辺機器が使用されている場合における前記電圧変動パターンデータを記憶してもよい。
そして、前記判別部は、前記周辺機器が使用されている場合に、前記検出された複数の電圧値が前記記憶される電圧変動パターンデータと合致するか否かを判別してもよい。
前記車両の揺れを検出する振動検出部を更に備えてもよい。
また、前記記憶部は、時間の経過と対応付けて、検出されるべき揺れの変化を示す揺れ変動パターンデータを更に記憶してもよい。
さらに、前記判別部は、前記検出された複数の揺れの大きさが前記記憶される揺れ変動パターンデータと合致するか否かを更に判別してもよい。
そして、前記制御部は、前記検出された複数の電圧値が前記記憶される電圧変動パターンデータと合致し、且つ、前記検出された複数の揺れの大きさが前記記憶される揺れ変動パターンデータと合致する場合には前記車載器を動作させ、それ以外の場合には前記車載器を動作させない、ように制御してもよい。
前記車両のエンジンの回転数を検出するエンジン動作検出部を更に備えてもよい。
また、前記記憶部は、前記検出された回転数と前記時間の経過とに対応付けて、前記電圧変動パターンデータを記憶してもよい。
そして、前記制御部は、前記エンジンが前記検出された回転数で回転しているときに、前記検出された複数の電圧値が前記検出される回転数と対応付けて記憶される電圧変動パターンデータと合致する場合には前記車載器を動作させ、それ以外の場合には前記車載器を動作させない、ように制御してもよい。
本発明の第2の観点に係る車載器制御方法は、車両に搭載される車載器を制御する車載器制御方法であって、
前記車両が備えるバッテリーの電圧値を検出する電圧検出ステップと、
前記車両のエンジンの動作状態に基づいて定められる複数の時間区間のそれぞれについて、前記検出された複数の電圧値が、時間の経過と対応付けて記憶される、検出されるべき電圧値の変化を示す電圧変動パターンデータと合致するか否かを判別する判別ステップと、
前記検出される複数の電圧値が前記記憶される電圧変動パターンデータと合致すると判別された場合に前記車載器を動作させる制御ステップと、
を備えることを特徴とする。
本発明の第3の観点に係るプログラムは、車両に搭載され、記憶装置と電圧検出回路を有する車載器を制御するコンピュータに、
前記車両のエンジンの動作状態に基づいて定められる複数の時間区間のそれぞれについて、時間の経過と対応付けて、検出されるべき電圧値の変化を示す電圧変動パターンデータを前記記憶装置に記憶させるステップ、
前記車両が備えるバッテリーの電圧値を前記電圧検出回路に検出させるステップ、
前記複数の時間区間のそれぞれについて、前記検出された複数の電圧値が前記記憶される電圧変動パターンデータと合致するか否かを判別するステップ、
前記検出される複数の電圧値が前記記憶される電圧変動パターンデータと合致すると判別された場合には前記車載器を動作させ、前記検出される複数の電圧値が前記記憶される電圧変動パターンデータと合致しないと判別された場合には前記車載器を動作させない、ように制御するステップ、
を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、車両の周囲の環境による影響をなるべく抑えつつ、車載器の付け替えを検出し、車載器の不正使用を防止するために好適な、車載器制御装置、車載器制御方法、及び、プログラムを提供することができる。
車載器制御装置のハードウェア構成を示す図である。 検出される電圧値の例を示す図である。 電圧変動パターン取得処理を説明するためのフローチャートである。 取得される電圧変動パターンを示す図である。 電圧変動パターン識別処理を説明するためのフローチャートである。 車載器を正常に動作させる場合の電圧値の変化の仕方の例を示す図である。 車載器を正常に動作させる場合の電圧値の変化の仕方の他の例を示す図である。 車載器を正常に動作させる場合の電圧値の変化の仕方の他の例を示す図である。 補正された電圧変動パターンの例を示す図である。 車載器を正常に動作させない場合の電圧値の変化の仕方の例を示す図である。 第1区間における、検出される電圧値の変化を表すシグナルの例を示す図である。 (a)検出された電圧値の変化を表すシグナルを拡大した図である。(b)シグナルをシフトさせる様子を表す図である。 第1区間の電圧変動パターンを示す図である。 第1区間の電圧変動パターンを示す図である。 第2区間における、検出される電圧値の変化を表すシグナルの例を示す図である。 第2区間の電圧変動パターンを示す図である。 第3区間における、検出される電圧値の変化を表すシグナルの例を示す図である。 第3区間の電圧変動パターンを示す図である。 第4区間における、検出される電圧値の変化を表すシグナルの例を示す図である。 第4区間の電圧変動パターンを示す図である。 実施形態4の車載器制御装置のハードウェア構成を示す図である。 実施形態5の車載器制御装置のハードウェア構成を示す図である。 (a)検出される揺れの例を示す図である。(b)揺れの最大しきい値と最小しきい値を示す図である。 (a)エンジンの回転数ごとの電圧変動パターンを示す図である。(b)エンジンの回転数の区分けの仕方を示す図である。
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態を説明する。本発明では、車両に搭載されるカーナビゲーション装置、電子料金収受(ETC; Electronic Toll Collection)装置、オーディオ装置などを総称して「車載器」という。ここでは、カーナビゲーション装置と一体的に実現される車載器制御装置を説明する。
図1は、本実施形態の車載器制御装置100のハードウェア構成を示す図である。車載器制御装置100は、制御部101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、記憶装置104、通信部105、走行センサー106、音声処理部107、画像処理部108、入力装置109、+B(常時電源)電圧検出回路110、ACC(アクセサリー)電圧検出回路111、エンジン動作検出回路112を備える。
制御部101は、ECU(Electronic Control Unit)あるいはCPU(Central Processing Unit)から構成され、ROM102に予め格納されたプログラムを読み出して実行することにより、車載器制御装置100の全体を制御する。制御部101は、レジスタという高速アクセスが可能な記憶域に対してALU(Arithmetic Logic Unit)を用いて加減乗除等の算術演算や、論理和、論理積、論理否定等の論理演算、ビット和、ビット積、ビット反転、ビットシフト、ビット回転等のビット演算などを行うことができる。
ROM102は、オペレーティングシステム(OS)、プログラム、その他のデータ等を予め記憶する不揮発性メモリである。
RAM103は、データやプログラムを一時的に記憶する。RAM103には、記憶装置104から読み出したプログラムやデータが記憶される。また、制御部101は、RAM103に変数領域を設け、この変数領域に格納された値に対して直接ALUを作用させて演算を行ったり、RAM103に格納された値を一旦レジスタに格納してからレジスタに対して演算を行ったりして、演算結果をメモリに書き戻す、などの処理を行う。
記憶装置104は、ハードディスクドライブもしくはフラッシュメモリを備え、所定の地図情報や各種設定情報などを記憶する。制御部101は、地図情報を記憶したDVD−ROM等の情報記録媒体から随時この地図情報をRAM103に読み出してもよいし、制御部101が情報記録媒体から予めこの地図情報を読み出して記憶装置104に書き込んでおく(インストールしておく)ようにしてもよい。
通信部105は、GPS(Global Positioning System)モジュールを備える。GPSモジュールは、複数のGPS衛星からのGPS電波を受信し、受信結果を制御部101に入力する。制御部101は、GPSモジュールを制御して、車載器制御装置100の現在位置を取得することができる。また、通信部105は、インターネット等の通信ネットワークに接続するためのNIC(Network Interface Card)等を備えていてもよい。
走行センサー106は、速度センサー、加速度センサー、もしくは、ジャイロセンサー等を備え、車載器制御装置100が搭載される車両の走行スピードや進行方向を計測する。
音声処理部107は、記憶装置104から読み出した音声データをアナログ音声信号に変換し、音声をスピーカー151から出力する。制御部101は、音声処理部107を制御して、任意の音声データを再生してスピーカー151から再生音を出力することができる。また、音声処理部107は、マイクロフォン152で集音した音声をデジタル音声信号に変換し、制御部101に入力する。制御部101は、音声処理部107を制御して、マイクロフォン152で集音した音声を取り込み、得られた音声データを用いて音声認識を行うことができる。
画像処理部108は、記憶装置104から読み出された画像データを制御部101や画像処理部108が備える画像演算プロセッサ(図示せず)によって加工処理した後、画像処理部108が備えるフレームメモリーに記録する。フレームメモリーに記録された画像情報は、所定の同期タイミングでビデオ信号に変換され、画像処理部108に接続されるモニター153へ出力される。
入力装置109は、電源ボタン、カーソルボタン等を備え、ボタンが押圧されることによるユーザーからの指示を受け付ける。例えば、制御部101は、入力装置104により受け付けた指示に基づいて、目的地等を設定する。また、入力装置109は、モニター153の表面に貼り付けられるタッチセンサーを備え、ユーザーによるタッチ操作をタッチセンサーを用いて検知することにより、ユーザーからの指示を取得してもよい。
+B電圧検出回路110は、バッテリー154に接続されており、常時電源から供給される電力の電圧値を計測し、計測された電圧値を制御部101に入力する。
ACC電圧検出回路111は、バッテリー154に接続されており、アクセサリー電源から供給される電力の電圧値を計測し、計測された電圧値を制御部101に入力する。
エンジン動作検出回路112は、エンジンを始動させるためのモーター(セルモーター)が回転していること、エンジンが起動したこと、エンジンが回転中であること、エンジンが停止したこと、をそれぞれ検知し、検知結果を制御部101に入力する。
ここで、図2を用いて、+B電圧検出回路110又はACC電圧検出回路111によって検出される電圧変動パターンを説明する。横軸が経過時間、縦軸が検知された電圧値である。用いられる電圧値は、本実施形態では、+B電圧検出回路110により検出される電圧値である。ただし、制御部101は、第1区間201については+B電圧検出回路110により検出される電圧値を用い、第2区間202と第3区間203と第4区間204についてはACC電圧検出回路111により検出される電圧値を用いることとしてもよい。
図2には電圧値の変化が連続的に描かれているが、これは本発明の理解を容易にするために描かれているものであり、電圧値を示す複数の点によって表されてもよい。すなわち、+B電圧検出回路110又はACC電圧検出回路111によって電圧が検出されるタイミングは非連続的であってもよい。例えば、+B電圧検出回路110又はACC電圧検出回路111がVSYNC(垂直同期割り込み)などの定期的なタイミングで電圧値を検出したり、制御部101がタイマー関数等を用いて任意の時刻に電圧値を検出するように制御したりしてもよい。
第1区間201は、エンジンが停止している区間である。第1区間201では、電源への負荷が少なく、検知される電圧値がほぼ一定になっている。
第2区間202は、ユーザーがイグニッションキーを差し込んで回転させ、エンジンを始動するためにセルモーターが動き始める区間である。第2区間202では、セルモーターを動かすために電源へ負荷がかかり、検知される電圧が大きく降下している。第2区間202における電圧の降下の仕方(電圧変動パターン)は、電源の放電特性の違い、エンジンの形式の違い、エンジンの排気量の違い、エンジンの気筒数の違い、セルモーターのトルクの違い、セルモーターの動力をエンジンに伝える方式の違い等により異なる。
第3区間203は、セルモーターが回転している区間である。第3区間203における電圧変動パターンは、エンジン、電源、セルモーター等の違いや組み合わせ方により異なる。
第4区間204は、エンジンが回転している区間である。第4区間204では、エンジンが回転すると共にオルタネーターも回転し、発電により、検知される電圧がやや上昇している。第4区間204における電圧変動パターンは、エンジンの回転数やオルタネーターの特性の違いにより異なる。
このように、各区間において検知される電圧変動パターンは、エンジン、電源、セルモーター、オルタネーター、あるいはこれらの組み合わせ方により異なる。言い換えれば、電圧変動パターンは、車両ごとに異なる。
なお、イグニッションキーが差し込まれて回された時刻(もしくはイグニッションボタンが押された時刻)T1、セルモーターが回転し始めた時刻T2、エンジンが回転し始めた時刻T3は、それぞれ、エンジン動作検出回路112によって特定される。
次に、車載器制御装置100の上記各部が実行する処理について説明する。ここでは、車載器制御装置100は、+B電圧検出回路110により検出される電圧値に基づき、車載器の設置場所が不正に変わっていないかどうかを判別する。ただし、車載器制御装置100は、ACC電圧検出回路111により検出される電圧値に基づき、下記の各処理を行ってもよい。なお、+B電圧検出回路110は、所定の定期的なタイミング(例えば、100ミリ秒間隔など)で電圧を繰り返し検出し、直近の過去の所定回数分の検出結果をRAM103に一時記憶し、随時更新していくものとする。
(電圧変動パターン取得処理)
図3は、電圧変動パターンを取得する処理を説明するためのフローチャートである。
まず、制御部101は、電圧の所定値以上の変動が+B電圧検出回路110により検知されたか否かを判別する(ステップS301)。所定値は、+B電圧検出回路110が電圧値を検知する際に想定されうるノイズによる影響を無視できる程度の大きさであり、イグニッションキーが差し込まれて回されたときに想定されうる変化量より小さいものとする。
電圧の所定値以上の変動を検知しない場合(ステップS301;NO)、制御部101は、ステップS301の処理を繰り返し、電圧の所定値以上の変動があるまで待機する。言い換えれば、制御部101は、イグニッションキーがシリンダーに差し込まれて回されるまで待機する。
電圧の所定値以上の変動を検知した場合(ステップS301;YES)、制御部101は、電圧の所定値以上の変動を検知する前の状態が、エンジンの停止中の状態だったか否かを判別する(ステップS302)。
エンジンの停止中の状態でなかった場合(ステップS302;NO)、制御部101は、ステップS301の処理に戻る。一方、エンジンの停止中の状態だった場合(ステップS302;YES)、制御部101は、検知された電圧値を記憶装置104に記憶する(ステップS303)。
つまり、エンジンの停止中の状態から、イグニッションキーが差し込まれて回された状態へ、と変化した場合に、検知された電圧値の記憶装置104への記録が開始される。
電圧値は定期的なタイミングで繰り返し検出されるので、記憶装置104には、イグニッションキーが差し込まれて回されたと判別された時刻T1から、エンジンが始動したと判別された時刻T3から所定の継続時間(例えば2秒)経過するまで、の電圧値の経時変化が記憶される。ただし、制御部101が電圧値の経時変化を記憶する継続時間の長さは任意に設定することができる。記憶装置104には、1回のエンジン始動につき、電圧値の経時変化を示すデータが1件記憶される。
制御部101は、記憶装置104に記憶された電圧値の経時変化を示すデータの件数が、所定個数になったか否かを判別する(ステップS304)。本実施形態では、所定個数を3個としたが、所定個数は任意である。
データの件数が所定個数に達していない場合(ステップS304;NO)、制御部101は、データの件数が所定個数に達するまで、ステップS301〜S304の処理を繰り返す。
一方、データの件数が所定個数に達した場合(ステップS304;YES)、制御部101は、得られた所定個数の電圧変動パターンから、後述する電圧変動パターン識別処理で用いる最大しきい値と最小しきい値を求める(ステップS305)。
最大しきい値は、電圧変動パターン識別処理において、車載器が正しい車両に取り付けられているか否かを判断するために、電圧変動パターンがその車両の特性に合致すると許容される上限値である。最小しきい値は、電圧変動パターンがその車両の特性に合致すると許容される下限値である。
本実施形態では、制御部101は、最大しきい値(上限値)を、取得された所定個数の電圧変動パターンの最大値に50ミリボルトを加算した値とする。また、制御部101は、最小しきい値(下限値)を、取得された所定個数の電圧変動パターンの最小値から50ミリボルトを減算した値とする。
ただし、制御部101は、最大しきい値(上限値)を、取得された所定個数の電圧変動パターンの平均値に50ミリボルトを加算した値としてもよい。また、制御部101は、最小しきい値(下限値)を、取得された所定個数の電圧変動パターンの平均値から50ミリボルトを減算した値としてもよい。また、平均値の代わりに、中央値(メディアン)などの統計値が用いられてもよい。
