JP2012078332A - 半導体装置、半導体装置の試験方法、及びデータ処理システム。 - Google Patents

半導体装置、半導体装置の試験方法、及びデータ処理システム。 Download PDF

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Abstract

【課題】内部信号線の寄生抵抗値を測定できるようにする。
【解決手段】インターフェースチップとコアチップとを電気的に接続する1又は複数の内部信号線101を備え、インターフェースチップは、内部配線に電流を出力する第1の回路111を有し、コアチップは、第1の内部信号線101に電流を出力する第2の回路121を有し、インターフェースチップは、第1の回路111が出力する電流が流れる上記内部配線に接続される第1の入力端子151aと、第1の内部信号線101のインターフェースチップ内の端部101aに接続される第2の入力端子151bとを有し、第1の入力端子151aの電圧と第2の入力端子151bの電圧との電位差に応じた電圧を出力する判定回路150を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は半導体装置、半導体装置の試験方法、及びデータ処理システムに関し、特に、複数のコアチップとこれを制御するインターフェースチップからなる半導体装置、半導体装置の試験方法、及びデータ処理システムに関する。
DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの半導体装置に要求される記憶容量は年々増大している。この要求を満たすため、近年、複数のメモリチップを積層したマルチチップパッケージと呼ばれるメモリデバイスが提案されている。しかしながら、マルチチップパッケージにて用いられるメモリチップは、それ自身が単体でも動作する通常のメモリチップであることから、各メモリチップには外部(例えば、メモリコントローラ)とのインターフェースを行ういわゆるフロントエンド部が含まれている。このため、夫々のメモリチップ内のメモリコアに割り当て可能な占有面積は、全チップ面積からフロントエンド部の占有面積を減じた面積に制限され、1チップ当たり(一つのメモリチップ当たり)の記憶容量を大幅に増大させることは困難である。
しかも、フロントエンド部を構成する回路はロジック系の回路であるにもかかわらず、メモリコアを含むバックエンド部と同時に作製されるために、フロントエンド部のトランジスタを高速化することが困難であるという問題もあった。
このような問題を解決する方法として、フロントエンド部とバックエンド部をそれぞれ別個のチップに集積し、これらを積層することによって一つの半導体装置を構成する方法が提案されている。この方法によれば、それぞれバックエンド部が集積された複数のコアチップについては、メモリコアに割り当て可能な占有面積が増大することから、1チップ当たり(一つのコアチップ当たり)の記憶容量を増大させることが可能となる。一方、フロントエンド部が集積され、複数のコアチップに共通なインターフェースチップについては、メモリコアとは異なるプロセスで作製できるため、高速なトランジスタによって回路を形成することが可能となる。しかも、1つのインターフェースチップに対して複数のコアチップを割り当てることができるため、全体として非常に大容量且つ高速な半導体装置を提供することが可能となる。
インターフェースチップを用いるタイプの半導体装置において、隣接するチップ間は、コアチップの基板をそれぞれ貫通する多数の貫通電極(Through Silicon Via)によって互いに電気的に接続される。これら貫通電極の大部分は、積層方向から見た平面視で同じ位置に設けられた他層の貫通電極と短絡されており、電気的に短絡された一群の貫通電極によって、インターフェースチップと各コアチップとを結ぶ電流パスが形成されている。
特許文献1には、マルチチップパッケージの例ではあるが、貫通電極と内部回路を接続する内部端子の接続状態を確認するためのテスト技術が開示されている。この積層構造については、複数の同一のメモリコアチップ2の同じ内部端子が、貫通電極4を通して内部端子接合部3で接続されている。これらの内部端子はインターポーザーチップ1上の配線(図示せず)によって外部端子5に接続されている。インターポーザーチップ1には配線パターンと外部端子5の接続のための手段(例えば貫通電極やボンディング用パッド等(図示せず)が形成されており、内部端子と外部端子5の端子位置変換を行うといった役割を持つ。つまり、半導体装置の外部端子5と半導体装置内の被測定端子であるいずれかの内部端子とが、電気的にダイレクトに接続されている。この配線構造において、このテスト技術では、内部端子ごとに、内部端子と内部回路を接続する内部配線の途中に導通チェック用ダイオードを設け、そのカソード側を内部配線と接続する。また、メモリチップごとに対応するマルチチップパッケージ(半導体装置)の外部端子にテスト専用の導通テスト専用端子を設け、同一メモリチップ内の各導通チェック用ダイオードのアノードをこの導通テスト専用端子に共通接続する。ある内部端子の接続状態をテストする場合、対応する貫通電極を含む電流パスに外部端子を通じて−1Vを与え、対応する導通テスト専用端子に0Vを与える。その結果、電流パスには、内部端子が正常に接続されている場合には導通チェック用ダイオードの順方向電流が流れ、切断されている場合には電流が流れない。したがって、外部端子に現れる電流を半導体装置外部のテスターで測定することにより、半導体装置内部の内部端子が正しく接続されているかどうかを判定することが可能になる。
特開2009−139273号公報
ところで、インターフェースチップを用いるタイプの半導体装置では、貫通電極を含む電流パスの寄生抵抗値が大きくなってしまう場合がある。寄生抵抗値が大きすぎると半導体装置としての特性が悪化するので、電流パスの寄生抵抗値を高精度で測定できるようにすることが望まれる。
なお、特許文献1の[0010]段落には抵抗値に関する記載がある。この記載から理解されるように、特許文献1に記載の技術は、あくまで「貫通電極を含む内部端子が、断線しているか否か(=抵抗値が無限大であるか否か)」を試験回路によって判定する技術を開示するに過ぎない。また、特許文献1に記載の技術は半導体装置の外部端子と半導体装置内の被測定端子とが電気的にダイレクトに接続しないインターフェースチップを用いるタイプの半導体装置には適用できない。というのは、インターフェースチップを用いるタイプの半導体装置において、被測定対象である貫通電極を含む電流パスは半導体装置の外部とは接続されない内部信号線であり、外部端子に接続されないものも含まれている。また、インターフェースチップが信号処理機能を備える場合、被測定対象である内部配線の信号が、インターフェースチップ内で論理回路等による信号処理を経て、その論理回路の出力信号が外部端子として出力される。他方、外部から入力された信号が、インターフェースチップ内で信号処理を経て、被測定対象の内部配線へ出力される。そのため、特許文献1に開示される外部端子を通じた−1Vの電圧の印加や、外部端子に現れる電流の測定といった手法が使えないからである。
したがって、半導体装置の外部端子と半導体装置内の被測定端子とが電気的にダイレクトに接続しないインターフェースチップを用いるタイプの半導体装置において、貫通電極を含む内部信号線の寄生抵抗値の大小を、半導体装置の外部から判定できるようにすることが求められている。
本発明による半導体記憶装置は、インターフェースチップ及びコアチップと、前記コアチップに設けられた貫通電極を含み、前記インターフェースチップと前記コアチップとを電気的に接続する第1の内部信号線とを備え、前記インターフェースチップは、内部配線に電流を出力する第1の回路を有し、前記コアチップは、前記第1の内部信号線に電流を出力する第2の回路を有し、前記インターフェースチップは、更に、前記第1の回路が出力する電流が流れる前記内部配線に接続される第1の入力端子と、前記第1の内部信号線の前記インターフェースチップ内の端部に接続される第2の入力端子とを含み、前記第1の入力端子の電圧と前記第2の入力端子の電圧との電位差に応じた電圧を出力する判定回路を有することを特徴とする。
また、本発明による半導体記憶装置の試験方法は、インターフェースチップ及び複数のコアチップと、前記複数のコアチップにそれぞれ設けられた貫通電極を含み、前記インターフェースチップとそれぞれ対応する前記コアチップとを電気的に接続する複数の内部信号線と、内部配線に電流を出力する第1の回路と、前記内部信号線に電流を出力する第2の回路と、前記第1の回路が出力する電流が流れる前記内部配線に接続される第1の入力端子と、前記第1の内部信号線の前記インターフェースチップ内の端部に接続される第2の入力端子とを有し、前記第1と第2の入力端子を入力とする判定回路と、を備える、半導体装置の試験方法であって、前記第1の回路を活性化して電流を出力させ、コアチップの選択信号によって、前記複数のコアチップのうち一つのコアチップを選択し、内部信号線の選択信号によって、前記複数の内部信号線のうちの一つの内部信号線を選択し、前記判定回路が、前記第1と第2の入力端子の電圧差分に応じた電圧を出力する、ことを特徴とする。
また、本発明によるデータ処理システムは、半導体装置と、前記半導体装置に接続されたコントローラとを備え、前記半導体装置は、インターフェースチップ及びコアチップと、前記コアチップに設けられた貫通電極を含み、前記インターフェースチップと前記コアチップとを電気的に接続する第1の内部信号線とを備え、前記インターフェースチップは、内部配線に電流を出力する第1の回路を有し、前記コアチップは、前記第1の内部信号線に電流を出力する第2の回路を有し、前記インターフェースチップは、更に、前記第1の回路が出力する電流が流れる前記内部配線に接続される第1の入力端子と、前記第1の内部信号線の前記インターフェースチップ内の端部に接続される第2の入力端子とを含み、前記第1の入力端子の電圧と前記第2の入力端子の電圧との電位差に応じた電圧を出力する判定回路を有し、前記コントローラは、前記インターフェースチップにリードコマンドに関連するコマンドを発行し、前記コントローラから前記コマンドを受けた前記インターフェースチップは、前記複数のコアチップに前記リードコマンドを発行し、前記複数のコアチップのいずれかは、前記リードコマンドを受けて前記インターフェースチップに前記リードコマンドに対応するリードデータを出力し、前記複数のコアチップのいずれかから前記リードデータを受けた前記インターフェースチップは、前記コントローラに前記リードデータを出力する、ことを特徴とする。
本発明によれば、半導体装置の外部端子と半導体装置内の被測定端子とが電気的にダイレクトに接続しないインターフェースチップを用いるタイプの半導体装置においても、半導体装置内に設けた判定回路が出力する電圧を外部で参照することにより、半導体装置内の内部信号線の寄生抵抗値の大小を判定することが可能になる。また、電流を流し、内部信号線の電圧を調査することにより、精度が高い寄生抵抗値の数値を算出することができる。
本発明の好ましい実施形態による半導体装置10の構造を説明するための模式的な断面図である。 コアチップに設けられた貫通電極TSVの種類を説明するための図である。 図2(a)に示すタイプの貫通電極TSV1の構造を示す断面図である。 本発明の好ましい実施形態による半導体装置の回路構成を示すブロック図である。 本発明の好ましい第1の実施形態による半導体装置の試験回路構成を示す回路図である。 内部信号線の寄生抵抗値の大小を判定するための半導体装置の試験方法のフローチャートを示す図である。 内部信号線の寄生抵抗値(Ω)を横軸、基準電圧Vと内部信号線電圧Vの電位レベル(V)を左側縦軸、コンパレータの出力電圧OUT(V)を右側縦軸とし、これらの関係を描画した図である。 本発明の好ましい第2の実施形態による半導体装置の試験回路構成を示す回路図である。 内部信号線の寄生抵抗値(Ω)を横軸、出力電圧OUT(V)を縦軸とし、これらの関係を描画した図である。 本発明の好ましい第3の実施形態による半導体装置の試験回路構成を示す回路図である。 本発明の好ましい第3の実施形態によるコンパレータの動作を説明するための図である。 本発明の好ましい第4の実施形態による半導体装置の試験回路構成の一部を示す回路図である。 本発明の好ましい第5の実施形態による半導体装置の試験回路構成を示す回路図である。 本発明の好ましい第5の実施形態による半導体装置の配線抵抗を明示した図である。 本発明の好ましい第6の実施形態による半導体装置の試験回路構成の一部を示す回路図である。 (a)は、本発明の好ましい第7の実施形態による半導体装置の機能ブロックを示す図である。(b)は、試験対象の内部信号線の平面的な配置を示す図である。 (a)(b)とも、内部クロック信号CLK_IF及びCLK_COREその他の信号のタイミング図である。 ショート抵抗値(Ω)を横軸、基準電圧Vと内部信号線電圧Vの電位レベル(V)を左側縦軸、コンパレータの出力電圧OUT(V)を右側縦軸とし、これらの関係を描画した図である。 本発明の好ましい第8の実施形態による半導体装置の機能ブロックを示す図である。 (a)(b)とも、試験対象の内部信号線の平面的な配置を示す図である。 本発明の好ましい第9の実施形態による半導体装置の試験回路構成の一部を示す図である。 本発明の好ましい第9の実施形態によるチップ選択受付部の内部構成を示す図である。 本発明の好ましい第9の実施形態による半導体装置の処理を時系列的に説明するための各信号のタイミング図である。 本発明の好ましい第9の実施形態による半導体装置の処理を時系列的に説明するための各信号のタイミング図である。 本発明の好ましい実施形態による半導体装置を用いたデータ処理システムの構成を示す図である。
本発明の課題を解決する技術思想(コンセプト)の代表的な一例は、以下に示される。但し、本願の請求内容はこの技術思想に限られず、本願の請求項に記載の内容であることは言うまでもない。すなわち、本発明は、インターフェースチップ内に、試験対象の内部信号線の寄生抵抗値の目標値に応じた抵抗値を有する基準抵抗と、電流を生成し、前記基準抵抗の一方の端部に出力する第1の回路を設け、コアチップ内に、第2の電流を生成し、試験対象の内部信号線に出力する第2の回路を設け、インターフェースチップ内にさらに、上記基準抵抗の他方の端部に接続される第1の入力端子と、上記内部信号線のインターフェースチップ内の端部に接続される第2の入力端子とを含み、第1の入力端子の電圧と前記第2の入力端子の電圧との差分に応じた電圧を出力する判定回路を設けることを技術思想とするものである。これにより、判定回路が出力する電圧を参照することで、内部信号線の寄生抵抗値の大小を判定することが可能になる。
また、本発明は、半導体装置内に、電流を生成し、試験対象の内部信号線のコアチップ内の端部に出力する電流生成回路と、上記内部信号線のコアチップ内の端部に接続される第1の入力端子と、上記内部信号線のインターフェースチップ内の端部に接続される第2の入力端子とを有し、第1の入力端子の電圧と第2の入力端子の電圧との差電圧に応じた電圧を出力する判定回路を設けることを技術思想とするものである。これにより、判定回路が出力する電圧を参照することで、寄生抵抗値の数値を精度よく算出することが可能になる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の好ましい第1の実施形態による半導体装置10の構造を説明するための模式的な断面図である。
図1に示すように、本実施形態による半導体装置10は、互いに同一の機能、構造を持ち、夫々同一の製造マスクで製作された8枚のコアチップCC0〜CC7、コアチップとは異なる製造マスクで製作された1枚のインターフェースチップIF及び1枚のインターポーザIPが積層された構造を有している。コアチップCC0〜CC7及びインターフェースチップIFはシリコン基板を用いた半導体チップであり、いずれもシリコン基板を貫通する多数の貫通電極(Through Silicon Via)TSVによって上下に隣接するチップと電気的に接続されている。一方、インターポーザIPは樹脂からなる回路基板であり、その裏面IPbには複数の外部端子(半田ボール)SBが形成されている。
コアチップCC0〜CC7は、「外部端子を介して外部とのインターフェースを行ういわゆるフロントエンド部と複数の記憶セルとそれら記憶セルへアクセスするいわゆるバックエンド部の両者を含む周知で一般的なそれ自身が単体チップでも動作し、メモリコントローラと直接通信できる通常のメモリチップである1GbのDDR3(Double Data Rate 3)型SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)」に含まれる回路ブロックのうち、外部とのインターフェースを行ういわゆるフロントエンド部(フロントエンド機能)が削除された半導体チップである。言い換えれば、原則として、バックエンド部に属する回路ブロックのみが集積された半導体チップである。フロントエンド部に含まれる回路ブロックとしては、メモリセルアレイとデータ入出力端子との間で入出力データのパラレル/シリアル変換を行うパラレルシリアル変換回路(データラッチ回路)や、データの入出力タイミングを制御するDLL(Delay Locked Loop)回路などが挙げられる。詳細は後述する。インターフェースチップIFは、フロントエンド部のみが集積された半導体チップである。よって、インターフェースチップの動作周波数は、コアチップの動作周波数よりも高い。コアチップCC0〜CC7にはフロントエンド部に属するこれらの回路は含まれていないため、コアチップの製造過程において、そのコアチップがウェハ状態で実施されるテスト動作時を除きコアチップCC0〜CC7を単体で動作させることはできない。コアチップCC0〜CC7を動作させるためには、インターフェースチップIFが必要である。よって、コアチップは、一般的な単体チップの記憶集積度よりも集積度が高い。本実施形態による半導体装置10は、インターフェースチップは、外部と第1の動作周波数で通信するフロントエンド機能を有し、複数のコアチップは、インターフェースチップとのみ通信し、且つ第1の動作周波数よりも低い第2の動作周波数で通信するバックエンド機能を有する。よって、複数のコアチップのそれぞれは、複数の情報を記憶するメモリセルアレイを備え、複数のコアチップからインターフェースチップへパラレルに供給される一つのI/O(DQ)当たりの複数のリードデータは、インターフェースチップからコアチップへ与える一回のリードコマンドに関連する複数のビット数である。所謂、複数のビット数は、周知のプリフェッチデータ数に対応する。
インターフェースチップIFは、8枚のコアチップCC0〜CC7に対する共通のフロントエンド部(8枚のコアチップCC0〜CC7と通信する信号の処理回路、外部から/外部への信号の処理回路)として機能する。したがって、外部からのアクセスは全てインターフェースチップIFを介して行われ、データの入出力もインターフェースチップIFを介して行われる。本実施形態では、インターポーザIPとコアチップCC0〜CC7との間にインターフェースチップIFが配置されているが、インターフェースチップIFの位置については特に限定されず、コアチップCC0〜CC7よりも上部に配置しても構わないし、インターポーザIPの裏面IPbに配置しても構わない。インターフェースチップIFをコアチップCC0〜CC7の上部にフェースダウンで又はインターポーザIPの裏面IPbにフェースアップで配置する場合には、インターフェースチップIFにTSVを設ける必要はない。また、インターフェースチップIFは、2つのインターポーザIPに挟まれるように配置しても良い。
インターポーザIPは、半導体装置10の機械的強度を確保するとともに、電極ピッチを拡大するための再配線基板として機能する。つまり、インターポーザIPの上面IPaに形成された電極91をスルーホール電極92によって裏面IPbに引き出し、裏面IPbに設けられた再配線層93によって、外部端子SBのピッチを拡大している。図1には、2個の外部端子SBのみを図示しているが、実際には多数の外部端子が設けられている。外部端子SBのレイアウトは、規格により定められたDDR3型のSDRAMにおけるそれと同じである。したがって、外部のコントローラからは1個のDDR3型のSDRAMとして取り扱うことができる。
図1に示すように、最上部のコアチップCC0の上面はNCF(Non-Conductive Film)94及びリードフレーム95によって覆われており、コアチップCC0〜CC7及びインターフェースチップIFの各チップ間のギャップはアンダーフィル96で充填され、その周囲は封止樹脂97によって覆われている。これにより、各チップが物理的に保護される。
コアチップCC0〜CC7に設けられた貫通電極TSVの大部分は、積層方向から見た平面視で、すなわち図1に示す矢印Aから見た場合に、同じ位置に設けられた他層の貫通電極TSVと短絡されている。つまり、図2(a)に示すように、平面視で同じ位置に設けられた上下の貫通電極TSV1が短絡され、これら貫通電極TSV1によって1本の電流パス(内部信号線)が構成されている。各コアチップCC0〜CC7に設けられたこれらの貫通電極TSV1は、当該コアチップ内の内部回路4にそれぞれ接続されている。したがって、インターフェースチップIFから図2(a)に示す貫通電極TSV1に供給される入力信号(コマンド信号、アドレス信号など)は、コアチップCC0〜CC7の内部回路4に共通に入力される。また、コアチップCC0〜CC7から貫通電極TSV1に供給される出力信号(データなど)は、ワイヤードオアされてインターフェースチップIFに入力される。
