JP2008167826A - 医療用カテーテルにおけるマーカーの嵌め込み方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】医療用カテーテルの主体部を形成する管状の内層樹脂層2と、内層樹脂層2と同軸で且つ半径方向外側に配置された補強層3とからなる積層円筒体9の補強層3の外側に放射線不透過材料からなる造影マーカー4を嵌め込むに際し、積層円筒体9を所定位置Aで切断し、その切断面から造影マーカー4を補強層3の外側に嵌め込むようにした造影マーカー嵌め込み方法において、造影マーカー4の嵌め込み作業を容易にする。
【解決手段】積層円筒体3の切断予定位置Aの両側を一対のクランプ式電極6で挟み、一対のクランプ式電極に通電して上記補強層3を加熱し、加熱状態のもとで上記切断を行うことにより、切断による補強層の放射状突出を防ぎ造影マーカー4の嵌め込み作業を容易にした。
【選択図】図1
【解決手段】積層円筒体3の切断予定位置Aの両側を一対のクランプ式電極6で挟み、一対のクランプ式電極に通電して上記補強層3を加熱し、加熱状態のもとで上記切断を行うことにより、切断による補強層の放射状突出を防ぎ造影マーカー4の嵌め込み作業を容易にした。
【選択図】図1
Description
本発明は、医療用カテーテルの製造方法に関し、特に生体内に挿入される医療用カテーテルの生体内における位置を把握するためのマーカーをカテーテル先端部に嵌め込むため
のマーカーの嵌め込み方法に関する。
のマーカーの嵌め込み方法に関する。
一般に、医療用カテーテルは、血管、尿管、気管、食道などを介して生体内に挿入し、血管壁や生体器官などを傷つけることなく、正確に所定の生体部位に到達させるための医療器具としての高い操作性と安全性についての構造的な要求に加えて、その内層樹脂が形成するチューブ内腔を通じて患者の生体内の所定部位に、外部から薬剤などを注入したり、生体内の液体などを排出したり、他の治療器具を通過させるための内腔直径の維持、拡大と内腔表面(内層樹脂層のチューブ内表面)とその中を通過する薬剤あるいは他の治療器具やガイドワイヤなどに対する潤滑性が必要とされている。
従来の医療用カテーテルは、上述のような構造的な要求に対して、例えば、血管、生体器官などを傷つけずに挿入するための曲げやすく弾力性の富んだ先端部と、この先端部と連続し先端部を所定の個所まで確実に到達させるトルク伝達性を保持したトルク伝達部(本体部)を有している。
また、トルク伝達部(本体部)は、トルク伝達性を高めるために、金属素線を用いた補強層が内層チューブ上に設けられている。さらに、先端部は、曲げやすく弾力性に富んだものとするため、柔らかい材料で構成されたり、本体部(トルク伝達部)に先端部として金属線を含む補強層がないチューブを接続して構成されたりしている。
さらに、生体内に挿入される医療用カテーテルの生体内の位置を把握することを目的としてX線透視などにより造影可能な放射線不透過材料からなる造影マーカーが医療用カテーテルの先端部に設けられている。
このような医療用カテーテルとして、特許文献1に記載のようなものが提案されている。
図2により、この医療用カテーテルを説明すると、図2において符号10は医療用カテーテルを示しており、この医療用カテーテル10は、ルアー接続部12と、このルアー接続部12と同芯円状でかつルアー接続部12から延在した個所の遠位側に設けられた歪取り部14と、当該歪取り部14を通ってルアー接続部12から延在する一体型の複合カテーテルチューブ16と、遠位側に設けられた非外傷性先端部18とを備えている。
図2により、この医療用カテーテルを説明すると、図2において符号10は医療用カテーテルを示しており、この医療用カテーテル10は、ルアー接続部12と、このルアー接続部12と同芯円状でかつルアー接続部12から延在した個所の遠位側に設けられた歪取り部14と、当該歪取り部14を通ってルアー接続部12から延在する一体型の複合カテーテルチューブ16と、遠位側に設けられた非外傷性先端部18とを備えている。
一体型の複合カテーテルチューブ16は、非外傷性先端部18に並設された可撓性遠位領域20と、これの近位置に位置する可撓性中間領域22と、これの近位置に位置する可撓性近位領域24とを含む。
さらに、医療用カテーテル10の中央部には、ルーメンを有する内側層34が設けられている。
内側層34は、マンドレルまたは他の適切な形状物の上に、特定の硬度を有する別の樹脂38により構成されている。
この樹脂38としては、熱可塑性材料が好適である。
内側層34は、マンドレルまたは他の適切な形状物の上に、特定の硬度を有する別の樹脂38により構成されている。
この樹脂38としては、熱可塑性材料が好適である。
内側層34の長手方向に沿って、非外傷性先端部18からルアー接続部12の内部に渡って延在するように、ブレード40が設けられている。ブレード40は、4〜64本のブレード線を含み、偏平または丸みを帯びたスレンレス鋼やポリアミドを基材とするフィラレメントなどにより形成され、螺旋状または交差状に巻回されたものである。
ブレード40を用いることにより、医療用カテーテル10の可撓性が得られるとともに医療用カテーテル10の長手方向に沿って、硬度が低くなっている部位(可撓性が高くなっている部位)で、ねじれたり、所望しない曲がりや楕円化の発生を抑制できる。
また、ブレード40を用いることによって構造が安定し、医療用カテーテル10を曲折した血管路を通して誘導する際、医療用カテーテル10を回動させるときのトルク伝達性が高まる。
また、ブレード40を用いることによって構造が安定し、医療用カテーテル10を曲折した血管路を通して誘導する際、医療用カテーテル10を回動させるときのトルク伝達性が高まる。
外側層26は、ブレード40および内側層34を包むように設けられ、一体型の複合カテーテルチューブ16を形成する。内側層34の遠位端部において、非外傷性先端部18の近傍に放射線不透過性のマーカー42、44が設けられている。なお、この特許文献1に記載の医療用カテーテル10では、マーカー42、44がブレード40の下側(半径方向内側)に設けられているが、本発明はマーカーをブレードの上側(半径方外側)に設けた点に構成上の相違はあるものの、医療用カテーテルとしての全体の構成はほぼ同じである。
次に、マーカーをブレードの上側(半径方外側)に設けた構成の医療用カテーテルの、マーカーの取り付け方法を含む製造方法の一例を図3により説明する。
図3において、符号1は金属線(芯線)を示しており、この芯線1の外周上に、チューブ状の内層樹脂層2(これが上述の医療用カテーテル10における内側層34に相当する)を被せる〔図3(b)〕。さらにその外周に、つまりチューブ状の内層樹脂層2の外周上に、耐食性のある丸線あるいは平線の金属線の編物で構成された補強材からなる補強層3(これが上述の医療用カテーテル10におけるブレード40に相当する)を設けてチューブ状の内層樹脂層2の補強を施す〔図3(c)〕。
図3において、符号1は金属線(芯線)を示しており、この芯線1の外周上に、チューブ状の内層樹脂層2(これが上述の医療用カテーテル10における内側層34に相当する)を被せる〔図3(b)〕。さらにその外周に、つまりチューブ状の内層樹脂層2の外周上に、耐食性のある丸線あるいは平線の金属線の編物で構成された補強材からなる補強層3(これが上述の医療用カテーテル10におけるブレード40に相当する)を設けてチューブ状の内層樹脂層2の補強を施す〔図3(c)〕。
この例では、造影マーカー4(これが上述の医療用カテーテル10における放射線不透過性のマーカー44に相当する)はリング状のものが用いられている。造影マーカー4としては、リング状の形状のものが医療用カテーテルの柔軟性を阻害するおそれが最も少ないとされているからである。
この造影マーカー4は、最終的には図3(f)に示す状態にカシメ固定されるのである。それは、次の工程により行われる。
この造影マーカー4は、最終的には図3(f)に示す状態にカシメ固定されるのである。それは、次の工程により行われる。
リング状の造影マーカー4は図3(c)における左側から、チューブ状の内層樹脂層2の外周上に嵌入され、カシメで止められるのであるが、この作業は、図3(d)に示すように、芯線1、チューブ状の内層樹脂層2、補強層3からなる円筒状積層体9の左端寄りのところを切断することから始められる。この切断は、カッターや砥石などにより行われる。符号Aは切断個所を示す。
そして、切断面の左端側からリング状の造影マーカー4が補強層3の外周上の挿入され、カシメにより固定される。図3(f)参照。
なお、補強層3の線材の素材としては、スレンレス鋼が、また芯線1としては銀メッキした銅線が一般的であり、造影マーカー4の素材としてはX線透視などによって造影可能な放射線不透過材が使用されている。
なお、補強層3の線材の素材としては、スレンレス鋼が、また芯線1としては銀メッキした銅線が一般的であり、造影マーカー4の素材としてはX線透視などによって造影可能な放射線不透過材が使用されている。
図3(f)に示す状態のものの外周上に外層樹脂層5(これが上述の医療用カテーテル10における外側層26に相当する)を被せ〔図3(g)〕てから、芯線1を引き抜き、医療用カテーテル10が製造される。造影マーカー4も外層樹脂層5に被覆されることはいうまでもない。
外層樹脂層5は、図3(g)や図3(f)に示すように、左端部に不被覆部6を残すように行われる。
したがって、芯線1が引き抜く最終工程の後、芯線1に相当する中空部が形成されるとともに、医療用カテーテル10の左端部に補強層3のない柔軟な部分も形成されて、先端部に柔軟部を備えた医療用カテーテル10を製造することができる。
特表2003ー501160号公報
外層樹脂層5は、図3(g)や図3(f)に示すように、左端部に不被覆部6を残すように行われる。
したがって、芯線1が引き抜く最終工程の後、芯線1に相当する中空部が形成されるとともに、医療用カテーテル10の左端部に補強層3のない柔軟な部分も形成されて、先端部に柔軟部を備えた医療用カテーテル10を製造することができる。
上述の製造方法において、図3(d)に示す工程での切断は、カッターや砥石などにより行われるが、切断と同時に補強層3が開放されて補強層3を構成する補強材がバラけて、切断面には多数のバラケ片3aが放射状に突き出た図4(b)に示す状態となる。
補強層3を構成する補強材は、上述の通り、スレンレス鋼のような硬くて高剛性なため、切断時に容易にバラけてしまう。その後、図4(c)に示すように、切断面の左端側からリング状の造影マーカー4を補強層3の外周上の挿入することになるのであるが、その作業時に、切断面に放射状に突き出た多数のバラケ片3aが造影マーカー4の挿入の邪魔になり、この作業が困難になるという課題がある。
補強層3を構成する補強材は、上述の通り、スレンレス鋼のような硬くて高剛性なため、切断時に容易にバラけてしまう。その後、図4(c)に示すように、切断面の左端側からリング状の造影マーカー4を補強層3の外周上の挿入することになるのであるが、その作業時に、切断面に放射状に突き出た多数のバラケ片3aが造影マーカー4の挿入の邪魔になり、この作業が困難になるという課題がある。
上述のような構成の医療用カテーテルの製造工程において、ステンレス鋼線からなるブレード56の自由端58が広がるのを防止する技術として、特許文献2に記載のような医療用カテーテルの製造方法が提案されている。なおこの特許文献2に記載の技術は、切断時における補強材のバラケ防止を目的とするものではない。
この技術は、当該公報の〔0040〕〜〔0045〕欄および第5〜7図に記載されているように、医療用カテーテルの製造工程において、ステンレス鋼線からなるブレード56の自由端58が広がるのを防止するために、接着剤58を用いるものである。
この技術は、当該公報の〔0040〕〜〔0045〕欄および第5〜7図に記載されているように、医療用カテーテルの製造工程において、ステンレス鋼線からなるブレード56の自由端58が広がるのを防止するために、接着剤58を用いるものである。
しかしながら、接着剤で補強層(ステンレス鋼線)を固定したときは、その部分の外径寸法が大きくなって、マーカーの挿入がしにくくなるという欠点を有し、しかもその後の外層樹脂層を形成する際の熱で、接着剤が溶けて内層樹脂層と補強層との固着に悪影響を与えるという欠点もある。
リング状の造影マーカーの補強層の上への嵌め込は、手作業による作業であるため、補強層を構成する補強材(線材)がバラけてしまっては嵌め込むのが容易ではなく、マーカーの嵌め込みに時間がかかるという課題がある。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、本発明は、リング状の造影マーカーの嵌め込みを容易にするために、補強材のバラケを防止しながらマーカーをカテーテル先端部に嵌め込むようにしたマーカーの嵌め込み方法を提供しようとするものである。
特表2001ー517500号公報
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、本発明は、リング状の造影マーカーの嵌め込みを容易にするために、補強材のバラケを防止しながらマーカーをカテーテル先端部に嵌め込むようにしたマーカーの嵌め込み方法を提供しようとするものである。
本発明は、医療用カテーテルの主体部を形成する管状の内層樹脂層と、同内層樹脂層と同軸で且つ半径方向外側に配置された補強層とからなる積層円筒体の同補強層の外側に放射線不透過材料からなる造影マーカーを嵌め込むに際し、上記積層円筒体を所定位置で切断し、その切断面から上記造影マーカーを上記補強層の外側に嵌め込むようにした造影マーカー嵌め込み方法において、
上記積層円筒体の切断予定位置の両側を一対のクランプ式電極で挟み、同一対のクランプ式電極に通電して上記補強層を加熱し、加熱状態のもとで上記切断を行うことを特徴とする。
上記積層円筒体の切断予定位置の両側を一対のクランプ式電極で挟み、同一対のクランプ式電極に通電して上記補強層を加熱し、加熱状態のもとで上記切断を行うことを特徴とする。
また、上記の切断の完了の後、切断面をグラインダーなどで尖頭研磨することを特徴とする。
さらに、上記一対のクランプ式電極の少なくとも一方の電極を離間する方向に移動しながら同クランプ式電極への通電を行うようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、医療用カテーテルの主体部を構成する線材、内層樹脂層、補強層からなる積層円筒体が溶断され、この溶断によって補強層を形成する線材がバラけることを防止でき、その後の工程である「リング状のマーカーの補強層上への嵌め込み」工程をスムーズに行うことが可能となる。
また、切断面をグラインダーなどで尖頭研磨して、溶断面を尖頭形状に形成することにより、リング状のマーカーのよりスムーズな嵌め込みを可能にする。
さらに、溶断が引っ張りながら行えるようにすることにより、切断部の径がすこし細くなって、グラインダーなどによる尖頭研磨を行わなくても、リング状のマーカーのよりスムーズな嵌め込みが可能となる。
以下、本発明のマーカーの嵌め込み方法を図に示す実施形態により具体的に説明する。 図1(a)、(b)、(c)はマーカーの嵌め込み方法を工程順に示した概略図である。
図1(a)において、符号1は芯線を、符号2はこの芯線1の外周上に設けられているチューブ状の内層樹脂層2を、符号3はこの内層樹脂層2の上に、線材を編むことで形成された補強層3を示しており、これらにより医療用カテーテルの主体部を構成する積層円筒体9を形成する。
芯線1、内層樹脂層2および補強層3からなる積層円筒体9の切断予定位置Aを挟む両側に一対のクランプ式電極6、6を取り付ける(ステップ1)。
ついで、一対のクランプ式電極6、6に通電して、補強層3を加熱し(ステップ2)、加熱状態のもとで積層円筒体9を位置Aで切断する(ステップ3)。
このように、積層円筒体9の切断時に積層円筒体9を加熱するようにしたので、この加熱により、内層樹脂層2と補強層3とが溶け合って一体となる。そして、積層円筒体9の切断は、内層樹脂層2と補強層3とが溶け合って一体となった状態のもとで行われるから、切断時に補強層3がバラけることを防止できる。符号7は内層樹脂層2と補強層3とが溶け合って一体となった部分を示す。
切断完了の後、切断面をグラインダーなどで尖頭研磨し(ステップ4)て、切断面を図1(c)に示す通りの尖頭形状(先細のテーパ形状)7aに形成する。これにより図面左側からのリング状のマーカー(図示せず)のよりスメーズな嵌め込が可能となる。その後、カシメなどの固定手段により、補強層3上にリング状のマーカー(図示せず)を固定する。 この尖頭研磨は、リング状のマーカーのよりスムーズな嵌め込みを可能にするためであって、必ずしも必要としない。
クランプ式電極6は、固定式でもよいが、互いに離間する方向に移動可能な構成にしておき、通電切断時に、切断が引っ張りながら行えるようにすることにより、切断部の径がすこし細くなって、グラインダーなどによる尖頭研磨を行うことなく、リング状のマーカーのよりスムーズな嵌め込みが可能となる。この場合であっても、切断面のグラインダーなどによる尖頭研磨を追加的に行ってもよい。
芯線1の引き抜きは、積層円筒体9の切断の後に行うのが望ましい(芯材1も内層樹脂層2、補強層3とともに切断される)。というのは、切断前に芯線1が引き抜かれると、電極6で積層円筒体9をクランプしたときに積層円筒体9の形状が変形してスムーズな切断が阻害されるおそれがあるからである。
これらの工程の後、図3(g)と(h)に示す外層樹脂層5の被覆工程と芯線1の引き抜き工程を経て、医療用カテーテル10が製造される。
上述の通り、この実施形態の方法によれば、医療用カテーテル10の主体部を構成する芯材1、内層樹脂層2、補強層3からなる積層円筒体9の切断時に、補強層3を形成する線材がバラけることを防止でき、その後の工程である「リング状のマーカーの補強層3上への嵌め込み」をスムーズに行うことが可能となる。
1:芯線
2:内層樹脂層
3:補強層
4:リング状の(造影)マーカー
6:クランプ式電極
9:積層円筒体
10:医療用カテーテル
A:切断個所
2:内層樹脂層
3:補強層
4:リング状の(造影)マーカー
6:クランプ式電極
9:積層円筒体
10:医療用カテーテル
A:切断個所
Claims (3)
- 医療用カテーテルの主体部を形成する管状の内層樹脂層と、同内層樹脂層と同軸で且つ半径方向外側に配置された補強層とからなる積層円筒体の同補強層の外側に放射線不透過材料からなる造影マーカーを嵌め込むに際し、上記積層円筒体を所定位置で切断し、その切断面から上記造影マーカーを上記補強層の外側に嵌め込むようにした造影マーカー嵌め込み方法において、
上記積層円筒体の切断予定位置の両側を一対のクランプ式電極で挟み、同一対のクランプ式電極に通電して上記補強層を加熱し、加熱状態のもとで上記切断を行うことを特徴とする造影マーカー嵌め込み方法。 - 上記の切断の完了の後、切断面をグラインダーなどで尖頭研磨することを特徴とする請求項1に記載の造影マーカー嵌め込み方法。
- 上記一対のクランプ式電極の少なくとも一方の電極を離間する方向に移動しながら同クランプ式電極への通電を行うようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の造影マーカー嵌め込み方法。
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JP2007001923A JP2008167826A (ja) | 2007-01-10 | 2007-01-10 | 医療用カテーテルにおけるマーカーの嵌め込み方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012055469A (ja) * | 2010-09-08 | 2012-03-22 | Kaneka Corp | 医療用カテーテル |
CN112076381A (zh) * | 2020-09-30 | 2020-12-15 | 郑州大学第一附属医院 | 球囊导管显影环的预压定位装置 |
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2007
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