JP2012082647A - 車両用窓開閉制御装置 - Google Patents

車両用窓開閉制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】運転席ユニットから他席ユニットに対する制御を単一の信号ラインを介して行う窓開閉制御装置を実現する。
【解決手段】運転席ユニット1と他席ユニット2とは、単一の信号ラインSLで接続される。他席ユニット2における窓開スイッチ21Dおよび窓閉スイッチ21Uの各接点SW1〜SW6を用いて、モータ23に流れる電流の方向を切り替える。運転席ユニット1で窓閉の操作がされたときは、窓閉スイッチ21Uの接点SW4〜SW6を通って、リレー22BのコイルX2に電流が流れ、リレー22Bの接点Y2が切り替わって、モータ23に正方向の電流が流れる。運転席ユニット1で窓開の操作がされたときは、窓開スイッチ21Dの接点SW1〜SW3を通って、リレー22AのコイルX1に電流が流れ、リレー22Aの接点Y1が切り替わって、モータ23に逆方向の電流が流れる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の窓を開閉するための制御装置に関し、特に、運転席側の制御ユニットと、他席側の制御ユニットとを、単一の信号ラインで接続した窓開閉制御装置に関する。
電動モータにより車両の窓を開閉するパワーウィンドウ装置においては、操作スイッチの操作状況に応じて、モータを正転方向または逆転方向へ回転させ、窓の開閉を行うようにしている。例えば、操作スイッチをUP側(窓閉側)へ操作すると、モータが正転方向に駆動されて窓が閉じ、操作スイッチをDOWN側(窓開側)へ操作すると、モータが逆転方向に駆動されて窓が開く。モータの正転と逆転の制御は、操作スイッチからの信号に基づき、モータ駆動回路においてモータに流れる電流の方向を切り替えることにより行う。
一般に、自動車においては、運転席と、それ以外の座席(助手席、左後部席、右後部席など)のそれぞれに対して、操作スイッチが備わっている。運転席に備わる操作スイッチには、運転席の窓の開閉を操作する運転席用スイッチのほかに、助手席などの他席の窓の開閉を遠隔操作する他席用スイッチが含まれている。このため、運転席側の制御ユニット(運転席ユニット)と、他席側の制御ユニット(他席ユニット)とを電気的に接続する必要がある。この場合、運転席側のスイッチの接点でモータ電流を直接遮断しようとすると、両ユニット間を大電流用の太いワイヤで接続しなければならず、配線数も増えるという問題がある。
そこで、この対策として、運転席ユニットと他席ユニットとを単一の信号ラインで接続した窓開閉制御装置が、後掲の特許文献1に記載されている。特許文献1の装置では、他席ユニットに、信号ラインの通電方向を検出する電流方向検出回路が設けられている。この電流方向検出回路は、フォトカプラを用いて構成されており、フォトカプラの発光素子(LED)が信号ラインを介して運転席ユニットに接続されている。そして、信号ラインに流れる電流の方向を電流方向検出回路で検出し、電流方向に応じて、モータを正転または逆転させるようにしている。
特許文献1の窓開閉制御装置によれば、運転席ユニットと他席ユニットとを単一の信号ラインで接続すればよいので、両ユニット間に大電流用の太いワイヤが不要となり、配線数も減らすことができる。
特開平8−4417号公報
本発明の課題は、上記特許文献1とは異なる手段によって、運転席ユニットから他席ユニットに対する制御を単一の信号ラインを介して行う窓開閉制御装置を実現することにある。
本発明に係る車両用窓開閉制御装置は、車両の運転席に設けられたスイッチの操作に基づいて窓の開閉を制御する運転席ユニットと、運転席以外の他席に設けられたスイッチの操作に基づいて窓の開閉を制御する他席ユニットとを備えている。運転席ユニットは、運転席の窓を開閉するための運転席用スイッチと、他席の窓を開閉するための他席用スイッチとを有しており、他席ユニットは、当該他席の窓を開閉するためのスイッチを有している。運転席ユニットと他席ユニットとは、単一の信号ラインにより接続されている。他席ユニットは、窓開閉用のモータに流れる電流の方向を切り替えるための第1リレーおよび第2リレーを備えている。他席ユニットのスイッチは、窓を開く場合に操作される窓開スイッチと、窓を閉じる場合に操作される窓閉スイッチとからなる。
本発明では、上記のような窓開閉制御装置において、他席ユニットで窓閉スイッチが操作されたときは、電源から窓閉スイッチを介して、第2リレーのコイルに通電を行い、当該第2リレーの接点を切り替えることにより、モータに正方向の電流を流して当該モータを正転させる。また、他席ユニットで窓開スイッチが操作されたときは、電源から窓開スイッチを介して、第1リレーのコイルに通電を行い、当該第1リレーの接点を切り替えることにより、モータに逆方向の電流を流して当該モータを逆転させる。また、運転席ユニットで他席用スイッチが窓閉側に操作されたときは、電源から運転席ユニット、信号ラインおよび窓閉スイッチを経て、第2リレーのコイルへ至る経路に通電を行い、第2リレーの接点を切り替えることにより、モータに正方向の電流を流して当該モータを正転させる。さらに、運転席ユニットで、他席用スイッチが窓開側に操作されたときは、電源から窓開スイッチ、第1リレーのコイル、および信号ラインを経て運転席ユニットへ至る経路に通電を行い、第1リレーの接点を切り替えることにより、モータに逆方向の電流を流して当該モータを逆転させる。
このようにすると、運転席ユニットと他席ユニットとが単一の信号ラインで接続されるので、両ユニット間に大電流用の太いワイヤが不要となり、配線数も減らすことができる。また、窓開スイッチと窓閉スイッチの各接点を用いて、モータに流れる電流の方向を切り替えることができる。
本発明において、好ましくは、運転席ユニットで他席用スイッチが窓閉側に操作され、かつ、他席ユニットで窓閉スイッチが操作されたときは、運転席ユニットから信号ラインを介して第2リレーのコイルへ至る通電経路を、窓閉スイッチにより遮断する。そして、電源から窓閉スイッチを介して、第2リレーのコイルに通電を行い、当該第2リレーの接点を切り替えることにより、モータに正方向の電流を流して当該モータを正転させる。
このようにすると、運転席側と他席側とで、他席の窓を閉じる操作が同時に行われた場合であっても、モータを正転させて、正常に窓を閉じることができる。
同様に、本発明において、好ましくは、運転席ユニットで他席用スイッチが窓開側に操作され、かつ、他席ユニットで窓開スイッチが操作されたときは、電源から信号ラインを介して運転席ユニットへ至る通電経路を、窓開スイッチにより遮断する。そして、電源から窓開スイッチを介して、第1リレーのコイルに通電を行い、当該第1リレーの接点を切り替えることにより、モータに逆方向の電流を流して当該モータを逆転させる。
このようにすると、運転席側と他席側とで、他席の窓を開く操作が同時に行われた場合であっても、モータを逆転させて、窓を正常に開くことができる。
