JP2009268335A - モータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を減少させ、回路の小型化を図ることができると共に、モータの駆動状態を検出することができるモータ装置を提供する。
【解決手段】モータ2と、モータ2の正/逆転を制御するCPU7と、CPU7からの出力信号に基づきオン/オフ制御されるリレー回路3と、モータ2の回転を検出する回転センサ4と、モータ2を駆動させるためのバッテリ電圧を監視する電圧センサ5と、を有するモータ装置1であって、CPU7は、リレー回路3をオフさせた状態で回転センサ4からパルスの切り替わりを検出したとき、リレー回路3をオンさせる信号を出力する。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば、車両のサンルーフやパワーウインドを開閉するためのモータ装置に関するものである。
従来から、車両のウインドガラスを開閉する装置としてパワーウインド装置が知られている。このパワーウインド装置は、ウインドガラスを開閉する際に使用されるパワーウインドスイッチと、このパワーウインドスイッチの操作に基づいてモータを駆動させるパワーウインドモータとを備えている。
パワーウインドモータは、モータにECU(Electric Control Unit)を一体的に取り付けたECU内蔵のモータユニットである。このECUは、CPUと、モータに流れる電流の向きを変えるスイッチング手段であるリレーと、モータの回転を検出するホールICと、CPUの指令に基づいてリレー、およびホールICを制御する制御回路と、車載バッテリのバッテリ電圧を検出するバッテリ電圧検出回路とを備えている。
CPUは、リレー出力モニタ用の2つの入力ポート(第1入力ポート、および第2入力ポート)を備え、第1入力ポートが信号線を介してモータの一端(例えばプラス端子)に接続されると共に、第2入力ポートが信号線を介してモータの他端(例えばマイナス端子)に接続されている。そして、CPUにリレー出力、つまりモータの端子間電圧が第1入力ポート、および第2入力ポートを介して入力されるようになっている。
また、CPUは、リレー出力(モータの端子間電圧)をモニタしてモータの通電状態を認識するようになっている。すなわち、モータに電流が流れていればモータに端子間電圧が生じ、モータに電流が流れていなければモータには端子間電圧が生じない。このことから、この端子間電圧をモニタすることでモータの通電状態を判定することができ、モータの駆動状態を検出することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−37311号公報
しかしながら、上述の従来技術にあっては、モータの駆動状態を検出するために、CPUにリレー出力モニタ用の2つの入力ポートを設けているが、これら出力モニタ回路自体が故障した場合、モータ出力異常と誤認識してしまうという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、リレー出力モニタ回路が故障した場合でも、モータ出力異常と誤認識せずにモータを制御することが検出することができるモータ装置を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、モータと、前記モータの正/逆転を制御する制御部と、前記制御部からの出力信号に基づきオン/オフ制御されるスイッチング手段と、前記モータの回転を検出する回転センサと、前記モータを駆動させるためのバッテリ電圧を監視する電圧センサと、を有するモータ装置であって、前記制御部は、前記スイッチング手段をオフさせた状態で回転センサからパルスの切り替わりを検出したとき、出力異常状態とみなし前記スイッチング手段をオンさせる信号を出力することを特徴とする。
このように構成することで、従来のようにモータの両端にそれぞれ信号線を接続し、スイッチング手段であるリレー出力をモニタすることでモータの通電状態を認識する必要がなく、回転センサからのパルスの切り替わりを検出することでモータの駆動状態を検出することができる。