図4は、求められた最大しきい値と最小しきい値の例を示す図である。この例では、3つの電圧変動パターン401,402,403が取得されている。制御部101は、第1区間201,第2区間202,第3区間203,第4区間204のそれぞれについて、電圧変動パターンの最大値を結んだ線を、最大しきい値を表す線404とする。同様に、制御部101は、電圧変動パターンの最小値を結んだ線を、最小しきい値を表す線405とする。
そして、制御部101は、車載器制御装置100が監視する対象の車載器が搭載される車両の特性を示す電圧変動パターンを決定し、記憶装置104に保存する(ステップS306)。例えば、図4では、最大しきい値を表す線404と最小しきい値を表す線405の組み合わせを、この車両に固有の電圧変動パターンとして扱う。以降、検出された電圧変動パターンが、ステップS306で保存された電圧変動パターンと合致すれば、車載器が正しい車両に取り付けられているものと判断される。
(電圧変動パターン識別処理)
図5は、検出された電圧値が上述の電圧変動パターン取得処理で取得され保存された電圧変動パターンに当てはまるか否かによって、車載器が正しい車両に取り付けられているか否かを判別する電圧変動パターン識別処理を説明するためのフローチャートである。
まず、制御部101は、電圧の所定値以上の変動が+B電圧検出回路110により検出されたか否かを判別する(ステップS501)。所定値は、+B電圧検出回路110が電圧値を検出する際に想定されうるノイズによる影響を無視できる程度の大きさであり、イグニッションキーが差し込まれて回されたときに想定されうる変化量より小さいものとする。
電圧の所定値以上の変動が検出されない場合(ステップS501;NO)、制御部101は、ステップS501の処理を繰り返し、電圧の所定値以上の変動があるまで待機する。
電圧の所定値以上の変動が検知された場合(ステップS501;YES)、制御部101は、電圧の所定値以上の変動が検知される前の状態が、エンジンの停止中の状態だったか否かを判別する(ステップS502)。
エンジンの停止中の状態でなかった場合(ステップS502;NO)、制御部101は、ステップS501の処理に戻る。一方、エンジンの停止中の状態だった場合(ステップS502;YES)、制御部101は、検出された電圧値の履歴をRAM103に一時記憶していく。そして、制御部101は、検出され一時記憶された電圧値の変化の仕方が、記憶装置104に記憶されている電圧変動パターンに合致するか否かを判別する。すなわち、制御部101は、検出された電圧値が、記憶装置104に記憶されている電圧変動パターンにおける最小しきい値を表す線405以上、且つ、記憶装置104に記憶されている電圧変動パターンにおける最大しきい値を表す線404以下、の範囲(以下「許容範囲」という。)内か否かを判別する(ステップS503)。
ここで、制御部101は、区間201,202,203,204のそれぞれについて、検出されたすべての電圧値が、最小しきい値以上、最大しきい値以下である場合に、許容範囲内であると判別する。
検出された電圧値が許容範囲内であると判別した場合(ステップS503;YES)、制御部101は、車載器を正常に動作させる(ステップS504)。
以下の説明において、例えば車載器がカーナビゲーション装置である場合には、「車載器を正常に動作させる」とは、「ユーザーの要求通りに道路案内を行うこと」であり、「車載器を正常に動作させない」とは、「ユーザーからの要求があっても道路案内を行わないこと」である。例えば車載器がETC装置である場合には、「車載器を正常に動作させる」とは、「電子料金収受処理を行う(決済を行う)こと」であり、「車載器を正常に動作させない」とは、「電子料金収受処理を行わない(決済不能にする)こと」である。
図6に、許容範囲内に収まっている電圧値の変化の仕方の一例を示す。検出された電圧値を表す線600は、すべての区間において、最小しきい値を表す線405以上、最大しきい値を表す線404以下、の許容範囲内にある。このとき、車載器は正しい車両に搭載されていると判断され、ユーザーは車載器を正常に使用することができる。
一方、検出された電圧値が許容範囲外であると判別した場合(ステップS503;NO)、制御部101は、許容範囲外の電圧値を表す検出点の数が所定個数以下か否かを判別する(ステップS505)。本実施形態では、この所定個数を「3」としている。つまり、許容範囲から外れた検出点の数が3つ以下であれば、それらは特異点として無視され、許容範囲から外れた検出点の数が3つより多ければ、検出結果は許容範囲外であると判別される。ただし、所定個数は「3」に限定されず、任意の値としてよい。
許容範囲外の電圧値を表す検出点の数が所定個数以下の場合(ステップS505;YES)、制御部101は、車載器を正常に動作させる(ステップS504)。
図7に、すべてが許容範囲内に収まっているわけではないものの、許容範囲外の検出点が3つ以下の場合における、電圧値の変化の仕方の一例を示す。検出された電圧値を表す線700は、第1区間201,第2区間202,第3区間203において、それぞれ検出点701,702,703が許容範囲から外れている。しかし、許容範囲から外れている検出値が3つ以下であるため、車載器は正しい車両に搭載されていると判断され、ユーザーは車載器を正常に使用することができる。
許容範囲外の電圧値を表す点の数が所定個数より多い場合(ステップS505;NO)、制御部101は、検出された電圧値の変化の仕方が、記憶装置104に記憶されている電圧変動パターンに類似するか否かを判別する(ステップS506)。
ここで、制御部101は、電圧値が許容範囲から外れた検出点の発生パターンに所定の規則性がある場合に、検出された電圧値の変化の仕方が、記憶装置104に記憶されている電圧変動パターンに類似する、と判別する。
図8に、許容範囲外の検出点が3つより多いものの所定の規則性がある場合における、電圧値の変化の仕方の一例を示す。検出された電圧値を表す線800は、区間203において、検出点801,802,803,804が許容範囲から外れている。許容範囲から外れている検出値は3つより多い。しかし、検出点801,802,803,804は、いずれも最小しきい値側にほぼ同量だけ外れており、第3区間203において仮に線800をΔLだけシフトさせると、シフトさせて得られる線810は許容範囲内に収まることが分かる。制御部101は、バッテリーの劣化や気温変化の影響により検出点801,802,803,804が許容範囲から外れたものと推定し、検出された電圧値の変化の仕方が、記憶装置104に記憶されている電圧変動パターンに類似する、と判別する。簡単に言えば、仮に記憶装置104に記憶されている電圧変動パターンを平行移動したとしたときに、電圧変動パターンの形状と検出結果を表す線の形状との差異が小さい(類似度が大きい)のであれば、これらは類似すると判別される。
図8には、検出点801,802,803,804が最小しきい値側(グラフの下側)にずれた場合を示したが、制御部101は、最大しきい値側(グラフの上側)にずれた場合も同様に、電圧変動パターンが類似していると判別してもよい。また、第3区間203に限らず、第1区間201,第2区間202,第4区間204においても、類似性を判断することができる。
検出された電圧値の変化の仕方が、記憶装置104に記憶されている電圧変動パターンに類似すると判別した場合(ステップS506;YES)、制御部101は、記憶装置104に記憶されている電圧変動パターンを、今回検出された電圧値が許容範囲内に収まるように、更新する(ステップS507)。
例えば図9に示すように、制御部101は、第3区間203において今回検出された電圧値から所定値(本実施形態では50ミリボルト)を減算した値を、新たな最小しきい値を表す線900とする。
そして、制御部101は、車載器を正常に動作させる(ステップS504)。つまり、記憶装置104に記憶される電圧変動パターンが補正され、これ以降に電圧変動パターン識別処理が行われる際には、補正された電圧変動パターンが識別に用いられる。ユーザーは車載器を正常に使用することができる。
検出された電圧値の変化の仕方が、記憶装置104に記憶されている電圧変動パターンに類似しないと判別した場合(ステップS506;NO)、制御部101は、車載器を正常に動作させずに、車載器が正しく設置されていない旨をユーザーに警告する(ステップS508)。ユーザーは、車載器を使用できない。
警告の仕方は本発明によって限定されない。例えば、制御部101は、車載器が正しく設置されていない旨のメッセージをモニターに表示したり、所定の警告音を再生してスピーカーから出力したりする。