また、本発明において、好ましくは、運転席ユニットで他席用スイッチが窓開側に操作され、かつ、他席ユニットで窓閉スイッチが操作されたときは、電源から窓開スイッチ、第1リレーのコイル、および信号ラインを経て運転席ユニットへ至る経路に通電を行うことにより、第1リレーの接点を切り替える。さらに、電源から窓閉スイッチを介して、第2リレーのコイルに通電を行うことにより、第2リレーの接点を切り替える。そして、各接点の切り替えにより、モータの両端を同じ電位にして、当該モータが回転しないようにする。
このようにすると、運転席側で他席の窓を開く操作、他席側で他席の窓を閉じる操作という、互いに矛盾する操作が同時に行われた場合には、モータの回転を禁止して、誤動作を防止することができる。
同様に、本発明において、好ましくは、運転席ユニットで他席用スイッチが窓閉側に操作され、かつ、他席ユニットで窓開スイッチが操作されたときは、電源から運転席ユニット、信号ラインおよび窓閉スイッチを経て、第2リレーのコイルへ至る経路に通電を行うことにより、第2リレーの接点を切り替える。さらに、電源から窓開スイッチを介して、第1リレーのコイルに通電を行うことにより、第1リレーの接点を切り替える。そして、各接点の切り替えにより、モータの両端を同じ電位にして、当該モータが回転しないようにする。
このようにすると、運転席側で他席の窓を閉じる操作、他席側で他席の窓を開く操作という、互いに矛盾する操作が同時に行われた場合には、モータの回転を禁止して、誤動作を防止することができる。
また、本発明において、好ましくは、窓開スイッチは、第1リレーのコイルの一端を電源に接続する第1接点と、信号ラインを第1リレーのコイルの一端に接続する第2接点と、第1リレーのコイルの他端をグランドに接続する第3接点とを有し、第1接点、第2接点および第3接点は、窓開スイッチの操作により連動して切り替わる。また、窓閉スイッチは、第2リレーのコイルの一端をグランドに接続する第4接点と、信号ラインを第2リレーのコイルの一端に接続する第5接点と、第2リレーのコイルの他端を電源に接続する第6接点とを有し、第4接点、第5接点および第6接点は、窓閉スイッチの操作により連動して切り替わる。
このようにすると、窓開スイッチの操作により、第1接点〜第3接点が同時に切り替わるとともに、窓閉スイッチの操作により、第4接点〜第6接点が同時に切り替わる。したがって、それぞれ3個の接点を有するスイッチを2個設けるだけの簡単な構成で、モータに流れる電流の方向を制御することができる。
また、本発明において、好ましくは、運転席ユニットはCPUを備えている。CPUは、他席用スイッチの操作が解除された後、第1リレーまたは第2リレーの復帰時間以上の時間幅を持ったパルス信号を出力し、このパルス信号に基づいて、第1リレーまたは第2リレーをオフさせる。
このようにすると、リレーの動作電圧と復帰電圧との間のヒステリシスに影響されずに、運転席ユニットで他席用スイッチの操作が解除された後は、リレーを確実にオフすることができる。これによって、操作が解除されたにもかかわらずモータが回転を続けるという誤動作を防止することができる。
また、本発明において、好ましくは、運転席ユニットは、信号ラインと電源との間に設けられたプルアップ抵抗と、信号ラインとグランドとの間に設けられたプルダウン抵抗と、CPUとを備えている。CPUは、信号ラインの電位を監視し、当該電位の変動に基づいて、信号ラインのグランド側への短絡または電源側への短絡を検出する。
このようにすると、プルアップ抵抗とプルダウン抵抗とによって、信号ラインの電位が、例えば電源電圧の半分の電位(中間電位)に維持される。このため、信号ラインの電位がゼロになれば、信号ラインがグランド側へ短絡したと判定し、信号ラインの電位が電源電圧になれば、信号ラインが電源側へ短絡したと判定することができる。また、正常状態において、他席ユニットでのスイッチ操作等に起因して、信号ラインの電位が多少変動しても、CPUが短絡を検出するには至らないので、不用意にフェイルセーフ機能が働いてモータが停止する事態を回避できる。
本発明では、他席ユニットに対して電源の供給および遮断を行う電源リレーをさらに設け、運転席ユニットは、外部から入力される指令信号に基づき、電源リレーをオフ状態にして、他席ユニットへの電源供給を遮断するようにしてもよい。
このようにすると、運転席ユニットが電源リレーの制御機能を持つので、運転席ユニットへ外部から指令信号を与えることにより、電源リレーを所定のタイミングでオフさせて、他席の窓の開閉を禁止することができる。
本発明によれば、運転席ユニットと他席ユニットとが単一の信号ラインで接続されるので、両ユニット間に大電流用の太いワイヤが不要となり、配線数も減らすことができる。また、窓開スイッチと窓閉スイッチの各接点を用いて、モータに流れる電流の方向を切り替えることができる。
本発明の車両用窓開閉制御装置を含むシステム構成図である。 第1実施形態に係る車両用窓開閉制御装置の回路図である。 他席で窓閉操作をした場合の通電状態を示す回路図である。 他席で窓開操作をした場合の通電状態を示す回路図である。 運転席で窓閉操作をした場合の通電状態を示す回路図である。 運転席で窓開操作をした場合の通電状態を示す回路図である。 運転席と他席で共に窓閉操作をした場合の通電状態を示す回路図である。 運転席と他席で共に窓開操作をした場合の通電状態を示す回路図である。 運転席で窓開操作をし、他席で窓閉操作をした場合の通電状態を示す回路図である。 運転席で窓閉操作をし、他席で窓開操作をした場合の通電状態を示す回路図である。 全てのスイッチが操作されていない場合の電流経路を示す回路図である。 図11の回路の一部を等価回路として表した図である。 第2実施形態の要部を示す回路図である。 第2実施形態の動作を説明するためのタイムチャートである。 第3実施形態の要部を示す回路図である。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照しながら説明する。各図において、同一部分または対応部分には、同じ符号を付してある。
最初に、車両用窓開閉制御装置(以下、単に「窓開閉制御装置」という)の概略構成につき、図1を用いて説明する。図1において、運転席ユニット1と、他席ユニット2〜4と、電源リレー6とによって、窓開閉制御装置が構成される。なお、図1の構成は、後述する各実施形態に共通のものである。
運転席ユニット1は、車両の運転席に設けられたスイッチの操作に基づいて窓の開閉を制御する制御ユニットである。運転席ユニット1は、運転席の窓を開閉するための運転席用スイッチ11と、運転席以外の他席の窓を開閉するための他席用スイッチ12〜14と、制御部であるCPU15とを有している。運転席用スイッチ11の操作により、運転席の窓を開閉するモータ16が駆動される。運転席ユニット1の具体的構成と、動作の詳細については後述する。
他席ユニット2〜4は、運転席以外の他席に設けられたスイッチの操作に基づいて窓の開閉を制御する制御ユニットである。他席ユニット2は、助手席に対応する他席ユニットであって、助手席に設けられたスイッチ21と、このスイッチ21により制御されるリレー22とを備えている。スイッチ21の操作により、リレー22を介して、助手席の窓を開閉するモータ23が駆動される。また、他席ユニット2は、単一の信号ラインSLにより、運転席ユニット1と接続されている。このため、運転席ユニット1の他席用スイッチ12を操作することによっても、モータ23が駆動される。信号ラインSLには、矢印で示すように双方向に信号電流が流れ、この方向に応じてモータ23に流れる電流の方向が決まる。他席ユニット2の具体的構成と、動作の詳細については後述する。
他席ユニット3は、左後部席に対応する他席ユニットであって、左後部席に設けられたスイッチ31と、このスイッチ31により制御されるリレー32とを備えている。スイッチ31の操作により、リレー32を介して、左後部席の窓を開閉するモータ33が駆動される。また、他席ユニット3は、単一の信号ラインSLにより、運転席ユニット1と接続されている。このため、運転席ユニット1の他席用スイッチ13を操作することによっても、モータ33が駆動される。信号ラインSLには、矢印で示すように双方向に信号電流が流れ、この方向に応じてモータ33に流れる電流の方向が決まる。
他席ユニット4は、右後部席に対応する他席ユニットであって、右後部席に設けられたスイッチ41と、このスイッチ41により制御されるリレー42とを備えている。スイッチ41の操作により、リレー42を介して、右後部席の窓を開閉するモータ43が駆動される。また、他席ユニット4は、単一の信号ラインSLにより、運転席ユニット1と接続されている。このため、運転席ユニット1の他席用スイッチ14を操作することによっても、モータ43が駆動される。信号ラインSLには、矢印で示すように双方向に信号電流が流れ、この方向に応じてモータ43に流れる電流の方向が決まる。
各他席ユニット2〜4には、電源5から電源リレー6および電源ラインPLを介して、電源電圧(例えば12V)が供給される。また、運転席ユニット1にも、別経路で電源5から電源電圧が供給される。
コントローラ7は、リモートロック信号、リモートアンロック信号、キーオフタイマ信号などの指令信号を運転席ユニット1へ送出する。リモートロック信号は、車両のドアを施錠するための指令信号、リモートアンロック信号は、車両のドアを解錠するための指令信号である。キーオフタイマ信号は、車両のイグニッションキーをオフにした後、一定時間(例えば10分間)が経過するまでは窓の開閉を可能とし、一定時間が経過した時点で窓の開閉を不可能とするための指令信号である。このコントローラ7は、指令信号を無線で送信するリモコン装置であってもよい。
<第1実施形態>
図2は、本発明の第1実施形態に係る窓開閉制御装置100の具体的構成を示している。なお、図2においては、図1の電源5、コントローラ7、モータ16の図示を省略してある。図2を参照しながら、まず、窓開閉制御装置100の構成について説明する。
運転席ユニット1には、前述のように、運転席用スイッチ11と、他席用スイッチ12〜14と、CPU15とが備わっている。運転席用スイッチ11の一端は、CPU15の入力ポートに接続されているとともに、抵抗を介して電源B2(例えば5V)に接続されている。また、運転席用スイッチ11の他端は、グランドに接続されている。他席用スイッチ12〜14のそれぞれの一方側は、CPU15の入力ポートに接続されているとともに、抵抗を介して電源B2に接続されている。また、他席用スイッチ12〜14のそれぞれの他方側は、グランドに接続されている。他席用スイッチ12〜14は、u側とd側とに切り替え可能となっており、他席の窓を閉じる場合は、u側に切り替えられ、他席の窓を開く場合は、d側に切り替えられる。
CPU15の出力ポートには、抵抗を介してスイッチング用のトランジスタQ1〜Q7のベースが接続されている。トランジスタQ1のコレクタは、端子T1を介して、電源リレー6のコイル61の一端に接続されている。コイル61の他端は、電源B1(図1の電源5)に接続されている。トランジスタQ1のエミッタはグランドに接続されている。
トランジスタQ2のエミッタは、電源B1に接続されており、トランジスタQ3のエミッタは、グランドに接続されている。トランジスタQ2、Q3のコレクタは共通に接続されており、この接続点は、端子T2を介して信号ラインSLに接続されている。信号ラインSLは、他席ユニット2の端子T6に接続されている。
トランジスタQ4のエミッタは、電源B1に接続されており、トランジスタQ5のエミッタは、グランドに接続されている。トランジスタQ4、Q5のコレクタは共通に接続されており、この接続点は、端子T3および信号ラインSL(図1参照)を介して、他席ユニット3に接続されている。
トランジスタQ6のエミッタは、電源B1に接続されており、トランジスタQ7のエミッタは、グランドに接続されている。トランジスタQ6、Q7のコレクタは共通に接続されており、この接続点は、端子T4および信号ラインSL(図1参照)を介して、他席ユニット4に接続されている。
他席ユニット2〜4の構成は同じなので、図2では、助手席の他席ユニット2の構成のみを示してあり、左右後部席の他席ユニット3、4については図示を省略してある。
他席ユニット2において、図1におけるスイッチ21は、窓を開く場合に操作される窓開スイッチ21Dと、窓を閉じる場合に操作される窓閉スイッチ21Uとからなる。また、図1におけるリレー22は、リレー22A(第1リレー)とリレー22B(第2リレー)とからなる。
窓開スイッチ21Dは、リレー22AのコイルX1の一端を電源B1に接続する接点SW1(第1接点)と、信号ラインSLをリレー22AのコイルX1の一端に接続する接点SW2(第2接点)と、リレー22AのコイルX1の他端をグランドに接続する接点SW3(第3接点)とを有している。接点SW1および接点SW3は、a側(常開接点)とb側(常閉接点)に切り替わるようになっており、それぞれのb側は抵抗R1を介して接続されている。そして、これらの3つの接点SW1〜SW3は、窓開スイッチ21Dの操作により連動して切り替わるようになっている。
窓閉スイッチ21Uは、リレー22BのコイルX2の一端をグランドに接続する接点SW4(第4接点)と、信号ラインSLをリレー22BのコイルX2の一端に接続する接点SW5(第5接点)と、リレー22BのコイルX2の他端を電源B1に接続する接点SW6(第6接点)とを有している。接点SW4および接点SW6は、a側(常開接点)とb側(常閉接点)に切り替わるようになっており、それぞれのb側は抵抗R2を介して接続されている。そして、これらの3つの接点SW4〜SW6は、窓閉スイッチ21Uの操作により連動して切り替わるようになっている。
リレー22Aは、コイルX1と接点Y1とを備えている。コイルX1の一端は、窓開スイッチ21Dの接点SW1のa側に接続されているとともに、接点SW2および端子T6を介して、信号ラインSLに接続されている。コイルX1の他端は、接点SW3のコモン端子cに接続されているとともに、定電圧ダイオードZDのカソードに接続されている。接点Y1は、a側(常開接点)とb側(常閉接点)に切り替わるようになっている。接点Y1のa側は、端子T5を介して、電源リレー6の接点62に接続されているとともに、接点SW6のa側に接続されている。接点Y1のb側は、端子T9を介してグランドに接続されている。接点Y1のコモン端子cは、端子T7に接続されている。端子T7には、モータ23の一端が接続される。
リレー22Bは、コイルX2と接点Y2とを備えている。コイルX2の一端は、窓閉スイッチ21Uの接点SW4のa側に接続されているとともに、接点SW5および端子T6を介して、信号ラインSLに接続されている。コイルX2の他端は、接点SW6のコモン端子cに接続されているとともに、定電圧ダイオードZDのアノードに接続されている。接点Y2は、a側(常開接点)とb側(常閉接点)に切り替わるようになっている。接点Y2のa側は、接点Y1のa側と共通に接続されており、接点Y2のb側は、接点Y1のb側と共通に接続されている。接点Y2のコモン端子cは、端子T8に接続されている。端子T8には、モータ23の他端が接続される。
次に、以上の構成を備えた窓開閉制御装置100の動作について説明する。運転席ユニット1および他席ユニット2のスイッチがいずれも操作されていないときは、回路は図2の状態にある。この状態では、リレー22A、22Bは共に動作しておらず、リレーの接点Y1、Y2がb側に切り替わっているので、モータ23への通電は行われず、モータ23は回転しない。(なお、図2の状態では、電源B1からリレーのコイルX1、X2に電流が流れるが、リレー22A、22Bは動作しない。この詳細については後述する。)
運転席ユニット1および他席ユニット2のスイッチが操作された場合の動作については、図3〜図10を用いて説明する。図3〜図10では、他席ユニットとして、助手席の他席ユニット2のみを図示してある。運転席ユニット1については、簡単化して接点形式で図示してある。接点がu側にあるときは、図2において、運転席ユニット1の他席スイッチ12がu側(窓閉側)に切り替えられて、トランジスタQ2がオン状態、トランジスタQ3がオフ状態となり、端子T2が電源B1に接続されて「H」(High)レベルとなることを意味している。また、接点がd側にあるときは、図2において、運転席ユニット1の他席スイッチ12がd側(窓開側)に切り替えられて、トランジスタQ2がオフ状態、トランジスタQ3がオン状態となり、端子T2がグランドに接続されて「L」(Low)レベルとなることを意味している。以下では、窓を閉じる操作(窓閉操作)を「UP操作」と表記し、窓を開く操作(窓開操作)を「DOWN操作」と表記する。
(1)運転席で操作がなく、他席でUP操作が行われた場合(図3)
他席ユニット2において、窓閉スイッチ21Uが操作されてUP操作が行われると、窓閉スイッチ21Uの接点SW4〜SW6が連動して切り替わる。このため、接点SW4はa側に切り替わり、接点SW5は開放され、接点SW6はa側に切り替わる。これにより、まず、電源B1から端子T5を介して、図3の破線矢印のように、接点SW6→リレー22BのコイルX2→接点SW4→グランドの経路で電流が流れる。この結果、コイルX2に電流が流れて、リレー22Bが動作する。すると、リレー22Bの接点Y2がa側に切り替わり、電源B1から端子T5を介して、実線矢印のように、接点Y2→モータ23→接点Y1→端子T9→グランドの経路で電流が流れる。このときのモータ23に流れる電流の方向を「正方向」とする。モータ23に正方向の電流が流れることで、モータ23が正転して窓が閉じる。
(2)運転席で操作がなく、他席でDOWN操作が行われた場合(図4)
他席ユニット2において、窓開スイッチ21Dが操作されてDOWN操作が行われると、窓開スイッチ21Dの接点SW1〜SW3が連動して切り替わる。このため、接点SW1はa側に切り替わり、接点SW2は開放され、接点SW3はa側に切り替わる。これにより、まず、電源B1から端子T5を介して、図4の破線矢印のように、接点SW1→リレー22AのコイルX1→接点SW3→グランドの経路で電流が流れる。この結果、コイルX1に電流が流れて、リレー22Aが動作する。すると、リレー22Aの接点Y1がa側に切り替わり、電源B1から端子T5を介して、実線矢印のように、接点Y1→モータ23→接点Y2→端子T9→グランドの経路で電流が流れる。このときのモータ23に流れる電流の方向を「逆方向」とする。モータ23に逆方向の電流が流れることで、モータ23が逆転して窓が開く。
(3)他席で操作がなく、運転席でUP操作が行われた場合(図5)
運転席ユニット1において、他席用スイッチ12(図2)によりUP操作が行われると、前述したように、運転席ユニット1の端子T2が電源B1に接続されて「H」レベルとなる。これにより、まず、電源B1から運転席ユニット1(端子T2)、信号ラインSLおよび端子T6を介して、図5の破線矢印のように、接点SW5→リレー22BのコイルX2→接点SW6→抵抗R2→接点SW4→グランドの経路で電流が流れる。この結果、コイルX2に電流が流れて、リレー22Bが動作する。すると、リレー22Bの接点Y2がa側に切り替わり、電源B1から端子T5を介して、実線矢印のように、接点Y2→モータ23→接点Y1→端子T9→グランドの経路で電流が流れる。このときのモータ23の電流方向は正方向であるから、モータ23が正転して窓が閉じる。こうして、運転席ユニット1でUP操作を行うことで、他席(ここでは助手席)の窓を遠隔操作により閉じることができる。
(4)他席で操作がなく、運転席でDOWN操作が行われた場合(図6)
運転席ユニット1において、他席用スイッチ12(図2)によりDOWN操作が行われると、前述したように、運転席ユニット1の端子T2がグランドに接続されて「L」レベルとなる。これにより、まず、電源B1から端子T5を介して、図6の破線矢印のように、接点SW1→抵抗R1→接点SW3→リレー22AのコイルX1→接点SW2→端子T6→信号ラインSL→運転席ユニット1(端子T2)の経路で電流が流れる。この結果、コイルX1に電流が流れて、リレー22Aが動作する。すると、リレー22Aの接点Y1がa側に切り替わり、電源B1から端子T5を介して、実線矢印のように、接点Y1→モータ23→接点Y2→端子T9→グランドの経路で電流が流れる。このときのモータ23の電流方向は逆方向であるから、モータ23が逆転して窓が開く。こうして、運転席ユニット1でDOWN操作を行うことで、他席の窓を遠隔操作により開くことができる。
(5)運転席でUP操作が行われ、他席でUP操作が行われた場合(図7)
