JP2012000349A - 遊技情報管理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技者の満足感や達成感などをきめ細かく把握できるスロットマシン用の遊技情報管理装置を提供すること。
【解決手段】高確RT状態下で予め定められた報知期間に渡ってATを発動するスロットマシンに対応する遊技情報管理装置1は、報知期間の候補を記憶する候補期間記憶手段121と、スロットマシンの高確RT状態を特定する遊技状態特定手段111と、高確RT状態と特定された特別遊技期間の長さを測定する特別遊技期間測定手段112と、候補期間の長さと特別遊技期間の長さとを比較してスロットマシンにおける非報知期間を推定する報知期間推定手段114と、報知期間推定手段114による推定結果を出力する出力手段151と、を備えている。
【選択図】図14

Description

本発明は、遊技者をアシストする機能として、いわゆるAT機能を備えたスロットマシンに対応する遊技情報管理装置に関する。
従来より、例えば、通常状態よりも有利度合いの高い遊技状態としてリプレイ役の入賞確率が高いRT状態が設定されたスロットマシンが知られている。このようなスロットマシンの中には、通常状態において特定のRT移行図柄が停止表示されたときにRT状態へ移行し、RT状態において特定のRT転落図柄が停止表示されたときにRT状態が終了して通常状態へ復帰するスロットマシンがある(例えば、特許文献1参照。)。
さらに、上記のようなスロットマシンの中には、RT移行図柄の停止表示を補助する補助情報や、RT転落図柄の停止表示を回避する回避情報等が報知されるATが設定されたスロットマシンもある。このようなATが発動すれば、RT状態へ移行する確率、及びRT状態を継続できる確率が高くなるので、遊技者の期待感を一気に高めることができる。
一方、このようなスロットマシンに対応する遊技情報管理装置として、RT状態に関する遊技データを集計する管理装置が知られている(例えば、特許文献2参照。)。このような遊技情報管理装置は、RT状態の発生期間内にそのスロットマシンから受信したメダルの投入信号や払出信号等を利用して、RT状態におけるゲーム数や投入メダル数や払出メダル数などの遊技データを集計する。
しかしながら、前記従来の遊技情報管理装置では、次のような問題がある。上記のようなスロットマシンの遊技では、ATが発動しない場合であっても遊技者が自力でRT移行図柄を停止表示させればRT状態へ移行でき、その後、RT転落図柄の停止表示を回避できれば、そのRT状態を自力で継続できる。このような自力のRT状態を長く継続できれば、ATが発動した時とは異なる満足感や達成感を遊技者に与えることができるものの、前記従来の遊技情報管理装置のごとく単にRT状態の遊技データを集計するだけでは、上記のような遊技者の達成感や満足感等をきめ細かく把握することができないという問題がある。
特開2008−272236号公報 特開2008−48904号公報
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、スロットマシンの遊技者の満足感や達成感などをきめ細かく把握できる遊技情報管理装置を提供しようとするものである。
本発明は、複数の図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する図柄変動表示手段と、
遊技媒体が投入された状態でゲームを開始するために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
前記ゲーム開始操作手段が操作されたときに、複数種類の役の中から内部当選役を決定するための内部抽選を実行する内部抽選手段と、
前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
前記停止操作手段が操作されたときに、前記内部当選役に対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引き込んで前記図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
前記図柄変動表示手段の各図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せに基づいて入賞が発生したか否かを判定する入賞判定手段と、
前記入賞判定手段により入賞が発生したと判定されたときに、当該入賞に対応する利益を遊技者に付与する利益付与手段と、
通常状態において前記図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せが第1特定図柄の組合せである場合に、当該通常状態よりも遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段と、
前記特別遊技状態において前記図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せが第2特定図柄の組合せである場合に、当該特別遊技状態を終了させて通常状態を発生させる特別遊技状態終了手段と、
前記特別遊技状態において、前記第2特定図柄の停止表示を回避するための回避情報を遊技者に報知可能な報知手段と、
前記報知手段を作動させるか否かを決定するための報知抽選を実行する報知抽選手段と、
前記報知抽選に当選したとき、前記特別遊技状態へ移行した後、予め定められた報知期間に渡って前記報知手段を作動させる報知制御手段と、
前記特別遊技状態が発生中である旨を表す特別遊技状態信号を外部に出力する信号出力手段と、を備えたスロットマシンを管理対象とする遊技情報管理装置において、
前記スロットマシンが出力する前記特別遊技状態信号を受信する信号受信手段と、
前記スロットマシンから前記特別遊技状態信号を受信しているとき、当該スロットマシンにおいて発生中の遊技状態を前記特別遊技状態と特定する遊技状態特定手段と、
前記特別遊技状態と特定された前記スロットマシンについて、前記特別遊技状態の発生期間である特別遊技期間の長さを測定する特別遊技期間測定手段と、
前記スロットマシンにおいて前記報知期間として設定される可能性がある候補期間を記憶する候補期間記憶手段と、
前記特別遊技期間について、前記報知手段が作動した報知期間、及び前記報知手段が作動しなかった非報知期間の区別を推定する報知期間推定手段と、
前記報知期間推定手段による推定結果を出力する出力手段と、を備え、
前記報知期間推定手段は、前記候補期間記憶手段が記憶する前記候補期間のうち最短の候補期間よりも前記特別遊技期間が長い第1の場合については、前記特別遊技期間と同時にスタートする遊技期間であって、前記特別遊技期間より短く最も近い候補期間に渡って継続する遊技期間を前記報知期間と推定し、前記特別遊技期間の残りの遊技期間を前記非報知期間と推定する一方、
前記候補期間記憶手段が記憶する最短の候補期間よりも前記特別遊技期間が短いか、あるいは同じ長さである第2の場合については、前記特別遊技期間の全期間を前記非報知期間と推定することを特徴とする遊技情報管理装置にある(請求項1)。
本発明の遊技情報管理装置は、前記特別遊技状態と特定された前記特別遊技期間について、前記報知手段が作動した報知期間か、前記報知手段が作動しなかった非報知期間か、の区別を推定する。この推定を実行するに当たっては、前記候補期間記憶手段が記憶する前記候補期間の長さと前記特別遊技期間の長さとの比較に基づき、以下のような場合分けがなされる。
まず、最短の候補期間よりも前記特別遊技期間が長い前記第1の場合については、前記特別遊技期間と同時にスタートする遊技期間であって、前記特別遊技期間よりも短く最も近い候補期間に渡る遊技期間が前記報知期間と推定される。そして、前記特別遊技期間の残りの遊技期間が前記非報知期間と推定される。
一方、最短の候補期間よりも前記特別遊技期間が短いか、同じ長さである前記第2の場合については、前記特別遊技期間の全期間が前記非報知期間と推定される。
一般に、前記スロットマシンの遊技では、前記回避情報の報知に頼らずに自力で前記特別遊技状態を長く継続できるほど遊技者の達成感や満足感が高揚されると考えられる。このような遊技者の達成感や満足感は、前記特別遊技状態を自力で継続できた度合いが高いほど高くなると考えられる。前記報知期間及び前記非報知期間の推定結果の出力があれば、前記回避情報の報知がない状態で遊技者が自力で前記特別遊技状態を継続できた度合いを把握でき、遊技者の達成感や満足感の度合いを把握できるようになる。
本発明におけるスロットマシンとしては、メダルやコインを遊技媒体とした狭義のスロットマシンのほか、パチンコ玉を遊技媒体としたパロット(R)などであっても良い。
また、前記候補期間としては、1種類のみの期間であっても良く、2種類以上の期間であっても良い。
また、前記出力手段による前記推定結果の出力としては、例えば、121ゲーム目から170ゲーム目までの期間が前記報知期間であり、その後、183ゲーム目までが前記非報知期間という推定結果を直接的に出力するのも良いが、当日における前記報知期間の累計ゲーム数と前記非報知期間の累計ゲーム数とを対比可能に表示することにより前記推定結果を間接的に出力することも良い。
なお、前記特定遊技期間の長さを計測する方法としては、スロットマシンが外部出力する何らかの遊技信号を利用した計測方法のほか、前記特別遊技状態信号の受信状態が継続した時間を計時することで前記特別遊技期間の長さを計測する方法等、様々な方法がある。
また、前記スロットマシンが備える信号出力手段は、ゲームの進行を表す遊技信号を出力するように構成され、
前記信号受信手段は、前記信号出力手段から出力された遊技信号を受信し、
前記特別遊技期間測定手段は、前記特別遊技期間における前記遊技信号の受信回数を計数することにより、当該スロットマシンにおける前記特別遊技期間の長さを測定することも好ましい(請求項2)。
前記遊技信号としては、遊技媒体の投入を表す信号や、遊技媒体の払出を表す信号や、前記図柄変動表示手段による図柄変動の開始を表す信号や、前記ゲーム開始操作手段が有効に操作された旨を表す信号等、様々な信号を利用できる。
また、前記報知期間は、予め定められた報知ゲーム数の実行期間であって、前記候補期間記憶手段は、前記スロットマシンにおいて前記報知ゲーム数として設定される可能性がある候補ゲーム数を前記候補期間として記憶し、
前記特別遊技期間測定手段は、前記スロットマシンがゲームを実行する毎に前記遊技信号として外部出力する信号の受信回数を計数して前記特別遊技期間に実行された特別遊技ゲーム数を計数することにより、当該特別遊技期間の長さを測定することが好ましい(請求項3)。
この場合、前記回避情報が報知されない状態における前記特別遊技状態の継続ゲーム数の期待値に対して、前記最短の候補期間に対応する最小の候補ゲーム数が大きく設定されていると、前記非報知期間等の推定精度の点で有利となる。例えば、前記回避情報の報知を伴わずに開始された前記特別遊技状態においては、前記特別遊技ゲーム数が前記最小の候補ゲーム数に到達する可能性が低くなる。前記特別遊技ゲーム数が前記最小の候補ゲーム数よりも少なければ、前記第2の場合に場合分けされ、前記特別遊技期間の全期間が前記非報知期間と正しく推定される。
さらに、前記候補ゲーム数として2種類以上のゲーム数が記憶されている場合については、大小関係が隣り合う2種類の候補ゲーム数の差分のゲーム数が、前記継続ゲーム数の期待値よりも大きく設定されていると、前記非報知期間等の推定精度の点で有利となる。この場合には、前記特別遊技ゲーム数が何れかの候補ゲーム数に到達して前記報知手段の作動が停止した後、前記特別遊技状態が前記差分のゲーム数を超えて継続する可能性が低くなり、前記特別遊技ゲーム数が次の候補ゲーム数に達する可能性が低くなる。このような場合は、前記第1の場合に場合分けでき、前記特別遊技ゲーム数よりも少なく最も近い候補ゲーム数として、前記何れかの候補ゲーム数が選択されることになる。その結果、前記特別遊技期間が開始されてから前記何れかの候補ゲーム数に達するまでの期間が前記報知期間と正しく推定され、前記何れかの候補ゲーム数を超えてから前記特別遊技期間が終了するまでの期間が前記非報知期間と正しく推定される。
また、前記スロットマシンにおいて前記報知ゲーム数として設定される可能性がある候補ゲーム数は、所定の最小ゲーム数を初項とし、所定の周期ゲーム数を公差とした等差数列を形成しており、
前記候補期間記憶手段は、前記最小ゲーム数及び前記周期ゲーム数を記憶することで、前記等差数列を構成する前記候補ゲーム数を間接的に記憶し、
前記報知期間推定手段は、前記第1の場合には、前記特別遊技ゲーム数から前記最小ゲーム数を差し引いたゲーム数を前記周期ゲーム数により除算したときの余りゲーム数を算出すると共に、当該余りゲーム数を前記特別遊技ゲーム数から差し引いて推定報知ゲーム数を算出したうえで、
前記特別遊技期間の最初のゲームから前記推定報知ゲーム数に渡る遊技期間を前記報知期間と推定すると共に、当該報知期間の次のゲームから前記余りゲーム数に渡る遊技期間を前記非報知期間と推定することが好ましい(請求項4)。
この場合には、前記特別遊技ゲーム数と前記最小ゲーム数と前記周期ゲーム数を利用して、比較的単純な演算により前記推定報知ゲーム数を算出でき、前記報知期間及び前記非報知期間を推定する際の計算負荷を低減できる。
前記最小ゲーム数及び前記周期ゲーム数については、自力による前記特別遊技状態の継続ゲーム数の期待値よりも大きく設定されていると、前記非報知期間等の推定精度の点で有利となる。この継続ゲーム数の期待値よりも前記最小ゲーム数及び前記周期ゲーム数が小さいと、前記非報知期間等の推定精度の点で若干、不利になる。
また、前記周期ゲーム数及び前記最小ゲーム数を入力するための入力手段を備えていることが好ましい(請求項5)。
この場合には、管理対象とする前記スロットマシンの仕様に幅広く対応できるようになり、汎用性が向上する。
本発明の遊技情報管理装置は、遊技者の満足感や達成感などをきめ細かく把握できる優れた特性を備えている。
実施例1における、遊技情報管理装置を含む遊技情報管理システムの構成を示すブロック図。 実施例1における、スロットマシンの外観を示す正面図。 実施例1における、スロットマシンの役、入賞図柄、利益を示す説明図。 実施例1における、リールの外周に配置された図柄の配列を展開して示す展開図。 実施例1における、スロットマシンの電気的な構成を示すブロック図。 実施例1における、内部当選役抽選テーブルの一部を示す説明図。 実施例1における、AT発動抽選テーブルを示す説明図。 実施例1における、遊技状態の遷移を説明する状態遷移図。 実施例1における、リプレイ役が同時当選したときの第1停止リール毎の入賞振り分けを説明する説明図。 実施例1における、AT発動時の通常状態画面を示す正面図。 実施例1における、AT発動時のRT中画面を示す正面図。 実施例1における、AT非発動時の第1のRT中画面を示す正面図。 実施例1における、AT非発動時の第2のRT中画面を示す正面図。 実施例1における、遊技情報管理装置の構成を示すブロック図。 実施例1における、ボーナス履歴データを示す説明図。 実施例1における、集計データを示す説明図。
