JP2005181186A - 回転検出装置 - Google Patents

回転検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005181186A
JP2005181186A JP2003424685A JP2003424685A JP2005181186A JP 2005181186 A JP2005181186 A JP 2005181186A JP 2003424685 A JP2003424685 A JP 2003424685A JP 2003424685 A JP2003424685 A JP 2003424685A JP 2005181186 A JP2005181186 A JP 2005181186A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
excitation signal
steering
rotation angle
output
rotation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003424685A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4230348B2 (ja
Inventor
Toshio Tsutsui
敏雄 筒井
Masahiro Miyata
正浩 宮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Toyota Motor Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2003424685A priority Critical patent/JP4230348B2/ja
Priority to EP04028594A priority patent/EP1548411B1/en
Priority to US11/000,907 priority patent/US7268988B2/en
Priority to DE602004032505T priority patent/DE602004032505D1/de
Publication of JP2005181186A publication Critical patent/JP2005181186A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4230348B2 publication Critical patent/JP4230348B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/04Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
    • B62D5/0457Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such
    • B62D5/0481Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such monitoring the steering system, e.g. failures
    • B62D5/049Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such monitoring the steering system, e.g. failures detecting sensor failures
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D15/00Steering not otherwise provided for
    • B62D15/02Steering position indicators ; Steering position determination; Steering aids
    • B62D15/021Determination of steering angle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/008Changing the transfer ratio between the steering wheel and the steering gear by variable supply of energy, e.g. by using a superposition gear
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01DMEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01D3/00Indicating or recording apparatus with provision for the special purposes referred to in the subgroups
    • G01D3/08Indicating or recording apparatus with provision for the special purposes referred to in the subgroups with provision for safeguarding the apparatus, e.g. against abnormal operation, against breakdown

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

【課題】 天絡故障あるいは地絡故障を検出するとともにレゾルバおよび周辺回路が異常発熱することのない回転検出装置を提供する。
【解決手段】 レゾルバからの出力信号に基づいて回転体の回転角を検出する回転角検出手段と、レゾルバに出力信号を発生させるための励磁信号を供給する励磁信号供給手段と、励磁信号が出力される励磁信号出力端子または励磁信号が伝送される励磁信号線の異常を検出する異常検出手段と、異常検出手段が励磁信号出力端子または励磁信号線の異常を検出した場合に、励磁信号供給手段への電力供給を停止するための電力供給停止手段とを備えることを特徴とする回転検出装置として提供可能である。
【選択図】 図6

