JP4349120B2 - 伝達比可変操舵装置 - Google Patents

伝達比可変操舵装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4349120B2
JP4349120B2 JP2003422904A JP2003422904A JP4349120B2 JP 4349120 B2 JP4349120 B2 JP 4349120B2 JP 2003422904 A JP2003422904 A JP 2003422904A JP 2003422904 A JP2003422904 A JP 2003422904A JP 4349120 B2 JP4349120 B2 JP 4349120B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
generator
transmission ratio
power supply
predetermined voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003422904A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005178597A (ja
Inventor
敏雄 筒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2003422904A priority Critical patent/JP4349120B2/ja
Priority to US10/990,418 priority patent/US7086495B2/en
Priority to DE602004022243T priority patent/DE602004022243D1/de
Priority to EP04027892A priority patent/EP1544076B1/en
Publication of JP2005178597A publication Critical patent/JP2005178597A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4349120B2 publication Critical patent/JP4349120B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H3/00Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal electric working condition with or without subsequent reconnection ; integrated protection
    • H02H3/20Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal electric working condition with or without subsequent reconnection ; integrated protection responsive to excess voltage
    • H02H3/202Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal electric working condition with or without subsequent reconnection ; integrated protection responsive to excess voltage for dc systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/008Changing the transfer ratio between the steering wheel and the steering gear by variable supply of energy, e.g. by using a superposition gear
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/04Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
    • B62D5/0457Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such
    • B62D5/0481Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such monitoring the steering system, e.g. failures
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H7/00Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions
    • H02H7/06Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions for dynamo-electric generators; for synchronous capacitors
    • H02H7/067Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions for dynamo-electric generators; for synchronous capacitors on occurrence of a load dump

Description

本発明は、車両のステアリングホイールからのステアリング角の伝達比を可変させる伝達比可変操舵装置に関する。
従来より、入力軸と出力軸との間の回転角を相対角センサによって検出する場合、制御部は、ステアリングが中立位置であるときの入力軸と出力軸との間の回転角を0とする。そして、制御部は、ステアリングが操舵されることによって変化する相対角の変化量を逐次加算又は減算して入力軸と出力軸との間の回転角(絶対角)を検出している。また、制御部は、入力軸と出力軸との間の回転角を記憶するための不揮発性メモリと、不揮発性メモリに回転角を記憶させる制御用マイコンと、不揮発性メモリ及び制御用マイコンに電力を供給するためのコンデンサとを有している。そして、制御部の制御用マイコンは、伝達比可変操舵装置の停止時にのみ、その時の入力軸と出力軸との間の回転角を不揮発性メモリに記憶させる。この時、不揮発性メモリ及び制御用マイコンには、バッテリから電力が供給される。そして、次回の伝達比可変操舵装置の作動時に、制御部が不揮発性メモリから伝達比可変操舵装置が停止した時の入力軸と出力軸との間の回転角を読み出して電動モータの駆動を制御している(例えば、特許文献1参照。)。
また、伝達比可変操舵装置には、電源及び電源の電力供給を補助する発電機からの電圧(約12V)を制御部の作動範囲の電圧(約3.3〜5V)にクランプする電源回路が設けられている。そのため、制御部には、電源回路でクランプされた作動範囲の電圧が供給される。
一般的に、例えば車両の走行中にバッテリの端子が外れる等、高負荷が遮断された場合には、発電機から過電圧(約30V以上)が発生することは知られている。そして、従来の電源回路は、過電圧が入力されると、自己保護機能によって制御部への電力供給を遮断するように構成されている。
特開2000−351383号公報
ところが、上述の伝達比可変操舵装置では、電源回路に過電圧が入力されると、電源回路が自己診断機能によって制御部への電源供給を遮断するように構成されている。そのため、電源回路の自己診断機能が機能すると、制御部に電源が供給されず、制御部の機能が停止してしまう。そのため、伝達比可変操舵装置の停止時に、制御部が入力軸と出力軸との間の回転角を不揮発性メモリに記憶させることができない。これにより、次回の伝達比可変操舵装置の作動時に、現在の入力軸と出力軸との間の回転角を読み込むことができない。そのため、制御部が電動モータの駆動を制御することができないという問題がある。
発電機から過電圧が入力されたとしても、制御部の作動範囲の電圧にクランプするように電源回路を構成することで、制御部への電源供給が遮断されない。これにより、上述の課題を解決することができる。しかし、一般的に電源回路は、ICによって構成されている。そのため、電源回路のIC内の各素子を従来よりも大型なものを適用することが必要となる。これにより、電源回路のICの大型化を招いてしまうという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、電源回路を大型にすることなく、発電機から過電圧が発生した場合であっても、制御部が入力軸と出力軸との間の回転角を不揮発性メモリに記憶させることができる伝達比可変操舵装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1では、ステアリングに接続される入力軸と、転舵輪側に接続される出力軸と、入力軸の回転角に対して出力軸の回転角を可変させる電動モータと、入力軸と出力軸との間の相対角を検出する相対角検出手段と、相対角検出手段で検出した相対角に基づいて絶対角を演算する回転角演算手段と、回転角演算手段で演算した絶対角を記憶するための不揮発性の記憶手段と、記憶手段に絶対角を記憶させるための記憶補助手段を有し、出力軸の回転角を可変させるために、電動モータの駆動を制御する制御部と、電源及び電源の電力供給を補助する発電機から供給される電圧が正常であるときに、電源及び発電機から供給される電圧を制御部の作動範囲の電圧である第1の所定電圧以下にクランプさせて制御部に供給する電源供給手段とを備えた伝達比可変操舵装置において、電源及び発電機及び電源供給手段と電気的に接続され、電源及び発電機から供給される電圧が異常である第2の所定電圧以上のときに、電源及び発電機から供給される電圧を第1の所定電圧よりも大きく、且つ第2の所定電圧よりも小さい第3の所定電圧にクランプさせて電源供給手段に供給するクランプ手段を有していることを特徴としている。
本発明の伝達比可変操舵装置は、電源及び発電機から供給される電圧が第2の所定電圧以上のときに、電源及び発電機から供給される電圧を第1の所定電圧よりも大きく、且つ第2の所定電圧よりも小さい第3の所定電圧にクランプさせて電源供給手段に供給するクランプ手段を有している。このことから、電源供給手段には、第2の所定電圧よりも大きい過電圧が供給されることがない。そのため、発電機から第2の所定電圧よりも大きい過電圧が発生したとしても、電源供給手段が制御部への電力供給を停止することを防止できる。これにより、電源供給手段を大型にすることなく、制御部の記憶補助手段が回転角演算手段で演算した絶対角を記憶手段に記憶させることができる。
さらに、クランプ手段が第2の所定電圧よりも大きい過電圧を制御部の作動範囲の電圧である第1の所定電圧以下にクランプさせるためには、内部の素子等を大型なものを用いることが必要になる。しかし、本発明のクランプ手段は、第2の所定電圧よりも大きい過電圧を第1の所定電圧よりも大きく、且つ第2の所定電圧よりも小さい第3の所定電圧にクランプさせる。これにより、クランプ手段に用いる素子等が大型化することを抑制できる。
請求項2では、クランプ手段は、入力端子が電源及び発電機と電気的に接続され、出力端子が電源供給手段に電気的に接続されるスイッチング素子を有し、スイッチング素子のスイッチング動作によって、電源及び発電機から供給される電圧を第3の所定電圧にクランプさせることを特徴としている。
この構成により、クランプ手段は、発電機から過電圧が発生した場合、スイッチング素子がスイッチング動作することで、発電機からの過電圧を第3の所定電圧にクランプさせることができる。
また、請求項3では、クランプ手段は、一端がスイッチング素子の出力端子及び電源供給手段と電気的に接続され、且つ他端がグランドに接続される電力蓄積手段と、電力蓄積手段に蓄積された電圧に基づいて、スイッチング素子をスイッチング動作させるスイッチング素子駆動手段とを有していることを特徴としている。
この構成により、発電機から過電圧が発生した場合、電力蓄積手段に蓄積される電圧が増大する。このことから、スイッチング素子駆動手段がスイッチング素子をオフさせることで、過電圧が電力蓄積手段に蓄積されなくなる。そのため、電力蓄積手段に蓄積された電圧が放電して低下していく。そして、電力蓄積手段に蓄積された電圧が所定電圧以下となったときに、スイッチング素子駆動手段がスイッチング素子をオンさせることで、同様に、過電圧が電力蓄積手段に蓄積される。そのため、スイッチング素子駆動手段がスイッチング素子をオフさせる。このように、スイッチング素子駆動手段が電力蓄積手段に蓄積される電圧に基づいてスイッチング素子をスイッチング動作させることで、発電機からの過電圧を第3の所定電圧にクランプさせることができる。
また、請求項4では、制御部は、スイッチング素子と電気的に接続され、且つスイッチング素子のスイッチング動作を制御するための制御信号を生成することを特徴としている。
この構成により、制御部が生成する制御信号によってスイッチング素子をスイッチング動作させることで、発電機からの過電圧を第3の所定電圧にクランプさせることができる。
また、請求項5では、入力軸と出力軸とを連結する連結手段と、入力軸と出力軸との連結を断つために連結手段を作動させるための励磁コイルと、電源及び発電機から供給される電圧を検出する電圧検出手段とを有し、制御部は、連結手段を作動させるために、励磁コイルに流れる電流を制御し、電圧検出手段で検出した電圧が第2の所定電圧以上であるとき、直ちに電動モータの駆動及び励磁コイルに電流を流すことを停止させ、記憶補助手段が入力軸と出力軸との間の回転角を記憶手段に記憶させることを特徴としている。
この構成により、制御部が電圧検出手段で検出した電圧が第2の所定電圧以上であるとき、直ちに電動モータの駆動及び励磁コイルに電流を流すことを停止させ、記憶補助手段が絶対角を記憶手段に記憶させることから、発電機の異常を検出すると共に、即座に伝達比可変操舵装置を正常に停止させることができる。これにより、伝達比可変操舵装置の安全性を確保できる。
また、請求項6では、入力軸と出力軸とを連結する連結手段と、入力軸と出力軸との連結を断つために連結手段を作動させるための励磁コイルと、電源及び発電機から供給される電圧を検出する電圧検出手段とを有し、制御部は、連結手段を作動させるために、励磁コイルに流れる電流を制御し、電圧検出手段で検出した電圧が第2の所定電圧以上である状態が所定時間継続したときに、電動モータの駆動及び励磁コイルに電流を流すことを停止させ、記憶補助手段が絶対角を記憶手段に記憶させることを特徴としている。
この構成により、制御部が電圧検出手段で検出した電圧が第2の所定電圧以上である状態が所定時間継続したとき、電動モータの駆動及び励磁コイルに電流を流すことを停止させ、記憶補助手段が絶対角を記憶手段に記憶させることから、発電機が異常であることの誤判定を防止して、伝達比可変操舵装置を正常に停止させることができる。これにより、伝達比可変操舵装置の信頼性の向上を図ることができる。
図1は、車両の操舵機構の構成図である。図2は、伝達比可変操舵装置1の伝達比可変ユニット12の軸方向断面図である。図3は、本実施例の伝達比可変操舵装置1全体の回路構成を示したブロック図である。図4は、本実施例のクランプ手段35bの回路構成を示した回路図である。図5は、発電機8aから過電圧が発生した場合に、クランプ手段35aに入力される入力電圧Vinの時間に対する電圧波形を示している。図6は、発電機8aから過電圧が発生した場合に、クランプ手段35aが電源回路35bに出力する出力電圧Vcrの時間に対する電圧波形を示している。
先ず、図1及び図2に基づいて、車両の車速によって転舵輪の転舵角を可変させる伝達比可変操舵装置1が搭載された車両の操舵機構の全体構成について説明する。図1に示すように、車両のステアリング10が入力軸11の上端に接続されている。また、入力軸11の下端と出力軸13の上端とが伝達比可変ユニット12を介して接続されている。また、出力軸13の下端には、図示しないピニオンが設けられている。このピニオンがステアリングギヤボックス15内でラック16に噛合されている。ラック16の両端には、それぞれ図示しないタイロッド及びアームを介して転舵輪17が接続されている。
入力軸11には、入力軸11の回転角、即ちステアリング10の操舵角を検出するための舵角センサ6が設けられる。一方、出力軸13には、出力軸13の回転角、即ち転舵輪17の転舵角を検出するための出力角センサ14が設けられている。
そして、舵角センサ6及び出力角センサ14により検出されたステアリング10の操舵角及び転舵輪17の転舵角は、ECU3に入力される。さらに、ECU3には、車載LAN7からの車速信号及びエンジン回転数信号が入力される。そして、ECU3は、入力された操舵角、転舵角、車速信号及びエンジン回転数等の情報に基づいて、伝達比可変ユニット12を制御するための制御信号を出力する。
伝達比可変ユニット12は、図2に示すように、周知のブラシレスモータである電動モータ4及び減速機構5を備えて構成されている。この伝達比可変ユニット12は、ECU3からの上述の制御信号に基づいて、電動モータ4を回転させて入力軸11と出力軸13との間の相対角を可変させるものである。また、伝達比可変ユニット12内には、入力軸11と出力軸13との間の相対角を検出するための相対角検出手段を成す図示しない相対角センサが内蔵されている。なお、出力角センサ14を伝達比可変ユニット12に内蔵もしくは付属させて上述の相対角センサと構成させてもよい。また、電動モータ4は、モータハウジング44内に設けられたステータ43とロータ42とを備えて構成されている。また、モータハウジング44のステアリング側の内周には、連結ピン21を回転軸41の軸方向と平行な方向に前進(図2の減速機構5側)させるためのソレノイドコイル2が設けられている。このソレノイドコイル2は、ECU3から指令により連結ピン21を回転軸41の軸方向と平行な方向に前進させる。また、ロータ42の端面には、連結ピン21が係合される係合部42aが設けられている。
以上説明した操舵機構では、先ず、車載LAN7からの車速信号及びエンジン回転数信号と舵角センサ6により検出された操舵角がECU3に入力されると、ECU3は、入力された車速信号及びエンジン回転数信号と操舵角とに基づいて、目標舵角の演算を行う。この目標舵角に基づく制御信号は、ECU3より伝達比可変ユニット12に出力される。この制御信号により伝達比可変ユニット12の電動モータ4を駆動し、電動モータ4が転舵輪17に対して目標舵角に対応した転舵角を与える。そして、ECU3は、出力角センサ14より転舵輪17の実際の転舵角を検出し、確実に目標舵角に対応した転舵角を転舵輪17に与えることができるようにフィードバック制御する。この際、ソレノイドコイル2は、オン状態であり、連結ピン21を回転軸41の軸方向と平行な方向に後退(図2の反減速機構5側)させている。つまり、モータハウジング44とロータ42との連結は解除されている。
次に、図3に基づいて、伝達比可変操舵装置1の構成について説明する。
伝達比可変操舵装置1は、ソレノイドコイル2、ECU3、電動モータ4及び減速機構5から構成されている。
ソレノイドコイル2は、励磁コイルを成し、後述するECU3のソレノイド駆動回路32に接続されている。ソレノイド駆動回路32からの駆動信号によってソレノイドコイル2に電流を流すことで、上述の連結ピン21を作動させる。
ECU3は、制御部を成し、上述の舵角センサ6及び車載LAN7からの情報に基づいて、ソレノイドコイル2及び電動モータ4に流れる電流を制御するものである。また、ECU3は、EEPROM30、マイコン31、ソレノイド駆動回路32、リレー33、駆動回路34、クランプ手段35a、電源回路35b、電圧検出回路36、電流検出回路37、通信I/F38、舵角検出回路39、モータ駆動回路50、電流検出回路51、モータ端子電圧検出回路52及び電気角検出回路53から構成されている。
EEPROM30は、後述するマイコン31の回転角演算手段で演算した入力軸11と出力軸13との間の回転角(絶対角)を記憶するものである。
マイコン31は、制御素子を成し、舵角センサ6及び車載LAN7からの情報が入力され、入力された情報に基づいて、ソレノイドコイル2及び電動モータ4に流れる電流を制御する制御信号を発するものである。また、マイコン31は、相対角センサで検出した入力軸11と出力軸13との間の相対角が入力され、入力された入力軸11と出力軸13との間の相対角に基づいて入力軸11と出力軸13との間の回転角(絶対角)を演算する回転角演算手段(図示せず)と、回転角演算手段で演算した回転角が書き込まれるメモリ(図示せず)と、メモリに書き込まれている回転角をEEPROM30に記憶させるための記憶補助手段(図示せず)とを有している。なお、マイコン31の記憶補助手段は、伝達比可変操舵装置1の停止時に、メモリに記憶されている回転角をEEPROM30に記憶させる。
ソレノイド駆動回路32は、マイコン31からの制御信号に基づき、ソレノイドコイル2に流れる電流を制御して連結手段21を作動させるためのものであって、リレー33を介してバッテリ8と接続されている。
リレー33は、バッテリ8とソレノイド駆動回路32との間に設けられる。また、リレー33は、オンすることで、バッテリ8とソレノイド駆動回路32とを接続させる。さらに、リレー33は、オフすることで、バッテリ8とソレノイド駆動回路32との接続を遮断させる。
駆動回路34は、マイコン31からの信号によって、リレー33をオンもしくはオフさせるためのものである。
クランプ手段35aについては、リレー9、33と電源回路35bとの間に設けられ、バッテリ8及び発電機8aからの電圧をクランプさせるものである。このクランプ手段35aは、本発明の特徴部分であるため後述する。
電源回路35bは、クランプ手段35aとIGスイッチ9及びリレー33とを介してバッテリ8に接続されている。また、電源回路35bは、バッテリ8からの電力をEEPROM30及びマイコン31の作動範囲の電圧(以下、第1の所定電圧という)クランプし、クランプした第1の所定電圧をEEPROM30及びマイコン31に供給させるためのものである。さらに、電源回路35bは、図5に示すように、クランプ手段35aから出力電圧がマイコン31の作動電圧以上(第2の所定電圧以上)であるときに、マイコン31への電力供給を停止させる(自らの作動信号であるRESET信号をオフさせる)自己保護機能を有している。
電圧検出回路36は、バッテリ8の電圧値を検出し、検出した検出値をマイコン31に入力している。
電流検出回路37は、バッテリ8からモータ駆動回路50に電流を供給すると共に、その電流値を検出し、検出した電流値をマイコン31に入力している。
通信I/F38は、車載LAN7からの車速信号及びエンジン回転数信号をマイコン31が認識できるように変換し、この変換した車速信号及びエンジン回転数信号をマイコン31に入力している。また、通信I/F38は、図示していないが、IGスイッチ9を介してバッテリ8に接続されている。
舵角検出回路39は、舵角センサ6からの信号をマイコン31が認識できるように変換し、この変換した舵角をマイコン31に入力している。また、舵角検出回路39は、図示していないが、IGスイッチ9を介してバッテリ8に接続されている。
モータ駆動回路50は、三相ブリッジ回路を構成する6つのスイッチングトランジスタを有し、マイコン31からの制御信号に基づいて、6つのスイッチングトランジスタをデューティー制御して電動モータ4を駆動させるものである。
電流検出回路51は、モータ駆動回路50の6つのスイッチングトランジスタに流れる電流を検出し、検出した電流値をマイコン31に入力している。
モータ端子電圧検出回路52は、モータ駆動回路50の6つのスイッチングトランジスタの電圧を検出し、検出した電圧値をマイコン31に入力している。
電気角検出回路53は、減速機構5と出力軸13を介して接続される出力角センサ14で検出した転舵角をマイコン31が認識できるように変換し、この変換した転舵角信号をマイコン31に入力している。
次に、図4〜図6に基づき、本発明の特徴部分であるクランプ手段35aの回路構成について説明する。
クランプ手段35aは、周知のクランプ回路であり、図4に示すように、ダイオード351、352、スイッチングトランジスタ353、ツェナーダイオード354、355、トランジスタ356、357、抵抗358及びコンデンサ359から構成されている。
ダイオード351は、入力側がIGスイッチ9と接続され、出力側がスイッチングトランジスタ353と接続されており、IGスイッチ9を介してバッテリ8及び発電機8a(例えば、オルタネータ)から電圧が入力される。
ダイオード352は、入力側がリレー33と接続され、出力側がスイッチングトランジスタ353と接続されており、リレー33を介してバッテリ8及び発電機8aから電圧が入力される。
スイッチングトランジスタ353は、入力端子がダイオード351、352の出力側と接続され、出力端子が電源回路35bに接続されている。また、スイッチングトランジスタ353のゲート端子が抵抗358を介してグランドに接続され、且つトランジスタ357のコレクタ端子に接続されている。そして、スイッチングトランジスタ353は、ゲート端子に電圧が印加されることでオフする。
ツェナーダイオード354は、スイッチングトランジスタ353を過電圧から保護するものであり、スイッチングトランジスタ353の入力端子とゲート端子との間に設けられている。
ツェナーダイオード355は、スイッチングトランジスタ355の出力端子とトランジスタ356のベース端子との間に設けられ、スイッチングトランジスタ353の出力端子からの出力電圧が所定値以上となると、トランジスタ356をオンさせる。
トランジスタ356は、エミッタ端子がグランドに接続され、コレクタ端子がスイッチングトランジスタ357のベース端子に接続されている。
トランジスタ357は、エミッタ端子がダイオード351、352の出力側及びスイッチングトランジスタ353の入力端子に接続され、上述したように、コレクタ端子がスイッチングトランジスタ353のゲート端子に接続されている。
抵抗358は、一端がスイッチングトランジスタ353のゲート端子に接続され、他端がグランドに接続されている。
コンデンサ359は、電力蓄積手段を成し、一端がスイッチングトランジスタ353の出力端子及びツェナーダイオード355の一端に接続され、他端がグランドに接続されており、スイッチングトランジスタ353の出力端子から出力される電圧が蓄積される。
なお、トランジスタ356、357及びツェナーダイオード355がスイッチングトランジスタ353をスイッチング動作させ、特許請求の範囲のスイッチング素子駆動手段を成している。
ここで、クランプ手段35aの作動について説明する。
発電機8aから過電圧が発生していない正常時には、トランジスタ357がオフしており、スイッチングトランジスタ353がオンしている。そのため、バッテリ8及び発電機8aからの入力電圧Vinがクランプされずに、入力電圧Vinが電源回路35bに出力される。なお、発電機8aから過電圧が発生していない正常時とは、バッテリ8及び発電機8aからクランプ手段35aに入力される入力電圧Vinが電源回路35bの作動範囲の最大電圧である第2の所定電圧よりも小さいときである。
一方、車両の走行中にバッテリ8の端子外れ等が発生すると、発電機8aからは、Gパルス(ジャイアントパルス)と呼ばれる過電圧が発生し、図5に示すように、バッテリ8及び発電機8aからの入力電圧Vinが第2の所定電圧よりも大きくなる(図5のt1時)。この際、スイッチングトランジスタ353は、オンしているため、クランプ手段35aのスイッチングトランジスタ353の出力端子からの出力電圧が急激に増大する。さらに、コンデンサ359には、第2の所定電圧よりも大きい出力電圧が蓄積される。このことから、ツェナーダイオード355に印加される印加電圧が増大するため、トランジスタ356がオンされると共に、トランジスタ357もオンされることで、スイッチングトランジスタ353のゲート端子に電圧が印加され、スイッチングトランジスタ353がオフされる。そのため、スイッチングトランジスタ353の出力端子からは、出力電圧が出力されなくなる。この際、スイッチングトランジスタ353はオフされていることから、コンデンサ359に蓄積された第2の所定電圧よりも大きい電圧が時間経過と共に放電して低下していくため、ツェナーダイオード355の印加電圧も低下していく。そして、ツェナーダイオード355の印加電圧が所定電圧以下(例えば、第2の所定電圧以下)となると、トランジスタ356がオフされると共に、トランジスタ357もオフされることで、スイッチングトランジスタ353のゲート端子には、電圧が印加されなくなる。これにより、スイッチングトランジスタ353が再度オンされ、出力端子から出力電圧が出力される。
クランプ手段35aは、上述した作動を繰り返し行い、図6に示すように、第2の所定電圧以上である入力電圧Vinを第2の所定電圧よりも小さく、且つ第1の所定電圧よりも大きい電圧Vcr(第3の所定電圧)にクランプさせて電源回路35bに出力する(図6のt1〜t2参照)。即ち、クランプ手段35aは、第2の所定電圧以上である入力電圧Vinを電源回路35bの作動範囲の電圧にクランプさせて電源回路35bに出力する。
[実施例1の効果]
従来の伝達比可変操舵装置では、図5に示すように、発電機8aから第2の所定電圧よりも大きい過電圧が直接、電源回路35bに供給されると(t1時)、電源回路35bが自己保護機能によって自らの作動信号であるRESET信号をHからLに切り替えることで、マイコン31及びEEPROM30への電力供給が停止されてしまい、(t1〜t2間)マイコン31の記憶補助手段がメモリに記憶されている入力軸11と出力軸13との間の回転角をEEPROM30に記憶させることができない。
しかしながら、本実施例の伝達比可変操舵装置1は、バッテリ8及び発電機8aと電源回路35bとの間に、第2の所定電圧よりも大きい過電圧を第1の所定電圧よりも大きく、且つ第2の所定電圧よりも小さい第3の所定電圧(Vcr)にクランプするためのクランプ手段35aが設けられていることから、電源回路35bに第2の所定電圧よりも大きい過電圧が直接供給されることがない。そのため、発電機8aから第2の所定電圧よりも大きい過電圧が発生したとしても、電源回路35bが自己保護機能によってマイコン31及びEEPROM30への電力供給を停止することを防止できる。これにより、電源回路35bを大型にすることなく、マイコン31の記憶補助手段がメモリに記憶されている入力軸11と出力軸13との間の回転角をEEPROM30に記憶させることができる。従って、信頼性の高い伝達比可変操舵装置1を提供することができる。
さらに、クランプ手段35aが第2の所定電圧よりも大きい過電圧をマイコン31の作動範囲の電圧である第1の所定電圧以下にクランプさせるためには、大型なツェナーダイオード355及びトランジスタ356、357を用いることが必要になるが、本実施例のクランプ手段35aは、第2の所定電圧よりも大きい過電圧を第1の所定電圧よりも大きく、且つ第2の所定電圧よりも小さい第3の所定電圧(Vcr)にクランプさせることから、クランプ手段の大型化及びコストの増加を招くことを抑制できる。
図7は、本実施例の伝達比可変操舵装置1全体の回路構成を示したブロック図である。図8は、本実施例のクランプ手段35bの回路構成を示した回路図である。ここでは、実施例1と同様な箇所は省略し、相違する部分についてのみ説明する。
本実施例では、図7及び図8に示すように、マイコン31は、クランプ手段35aのトランジスタ356のベース端子に接続されており、トランジスタ356をスイッチング動作させるための制御信号を生成する。即ち、マイコン31は、トランジスタ356をオンもしくはオフさせる制御信号を生成する。さらに、マイコン31は、クランプ手段35aから電源回路35bに入力される電圧を検出する電源回路電圧検出手段(図示せず)を有している。
なお、トランジスタ356のベース端子は、マイコン31と接続されているため、実施例1でのツェナーダイオード355は省いている。
次に、マイコン31の作動について説明する。
発電機8aから過電圧が発生していない正常時には、電圧検出回路36からマイコン31に入力される電圧が第2の所定電圧以下である。このことから、マイコン31は、トランジスタ356をオフさせる制御信号を生成し、生成した制御信号をトランジスタ356のベース端子に出力する。これにより、トランジスタ356がオフされるため、トランジスタ357もオフしており、スイッチングトランジスタ353のゲート端子に電圧が印加されない。そのため、スイッチングトランジスタ353はオンしており、バッテリ8及び発電機8aからの入力電圧Vinがクランプされずに、入力電圧Vinが電源回路35bに出力される。
一方、車両の走行中にバッテリ8の端子外れ等が発生すると、発電機8aからは、Gパルス(ジャイアントパルス)と呼ばれる過電圧が発生し、図5に示すように、バッテリ8及び発電機8aからの入力電圧Vinが第2の所定電圧よりも大きくなる。マイコン31は、電圧検出回路36により入力電圧Vinが第2の所定電圧よりも大きいことを判断し、トランジスタ356をオンさせる制御信号を生成してトランジスタ356のベース端子に出力する。これにより、トランジスタ356がオンされると共に、トランジスタ357もオンされることで、スイッチングトランジスタ353のゲート端子に電圧が印加され、スイッチングトランジスタ353がオフされる。そのため、スイッチングトランジスタ353の出力端子からは、出力電圧が出力されなくなる。この際、スイッチングトランジスタ353はオフされていることから、コンデンサ359に蓄積された第2の所定電圧よりも大きい電圧が時間経過と共に放電して低下していくため、クランプ回路35aから電源回路35bに入力される電圧も低下していく。そして、マイコン31は、電源回路電圧検出手段によって、クランプ回路35aから電源回路35bに入力される電圧が所定電圧以下(例えば、第2の所定電圧以下)であることを判断し、トランジスタ356をオフさせる制御信号を生成し、生成した制御信号をトランジスタ356のベース端子に出力する。これにより、トランジスタ356がオフされると共に、トランジスタ357もオフされることで、スイッチングトランジスタ353のゲート端子に電圧が印加されなくなる。これにより、スイッチングトランジスタ353が再度オンされ、出力端子から出力電圧が出力される。
マイコン31は、上述した作動を繰り返し行い、図6に示すように、第2の所定電圧以上である入力電圧Vinを第2の所定電圧よりも小さく、且つ第1の所定電圧よりも大きい電圧Vcr(第3の所定電圧)にクランプさせる。即ち、マイコン31は、クランプ手段35aを制御して第2の所定電圧以上である入力電圧Vinを電源回路35bの作動範囲の電圧にクランプさせる。
以上説明したように、本実施例では、マイコン31の作動によって、第2の所定電圧以上である入力電圧Vinを第2の所定電圧よりも小さく、且つ第1の所定電圧よりも大きい電圧Vcr(第3の所定電圧)にクランプさせることができるため、実施例1と同様の効果を得ることができる。
図9は、本実施例の発電機8aから過電圧が発生した場合におけるマイコン31での処理手順を示したフローチャートである。
本実施例でのマイコン31の作動について、図9のフローチャートに基づき説明する。なお、本実施例は、実施例1もしくは実施例2に適用される。
ステップS101では、電源回路35bに入力される電圧、即ち電源回路電圧検出手段によりクランプ手段35aから出力される第3の所定電圧Vcrを検出し、第3の所定電圧Vcrに基づいて発電機8aから過電圧が発生しているか否かを判断する。
なお、クランプ手段35aのトランジスタ356、357等は、発電機8aから過電圧が発生した場合に、予め設定された第3の所定電圧Vcrにクランプされるようなものが用いられている。そのため、ここでは、クランプ手段35aのトランジスタ356、357等の特性ばらつきを考慮して、図6に示すように、第3の所定電圧Vcrが第1閾値電圧Va以下で、且つ第2の閾値電圧Vb以上であるか否かを判断する。そして、第3の所定電圧Vcrが第1閾値電圧Va以下で、且つ第2の閾値電圧Vb以上である場合には、ステップS104に進み、第3の所定電圧Vcrが第1閾値電圧Va以下で、且つ第2の閾値電圧Vb以上でない場合には、ステップS102に進む。
ステップS102では、ステップS101で第3の所定電圧Vcrが第1閾値電圧Va以下で、且つ第2の閾値電圧Vb以上でないと判断していることから、発電機8aから過電圧が発生していないと認識し、クランプ回路35aのスイッチングトランジスタ353をオンさせて、通常制御を行う。なお、具体的には、トランジスタ356をオフさせるための制御信号を生成し、生成した制御信号をトランジスタ356に出力する。そして、ステップS103に進む。
ステップS103では、IGスイッチ9がオンされているか否かを判断し、オンされている場合には、ステップS101に戻り、オフされた場合には、処理を終了する。
ステップS104では、ステップS101で第3の所定電圧Vcrが第1閾値電圧Va以下で、且つ第2の閾値電圧Vb以上であると判断していることから、発電機8aから過電圧が発生していると認識し、即座にソレノイドコイル2に電流を流すことを停止させて、連結ピン21を係合部42aに挿入させる。これにより、入力軸11と出力軸13とが連結される。そして、ステップS105に進む。なお、この際、電動モータ4の駆動、即ち電流を流すことも停止させる。
ステップS105では、記憶補助手段がメモリに記憶されている入力軸11と出力軸13との間の回転角(絶対角)をEEPROM30に記憶させ、処理を終了する。
本実施例の伝達比可変操舵装置1のマイコン31は、第3の所定電圧Vcrが第1閾値電圧Va以下で、且つ第2の閾値電圧Vb以上であると判断すると、発電機8aから過電圧が発生していると認識し、即座にソレノイドコイル2に電流を流すことを停止させて、連結ピン21を係合部42aに挿入させる。さらに、記憶補助手段がメモリに記憶されている入力軸11と出力軸13との間の回転角(絶対角)をEEPROM30に記憶させることから、発電機8aから発生する過電圧に対して、伝達比可変操舵装置1の安全性を確保することができる。
図10は、本実施例の発電機8aから過電圧が発生した場合におけるマイコン31での処理手順を示したフローチャートである。なお、本実施例は、実施例1もしくは実施例2に適用される。
本実施例でのマイコン31の作動について、図10のフローチャートに基づき説明する。
図10に示すように、本実施例では、図9のフローチャートにステップS201〜ステップS203を追加している。
ステップS201では、ステップS101で第3の所定電圧Vcrが第1閾値電圧Va以下で、且つ第2の閾値電圧Vb以上でないと判断していることから、発電機8aから過電圧が発生していないと認識し、カウンタKIGが所定カウンタ値K1以上であるか否かを判断する。カウンタKIGが所定カウンタ値K1以上である場合には、ステップS104に進み、カウンタKIGが所定カウンタ値K1よりも小さい場合には、ステップS202に進む。なお、所定カウンタ値K1は、予め所定値に設定されている。
ステップS202では、ステップS201でカウンタKIGが所定カウンタ値K1よりも小さいと判断しているため、カウンタKIGをインクリメントし、ステップS102に進む。
ステップS203では、カウンタKIGを0に初期化し、処理を終了する。
本実施例の伝達比可変操舵装置1のマイコン31は、第3の所定電圧Vcrが第1閾値電圧Va以下で、且つ第2の閾値電圧Vb以上であると判断すると、発電機8aから過電圧が発生していると認識し、カウンタKIGが予め設定された所定カウンタ値以上になるまで通常制御を続ける。そして、カウンタKIGが所定カウンタ値以上となると、ソレノイドコイル2に電流を流すことを停止させて、連結ピン21を係合部42aに挿入させる。即ち、マイコン31は、第3の所定電圧Vcrが第1閾値電圧Va以下で、且つ第2の閾値電圧Vb以上である状態が所定時間継続してからソレノイドコイル2に電流を流すことを停止させて、連結ピン21を係合部42aに挿入させる。さらに、記憶補助手段がメモリに記憶されている入力軸11と出力軸13との間の回転角(絶対角)をEEPROM30に記憶させることから、マイコン31が発電機8aから過電圧が発生したことを誤判断することを抑制でき、伝達比可変操舵装置1の信頼性を確保することができる。
図11は、本実施例の発電機8aから過電圧が発生した場合におけるマイコン31での処理手順を示したフローチャートである。なお、本実施例は、実施例2のみに適用される。
本実施例でのマイコン31の作動について、図11のフローチャートに基づき説明する。
図10に示すように、本実施例では、図9のフローチャートのステップS101をステップS301に変更し、ステップS302を追加している。
ステップS301では、第3の所定電圧Vcrが第3閾値電圧Vc以上であるか否かを判断する。そして、第3の所定電圧Vcrが第3閾値電圧Vc以上である場合には、ステップS302に進み、第3の所定電圧Vcrが第3閾値電圧Vc以上でない場合には、ステップS102に進む。
なお、第3閾値電圧Vcは、図6に示すように、第2の閾値電圧Vbよりも小さく、且つクランプ手段35aかでクランプしていない正常電圧よりも大きい電圧に予め設定されている。
ステップS302では、ステップS301で第3の所定電圧Vcrが第3閾値電圧Vc以上であると判断していることから、発電機8aから過電圧が発生したと推定し、クランプ手段35aのスイッチングトランジスタ353をオフさせる制御信号をトランジスタ356に出力し、ステップS104に進む。
なお、電源回路35bには、バッテリ8及び発電機8aからの電圧が供給されなくなるが、クランプ手段35aのコンデンサ359に蓄積された電圧が電源回路35bを介してマイコン31及びEEPROM30に供給される。
そして、上述したステップS104により、即座にソレノイドコイル2に電流を流すことを停止させて、連結ピン21を係合部42aに挿入させる。さらに、ステップS105により、記憶補助手段がメモリに記憶されている入力軸11と出力軸13との間の回転角(絶対角)をEEPROM30に記憶させる。
本実施例の伝達比可変操舵装置1のマイコン31は、第3の所定電圧Vcrが第3閾値電圧Vc以上であると判断すると、発電機8aから過電圧が発生したと推定し、クランプ手段35aのスイッチングトランジスタ353をオフさせる制御信号をトランジスタ356に出力して、即座にソレノイドコイル2に電流を流すことを停止させて、連結ピン21を係合部42aに挿入させる。さらに、ステップS105により、記憶補助手段がメモリに記憶されている入力軸11と出力軸13との間の回転角(絶対角)をEEPROM30に記憶させる。このことから、マイコン31が発電機8aから過電圧が発生したことを推定することで、実施例3の構成よりも早く伝達比可変操舵装置1を停止させることができ、より伝達比可変操舵装置1の安全性を確保できる。
また、クランプ手段35aのスイッチングトランジスタ353をオフさせる制御信号をトランジスタ356に出力することで、電源回路35bにバッテリ8及び発電機8aからの電圧が供給されなくなるが、クランプ手段35aのコンデンサ359に蓄積された電圧がマイコン31及びEEPROM30に供給されるため、マイコン31の記憶補助手段がメモリに記憶されている入力軸11と出力軸13との間の回転角(絶対角)をEEPROM30に記憶させることができる。
車両の操舵機構の構成図である。 伝達比可変操舵装置の伝達比可変ユニットの軸方向断面図である。 伝達比可変操舵装置全体の回路構成を示したブロック図である。(実施例1) 本実施例のクランプ手段の回路構成を示した回路図である。(実施例1) 発電機から過電圧が発生した場合に、クランプ手段に入力される入力電圧Vinの時間に対する電圧波形を示している。(実施例1) 発電機から過電圧が発生した場合に、クランプ手段が電源回路に出力する出力電圧Vcrの時間に対する電圧波形を示している。(実施例1) 伝達比可変操舵装置全体の回路構成を示したブロック図である。(実施例2) 本実施例のクランプ手段の回路構成を示した回路図である。(実施例2) 発電機から過電圧が発生した場合におけるマイコンでの処理手順を示したフローチャートである。(実施例3) 発電機から過電圧が発生した場合におけるマイコンでの処理手順を示したフローチャートである。(実施例4) 発電機から過電圧が発生した場合におけるマイコンでの処理手順を示したフローチャートである。(実施例5)
符号の説明
1…伝達比可変操舵装置、2…ソレノイドコイル、3…ECU、4…電動モータ、8…バッテリ、30…EEPROM、31…マイコン、35a…クランプ手段、35b…電源回路

Claims (6)

  1. ステアリングに接続される入力軸と、
    転舵輪側に接続される出力軸と、
    前記入力軸の回転角に対して前記出力軸の回転角を可変させる電動モータと、
    前記入力軸と前記出力軸との間の相対角を検出する相対角検出手段と、
    前記相対角検出手段で検出した前記相対角に基づいて絶対角を演算する回転角演算手段と、
    前記回転角演算手段で演算した前記絶対角を記憶するための不揮発性の記憶手段と、
    前記記憶手段に前記絶対角を記憶させるための記憶補助手段を有し、前記出力軸の回転角を可変させるために、前記電動モータの駆動を制御する制御部と、
    電源及び前記電源の電力供給を補助する発電機から供給される電圧が正常であるときに、前記電源及び前記発電機から供給される電圧を前記制御部の作動範囲の電圧である第1の所定電圧以下にクランプさせて前記制御部に供給する電源供給手段とを備えた伝達比可変操舵装置において、
    前記電源及び前記発電機及び前記電源供給手段と電気的に接続され、前記電源及び前記発電機から供給される電圧が異常である第2の所定電圧以上のときに、前記電源及び前記発電機から供給される電圧を前記第1の所定電圧よりも大きく、且つ前記第2の所定電圧よりも小さい第3の所定電圧にクランプさせて前記電源供給手段に供給するクランプ手段を有していることを特徴とする伝達比可変操舵装置。
  2. 前記クランプ手段は、入力端子が前記電源及び前記発電機と電気的に接続され、出力端子が前記電源供給手段に電気的に接続されるスイッチング素子を有し、
    前記スイッチング素子のスイッチング動作によって、前記電源及び前記発電機から供給される電圧を前記第3の所定電圧にクランプさせることを特徴とする請求項1記載の伝達比可変操舵装置。
  3. 前記クランプ手段は、一端が前記スイッチング素子の出力端子及び前記電源供給手段と電気的に接続され、且つ他端がグランドに接続される電力蓄積手段と、
    前記電力蓄積手段に蓄積された電圧に基づいて、前記スイッチング素子をスイッチング動作させるスイッチング素子駆動手段とを有していることを特徴とする請求項2記載の伝達比可変操舵装置。
  4. 前記制御部は、前記スイッチング素子と電気的に接続され、且つ前記スイッチング素子のスイッチング動作を制御するための制御信号を生成することを特徴とする請求項2記載の伝達比可変操舵装置。
  5. 前記入力軸と前記出力軸とを連結する連結手段と、前記入力軸と前記出力軸との連結を断つために前記連結手段を作動させるための励磁コイルと、前記電源及び前記発電機から供給される電圧を検出する電圧検出手段とを有し、
    前記制御部は、前記連結手段を作動させるために、前記励磁コイルに流れる電流を制御し、前記電圧検出手段で検出した電圧が前記第2の所定電圧以上であるとき、直ちに前記電動モータの駆動及び前記励磁コイルに電流を流すことを停止させ、
    前記記憶補助手段が前記絶対角を前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の伝達比可変操舵装置。
  6. 前記入力軸と前記出力軸とを連結する連結手段と、前記入力軸と前記出力軸との連結を断つために前記連結手段を作動させるための励磁コイルと、前記電源及び前記発電機から供給される電圧を検出する電圧検出手段とを有し、
    前記制御部は、前記連結手段を作動させるために、前記励磁コイルに流れる電流を制御し、前記電圧検出手段で検出した電圧が前記第2の所定電圧以上である状態が所定時間継続したときに、前記電動モータの駆動及び前記励磁コイルに電流を流すことを停止させ、
    前記記憶補助手段が前記絶対角を前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の伝達比可変操舵装置。
JP2003422904A 2003-12-19 2003-12-19 伝達比可変操舵装置 Expired - Fee Related JP4349120B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003422904A JP4349120B2 (ja) 2003-12-19 2003-12-19 伝達比可変操舵装置
US10/990,418 US7086495B2 (en) 2003-12-19 2004-11-18 Transmission-ratio-varying steering apparatus
DE602004022243T DE602004022243D1 (de) 2003-12-19 2004-11-24 Lenkung mit variabler Unterstüzung
EP04027892A EP1544076B1 (en) 2003-12-19 2004-11-24 Transmission-ratio-varying steering apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003422904A JP4349120B2 (ja) 2003-12-19 2003-12-19 伝達比可変操舵装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005178597A JP2005178597A (ja) 2005-07-07
JP4349120B2 true JP4349120B2 (ja) 2009-10-21

Family

ID=34510696

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003422904A Expired - Fee Related JP4349120B2 (ja) 2003-12-19 2003-12-19 伝達比可変操舵装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7086495B2 (ja)
EP (1) EP1544076B1 (ja)
JP (1) JP4349120B2 (ja)
DE (1) DE602004022243D1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100667157B1 (ko) * 2004-12-13 2007-01-12 한국전자통신연구원 텔레매틱스 단말기의 전원 공급 장치
DE102005042153A1 (de) * 2005-09-06 2007-03-08 Zf Lenksysteme Gmbh Elektrisches Servolenksystem eines Kraftfahrzeugs
JP2007161157A (ja) * 2005-12-15 2007-06-28 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置
JP2007236075A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Mitsubishi Electric Corp 電動パワーステアリング制御装置
DE102007023082A1 (de) * 2007-05-16 2008-11-20 Zf Lenksysteme Gmbh Verfahren zur Prüfung eines Verriegelungszustands einer mechanischen Sperre eines Elektomotors
DE102010041133A1 (de) * 2010-09-21 2012-03-22 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Vorrichtung zum Betreiben eines Bordnetzes eines Fahrzeugs
JP5609547B2 (ja) * 2010-10-29 2014-10-22 日本精機株式会社 車両用電源回路
JP5488420B2 (ja) * 2010-11-18 2014-05-14 日本精工株式会社 モータ角度検出装置
US11689326B2 (en) * 2020-07-29 2023-06-27 Infineon Technologies Ag Diverse sensor measurement with analog output
JP2023062908A (ja) * 2021-10-22 2023-05-09 株式会社デンソー 制御装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2619262B1 (fr) * 1987-08-06 1994-09-23 Crouzet Sa Dispositif de protection d'un equipement contre les surtensions induites sur une ligne lui etant raccordee
EP0407938A3 (en) * 1989-07-13 1991-04-24 Siemens Aktiengesellschaft Circuit for protecting electrical equipment against overvoltage
DE4110495A1 (de) * 1991-03-30 1992-10-01 Teves Gmbh Alfred Schaltungsanordnung zum schutz vor ueberspannungen
DE59405829D1 (de) * 1993-09-15 1998-06-04 Papst Motoren Gmbh & Co Kg Anordnung mit einem über eine Halbleiteranordnung kommutierten kollektorlosen Gleichstrommotor
JPH08103025A (ja) * 1994-09-30 1996-04-16 Mitsubishi Electric Corp 負荷管理制御装置
US6164150A (en) * 1997-05-23 2000-12-26 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle steering apparatus
GB2334600A (en) * 1998-02-24 1999-08-25 Lucas Ind Plc Pre-regulated power supplies for ECUs
JP3518590B2 (ja) 1998-11-04 2004-04-12 トヨタ自動車株式会社 車両用操舵制御装置
JP3983128B2 (ja) * 2002-07-26 2007-09-26 株式会社ジェイテクト 車両用操舵制御システム
JP4067901B2 (ja) * 2002-07-26 2008-03-26 株式会社ジェイテクト 車両用操舵制御システム
JP2004330883A (ja) * 2003-05-07 2004-11-25 Denso Corp 伝達比可変操舵装置

Also Published As

Publication number Publication date
US7086495B2 (en) 2006-08-08
EP1544076A2 (en) 2005-06-22
EP1544076A3 (en) 2007-10-03
JP2005178597A (ja) 2005-07-07
DE602004022243D1 (de) 2009-09-10
EP1544076B1 (en) 2009-07-29
US20050133295A1 (en) 2005-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8248010B2 (en) Motor driving device, electric power steering device using the same and method for detecting failure in the same
US9573622B2 (en) Rotational angle detecting device and electric power steering device using the same
WO2014203300A1 (ja) モータ制御装置、これを使用した電動パワーステアリング装置及び車両
JP6119475B2 (ja) 車載用モータ制御装置
JP4230348B2 (ja) 回転検出装置
EP2383882B1 (en) Motor control device
JP6825250B2 (ja) 車載システム
CN104880146A (zh) 转动角检测装置以及使用其的电动转向装置
JP4349120B2 (ja) 伝達比可変操舵装置
US11760284B2 (en) Electronic control unit and power supply system
JP4680042B2 (ja) 制御回路装置
JP2012029462A (ja) 電力変換装置
US10348237B2 (en) Motor driving device
JP5310579B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
WO2021065761A1 (ja) 回転電機制御装置
JP7128950B2 (ja) モータアクチュエータ
US11031880B2 (en) Power converter, motor driving unit, and electric power steering device
JP4351924B2 (ja) 車載用モータ制御装置及びパワーステアリング装置。
JP4414997B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4148870B2 (ja) 伝達比可変操舵装置
CN212258835U (zh) 电力转换装置、马达模块以及电动助力转向装置
CN212413082U (zh) 电力转换装置、马达模块以及电动助力转向装置
JP3932176B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JPWO2019049449A1 (ja) 電力変換装置、モータモジュールおよび電動パワーステアリング装置
JP7067337B2 (ja) モータ制御装置及びこれを備えた電動パワーステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081002

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081202

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20081204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090630

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090713

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120731

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4349120

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120731

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130731

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees