JP2005065442A - 駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両のパワーウインドウなどのモータをリレー方式で駆動する駆動装置であって、水没時にも、電食や誤動作等が生じ難く、操作に応じた動作が確実に実現される駆動装置を提供する。
【解決手段】 正転用リレーと逆転用リレーのコイル2a,3aの両端子をそれぞれ短絡させるための短絡ラインLS1,LS2と、これら短絡ラインをそれぞれ開閉するトランジスタ21,22と、装置の水没を検出してトランジスタ21,22を両方ともオン状態とする手段(水没検出用パッド28,29など)と、例えば正転用リレーコイル2aの通電ライン上に接続され、正転方向のモータの作動を操作部が指令した操作状態になると閉状態となる通電用スイッチ接点25と、正転側短絡ラインLS1上に接続され、通電用スイッチ接点25が閉状態になる動作に連動して開状態となる短絡解除用スイッチ接点30とを備えた構成とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両のパワーウインドウ開閉用などのモータを駆動する駆動装置に係り、車両の海などへの転落などによる水没事故が生じた場合でも、電食や誤動作が生じ難く、しかも操作に応じた動作が確実に実現される信頼性の高い駆動装置に関する。
一般に、車両のパワーウインドウ(特に運転席側ウインドウ)などの開閉機構の制御方式としては、挟み込み検出時のウインドウの自動反転機能(挟み込み防止機能)等を実現する電子制御が主流になっている。このため、前記開閉機構の駆動源であるモータに適宜電源供給してその動作を制御する駆動装置としては、例えば特許文献1〜3に示されるように、リレーによる駆動方式を採用し、マイクロコンピュータ(以下、マイコンという)を含む制御回路を備えたものが一般的になっている。
即ち、基本的にこの種の駆動装置は、例えば図2(a)又は(b)に示すように、モータ1に電源供給してモータ1をそれぞれ正転方向(例えば車両ウインドウを開けるDOWN方向)又は逆転方向(例えば車両ウインドウを閉じるUP方向)に駆動するための二つのリレー2,3と、モータ1の正転方向又は逆転方向の作動を指令するための操作スイッチ4,5と、この操作スイッチ4,5の操作入力を受けてリレー2,3を制御する制御回路6とを有する。
ここで、各リレーは、それぞれ励磁用のリレーコイル2a,3aと、例えばコモン端子(以下、C端子という。),ノーマルオープン端子(以下、NO端子という。)及びノーマルクローズド端子(以下、NC端子という。)を有する接点部2b,3bとよりなり、リレーコイルの通電(即ち、励磁)が行われていない非作動状態ではC端子とNC端子が接続された状態となり、リレーコイルの通電が行われた作動状態ではC端子とNO端子が接続された状態となる。
これらリレー2,3のNO端子は、電源ラインL1(電源の高電位側に接続されたライン;例えば12V)に接続され、NC端子は、グランドラインLGに接続されている。またリレーのC端子は、モータコイルの両端子のうちのいずれか一方(正転又は逆転を実現する所定の端子)に接続されている。
また操作スイッチ4,5は、車両の運転者などが操作可能な共通の操作部(揺動する操作ノブなど)の操作により作動するスイッチ接点(ノーマルオープン型のいわゆるa接点)を有する。各スイッチ接点は、C端子が例えばグランドラインLGに接続され、NO端子が制御回路6の入力端子に接続されるとともに、プルアップ抵抗を介して例えば電源ラインL2に接続されている。
また制御回路6は、各リレーコイル2a,3aの通電ライン上(図2(a)ではグランド側、図2(b)では高電位側)にそれぞれ設けられたスイッチング素子(この場合、図2(a)ではNPN型トランジスタ7,8、図2(b)ではPNP型トランジスタ9,10)と、このスイッチング素子を駆動制御する処理回路11(例えば、ワンチップのマイコンを含むもの)とを備える。
この処理回路11は、操作スイッチ4,5の各NO端子の端子電圧を読み込み、操作部が何れかの向きに操作されたか否かの判定を行い、その判定結果に応じて所定のリレーコイルの通電制御(即ち、モータの正転又は逆転の駆動制御)を実行する。即ち処理回路11は、操作部が例えば一方向(正転を指令する方向)に操作されて、操作スイッチ4のC端子と一方のNO端子が接続された状態になると、このNO端子の端子電圧がグランドレベルとなることで、モータ1を例えば正転させる操作指令が入力されたと判定し、正転側のスイッチング素子(トランジスタ7又は9)をオンする駆動信号を出力する。そして、正転側のスイッチング素子がオンすると、正転側のリレー2が作動して、そのリレー2のC端子とNO端子を介して、モータコイルの両端子のうちの一方(正転側の端子)だけが電源ラインL1に接続されて、モータが例えば正転する。