図10に、車載器が正しく設置されていないと判別される電圧値の変化の仕方の一例を示す。図10では、9個の検出点1001〜1009において、電圧値が許容範囲から外れている。例えば、第3区間203では、始めの検出点1004〜1006が最大しきい値を超えている一方、検出点1007〜1009が最小しきい値を下回っており、電圧値のずれ方に統一性が見られない。制御部101は、記憶装置104に記憶された電圧変動パターンと合致しておらず、また類似もしていないと判別する。すなわち、現在、車載器が、記憶装置104に電圧変動パターンが記憶されたときとは異なる環境に設置されている、と推定される。制御部101は、車載器を正常に動作させないで、ユーザーに警告を発する。
例えばETC車載器のように、無断で異なる車種に付け替えることが許されていない装置が不正に他の車種に付け替えられたとしても、各車両は固有の値、固有の形状の電圧変動パターンを有しているため、車載器が付け替えられたことを容易に推測することができ、車載器の不正な使用を事前に防止することができるようになる。
また、車載器制御装置100は、通信ネットワークを用いて遠隔地のサーバーと通信する必要もなく、車載器の付け替えを素早く検知することができる。そして、ネットワーク設備やカメラ等を用いることなく、比較的低いコストで車載器制御装置100を構成することができる。また、車両が置かれている場所の違いなど、周囲の環境による検出結果への悪影響を抑えることができる。本実施形態によれば、車両の周囲の環境による影響をなるべく抑えつつ、車載器の付け替えを検出し、車載器の不正使用を防止することができる。
(実施形態2)
次に、本発明のその他の実施形態について説明する。上記の実施形態では、ユーザーがイグニッションキーが差し込まれ回されてからエンジンが始動するまでの全区間についてまとめて電圧変動パターンを取得したり認識したりしている。本実施形態では、車載器不正入替装置100は、区間ごとに、別途電圧変動パターンを取得したり認識したりする。
制御部101は、図2等で示したように、電圧変動パターンを検出する時間領域を、4つの区間に分類する。
(1)第1区間201・・・エンジンが停止している区間。
(2)第2区間202・・・ユーザーがイグニッションキーを差し込み、エンジンを始動するためにセルモーターを回し始める区間。
(3)第3区間203・・・セルモーターが回転している区間。
(4)第4区間204・・・エンジンが回転している区間。
以下、第1区間201、第2区間202、第3区間203、第4区間204のそれぞれについて、電圧変動パターンを取得する処理を説明する。
(第1区間の電圧変動パターン)
図11に、第1区間201において検出される電圧値の変化の典型例を示す。図11には、電圧値の3回分の検出結果のシグナル1101,1102,1103が示されている。本実施形態では、図3で説明した電圧変動パターン取得処理と同様の処理が3回行われ、最大しきい値と最小しきい値が求められ、車両の特徴を表す電圧変動パターンを取得する。ただし、サンプル数(図3における「所定回数」に相当)は3回に限らず、任意である。
制御部101は、検出された電圧値の変化のうち、セルモーターの起動時にかかるバッテリーへ負荷によって発生する、所定値以上の大きな電圧降下(立ち下がり)を判別する。図11においては、シグナル部分1104が、シグナル1101の“立ち下がり”に相当する。例えば、制御部101は、単位時間当たりの電圧降下の大きさが所定値以上である場合に、その時刻にセルモーターが起動したと判別する。
制御部101は、立ち下がりの始点1105を、第1区間201と第2区間202の境界とする。同様に、制御部101は、シグナル1102,1103についても、第1区間201と第2区間202の境界を求める。
ここで、図12(a)に示すように、各シグナルの立ち下がりの時刻がずれていることがある。図12(a)では、シグナル1102はシグナル1101より距離L1に相当する時間だけ遅く、シグナル1103はシグナル1101より距離L2に相当する時間だけ早い。このとき、制御部101は、図12(b)に示すように、シグナル1102を左側へ、つまりシグナル1102を距離L1に相当する時間だけ早めるようにシフトする。また、制御部101は、シグナル1103を右側へ、つまりシグナル1103を距離L2に相当する時間だけ遅くするようにシフトする。
そして、制御部101は、図13に示すように、シグナル1101,1102,1103のうちの最大値に所定値(例えば50ミリボルト)を加算した値を繋げた線1301を、最大しきい値を示す線とする。また、制御部101は、シグナル1101,1102,1103のうちの最小値から所定値(例えば50ミリボルト)を減算した値を繋げた線1302を、最小しきい値を示す線とする。こうして求められた線1301,1302が、第1区間201における電圧変動パターンとなる。
もしくは、制御部101は、図14に示すように、シグナル1101,1102,1103の極大値に所定値(例えば50ミリボルト)を加算した値を結んだ線を、最大しきい値を示す線1401としてもよい。同様に、制御部101は、シグナル1101,1102,1103の極小値から所定値(例えば50ミリボルト)を減算した値を結んだ線を、最小しきい値を示す線1402としてもよい。
ただし、シグナル1101,1102,1103の極大値に所定値を加算した値が同一の直線上に乗らない場合には、制御部101は、最小自乗法を用いて近似直線を求めることにより、最大しきい値を示す線1401を求める。同様に、シグナル1101,1102,1103の極小値から所定値を減算した値が同一の直線上に乗らない場合には、制御部101は、最小自乗法を用いて近似直線を求めることにより、最小しきい値を示す線1402を求める。
(第2区間の電圧変動パターン)
図15に、第2区間202において検出される電圧値の変化の典型例を示す。図15には、電圧値の3回分の検出結果のシグナル1501,1502,1503が示されている。
制御部101は、シグナル1501のうち大きな電圧降下を示すシグナル部分1504(立ち下がり)を検出すると、その立ち下がりが開始される点1105を第1区間201と第2区間202の境界とする。
また、立ち下がりの後に出現する、所定値以上の大きな電圧上昇を示すシグナル部分1505(立ち上がり)を検出すると、その立ち上がりが終了する点1506を求め、求められた点1506を第2区間202と第3区間203の境界とする。つまり、点1105から点1506までの区間が、第2区間202となる。
同様に、制御部101は、シグナル1502,1503についても、第1区間201と第2区間202の境界、及び、第2区間202と第3区間203の境界を求める。
第1区間の電圧変動パターンで説明したように、シグナル1501,1502,1503の立ち下がりと立ち上がりがずれている場合には、制御部101は、いずれかのシグナルを左右にシフトさせ、立ち下がりの位置と立ち上がりの位置のうち少なくともいずれか一方を合致させる。
そして、制御部101は、図16に示すように、シグナル1501,1502,1503のうちの最大値に所定値(例えば50ミリボルト)を加算した値を繋げた線1601を、最大しきい値を示す線とする。また、制御部101は、シグナル1501,1502,1503のうちの最小値から所定値(例えば50ミリボルト)を減算した値を繋げた線1602を、最小しきい値を示す線とする。こうして求められた線1601,1602が、第2区間における電圧変動パターンとなる。
(第3区間の電圧変動パターン)
図17に、第3区間203において検出される電圧値の変化の典型例を示す。図17には、電圧値の3回分の検出結果のシグナル1701,1702,1703が示されている。
上述のように、制御部101は、シグナル1701のうち大きな電圧降下を示すシグナル部分(立ち下がり)を検出すると、その立ち下がりが開始される点を第1区間201と第2区間202の境界とする。
また、制御部101は、立ち下がりの後に出現する、大きな電圧上昇を示すシグナル部分(立ち上がり)を検出すると、その立ち上がりが終了する点1704を求め、求められた点1704を第2区間202と第3区間203の境界とする。
さらに、制御部101は、立ち上がりから一定期間のシグナル部分を、第3区間203とする。一定期間の長さは任意である。図17では、制御部101は、点1705を第3区間203の終点としている。つまり、点1704から点1705までが、第3区間203となる。
同様に、制御部101は、シグナル1702,1703についても、第1区間201と第2区間202の境界、第2区間202と第3区間203の境界、及び、第3区間203の終点を求める。