しかも、制御部は、リレーをオフさせた状態で、且つ回転センサからパルスの切り替わりを検出したときに各リレーをオンさせる信号を出力するので、モータの誤動作を検出したうえでモータとリレーとで閉ループ回路を形成し、モータの両端を同電位にすることができる。
請求項2に記載した発明は、モータと、前記モータの正/逆転を制御する制御部と、前記制御部からの出力信号に基づきオン/オフ制御されるスイッチング手段と、前記モータの回転を検出する回転センサと、前記モータを駆動させるためのバッテリ電圧を監視する電圧センサと、を有するモータ装置であって、前記制御部は、前記スイッチング手段をオフさせた状態で回転センサからパルスの切り替わりを検出せずに、且つ前記電圧センサにより前記バッテリ電圧が予め設定された基準値よりも低いと判断したとき、前記スイッチング手段をオンさせる信号を出力することを特徴とする。
このように構成することで、回転センサからパルスの切り替わりを検出されない場合、つまり、モータがロックされた状態となった場合のモータの誤動作を検出することができる。
請求項3に記載した発明は、モータと、前記モータの正/逆転を制御する制御部と、前記制御部からの出力信号に基づきオン/オフ制御されるスイッチング手段と、前記モータの回転を検出する回転センサと、前記モータを駆動させるためのバッテリ電圧を監視する電圧センサと、を有するモータ装置であって、前記制御部は、前記スイッチング手段をオフさせた状態で回転センサからパルスの切り替わりを検出したとき、出力異常状態とみなす出力異常判定手段を有することを特徴とする。
このように構成することで、回転センサからのパルスの切り替わりを検出することでモータの駆動状態を検出することができる。
請求項4に記載した発明は、モータと、前記モータの正/逆転を制御する制御部と、前記制御部からの出力信号に基づきオン/オフ制御されるスイッチング手段と、前記モータの回転を検出する回転センサと、前記モータを駆動させるためのバッテリ電圧を監視する電圧センサと、を有するモータ装置であって、前記制御部は、前記スイッチング手段をオフさせた状態で回転センサからパルスの切り替わりを検出せずに、且つ前記電圧センサにより前記バッテリ電圧が予め設定された基準値よりも低いと判断したとき、出力異常状態とみなす出力異常判定手段を有することを特徴とする。
このように構成することで、回転センサからパルスの切り替わりを検出されない場合であっても、モータロックによる電圧降下によってモータの異常を検出することができる。
請求項5に記載した発明は、モータと、前記モータの正/逆転を制御する制御部と、前記制御部からの出力信号に基づきオン/オフ制御されるスイッチング手段と、前記制御部からの出力信号に基づき前記モータへの給電をオン/オフする給電制御手段と、前記モータの回転を検出する回転センサと、前記モータを駆動させるためのバッテリ電圧を監視する電圧センサと、を有するモータ装置であって、前記制御部は、前記スイッチング手段をオフさせた状態で回転センサからパルスの切り替わりを検出したとき、出力異常状態とみなす出力異常判定手段を有し、前記出力異常判定手段から出力状態異常信号が出力されたら前記給電制御手段をオフさせ、モータへの給電を停止させることを特徴とする。
このように構成することで、従来のようにリレー出力をモニタすることなく、モータの異常を検出し、モータ異常時のモータへの過電流を防止することができる。
請求項6に記載した発明は、モータと、前記モータの正/逆転を制御する制御部と、前記制御部からの出力信号に基づきオン/オフ制御されるスイッチング手段と、前記制御部からの出力信号に基づき前記モータへの給電をオン/オフする給電制御手段と、前記モータの回転を検出する回転センサと、前記モータを駆動させるためのバッテリ電圧を監視する電圧センサと、を有するモータ装置であって、前記制御部は、前記スイッチング手段をオフさせた状態で回転センサからパルスの切り替わりを検出せずに、且つ前記電圧センサにより前記バッテリ電圧が予め設定された基準値よりも低いと判断したとき、出力異常状態とみなす出力異常判定手段を有し、前記出力異常判定手段から出力状態異常信号が出力されたら前記給電制御手段をオフさせ、モータへの給電を停止させることを特徴とする。
このように構成することで、回転センサからパルスの切り替わりを検出されない場合であってもモータの異常を検出し、モータ異常時のモータへの過電流を防止することができる。
請求項7に記載した発明は、前記制御部は、前記モータの停止状態の判断タイミングを前記スイッチング手段をオフさせてから一定時間経過した時点に設定することを特徴とする。
このように構成することで、モータの停止状態のタイミングをモータの惰性回転の時間を含むことなく判断することができる。
請求項1、および請求項3に記載した発明によれば、従来のようにモータの両端にそれぞれ信号線を接続し、スイッチング手段であるリレー出力をモニタしてモータの通電状態を認識する必要がなく、回転センサからのパルスの切り替わりを検出することでモータの駆動状態を検出することができる。このため、部品点数を減少させることができると共に、信号線の配索スペースを確保する必要がなく、回路を小型化することが可能になる。
しかも、制御部は、リレーをオフさせた状態で、且つ回転センサからパルスの切り替わりを検出したときに各リレーをオンさせる信号を出力するので、モータの誤動作を検出したうえでモータとリレーとで閉ループ回路を形成し、モータの両端を同電位にすることができる。このため、例えば、誤動作によるモータへの過電流を防止することができ、モータ故障を防止することができる。
請求項2、および請求項4に記載した発明によれば、回転センサからパルスの切り替わりを検出されない場合、つまり、モータがロックされた状態となった場合のモータの誤動作を検出することができるため、確実にモータの異常を検出することができ、モータの故障を防止することが可能になる。
請求項5に記載した発明によれば、従来のようにリレー出力をモニタすることなく、モータの異常を検出し、モータ異常時のモータへの過電流を防止することができる。
請求項6に記載した発明によれば、回転センサからパルスの切り替わりを検出されない場合であってもモータの異常を検出し、モータ異常時のモータへの過電流を防止することができる。
請求項7に記載した発明によれば、モータの停止状態のタイミングをモータの惰性回転の時間を含むことなく検出することができるため、高精度な制御を行うことができるモータ装置を提供することが可能になる。
次に、この発明の第一実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。
図1に示すように、モータ装置1は、車両のウインドガラスを開閉するための装置であって、モータ2と、モータ2の両端(プラス端子、マイナス端子)に接続されたスイッチング手段としてのリレー回路3と、モータ2の回転を検出する回転センサ4と、モータ2を駆動させるためのバッテリ電圧を監視する電圧センサ5と、ウインドガラスを開閉する際に使用されるスイッチ6と、これらリレー回路3、回転センサ4、電圧センサ5、およびスイッチ6を制御するCPU7とを備えている。
このCPU7は、リレー回路3をオフさせた状態で回転センサ5からパルスの切り替わりを検出したとき、または、リレー回路3をオフさせた状態で回転センサ5からパルスの切り替わりを検出せずに、且つ電圧センサ5によりバッテリ電圧が予め設定された基準値よりも低いと判断したとき、出力異常状態とみなす出力異常判定手段8有している(詳細は後述する)。
図8に示すように、リレー回路3は、スイッチング素子である2つのリレーを備えており、これら2つのリレーがそれぞれモータ2の両端に接続されている。リレーは常時閉接点がオフ(OFF)であって、それぞれ接地されている。一方、各リレーはCPU7からUP信号、またはDOWN信号が出力されると、これらの出力信号に基づいて励磁され、オン(ON)である電源側接点に接続されるようになっている。
すなわち、CPU7からの出力信号がUP信号である場合、UP側のリレーがオンとなり、DOWN側のリレーがオフとなる。これに対し、CPU7からの出力信号がDOWN信号である場合、UP側のリレーがオフとなり、DOWN側のリレーがオンとなる。
このように、CPU7からの出力信号がUPとDOWNとに切り替わることによって、モータ2に流れる電流の向きが正/逆反対となり、モータ2の回転方向が変わるようになっている。これによって、モータ2に連係されている不図示のウインドガラスが上昇(UP)したり下降(DOWN)したりして開閉動作を行う。
図1に示すように、回転センサ4としては、例えば、ロータリエンコーダや、ホールIC等がある。
ロータリエンコーダの場合、モータ2の回転軸に合わせて位相のずれた(例えば、A相、B相)2つのパルス信号がCPU7に出力されるようになっている。そして、モータ2の正回転と逆回転とでその出力タイミングが互いに逆となる。これによって、モータ2の正/逆回転が判断できるようになっている。
また、ホールICの場合、例えば、2つのホールICを周方向に位置をずらしてモータ2内に設置する。そして、2つのホールICによって検出されたパルス信号は、位相のずれた(例えば、A相、B相)2つのパルス信号としてCPU7に出力される。
スイッチ6は、ウインドガラスを上げて、これを閉じる場合に用いるアップスイッチ(UP SW)と、ウインドガラスを下げて、これを開く場合に用いるダウンスイッチ(DOWN SW)と、一度スイッチ6を操作すればウインドガラスを上がりきるまで、または下がりきるまで動作させるオートスイッチ(AUTO SW)との3つのスイッチ機能を備えており、スイッチ操作に基づいて3種類の信号が出力できるようになっている。
すなわち、図1、図8に示すように、通常動作としてはスイッチ6をアップスイッチ側に操作したとき、CPU7からリレー回路3にUP信号が出力される一方、スイッチ6をダウンスイッチ側に操作したとき、CPU7からリレー回路3にDOWN信号が出力される。そして、スイッチ6の操作を停止すれば、CPU7からの出力信号が停止するのでリレー回路3はオフになる。
なお、オートスイッチを操作した場合の出力信号もアップスイッチ、およびダウンスイッチと同じであり、ウインドガラスが全閉、または全開することによりモータがロックされ、これを回転センサ4が検出することによって信号出力が停止するようになっている。
ここで、リレー回路3のリレーが接点溶着する等して故障し、これによりモータ2が誤動作する場合がある。つまり、リレー回路3の出力異常によりモータ2が誤動作する場合がある。
図2に示すように、リレー回路3の出力異常を検出するタイミングは、スイッチ6の操作によって出力された信号に基づいてモータ2が作動している時間T1と、スイッチ6の操作を停止して(スイッチ6からの出力信号が停止して)リレー回路3が励磁されずオフ状態になってから惰性によってモータ2が回転する時間T2とを除いてある。つまり、時間T2とは、スイッチ6の操作を停止してから完全にモータ2が停止するまでの時間である。なお、時間T2の値は、予めCPU7に設定されている。
このようにすることで、スイッチ6を操作していないにも係らずモータ2が出力状態になっている場合、すなわち、モータ2が誤動作しているか否かを検出することができる。
より詳しく、図3〜図7に基づいて説明する。
まず、図3に示すように、スイッチ6の操作を停止し、CPU7から信号が出力されずにUP側のリレー、およびDOWN側のリレー共にオフであるか否かを判断する。つまり、スイッチ6がモータ2の回転停止を指令し、これに基づいてCPU7からリレー回路3への信号出力がオフであるか否かを判断する(ST1)。
ST1における判断が「Yes」(リレー回路3がオフ)である場合には、スイッチ6の操作を停止してから惰性によってモータ2が回転する時間T2を経過しているか否かを判断する(ST2)。
ST2における判断が「Yes」(モータ2が時間T2を経過して完全に停止している)である場合には、回転センサ4によってパルス情報が検出されているか否かを判断する(ST3)。このとき、予めパルスの回数を設定しており、規定パルスを超えたときにモータ2が誤動作していると判断する。
つまり、ST3における判断が「Yes」(回転センサ4によって検出されたパルス情報が規定回数を超えている)である場合には、出力異常判定手段8から出力状態異常信号が出力されてCPU7からリレー回路3にUP信号、およびDOWN信号を出力し、これによって励磁されたリレー回路3の2つのリレーを電源側接点に接続し、両者をオンにする(ST4)。
ここで、ウインドガラスが途中で停止している場合には、モータ2の誤動作によりモータ2が回転して、回転センサ4によってパルスを検出することが可能である。
つまり、例えば、図4に示すように、ウインドガラスが途中で停止した状態であったのに、突然UP側のリレーがオンになった場合は、ウインドガラスがUP動作を開始するのでモータ2が回転する。すると、回転センサ4がパルス信号を出力する。このとき、CPU7からリレー回路3への信号出力がオフであるにも係らず、回転センサ4によって検出されたパルス情報が規定回数を超えればCPU7の出力異常判定手段8から出力状態異常信号が出力されてモータ2が誤動作していることが検出できる。
また、図5に示すように、スイッチ6をアップスイッチ側に操作してウインドガラスを上昇させ、ウインドガラスが全閉となる前に途中でスイッチ6の操作を停止した場合、通常動作であればモータ2は時間T2を経過した後、完全に停止する。しかしながら、スイッチ6の操作を途中で停止した後も引き続きウインドガラスが上昇動作を続ける場合は、回転センサ4がパルス信号を出力するので、パルス情報が規定回数を超えた時点でCPU7の出力異常判定手段8から出力状態異常信号が出力されてモータ2が誤動作していること判断できる。
これに対し、ウインドガラスが全開状態であって、且つモータ2がDOWN動作を続けている場合、または、ウインドガラスが全閉状態であって、且つモータ2がUP動作を続けている場合にあっては、モータ2がロックされた状態になっているので、回転センサ4によってパルスを検出することができない。このため、モータ2を駆動させるためのバッテリ電圧を検出することによって、CPU7の出力異常判定手段8で異常か否かの判断を行う。
つまり、ST3における判断が「No」(回転センサ4によって検出されたパルス情報が規定回数を超えていない)である場合には、バッテリ電圧を検出する(ST5)。
具体的には、現時点でのバッテリ電圧(今回バッテリ電圧)をV1、モータ2のロック時最低バッテリ電圧をV2、規定値電圧をV3としたとき、
V1−V2≦V3 ・・・(1)
であるか否かを判断する。
図3、図6に示すように、ウインドガラスが全閉状態であって、且つスイッチ6の操作を停止していたとき、突然UP側のリレーが励磁されオン状態になると、モータ2はロック状態であるので、回転せず、回転センサ4がパルス信号を出力しない。しかしながら、モータ2の負荷が増大していくので、バッテリ電圧が降下する。このとき、数式(1)を満足するとCPU7の出力異常判定手段8から出力状態異常信号が出力されて出力異常と判断する。
したがって、図3に示すように、ST5における判断が「Yes」(数式(1)を満足する)である場合には、CPU7の出力異常判定手段8から出力状態異常信号が出力されて出力異常と判断し、CPU7からリレー回路3にUP出力信号、およびDOWN出力信号を出力し、これによって励磁されたリレー回路3の2つのリレーを電源側接点に接続してオンにする(ST6)。
また、図7に示すように、スイッチ6を操作してウインドガラスを全閉にし、その後スイッチ6の操作を停止したにも係らず、引き続きUP側のリレーが励磁されオン状態になってしまっている場合にあっては、正常時であれば図中の二点鎖線で示すようにバッテリ電圧が回復するが、UP側のリレーがオンのままなので、モータ2の負荷が増大してバッテリ電圧が降下する。このため、数式(1)を満足すれば出力異常と判断して2つのリレーを電源側接点に接続する。
一方、ST1における判断が「No」(リレー回路3がオン)である場合、ST2における判断が「No」(モータ2が時間T2を経過しておらずモータ2が惰性で回転している)である場合、およびST5における判断が「No」(数式(1)を満たさない)である場合には、モータ2の誤動作、または出力異常ではないと判断し、通常動作に戻る。
したがって、上述の第一実施形態によれば、回転センサ4からのパルスの切り替わりを検出することによってモータ2の駆動状態を検出することができるため、従来のようにモータ2の両端にそれぞれ信号線を接続し、リレー出力をモニタすることでモータ2の通電状態を認識する必要がない。このため、モータ装置1の部品点数を減少させることができると共に、従来のように信号線の配索スペースを確保する必要がなく、回路を小型化することが可能になる。
しかも、スイッチ6の操作を停止してリレー回路3をオフ状態とし、この状態で回転センサ4によって検出されたパルス情報が規定回数を超えているか否かを判断することによって、モータ2の誤動作を検出することができる。
そして、モータ2の誤動作を検出したとき、CPU7が各リレーをオンさせる信号を出力するので、モータとリレーとで閉ループ回路を形成し、モータの両端を同電位にすることができる。このため、例えば、誤動作によるモータへの過電流を防止することができ、モータ故障を防止することができる。
また、電圧センサ5がモータ2を駆動させるためのバッテリ電圧を検出して、数式(1)を満足するか否かを判断することで、モータ2がロックされた状態となった場合のモータの誤動作を検出することができる。このため、確実にモータ2の異常を検出することができ、モータ2の故障を防止することが可能になる。
さらに、モータ装置1におけるリレー回路3の出力異常を検出するタイミングとして、スイッチ6の操作によって出力された信号に基づいてモータ2が作動している時間T1と、スイッチ6の操作を停止してから完全にモータ2が停止するまでの時間T2を除いている。このため、モータ2の停止状態のタイミングをモータの惰性回転の時間を含むことなく検出することができ、モータ2の誤動作やリレー回路3の出力異常を高精度に判断することができる。よって、高精度な制御を行うことができるモータ装置1を提供することが可能になる。
次に、図9、図10に基づいて、この発明の第二実施形態について説明する。なお、第一実施形態と同一態様には、同一符号を付して説明する。
この第二実施形態において、モータ装置11は、モータ2と、リレー回路3と、回転センサ4と、電圧センサ5と、スイッチ6と、これらリレー回路3、回転センサ4、電圧センサ5、およびスイッチ6を制御するCPU7とを備えている点、CPU7は、リレー回路3をオフさせた状態でモータ2が誤動作しているか否かを判断する出力異常判定手段8有している点等の基本的構成は前記第一実施形態と同様である。
ここで、第二実施形態のモータ装置11は、車両のウインドガラスを開閉動作させるためのものであって、フェールセーフリレー9を備えている。このフェールセーフリレー9は出力異常判定手段8によって出力異常と判断された場合、つまり、モータ2が誤動作していると判断された場合、モータ2への給電を停止させるためのものである。フェールセーフリレー9を構成する励磁コイル9aの一端はCPU7に接続されている一方、励磁コイル9aの他端はモータ駆動用電源VMに接続されている。また、フェールセーフリレー9の一方の接点9bはモータ駆動用電源VMに接続され、他方の接点9cはリレー回路3に接続されている。
フェールセーフリレー9は通常オン(ON)である電源側接点に接続されており、リレー回路3を介してモータ2に給電が行われるようになっている。しかしながら、リレー回路3のリレーが接点溶着する等して故障し、これによりモータ2が誤動作する場合にあっては、出力異常判定手段8から出力状態異常信号が出力されてCPU7がフェールセーフ信号(F/S信号)を出力する。そして、これによって励磁されたフェールセーフリレー9がオフになり、リレー回路3と、モータ駆動用電源VMとが切断される。このため、モータ2への給電が停止される。
次に、図10に基づいて、この第二実施形態のモータ装置11の作用について説明する。同図に示すように、例えば、スイッチ6をアップスイッチ側に操作してウインドガラスを上昇させ、ウインドガラスが全閉となる前に途中でスイッチ6の操作を停止した場合、通常動作であればモータ2は時間T2を経過した後、完全に停止する。しかしながら、スイッチ6の操作を途中で停止した後も引き続きウインドガラスが上昇動作を続ける場合は、回転センサ4がパルス信号を出力するので、パルス情報が規定回数を超えた時点でCPU7の出力異常判定手段8から出力状態異常信号が出力されてモータ2が誤動作していること判断できる。
このような場合にあっては、CPU7からフェールセーフリレー9にフェールセーフ信号が出力され、これによって励磁されたフェールセーフリレー9がオフになる。すると、リレー回路3と、モータ駆動用電源VMとが切断されるので、例えば、リレー回路3が故障している場合であってもモータ2への給電が停止される。このため、誤動作によるモータへの過電流を防止することができ、モータ故障を防止することができる。
なお、この第二実施形態では、スイッチ6をアップスイッチ側に操作してウインドガラスを上昇させた場合の出力異常(モータ誤作動)についてのみ説明するが、スイッチ6をダウンスイッチ側に操作してウインドガラスを下降させた場合の出力異常、ウインドガラスが全閉、または全開することによりモータがロックしている場合の出力異常の判断は、上述の第一実施形態と同様である(図3におけるST1〜ST3、およびST5参照)。また、CPU7によってモータ2が誤作動していると判断されたとき、フェールセーフリレー9がオフになることはいうまでもない。
したがって、上述の第二実施形態によれば、上述の第一実施形態と同様の効果を奏することができる。これに加え、モータ2の誤動作の際、リレー回路3の2つのリレーを電源側接点に接続してオンにする動作も必要なくなり、フェールセーフリレー9をオフにするだけなので、この分、消費電力を抑制することが可能になる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
また、上述の実施形態では、モータ装置1は、車両のウインドガラスを開閉動作させるためのものである場合について説明したが、これに限られるものではなく、例えば、サンルーフの開閉用に用いてもよい。
本発明の第一実施形態におけるモータ装置の構成を示す回路図である。 本発明の第一実施形態におけるリレー回路の出力異常を検出するタイミングチャートである。 本発明の第一実施形態におけるモータ装置の動作の流れを示すフローチャートである。 本発明の第一実施形態におけるモータの誤動作を検出するタイミングチャートである。 本発明の第一実施形態におけるモータの誤動作を検出するタイミングチャートである。 本発明の第一実施形態におけるバッテリ電圧の降下を検出するタイミングチャートである。 本発明の第一実施形態におけるバッテリ電圧の降下を検出するタイミングチャートである。 本発明の第一実施形態におけるリレー回路の構成を示す回路図である。 本発明の第二実施形態におけるモータ装置の一部の構成を示す回路図である。 本発明の第二実施形態におけるモータの誤動作を検出するタイミングチャートである。
符号の説明
1,11 モータ装置
2 モータ
3 リレー回路(スイッチング手段)
4 回転センサ
5 電圧センサ
6 スイッチ
7 CPU(制御部)
8 出力異常判定手段
9 フェールセーフリレー(給電制御手段)

Claims (7)

  1. モータと、
    前記モータの正/逆転を制御する制御部と、
    前記制御部からの出力信号に基づきオン/オフ制御されるスイッチング手段と、
    前記モータの回転を検出する回転センサと、
    前記モータを駆動させるためのバッテリ電圧を監視する電圧センサと、
    を有するモータ装置であって、
    前記制御部は、
    前記スイッチング手段をオフさせた状態で回転センサからパルスの切り替わりを検出したとき、出力異常状態とみなし前記スイッチング手段をオンさせる信号を出力することを特徴とするモータ装置。
  2. モータと、
    前記モータの正/逆転を制御する制御部と、
    前記制御部からの出力信号に基づきオン/オフ制御されるスイッチング手段と、
    前記モータの回転を検出する回転センサと、
    前記モータを駆動させるためのバッテリ電圧を監視する電圧センサと、
    を有するモータ装置であって、
    前記制御部は、
    前記スイッチング手段をオフさせた状態で回転センサからパルスの切り替わりを検出せずに、且つ前記電圧センサにより前記バッテリ電圧が予め設定された基準値よりも低いと判断したとき、前記スイッチング手段をオンさせる信号を出力することを特徴とするモータ装置。
  3. モータと、
    前記モータの正/逆転を制御する制御部と、
    前記制御部からの出力信号に基づきオン/オフ制御されるスイッチング手段と、
    前記モータの回転を検出する回転センサと、
    前記モータを駆動させるためのバッテリ電圧を監視する電圧センサと、
    を有するモータ装置であって、
    前記制御部は、
    前記スイッチング手段をオフさせた状態で回転センサからパルスの切り替わりを検出したとき、出力異常状態とみなす出力異常判定手段を有することを特徴とするモータ装置。
  4. モータと、
    前記モータの正/逆転を制御する制御部と、
    前記制御部からの出力信号に基づきオン/オフ制御されるスイッチング手段と、
    前記モータの回転を検出する回転センサと、
    前記モータを駆動させるためのバッテリ電圧を監視する電圧センサと、
    を有するモータ装置であって、
    前記制御部は、
    前記スイッチング手段をオフさせた状態で回転センサからパルスの切り替わりを検出せずに、且つ前記電圧センサにより前記バッテリ電圧が予め設定された基準値よりも低いと判断したとき、出力異常状態とみなす出力異常判定手段を有することを特徴とするモータ装置。
  5. モータと、
    前記モータの正/逆転を制御する制御部と、
    前記制御部からの出力信号に基づきオン/オフ制御されるスイッチング手段と、
    前記制御部からの出力信号に基づき前記モータへの給電をオン/オフする給電制御手段と、
    前記モータの回転を検出する回転センサと、
    前記モータを駆動させるためのバッテリ電圧を監視する電圧センサと、
    を有するモータ装置であって、
    前記制御部は、
    前記スイッチング手段をオフさせた状態で回転センサからパルスの切り替わりを検出したとき、出力異常状態とみなす出力異常判定手段を有し、
    前記出力異常判定手段から出力状態異常信号が出力されたら前記給電制御手段をオフさせ、モータへの給電を停止させることを特徴とするモータ装置。
  6. モータと、
    前記モータの正/逆転を制御する制御部と、
    前記制御部からの出力信号に基づきオン/オフ制御されるスイッチング手段と、
    前記制御部からの出力信号に基づき前記モータへの給電をオン/オフする給電制御手段と、
    前記モータの回転を検出する回転センサと、
    前記モータを駆動させるためのバッテリ電圧を監視する電圧センサと、
    を有するモータ装置であって、
    前記制御部は、
    前記スイッチング手段をオフさせた状態で回転センサからパルスの切り替わりを検出せずに、且つ前記電圧センサにより前記バッテリ電圧が予め設定された基準値よりも低いと判断したとき、出力異常状態とみなす出力異常判定手段を有し、
    前記出力異常判定手段から出力状態異常信号が出力されたら前記給電制御手段をオフさせ、モータへの給電を停止させることを特徴とするモータ装置。
  7. 前記制御部は、前記モータの停止状態の判断タイミングを前記スイッチング手段をオフさせてから一定時間経過した時点に設定することを特徴とする請求項1〜請求項6の何れかに記載のモータ装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011172417A (ja) * 2010-02-19 2011-09-01 Keihin Corp リレー溶着検出装置
JP2015085739A (ja) * 2013-10-29 2015-05-07 アイシン精機株式会社 車両用開閉部材の制御装置及び制御方法
JP2016098625A (ja) * 2014-11-26 2016-05-30 アイシン精機株式会社 車両用開閉部材の制御装置及び制御方法

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