Description

本発明は、レゾルバを用いて回転体の回転角を検出する回転検出装置に関するものである。
例えば、ブラシレスモータ等の回転体においては、電気角度応じた回転磁界を発生させるために、ロータの回転位置(回転角)をレゾルバ等の検出器により検出し、この検出信号に基づき三相ブリッジを制御部が駆動する方式が採られる。この方式では、レゾルバからの出力を位置信号に変換する必要があり、専用のR/D変換器(レゾルバ信号/ディジタル信号変換器)を使用している。
しかし、他の部品よりも大型で高価なR/D変換器を使用することは、ECU(=Electronic Control Unit:電子制御装置)が大型化し製造コストも上昇するという欠点もある。そこで、ECUに実装されるマイコンを利用してレゾルバへの励磁信号を生成し、励磁信号にしたがってレゾルバから出力される信号を基に、マイコンが回転角を演算するための入出力回路を備え、該出力信号を用いて演算(特許文献1参照)あるいは(特許文献2参照)により回転角を補正するものが知られている。
特開2003−166803号公報 特開2001−264114号公報
特許文献1の例では、レゾルバへの励磁信号を出力する端子(励磁信号出力端子)あるいは信号線が電源と短絡する障害(以下、天絡と称することもある)、あるいは、励磁信号出力端子あるいは信号線が接地と短絡する障害(以下、地絡と称することもある)が発生した場合、通常時よりも過大な電流が励磁信号端子に接続される回路に継続して流れる可能性がある。
そこで、従来では、励磁信号出力端子の異常を検出したときに、ECUへの電力供給の遮断によるシステムの停止を防止するために、ECUが駆動制御するアクチュエータのみの電源供給を遮断し、ECUに電源を供給するためのIGスイッチはオン状態を保っていた。しかし、この結果、励磁信号は発生したままであるため、電源からECUを介して励磁信号端子に接続される回路に過大な電流が継続して流れることにより回路内部の部品が発熱し、故障に至ることが本発明者らの調査により判明した。
上記問題を背景として、本発明の課題は、天絡故障あるいは地絡故障を検出するとともにレゾルバおよび周辺回路が異常発熱することのない回転検出装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段および発明の効果
本発明は、上記課題を解決するための回転検出装置を提供するものである。即ち、請求項1によれば、レゾルバからの出力信号に基づいて回転体の回転角を検出する回転角検出手段と、レゾルバに出力信号を発生させるための励磁信号を供給する励磁信号供給手段と、励磁信号が出力される励磁信号出力端子または励磁信号が伝送される励磁信号線の異常を検出する異常検出手段と、異常検出手段が励磁信号出力端子または励磁信号線の異常を検出した場合に、励磁信号供給手段への電力供給を停止するための電力供給停止手段とを備えることを特徴とする回転検出装置として構成される。
上記構成によって、励磁信号出力端子の異常を検出したときに、ECUへの電力供給の遮断によるシステムの停止を防止するために、ECUが駆動制御するアクチュエータのみの電源供給を遮断するとともに、ECUに電源を供給するためのIGスイッチはオン状態のままではあるが励磁信号供給手段への電力の供給は停止する。この結果、励磁信号も発生しなくなるため、励磁信号出力端子に接続される回路に電流が流れず、故障を引き起こすことはなくなる。さらに、これら回路には短絡故障時に電流が流れなくなるため、用いられる素子の発熱を確実に低減することができ、耐熱性の低い素子を使用できて素子の小型化が可能となり、部品コストおよび製造コストも低減できる。
請求項2によれば、本発明の回転検出装置における異常検出手段は、励磁信号出力端子または励磁信号線と電源供給線との短絡故障、または励磁信号出力端子または励磁信号線と接地線との短絡故障を異常として検出するものとして構成される。一般に信号線の異常として発生する確率が高いのは短絡あるいは断線である。断線の場合は電流は流れないので、少なくとも短絡を検出できればよい。本構成によって、定格を超える電流が流れやすい短絡故障を検出することが可能となる。さらに、これら回路には短絡故障時に電流が流れなくなるため、用いられる素子の発熱を確実に低減することができ、耐熱性の低い素子を使用できて素子の小型化が可能となり、部品コストおよび製造コストも低減できる。
請求項3によれば、本発明の回転検出装置における請求項2の異常検出手段は、励磁信号に応じてレゾルバから出力されるsin相信号およびcos相信号のそれぞれの2乗和が所定値を下回る状態を二つの短絡故障として検出するものとして構成される。レゾルバに入力される励磁信号が異常の場合は、レゾルバから出力されるsin相信号およびcos相信号も波形が異常となる。つまり、本構成のように、レゾルバから出力される二つの信号を常時監視すれば、上述した二つの短絡故障を検出することが可能となる。この場合、sin相信号およびcos相信号のそれぞれの2乗和を求め、その値によって上述した二つの短絡故障を検出する方法が好適である。
請求項4によれば、本発明の回転検出装置における励磁信号供給手段は、励磁信号を発生するための基準信号を供給する基準信号供給手段を含み、電力供給停止手段は基準信号の発生を停止するものとして構成される。本構成によって、短絡故障発生時には基準信号供給手段から供給される基準信号が停止するため励磁信号供給手段からレゾルバへの励磁信号の供給も停止する。よって、上述した短絡故障が発生しても励磁信号供給手段には電流が流れず、故障を引き起こすことはなくなる。さらに、これら回路には短絡故障時に電流が流れなくなるため、用いられる素子の発熱を確実に低減することができ、耐熱性の低い素子を使用できて素子の小型化が可能となり、部品コストおよび製造コストも低減できる。
請求項5によれば、本発明の回転検出装置における励磁信号供給手段は、励磁信号を発生するための基準信号を供給する基準信号供給手段を含み、電力供給停止手段は基準信号の供給を遮断する遮断手段を含むものとして構成される。本構成によって、短絡故障発生時には励磁信号供給手段への基準信号の供給が遮断されるので、励磁信号供給手段には電流が流れず、故障を引き起こすことはなくなる。さらに、これら回路には短絡故障時に電流が流れなくなるため、用いられる素子の発熱を確実に低減することができ、耐熱性の低い素子を使用できて素子の小型化が可能となり、部品コストおよび製造コストも低減できる。
請求項6によれば、本発明の回転検出装置における請求項5の遮断手段は、基準信号供給手段と励磁信号供給手段との間に設けられるものとして構成される。本構成によって、短絡故障発生時には基準信号供給手段と励磁信号供給手段とが完全に遮断されるので、励磁信号供給手段には電流が流れず、故障を引き起こすことはなくなる。さらに、これら回路には短絡故障時に電流が流れなくなるため、用いられる素子の発熱を確実に低減することができ、耐熱性の低い素子を使用できて素子の小型化が可能となり、部品コストおよび製造コストも低減できる。