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、複数のスロットマシン5(遊技機)の遊技データを管理する遊技情報管理装置1、及びこの遊技情報管理装置1を含む遊技情報管理システム100に関する例である。この内容について、図1〜図16を用いて説明する。
本例の遊技情報管理システム100(以下、管理システム100という。)は、図1に示すごとく、遊技場に設置されたスロットマシン5に対して、遊技情報管理装置1(以下、管理装置1という。)を組み合わせたシステムである。管理システム100では、図1に示すごとく、管理装置1のほか、スロットマシン5毎に設けられた貸出装置3及び遊技機端末2が通信ネットワーク40に接続されている。スロットマシン5は、遊技機端末2を介して通信可能な状態で通信ネットワーク40に接続されている。
まず、本例のスロットマシン5について説明する。スロットマシン5は、図2に示すごとく外観的な構成を有している。スロットマシン5の前面部分は、略矩形状の図柄表示窓51を略中央に設けた前面枠体50によって形成されている。前面枠体50は、図柄表示窓51の上側に、液晶表示部638、左右一対のスピーカ57及び装飾ランプ部639を配置してなる。図柄表示窓51の下側には、スロットマシン5の基部をなすベース部500が形成されている。図柄表示窓51の右側には、メダル(遊技媒体)の払出数を表示する払出数表示部551、及びクレジット数を表示するクレジット表示部552が配置されている。
ベース部500は、遊技者から奥まって位置する図柄表示窓51に対して相対的に張り出すように形成されている。ベース部500は、図柄表示窓51に隣り合う上端部に棚面状の操作面54を有し、下端部にメダル受け皿55を有し、操作面54の下側に隣接して操作パネル53を有している。
操作面54には、クレジット機能によりクレジット(貯留)されたメダルを投入するためのベットボタン64と、クレジットされたメダルを払い出させるための精算ボタン65と、メダルを直接投入するためのメダル投入口630と、が配置されている。操作パネル53には、リール52の図柄変動を開始させるためのスタートレバー62(ゲーム開始操作手段)、図柄変動を停止させるためのストップボタン61(停止操作手段)、遊技データを表示させるためのデータ表示ボタン67が配置されている。
図柄表示窓51は、図2に示すごとく、図柄表示領域510L、C、Rを含む表示窓である。各図柄表示領域510L、C、Rは、いずれも3図柄分の図柄表示領域である。図柄表示窓51全体では、3行3列よりなる2次元マトリクス状に配置された9図柄分の図柄表示領域が形成されている。2次元マトリクス状に9個の図柄525が配置される図柄表示領域においては、入賞の対象となる入賞図柄の並び方向である入賞ライン511〜515が設定されている。
各図柄表示領域510L、C、Rの裏側には、図柄変動表示手段520を構成するリール52L、C、Rがそれぞれ配置されている。詳しくは図4を参照して後述するごとくリール52L、C、Rは、円柱形状の外周面に略一定の間隔を空けて21個の図柄525が配置された回転式のリールである。リール52L、C、Rにそれぞれ個別に対応するストップボタン61として、左ストップボタン61L、中ストップボタン61C、右ストップボタン61Rが設けられている。
液晶表示部638は、液晶ディスプレイよりなる。液晶表示部638は、遊技を演出するための各種の演出画面や、遊技データを表示する表示画面などを表示可能である。特に、本例の液晶表示部638は、通常状態及び高確RT状態においてATを発動する報知手段7としての機能を実現する。報知手段7による通常状態画面71、及びRT中画面72〜74の内容については、図10〜図13を参照して後で詳しく説明する。
本例のスロットマシン5では、図3に示すごとく、ボーナス役(BB役、RB役)、15枚役A〜C及び10枚役A・Bよりなる複数種類の小役のほか、リプレイ役A〜Eが設定されている。図3では、左列に各役の名称を、中列に各役に対応する図柄525の組合せである入賞図柄を、右列に入賞に応じて遊技者に付与される利益を示してある。利益としては、同図中「利益」欄の左側に示す非ボーナス状態下の利益と、同右側に示すボーナス状態下の利益とを示してある。
本例では、リプレイ役Aの入賞図柄が低確RT状態への移行契機となる低確RT図柄となっており、リプレイ役Cの入賞図柄が高確RT状態(特別遊技状態)への移行契機となる高確RT図柄(第1特定図柄の組合せ)となっている。また、10枚役を取りこぼしたときに100%の確率で停止表示される10枚役こぼし図柄が高確RT状態の終了契機となる高確RT終了図柄(第2特定図柄の組合せ)となっている。なお、本例では、通常状態下のリプレイ役、及び高確RT状態下の10枚役が、ATの報知対象役となっている。
ここで、ATの報知対象役であるリプレイ役及び10枚役の入賞図柄を説明する。図3のごとく、リプレイ役Aの入賞図柄は、図柄「RP」のゾロ目である。リプレイ役Aの入賞図柄を元にして右リール52Rを図柄「黒オレンジ」に置換すればリプレイ役Bの入賞図柄となり、図柄「スイカ」に置換すればリプレイ役Cの入賞図柄となる。
また、10枚役Aの入賞図柄は「黒オレンジ」のゾロ目である。10枚役Aの入賞図柄を元にして左リール52Lの図柄を「白オレンジ」に置換した組み合わせが10枚役Bの入賞図柄となっている。さらに、左リール52Lの図柄を図柄「RP」に置換した組合せが10枚役こぼし図柄となっている。
本例のスロットマシン5では、各リール52L、C、Rの図柄が図4に示すごとく配列されている。左リール52L及び中リール52Cでは、リプレイ役A〜Cに共通する図柄「RP」の最大間隔が4図柄となっている。ここで、本例のスロットマシン5では、後述するごとくリール52が停止する際の引込範囲として4図柄分に相当する範囲が設定されている。また、図柄表示領域510L、510Cでは、上段中段下段の3図柄分に渡って入賞ラインが設定されている。したがって、左リール52L及び中リール52Cにおける「RP」は、停止操作のタイミングに関わらず必ず引込範囲内に存在し、入賞ライン上に停止表示される図柄となっている。
右リール52Rでは、リプレイ役A〜Cにそれぞれ対応する図柄「RP」、図柄「黒オレンジ」及び図柄「スイカ」について、最大間隔がいずれも4図柄となっている。他のリール52L、Cにおける図柄「RP」と同様、右リール52Rにおける「RP」、「黒オレンジ」及び「スイカ」は、停止操作のタイミングに関わらず必ず引込範囲内に存在し、入賞ライン上に停止表示される図柄となっている。
リプレイ役の図柄が上記のように配列された本例のスロットマシン5におけるリプレイ役A〜Cは、仮に単独当選したとすれば必ず入賞し、他のリプレイ役と同時当選した場合でも、ストップボタン61L、C、Rを所定の順番で停止操作すれば、必ず入賞するリプレイ役となっている。スロットマシン5では、リプレイ役A・Cを含む同時当選が発生したときに、リプレイ役A(低確RT図柄)を回避してリプレイ役C(高確RT図柄)を入賞させるためのストップボタン61の操作態様である第1停止リールが存在している。なお、第1停止リールと入賞リプレイ役の種類との関係については、図9を参照して後述する。
一方、10枚役に対応する図柄については、次のようになっている。中リール52C及び右リール52Rでは、10枚役A・Bに共通する図柄「黒オレンジ」の最大間隔が4図柄となっている。したがって、中リール52C及び右リール52Rにおける「黒オレンジ」は、停止操作のタイミングに関わらず必ず引込範囲内に存在し、入賞ライン上に停止表示される図柄となっている。
左リール52Lでは、10枚役A・Bの一方に対応する特定の種類の図柄「オレンジ」の最大間隔が15図柄以上、10枚役A・Bの何れかに対応する任意の種類の図柄「オレンジ」の最大間隔が6図柄となっている。したがって、左リール52Lにおける「オレンジ」は、停止操作のタイミングによらず2種類のうちのいずれかが必ず引込範囲内に存在することになる。一方、特定の種類の「オレンジ」については、停止操作のタイミングが合致しなければ停止表示させることができないようになっている。
このように図柄が配列された10枚役A・Bについては、同時当選したときに何れかの10枚役を必ず入賞できる一方、単独当選したときにその種類が不明であるときの入賞確率は1/2となっている。そして、10枚役の入賞が取りこぼされたときには、高確RT終了図柄である10枚役こぼし図柄(図3参照。)が必ず停止表示されるようになっている。
スロットマシン5は、図5に示すごとく、電気的な構成を備えている。スロットマシン5の全体動作を制御する制御部58、及びこの制御部58に電気的に接続された各部について説明する。制御部58に対しては、前出の構成のほか、メダル投入口630(図2)を介して直接投入されたメダルを検知する投入メダル検知部631、リール52と共に図柄変動表示手段520を構成するリール駆動部521、リール52の回転位置を検知する基準位置検知部636、メダルを払い出すメダル払出部634、払出数表示部551やクレジット表示部552を含む各種表示部635、遊技者の有利度合いを表す設定値を設定するための設定値操作部68、スピーカ57を制御する音声出力部632、及び各種の信号を出力する信号出力部637等が電気的に接続されている。
リール駆動部521は、ステップ単位で制御可能なステッピングモータ(図示略)を含み、このステッピングモータの回転駆動力によりリール52を回転駆動する手段である。
基準位置検知部636は、各リール52L、C、Rについて基準位置片の通過を検知し、検知信号を出力する検知部である。
設定値操作部68は、設定キー680を利用して、ボーナス役等の内部当選確率が異なる6段階の設定値を変更するための操作部である。
制御部58は、図5に示すごとく、CPU581と、メモリ手段であるROM583・RAM584と、信号出力手段78としての機能を含むI/O部582と、内部当選役抽選用の乱数を抽出する乱数抽出部59と、乱数を発生する乱数発生部590と、を有している。CPU581は、ROM583から読み込みしたソフトウェアプログラムを実行することにより、内部当選役を抽選する内部抽選手段71、内部当選役に対応する内部当選フラグを制御するフラグ制御手段710、リール52を制御する表示制御手段72、入賞を判定する入賞判定手段73、入賞に応じて利益を付与する利益付与手段74、低確RT状態を発生させる低確RT状態発生手段751、高確RT状態を制御する特別遊技状態発生手段752・特別遊技状態終了手段753、報知抽選を実行する報知抽選手段76、及びATを発動させる報知制御手段77としての各機能を実現する。
RAM584の記憶領域には、各種の実行ゲーム数を記憶するゲーム数カウンタ584A、及びATモードが選択されたAT有りの高確RT状態の継続ゲーム数である残ARTゲーム数を記憶するATカウンタ584Bが設けられている。ゲーム数カウンタ584Aが記憶するゲーム数としては、当日の累計ゲーム数のほか、AT有りの高確RT状態で継続した累計ゲーム数や、ATなしの高確RT状態で継続した累計ゲーム数等がある。高確RT状態に関する前記2種類の累計ゲーム数については、データ表示ボタン67の操作に応じて液晶表示部638に表示されるようになっている。
ROM583は、内部抽選手段71が内部当選役の抽選に用いる内部当選役抽選テーブル(図6)、表示制御手段72がリール52の停止制御に用いるリール制御テーブル(図示略)、報知抽選の一部をなすAT発動抽選のためのAT発動抽選テーブル(図7)を記憶している。
リール制御テーブルは、入賞ライン上に停止可能な停止位置が規定されたデータテーブルである。
内部当選役抽選テーブルは、図6に示すごとく、0〜65535の内部当選役抽選用の乱数のうち、各役の当選乱数の範囲が規定されたデータテーブルである。内部当選役抽選テーブルとしては、通常状態に適用されるテーブル、低確RT状態に適用されるテーブル、高確RT状態に適用されるテーブルのほか、図示しないボーナス状態に適用されるテーブルがある。ボーナス状態を除く各遊技状態の内部当選役抽選テーブルは、設定値毎に用意されている。なお、同図中、各遊技状態に対応する欄のうち、縦方向の左列は当選乱数の個数を示し、同右列は内部当選確率を分母(1/xのx。)により示している。
通常状態、低確RT状態及び高確RT状態用のテーブルでは、リプレイ役以外の各役の当選乱数が共通する一方、リプレイ役の当選乱数の設定が異なっている。通常状態用のテーブルでは、リプレイ役Aを含めた2種類以上のリプレイ役が同時当選する乱数のみが設定されている。通常状態用のテーブルでは、いずれかのリプレイ役の内部当選確率が1/1.5であり、高確RT状態の契機となるリプレイ役Cの内部当選確率が約1/22となっている。
低確RT状態用及び高確RT状態用のテーブルでは、いずれも、リプレイ役Aが単独で内部当選する乱数のみが設定されており、相違点はリプレイ役Aの内部当選確率にある。低確RT状態用のテーブルにおけるリプレイ役Aの内部当選確率が1/7.3であるのに対して、高確RT状態用のテーブルにおける同確率は1/1.5となっている。
AT発動抽選テーブルは、図7に示すごとく、AT発動抽選に当選するAT当選乱数が規定されたデータテーブルである。本例では、低確RT状態下の15枚役及び10枚役の当選乱数のうちの一部がAT当選乱数となっている。例えば、15枚役Aの当選乱数500個のうちの100個、10枚役AとBの同時当選乱数3000個のうちの10個などがAT当選乱数となっており、0〜65535の全乱数範囲のうち全部で240個の乱数がAT当選乱数となっている。
前記乱数抽出部59は、図5に示すごとく、乱数発生部590が発生する乱数(0〜65535)の中から内部当選役抽選用の乱数を抽出する。本例では、内部当選役抽選用の乱数を利用して、AT発動抽選等の報知抽選を実行している。本例に代えて、報知抽選について専用の抽選用乱数を適用することも良い。
内部抽選手段71は、図5に示すごとく、内部抽選により内部当選役を決定し、その内部当選役に対応する内部当選フラグを成立させる手段である。内部抽選手段71は、内部当選役抽選テーブル(図6)に規定された各役の当選乱数に対して内部当選役抽選用の乱数を照合し、内部当選役を決定する。内部抽選手段71は、前記内部当選役抽選テーブルのうちの何れかを遊技状態に応じて選択的に利用する。
フラグ制御手段710は、内部抽選手段71が決定した内部当選役に対応する内部当選フラグを制御する手段である。フラグ制御手段710は、ボーナス役以外の他の役の内部当選フラグについては、当該内部当選フラグが初めて成立したゲームで入賞したか否かに関わらず次のゲームを開始するまでにオフ状態(ゼロ)にリセットする。したがって、ボーナス役以外の各役が内部当選したゲームで入賞しなかった場合、全て取りこぼしとなる。一方、ボーナス役の内部当選フラグであるボーナス役フラグについては、入賞するまで、内部当選フラグの成立状態が次回のゲームに順次、持ち越され、入賞に応じてオフ状態にリセットされる。
報知抽選手段76は、低確RT状態下で実行される報知抽選として、AT発動抽選及びARTゲーム数抽選を実行する手段である。AT発動抽選は、低確RT状態下のゲームで抽出された内部当選役抽選用の乱数をAT発動抽選テーブル(図7)と照合して実行される。AT発動抽選に当選した場合には、前記ATカウンタ584Bの残ARTゲーム数に初期値である50ゲームがセットされ、報知手段7が作動するATモードが選択される。低確RT状態下の残りの各ゲームでは、AT発動抽選に代えて、ARTゲーム数抽選が実行される。本例では、何れかの15枚役が内部当選したときにARTゲーム数抽選での当選とし、当選する毎にATカウンタ584Bの残ARTゲーム数が50ゲームずつ加算される。
低確RT状態が終了した時点の残ARTゲーム数が、高確RT状態への移行後に報知手段7が作動(ATモード)する報知ゲーム数となる。本例のスロットマシン5で設定される可能性がある報知ゲーム数は、50、100、150、200・・・という初項50、公差50の等差数列の何れかの値となる。AT発動抽選に当選したときにセットされる50ゲームが前記等差数列の初項をなす最小ゲーム数となっており、ATゲーム数抽選での当選毎に加算される50ゲームが前記等差数列の公差をなす周期ゲーム数となっている。
表示制御手段72は、図5に示すごとく、ゲーム開始信号に応じてリール52の図柄変動を開始すると共に、変動停止信号に応じてリール52の図柄変動を停止させる手段である。表示制御手段72は、リール駆動部521を構成するステッピングモータに制御パルスを入力し、1パルス毎に1ステップずつステッピングモータを回転させる。表示制御手段72は、リール駆動部521に入力した制御パルス数、すなわちステッピングモータが回転したステップ数をカウントする。特に、本例の表示制御手段72は、各リール52の基準位置片の検知信号を取り込むごとにステップ数をゼロリセットすることで、直近の検知信号の後に生じたステップ数をカウントしている。
表示制御手段72は、規則(遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則)等が定める所定の引込範囲内の図柄を入賞ライン上に停止させる、いわゆる引込制御を実行する。本例では、前記のごとく、引込範囲として4図柄分に相当する範囲が設定されている。表示制御手段72は、入賞ライン上に停止可能な停止位置が規定されたリール制御テーブルに対して変動停止信号を取り込みした際のステップ数を照合し、停止位置を決定する。表示制御手段72は、内部当選フラグに対応する図柄を決定した停止位置に引き込んでリール52を停止させる。なお、本例のスロットマシン5では、リール52の変動開始に応じて、そのゲームに対するメダルの使用数分のアウト信号が出力される。
低確RT状態発生手段751は、リプレイ役の入賞確率が低く遊技者にとって不利な低確RT状態を発生させる手段である。低確RT状態発生手段751は、低確RT図柄であるリプレイ役Aの入賞図柄が通常状態下で停止表示されたときに低確RT状態を発生させる。低確RT状態の継続期間は、64ゲーム固定となっており、終了に応じて通常状態への復帰が発生する。
特別遊技状態発生手段752は、リプレイ役の入賞確率が高く遊技者にとって有利な高確RT状態を発生させる手段である。特別遊技状態発生手段752は、高確RT図柄であるリプレイ役Cの入賞図柄が通常状態下で停止表示されたときに高確RT状態を発生させる。
特別遊技状態終了手段753は、高確RT状態を終了させて通常状態へ復帰させる手段である。特別遊技状態終了手段753は、高確RT終了図柄である10枚役こぼし図柄が停止表示されたときに高確RT状態を終了させる。
報知制御手段77は、ATモードが選択された通常状態及び高確RT状態においてATを発動させる手段である。報知制御手段77は、前記AT発動抽選に当選してATモードが選択されたとき、通常状態への復帰に応じてATを発動させる。また、ATモードの通常状態から高確RT状態へ移行したとき、ATモードを継続させ、ゲームを実行する毎に残ARTゲーム数を1ゲームずつ減算する。報知制御手段77は、残ARTゲーム数がゼロゲームに達したときに、ATモードから非ATモードに切り換え、ATを終了させる。ここで、本例では、ATモードが選択されたAT有りの高確RT状態をART状態といい、非ATモードが選択されたATなしの高確RT状態を自力RT状態という。自力RT状態としては、非ATモードが選択された状態で開始された高確RT状態と、ATモードから非ATモードへの切換によるAT終了後の高確RT状態と、がある。
次に、以上のように構成されたスロットマシン5が発生する遊技状態について、図8の状態遷移図を参照して説明する。
(低確RT状態)
低確RT状態では、まず、AT発動抽選が実行される。AT発動抽選に当選するとATモードが選択される。AT発動抽選の当選後、低確RT状態下の残りのゲームで前記ARTゲーム数抽選が実行され、低確RT状態が終了したとき、ART状態の継続ゲーム数(報知ゲーム数)である残ARTゲーム数が確定する。
(通常状態)
通常状態においてリプレイ役の同時当選パターンが発生したとき、第1停止リールに応じて、入賞するリプレイ役が図9のように振り分けられる。例えば、リプレイ役A・B・Cの同時当選パターンにおいて第1停止リールが左リール52L又は中リール52Cであった場合には、リプレイ役Aが入賞する。一方、第1停止リールが右リール52Rであった場合には、リプレイ役Cが入賞する。このとき、右リール52Rを第1停止リールとすべき旨は、高確RT図柄であるリプレイ役Cの入賞図柄を停止表示させるための補助情報であると共に、低確RT図柄であるリプレイ役Aの入賞図柄を回避するための回避情報となる。
ATモードが選択されたAT有りの通常状態では、リプレイ役の同時当選に応じてリプレイ役Cを入賞させるための補助情報の報知が実行される。具体的には、報知手段7による図10の通常状態画面71の表示により、入賞図柄が高確RT図柄であるリプレイ役Cを入賞させるための第1停止リールが報知される。通常状態画面71は、リプレイ役Cを入賞させる第1停止リールを報知する第1停止報知欄711と、AT有りの通常状態が開始されてからの差枚数(払出数−投入数)を表示する差枚数表示欄712と、報知に応じて入賞するリプレイ役の種類を報知するリプレイ役報知欄714と、を組み合わせてなる。リプレイ役の同時当選では、必ずリプレイ役Aが含まれているため、リプレイ役Cを入賞させるための補助情報によれば、入賞図柄が低確RT図柄であるリプレイ役Aを回避して低確RT状態への移行を阻止できる。なお、リプレイ役Cが内部当選せず、リプレイ役Aとリプレイ役B、Dが内部当選したゲームでは、リプレイ役Bを入賞させるための補助情報を報知することにより、低確RT状態への移行を阻止できるようになる。
(高確RT状態)
ATモードが選択されたAT有りの通常状態から高確RT状態へ移行したときには、前記ART状態となる。ART状態では、10枚役A・Bが単独で内部当選したときの10枚役こぼし図柄の回避情報の報知が実行される。具体的には、報知手段7による図11のRT中画面72の表示により、内部当選した10枚役の種類が報知される。RT中画面72は、高確RT状態が発生中である旨を報知する状態報知欄724と、内部当選した10枚役の種類を報知する内部当選役報知欄721と、AT有りの通常状態が開始されてからの差枚数(払出数−投入数)を表示する差枚数表示欄722と、ART状態の残りゲーム数としてATカウンタ584Bが記憶する残ARTゲーム数を表示する残ARTゲーム数表示欄723と、を組合せてなる。同図は、回避情報として、10枚役Aが内部当選した旨を報知するRT中画面である。
残ARTゲーム数がゼロに到達してATが終了した後の自力RT状態では、図12に示すRT中画面73が液晶表示部638に表示される。このRT中画面73では、図11のRT中画面72に対して、内部当選した10枚役の種類を特定できないように内部当選役報知欄731が変更されていると共に、ATが終了した後の自力RTゲーム数を表示する自力RTゲーム数表示欄735が追加されている。
一方、非ATモードが選択されたAT無しの通常状態から高確RT状態へ移行したときには、自力RT状態となる。このような自力RT状態では、図13のRT中画面74のごとく、10枚役が内部当選した旨が報知されるのみで、種類は報知されない。RT中画面74は、高確RT状態が発生中である旨を報知する状態報知欄744と、何れかの10枚役が内部当選した旨を報知する内部当選役報知欄741と、高確RT状態へ移行した後の差枚数(払出数−投入数)を表示する差枚数表示欄742と、高確RT状態への移行後の自力RTゲーム数を表示する自力RTゲーム数表示欄743と、を組合せてなる。
以上のように構成されたスロットマシン5の信号出力手段78(図5)が信号出力部637を介して外部出力する信号としては、以下の各信号がある。なお、遊技機端末2(図1)は、スロットマシン5が外部出力した信号を通信ネットワーク40に送出する際、そのスロットマシン5の遊技機IDである台番を関連付ける。
(1)セーフ信号:入賞に応じてメダルが1枚払い出される毎に出力される信号。
(2)アウト信号:ゲームに使用されたメダル数分、ゲームの開始に応じて出力される信号。
(3)RB信号:RB状態の発生中に出力される信号。
(4)BB信号:BB状態の発生中に出力される信号。
(5)RT信号(特別遊技状態信号):高確RT状態の発生中に出力される信号。ART状態及び自力RT状態について共通。
次に、管理装置1について説明する。管理装置1は、図14に示すごとく、液晶ディスプレイ150や図示しないプリンタ等を含む出力部15と、各種の演算処理を実行する装置本体10と、キーボード160及び図示しないマウスを含む入力部16と、を備えている。装置本体10は、演算処理を実行するCPUを含む制御部11のほか、ハードディスクドライブ(HDD)、ROM、RAM等を含む記憶部12、及び各種信号あるいは情報の入出力経路をなす通信ポート(図示略)を含む送受信部(I/O)13を備えている。本例の管理装置1は、送受信部13を介して通信ネットワーク40に接続されている。
送受信部13は、各スロットマシン5が外部出力する信号を受信する信号受信手段131としての機能を備えている。本例の信号受信手段131がスロットマシン5側から取り込む信号としては、上記のごとく、セーフ信号、アウト信号、BB信号、RB信号、RT信号がある。管理装置1では、各信号に関連付けされた台番により、出力元のスロットマシン5を特定可能である。
記憶部12は、スロットマシン5で設定され得る前記報知ゲーム数(ART状態の継続ゲーム数)の候補を記憶する候補期間記憶手段121、及び各スロットマシン5の遊技データを個別に記憶する遊技データ記憶手段122としての機能を備えている。
候補期間記憶手段121は、50、100、150、200・・・という等差数列を形成する候補ゲーム数の初項をなす最小ゲーム数50、及び公差をなす周期ゲーム数50を記憶することで、候補ゲーム数の組合せを間接的に記憶している。なお、スロットマシン5の仕様である前記最小ゲーム数及び前記周期ゲーム数は、入力手段としてのキーボード160を介して入力可能になっている。
制御部11は、ソフトウェアの実行により、スロットマシン5の遊技状態を特定する遊技状態特定手段111、高確RT状態下で実行されたRTゲーム数(特別遊技ゲーム数)を計数する特別遊技期間測定手段112、自力RT状態下の遊技期間等を推定する報知期間推定手段114、遊技データを計数する遊技データ計数手段115、及び遊技データをスロットマシン5毎に集計する遊技データ集計手段116としての機能を備えている。
遊技状態特定手段111は、高確RT状態を発生中のスロットマシン5について、その遊技状態を高確RT状態と特定する手段である。遊技状態特定手段111は、RT信号が受信されたとき、そのRT信号に関連付けされた台番のスロットマシン5について、発生中の遊技状態を高確RT状態と特定する。
特別遊技期間測定手段112は、高確RT状態と特定されたスロットマシン5について、その高確RT状態下で実行されたRTゲーム数を計数する手段である。特別遊技期間測定手段112は、高確RT状態と特定されたスロットマシン5から所定数のアウト信号を受信する毎に、前記RAMが記憶するRTゲーム数を1ゲームずつ加算する。特別遊技期間測定手段112は、高確RT状態の開始に応じてゼロスタートでRTゲーム数の計数を開始する。
なお、本例では、ゲームの開始時にスロットマシン5から出力される所定数のアウト信号を遊技信号として利用してゲームの実行を検知した例である。アウト信号は、投入されたメダル1枚毎に出力されるため、3BETの非ボーナス状態(通常状態、低確RT状態、高確RT状態)ではゲーム毎に3回、2BETのボーナス状態ではゲーム毎に2回ずつアウト信号が出力されることになる。そこで、本例の特別遊技期間測定手段112は、非ボーナス状態においてはアウト信号が3回出力される毎にゲームの実行を判定し、ゲーム数を計数する。
報知期間推定手段114は、RT状態と特定された特別遊技期間について、ART状態に対応する報知期間、及び自力RT状態に対応する非報知期間を推定する手段である。報知期間推定手段114は、まず、スロットマシン5においてART状態が継続した報知ゲーム数の推定値である推定ARTゲーム数(推定報知ゲーム数)を求める。具体的には、候補期間記憶手段121が間接的に記憶する候補ゲーム数(50、100、150、200・・・)のうち、RTゲーム数よりも小さい候補ゲーム数であって、かつ、RTゲーム数に最も近い候補ゲーム数を選択し、これを推定ARTゲーム数とする。報知期間推定手段114は、RTゲーム数に渡る特別遊技期間のうち、ゼロゲーム(最初のゲーム)から前記ARTゲーム数までの遊技期間を前記報知期間と推定し、前記ARTゲーム数を超過した後の残りの遊技期間を前記非報知期間と推定する。
なお、本例のスロットマシン5では、自力RT状態の継続ゲーム数の期待値が50ゲームよりも小さく設定されている。それ故、前記最小ゲーム数及び前記周期ゲーム数である50ゲームを超えて自力RT状態が継続する可能性が低くなっている。しかし、50ゲームを超えて自力RT状態が継続した場合には、推定ARTゲーム数の誤推定が発生することになる。
遊技データ計数手段115は、スロットマシン5の遊技データを個別に計数する手段である。遊技データ計数手段115は、スロットマシン5が発生する遊技状態毎に、以下の遊技データを計数する。なお、以下の説明における通常状態は、低確RT状態を含めた広義の通常状態を意味している。
(1)通常ゲーム数:BB状態、RB状態及び高確RT状態の何れかが発生するまでの通常状態下のゲーム数。通常状態下でアウト信号を3回受信する毎に1ゲームずつ加算される。
(2)通常投入数:BB状態、RB状態及び高確RT状態の何れかが発生するまでの通常状態下の投入メダル数。通常状態下でアウト信号を受信する毎に1枚ずつ加算される。
(3)通常払出数:BB状態、RB状態及び高確RT状態の何れかが発生するまでの通常状態下の払出メダル数。通常状態下でセーフ信号を受信する毎に1枚ずつ加算される。
(4)ボーナス投入数:BB状態又はRB状態下の投入メダル数。BB状態又はRB状態下でアウト信号を受信する毎に1枚ずつ加算される。
(5)ボーナス払出数:BB状態又はRB状態下の払出メダル数。BB状態又はRB状態下でセーフ信号を受信する毎に1枚ずつ加算される。
(6)BB回数:BB状態の発生回数。BB信号の非受信状態から受信状態への切換毎に1回ずつ加算される。
(7)RB回数:RB状態の発生回数。RB信号の非受信状態から受信状態への切換毎に1回ずつ加算される。
(8)RT回数:高確RT状態の発生回数。RT信号の非受信状態から受信状態への切換毎に1回ずつ加算される。
(9)RTゲーム数:高確RT状態下で実行されたゲーム数。前記特別遊技期間測定手段112による計数値を流用。
(10)RT投入数:高確RT状態下の投入メダル数。高確RT状態と特定された状態下で、アウト信号を受信する毎に1枚ずつ加算される。
(11)RT払出数:高確RT状態下の払出メダル数。高確RT状態と特定された状態下で、セーフ信号を受信する毎に1枚ずつ加算される。
例えば、高確RT状態下へ移行したときには、(8)RT回数が1回加算されると共に、(9)RTゲーム数、(10)RT投入数、及び(11)RT払出数がゼロスタートで計数される。
遊技データ計数手段115により計数された遊技データは、図15に示すボーナス履歴データのごとく、遊技データ記憶手段122としての記憶部12に随時、記憶される。例えば、123番台のスロットマシン5の遊技経過に沿って、図15に例示されるボーナス履歴データを説明すると次のようになる。
図15に示す通り、当日の営業開始後、9時37分にBB状態に遷移するまでの通常状態における通常ゲーム数、通常投入数、通常払出数、及びそのときの差数(通常払出数−通常投入数)は、最上段のNo.1の表示欄のG数、投入、払出、差数の各欄のごとく記憶される。また、BB状態下のボーナス投入数、ボーナス払出数、及びそのときの差数(ボーナス払出数−ボーナス投入数)は、同表示欄のB中投入、B中払出、TYの各欄のごとく記憶される。
そのBB状態の終了後、10時3分に高確RT状態に遷移するまでの通常状態下の通常ゲーム数、通常投入数、通常払出数、及びそのときの差数(通常払出数−通常投入数)は、最上段のNo.2の表示欄のG数、投入、払出、差数の各欄のごとく記憶される。また、124ゲームに渡って継続する高確RT状態下の特別遊技期間は、ボーナス履歴データ画面上のNo.3〜5の表示欄のごとく、前記等差数列を構成する候補ゲーム数(50ゲーム、100ゲーム)によって区画された3つの遊技期間に分けて記憶される。
このときのRTゲーム数が124ゲームであるので、124ゲーム未満で最大の候補ゲーム数である100ゲームが推定ARTゲーム数として推定される。その結果、ゼロゲームから100ゲームまでのNo.3及び4の遊技期間については、報知期間と推定されてRT種別としてART状態という判定結果が記憶される。一方、101〜124ゲームに渡るNo.5の遊技期間については、非報知期間と推定されてRT種別として自力RT状態なる判定結果が記憶される。なお、高確RT状態下のRT投入数、RT払出数、及びそのときの差数(RT払出数−RT投入数)は、No.5の表示欄の投入、払出、差数の各欄のごとくまとめて記憶される。
その後、11時19分に再び高確RT状態が発生しているが、この高確RT状態へ遷移するまでの通常状態における通常ゲーム数、通常投入数、通常払出数、及びそのときの差数は、No.7の表示欄のG数、投入、払出、差数の各欄のごとく記憶される。14ゲームに渡って継続する高確RT状態下の遊技期間は、最小の候補ゲーム数50に満たないので推定ARTゲーム数がゼロゲームと推定され、No.8の表示欄のごとく単一の遊技期間として記憶されることになる。この遊技期間は、非報知期間と推定され、RT種別として自力RT状態なる判定結果が記憶される。
遊技データ集計手段116は、当日の遊技データをスロットマシン5毎に集計する手段である。スロットマシン5毎の集計データは、図16に示す集計データのごとく、遊技データ記憶手段122としての記憶部12に記憶される。同図の集計データによれば、123番台のスロットマシン5で高確RT状態が2回発生していることがわかる。さらに、ART状態で実行された推定ARTゲーム数(同図中、ARTG数)の累計が100ゲームであり、自力RT状態で実行された推定自力RTゲーム数(同図中、自力G数)の累計が38ゲームであることがわかる。なお、同図中のG数、投入、払出の欄は、それぞれ、通常ゲーム数の累計、累計の投入メダル数、累計の払出メダル数に対応し、出率の欄は、累計の投入メダル数に対する累計の払出メダル数の割合に対応している。
出力部15は、図15のボーナス履歴データや、図16の集計データを液晶ディスプレイ150の表示画面上に表示可能である。本例に代えて、あるいは加えて、図示しないプリンタによる印字プリントによりボーナス履歴データや集計データを出力しても良い。さらに、ボーナス履歴データや集計データを遊技者に表示することも良い。表示に当たっては、例えば、遊技機毎に設置された遊技機端末や、場内に設置された図示しないデータ表示端末等を利用できる。本例の出力部15は、前記報知期間推定手段114による推定結果を出力する出力手段151としての機能を備えている。ボーナス履歴データ中のRT種別や、集計データ中のARTG数及び自力G数の表示などが、この出力手段151による前記推定結果の出力に相当している。
以上のように、本例の遊技情報管理装置1によれば、ART状態が発生中である旨を表す信号を受信しなくても、RT状態下の特別遊技期間について、ART状態に対応する報知期間と、自力RT状態に対応する非報知期間と、の区別を推定できる。報知期間及び非報知期間の推定結果の出力があれば、遊技場の管理者側で、自力RT状態の継続による遊技者の達成感や満足感をきめ細かく把握できるようになる。
なお、本例は、ART状態の候補ゲーム数について、等差数列の最小ゲーム数及び周期ゲーム数を記憶することで、候補ゲーム数の組合せを間接的に記憶した例である。最小ゲーム数及び周期ゲーム数に代えて、50、100、150、200・・・といった候補ゲーム数の組合せを直接、記憶することも良い。
また、本例では、最小ゲーム数及び周期ゲーム数として50ゲームが設定されている。最小ゲーム数及び周期ゲーム数は、同じ値である必要はなく、本例とは異なる値であっても良い。
なお、本例の推定ARTゲーム数の推定方法に代えて、次のような推定方法を採用することもできる。この推定方法では、まず、RTゲーム数から最小ゲーム数を減算したゲーム数を算出する。次に、このゲーム数を周期ゲーム数により除算したときの余りゲーム数(推定自力RTゲーム数)を求め、この余りゲーム数をRTゲーム数から減算すれば、推定ARTゲーム数を算出できる。例えば、RTゲーム数が124ゲームであるときには、(124−50)÷50の算出式により、前記余りゲーム数が24ゲームと算出され、推定ARTゲーム数が100ゲームと算出される。
なお、本例では、図15及び図16を参照して説明した通り、ART状態下で実行された推定ARTゲーム数と、自力RT状態下で実行された推定自力RTゲーム数と、を出力している。これに代えて、あるいはこれに加えて、高確RT状態下で実行されたRTゲーム数に対する推定ARTゲーム数の割合、及び推定自力RTゲーム数の割合を出力することも良い。また、ART状態及び自力RT状態下で実行されたと推定されるゲーム数に代えて、それぞれのRT状態における払出数や差数など他の遊技データを出力することも良い。
なお、本例では、特別遊技状態として高確RT状態(リプレイタイム)を発生するスロットマシンを例示したが、特別遊技状態は、本例の高確RT状態に限定されない。特別遊技状態としては、例えば、CT(チャレンジタイム)など、遊技者にとって有利な状態であれば、どのような遊技状態であっても良い。
また、本例は、ゲームの実行を表す遊技信号として、アウト信号を利用した例である。本例に代えて、スタートレバーが有効に操作された旨を表す操作信号を利用してゲームの実行を検知することもできる。
なお、本例では、低確RT図柄及び高確RT図柄として、リプレイ役の入賞図柄が設定されている。当然ながら、リプレイ役の入賞図柄には限定されない。
また、本例は、低確RT状態下のAT発動抽選に当選しない限り、通常状態下でATが発動しない例である。本例に代えて、AT発動抽選に当選しない場合にも、通常状態下でATを発動する場合を設けることも良い。
以上のごとく本発明の実施例を詳細に説明したが、これらの実施例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、実施例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して実施例を多様に変形あるいは変更した技術を包含している。
1 遊技情報管理装置
100 遊技情報管理システム
111 遊技状態特定手段
112 特別遊技期間測定手段
114 報知期間推定手段
115 遊技データ計数手段
116 遊技データ集計手段
12 記憶部
121 候補期間記憶手段
122 遊技データ記憶手段
13 送受信部
131 信号受信手段
15 出力部
151 出力手段
2 遊技機端末
3 貸出装置
5 スロットマシン(遊技機)
520 図柄変動表示手段
61 ストップボタン(停止操作手段)
62 スタートレバー(ゲーム開始操作手段)
71 内部抽選手段
72 表示制御手段
73 入賞判定手段
74 利益付与手段

Claims (5)

  1. 複数の図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する図柄変動表示手段と、
    遊技媒体が投入された状態でゲームを開始するために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
    前記ゲーム開始操作手段が操作されたときに、複数種類の役の中から内部当選役を決定するための内部抽選を実行する内部抽選手段と、
    前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
    前記停止操作手段が操作されたときに、前記内部当選役に対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引き込んで前記図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
    前記図柄変動表示手段の各図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せに基づいて入賞が発生したか否かを判定する入賞判定手段と、
    前記入賞判定手段により入賞が発生したと判定されたときに、当該入賞に対応する利益を遊技者に付与する利益付与手段と、
    通常状態において前記図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せが第1特定図柄の組合せである場合に、当該通常状態よりも遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段と、
    前記特別遊技状態において前記図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せが第2特定図柄の組合せである場合に、当該特別遊技状態を終了させて通常状態を発生させる特別遊技状態終了手段と、
    前記特別遊技状態において、前記第2特定図柄の停止表示を回避するための回避情報を遊技者に報知可能な報知手段と、
    前記報知手段を作動させるか否かを決定するための報知抽選を実行する報知抽選手段と、
    前記報知抽選に当選したとき、前記特別遊技状態へ移行した後、予め定められた報知期間に渡って前記報知手段を作動させる報知制御手段と、
    前記特別遊技状態が発生中である旨を表す特別遊技状態信号を外部に出力する信号出力手段と、を備えたスロットマシンを管理対象とする遊技情報管理装置において、
    前記スロットマシンが出力する前記特別遊技状態信号を受信する信号受信手段と、
    前記スロットマシンから前記特別遊技状態信号を受信しているとき、当該スロットマシンにおいて発生中の遊技状態を前記特別遊技状態と特定する遊技状態特定手段と、
    前記特別遊技状態と特定された前記スロットマシンについて、前記特別遊技状態の発生期間である特別遊技期間の長さを測定する特別遊技期間測定手段と、
    前記スロットマシンにおいて前記報知期間として設定される可能性がある候補期間を記憶する候補期間記憶手段と、
    前記特別遊技期間について、前記報知手段が作動した報知期間、及び前記報知手段が作動しなかった非報知期間の区別を推定する報知期間推定手段と、
    前記報知期間推定手段による推定結果を出力する出力手段と、を備え、
    前記報知期間推定手段は、前記候補期間記憶手段が記憶する前記候補期間のうち最短の候補期間よりも前記特別遊技期間が長い第1の場合については、前記特別遊技期間と同時にスタートする遊技期間であって、前記特別遊技期間より短く最も近い候補期間に渡って継続する遊技期間を前記報知期間と推定し、前記特別遊技期間の残りの遊技期間を前記非報知期間と推定する一方、
    前記候補期間記憶手段が記憶する最短の候補期間よりも前記特別遊技期間が短いか、あるいは同じ長さである第2の場合については、前記特別遊技期間の全期間を前記非報知期間と推定することを特徴とする遊技情報管理装置。
  2. 前記スロットマシンが備える信号出力手段は、ゲームの進行を表す遊技信号を出力するように構成され、
    前記信号受信手段は、前記信号出力手段から出力された遊技信号を受信し、
    前記特別遊技期間測定手段は、前記特別遊技期間における前記遊技信号の受信回数を計数することにより、当該スロットマシンにおける前記特別遊技期間の長さを測定することを特徴とする請求項1に記載の遊技情報管理装置。
  3. 前記報知期間は、予め定められた報知ゲーム数の実行期間であって、前記候補期間記憶手段は、前記スロットマシンにおいて前記報知ゲーム数として設定される可能性がある候補ゲーム数を前記候補期間として記憶し、
    前記特別遊技期間測定手段は、前記スロットマシンがゲームを実行する毎に前記遊技信号として外部出力する信号の受信回数を計数して前記特別遊技期間に実行された特別遊技ゲーム数を計数することにより、当該特別遊技期間の長さを測定することを特徴とする請求項2に記載の遊技情報管理装置。
  4. 前記スロットマシンにおいて前記報知ゲーム数として設定される可能性がある候補ゲーム数は、所定の最小ゲーム数を初項とし、所定の周期ゲーム数を公差とした等差数列を形成しており、
    前記候補期間記憶手段は、前記最小ゲーム数及び前記周期ゲーム数を記憶することで、前記等差数列を構成する前記候補ゲーム数を間接的に記憶し、
    前記報知期間推定手段は、前記第1の場合には、前記特別遊技ゲーム数から前記最小ゲーム数を差し引いたゲーム数を前記周期ゲーム数により除算したときの余りゲーム数を算出すると共に、当該余りゲーム数を前記特別遊技ゲーム数から差し引いて推定報知ゲーム数を算出したうえで、
    前記特別遊技期間の最初のゲームから前記推定報知ゲーム数に渡る遊技期間を前記報知期間と推定すると共に、当該報知期間の次のゲームから前記余りゲーム数に渡る遊技期間を前記非報知期間と推定することを特徴とする請求項3に記載の遊技情報管理装置。
  5. 前記周期ゲーム数及び前記最小ゲーム数を入力するための入力手段を備えたことを特徴とする請求項4に記載の遊技情報管理装置。
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