なお、例えば車両のパワーウインドウでは、車種又は座席(特に運転席側ウインドウ)によっては、オート動作機能(例えば操作ノブを大きく開方向に操作すると、操作ノブの操作を止めても、全開位置までウインドウが自動的に動作する機能)が設けられる。この場合には、操作スイッチの接点としてオート動作用の接点がさらに設けられ、この接点がオンすると(即ち、オート動作が指令されると)、処理回路11の制御で何れかのリレーが全開又は全閉位置まで駆動され続け、指令された方向のオート動作が実現される構成となっている。
特開平11−36700号公報 特開平11−62383号公報 特開平11−131908号公報
しかし、上記従来の駆動装置においては、水没時にリレーコイルの下流側でリークが発生した場合、そのリーク抵抗によっては、何れか一方又は両方のリレーがユーザの意思に無関係にオンして、ウインドウが勝手に作動したり、ウインドウがユーザの操作に応じて作動しなくなったりする問題があった。
そこで、特許文献1には、水没時にウインドウが勝手に動作する問題を解消するため、水没を検出して両リレーを同時にオンしてモータコイルの両端子を何れも電源ラインに接続する技術が開示されている。しかしこの場合には、水没時にモータコイルの両端子側が高電位(バッテリー電圧)になるため、グランドレベルである筐体(車両のボディ)へのリークによるモータコイルやその通電ラインを構成する回路導体等の電食(電気の流れにより生じる腐食)が著しく促進される弊害や、万が一、モータ通電ラインを構成するハーネスがドアとボディの間に挟み込まれていた場合などには、水没時に両リレーが同時にオンされた時点で発煙又は発火が発生する恐れがあるという問題がある。
なお、パワーウインドウなどの車両におけるシステムの駆動装置では、車両全体がグランド電位を占める中で、バッテリー電圧を出力する端子その他の回路導体は、水没時の電食の進行が非常に早く、水没時に最終的には腐食してオープンに至って本来の機能を満足しなくなるため、それによりシステムの誤動作を招く恐れがある。また、バッテリー電圧を出力する端子等の周囲では、バッテリー電圧とグランド電位の間での電気分解のため、水没時に電荷の流れが急速に始まり、周辺の回路が水没時にリークし易く、それにより誤動作を引き起こす可能性が高いという問題がった。
また、特許文献1の技術では、水没時に操作に応じたモータの動作を確実に実現することができないという問題もある。
次に、特許文献2,3には、ウインドウの開方向の操作時に、ウインドウの閉方向のリレーコイルを短絡させることによって、水没時でもウインドウの開方向の動作がユーザ操作に応じて実現されるようにした技術が開示されている。しかしこの技術では、水没時にユーザが操作していないにもかかわらずウインドウが何れかの方向に勝手に動作してしまう誤動作を防止できない。
そこで本発明は、車両のパワーウインドウ開閉用などのモータを駆動する駆動装置に係り、車両の海への転落などによる水没事故が生じた場合でも、モータの勝手な動作が防止できるとともに、電食や誤動作が生じ難い駆動装置を提供することを主目的としている。またさらに、水没時でも、操作に応じた動作が確実に実現される信頼性の高い駆動装置を提供することを目的としている。
本願の駆動装置は、モータに電源供給してそれぞれモータを正転又は逆転させる正転用リレーと逆転用リレーを有し、モータの正転方向又は逆転方向の動作を指令する操作部の作動状態に応じて、前記二つのリレーのうちのいずれか一方を作動させてモータを正転方向又は逆転方向に駆動する駆動装置であって、
本装置の水没を検出する水没検出手段と、
前記正転用リレーと逆転用リレーのコイルの両端子をそれぞれ短絡させるための正転側短絡ライン及び逆転側短絡ラインと、
これら正転側短絡ラインと逆転側短絡ラインをそれぞれ開閉する正転側短絡用スイッチング素子及び逆転側短絡用スイッチング素子と、
前記水没検出手段が水没を検出すると、前記正転側短絡用スイッチング素子及び逆転側短絡用スイッチング素子を両方ともオン状態とする短絡制御手段とを備えたものである。
