JP2014190109A - 電気錠 - Google Patents

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Hiroshi Shimamoto
博司 島本
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Abstract

【課題】電気錠の状態判別中での突入電流の発生を抑制することができる電気錠を提供する。
【解決手段】本発明の一実施形態に係る電気錠10は、錠止機構11と、駆動部12と、入力部13と、判別回路14と、規制部15とを具備する。駆動部12は、錠止機構11を駆動する電磁アクチュエータ121と、電磁アクチュエータ121の通電を制御する駆動回路122とを有する。判別回路14は、入力部13に接続され、錠止機構11の施解錠状態及び扉の開閉状態を含む状態判別を制御ユニット20により実行可能に構成される。規制部15は、駆動部12に設けられ、入力部13への電源投入後、制御ユニット20による上記状態判別が完了するまで電磁アクチュエータ121の起動を規制する。
【選択図】図4

Description

本発明は、扉の開閉状態や施解錠状態を判別する判別回路を備えた電気錠に関する。
電気錠は、その用途に応じて種々の電磁アクチュエータを採用している。電気錠には、デッドボルトの移動を電磁アクチュエータにより制御するものの他、扉枠側においてデッドボルトを係止するストライクを電磁アクチュエータにより制御する、いわゆる電気ストライクも含まれる。電磁アクチュエータにはソレノイドあるいはモータが採用され、電気錠の種別によって使い分けられる。
電気錠とそれを制御するための制御盤とを備えた電気錠システムにおいて、電気錠の種別及び施解錠状態、並びに扉の開閉状態の判別を2線式のアダプタを用いて実現する技術が知られている(例えば下記特許文献1,2参照)。
特許第2927358号公報 特許第3089616号公報
2線式のアダプタを用いた電気錠システムにおいては、システムの立ち上げ時に錠種判別や電気錠の施解錠状態の判別が実行される。このとき電磁アクチュエータにも駆動電流が通電されるため、電気錠の状態判別中に電磁アクチュエータの起動に伴う突入電流が発生し、電気錠の状態判別を適正に行うことができなくなる場合がある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、電気錠の状態判別中での突入電流の発生を抑制することができる電気錠を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る電気錠は、錠止機構と、駆動部と、入力部と、判別回路と、規制部とを具備する。
上記錠止機構は、扉に取り付けられ、上記扉を施錠又は解錠することが可能に構成される。
上記駆動部は、上記錠止機構を駆動する電磁アクチュエータと、上記電磁アクチュエータの通電を制御する駆動回路とを有する。
上記入力部は、上記駆動部に接続され、制御ユニットから供給される電源が入力される。
上記判別回路は、上記入力部に接続され、上記錠止機構の施解錠状態及び上記扉の開閉状態を含む状態判別を上記制御ユニットにより実行可能に構成される。
本発明の一実施形態に係る電気錠システムを示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る電気錠の内部構成を示すブロック図である。 上記電気錠の構成の変形例を示す図である。 上記電気錠における駆動回路の構成例を示す回路図である。 上記電気錠システムの作用の説明図である。
本発明の一実施形態に係る電気錠は、錠止機構と、駆動部と、入力部と、判別回路と、規制部とを具備する。
上記錠止機構は、扉に取り付けられ、上記扉を施錠又は解錠することが可能に構成される。
上記駆動部は、上記錠止機構を駆動する電磁アクチュエータと、上記電磁アクチュエータの通電を制御する駆動回路とを有する。
上記入力部は、上記駆動部に接続され、制御ユニットから供給される電源が入力される。
上記判別回路は、上記入力部に接続され、上記錠止機構の施解錠状態及び上記扉の開閉状態を含む状態判別を上記制御ユニットにより実行可能に構成される。
上記規制部は、上記駆動部に設けられ、上記入力部への電源投入後、上記制御ユニットによる上記状態判別が完了するまで上記電磁アクチュエータの起動を規制する。