なお、制御部101は、第3区間203の終点を、検出される電圧値そのものを用いて求めることもできる。具体的には、セルモーターが回転している第3区間203における電圧値は、エンジンが停止している第1区間201の電圧値よりも小さくなる傾向にある。また、エンジンが安定的に回転している第4区間204における電圧値は、エンジンが停止している第1区間201の電圧値よりも大きくなる傾向にある。つまり、図17において、第3区間203における電圧値の中心値1760は、第1区間201における電圧値の中心値1750よりも小さく、第4区間204における電圧値の中心値1770は、第1区間201における電圧値の中心値1750よりも大きくなる傾向にある。中心値は、典型的には平均値である。そして、一般に、第3区間203と第4区間204では、それぞれ、電圧値が周期的に変化する。そこで、制御部101は、第3区間203から第4区間204に移行するときの電圧値の“立ち上がり”を検出し、その検出した立ち上がりを第3区間203と第4区間204の境界とすることができる。例えば、制御部101は、第1区間201における電圧値の平均値を計算し、検出される電圧値がこの計算された第1区間201における平均値よりも大きくなった時点を第3区間203と第4区間204の境界としてもよい。
第1区間201の電圧変動パターンで説明したように、シグナル1701,1702,1703の立ち下がりと立ち上がりがずれている場合には、制御部101は、いずれかのシグナルを左右にシフトさせ、立ち下がりの位置と立ち上がりの位置のうち少なくともいずれか一方が合致させる。
そして、制御部101は、図18に示すように、シグナル1701,1702,1703のうちの最大値に所定値(例えば50ミリボルト)を加算した値を繋げた線1801を、最大しきい値を示す線とする。また、制御部101は、シグナル1701,1702,1703のうちの最小値から所定値(例えば50ミリボルト)を減算した値を繋げた線1802を、最小しきい値を示す線とする。こうして求められた線1801,1802が、第3区間における電圧変動パターンとなる。
(第4区間の電圧変動パターン)
図19に、第4区間204において検出される電圧値の変化の典型例を示す。図19には、電圧値の3回分の検出結果のシグナル1901,1902,1903が示されている。
上述のように、制御部101は、シグナル1901のうち大きな電圧降下を示すシグナル部分(立ち下がり)を検出すると、その立ち下がりが開始される点を第1区間201と第2区間202の境界とする。
また、制御部101は、立ち下がりの後に出現する、大きな電圧上昇を示すシグナル部分(立ち上がり)を検出すると、その立ち上がりが終了する点を求め、求められた点を第2区間202と第3区間203の境界とする。
また、制御部101は、立ち上がりから一定期間のシグナル部分を、第3区間203とする。もしくは、制御部101は、上述のように電圧値の立ち上がりを検出することにより、第3区間203と第4区間204の境界を求める。
さらに、制御部101は、セルモーターの回転を停止させた時点から一定期間のシグナル部分を、第4区間204とする。一定期間の長さは任意である。図19では、制御部101は、点1904を第4区間204の始点とし、点1905を第4区間204の終点としている。つまり、点1904から点1905までが、第4区間204となる。
同様に、制御部101は、シグナル1902,1903についても、第1区間201と第2区間202の境界、第2区間202と第3区間203の境界、第3区間203の終点、及び、第4区間204の始点と終点を求める。
第1区間201の電圧変動パターンで説明したように、シグナル1901,1902,1903の立ち下がりと立ち上がりがずれている場合には、制御部101は、いずれかのシグナルを左右にシフトさせ、立ち下がりの位置と立ち上がりの位置のうち少なくともいずれか一方が合致させる。
そして、制御部101は、図20に示すように、シグナル1901,1902,1903のうちの最大値に所定値(例えば50ミリボルト)を加算した値を繋げた線2001を、最大しきい値を示す線とする。また、制御部101は、シグナル1901,1902,1903のうちの最小値から所定値(例えば50ミリボルト)を減算した値を繋げた線2002を、最小しきい値を示す線とする。こうして求められた線2001,2002が、第4区間における電圧変動パターンとなる。
このように、制御部101は、各区間の電圧変動パターンを別々に取得することができる。また、制御部101は、個別に取得した電圧変動パターンに基づいて、車載器が正しく設置されているか否かを判別することができる。そして、車載器制御装置100は、車載器の不正使用を防止することができる。
一般に、エンジンの始動方法には、ボタン方式や、キーを回してセルモーターを回転させる方式などがある。そして、例えばキーを回してセルモーターを回転させる方式では、セルモーターを回転させる時間にばらつきがある可能性がある。また、季節により、エンジンがかかりやすかったり、かかりにくかったりする可能性がある。本実施形態によれば、例えばセルモーターの回転時間や季節などに起因する誤認識を避けるため、区間ごとに電圧変動パターンを認識し、処理精度を高めることができる。
(実施形態3)
上記の実施形態1では、エンジンが停止中のときに対応する第1区間201と、エンジンを始動するときに対応する第2区間202と、セルモーターが回転中のときに対応する第3区間203と、エンジンが回転しているときに対応する第4区間204と、のそれぞれについて、個別に電圧変動パターンを取得している。しかし、制御部101は、第1区間201,第2区間202,第3区間203,第4区間204のすべてについて電圧変動パターンを取得するのではなく、いずれか1つもしくは任意の複数の組み合わせの電圧変動パターンを取得して記憶し、記憶された電圧変動パターンと検出された電圧値の変化とを比較するようにしてもよい。
例えば、第1区間201と第2区間202における車両ごとの電圧変動パターンの差異は、第3区間203や第4区間204における差異よりも比較的少ないことが予想される。そこで、制御部101は、第3区間203と第4区間204についてのみ、電圧変動パターンを取得して記憶装置104に記憶し、この記憶される第3区間203と第4区間204の電圧変動パターンと、検知される電圧値の変化と、を比較することにより、車載器が正しく設置されているか否かを判別するようにしてもよい。
また、制御部101は、電圧変動パターン取得処理の1回目ではすべての区間の電圧変動パターンを取得し、実施形態1のステップS507において電圧変動パターンを更新した後では、更新された区間についてのみ、電圧変動パターン取得処理を行ってもよい。これにより、更新内容の精度を高めることができる。
制御部101は、車両の部品を交換した場合には、交換された部品の影響を受けやすい区間についてのみ、電圧変動パターン処理を行ってもよい。例えば、セルモーターが交換された場合には、制御部101は、第3区間203のみ電圧変動パターンを取得するようにしてもよい。
(実施形態4)
上記各実施形態では、エンジンが停止中のときに対応する第1区間201と、エンジンを始動するときに対応する第2区間202と、セルモーターが回転中のときに対応する第3区間203と、エンジンが回転しているときに対応する第4区間204、の4つを定義し、それぞれの区間における電圧変動パターンを取得したり識別したりしているが、区間の定義の仕方はこれだけに限られず、様々なバリエーションがある。
図21は、本実施形態の車載器制御装置100の構成を示す図である。車載器制御装置100は、点灯動作検出回路113と周辺機器動作検出回路114を更に備える。
点灯動作検出回路113は、車両のヘッドライト、ストップランプ、方向指示器のランプ、車内灯などが点灯しているか否かを検出する。点灯動作検出回路113は、ヘッドライトのハイビームとロービームのように、点灯の仕方が複数ある場合には、どの点灯の仕方が選択されているかも検出する。点灯動作検出回路113は、検出結果を制御部101に入力する。
周辺機器動作検出回路114は、車両に取り付けられている周辺機器、例えばオーディオ装置、エアコンディショナー(エアコン)、等が動作しているか否かを検出する。エアコンの強弱や設定温度など、動作の仕方が複数ある場合には、どの動作の仕方に設定されているかも検出する。周辺機器動作検出回路114は、検出結果を制御部101に入力する。
制御部101は、点灯動作検出回路113からヘッドライト(ストップランプ、方向指示器のランプ、車内灯などでもよい)が点灯していることが通知されると、+B電圧検出回路110による電圧の検出、もしくは、ACC電圧検出回路111による電圧の検出を開始する。制御部101は、ヘッドライトが点灯している間、検出を開始してから所定時間が経過するまで、+B電圧検出回路110による電圧の検出結果、もしくは、ACC電圧検出回路111による電圧の検出結果を取得し、記憶装置104に記憶する。
記憶装置104に+B電圧検出回路110による電圧の検出結果、もしくは、ACC電圧検出回路111による電圧の検出結果が所定個数以上記憶されると、制御部101は、上述の電圧変動パターン取得処理を実行し、ヘッドライトが点灯している間における電圧変動パターンを取得して記憶装置104に記憶する。
そして、制御部101は、次にヘッドライトが点灯したときには、記憶装置104に記憶されている電圧変動パターンを用いて、上述の電圧変動パターン識別処理を実行する。すなわち、制御部101は、次にヘッドライトが点灯したことが点灯動作検出回路113から通知されると、記憶装置104に記憶されているヘッドライト点灯中における電圧変動パターンと、ヘッドライトが点灯している間に検出される電圧値の変化と、を比較し、合致すれば車載器を正常に動作させ、合致しなければ車載器をユーザーが使用できなくする。
また、制御部101は、車両に取り付けられているオーディオ装置(CD・DVD再生機、ラジオ、テレビ、無線機、エアコン、シガーソケットなどでもよい)がユーザーによって使用されていることが通知されると、+B電圧検出回路110による電圧の検出、もしくは、ACC電圧検出回路111による電圧の検出を開始する。制御部101は、オーディオ装置が使われている間、検出を開始してから所定時間が経過するまで、+B電圧検出回路110による電圧の検出結果、もしくは、ACC電圧検出回路111による電圧の検出結果を取得し、記憶装置104に記憶する。
記憶装置104に+B電圧検出回路110による電圧の検出結果、もしくは、ACC電圧検出回路111による電圧の検出結果が所定個数以上記憶されると、制御部101は、上述の電圧変動パターン取得処理を実行し、オーディオ装置が使用されている間における電圧変動パターンを取得して記憶装置104に記憶する。
そして、制御部101は、次にオーディオ装置が使用されたときには、記憶装置104に記憶されている電圧変動パターンを用いて、上述の電圧変動パターン識別処理を実行する。すなわち、制御部101は、次にオーディオ装置が使用されたことが周辺機器動作検出回路114から通知されると、記憶装置104に記憶されているオーディオ装置の使用中における電圧変動パターンと、オーディオ装置が使用されている間に検出される電圧値の変化と、を比較し、合致すれば車載器を正常に動作させ、合致しなければ車載器をユーザーが使用できなくする。
車載器制御装置100は、点灯動作検出回路113と周辺機器動作検出回路114の両方を備えていてもよいし、どちらか一方のみ備えていてもよい。
制御部101は、上述の第1区間201、第2区間202、第3区間203、第4区間304に加えて、もしくは、これらの一部又は全部の代わりに、点灯動作検出回路113による検出結果を用いた電圧変動パターン取得及び識別処理を実行してもよい。また、制御部101は、上述の第1区間201、第2区間202、第3区間203、第4区間204に加えて、もしくは、これらの一部又は全部の代わりに、周辺機器動作検出回路114による検出結果を用いた電圧変動パターン取得及び識別処理を実行してもよい。
(実施形態5)
本実施形態では、車載器制御装置100は、車両の振動を検出し、検出された振動に基づいて、揺れ変動パターン取得処理及び揺れ変動パターン識別処理を実行する。
図22は、本実施形態の車載器制御装置100の構成を示す図である。車載器制御装置100は、振動検出回路115を更に備える。
制御部101は、+B電圧検出回路110又はACC電圧検出回路111による電圧値の検出結果を用いて電圧変動パターン取得処理と電圧変動パターン識別処理を実行するのと同じ要領で、振動検出回路115による揺れの検出結果を用いて揺れ変動パターン取得処理と揺れ変動パターン取得処理を実行する。
振動検出回路115は、車載器が搭載される車両の振れとその揺れの大きさを検出し、制御部101に入力する。揺れを検出するタイミングは任意であるが、例えば、エンジン動作し始めてから所定時間が経過したときから検出を開始する。
図23(a)に、振動検出回路115による検出結果の例を示す。揺れを示すシグナル2301は、典型的には所定の振幅と所定の周期をもった波形である。制御部101は、振動検出回路115によって検出される揺れを示すシグナルを所定個数以上保存する。
制御部101は、保存されたデータが所定個数以上になった場合、保存されたシグナルの極大値2302の位置と極小値2303の位置の両方もしくは一方が互いに合致するように、経過時間軸の向きへ各シグナルをシフトする。
そして、制御部101は、図23(b)に示すように、所定個数のシグナルのうちの最大値に所定値を加算した値を最大しきい値を示す線2304とし、所定個数のシグナルのうちの最小値から所定値を減算した値を最小しきい値を示す線2305とする。この最大しきい値を示す線2304と最小しきい値を示す線2305が、振れ変動パターンとなる。制御部101は、得られた揺れ変動パターンを記憶装置104に記憶する。
また、制御部101は、記憶装置104に揺れ変動パターンが記憶された後、記憶された揺れ変動パターンと、振動検出回路115により検出される揺れの変化と、を比較する。そして、制御部101は、振動検出回路115により検出される揺れの変化が、揺れ変動パターンが示す最小しきい値から最大しきい値までの範囲(許容範囲)内か否かを判別する。
制御部101は、検出された揺れの変化が許容範囲内である場合、車載器を正常に動作させ、許容範囲外である場合、車載器を正常に動作させない。
本実施形態は、上述の各実施形態と組み合わせることができる。例えば、制御部101は、上述の電圧変動パターン取得処理と電圧変動パターン識別処理を行うと共に、本実施形態の揺れ変動パターン取得処理と揺れ変動パターン識別処理を行う。そして、制御部101は、検出された電圧値の変化が許容範囲内であり、且つ、検出された揺れの変化が許容範囲内である場合に、車載器を正常に動作させ、それ以外の場合には車載器を正常に動作させない。これにより、車載器が正しく設置されているか否かをより正確に判断できるようになる。
(実施形態6)
本実施形態では、エンジン動作検出回路112は、エンジンの回転数を更に検出する。そして、車載器制御装置100は、エンジンの回転数の違いを利用して、電圧変動パターンを取得し識別する区間を分類する。
エンジンが回転中を示す第4区間204において、制御部101は、エンジン動作検出回路112からエンジンの回転数を取得すると共に、+B電圧検出回路110(もしくはACC電圧検出回路111)から電圧値を取得する。
例えば図24(a)に示すように、制御部101は、エンジンの回転数がR1のときのシグナル2411、エンジンの回転数がR2(R2<R1)のときのシグナル2421、エンジンの回転数がR3(R3<R2)のときのシグナル2431、を取得する。
そして、制御部101は、取得した各シグナルの最大値に所定値(例えば50ミリボルト)を加算した値を最大しきい値とし、取得した各シグナルの最小値から所定値(例えば50ミリボルト)を減算した値を最小しきい値とする。取得された最大しきい値を示す線2412と最小しきい値を示す線2413が、回転数R1における電圧変動パターンである。同様に、取得された最大しきい値を示す線2422と最小しきい値を示す線2423が、回転数R2における電圧変動パターンであり、取得された最大しきい値を示す線2432と最小しきい値を示す線2433が、回転数R3における電圧変動パターンである。制御部101は、取得された電圧変動パターンを、エンジンの回転数と対応付けて記憶装置104に記憶する。
制御部101は、エンジンの正確な回転数と対応付けて電圧変動パターンを取得するのではなく、図24(b)のようにエンジンの回転数に幅を設け、回転数の領域ごとに区分けして、電圧変動パターンを取得して記憶装置104に記憶するようにしてもよい。
制御部101は、エンジンの回転数の代わりに、使用しているギアの種類、つまりローギア、セカンドギアなどと対応付けて、電圧変動パターンを取得して記憶装置104に記憶するようにしてもよい。
エンジンが回転中の区間における電圧変動パターンは、オルタネーターの発電による電圧変動への影響が比較的大きいと考えられる。オルタネーターの発電電圧は、一般に、エンジンの回転数に応じて異なる傾向にある。この特性を利用し、電圧変動パターンを使い分けることにより、車載器が正しく設置されているか否かを判別する精度を高めることができる。
(実施形態7)
本実施形態では、車載器制御装置100は、バッテリーの経時劣化を考慮して、最大しきい値と最小しきい値の変化を予測して更新する。
制御部101は、上述の電圧変動パターン取得処理において、取得した電圧変動パターンと対応付けて、その電圧変動パターンを取得した日時を対応付けて記憶装置104に記憶する。
そして、制御部101は、車載器制御装置100が有するリアルタイムクロックで計時した現在の日時と、記憶装置104に記憶された電圧変動パターンに対応付けられている日時とを比較する。比較の結果、電圧変動パターンが記憶されてから所定期間が経過したと判断した場合、制御部101は、記憶されている電圧変動パターンをマイナス方向、つまり電圧値が小さくなる方向へシフトさせ、電圧変動パターンを更新する。記憶装置104に記憶される電圧変動パターンは、所定期間が経過するごとに、自動更新される。
シフトさせる量、すなわちオフセット値は任意であり、バッテリーの開発者等による実験結果に基づき決められることが望ましい。
あるいは、新しいバッテリーに交換された場合には、電圧変動パターンがプラス方向、つまり電圧値が大きくなる方向へシフトする可能性がある。そこで、制御部101は、+B電圧検出回路110によって検出される電圧値の切断をトリガーにして、バッテリーが交換されたことを認識し、記憶装置104に記憶される電圧変動パターンを更新するようにしてもよい。
バッテリーを交換した場合には、電圧変動パターンの形状が大きく変化する可能性がある。そこで、制御部101は、予め「リセット」の権限を付与された特別なユーザーによるリセット要求をトリガーにして、バッテリーが交換されたことを認識し、電圧変動パターン取得処理を始めから実行し直すようにしてもよい。
(実施形態8)
本実施形態では、大型車、中型車、小型車等の違いによって、搭載されるバッテリーの容量に違いがあることを考慮している。
一般に、トラックなどの大型車で用いられるバッテリーの容量は約24ボルトで、一般車で用いられるバッテリーの容量は約12ボルトであることが多い。そこで、制御部101は、記憶装置104に記憶された電圧変動パターンの中心値が12ボルトであり、且つ、電圧変動パターン識別処理を実行したときに得られた電圧値が24ボルトである場合には、不正な取り付けが行われたと判断し、車載器を正常に動作させないこととしてもよい。
中心値は、例えば、得られた電圧値の変化のうちの極大値と極小値を平均した値である。あるいは、複数の極大値の平均値と、複数の極小値の平均値と、を平均した値である。
例えば、ETC車載器の場合、車種によって徴収されるべき料金が異なることが多く、不正な付け替えを未然に防ぐことが望ましい。そこで、本実施形態のように車種の違いを判断し、その判断結果を用いて車載器を動作させたり動作させなかったり制御するようにすれば、車載器が不正に利用される前に、不正を見抜くことができる。
なお、ここに記載したバッテリーの容量を示す具体的な数値(24ボルト、12ボルト)は一例であり、任意の第1の値と第2の値を用いて区別するようにすることもできる。
(実施形態9)
バッテリーの経時劣化による影響(実施形態7)やバッテリーの車種による違い(実施形態8)のほかに、各種ライトの消し忘れなどによって、一時的にバッテリーの残量が低下することがある。
例えば、ライトの消し忘れや、シガーソケットから電気を引いて使用する電子機器の電源の消し忘れがあると、バッテリーの残量が低下し、エンジン停止時の区間(上記の第1区間201)において検出される電圧値が低下し、最大しきい値と最小しきい値とに挟まれる許容範囲から外れる可能性がある。
そこで、制御部101は、上記の第1区間において許容範囲から外れる検出点の数が所定値以上の場合、ユーザーが電子機器類の電源を消し忘れていると判断し、第1区間201を電圧変動パターン識別処理の対象から除外し、第2区間202、第3区間203、第4区間304を電圧変動パターン識別処理の対象とする。
もしくは、制御部101は、第1区間201における検出点のすべてが許容範囲から外れる場合に、第1区間201を電圧変動パターン識別処理の対象から除外し、第2区間202、第3区間203、第4区間204を電圧変動パターン識別処理の対象としてもよい。
ただし、電源の消し忘れによるバッテリーの残量の低下は、一旦エンジンが回転しオルタネーターによる発電によってバッテリーが充電されると、回復することが多い。そのため、制御部101は、ユーザーが電子機器類の電源を消し忘れていると判断し第1区間201を電圧変動パターン識別処理の対象から除外し、エンジンが一定期間回転し続けた後、はじめてエンジンを始動する場合には、再び第1区間201を電圧変動パターン識別処理の対象とする。
なお、第2区間202、第3区間203、第4区間204では、電圧値の変化の仕方は、セルモーターやオルタネーターによる影響が支配的であると考えられるので、第2区間202、第3区間203、第4区間204を電圧変動パターン識別処理の対象としても大きな支障はない。
また、各種電源の消し忘れのほか、長期間車両のエンジンをかけなかった場合にも、エンジン停止時において検出される電圧値が低下し、最大しきい値と最小しきい値とに挟まれる許容範囲から外れる可能性がある。そこで、制御部101は、上記の電圧変動パターン認識処理のステップS501において電圧値の大きな“立ち下がり”が検出された日時と、記憶装置104に記憶されている電圧変動パターンに対応付けられた記録日時と、を比較し、日時の差が所定期間以上の場合には、第1区間201を電圧変動パターン識別処理の対象から除外し、第2区間202、第3区間203、第4区間204を電圧変動パターン識別処理の対象としてもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。また、上述した実施形態の各構成要素を自由に組み合わせることも可能である。
車載器制御装置100の全部又は一部としてコンピュータを動作させるためのプログラムを、メモリカード、CD−ROM、DVD、MO(Magneto Optical disk)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、これを別のコンピュータにインストールし、上述の手段として動作させ、あるいは、上述の工程を実行させてもよい。
さらに、インターネット上のサーバー装置が有するディスク装置等にプログラムを格納しておき、例えば搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロード等するものとしてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、車両の周囲の環境による影響をなるべく抑えつつ、車載器の付け替えを検出し、車載器の不正使用を防止するために好適な、車載器制御装置、車載器制御方法、及び、プログラムを提供することができる。
100 車載器不正入替防止装置
101 制御部
102 ROM
103 RAM
104 記憶装置
105 通信部
106 走行センサー
107 音声処理部
108 画像処理部
109 入力装置
110 +B電圧検出回路
111 ACC電圧検出回路
112 エンジン動作検出回路
113 点灯動作検出回路
114 周辺機器動作検出回路
115 振動検出回路
151 スピーカー
152 マイクロフォン
153 モニター
154 バッテリー
201 第1区間
202 第2区間
203 第3区間
204 第4区間
401,402,403 電圧変動パターン
404 最大しきい値を表す線
405 最小しきい値を表す線
600,700,800,1000 検出された電圧値を表す線
900 補正された最小しきい値を表す線
701〜703、801〜804、1001〜1008 検出点
1101,1102,1103 シグナル
1104 シグナルの立ち下がり
1105 境界点
1301,1401 最大しきい値を表す線
1302,1402 最小しきい値を表す線
1501,1502,1503 シグナル
1504 立ち下がり
1505 立ち上がり
1506 境界点
1601 最大しきい値を表す線
1602 最小しきい値を表す線
1701,1702,1703 シグナル
1704,1705 境界点
1750,1760,1770 中央値
1801 最大しきい値を表す線
1802 最小しきい値を表す線
1901,1902,1903 シグナル
1904 境界点
2001 最大しきい値を表す線
2002 最小しきい値を表す線
2301,2411,2421,2431 シグナル
2302 極大値
2303 極小値
2304,2412,2422,2432 最大しきい値を表す線
2305,2413,2423,2433 最小しきい値を表す線

Claims (16)

  1. 車両に搭載される車載器を制御する車載器制御装置であって、
    前記車両のエンジンの動作状態に基づいて定められる複数の時間区間のそれぞれについて、時間の経過と対応付けて、検出されるべき電圧値の変化を示す電圧変動パターンデータを記憶する記憶部と、
    前記車両が備えるバッテリーの電圧値を検出する電圧検出部と、
    前記複数の時間区間のそれぞれについて、前記検出された複数の電圧値が前記記憶される電圧変動パターンデータと合致するか否かを判別する判別部と、
    前記検出された複数の電圧値が前記記憶される電圧変動パターンデータと合致すると判別された場合には前記車載器を動作させ、前記検出された複数の電圧値が前記記憶される電圧変動パターンデータと合致しないと判別された場合には前記車載器を動作させない、ように制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする車載器制御装置。
  2. 前記複数の時間区間は、前記車両のエンジンが停止している第1区間と、前記エンジンが停止している状態から前記車両のセルモーターが回転し始める状態までの第2区間と、前記セルモーターが回転している第3区間と、前記車両のエンジンが回転している第4区間と、から構成され、
    前記判別部は、前記第1区間と前記第2区間と前記第3区間と前記第4区間のうち少なくとも1つ以上の時間区間において検出された複数の電圧値が前記記憶される電圧変動パターンデータと合致するか否かを判別する、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の車載器制御装置。
  3. 前記記憶される電圧変動パターンデータは、検出されるべき電圧値の最大しきい値と、検出されるべき電圧値の最小しきい値と、から構成され、
    前記判別部は、前記検出された複数の電圧値が、前記最大しきい値と前記最小しきい値との間の許容範囲に含まれる場合に、前記検出された複数の電圧値が前記記憶される電圧変動パターンデータと合致すると判別する、
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の車載器制御装置。
  4. 前記検出された複数の電圧値に基づいて、前記最大しきい値と前記最小しきい値とを取得する取得部と、
    前記取得された最大しきい値と最小しきい値を用いて、前記記憶される電圧変動パターンデータを更新する更新部と、
    を更に備えることを特徴とする、請求項3に記載の車載器制御装置。
  5. 前記取得部は、前記検出された複数の電圧値の最大値に所定値を加算して得られる値を前記最大しきい値とし、前記検出される複数の電圧値の最小値から所定値を減算して得られる値を前記最小しきい値とする、
    ことを特徴とする、請求項4に記載の車載器制御装置。
  6. 前記記憶部は、前記電圧変動パターンデータと対応付けて、前記電圧変動パターンデータが取得された日時を更に記憶し、
    前記更新部は、現在の日時が前記記憶される日時から所定期間以上経過している場合に、前記記憶される電圧変動パターンデータを更新する、
    ことを特徴とする、請求項4又は5に記載の車載器制御装置。
  7. 前記判別部は、前記第1区間において検出された電圧値のうちの所定個数以上が、前記記憶される電圧変動パターンデータのうちの前記第1区間に含まれる許容範囲に含まれない場合、前記第1区間を判別対象から除外する、
    ことを特徴とする、請求項2に記載の車載器制御装置。
  8. 前記記憶部は、前記電圧変動パターンデータと対応付けて、前記電圧変動パターンデータが記憶された日時を更に記憶し、
    前記判別部は、前記検出される電圧値の変化の大きさが所定値以上になった日時が、前記記憶された日時から所定期間以上経過している場合、前記第1区間を判別対象から除外する、
    ことを特徴とする、請求項2に記載の車載器制御装置。
  9. 前記判別部は、前記検出された複数の電圧値のうち所定個数以上が前記許容範囲に含まれる場合に、前記検出された複数の電圧値が前記記憶される電圧変動パターンデータと合致すると判別する、
    ことを特徴とする、請求項3乃至6のいずれか1項に記載の車載器制御装置。
  10. 前記判別部は、前記検出された複数の電圧値の経時変化を表す線の形状が、前記記憶される電圧変動パターンデータを表す線の形状と類似する場合に、前記検出された複数の電圧値が前記記憶される電圧変動パターンデータと合致すると判別する、
    ことを特徴とする、請求項2乃至8のいずれか1項に記載の車載器制御装置。
  11. 前記車両が備えるライトの点灯を検出する点灯動作検出部を更に備え、
    前記記憶部は、時間の経過と対応付けて、前記ライトの点灯が検出された場合における前記電圧変動パターンデータを記憶し、
    前記判別部は、前記ライトの点灯が検出された場合に、前記検出された複数の電圧値が前記記憶される電圧変動パターンデータと合致するか否かを判別する、
    ことを特徴とする、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の車載器制御装置。
  12. 前記車両が備え、前記バッテリーから電力が供給される周辺機器がユーザーによって使用されているか否かを検出する周辺機器動作検出部を更に備え、
    前記記憶部は、時間の経過と対応付けて、前記周辺機器が使用されている場合における前記電圧変動パターンデータを記憶し、
    前記判別部は、前記周辺機器が使用されている場合に、前記検出された複数の電圧値が前記記憶される電圧変動パターンデータと合致するか否かを判別する、
    ことを特徴とする、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の車載器制御装置。
  13. 前記車両の揺れを検出する振動検出部を更に備え、
    前記記憶部は、時間の経過と対応付けて、検出されるべき揺れの変化を示す揺れ変動パターンデータを更に記憶し、
    前記判別部は、前記検出された複数の揺れの大きさが前記記憶される揺れ変動パターンデータと合致するか否かを更に判別し、
    前記制御部は、前記検出された複数の電圧値が前記記憶される電圧変動パターンデータと合致し、且つ、前記検出された複数の揺れの大きさが前記記憶される揺れ変動パターンデータと合致する場合には前記車載器を動作させ、それ以外の場合には前記車載器を動作させない、ように制御する、
    ことを特徴とする、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の車載器制御装置。
  14. 前記車両のエンジンの回転数を検出するエンジン動作検出部を更に備え、
    前記記憶部は、前記検出される回転数と前記時間の経過とに対応付けて、前記電圧変動パターンデータを記憶し、
    前記制御部は、前記エンジンが前記検出される回転数で回転しているときに、前記検出された複数の電圧値が前記検出された回転数と対応付けて記憶される電圧変動パターンデータと合致する場合には前記車載器を動作させ、それ以外の場合には前記車載器を動作させない、ように制御する、
    ことを特徴とする、請求項1乃至13のいずれか1項に記載の車載器制御装置。
  15. 車両に搭載される車載器を制御する車載器制御方法であって、
    前記車両が備えるバッテリーの電圧値を検出する電圧検出ステップと、
    前記車両のエンジンの動作状態に基づいて定められる複数の時間区間のそれぞれについて、前記検出された複数の電圧値が、時間の経過と対応付けて記憶される、検出されるべき電圧値の変化を示す電圧変動パターンデータと合致するか否かを判別する判別ステップと、
    前記検出される複数の電圧値が前記記憶される電圧変動パターンデータと合致すると判別された場合に前記車載器を動作させる制御ステップと、
    を備えることを特徴とする車載器制御方法。
  16. 車両に搭載され、記憶装置と電圧検出回路を有する車載器を制御するコンピュータに、
    前記車両のエンジンの動作状態に基づいて定められる複数の時間区間のそれぞれについて、時間の経過と対応付けて、検出されるべき電圧値の変化を示す電圧変動パターンデータを前記記憶装置に記憶させるステップ、
    前記車両が備えるバッテリーの電圧値を前記電圧検出回路に検出させるステップ、
    前記複数の時間区間のそれぞれについて、前記検出された複数の電圧値が前記記憶される電圧変動パターンデータと合致するか否かを判別するステップ、
    前記検出される複数の電圧値が前記記憶される電圧変動パターンデータと合致すると判別された場合には前記車載器を動作させ、前記検出される複数の電圧値が前記記憶される電圧変動パターンデータと合致しないと判別された場合には前記車載器を動作させない、ように制御するステップ、
    を実行させるためのプログラム。
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