ここで、「モータ」とは、電力によって機械的な駆動力を出力するアクチュエータであって、必ずしも回転型モータに限られず、例えばリニアモータであってもよいことはいうまでもない。また、「正転」又は「逆転」とは、「モータ」の一方向又は他方向の動作を意味し、必ずしも一方向又は他方向の回転運動に限定されるものでない。
また、「水没検出手段」は、例えば、水没により水が浸入し易いところに設けられ水没によるリークが発生し易いように構成された導体(オープン端子、パッド、スイッチ端子、HIC端子、パターンギャップ等)よりなり、この導体を介して発生するリークによってこの導体に接続した出力端子の電圧が水没前後で変化するように構成されたものである。
また、「短絡制御手段」は、前記水没検出手段の検出信号により各短絡用スイッチング素子を駆動するものであれば、特に回路構成その他を限定されるものではなく、例えば、前記水没検出手段の出力電圧によって、各短絡用スイッチング素子を構成するトランジスタのベース電圧を直接制御して駆動する単純な回路よりなるものでもよいし、前記水没検出手段の検出信号を受けて短絡用スイッチング素子の駆動制御処理を行うマイコン(例えば、ワンチップマイコン、或いはその他)を含む回路、或いはマイコンを含まない回路であってもよい。また、上記「短絡制御回路」を構成する部分は、本装置の回路の少なくとも一部をASIC化又はカスタムIC化する場合、このICのチップ内に組み込む態様とすることも可能であり、小型化等の面ではこの態様が有効である。
本願の駆動装置では、装置が水没すると、水没検出手段がこれを検出し、短絡制御手段が正転側短絡用スイッチング素子及び逆転側短絡用スイッチング素子を両方ともオン状態とする。このため水没時には、正転用リレーと逆転用リレーのコイルの両方を短絡状態として各リレーを両方ともオフ状態とすることが可能であり、これにより水没によりモータが勝手に動作することを防止できる。しかも水没時に、非操作状態であれば、モータコイル端子の電位を両方ともグランド電位に安定的に維持できるので、前述の電食やリークの促進による発火や周辺回路の誤動作の問題が解消できる。
次に、本願の好ましい態様は、前記正転用リレーと逆転用リレーのうちの少なくとも何れか一方の通電ライン上に接続され、接続された通電ラインに係る方向のモータの作動を前記操作部が指令した操作状態になると閉状態となる通電用スイッチ接点と、
前記正転側短絡ラインと逆転側短絡ラインのうち、前記通電用スイッチ接点が接続された通電ラインの側の短絡ライン上に接続され、前記通電用スイッチ接点が閉状態になる動作に連動して開状態となる短絡解除用スイッチ接点とを備えたものである。
ここで、「通電ライン」とは、リレーコイルの高電位側端子を電源の高電位側に接続するライン、又はリレーコイルの低電位側端子をグランド側(アース又は電源の低電位側)に接続するラインを意味し、上記「通電用スイッチ接点」とは、リレーコイルの両端子が電源の高電位側とグランド側に接続された状態を形成してリレーコイルに通電する(リレーを駆動する)ためのスイッチ接点を意味する。
このような態様であると、上記通電用スイッチ接点と短絡解除用スイッチ接点が設けられた側のリレーに係る方向のモータの操作が水没時であっても確実に可能となる。操作部がその方向の動作を指令する操作状態になると、前記通電用スイッチ接点が閉状態となってその方向に係るリレーコイルの両端子が通電ライン上に接続され、しかも前記短絡解除用スイッチ接点の働きでそのリレーコイルの短絡状態が解除されるため、そのリレーコイルが確実に駆動されて、モータが操作方向に確実に動作するからである。
なお、上述したような通電用スイッチ接点と短絡解除用スイッチ接点は、両方向について設けられてもよいし、片方向についてのみ設けられてもよい。車両のパワーウインドウの場合には、例えば車両からの乗員の脱出等を容易にすべく、少なくともウインドウの開方向に設けて、ウインドウ開方向の操作の信頼性を確保することが好ましい。
本発明の駆動装置によれば、水没によるリークでモータが勝手に作動してしまう誤動作が防止できるとともに、既述した電食や発火等の問題が解消され、水没時の動作が安定するという優れた効果が得られる。さらに請求項2記載の態様であれば、モータを操作部の操作に応じて確実に動作させることができるという効果も得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本例の駆動装置(車両のパワーウインドウの駆動装置)の回路構成の要部を示す図である。なお、装置の外観やスイッチの操作部の機械的構造などは図示省略している。また、図2に示した従来の装置と同様の構成要素には、同符号を使用して説明を省略する。また以下では、ウインドウの開方向がモータ1の正転方向であるとして説明する。
本装置は、図1に示すように、トランジスタ21(TR1)と、トランジスタ22(TR2)と、トランジスタ23(TR3)と、トランジスタ24(TR4)と、正転用スイッチ接点25(DOWNSW)と、逆転用スイッチ接点26(UPSW)と、オートスイッチ接点27(AUTOSW)と、水没検出用パッド28,29と、短絡解除用スイッチ接点30と、ショート防止用ヒューズ31,32と、制御処理回路40とを備える。
また図1において、符号33〜38で示すものは、分圧用又はプルダウン或いはプルアップ用の抵抗であり、符号39で示すものは、電流逆流防止用のダイオードである。
トランジスタ21(TR1)は、正転用リレー2のコイル2aの高電位側端子と低電位側端子を短絡させるための短絡ラインLS1上に接続されて、この短絡ラインLS1を開閉する正転側短絡用スイッチング素子である。
トランジスタ22(TR2)は、逆転用リレー3のコイル3aの高電位側端子と低電位側端子を短絡させるための短絡ラインLS2上に接続されて、この短絡ラインLS2を開閉する逆転側短絡用スイッチング素子である。
トランジスタ23(TR3)は、正転用リレー2のコイル2aの低電位側端子とグランド側との間を開閉する正転側通電用スイッチング素子である。
トランジスタ24(TR4)は、逆転用リレー3のコイル3aの低電位側端子とグランド側との間を開閉する逆転側通電用スイッチング素子である。
なおこの場合、トランジスタ21,22はPNP型トランジスタであり、トランジスタ23,24はNPN型トランジスタであるが、例えばFET(電界効果型トランジスタ)によって、これらスイッチング素子を構成してもよい。また、昇圧回路を別途設けることにより、トランジスタ21,22をNPN型トランジスタとすることもできる。
正転用スイッチ接点25(DOWNSW)は、トランジスタ23及びヒューズ31に対して並列に接続され、正転用リレーコイル2aの低電位側端子とグランド側を接続するラインを開閉するもの(コイル2aの通電用スイッチ接点)である。この正転用スイッチ接点25は、操作部がモータ1の正転方向のマニュアル動作又はオート動作を指令した状態にあるときに閉状態となるノーマルオープン型のスイッチ接点(いわゆるa接点)である。
逆転用スイッチ接点26(UPSW)は、操作部がモータ1の逆転方向のマニュアル動作又はオート動作を指令した状態にあるときに閉状態となるa接点である。
オートスイッチ接点27(AUTOSW)は、操作部がモータ1の各方向のオート動作を指令した状態にあるときに閉状態となるa接点である。
この場合、正転用スイッチ接点25、逆転用スイッチ接点26、及びオートスイッチ接点27の一方の端子(高電位側端子)は、図2に示すようにプルアップ抵抗37を介して電源ラインL2(電圧Vdd;例えば5V)に接続されるとともに、分圧抵抗38を介して制御処理回路40の後述する入力端子IMD,IMU,IAに接続され、他方の端子(低電位側端子)はグランドラインLGに接続されている。
水没検出用パッド28,29は、装置の水没により水が浸入し易いところに設けられ、水没によるリークが発生し易いように相互に微小間隔で配置されたパッド状の電極であり、本発明の水没検出手段を構成している。これら水没検出用パッド28,29のうち、一方のパッド29はグランド側に接続され、他方のパッド28は、分圧抵抗34を介してトランジスタ21,22のベース端子に接続されるとともに、分圧抵抗34とプルアップ抵抗33を介して電源ラインL1に接続されている。これにより、水没時には、水没検出用パッド28,29間に発生するリークによって、トランジスタ21,22のベース電圧が高電位から低電位に変化して、トランジスタ21,22がオン状態(閉状態)となる。したがってこの場合には、上記水没検出用パッド28,29を電源ラインL1や上記ベース端子に接続するラインや抵抗33,34が、本発明の短絡制御手段を構成しており、短絡制御手段は、極めて簡素で安価な構成となっている。
短絡解除用スイッチ接点30は、正転側短絡ラインLS1上に、トランジスタ21に対して直列に接続され、正転用スイッチ接点25(通電用スイッチ接点)が閉状態になる動作に連動して開状態となり、正転用リレーコイル2aの短絡状態を強制解除するノーマルクローズド型のスイッチ接点(いわゆるb接点)である。
ショート防止用ヒューズ31,32は、トランジスタ23,24とリレーコイル2a,3aの間にそれぞれ接続された例えばパターンヒューズであり、水没時のリーク或いは制御処理回路40の誤動作等に起因して、短絡ラインLS1,LS2とトランジスタ23,24を経由して電源側とグランド側がショートして大電流が流れるのを阻止する。
制御処理回路40は、マイコンを含む回路であり、信号端子としてIA,IMD,IMU,OD,OUを有する。
このうち、IAは、オートスイッチ接点27の高電位側端子に前述の分圧抵抗38を介して接続されており、オートスイッチ接点27がオンすると電圧が高電位(H)から低電位(L)に変化する入力端子である。
またIMDは、正転用スイッチ接点25の高電位側端子に分圧抵抗38を介して接続された入力端子である。この場合、正転用スイッチ接点25がオンすると、この入力端子IMDの電圧は、高電位から低電位に変化する。
またIMUは、逆転用スイッチ接点26の高電位側端子に分圧抵抗38を介して接続された入力端子である。この場合、逆転用スイッチ接点26がオンすると、この入力端子IMUの電圧は、高電位から低電位に変化する。
またODは、分圧抵抗35を介してトランジスタ23のベース端子に接続され、出力電圧が高電位になることによりトランジスタ23をオンさせ、出力電圧が低電位になることによりトランジスタ23をオフさせる出力端子である。
またOUは、分圧抵抗35を介してトランジスタ24のベース端子に接続され、出力電圧が高電位になることによりトランジスタ24をオンさせ、出力電圧が低電位になることによりトランジスタ24をオフさせる出力端子である。
そして制御処理回路40は、入力端子IA,IMD,IMUの状態によって出力端子OD,OUの出力電圧を変化させることによって、次のような制御を実現する処理機能を有する。
即ち、操作部が非操作状態(入力端子IA,IMD,IMUの電圧が高電位の状態)にあるときには、各通電用スイッチング素子(トランジスタ23,24(TR3,TR4))をオフ状態に維持し、操作部がモータの正転方向のマニュアル動作を指令した操作状態(IMDの電圧のみが低電位の状態)にあるときには、トランジスタ23をオン状態とし、操作部がモータ1の逆転方向のマニュアル動作を指令した操作状態(IMUの電圧のみが低電位の状態)にあるときには、トランジスタ24をオン状態とする。
なお本例では、マニュアル動作時の正転用リレーコイル2aへの通電は、正転用スイッチ接点25の働きにより実現できるので、操作部がモータの正転方向のマニュアル動作を指令した操作状態にあるときに、トランジスタ23をオン状態とする必要は必ずしもなく、正転方向のマニュアル操作時にはトランジスタ23をオフ状態のままとする制御内容でもよい。
また、操作部がモータ1の正転方向のオート動作を指令した操作状態(IMDとIAの電圧が低電位の状態)になると、所定の正転方向オート動作終了タイミング(ウインドウの全開検出時点)までの間、トランジスタ23をオン状態に維持し、操作部がモータ1の逆転方向のオート動作を指令した操作状態(IMUとIAの電圧が低電位の状態)になると、所定の逆転方向オート動作終了タイミング(ウインドウの全閉検出時点)までの間、トランジスタ24をオン状態に維持する。
以上のように構成された本例の駆動装置では、操作部が非操作状態にあるときには、各通電用スイッチング素子(トランジスタ23,24)が制御処理回路40の制御によってオフ状態に維持される。また水没時には、前述した水没検出用パッド28,29等の作用により、各短絡用スイッチング素子(トランジスタ21,22)がオン状態に維持され、各リレーコイル2a,3aが短絡状態に保持される。このため、操作部が非操作状態にあるときには、各リレーコイル2a,3aは非通電状態に維持され、リレー2,3が両方ともオフ状態に維持され、モータ1のコイル両端はグランド側に接続された状態に維持される。特に水没状態では、各リレーコイル2a,3aが短絡されるため、例えば制御処理回路40の誤動作やリーク電流により、操作部が非操作状態であるにもかかわらずトランジスタ23又は24がオン状態に駆動されてしまったような場合でも、各リレー2,3をオフ状態に確実に維持できる。したがって、既述した水没による電食や発火等の問題が解消されるとともに、操作部が非操作状態にあるときには、水没時でもモータ1が勝手に動作することを信頼性高く防止できる。
また、操作部が正転方向に操作されてウインドウの開方向へのマニュアル動作が指令された状態では、正転用スイッチ接点25が閉状態になるとともに、短絡解除用スイッチ接点30が開状態となる。これにより、正転用のリレーコイル2aが電源の高電位側とグランド側との間(即ち、通電ライン上)に接続されるとともに、水没時であっても短絡ラインLS1によるリレーコイル2aの短絡状態が解除されて、リレーコイル2aが確実に駆動される(リレーコイル2aに確実に所定の両端電位差が発生する)。このため、水没状態であっても、モータ1が操作部の操作に応じて正転方向に確実に作動し、ウインドウが確実に開方向に動作する。なお、操作部のこの操作が解除されると、その時点で正転用スイッチ接点25が開状態に戻る(水没状態では短絡解除用スイッチ接点30も閉状態に戻る)ので、この動作は即座に停止されウインドウの開方向へのマニュアル動作が信頼性高く実現される。
また、操作部が逆転方向に操作されてウインドウの閉方向へのマニュアル動作が指令された状態では、逆転用スイッチ接点26が閉状態となり、制御処理回路40の制御によってトランジスタ24がオン状態とされる。これにより、水没状態でなければ、逆転用のリレーコイル3aが通電ライン上に接続されて、リレーコイル3aが確実に駆動されるため、ウインドウの開方向と同様に、ウインドウの閉方向へのマニュアル動作が実現される。
さらに、操作部がモータ1の正転方向のオート動作を指令した操作状態になると、所定のオート動作終了タイミングまでの間(ウインドウが全開となるまでの間)、トランジスタ23がオン状態に維持される。これにより、水没状態でない限り、リレーコイル2aが通電ライン上に接続されて、リレーコイル2aが確実に駆動されるため、モータ1が操作部の操作に応じてオート動作終了タイミングまで確実に正転方向に作動し、ウインドウ開方向へのオート動作が実現される。
また同様に、操作部がモータ1の逆転方向のオート動作を指令した操作状態になると、所定のオート動作終了タイミングまでの間(ウインドウが全閉となるまでの間)、トランジスタ24がオン状態に維持される。これにより、水没状態でない限り、リレーコイル3aが通電ライン上に接続されて、リレーコイル3aが確実に駆動されるため、モータ1が操作部の操作に応じてオート動作終了タイミングまで確実に逆転方向に作動し、ウインドウ閉方向へのオート動作が実現される。
なお、上述したオート動作中に(所定のオート動作終了タイミング前に)、ウインドウの動作を中断して停止させなければならない場合(例えば、操作部が逆向きに操作された場合、或いは異物の挟み込みを検出した場合)には、制御処理回路40の制御処理によって、オンしていたトランジスタをオフ状態に戻せばよい。
つまり、本例の駆動装置によれば、水没事故が生じた場合でも、モータ1が勝手に作動してウインドウが勝手に動作する誤動作が防止されるとともに、操作部の操作に応じて的確にモータ1を作動させてウインドウを開方向に動作(マニュアル動作)させることができる(マイコンが正常動作しない場合も有効)。しかも、水没時にモータコイルの両端がグランド電位に維持されるため、既述した電食や発火等の問題が解消され、水没時の動作が安定するという優れた効果が得られる。また、各リレー2,3を必要以上にオンさせないため、リレーの動作電圧と復帰電圧の関係で、どちらか一方のリレーのみオンする誤動作も防止できるという利点も得られる。
なお、図1に示す回路において、符号X1,X2で示す箇所の回路導体には、防水用のコーティングを施すことが望ましい。そうすれば、この回路導体とトランジスタ21,22を経由して、バッテリ電位がグランド側にリークすることを防止できる。
なお、本発明は上述した形態例に限られず、各種の変形や応用があり得る。
例えば、同様の回路構成で車両のサンルーフやパワーシートの駆動装置を実現し、同様の効果を奏することができる。
また本発明は、オート動作機能を持たない駆動装置や、マイコンを含む制御処理回路を持たない駆動装置に適用することもできる。例えば、図1に示す回路構成において、オートスイッチ接点27、トランジスタ23,24、及び制御処理回路40を削除し、各リレーコイル2a,3aの通電ラインを各スイッチ接点25,26でそれぞれ直接開閉するようにした構成であってもよい。
また上記形態例は、本発明の通電用スイッチ接点とこれに連動する短絡解除用スイッチ接点をモータの正転方向(ウインドウの開方向)についてのみ設けた例であるが、モータの逆転方向(ウインドウの閉方向)についてのみ設けてもよいし、モータの正転方向と逆転方向の両方について設けてもよい。モータの逆転方向に設ければ、水没時にモータの逆転方向の動作も操作に応じて確実に実行される。
また、スイッチ接点の出力信号やトランジスタ駆動信号の態様(アクティブローかアクティブハイ)は、上記形態例に限定されるものではなく、適宜設計変更可能である。
また上記形態例では、各リレーコイル2a,3aの通電ラインの低電位側(グランド側)を開閉して各リレーの通電操作又は通電制御を実行する構成(ローサイド駆動)であるが、原理的にはハイサイド駆動とすることも可能である。但し、通電用のトランジスタを各リレーコイル2a,3aの通電ラインの高電位側に接続してハイサイド駆動する態様の場合には、高電位側に接続したトランジスタにリークによる大電流が流れる恐れが比較的高く、またこの大電流を防止することが比較的困難であるので、そのような観点からは、図1に例示したローサイド駆動の態様が優れている。
また、図1における回路構成では、水没時のリレーコイル2aの通電操作を実現するための通電用スイッチ接点と、制御処理回路40に開方向のマニュアル動作の操作信号を入力するためのスイッチ接点とを、共通のスイッチ接点25により実現しているが、これらは別個のスイッチ接点として設けてもよい。
駆動装置の要部回路構成を示す図である。 従来の駆動装置を示す回路図である。
符号の説明
1 モータ
2 正転用リレー
3 逆転用リレー
2a 正転用リレーのコイル
3a 逆転用リレーのコイル
21 トランジスタ(正転側短絡用スイッチング素子)
22 トランジスタ(逆転側短絡用スイッチング素子)
23 トランジスタ(逆転用高電位側スイッチング素子)
24 トランジスタ(逆転用低電位側スイッチング素子)
25 正転用スイッチ接点(通電用スイッチ接点)
26 逆転用スイッチ接点
28,29 水没検出用パッド(水没検出手段)
30 短絡解除用スイッチ接点
33,34 抵抗(短絡制御手段)
40 制御処理回路
LS1 正転側短絡ライン
LS2 逆転側短絡ライン

Claims (2)

  1. モータに電源供給してそれぞれモータを正転又は逆転させる正転用リレーと逆転用リレーを有し、モータの正転方向又は逆転方向の動作を指令する操作部の作動状態に応じて、前記二つのリレーのうちのいずれか一方を作動させてモータを正転方向又は逆転方向に駆動する駆動装置であって、
    本装置の水没を検出する水没検出手段と、
    前記正転用リレーと逆転用リレーのコイルの両端子をそれぞれ短絡させるための正転側短絡ライン及び逆転側短絡ラインと、
    これら正転側短絡ラインと逆転側短絡ラインをそれぞれ開閉する正転側短絡用スイッチング素子及び逆転側短絡用スイッチング素子と、
    前記水没検出手段が水没を検出すると、前記正転側短絡用スイッチング素子及び逆転側短絡用スイッチング素子を両方ともオン状態とする短絡制御手段と
    を備えたことを特徴とする駆動装置。
  2. 前記正転用リレーと逆転用リレーのうちの少なくとも何れか一方の通電ライン上に接続され、接続された通電ラインに係る方向のモータの作動を前記操作部が指令した操作状態になると閉状態となる通電用スイッチ接点と、
    前記正転側短絡ラインと逆転側短絡ラインのうち、前記通電用スイッチ接点が接続された通電ラインの側の短絡ライン上に接続され、前記通電用スイッチ接点が閉状態になる動作に連動して開状態となる短絡解除用スイッチ接点と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
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JP2014148848A (ja) * 2013-02-01 2014-08-21 Omron Automotive Electronics Co Ltd モータ駆動装置

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