これに対し、一部の貫通電極TSVについては、図2(b)に示すように、平面視で同じ位置に設けられた他層の貫通電極TSV2と直接接続されるのではなく、当該コアチップCC0〜CC7に設けられた内部回路5を介して接続されている。つまり、各コアチップCC0〜CC7に設けられたこれら内部回路5が貫通電極TSV2を介してカスケード接続されており、貫通電極TSV2によって構成される電流パス(内部信号線)は、途中に内部回路5を含むものとなっている。この種の貫通電極TSV2は、各コアチップCC0〜CC7に設けられた内部回路5に所定の情報を順次転送するために用いられる。このような情報としては、後述する層アドレス情報が挙げられる。
さらに他の一部の貫通電極TSV群については、図2(c)に示すように、平面視で異なる位置に設けられた他層の貫通電極TSVと短絡されている。この種の貫通電極TSV群3に対しては、平面視で所定の位置Pに設けられた貫通電極TSV3aに各コアチップCC0〜CC7の内部回路6が接続されている。貫通電極TSV3によって構成される各電流パス(内部信号線)は、それぞれいずれか1つのコアチップのみの内部回路6と接続されている。これにより、各コアチップに設けられた内部回路6に対して選択的に情報を入力することが可能となる。このような情報としては、後述する不良チップ情報が挙げられる。
このように、コアチップCC0〜CC7に設けられた貫通電極TSVは、図2(a)〜(c)に示す3タイプ(貫通電極TSV1〜貫通電極TSV3)が存在する。上述の通り、大部分の貫通電極TSVは図2(a)に示すタイプであり、アドレス信号、コマンド信号、クロック信号などは図2(a)に示すタイプの貫通電極TSV1を介して、インターフェースチップIFからコアチップCC0〜CC7に供給される。また、リードデータ及びライトデータについても、図2(a)に示すタイプの貫通電極TSV1を介してインターフェースチップIFに入出力される。これに対し、図2(b),(c)に示すタイプの貫通電極TSV2,貫通電極TSV3は、互いに同一の構造を有するコアチップCC0〜CC7に対して、個別の情報を与えるために用いられる。
図3は、図2(a)に示すタイプの貫通電極TSV1の構造を示す断面図である。
図3に示すように、貫通電極TSV1はシリコン基板80及びその表面の層間絶縁膜81を貫通して設けられている。貫通電極TSV1の周囲には絶縁リング82が設けられており、これによって、貫通電極TSV1とトランジスタ領域との絶縁が確保される。図3に示す例では絶縁リング82が二重に設けられており、これによってTSV1とシリコン基板80との間の静電容量が低減されている。
シリコン基板80の裏面側における貫通電極TSV1の端部83は、裏面バンプ84で覆われている。裏面バンプ84は、下層のコアチップに設けられた表面バンプ85と接する電極である。表面バンプ85は、各配線層L0〜L3に設けられたパッドP0〜P3及びパッド間を接続する複数のスルーホール電極TH1〜TH3を介して、貫通電極TSV1の端部86に接続されている。これにより、平面視で同じ位置に設けられた表面バンプ85と裏面バンプ84は、短絡された状態となる。尚、図示しない内部回路との接続は、配線層L0〜L3に設けられたパッドP0〜P3から引き出される内部配線(図示せず)を介して行われる。
図4は、半導体装置10の回路構成を示すブロック図である。
図4に示すように、インターポーザIPに設けられた外部端子には、クロック端子11a,11b、クロックイネーブル端子11c、コマンド端子12a〜12e、アドレス端子13、データ入出力端子14、データストローブ端子15a,15b、キャリブレーション端子16、及び電源端子17a,17bが含まれている。これら外部端子は、全てインターフェースチップIFに接続されており、電源端子17a,17bを除きコアチップCC0〜CC7には直接接続されない。
まず、これら外部端子とフロントエンド機能であるインターフェースチップIFとの接続関係、並びに、インターフェースチップIFの回路構成について説明する。
クロック端子11a,11bはそれぞれ外部クロック信号CK,/CKが供給される端子であり、クロックイネーブル端子11cはクロックイネーブル信号CKEが入力される端子である。供給された外部クロック信号CK,/CK及びクロックイネーブル信号CKEは、インターフェースチップIFに設けられたクロック発生回路21に供給される。本明細書において信号名の先頭に「/」が付されている信号は、対応する信号の反転信号又はローアクティブな信号であることを意味する。したがって、外部クロック信号CK,/CKは互いに相補の信号である。クロック発生回路21は内部クロック信号ICLKを生成する回路であり、生成された内部クロック信号ICLKは、インターフェースチップIF内の各種回路ブロックに供給される他、貫通電極TSVを介してコアチップCC0〜CC7にも共通に供給される。
また、インターフェースチップIFにはDLL回路22が含まれており、DLL回路22によって入出力用クロック信号LCLKが生成される。入出力用クロック信号LCLKは、インターフェースチップIFに含まれる入出力バッファ回路23に供給される。DLL機能は、半導体装置10が外部と通信するに当たり、外部との同期がマッチングされた信号LCLKでフロントエンドを制御するからである。故に、バックエンドであるコアチップCC0〜CC7には、DLL機能は不要である。
コマンド端子12a〜12eは、それぞれロウアドレスストローブ信号/RAS、カラムアドレスストローブ信号/CAS、ライトイネーブル信号/WE、チップセレクト信号/CS、及びオンダイターミネーション信号ODTが供給される端子である。これらのコマンド信号は、インターフェースチップIFに設けられたコマンド入力バッファ31に供給される。コマンド入力バッファ31に供給されたこれらコマンド信号は、コマンドデコーダ32に供給される。コマンドデコーダ32は、内部クロックICLKに同期して、コマンド信号の保持、デコード及びカウントなどを行うことによって、各種内部コマンドICMDを生成する回路である。生成された内部コマンドICMDは、インターフェースチップIF内の各種回路ブロックに供給される他、貫通電極TSVを介してコアチップCC0〜CC7にも共通に供給される。
アドレス端子13は、アドレス信号A0〜A15,BA0〜BA2が供給される端子であり、供給されたアドレス信号A0〜A15,BA0〜BA2は、インターフェースチップIFに設けられたアドレス入力バッファ41に供給される。アドレス入力バッファ41の出力は、貫通電極TSVを介してコアチップCC0〜CC7に共通に供給される。また、モードレジスタセットにエントリーしている場合には、アドレス信号A0〜A15はインターフェースチップIFに設けられたモードレジスタ42に供給される。また、アドレス信号BA0〜BA2(バンクアドレス)については、インターフェースチップIFに設けられた図示しないアドレスデコーダによってデコードされ、これにより得られるバンク選択信号Bがデータラッチ回路25に供給される。これは、ライトデータのバンク選択がインターフェースチップIF内で行われるためである。
データ入出力端子14は、リードデータ又はライトデータDQ0〜DQ15の入出力を行うための端子である。また、データストローブ端子15a,15bは、ストローブ信号DQS,/DQSの入出力を行うための端子である。これらデータ入出力端子14及びデータストローブ端子15a,15bは、インターフェースチップIFに設けられた入出力バッファ回路23に接続されている。入出力バッファ回路23には、入力バッファIB及び出力バッファOBが含まれており、DLL回路22より供給される入出力用クロック信号LCLKに同期して、リードデータ又はライトデータDQ0〜DQ15及びストローブ信号DQS,/DQSの入出力を行う。また、入出力バッファ回路23は、コマンドデコーダ32から内部オンダイターミネーション信号IODTが供給されると、出力バッファOBを終端抵抗として機能させる。さらに、入出力バッファ回路23には、キャリブレーション回路24からインピーダンスコードDRZQが供給されており、これによって出力バッファOBのインピーダンスが指定される。入出力バッファ回路23は、周知のFIFO回路を含む。
キャリブレーション回路24には、出力バッファOBと同じ回路構成を有するレプリカバッファRBが含まれており、コマンドデコーダ32よりキャリブレーション信号ZQが供給されると、キャリブレーション端子16に接続された外部抵抗(図示せず)の抵抗値を参照することによってキャリブレーション動作を行う。キャリブレーション動作とは、レプリカバッファRBのインピーダンスを外部抵抗の抵抗値と一致させる動作であり、得られたインピーダンスコードDRZQが入出力バッファ回路23に供給される。これにより、出力バッファOBのインピーダンスが所望の値に調整される。
入出力バッファ回路23は、データラッチ回路25に接続されている。データラッチ回路25は、周知なDDR機能を実現するレイテンシ制御によって動作するFIFO機能を実現するFIFO回路(不図示)とマルチプレクサMUX(不図示)とを含み、コアチップCC0〜CC7から供給されるパラレルなリードデータをシリアル変換するとともに、入出力バッファから供給されるシリアルなライトデータをパラレル変換する回路である。したがって、データラッチ回路25と入出力バッファ回路23との間はシリアル接続であり、データラッチ回路25とコアチップCC0〜CC7との間はパラレル接続である。本実施形態では、コアチップCC0〜CC7がDDR3型のSDRAMのバックエンド部であり、プリフェッチ数が8ビットである。また、データラッチ回路25とコアチップCC0〜CC7はバンクごとに接続されており、各コアチップCC0〜CC7に含まれるバンク数は8バンクである。したがって、データラッチ回路25とコアチップCC0〜CC7との接続は1DQ当たり64ビット(8ビット×8バンク)となる。
このように、データラッチ回路25とコアチップCC0〜CC7との間においては、基本的に、シリアル変換されていないパラレルデータが入出力される。つまり、通常のSDRAM(それは、フロントエンドとバックエンドが1つのチップで構成される)では、チップ外部との間でのデータの入出力がシリアルに行われる(つまり、データ入出力端子は1DQ当たり1個である)のに対し、コアチップCC0〜CC7では、インターフェースチップIFとの間でのデータの入出力がパラレルに行われる。この点は、通常のSDRAMとコアチップCC0〜CC7との重要な相違点である。但し、プリフェッチしたパラレルデータを全て異なる貫通電極TSVを用いて入出力することは必須でなく、コアチップCC0〜CC7側にて部分的なパラレル/シリアル変換を行うことによって、1DQ当たり必要な貫通電極TSVの数を削減しても構わない。例えば、1DQ当たり64ビットのデータを全て異なる貫通電極TSVを用いて入出力するのではなく、コアチップCC0〜CC7側にて2ビットのパラレル/シリアル変換を行うことによって、1DQ当たり必要な貫通電極TSVの数を半分(32個)に削減しても構わない。
更に、データラッチ回路25は、インターフェースチップ単位で試験ができる機能が付加されている。インターフェースチップには、バックエンド部が存在しない。このため、原則として単体で動作させることはできない。しかしながら、単体での動作が一切不可能であると、ウェハ状態でのインターフェースチップの動作試験を行うことができなくなってしまう。これは、インターフェースチップと複数のコアチップの組み立て工程を経た後でなければ、半導体装置10を試験することができないことを示し、半導体装置10を試験することによって、インターフェースチップを試験することを意味する。インターフェースチップに回復できない欠陥がある場合、半導体装置10全体の損失を招くことになる。この点を考慮して、本実施形態では、データラッチ回路25には、試験用に擬似的なバックエンド部の一部が設けられており、試験時に簡素な記憶機能が可能とされている。
電源端子17a,17bは、それぞれ電源電位VDD,VSSが供給される端子であり、インターフェースチップIFに設けられたパワーオン検出回路43に接続されるとともに、貫通電極TSVを介してコアチップCC0〜CC7にも接続されている。パワーオン検出回路43は、電源の投入を検出する回路であり、電源の投入を検出するとインターフェースチップIFに設けられた層アドレスコントロール回路45を活性化させる。
層アドレスコントロール回路45は、本実施形態による半導体装置10のI/O構成に応じて層アドレスを変更するための回路である。上述の通り、本実施形態による半導体装置10は16個のデータ入出力端子14を備えており、これにより最大でI/O数を16ビット(DQ0〜DQ15)に設定することができるが、I/O数がこれに固定されるわけではなく、8ビット(DQ0〜DQ7)又は4ビット(DQ0〜DQ3)に設定することも可能である。これらI/O数に応じてアドレス割り付けが変更され、層アドレスも変更される。層アドレスコントロール回路45は、I/O数に応じたアドレス割り付けの変更を制御する回路であり、貫通電極TSVを介して各コアチップCC0〜CC7に共通に接続されている。
また、インターフェースチップIFには層アドレス設定回路44も設けられている。層アドレス設定回路44は、貫通電極TSVを介してコアチップCC0〜CC7に接続されている。層アドレス設定回路44は、図2(b)に示すタイプの貫通電極TSV2を用いて、コアチップCC0〜CC7の層アドレス発生回路46にカスケード接続されており、テスト時においてコアチップCC0〜CC7に設定された層アドレスを読み出す役割を果たす。
さらに、インターフェースチップIFには不良チップ情報保持回路33が設けられている。不良チップ情報保持回路33は、正常に動作しない不良コアチップがアセンブリ後に発見された場合に、そのチップ番号を保持する回路である。不良チップ情報保持回路33は、貫通電極TSVを介してコアチップCC0〜CC7に接続されている。不良チップ情報保持回路33は、図2(c)に示すタイプの貫通電極TSV3を用いて、シフトされながらコアチップCC0〜CC7に接続されている。
また、インターフェースチップIFにはプロセスモニタ回路72及びTSV救済回路73も設けられている。少なくとも、プロセスモニタ回路72は、各コアチップのデバイス特性を測定してコード化する回路である。このコードによって、各コアチップのタイミング調整をする。具体的には、インターフェースチップIFとコアチップに段数可変のインバータのチェーン回路を設けて、その遅延時間を等しくなるように段数調整を行い、その段数の違いをコード化する。
以上が外部端子とインターフェースチップIFとの接続関係、並びに、インターフェースチップIFの回路構成の概要である。次に、コアチップCC0〜CC7の回路構成について説明する。
図4に示すように、バックエンド機能であるコアチップCC0〜CC7に含まれるメモリセルアレイ50は、いずれも8バンクに分割されている。尚、バンクとは、個別にコマンドを受け付け可能な単位である。言い換えれば、夫々のバンクは、互いに排他制御で独立に動作することができる。半導体装置10外部からは、独立に夫々のバンクをアクセスできる。例えば、バンク1のメモリセルアレイ50とバンク2のメモリセルアレイ50は、異なるコマンドにより夫々対応するワード線WL、ビット線BL等を、時間軸的に同一の期間に個別にアクセス制御できる非排他制御の関係である。例えば、バンク1をアクティブ(ワード線とビット線をアクティブ)に維持しつつ、更にバンク2をアクティブに制御することができる。リード但し、半導体装置の外部端子(例えば、複数の制御端子、複数のI/O端子)は、共有している。メモリセルアレイ50内においては、複数のワード線WLと複数のビット線BLが交差しており、その交点にはメモリセルMCが配置されている(図4においては、1本のワード線WL、1本のビット線BL及び1個のメモリセルMCのみを示している)。ワード線WLの選択はロウデコーダ51によって行われる。また、ビット線BLはセンス回路53内の対応するセンスアンプSAに接続されている。センスアンプSAの選択はカラムデコーダ52によって行われる。
ロウデコーダ51は、ロウ制御回路61より供給されるロウアドレスによって制御される。ロウ制御回路61には、貫通電極TSVを介してインターフェースチップIFより供給されるロウアドレスを受けるアドレスバッファ61aが含まれており、アドレスバッファ61aによってバッファリングされたロウアドレスがロウデコーダ51に供給される。貫通電極TSVを介して供給されるアドレス信号は、入力バッファB1を介して、ロウ制御回路61などに供給される。また、ロウ制御回路61にはリフレッシュカウンタ61bも含まれており、コントロールロジック回路63からリフレッシュ信号が発行された場合には、リフレッシュカウンタ61bが示すロウアドレスがロウデコーダ51に供給される。
カラムデコーダ52は、カラム制御回路62より供給されるカラムアドレスによって制御される。カラム制御回路62には、貫通電極TSVを介してインターフェースチップIFより供給されるカラムアドレスを受けるアドレスバッファ62aが含まれており、アドレスバッファ62aによってバッファリングされたカラムアドレスがカラムデコーダ52に供給される。また、カラム制御回路62にはバースト長をカウントするバーストカウンタ62bも含まれている。
カラムデコーダ52によって選択されたセンスアンプSAは、さらに、図示しないいくつかのアンプ(サブアンプやデータアンプなど)を介して、データコントロール回路54に接続される。これにより、リード動作時においては、一つのI/O(DQ)あたり8ビット(=プリフェッチ数)のリードデータがデータコントロール回路54から出力され、ライト動作時においては、8ビットのライトデータがデータコントロール回路54に入力される。データコントロール回路54とインターフェースチップIFとの間は貫通電極TSVを介してパラレルに接続される。
コントロールロジック回路63は、貫通電極TSVを介してインターフェースチップIFから供給される内部コマンドICMDを受け、これに基づいてロウ制御回路61及びカラム制御回路62の動作を制御する回路である。コントロールロジック回路63には、層アドレス比較回路(チップ情報比較回路)47が接続されている。層アドレス比較回路47は、当該コアチップがアクセス対象であるか否かを検出する回路であり、その検出は、貫通電極TSVを介してインターフェースチップIFより供給されるアドレス信号の一部SEL(チップ選択情報)と、層アドレス発生回路46に設定された層アドレスLID(チップ識別情報)とを比較することにより行われる。
層アドレス発生回路46には、初期化時において各コアチップCC0〜CC7に固有の層アドレスが設定される。層アドレスの設定方法は次の通りである。まず、半導体装置10が初期化されると、各コアチップCC0〜CC7の層アドレス発生回路46に初期値として最小値(0,0,0)が設定される。コアチップCC0〜CC7の層アドレス発生回路46は、図2(b)に示すタイプの貫通電極TSVを用いてカスケード接続されているとともに、内部にインクリメント回路を有している。そして、最上層のコアチップCC0の層アドレス発生回路46に設定された層アドレス(0,0,0)が貫通電極TSVを介して2番目のコアチップCC1の層アドレス発生回路46に送られ、インクリメントされることにより異なる層アドレス(0,0,1)が生成される。以下同様にして、生成された層アドレスを下層のコアチップに転送し、転送されたコアチップ内の層アドレス発生回路46は、これをインクリメントする。最下層のコアチップCC7の層アドレス発生回路46には、層アドレスとして最大値(1,1,1)が設定されることになる。これにより、各コアチップCC0〜CC7には固有の層アドレスが設定される。
層アドレス発生回路46には、貫通電極TSVを介してインターフェースチップIFの不良チップ情報保持回路33から不良チップ信号DEFが供給される。不良チップ信号DEFは、図2(c)に示すタイプの貫通電極TSV3を用いて各コアチップCC0〜CC7に供給されるため、各コアチップCC0〜CC7に個別の不良チップ信号DEFを供給することができる。不良チップ信号DEFは、当該コアチップが不良チップである場合に活性化される信号であり、これが活性化している場合、層アドレス発生回路46はインクリメントした層アドレスではなく、インクリメントされていない層アドレスを下層のコアチップに転送する。また、不良チップ信号DEFはコントロールロジック回路63にも供給されており、不良チップ信号DEFが活性化している場合にはコントロールロジック回路63の動作が完全に停止する。これにより、不良のあるコアチップは、インターフェースチップIFからアドレス信号やコマンド信号が入力されても、リード動作やライト動作を行うことはない。
また、コントロールロジック回路63の出力は、モードレジスタ64にも供給されている。これにより、コントロールロジック回路63の出力がモードレジスタセットを示している場合、アドレス信号によってモードレジスタ64の設定値が上書きされる。これにより、コアチップCC0〜CC7の動作モードが設定される。
さらに、コアチップCC0〜CC7には、内部電圧発生回路70が設けられている。内部電圧発生回路には電源電位VDD,VSSが供給されており、内部電圧発生回路70はこれを受けて各種内部電圧を生成する。内部電圧発生回路70により生成される内部電圧としては、各種周辺回路の動作電源として用いる内部電圧VPERI(≒VDD)、メモリセルアレイ50のアレイ電圧として用いる内部電圧VARY(<VDD)、ワード線WLの活性化電位である内部電圧VPP(>VDD)などが含まれる。また、コアチップCC0〜CC7には、パワーオン検出回路71も設けられており、電源の投入を検出すると各種内部回路のリセットを行う。
コアチップCC0〜CC7に含まれる上記の周辺回路は、貫通電極TSVを介してインターフェースチップIFから供給される内部クロック信号ICLKに同期して動作する。貫通電極TSVを介して供給される内部クロック信号ICLKは、入力バッファB2を介して各種周辺回路に供給される。
以上がコアチップCC0〜CC7の基本的な回路構成である。コアチップCC0〜CC7には外部とのインターフェースを行うフロントエンド部が設けられておらず、このため、原則として単体で動作させることはできない。しかしながら、単体での動作が一切不可能であると、ウェハ状態でのコアチップの動作試験を行うことができなくなってしまう。これは、インターフェースチップと複数のコアチップの組み立て工程を経た後でなければ、半導体装置10を試験することができないことを示し、半導体装置10を試験することによって、各コアチップをそれぞれ試験することを意味する。コアチップに回復できない欠陥がある場合、半導体装置10全体の損失を招くことになる。この点を考慮して、本実施形態では、コアチップCC0〜CC7にはいくつかのテストパッドTPとテスト用のコマンドデコーダ65のテスト用フロントエンド部で構成される試験用に擬似的なフロントエンド部の一部が設けられており、テストパッドTPからアドレス信号、テストデータやコマンド信号の入力が可能とされている。試験用のフロントエンド部は、あくまでウェハ試験において簡素な試験を実現する機能の回路であり、インターフェースチップ内のフロントエンド機能をすべて備えるわけではない、ことに注意が必要である。例えば、コアチップの動作周波数は、フロントエンドの動作周波数よりも低いことから、低周波で試験するテスト用のフロントエンド部の回路で簡素に実現することができる。
テストパッドTPの種類は、インターポーザIPに設けられた外部端子とほぼ同様である。具体的には、クロック信号が入力されるテストパッドTP1、アドレス信号が入力されるテストパッドTP2、コマンド信号が入力されるテストパッドTP3、テストデータの入出力を行うためのテストパッドTP4、データストローブ信号の入出力を行うためのテストパッドTP5、電源電位を供給するためのテストパッドTP6などが含まれている。
テスト時においては、デコードされていない通常の外部コマンドが入力されるため、コアチップCC0〜CC7にはテスト用のコマンドデコーダ65も設けられている。また、テスト時においては、シリアルなテストデータが入出力されることから、コアチップCC0〜CC7にはテスト用の入出力回路55も設けられている。
以上が本実施形態による半導体装置10の全体構成である。このように、本実施形態による半導体装置10は、1GBのコアチップが8枚積層された構成を有していることから、合計で8GBのメモリ容量となる。また、チップ選択信号/CSが入力される端子(チップ選択端子)は1つであることから、コントローラからはメモリ容量が8GBである単一のDRAMとして認識される。
以下、貫通電極TSVにより構成される内部信号線の寄生抵抗値の大小を判定するための試験回路構成について説明する。以下の説明では、図2(a)に示すタイプの貫通電極TSV1によって構成される内部信号線を取り上げて説明するが、本発明は他のタイプの貫通電極によって構成される内部信号線にも適用可能である。
図5は、第1の実施形態による半導体装置10の試験回路構成を示す回路図である。なお、同図に示す試験回路を構成する回路要素の多くは、上述したTSV救済回路73に含まれる。また、同図にはコアチップを1つだけ示しているが、同様の回路はコアチップCC0〜CC7のすべてに設けられる。
図5に示すように、半導体装置10は、試験対象となる内部信号線101(第1の内部信号線)ごとに、試験回路100(試験回路100−1〜n)を備えている。各試験回路100は、貫通電極TSV1を含む内部信号線101の他、インターフェースチップIF側で内部信号線101と直列に配置されたスイッチ回路102、インターフェースチップIF内の内部回路(図4に示したデータラッチ回路25など)と内部信号線101とを接続する内部配線に設けられたスイッチ素子103、コアチップ内の内部回路4と内部信号線101とを接続する内部配線104に設けられたスイッチ素子105、第2の回路120を含んで構成される。このうちスイッチ回路102は、トランスファーゲート102a(第1のスイッチ素子)とインバータであるNOT回路102bを含んで構成される。尚、以後の「NOT回路」の説明において、同様である。また、第2の回路120は、Pチャンネル型MOSトランジスタ121を含んで構成される。
スイッチ素子103には、NOT回路109を介してテスト信号TEST_IFが入力される。テスト信号TEST_IFは、内部信号線101の試験を行うときに活性化され、試験を行わないときには非活性化されるハイアクティブの信号である。これにより、内部信号線101の試験を行うときにはスイッチ素子103がオフ(電気的に非接続(非導通))となって内部回路が各内部信号線101から切り離され、試験を行わないときにはスイッチ素子103がオン(電気的に接続(導通))となって内部回路と各内部信号線101とが接続される。尚、以後の「オン」、「オフ」の説明において、同様である。
インターフェースチップIF内のコマンドデコーダ32は、試験モードを判定する機能も備えている。外部(コントローラ等)からモードレジスタ42へ試験モードにエントリするコマンド(試験信号)が入力され、モードレジスタ42の所定ビットへそのコマンドが登録されると、コマンドデコーダ32はテスト信号TEST_IFを生成(活性化)する。テスト信号TEST_IFは、コアチップCC0〜CC7へも供給され、不図示の回路によりテスト信号が生成(活性化)される。
スイッチ回路102,121及びスイッチ素子105については後述する。
インターフェースチップIF内には、Pチャンネル型MOSトランジスタ111を有する第1の回路110(電流生成回路)も設けられる。トランジスタ111のソース111a(第1の被制御端子)は電源電位VDD(第1の電源電位)が供給される電源配線に接続され、ドレイン111b(第2の被制御端子)は、後述する基準抵抗112、トランスファーゲート114、Nチャネル型MOSトランジスタ115を介して、接地電位VSS(第2の電源電位)が供給される電源配線に接続される。また、トランジスタ111のゲート111c(制御端子)には、NOT回路113を介して、上述したテスト信号TEST_IFが入力される。したがって、内部信号線101の試験を行うときにはトランジスタ111はオンとなり、第1の回路110から基準抵抗112に電流I(トランジスタ111のドレイン電流)が流れ出る。試験を行わないときにはトランジスタ111はオフとなり、電流Iは流れ出ない。
トランジスタ111のドレイン111bと接地電位VSSが供給される電源配線との間には、基準抵抗112と、トランスファーゲート102aのレプリカ素子114と、Nチャンネル型MOSトランジスタ115(第1の素子)とが、直列に接続される。この直列の順序は、後述する被測定ルートであるPチャンネル型MOSトランジスタ121、内部信号線101、トランスファーゲート102a及びトランジスタ116が直列に接続される順序と同一であることに注意が必要である。即ち、この被測定ルート内のそれぞれの素子の接続順序が図5の順序と異なれば、それに対応して電流Iルート内のそれぞれの素子の接続順序も異なる。なお、レプリカ素子とは、トランスファーゲート102a(スイッチ素子)と同一な電気的特性を備える。好ましくは、その素子構成が対象素子(トランスファーゲート102a)と同一であって、さらに不純物プロファイル、W/L比、ゲート絶縁膜の膜厚が等しく、かつ同一基板上あるいは同一不純物濃度の基板上に形成されている素子をいう。レプリカ素子114を構成するNチャンネル型MOSトランジスタとPチャンネル型MOSトランジスタの各ゲートにはそれぞれ電源電位VDDと接地電位VSSが常時供給されており、常にオンとされている。レプリカ素子114を設置するのは、内部信号線101を含む電流パス(後述する電流Iが流れる電流パス)と基準抵抗を含む電流パス(電流Iが流れる電流パス)の条件を同じにするためである。
基準抵抗112は、内部信号線101の寄生抵抗値の目標値に応じた抵抗値を有する抵抗素子である。基準抵抗112の抵抗値は、より具体的には、寄生抵抗値の許容範囲の最大値(半導体装置10の試験結果を良品とする最大の抵抗値)とすることが好ましい。つまり、内部信号線101の寄生抵抗値が基準抵抗112の抵抗値より大きい場合、その内部信号線101は不良品であるということになる。尚、電流Iと後述する電流Iは、周知の回路技術により温度依存性のない電流値とすることができる。
トランジスタ115のゲートには、上述したテスト信号TEST_IFが入力される。したがって、内部信号線101の試験を行うときにはトランジスタ115はオンとなり、試験を行わないときにはトランジスタ115はオフとなる。
各内部信号線101は、上述したトランスファーゲート102aの他、トランジスタ115のレプリカ素子であるNチャンネル型MOSトランジスタ116(第1の素子)を介して、接地電位VSSが供給される電源配線に接続される。トランジスタ116のゲートには常時電源電位VDDが供給されており、そのためにトランジスタ116は常にオンとなっている。
インターフェースチップIF内には、さらに1又は複数の内部信号線101の選択を受け付ける内部信号線選択受付部140(内部信号線選択受付手段)も設けられる。内部信号線選択受付部140は、内部信号線101ごとにAND回路141(AND回路141−1〜n)を有しており、各AND回路141には被試験グループ選択信号Gr_SEL_IFと被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_IFとが入力される。被試験グループの選択とは、例えば複数のI/Oで構成される第1のグループ、複数のアドレスで構成される第2のグループ、複数の制御信号で構成される第3のグループなどである。被試験貫通電極の選択とは、それぞれのグループにおいて、複数の信号のうち一つの信号を選択することであり、例えば、16本のアドレス信号のうち一つのアドレス信号を選択することである。
被試験グループ選択信号Gr_SEL_IFは、内部信号線101をグループ化し、グループ単位で試験を行う際に用いられる信号であり、特定のグループを選択する際、そのグループに属する内部信号線101に対応するAND回路141に入力される被試験グループ選択信号Gr_SEL_IFのみが活性化(スイッチ回路102が導通)し、他のAND回路141に入力される被試験グループ選択信号Gr_SEL_IFは非活性(スイッチ回路102が非導通)となる。試験を行わない場合には常に非活性化状態となる。
被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_IFは、試験を行う内部信号線101を1つずつ指定する場合に用いられる信号であり、試験対象として指定する内部信号線101に対応するAND回路141に入力される被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_IFのみが活性化し、他のAND回路141に入力される被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_IFは非活性となる。試験を行わない場合には常に活性化状態となる。
AND回路141の出力は、入力される被試験グループ選択信号Gr_SEL_IFと被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_IFとがともに活性化されている場合に活性化され、対応するスイッチ回路102内のトランスファーゲート102aをオンする。これにより、対応する内部信号線101と後述する判定回路150とが接続される。一方、入力される被試験グループ選択信号Gr_SEL_IFと被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_IFとのいずれかが非活性化されている場合には、対応するスイッチ回路102内のトランスファーゲート102aをオフする。これにより、対応する内部信号線101と後述する判定回路150とが切り離される。
インターフェースチップIF内には、判定回路150も設けられる。判定回路150はコンパレータ151を有しており、その反転入力端子151a(第1の入力端子)は、基準抵抗112の第1の回路110が接続される端部とは反対側の端部(より具体的にはレプリカ素子114とトランジスタ115の間)に接続される。また、非反転入力端子151b(第2の入力端子)は、内部信号線101のインターフェースチップIF内の端部101a(より具体的にはスイッチ回路102とトランジスタ116の間)に接続される。
コンパレータ151は、反転入力端子151aの電圧V(以下、基準電圧Vという。)と非反転入力端子151bの電圧V(以下、内部信号線電圧Vという。)との差分電圧V1に応じた電圧OUTを出力する。具体的には、基準電圧Vが内部信号線電圧Vより高い場合に出力電圧OUTを低電位とし、基準電圧Vが内部信号線電圧Vより低い場合に出力電圧OUTを高電位とする。出力電圧OUTは、図4に示したデータ入出力端子14から外部に出力されるとともに、図4に示したTSV救済回路73に出力される。
次に、第2の回路120は、各コアチップ内に設けられる。第2の回路120内のトランジスタ121には、トランジスタ111と等しいサイズのものを用いる。トランジスタ121のソース121a(第3の被制御端子)は電源電位VDD(第1の電源電位)が供給される電源配線に接続され、ドレイン121b(第4の被制御端子)は各内部信号線101に接続される。また、トランジスタ121のゲート121c(制御端子)には、チップ選択受付部130(チップ選択受付手段)が接続される。
チップ選択受付部130は、内部信号線101ごとにNAND回路131(NAND回路131−1〜n)を有しており、各NAND回路131には、上述した内部信号線選択受付部140の場合と同様に、被試験グループ選択信号Gr_SEL_COREと被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_COREとが入力されるとともに、被試験層の最上層を選択する最上層選択信号LAYER_SEL_COREも入力される。
被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_CORE及び被試験グループ選択信号Gr_SEL_COREは、インターフェースチップIFの被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_IFと対応して同じ貫通電極TSVを選択する信号でなければならない。このため、被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_COREと被試験グループ選択信号Gr_SEL_COREとは、インターフェースチップIFから供給されるか、またはインターフェースチップIFから制御される信号によってコアチップ内で発生される信号であって、インターフェースチップIFとコアチップそれぞれにおいて選択される被試験TSVは常に一致している。
NAND回路131は、被試験グループ選択信号Gr_SEL_CORE、被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_CORE、及び最上層選択信号LAYER_SEL_COREのすべてが活性化されている場合に、出力を非活性とする。これにより、最上層選択信号LAYER_SEL_COREにより選択されているコアチップ内の試験回路100−1〜nのうち、被試験グループ選択信号Gr_SEL_CORE及び被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_COREによって選択されたものに含まれるトランジスタ121がオンとなる。トランジスタ121がオンになると、第2の回路120から各内部信号線101に電流I(トランジスタ121のドレイン電流)が流れ出る。トランジスタ121がオフである場合には、電流Iは流れ出ない。これにより、例えば、コアチップが全部で8層ある構成で6層目の層を最上層選択信号LAYER_SEL_COREで選択した場合には、1〜6層の間の貫通電極TSVの抵抗測定が行われることになる。
内部信号線101とコアチップの内部回路4の間には、スイッチ素子105(第2のスイッチ素子)が接続されており、このスイッチ素子105は、NOT回路108を介して入力されるテスト信号TEST_COREにより制御される。テスト信号TEST_COREはハイアクティブな信号で、テスト信号TEST_COREがハイの時にはスイッチ素子105はオフとなり内部回路4は内部信号線101から切り離される。貫通電極TSVの試験を行わない時にはテスト信号TEST_COREは非活性であり、スイッチ素子105はオンで、内部回路4と内部信号線101とは接続される。テスト信号TEST_COREとテスト信号TEST_IFは同時に活性化される信号である。この為、テスト信号TEST_COREはインターフェースチップIFから供給されるか、インターフェースチップIFの制御によってコアチップで生成される信号であって、同時に活性化される。テスト信号TEST_COREとテスト信号TEST_IFとが活性化されると、内部信号線101はインターフェースチップIFの内部回路とコアチップの内部回路4から切り離される。
半導体装置10が、上述した構成を有することにより、試験が行われるときに流れる電流Iと電流Iとは互いに等しくなる。さらに、コンパレータ151の反転入力端子151aに現れる基準電圧Vと非反転入力端子151bに現れる内部信号線電圧Vの差分Vは、基準抵抗112と内部信号線101の寄生抵抗値の差分に応じた値となる。したがって、コンパレータ151の出力電圧OUTを参照することにより、内部信号線101の寄生抵抗値の大小を判定することが可能になる。
図6は、内部信号線の寄生抵抗値の大小を判定するための半導体装置10の試験方法のフローチャートである。以下、この試験方法について、図5も参照しながら説明する。
図6に示すように、初めにテスト信号であるTEST_IF信号とTEST_COREを活性化する(ステップS1)。これにより、スイッチ素子103と105がオフとなり、内部信号線101は、内部回路から切り離されたフローティング状態となる。これは試験回路100−1〜nのすべてで同時に実行される。また、インターフェースチップのトランジスタ111,115がオンし、電流Iが、基準抵抗112、レプリカ素子114、及びトランジスタ115を通って流れ始める。これにより、コンパレータ151の反転入力端子151aには基準電圧Vが印加される。
次に、電流をフォースするコアチップの選択を行う(ステップS2)。すなわち、最上層選択信号LAYER_SEL_COREを活性化する。最上層選択信号LAYER_SEL_CORE(コアチップの選択信号)は、例えば8層のコアチップがある場合、そのうちの1層のみを活性化する。これにより、任意のコアチップとインターフェースチップIFとの間の貫通電極TSVの試験が可能となる。
次に、試験対象の内部信号線の選択を行う(ステップS3)。インターフェースチップIFの制御によって、被試験グループ選択信号Gr_SEL_IF,TSV_SEL_IF及び被試験グループ選択信号Gr_SEL_CORE,TSV_SEL_COREの各信号(内部信号線の選択信号)が選択的に活性化される。このとき、選択される内部信号線101はインターフェースチップIFとコアチップとで一致していなくてはならない。これにより、インターフェースチップIF側の試験対象の内部信号線101のトランスファーゲート102aのみがオンし、かつコアチップ側の試験対象の内部信号線101のトランジスタ121のみがオンする。すなわち、トランジスタ121のドレイン電流Iが、内部信号線101、トランスファーゲート102a、及びトランジスタ116を通って流れる。インターフェースチップのコンパレータ151の非反転入力端子151bには、内部信号線電圧Vが印加され、基準抵抗112と内部信号線101の寄生抵抗値の差分に応じた電圧の差分Vが、コンパレータ151の反転入力端子151aと非反転入力端子151bの間に現れる。
最後に、データ入出力端子14から判定回路150の出力電圧OUTを取り出す(ステップS4)。出力電圧OUTは、上述のとおり内部信号線101の寄生抵抗値が基準抵抗112の抵抗値より小さくなるにつれその出力電圧値が高電位となり、寄生抵抗値が基準抵抗112の抵抗値より大きくなるにつれその出力電圧値が低電位となる。したがって、出力電圧OUTを半導体装置10の外部である所謂テスタなどにおいて参照することにより、内部信号線101の詳細な寄生抵抗値を精度よく判定することが可能になる。
また、ステップS4では、図4に示したTSV救済回路73にも出力電圧OUTが入力される。TSV救済回路73(冗長回路)は、この出力電圧OUTに基づき、内部信号線101ごとに、寄生抵抗値が基準抵抗112の抵抗値より大きくなっているかどうかを判定する。そして、寄生抵抗値が基準抵抗112の抵抗値より大きくなっている内部信号線101について、メモリセルの救済などと同様の処理により、予備の内部信号線101に置き換える処理(内部信号線の冗長処理)を行う。つまり、半導体装置10の外部である所謂テスタなどにおいて出力電圧OUTを測定する工数を省くことができる。
図7は、内部信号線101の寄生抵抗値(Ω)を横軸、基準電圧Vと内部信号線電圧Vの電位レベル(V)を左側縦軸、コンパレータ151の出力電圧OUT(V)を右側縦軸とし、これらの関係を描画したものである。
図7に示すように、基準電圧Vが内部信号線電圧Vより高い場合、つまり内部信号線101の寄生抵抗値が基準抵抗112の抵抗値より大きい場合には、出力電圧OUTは低電位となる。一方、基準電圧Vが内部信号線電圧Vより低い場合、つまり内部信号線101の寄生抵抗値が基準抵抗112の抵抗値より小さい場合には、出力電圧OUTは高電位となる。つまり、出力電圧OUTが低電位となっていることは、内部信号線101の寄生抵抗値が基準抵抗112の抵抗値より大きく、好ましくない状態が発生していることを示している。
以上説明したように、本実施形態による半導体装置10によれば、判定回路150が出力する電圧OUTを参照することにより、内部信号線101の寄生抵抗値の大小を判定することが可能になっている。
なお、図5では、チップ選択受付部130内に内部信号線101ごとのNAND回路131−1〜nを設ける例を示したが、NAND回路131を1つだけ設け、すべての試験回路100−1〜nを一斉に制御することとしてもよい。ただし、この場合、貫通電極TSV間のショート不良があると、不良の電圧レベルが他の貫通電極TSVに伝播してしまうので、貫通電極TSVのショートモード不良も懸念される場合にはあまり好ましくない。ショートモード不良があまり懸念されない場合には、コアチップの回路を簡素化でき、チップ面積の低減が図れる。
また、図5に示した各トランジスタ111と121、115と116、及びトランスファーゲート102aと114を構成する各トランジスタには、互いにサイズの等しいものを用いることが好ましい。
図8は、本発明の好ましい第2の実施形態による半導体装置10の試験回路構成を示す回路図である。
第2の実施形態による半導体装置10は、試験回路構成以外の点では第1の実施形態による半導体装置10と同様である。図8に示す試験回路を構成する回路要素の多くも、上述したTSV救済回路73に含まれる。また、図8にはコアチップを1つだけ示しているが、同様の回路はコアチップCC0〜CC7のすべてに設けられる。
第2の実施形態による半導体装置10の試験回路構成は、第1及び第2の回路並びに判定回路の構成が、第1の実施形態によるものと異なっている。以下、相違点を中心に説明する。
第1の回路110は、トランジスタ111の他にフォースアンプ117を有し、トランジスタ111のゲート111cはフォースアンプ117の出力端子に接続される。フォースアンプ117の非反転入力端子は、抵抗118を介して接地電位VSSが供給される電源配線に接続され、反転入力端子には所定値の電圧VREFが入力される。
また、第1の回路110の出力端(トランジスタ111のドレイン111b)は、図2(a)に示すタイプの貫通電極TSV1により構成される内部信号線170(第2の内部信号線)によって、第2の回路120の入力端(トランジスタ121のソース121a)に接続される。
さらに、各内部信号線101は、スイッチ回路102内のトランスファーゲート102aを構成するPチャンネル型MOSトランジスタ(第5のスイッチ素子)を介して、フォースアンプ117の非反転入力端子と抵抗118の間に接続される。
以上の構成により、第1の回路110を構成するトランジスタ111及びフォースアンプ117は、定電流を生成する電流生成回路として機能し、生成された定電流は電流Iとして第1の回路110から第2の回路120に出力される。第2の回路120の出力電流Iは上記定電流Iに等しくなり、各内部信号線101に供給される。
フォースアンプ117には、テスト信号TEST_IFが入力される。これにより、フォースアンプ117は、テスト信号TEST_IFが活性化されている場合、つまり内部信号線101の試験を行うときに動作し、テスト信号TEST_IFが非活性化されている場合、つまり内部信号線101の試験を行わないときに動作しない。したがって、電流Iは、内部信号線101の試験を行うときにのみ、第1の回路110から流れ出ることになる。
なお、本実施形態においても、トランジスタ121のゲート121cはチップ選択受付部130(チップ選択受付手段)に接続される。これにより、トランジスタ121は、電流生成回路である第1の回路110と各内部信号線101との間に設けられた第3のスイッチ素子として機能する。具体的な動作は、第1の実施形態で述べたとおりである。
判定回路150は、入力端子間の電位差を増幅するセンスアンプを構成する。具体的には、判定回路150は、オペアンプ152〜154と、1つの抵抗値Rの抵抗と、2つずつの抵抗値R〜Rの抵抗とを有する。これらの接続は次のとおりである。すなわち、オペアンプ152の出力端子は、抵抗値Rの抵抗155a及び抵抗値Rの抵抗155bを介して、接地電位VSSが供給される電源配線に接続される。抵抗155aと抵抗155bの間には、オペアンプ154の非反転入力端子が接続される。また、オペアンプ153の出力端子は、抵抗値Rの抵抗155c及び抵抗値Rの抵抗155dを介して、オペアンプ154の出力端子に接続される。抵抗155cと抵抗155dの間には、オペアンプ154の反転入力端子が接続される。さらに、オペアンプ152の出力端子と抵抗155aの間の配線と、オペアンプ153の出力端子と抵抗155cの間の配線との間には、抵抗値Rの抵抗155eと、抵抗値Rの抵抗155fと、抵抗値Rの抵抗155gとがこの順で直列に接続されている。抵抗155eと抵抗155fの接続点はオペアンプ152の反転入力端子152aに接続され、抵抗155fと抵抗155gの接続点はオペアンプ153の反転入力端子153aに接続される。オペアンプ152の非反転入力端子152bと、オペアンプ153の非反転入力端子153bとは、それぞれ判定回路150の第1及び第2の入力端子となる。
第1の入力端子である非反転入力端子152bと第2の入力端子である非反転入力端子153bとには、それぞれ基準電圧V及び内部信号線電圧Vが入力される。
ここで、本実施形態における基準電圧V及び内部信号線電圧Vについて説明する。
基準電圧Vが入力される判定回路150の第1の入力端子152bは、図2(a)に示すタイプの貫通電極TSV1により構成される内部信号線171(第3の内部信号線)、及びPチャンネル型MOSトランジスタ160(第4のスイッチ素子)を介して、各内部信号線101のコアチップ内の端部101bに共通接続される。
一方、内部信号線電圧Vが入力される判定回路150の第2の入力端子153bは、Pチャンネル型MOSトランジスタ161(第6のスイッチ素子)を介して、各内部信号線101のインターフェースチップIF内の端部101aに共通接続される。
トランジスタ160,161は、試験を行うときに判定回路150と内部信号線101とを電気的に接続し、試験を行わないときに判定回路150を内部信号線101から電気的に切り離すために設けているものである。すなわち、トランジスタ160のゲートには、図8に示すように、チップ選択受付部130の出力を接続する。これにより、試験対象であるコアチップではトランジスタ160がオンとなり、判定回路150の第1の入力端子152bと各内部信号線101とが接続される。試験対象でないコアチップではトランジスタ160がオフとなり、判定回路150の第1の入力端子152bと各内部信号線101とが切り離される。同様に、トランジスタ161のゲートには、内部信号線選択受付部140の出力を入力する。これにより、内部信号線101の試験を行うときには、トランジスタ161がオンとなり、判定回路150の第2の入力端子153bと各内部信号線101とが接続される。試験を行なわないときには、トランジスタ161はオフとなり、判定回路150の第2の入力端子153bと各内部信号線101とが切り離される。
基準電圧V及び内部信号線電圧Vの差分V−Vは、電流Iによって内部信号線101の両端に現れる電位差(内部信号線101のコアチップ内の端部101bの電圧と、内部信号線101のインターフェースチップIF内の端部101aの電圧との差分)に等しくなる。この電位差は、試験対象の内部信号線101の寄生抵抗値と電流Iを掛けたものであるので、差分V−Vは次の式(1)のように表される。ただし、Rは試験対象の内部信号線101の寄生抵抗値である。
Figure 2012078332
以上のような判定回路150の接続は、測定系統が配線抵抗などの影響を受けないという特徴を有する。つまり、仮にトランジスタ121のソース側とトランスファーゲート102aのドレイン側とをそれぞれ第1の入力端子152bと第2の入力端子153bとに接続することにより、試験を行わないときの判定回路150と内部信号線101の切り離しを実現したとすると、基準電圧V及び内部信号線電圧Vの差分V−Vには、トランジスタ121及びトランスファーゲート102aの両端電圧も含まれてしまうことになる。これに対し、上記のような接続とし、さらに判定回路150の入力インピーダンスを十分に大きくすることで、差分V−Vには、純粋に内部信号線101の両端に現れる電位差が現れることになる。
さて、判定回路150の説明に戻る。オペアンプ152の反転入力端子152aとオペアンプ153の反転入力端子153aの間の電位差V、オペアンプ152の出力端子とオペアンプ153の出力端子の間の電位差V、及びオペアンプ154の出力電圧OUTは、それぞれ次の式(2)〜(4)で表される。
Figure 2012078332
つまり、電圧Vは、基準電圧Vと内部信号線電圧Vとの差分に等しくなる。また、電圧Vは、電圧Vをオペアンプ152,153で増幅した値となっており、具体的には、オペアンプ152,153それぞれの増幅率R/Rによって電圧Vを増幅した値に、さらに電圧Vを足した値が電圧Vの値となる。また、出力電圧OUTは、電圧Vを増幅率R/Rで増幅した値となる。
式(1)〜式(4)を連立させて解くと、出力電圧OUTが次の式(5)のように得られる。式(5)の右辺において内部信号線101の寄生抵抗値R以外は既知の所定値であるので、式(5)から、出力電圧OUTと内部信号線101の寄生抵抗値Rとが比例することが理解される。つまり、判定回路150の出力電圧OUTは内部信号線101の寄生抵抗値に応じた電圧となり、出力電圧OUTから内部信号線101の寄生抵抗値を得ることが可能になっている。
Figure 2012078332
図9は、内部信号線101の寄生抵抗値(Ω)を横軸、出力電圧OUT(V)を縦軸とし、これらの関係を描画したものである。同図からも明らかなように、寄生抵抗値(Ω)と出力電圧OUT(V)とは、出力電圧OUT(V)が電源電圧VDD以下である限りにおいて、比例している。したがって、出力電圧OUTから内部信号線101の寄生抵抗値を得ることが可能になっている。図9の例では、例えば出力電圧OUTが1.0Vのときには、内部信号線101の寄生抵抗値として100Ωが得られる。
以上説明したように、本実施形態による半導体装置10によれば、第1の実施形態において図6を参照しながら説明した手順と同様にして試験を行い、判定回路150が出力する電圧OUTを参照することにより、内部信号線101の寄生抵抗値を得ることが可能になっている。したがって、内部信号線101の寄生抵抗値の大小を判定することも、もちろん可能になっている。
なお、図8に示した構成では、各トランジスタ111と121、あるいは121と102および160と161を構成する各トランジスタに対するペア性を考慮する必要はなく、互いにサイズの等しいものを用いる必要性は無い。これは第2の実施形態が配線抵抗などの影響を受けないという特徴によるものである。むしろ、抵抗測定点を決定するトランジスタ160と161を内部信号配線101の端子に極力近づけて配置し、測定抵抗に余分な配線抵抗が含まれないようにする事が好ましい。
また、内部信号線170,171が断線している場合などに備え、内部信号線170,171を例えば2本の貫通電極TSVを並列に接続するなどの冗長構成を備えるようにすることが好ましい。一本の内部信号線170または/且つ内部信号線171が高抵抗であっても、残りの内部信号線170または/且つ内部信号線171が試験を継続することができる。
また、内部信号線171は、被試験グループごとに一つ備えていることが望ましい。つまり、内部信号線171は、所定数の内部信号線101に一つ備えていることが望ましい。
また、第1の回路110と判定回路150は、少なくとも半導体装置10内に備えればよく、内部信号線101の寄生抵抗値の高精度な測定が可能である。前述の様に、差分V−Vには、純粋に内部信号線101の両端に現れる電位差が現れることになるからである。
図10は、本発明の好ましい第3の実施形態による半導体装置10の試験回路構成を示す回路図である。
第3の実施形態による半導体装置10は、試験回路構成以外の点では第1の実施形態による半導体装置10と同様である。図10に示す試験回路を構成する回路要素の多くも、上述したTSV救済回路73に含まれる。また、図10にはコアチップを1つだけ示しているが、同様の回路はコアチップCC0〜CC7のすべてに設けられる。
第3の実施形態による半導体装置10の試験回路構成は、判定回路の後段に比較回路180を設けた点で、第2の実施形態によるものと異なっている。以下、相違点を中心に説明する。
比較回路180は、図10に示すように、コンパレータ181を有している。コンパレータ181の非反転入力端子は判定回路150の出力端子(オペアンプ154の出力端子)に接続され、反転入力端子には所定のしきい値電圧VCRが入力される。出力電圧OUTは、コンパレータ181の出力端子から出力される。
図11は、コンパレータ181の動作を説明するための図である。同図は、しきい値電圧VCRを加えた点を除き、図9と同様である。
図11に示すように、しきい値電圧VCRは常時一定値(図11の例では1.0V)の電圧である。コンパレータ181は、非反転入力端子に入力される判定回路150の出力電圧を、一定値であるしきい値電圧VCRと比較する。そして、判定回路150の出力電圧がしきい値電圧VCRより高い場合に出力電圧OUTを高電位(フェイル領域)とし、そうでない場合に出力電圧OUTを低電位(パス領域)とする。これにより、出力電圧OUTが高電位となっていることは、判定回路150の出力電圧がしきい値電圧VCRより高く、内部信号線101の寄生抵抗値が好ましくない程度に大きくなっていることを意味することになる。一方、出力電圧OUTが低電位となっていることは、内部信号線101の寄生抵抗値に問題がないことを意味することになる。
以上説明したように、本実施形態による半導体装置10によれば、インターフェースチップIF内に設けた比較回路180において、フェイル/パス判定がなされる。半導体装置10の外部である所謂テスタから、しきい値電圧VCRを半導体装置10に入力することにより、テスタによる出力電圧OUTの測定に代えて、測定試験時間の短縮が図れる。また、簡素なTSV救済回路73によって、半導体装置10の内部で自律的に貫通電極TSVの冗長が実行できることを意味する。これらは、周知のBIST(ビルト・イン・セルフ・テスト)に含まれる。この場合、半導体装置10の外部である所謂テスタなどにおいてフェイル/パス判定を行う必要がなく、試験工程が簡略化される。また、BISTに含まれる場合、しきい値電圧VCRを半導体装置10の内部で生成することが望ましい。
図12は、本発明の好ましい第4の実施形態による半導体装置10の試験回路構成の一部を示す回路図である。本実施形態による半導体装置10は第3の実施形態(図10)による半導体装置10の変形例であり、第4の実施形態による半導体装置10は判定回路150の入力オフセットをキャンセルする機能を有している点で、第3の実施形態による半導体装置10と異なっている。基本的な試験回路構成は、図10に示した第3の実施形態による半導体装置10と同様であり、図12では、第3の実施形態による半導体装置10との共通部分の多くについて、その記載を省略している。以下、第3の実施形態による半導体装置10との相違点を中心に説明する。
本実施形態による半導体装置10は、図12に示すように、判定回路150内の抵抗155bに代えて可変抵抗155hを有するとともに、新たに抵抗値Rの抵抗190、コンパレータ191(比較手段)、カウンタ兼ラッチ回路192(増幅率調節手段)、及びスイッチ素子194a〜194eを備えて構成される。これらはいずれも、インターフェースチップIF内に設けられる。以下では、抵抗118の抵抗値をR、可変抵抗155hの抵抗値をRと表す。また、オペアンプ154の出力電圧をVと表す。
可変抵抗155hを含む判定回路150の増幅率Aは、次の式(6)で表される。ただし、式(6)中の増幅率Aは、R=Rである場合の判定回路150の増幅率であり、式(7)で表される。これらの式から理解されるように、増幅率Aは、抵抗値Rを調節することによって調節できる。つまり、本実施形態による判定回路150の増幅率Aは可変である。
Figure 2012078332
初めに、本実施形態による半導体装置10の概略を説明する。判定回路150は、トランジスタのスレッショルド電圧の誤差などにより、入力オフセットを有する場合がある。入力オフセット自体は例えば10mVとわずかな電圧に過ぎないが、判定回路150が増幅作用を有するため、入力オフセットも増幅され、判定回路150の出力電圧Vでは大きな誤差となってしまう場合がある。一例を挙げると、増幅率Aが20倍であれば、10mVの入力オフセットは、出力電圧Vでは200mVの誤差となる。本実施形態による半導体装置10では、判定回路150の増幅率Aを調節することで、入力オフセットをキャンセルする。
もう少し具体的に説明すると、半導体装置10は、外部からの指示信号(不図示)に応じて、キャリブレーションモードにエントリするよう設計される。キャリブレーションモードにおいては、第1の回路110及び判定回路150が貫通電極及び比較回路180から切り離され、非反転入力端子152bと非反転入力端子153bとが抵抗190を介して短絡される。これによって判定回路150の入力電圧V−Vが一定値(貫通電極の寄生抵抗値に依存しない値)となるので、仮に判定回路150の入力オフセットがゼロであるとすると、オペアンプ154の出力電圧Vは該一定値に上記増幅率Aを乗算してなる一定値となる。入力オフセットがゼロでなければ、その分出力電圧Vがこの一定値からずれる。半導体装置10は、このずれをキャリブレーションモードによって検出し、検出されたずれの大きさに応じて、入力オフセットがキャンセルされるよう(オペアンプ154の出力電圧Vが上記一定値に等しくなるよう)、判定回路150の増幅率Aを調節する。以下、詳しく説明する。
スイッチ素子194a〜194eはいずれも1回路2接点タイプのスイッチである。スイッチ素子194aの共通端子、一方出力端子、及び他方出力端子はそれぞれ、フォースアンプ117の出力端子、トランジスタ111のゲート111c(図10)、及び抵抗190の一端に接続される。スイッチ素子194bの共通端子、一方出力端子、及び他方出力端子はそれぞれ、オペアンプ152の非反転入力端子152b、内部信号線171のインターフェースチップIF内の端部、及び抵抗190の一端に接続される。また、スイッチ素子194cの共通端子及び他方出力端子はそれぞれ、フォースアンプ117の非反転入力端子及びオペアンプ153の非反転入力端子153bに接続され、スイッチ素子194cの一方出力端子は、スイッチ回路102を介して内部信号線101のインターフェースチップIF内の端部101a(図10)に接続される。スイッチ素子194dの共通端子及び他方出力端子はそれぞれ、オペアンプ153の非反転入力端子153b及び抵抗190の他端に接続され、スイッチ素子194dの一方出力端子は、トランジスタ161を介して内部信号線101のインターフェースチップIF内の端部101a(図10)に接続される。スイッチ素子194eの共通端子、一方出力端子、及び他方出力端子はそれぞれ、オペアンプ154の出力端子、コンパレータ181の非反転入力端子(図10)、及びコンパレータ191の非反転入力端子に接続される。
キャリブレーションモードにエントリしていない場合には、スイッチ素子194a〜194eはそれぞれ、共通端子と一方出力端子の間を接続し、共通端子と他方出力端子の間を開放する。一方、キャリブレーションモードにエントリしている場合、スイッチ素子194a〜194eはそれぞれ、共通端子と一方出力端子の間を開放し、共通端子と他方出力端子の間を接続する。これにより、第1の回路110及び判定回路150が貫通電極及び比較回路180から切り離され、非反転入力端子152bと非反転入力端子153bとが抵抗190を介して短絡される。
キャリブレーションモードにエントリしていない場合の各部の接続及び動作については第2及び第3の実施形態で説明した通りであるので、説明を省略する。以下、半導体装置10がキャリブレーションモードにエントリしていることを前提として、説明を続ける。
フォースアンプ117は、テスト信号TEST_IFが活性化されると動作を開始し、抵抗190に電流を流す。この電流により、フォースアンプ117の反転入力端子に入力されるリファレンス電圧VREF(第2の所定電圧)が増幅率R/Rで増幅され、非反転入力端子152bと非反転入力端子153bの間に電圧VREF・(R/R)(第1の所定電圧)が印加される。言い換えると、フォースアンプ117、抵抗118、及び抵抗190は、リファレンス電圧VREFを増幅率R/Rで増幅することにより電圧VREF・(R/R)を生成し、非反転入力端子152bと非反転入力端子153bの間に印加する電圧印加手段として機能する。その結果、判定回路150の出力電圧Vは、次の式(8)で表される値となる。ただし、VOFFSETは判定回路150の入力オフセットである。式(8)から明らかなように、R=RかつVOFFSET=0である場合には、出力電圧Vは一定値VREF・(R/R)・Aとなる。
Figure 2012078332
コンパレータ191の非反転入力端子及び反転入力端子にはそれぞれ、出力電圧V及び内部信号線電圧V(オペアンプ153の非反転入力端子153bの入力電圧)が入力される。ここで、内部信号線電圧Vは、フォースアンプ117の仮想短絡によりリファレンス電圧VREF(第2の所定電圧)に等しくなっている。したがって、コンパレータ191は、出力電圧Vとリファレンス電圧VREFとを比較することになり、これらの差V=V−VREFがプラスである場合にハイ、小さい場合にロウを出力する。
ここで、抵抗190の抵抗値Rの具体的な値は、R=RかつVOFFSET=0である場合の出力電圧Vが、リファレンス電圧VREFに等しくなるように決定される。つまり、(R/R)・A=1である。こうすることで、上記差Vは、次の式(9)のように表される。
Figure 2012078332
カウンタ兼ラッチ回路192は、コンパレータ191の出力電圧(比較結果)に基づいて、判定回路150の増幅率Aを調節する。以下、カウンタ兼ラッチ回路192の動作について、詳しく説明する。
カウンタ兼ラッチ回路192には、クロック信号CLKも入力される。なお、クロック信号CLKは、外部クロック信号CKでもよいし、半導体装置10の内部で生成されるクロック信号(内部クロック信号ICLKなど)でもよい。カウンタ兼ラッチ回路192は内部にカウンタを有しており、クロック信号CLKの立ち上がりエッジ(又は立ち下がりエッジ)でコンパレータ191の出力電圧がハイである場合に、カウンタのカウント値を1段階アップさせる。また、クロック信号CLKの立ち上がりエッジ(又は立ち下がりエッジ)でコンパレータ191の出力電圧がロウである場合に、カウンタのカウント値を1段階ダウンさせる。
カウンタ兼ラッチ回路192は、カウンタのカウント値に基づいて、差Vがゼロとなる方向に、増幅率Aを調節する。具体的な調節は、可変抵抗155hの抵抗値Rを調節することによって行われる。つまり、カウンタ兼ラッチ回路192は、カウンタのカウント値を1段階アップさせた場合、つまりV>VREFである場合に、抵抗値Rを1段階小さくして、増幅率Aを下げる。これにより、出力電圧Vが低下するので、差Vがゼロに近づくこととなる。一方、カウンタのカウント値を1段階ダウンさせた場合、つまりV<VREFである場合には、抵抗値Rを1段階大きくして増幅率Aを上げる。これにより、出力電圧Vが上昇するので、やはり差Vがゼロに近づくこととなる。
以上説明したように、本実施形態による半導体装置10によれば、差Vをゼロに近づけることができる。つまり、判定回路150の入力オフセットをキャンセルすることが可能になっている。
これまでの説明を簡素に理解する一例として、具体的な数値の例を挙げておく。例えばR=100kΩ、R=200kΩ、R=200kΩ、R=800kΩ、R=2kΩとする場合、増幅率Aは式(7)より20倍となり、Rは100Ωとなる。Rが800kΩ(=R)である場合、式(9)より、差Vは20VOFFSETに等しくなる。したがって、出力電圧Vが、R=R=800kΩである場合に比べて20VOFFSET小さくなるように抵抗値Rを調節することで、判定回路150の入力オフセットをキャンセルすることが可能になる。
図13は、本発明の好ましい第5の実施形態による半導体装置10の試験回路構成を示す回路図である。本実施形態による半導体装置10は第1の実施形態(図5)による半導体装置10の変形例であり、第2の回路120内のトランジスタ121のソース121aが貫通電極TSV1(内部信号線201:第4の内部信号線)を介してインターフェースチップIF内の電源配線に接続される点、及び抵抗回路202を備える点で、第1の実施形態による半導体装置10と異なっている。
本実施形態による半導体装置10では、図13には現れていないが、各内部信号線101から内部信号線201に至る各配線、及び各トランスファーゲート102aからコンパレータ151の非反転入力端子151bに至る各配線の接続方法を工夫している。詳細は、図14で後述する。この工夫を行ったことで、抵抗回路202を用いて配線抵抗(寄生抵抗)の影響をキャンセルする(補正する)ことが可能になっている。以下、第1の実施形態による半導体装置10との相違点を中心に、詳しく説明する。
本実施形態による半導体装置10は、図13に示すように、インターフェースチップIF内にPチャンネル型MOSトランジスタ200を備える。トランジスタ200のソース200aは電源電位VDDが供給される電源配線に接続され、ドレイン200bは、図2(a)に示すタイプの貫通電極TSV1により構成される内部信号線201を介して、各トランジスタ121のソース121aに共通接続される。また、トランジスタ200のゲート200cには、NOT回路113を介して、テスト信号TEST_IFが入力される。したがって、トランジスタ200はトランジスタ111と連動してオンオフする。これにより、第1の実施形態と同様、試験対象の内部信号線101に電流Iが流れるようになる。
抵抗回路202は、トランジスタ111とトランスファーゲート114の間に配置される。抵抗回路202には、図5に示した基準抵抗112の他、電流Iが流れる配線(トランジスタ111から基準抵抗112を通ってトランスファーゲート114に至る配線)と電流Iが流れる配線(トランジスタ200から内部信号線201、トランジスタ121、内部信号線101を通ってトランスファーゲート102aに至る配線)との間での配線抵抗(寄生抵抗)の違いをキャンセルするための抵抗(補正抵抗)が設けられる。
図14は、本実施形態による半導体装置10の配線抵抗を明示した図である。同図では、配線抵抗の説明に特に必要のない部分の記載は省略している。
図14に示すように、各内部信号線101は、コアチップ内の配線W(第1の配線)とインターフェースチップIF内の配線W(第2の配線)との間にそれぞれ並列に接続される。配線Wは、隣接する内部信号線101間の抵抗が互いに等しい値rとなるように配線される。配線Wについても同様に、隣接する内部信号線101間の抵抗が上記rとなるように配線される。
内部信号線201(第4の内部信号線)は、配線Wの一方端部(ノードN1)において、配線Wと接続される。したがって、ノードN1は、内部信号線201から見て近端(NE:Near End)となる。一方、コンパレータ151は、配線Wの他方端部に対応する配線Wの端部(ノードN2)において、配線Wと接続される。したがって、ノードN2は、内部信号線201から見て遠端(FE:Far End)となる。
トランジスタ200とノードN1の間の配線抵抗(図示した配線W部分の配線抵抗)は、全内部信号線101で共通である。一方、ノードN1と各内部信号線101との間の各配線抵抗(配線W部分の配線抵抗)は、各内部信号線101によって異なる。具体的には、内部信号線201から見て近端に近いほど配線抵抗が小さくなり、遠端に近いほど配線抵抗が大きくなる。
同様に、コンパレータ151とノードN2の間の配線抵抗(図示した配線W部分の配線抵抗)は、全内部信号線101で共通である。一方、ノードN2と各内部信号線101との間の各配線抵抗(配線W部分の配線抵抗)は、各内部信号線101によって異なる。具体的には、内部信号線201から見て近端に近いほど配線抵抗が大きくなり、遠端に近いほど配線抵抗が小さくなる。
各内部信号線101から内部信号線201に至る各配線、及び各トランスファーゲート102aからコンパレータ151の非反転入力端子151bに至る各配線を以上のように接続したことで、各内部信号線101に対応する各配線抵抗は、互いに等しくなる。
つまり、内部信号線101の本数をNとすると、近端からn番目にある内部信号線101についての配線W,Wの抵抗はそれぞれ、(n−1)・r,(N−n)・rと表される。これらを合計すると、(n−1)・r+(N−n)・r=(N−1)rとなり、nによらない一定値となる。このことは、内部信号線101あたりの配線W,Wに係る配線抵抗が一定値となっていることを意味している。したがって、配線W,Wに係る配線抵抗も合わせた配線抵抗は、各内部信号線101間で等しい値となる。
このように、各内部信号線101に対応する配線抵抗が互いに等しくなっていることにより、本実施形態では、抵抗回路202を用いて、電流Iが流れる配線と電流Iが流れる配線との間での配線抵抗の違いをキャンセルすることが可能になっている。
図14には、抵抗回路202の詳細も示している。同図に示すように、抵抗回路202は、抵抗値Rの抵抗素子213、抵抗値Rの抵抗素子211、抵抗値Rの基準抵抗112、抵抗値Rの抵抗素子212、抵抗値Rの抵抗素子214が、トランジスタ111とトランスファーゲート114の間に直列接続された構成を有している。なお、各抵抗の配置は必ずしも図示した配置に限られず、例えば、それらの順序を適宜入れ替えてもよい。
抵抗値R,Rはそれぞれ、配線W部分,配線W部分の各配線抵抗値に等しく設定される。また、抵抗値Rと抵抗値Rは、その合計R+Rが、上述した(N−1)r、すなわち内部信号線101あたりの配線W,Wに係る配線抵抗に等しくなるよう設定される。これにより、トランジスタ111からコンパレータ151に至る配線の配線抵抗と、トランジスタ200からコンパレータ151に至る配線の配線抵抗とが等しくなることから、電流Iが流れる配線と電流Iが流れる配線との間での配線抵抗の違いがキャンセルされる。
以上説明したように、本実施形態による半導体装置10によれば、配線抵抗の影響をキャンセルすることが実現される。
図15は、本発明の好ましい第6の実施形態による半導体装置10の試験回路構成の一部を示す回路図である。図15と図14とを比較すると明らかなように、本実施形態による半導体装置10は第5の実施形態による半導体装置10の変形例である。具体的には、3つの基準抵抗112を有する点、及び2つの内部信号線201を有する点で、第5の実施形態による半導体装置10と異なっている。
3つの基準抵抗112−1〜3は、抵抗素子213と抵抗素子212の間に並列に接続される。それぞれの両端にはスイッチ素子が設けられており、3つの基準抵抗112−1〜3のうち外部からの指示信号(不図示)によって選択されたいずれか1つのみが、回路に組み込まれるように構成されている。
基準抵抗112−1〜3の抵抗値は、それぞれRR1,RR2,RR3である。これらは、互いに異なる値となっている。具体的な例を挙げると、RR1=50Ω、RR2=300Ω、RR3=1kΩである。
このような3つの基準抵抗112−1〜3を設けたことにより、内部信号線101の寄生抵抗値をより細かく確認することが可能になる。つまり、図14に示したように基準抵抗112が1つだけである場合、試験結果として得られるのは、試験対象の内部信号線101の寄生抵抗値と基準抵抗112の抵抗値Rとの大小関係のみである。これに対し、本実施形態によれば、基準抵抗112−1〜3を切り替えながら試験を行うことで、抵抗値RR1,RR2,RR3それぞれとの大小関係が得られる。したがって、内部信号線101の寄生抵抗値をより細かく確認することが可能になっている。
なお、ここでは3つの基準抵抗112を用いて説明したが、設置可能な基準抵抗112の数が3つに限られないのは勿論である。
また、本実施形態による半導体装置10では、内部信号線201が2つ用意され、これらはノードN1とトランジスタ200の間に並列に接続される。これにより、いずれか一方の内部信号線201が不良であったり、或いは寄生抵抗値が大きく実際の使用に耐えない状態であったとしても、内部信号線101の寄生抵抗値の試験を良好に行うことが可能になる。
図16(a)は、本発明の好ましい第7の実施形態による半導体装置10の機能ブロックを示す図である。本実施形態による半導体装置10は、第1の実施形態による半導体装置10において、電流I(図5)を流す内部信号線101と、コンパレータ151(図5)に接続する内部信号線101とを異ならせることにより、隣接する貫通電極間での電気的なショートを検出可能としたものである。図16(a)には示していないが、本実施形態による半導体装置10の試験回路構成は、図5に示した半導体装置10と同様である。以下、第1の実施形態による半導体装置10との相違点を中心に説明する。
本実施形態による半導体装置10は、図16(a)に示すように、インターフェースチップIF内に、遅延制御部220(クロック生成回路)と、IF側選択信号生成部221(第1の選択信号生成回路)と、CORE側選択信号生成部222(第2の選択信号生成回路)とを備える。
遅延制御部220は、クロック信号CLKに基づいて、互いに等しいクロック周期を有する内部クロック信号CLK_IF(第1のクロック信号)と内部クロック信号CLK_CORE(第2のクロック信号)とを生成し、それぞれ対応するIF側選択信号生成部221及びCORE側選択信号生成部222に出力する。なお、クロック信号CLKは、外部クロック信号CKでもよいし、半導体装置10の内部で生成されるクロック信号(内部クロック信号ICLKなど)でもよい。
遅延制御部220は、テスト信号TEST_IF(図5)が活性化されたタイミングで(内部信号線101の試験が開始されたタイミングで)、内部クロック信号CLK_IF及びCLK_COREの生成を開始し、テスト信号TEST_IFが非活性化されたタイミングで、これらの生成を終了する。ただし、内部クロック信号CLK_IFと内部クロック信号CLK_COREとでは、生成開始タイミングを1クロック分互いにずらしている。この点の詳細については後述する。
IF側選択信号生成部221は、内部クロック信号CLK_IFに同期して、上述した被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_IF(第1の選択信号)を生成し、内部信号線選択受付部140に出力する。被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_IFを受けた内部信号線選択受付部140は、スイッチ回路102を用いて、該信号によって指定される内部信号線101をコンパレータ151の非反転入力端子151bに接続する。詳細については、第1の実施形態で説明したとおりであるので、説明を割愛する。
CORE側選択信号生成部222は、内部クロック信号CLK_COREに同期して、上述した被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_CORE(第2の選択信号)を生成し、貫通電極TSV1を介して、チップ選択受付部130に出力する。被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_COREを受けたチップ選択受付部130は、第2の回路120を用いて、該信号によって指定される内部信号線101に電流Iが流れるようにする。詳細については、第1の実施形態で説明したとおりであるので、説明を割愛する。
図16(b)は、試験対象の内部信号線101の平面的な配置を示す図であり、コアチップの上面から見た貫通電極TSV1(図3)である。図16(b)に示す各円がそれぞれ内部信号線101を表しており、円内部の数字は説明のために便宜的に付与した通番である。ここでは、試験対象の内部信号線101を、0番〜N番までのN+1個とする。同図に示すように、これらN+1本の内部信号線101は、0番からN番まで一列に配置される。したがって、例えばn番目の内部信号線101(0番目とN番目を除く)には、n−1番目とn+1番目の2本の内部信号線101が隣接することとなる。
IF側選択信号生成部221は、0番からN番までの内部信号線101を1つずつ順次試験対象として選択し、選択した内部信号線101を指定するための被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_IFを出力する。選択は、内部クロック信号CLK_IFに同期するタイミングで行われる。CORE側選択信号生成部222も同様であり、0番からN番までの内部信号線101を1つずつ順次試験対象として選択し、選択した内部信号線101を指定するための被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_COREを出力する。選択は、内部クロック信号CLK_COREに同期するタイミングで行われる。
図17(a)(b)は、内部クロック信号CLK_IF及びCLK_COREその他の信号のタイミング図である。これらの図に示すように、遅延制御部220は、内部クロック信号CLK_IFと内部クロック信号CLK_COREの生成開始タイミングを、1クロック分ずらしている。図17(a)の例では、内部クロック信号CLK_IFを1クロック分遅らせて生成開始し、図17(b)の例では、内部クロック信号CLK_IFを1クロック分進ませて生成開始している。
なお、上述したように、1本の内部信号線101には、両端に位置する貫通電極TSV1(0番、N番の内部信号線101)を除いて、2本の内部信号線101が隣接しており、ショートの検出は、これら2本の内部信号線101それぞれについて行われる必要がある。したがって、遅延制御部220は、図17(a)による処理と図17(b)による処理とを、順次両方行うことが好ましい。
遅延制御部220が内部クロック信号CLK_IF及びCLK_COREの生成開始タイミングをずらしていることにより、被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_IF,TSV_SEL_COREによって指定される内部信号線101も、図17(a)(b)に示すように、1つずつずれることになる。その結果、例えばn番目の内部信号線101がコンパレータ151(図5)に接続される場合に、電流Iは、隣接するn−1番目又はn+1番目の内部信号線101に流されることになる。したがって、正常であれば、n番目の内部信号線101には電流Iが流れないため、コンパレータ151の非反転入力端子151bに入力される内部信号線電圧Vは、基準電圧Vに比べて小さくなるはずである。しかし、内部信号線101間にショートが発生していると、n番目の内部信号線101に電流Iが流れ込み、ショート(ショート抵抗値)の程度にもよるが、多くの場合、内部信号線電圧Vが基準電圧Vに比べて大きくなる。
図18は、ショート抵抗値(Ω)を横軸、基準電圧Vと内部信号線電圧Vの電位レベル(V)を左側縦軸、コンパレータ151の出力電圧OUT(V)を右側縦軸とし、これらの関係を描画したものである。ショート抵抗値とは、電流Iが流される内部信号線101と、試験対象の内部信号線101の間に形成され得る電流経路の抵抗値である。ショート抵抗値が小さいことは、これらの内部信号線101の間にショートが発生していることを意味する。
図18に示すように、基準電圧Vが内部信号線電圧Vより小さい場合、つまりショート抵抗値が所定値(基準電圧Vと内部信号線電圧Vとが等しくなる値)より小さい場合には、出力電圧OUTは高電位となる。一方、基準電圧Vが内部信号線電圧Vより大きい場合、つまりショート抵抗値が上記所定値より大きい場合には、出力電圧OUTは低電位となる。つまり、出力電圧OUTが高電位となっていることは、ショート抵抗値が上記所定値より小さく、好ましくない状態が発生していることを示している。
以上説明したように、本実施形態による半導体装置10によれば、コンパレータ151の出力電圧OUTを参照することにより、内部信号線101間のショート抵抗値の大小を判定することが可能になっている。したがって、隣接貫通電極間でのショートを検出できる。
図19は、本発明の好ましい第8の実施形態による半導体装置10の機能ブロックを示す図である。本実施形態による半導体装置10は、試験対象の内部信号線101に隣接するすべての内部信号線101に一度に電流Iを流す点で、第7の実施形態による半導体装置10と異なっている。以下、第7の実施形態による半導体装置10との相違点を中心に説明する。
本実施形態による半導体装置10では、図19に示すように、IF側選択信号生成部221からCORE側選択信号生成部222に選択情報が送られる。選択情報は、試験対象の内部信号線101を示す情報である。CORE側選択信号生成部222は、選択情報によって示される内部信号線101以外のすべての内部信号線101を同時に指定するための被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_COREを生成して出力する。
図20(a)は、試験対象の内部信号線101の平面的な配置を示す図であり、コアチップの上面から見た貫通電極TSV1(図3)である。図20(a)でも、図16(b)と同様、各円がそれぞれ内部信号線101を表している。ここでは、多数の内部信号線101が、マトリクス状(X方向、Y方向)に配置される。
IF側選択信号生成部221は、マトリクス状に配置された複数の内部信号線101を、所定の順序で順次1つずつ選択し、選択した内部信号線101を示す選択情報と、選択した内部信号線101を指定するための被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_IFとを出力する。選択は、内部クロック信号CLK_IFに同期するタイミングで行われる。
CORE側選択信号生成部222は、試験対象の内部信号線101(図20(a)では黒丸で示す)以外のすべての内部信号線101を選択し、選択した内部信号線101を指定するための被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_COREを出力する。これにより、図20(a)に示すように、試験対象の内部信号線101以外のすべての内部信号線101に電流Iが流れることとなる。したがって、1本でも試験対象の内部信号線101との間でショートしている内部信号線101があった場合、図18に示した例と同様に、基準電圧Vが内部信号線電圧Vより小さくなり、出力電圧OUTが高電位となる。したがって、隣接貫通電極間でのショートを検出できるようになる。
以上説明したように、本実施形態による半導体装置10によれば、第7の実施形態と同様、隣接貫通電極間でのショートを検出できる。しかも、内部信号線101の数に等しい回数だけ試験を行えばよいため、短時間で効率的に試験を行えるようになる。
なお、第8の実施形態では、CORE側選択信号生成部222が、試験対象の内部信号線101以外のすべての内部信号線101に電流Iを流すとして説明したが、内部信号線101をグループ化すれば、必ずしもすべての内部信号線101に電流Iを流す必要はない。以下、詳しく説明する。
図20(b)は、試験対象の内部信号線101の平面的な配置を示す図であり、コアチップの上面から見た貫通電極TSV1(図3)である。図20(b)でも、図20(a)と同様、各円がそれぞれ内部信号線101を表している。また、多数の内部信号線101が、マトリクス状に配置される。
本変形例では、CORE側選択信号生成部222は内部信号線101をグループ化して記憶している。図20(b)の符号G1,G2,G3,・・・は、こうして記憶されるグループの通番を示している。CORE側選択信号生成部222はまた、グループごとに、そのグループに隣接する1又は複数の他のグループを対応付けて記憶している。
IF側選択信号生成部221から選択情報が入力されると、CORE側選択信号生成部222は、まず選択情報によって示される内部信号線101が属するグループを判定する。そして、判定されたグループに属する他の内部信号線101をすべて選択するとともに、判定されたグループに隣接するすべてのグループに属するすべての内部信号線101も選択し、選択した内部信号線101を指定するための被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_IFを出力する。
以上の処理により、試験対象の内部信号線101以外のすべての内部信号線101に電流Iを流さなくとも、隣接貫通電極間でのショートを検出可能となる。したがって、試験時の消費電力を低減することが可能になる。
図19が示す第8の実施形態による半導体装置10は、同時に複数の試験対象の内部信号線101を設定することもできる。例えば、図20において、複数の試験対象の内部信号線101をチェッカーボードの様に設定することができる。チェッカーパターンは、少なくとも1つ以上の非試験対象の内部信号線101を含めば良い。また、試験パターンをX方向またはY方向のストライプパターンとしても良い。この場合においても、複数の試験対象の内部信号線101は、それぞれ少なくとも1つ以上の非試験対象の内部信号線101を含めば良い。更に、チェッカーパターンまたはストライプパターンは、図20(b)で示された複数のグループにそれぞれ対応させることができる。
図21は、本発明の好ましい第9の実施形態による半導体装置10の試験回路構成の一部を示す図である。本実施形態による半導体装置10は第1の実施形態(図5)による半導体装置10の変形例であり、試験対象の内部信号線101の一部が並列に接続された複数の貫通電極TSV1(図2(a)に示すタイプの貫通電極TSV)によって構成されている点で、第1の実施形態による半導体装置10と相違する。
複数の貫通電極TSV1により内部信号線101を構成するのは、不良貫通電極を救済するためである。複数の貫通電極TSV1が並列に接続されているので、たとえそのうちのいくつかが不良状態(非導通若しくは高抵抗)であったとしても、不良状態でない貫通電極TSV1が残っていれば、その貫通電極TSV1を介して信号の入出力を行うことが可能になる。このような救済手段は「並列接続救済手段」と呼ばれる。以下では、「並列接続救済手段」によって救済される内部信号線101からなる内部信号線群を、図21に示すように、内部信号線群DG(第1の内部信号線群)と称する。
これに対し、これまで説明してきた試験対象の内部信号線101は単数の貫通電極TSV1によって構成されており、上述したように、TSV救済回路73(図4)が行う冗長処理、すなわち予備の内部信号線101に置き換える処理によって救済される。このような救済手段は「予備TSV置換救済手段」と呼ばれる。以下では、「予備TSV置換救済手段」によって救済される内部信号線101からなる内部信号線群を、図21に示すように、内部信号線群SG(第2の内部信号線群)と称する。
内部信号線群DGに属する内部信号線101は、通常、特に高速に送信したい信号やリセット信号などの特殊信号、積層組立後に使用するテスト信号など、重要性の高い信号を入出力する用途で用いられる。図15に示した内部信号線201は、このような内部信号線のひとつである。
内部信号線群DGに属する内部信号線101については、そもそも予備の内部信号線101というものが用意されていないことから、従来、第1〜第8の実施形態で説明してきたような内部信号線101の試験は行われていない。しかしながら、内部信号線群DGに属する内部信号線101であっても、全く試験ができないとなると、半導体装置10の動作に不具合が生じた場合の原因究明に困難が生ずる。本実施形態による半導体措置10はこのような課題に鑑みて発明されたもので、内部信号線群DGに属する内部信号線101の試験も行えるようにしたものである。以下、具体的に説明する。
図21に示すように、本実施形態による半導体装置10は、インターフェイスチップIF内に、TSV試験回路230、TSV選択カウンタ231、TSVセレクト信号生成回路232、及び図5にも示した内部信号線選択受付部140を備える。また、コアチップCC0−CC7それぞれに、TSV選択カウンタ233、TSVセレクト信号生成回路234、及び図5にも示したチップ選択受付部130を備える。
初めに、コアチップ内の構成について説明する。各内部信号線101のコアチップ側の端部は、図5にも示したトランジスタ121(図21では、簡単のため、単なるスイッチとして描いている。)を介して、電源電位VDDが供給される電源配線に共通接続される。
TSV選択カウンタ233には、クロック信号CLKと、テスト信号TEST_COREとが入力される。TSV選択カウンタ233は、テスト信号TEST_COREが活性化されているとき(すなわち、内部信号線101の試験を行うとき)に、クロック信号CLKに応じてカウント動作を行う。すなわち、テスト信号TEST_COREが活性化されてから非活性化されるまでの間、クロック信号CLKのクロック数をカウントし、カウント値を示す信号を出力する。
TSVセレクト信号生成回路234は、TSV選択カウンタ233の出力信号(カウント値)に応じて、上述した被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_COREを生成する。
ここで、本実施形態では、内部信号線101は内部信号線群ごとにm+1個単位でグループ化され、このグループ単位で試験が行われるものとする。言い換えれば、一度に試験する内部信号線101の数(テスト信号TEST_COREが活性状態を継続している間に試験される内部信号線101の数)を、最大でm+1であるとする。この場合、TSVセレクト信号生成回路234によって生成される被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_COREは、m+1系列のパラレル信号となる。以下、信号を示す符号の末尾に<0>〜<m>の記号を付すことで、パラレル信号を構成する1つ1つの信号を区別することとする。
また、本実施形態では、内部信号線群SG内のk番目(kは0以上の整数)のグループに属するk番目(kは0以上m以下の整数)の内部信号線101に対応する構成であることを特に示す必要がある場合、例えば内部信号線101<S−k−k>のように、符号末尾に<S−k−k>を付加して表す。同様に、内部信号線群DG内のk番目(kは0以上の整数)のグループに属するk番目(kは0以上m以下の整数)の内部信号線101に対応する構成であることを特に示す必要がある場合、符号末尾に<D−k−k>を付加して表す。
TSVセレクト信号生成回路234は、カウント値が1であるときに被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_CORE<0>を活性化し(ハイとし)、他の被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_COREを非活性とする(ロウとする)。また、カウント値が2であるときに被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_CORE<1>を活性化し(ハイとし)、他の被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_COREを非活性とする(ロウとする)。以下同様に、被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_CORE<m>まで順次、活性化処理を行う。
こうして生成された被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_CORE<0>〜<m>は、チップ選択受付部130に入力される。チップ選択受付部130は内部信号線101ごとに出力端子を有しており、各出力端子は対応するトランジスタ121のゲートに接続される。チップ選択受付部130は、入力された被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_CORE<0>〜<m>から、内部信号線101ごとの被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_COREを再生成し、対応する各出力端子から、各トランジスタ121に向けて出力する。
チップ選択受付部130には、内部信号線群SG,DGのうちのいずれか一方を指定するTSV群セレクト信号Gr_SEL2_COREも入力される。このTSV群セレクト信号Gr_SEL2_COREは、半導体装置10の外部から試験対象の内部信号線群を指定するために用いられる信号である。具体的には、内部信号線群DGに属する内部信号線101の試験を行う際に活性化され(ハイとなり)、内部信号線群SGに属する内部信号線101の試験を行う際に非活性となる(ロウとなる)。
また、チップ選択受付部130には、第1の実施形態で説明した被試験グループ選択信号Gr_SEL_CORE及び最上層選択信号LAYER_SEL_COREも入力される。
これらの信号のうち被試験グループ選択信号Gr_SEL_COREは、グループ数分(内部信号線群SG,DGそれぞれのグループ数のうち、大きい方の数分)のパラレル信号であり、半導体装置10の外部から試験対象のグループを指定するために用いられる。以下、信号を示す符号の末尾に<0>などの記号を付すことで、パラレル信号を構成する1つ1つの信号を区別することとする。一例を挙げて説明すると、試験対象のグループが0番目のグループである場合、被試験グループ選択信号Gr_SEL_CORE<0>が活性化され(ハイとなり)、他の被試験グループ選択信号Gr_SEL_CORE<1>〜は非活性となる(ロウとなる)。
チップ選択受付部130は、最上層選択信号LAYER_SEL_COREによって当該コアチップが選択される場合に、その他の3種類の入力信号に応じて内部信号線101を1つ選択する。具体的には、TSV群セレクト信号Gr_SEL2_COREによって指定される内部信号群内の内部信号線101のうち、被試験グループ選択信号Gr_SEL_COREによって指定されるグループ内の内部信号線101であって、さらに被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_CORE<0>〜<m>によって指定される内部信号線101を選択する。そして、選択した内部信号線101に対応する被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_COREを活性化し、他を非活性とする。最上層選択信号LAYER_SEL_COREによって当該コアチップが選択されない場合には、すべての被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_COREを非活性とする。
図22は、チップ選択受付部130の内部構成を示す図である。同図では簡単のため、k,kの最大値をそれぞれ2,1としているが、k,kの最大値がこれらに限られるものではない。
図22に示すように、チップ選択受付部130は、内部信号線101ごとに、AND回路131を有する。各AND回路131の出力は、上述した被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_COREとなる。
内部信号線101<S−k−k>に対応するAND回路131<S−k−k>には、TSV群セレクト信号Gr_SEL2_COREの反転信号と、k番目のグループに対応する被試験グループ選択信号Gr_SEL_CORE<k>と、k番目の内部信号線101に対応する被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_CORE<k>と、最上層選択信号LAYER_SEL_COREとが入力される。AND回路131<S−k−k>は、これらがすべてハイとなっているときに、出力信号TSV_SEL_CORE<S−k−k>を活性化する。したがって、AND回路131<S−k−k>は、試験対象として内部信号線群SGに属するk番目のグループが選択され、さらにその中のk番目の内部信号線101に対応する被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_CORE<k>が活性化され、かつ当該コアチップが被試験層の最上層である場合に、出力信号TSV_SEL_CORE<S−k−k>を活性化することになる。
こうして出力信号TSV_SEL_CORE<S−k−k>が活性化すると、内部信号線101<S−k−k>に対応するトランジスタ121がオンとなり、該内部信号線101のコアチップ側の端部に電源電圧VDDが供給される。このとき、他の内部信号線101は、電源電圧VDDが供給される電源配線から切り離される。
同様に、内部信号線101<D−k−k>に対応するAND回路131<D−k−k>には、TSV群セレクト信号Gr_SEL2_COREと、k番目のグループに対応する被試験グループ選択信号Gr_SEL_CORE<k>と、k番目の内部信号線101に対応する被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_CORE<k>とが入力される。AND回路131<D−k−k>は、これらがすべてハイとなっているときに、出力信号TSV_SEL_CORE<D−k−k>を活性化する。したがって、AND回路131<D−k−k>は、試験対象として内部信号線群DGに属するk番目のグループが選択され、さらにその中のk番目の内部信号線101に対応する被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_CORE<k>が活性化され、かつ当該コアチップが被試験層の最上層である場合に、出力信号TSV_SEL_CORE<D−k−k>を活性化することになる。
こうして出力信号TSV_SEL_CORE<D−k−k>が活性化すると、内部信号線101<D−k−k>に対応するトランジスタ121がオンとなり、該内部信号線101のコアチップ側の端部に電源電圧VDDが供給される。このとき、他の内部信号線101は、電源電圧VDDが供給される電源配線から切り離される。
このように、コアチップ側では、チップ選択受付部130の処理により、試験対象である1本の内部信号線101のみが、被試験層の最上層であるコアチップ内において電源電圧VDDが供給される電源配線に接続され、他の内部信号線101は、電源電圧VDDが供給される電源配線から切り離される。電源配線に接続された内部信号線101には、トランジスタ121のドレイン電流が出力される。
図23及び図24は、以上の処理を時系列的に説明するための各信号のタイミング図である。これらの図では、最上層選択信号LAYER_SEL_COREについては省略している。
まず図23に示す例は、TSV群セレクト信号Gr_SEL2_COREが非活性状態(ロウ)であり、かつ被試験グループ選択信号Gr_SEL_CORE<0>が活性状態(ハイ)である場合を示している。この場合、内部信号線群SGの0番目のグループに属するm+1個の内部信号線101<S−0−0>〜<S−0−m>が、試験対象として順次選択される。
図23に示すように、テスト信号TEST_COREが活性化されると、クロック信号CLKに応じて、被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_CORE<0>〜<m>が順次活性化する。そして、これに応じ、被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_CORE<S−0−0>〜<S−0−m>が順次活性化する。被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_COREが活性化した内部信号線101には電源電圧VDDが供給され、トランジスタ121のドレイン電流が流れることになる。
インターフェースチップIF内の処理については後述するが、内部信号線101に電流が流れている間、その内部信号線101のインターフェースチップIF側の端部はTSV試験回路230に接続される。したがって、判定回路150(図5)の第2の入力端子151bの入力電圧(内部信号線電圧V)には、図23に示すように、内部信号線101<S−0−0>〜<S−0−m>の寄生抵抗値が順次反映され、これらの内部信号線101の試験を行うことが可能になる。
次に、図24に示す例は、TSV群セレクト信号Gr_SEL2_COREが活性状態(ハイ)であり、かつ被試験グループ選択信号Gr_SEL_CORE<0>が活性状態(ハイ)である場合を示している。この場合、内部信号線群DGの0番目のグループに属するm+1個の内部信号線101が、試験対象として順次選択される。
重複するので詳しい説明は割愛するが、この例では被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_CORE<D−0−0>〜<D−0−m>が順次活性化する。これにより、判定回路150(図5)の第2の入力端子151bの入力電圧(内部信号線電圧V)には、図24に示すように、内部信号線101<D−0−0>〜<D−0−m>の寄生抵抗値が順次反映され、これらの内部信号線101の試験を行うことが可能になる。
次に、図21に戻って、インターフェースチップIF内の構成について説明する。TSV試験回路230は、各内部信号線101の寄生抵抗値の大小を判定するための回路である。具体的には、図5に示した第1の回路110を初めとする基準電圧Vを生成するための各種回路や、基準電圧Vと内部信号線電圧Vとを比較する判定回路150などが、TSV試験回路230に相当する。
各内部信号線101のインターフェイスIF側の端部は、図5にも示したトランスファーゲート102a(図21では、簡単のため、単なるスイッチとして描いている。)を介して、TSV試験回路230に接続される。TSV試験回路230内部の具体的な構成については、図5に示したとおりであるので、詳細な説明は割愛する。
TSV選択カウンタ231には、クロック信号CLKと、テスト信号TEST_IFとが入力される。TSV選択カウンタ231は、上述したTSV選択カウンタ233と同様、テスト信号TEST_IFが活性化されているとき(すなわち、内部信号線101の試験を行うとき)に、クロック信号CLKに応じてカウント動作を行う。具体的な処理はTSV選択カウンタ233と同様であるので、詳しい説明は割愛する。
TSVセレクト信号生成回路232は、上述したTSVセレクト信号生成回路234と同様、TSV選択カウンタ231の出力信号(カウント値)に応じて、被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_IFを生成する回路である。被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_IFについても、被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_COREと同様にm+1系列のパラレル信号となる。TSVセレクト信号生成回路232の具体的な処理はTSVセレクト信号生成回路234と同様であるので、詳しい説明は割愛する。
被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_IF<0>〜<m>は、内部信号線選択受付部140に入力される。内部信号線選択受付部140は内部信号線101ごとに出力端子を有しており、各出力端子は対応するトランスファーゲート102aに接続される。内部信号線選択受付部140は、入力された被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_IF<0>〜<m>から、内部信号線101ごとの被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_IFを再生成し、対応する各出力端子から、各トランスファーゲート102aに向けて出力する。
内部信号線選択受付部140には、TSV群セレクト信号Gr_SEL2_IF及び被試験グループ選択信号Gr_SEL_IFも入力される。これらはそれぞれ、TSV群セレクト信号Gr_SEL2_CORE及び被試験グループ選択信号Gr_SEL_COREと内容的に同一の信号である。
内部信号線選択受付部140は、以上の3種類の入力信号に応じて内部信号線101を1つ選択する。そして、選択した内部信号線101に対応する被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_IFを活性化し、他を非活性とする。具体的には、TSV群セレクト信号Gr_SEL2_IFによって指定される内部信号群内の内部信号線101のうち、被試験グループ選択信号Gr_SEL_IFによって指定されるグループ内の内部信号線101であって、さらに被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_IF<0>〜<m>によって指定される内部信号線101を選択する。そして、選択した内部信号線101に対応する被試験貫通電極選択信号TSV_SEL_IFを活性化し、他を非活性とする。
内部信号線選択受付部140の構成及び処理の詳細については、チップ選択受付部130と同様であるので、説明を割愛する。内部信号線選択受付部140の出力信号TSV_SEL_IF<S−k−k>が活性化すると、内部信号線101<S−k−k>に対応するトランスファーゲート102aがオンとなり、該内部信号線101のインターフェースチップIF側の端部がTSV試験回路230に接続される。出力信号TSV_SEL_IF<D−k−k>が活性化した場合についても同様である。これにより、上述したように、内部信号線電圧Vに、試験対象である各内部信号線101の寄生抵抗値が順次反映され、内部信号線101の試験を行うことが可能になる。
以上説明したように、本実施形態による半導体装置10によれば、内部信号線群SGだけでなく、内部信号線群DGに属する内部信号線101の試験も行える。また、試験対象する内部信号線群を、TSV群セレクト信号Gr_SEL2_CORE,Gr_SEL2_IFを用いて外部から指定することが可能になる。
なお、本実施形態では、図5に示した第1の実施形態による半導体装置10を例として説明したが、本実施形態にかかる発明は、他の第2〜第8の実施形態による半導体装置10にも適用可能である。
一例として、第2の実施形態による半導体装置10(図8)に適用する場合について簡単に説明すると、図21において、トランジスタ121をトランジスタ121(第3のスイッチ素子)及びトランジスタ160(第4のスイッチ素子)で置き換え、トランスファーゲート102aをトランスファーゲート102a(第5のスイッチ素子)及びトランジスタ161(第6のスイッチ素子)で置き換えることで、本実施形態にかかる発明を適用することが可能になる。
また、本実施形態では、各内部信号線群の中をさらにグループ化したが、このようなグループ化をせず、内部信号線群内のすべての内部信号線101を一度に試験することとしてもよい。この場合、被試験グループ選択信号Gr_SEL_COREは用いなくてよい。
図25は、第1〜第9の実施形態による半導体装置10を用いたデータ処理システム500の構成を示すブロック図である。
図に示すデータ処理システム500は、データプロセッサ520と、本実施形態による半導体装置(DRAM)10が、システムバス510を介して相互に接続された構成を有している。データプロセッサ520としては、例えば、マイクロプロセッサ(MPU)、ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)などを含まれるが、これらに限定されない。図10においては簡単のため、システムバス510を介してデータプロセッサ520とDRAM530とが接続されているが、システムバス510を介さずにローカルなバスによってこれらが接続されていても構わない。
また、図には、簡単のためシステムバス510が1組しか描かれていないが、必要に応じ、コネクタなどを介しシリアルないしパラレルに設けられていても構わない。また、図に示すメモリシステムデータ処理システムでは、ストレージデバイス540、I/Oデバイス550、ROM560がシステムバス510に接続されているが、これらは必ずしも必須の構成要素ではない。
ストレージデバイス540としては、ハードディスクドライブ、光学ディスクドライブ、フラッシュメモリなどが挙げられる。また、I/Oデバイス550としては、液晶ディスプレイなどのディスプレイデバイスや、キーボード、マウスなどの入力デバイスなどが挙げられる。
また、I/Oデバイス550は、入力デバイス及び出力デバイスのいずれか一方のみであっても構わない。
さらに、図に示す各構成要素は、簡単のため1つずつ描かれているが、これに限定されるものではなく、1又は2以上の構成要素が複数個設けられていても構わない。
本発明の実施形態において、コントローラは、インターフェースチップにリードコマンドに関連するコマンドを発行する。コントローラからコマンドを受けたインターフェースチップは、複数のコアチップにリードコマンドを発行する。複数のコアチップのいずれかは、リードコマンドを受けてインターフェースチップにリードコマンドに対応するメモリセルアレイの情報であるリードデータを出力する。複数のコアチップのいずれかからリードデータを受けたインターフェースチップは、コントローラにそのリードデータを出力する。尚、コントローラが発行する前記コマンドは、所謂、周知の半導体装置を制御する業界団体で規定されるコマンド(システムとしてのリードコマンド)である。インターフェースチップがコアチップに発行するリードコマンドは、半導体チップ内部の制御信号である。リードデータにおいても同様である。更に、コントローラは、半導体装置10を試験する試験コマンド(試験信号)を備えていても良い。試験コマンドがメモリコントローラから発行されると、インターフェースチップは前述のテスト信号TEST_IFを生成し、各コアチップはテスト信号TEST_IFを元にテスト信号TEST_COREを生成する。そして、半導体装置10から試験結果がコントローラへ出力される。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、夫々が同一機能の複数のコアチップとしてDDR3型のSDRAMを用いているが、本発明がこれに限定されるものではない。したがって、DDR3型以外のDRAMであっても構わないし、DRAM以外の半導体メモリ(SRAM(スタティックランダムアクセスメモリ)、PRAM(フェースチェンジランダムアクセスメモリ)、MRAM(マグネティックランダムアクセスメモリ)、フラッシュメモリなど)であっても構わない。更に、コアチップは半導体メモリ以外の機能である夫々が同一機能または異なる機能の複数の半導体チップであっても良い。また、全てのコアチップが積層されていることも必須でなく、一部又は全部のコアチップが平面的に配置されていても構わない。さらに、コアチップ数についても8個に限定されるものではない。
また、本願の基本的技術思想はこれに限られず、例えば、各コアチップは、夫々が同一機能の半導体メモリの複数のチップで開示をしたが、本願の基本的技術思想はこれに限られない機能の夫々が同一機能または異なる機能の複数のコアチップであっても良い。つまり、IFチップ、コアチップはそれぞれ固有の機能のシリコンチップであっても良い。例えば、複数のコアチップは夫々が同一機能のDSPチップであり、前記複数のコアチップに共通なインターフェースチップ(ASIC)を備えていても良い。コアチップ同士は同一機能を有し、同一マスクによって製造されていることが好ましい。しかし、同一ウェハ内における面内分布、ウェハの相違、ロットの相違などに起因して、製造後の特性が異なる可能性がある。更に、例えば、各コアチップは、それぞれ記憶機能を備えるも夫々異なる(第1コアチップはDRAM、第2チップはSRAM、第3チップは不揮発性メモリ、第4チップはDSP)機能であり、それぞれ異なる製造マスクで製造され、前記複数のコアチップに共通なインターフェースチップ(ASIC)を備えていても良い。
また、本発明は、貫通電極TSVを使用した構造のCOC(チップオンチップ)であれば、CPU(Central Processing Unit)、MCU(Micro Control Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、ASSP(Application Specific Standard Product)等の半導体製品全般に、適用できる。また本発明を適用したデバイスは、SOC(システムオンチップ)、MCP(マルチチップパッケージ)やPOP(パッケージオンパッケージ)等の半導体装置にも適用できる。また、トランジスタは、電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor; FET)であってもバイポーラ型トランジスタであっても良い。MOS(Metal Oxide Semiconductor)以外にもMIS(Metal-Insulator Semiconductor)、TFT(Thin Film Transistor)等の様々なFETに適用できる。トランジスタ等の様々なFETに適用できる。FET以外のトランジスタであっても良い。バイポーラ型トランジスタを一部含んでいても良い。また、Pチャンネル型のトランジスタまたはPMOSトランジスタは、第1導電型のトランジスタ、Nチャンネル型のトランジスタまたはNMOSトランジスタは、第2導電型のトランジスタの代表例である。更に、P型の半導体基板に限らず、N型の半導体基板であっても良いし、SOI(Silicon on Insulator)構造の半導体基板であっても、それ以外の半導体基板であっても良い。
更に、各種試験回路(電流源、カレントミラー、センスアンプ、コンペアアンプ、セレクタ等の回路形式は、実施例が開示する回路形式に限られない。
更に、貫通電極TSVの構造は、問わない。
また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし、選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
CC0〜CC7 コアチップ
Gr_SEL 被試験グループ選択信号
IF インターフェースチップ
IP インターポーザ
TEST_CORE,TEST_IF テスト信号
TSV 貫通電極
TSV_SEL 被試験貫通電極選択信号
1〜3 TSV
4〜6 内部回路
10 半導体装置
11a,11b クロック端子
11c クロックイネーブル端子
12a〜12e コマンド端子
13 アドレス端子
14 データ入出力端子
15a,15b データストローブ端子
16 キャリブレーション端子
17a,17b 電源端子
21 クロック発生回路
22 DLL回路
23 入出力バッファ回路
24 キャリブレーション回路
25 データラッチ回路
31 コマンド入力バッファ
32 コマンドデコーダ
33 不良チップ情報保持回路
41 アドレス入力バッファ
42 モードレジスタ
43 パワーオン検出回路
44 層アドレス設定回路
45 層アドレスコントロール回路
46 層アドレス発生回路
47 層アドレス比較回路
50 メモリセルアレイ
51 ロウデコーダ
52 カラムデコーダ
53 センス回路
54 データコントロール回路
55 入出力回路
61 ロウ制御回路
62 カラム制御回路
63 コントロールロジック回路
64 モードレジスタ
65 コマンドデコーダ
70 内部電圧発生回路
71 パワーオン検出回路
72 プロセスモニタ回路
73 TSV救済回路
80 シリコン基板
81 層間絶縁膜
82 絶縁リング
83,86 貫通電極の端部
84 裏面バンプ
85 表面バンプ
91 電極
92 スルーホール電極
93 再配線層
94 NCF
95 リードフレーム
96 アンダーフィル
97 封止樹脂
100 試験回路
101,170,171,201 内部信号線
101a 内部信号線のインターフェースチップ内の端部
101b 内部信号線のコアチップ内の端部
102 スイッチ回路
102a トランスファーゲート
102b,109,113 NOT回路
103,105 スイッチ素子
104 内部配線
110 第1の回路
111,121,160,161,200 Pチャンネル型MOSトランジスタ
111a,121a,200a ソース
111b,121b,200b ドレイン
111c,121c,200c ゲート
112 基準抵抗
114 レプリカ素子
115,116 Nチャンネル型MOSトランジスタ
117 フォースアンプ
118,190 抵抗
120 第2の回路
130 チップ選択受付部
131 NAND回路
140 内部信号線選択受付部
141 AND回路
150 判定回路
151,181,191 コンパレータ
151a,152b 第1の入力端子
151b,153b 第2の入力端子
152,153,154 オペアンプ
155a〜155g 抵抗
155h 可変抵抗
180 比較回路
192 カウンタ兼ラッチ回路
194a〜194e スイッチ素子
202 抵抗回路
211〜214 抵抗素子
220 遅延制御部
221 IF側選択信号生成部
222 CORE側選択信号生成部
230 TSV試験回路
231,233 TSV選択カウンタ
232,234 TSVセレクト信号生成回路
500 データ処理システム
510 システムバス
520 データプロセッサ
540 ストレージデバイス
550 I/Oデバイス

Claims (42)

  1. インターフェースチップ及びコアチップと、
    前記コアチップに設けられた貫通電極を含み、前記インターフェースチップと前記コアチップとを電気的に接続する第1の内部信号線とを備え、
    前記インターフェースチップは、
    内部配線に電流を出力する第1の回路を有し、
    前記コアチップは、
    前記第1の内部信号線に電流を出力する第2の回路を有し、
    前記インターフェースチップは、更に、前記第1の回路が出力する電流が流れる前記内部配線に接続される第1の入力端子と、前記第1の内部信号線の前記インターフェースチップ内の端部に接続される第2の入力端子とを含み、前記第1の入力端子の電圧と前記第2の入力端子の電圧との電位差に応じた電圧を出力する判定回路を有する
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記インターフェースチップは、更に、前記第1の内部信号線の信号を処理する処理回路を含み、前記処理回路の出力端子が、前記半導体装置の外部端子へ接続される、ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記半導体装置は、更に、複数の前記コアチップを備え、
    前記複数のコアチップのそれぞれは、更に、該複数のコアチップのうちの1つのコアチップの選択を受け付けるチップ選択受付手段を備え、
    複数の前記コアチップの前記第2の回路は、それぞれ対応する前記コアチップが前記チップ選択受付手段により選択される場合、前記第1の内部信号線に電流を出力し、選択されない場合、前記第1の内部信号線に電流を出力しない
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記インターフェースチップは、更に、前記第1の内部信号線の寄生抵抗値の目標値に応じた抵抗値を有し、前記第1の回路が出力する電流が流れる配線の少なくとも一部である基準抵抗をさらに有し、
    前記第1の回路は、第1の電源電位に接続される第1の被制御端子と、前記基準抵抗の一方端部に接続される第2の被制御端子とを有する第1のトランジスタを含み、前記第1の被制御端子と前記第2の被制御端子との間に流れる電流を出力し、
    前記第2の回路は、前記第1の電源電位に接続される第3の被制御端子と、前記第1の内部信号線に接続される第4の被制御端子とを有する第2のトランジスタを含み、前記第3の被制御端子と前記第4の被制御端子との間に流れる電流を出力し、
    前記基準抵抗の他方の端部及び前記第1の内部信号線の前記インターフェースチップ内の前記端部は、それぞれ第1の素子を介して前記第1の電源電位とは異なる第2の電源電位に接続され、
    前記第1の入力端子は、前記基準抵抗の前記他方の端部に接続され、
    前記第1のトランジスタのサイズと前記第2のトランジスタのサイズとが互いに等しいことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 前記半導体装置は、更に、それぞれが、前記コアチップに設けられた貫通電極を含み、前記インターフェースチップと前記コアチップとを電気的に接続する第2の内部信号線と第3の内部信号線と、を備え、
    前記第2の内部信号線は、前記第1の回路と前記第2の回路とを接続し、前記第1の回路が出力する電流が流れる配線の少なくとも一部であり、
    前記第2の回路は、前記第1の回路から出力される電流を入力し、その電流を前記第1の回路が出力する電流が流れる配線の少なくとも一部である前記第1の内部信号線に出力し、
    前記第3の内部信号線は、前記第1の内部信号線の前記コアチップ内の端部と前記第1の入力端子とを接続することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 前記第1の回路は、第1の電源電位に接続される第1の被制御端子と、前記第2の内部信号線を介して前記第2の回路に接続される第2の被制御端子とを有する第1のトランジスタを有し、前記第1の被制御端子と前記第2の被制御端子との間に流れる電流を出力し、
    前記第1の内部信号線の前記インターフェースチップ内の前記端部は、第1の素子を介して前記第1の電源電位とは異なる第2の電源電位に接続されることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  7. 前記インターフェースチップは、更に、前記判定回路の出力電圧と、所定のしきい値電圧とを比較する比較回路を備えることを特徴とする請求項5又は6に記載の半導体装置。
  8. インターフェースチップ及びコアチップと、
    前記コアチップに設けられた貫通電極を含み、前記インターフェースチップと前記コアチップとを電気的に接続する第1の内部信号線とを備え、
    前記インターフェースチップは、
    前記第1の内部信号線の寄生抵抗値の目標値に応じた抵抗値を有する基準抵抗と、
    第1の電流を生成し、前記基準抵抗の一方の端部に出力する第1の回路と、を有し、
    前記コアチップは、
    第2の電流を生成し、前記第1の内部信号線に出力する第2の回路を有し、
    前記インターフェースチップは、更に、前記基準抵抗の他方の端部に接続される第1の入力端子と、前記第1の内部信号線の前記インターフェースチップ内の端部に接続される第2の入力端子とを有し、前記第1の入力端子の電圧と前記第2の入力端子の電圧との電位差に応じた電圧を出力する判定回路を有する
    ことを特徴とする半導体装置。
  9. 前記インターフェースチップは、更に、前記第1の内部信号線の信号を処理する処理回路を含み、前記処理回路の出力端子が、前記半導体装置の外部端子へ接続される、ことを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
  10. 前記第1の回路は、第1の電源電位に接続される第1の被制御端子と、前記基準抵抗の前記一方の端部に接続される第2の被制御端子とを有する第1のトランジスタと、を含み、
    前記第1の電流は、前記第1の被制御端子と前記第2の被制御端子との間に流れる電流であり、
    前記第2の回路は、前記第1の電源電位に接続される第3の被制御端子と、前記第1の内部信号線に接続される第4の被制御端子とを有する第2のトランジスタと、を含み、
    前記第2の電流は、前記第3の被制御端子と前記第4の被制御端子との間に流れる電流であり、
    前記基準抵抗の前記他方の端部及び前記第1の内部信号線の前記インターフェースチップ内の前記端部は、それぞれ第1の素子を介して前記第1の電源電位とは異なる第2の電源電位に接続され、
    前記第1のトランジスタのサイズと前記第2のトランジスタのサイズとが互いに等しいことを特徴とする請求項8又は9に記載の半導体装置。
  11. 前記半導体装置は、更に、複数の前記第1の内部信号線を備え、
    前記第2の回路は、前記複数の第1の内部信号線ごとに設けられ、対応する前記第1の内部信号線に前記第2の電流を出力し、
    前記インターフェースチップは、更に、
    前記複数の第1の内部信号線のうちの1つの選択を受け付ける内部信号線選択受付手段と、
    それぞれが、対応する前記第1の内部信号線の前記インターフェースチップ内の前記端部と、前記第2の入力端子との間に設けられた複数のスイッチ回路とを備え、
    前記複数のスイッチ回路は、それぞれ対応する前記第1の内部信号線が前記内部信号線選択受付手段により選択される場合、該第1の内部信号線と前記第2の入力端子とを電気的に接続し、選択されない場合、該第1の内部信号線と前記第2の入力端子とを電気的に非接続にすることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか一項に記載の半導体装置。
  12. 前記複数のスイッチ回路は、
    それぞれ対応する前記第1の内部信号線の前記インターフェースチップ内の前記端部と、前記第2の入力端子との間に設けられた複数の第1のスイッチ素子を含み、
    前記インターフェースチップは、更に、前記第1のスイッチ素子と同一な電気特性のレプリカ素子を備え、
    前記レプリカ素子は、前記基準抵抗の他方の端部と前記第1の入力端子との間に配置される
    ことを特徴とする請求項11に記載の半導体装置。
  13. 前記半導体装置は、更に、複数の前記コアチップを備え、
    前記複数のコアチップのそれぞれは、更に、該複数のコアチップのうちの一つの選択を受け付けるチップ選択受付手段を備え、
    前記複数のコアチップは、それぞれ前記第2の回路を有し、
    複数の前記コアチップの前記第2の回路は、それぞれ対応する前記コアチップが前記チップ選択受付手段により選択される場合、前記第1の内部信号線に電流を出力し、選択されない場合、前記第1の内部信号線に電流を出力しない
    ことを特徴とする請求項8乃至12のいずれか一項に記載の半導体装置。
  14. 前記複数のコアチップのそれぞれは、更に、
    内部回路と、
    前記内部回路と前記第1の内部信号線と前記第2の回路との間とを接続する内部配線と、
    前記内部配線と前記内部回路との間に設けられた第2のスイッチ素子とを備え、
    複数の前記コアチップの第2のスイッチ素子は、前記第1の内部信号線の試験を行う場合に、前記第1の内部信号線と前記内部回路とを電気的に非接続にし、行わない場合、前記第1の内部信号線と前記内部回路とを電気的に接続することを特徴とする請求項13に記載の半導体装置。
  15. 前記半導体装置は、更に、複数の前記第1の内部信号線と、
    前記コアチップに設けられた貫通電極を含み、前記インターフェースチップと前記コアチップとを電気的に接続する第4の内部信号線と、を備え、
    前記複数の第1の内部信号線は、前記コアチップ内に設けられる第1の配線と、前記インターフェースチップ内に設けられる第2の配線との間にそれぞれ並列に接続し、
    前記第4の内部信号線の一方の端部が、前記インターフェースチップ側で第1の電源電位に接続し、
    前記第4の内部信号線の他方の端部が、前記コアチップ側で前記第1の配線の一方端部に接続し、
    前記第2の入力端子は、前記第2の配線の端部に接続する、ことを特徴とする請求項8乃至14のいずれか一項に記載の半導体装置。
  16. 前記半導体装置は、更に、複数の前記第2の回路を備え、
    前記複数の第2の回路は、前記第1の配線と前記複数の第1の内部信号線との間にそれぞれ設けられる、ことを特徴とする請求項15に記載の半導体装置。
  17. 前記半導体装置は、更に、前記基準抵抗と直列に接続する補正抵抗素子を備える、ことを特徴とする請求項15又は16に記載の半導体装置。
  18. 前記半導体装置は、更に、一列に配置される複数の前記第1の内部信号線、を備え、
    前記インターフェースチップは、更に、
    互いに等しいクロック周期を有する第1及び第2のクロック信号を生成するクロック生成回路と、
    前記第2の入力端子に接続する前記複数の第1の内部信号線のうち一つの前記第1の内部信号線を指定する第1の選択信号を、前記第1のクロック信号に同期して生成する第1の選択信号生成回路と、
    前記第2の電流を流す前記複数の第1の内部信号線のうち少なくとも一つの前記第1の内部信号線を指定する第2の選択信号を、前記第2のクロック信号に同期して生成する第2の選択信号生成回路と、を備え、
    前記クロック生成回路は、前記第1と第2の選択信号がそれぞれ選択する前記第1の内部信号線を異ならせるように、前記第1及び第2のクロック信号を、少なくとも1クロック分ずらして生成する、ことを特徴とする請求項8乃至17に記載の半導体装置。
  19. 前記半導体装置は、更に、複数の前記第1の内部信号線を備え、
    前記インターフェースチップは、更に、
    前記複数の第1の内部信号線のうち一つの前記第1の内部信号線を、前記第2の入力端子に接続する第1の選択信号を生成する第1の選択信号生成回路と、
    前記複数の第1の内部信号線のうち少なくとも一つの前記第1の内部信号線に前記第2の電流を流す第2の選択信号を生成する第2の選択信号生成回路と、を備え、
    前記第2の選択信号生成回路は、前記第1の選択信号によって指定される前記第1の内部信号線以外の1又は複数の前記第1の内部信号線を指定する前記第2の選択信号を生成する、ことを特徴とする請求項8乃至17に記載の半導体装置。
  20. 前記インターフェースチップは、更に、所定の周期を有するクロック信号を生成するクロック生成回路を備え、
    前記第1の選択信号生成回路は、前記クロック信号に同期して前記第1の選択信号を生成し、
    前記第2の選択信号生成回路は、前記クロック信号に同期して前記第2の選択信号を生成する、ことを特徴とする請求項19に記載の半導体装置。
  21. 前記複数の第1の内部信号線は、複数のグループに分割され、
    前記第2の選択信号生成回路は、
    前記複数のグループにそれぞれ隣接する1又は複数の他のグループを対応付け、
    更に、前記第2の選択信号によって指定される前記第1の内部信号線が含まれるグループ内の他の前記第1の内部信号線と、該グループに隣接する他のグループに含まれる1又は複数の前記第1の内部信号線とを指定する前記第1の選択信号を生成する
    ことを特徴とする請求項18又は19に記載の半導体装置。
  22. 前記半導体装置は、更に、それぞれ複数の貫通電極を含む1又は複数の前記第1の内部信号線からなる第1の内部信号線群と、それぞれ単数の貫通電極を含む1又は複数の前記第1の内部信号線からなる第2の内部信号線群とを備え、
    前記インターフェースチップは、更に、
    前記第1及び第2の内部信号線群のいずれか一方の選択と、前記各内部信号線群内における前記第1の内部信号線の選択とを受け付ける内部信号線選択受付手段と、
    それぞれが、対応する前記第1の内部信号線の前記インターフェースチップ内の前記端部と、前記第2の入力端子との間に設けられた複数のスイッチ回路とを備え、
    前記複数のスイッチ回路は、
    前記第1の内部信号線群が前記内部信号線選択受付手段により選択される場合、該第1の内部信号線群に属する前記第1の内部信号線のうち、前記内部信号線選択受付手段により選択される前記第1の内部信号線と前記第2の入力端子とを電気的に接続し、
    前記第2の内部信号線群が前記内部信号線選択受付手段により選択される場合、該第2の内部信号線群に属する前記第1の内部信号線のうち、前記内部信号線選択受付手段により選択される前記第1の内部信号線と前記第2の入力端子とを電気的に接続する
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の半導体装置。
  23. 前記半導体装置は、更に、複数の前記コアチップを備え、
    前記複数のコアチップのそれぞれは、更に、該複数のコアチップのうちの一つの選択と、前記第1及び第2の内部信号線群のいずれか一方の選択と、前記各内部信号線群内における前記第1の内部信号線の選択とを受け付けるチップ選択受付手段を備え、
    複数の前記コアチップの前記第2の回路はそれぞれ、
    前記チップ選択受付手段により当該コアチップが選択され、かつ前記第1の内部信号線群が前記チップ選択受付手段により選択される場合、該第1の内部信号線群に属する前記第1の内部信号線のうち、前記チップ選択受付手段により選択される前記第1の内部信号線に電流を出力し、
    前記チップ選択受付手段により当該コアチップが選択され、かつ前記第2の内部信号線群が前記チップ選択受付手段により選択される場合、該第2の内部信号線群に属する前記第1の内部信号線のうち、前記チップ選択受付手段により選択される前記第1の内部信号線に電流を出力し、
    前記チップ選択受付手段により当該コアチップが選択されない場合、前記第1の内部信号線に電流を出力しない
    ことを特徴とする請求項22に記載の半導体装置。
  24. インターフェースチップ及びコアチップと、
    前記コアチップに設けられた貫通電極を含み、前記インターフェースチップと前記コアチップとを電気的に接続する第1の内部信号線と、
    電流を生成し、前記第1の内部信号線の前記コアチップ内の端部に出力する電流生成回路と、
    前記第1の内部信号線の前記コアチップ内の前記端部に接続される第1の入力端子と、前記第1の内部信号線の前記インターフェースチップ内の端部に接続される第2の入力端子とを有し、前記第1の入力端子の電圧と前記第2の入力端子の電圧との差電圧に応じた電圧を出力する判定回路とを備えることを特徴とする半導体装置。
  25. 前記インターフェースチップは、更に、前記第1の内部信号線の信号を処理する処理回路を含み、前記処理回路の出力端子が、前記半導体装置の外部端子へ接続される、ことを特徴とする請求項24に記載の半導体装置。
  26. 前記半導体装置は、更に、前記コアチップに設けられた貫通電極を含み、前記インターフェースチップと前記コアチップとを電気的に接続する第2の内部信号線を備え、
    前記電流生成回路は、前記インターフェースチップ内に設けられ、
    前記電流生成回路が生成する電流を流す端子は、前記第2の内部配線を介して、前記第1の内部信号線の前記コアチップ内の前記端部に接続される、ことを特徴とする請求項24又は25に記載の半導体装置。
  27. 前記半導体装置は、更に、前記コアチップに設けられた貫通電極を含み、前記インターフェースチップと前記コアチップとを電気的に接続する第3の内部信号線を備え、
    前記判定回路は、前記インターフェースチップ内に設けられ、
    前記判定回路の第1の入力端子は、前記第3の内部信号線を介して、前記第1の内部信号線の前記コアチップ内の前記端部に接続されることを特徴とする請求項26に記載の半導体装置。
  28. 前記電流生成回路は、
    第1の電源電位に接続される第1の被制御端子と、前記第1の内部信号線の前記コアチップ内の前記端部に接続される第2の被制御端子と、制御端子とを有するトランジスタと、
    前記トランジスタの制御端子に接続される出力端子と、前記第1の内部信号線の前記インターフェースチップ内の前記端部に接続される非反転入力端子と、所定値の電圧が入力される反転入力端子とを有するオペアンプとを有し、
    前記第1の内部信号線の前記インターフェースチップ内の前記端部は、前記第1の電源電位とは異なる第2の電源電位に接続されることを特徴とする請求項24乃至27のいずれか一項に記載の半導体装置。
  29. 前記半導体装置は、複数の前記第1の内部信号線を備え、
    前記電流生成回路は、前記複数の第1の内部信号線それぞれに前記電流を出力し、
    前記インターフェースチップは、更に、
    前記複数の第1の内部信号線のうちの1つの選択を受け付ける内部信号線選択受付手段と、
    それぞれが、対応する前記第1の内部信号線の前記インターフェースチップ内の前記端部と前記第2の入力端子との間に設けられた複数の第6のスイッチ素子と、を備え、
    前記複数の第6のスイッチ素子は、それぞれ対応する前記第1の内部信号線が前記内部信号線選択受付手段により選択される場合、該第1の内部信号線と前記第2の入力端子とを電気的に接続し、選択されない場合、該第1の内部信号線と前記第2の入力端子とを電気的に非接続にする、
    ことを特徴とする請求項24乃至28のいずれか一項に記載の半導体装置。
  30. 前記半導体装置は、複数の前記コアチップを備え、
    前記複数のコアチップのそれぞれは、更に、該複数のコアチップのうちの一つの選択を受け付けるチップ選択受付手段、を備え、
    前記複数のコアチップは、それぞれ、前記第1の内部信号線の前記コアチップ内の前記端部と前記電流生成回路との間に設けられた第3のスイッチ素子を備え、
    複数の前記第3のスイッチ素子は、それぞれ対応する前記コアチップが前記チップ選択受付手段により選択される場合、前記第1の内部信号線の前記コアチップ内の前記端部と前記電流生成回路とを電気的に接続し、選択されていない場合、前記第1の内部信号線の前記コアチップ内の前記端部と前記電流生成回路とを電気的に非接続にする
    ことを特徴とする請求項24乃至29のいずれか一項に記載の半導体装置。
  31. 前記複数のコアチップのそれぞれは、更に、
    内部回路と、
    前記内部回路と前記第1の内部信号線と前記電流生成回路との間とを接続する内部配線と、
    前記内部配線と前記内部回路との間に設けられた第2のスイッチ素子と、を備え、
    複数の前記コアチップの前記第2のスイッチ素子は、前記第1の内部信号線の試験を行う場合に、前記第1の内部信号線と前記内部回路とを電気的に非接続にし、行わない場合、前記第1の内部信号線と前記内部回路とを電気的に接続する、ことを特徴とする請求項30に記載の半導体装置。
  32. 前記半導体装置は、複数の前記コアチップと、複数の前記第1の内部信号線と、を備え、
    前記複数のコアチップのそれぞれは、更に、
    該複数のコアチップのうちの一つの選択を受け付けるチップ選択受付手段と、
    前記第1の内部信号線の前記コアチップ内の前記端部と前記電流生成回路との間に挿入された第3のスイッチ素子と、
    一端が、前記第1の内部信号線の前記コアチップ内の前記端部と前記第3のスイッチ素子との間に接続し、他端が前記第1の入力端子に接続する第4のスイッチ素子と、を備え、
    前記第1の入力端子は、前記第4のスイッチ素子を介して前記第1の内部信号線の前記コアチップ内の前記端部に接続し、
    前記インターフェースチップは、更に、
    前記複数の第1の内部信号線のうちの1つの選択を受け付ける内部信号線選択受付手段と、
    それぞれ、対応する前記第1の内部信号線の前記インターフェースチップ内の前記端部に接続された複数の第5のスイッチ素子と、
    それぞれ、一端が、対応する前記第1の内部信号線の前記インターフェースチップ内の前記端部と対応する前記第5のスイッチ素子との間に接続し、他端が前記第2の入力端子に接続する複数の第6のスイッチ素子と、を有し、
    前記第2の入力端子は、前記複数の第6のスイッチ素子それぞれを介して前記複数の第1の内部信号線の前記インターフェースチップ内の前記端部に接続し、
    前記第3及び第4のスイッチ素子は、対応する前記コアチップが前記チップ選択受付手段により選択される場合に電気的に接続し、選択されない場合に電気的に非接続となり、
    前記第5及び第6のスイッチ素子は、対応する前記第1の内部信号線が前記内部信号線選択受付手段により選択される場合に電気的に接続し、選択されない場合に電気的に非接続となる、
    ことを特徴とする請求項24乃至28のいずれか一項に記載の半導体装置。
  33. 前記判定回路の増幅率は可変であり、
    前記半導体装置は、更に、
    前記第1及び第2の入力端子間に第1の所定電圧を印加する電圧印加手段と、
    前記電圧印加手段により前記第1の所定電圧が印加された場合の前記判定回路の出力電圧と、第2の所定電圧とを比較する比較手段と、
    前記比較手段の比較結果に基づき、前記第2の所定電圧と前記出力電圧とが等しくなる方向に前記判定回路の増幅率を調節する増幅率調節手段と、を備えることを特徴とする請求項24乃至32のいずれか一項に記載の半導体装置。
  34. 前記電圧印加手段は、前記第2の所定電圧を所定の増幅率で増幅することにより前記第1の所定電圧を生成する、ことを特徴とする請求項33に記載の半導体装置。
  35. 前記半導体装置は、更に、それぞれ複数の貫通電極を含む1又は複数の前記第1の内部信号線からなる第1の内部信号線群と、それぞれ単数の貫通電極を含む1又は複数の前記第1の内部信号線からなる第2の内部信号線群とを備え、
    前記インターフェースチップは、更に、
    前記第1及び第2の内部信号線群のいずれか一方の選択と、前記各内部信号線群内における前記第1の内部信号線の選択とを受け付ける内部信号線選択受付手段と、
    それぞれが、対応する前記第1の内部信号線の前記インターフェースチップ内の前記端部と前記第2の入力端子との間に設けられた複数の第6のスイッチ素子とを備え、
    前記複数の第6のスイッチ素子は、
    前記第1の内部信号線群が前記内部信号線選択受付手段により選択される場合、該第1の内部信号線群に属する前記第1の内部信号線のうち、前記内部信号線選択受付手段により選択される前記第1の内部信号線と前記第2の入力端子とを電気的に接続し、
    前記第2の内部信号線群が前記内部信号線選択受付手段により選択される場合、該第2の内部信号線群に属する前記第1の内部信号線のうち、前記内部信号線選択受付手段により選択される前記第1の内部信号線と前記第2の入力端子とを電気的に接続する
    ことを特徴とする請求項24乃至28のいずれか一項に記載の半導体装置。
  36. 前記半導体装置は、更に、複数の前記コアチップを備え、
    前記複数のコアチップのそれぞれは、更に、
    該複数のコアチップのうちの一つの選択と、前記第1及び第2の内部信号線群のいずれか一方の選択と、前記各内部信号線群内における前記第1の内部信号線の選択とを受け付けるチップ選択受付手段、を備え、
    前記複数のコアチップは、それぞれ、前記第1の内部信号線の前記コアチップ内の前記端部と前記電流生成回路との間に設けられた第3のスイッチ素子を備え、
    複数の前記第3のスイッチ素子は、
    前記チップ選択受付手段により当該コアチップが選択され、かつ前記第1の内部信号線群が前記チップ選択受付手段により選択される場合、該第1の内部信号線群に属する前記第1の内部信号線のうち、前記チップ選択受付手段により選択される前記第1の内部信号線の前記コアチップ内の前記端部と前記電流生成回路とを接続し、
    前記チップ選択受付手段により当該コアチップが選択され、かつ前記第2の内部信号線群が前記チップ選択受付手段により選択される場合、該第2の内部信号線群に属する前記第1の内部信号線のうち、前記チップ選択受付手段により選択される前記第1の内部信号線の前記コアチップ内の前記端部と前記電流生成回路とを接続し、
    前記チップ選択受付手段により当該コアチップが選択されない場合、前記第1の内部信号線の前記コアチップ内の前記端部と前記電流生成回路とを電気的に非接続にする
    ことを特徴とする請求項35に記載の半導体装置。
  37. インターフェースチップ及び複数のコアチップと、
    前記複数のコアチップにそれぞれ設けられた貫通電極を含み、前記インターフェースチップとそれぞれ対応する前記コアチップとを電気的に接続する複数の内部信号線と、
    内部配線に電流を出力する第1の回路と、
    前記内部信号線に電流を出力する第2の回路と、
    前記第1の回路が出力する電流が流れる前記内部配線に接続される第1の入力端子と、前記第1の内部信号線の前記インターフェースチップ内の端部に接続される第2の入力端子とを有し、前記第1と第2の入力端子を入力とする判定回路と、を備える、半導体装置の試験方法であって、
    前記第1の回路を活性化して電流を出力させ、
    コアチップの選択信号によって、前記複数のコアチップのうち一つのコアチップを選択し、
    内部信号線の選択信号によって、前記複数の内部信号線のうちの一つの内部信号線を選択し、
    前記判定回路が、前記第1と第2の入力端子の電圧差分に応じた電圧を出力する、ことを特徴とする半導体装置の試験方法。
  38. 前記内部信号線の選択信号によって、I/Oグループの前記複数の内部信号線、アドレスグループの前記複数の内部信号線、若しくは制御信号グループの前記複数の内部信号線のうちの一つのグループの前記複数の内部信号線を選択する、ことを特徴とする請求項37に記載の半導体装置の試験方法。
  39. 前記内部信号線の選択信号によって、前記一つのグループの前記複数の内部信号線のうちの一つの前記複数の内部信号線を選択する、ことを特徴とする請求項38に記載の半導体装置の試験方法。
  40. 前記判定回路が出力する電圧を、半導体装置の外部端子に出力する、ことを特徴とする請求項37乃至39のいずれか一項に記載の半導体装置の試験方法。
  41. 前記判定回路が出力する電圧を、半導体装置内の前記内部信号線をその他の前記内部信号線に切り替える冗長回路に出力する、ことを特徴とする請求項37乃至40のいずれか一項に記載の半導体装置の試験方法。
  42. 半導体装置と、前記半導体装置に接続されたコントローラとを備え、
    前記半導体装置は、
    インターフェースチップ及びコアチップと、
    前記コアチップに設けられた貫通電極を含み、前記インターフェースチップと前記コアチップとを電気的に接続する第1の内部信号線とを備え、
    前記インターフェースチップは、内部配線に電流を出力する第1の回路を有し、
    前記コアチップは、前記第1の内部信号線に電流を出力する第2の回路を有し、
    前記インターフェースチップは、更に、前記第1の回路が出力する電流が流れる前記内部配線に接続される第1の入力端子と、前記第1の内部信号線の前記インターフェースチップ内の端部に接続される第2の入力端子とを含み、前記第1の入力端子の電圧と前記第2の入力端子の電圧との電位差に応じた電圧を出力する判定回路を有し、
    前記コントローラは、前記インターフェースチップにリードコマンドに関連するコマンドを発行し、
    前記コントローラから前記コマンドを受けた前記インターフェースチップは、前記複数のコアチップに前記リードコマンドを発行し、
    前記複数のコアチップのいずれかは、前記リードコマンドを受けて前記インターフェースチップに前記リードコマンドに対応するリードデータを出力し、
    前記複数のコアチップのいずれかから前記リードデータを受けた前記インターフェースチップは、前記コントローラに前記リードデータを出力する、
    ことを特徴とするデータ処理システム。
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