上記電気錠は、規制部によって、電気錠の状態判別が完了するまで電磁アクチュエータの起動を規制することで、上記状態判別時に突入電流が発生することを防止する。これにより電気錠の適正な状態判別を実施することが可能となり、電気錠の適正な動作を確保することができる。
上記規制部は、例えば、上記駆動回路への電源入力を遅延させる遅延回路を含む。
これにより電磁アクチュエータの起動を電気的に遅延させることが可能となり、電気錠の構成を簡素化することができる。
上記駆動回路は、上記電磁アクチュエータの通電を制御するスイッチング素子を含んでもよい。この場合、上記規制部は、上記スイッチング素子の入力段に接続されたCR並列回路を含む。
上記構成により、上記CR回路の時定数を適宜の値に設定することで、電磁アクチュエータの起動遅延時間を所望の値に設定することができる。
上記駆動回路及び上記判別回路は、典型的には、上記入力部に対して並列的に接続される。この場合、入力部は、2線式の線路で構成されてもよいし、駆動部及び判別回路に各々接続される複数の端子で構成されてもよい。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電気錠システムを示す概略図である。図2は、電気錠の内部構成を示すブロック図である。
本実施形態に係る電気錠システム100は、扉Dに設置される電気錠10と、電気錠10を制御する制御ユニット20と、電気錠10と制御ユニット20との間に接続されたアダプタ30とを有する。
[電気錠]
電気錠(電気錠ユニット)10は、錠止機構11と、駆動部12と、入力部13と、判別回路14とを有する。
錠止機構11は、扉Dの自由側端縁部に取り付けられ、扉Dを施錠又は解錠することが可能に構成される。錠止機構11は、典型的にはデッドボルトやそれを含む周辺部品が挙げられるが、勿論これに限られない。
駆動部12は、図2に示すように、錠止機構11を駆動する電磁アクチュエータ121と、電磁アクチュエータ121の通電を制御する駆動回路122とを有する。
一般に、電気錠は、電磁アクチュエータの種類により大きく3種類に分類される。第1の分類は、電磁アクチュエータとしてソレノイドあるいはロータリソレノイドを用いる電気錠である(以下、第一種電気錠ともいう)。第一種電気錠は、施錠又は解錠のため連続的に通電し、解錠又は施錠時には電流を絶つ。以下前者を施錠時連続通電型電気錠、後者を解錠時連続通電型電気錠ともいう。
第2の分類は、電磁アクチュエータとして双安定型のラッチングソレノイド(いわゆるプッシュプルソレノイド)を用いる電気錠である(以下、第二種電気錠ともいう)。第二種電気錠は、施錠あるいは解錠時短時間直流を通電すると電磁アクチュエータが作動し、その作動位置を主に磁気的に保持する。そのため施錠あるいは解錠状態を保つためさらに通電する必要はない。なお、この第二種電気錠には、その機構上、施錠時又は解錠時に正負の異なる電圧を印加するものと、施錠又は解錠に拘わらず同じ極性の電圧を印加することにより、施錠機構が施錠状態及び解錠状態を交互にとるものとの2種類がある。そこで以下前者を瞬時通電有極型電気錠と、後者を瞬時通電無極型電気錠とも称する。
第3の分類は、電磁アクチュエータとして直流モータを用いる電気錠である(以下、第三種電気錠ともいう)。第三種電気錠は、デッドボルトをマイクロモータにより駆動するので錠止が確実であり、重要な部屋の電気錠として多用されている。
本実施形態において電気錠10は第三種電気錠で構成される。すなわち電磁アクチュエータ121は、直流モータで構成される。なおこれに限られず、電気錠10は、第一種あるいは第二種電気錠で構成されてもよい。
一方、駆動回路122は、施錠用駆動回路122aと、解錠用駆動回路122bと、逆流防止用のダイオードD1,D2とを有する。駆動回路122は上述の例に限られず、他の回路で構成されてもよい。
施錠用駆動回路122aは、直流モータで構成された電磁アクチュエータ121を例えば正転させることで、錠止機構11のデッドボルトを解錠位置から施錠位置へ移動させる。反対に、解錠用駆動回路122bは、電磁アクチュエータ121を逆転させることで、錠止機構11のデッドボルトを施錠位置から解錠位置へ移動させる。
次に、入力部13は、アダプタ30との接続部を構成し、本実施形態では6つの入出力端子T1,T2,T3、T4,T5,T6を有する。端子T1及びT2は、駆動部12の通電端子及び電気錠10の錠種判別端子として機能する。端子T3及びT4は、扉Dの開閉状態の判別端子として機能し、端子T5及びT6は錠止機構11の施解錠状態の判別端子として機能する。
