JP5245842B2 - 着脱可能なバルーン膨張用液体注入用チューブを備えるバルーンカテーテル - Google Patents

着脱可能なバルーン膨張用液体注入用チューブを備えるバルーンカテーテル Download PDF

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本発明は、脈管内に挿入して用いられるバルーンカテーテルに関する。
近年、外科的侵襲が非常に少ないことおよびその有用性から、脈管内に挿入して用いられるバルーンカテーテルによる治療が盛んに行なわれている。一般に、バルーンカテーテルは、(1)血管の狭窄または収縮部分においてバルーンを膨張させることによって、その部分を拡張するPTAまたはPTCA(PTA:Percutaneous Transluminal Angioplasty、PTCA:Percutaneous Transluminal Coronary Angioplasty)(2)脳動脈瘤に塞栓コイルを挿入する際、動脈瘤根元付近でバルーンを拡張させることによってコイルの脱落を防止する(3)バルーンを拡張させ血流を遮断した状態で薬剤を注入することにより、薬剤を目的部位に集中的に注入する(4)頭蓋内の親動脈を閉塞する手術に際して、脳梗塞や脳虚血症状の有無を術前に確認するマタステスト(5)経皮的に胃瘻に挿入されたカテーテルから栄養を送り込む際に、バルーンを膨らませることによりカテーテル本体を胃瘻内に留置する等に用いられる。
このような手技および治療においては、カテーテル挿入部位の選択の幅を広げること、患者の負担軽減、挿入操作等の容易性向上の観点から、カテーテルの細径化を図ること、特に、外径をできるだけ小さくすることが要求される。
上記バルーンカテーテルは、該カテーテル本体の先端外周部にバルーンを設け、該バルーンの内部空間に連通するバルーン膨張用液体注入用ルーメン(以下、注入用ルーメンという場合がある。)を該カテーテル本体の基端側から先端側に延在させ、注入器によってバルーン膨張用液体を該注入用ルーメンの基端開口部から該バルーンの内部空間に注入可能としている。また、脈管内に挿入された上記バルーンカテーテルは、脈管内で膨張せしめられる際、バルーンが破裂してもバルーン内の気体が血液および体液中に混入することを避けるべく、血管造影剤と生理食塩液の混合液、生理食塩液、ブトウ糖液等の人体に無害なバルーン膨張用液体によって膨張可能とされている。
しかしながら、従来のバルーンカテーテルにおいては、該バルーンおよび連通する注入用ルーメンの内部空間から完全に気体を排気することができないため、膨張用液体によって膨張されたバルーン内には気体が残存している。
膨張用液体によって膨張されたバルーン内に気体が残存している状態でバルーンを膨張させると、例えば、バルーンが膨張された形状通りにX線造影されず手技に支障を来たす、バルーンのX線造影像が不明瞭になる等の問題が生じる。また、膨張されたバルーン内に気体が残存している状態でバルーンが破裂すると、例えば、気体が血液中に混入する等の問題が生じる。
これらを解決するために、バルーンおよび注入用ルーメン内の気体を完全に排出すべく、膨張用液体を注入用ルーメン内に注入してから注射器と活栓を用いて繰返し吸引する、または、バルーン内および注入用ルーメン内の空気を、血液および体液等に溶ける炭酸ガスで置換してから膨張用液体を注入用ルーメン内に注入する等が行なわれている。
このような要求に応える従来のカテーテルとして、例えば、米国特許第4323071号明細書(特許文献1)、特許第2545981号公報(特許文献2)、特開第2003−111848号公報(特許文献3)に示されるものがある。
特許文献1では、ガイディングカテーテルと血管拡張カテーテルの組立体において、当該拡張カテーテルのインフレーションに挿入されるバルーンフラッシングチューブが開示されている。
特許文献2では、バルーンが弾性糸と該弾性糸より自由長の大きい非弾性糸からなる複合糸で補強されてなり、該複合糸が該弾性糸を芯、該非弾性糸を鞘とする芯鞘糸であることを特徴とするバルーン付カテーテルにおいて、流体輸送路の中に配置した空気抜きチューブが開示されている。
特許文献3では、カテーテル本体の基端部に接続され、前記バルーン内に充填された加熱用液体を振動させるための振動付与手段を備えていることを特徴とする加熱式バルーンカテーテル装置において、バルーン内への加熱用液体供給に際してバルーン内の空気を外部に排出するためのエア抜きチューブが開示されている。
しかし、上記カテーテルには、以下の問題点がある。
特許文献1では、バルーンフラッシングチューブの先端がバルーン内まで挿入されているが、前記チューブを拡張カテーテルに固定する点が必ずしも考慮されておらず、バルーン膨張用液体注入時の操作性に不具合が生じる恐れや、それに伴う前記チューブ先端でのバルーン破損の恐れがある。
特許文献2では、空気抜きチューブを内チューブと外チューブの間(注入用ルーメン)に設置した状態で用いられるため、カテーテル本体が硬くなる。また、空気抜きチューブより空気を抜きながら水に置き換えたあと、水を注入してバルーンを膨張させる方法は従来のバルーンカテーテルと大きく変わらない。
特許文献3では、エア抜きチューブがカテーテル本体内に配設されており、その先端部がバルーン内の高い位置において開口され、他端部は、体外において高い位置で大気に開放されている構造であり、バルーンおよび注入用ルーメン内の気体を能動的に排出するものでないため、バルーン内に気体が残存した状態でバルーンが膨張される可能性がある。
これらの問題を解決するために、カテーテル外径を大きくすることなく排気用ルーメンを1つ付け加えて注入用ルーメンを小さくする、バルーン膨張用液体が注入用ルーメンから外部へ流出を許容すると同時に外部からの流体の流入を阻止する一方弁を設ける等の方法が考えられる。しかしながら、これらの解決方法では、新たな問題が生じることになる。
注入用ルーメンを小さくした場合、バルーンを収縮させるのに必要となる時間(デフレーションタイム)が大幅に長くなり、それに伴って血管を閉塞して血流を遮断する時間が長くなることが考えられる。冠動脈や頚動脈等の重要な動脈において長時間末梢に血流が流れなくなると、冠動脈の場合は心臓の状態悪化、頚動脈の場合は意識障害等の副作用が生じる。
一方弁を設けた場合、構造が複雑な上、外径が大きくなると同時に、一方弁が破損するとバルーン注入液の流出、血液流入等の問題が生じる。
米国特許第4323071号明細書 特許第2545981号公報 特開第2003−111848号公報
従って、本発明の目的は、簡素な構成でカテーテル外径を大きくすることなく、かつバルーンを破損する危険を伴わずに、バルーンおよび注入用ルーメン内の気体を容易に外部に排出することを可能とするバルーンカテーテルを提供することにある。
本発明は、以下の1または2以上の特徴を有する。
(1)本発明の一つの特徴は、基端側から先端側に亘って延在するバルーン膨張用液体注入用ルーメンを有するカテーテル本体と、前記カテーテル本体の先端部に前記バルーン膨張用液体注入用ルーメンに連通した状態で取り付けられた膨張収縮可能なバルーンと、前記カテーテル本体の基端部に取り付けられたハブと、前記注入用ルーメンの基端開口部から当該注入用ルーメンに挿入可能で、前記カテーテル本体に対し着脱可能なバルーン膨張用液体注入用チューブと、を備えたバルーンカテーテルにおいて、前記注入用チューブは、その基端部にコネクターを有しており、前記注入用ルーメン基端開口部から、その先端が前記注入用ルーメン内の先端部まで挿入され、前記コネクターが前記カテーテルのハブに内嵌状態に装着して固定されると、注入用チューブ外面と前記注入用ルーメンを構成するカテーテル本体内面との間に間隙が形成され、かつ前記コネクター外面と前記ハブ内面との嵌合面に前記間隙に連通する通路が形成されることである。
(2)本発明の一つの実施形態では、前記通路が、前記ハブ内面と前記コネクター外面の前記注入用チューブの軸方向に沿って設けた少なくとも1つの溝により形成される。
(3)本発明の一つの実施形態では、その先端開口部から基端開口部に亘りバルーン膨張用液体を注入するためのルーメンを有する筒状体を有し、前記先端開口部が前記筒状体の軸方向に対して斜めに切断した断端面の形状を有する。
(4)本発明の一つの実施形態では、前記注入用チューブが、その先端近傍部周面に少なくとも1つの開口部を有する。
(5)本発明の一つの実施形態では、前記カテーテル本体が、同軸状に配された内外少なくとも2つのシングルルーメンチューブからなり、外側チューブの内壁と内側チューブの外壁とにより形成されたルーメンを有する。
(6)本発明の一つの実施形態では、前記カテーテル本体が、平行に配された少なくとも2つのシングルルーメンチューブ、または平行に配された少なくとも2つのルーメンを有する1つのマルチルーメンチューブからなる。
(7)本発明の一つの実施形態では、前記カテーテル本体が、1つのシングルルーメンチューブからなる。
(8)本発明の一つの特徴は、前記バルーンカテーテルが心臓における疾患を対象として使用される。
(9)本発明の一つの特徴は、前記バルーンカテーテルが頭蓋内における疾患を対象として使用される。
(10)発明の一つの特徴は、前記バルーンカテーテルが心臓および頭蓋内以外の部位における疾患を対象として使用される。
本発明により、簡素な構成でカテーテル外径を大きくすることなく、かつバルーンを破損する危険を伴わずに、バルーンおよび注入用ルーメン内の気体を容易に外部に排出することを可能とするバルーンカテーテルを提供することができる。
本発明のバルーンカテーテルの一実施形態の全体構成例の概略を示す平面図である。 本発明のバルーンカテーテルの一実施形態であるコアキシャル構造のバルーンカテーテル本体に、バルーン膨張用液体注入用チューブが挿入された状態を示す縦断面図であり、(a)は先端部の拡大断面図、(b)は基端部およびハブの拡大断面図である。 本発明のバルーンカテーテルの一実施形態であるバイアキシャル構造のバルーンカテーテル本体に、バルーン膨張用液体注入用チューブが挿入された状態を示す縦断面図であり、(c)は先端部の拡大断面図、(d)は基端部およびハブの拡大断面図である。 本発明のバルーンカテーテルの一実施形態である1つのシングルルーメンチューブから構成されたバルーンカテーテル本体に、バルーン膨張用液体注入用チューブが挿入された状態を示す縦断面図であり、(e)は先端部の拡大断面図、(f)は基端部およびハブの拡大断面図である。 注入用チューブコネクターの一実施形態を示す図であり、(g)は正面図、(h)はA−A線による断面図である。 先端開口部が楕円状であるバルーン膨張用液体注入用チューブを示す縦断面図である。 先端部に側孔が設けられているバルーン膨張用液体注入用チューブを示す縦断面図である。
以下、本発明のバルーン膨張用液体注入用チューブを備えたバルーンカテーテルを添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明のバルーン膨張用液体注入用チューブを備えたバルーンカテーテルの第1の実施形態の全体構成例を示す平面図、図2ないし図4は、本発明のバルーン膨張用液体注入用チューブを備えたバルーンカテーテルの第1〜3の実施形態を示す縦断面図である。以下、図中の右側を「基端」、左側を「先端」として説明する。なお、これらの図は本発明の構成の特徴を模式的に示したものであり、各部分の長さや径に関しては脈管内に挿入して使用されるバルーンカテーテルとして好適に用いることができるものであれば、任意のものを用いることができる。
(1)バルーンカテーテルの概略
本実施形態のバルーンカテーテル1は、図1に示すようにカテーテル本体3と、カテーテル本体3の基端部に接続されたハブ5と、カテーテル本体3の先端外周部に取り付けられたバルーン7とで構成される。
ハブ5は、バルーン7の内部に連通するバルーン膨張用液体注入用ルーメン(以下、注入用ルーメンという場合がある)4に挿入可能な、バルーン膨張用液体注入用チューブ(以下、注入用チューブという場合がある。)6を挿入するための注入用ルーメン4の基端開口部、即ちバルーン膨張用液体注入用チューブ挿入口(以下、チューブ挿入口という場合がる。)51と、バルーンカテーテル本体1を誘導するガイドワイヤーを挿入するためのガイドワイヤー挿入口52と、を有する。ガイドワイヤー挿入口52は薬剤等の注入口としても機能する。
そして、チューブ挿入口51から注入用チューブ6を挿入し、着脱可能に固定したものが本実施形態のバルーン膨張用液体注入用チューブを備えたバルーンカテーテル10である。
(2)バルーン膨張用液体注入用チューブを備えたバルーンカテーテルの構造
図2は、本発明の第1の実施形態であって、カテーテル本体3が同軸状に配された内外2つのシングルルーメンチューブからなり、外側チューブ22(以下、アウターシャフトという場合がある。)の内壁と内側チューブ21(以下、インナーシャフトという場合がある。)の外壁とにより形成されたルーメンを有するコアキシャル構造のカテーテル本体3を備えたバルーンカテーテル1に、バルーン膨張用液体注入用チューブ6を挿入し、固定した状態のバルーン膨張用液体注入用チューブを備えたバルーンカテーテル10を示す縦断面図である。
本実施形態では、上記のとおり、カテーテル本体3は、インナーシャフト21とインナーシャフト21に同軸状に配されたアウターシャフト22とから構成されている。インナーシャフト21の外壁とアウターシャフト22の内壁とから形成されるルーメンが、バルーン膨張用液体注入用ルーメン4となり、インナーシャフト21の内壁から形成されるルーメンが、バルーンカテーテル1を誘導するガイドワイヤーが挿入されるガイドワイヤールーメン8となる。
バルーン膨張用液体注入用ルーメン4は、バルーン7の内部からアウターシャフト22の先端開口部(即ち、注入用ルーメン4の先端部)41、アウターシャフト22の基端開口部42を経てハブ5の注入用チューブ挿入口51(即ち、注入用ルーメンの基端開口部)と連通しており、バルーン膨張用液体注入用チューブ6は、注入用チューブ挿入口51より、その先端が注入用ルーメン4の先端部(先端開口部41)まで挿入される。この際、ハブ5の注入用チューブ挿入口51の内面の一部と注入用チューブコネクター62の外面の一部が密着し、注入用チューブ6がバルーンカテーテル1に固定されるため、注入用チューブ6の先端が軸方向に移動することが防止されることから、注入用チューブ6の先端のバルーン7内部への侵入、およびそれによるバルーンの損傷を防止できる。両者が密着して固定される部分の構造は、密着の確実性、脱着の容易性等の観点から一般的なカテーテルにおいて公知である雌および雄ルアーテーパー構造が好ましい。
また、バルーン膨張用液体注入用ルーメン4にバルーン膨張用液体注入用チューブ6が挿入され、注入用チューブコネクター62がハブ5に内嵌状態に装着、固定されることにより、注入用ルーメン4を形成するカテーテル本体3の内面(即ち、アウターシャフト22の内壁とインナーシャフト21の外壁とで構成される面)と、注入用チューブ6の外壁との間に間隙43が形成されるとともに、注入用チューブコネクター62外面とハブ5の内面(注入用チューブ挿入口51の内面)との嵌合面に間隙43に連通する通路(本実施形態では溝63)が形成される。これにより、注入用チューブコネクター62から注入されたバルーン膨張用液体が注入用チューブ本体61のルーメン66を通ってバルーン7内部に注入されるに従い、バルーン内部に予め存在した空気が間隙43を通って溝63から外部に排気され、バルーン7内部、間隙43をバルーン膨張用液体で満たすことができる。
ガイドワイヤールーメン8は、インナーシャフト21の先端開口部81からその基端開口部82を経てハブ5のガイドワイヤー挿入口52と連通するように設けられ、バルーンカテーテル1を脈管内の目的の部位に誘導する際にガイドワイヤーが挿入される。また、ガイドワイヤールーン8は、薬液等を注入する際の通路(薬剤注入用ルーメン)として用いることもできる。
図3は、本発明の第2の実施形態であって、平行に配された2つのルーメンを有する1つのダブルルーメンチューブで構成されるバイアキシャル構造のカテーテル本体3’を有するバルーンカテーテル1’に、バルーン膨張用液体注入用チューブ6を挿入して構成した、バルーン膨張用液体注入用チューブを備えたバルーンカテーテル10’を示す縦断面図である。
本実施形態では、注入用ルーメン4’は、バルーン7’の内部から、ダブルルーメンチューブ23の第1の先端開口部(即ち、注入用ルーメン4’の先端部)41’および第1の基端開口部42’を経て、ハブ5の注入用チューブ挿入口51と連通し、また、ガイドワイヤールーメン8’は、ダブルルーメンチューブ23の第2の先端開口部81’からその基端開口部82’を経てハブ5のガイドワイヤー挿入口52と連通するように設けられている。
本実施形態のカテーテル本体3’は、上記のように2つのルーメンが平行に配置されたダブルルーメンチューブ(以下、ダブルルーメンシャフトという場合がある。)23からなり、一方がバルーン膨張用液体注入用ルーメン4’、他方がガイドワイヤールーメン8’となる。
バルーン膨張用液体注入用チューブ6が注入用チューブ挿入口51より、その先端が注入用ルーメン4’の先端部(先端開口部41’)まで挿入されて、注入用チューブ6の先端が軸方向に移動することが防止される点については、上述の第1の実施形態の説明から理解できるので、その説明は省略する。
また、本実施形態では、バルーン膨張用液体注入用ルーメン4’にバルーン膨張用液体注入用チューブ6’が挿入され、注入用チューブコネクター62がハブ5に内嵌状態に装着、固定されることにより、注入用ルーメン4’を形成するカテーテル本体3’の内面(即ち、注入用ルーメン4’を構成する内壁面)と、注入用チューブ6の外壁との間に間隙43’が形成されるとともに、注入用チューブコネクター62外面とハブ5の内面(即ち、注入用チューブ挿入口51の内面)との嵌合面に間隙43’に連通する通路(本実施形態では溝63)が形成される。これにより、バルーン7’内部、間隙43’をバルーン膨張用液体で完全に満たすことができる点は第1の実施形態と同様である。
図4は、本発明の第3の実施形態であって、1つのシングルルーメンチューブから構成されたカテーテル本体3’’を有するバルーンカテーテル1’’に、バルーン膨張用液体注入用チューブ6を挿入して構成した、バルーン膨張用液体注入用チューブを備えたバルーンカテーテル10’’を示す縦断面図である。
本実施形態では、前記のとおり、カテーテル本体3’’は、1つのシングルルーメンチューブ(以下、シングルルーメンシャフトという場合がある。)24、即ち、1つのルーメンのみを有する1つのシャフトから構成され、この1つのルーメンが、バルーン膨張用液体注入用ルーメン4’’となる。また注入用ルーメン4’’は、バルーン7’’の内部からシングルルーメンシャフト24の先端開口部(即ち、注入用ルーメン4’’の先端部)41’’および基端開口部42’’を経てハブ5’の注入用チューブ挿入口51’と連通している。バルーン膨張用液体注入用チューブ6は、注入用チューブ挿入口51’より、その先端が注入用ルーメン4’’の先端部41’’まで挿入される。
本実施形態では、カテーテル本体3’’がシングルルーメンシャフト24により形成されているため、ガイドワイヤーによる誘導が必要な際は、注入用ルーメン4’’がガイドワイヤールーメンを兼ねることになる。
バルーン膨張用液体注入用チューブ6が、注入用ルーメン4’’に挿入され、その先端が、注入用ルーメン4’’の先端部(先端開口部41’’)まで挿入されて、注入用チューブ6の先端が軸方向に移動することが防止される点については、上述の第1の実施形態の説明から理解できるので、その説明は省略する。
図2〜4を参照しつつ、第1ないし第3の実施形態を説明したが、本発明の実施形態はこれらに限定されるものではなく、ガイドワイヤールーメンの基端開口部がカテーテル本体の基端部と先端部の間に設けられている形態や、同軸状に配された内外3つのシングルルーメンチューブから構成し、相互に近接する外側チューブの内壁と内側チューブの外壁とで形成される2つのルーメンおよび最内側チューブのルーメンから構成されている形態や、平行に配置された2つ以上のシングルルーメンチューブを束ねた形態なども可能である。
(3)バルーンカテーテル
バルーンカテーテル1、1’および1’’のカテーテル本体3、3’および3’’の外径は特に制限はされない。いずれの部位の外径も細ければ細いほど、脈管内における屈曲部、狭窄部および末梢部位へのカテーテル挿入性は向上するが、バルーン7、7’および7’’の膨張および収縮の応答性に大きな影響を及ぼす注入用ルーメン4、4’および4’’の径方向の断面積やシャフトの耐圧強度などを考慮に入れて選択する必要がある。カテーテル本体3、3’および3’’の最大外径について一例を挙げると、PTCA用のバルーンカテーテルの場合、0.45mmから1.30mm、好ましくは0.55mmから1.15mmである。0.45mmより小さいとカテーテル挿入性は向上するものの、耐圧強度が不足する傾向にあり、1.30mmより大きいと耐圧強度は向上するものの、カテーテル挿入性が困難となる傾向にある。
バルーンカテーテル1、1’および1’’のカテーテル本体3、3’および3’’の材質は特に限定されることはなく、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン系樹脂、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体等のフッ素系樹脂、ポリイミド等各種可撓性を有する樹脂や、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリウレタンエラストマー、ポリスチレンエラストマー、フッ素系エラストマー、シリコーンゴム、ラテックスゴム等の各種エラストマー、またはこれらのうちの2以上を組み合わせたものが使用可能である。
バルーン7、7’および7’’が拡張されたときのバルーンの寸法としては、外径が0.50mmから35.00mm、好ましくは1.00mmから30.00mmであり、バルーンの長さが2.00mmから80.00mm、好ましくは3.00mmから60.00mmである。バルーン拡張時の外径が0.50mmより小さいと・・・、35.00mmより大きいと・・・であり、その長さが2.00mmより小さいと・・・、80.00mmより大きいと・・・となる傾向にある。
バルーン7、7’および7’’に使用される樹脂は特に限定されるものではなく、例えば、ポリオレフィン、ポリオレフィンエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、ポリエチレンテレフタレート、ラテックス、シリコンゴム、スチレンオレフィンゴムなどが使用可能であり、これらの樹脂の2種類以上を混合したブレンド材料や2種類以上を積層した多層構造を有する材料であっても構わない。
バルーン7、7’および7’’の製造方法としてはディッピング成形、ブロー成形等があり、使用用途に応じて適切な方法を選択することができる。心臓の冠状動脈の狭窄部を拡張治療するバルーンカテーテル1の場合は、十分な耐圧強度を得るためにブロー成形が好ましい。ブロー成形によるバルーンの製造方法の一例を以下に示す。まず、押出成形等により任意寸法のチューブ状パリソンを成形する。このチューブ状パリソンをバルーン形状に一致する型を有する金型内に配置し、二軸延伸工程により軸方向と径方向に延伸することにより、前記金型と同一形状のバルーン7を成形する。尚、二軸延伸工程は加熱条件下で行われても良いし、複数回行われても良い。また、軸方向の延伸は径方向の延伸と同時に若しくはその前後に行われても良い。さらに、バルーン7の形状や寸法を安定させるために、アニーリング処理を実施しても良い。また、血流を遮断させる目的で使用するバルーンカテーテル1の場合には、ブロー成型以外にもディッピング成型や押出成型したチューブを加工することによりバルーン7を製造することが可能である。
ハブ5は、図2(b)および図3(d)に示すように、先端側開口部でカテーテル本体3、3’と接合し、その基端側には、カテーテル本体3、3’の注入用ルーメン4、4’と連通する注入用チューブ挿入口51、および、ガイドワイヤールーメン8、8’と連通するガイドワイヤー挿入口52を備える。ガイドワイヤー挿入口51、51’は、その内面にバルーン膨張用液体注入用チューブ6の注入用チューブコネクター62と嵌合できる構造を有するとともに、シリンジ、三方活栓、Yコネクター等を接続できるように雌ルアーテーパー構造を有することが好ましい。更に、ガイドワイヤー挿入口51、51’の外面には、ロック機構付きのシリンジ、三方活栓、Yコネクター等が接続できるように、その端部外側にフランジ(突起部)や二条ネジ等を有することがより好ましい。
またハブ5および5’を構成する材質としては、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリウレタン、ポリサルホン、ポリアリレート、スチレン−ブタジエンコポリマー、ポリオレフィン等の各種樹脂が好適に使用できる。
バルーンカテーテル1、1’および1’’の各チューブ、バルーン、ハブなどの各部材の接合方法としては、接着剤による接着、融着可能な材質の組み合わせである場合は融着等の方法が使用可能である。接着剤を使用する場合、接着剤の組成及び化学構造、硬化形式は限定されない。つまり、組成及び化学構造の点からは、ウレタン型、シリコン型、エポキシ型、シアノアクリレート型等の接着剤が好適に使用され、硬化形式の点からは、2液混合型、UV硬化型、吸水硬化型、加熱硬化型等の接着剤が好適に使用される。
接着剤を使用する場合、接続部位の剛性が、該接続部位の前後で不連続に変化しない程度の硬化後の硬度を有する接着剤を使用することが好ましく、接続部位の材質、寸法、剛性等を考慮して接着剤を選択することが可能である。また、接続部位の細径化を実現するために接続部を加熱処理しても良く、ポリオレフィン等の難接着性の材質の場合は、接続部位を酸素ガス等でプラズマ処理し接着性を向上させた上で接着しても良い。
融着により接続する場合には、必要なルーメンを確保するために、任意寸法・形状の芯材を挿入しても良い。この場合、加工終了後に芯材を除去することを考慮すると芯材の外表面にはポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂やポリパラキシリレン、ポリモノクロロパラキシリレン等をコーティングしておき、芯材を除去しやすくしておくことが好ましい。使用する前記芯材の寸法や断面形状等は本発明の効果を何ら制限するものではなく、加工時の作業性や必要とされるルーメンの断面積等を考慮して決定され得る。
図2ないし図4には図示されていないが、本発明のバルーンカテーテル1、1’および1’’には、コアワイヤー、X線不透過マーカー、および先端チップが設けられていても良い。コアワイヤーの役割は、ガイドワイヤーに沿って体外からバルーンカテーテル1を押し進めていく際の操作性を向上させ、バルーンカテーテル1のキンク(折れ)を防止することであり、使用される材料種については特に制限を受けない。コアワイヤーの寸法や取付け位置についても、カテーテル本体3の寸法や材質、使用目的等を考慮して決定することができる。
X線不透過マーカーに関しては、本発明のバルーンカテーテル1、1’および1’’を用いた治療中にバルーンカテーテル1、1’および1’’の特定部位の視認性を向上させ、バルーンカテーテル1の位置決めを容易に行うことを目的として設けてもよい。X線不透過マーカーはX線不透過性を有する材料であれば良く、金属や樹脂等の材料の種類は問われない。また、設ける位置、個数等も問われず、バルーンカテーテル1、1’および1’’の使用目的に応じて設定することが可能である。
先端チップは、バルーンカテーテル1、1’の最先端部に取り付けることができる。前記第1および第2の実施形態では、ガイドワイヤールーメン8、8’を形成するシャフトの材質より柔軟な材質により成形した先端チップを、ガイドワイヤールーメン8を構成するシャフトの最先端部(第1の実施形態では、インナーシャフト21の最先端部である先端開口部81。第2の実施形態では、ダブルルーメンシャフト23の第2の先端開口部81’。)に取付けてもよい。これによりガイドワイヤーに沿って体外からバルーンカテーテル1、1’を押し進めていく際の挿入部位の選択の幅を広げることや操作性を向上させることが可能になる。なお、血管損傷の可能性を低減することを目的に、先端チップはその最先端が丸め加工もしくはテーパー加工されていることがより好ましい。
バルーンカテーテル1、1’、1’’の外面には、血管内或いはガイドカテーテル内への挿入を容易にする為に親水性のコーティング(図示せず)を施すことができる。すなわち、カテーテル本体3、3’、3’’の外面およびバルーン7、7’、7’’の外面等の血液と接触する部位の少なくとも一部に血液と接触した際に潤滑性を呈する親水性のコーティングを施すことが可能である。但し、親水性のコーティングを施す部位、施す長さについてはバルーンカテーテル1、1’、1’’の使用目的に応じて決定できる。親水性のコーティングの種類は本発明の効果を制限するものではなく、ポリ(2−ヒドロキシエチルメタアクリレート)、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン等の親水性ポリマーが好適に使用でき、コーティング方法も限定されない。
バルーンカテーテル1、1’、1’’の使用目的によっては、バルーン7、7’、7’’の拡張時にスリッピングを生じないように、バルーン7、7’、7’’の外面に疎水性のコーティング(図示せず)を施すことができる。疎水性のコーティングの種類は特に限定されず、シリコン等の疎水性ポリマーが好適に使用できる。
(4)バルーン膨張用液体注入用チューブ
バルーン膨張用液体注入用チューブ6は、図2〜4に示すように、注入用チューブ挿入口51、51’より、その先端が注入用ルーメン4、4’、4’’内の先端まで挿入される注入用チューブ本体61と、注入用チューブ本体61の基端部に接着、融着、一体成形等の公知の方法で取り付けられた注入用チューブコネクター62とから構成される。注入用チューブ本体61は、その先端部で開口し、その基端部で注入用チューブコネクター62の基端開口部と連通したルーメン66を有する。なお、注入用チューブコネクター62の基端開口部65は、その内面が、ハブ5、5’のバルーン膨張用液体注入用チューブ挿入口52、52’の内面と同様にシリンジ、三方活栓、Yコネクター等を接続できるように雌ルアーテーパー構造であることが好ましく、また、その端部外側に、ロック機構付きのシリンジ、三方活栓、Yコネクター等が接続できるようフランジ(突起部)や二条ネジ等を有することがより好ましい。
注入用チューブコネクター62は、図2ないし図4に示すように、ハブ5、5’に内嵌状態に装着して固定される。即ち、コネクター62はその外面がハブ5、5’のバルーン膨張用液体注入用チューブ挿入口51、52’の内面に密着し固定される構造を有する。上述の通り、両者が密着する部分の構造は、一般的なカテーテルにおいて公知である雌および雄ルアーテーパー構造が好ましい。バルーン膨張用液体注入用チューブ挿入口51、51’に確実に密着するために、注入用チューブコネクター62にロック機構(図示せず)を設けても良い。
また、図5に示す通り、バルーン膨張用液体注入用チューブ挿入口51、51’の内周面に密着する注入用コネクター62の外周面に、少なくとも1つの溝63を、注入用チューブ本体61の軸方向に沿って設けても良い。これにより、図2〜4に示すように、後述する使用方法に基づき、注入用コネクター62の基端開口部65からバルーン膨張用液体を注入する際に、注入用ルーメン4、4’、4’’を形成するカテーテル本体3、3’、3’’の内面と、注入用チューブ6の外壁との間に間隙43、43’、43’’が形成されるとともに、注入用チューブコネクター62外面とハブ5、5’の内面(注入用チューブ挿入口51、51’の内面)との嵌合面に間隙43、43’、43’’に連通する通路が形成され、注入用コネクター62の溝63により形成される通路から、より効果的にバルーン7、7’、7’’および注入用ルーメン4、4’、4’’内の気体を外部に排出することができる。
注入用チューブコネクター62を構成する材質としては、ハブ5、5’と同様に、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリウレタン、ポリサルホン、ポリアリレート、スチレン−ブタジエンコポリマー、ポリオレフィン等の各種樹脂が好適に使用できる。
注入用チューブ本体61は、その先端開口部から基端開口部に亘りバルーン膨張用液体を注入するためのルーメン66を有する筒状体であり、その先端部の形状および先端部近傍の構造は特に制限されない。先端開口部の形状としては、例えば、筒状体を軸方向に対して垂直に切断した断端面の形状、あるいは軸方向に対して斜めに切断した断端面の形状などが例示できる。より具体的には、図6に示すように、先端開口部64を、円筒を軸方向に対して斜めに切断した断端面の形状として楕円状とすることができ、また、図7に示すように、先端開口部64’を、円筒を軸方向に対して垂直に切断した断端面の形状として円状とすることができる。先端開口部の形状が、筒状体を軸方向に対して斜めに切断した断端面の形状である場合は、垂直の場合より開口部が広くなるため、バルーン膨張用液体の注入抵抗を低減できる。
また、先端部近傍の構造としては、図6に示すように、先端開口部64のみを有するものや、図7に示すように、先端部近傍周面に少なくとも1つのルーメン66’に連通する開口部(側孔)67が設けられているものが例示できる。これにより、バルーン7および注入用ルーメン4内に、注入用コネクター62の基端開口部からバルーン膨張用液体を注入する際の注入抵抗をより低減することができる。側孔の数、その大きさは特に制限はなく、注入抵抗を改善できるように適宜決定することができる。尚、図7では、合計6か所に側孔を設けてある。
注入用チューブ本体61、61’を構成する材質としては、細径のチューブを形成できるものであればいかなるものでもよく、例えば、ステンレス鋼、Ni−Ti合金、Ni−Ti−Co合金、Ni−Al合金、Cu−Zn合金、Cu−Zn−X合金(例えば、X=Be、Si、Sn、Al、Ga)のような超弾性合金、アモルファス合金等の各種金属材料や、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン系樹脂、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体等のフッ素系樹脂、ポリイミド等各種可撓性を有する樹脂や、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリウレタンエラストマー、ポリスチレンエラストマー、フッ素系エラストマー、シリコーンゴム、ラテックスゴム等の各種エラストマー、またはこれらのうちの2以上を組み合わせたものが使用可能である。
注入用チューブ本体61、61’の内径および外径は特に制限はされないが、注入用ルーメン4、4’、4’’の寸法などを考慮に入れて選択する必要がある。外径について一例を挙げると、PTCA用のバルーンカテーテルの場合、外径は0.20mmから1.00mm、好ましくは0.30mmから0.80mmである。
(5)使用方法
次に、第1の実施形態をもとに、本発明のバルーン膨張用液体注入用チューブを備えたバルーンカテーテル10の使用方法を説明する。本発明のバルーンカテーテル1は、バルーン膨張用液体注入用チューブ挿入口51より、バルーン膨張用液体注入用チューブ6が注入用ルーメン4内に挿入され、注入用チューブ挿入口51の内面の一部と、注入用チューブコネクター62の外面の一部が密着し、注入用チューブ6の先端が、注入用ルーメン4内の先端まで挿入された状態で提供される。
シリンジ(図示せず)に、血管造影剤と生理食塩液の混合液等のバルーン膨張用液体を満たし、注入用チューブコネクター62の基端開口部65に嵌める。注入用チューブ本体61を通じて、注入用チューブ6の先端からバルーン7にバルーン膨張用液体を注入すると、同時にバルーン7および注入用ルーメン4内の気体は外部に排出されようとする。
この際、仮に注入用チューブ挿入口51の内面と、注入用チューブコネクター62の外面が完全に密着した状態では、気体は外部に排出されない。したがって、バルーン7の内部がバルーン膨張用液体で満たされたことを目視で確認した後、注入用チューブコネクター62を注入用チューブ挿入口51から外し、バルーン膨張用液体を注入し続けながら注入用チューブ6を徐々に抜去しなければならない。
これに対して、本発明のバルーンカテーテルでは、図5に示す通り、バルーン膨張用液体注入用チューブ挿入口51の内側に密着する注入用コネクター62の外周面に、少なくとも1つの溝63が、注入用チューブ本体61の軸方向に沿って設けられているため、バルーン7および間隙43内の気体は、注入用ルーメン4を通じて、溝63により形成される通路から外部に排出される。したがって、バルーン7の内部がバルーン膨張用液体で満たされたことを目視で確認する必要はなく、溝63により形成される隙間からバルーン膨張用液体が外部に流出したことを確認した後、注入用チューブコネクター62を注入用チューブ挿入口51から外し、バルーン膨張用液体を注入し続けながら注入用チューブ6を徐々に抜去する。これにより、注入用チューブ6を抜去することにより生じる注入用ルーメン4の空間に気体が流入、残存しないようにすることを容易に行うことができる。
本発明のバルーンカテーテル1では、注入用チューブ6がハブ5と密着し、固定されているため、上述の操作を行なう際の操作性が良く、注入用チューブ6の先端でバルーンを破損する恐れもない。また、バルーン7および注入用ルーメン4内の気体を完全に排出すべく、バルーン膨張用液体を注入用ルーメン4内に注入してからシリンジと三方活栓を用いて繰返し吸引する等の煩雑な操作も不要である。
上述の操作により、バルーン7および注入用ルーメン4内の気体を外部に排出した後、血管造影剤と生理食塩液の混合液等のバルーン膨張用液体を満たしたシリンジを、バルーン7および注入用ルーメン4に連通する注入用チューブ挿入口51に嵌め、バルーン7の膨張および収縮を確認する。上述の操作は、いずれも患者の脈管内に挿入する前に、体外で行なわれ、バルーン7の膨張および収縮を確認した後、脈管内に挿入される。
以上、本発明のバルーンカテーテルの形状、構造および使用方法等を図示の実施形態と併せて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明におけるバルーンカテーテルの用途も特に限定されるものではないが、本発明のバルーンカテーテルは、バルーンおよび注入用ルーメン内の気体を煩雑な操作を伴わず容易に外部に排出することを可能とする効果を発揮し、バルーンが膨張された形状通りにX線造影されることから、とりわけ、脳動脈瘤に塞栓コイルを挿入する際、動脈瘤根元付近でバルーンを拡張させることによってコイルの脱落を防止するバルーンカテーテルに好適に用いることができる。
次に本発明の実施例について説明する。以下の実施例に含まれる各要素は、便宜上、上述の各実施形態で説明した各要素の符号に対応づけて説明する。
(実施例1)
まず、ポリアミドエラストマー(PEBAX7033SA01:アルケマ社製)を用いて押出成形によりチューブ状パリソン(内径0.40mm、外径0.84mm)を作製し、次いでこのパリソンを用いて二軸延伸ブロー成形を行い、直管部の外径が3.0mm、直管部の長さが15mmのバルーン7を成形した。
インナーシャフト21(内径0.30mm、外径0.40mm)は、高密度ポリエチレン(HB530:日本ポリケム株式会社 内層)、低分子量ポリエチレン(プレクサー3080:エキスタ社製 中間層)、ポリアミドエラストマー(PEBAX7233SA01:アルケマ社製 外層)を用いて押出成形により形成し、アウターシャフト22(内径0.84mm、外径0.90mm)は、ポリアミドエラストマー(PEBAX7233SA01:アルケマ社製)を用いて押出成形により形成した。
次に、1280mmに切断したアウターシャフト22の先端とバルーン7の後端とを熱溶着により接合した後、バルーン7を熱溶着したアウターシャフト22と1350mmに切断したインナーシャフト21とを、同軸二重管状に配置し、バルーン7の先端とインナーシャフト21の先端を熱溶着により接合した。
別途、ポリカーボネート(Makloron2658:Bayer社製)を用いて、バルーン膨張用液体注入用チューブ挿入口51とガイドワイヤー挿入口52とを有するハブ5を射出成形にて成形した。また、バルーン膨張用液体注入用チューブ挿入口51およびガイドワイヤー挿入口52の基端開口部は、それぞれ外側に二条ネジを有する雌ルアーテーパー構造とした。
この後、インナーシャフト21の基端開口部82がバルーン膨張用液体注入用チューブ挿入口51と、アウターシャフト22の基端開口部42がガイドワイヤー挿入口52と、それぞれ連通するよう、2液混合型ウレタン系接着剤(UR0531:H.B.Fuller社製)と用いてハブ5を接着してバルーンカテーテルを作製した。
一方、円筒のステンレス管を軸方向に対し斜めに切断して先端開口部を楕円状に加工し、面取り処理を施した後、ポリテトラフルオロエチレンコーティングを施したSUS304ステンレス管からなる注入用チューブ本体61(内径0.23mm、外径0.31mm、長さ1325mm)と、ポリカーボネート(Makloron2658:Bayer社製)を用いて射出成形にて成形した、先端部が雄ルアーテーパー構造であり先端部外周面に溝63を有する注入用チューブコネクター62とをそれぞれ作製しておき、2液混合型ウレタン系接着剤(UR0531:H.B.Fuller社製)を用いて注入用チューブ本体61基端部に、注入用チューブコネクター62を接着してバルーン膨張用液体注入用チューブ6を作製した。
上述の通りに作製したバルーンカテーテルのバルーン膨張用液体注入用チューブ挿入口51から、上述の通りに作製したバルーン膨張用液体注入用チューブ6を挿入し、バルーン膨張用液体注入用チューブ挿入口51に注入用チューブコネクター62を密着させて、本発明のバルーンカテーテル1を得た。
(実施例2)
注入用チューブ本体61’の先端開口部を楕円状に加工せず、注入用チューブ本体61’の先端から2.5、5.0、7.5mmの位置に直径0.05mmの側孔を設けたことを除き、上記実施例1のバルーンカテーテルと同様に作製した。
(比較例1)
先端部に雄ルアーテーパー構造を有する注入用チューブコネクターの先端部外周面に溝を設けないことを除き、上記実施例1のバルーンカテーテルと同様に作製した。
(比較例2)
注入用チューブ本体の先端開口部の形状が円形であること、すなわち注入用チューブ本体の先端部を加工しないことを除き、上記比較例1のバルーンカテーテルと同様に作製した。
(比較例3)
注入用チューブ本体の長さが1350mmであることおよび注入用チューブコネクターの先端部がルアーテーパー構造でないことを除き、上記比較例1のバルーンカテーテルと同様に作製した。
なお、比較例3では、注入用チューブ本体の基端部がバルーン膨張用液体注入用チューブ挿入口から外部に出ており、バルーン膨張用液体注入用チューブ挿入口と注入用チューブコネクターとが密着していなかった。
(比較例4)
注入用チューブ本体の長さが1350mmであることおよび注入用チューブコネクターの先端部がルアーテーパー構造でないことを除き、上記比較例2のバルーンカテーテルと同様に作製した。
なお、比較例4では、注入用チューブ本体の基端部がバルーン膨張用液体注入用チューブ挿入口から外部に出ており、バルーン膨張用液体注入用チューブ挿入口と注入用チューブコネクターとが密着していなかった。
(評価1)気体の排出のしやすさ
上記各実施例および各比較例において作製したバルーン膨張用液体注入用チューブを備えたバルーンカテーテルの、バルーンおよび注入用ルーメン内の気体の排出しやすさを確認するために、造影剤(イオパミロン350:日本シェーリング社製)50%生理食塩水が10ml入ったシリンジを注入用チューブコネクターの基端開口部に嵌め、上述の使用方法に従って、バルーンおよび注入用ルーメン内の気体を外部に排出した時の気体の排出のしやすさを評価した。
評価項目は、排出度合い、バルーン膨張用液体注入用チューブの動き、注入抵抗の3項目とした。また、本願発明の評価として重要度の高い項目ほど評価結果に重み付けを行うこととした。即ち、本願発明に係るバルーンカテーテルは第1にバルーン内に残存する気体により術中の手技に支障を来たすことを回避するために注入用チューブを備えたものであることから、「排出度合」を最も重要度の高い項目と位置づけた。また本願発明に係るバルーンカテーテルは第2に術中でのバルーン損傷の可能性を低減するためにその原因の一つであるバルーン膨張用液体注入用チューブの先端部によるバルーン損傷の可能性を低減するものであることから、「バルーン膨張用液体注入用チューブの動き」の重要度を「排出度合」よりは低くした。さらに本願発明に係るバルーンカテーテルは第3により容易にバルーン内の気体を排出させる、即ち注入操作をより容易にすることを可能にするものであることから、「注入抵抗」の重要度を「バルーン膨張用液体注入用チューブの動き」より低くした。従って、評価項目「排出度合」について、バルーンおよび注入用ルーメン内の気体を完全に排出できた場合を「○」、加点「3」、完全に排出できなかった場合を「×」、加点「0(ゼロ)」とし、評価項目「バルーン膨張用液体注入用チューブの動き」については、動きがなかった場合を「○」、加点「2」、動きがあった場合を「×」、加点「0(ゼロ)」、評価項目「注入抵抗」について、抵抗がなかった場合を「○」、加点「1」、抵抗があった場合を「×」、加点「0(ゼロ)」とした。尚、表1の各評価項目括弧内の数値は加点を示したものである。
また、総合評価の基準としては、各項目の加点の合計を基準として、合計点が6または5の場合を「○」、即ち実際の使用において問題がないと、合計点が4の場合を「△」、即ち実際の使用において支障を来たす可能性が高いと、合計点が3以下の場合を「×」、即ち実際の使用において問題があるとした。評価は、各実施例および各比較例の構造を有するサンプルを各5つ用意し(n=5)、実施した。その結果を表1に示す。尚、表1の総合評価中、括弧内の数値は合計点を示したものである。
なお、比較例3および4では、注入用チューブ本体の基端部がバルーン膨張用液体注入用チューブ挿入口から外部に出ており、バルーン膨張用液体注入用チューブ挿入口と注入用チューブコネクターとが密着していないため、バルーン膨張用液体注入用チューブ挿入口からバルーン膨張用液体が流出したこと確認した後、注入用チューブを抜去した。
Figure 0005245842
実施例1および2については、注入用コネクター62からバルーン膨張用液体が流出したことを確認できた時点で、5本全てで注入用チューブ6の動きはなく、バルーン7および注入用ルーメン4内の気体を外部に完全に排出することが出来た。また、注入用チューブ6を挿入された状態で、バルーン膨張用液体注入用チューブ挿入口51に注入用チューブコネクター62を密着し、かつ注入用チューブコネクター62先端部外周面に溝63を有しているため、注入用チューブ6が注入用ルーメン4内で動くことがなく、安全かつ確実にバルーン7および注入用ルーメン4内の気体を外部に排出することが出来た。
比較例1については、5本全てで注入用チューブの動きはなかったが、バルーンおよび注入用ルーメン内の気体を外部に排出することができなかった。また、注入用チューブ先端部の開口形状が、加工を行って楕円形状としたもので、未加工の円形状のもの(比較例2)より断面積が大きいため、注入抵抗は小さかったが、バルーン膨張用液体注入用チューブ挿入口に注入用チューブコネクターを密着し、かつ注入用チューブコネクター先端部外周面に溝を有していないため、バルーンおよび注入用ルーメン内がバルーン膨張用液体で満たされた後、さらに注入を続けようとすると抵抗が大きくなった。
比較例2については、5本全てで注入用チューブの動きはなかったが、バルーンおよび注入用ルーメン内の気体を外部に排出することができなかった。また、注入用チューブ先端部の開口形状が、加工を行わない円形状であり、加工を行って楕円形状にしたもの(比較例1)より断面積が小さいため注入抵抗は大きく、また、バルーン膨張用液体注入用チューブ挿入口に注入用チューブコネクターを密着し、かつ注入用チューブコネクター先端部外周面に溝を有していないため、バルーンおよび注入用ルーメン内がバルーン膨張用液体で満たされた後、さらに注入を続けようとすると抵抗が大きくなった。
比較例3については、注入用チューブ本体の基端部がバルーン膨張用液体注入用チューブ挿入口から外部に出ており、バルーン膨張用液体注入用チューブ挿入口と注入用チューブコネクターとが密着していないため、注入用チューブコネクターに設けた溝の有無に関係なく、注入用チューブコネクターからバルーン膨張用液体が流出したことを確認できた時点で、5本全てでバルーンおよび注入用ルーメン内の気体を外部に完全に排出することが出来たが、注入時に注入用チューブが注入用ルーメン内で動いた。なお、比較例1の場合と同様に、注入用チューブ先端部の開口形状が楕円であり断面積が大きいため注入抵抗は小さかった。
比較例4については、比較例3と同様に、注入用コネクターからバルーン膨張用液体が流出したことを確認できた時点で、5本全てでバルーンおよび注入用ルーメン内の気体を外部に完全に排出することが出来たが、注入時に注入用チューブが注入用ルーメン内で動いた。なお、比較例2の場合と同様に、注入用チューブ先端部の開口形状が円形状であり断面積が小さいため注入抵抗は大きかった。
上記のとおり、比較例3および4については、注入用チューブを挿入された状態で、バルーン膨張用液体注入用チューブ挿入口に注入用チューブコネクターが密着しておらず、そのため注入用チューブが注入用ルーメン内で動くため、注入用チューブを手で固定しながら操作しなければならなかった。また、比較例3および4の構造では、注入用チューブが注入用ルーメン内で動くため、注入用チューブの先端でバルーンを破損する恐れがあったことから、注入用チューブを手で固定しつつ、慎重に操作をしなければならないことから、バルーン膨張用液体の注入操作が極めて煩雑であった。
以上述べたように、本発明のバルーン膨張用液体注入用チューブを備えたバルーンカテーテルによれば、簡素な構成でカテーテル外径を大きくすることなく、かつバルーンを破損する危険を伴わずに、バルーンおよび注入用ルーメン内の気体を容易に外部に排出することができる。
1 バルーンカテーテル
10 バルーン膨張用液体注入用チューブを備えたバルーンカテーテル
21 インナーシャフト
22 アウターシャフト
23 ダブルルーメンシャフト
24 シングルルーメンシャフト
3 カテーテル本体
4 バルーン膨張用液体注入用ルーメン
5 ハブ
51 バルーン膨張用液体注入用チューブ挿入口
52 ガイドワイヤー挿入口
6 バルーン膨張用液体注入用チューブ
61 注入用チューブ本体
62 注入用チューブコネクター
63 溝
7 バルーン
8 ガイドワイヤールーメン

Claims (10)

  1. 基端側から先端側に亘って延在するバルーン膨張用液体注入用ルーメンを有するカテーテル本体と、
    前記カテーテル本体の先端部に前記バルーン膨張用液体注入用ルーメンに連通した状態で取り付けられた膨張収縮可能なバルーンと、
    前記カテーテル本体の基端部に取り付けられたハブと、
    前記注入用ルーメンの基端開口部から当該注入用ルーメンに挿入可能で、前記カテーテル本体に対し着脱可能なバルーン膨張用液体注入用チューブと、を備えたバルーンカテーテルにおいて、
    前記注入用チューブは、その基端部にコネクターを有しており、前記注入用ルーメン基端開口部から、その先端が前記注入用ルーメン内の先端部まで挿入され、前記コネクターが前記カテーテルのハブに内嵌状態に装着して固定されると、注入用チューブ外面と前記注入用ルーメンを構成するカテーテル本体内面との間に間隙が形成され、かつ前記コネクター外面と前記ハブ内面との嵌合面に前記間隙に連通する通路が形成される
    ことを特徴とするバルーン膨張用液体注入用チューブを備えたバルーンカテーテル。
  2. 前記通路が、前記ハブ内面と前記コネクター外面の前記注入用チューブの軸方向に沿って設けた少なくとも1つの溝により形成される請求項1記載のバルーン膨張用液体注入用チューブを備えたバルーンカテーテル。
  3. 前記注入用チューブが、その先端開口部から基端開口部に亘りバルーン膨張用液体を注入するためのルーメンを有する筒状体を有し、前記先端開口部が前記筒状体の軸方向に対して斜めに切断した断端面の形状を有する請求項1または2に記載のバルーン膨張用液体注入用チューブを備えたバルーンカテーテル。
  4. 前記注入用チューブが、その先端部近傍周面に少なくとも1つの開口部を有する請求項1〜3のいずれかに記載のバルーン膨張用液体注入用チューブを備えたバルーンカテーテル。
  5. 前記カテーテル本体が、同軸状に配された内外少なくとも2つのシングルルーメンチューブからなり、外側チューブの内壁と内側チューブの外壁とにより形成されたルーメンを有する請求項1〜4のいずれかに記載のバルーン膨張用液体注入用チューブを備えたバルーンカテーテル。
  6. 前記カテーテル本体が、平行に配された少なくとも2つのシングルルーメンチューブ、または平行に配された少なくとも2つのルーメンを有する1つのマルチルーメンチューブからなる請求項1〜4のいずれかに記載のバルーン膨張用液体注入用チューブを備えたバルーンカテーテル。
  7. 前記カテーテル本体が、1つのシングルルーメンチューブからなる請求項1〜4のいずれかに記載のバルーン膨張用液体注入用チューブを備えたバルーンカテーテル。
  8. 心臓における疾患を対象として使用される請求項1〜7のいずれかに記載のバルーン膨張用液体注入用チューブを備えたバルーンカテーテル。
  9. 頭蓋内における疾患を対象として使用される請求項1〜7のいずれかに記載のバルーン膨張用液体注入用チューブを備えたバルーンカテーテル。
  10. 心臓および頭蓋内以外の部位における疾患を対象として使用される請求項1〜7のいずれかに記載のバルーン膨張用液体注入用チューブを備えたバルーンカテーテル。

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