請求項7によれば、本発明の回転検出装置は、ステアリング側に接続される入力軸と、転舵輪側に接続される出力軸と、入力軸の回転角に対して出力軸の回転角を可変にする伝達比可変機構と、入力軸と出力軸とを一体的に回転可能とする連結機構とを備えた伝達比可変操舵装置に適用され、電源供給停止手段が励磁信号供給手段への電源供給を停止した際に、連結機構により入力軸と出力軸が連結されることを特徴とする回転検出装置として構成することもできる。
伝達比可変操舵装置は、伝達比可変機構においてモータを使用し、そのモータの回転角を検出するためにレゾルバを用いている。よって、本発明の回転検出装置はこの伝達比可変操舵装置に好適である。励磁信号供給手段に上述した短絡故障が発生した場合、伝達比可変操舵装置での伝達比可変操舵制御が正しく行なわれなくなり、運転者の意図とは関係ない方法に車両が進んで事故につながる危険性もある。このときに、連結機構により入力軸と出力軸が連結されて、運転者の操作を直接出力軸に伝えることを可能にし、事故を防ぐ仕組みとなっている。本構成によって、励磁信号供給手段には電流が流れず、故障を引き起こすことはなくなる。さらに、これら回路には短絡故障時に電流が流れなくなるため、用いられる素子の発熱を確実に低減することができ、耐熱性の低い素子を使用できて素子の小型化が可能となり、部品コストおよび製造コストも低減できる。加えて、短絡故障発生時にも連結機構により入力軸と出力軸が連結されるので、操舵を可能として事故を防ぐことができる。
請求項8によれば、本発明の請求項7における回転検出装置は、入力軸の回転角を検出する入力回転角検出手段と、出力軸の回転角を検出する出力回転角検出手段と、入力軸の回転角および出力軸の回転角とに基づいて、入力軸と出力軸との相対角度を算出する相対角度算出手段と、相対角度を記憶する回転角記憶手段とを備え、電源供給停止手段が励磁供給発生手段への電源供給を停止した際に、回転角記憶手段が相対角度を記憶する構成をとることもできる。
入力軸と出力軸の相対角度(アクチュエータ角度)は伝達比可変操舵装置において、常時把握していないとハンドルの中立点がずれてしまう現象が発生する。中立点がずれれば、正確な伝達比可変操舵制御ができず、車両は運転者の意図とは異なる方向へ走行することも有り得る。本構成によって、上述した短絡故障が発生した場合に不揮発性メモリ(EEPROM)等の回転角記憶手段に相対角度を記憶することができ、励磁出力端子が正常に復帰した際に記憶されている相対角度に基づいて伝達比可変操舵制御を行なうことができ、ハンドルの中立点がずれてしまうということもなくなる。
請求項9によれば、本発明の回転検出装置は、運転者のステアリング動作に基づいて、電動モータを通電駆動してステアリング機構に操舵補助トルクを与える車両における電動パワーステアリング制御装置に適用されることを特徴とする回転検出装置として構成することもできる。
この電動パワーステアリング制御装置には電動モータの回転角を検出するためにレゾルバが用いられている。本構成によって、上述した短絡故障が発生した場合に励磁信号供給手段には電流が流れず、故障を引き起こすことはなくなる。さらに、これら回路には短絡故障時に電流が流れなくなるため、用いられる素子の発熱を確実に低減することができ、耐熱性の低い素子を使用できて素子の小型化が可能となり、部品コストおよび製造コストも低減できる。
請求項10によれば、本発明の回転検出装置は、ステアリング側に接続される入力軸と、転舵輪側に接続される出力軸と、入力軸の回転角に対して出力軸の回転角を可変にする伝達比可変機構と、入力軸と出力軸とを一体的に回転可能とする連結機構とを備えた伝達比可変操舵装置と、運転者のステアリング動作に基づいて、電動モータを通電駆動してステアリング機構に操舵補助トルクを与える車両における電動パワーステアリング制御装置とが一体化された車両用ステアリング制御装置に適用され、伝達比可変操舵装置および電動パワーステアリング制御装置において、励磁信号供給手段を共通使用することを特徴とする回転検出装置として構成することもできる。本構成によって、上述した短絡故障が発生した場合に励磁信号供給手段には電流が流れず、故障を引き起こすことはなくなる。さらに、これら回路には短絡故障時に電流が流れなくなるため、用いられる素子の発熱を確実に低減することができ、耐熱性の低い素子を使用できて素子の小型化が可能となり、部品コストおよび製造コストも低減できる。加えて、伝達比可変操舵装置と電動パワーステアリング制御装置とが励磁信号供給手段を共通使用することによっても部品の共通化を図ることができ、部品点数が低減され車両用ステアリング制御装置の小型化が可能となる。このことによっても、部品コストおよび製造コストが低減できる。
ECU内の回転角を演算するための入出力回路を構成する素子が発熱するのを防止する目的を、レゾルバ励磁信号供給手段の出力端子あるいは信号線の天絡あるいは地絡の故障が発生した場合、レゾルバ励磁信号供給手段への供給を停止する回転検出装置として実現した。
以下、本発明の回転検出装置の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の回転検出装置を、車両の伝達比可変操舵装置に適用したものである。図2は、伝達比可変操舵装置1の伝達比可変ユニット12の軸方向断面図である。図3は、伝達比可変操舵装置1全体の回路構成を示したブロック図である。なお、本発明の回転検出装置は伝達比可変操舵装置以外にも適用可能で、その適用対象に特に制限を設けるものではない。
まず、図1に示すように、車両のステアリングホイール10が入力軸11の上端に接続されている。また、入力軸11の下端と出力軸13の上端とが伝達比可変ユニット12を介して接続されている。さらに、出力軸13の下端には、図示しないピニオンが設けられ、このピニオンがステアリングギヤボックス15内でラック16に噛合されている。また、ステアリングギヤボックス15内には、図示しない電動パワーステアリング装置が設けられている。ラック16の両端には、それぞれ図示しないタイロッドおよびアームを介して転舵輪17が接続されている。
入力軸11には、ステアリングホイール10の操舵角を検出する舵角センサ6(本発明の入力回転角検出手段)が設けられ、一方、出力軸13には、転舵輪17の転舵角を検出するためのレゾルバで構成される出力角センサ14(本発明の回転角検出手段および出力回転角検出手段)が設けられている。なお、出力角センサ14は、伝達比可変ユニット12内に設けていてもよい。これら舵角センサ6および出力角センサ14により検出された入力軸11の操舵角および出力軸13の回転角は、伝達比制御部3に入力される。さらに、伝達比制御部3には、車載LAN(Local Area Network)7から車速信号およびエンジン回転数信号等が入力される。そして、伝達比制御部3は、伝達比可変ユニット12を制御するための制御信号を出力する。