判別回路14は、扉Dが開状態(開扉状態)であるか閉状態(閉扉状態)であるかを判定するための第1の判別回路部141と、錠止機構11が施錠状態であるか解錠状態であるかを判定するための第2の判別回路部142とを有する。
第1の判別回路部141は、端子T3と端子T4との間に接続された開閉扉スイッチS1と閉扉抵抗R1との直列回路を含む。開閉扉スイッチS1は、扉Dの開閉状態を検出する検出器40の出力に応じて開閉するように構成される。検出器40は、例えば、扉Dに取り付けられたリードスイッチで構成される。開閉扉スイッチS1は、開扉時にオフ、閉扉時にオンとなるように構成される。
第2の判別回路部142は、端子T5と端子T6との間に接続された施解錠スイッチS2と、施錠抵抗R21と、解錠抵抗R22とを含む。施解錠スイッチS2は、端子T5と端子t1との間を接続し端子T5と端子t2との間の接続を遮断する第1の状態と、端子T5と端子t2との間を接続し端子T5と端子t1との間の接続を遮断する第2の状態との間で切り替え可能に構成される。施錠抵抗R21及び解錠抵抗R22は端子T5,T6との間に並列的に接続され、施錠抵抗R21は端子t1に直列に接続され、解錠抵抗R22は端子t22に直列に接続される。
施解錠スイッチS2は、錠止機構11を構成するデッドボルトの進退に伴って切り替わるように構成されている。上記デッドボルトは、上述のように電磁アクチュエータ121の駆動により進退し、施解錠スイッチS2は、当該デッドボルトとの接触により上記第1の状態から第2の状態へ、あるいは上記第2の状態から第1の状態へ機械的に切り替えられる。
[制御ユニット]
制御ユニット20は、アダプタ30を介して電気錠10へ電力を供給し、電気錠10を監視すると共に、ドアDの外表面に設置された操作部50(図1)の操作に応じた電気錠の施解錠を制御する。操作部50は、例えば、テンキー入力操作盤、カードリーダ等を含み、室外又は屋外から入場するユーザによって操作される。
上述のように一般に電気錠は、電磁アクチュエータの種類によって幾つかに分類されるが、これらの電気錠のそれぞれに専用のコントローラ(制御ユニット)を製造することは種々煩雑な事態が生じる。そこで通常では、あらゆる型の電磁アクチュエータに対応できる1種類の汎用型のコントローラを製造し、このコントローラの電力供給部を接続される電気錠の種類に応じて適切に設定し、上記した5種類の電気錠のそれぞれに対応できるようにしている。
上記汎用型のコントローラにおいては、電磁アクチュエータを適切に設定してこれらに供給される直流電圧が一定に設定されると共に、直流電源と電気錠との間に論理回路を利用した電力供給制御装置が挿設される。これにより上記汎用型のコントローラは、例えば施錠時連続通電型の電気錠の場合には、施錠信号は発生したとき直流電圧を連続的に電磁アクチュエータに印加し、また、例えば瞬時通電有極型の電気錠の場合には、解錠信号発生時、所定の極性の直流電圧を極短時間電磁アクチュエータに印加するように作動する。
上述のように電気錠システム100は、電気錠10の施解錠の状態変化によって切り替わる施解錠スイッチS2を介して、それぞれ電磁アクチュエータ121に並列に、かつ選択的に接続される施錠抵抗R21及び解錠抵抗R22と、扉Dの開閉に伴って切り替わる開閉扉スイッチS1を介して、電磁アクチュエータ121に接続される開扉抵抗(本例では無限大)及び閉扉抵抗R1とを有する。電気錠システム100は、これらの抵抗の抵抗値を電磁アクチュエータ121のそれよりも大きく、かつ相互に相異なる値に設定して電気錠10の状態観測器を構成し、この状態観測器と電磁アクチュエータ121とを並列に接続したものに、電気錠10の制御及び監視の目的に応じて、それぞれ直流電圧及び交流電圧を切り替えて印加する。
本実施形態の電気錠システム100は、直流電圧の印加時には抵抗値の大きい状態観測器を直流電流がほとんど流れず、電磁アクチュエータ121の作動にはほとんど影響がない。また交流電圧印加時には電磁アクチュエータ121のコイルのインピーダンスが状態観測器のそれより格段に大きくなり、交流電流である観測電流の大部分が状態観測器を流れる。そこで本実施形態の電気錠システム100は、施解錠及び扉の開閉の状態変化に応じて施解錠スイッチS2及び開閉扉スイッチS1が切り替わり、電源側から見た状態観測器の合成抵抗値が状態に応じて変化することを利用して、観測電流を測定することにより、制御ユニット20側から電気錠10の状態を監視する。
[アダプタ]
アダプタ30は、電気錠10と制御ユニット20との間を接続するケーブルや回路基板を含む各種部材で構成される。上述のように電気錠10は6線式(勿論これに限られず、端子数に応じて適宜変更可能であり、例えば7線、8線、9線式等で構成されてもよい)であるのに対して、制御ユニット20は2線式で構成される。そこで本実施形態のアダプタ30は、電気錠10の線数を制御ユニット20の線数に変換する2線式のアダプタで構成される。
なお電気錠10は、図3に示すように2線式の電気錠で構成されてもよい。この場合も判別回路14は、駆動部12と並列して入力部13に接続される。
すなわち本実施形態のアダプタ30は、電気錠10の入力部13に接続される6線式の接続部31と、制御ユニット20に接続される2線式の接続部32とを有する。アダプタ30は、2線式制御ユニット20の電源供給ラインを、本例では6線に分岐して入力部13の各端子T1〜T6へ接続する、変換ケーブルとして機能する。これにより電気錠10と制御ユニット20との間に接続される配線数の削減を図ることができる。
2線式のアダプタ30を用いた本実施形態の電気錠システム100においては、システムの立ち上げ時に電気錠10の錠種判別や施解錠状態の判別が実行される。このとき電磁アクチュエータ121にも実際に駆動電流が通電されて錠種が確定される。判別された錠種は、制御ユニット20の内蔵メモリ(例えば不揮発性メモリ)に格納される。
電気錠システム100の初期設定は、例えば以下のように実施される。
まず制御ユニット20において、通電直後に判別回路14を用いて電気錠10の施解錠状態及び開閉扉状態が検知される(状態判別)。このとき配線ラインの短絡も検知できるように、短い通電時間(例えば0.5ms以下)で電流検出閾値も例えば1A以下と低く抑えられている。これにより過電流によるダメージから制御ユニット20を保護することが可能となる。
状態判別動作が終了すると、制御ユニット20に接続された電気錠10の電磁アクチュエータ121が上記第一種〜第三種のいずれの電気錠に該当するかを識別するための錠種判別が、制御ユニット20において実行される。ここでは、実際に電磁アクチュエータ121を駆動するため大きな電流閾値(例えば2A以上)が設定される。このとき2線のどちらを正極にすると施錠あるいは解錠になるかも検出される。通電時間も、電磁アクチュエータ121が十分駆動できる時間(例えば1秒〜3秒)に設定される。
ここで、電気錠10の状態判別中に電磁アクチュエータ121の起動に伴うの突入電流が発生し、電気錠の状態判別を適正に行うことができなくなる場合がある。例えば電磁アクチュエータの起動時にデッドボルトが所定位置にない状態で電源が投入されたとき、電気錠の状態判別中にモータ起因の突入電流が発生しやすい。
そこで本実施形態の電気錠10は、電気錠10の状態判別中に上記突入電流が発生することを防止するための規制部15を有する。以下、規制部15の詳細について説明する。
[規制部]
規制部15は、駆動部12に設けられ、入力部13への電源投入後、制御ユニット20による電気錠10の状態判別が完了するまで電磁アクチュエータ121の起動を規制するように構成されている。これにより電気錠10の適正な状態判別を実施することが可能となり、電気錠10の適正な動作を確保することができる。
本実施形態において規制部15は、駆動回路122への電源入力を遅延させる遅延回路で構成される。このように駆動回路122への電源入力を遅延させることで、電磁アクチュエータ121の起動を規制することができる。また規制部15を遅延回路で構成することにより、電気錠10の構成を複雑化することなく上記作用を容易に実現することができる。
図4A,Bは、施錠用駆動回路122a及び解錠用駆動回路122bの構成例をそれぞれ示す回路図である。なお駆動回路122の構成は以下の例に限定されない。
図4Aに示す施錠用駆動回路122aにおいて、施錠時には、入力部13の端子T1−T2間には例えば24Vの駆動電圧が印加される。ここでは施錠時に端子T1が端子T2よりも高電位となるように駆動電圧が印加される。端子T1−T2間に駆動電圧が印加された状態で、駆動制御スイッチS21が図中実線で示すNO端子側に接続されると共にNC端子側と切断されると、駆動制御信号経路L1を介して、駆動トランジスタTr1(スイッチング素子)のベース端子に高レベルの駆動制御信号が入力される。そして駆動トランジスタTr1はオン状態となり、電磁アクチュエータ(直流モータ)121が正回転する。
駆動トランジスタTr1は、NPN型トランジスタで構成される。駆動制御スイッチS21は、例えばデッドボルトの移動に伴って開閉するメカスイッチで構成され、当該デッドボルトが解錠位置にあるときにNO端子側と接続され、施錠位置にあるときにNC端子側と接続される。したがって電磁アクチュエータ121の駆動によりデッドボルトが解錠位置から施錠位置へ移動すると、駆動制御スイッチS21は図中二点鎖線で示すNC端子側に接続されると共にNO端子側と切断される。これにより駆動トランジスタTr1はオフ状態となり、電磁アクチュエータ121の回転が停止する。
一方、解錠時は、図4Bに示すように、端子T2が端子T1よりも高電位となるように駆動電圧が印加される。端子T1−T2間に駆動電圧が印加された状態で、駆動制御スイッチS22が図中実線で示すNO端子側に接続されると共にNC端子側と切断されると、駆動制御信号経路L2を介して、駆動トランジスタTr2(スイッチング素子)のベース端子に高レベルの駆動制御信号が入力される。そして駆動トランジスタTr2はオン状態となり、電磁アクチュエータ(直流モータ)121が逆回転する。
駆動トランジスタTr2は、NPN型トランジスタで構成される。駆動制御スイッチS22は、例えばデッドボルトの移動に伴って開閉するメカスイッチで構成され、当該デッドボルトが施錠位置にあるときにNO端子側と接続され、解錠位置にあるときにNC端子側と接続される。したがって電磁アクチュエータ121の駆動によりデッドボルトが施錠位置から解錠位置へ移動すると、駆動制御スイッチS22は図中二点鎖線で示すNC端子側に接続されると共にNO端子側と切断される。これにより駆動トランジスタTr2はオフ状態となり、電磁アクチュエータ121の回転が停止する。
なお図4A,Bにおいて符号D1,D2は逆流防止用のダイオードであり、R31,R32は、駆動トランジスタTr1,Tr2のベース−エミッタ端子間にそれぞれ接続された抵抗素子であり、ベース端子を安定化させてトランジスタTr1,Tr2を確実にオフにする目的で接続される。
施錠用駆動回路122a及び解錠用駆動回路122bには、規制部15a,15bがそれぞれ設けられる。規制部15a,15bはそれぞれ、駆動トランジスタTr1,Tr2の入力段に接続されたCR並列回路で構成される。
すなわち規制部15aは、駆動制御スイッチS21と駆動トランジスタTr1のベース端子との間に接続された抵抗R11と、抵抗R11の出力側と駆動トランジスタTr1のエミッタ端子との間に接続されたコンデンサC11とを有する。
同様に規制部15bは、駆動制御スイッチS22と駆動トランジスタTr2のベース端子との間に接続された抵抗R12と、抵抗R12の出力側と駆動トランジスタTr2のエミッタ端子との間に接続されたコンデンサC12とを有する。
規制部15a,15bは、コンデンサC11,C12の容量値と抵抗R11,R12の抵抗値との積で定義される時定数を有し、入力部13への電源投入後、当該時定数に基いて定まる時間をおいて駆動トランジスタTr1,Tr2の駆動を遅延させる。これにより電磁アクチュエータ121の起動時に発生し得る突入電流から、状態判別中の制御ユニット20を保護することが可能となる。なおコンデンサC11,C12に充電された電荷は、駆動制御スイッチS21、S22がNC端子側に切り替えられた後に放電される。
コンデンサC11,C12の各容量値、抵抗R11,R12の各抵抗値はそれぞれ同一に設定されてもよいし、異なる値に設定されてもよい。抵抗R11,R12は駆動トランジスタTr1,Tr2を大電流から保護するための抵抗素子を兼ねるが、専用の抵抗素子を別途接続してもよい。
上述のように電気錠10の状態判別では、制御ユニット20の保護を目的とする配線の短絡も検出するため、電流閾値が小さく抑えられる。このため状態判別時にノイズとなり得る突入電流の発生を有効に阻止する必要がある。そこで本実施形態では、入力部13へ電源投入後、少なくとも上記状態判別が完了するまでは電磁アクチュエータ121の起動(駆動トランジスタTr1,Tr2の駆動)を規制して、状態判別処理の実行中における突入電流の発生を防止するように構成される。
図5は、状態判別の実行期間とモータ(電磁アクチュエータ121)の起動開始時間との関係の一例を示すタイミングチャートである。入力部13への電源投入と同時に状態判別の処理が開始され、その処理の完了後、モータが起動される。このため、電源が投入されてからモータが起動するまでの遅延時間ΔTは、状態判別に要する時間Δtよりも長いことが必要とされる。Δtの大きさは特に限定されず、例えば0.5ms以下とされる。したがって規制部15a,15bを構成する遅延回路の時定数は、Δtよりも長い遅延時間ΔTが確保される値に設定される。
電気錠の状態判別の完了後に実行される錠種判別では、状態判別のように突入電流を遅らせる必要は必ずしもない。すなわち錠種判別時の電流閾値が突入電流の電流値よりも大きければ、錠種判別時に突入電流が発生しても影響を受けることはない。したがってΔTは、電気錠システムの動作に支障をきたさない範囲で適宜に設定可能である。
以上のように本実施形態によれば、電気錠10の状態判別時に電磁アクチュエータ121に起因する突入電流の発生を阻止することができる。これにより電気錠システムの状態判別を適正に実施できるとともに、電気錠の状態判別中に発生する突入電流から制御ユニットを効果的に保護することができる。
以上、本技術の実施形態について説明したが、本技術は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば以上の実施形態では、規制部15として、施錠用駆動回路122a及び解錠用駆動回路122bにそれぞれ設けられた遅延回路で構成したが、駆動トランジスタTr1,Tr2の駆動を制御する制御回路を別途設置し、当該制御回路にオン遅延タイマ等の遅延機能を組み込んでもよい。また適宜のリレー回路を用いて駆動トランジスタの起動タイミングを遅らせてもよい。
また以上の実施形態では、電磁アクチュエータ121に直流モータが採用された電気錠(第三種電気錠)を例に挙げて説明したが、電磁アクチュエータにソレノイドが採用された電気錠(第一種あるいは第二種電気錠)についても本発明は適用可能である。
10…電気錠
11…錠止機構
12…駆動部
13…入力部
14…判別回路
15…規制部
20…制御ユニット
30…アダプタ
100…電気錠システム
121…電磁アクチュエータ
122…駆動回路

Claims (4)

  1. 扉に取り付けられ、前記扉を施錠又は解錠することが可能に構成された錠止機構と、
    前記錠止機構を駆動する電磁アクチュエータと、前記電磁アクチュエータの通電を制御する駆動回路とを有する駆動部と、
    前記駆動部に接続され、制御ユニットから供給される電源が入力される入力部と、
    前記入力部に接続され、前記錠止機構の施解錠状態及び前記扉の開閉状態を含む状態判別を前記制御ユニットにより実行可能に構成された判別回路と、
    前記駆動部に設けられ、前記入力部への電源投入後、前記制御ユニットによる前記状態判別が完了するまで前記電磁アクチュエータの起動を規制する規制部と
    を具備する電気錠。
  2. 請求項1に記載の電気錠であって、
    前記規制部は、前記駆動回路への電源入力を遅延させる遅延回路を含む
    電気錠。
  3. 請求項1に記載の電気錠であって、
    前記駆動回路は、前記電磁アクチュエータの通電を制御するスイッチング素子を含み、
    前記規制部は、前記スイッチング素子の入力段に接続されたCR並列回路を含む
    電気錠。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の電気錠であって、
    前記駆動回路及び前記判別回路は、前記入力部に対して並列的に接続される
    電気錠。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105756441A (zh) * 2016-05-06 2016-07-13 中国工程物理研究院电子工程研究所 原位溅射型单次试开固态密码锁
CN105804519A (zh) * 2016-05-06 2016-07-27 中国工程物理研究院电子工程研究所 原位焊接型单次试开固态密码锁

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