運転席ユニット1において、他席用スイッチ12(図2)によりUP操作が行われると、前述したように運転席ユニット1の端子T2が電源B1に接続されて「H」レベルとなる。しかるに、他席ユニット2では、窓閉スイッチ21UがUP操作されると、接点SW5が開放される。したがって、運転席ユニット1(端子T2)から、信号ラインSLおよび端子T6を介して、図7の鎖線矢印のように電流が流れようとしても、接点SW5が開放されているので、この電流は流れない。一方、窓閉スイッチ21UのUP操作により、接点SW4、SW6はa側に切り替わる。これにより、電源B1から端子T5を介して、図7の破線矢印のように、接点SW6→リレー22BのコイルX2→接点SW4→グランドの経路で電流が流れる。この結果、コイルX2に電流が流れて、リレー22Bが動作する。すると、リレー22Bの接点Y2がa側に切り替わり、電源B1から端子T5を介して、実線矢印のように、接点Y2→モータ23→接点Y1→端子T9→グランドの経路で電流が流れる。このときのモータ23の電流方向は正方向であるから、モータ23が正転して窓が閉じる。こうして、運転席ユニット1と他席ユニット2とで同時にUP操作が行われた場合でも、モータ23を正転させて窓を正常に閉じることができる。
(6)運転席でDOWN操作が行われ、他席でDOWN操作が行われた場合(図8)
運転席ユニット1において、他席用スイッチ12(図2)によりDOWN操作が行われると、前述したように運転席ユニット1の端子T2がグランドに接続されて「L」レベルとなる。しかるに、他席ユニット2では、窓開スイッチ21DがDOWN操作されると、接点SW2が開放される。したがって、電源B1から端子T5、接点SW1を介して、図8の鎖線矢印のように運転席ユニット1側へ電流が流れようとしても、接点SW2が開放されているので、この電流は流れない。一方、窓開スイッチ21DのDOWN操作により、接点SW1、SW3はa側に切り替わる。これにより、電源B1から端子T5を介して、図8の破線矢印のように、接点SW1→リレー22AのコイルX1→接点SW3→グランドの経路で電流が流れる。この結果、コイルX1に電流が流れて、リレー22Aが動作する。すると、リレー22Aの接点Y1がa側に切り替わり、電源B1から端子T5を介して、実線矢印のように、接点Y1→モータ23→接点Y2→端子T9→グランドの経路で電流が流れる。このときのモータ23の電流方向は逆方向であるから、モータ23が逆転して窓が開く。こうして、運転席ユニット1と他席ユニット2とで同時にDOWN操作が行われた場合でも、モータ23を逆転させて窓を正常に開くことができる。
(7)運転席でDOWN操作が行われ、他席でUP操作が行われた場合(図9)
運転席ユニット1において、他席用スイッチ12(図2)によりDOWN操作が行われると、前述したように運転席ユニット1の端子T2がグランドに接続されて「L」レベルとなる。これにより、電源B1から端子T5を介して、図9の破線矢印のように、接点SW1→抵抗R1→接点SW3→リレー22AのコイルX1→→接点SW2→端子T6→信号ラインSL→運転席ユニット1(端子T2)の経路で電流が流れる。この結果、コイルX1に電流が流れて、リレー22Aが動作し、接点Y1がa側に切り替わる。
一方、他席ユニット2において、窓閉スイッチ21Uが操作されてUP操作が行われると、窓閉スイッチ21Uの接点SW4〜SW6が連動して切り替わる。このため、接点SW4はa側に切り替わり、接点SW5は開放され、接点SW6はa側に切り替わる。これにより、電源B1から端子T5を介して、図9の鎖線矢印のように、接点SW6→リレー22BのコイルX2→接点SW4→グランドの経路で電流が流れる。この結果、コイルX2に電流が流れて、リレー22Bが動作し、接点Y2がa側に切り替わる。
このように、リレー22Aの接点Y1と、リレー22Bの接点Y2とが共にa側に切り替わる結果、モータ23の両端が同電位となるので、モータ23には電流が流れない。したがって、モータ23は正転も逆転もせず、窓の開閉は行われない。こうして、運転席側でDOWN操作、他席側でUP操作という互いに矛盾する操作が同時に行われた場合には、モータ23の回転を禁止して、誤動作を防止することができる。
(8)運転席でUP操作が行われ、他席でDOWN操作が行われた場合(図10)
運転席ユニット1において、他席用スイッチ12(図2)によりUP操作が行われると、前述したように運転席ユニット1の端子T2が電源B1に接続されて「H」レベルとなる。これにより、電源B1から運転席ユニット1(端子T2)、信号ラインSLおよび端子T6を介して、図10の鎖線矢印のように、接点SW5→リレー22BのコイルX2→接点SW6→抵抗R2→接点SW4→グランドの経路で電流が流れる。この結果、コイルX2に電流が流れて、リレー22Bが動作し、接点Y2がa側に切り替わる。
一方、他席ユニット2において、窓開スイッチ21Dが操作されてDOWN操作が行われると、窓開スイッチ21Dの接点SW1〜SW3が連動して切り替わる。このため、接点SW1はa側に切り替わり、接点SW2は開放され、接点SW3はa側に切り替わる。これにより、電源B1から端子T5を介して、図10の破線矢印のように、接点SW1→リレー22AのコイルX1→接点SW3→グランドの経路で電流が流れる。この結果、コイルX1に電流が流れて、リレー22Aが動作し、接点Y1がa側に切り替わる。
このように、リレー22Aの接点Y1と、リレー22Bの接点Y2とが共にa側に切り替わる結果、モータ23の両端が同電位となるので、モータ23には電流が流れない。したがって、モータ23は正転も逆転もせず、窓の開閉は行われない。こうして、運転席側でUP操作、他席側でDOWN操作という互いに矛盾する操作が同時に行われた場合には、モータ23の回転を禁止して、誤動作を防止することができる。
以上述べた第1実施形態によれば、運転席ユニット1と他席ユニット2とが単一の信号ラインSLで接続されるので、両ユニット1、2間に大電流用の太いワイヤが不要となり、配線数も減らすことができる。また、窓開スイッチ21Dと窓閉スイッチ21Uの各接点SW1〜SW6を用いて、モータ23に流れる電流の方向を切り替えることができる。このため、特許文献1のような高価なフォトカプラを用いた電流方向検出回路を設ける必要がなく、簡単かつ安価に実現することができる。
また、窓開スイッチ21Dの接点SW1〜SW3は、窓開スイッチ21DのDOWN操作により同時に切り替わるように構成され、窓閉スイッチ21Uの接点SW4〜SW6は、窓閉スイッチ21UのUP操作により同時に切り替わるように構成されているので、それぞれ3個の接点を有するスイッチを2個設けるだけの簡単な構成で、モータ23に流れる電流の方向を制御することができる。
また、図1、図2からわかるように、運転席ユニット1により電源リレー6を制御するようにしてあるので、コントローラ7から運転席ユニット1へ指令信号を与えることにより、電源リレー6をオフさせることができる。これにより、所定のタイミングで他席ユニット2への電源供給を遮断して、他席の窓の開閉を禁止することができる。
次に、リレー22A、22Bの動作電圧に起因する回路要件について述べる。動作電圧は、リレーを動作(オン)させて接点を切り替えるために必要なコイルの印加電圧である。図11の破線矢印は、運転席ユニット1と他席ユニット2のスイッチがいずれも操作されていない状態(以下、「定常状態」という)で、他席ユニット2に流れる電流の経路を示している。このときの電流は、電源B1から端子T5を介して、接点SW1→抵抗R1→接点SW3→リレー22AのコイルX1→接点SW2→接点SW5→リレー22BのコイルX2→接点SW6→抵抗R2→接点SW4→グランドの経路で流れる。この結果、スイッチ操作のない状態においても、リレー22A、22BのコイルX1、X2に電流が流れることになる。したがって、この電流によってリレー22A、22Bが動作しないようにする必要がある。
