JP2012055469A - 医療用カテーテル - Google Patents

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Abstract

【課題】柔軟性に富みながらもX線不透過マーカーの脱落を防止すること。
【解決手段】シャフトチューブ42は、内層31、補強層32、外層33、X線不透過マーカー、およびマーカーストッパーを含む。X線不透過マーカーストッパーは、X線不透過マーカーを基準にした先端側Tsおよび末端側Esの少なくとも一方側に位置する。そして、このマーカーストッパーが補強層32に対し直接的または間接的に固定される。マーカーストッパーは、補強層と同材料である場合、及び補強層と外層との間に介在する場合も含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、医療用カテーテルに関する。
従来から、経皮的血管形成術は、血管内腔の狭窄部または閉塞部等を拡張し、冠動脈または末梢血管等に対した血流の回復または改善を目的とした治療であり、広く用いられている。
例えば、特許文献1に記載のようなバルーンカテーテルを用いた冠状動脈成形(PTCA;Percutaneous Transluminal Coronary Angioplasty)の一般的な術例は、以下のとおりである。
まず、ガイディングカテーテルが、大腿動脈、上腕動脈、または、橈骨動脈等の穿刺部位から挿通され、大動脈を経由した後、冠状動脈の入口に、ガイディングワイヤーの先端が配置される。
次に、バルーンカテーテルのガイドワイヤルーメンに挿通されたガイドワイヤが、冠状動脈の狭窄部位を越えて前進し、このガイドワイヤに沿って、バルーンカテーテルが挿入され、さらに、バルーンが狭窄部に合わせられる。
続いて、インデフレータ等のデバイスが用いられることで、バルーンカテーテルのインフレーションルーメンを経由して、圧力流体がバルーンに供給され、そのバルーンが膨張することで、狭窄部が拡張される。
このようにして、狭窄部が拡張治療された後、バルーンは減圧収縮され、バルーンカテーテルは、体外へ抜去される。これで、PTCAが完了する。
ところで、狭窄度の非常に高い病変、または、慢性完全閉塞病変等に対しては、狭窄部位を越えて、ガイドワイヤが前進しにくく、治療を行えない場合がある。このような場合、マイクロカテーテルまたは穿通カテーテル等が使用され、狭窄部位を越えてのガイドワイヤの前進が実現される。
また、PTCAでは、狭窄部位へ、治療物質の局所投与が必要になることもある。例えば、血栓溶解剤を局所投与して、血栓を溶解させる治療等が挙げられる。このような場合には、治療物質を局所投与する注入カテーテルが使用される。
医療用拡張カテーテルを使用した治療対象のうちでも、特に、冠動脈血管における慢性完全閉塞病変{CTO(Chronic Total Occlusion)病変}に対する拡張治療は特殊であり、拡張前に行うガイドワイヤまたはバルーンカテーテルの病変部への通過操作は困難を極める。
特開2002−291900号公報
ところで、CTO病変等のような特殊な病変に対しては、ガイドワイヤが、マイクロカテーテルまたは穿通カテーテル等によりバックアップされながら、病変部を通過する。さらには、バルーンカテーテルまたはステントデリバリーカテーテル等の拡張治療デバイスが、容易に狭窄部を通過するために、マイクロカテーテルまたは穿通カテーテルが、予め、狭窄部を通過することもある。
また、マイクロカテーテルまたは穿通カテーテル等が、狭窄部を通過した後に、ガイドワイヤの交換が行われる場合もある。
このように狭窄の厳しい病変部に対して、柔軟なカテーテルが通過する場合、カテーテルの先端に配置しているX線不透過マーカーが狭窄部に引っ掛かることがあり得る。
このような事態が生じた場合、無理にカテーテルが引き抜かれると、カテーテルの先端側等に含まれるX線不透過マーカーがカテーテルから脱落し、体内に残留するリスクが非常に高くなる。この対策として、一般的に、カテーテルのシャフトチューブの外径を増大させることでカテーテル断面積を増大させたり、カテーテルの先端部の外層樹脂の剛直化を図ったりして、カテーテルの先端部における破断強度の向上が図られる。
しかしながら、このような対策は、屈曲の厳しい血管、または、厳しい狭窄病変の通過を行うためのカテーテルには不適な対策である。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものである。そして、その目的は、X線不透過マーカーの脱落を防止した医療用カテーテルを提供することにある。
医療用カテーテルは、一方の端を先端とし、他方の端を末端とする医療用チューブを含む。この医療用カテーテルでは、中空を囲む内層と、内層を囲む補強層と、補強層を囲む外層と、X線不透過マーカーと、X線不透過マーカーを基準にした先端側および末端側の少なくとも一方側に位置し、補強層に固定されるマーカーストッパーと、が含まれる。
このようになっていると、X線不透過マーカーの動きが、マーカーストッパーに制止される。そのため、X線不透過マーカーが医療用カテーテルから脱落しない。その上、X線不透過マーカーが脱落しにくければ、X線不透過マーカーの脱落防止のために、硬度の高い材料での外層形成および外層の肉厚増加が不要になる。したがって、柔軟性の高い材料で外層が形成されたり、外層の肉厚が薄くされたりする。すると、このような医療用カテーテルは、屈曲の激しい血管内でもスムースに進入させやすい(要は、柔軟性の高い医療用カテーテルが完成する)。
また、医療用カテーテルが引っ張られたとしても、マーカーストッパーが補強層に固定されているので、補強層は伸びずに縮径しない。そして、このような縮径が生じなければ、X線不透過マーカーに対して補強層が乖離せず、補強層を基準にしたX線不透過マーカーの段差が増大しない。そのため、医療用カテーテルが使用される場合に、X線不透過マーカーに対して、病変等が引っかかりにくくなる。したがって、一層、X線不透過マーカーが医療用カテーテルから脱落しない。
また、マーカーストッパーは、補強層と同材料であると好ましい。
このようになっていると、マーカーストッパーが補強層に対して、溶着等で強固に固定される。そのため、マーカーストッパーの安定性が増し、X線不透過マーカーの動きが、確実に制止される。また、溶着等の加工は、比較的簡単である。
また、マーカーストッパーは、補強層と外層との間に介在すると好ましい。
このようになっていると、外層を取り付ける前段階で、マーカーストッパーが補強層に固定されるので、補強層、外層、および内層に対して、マーカーストッパーを取り付けるための特殊な加工が不要になる。そのため、医療用カテーテルの製造が簡易になる。
また、X線不透過マーカーと補強層との間に中間層が介在しており、補強層と中間層とが密着すると好ましい。
このようになっていると、X線不透過マーカーが中間層に強固にめり込む。そのため、X線不透過マーカーが動きづらくなる。また、中間層は、補強層に密着することで、その補強層の変形を抑制する。そのため、補強層が、一層縮径しないので、補強層を基準にしたX線不透過マーカーの段差が増大せず、そのX線不透過マーカーに対して、病変等が引っかかりにくくなる(すなわち、X線不透過マーカーが医療用カテーテルから脱落しない)。
また、X線不透過マーカーは、切欠を含むと好ましい。
このようになっていると、X線不透過マーカーの外側に位置する、例えば外層の一部が切欠に入り込む。すなわち、外層の一部が、X線不透過マーカーの動きを制止するように、X線不透過マーカーに引っかかる。そのため、X線不透過マーカーが医療用カテーテルから一層脱落しない。
本発明によれば、医療用カテーテルは、柔軟性に富みながらも、X線不透過マーカーの脱落を防止する。
は、カテーテルの断面図である。 は、カテーテルの断面図である。 は、カテーテルの断面図である。 は、カテーテルの断面図である。 は、カテーテルの断面図である。 は、X線不透過マーカーの斜視図である。 は、カテーテルの断面図である。 は、カテーテルの拡大断面図である。 は、カテーテルの斜視図である。
[◆実施の形態1]
実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、便宜上、部材の番号・符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、他の図面を参照するものとする。
図9は、医療用のカテーテル49の簡単な斜視図である。そして、このカテーテル49は、中空41を含むシャフトチューブ42と、操作者によって把持されるハブ47とを含む。なお、カテーテル49における両端には、開口43が形成されており、体内に進入する開口を先端側Tsの開口43T、この開口の反対側に位置する開口を末端側Esの開口43Eとする。
シャフトチューブ42は、図1〜図3の断面図に示すように、内層31、補強層32、外層33、X線不透過マーカー21、およびマーカーストッパー11を含む。なお、図1〜図3に示されるシャフトチューブ42を含むカテーテル49を、実施例(EX)1〜実施例(EX)3と称する。
〈内層について〉
内層31は、両開口43(43T・43E)につながる中空41を囲む筒状体である。そして、この中空で形成されるメインルーメン41には(要は、内層31の内側)は、ガイドワイヤ、薬液等が通過する。
また、内層31の材料は、耐薬品性、抗血栓性、および、ガイドワイヤの摺動性を向上させる材料、例えば、フッ素系樹脂または高密度ポリエチレン等が好ましい。ただし、これらのような好適な材料でなくても(すなわち、抗血栓性等のために要求される特性が付与されていない材料であっても)、内層31に、コーティングが施されることで、内層31が要求される特性を有しても構わない。
なお、内層31の肉厚は、特に限定されないが、シャフトチューブ42(ひいてはカテーテル49)の外径の増加を抑制するために、内層31が破断しない範囲で、薄肉化されると好ましい(要は、内層31の破断強度が、実使用に耐え得る範囲で、内層31の肉厚が薄くなっていれば好ましい)。
また、内層31が単一の内径を有していれば、内層31の製造が容易になる。ただし、例えば慢性完全閉塞病変{CTO(Chronic Total Occlusion)病変}への通過性を高めるために、カテーテル49の先端側Tsに向けて、内層31の外径が小さくされると同時に、内層31の内径も小さくされても構わない。
〈補強層について〉
補強層32は、例えば螺旋状になって、内層31を囲む(被う)ものである。そして、補強層32は、耐キンク性を向上させられる構造であれば、特に限定を受けない。例えば、金属コイル、金属編組、金属芯線、樹脂コイル、樹脂編組、樹脂線、または、それらに準ずるもの等が、補強層32になっていても構わない。また、レーザ等により、補強層32に、穴が2次的に開けられても構わない。
〈外層について〉
外層33は、補強層32を囲む(被う)筒状体である(なお、外層33が、補強層32における素線間に進入して、内層31に接触していてもよい)。そして、外層33の材料は、樹脂製のチューブ等であれば、特に限定されない。例えば、ポリオレフィン、ポリオレフィンエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン、または、ポリウレタンエラストマー等が挙げられる。
なお、外層33は、緩やかに剛性の変化を生じるように、様々な硬度の樹脂の接続で形成されていると好ましい。さらには、カテーテル49は、例えば、CTO病変への通過性を一層向上させるために、カテーテル49における先端側Tsに向かうにつれて、外層33の外径が小さくなっていても構わない。さらには、外層33が、柔軟な材料で形成されていると好ましい。
〈X線不透過マーカーについて〉
X線不透過マーカー21は、カテーテル49における先端側Tsの開口43T付近に配置される。このX線不透過マーカー21の材料としては、実質的に、X線不透過性を有する材料であれば、特に限定されない。したがって、X線不透過性を有する金属または樹脂であれば、それらの種類は、特に限定されない。
また、X線不透過マーカー21の形状は、特に問わないが、中空のリング状形状であると好ましい。なぜなら、中空のリング状形状のX線不透過マーカー21であれば、X線造影下において、リングの径方向のどの方向から見ても、同一形状に見えるため、視覚化が容易なためである。また、X線不透過マーカー21は、リング状であると、容易に製造もできる。
なお、X線不透過マーカー21の個数、特に限定されず、1つのX線不透過マーカーのみが含まれていてもよいし、2つ以上のX線不透過マーカーが含まれていてもよい。
また、シャフトチューブ42におけるX線不透過マーカー21の取り付け方も、特に限定されず、例えば、X線不透過マーカー21がかしめられることで、補強層32等に取り付けられてもよいし、その他の取り付けであっても構わない(なお、X線不透過マーカー21が、補強層32、外層33、または後述の中間層34等に密着する場合があるが、この密着は、圧着または張り付き等の種々の接触状態を意味する)。
〈X線不透過マーカーストッパーについて〉
X線不透過マーカーストッパー[マーカーストッパー]11は、X線不透過マーカー21を基準にした先端側Tsおよび末端側Esの少なくとも一方側に位置する。そして、このマーカーストッパー11は補強層32に固定される(なお、固定とは、マーカーストッパー11が補強層32に対して、相対的にずれないことを意味し、補強層32に対する固定の仕方は、直接的であっても間接的であってもよいし、密着、圧着、張り付き、接着、接合等、の種々の接触であってもよく、特に限定されない)。
なお、実施例1では、マーカーストッパー11は、X線不透過マーカー21を基準にした先端側Tsおよび末端側Esに位置する。実施例2では、マーカーストッパー11は、X線不透過マーカー21を基準にした先端側Tsに位置する。実施例3では、マーカーストッパー11は、X線不透過マーカー21を基準にした末端側Esに位置する。
そして、このように、補強層32に固定されたマーカーストッパー11が存在すると、カテーテル49が使用される場合、例えば、以下のような現象が生じ、X線不透過マーカー21が、シャフトチューブ42、ひいてはカテーテル49から脱落しない(すなわち、X線不透過マーカー21の脱落強度が向上する)。
例えば、マーカーストッパー11が、X線不透過マーカー21を基準にした先端側Tsに配置されていると、シャフトチューブ42が引っ張られた場合に、移動しようとするX線不透過マーカー21は、マーカーストッパー11に当たる。そのため、X線不透過マーカー21が、シャフトチューブ42、ひいてはカテーテル49から脱落しない。
また、例えば、マーカーストッパー11が、X線不透過マーカー21を基準にした末端側Esに配置されていると、シャフトチューブ42が引っ張られた場合に、CTO病変等に対して、X線不透過マーカー21自体が直接的にひっかかりにくくなる(要は、マーカーストッパー11がCTO病変等に当たり、X線不透過マーカー21にCTO病変等が直接当たりにくくなる)。そのため、X線不透過マーカー21が、シャフトチューブ42、ひいてはカテーテル49から脱落しない。
なお、マーカーストッパー11の形状は、種々考えられる。例えば、螺旋状の補強層32の全周囲を被えるリング状であってもよいし、補強層32の全周囲における一部を被う形状(例えば、ブロック状)であっても構わない。要は、移動しようとするX線不透過マーカー21に接触する、または、X線不透過マーカー21に触れようとする物体をせき止める、マーカーストッパー11であれば、特に形状は限定されない。
ただし、補強層32の全周囲を被えるマーカーストッパー11であると、X線不透過マーカー21の動きを確実に抑えられたり、X線不透過マーカー21に触れようとする物体を確実にせき止められたりするので、好ましい。(例えば、X線不透過マーカー21を基準にした先端側Tsに、マーカーストッパー11が配置される場合に、そのマーカーストッパー11が補強層32の全周囲を被えると、シャフトチューブ42の先端側TsからのX線不透過マーカー21の脱落防止効果が、確実に高くなる)。
また、マーカーストッパー11が補強層32に固定(接続)されていると、シャフトチューブ42が引っ張られたとしても、補強層32が自身の径を小型にしながら(縮径しながら)伸びにくい。そのため、補強層32が縮径することで、その補強層32がX線不透過マーカー21に対して乖離しなくなり、X線不透過マーカー21と補強層32との乖離に起因する段差が発生しない。要は、X線不透過マーカー21と補強層32とが乖離してしまった場合に生じる補強層32からX線不透過マーカー21に至るまでの高低差(段差)が発生しない。すると、このような段差がCTO病変等に当たるようなことは起きない。
したがって、このような段差(クリアランス)が生じなければ、CTO病変等にX線不透過マーカー21が当たることに起因して、補強層32、ひいてはシャフトチューブ42からX線不透過マーカー21が脱落しない。
さらには、このようにX線不透過マーカー21がシャフトチューブ42から脱落しなくなれば、X線不透過マーカー21の脱落防止のために、外層33の硬度を増加させること、または、外層33の厚みを増加させること、といった対策が不要になる。そのため、外層33の硬度を低下させ、シャフトチューブ42の柔軟性を高めることができたり、外層33の肉厚を減らすことで、シャフトチューブ42を細く(細径化)させることもできたりする。そのため、屈曲の激しい血管内でも、スムースに進入させやすいカテーテル49が完成する。
すなわち、このようなシャフトチューブ42を含むカテーテル49は、屈曲した血管内の遠位側にあるCTO病変のように、狭窄の厳しい病変部に対しても、容易にデリバリーまたは病変通過を行える。さらに、このカテーテル49の先端側Tsに配置されたX線不透過マーカー21は、CTO病変等に引っかかりにくくなり、万が一、引っかかった場合であっても、X線不透過マーカー21(別表現すると、X線不透過マーカー21を含む先端チップ)が脱落しない。
なお、シャフトチューブ42の軸方向に沿うマーカーストッパー11の長さが、長いほど、補強層32に接続する面積が増える。そのため、シャフトチューブ42が引っ張られた場合に、補強層32が縮径しにくくなり、ひいては、X線不透過マーカー21と補強層32との乖離に起因する段差が発生せず、段差がCTO病変等に当たるようなことは起きない。
ただし、過度にマーカーストッパー11の長さが長くなると、シャフトチューブ42の柔軟性が損なわれるので、マーカーストッパー11の長さは、目的に応じて、種々変更するとよい(例えば、シャフトチューブ42の先端が、高い柔軟性を要する場合、マーカーストッパー11は比較的短くするとよく、さらには、X線不透過マーカー21に近づけて、マーカーストッパー11が配置されているとよい)。
なお、マーカーストッパー11の材料も特に限定されない。ただし、マーカーストッパー11と補強層32とが密着することを考慮すると、補強層32と同一の材料で、マーカーストッパー11が形成されていると好ましい。
なぜなら、補強層32がマーカーストッパー11と同材料で形成されている場合、そのマーカーストッパー11が補強層32に溶着できる(また、このような溶着は、マーカーストッパー11と補強層32とを強固かつ安定的に固定できる上、その溶着加工は、比較的簡単である)。そのため、シャフトチューブ42の先端側TsからのX線不透過マーカー21の脱落防止効果が高い。
なお、図1〜図3に示される実施例1〜実施例3を、詳説すると、以下の通りである。
<実施例1(EX1)>
実施例1のシャフトチューブ42では、図1に示すように、補強層32に被われた内層31が含まれる。そして、内層31の外側に配置された補強層32に対して、X線不透過マーカー21が取り付けられる。なお、内層31を被った補強層32の外径は、0.50mmで、取り付け後のX線不透過マーカー21の外径は、0.54mmである(なお、上述の外径は、以下の実施例2〜実施例6でも同値である)。さらに、このX線不透過マーカー21を基準にして、シャフトチューブ42の先端側Tsおよび末端側Esに、マーカーストッパー11が取り付けられる。
なお、マーカーストッパー11の材料は、外径0.04mmのSUS線{ステンレス鋼(SUS304)で形成された金属線}である。そして、このSUS線は、補強層32上に巻き付けられ、YAGレーザ装置によって、補強層32に溶着される(なお、以下の実施例2〜6までのマーカーストッパー11も、上述同様のSUS線で、レーザ溶着で作製される)。
この後、外層33が、X線不透過マーカー21およびマーカーストッパー11を装着した補強層32を被うことで、シャフトチューブ42が完成する。
<実施例2(EX2)>
実施例2のシャフトチューブ42では、図2に示すように、補強層32に被われた内層31が含まれる。そして、内層31の外側に配置された補強層32に対して、X線不透過マーカー21が取り付けられる。さらに、このX線不透過マーカー21を基準にして、シャフトチューブ42の先端側Tsに、マーカーストッパー11が取り付けられる。
この後、外層33が、X線不透過マーカー21およびマーカーストッパー11を装着した補強層32を被うことで、シャフトチューブ42が完成する。
<実施例3(EX3)>
実施例3のシャフトチューブ42では、図3に示すように、補強層32に被われた内層31が含まれる。そして、内層31の外側に配置された補強層32に対して、X線不透過マーカー21が取り付けられる。さらに、このX線不透過マーカー21を基準にして、シャフトチューブ42の末端側Esに、マーカーストッパー11が取り付けられる。
この後、外層33が、X線不透過マーカー21およびマーカーストッパー11を装着した補強層32を被うことで、シャフトチューブ42が完成する。
なお、これらの実施例1〜実施例3のシャフトチューブ42の引っ張り破断強度を測定した。そして、実施例1〜実施例3におけるマーカーストッパー11を取り付けていないシャフトチューブの引っ張り破断強度を、比較例とし、実施例1〜実施例3のシャフトチューブ42の引っ張り破断強度と比べた。
すると、実施例1〜実施例3のシャフトチューブ42の引っ張り破断強度のほうが、比較例のシャフトチューブの引っ張り破断強度に比べて高かった(なお、後述の実施例4〜6のシャフトチューブ42の引っ張り破断強度も、比較例のシャフトチューブの引っ張り破断強度に比べて高かった)。
なお、引っ張り破断強度の測定は、まず引張圧縮試験機{(株)島津製作所製のストログラフEII}を用いて、X線不透過マーカーより手元部1mmの箇所をピンバイスにより把持した。そして、チャック間距離70mm、引張速度300mm/minの条件で、シャフトチューブを引っ張り、ピンバイスに引っ掛けたリングマーカーの脱落したときの強度を測定することで実施した。
[◆実施の形態2]
実施の形態2について説明する。なお、実施の形態1で用いた部材と同様の機能・作用効果を有する部材については同一の符号を付記し、その説明を省略する。
実施の形態1にて挙げた実施例1〜3でのシャフトチューブ42では、外層33と内層31との間、詳説すると、補強層32を囲むように(別表現すると、補強層32と外層33との間に)、マーカーストッパー11が配置される。しかしながら、これに限定されるものではない。
例えば、図4に示すような実施例4のシャフトチューブ42では、外層33と内層31との間、詳説すると、補強層32に被われるように(別表現すると、内層31と補強層32との間に)、マーカーストッパー11が配置されても構わない。実施例4の詳細は、以下の通りである。
<実施例4(EX4)>
実施例4のシャフトチューブ42では、図4に示すように、補強層32に被われた内層31が含まれる。ただし、補強層32で内層31を被う前に、内層31に対して、マーカーストッパー11が配置される。すなわち、補強層32は、マーカーストッパー11に被われた内層31を被う。そして、補強層32によって被われたSUS線(マーカーストッパー11になる材料)は、YAGレーザ装置によって、補強層32に溶着される。
その後、マーカーストッパー11を基準にして、末端側Esに、X線不透過マーカー21が配置される(別表現すると、X線不透過マーカー21を基準にして、シャフトチューブ42の先端側Tsに、マーカーストッパー11が配置される)。
この後、外層33が、X線不透過マーカー21を装着した補強層32を被うことで、シャフトチューブ42が完成する。
以上のような実施の形態2のシャフトチューブ42(ひいてはカテーテル49)であっても、マーカーストッパー11が、X線不透過マーカー21を基準にした先端側Tsに位置する(すなわち、実施例2のシャフトチューブ42と同様に、マーカーストッパー11が配置される)。したがって、実施の形態1で説明したような、シャフトチューブ42にマーカーストッパー11が含まれることに起因する作用効果が奏ずる。
なお、当然ながら、内層31と補強層32との間に介在するマーカーストッパー11は、X線不透過マーカー21を基準にした末端側Esに位置しても構わないし、先端側Tsおよび末端側Esの両側に位置しても構わない。そして、これらのようなシャフトチューブ42であっても、実施の形態1で説明したような、シャフトチューブ42にマーカーストッパー11が含まれることに起因する作用効果が奏ずる。
[◆実施の形態3]
実施の形態3について説明する。なお、実施の形態1・2で用いた部材と同様の機能・作用効果を有する部材については同一の符号を付記し、その説明を省略する。
実施の形態1・2では、シャフトチューブ42は、内層31、補強層32、外層33と、3つの層を含んでいた。しかし、層構造は、これに限定されるものではない。例えば、図5に示すように、内層31、補強層32、および外層33に加えて、中間層34が含まれても構わない。詳説すると、図5に示される実施例5は、以下の通りである。
<実施例5(EX5)>
実施例5のシャフトチューブ42では、図5に示すように、補強層32に被われた内層31が含まれる。さらに、内層31の外側に配置された補強層32の少なくとも一部を、中間層34が被う。例えば、シャフトチューブ42の周囲方向および軸方向において、X線不透過マーカー21が配置される範囲と同程度の範囲だけ、中間層34が補強層32の一部を被う。
そして、この中間層34を被うように、X線不透過マーカー21が取り付けられる(要は、X線不透過マーカー21の少なくとも一部分は、中間層34に密着する;なお、ここでの密着は、圧着または張り付き等の種々の接触状態を意味する)。さらに、このX線不透過マーカー21を基準にして、シャフトチューブ42の先端側Tsに、マーカーストッパー11が取り付けられる。
この後、外層33が、X線不透過マーカー21およびマーカーストッパー11を装着した補強層32を被うことで、シャフトチューブ42が完成する。
ここで、中間層34について詳説する。中間層34は、外層33よりも高い硬度であれば、特に材料は限定されないが、外層33と内層31との密着を考慮すると、樹脂であると好ましい。例えば、中間層34が、外層33と同じ樹脂であると、その外層33に溶着されることも可能になり、このような溶着がされていれば、X線不透過マーカー21は、外層33と中間層34とに包まれるようになる。そのため、X線不透過マーカー21は、カテーテル49の先端側Tsから脱落しにくくなる。
また、例えば、中間層34が、内層31とは異なる樹脂であったとしても、中間層34が、表面処理されたり、改質されたり等の種々の処理を施されていれば、両層34・31の密着性が高まる。そして、このように中間層34と内層31との密着性が高まれば、中間層34に対してX線不透過マーカー21が、例えばかしめて取り付けられていれば、このX線不透過マーカー21は中間層34だけでなく、内層31に対しても変位しにくくなる。その結果、X線不透過マーカー21は、カテーテル49の先端側Tsから脱落しにくくなる。
なお、中間層34は、接着剤であっても構わない。そして、中間層34が接着剤であれば、内層31と補強層32との隙間に進入した接着剤によって、両層31・32の密着が強固になる。そのため、接着剤である中間層34に対してX線不透過マーカー21が取り付けられていれば、このX線不透過マーカー21は中間層34だけでなく、内層31に対しても変位しにくくなる。その結果、X線不透過マーカー21は、カテーテル49の先端側Tsから脱落しにくくなる。
また、中間層34が接着剤の場合、その接着剤の組成および化学構造、並びに硬化形式は、特に限定されない。例えば、組成および化学構造の点からは、ウレタン型、シリコーン型、エポキシ型、またはシアノアクリレート型の接着剤が好適に使用される。また、硬化形式の点からは、例えば、2液混合型、UV硬化型、吸水硬化型、または加熱硬化型等の接着剤が好適に使用される。
なお、中間層34が接着剤の場合、例えば、その接着剤は、硬化した場合に、接合部位の剛性を、その接合部位の前後で不連続に変化させない程度の硬度を有すると好ましい。また、接着剤は、接合部位の材料、寸法、または剛性等を考慮して選択されると好ましい。また、接合部位が比較的細径化するために、その接合部位が加熱処理されてもよい。例えば、接着剤がポリオレフィン等の難接着性の材料の場合、接合部位が酸素ガス等でプラズマ処理されることで、接着性を向上させた上で接着されても構わない。
また、以上のような実施の形態3のシャフトチューブ42、すなわち、X線不透過マーカー21と補強層32との間に中間層34が介在しており、補強層32と中間層34とが密着するシャフトチューブ42(ひいてはカテーテル49)であっても、マーカーストッパー11が、X線不透過マーカー21を基準にした先端側Tsに位置する。したがって、実施の形態1で説明したような、シャフトチューブ42にマーカーストッパー11が含まれることに起因する作用効果が奏ずる。
なお、当然ながらマーカーストッパー11は、X線不透過マーカー21を基準にした末端側Esに位置しても構わないし、先端側Tsおよび末端側Esの両側に位置しても構わない。そして、これらのようなシャフトチューブ42であっても、実施の形態1で説明したような、シャフトチューブ42にマーカーストッパー11が含まれることに起因する作用効果が奏ずる。
[◆実施の形態4]
実施の形態4について説明する。なお、実施の形態1〜3で用いた部材と同様の機能・作用効果を有する部材については同一の符号を付記し、その説明を省略する。
X線不透過マーカー21の形状は、特に限定されないが、例えば、リング状のX線不透過マーカー21には、図6に示すように、切欠21Dが形成されてもよい。なお、図7に示される実施例6は、以下の通りである。
<実施例6(EX6)>
実施例6のシャフトチューブ42では、図7に示すように、補強層32に被われた内層31が含まれる。そして、内層31の外側に配置された補強層32に対して、X線不透過マーカー21が取り付けられる。そして、YAGレーザ装置によって、X線不透過マーカー21に、複数の切欠21Dが形成される。
さらに、このX線不透過マーカー21を基準にして、シャフトチューブ42の先端側Tsに、マーカーストッパー11が取り付けられる。
この後、外層33が、X線不透過マーカー21およびマーカーストッパー11を装着した補強層32を被うことで、シャフトチューブ42が完成する。
なお、ここでの切欠21Dとは、孔、割れ目、溝、または、X線不透過マーカー21をコイル構造にした場合のピッチ間隔等、外層33と内層31とを接させることが可能である全ての構造をいう。また、ここで言う“接する”とは、溶着等の化学的接合、圧着、密着、または接着等の物理的接合等を含むすべての接触を含む。
そして、このような切欠21DがX線不透過マーカー21に形成されている場合、図7に示すように、後に被覆する外層33が溶融した段階で、切欠21Dに外層33を形成する樹脂が流れ込み、この流れ込んだ樹脂が、錨のように機能する(このような機能に基づく効果を、アンカー効果と称する)。すると、外層33の外径を増大させることなく、X線不透過マーカー21を含むカテーテル49の先端部における引っ張り破断強度が向上する。
また、切欠21Dの個数および切欠21Dの配置は、特に限定されない。例えば、図6では、4個の切欠21Dが形成されているが、1個であっても、4個以外の複数個であっても構わない。また、切欠21Dは、筒状のX線不透過マーカー21の筒軸周り(全周)に沿って形成されてもよいし、不規則に形成されてもよい。
また、中間層34を含むシャフトチューブ42においても、切欠21Dを入れ込まれたX線不透過マーカー21が含まれてもよい。このようになっていると、中間層34は、自身を囲むX線不透過マーカー21の切欠21Dを通じて近づいてくる外層33の一部と密着する。そのため、外層33と中間層34とで、X線不透過マーカー21を包むようになり、X線不透過マーカー21は、カテーテル49の先端側Tsから脱落しにくくなる。
なお、以上のような実施の形態4のシャフトチューブ42(ひいてはカテーテル49)であっても、マーカーストッパー11が、切欠21D入りのX線不透過マーカー21を基準にした先端側Tsに位置する。したがって、実施の形態1で説明したような、シャフトチューブ42にマーカーストッパー11が含まれることに起因する作用効果が奏ずる。
また、当然ながらマーカーストッパー11は、X線不透過マーカー21を基準にした末端側Esに位置しても構わないし、先端側Tsおよび末端側Esの両側に位置しても構わない。そして、これらのようなシャフトチューブ42であっても、実施の形態1で説明したような、シャフトチューブ42にマーカーストッパー11が含まれることに起因する作用効果が奏ずる。
[◆その他の実施の形態]
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
例えば、シャフトチューブ42において、図8に示すように、X線不透過マーカー21を基準にした末端側Esに、マーカーストッパー11が配置される場合、このマーカーストッパー11の縁(特に、シャフトチューブ42の末端側Esに向いた縁)を丸めると好ましい。このようになっていると(要は、面取りがされていると)、カテーテル49が引っ張られた場合に、CTO病変等が、マーカーストッパー11に引っかかりにくくなる。なお、X線不透過マーカー21を基準にした先端側Tsに、マーカーストッパー11が配置される場合であっても、このマーカーストッパー11の縁が丸まっていてもよい。
また、マーカーストッパー11が、X線不透過マーカー21を基準にした先端側Tsに配置される場合、マーカーストッパー11の厚みが、X線不透過マーカー21の厚みよりも大きいと好ましい。詳説すると、リング状のマーカーストッパー11の内壁面と、リング状のX線不透過マーカー21の内壁面とが、例えば、補強層32の外壁面に接している場合、マーカーストッパー11の外壁面から補強層32の外壁面までの長さは、X線不透過マーカー21の外壁面から補強層32の外壁面までの長さに比べて長いと好ましい。
このようになっていると、X線不透過マーカー21がシャフトチューブ42から脱落するためには、マーカーストッパー11を乗り上げるようにして移動しなくてはならないが、その移動は極めて難しくなる(要は、X線不透過マーカー21が、シャフトチューブ42、ひいてはカテーテル49から脱落しない)。
ただし、過度にマーカーストッパー11の厚みが厚いと、カテーテル49の先端側Tsの外径が大型化したり、カテーテル49の先端側Tsの柔軟性が低下したりしかねない。したがって、これらのことを考慮するならば、マーカーストッパー11の厚みは、X線不透過マーカー21の厚みと同程度であっても構わない。
また、マーカーストッパー11の位置は、X線不透過マーカー21の径方向において、特に限定されない。例えば、実施例1〜実施例3、実施例5、実施例6(図1〜図3、図5、図7参照)に示すように、マーカーストッパー11は、補強層32と外層33との間に位置してもよいし、実施例4(図4参照)に示すように、マーカーストッパー11は、内層31と補強層32との間に位置してもよい。
ただし、シャフトチューブ42の製造上での加工の容易さの点では、マーカーストッパー11は、補強層32と外層33との間に位置すると好ましい。
また、内層31は、カテーテル49の全長にわたって配置されても構わない。また、内層31の先端側Tsが、外層33の先端側Tsよりカテーテル49の末端側Esの途中までにしか配置されていなくてもよい(要は、外層33の全長が、内層31の全長に比べて長くなっていてもよい)。
さらに、内層31は、製造の容易さの面から、単一部材で形成されると好ましい。しかし、例えば、シャフトチューブ42の剛性の変化を、内層31によって付加させようとする場合、カテーテル49の中途付近で、複数部材を継いで形成される内層31であっても構わない。
また、カテーテル49の外側の面(表面)には、血管内またはガイドカテーテル内への挿入を容易にする親水性のコーティングが施されると好ましい。すなわち、血液の付着を想定した外層33の少なくとも一部に対して、血液と接触した場合に、潤滑性を発揮する親水性のコーティングが施されていると好ましい。
また、外層33において、親水性のコーティングを施す部位および長さは、カテーテル49の使用目的に応じて、適宜変えるとよい。
なお、親水性のコーティングの種類は、特に限定されるものではなく、ポリ(2−ヒドロキシエチルメタアクリレート)、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン、または、無水マレイン酸系高分子物質(例えば、メチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体のような無水マレイン酸共重合体)等の親水性ポリマーが、コーティング材料として挙げられる。また、コーティングの仕方も、特に限定されるものではない。
また、カテーテル49の種類は、特に限定されない。例えば、カテーテル49は、末梢血管成形、冠状動脈成形(PTCA;Percutaneous Transluminal Coronary Angioplasty)、または、弁膜成形等を実施する場合での経皮的血管形成術(PTA;Percutaneous Transluminal Angioplasty)において使用されるマイクロカテーテル、狭窄部貫通用の穿通カテーテル、局所部位に治療物質を投与可能な注入カテーテル、または、ガイディングカテーテル等であっても構わない。
なお、カテーテル49がバルーンカテーテルの場合、使用目的によっては、バルーンの拡張する場合に、バルーンがスリッピングを生じないように、バルーンの外面に、疎水性のコーティングが施されることがある。この疎水性のコーティングの種類は、特に限定されず、シリコーン等の疎水性ポリマーが好適に用いられる。
11 X線不透過マーカーストッパー[マーカーストッパー]
21 X線不透過マーカー
21D 切欠
31 内層
32 補強層
33 外層
34 中間層
41 メインルーメン[中空]
42 シャフトチューブ
43 開口
43T 先端側の開口
43E 末端側の開口
47 ハブ
49 カテーテル

Claims (5)

  1. 一方の端を先端とし、他方の端を末端とする医療用チューブを含む医療用カテーテルにあって、
    中空を囲む内層と、
    上記内層を囲む補強層と、
    上記補強層を囲む外層と、
    X線不透過マーカーと、
    上記X線不透過マーカーを基準にした上記先端側および上記末端側の少なくと
    も一方側に位置し、上記補強層に固定されるマーカーストッパーと、
    が含まれる医療用カテーテル。
  2. 上記マーカーストッパーは、補強層と同材料である請求項1に記載の医療用カテーテル。
  3. 上記マーカーストッパーは、上記補強層と上記外層との間に介在する請求項1または2に記載の医療用カテーテル。
  4. 上記X線不透過マーカーと上記補強層との間に中間層が介在しており、上記補強層と上記中間層とが密着する請求項1〜3のいずれか1項に記載の医療用カテーテル。
  5. 上記X線不透過マーカーは、切欠を含む請求項1〜4のいずれか1項に記載の医療用カテーテル。
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