JP3617291B2 - 車両用操舵装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、操舵ハンドルの操舵角に対する車輪の転舵角の伝達比を変更可能とした、いわゆる伝達比可変機構を備えた車両用操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような伝達比可変機構を備えた操舵装置の一例が、例えば特開昭63−227472号に開示されている。この中で開示されているように、伝達比可変機構は、操舵ハンドル側に連結された入力軸とタイロッド側に連結された出力軸とを所定のギヤ機構で連結し、このギヤ機構をアクチュエータで駆動することで、入力軸−出力軸間の回転量の伝達比が変更可能な機構となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このアクチュエータの駆動制御は、車速や操舵ハンドルの操舵位置等を検知することで実施されるが、アクチュエータの応答性を超えるような操舵速度で急激にハンドル操作がなされた場合には、アクチュエータに追従遅れが発生する場合があった。このような追従遅れが発生すると、急操舵後に運転者がハンドル操作を停止した状況でも、追従遅れ相当分だけアクチュエータが作動して車輪を転舵させることとなり、運転者に操舵違和感を与えてしまうおそれがある。
【0004】
本発明はこのような課題を解決すべくなされたものであり、その目的は、このような急操舵がなされた場合にも、アクチュエータの追従遅れに起因する操舵違和感を抑制し得る車両用操舵装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、請求項1にかかる車両用操舵装置は、操舵角に対する転舵角の伝達比を変更可能な駆動源を有し、前記駆動源の駆動で車輪を転舵させることによって伝達比を変更する伝達比可変機構を備えた車両用操舵装置であって、操舵ハンドルの操舵角を検出する操舵角検出手段と、車輪の転舵角を検出する転舵角検出手段と、車両の走行状態に応じて前記伝達比を設定する伝達比設定手段と、前記伝達比設定手段で設定された伝達比をもとに、前記操舵角検出手段で検出された操舵角に応じて車輪の目標転舵角を設定する目標転舵角設定手段と、車輪の転舵角と前記目標転舵角との制御偏差をもとに、前記駆動源を駆動させて車輪を転舵させることによる前記伝達比可変機構の駆動制御を行う駆動制御手段と、前記制御偏差が所定のしきい値より大の場合に、補正処理を開始する補正手段とを備え、前記補正手段は、前記制御偏差が小さな値となるように、前記目標転舵角の値を変更する目標転舵角変更手段と、前記目標転舵角変更手段で変更された目標転舵角をもとに、前記伝達比設定手段で設定された伝達比を変更する伝達比変更手段と、を備えて構成する。
【0006】
急操舵などにより伝達比可変機構に追従遅れが生じた場合には、目標転舵角と実際の転舵角との制御偏差が増大する。このような状況下で、例えば運転者のハンドル操作が停止した場合には、駆動制御手段による制御の下、この偏差相当分だけ伝達比可変機構が駆動してしまう。そこで、この制御偏差が所定のしきい値より大となった場合には補正手段による補正処理に移行し、目標転舵角変更手段によって目標転舵角の値を変更することで、この制御偏差をより小さな値に変更する。
【0008】
伝達比設定手段で設定された伝達比を伝達比変更手段において変更することで、補正処理の間、変更後の伝達比に基づき、操舵角に応じた目標転舵角が目標転舵角設定手段によって設定される。
【0009】
請求項2にかかる車両用操舵装置は、請求項1にかかる車両用操舵装置が、伝達比設定手段で設定された伝達比と伝達比変更手段で変更された伝達比との比較結果をもとに、補正手段による補正処理を終了させる復帰手段を備えて構成する。
【0010】
復帰手段は、両伝達比の比較結果として、例えば、両伝達比の値がほぼ一致した場合や、両伝達比の大小関係が反転した場合などに、復帰手段によって補正手段による補正処理を終了させ、伝達比設定手段で設定された伝達比に基づく通常の制御に復帰させる。
請求項3にかかる車両用操舵装置は、請求項2に係る車両用操舵装置の復帰手段が、伝達比設定手段で設定された伝達比と伝達比変更手段で変更された伝達比との差が、所定値よりも小さくなったときに、補正手段による補正処理を終了させるものである。
請求項4にかかる車両用操舵装置は、請求項1〜請求項3のうちのいずれか1項に記載の車両用操舵装置の目標転舵角変更手段が、転舵角に所定のしきい値を加えた値を目標転舵角とする。
請求項5にかかる車両用操舵装置は、請求項1〜請求項4のうちのいずれか1項に記載の車両用操舵装置の補正手段が、伝達比変更手段で変更された伝達比が伝達比設定手段で設定された伝達比以上となった場合には、補正処理を行わない。
請求項6にかかる車両用操舵装置は、操舵角に対する転舵角の伝達比を変更可能な駆動源を有し、前記駆動源の駆動で車輪を転舵させることによって伝達比を変更する伝達比可変機構を備えた車両用操舵装置であって、操舵ハンドルの操舵角を検出する操舵角検出手段と、車輪の転舵角を検出する転舵角検出手段と、車両の走行状態に応じて前記伝達比を設定する伝達比設定手段と、前記伝達比設定手段で設定された伝達比をもとに、前記操舵角検出手段で検出された操舵角に応じて車輪の目標転舵角を設定する目標転舵角設定手段と、車輪の転舵角と前記目標転舵角との制御偏差をもとに、前記駆動源を駆動させて車輪を転舵させることによる前記伝達比可変機構の駆動制御を行う駆動制御手段と、前記制御偏差が所定のしきい値より大の場合に、補正処理を開始する補正手段とを備え、前記補正手段は、前記制御偏差が小さな値となるように、前記目標転舵角の値を変更するとともに、前記転舵角に前記所定のしきい値を加えた値を目標転舵角とする目標転舵角変更手段を備えて構成する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態につき、添付図面を参照して説明する。
【0012】
図1に実施形態にかかる操舵装置100の構成を示す。
【0013】
入力軸20と出力軸40とは伝達比可変機構30を介して連結されており、入力軸20には操舵ハンドル10が連結されている。出力軸40は、ラックアンドピニオン式のギヤ装置50を介してラック軸51に連結されており、ラック軸51の両側には車輪FW1、FW2が連結されている。
【0014】
また、入力軸20には操舵ハンドル10の操舵位置を検出する入力角センサ21を設け、出力軸40には出力軸40の回転位置を検出する出力角センサ41を設けている。この出力軸40の回転角はラック軸51のストローク位置に対応し、さらにラック軸51のストローク位置は車輪FW1、FW2の転舵角に対応するため、出力角センサ41によって出力軸40の回転角を検出することで、車輪FW1、FW2の転舵角を検出している。
【0015】
伝達比可変機構30は、操舵ハンドル10の操舵量に対する車輪FW1、FW2の転舵量の比としての伝達比(ギヤ比)を変化させる機能を有しており、この伝達比を変化させる駆動源としてモータ31を備えている。
【0016】
伝達比可変機構30の駆動制御は操舵制御装置70によって実施され、操舵制御装置70は、入力軸20に設けた入力角センサ21、出力軸40に設けた出力角センサ41及び車両の速度を検出する車速センサ60の各検出信号を基に、モータ31に対して制御信号を出力し、伝達比可変機構30の設定伝達比を制御している。
【0017】
図2に操舵制御装置70の構成を示す。
【0018】
操舵制御装置70は、設定部71、補正処理部72、復帰判定部73及びドライバ回路74で構成する。
【0019】
設定部71は、例えば図3に示すような3次元マップを備えており、入力角センサ21と車速センサ60の両検出結果を基にマップ検索し、車両の走行状態に応じた基本伝達比Gorgを設定する。そして、設定した基本伝達比Gorgと入力角センサ21で検出された入力角θhとを基に、制御の目標となる出力軸40の目標回転角θsiを設定する。
【0020】
補正処理部72は、設定部71で設定された目標回転角θsiと出力角センサ41で検出された出力角θpとの制御偏差eが、後述するしきい値ethより大となった場合に補正処理を開始する。この補正処理では、目標回転角θsiと出力角θpとの制御偏差eの絶対値がより小さくなるように目標回転角θsiの値を変更すると共に、変更した目標回転角θsiの値を基に、設定部71で設定された基本伝達比Gorgを補正伝達比Gcomに変更する。そして、以降、この補正伝達比Gcomを基に、入力角θhと車速Vとに応じて目標回転角θsiを設定する処理を継続する。
【0021】
復帰判定部73は、設定部71で設定された基本伝達比Gorgと補正処理部72で設定された補正伝達比Gcomの両値をもとに、補正処理部72による補正処理を終了させるか否かを判定する。
【0022】
ドライバ回路74は、補正処理部72から出力された目標回転角θsiと出力角センサ41で検出された出力角θpとの制御偏差eに応じ、モータ31に対して駆動電流Iを出力する回路である。
【0023】
ここで、このように構成する操舵制御装置70の各処理につき、図2を参照しつつ、図4のフローチャートに沿って順に説明する。
【0024】
図4に示すフローチャートは、イグニションスイッチのオン操作によって起動する。まず、起動時には後述するフラグFのリセット処理を実行し、この後、設定部71で実行されるステップ(以下、ステップを「S」と記す)10に進んで、車速センサ60で検出された車速V、入力角センサ21で検出された入力角θh、出力角センサ41で検出された出力角θpの値をそれぞれ読み込む。
【0025】
続くS20では、S10で読み込んだ車速Vと入力角θhとの値を基に図3で示したマップを検索し、車両の走行状態に応じた基本伝達比Gorgを設定する。
【0026】
続くS30では、補正処理の実行中を示すフラグFが1にセットされているかを判定する。起動時にはフラグFを0にリセットするため、起動直後のルーチンでは「No」と判定され、S40に進む。
【0027】
続くS40では、S10で読み込まれた入力角θhとS20で設定された基本伝達比Gorgを基にθsi=Gorg×θhを演算し、出力軸40の目標回転角θsiを設定し、補正処理部72で実行されるS50以降の処理に移る。
【0028】
S50では、出力軸40の実際の回転角度となる出力角θpとS40で設定した目標回転角θsiとを基に、制御偏差eをe=θp−θsiとして演算する。
【0029】
続くS60では、この制御偏差eの絶対値がしきい値ethより大であるかを判定する。このしきい値ethは、モータ31の追従遅れが原因となって、操舵停止後に車輪FW1、FW2が転舵する場合にも、操舵違和感の発生を十分に抑制し得るような小さな値として予め設定されている。通常のハンドル操作の場合には、eth≧|e|であるため、S60で「No」と判定されてS180に進む。
【0030】
S180では、S180に至る過程で設定された目標回転角θsiに応じた信号をドライバ回路74に出力し、ドライバ回路74で実行されるS190以降の処理に移る。この場合には先のS40で設定された目標回転角θsiに応じた信号がドライバ回路74に出力される。
【0031】
S190では、出力角θpとS180で設定された目標回転角θsiとの制御偏差eを、e=θsi−θpとして改めて設定し、続くS200では、オーバーシュートすることなく制御偏差eを0にするように、モータ31の駆動電流Iを決定する。この処理の一例としては、I=C(s)・eの演算式に基づき、PID制御のパラメータを適切に設定することにより駆動電流Iを決定することができる。なお、式中の「s」はラプラス演算子である。
【0032】
そして、続くS210では、S200で決定された駆動電流Iをモータ31に対して出力し、モータ31を回転駆動する。
【0033】
このような処理を繰り返し実行することで、車両の走行状態に応じた基本伝達比Gorgが設定され、この基本伝達比Gorgを基に、車速Vと入力角θhに応じた操舵制御が実行される。
【0034】
一方、急操舵が行われた場合などに、出力角θpと目標回転角θsiとの制御偏差eの絶対値がしきい値ethより大となった場合には、先のS60において「Yes」と判定されてS70に進む。
【0035】
S70では、S40で設定した目標回転角θsiの値を、出力角θpにしきい値ethを加算した値に変更する。換言すれば、出力角θpと目標回転角θsiとの制御偏差eをしきい値ethの値に置き換える処理を実行し、この処理により出力角θpと目標回転角θsiとの制御偏差eが実際の値よりも小さな値に変更されることになる。
【0036】
続くS80では、入力角θhとS70で設定した目標回転角θsiとから得られる伝達比(θsi/θh)を補正伝達比Gcomとして設定し、続くS90では、S80で設定した補正伝達比Gcomと基本伝達比Gorgとの値を比較する。
【0037】
その結果、補正伝達比Gcomの値が基本伝達比Gorgよりも小の場合には(S90で「Yes」)、S100に進んで補正処理の実行中を示すフラグFを1にセットし、S180に進む。この場合S180では、S70で設定された目標回転角θsiに応じた信号がドライバ回路74に出力され、変更された目標回転角θsiをもとにS190以降の処理が実行される。
【0038】
なお、入力角θhが中立舵角付近の小さな値の場合には、S80における補正伝達比Gcomが基本伝達比Gorg以上に大きな値に設定される場合がある。このような場合には、S90において「No」と判定されてS110に進み、基本伝達比Gorgを用いて、目標回転角θsiの値をθsi=Gorg×θhとして演算し、S70で設定した目標回転角θsiの値を変更する。この後S180に進むが、この場合には、S180において、S110で設定された目標回転角θsiに応じた信号がドライバ回路74に出力されるため、結果的に補正処理に移行せず基本伝達比Gorgに基づく通常の制御が実行される。
【0039】
一方先のS100において補正処理の実行中を示すフラグFが1にセットされることにより、次に開始されるルーチンでは、S30において「Yes」と判定され、復帰判定部73で実行されるS130及びS140の判断処理に進む。
【0040】
S130では補正伝達比Gcomと基本伝達比Gorgとの差(絶対値)が所定のしきい値Gthより小であるかが判断され、S140では入力角θhの絶対値が所定のしきい値θhthより小であるか、すなわち車両がほぼ直進状態であるかが判断される。
【0041】
S130及びS140でいずれも「No」と判断された場合には、補正処理が継続して実行される。すなわち、S150に進んでθsi=Gcom×θhを演算し、S80で設定された補正伝達比GcomをもとにS10で読み込まれた入力角θhに応じた目標回転角θsiを設定する。この後S180以降の処理に進むが、この場合S180では、このS150で設定された目標回転角θsiに応じた信号がドライバ回路74に出力される。このようにS130及びS140でいずれも「No」と判断される間は、補正伝達比Gcomに基づいて、入力角θhに応じた目標回転角θsiを設定する補正処理が継続して実行される。
【0042】
これに対し、S130で補正伝達比Gcomと基本伝達比Gorgとの差がしきい値Gthより小となった場合には、補正伝達比Gcomと基本伝達比Gorgがほぼ一致したと判断してS160に進み、フラグFを0にリセットして補正処理を終了させる。また、S140で入力角θhの絶対値がしきい値θhthより小となった場合には、車両がほぼ直進状態であると判断し、同様にS160に進んで補正処理を終了させる。このようなタイミングで通常の操舵制御に復帰させることで、伝達比の変更に伴う操舵違和感を十分に抑制することができる。
【0043】
続くS170では、θsi=Gcom×θhを演算し、S20で設定された基本伝達比Gorgを基にS10で読み込まれた入力角θhに応じた目標回転角θsiを設定する。この後S180以降の処理に進み、S180では、S170で設定された目標回転角θsiに応じた信号がドライバ回路74に出力される。
【0044】
このようにして、補正伝達比Gcomに基づく補正処理から基本伝達比Gorgに基づく通常の操舵制御に復帰させる。
【0045】
以上説明したフローチャートでは、S130において|Gcom−Gorg|<Gthであるかを判断したが、この判断に代えて、「Gcom≧Gorg ?」すなわち補正伝達比Gcomと基本伝達比Gorgの大小関係が一致又は反転したかを判断してもよい。大小関係が一致又は反転した場合には(S130で「Yes」)、補正伝達比Gcomと基本伝達比Gorgとが交差し、両伝達比がほぼ一致したと判断できる。そこで、このタイミングで補正処理を終了して基本伝達比Gorgに基づく通常の操舵制御に復帰させてもよい。
【0046】
また、前述した実施形態では、出力角θpと目標回転角θsiとの制御偏差e(絶対値)がしきい値ethより大となれば(S60で「Yes」)、補正処理に移行する条件が成立するが、補正処理に移行する条件として、図5に示すように、S60とS70の間にS62を追加することもできる。S62では、入力角θhの変化速度の絶対値|dθh/dt|が所定のしきい値θvthより小であるかを判断するが、この場合、S70に進む条件は、S60及びS62で共に「Yes」と判断されることになる。これは急操舵などによって出力角θpと目標回転角θsiとの制御偏差e(絶対値)がしきい値ethより大となり(S60で「Yes」)、かつ、急操舵後にハンドル操作がほぼ停止した状況である(S62で「Yes」)。従って、急操舵によって制御偏差eが大となりその後ハンドル操作を停止した状況に限り、前述した補正処理が実行され、この際発生するモータ31の追従遅れを十分に抑制することができる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1にかかる車両用操舵装置によれば、目標転舵角設定手段で設定された目標転舵角と転舵角検出手段で検出された転舵角との制御偏差がより小さな値となるように、目標転舵角の値を変更する目標転舵角変更手段を備えるので、例えば、急操舵などにより制御偏差が増大した場合にもこの制御偏差をより小さな値に変更できるため、操舵停止時などに発生する、伝達比可変機構の追従遅れに起因する操舵違和感を十分に抑制することができる。
【0048】
また、請求項2にかかる車両用操舵装置によれば、目標転舵角変更手段で変更された目標転舵角をもとに、伝達比設定手段で設定された伝達比を変更する伝達比変更手段を備えるので、補正手段による補正処理が継続される間、変更された伝達比に基づいて伝達比可変機構の駆動制御を継続して実施することが可能となる。
【0049】
また、請求項3にかかる車両用操舵装置によれば、伝達比設定手段及び伝達比変更手段でそれぞれ設定された伝達比の比較結果をもとに、補正手段による補正処理を終了させる復帰手段を備えるので、例えば両伝達比がほぼ一致した場合等に補正処理を終了させることが可能となり、運転者に操舵違和感を与えることなく通常の制御に復帰させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】操舵装置の構成を概略的に示す構成図である。
【図2】操舵制御装置の構成を示すブロック図である。
【図3】車速及び入力角に応じて決定される基本伝達比の関係を示す3次元マップである。
【図4】操舵制御装置で実行される処理を示すフローチャートである。
【図5】他の実施形態として、図4のフローチャートにおける変更箇所を示す図である。
【符号の説明】
10…操舵ハンドル、20…入力軸、21…入力角センサ、30…ギヤ比可変機構、31…モータ、40…出力軸、41…出力角センサ、60…車速センサ、70…操舵制御装置、100…操舵装置。

Claims (6)

  1. 操舵角に対する転舵角の伝達比を変更可能な駆動源を有し、前記駆動源の駆動で車輪を転舵させることによって伝達比を変更する伝達比可変機構を備えた車両用操舵装置であって、
    操舵ハンドルの操舵角を検出する操舵角検出手段と、
    車輪の転舵角を検出する転舵角検出手段と、
    車両の走行状態に応じて前記伝達比を設定する伝達比設定手段と、
    前記伝達比設定手段で設定された伝達比をもとに、前記操舵角検出手段で検出された操舵角に応じて車輪の目標転舵角を設定する目標転舵角設定手段と、
    車輪の転舵角と前記目標転舵角との制御偏差をもとに、前記駆動源を駆動させて車輪を転舵させることによる前記伝達比可変機構の駆動制御を行う駆動制御手段と、
    前記制御偏差が所定のしきい値より大の場合に、補正処理を開始する補正手段とを備え、
    前記補正手段は、
    前記制御偏差が小さな値となるように、前記目標転舵角の値を変更する目標転舵角変更手段と、
    前記目標転舵角変更手段で変更された目標転舵角をもとに、前記伝達比設定手段で設定された伝達比を変更する伝達比変更手段と、
    を備えることを特徴とする車両用操舵装置。
  2. 前記伝達比設定手段で設定された伝達比と前記伝達比変更手段で変更された伝達比との比較結果をもとに、前記補正手段による補正処理を終了させる復帰手段を備える請求項1に記載の車両用操舵装置。
  3. 前記復帰手段は、
    前記伝達比設定手段で設定された伝達比と前記伝達比変更手段で変更された伝達比との差が、所定値よりも小さくなったときに、前記補正手段による補正処理を終了させる請求項2に記載の車両用操舵装置。
  4. 前記目標転舵角変更手段は、
    前記転舵角に前記所定のしきい値を加えた値を前記目標転舵角とする請求項1〜請求項3のうちのいずれか1項に記載の車両用操舵装置。
  5. 前記補正手段は、
    前記伝達比変更手段で変更された伝達比が前記伝達比設定手段で設定された伝達比以上となった場合には、補正処理を行わない請求項1〜請求項4のうちのいずれか1項に記載の車両用操舵装置。
  6. 操舵角に対する転舵角の伝達比を変更可能な駆動源を有し、前記駆動源の駆動で車輪を転舵させることによって伝達比を変更する伝達比可変機構を備えた車両用操舵装置であって、
    操舵ハンドルの操舵角を検出する操舵角検出手段と、
    車輪の転舵角を検出する転舵角検出手段と、
    車両の走行状態に応じて前記伝達比を設定する伝達比設定手段と、
    前記伝達比設定手段で設定された伝達比をもとに、前記操舵角検出手段で検出された操舵角に応じて車輪の目標転舵角を設定する目標転舵角設定手段と、
    車輪の転舵角と前記目標転舵角との制御偏差をもとに、前記駆動源を駆動させて車輪を転舵させることによる前記伝達比可変機構の駆動制御を行う駆動制御手段と、
    前記制御偏差が所定のしきい値より大の場合に、補正処理を開始する補正手段とを備え、
    前記補正手段は、
    前記制御偏差が小さな値となるように、前記目標転舵角の値を変更するとともに、前記転舵角に前記所定のしきい値を加えた値を目標転舵角とする目標転舵角変更手段を備えることを特徴とする車両用操舵装置。
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