図12は、コイルX1、X2と抵抗R1、R2の部分を等価回路で表したものである。図11で示した電流によってリレー22A、22Bが動作しないためには、定常状態においてコイルX1、X2の各両端に印加される電圧V1、V2が、リレー22A、22Bの動作電圧よりも小さければよい。そこで、抵抗R1、R2の抵抗値と、定電圧ダイオードZDの電圧値とを適正に選定し、電源電圧B1を分圧する。これにより、コイルX1、X2の印加電圧V1、V2を動作電圧より小さくして、リレー22A、22Bの誤動作を防止することができる。
<第2実施形態>
図13は、本発明の第2実施形態に係る窓開閉制御装置200を示している。ここでは、運転席ユニット1および他席ユニット2に関して、要部の構成のみを図示してある。
運転席ユニット1において、トランジスタQ2のエミッタは、電源B1に接続されており、トランジスタQ3のエミッタは、グランドに接続されている。トランジスタQ2、Q3のコレクタは共通に接続されており、この接続点は、信号ラインSLに接続されている。
トランジスタQ2の前段には、トランジスタQ8が設けられている。トランジスタQ8のベースは、抵抗を介して、CPU15のポートpに接続されている。トランジスタQ8のコレクタは、抵抗を介して、トランジスタQ2のベースに接続されている。トランジスタQ8のエミッタは、グランドに接続されている。トランジスタQ3のベースは、抵抗を介して、CPU15のポートqに接続されている。
他席用スイッチ12がu側にUP操作された場合、CPU15のポートpからトランジスタQ8に対して、UP出力が出力される。また、他席用スイッチ12がd側にDOWN操作された場合、CPU15のポートqからトランジスタQ3に対して、DOWN出力が出力される。他席ユニット2については、スイッチSW1〜SW6の図示を省略してあり、コイルX1、X2と抵抗R1、R2の部分は、図12の等価回路を用いて表してある。
本実施形態は、リレーの復帰電圧に起因する回路要件を考慮したものである。復帰電圧は、リレーを不動作(オフ)にして接点を元に戻すために必要なコイルの印加電圧である。この回路要件につき、図5の場合を例に挙げて説明する。
図5の状態では、運転席ユニット1でUP操作が行われ、リレー22BのコイルX2には、破線矢印の方向に電流が流れている。この状態から、運転席ユニット1でUP操作が解除されると、回路が定常状態に戻って、破線矢印の電流が流れなくなる。そして、これに代わって、図11で示した破線矢印の電流が流れる。ここで、図5におけるコイルX2の電流方向と、図11におけるコイルX2の電流方向とを比べると、両者は同じ方向となっている。
すなわち、運転席ユニット1でUP操作が解除されても、コイルX2には解除前と同じ方向に電流が流れる。そして、リレーのヒステリシス特性により、復帰電圧は動作電圧より一定以上小さいので、図11の経路で電流が流れたときに、コイルX2の両端電圧が復帰電圧より大きくなることがある。そうすると、リレー22Bがオフにならず、接点Y2がb側に復帰しないため、モータ23に電流が流れ続けて、モータ23を停止できなくなる。
因みに、他席ユニット2でUP操作が行われた後、操作が解除された場合は、図3と図11とを比較すればわかるように、UP操作が解除される前と、解除された後とで、コイルX2に流れる電流方向が逆となる。したがって、UP操作の解除時には、逆方向電流によりコイルX2が消磁されて、リレー22Bはオフになるので、上記の不具合は発生しない。
上述した問題の対策として、本実施形態では、運転席ユニット1でUP操作が解除された後に、運転席ユニット1のCPU15から、リレー22Bを強制的にオフさせるためのパルス信号を出力する。これを図14のタイムチャートで説明する。
図14において、(a)は運転席ユニット1でUP操作が行われたときにCPU15から出力されるUP出力、(b)は運転席ユニット1でDOWN操作が行われたときにCPU15から出力されるDOWN出力、(c)はリレー22Aのオンオフ状態、(d)はリレー22Bのオンオフ状態を表している。
タイミングt1において、運転席ユニット1でUP操作が行われ、図13の他席用スイッチ12がu側に切り替わると、CPU15は、図14(a)のように、「H」レベルのUP出力をポートpに出力する。このUP出力によって、トランジスタQ8がオン状態となり、トランジスタQ2もオン状態となる。このため、電源B1からトランジスタQ2を介して、破線矢印で示す電流がリレー22BのコイルX2に流れ、図14(d)のように、リレー22Bがオンする。一方、リレー22Aは、コイルX1に電流が流れないので、図14(c)のように、オフのままである。
次に、タイミングt2において、運転席ユニット1でUP操作が解除され、図13の他席用スイッチ12が元に戻ると、CPU15からのUP出力は、「L」レベルとなる。これによって、トランジスタQ8、Q2はオフ状態となるので、破線矢印の電流は流れなくなる。そして、図11の場合と同様に、電源B1→抵抗R1→コイルX1→コイルX2→抵抗R2→グランドの経路で電流が流れる。
その後、タイミングt3において、CPU15は、図14(b)のように、「H」レベルのDOWN出力をポートqに出力する。このDOWN出力は、時間幅τの短いパルス信号である。時間幅τは、リレー22Aの動作時間(接点が切り替わるまでの時間)未満であって、かつ、リレー22Bの復帰時間(接点が元に戻るまでの時間)以上となるように選定される。
このパルス信号(DOWN出力)によって、トランジスタQ3がオン状態となる。このため、トランジスタQ3を介して、リレー22AのコイルX1に一瞬電流が流れるが、上記のとおり、パルス信号の時間幅τはリレー22Aの動作時間未満であるので、リレー22Aは動作しない。一方、トランジスタQ3がオン状態となることで、コイルX2の一端(n点)が、トランジスタQ3を介してグランドに接続される。これによって、電源B1から抵抗R1、コイルX1を介して流れる電流は、トランジスタQ3からグランドへ流れ、コイルX2には流れなくなる。そして、パルス信号の時間幅τは、リレー22Bの復帰時間以上であるから、この間コイルX2に電流が流れないことで、リレー22Bは、図14(d)のように、タイミングt4でオフ(復帰)する。
このように、第2実施形態の窓開閉制御装置200では、運転席ユニット1でUP操作が解除された後、リレー22Bの復帰時間以上の時間幅を持ったパルス信号をCPU15から出力し、このパルス信号に基づいて、リレー22Bを強制的にオフするようにしている。このため、リレーの動作電圧と復帰電圧との間のヒステリシスに影響されずに、UP操作が解除された後は、リレー22Bを確実にオフすることができる。これによって、UP操作の解除にもかかわらずモータ23が回転を続けるという誤動作が防止される。
なお、ここでは、UP操作が解除された場合に、パルス信号によりリレー22Bをオフする例を挙げたが、同様の原理に基づき、DOWN操作が解除された場合に、パルス信号によりリレー22Aをオフすることも可能である。この場合は、DOWN操作の解除時に、CPU15のポートpにパルス信号(UP出力)を出力して、トランジスタQ8、Q2をオン状態にすることで、コイルX1に電流が流れないようにすればよい。パルス信号の時間幅は、リレー22Bの動作時間未満であって、かつ、リレー22Aの復帰時間以上となるように選定される。
<第3実施形態>
図15は、本発明の第3実施形態に係る窓開閉制御装置300を示している。第3実施形態は、短絡事故発生時に電源を遮断するフェイルセーフ機能を備える一方で、正常状態においてフェイルセーフ機能が誤って働かないようにしたものである。
運転席ユニット1において、トランジスタQ1のベースは、抵抗を介してCPU15のポートrに接続されている。トランジスタQ1のコレクタは、端子T1を介して、電源リレー6のコイル61の一端に接続されている。コイル61の他端は、電源B1(図1の電源5)に接続されている。トランジスタQ1のエミッタはグランドに接続されている。
トランジスタQ2のエミッタは、電源B1に接続されており、トランジスタQ3のエミッタは、グランドに接続されている。トランジスタQ2、Q3のコレクタは共通に接続されており、この接続点は、端子T2を介して信号ラインSLに接続されている。信号ラインSLは、他席ユニット2の端子T6に接続されている。他席ユニット2の端子T5は、電源ラインPLを介して、電源リレー6の接点62に接続されている。
トランジスタQ2の前段には、トランジスタQ8が設けられている。トランジスタQ8のベースは、抵抗を介して、CPU15のポートpに接続されている。トランジスタQ8のコレクタは、抵抗を介して、トランジスタQ2のベースに接続されている。トランジスタQ8のエミッタは、グランドに接続されている。トランジスタQ3のベースは、抵抗を介して、CPU15のポートqに接続されている。他席用スイッチ12がu側にUP操作された場合、CPU15のポートpからトランジスタQ8に対して、UP出力が出力される。また、他席用スイッチ12がd側にDOWN操作された場合、CPU15のポートqからトランジスタQ3に対して、DOWN出力が出力される。
トランジスタQ9のエミッタは、電源B1に接続されておいる。トランジスタQ9のベースは、抵抗を介して、トランジスタQ1のコレクタに接続されている。トランジスタQ9のコレクタとグラントとの間には、プルアップ抵抗R3とプルダウン抵抗R4が直列に接続されている。これらの抵抗R3、R4の接続点mは、端子T2を介して、信号ラインSLに接続されている。また、接続点mは、抵抗R5およびR6を介して、CPU15のポートsに接続されている。
次に、図15の回路のフェイルセーフ機能について説明する。信号ラインSLに短絡が生じていない正常状態においては、CPU15のポートrから「H」レベルの信号が出力される。このため、トランジスタQ1がオン状態となり、電源リレー6のコイル61に通電がされるので、図のように接点62が閉じて、電源B1から接点62および電源ラインPLを介して、他席ユニット2へ電源電圧が供給される。
また、トランジスタQ1がオンすることで、トランジスタQ9もオン状態となる。その結果、電源B1の電圧が、プルアップ抵抗R3とプルダウン抵抗R4とで分圧され、この分圧された電圧がm点に印加される。ここで、抵抗R3と抵抗R4の抵抗値が同じであれば、m点の電位は、電源電圧の1/2の電位(以下、「中間電位」という)となる。CPU15は、ポートsへ入力される信号に基づいて、m点の電位を監視し、m点の電位が中間電位を中心とした基準範囲内にあれば、信号ラインSLが短絡していないと判断する。
CPU15のポートqからのDOWN出力がない状態で、信号ラインSLを構成するワイヤの芯線が、車体の金属部分と接触すると、信号ラインSLにグランド側への短絡(以下、「地絡」という)が発生する。このとき、信号ラインSLが接続されている端子T2の電位、すなわちm点の電位は、ほぼゼロとなる。その結果、CPU15は、信号ラインSLが地絡したと判断する。そして、ポートrの出力を「L」レベルに切り替える。これにより、トランジスタQ1がオフ状態となり、電源リレー6のコイル61に通電がされなくなるので、接点62が開いて、電源B1から他席ユニット2への電源供給が遮断される。このようなフェイルセーフ機能によって、地絡発生時にモータ23が誤動作するのを防止することができる。
一方、CPU15のポートpからのUP出力がない状態で、信号ラインSLを構成するワイヤの芯線が、電源ラインPLと接触すると、信号ラインSLに電源側への短絡(以下、「天絡」という)が発生する。このとき、信号ラインSLが接続されている端子T2の電位、すなわちm点の電位は、ほぼ電源B1の電位となる。その結果、CPU15は、信号ラインSLが天絡したと判断する。そして、ポートrの出力を「L」レベルに切り替える。これにより、トランジスタQ1がオフ状態となり、電源リレー6のコイル61に通電がされなくなるので、接点62が開いて、電源B1から他席ユニット2への電源供給が遮断される。このようなフェイルセーフ機能によって、天絡発生時にモータ23が誤動作するのを防止することができる。
また、正常状態においては、プルアップ抵抗R3とプルダウン抵抗R4とによって、m点の電位が中間電位に保たれるので、他席ユニット2でのスイッチ操作や、その他の要因に起因して、信号ラインSLの電位が多少変動したとしても、m点の電位は基準範囲内に収まる。したがって、この場合は、CPU15は短絡が発生したとは判定しないので、不用意にフェイルセーフ機能が働いてモータ23が停止する事態を回避することができる。
本発明では、以上述べた以外にも種々の実施形態を採用することができる。例えば、前記の各実施形態では、運転席のスイッチの遠隔操作により、全ての他席の窓を開閉できるようにしたが、特定の他席の窓のみを開閉可能としてもよい。また、他席ユニットは、実施形態で示したような3つに限らず、座席の数に応じて任意の数だけ設けることができる。
また、図13の回路においては、リレー22Bをオフさせるためのパルス信号を、DOWN出力用のポートqから出力したが、別の専用のポート(図示省略)からパルス信号を出力する構成としてもよい。
また、図15の回路においては、プルアップ抵抗R3とプルダウン抵抗R4の各抵抗値が同じである場合を例に挙げたが、両者の抵抗値は必ずしも同じでなくてもよい。
さらに、図2、図13、図15の各回路においては、半導体スイッチング素子として、通常のトランジスタを使用したが、これに代えて電界効果トランジスタ(FET)などを使用してもよい。
1 運転席ユニット
2 他席ユニット
6 電源リレー
11 運転席用スイッチ
12、13、14 他席用スイッチ
15 CPU
21D 窓開スイッチ
21U 窓閉スイッチ
22A リレー(第1リレー)
22B リレー(第2リレー)
23、33、43 モータ
100、200、300 窓開閉制御装置
SL 信号ライン
SW1〜SW6 接点
X1、X2 コイル
Y1、Y2 接点

Claims (9)

  1. 車両の運転席に設けられたスイッチの操作に基づいて窓の開閉を制御する運転席ユニットと、運転席以外の他席に設けられたスイッチの操作に基づいて窓の開閉を制御する他席ユニットとを備え、
    前記運転席ユニットは、運転席の窓を開閉するための運転席用スイッチと、他席の窓を開閉するための他席用スイッチとを有しており、
    前記他席ユニットは、当該他席の窓を開閉するためのスイッチを有しており、
    前記運転席ユニットと前記他席ユニットとが、単一の信号ラインにより接続されている車両用窓開閉制御装置において、
    前記他席ユニットは、窓開閉用のモータに流れる電流の方向を切り替えるための第1リレーおよび第2リレーを備え、
    前記他席ユニットのスイッチは、窓を開く場合に操作される窓開スイッチと、窓を閉じる場合に操作される窓閉スイッチとからなり、
    前記他席ユニットで、前記窓閉スイッチが操作されたときは、電源から窓閉スイッチを介して、前記第2リレーのコイルに通電を行い、当該第2リレーの接点を切り替えることにより、前記モータに正方向の電流を流して当該モータを正転させ、
    前記他席ユニットで、前記窓開スイッチが操作されたときは、電源から窓開スイッチを介して、前記第1リレーのコイルに通電を行い、当該第1リレーの接点を切り替えることにより、前記モータに逆方向の電流を流して当該モータを逆転させ、
    前記運転席ユニットで、前記他席用スイッチが窓閉側に操作されたときは、前記電源から前記運転席ユニット、前記信号ラインおよび前記窓閉スイッチを経て、前記第2リレーのコイルへ至る経路に通電を行い、前記第2リレーの接点を切り替えることにより、前記モータに正方向の電流を流して当該モータを正転させ、
    前記運転席ユニットで、前記他席用スイッチが窓開側に操作されたときは、前記電源から前記窓開スイッチ、前記第1リレーのコイル、および前記信号ラインを経て前記運転席ユニットへ至る経路に通電を行い、前記第1リレーの接点を切り替えることにより、前記モータに逆方向の電流を流して当該モータを逆転させることを特徴とする車両用窓開閉制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用窓開閉制御装置において、
    前記運転席ユニットで、前記他席用スイッチが窓閉側に操作され、かつ、前記他席ユニットで、前記窓閉スイッチが操作されたときは、
    前記運転席ユニットから前記信号ラインを介して前記第2リレーのコイルへ至る通電経路を、前記窓閉スイッチにより遮断し、
    前記電源から前記窓閉スイッチを介して、前記第2リレーのコイルに通電を行い、当該第2リレーの接点を切り替えることにより、前記モータに正方向の電流を流して当該モータを正転させることを特徴とする車両用窓開閉制御装置。
  3. 請求項1に記載の車両用窓開閉制御装置において、
    前記運転席ユニットで、前記他席用スイッチが窓開側に操作され、かつ、前記他席ユニットで、前記窓開スイッチが操作されたときは、
    前記電源から前記信号ラインを介して前記運転席ユニットへ至る通電経路を、前記窓開スイッチにより遮断し、
    前記電源から前記窓開スイッチを介して、前記第1リレーのコイルに通電を行い、当該第1リレーの接点を切り替えることにより、前記モータに逆方向の電流を流して当該モータを逆転させることを特徴とする車両用窓開閉制御装置。
  4. 請求項1に記載の車両用窓開閉制御装置において、
    前記運転席ユニットで、前記他席用スイッチが窓開側に操作され、かつ、前記他席ユニットで、前記窓閉スイッチが操作されたときは、
    前記電源から前記窓開スイッチ、前記第1リレーのコイル、および前記信号ラインを経て前記運転席ユニットへ至る経路に通電を行うことにより、前記第1リレーの接点を切り替え、
    前記電源から前記窓閉スイッチを介して、前記第2リレーのコイルに通電を行うことにより、第2リレーの接点を切り替え、
    前記各接点の切り替えにより、前記モータの両端を同じ電位にして、当該モータが回転しないようにしたことを特徴とする車両用窓開閉制御装置。
  5. 請求項1に記載の車両用窓開閉制御装置において、
    前記運転席ユニットで前記他席用スイッチが窓閉側に操作され、かつ、前記他席ユニットで、前記窓開スイッチが操作されたときは、
    前記電源から前記運転席ユニット、前記信号ラインおよび前記窓閉スイッチを経て、前記第2リレーのコイルへ至る経路に通電を行うことにより、前記第2リレーの接点を切り替え、
    前記電源から前記窓開スイッチを介して、前記第1リレーのコイルに通電を行うことにより、第1リレーの接点を切り替え、
    前記各接点の切り替えにより、前記モータの両端を同じ電位にして、当該モータが回転しないようにしたことを特徴とする車両用窓開閉制御装置。
  6. 請求項1に記載の車両用窓開閉制御装置において、
    前記窓開スイッチは、前記第1リレーのコイルの一端を前記電源に接続する第1接点と、前記信号ラインを前記第1リレーのコイルの一端に接続する第2接点と、前記第1リレーのコイルの他端をグランドに接続する第3接点とを有し、
    前記第1接点、第2接点および第3接点は、前記窓開スイッチの操作により連動して切り替わり、
    前記窓閉スイッチは、前記第2リレーのコイルの一端をグランドに接続する第4接点と、前記信号ラインを前記第2リレーのコイルの一端に接続する第5接点と、前記第2リレーのコイルの他端を前記電源に接続する第6接点とを有し、
    前記第4接点、第5接点および第6接点は、前記窓閉スイッチの操作により連動して切り替わることを特徴とする車両用窓開閉制御装置。
  7. 請求項1に記載の車両用窓開閉制御装置において、
    前記運転席ユニットは、CPUを備えており、
    前記CPUは、前記他席用スイッチの操作が解除された後、前記第1リレーまたは第2リレーの復帰時間以上の時間幅を持ったパルス信号を出力し、
    前記パルス信号に基づいて、前記第1リレーまたは第2リレーをオフさせることを特徴とする車両用窓開閉制御装置。
  8. 請求項1に記載の車両用窓開閉制御装置において、
    前記運転席ユニットは、前記信号ラインと前記電源との間に設けられたプルアップ抵抗と、前記信号ラインとグランドとの間に設けられたプルダウン抵抗と、CPUとを備えており、
    前記CPUは、前記信号ラインの電位を監視し、当該電位の変動に基づいて、前記信号ラインのグランド側への短絡または電源側への短絡を検出することを特徴とする車両用窓開閉制御装置。
  9. 請求項1に記載の車両用窓開閉制御装置において、
    前記他席ユニットに対して、電源の供給および遮断を行う電源リレーをさらに備え、
    前記運転席ユニットは、外部から入力される指令信号に基づき、前記電源リレーをオフ状態にして、前記他席ユニットへの電源供給を遮断することを特徴とする車両用窓開閉制御装置。
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