伝達比可変ユニット12は、図2に示すように、周知のブラシレスモータである電動モータ4および減速機構5を備えて構成され、舵角センサ6および車載LAN7からの信号に基づいて、電動モータ4を回転させて出力軸13の回転角を可変とするものである。また、電動モータ4は、モータハウジング44内に設けられたステータ43とロータ42とを備えて構成されている。
また、モータハウジング44のステアリングホイール側の内周には、連結ピン21とその係合部42a、および連結ピン21を移動させるためのソレノイドコイル2が設けられている(本発明における連結機構)。連結ピン21は、図示しないバネ等の弾性部材により回転軸41の軸方向と平行に係合部42aとの係合方向に付勢されており、ソレノイドコイル2に通電されていない場合は係合部42aと係合状態にある。伝達比制御部3からの指令によりソレノイド駆動回路32からソレノイドコイル2に通電を行なうと、連結ピン21に対し回転軸41の軸方向と平行で係合部42aから解放する方向(図の上部方向)の電磁力が発生する。この電磁力が弾性部材の付勢力を上回ると、連結ピン21と係合部42aとの係合状態は解除される。
以上説明した操舵機構では、先ず、車載LAN7からの車速信号と舵角センサ6により検出された操舵角が伝達比制御部3に入力されると、伝達比制御部3は、これらの情報に基づき、出力軸13の目標回転角の演算を行なう。この目標回転角に基づくモータ制御指令がPWM信号(=Pulse Width Modulation:パルス幅変調信号)として伝達比制御部3より伝達比可変ユニット12に出力される。このモータ制御指令により伝達比可変ユニット12の電動モータ4が駆動され、転舵輪17に対して出力軸13の目標回転角にステアリングホイール10の回転角とを加算した回転角に対応した転舵角を与える。そして、伝達比制御部3は、出力角センサ14より転舵輪17の実際の転舵角を推定演算して、確実に目標回転角に対応した転舵角を転舵輪17に与えることができるようにフィードバックされる。この際、ソレノイド駆動回路32からソレノイドコイル2に通電が行なわれてソレノイドコイル2は電磁力を発生し、その電磁力により連結ピン21は回転軸41の軸方向と平行にロータ42から離れる方向(図2の上部方向)に移動する。つまり、モータハウジング44とロータ42との連結は解除される。
なお、伝達比制御部3が伝達比可変ユニット12の異常(例えば、ソレノイドコイル2の地絡)を検出すると、伝達比制御部3は、ソレノイド駆動回路32に対してソレノイドコイル2に通電を停止する指令を出力する。これにより、ソレノイドコイル2からは電磁力が発生せず、図示しない弾性部材の付勢力によって連結ピン21は回転軸41の軸方向と平行にロータ42に接近する方向(図2の下部方向)に移動する。そして、連結ピン21は、ロータ42に設けられた係合部42aと係合されて、モータハウジング44とロータ42とが連結される。
次に、図3に基づいて、伝達比可変操舵装置1の構成について説明する。
伝達比可変操舵装置1は、ソレノイドコイル2、伝達比制御部3、電動モータ4および減速機構5から構成されている。なお、伝達比制御部3が本発明における異常検出手段,基準信号供給手段,電力供給停止手段,相対角度算出手段,および遮断手段に相当する。
ソレノイドコイル2は、後述する伝達比制御部3のソレノイド駆動回路32に接続されており、ソレノイド駆動回路32からの駆動信号によって電磁力を発生することにより、連結ピン21および係合部42aの係合あるいは解除を行なっている。
伝達比制御部3は、上述の舵角センサ6および車載LAN7からの情報に基づいて、ソレノイドコイル2に流れる電流と電動モータ4の駆動を制御するものであって、マイコン31、ソレノイド駆動回路32、リレー33、リレー駆動回路34、電源回路35、電圧検出回路36、電流検出回路37、通信I/F(インターフェース)38、舵角検出回路39(本発明の回転角検出手段)、モータ駆動回路50、電流検出回路51、モータ端子電圧検出回路52および電気角検出回路53から構成されている。
マイコン31は、舵角センサ6および車載LAN7からの情報に基づいて、ソレノイドコイル2および電動モータ4に流れる電流の演算を行ない、その演算値に基づいて制御信号をする出力するもので、図4のように周知のCPU81,ROM83,RAM82,入出力インターフェースであるI/O84,およびこれらを接続するバスライン85等により構成されている。そして、マイコン31に入力された信号に基づく各種演算処理、およびマイコン31から各周辺回路に対する制御信号出力処理は、ROM83に記憶された制御プログラム83pにより実行される。
ソレノイド駆動回路32は、マイコン31からの制御信号に基づき、ソレノイドコイル2に流れる電流を制御して連結ピン21および係合部42aの係合あるいは解除を行なうためのものであって、リレー33を介してバッテリ8と接続されている。
リレー33は、バッテリ8とソレノイド駆動回路32との間に設けられ、オンされることで、バッテリ8とソレノイド駆動回路32とを接続させ、オフされることで、バッテリ8とソレノイド駆動回路32との接続を遮断させる。リレー33は、マイコン31からの制御信号によって動作するリレー駆動回路34により、オンもしくはオフされる。
電源回路35は、IGスイッチ9を介してバッテリ8と接続され、バッテリ8からの電流をマイコン31に供給する。電圧検出回路36は、バッテリ8の電圧値を検出し、検出した検出値をマイコン31に入力している。電流検出回路37は、バッテリ8からモータ駆動回路50に電流を供給すると共に、その電流値を検出し、検出した電流値をマイコン31に入力している。
通信I/F38は、車載LAN7からの車速信号およびエンジン回転数信号等をマイコン31で処理可能なように変換し、この変換した車速信号およびエンジン回転数信号をマイコン31に入力している。さらに、通信I/F38には、車両の不安定な挙動を抑制するために、車載LAN7から上述の目標回転角を強制的に変更させる信号が入力され、この信号をマイコン31に入力している。なお、目標回転角を強制的に変更させる信号は、例えば転舵輪17がスリップしたときなどに、通信I/F38に入力される。
舵角検出回路39は、舵角センサ6からの信号をマイコン31が認識できるように変換し、この変換した舵角信号をマイコン31に入力している。
モータ駆動回路50は、周知の三相ブリッジ回路を構成する6つのスイッチングトランジスタを有し、マイコン31からの駆動信号に基づいて、6つのスイッチングトランジスタをPWMデューティー制御して電動モータ4を駆動させるものである。
電流検出回路51は、モータ駆動回路50の6つのスイッチングトランジスタに流れる電流を検出し、検出した電流値をマイコン31に入力している。モータ端子電圧検出回路52は、モータ駆動回路50の6つのスイッチングトランジスタの電圧を検出し、検出した電圧値をマイコン31に入力している。
電気角検出回路53は、減速機構5と出力軸13を介して接続される出力角センサ14で検出した回転角(電気角)をマイコン31で処理可能なように変換し、この変換した回転角信号をマイコン31に入力している。
そして、伝達比可変操舵装置1の作動としては、マイコン31がソレノイド駆動回路32に制御信号を出力し、ソレノイド駆動回路32でソレノイド2に電流を流すことで、連結ピン21と係合部42aとを解放状態とする。これにより、モータハウジング44とロータ42との連結が解除される。そして、舵角センサ6および車載LAN7からの信号に基づいて電動モータ4を回転させることで、電動モータ4の回転力が減速機構5を介して出力軸13に伝達される。そして、電動モータ4の回転力が伝達された出力軸13のトルクと運転者が加えた操舵力とを加算したトルクを電動パワーステアリング装置のトルクセンサが検出して、図示しない電動パワーステアリング装置の電動モータによって転舵輪17の転舵角を可変させている。
次に、本発明の伝達比制御部3における電動モータ4の回転数の制御方法について説明する。伝達比制御部3から出力される制御信号を、電気角検出回路53において励磁信号に変換し出力角センサ14の励磁相に印加すると、出力角センサ14からは回転角(電気角)に応じてsin相,cos相の信号が出力される。電気角検出回路53では、これらの信号をマイコン31で処理可能なように変換し、この変換した出力角信号をマイコン31に入力している。マイコン31では、回転角θを以下の周知の計算式(1)によって算出している。ここで、sinωtは励磁信号である。
θ=tan−1(sin相出力信号÷cos相出力信号)
=tan−1(sinωt・sinθ÷sinωt・cosθ) ・・・(1)
図5は、電気角検出回路53(本発明の励磁信号供給手段)内の制御ブロック図の構成を示す。マイコン31は制御部内の基準信号出力手段311(本発明の基準信号供給手段)により一定周期の方形波が出力され、入力された信号は、正弦波生成回路532によって波形整形され、プリドライブ回路531によって所定の振幅に増幅され、励磁信号出力端子535から励磁信号である正弦波を励磁信号線536を介して出力角センサ14へ出力する。
励磁信号が入力された出力角センサ14では、その励磁信号を基に回転角に応じたsin相,cos相の信号を電気角検出回路53に出力する。電気角検出回路53内では、それぞれの相に対応したゾルバ信号処理I/F回路533,534によってマイコン31で処理可能な信号に変換され、その信号をマイコン31のA/D(アナログ/ディジタル)変換用端子に入力する。マイコン31では、入力されたsin相,cos相の信号をAD変換器312によりA/D変換し、その変換結果を基にモータ4の回転角を算出する。そして、算出された回転角と目標回転角を比較し、両者の差がゼロになるようにモータ駆動回路54に制御信号を出力してモータ4を駆動制御する。
(電源供給停止方法1)
図6に、励磁信号を出力角センサ14へ出力する励磁信号出力端子535あるいは励磁信号線536が+B(バッテリ電圧およびそれに伴う電圧信号ライン)に天絡した場合、または励磁信号出力端子535あるいは励磁信号線536がGND(接地)に地絡してしまうという故障の発生状態を示す。励磁信号出力端子535あるいは励磁信号線536が天絡または地絡した場合は、本来レゾルバの励磁相へ印加するための電流より過大な電流がR116、コンデンサ117およびトランジスタT101,T102へ流れてしまい、その電流が流れる時間によっては、これらの素子が異常発熱することも有り得る。
このとき、出力角センサ14では、入力される励磁信号が通常時とは異なる波形となるので、その励磁信号を基に出力されるsin相,cos相の信号も通常時とは異なる波形が出力される。伝達比制御部3でこの変化を検知すれば、励磁端子の天絡あるいは地絡の故障を検知することができる。具体的には、sin相の二乗和およびcos相の二乗和を求めるもので、上記の式(1)で求めたθを用いて以下の式で表される。
sin相二乗和=A・sinθ・sinωt+A・sinθ・sin(ωt+120°)+A・sinθ・sin(ωt+240°)
cos相二乗和=A・cosθ・sinωt+A・cosθ・sin(ωt+120°)+A・cosθ・sin(ωt+240°)
上記のsin相二乗和およびcos相二乗和は、励磁信号の1周期(360°)のうち、120°間隔で3点の値を読み取って故障検知を行なっているが、90°間隔で4点の値あるいはそれ以上の点の値を読み取って故障検知を行なってもよい。
伝達比可変操舵装置1において、励磁信号出力端子535あるいは励磁信号線536の天絡あるいは地絡の故障を検知する処理について、図8のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、マイコン31に含まれる図示しないROMあるいはRAMに記憶された制御プログラムにより実行される。まず、sin相二乗和およびcos相二乗和を算出し、閾値で所定の値を持つCと比較する。比較の結果、sin相二乗和あるいはcos相二乗和のいずれか一方が閾値Cを上回る場合(S101:No)には、伝達比可変操舵装置としての通常の制御処理を行なう(S102)。
一方、sin相二乗和およびcos相二乗和の両方が閾値C以下となる場合(S101:Yes)には、励磁端子の天絡あるいは地絡の故障が発生したと判定し、基準信号発生手段311からの信号出力を停止する(S103)。この結果、電気角検出回路53内の正弦波生成回路532の出力も停止する。よって、IC5の−端子への入力電位と+端子への入力電位(Vref)が同じとなって増幅は行なわれず(入力が0Vの信号を増幅しても0Vにしかならないため)、R116側への出力もなくなる。そして、励磁端子からの励磁信号の出力も停止する。
続いて、マイコン31がソレノイド駆動回路32に制御信号を出力し、ソレノイド駆動回路32でソレノイド2の駆動を停止する。そして、図示しないバネ等の弾性部材の付勢力によって、連結ピン21は係合部42aと係合状態になる(S104)。この結果、入力軸11と出力軸13とが直結状態となり、伝達比可変操舵装置1が故障しても車両の操舵を行なうことができる。
さらにこのとき、入力軸11と出力軸13との角度の差をEEPROM32(本発明の回転角記憶手段)に記憶する。EEPROMはElectrically Erasable & Programmable Read Only Memoryの略称で、電気的に消去(書き換え)できるROMで、電源を切ってもデータは消えない。なお、入力軸11と出力軸13との角度の差は、舵角センサ6により検出されたステアリングホイール10の操舵角と出力角センサ14から得られる回転角から算出される転舵輪17の実際の転舵角との差によって求められる。
(電源供給停止方法2)
図7を用いて、sin相二乗和およびcos相二乗和の両方が閾値C以下となる場合(S101:Yes)に、基準信号発生手段311からの信号出力を停止する別の方法を説明する。即ち、プリドライブ回路531内にマイコン31によって制御されるリレーなどのスイッチSW1およびスイッチSW2(本発明の遮断手段)を設けるものである。スイッチSW1の出力側はトランジスタT101および抵抗R117に接続され、入力側は伝達比制御部3内の電源回路35に接続されている。また、スイッチSW2の出力側は抵抗R120に接続され、入力側は電気角検出回路53内の正弦波生成回路532に接続されている。
上記構成において、励磁信号出力端子535あるいは励磁信号線536の天絡あるいは地絡の故障が発生してsin相二乗和およびcos相二乗和の両方が閾値C以下となる場合、マイコン31はスイッチSW1に対しては電源供給遮断の指令を、スイッチSW2に対しては正弦波供給遮断の指令を送る。これにより、プリドライブ回路(即ち増幅回路)への電源の供給が遮断されるために増幅は行なわれず、励磁端子からの励磁信号の出力も停止する。
図7において、スイッチSW1のみを設ける方法を採ってもよい。この場合、IC5の−端子への入力電位と+端子への入力電位(Vref)が同じとなって増幅は行なわれず、励磁信号出力端子535からの励磁信号の出力は停止する。
(電動パワーステアリング装置への適用例)
本発明の回転検出装置は車両の電動パワーステアリング(EPS=Electronic Power Steering)装置にも好適である。図9は電動パワーステアリング装置101の概略構成図である。操舵ハンドル110が操舵軸112aに接続されて、この操舵軸112aの下端は運転者の操舵ハンドル110の動きを検出するトルクセンサ111に接続されており、ピニオンシャフト112bの上端がトルクセンサ111に接続されている。また、ピニオンシャフト112bの下端には、ピニオン(図示せず)が設けられ、このピニオンがステアリングギヤボックス116内においてラックバー118に噛合されている。更に、ラックバー118の両端には、それぞれタイロッド120の一端が接続されると共に各タイロッド120の他端にはナックルアーム122を介して操舵輪124が接続されている。また、ピニオンシャフト112bには電動モータ115が歯車(図示せず)を介して取り付けられている。なお、電動モータ115はラックバー118に同軸的に取り付ける方法を採ってもよい。
操舵制御部130は周知のCPU131,RAM132,ROM133,入出力インターフェースであるI/O134およびこれらの構成を接続するバスライン135が備えられている。CPU131は、ROM133およびRAM132に記憶されたプログラムおよびデータにより制御を行なう。ROM133は、プログラム格納領域133aとデータ記憶領域133bとを有している。プログラム格納領域133aにはEPS制御プログラム133pが格納される。データ記憶領域133bにはEPS制御プログラム133pの動作に必要なデータが格納されている。
操舵制御部130においてCPU131がROM133に格納されたEPS制御プログラムを実行することにより、トルクセンサ111で検出されたトルクおよび操舵角センサ113で検出された操舵角に対応した電動モータ115で発生させる駆動トルクを算出し、モータドライバ114を介して電動モータ115に、算出した駆動トルクを発生させるための電圧を印加する。
また、電動パワーステアリング装置101には、図5のような電気角検出回路53と同様の回路が含まれ、電動モータ115の電気角を検出する出力角センサ109への励磁信号を出力している。その励磁信号に基づいて出力角センサ109から送られてくる回転角情報(sin相信号,cos相信号)を用いた演算結果に基づいて電動モータ115を制御する。
この電動パワーステアリング装置101において、出力角センサ109へ励磁信号を出力する励磁信号出力端子の天絡あるいは地絡の故障が発生した場合、運転者の意思による操舵用ハンドル110の操作とは全く関係なく電動モータ115が回転してしまい、事故に結びつくというということも有り得る。本実施例によって、レゾルバの動作異常をいち早く検出し所定の異常対応処理を行なえば、事故に結びつく可能性も小さくなる。
(伝達比可変制御装置および電動パワーステアリング装置連携システムへの適用例)
最後に、伝達比可変制御装置1と電動パワーステアリング制御装置101とを一体化したステアリング制御システムへの適用例について図10を用いて説明する。図10のステアリング制御システム100において、伝達比制御部3およびEPS制御部130の構成および動作は、それぞれ上述したものと同様である。また、図10では、ステアリング制御システム100センサ,アクチュエータおよび周辺回路のうち、本例の説明に関係ないものを省略している。
図5で説明したように、伝達比制御部3には、電気角検出回路53と同様の回路が含まれ、モータ4の電気角を検出する出力角センサ14への励磁信号を励磁信号出力端子535から励磁信号線536を介して出力している。その励磁信号に基づいて出力角センサ14から送られてくる回転角情報(sin相信号,cos相信号)を用いた演算結果に基づいてモータ4を制御する。
一方、電動パワーステアリング制御部130は励磁信号を出力するための回路を持たず、伝達比制御部3からの励磁信号を励磁信号出力端子535aから励磁信号線536aを介して出力角センサ109に入力している。そして、出力角センサ109からの回転角情報(sin相信号,cos相信号)を用いた演算結果に基づいてモータ電動115を制御する。
本実施例によって、ステアリング制御システムでは、電気角検出回路53に相当する回路を伝達比可変制御装置1および電動パワーステアリング制御部130において共通利用でき、部品点数の削減および製造コストの低減が可能となる。また、励磁信号出力端子の天絡あるいは地絡の故障が発生した場合に、上述したような励磁信号供給手段への電力供給を停止することにより、ステアリング制御システムの動作が異常となることを防止することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
本発明の一実施例としての伝達比可変制御装置の全体構成を示す図。 伝達比可変ユニットの詳細を示す図。 マイコンの詳細を示す図。 伝達比制御部の詳細を示す図。 電気角検出回路の動作を説明するための図。 本実施例における電源供給停止方法の第1例を説明するための図。 本実施例における電源供給停止方法の第2例を説明するための図。 電源供給停止方法を説明するためのフロー図。 電動パワーステアリング制御装置の全体構成を示す図。 ステアリング制御システムの全体構成を示す図。
符号の説明
1 伝達比可変制御装置
3 伝達比制御部(異常検出手段,基準信号供給手段,電力供給停止手段,相対角度算出手段,遮断手段)
6 舵角センサ(入力回転角検出手段)
12 伝達比可変ユニット
14 出力角センサ(回転角検出手段および出力回転角検出手段)
30 EEPROM(回転角記憶手段)
39 舵角検出回路(回転角検出手段)
53 電気角検出回路(励磁信号供給手段)
100 ステアリング制御システム
101 電動パワーステアリング制御装置
109 出力角センサ(出力回転角検出手段)
311 基準信号出力手段(基準信号供給手段)
SW1,SW2 スイッチ(遮断手段)

Claims (10)

  1. レゾルバからの出力信号に基づいて回転体の回転角を検出する回転角検出手段と、
    前記レゾルバに前記出力信号を発生させるための励磁信号を供給する励磁信号供給手段と、
    前記励磁信号が出力される励磁信号出力端子または前記励磁信号が伝送される励磁信号線の異常を検出する異常検出手段と、
    前記異常検出手段が前記励磁信号出力端子または前記励磁信号線の異常を検出した場合に、前記励磁信号供給手段への電力供給を停止するための電力供給停止手段と、
    を備えることを特徴とする回転検出装置。
  2. 前記異常検出手段は、前記励磁信号出力端子または前記励磁信号線と電源供給線との短絡故障、または前記励磁信号出力端子または前記励磁信号線と接地線との短絡故障を異常として検出するものである請求項1に記載の回転検出装置。
  3. 前記異常検出手段は、前記励磁信号に応じて前記レゾルバから出力されるsin相信号およびcos相信号のそれぞれの2乗和が所定値を下回る状態を前記二つの短絡故障として検出するものである請求項2に記載の回転検出装置。
  4. 前記励磁信号供給手段は、前記励磁信号を発生するための基準信号を供給する基準信号供給手段を含み、前記電力供給停止手段は前記基準信号の発生を停止するものである請求項1に記載の回転検出装置。
  5. 前記励磁信号供給手段は、前記励磁信号を発生するための基準信号を供給する基準信号供給手段を含み、前記電力供給停止手段は前記基準信号の供給を遮断する遮断手段を含むものである請求項1に記載の回転検出装置。
  6. 前記遮断手段は、前記基準信号供給手段と前記励磁信号供給手段との間に設けられるものである請求項5に記載の回転検出装置。
  7. ステアリング側に接続される入力軸と、転舵輪側に接続される出力軸と、前記入力軸の回転角に対して前記出力軸の回転角を可変にする伝達比可変機構ユニットと、前記入力軸と前記出力軸とを一体的に回転可能とする連結機構とを備えた伝達比可変操舵装置に適用され、
    前記電源供給停止手段が前記励磁信号供給手段への電源供給を停止した際に、前記連結機構により前記入力軸と前記出力軸が連結されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の回転検出装置。
  8. 前記入力軸の回転角を検出する入力回転角検出手段と、
    前記出力軸の回転角を検出する出力回転角検出手段と、
    前記入力軸の回転角および前記出力軸の回転角とに基づいて、前記入力軸と前記出力軸との相対角度を算出する相対角度算出手段と、
    前記相対角度を記憶する回転角記憶手段と、
    を備え、前記電源供給停止手段が前記励磁供給発生手段への電源供給を停止した際に、前記回転角記憶手段が前記相対角度を記憶するものである請求項7に記載の回転検出装置。
  9. 運転者のステアリング動作に基づいて、電動モータを通電駆動してステアリング機構に操舵補助トルクを与える車両における電動パワーステアリング制御装置に適用されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の回転検出装置。
  10. ステアリング側に接続される入力軸と、転舵輪側に接続される出力軸と、前記入力軸の回転角に対して前記出力軸の回転角を可変にする伝達比可変機構ユニットと、前記入力軸と前記出力軸とを一体的に回転可能とする連結機構とを備えた伝達比可変操舵装置と、
    運転者のステアリング動作に基づいて、電動モータを通電駆動してステアリング機構に操舵補助トルクを与える車両における電動パワーステアリング制御装置とが一体化された車両用ステアリング制御装置に適用され、
    前記伝達比可変操舵装置および前記電動パワーステアリング制御装置において、前記励磁信号供給手段を共通使用することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の回転検出装置。
JP2003424685A 2003-12-22 2003-12-22 回転検出装置 Expired - Fee Related JP4230348B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003424685A JP4230348B2 (ja) 2003-12-22 2003-12-22 回転検出装置
EP04028594A EP1548411B1 (en) 2003-12-22 2004-12-02 Apparatus and method for detecting rotation
US11/000,907 US7268988B2 (en) 2003-12-22 2004-12-02 Apparatus and method for detecting rotation
DE602004032505T DE602004032505D1 (de) 2003-12-22 2004-12-02 Vorrichtung und Verfahren zur Erfassung einer Drehbewegung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003424685A JP4230348B2 (ja) 2003-12-22 2003-12-22 回転検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005181186A true JP2005181186A (ja) 2005-07-07
JP4230348B2 JP4230348B2 (ja) 2009-02-25

Family

ID=34544930

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003424685A Expired - Fee Related JP4230348B2 (ja) 2003-12-22 2003-12-22 回転検出装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7268988B2 (ja)
EP (1) EP1548411B1 (ja)
JP (1) JP4230348B2 (ja)
DE (1) DE602004032505D1 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1942315A2 (en) 2007-01-04 2008-07-09 Japan Aviation Electronics Industry, Limited Short-circuit detection circuit, resolver-digital converter, and digital angle detection apparatus
JP2009036751A (ja) * 2007-07-11 2009-02-19 Panasonic Corp 回転角度検出装置
JP2010014509A (ja) * 2008-07-03 2010-01-21 Omron Corp 回転角度検出装置
JP2013221878A (ja) * 2012-04-18 2013-10-28 Mitsubishi Electric Corp 回転角度検出装置
JP2013257175A (ja) * 2012-06-11 2013-12-26 Jtekt Corp 回転角検出装置
JP2019207203A (ja) * 2018-05-30 2019-12-05 株式会社デンソー 回転検出装置、および、これを用いた電動パワーステアリング装置
JP7463656B2 (ja) 2020-03-13 2024-04-09 ニデックドライブテクノロジー株式会社 故障検出システム

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3886991B2 (ja) * 2004-09-10 2007-02-28 三菱電機株式会社 モータ制御装置
JP4746461B2 (ja) * 2006-03-29 2011-08-10 ナイルス株式会社 回転角度検出装置
JP5011824B2 (ja) * 2006-05-31 2012-08-29 株式会社ジェイテクト 異常判定装置
JP4333751B2 (ja) * 2007-02-15 2009-09-16 株式会社デンソー ブラシレスモータの駆動装置
EP1990256B1 (en) * 2007-05-08 2011-06-15 Jtekt Corporation Electric power steering device
FR2931436B1 (fr) 2008-05-23 2010-10-08 Nexter Systems Dispositif de commande d'une direction active.
US8504860B2 (en) * 2009-06-26 2013-08-06 Seagate Technology Llc Systems, methods and devices for configurable power control with storage devices
JP5126325B2 (ja) * 2009-10-09 2013-01-23 株式会社デンソー 回転角検出装置、および、これを用いた電動パワーステアリング装置
JP5115610B2 (ja) * 2010-09-23 2013-01-09 株式会社デンソー 回転角検出装置、および、これを用いた電動パワーステアリング装置
DE102013103690A1 (de) * 2013-04-12 2014-10-16 Zf Lenksysteme Gmbh Rotorlagesensorlose lenkunterstützung
KR101583957B1 (ko) * 2014-07-28 2016-01-08 현대자동차주식회사 레졸버 오결선 검출 방법
DE102015211214A1 (de) 2015-06-18 2016-12-22 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Schaltung zum Erkennen eines Kurzschlusses einer Resolver-Erregerleitung nach Masse oder zur Betriebsspannung
JP2017169405A (ja) * 2016-03-17 2017-09-21 株式会社ジェイテクト モータ制御装置及び操舵制御装置
DE102019200318A1 (de) * 2019-01-11 2020-07-16 Zf Friedrichshafen Ag Resolverschaltung

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6259166A (ja) * 1985-09-09 1987-03-14 Koyo Seiko Co Ltd 動力舵取装置に於ける操舵力制御装置
JPS62251277A (ja) * 1986-04-22 1987-11-02 Mitsubishi Electric Corp 電動式後輪操舵装置
JPH0624940B2 (ja) * 1986-12-04 1994-04-06 三菱電機株式会社 電動式後輪操舵装置
JPH0796388B2 (ja) * 1987-04-13 1995-10-18 株式会社日立製作所 電動式パワ−ステアリング装置
JP2824838B2 (ja) * 1987-12-10 1998-11-18 スズキ株式会社 自動車の四輪操舵装置
US5493214A (en) 1994-02-22 1996-02-20 Delco Electronics Corporation Fault detection scheme for a variable reluctance sensor interface having a differential input and adaptive control
JP3617291B2 (ja) * 1998-01-30 2005-02-02 トヨタ自動車株式会社 車両用操舵装置
JP2001264114A (ja) 2000-03-21 2001-09-26 Koyo Seiko Co Ltd 回転角度検出装置、ブラシレスモータ及び電動パワーステアリング装置
JP2002310727A (ja) * 2001-04-13 2002-10-23 Mitsubishi Electric Corp 位置検出装置の異常検出装置およびその方法
JP3758563B2 (ja) 2001-12-04 2006-03-22 豊田工機株式会社 位置検出器の補正方法、及び、電気式動力舵取装置
JP3824527B2 (ja) 2001-12-10 2006-09-20 株式会社ジェイテクト パワーステアリング装置
JP3839358B2 (ja) * 2002-06-12 2006-11-01 株式会社ジェイテクト 車両の操舵制御装置及び車両の操舵制御方法
JP3847702B2 (ja) * 2002-12-02 2006-11-22 株式会社ジェイテクト 車両の操舵制御装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1942315A2 (en) 2007-01-04 2008-07-09 Japan Aviation Electronics Industry, Limited Short-circuit detection circuit, resolver-digital converter, and digital angle detection apparatus
US7840364B2 (en) 2007-01-04 2010-11-23 Japan Aviation Electronics Industry Limited Short-circuit detection circuit, resolver-digital converter, and digital angle detection apparatus
JP2009036751A (ja) * 2007-07-11 2009-02-19 Panasonic Corp 回転角度検出装置
JP2010014509A (ja) * 2008-07-03 2010-01-21 Omron Corp 回転角度検出装置
JP2013221878A (ja) * 2012-04-18 2013-10-28 Mitsubishi Electric Corp 回転角度検出装置
JP2013257175A (ja) * 2012-06-11 2013-12-26 Jtekt Corp 回転角検出装置
JP2019207203A (ja) * 2018-05-30 2019-12-05 株式会社デンソー 回転検出装置、および、これを用いた電動パワーステアリング装置
JP7172140B2 (ja) 2018-05-30 2022-11-16 株式会社デンソー 回転検出装置、および、これを用いた電動パワーステアリング装置
JP7463656B2 (ja) 2020-03-13 2024-04-09 ニデックドライブテクノロジー株式会社 故障検出システム

Also Published As

Publication number Publication date
DE602004032505D1 (de) 2011-06-16
EP1548411A2 (en) 2005-06-29
EP1548411B1 (en) 2011-05-04
EP1548411A3 (en) 2005-12-21
JP4230348B2 (ja) 2009-02-25
US7268988B2 (en) 2007-09-11
US20050135035A1 (en) 2005-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4230348B2 (ja) 回転検出装置
JP5761546B2 (ja) モータ制御装置
JP5387630B2 (ja) 多相回転機の制御装置、及びこれを用いた電動パワーステアリング装置
WO2014203300A1 (ja) モータ制御装置、これを使用した電動パワーステアリング装置及び車両
JP5720963B2 (ja) モータ制御装置
JP2020040437A (ja) パワーステアリング装置
US8767364B2 (en) Vehicle steering system
US20140074357A1 (en) Power Steering System
JP4371844B2 (ja) ブラシレスモータ駆動装置
JP2011148420A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4349120B2 (ja) 伝達比可変操舵装置
JP5574155B2 (ja) モータ制御装置
JP2008072839A (ja) 電動パワーステアリング制御装置
JP3915595B2 (ja) レゾルバを用いた回転角度検出装置およびこの装置を用いた制御装置
JP4352253B2 (ja) 車両の伝達比可変操舵装置
KR101134838B1 (ko) 전류 센서를 이용하여 전동식 조향장치에 페일세이프알고리즘을 제공하는 시스템 및 방법
JP2012218646A (ja) 電動パワーステアリング装置
WO2021117636A1 (ja) 電動モータの駆動制御装置
JP5092509B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4779380B2 (ja) ブラシレスモータ及びこれを使用した電動パワーステアリング装置
JP4414997B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2010269726A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5131435B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2011225176A (ja) 車両用操舵装置
JP2012081935A (ja) 車両用操舵装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060418

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080808

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080904

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080918

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081128

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4230348

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131212

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees