JP2011526139A - 多重モード共振フィルタ - Google Patents

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Abstract

本発明は、多重モード共振フィルタにおいて、空洞を有するハウジングと、上記ハウジングの空洞に収容される誘電体共振素子と、上記誘電体共振器の中心点を基準にして互いに独立的に直交する第1軸、第2軸、及び第3軸のうち、1つの軸上に存在する一地点と他の1つの軸上に存在する一地点とを連結する複数の転送ラインを含む。

Description

本発明は、共振器に関し、より詳しくは、多数の共振モードの共振周波数を出力する多重モード共振器、及びこれを用いた多重モード共振フィルタに関する。
一般に、誘電体共振器(DR:Dielectric Resonator)を用いた高周波フィルタ(DRフィルタ)、キャビティー(cavity)フィルタ、ウェーブガイド(wave guide)フィルタなどは、通常、高周波、特に超高周波を共振するための導電体容器の構造を有する。一般的なコイルとコンデンサによる共振回路は輻射損失が大きくて、超高周波に対しては不向きである。このため、RFフィルタは多数の共振器で構成されるが、このような共振器は等価回路的にインダクタ(L)とキャパシタ(C)との組合せにより特定の周波数で共振する回路素子であって、各共振器は導体で囲まれた金属性の円筒または直六面体などの空洞(cavity)の内部で誘電体共振素子(DR:Dielectric Resonance element)または金属の共振棒で構成されて、該当収容空間(セル)に固有周波数の電磁場のみ存在するようにすることで、超高周波の共振を可能にする構造を有する。
図1は、従来の8ポール型帯域通過フィルタを示す図である。
図1を参照すれば、従来の帯域通過フィルタは六面体の金属の内部に所定の間隔で区画された8個の空洞を有するハウジング11を具備し、各々の空洞には8個の高いQ値を有する誘電体共振素子13を支持部材を使用して固定させた構造となっている。また、ハウジング11の一側面に取り付けられた入出力コネクタ17と、ハウジング11の開放面を遮蔽する蓋12が備えられている。ここで、ハウジング11の各空洞は各々の誘電体共振素子13の間のカップリング量を調整するために、所定のサイズのウィンドウが形成された仕切りにより区画されており、ハウジング11の内面は電気的な性能を安定化し、導電性を最大にするために銀メッキ処理された構造となっている。また、仕切りのウィンドウは空洞の底面から垂直に所定の間隔だけ切断された構造となっており、このウィンドウのサイズによって各空洞に取り付けられた誘電体共振素子13の間のカップリング量を調整して不要波の発生を抑制するようにしている。また、ウィンドウ毎に上記ハウジング11を貫通してウィンドウ内に挿入可能なカップリングネジ15をさらに具備することによって、カップリング量の微細調整が可能である。
そして、ハウジング11の各空洞に取り付けられた誘電体共振素子13は、底面から直立するように備えられた支持部材により支持され、誘電体共振素子13の上面には周波数を調節するためのチューニングネジ14が備えられている。これと共に、ハウジング11の側面には入力及び出力コネクタ17が備えられており、これらは各々入力側及び出力側給電ライン16と接続されている。入力側給電ラインは入力コネクタから入ってくる信号を最初の誘電体共振素子に伝達する役目をし、出力側給電ラインは最後の誘電体共振素子からの信号を出力コネクタに伝達する役目をする。
ところが、従来の帯域通過フィルタ(または、帯域阻止(band rejection)フィルタ)を見ると、多数個のポールを有するフィルタを構成するために多数個の空洞と各誘電体共振素子13間を結合(coupling)するための結合手段が必須的に求められる。即ち、従来のフィルタは1つの誘電体共振素子13が1つの共振モードのみを用いるので、多数個のポールを有する多重モード帯域通過フィルタを構成するためには、多数個の空洞と多数個の誘電体共振素子13とが必要であり、各々の誘電体共振素子13の間の結合のための結合手段がさらに必要であった。これは、フィルタの内部に空洞と結合手段とを収容するための十分に広い空間が必要であることを意味し、フィルタの小型化及び軽量化のためには構造的な改善が必然的に求められてきた。したがって、フィルタの小型化及び軽量化のためには、根本的に空洞及び誘電体共振素子の数を減らすことが求められる。上記空洞及び誘電体共振素子の数が多くなれば、フィルタの大型化、重量化、及び製造コストの上昇をもたらすようになる問題点がある。
また、従来にも国際特許公開WO2005/069425号及び日本特許公開公報第2001−60804号に開示されたように、1つの共振素子を用いて多重モードを具現するための試みがあった。しかしながら、上記の公開された技術では誘電体共振素子が複雑な多角形状からなっているため、上記共振素子を製作する工程も複雑化することになり、これによって、製造コストが増加する問題がある。このような問題点によって上記公開された技術のように複雑な多角形状を有する共振素子及びこれを用いた共振フィルタを実際の製品で具現化した例は、まだ見当たらない。
国際特許公開公報 WO2005/069425号 日本特許公開公報 第2001−60804号
本発明の目的は、複数個の同一モード共振周波数を互いに良好に連結できる多重モード共振フィルタを提供することにある。
本発明の他の目的は、小型化した多重モード共振フィルタを提供することにある。
本発明の更なる他の目的は、軽量化した多重モード共振フィルタを提供することにある。
本発明の更なる他の目的は、製造コストを低減できる多重モード共振フィルタを提供することにある。
本発明の一態様によれば、本発明の多重モード共振フィルタは、内部に空洞を有するハウジングと、上記ハウジングの内部に収容され、複数の共振モードを各々異なる方向に形成する誘電体共振素子と、上記複数の共振モードのうち、第1共振モードが形成される第1方向に対応して配置される第1転送ラインと、上記複数の共振モードのうち、上記第1共振モードと異なる第2共振モードが形成される第2方向に対応して配置される第2転送ラインと、上記複数の共振モードのうち、上記第1及び第2共振モードと異なる第3共振モードが形成される第3方向に対応して配置される第3転送ラインと、を含み、上記第1、第2、及び第3転送ラインは、直接連結するか、またはカップリングすることによって、上記第1、第2、及び第3共振モードを互いに結合させることを特徴とする。
また、本発明の多重モード共振フィルタは、上記ハウジングに固定されて入力信号が入力される入力コネクタと、上記ハウジングに固定されて出力信号が出力される出力コネクタと、を含み、上記第1及び第2転送ラインは上記入力コネクタに連結され、上記第3転送ラインは上記出力コネクタに直接連結されることを特徴とする。
また、本発明の多重モード共振フィルタは、上記ハウジングに固定されて入力信号が入力される入力コネクタと、上記ハウジングに固定されて出力信号が出力される出力コネクタと、補助転送ラインと、を含み、上記第1及び第2転送ラインは上記入力コネクタに連結され、上記第3転送ラインは上記出力コネクタに連結され、上記補助転送ラインは上記入力コネクタ及び上記出力コネクタのうち、いずれか1つに連結されることを特徴とする。
また、本発明の多重モード共振フィルタは、上記第1共振モードは上記第2共振モードと直交し、上記第3共振モードは上記第1及び第2共振モードと直交することを特徴とする。
また、本発明の多重モード共振フィルタは、上記複数の共振モードは互いに異なる方向に形成される実質的に同一な共振モードであることを特徴とする。
また、本発明の多重モード共振フィルタは、上記複数の共振モードはTE01δモードであることを特徴とする。
また、本発明の多重モード共振フィルタは、上記誘電体共振素子は、実質的に、球、円柱、または直六面体形状であることを特徴とする。
また、本発明の多重モード共振フィルタは、上記ハウジングの内周面及び外周面のうちの少なくとも1つは、実質的に、球、円柱、または直六面体形状であることを特徴とする。
また、本発明の多重モード共振フィルタは、上記第1、第2、及び第3転送ラインは、バー形状、棒形状、または板形状であることを特徴とする。
また、本発明の多重モード共振フィルタは、上記第1、第2、及び第3転送ラインは、上記ハウジングの内周面と上記誘電体共振素子の外周面との間に配置されることを特徴とする。
また、本発明の多重モード共振フィルタは、上記第1、第2、及び第3転送ラインのうちの少なくとも一部の形状は、上記誘電体共振素子または上記ハウジングの形状に対応する形状を有することを特徴とする。
また、本発明の多重モード共振フィルタは、一端が上記誘電体共振素子の下部面に連結され、他端が上記ハウジングの内周面に連結されることによって、上記誘電体共振素子が上記ハウジングの内部の中心に位置するように上記ハウジングを支持する支持部を含むことを特徴とする。
また、本発明の多重モード共振フィルタは、上記ハウジングに固定されて入力信号が入力され、上記第1転送ラインと直接連結するか、またはカップリングする入力コネクタと、上記ハウジングに固定され、上記結合された複数の共振モードに従って上記入力信号がカップリングされて出力される出力コネクタと、を含むことを特徴とする。
また、本発明の多重モード共振フィルタは、上記誘電体共振素子の中心を基準にして互いに直交するx軸、y軸、及びz軸上において、上記第1転送ラインの第一端は+x軸上に位置し、上記第1転送ラインの第二端は+z軸上に位置し、上記第2転送ラインの第一端は+z軸上で上記第1転送ラインの第二端と連結され、上記第2転送ラインの第二端は+y軸上に位置し、上記第3転送ラインの第一端は+x軸上で上記第1転送ラインの第一端と連結され、上記第3転送ラインの第二端は+y軸上で上記第2転送ラインの第二端と連結されることを特徴とする。
また、本発明の多重モード共振フィルタは、上記誘電体共振素子の中心を基準にして互いに直交するx軸、y軸、及びz軸上において、上記第1転送ラインの第一端は+x軸上に位置し、上記第1転送ラインの第二端は+z軸上に位置し、上記第2転送ラインの第一端は+z軸上で上記第1転送ラインの第二端と連結され、上記第2転送ラインの第二端は+y軸上に位置し、上記第3転送ラインの第一端は+y軸上で上記第2転送ラインの第二端と連結され、上記第3転送ラインの第二端は−x軸上の一地点に位置することを特徴とする。
また、本発明の多重モード共振フィルタは、上記誘電体共振素子の中心を基準にして互いに直交するx軸、y軸、及びz軸上において、上記第1転送ラインの第一端は+x軸上に位置し、上記第1転送ラインの第二端は+z軸上に位置し、上記第2転送ラインの第一端は+z軸上で上記第1転送ラインの第二端と連結され、上記第2転送ラインの第二端は+y軸上に位置し、上記第3転送ラインの第一端は+y軸上で上記第2転送ラインの第二端と連結され、上記第3転送ラインの第二端は−x軸方向に延びて形成され、上記第1転送ラインの第一端と連結され、−y軸方向に延びて形成される第4転送ライン、及び上記第4転送ラインの第一端に連結される金属材料からなる開放構造物をさらに含むことを特徴とする。
また、本発明の多重モード共振フィルタは、上記第1転送ラインは第1サブ転送ラインと第2サブ転送ラインとを含み、上記第1サブ転送ラインの一部分と上記第2サブ転送ラインの一部分とは互いにオーバーラップ(overlap)して配置され、上記第2転送ラインは第3サブ転送ラインと第4サブ転送ラインとを含み、上記第3サブ転送ラインの一部分と上記第4サブ転送ラインの一部分とは互いにオーバーラップ(overlap)して配置されることを特徴とする。
また、本発明の多重モード共振フィルタは、上記誘電体共振素子の中心を基準にして互いに直交するx軸、y軸、及びz軸上において、上記第1転送ラインは第1−1転送ラインと第1−2転送ラインとを含み、上記第1−1転送ラインの第一端は+x軸上の一地点に連結され、上記第1−1転送ラインの第二端は上記ハウジングの下部の内面に接地され、上記第1−2転送ラインの第一端は+z軸上の一地点に連結され、上記1−2転送ラインの第二端は上記ハウジングの上部の内面に接地され、上記第2転送ラインは第2−1転送ラインと第2−2転送ラインとを含み、上記第2−1転送ラインの第一端は+y軸上の一地点に連結され、上記第2−1転送ラインの第二端は上記ハウジングの下部の内面に接地され、上記第2−2転送ラインの第一端は+軸上で上記第1−1転送ラインの第一端と連結され、上記第2−2転送ラインの第二端は上記ハウジングの上部の内面に接地され、上記第3転送ラインは第1補助転送ラインと第2補助転送ラインとを含み、上記第1補助転送ラインの第一端は+x軸上で上記第1−1転送ラインの第一端と連結され、上記第1補助転送ラインの第二端は−y軸方向に延長され、上記第2補助転送ラインの第一端は+y軸上で上記第2−1転送ラインの第一端と連結され、上記第2補助転送ラインの第二端は−x軸方向に延びることを特徴とする。
また、本発明の多重モード共振フィルタは、第一端が+y軸上で上記第2−1転送ラインの第一端と連結され、その第二端は上記ハウジングの上部に向けて延びる第3補助ラインをさらに含むことを特徴とする。
また、本発明の多重モード共振フィルタは、上記ハウジングは実質的に直六面体形状であり、上記誘電体共振素子は実質的に円柱形状であることを特徴とする。
また、本発明の多重モード共振フィルタは、上記誘電体共振素子の中心を基準にして互いに直交するx軸、y軸、及びz軸上において、上記第1転送ラインの第一端は+x軸上に位置し、上記第1転送ラインの第二端は+z軸方向に延長され、上記第2転送ラインの第2−1転送ラインと第2−2転送ラインとを含み、上記第2−1転送ラインの第一端は+y軸上に位置し、上記第2−1転送ラインの第二端は+z軸方向に延長され、上記第2−2転送ラインの第一端は−y軸上に位置し、上記第2−2転送ラインの第二端は+z軸方向に延長され、上記第3転送ラインの第3−1転送ラインと第3−2転送ラインとを含み、上記第3−1転送ラインの第一端は+y軸上で上記第2−1転送ラインの第一端と連結され、上記第3−1転送ラインの第二端は−x軸上に位置し、上記第3−2転送ラインの第一端は−x軸上で上記第2−2転送ラインの第一端と連結され、上記第3−2転送ラインの第二端は+x軸上で上記第1転送ラインの第一端と連結されることを特徴とする。
また、本発明の多重モード共振フィルタは、上記第1転送ラインの第二端は+z軸上に位置することを特徴とする。
また、本発明の多重モード共振フィルタは、上記ハウジングの一側に固定されて入力信号が入力される入力コネクタと、上記ハウジングの他側に固定されて出力信号が出力される出力コネクタと、を含み、上記第1転送ラインは第1−1転送ラインと第1−2転送ラインとを含み、上記第1−1転送ラインの第一端は上記入力コネクタに連結され、上記第1−1転送ラインの第二端は+z軸方向に延長され、上記第3−1転送ラインの第二端は上記出力コネクタに連結されることを特徴とする。
また、本発明の多重モード共振フィルタは、上記ハウジングに固定されて入力信号が入力される入力コネクタと、上記ハウジングに固定されて出力信号が出力される出力コネクタと、を含み、上記第1転送ラインは第1−1転送ラインと第1−2転送ラインとを含み、上記第1−1転送ラインの第一端は上記入力コネクタに連結され、上記第1−1転送ラインの第二端は+z軸方向に延長され、上記第2−1転送ラインの第一端は上記出力コネクタに連結されることを特徴とする。
また、本発明の多重モード共振フィルタは、上記誘電体共振素子の中心を基準にして互いに直交するx軸、y軸、及びz軸上において、上記第1転送ラインの第一端は+x軸上に位置し、上記第1転送ラインの第二端は+z軸上に位置し、上記第2転送ラインの第一端は+z軸上で上記第1転送ラインの第二端と連結され、上記第2転送ラインの第二端は+y軸上に位置し、上記第3転送ラインの第一端は+y軸上で上記第2転送ラインの第二端と連結され、上記第3転送ラインの第二端は−x軸上に位置し、+x軸上で上記第1転送ラインの第一端と連結される入力コネクタ及びx軸上で上記第3転送ラインの第二端と連結される出力コネクタをさらに含むことを特徴とする。
また、本発明の多重モード共振フィルタは、上記誘電体共振素子の中心を基準にして互いに直交するx軸、y軸、及びz軸上において、上記第2転送ラインの第一端は+z軸上に位置し、上記第2転送ラインの第二端は+y軸上に位置し、上記第3転送ラインの第一端は+y軸上で上記第2転送ラインの第二端と連結され、上記第3転送ラインの第二端は−x軸上に上記ハウジングの内面に接地され、上記第1転送ラインの第一端は+x軸上に位置し、上記第1転送ラインの第二端は+z軸と予め設定された間隔だけ捩れて延びて上記第2転送ラインと連結され、+x軸上で上記第1転送ラインの第一端と連結される入力コネクタと、+y軸上で上記第2転送ラインの第二端と連結される出力コネクタ、及び+y軸上で上記第2転送ラインの第二端と連結され、+x軸方向に延びて形成される補助ラインをさらに含むことを特徴とする。
また、本発明の多重モード共振フィルタは、上記誘電体共振素子の中心を基準にして互いに直交するx軸、y軸、及びz軸上において、上記第1転送ラインの第一端は+x軸上に位置し、上記第1転送ラインの第二端は+z軸上に位置し、上記第3転送ラインの第一端は+y軸上に位置し、上記第3転送ラインの第二端は−x軸上で上記ハウジングの内面に接地され、上記第2転送ラインの第一端は+y軸上で上記第3転送ラインの第一端と連結され、上記第2転送ラインの第二端は+z軸と予め設定された間隔だけ捩れて延びて上記第1転送ラインと連結され、+x軸上での上記第1転送ラインの第一端と連結される入力コネクタと、+y軸上で上記第2転送ラインの第二端と連結される出力コネクタ、及び+y軸上で上記第2転送ラインの第二端と連結され、+x軸方向に延びて形成される補助ラインをさらに含むことを特徴とする。
また、本発明の多重モード共振フィルタは、上記誘電体共振素子の中心を基準にして互いに直交するx軸、y軸、及びz軸上において、上記第1転送ラインは第1−1転送ライン及び第1−2転送ラインを含み、上記第1−1転送ラインの第一端は+x軸上で入力プローブと連結され、上記第1−1転送ラインの第二端は+z軸方向に延長され、上記第1−2転送ラインの第一端は−x軸上で出力プローブと連結され、上記第1−2転送ラインの第二端は+z軸方向に延長され、上記第2転送ラインの第一端は+y軸上に位置し、上記第2転送ラインの第二端は+z軸方向に延長され、上記第3転送ラインは第3−1転送ライン及び第3−2転送ラインを含み、上記第3−1転送ラインの第一端は+x軸上で上記入力プローブと連結され、上記第3−1転送ラインの第二端は+y軸上に位置し、上記第3−2転送ラインの第一端は+y軸上で上記第3−1転送ラインの第二端と連結され、上記第3−2転送ラインの第二端は−x軸上で上記出力プローブに連結されることを特徴とする。
また、本発明の多重モード共振フィルタは、第1、第2、及び第3転送ラインのうちの少なくとも1つは、上記ハウジングの内面から突出して上記ハウジングと1つの胴体で形成されることを特徴とする。
また、本発明の多重モード共振フィルタは、多重モード共振フィルタであって、空洞を有するハウジングと、上記ハウジングの空洞に収容される誘電体共振素子と、上記誘電体共振器の中心点を基準にして互いに独立的に直交する第1軸、第2軸、及び第3軸のうち、1つの軸上に存在する一地点と他の軸上に存在する一地点とを連結する複数の転送ラインを含むことを特徴とする。
また、本発明の多重モード共振フィルタは、上記ハウジングに固定されて入力信号が入力される入力コネクタと、上記ハウジングに固定されて出力信号が出力される出力コネクタと、を含み、上記入力コネクタには複数の転送ラインが連結され、上記出力コネクタには少なくとも1つの転送ラインが連結されることを特徴とする。
前述したように、本発明に係る多重モード共振フィルタは、1つの共振器に同一モードの共振周波数を多数個提供できる利点がある。
これによって、フィルタの小型化、軽量化、及び製造コストを低減できる利点がある。
また、本発明によれば、簡単な構造の誘電体共振素子を用いながらも、転送ライン同士間の連結関係を通じて多数のモードを結合させることができ、ノッチ(notch)の位置及び個数を容易に調整できるようになることで、添付の特性グラフに示されるように、フィルタ、デュプレクサ(duplexer)などに利用できる優れた特性を有していることが分かる。
従来の8ポール(pole)型帯域通過(bandpass)フィルタの斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る帯域通過フィルタに該当する多重モード共振フィルタの斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る帯域通過フィルタに該当する多重モード共振フィルタの斜視図である。 本発明に係る誘電体共振器により形成される共振モードを示す図である。 図2及び図3において、第3転送ラインの他の連結状態を示す図である。 図2及び図3のフィルタリング特性グラフである。 本発明の第2実施形態に係る帯域阻止フィルタに該当する多重モード共振フィルタの斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る帯域阻止フィルタに該当する多重モード共振フィルタの斜視図である。 図7及び図8のフィルタリング特性の一例を示す図である。 本発明に係る多重モード共振フィルタに適用可能な誘電体共振素子構造の一例を示す斜視図である。 本発明に係る多重モード共振フィルタに適用可能な誘電体共振素子構造の他の例を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す斜視図である。 本発明の第5実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す斜視図である。 本発明の第5実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す平面図である。 図16及び図17のフィルタリング特性の一例を示す図である。 本発明の第6実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す斜視図である。 本発明の第6実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す平面図である。 図19及び図20のフィルタリング特性の一例を示す図である。 本発明の第7実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す斜視図である。 図22のフィルタリング特性の一例を示す図である。 本発明の第8実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す斜視図である。 図24のフィルタリング特性の一例を示す図である。 本発明の第9実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す斜視図である。 本発明の第9実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す平面図である。 本発明の第10実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す斜視図である。 本発明の第10実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す平面図である。 図28及び図29のフィルタリング特性の一例を示す図である。 本発明の第11実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す斜視図である。 本発明の第11実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す平面図である。 図31及び図32のフィルタリング特性の一例を示す図である。 本発明の第12実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す斜視図である。 本発明の第12実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す平面図である。 図34及び図35のフィルタリング特性の一例を示す図である。 本発明の第13実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す斜視図である。 本発明の第13実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す平面図である。 図37及び図38のフィルタリング特性の一例を示す図である。 本発明の第14実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す斜視図である。 本発明の第14実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す平面図である。 図40及び図41のフィルタリング特性の一例を示す図である。 本発明の第15実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す斜視図である。 図43のフィルタリング特性の一例を示す図である。 本発明の第16実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す斜視図である。 図45のフィルタリング特性の一例を示す図である。 本発明の第17実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す斜視図である。 本発明の第17実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す平面図である。 図47及び図48のフィルタリング特性の一例を示す図である。 本発明の第18実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す斜視図である。 図50の平面図である。 図50の側面図である。 図50乃至図52のフィルタリング特性の一例を示す図である。
以下、本発明に係る好ましい実施形態を添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の説明で開示される具体例は、本発明の包括的な理解を助けるために提供されるものであり、このような具体例に対して、この技術分野で通常の知識を有する者であれば本発明の技術的思想の範囲内で容易に所定の変形や変更をすることができることは自明である。
本発明は、多数の共振モードを提供する多重モード共振器及び多重モード共振フィルタを提案する。従来、3個の共振モードを提供するためには、3個の空洞と、各空洞に1つずつの誘電体共振素子を具備することが一般的であった。
しかしながら、本発明に係る多重モード共振器及び多重モード共振フィルタは、単に1つの空洞と、この1つの空洞に1つの誘電体共振素子だけで3個の共振モードを提供することが可能である。ここで、上記共振モードの数として挙げた3個という数は、一例として提示した個数にすぎない。本発明は少なくとも2以上の共振モードを提供する多重モード共振フィルタに適用可能である。また、本発明では複数のTE01δモード(例えば、3個のTE01δモード)、または複数のTM01δモードを結合する多重モード共振器を提供する。
以下の説明において、転送ライン、入/出力プローブ、接地部材、及びハウジングのような金属材料からなる構成要素の間の‘連結(connection)’という表現は、各構成要素の間で互いに接触した直接的な連結(direct connection)だけでなく、各構成要素が所定の間隔を置いて空間的に離れて配置されていても、電磁場的な結合によって相互に電力を伝達できる位置に存在するときに生じる、いわゆるカップリングによる結合状態も含む。したがって、‘直接連結する’または‘カップリングされる’のように、特段に区別して記載しなければ、‘連結’という表現は‘直接連結’される場合だけでなく、‘カップリング’される場合も含んでいる。
図2は本発明の第1実施形態に係る多重モード共振フィルタの斜視図であり、図3は帯域通過フィルタ(BPF:Band Pass Filter)の具現化された構造を示すために、図2に示されたハウジングを一部取り除いた形で描いたものである。
図2及び3を参照すると、本発明の第1実施形態に係る多重モード共振フィルタ20は、その内部に空気層が形成された球形または球形と類似な形状の空洞を有するハウジング200を具備する。即ち、ハウジング200の内周面は実質的に球形である。ハウジング200は、アルミニウム、マグネシウム、または銀メッキされたプラスチックの構造物等の金属性材料で形成することができる。また、ハウジング200の内部は、隔壁のような構造物によって複数の独立した空間に区分されることがなく、単一の空洞である。
ハウジング200の外周面も球形または球形と類似な形状を有している。即ち、ハウジング200の外周面は実質的に球形である。また、多重モード共振フィルタ20は、ハウジング200内部の空洞の中心近傍に収容される誘電体共振素子211を具備するが、この誘電体共振素子211も球形または球形と類似な形状を有するように設計されている。なお、誘電体共振素子211は、電子セラミックのように20〜90の比誘電率(ε)を有する多様な材質の誘電体で形成できる。
さらに、誘電体共振素子211は、Al、テフロン、及びエンジニアリングプラスチックのような材質の支持部材213により支持されている。支持部材213の比誘電率は2〜15であって、誘電体共振素子211の誘電率に比べて相対的に低い誘電率を有するようにすることで、フィルタ20のQ値(Quality factor)が低下することを防止している。上記支持部材213は円柱形状であって、その一端(例えば、円柱の上面)が誘電体共振素子211の下部面に連結され、他端(例えば、円柱の底面)がハウジング200の内周面に連結されることによって、誘電体共振素子211がハウジング200内部の空洞の中心に位置するように誘電体共振素子211を支持する。支持部材213の支持面(例えば円柱の上面)の直径は誘電体共振素子211の直径よりは小さいが、誘電体共振素子211を支持するには充分なサイズを有する様に形成されている。
また、多重モード共振フィルタ20には上記誘電体共振素子211の中心点を基準とする互いに独立した直交軸である第1軸、第2軸、及び第3軸(例えば、x軸、y軸、z軸)のうち、予め選択された一軸(例えば、x軸)上に存在するある1つの地点と、他のいずれかの一軸(例えば、z軸)に存在するある1つの地点とを連結する少なくとも一つの転送ライン(例えば、図2及び図3に図示された第1転送ライン207並びに第2転送ライン208)が設けられている。この際、上記少なくとも一つの転送ラインは、誘電体共振素子211とハウジング200の内周面との間にある空洞において、他の転送ラインから適当な距離を置いて配置されている。即ち、上記少なくとも一つの転送ラインは、上記誘電体共振素子211及びハウジング200のそれぞれから離して配置されている。
図2及び図3の例では、上記x軸上のある一地点とz軸上のある一地点とを連結する第1転送ライン207だけでなく、z軸上のある一地点とy軸上のある一地点とを連結する第2転送ライン208、及びy軸上のある一地点とx軸上のある一地点とを連結する第3転送ライン209が図示されている。
上記第1、第2、及び第3転送ライン207、208、209は、図示したように、バー(bar)形状の金属で形成できるが、これに限定されるものではなく、ロッド(rod)形状または板形状の金属で形成してもよい。併せて、上記第1、第2、及び第3転送ライン207、208、209は、誘電体共振素子211の外周面形状またはハウジング200の内周面形状に対応する曲線形状や、直線形状で形成することができる。
図4は、本発明に係る誘電体共振素子により形成される共振モードの例を示す図である。
図4に示す様に、実質的な球形を有する誘電体共振素子211は、互いに直交する実質的に同一な共振モードを3個形成することが知られている。また、誘電体共振素子211が円柱または直六面体形状を有する場合は勿論であるが、形状の一部が円柱または直六面体形状から切欠されていたとしても、実質的に円柱または直六面体形状を有する場合には、図4のように互いに直交する複数の同一な共振モードが形成されるということが知られている。
例えば、図4に示すように、上記3個の共振モードは全てTE01δモードであって、これらのモードは、それぞれx軸に垂直な平面(y−z平面)にドミナント(dominant)共振が形成されるTE01δモードと、y軸に垂直な平面(z−x平面)にドミナント共振が形成されるTE01δモードと、z軸に垂直な平面(x−y平面)にドミナント共振が形成されるTE01δモードとに区分することができる。また、上記誘電体共振素子211により互いに直交する3個のTM01δモードを形成することもできる。これら3個のTM01δモードも、x軸に垂直な平面(y−z平面)にドミナント共振が形成されるTM01δモードと、y軸に垂直な平面(z−x平面)にドミナント共振が形成されるTM01δモードと、z軸に垂直な平面(x−y平面)にドミナント共振が形成されるTM01δモードとに区分することができる。この例においては、TM01δモード、TM01δモード、及びTM01δモードの各方向は、図4に示す上記したTE01δモード、TE01δモード、及びTE01δモードの各方向と実質的に一致する。
上記第1転送ライン207は、y軸方向に垂直な平面にドミナント共振が形成される第1共振モード(例えば、TE01δモード)の方向に沿って配置されることで、第1共振モード(例えば、TE01δモード)の磁界(または、電界)とカップリングされる。また、第1転送ライン207は、上記x軸方向に垂直な平面にドミナント共振が形成される第2共振モード(例えば、TE01δモード)の磁界(または、電界)と、z軸方向に垂直な平面にドミナント共振が形成される第3共振モード(例えば、TE01δモード)の磁界(または、電界)とを互いにカップリングするために設置される。
同様に、第2転送ライン208はx軸方向に垂直な平面にドミナント共振が形成される第2共振モード(例えば、TE01δモード)の方向に沿って配置されることによって、第2共振モード(例えば、TE01δモード)とカップリングされる。また、第2転送ライン208は、上記z軸方向に垂直な平面にドミナント共振が形成される第3共振モード(例えば、TE01δモード)の磁界(または、電界)と、y軸方向に垂直な平面にドミナント共振が形成される第1共振モード(例えば、TE01δモード)の磁界(または、電界)とを互いにカップリングするために設置される。
第3転送ライン209は、z軸方向に垂直な平面にドミナント共振が形成される第3共振モード(例えば、TE01δモード)の方向に沿って配列されることによって、第3共振モード(例えば、TE01δモード)とカップリングされる。また、第3転送ライン209は、第1共振モードの磁界(または、電界)を第3共振モードの磁界(または、電界)とカップリングすることでノッチ(notch)特性を有するように構成される。
上記第1乃至第3転送ライン207、208、209の間の連結関係を図2及び図3に従って説明すれば、次の通りである。第1転送ライン207の第一端はx軸上に位置し、第二端はz軸上に位置する。第2転送ライン208の第一端はz軸上で第1転送ライン207の第二端と連結され、上記第2転送ライン208の第二端はy軸上に位置する。また、第3転送ライン209の第一端はx軸上で第1転送ライン207の第一端と連結され、第3転送ライン209の第二端はy軸上で第2転送ライン208の第二端と連結される。
このように、本発明によれば、上記第1転送ライン207及び第2転送ライン208を用いて直交する3個の共振モードを容易に互いに結合できる利点がある。即ち、本発明によれば、実質的な球形のように単純な形状の誘電体共振素子211を利用しながらも、簡単な構造の第1転送ライン207と第2転送ライン208を互いに連結することによって、上記誘電体共振素子211により形成される多数の共振モードを容易に結合できる利点がある。また、前述したように、第3転送ライン209を用いてノッチ特性を提供することができ、上記ノッチ(notch)の位置を容易に調整することができるため、希望するフィルタ特性を容易に具現化できる。以下に上記ノッチの個数及び位置を調整する方法についてより詳細に説明する。
なお、第3転送ライン209は、フィルタの具現化の仕方によっては省略することができる。ハウジング200において、x軸方向の上記第1転送ライン207の終端と対向する部分には入力コネクタ201が設置され、y軸方向の上記第2転送ライン208の終端と対向する部分には出力コネクタ203が設置されている。
具体的には、上記ハウジング200上で、第1転送ライン207の第二端と第3転送ライン209の第一端とが連結される第1接点に対応する位置(例えば、上記ハウジング200上で上記第1接点に最も近い位置)に入力コネクタ201が設置される。この例においては、入力コネクタ201はハウジング200の外部に位置して信号入力装置と着脱可能に結合される連結部201−1と、入力コネクタ201をハウジング200の外周面に固定する四角形の固定プレート201−2と、上記連結部201−1の内部に配置されて入力信号をハウジング200の内部に伝達する中心ピン201−3と、を含む。例えば、図2及び図3を参照すれば、入力コネクタ201の連結部201−1と中心ピン201−3は、誘電体共振素子211の中心からx軸上に沿って延長した仮想線上に配置されている。この際、ハウジング200の外周面で入力コネクタ201が固定される部分は、平らに切削加工することで、上記固定プレート201−2を安定的に取り付けることができる。
ハウジング200上で、第2転送ライン208の第二端と第3転送ライン209の第二端とが連結される第2接点に対応する位置(例えば、ハウジング200上の、第2接点に最も近い位置)には出力コネクタ203が設置される。この出力コネクタ203は、ハウジング200の外部に位置して信号出力装置と着脱可能に結合される連結部203−1と、出力コネクタ203をハウジング200に固定する四角形の固定プレート203−2と、連結部203−1の内部に配置されてフィルタ20から出力信号を受信する中心ピン203−3と、を含む。例えば、図2及び図3を参照すれば、出力コネクタ203の連結部203−1と中心ピン203−3は、誘電体共振素子211の中心を基点とするy軸上に配置されている。この際、ハウジング200上で出力コネクタ203が固定される部分は、平らに切削加工することで、上記固定プレート203−2を安定的に取り付けることが可能となる。
この例においては、入力コネクタ201の中心ピン201−3には入力プローブ221の一端が連結されており、入力信号をこの入力プローブ221に伝達する。また、入力プローブ221の他端はハウジング200の内部に配置されている。入力プローブ221は、上記第1転送ライン207と第3転送ライン209とは、空間的には離れた位置に置かれているが、カップリングにより第1転送ライン207と第3転送ライン209とに入力信号を提供することができる。また、出力コネクタ203の中心ピン203−3には出力プローブ223の一端が連結されている。この出力プローブ223の他端はハウジング200の内部に配置されている。出力プローブ223は、第2転送ライン208及び第3転送ライン209とは、空間的には離れた位置に置かれているが、カップリングによって第2転送ライン208及び第3転送ライン209から出力信号を受信することができる。また、上記入力コネクタ201及び出力コネクタ203は、x軸、y軸、z軸のいずれの軸上にも設置可能である。即ち、この入力コネクタ201及び出力コネクタ203は、上記x軸、y軸、或いはz軸のいずれかと交差するハウジング200上の位置に設置可能である。
上記入力コネクタ201は誘電体共振素子211の中心からx軸に沿って延長された仮想線上に位置し、このx軸の仮想線は入力コネクタ201の中心と合致している。また、上記出力コネクタ203は、誘電体共振素子211の中心からy軸に沿って延長された仮想線上に位置し、このy軸の仮想線は出力コネクタ203の中心と合致している。したがって、上記入力コネクタ201と出力コネクタ203とは、誘電体共振素子211の中心を基準にして90度の角度を有するように配置されている。
このような構造において、上記ハウジング200でx軸、y軸、z軸を基準にして各極(pole)及び各極の間には共振周波数のチューニング及び共振間カップリング値を調整するための第1乃至第3のチューニングプローブ(probe)215、217、219が設置されている。このようなチューニングプローブ215、217、219は、該当位置の共振周波数及びカップリング値を微細(fine)に調節する用途に使用されるものであるが、必要によって省略することもできる。例えば、第1プローブ215はx軸上に位置し、ハウジング200上にある入力コネクタ201とは反対側に設置されている。また、第3プローブ219はy軸上に位置し、ハウジング200上にある出力コネクタ203とは反対側に設置されている。そして、第2プローブ217はz軸上に位置し、ハウジング200の上段部に設置されている。この際、ハウジング200の外周面上でチューニングプローブ215、217、219が設置される部分は、平らに切削加工することで、上記チューニングプローブ215、217、219を安定的に取り付けることができる。
一方、上記入力及び出力コネクタ201、203側にもチューニングプローブ221、223を設置できる。このようなチューニングプローブ221、223は、上記入/出力コネクタ201、203の各中心ピン201−3、203−3に対してネジ結合構造を通じて突出または引込可能なピン形態で設計できる。この際、上記第1転送ライン207または第2転送ライン208とから僅かに離れるように設置される。上記チューニングプローブ221、223は、各々入力プローブ221及び出力プローブ223に区分できる。
したがって、上記入/出力コネクタ201、203に設置されたチューニングプローブ221、223は、給電のための機能と共に、上記誘電体共振素子211及び上記第1または第2転送ライン207、208との間のカップリング量及び共振周波数を調節する機能を有するようになる。
この際、上記各プローブ215、217、219、221、223と上記転送ライン207、208、209とは互いに離れている。
上記第1乃至第3転送ライン207、208、209の各々は、図示したように、曲線形状やアーチ(arch)形状で構成できるが、これら転送ライン207,208,29は、各軸の共振周波数を隣接した軸にカップリングさせる役目を有するため、その幅(w)と厚さ(t)を適切に調節して設計する。
このような第1乃至第3転送ライン207、208、209は、テフロンなどの材料からなる支持部材(図示せず)によりハウジング200の内壁の適正位置に固定される。図2及び図3の例では、第1乃至第3転送ライン207、208、209は、ハウジング200の内部の空洞に配置されているが、第1乃至第3転送ライン207、208、209の少なくとも一部がハウジング200の外部に位置するように構成することもできる。
第1乃至第3転送ライン207、208、209がハウジング200の外部に配置される場合には、ハウジング200を介して各々の転送ラインの両端をx軸、y軸、z軸の対応する各軸に連結するための連結用のピンや連結用の線材などの追加的な連結用部材が必要となる。また、第1乃至第3転送ライン207、208、209の一部をハウジング200の外部に配置する場合には、上記ハウジング200に上記第1乃至第3転送ライン207、208、209の一部分が貫通するための貫通ホールが形成される。
前述したような本発明の第1実施形態に係る多重モード共振フィルタ20は、単一の誘電体共振素子により多数の共振モード、一例として3個の同一な共振モードを提供できる。この共振モードはTE01δモード、TM01δモードである。一方、上記転送ラインの連結構造は変更できる。
例えば、上記第3転送ライン209の場合、x軸で上記入力コネクタ201の位置と対抗する極(図2及び図3におけるチューニングプローブ215の位置)に該当する‐x軸上の一地点とy軸上の一地点とを連結することも可能である。即ち、図5に参照番号209’と図示されたように、第3転送ラインは、+x軸と+y軸だけでなく、+y軸と−x軸の各座標軸を連結することもできる。この際、第2転送ライン208の第二端と第3転送ライン209’の第一端とは互いに連結され、第3転送ライン209’の第二端は共振素子211を挟んで第1転送ライン207の第二端と対抗する側、即ち−x軸上の一地点に配置される。
同様に、他の転送ラインの位置も様々な連結に対応して変更することができる。
但し、上記各転送ラインは初端部分と終端部分とを除いては互いに連結されていなければならない。即ち、図2及び図3に示すように、複数の転送ラインが配値される時、ある転送ラインの第一端は他の転送ラインの第一端または第二端と連結されることによって、上記複数の転送ラインは閉ループを形成することができる。また、図5に示すように、ある転送ラインの端部が他の転送ラインの端部と順次に連結されて、この連結された転送ライン207、208、209’の両端がオープンループとなるように形成することもできる。
また、本発明の第1実施形態に係る多重モード共振フィルタ20は、ハウジング200内に、誘電体共振素子211と球形または球形に近い空洞とを有することによって、x、y、z軸方向に同一な特性を有し、各々互いに直交(orthogonal)する3個の同一共振モード、一例として3個のTE01δまたはTM01δモードが生じるようになる。この際、本発明に係る構造の第1乃至第3転送ラインによりQ(Quality factor)値を落とすことなく、3個の同一共振モードを効率良く用いることができる。
一方、多重モード共振フィルタ製作時、TEモードやTMモード等の使用するモードの型かによって前述した転送ライン207、208、209の形態と連結状態、そして共振素子211の形態が変わる。
図6を参照すれば、本発明の第1実施形態に係る帯域通過フィルタには、通過帯域より高い帯域に追加的なノッチ特性が生じている。図6において、水平軸は周波数[GHz]を表し、垂直軸Y1は減衰損失を表す。また、図6で符号61は帯域通過フィルタの帯域通過特性を表し、符号62は反射特性を表す。図6に示すように、第1実施形態に係る帯域通過フィルタは約2.737〜2.742[GHz]の通過帯域を有し、通過帯域より低い周波数で1つのノッチ(n1)が形成され、通過帯域より高い周波数で2つのノッチ(n2、n3)が形成されている。また、3個のピーク(r1、r2、r3)を有する反射特性によって3個の共振モードが結合されていることが分かる。
図7は本発明の第2実施形態に係る多重モード共振フィルタの斜視図であり、図8は図7で示されるハウジングの一部を取り除いた状態を示す透過的な斜視図であって、帯域阻止フィルタ(BRF:Band Rejection Filter)を具現化するための構造が図示される。
図7及び図8を参照すれば、本発明の第2実施形態に係る多重モード共振フィルタ30は、上記図2及び図3に図示された第1実施形態の多重モード共振フィルタ20と類似するように、その内部に空気層が形成された球形または球形と類似な形態の空洞(cavity)を有する球形または球形と類似な外部形態を有するハウジング200と、ハウジング200の空洞に収容される球形または球形と類似な形態の誘電体共振素子211と、誘電体共振素子を支持する支持部材313と、x軸の一極に形成される入力コネクタ301及びz軸の一極に形成される出力コネクタ303、及び上記x、y、z軸を基準にして上記入/出力コネクタ301、303の設置位置を除外した部位の各極に設置される多数のチューニングプローブ315、317、319を具備する。
また、多重モード共振フィルタ30は、x軸とy軸上の各々の一地点を連結する第1転送ライン307及びy軸とz軸の各一地点を連結する第2転送ライン308を具備するが、本発明の第2実施形態に係る第1及び第2転送ライン307、308の構造は、上記図2及び図3に図示された第1実施形態の第1転送ライン207、第2転送ライン208とは異なる構造を有するようになる。
即ち、第1転送ライン307及び第2転送ライン308は、転送周波数対比60オーム(Ω)、75オーム等、標準規格に相応するインピーダンスを有するように適切な幅と長さで設計されており、伝達される信号が転送線路を通過する時、第1及び第2転送ライン307,308の下部に置かれた誘電体共振素子211により、ある周波数帯域がカップリング−キャンセルされて、当該フィルタ30が帯域阻止特性を有するようになる。入力コネクタ301及び出力コネクタ303は、それぞれ第1転送ライン307の一方の側及び第2転送ライン308の一方の側とに直接的に連結されている。
具体的には、上記第1転送ライン307は、z軸方向に垂直な平面にドミナント共振が形成される第1共振モード(例えば、TE01δzモード)の方向に沿って配置されることで、この第1共振モード(例えば、TE01δzモード)の磁界(または、電界)とカップリングされる。また、上記第1転送ライン307は、x軸方向に垂直な平面にドミナント共振が形成される第2共振モード(例えば、TE01δモード)の磁界(または、電界)と、z軸方向に垂直な平面にドミナント共振が形成される第3共振モード(例えば、TE01δモード)の磁界(または、電界)とを互いにカップリングするために設置される。
第2転送ライン308は、x軸方向に垂直な平面にドミナント共振が形成される第2共振モード(例えば、TE01δモード)の方向に沿って配置されることで、第2共振モード(例えば、TE01δモード)とカップリングされる。また、上記第2転送ライン308は、y軸方向に垂直な平面にドミナント共振が形成される第3共振モード(例えば、TE01δモード)の磁界(または、電界)と、z軸方向に垂直な平面にドミナント共振が形成される第1共振モード(例えば、TE01δモード)の磁界(または、電界)とを互いにカップリングするために設置される。
そして、第1転送ライン307の第一端は入力プローブ(図示せず)を介して入力コネクタ301に直接連結され、上記第1転送ライン307と第2転送ライン308との接点は出力プローブ(図示せず)を介して出力コネクタ303に直接連結される。上記第1転送ライン307の第一端はy軸上の一地点で上記第2転送ライン308と直接連結される。
このように、本発明によれば、上記第1及び第2転送ライン307、308を用いて直交する3個の共振モードを容易に互いに結合できる利点がある。即ち、実質的な球形という単純な形状の誘電体共振素子211を利用しながらも、簡単な構造の第1及び第2転送ライン307、308を用いて、誘電体共振素子211により形成される多数の共振モードを容易に結合することができ、また上記第1及び第2転送ライン307、308が入力コネクタ301及び出力コネクタ303に各々直接連結するように形成することで、帯域阻止フィルタを具現化できる。本発明の第2実施形態に係る多重モード共振フィルタ30は、1つの誘電体共振素子が多数の共振モード、一例として3個の実質的に同一な共振モードを提供することができる。ここで、上記共振モードは、TE(Transverse Electric)モード、またはTM(Transverse Magnetic)モードとすることができる。
また、本発明の第2実施形態に係る多重モード共振フィルタ30は、球形または球形に近い空洞及び誘電体共振素子211を具備することによって、x、y、z軸方向に互いに直交(orthogonal)する3個の共振モード(一例として、3個のTE01δモード)が生じるようになる。この際、本発明に係る構造のハウジング200と誘電体共振素子211との間に存在する第一転送ライン307と第二転送ライン308によって、Q値を落とすことなく、3個の共振モードを効率良く用いることができる。
図9は、図7及び図8に示される多重モード共振フィルタ30のフィルタリング特性のグラフである。図9において、水平軸は周波数[GHz]を表し、垂直軸Y1は減衰損失を表す。また、図9で符号91は本発明の第2実施形態に係る帯域阻止フィルタの帯域阻止特性を表し、符号92は反射特性を表す。
図9に示すように、本発明の第2実施形態に係る帯域阻止フィルタは、約2.14〜2.16[GHz]付近で阻止帯域を有するフィルタリング特性を有することが分かる。図9の帯域阻止特性グラフ91では3個のピークが形成されており、これによって3個の共振モードが結合されていることが分かる。
TEモード共振を用いてフィルタを実装する際には、球形状の誘電体共振素子を支持部材313を用いて固定すると、隣接する3個の共振周波数の内の2個が急峻に上方に移動する。残りの1つの共振周波数と他の2つの共振周波数とが互いに隣接するようにするために、図10に示すように、球形の誘電体共振素子の外周面の一部を切削加工して共振周波数を補正する。図10に示すように、誘電体共振素子411の中央部の側面が、その外周面に沿って帯状に切削加工されて側面切削部411−1が形成され、また誘電体共振素子411の下段部の一部を上記側面切削部411−1と平行した方向に切削して下部切削部411−2を形成する。かくして上記下部切削部411−2は誘電体支持部材213、または313の上端面と連結できる。
一方、TMモード共振を用いてフィルタを実装する際には、図11に示すように、誘電体共振素子511を支持部材213、または313の軸方向に肉付け加工して 共振周波数を補正する。図11に示すように、誘電体共振素子511の中央部の側面の外周面に沿って帯状の突出部511−1が形成され、また誘電体共振素子511の下段部の一部を上記突出部511−1と平行した方向に切削して下部切削部511−2を形成する。上記下部切削部511−2は誘電体支持部213、または313の上段面と連結できる。
図12及び図13は、本発明の第3実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す斜視図であって、図2及び図3に図示された第1実施形態に係る構造を2段に連結した構造を示す。即ち、図12及び図13に図示された第3実施形態に係る多重モード共振フィルタ70は、図2及び図3に図示された第1実施形態に係る多重モード共振フィルタ20を2つ具備し、第1段の多重モード共振フィルタ20の出力を第2段の多重モード共振フィルタの入力と適切な形状の連結ラインユニット720を介して連結した構造であることが分かる。 このように、本発明の他の実施形態では上記図2及び図3に図示された第1実施形態に係る多重モード共振フィルタ20を2段または3段以上の多段階で連結して所望の特性を得るようにフィルタ構造を設計することができる。
具体的には、図12及び図13に示すように、複数の多重モード共振フィルタは各々の側面が互いに連結される。また、各々のフィルタ内に同一形状の転送ラインを形成する場合には、各フィルタ内の転送ラインは互いに鏡状に対向するように配置できる。図12及び図13では、互いに平行に配列された2つのフィルタにおいて、各フィルタ内部の転送ラインが互いに隣接して配列された場合を図示している。この場合、各フィルタ内部の転送ラインは、連結ラインユニット720により相互に連結される。この連結ラインユニット720は、各々のフィルタのハウジングを貫通して、各ハウジングの内部で各フィルタの転送線路と連結される。
図14及び図15は、本発明の第4実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す斜視図であって、図7及び図8に図示された第2実施形態に係る構造を2段に連結した構造を示す。図14及び図15に示された第4実施形態に係る多重モード共振フィルタ80も図7及び図8に図示された第2実施形態に係る多重モード共振フィルタ30を2つ具備し、第1段の多重モード共振フィルタ30の出力を第2段の多重モード共振フィルタ30の入力と50オームの転送ラインユニット820を介して連結した構造であることが分かる。
また、図14及び図15に示すように、複数の共振モードフィルタは各々の側面が互いに連結されている。また、各々の共振モードフィルタ内に同一な形状の転送ラインが形成された場合には、各々の共振モードフィルタ内の転送ラインは互いに鏡状に対向するように配置される。図14及び図15で平行に配列された2つの共振モードフィルタにおいて、各多重モード共振フィルタの転送ラインは、各々の共振素子を挟んで配置することで、互いに離して置かれた場合を図示している。この場合、各共振モードフィルタの内部の転送ラインは、2つの共振モードフィルタの上部に形成された転送ラインユニット820により互いに連結される。この転送ラインユニット820は、上記2つの共振モードフィルタの両上部に亘って置かれた連結コネクタ810内に位置する。この連結コネクタ810の上面には凹部溝が形成されており、転送ラインユニット820がこの凹部溝内に取り付けられている。上記転送ラインユニット820は、上記連結コネクタ810及び各多重モード共振フィルタのハウジング200を貫通して、各ハウジングの内部で両共振モードフィルタの転送ライン307、308と連結される。また、図14及び図15には、転送ライン307、308をハウジング200の内壁に固定するための支持部材830が図示されている。この支持部材830は、テフロンのような誘電体からなる。
図16及び図17は、本発明の第5実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す透過斜視図及び平面図であって、帯域通過フィルタを具現化するための構造が図示され、便宜上、以前の実施形態で開示したハウジングと、該ハウジングの外部に形成される入出力コネクタ及びチューニングプローブに対する図示は省略した。なお、ハウジング内部の空洞及びこれに収容される誘電体共振素子211及び転送ライン227、228のような素子を重点的に開示した。また、誘電体共振素子211を支持する支持部材213が円柱形状で形成される場合、図16に示すように、上記支持部材213の内部にはやはり円柱形状の空洞(cavity)が形成できる。即ち、この支持部材213は、上段部の面積を十分に大きく形成することによって、上記共振素子211を安定的に支持できるように形成し、併せて上記支持部材213の内部には空洞を形成して上記支持部材213の重量を減少させることによって、フィルタ全体の重量を減少させることができる。また、上記支持部材213の材料の Q値は上記誘電体共振素子211の材料の Q値より悪い。したがって、上記支持部材213の内部に空洞を形成することによって、上記支持部材213の材料のQ値による影響を減少させることができ、これによってフィルタ22のQ値の低下を防止することができる。
図16及び図17を参照すれば、本発明の第5実施形態に係る多重モード共振フィルタ22は、上記図2及び図3に図示された第1実施形態の構造と類似するように、球形またはこれと類似な形態のハウジング200の内部に空気層が形成された球形または球形と類似な形状の空洞を有し、空洞には球形または球形と類似な形状の誘電体共振素子211と、x軸の一極に形成される入力コネクタと連結するための入力プローブ221及びy軸の一極に形成される出力コネクタと連結するための出力プローブ223を具備する。
また、x軸とz軸上の各々の一地点を連結する第1転送ライン227及びy軸とz軸上の各一地点を連結する第2転送ライン228を具備するが、第1転送ライン227のx軸方向の終端は上記入力プローブ221と連結され、第2転送ライン228のy軸方向の終端は上記出力プローブ223と連結される。即ち、上記第1転送ライン227のx軸方向の終端は入力プローブ221と直接連結されるか、たとえ直接連結されていなくても電磁界カップリングがなされることができるように互いに隣接して配置される。また、第2転送ライン228のy軸方向の終端は出力プローブ223と直接連結されるか、たとえ直接連結されていなくても電磁界カップリングがなされることができるように互いに隣接して配置される。
この際、上記第1転送ライン227及び第2転送ライン228は、実質的に直線の形状を有するように構成することができ、Aで示したように、第1転送ライン227及び第2転送ライン228は、その中間に互いに電磁界カップリングをなすようにカップリングされた2つのサブ転送ライン227−1、227−2、228−1、228−2から構成されている。即ち、第1転送ライン227及び第2転送ライン228は、各々1つの胴体で形成された1つの転送ラインからなるか、2つまたはそれ以上のサブ転送ライン227−1、227−2、228−1、228−2からなる。これらのサブ転送ラインは、その一部分がAで表示されたような、互いにオーバーラップする部分を有している。具体的に、上記第1転送ライン227は第1サブ転送ライン227−1及び第2サブ転送ライン227−2を含み、上記第1サブ転送ライン227−1の一部分(A)と上記第2サブ転送ライン227−2の一部分(A)とは互いにオーバーラップして配置されている。また、第2転送ライン228は第3サブ転送ライン228−1及び第4サブ転送ライン228−2を含み、上記第3サブ転送ライン228−1の一部分(A)と上記第4サブ転送ライン228−2の一部分(A)とは互いにオーバーラップして配置されている。
この際、Aと表示された部分は互いに直接連結されるか、たとえ直接連結されていなくても電磁界カップリングがなされるように互いに近接して配置される。
図16及び図17で、第1転送ライン227の第一端は+x軸上のある一地点で入力プローブ221と連結され、他端は+z軸上のある一地点に配置される。そして、第2転送ライン228の第一端は+z軸上で上記第1転送ライン227の第二端と直接連結され、第二端は+y軸上で出力プローブ223と連結される。このような構成の他にもノッチ特性またはカップリング特性の調整のために、x軸とy軸上の各々の一地点を連結する補助転送ライン231、232を具備できるが、第1補助転送ライン231は、上記第1転送ライン227と入力プローブ221との接点で第一端が連結され、x軸の[+]極とy軸の[−]極方向に延びて設置され、第2補助転送ライン232は、上記第2転送ライン228と出力プローブ223との接点に第一端が連結され、y軸の[+]極とx軸の[−]極の方向に延びて設置される。この際、第2補助転送ライン232の第二端には回路的に開放構造を形成するために開放構造物233を設置できる。上記開放構造物233は、第2補助転送ライン232の幅に比べて相対的に大きい幅を有す円盤またはコインの形状を有する金属材料で形成される。
このような構造を有するので、図18に示すように、本発明の第5実施形態に係る帯域通過フィルタ構造は、通過帯域以上の高帯域側で追加的なノッチが発生するようにできる。図18で水平軸は周波数[MHz]を表し、垂直軸Y1は減衰損失を表す。また、図18で符号161は本発明の第5実施形態に係る帯域通過フィルタの帯域通過特性を表し、符号162は反射特性を表す。図18に示すように、本発明の第5実施形態に係る帯域通過フィルタは、約695〜716[MHz]の通過帯域を有し、通過帯域より低い周波数で1つのノッチ(n1)が形成され、通過帯域より高い周波数で2つのノッチ(n2、n3)が形成されている。また、3個のピーク(r1、r2、r3)を有する反射特性によって3個の共振モードが結合されたことが分かる。
図19及び図20は、本発明の第6実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す斜視図及び平面図であって、帯域通過フィルタを具現化するための構造が図示され、便宜上、以前の実施形態で開示されたハウジングと、該ハウジングの外部に形成される入出力コネクタ及びチューニングプローブは省略した。一方で、内部空洞及びこれに収容される共振素子211及び転送ライン247−1、247−2、248−1、248−2等の本実施形態における特徴的な素子を重点的に開示した。
図19及び図20を参照すれば、本発明の第6実施形態に係る多重モード共振フィルタ24は、上記図16及び図17に図示された第5実施形態の構造と類似するように、球形またはこれと類似な形状のハウジング200の内部に空気層が形成された球形または球形と類似な形状の空洞を有し、空洞には球形または球形と類似な形状の誘電体共振素子211と、x軸の一極に形成される入力コネクタと連結するための入力プローブ221及びy軸の一極に形成される出力コネクタと連結するための出力プローブ223を具備する。
この際、x軸とz軸上の各々の一地点を連結する第1転送ラインは、第1−1転送ライン247−1と第1−2転送ライン247−2とに分けられて構成される。第1−1転送ライン247−1のx軸方向の終端は+x軸上の一地点に位置した入力プローブ221と連結され、z軸方向の終端は金属材料の接地構造物(A)によりハウジング(図示せず)の下部の内面と接地するように接触されながらz軸の[−]極方向に向けるように設置される。この際、上記第1−1転送ライン247−1のz軸方向の終端は、−z軸から+y軸方向に一定間隔だけ(例えば、45度未満の角度だけ)捩られている。このように、第1−1転送ライン247−1の配置方向に沿って特定の軸(+y軸)から一定間隔だけ捩って配値する理由は、ハウジング200内で形成される電界または磁界の強さに応じて、特定モード(例えば、TE01δモード)の方向がy軸と直交するのではなく、僅かに捩れているからである。それ故、この捩れた特定モード(TE01δ)の方向に対応して第1−1転送ライン247−1の配置方向が調整可能となる。以上の通り、転送ラインの配置方向が特定の軸と直交せず一定間隔だけ捩れた例においては、特定モードの方向が電界または磁界の強さに応じて僅かに捩れているならば、この捩れた特定モードの方向に応じて転送ラインの配置方向を調整することが可能となる。
第1−2転送ライン247−2のz軸方向の終端は[+]極上の一地点と連結され、x軸の方向の終端は金属材料からなる接地構造物(A)によりハウジング200の上部の内面と接地するように接触されながらx軸の[−]極方向に向けるように設置される。この際、上記第1−2転送ライン247−2のx軸方向の終端は−x軸から+y軸方向に一定間隔だけ(例えば、45度未満の角度だけ)捩れて配置される。
このような第1−1転送ライン247−1と第1−2転送ライン247−2とは、物理的には互いに離されて設置されているが、単一のモード(例えば、TE01δモード)の磁界(または、電界)とカップリングすることで回路的には連結されたものと見なされることを理解するべきである。即ち、第1−1転送ライン247−1と第1−2転送ライン247−2とは互いに空間的に離れていても、両方とも同一な1つのモード(例えば、TE01δモード)で結合(coupling)されている。また、この際、上記第1−1転送ライン247−1と第1−2転送ライン247−2とは、座標上のx軸と正確に一致するようには設置されておらず、x軸から所定の間隔だけ捩れて設置されている。これは、多数の転送ラインをはじめとして空洞(cavity)内に設置される幾つかの素子によって各軸の最大共振モードがオフセットされるためである。かくして、第1−1転送ライン247−1と第1−2転送ライン247−2とは、オフセットされる最大共振モードの方向に適切に対応した方向、或いは位置に設置されるのである。
同様に、z軸とy軸上の各々の一地点を連結する第2転送ラインは、第2−1転送ライン248−1と第2−2転送ライン248−2とに分けられて構成される。第2−1転送ライン248−1のy軸方向の終端は+y軸上の一地点に位置した出力プローブ223と連結され、z軸方向の終端は金属材料からなる接地構造物(A)によりハウジング(図示せず)の下部の内面と接地されるように接触しながらz軸の[−]極方向に向くように設置される。この際、上記第2−1転送ライン248−1のz軸方向の終端は−z軸から−x軸方向に所定間隔だけ(例えば、45度未満の角度だけ)捩れて配置される。
第2−2転送ライン248−2のz軸方向の終端はz軸の[+]極上の一地点で上記第1−2転送ライン247−2と連結され、y軸の方向の終端は金属材料からなる接地構造物(A)によりハウジング(図示せず)の上部の内面と接地されるように接触しながらy軸の[−]極方向に向けるように設置される。この際、上記第2−1転送ライン248−1と第2−2転送ライン248−2も座標上の−y軸と正確に一致するように設置されず、−y軸から+x軸方向に予め設定された間隔だけ(例えば、45度未満の角度だけ)捩れて設置される。
このような構成の他にもノッチ特性またはカップリング特性調整のために、x軸とy軸上の各々の一地点を連結する補助転送ライン251、252、253を具備できるが、第1補助転送ライン251は+x軸上で上記第1−1転送ライン247−1と第一端が連結され、座標上でx軸の[+]極とy軸の[−]極方向に設置され、第2補助転送ライン252は上記+y軸上で第2−1転送ライン248−1と第一端が連結され、y軸の[+]極とx軸の[−]極方向に設置される。第3補助転送ライン253の第一端は+y軸上で上記第2−1転送ライン248−1の第一端と連結され、+z軸に向けて(即ち、ハウジング200の上部に向けて)延びながら上記+z軸から一定間隔だけ(例えば、45度未満の間隔だけ)+x軸方向に捩れて設置される。
このような構造を有するので、図21に示すように、本発明の第6実施形態に係る帯域通過フィルタ構造は、通過帯域以下の低帯域側で追加的なノッチ特性が発生するようにすることができる。図21で水平軸は周波数(Freq[MHz])を表し、垂直軸(Y1)は減衰損失を表す。また、図21で符号191は本発明の第6実施形態に係る帯域通過フィルタの帯域通過特性を表し、符号192は反射特性を表す。図21に示すように、本発明の第6実施形態に係る帯域通過フィルタは約885〜893[MHz]の通過帯域を有し、通過帯域より低い周波数で2つのノッチ(n1、n2)が形成され、通過帯域より高い周波数で1つのノッチ(n3)が形成されている。また、3個のピーク(r1、r2、r3)を有する反射特性によって3個の共振モードが結合されたことが分かる。
図22は、本発明の第7実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す斜視図であって、帯域通過フィルタを具現するための構造が図示される。本発明の第7実施形態にに係る多重モード共振フィルタは、図19及び図20に図示された本発明の第6実施形態に係る多重モード共振フィルタと比較する時、第6実施形態から第3補助ライン253のみ除去したということを除いてはその構造が同一である。
図23は、図22のフィルタリング特性グラフを示す。図22に示すように、本発明に第7実施形態に係る帯域通過フィルタ構造は、通過帯域以下の低帯域側で追加的なノッチ特性が発生するようにすることができる。図23で水平軸は周波数[MHz]を表し、垂直軸(Y1)は減衰損失を表す。また、図23で符号211は本発明の第7実施形態に係る帯域通過フィルタの帯域通過特性を表し、符号212は反射特性を表す。図23に示すように、本発明の第7実施形態に係る帯域通過フィルタは約883〜887[MHz]の通過帯域を有し、通過帯域より低い周波数で3個のノッチ(n1、n2、n3)が形成された。また、3個のピーク(r1、r2、r3)を有する反射特性によって3個の共振モードが結合されたことが分かる。
図24は、本発明の第8実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す透過斜視図であって、帯域通過フィルタを具現するための構造が図示される。本発明の第7実施形態に従う多重モード共振フィルタは、図19及び図20に図示された本発明の第6実施形態に係る多重モード共振フィルタと比較すると、第6実施形態から第3補助ライン253が除去され、円筒形の誘電体共振素子211及び直六面体のハウジング200を採用している。
図24を参照すると、本発明の第8実施形態に係る多重モード共振フィルタは、上記実質的に直六面体形態の空洞を有し、空洞には実質的に円柱形態の誘電体共振素子211、x軸の一極に形成される入力コネクタと連結されるための入力プローブ221、及びy軸の一極に形成される出力コネクタと連結されるための出力プローブ223を具備する。
この際、x軸とz軸上の各々の一地点を連結する第1転送ラインは、第1−1転送ライン247−1と第1−2転送ライン247−2とに分けられて構成される。第1−1転送ライン247−1のx軸方向の終端は+x軸上の一地点に位置した入力プローブ221と連結され、z軸方向の終端は金属材質の接地構造物(A)によりハウジング200の下部の内面と接地するように接触しながらz軸の[−]極方向に向くように設置される。
第1−2転送ライン247−2のz軸方向の終端は[+]極上の一地点と連結され、x軸方向の終端は金属材質の接地構造物(A)によりハウジング200の上部の内面と接地されるように接触しながらx軸の[−]極方向に向けるように設置される。
このような第1−1転送ライン247−1と第1−2転送ライン247−2とは、物理的には互いに離隔するように設置されているが、同一な1つのモード(例えば、TE01δモード)の磁界(または、電界)とカップリングするように回路的には連結されたものと見なされることを理解するべきである。即ち、第1−1転送ライン247−1と第1−2転送ライン247−2とは互いに離隔していても、両方とも同一な1つのモード(例えば、TE01δモード)と結合される。
同様に、z軸とy軸上の各々の一地点を連結する第2転送ラインは、第2−1転送ライン248−1と第2−2転送ライン248−2とに分けられて構成される。第2−1転送ライン248−1のy軸方向の終端は+y軸上の一地点に位置した出力プローブ223と連結され、z軸方向の終端は金属材質の接地構造物(A)によりハウジング200の下部の内面と接地するように接触しながらz軸の[−]極方向に向くように設置される。
第2−2転送ライン248−2のz軸方向の終端はz軸の[+]極上の一地点で上記第1−2転送ラインと連結され、y軸方向の終端は金属材質の接地構造物(A)によりハウジング200の上部の内面と接地されるように接触しながらy軸の[−]極方向に向けるように設置される。
このような構成の他にもノッチ特性またはカップリング特性の調整のために、x軸とy軸上の各々の一地点を連結する補助転送ライン251、252が具備できるが、第1補助転送ライン251は+x軸上で上記第1−1転送ライン247−1と第一端が連結され、座標上でx軸の[+]極とy軸の[−]極方向に設置され、第2補助転送ライン252は上記+y軸上で第2−1転送ライン248−1と第一端が連結され、y軸の[+]極とx軸の[−]極方向に設置される。
図25は、図24のフィルタリング特性グラフを示す。図25に示すように、本発明に第8実施形態に係る帯域通過フィルタ構造は、通過帯域以下の低帯域側で追加的なノッチ特性が生じるようにすることができる。図25で水平軸は周波数(Freq[MHz])を表し、垂直軸(Y1)は減衰損失を表す。また、図25で符号231は本発明の第8実施形態に係る帯域通過フィルタの帯域通過特性を表し、符号232は反射特性を表す。図25に示すように、本発明の第8実施形態に係る帯域通過フィルタは約883〜887[MHz]の通過帯域を有し、通過帯域より低い周波数で3個のノッチ(n1、n2、n3)が形成された。また、3個のピーク(r1、r2、r3)を有する反射特性によって3個の共振モードが結合されたことが分かる。
図26及び図27は、本発明の第9実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す透過斜視図及び平面図であって、帯域通過フィルタを具現するための構造が図示され、図面上で図示の便宜のために、内部転送ライン関連の主要部のみ図示した。図26及び図27を参照すると、本発明の第9実施形態に係る多重モード共振フィルタ26はx軸の一極([+]極)に形成される入力コネクタと連結されるための入力プローブ251が形成され、出力コネクタと連結されるための出力プローブ252はx軸の他極([−]極)に形成される一例が図示されている。
また、x軸とz軸上の各々の一地点を連結する第1転送ライン257が備えられるが、第1転送ライン257は以前の実施形態と類似するように、上記第1転送ライン257のx軸方向の終端は上記入力プローブ221と連結され、z軸方向の終端は+z軸の一地点まで延びる。
ところが、z軸とy軸を連結する第2転送ラインは、第2−1転送ライン258−1と第2−2転送ライン258−2とに分けられて構成され、第2−1転送ライン258−1のy軸方向の終端はy軸の[+]極の一地点に位置し、z軸方向の終端はz軸の[+]極方向に向けるが、上記第1転送ライン257と連結されず、幾分間隔をおいて設置される。第2−2転送ライン258−2のy軸方向の終端はy軸の[−]極の一地点に位置し、z軸方向の終端はz軸の[+]極方向に向けるが、上記第1転送ライン257と連結されず、幾分間隔をおいて設置される。
y軸とx軸を連結する第3転送ラインは、第3−1転送ライン259−1と第3−2転送ライン259−2とに分けられて構成され、第3−1転送ライン259−1のy軸方向の終端は上記第2−1転送ライン258−1と連結され、x軸の終端はx軸の[−]極方向に設置される上記出力プローブ252と連結されるように設置される。第3−2転送ライン259−2のy軸方向の終端は上記第2−2転送ライン258−2と連結され、x軸の終端はx軸の[+]極方向に設置される上記入力プローブ251と連結されるように設置される。
図28及び図29は、本発明の第10実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す透過斜視図及び平面図であって、帯域通過フィルタを具現するための構造が図示される。本発明の第10実施形態に従う多重モード共振フィルタは、図26及び図27に図示された本発明の第9実施形態に係る多重モード共振フィルタと比較すると、第9実施形態から第1転送ライン257が第1−1転送ライン257−1と第1−2転送ライン257−2とに分けられる。
具体的に、x軸とz軸を連結する第1転送ラインは、第1転送ライン257が第1−1転送ライン257−1と第1−2転送ライン257−2とに分けられて構成され、第1−1転送ラインのx軸方向の終端はx軸上で入力プローブ221と連結され、z軸方向の終端は+z軸方向に向けるが、+z軸までは連結されず、+z軸と幾分間隔をおいて設置される。第1−2転送ライン257−1の−x軸方向の終端は−x軸上で出力プローブ252と連結され、+z軸方向の終端は+z軸方向に向けるが、+z軸までは連結されず、幾分間隔をおいて設置される。
図30は、図28及び図29のフィルタリング特性グラフを示す。図30に示すように、本発明の第10実施形態に係る帯域通過フィルタ構造は通過帯域の範囲を調節することができ、また通過帯域以下の低帯域側でノッチ特性が発生可能である。図30で水平軸は周波数(Freq[GHz])を表し、垂直軸(Y1)は減衰損失を表す。また、図30で符号281は本発明の第10実施形態に係る帯域通過フィルタの帯域通過特性を表し、符号282は反射特性を表す。図30に示すように、本発明の第10実施形態に係る帯域通過フィルタは約2.105〜2.113[GHz]の通過帯域を有し、通過帯域より低い周波数で2つのノッチ(n1、n2)が形成されている。また、3個のピーク(r1、r2、r3)を有する反射特性によって3個の共振モードが結合されたことが分かる。
図31及び図32は、本発明の第11実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す透過斜視図及び平面図であって、帯域通過フィルタを具現するための構造が図示される。本発明の第11実施形態に従う多重モード共振フィルタは、図26及び図27に図示された本発明の第9実施形態に係る多重モード共振フィルタと比較すると、第9実施形態から第1転送ライン257のz軸方向に延びる終端がz軸の[+]極方向に向くが、z軸の[+]極までは連結されず、幾分間隔をおいて設置されるという点及び出力プローブ252の位置が変更されている。
具体的に、x軸とz軸を連結する第1転送ラインは、第1転送ライン257が第1−1転送ライン257−1と第1−2転送ライン257−2とに分けられて構成される。第1−1転送ライン257−1のx軸方向の終端はx軸上に位置する入力プローブ221と連結され、z軸方向の終端はz軸の[+]極方向に向くが、z軸の[+]極までは連結されず、幾分間隔をおいて設置される。第1−2転送ライン257−1はx軸方向の終端はx軸の[−]極に連結され、z軸方向の終端はz軸の[+]極方向に向けるが、z軸の[+]極までは連結されず、幾分間隔をおいて設置される。
第2転送ラインは第2−1転送ライン258−1と第2−2転送ライン258−2とに分けられて構成され、第2−1転送ライン258−1のy軸方向の終端は+y軸上に位置する出力プローブ252に連結され、z軸方向の終端はz軸の[+]極方向に向けるが、z軸の[+]極までは連結されず、幾分間隔をおいて設置される。第2−2転送ライン258−2のy軸方向の終端はy軸の[−]極の一地点に位置し、z軸方向の終端はz軸の[+]極方向に向けるが、上記第1転送ライン257と連結されず、幾分間隔をおいて設置される。
y軸とx軸を連結する第3転送ラインは、第3−1転送ライン259−1と第3−2転送ライン259−2とに分けられて構成され、第3−1転送ライン259−1のy軸方向の終端は上記出力プローブ252と連結され、x軸の終端はx軸上の一地点に連結されるように設置される。第3−2転送ライン259−2のy軸方向の終端は上記第2−2転送ライン258−2と連結され、x軸の終端はx軸の[+]極方向に設置される上記入力プローブ251と連結されるように設置される。
図33は、図31及び図32のフィルタリング特性グラフを示す。図33に示すように、本発明に第11実施形態に係る帯域通過フィルタ構造は、通過帯域以上の高帯域側で追加的なノッチ特性が発生するようにすることができる。図33で水平軸は周波数(Freq[GHz])を表し、垂直軸(Y1)は減衰損失を表す。また、図33で符号311は本発明の第11実施形態に係る帯域通過フィルタの帯域通過特性を表し、符号312は反射特性を表す。図33に示すように、本発明の第11実施形態に係る帯域通過フィルタは約2.105〜2.113[GHz]の通過帯域を有し、通過帯域より低い周波数で2つのノッチ(n1、n2)が形成され、通過帯域より高い周波数で1つのノッチ(n3)が形成された。また、3個のピーク(r1、r2、r3)を有する反射特性によって3個の共振モードが結合されたことが分かる。
図34及び図35は、本発明の第12実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す透過斜視図及び平面図であり、帯域阻止フィルタを具現するための構造が図示され、図面上に図示する便宜のために、以前の実施形態で示されたハウジングと、該ハウジングの外部に形成される入出力コネクタ及びチューニングプローブに対する図示は省略し、内部空洞及びこれに収容される共振素子211、及び転送ライン327、328、329のような素子を重点的に示した。
図34及び図35を参照すると、本発明の第12実施形態に係る多重モード共振フィルタ32は、球形またはこれと類似な形態のハウジング200の内部に空気層が形成された球形または球形と類似な形態の空洞を有し、空洞には球形または球形と類似な形態の誘電体共振素子211が備えられ、x軸の一極([+]極)に形成される入力コネクタと連結されるための入力プローブ321が形成される。この際、出力コネクタと連結されるための出力プローブ322はx軸の他極([−]極)に形成される。
また、x軸([+]極)とz軸上の各々の一地点を連結する第1転送ライン327、y軸とz軸の各一地点を連結する第2転送ライン328、及びy軸とx軸([−]極)の各々の一地点を連結する第3転送ライン329を具備するが、上記第1転送ライン327のx軸方向の終端は上記入力プローブ321と連結され、上記第3転送ライン329のx軸方向の終端は上記出力プローブ322と連結されるように設置される。したがって、上記第1乃至第3転送ライン327、328、329は全体的に一列で連結される構造を有する。また、上記第1乃至第3転送ライン327、328、329は、1つの胴体で形成された1つの長い金属バー(bar)327、328、329を曲げることにより形成できる。例えば、1つの金属バー327、328、329の一端が+x軸上の一地点に位置した入力プローブ321に連結された後、上記金属バーが+z軸方向に延びるように配列する間、+z軸上に到達すれば90度に畳むことによって、上記1つの金属バー327、328、329は+y軸方向に延びて配置される。このように、+y軸方向に延びるように配列する間、上記金属バー327、328、329が+y軸上に到達すれば、また90度に畳むことによって−x軸方向に延びて配置される。すると、このように−x軸方向に延びて配列する間、上記金属バー327、328、329が−x軸上に到達するようになれば、上記金属バー327、328、329の他端を出力プローブ322に連結する。
図36は、図34及び図35のフィルタリング特性グラフを示す。図36で水平軸は周波数(Freq[MHz])を表し、垂直軸(Y1)は減衰損失を表す。また、図36で符号361は本発明の第12実施形態に係る帯域阻止フィルタの帯域阻止特性を表し、符号362は反射特性を表す。
図36に示すように、本発明の第12実施形態に係る帯域阻止フィルタは、約717〜720[MHz]付近で阻止帯域を有するフィルタリング特性を有することが分かる。図36の帯域阻止特性グラフ361では3個のピークが形成されることによって、3個の共振モードが結合されたことが分かる。
図37及び図38は、本発明の第13実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す透過斜視図及び平面図であって、帯域阻止フィルタを具現するための構造が図示され、図面上で図示の便宜のために、以前の実施形態で開示されたハウジングと、該ハウジングの外部に形成される入出力コネクタ及びチューニングプローブに対する図示は省略したし、内部空洞及びこれに収容される共振素子211及び転送ライン347、348、349のような素子を重点的に開示した。
図37及び図38を参照すれば、本発明の第13実施形態に係る多重モード共振フィルタ34は、球形またはこれと類似な形状のハウジング200の内部に空気層が形成された球形または球形と類似な形状の空洞を有し、空洞には球形または球形と類似な形状の誘電体共振素子211が備えられ、x軸の一極([+]極)に形成される入力コネクタと連結されるための入力プローブ341が形成され、y軸の一極に形成される出力コネクタと連結されるための出力プローブ343を具備する。
また、x軸([+]極)とz軸の付近の各々の一地点を連結する第1転送ライン347と、y軸とz軸の各一地点を連結する第2転送ライン348及びy軸とx軸([−]極)の各々の一地点を連結する第3転送ライン349を具備するが、上記第1転送ライン347のx軸方向の終端は上記入力プローブ341と連結され、上記第2転送ライン348のy軸方向の終端は上記出力プローブ343と連結されるように設置される。この際、上記第1転送ライン347は座標上のz軸と正確に一致するように設置されず、予め設定された間隔だけ(z軸から45度より小さな角度だけ)捩れて延長設置されて上記第2転送ライン348と連結されることが見られる。上記第3転送ライン349のx軸([−]極)方向の終端は金属接地部材352によりハウジング200の内壁に直接連結されることによって接地される。したがって、上記第3転送ライン349は電気的に短絡(short)される。
このような構成の他にも、ノッチ特性またはカップリング特性の調整のために、上記第3転送ライン349と第一端が連結され、座標上でx軸の[+]極とy軸の[−]極方向に第1補助転送ライン351が設置できる。上記補助転送ライン351の第一端は出力プローブ343に連結され、第二端はx軸方向に向けて延びるが、x軸とは離隔するように形成される。
図39は、図37及び図38のフィルタリング特性グラフを示す。図39で水平軸は周波数(Freq[MHz])を表し、垂直軸(Y1)は減衰損失を表す。また、図39で符号361は本発明の第13実施形態に係る帯域阻止フィルタの帯域阻止特性を表し、符号362は反射特性を表す。
図39に示すように、本発明の第13実施形態に係る帯域阻止フィルタは、約698[MHz]付近で阻止帯域を有するフィルタリング特性を有することが分かる。図39の帯域阻止特性グラフ361では、3個のピークが形成されることによって、3個の共振モードが結合された。但し、図36では3個のピークのうち、左側2つのピークが互いに重畳されて図示されている。このように、グラフの設定された解像度によって隣接した2つのピークが互いに重畳されて図示できるということは本発明が属する分野で通常の知識を有する者であれば容易に理解することができる。
図40及び図41は、本発明の第14実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す透過斜視図及び平面図であって、帯域阻止フィルタを具現するための構造が図示され、図面上で図示の便宜のために、内部転送ライン関連の主要部のみ図示した。図40及び図41を参照すれば、本発明の第14実施形態に係る多重モード共振フィルタ36はx軸の一極([+]極)に形成される入力コネクタと連結されるための入力プローブ361が形成され、y軸の一極に形成される出力コネクタと連結されるための出力プローブ363を具備する。
また、x軸([+]極)とz軸の各々の一地点を連結する第1転送ライン367、y軸とz軸の付近の各一地点を連結する第2転送ライン368、及びy軸とx軸([−]極)の各々の一地点を連結する第3転送ライン369を具備するが、上記第1転送ライン367のx軸方向の終端は上記入力プローブ361と連結され、上記第2転送ライン368のy軸方向の終端は上記出力プローブ363と連結されるように設置される。この際、上記第2転送ライン367は座標上のz軸と正確に一致するように設置されず、予め設定された間隔だけ(z軸から45度より小さな角度だけ)捩れて延長設置されて上記第1転送ライン367と連結されることが見られる。上記第3転送ライン369のx軸([−]極)方向の終端は、金属接地部材365によりハウジング200の内壁に直接連結されることによって接地される。したがって、上記第3転送ライン369は電気的に短絡(short)される。
このような構成の他にも、ノッチ特性またはカップリング特性の調整のために、上記第3転送ライン369と第一端が連結され、座標上でx軸の[+]極とy軸の[−]極方向に第1補助転送ライン371が設置できる。上記補助転送ライン371の第一端は出力プローブ363に連結され、第二端はx軸方向に向けて延びるが、x軸とは離隔するように形成される。
図42は、図40及び図41のフィルタリング特性グラフを示す。図42で水平軸は周波数(Freq[MHz])を表し、垂直軸(Y1)は減衰損失を表す。また、図42で符号391は本発明の第14実施形態に係る帯域阻止フィルタの帯域阻止特性を表し、符号392は反射特性を表す。図42に示すように、本発明の第14実施形態に係る帯域阻止フィルタは、約717〜719[MHz]付近で阻止帯域を有するフィルタリング特性を有することが分かる。また、図42の帯域阻止特性グラフ391では3個のピークが形成されることによって、3個の共振モードが結合されたことが分かる。
図43は、本発明の第15実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す透過斜視図であって、帯域阻止フィルタを具現するための構造が図示される。本発明の第15実施形態に係る多重モード共振フィルタは、図34及び図35に図示された本発明の第12実施形態に係る多重モード共振フィルタと比較する時、円筒形の誘電体共振素子211及び直六面体のハウジング200を採択した。したがって、以下ではその構造上の差異点を中心として本発明の第15実施形態を説明する。
図43を参照すると、本発明の第15実施形態に係る多重モード共振フィルタ32は、実質的に直六面体形状のハウジング200の内部に空気層が形成された実質的に直六面体形状の空洞を有し、空洞には実質的に円柱形状の誘電体共振素子211が備えられる。図43に示すように、ハウジング200の内周面または外周面の隅は緩やかな曲線を有するように一部処理できるが、全体的に直六面体形状を有すれば実質的な直六面体形状に含まれる。また、誘電体共振素子211の上下部の隅も一部切削加工できるが、全体的に円柱形状を有すれば実質的な円柱形状に含まれる。
x軸の一極([+]極)に形成される入力コネクタと連結されるための入力プローブ321が形成される。この際、出力コネクタと連結されるための出力プローブ322はx軸の他極([−]極)に形成される。
また、x軸([+]極)とz軸上の各々の一地点を連結する第1転送ライン327と、y軸とz軸の各一地点を連結する第2転送ライン328及びy軸とx軸([−]極)の各々の一地点を連結する第3転送ライン329を具備するが、上記第1転送ライン327のx軸方向の終端は上記入力プローブ321と連結され、上記第3転送ライン329のx軸方向の終端は上記出力プローブ322と連結されるように設置される。したがって、上記第1乃至第3転送ライン327、328、329は全体的に一列で連結される構造を有する。上記第1転送ライン327は第2転送ライン328とz軸上で互いに連結される。また、第2転送ライン328は第3転送ラインとy軸上で互いに連結される。
また、本発明の第15実施形態に係る第1、第2、及び第3転送ライン327、328、329の厚さ(t)は、図34及び図35に図示された本発明の第12実施形態の転送ラインに比べて、相対的に厚く形成されている。第1、第2、及び第3転送ライン327、328、329の幅(w)は希望するフィルタの特性によって調節できる。
延いては、本発明の第15実施形態に係る第1転送ライン327は、ハウジング200の形状に従って折曲できる。即ち、直六面体の形状を有するハウジング200の内周面形状に対応するように、第1転送ライン327の一部分327−1が上記ハウジングの内周面形状に従って90度角度に折曲できる。また、第3転送ライン329は誘電体共振素子211の形状に従って曲線形状で形成できる。即ち、円柱形状を有する誘電体共振素子211の外周面形状に対応するように、第3転送ライン329は上記誘電体共振素子211の外周面形状に従って曲線形状で形成できる。
図44は、図43のフィルタリング特性グラフを示す。図43で水平軸は周波数(Freq[MHz])を表し、垂直軸(Y1)は減衰損失を表す。また、図43で符号411は本発明の第15実施形態に係る帯域阻止フィルタの帯域阻止特性を表し、符号412は反射特性を表す。図43に示すように、本発明の第15実施形態に係る帯域阻止フィルタは、約715〜719[MHz]付近で阻止帯域を有するフィルタリング特性を有することが分かる。また、図43の帯域阻止特性グラフ411では3個のピークが形成されることによって、3個の共振モードが結合されたことが分かる。
図45は、本発明の第16実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す透過斜視図であって、帯域阻止フィルタを具現するための構造が図示される。本発明の第16実施形態に係る多重モード共振フィルタは、図43に図示された本発明の第15実施形態に係る多重モード共振フィルタと比較する時、次のような差がある。
図45を参照すると、本発明の第16実施形態に係る多重モード共振フィルタは、x軸の一極([+]極)に入力コネクタと連結されるための入力プローブ321が形成される。この際、出力コネクタと連結されるための出力プローブ322はy軸の一極([+]極)に形成される。
また、x軸([+]極)とz軸上の各々の一地点とを連結する第1転送ライン327、y軸とz軸の各一地点を連結する第2転送ライン328、及びy軸とx軸([−]極)の各々の一地点とを連結する第3転送ライン329を具備するが、上記第1転送ライン327のx軸方向の終端は上記入力プローブ321と連結され、上記第2転送ライン328のy軸方向の終端は上記出力プローブ322と連結されるように設置される。したがって、上記第1乃至第3転送ライン327、328、329は全体的に一列で連結される構造を有する。上記第1転送ライン327は、第2転送ライン328とz軸上で互いに連結される。また、第2転送ライン328は、第3転送ラインとy軸上で互いに連結される。そして、上記第3転送ライン329のx軸([−]極)方向の終端は、金属接地部材365によりハウジング200の内壁に直接連結されることによって接地される。したがって、上記第3転送ライン329は、電気的に短絡(short)される。
図46は、図45のフィルタリング特性グラフを示す。図46で水平軸は周波数(Freq[MHz])を表し、垂直軸(Y1)は減衰損失を表す。また、図46で符号431は本発明の第16実施形態に係る帯域阻止フィルタの帯域阻止特性を表し、符号432は反射特性を表す。図46に示すように、本発明の第16実施形態に係る帯域阻止フィルタは、約715〜721[MHz]付近で阻止帯域を有するフィルタリング特性を有することが分かる。また、図46の帯域阻止特性グラフ431では3個のピークが形成されることによって、3個の共振モードが結合されたことが分かる。
図47及び図48は、本発明の第17実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す透過斜視図及び平面図であって、帯域阻止フィルタを具現するための構造が図示され、図面上で図示の便宜のために、内部転送ライン関連の主要部のみ図示した。図47及び図48を参照すると、本発明の第17実施形態に係る多重モード共振フィルタ38は、x軸の一極([+]極)に入力コネクタと連結されるための入力プローブ391が形成される。この際、出力コネクタと連結されるための出力プローブ392はx軸の他極([−]極)に形成される。
また、x軸とz軸を連結する第1転送ラインが備えられるが、第1転送ラインは第1−1転送ライン387−1と第1−2転送ライン387−2とに分けられて構成され、第1−1転送ライン387−1のx軸方向の終端は上記入力プローブ391と連結され、z軸方向の終端はz軸の[+]極方向に向けて延びるが、z軸の一地点まで到達せず、幾分間隔をおいて設置される。第1−2転送ライン387−2のx軸方向の終端は上記出力プローブ392と連結され、z軸方向の終端はz軸の[+]極方向に向けて延びるが、z軸の一地点まで到達せず、上記幾分間隔をおいて設置される。
また、z軸とy軸を連結する第2転送ライン388は、y軸方向の終端がy軸([+]極)上の一地点と連結されるように設置される。また、z軸方向の終端はz軸の[+]極方向に向けるが、z軸の一地点まで到達せず、幾分間隔をおいて設置される。
また、x軸とy軸を連結する第3転送ラインが備えられるが、第3転送ラインは第3−1転送ライン389−1と第3−2転送ライン389−2とに分けられて構成され、第3−1転送ライン389−1のx軸方向の終端は上記入力プローブ391と連結され、y軸方向の終端はy軸([+]極)の一地点と連結されるように設置される。第3−2転送ライン389−2のx軸方向の終端は上記出力プローブ392と連結され、y軸方向の終端はy軸([+]極)の一地点と連結されるように設置される。
この際、上記第1−1転送ライン387−1、第1−2転送ライン387−2、及び第2転送ライン388は、対応する座標上の軸と正確に一致するように設置されず、予め設定された間隔だけ捩れて設置できる。
図49は、図47及び図48のフィルタリング特性グラフを示す。図49で水平軸は周波数(Freq[MHz])を表し、垂直軸(Y1)は減衰損失を表す。また、図49で符号491は本発明の第17実施形態に係る帯域阻止フィルタの帯域阻止特性を表し、符号492は反射特性を表す。
図49に示すように、本発明の第17実施形態に係る帯域阻止フィルタは、約721〜723[MHz]付近で阻止帯域を有するフィルタリング特性を有することが分かる。図49の帯域阻止特性グラフ491では、3個のピークが形成されることによって、3個の共振モードが結合されたことが分かる。
図50は、本発明の第18実施形態に係る多重モード共振フィルタの構造を示す透過斜視図であって、帯域通過フィルタを具現するための構造が図示される。図51及び図52は、各々本発明の第18実施形態に係る多重モード共振フィルタの透過平面図及び側面図である。本発明の第18実施形態に係る多重モード共振フィルタは、図24に図示された本発明の第8実施形態に係る多重モード共振フィルタと比較する時、第8実施形態の転送ライン247−1、247−2、248−1、248−2、251、252を単純化した構造である。特に、本発明の第18実施形態に従う多重モード共振フィルタは、少なくとも1つの転送ライン260、261がハウジング200と一体形成され、比較的単純な形状からなることができる。
図50乃至図52を参照すると、本発明の第18実施形態に係る多重モード共振フィルタは、上記実質的に直六面体形状の空洞を有するハウジング200、上記ハウジング200の空洞には実質的に円柱形状の誘電体共振素子211、x軸の一極に形成される入力コネクタと連結されるための入力プローブ221、及びy軸の一極に形成される出力コネクタと連結されるための出力プローブ223を具備する。
この際、第1転送ライン247のx軸方向の終端は+x軸上の一地点に位置した入力プローブ221と連結され、その第二端は垂直下方に延びて形成される。上記第1転送ライン247の第二端はハウジング200の下部の内面と一定距離離隔するか、互いに直接連結できる。上記第1転送ライン221の第二端がハウジング200の下部の内面と離隔して電気的に開放(open)されるか、短絡(short)されることによって、フィルタの特性グラフ上でノッチの位置が変化できる。
第2転送ライン248のy軸方向の終端は+y軸上の一地点に位置した出力プローブ223と連結され、その第二端は垂直下方に延びて形成される。上記第2転送ライン223の第二端はハウジング200の下部の内面と一定距離離隔するか、互いに直接連結できる。上記第2転送ライン223の第二端がハウジング200の下部の内面と離隔して電気的に開放(open)されるか、短絡(short)されることによって、フィルタの特性グラフ上でノッチの位置が変化できる。
第3転送ライン260はハウジング200の下部面に直接連結され、第3−1転送ライン260−1、第3−2転送ライン260−2、及び第3−3転送ライン260−3からなる。第3−1転送ライン260−1はx軸と平行に配置され、その第一端はハウジングの内部の一隅に連結され、第二端は支持部材213に向けて延びるが、上記支持部材213とは離隔するように形成される。第3−2転送ライン260−2はy軸と平行に配置され、その第一端はハウジング200の内部の一隅に連結され、第二端は支持部材213に向けて延びるが、上記支持部材213とは離隔するように形成される。第3−3転送ライン260−3は、上記第3−1転送ライン260−1と第3−2転送ライン260−2との間に形成され、第一端は上記第3−1転送ライン260−1と連結され、第二端は第3−2転送ライン260−2と連結される。上記第1及び第2転送ライン221、223は、上記第3転送ライン260に連結できる。上記第3転送ライン260は、フィルタの特性グラフ上でノッチの位置が変化させることができ、必要によって省略できる。上記支持部材213の内部には空洞213−1が形成できる。
第4転送ライン261はハウジング200の下部面に直接連結され、誘電体共振素子211を間に置いて上記第3−3転送ライン260−3と平行に配置される。上記第4転送ライン261の両端は、上記ハウジング200の両側壁まで延びるように形成される。
上記第3及び第4転送ライン260、261は、ハウジング200と一体的に形成できる。上記第3及び第4転送ライン260、261は、ハウジング200の内部をエッチングして空洞を形成する時、上記第3及び第4転送ライン260、261に対応する部分がハウジング200の下部面に突出して残すようにエッチングすることによって形成できる。
図53は、図50乃至図52のフィルタリング特性グラフを示す。図53で水平軸は周波数(Freq[MHz])を表し、垂直軸(Y1)は減衰損失を表す。また、図53で符号501は本発明の第18実施形態に係る帯域通過フィルタの帯域通過特性を表し、符号502は反射特性を表す。図53に示すように、本発明の第18実施形態に係る帯域通過フィルタは、約825〜831[MHz]の通過帯域を有し、通過帯域より低い周波数で2つのノッチ(n1、n2)が形成されている。また、3個のピーク(r1、r2、r3)を有する反射特性によって3個の共振モードが結合されたことが分かる。
上記のように本発明の実施形態に係る多重モード共振フィルタの構成及び動作と、具体的な実施形態に関して説明したが、種々の変形が本発明の範囲を逸脱することなく可能である。
例えば、上記誘電体共振素子は、円形の他にも多角面体形、準(quasi)球形、円柱形、楕円形などの多様な形状を有することもでき、また、本発明の他の実施形態に係る多重モード共振フィルタでハウジング及びその空洞は、球形、準(quasi)球形だけでなく、多角面体形、円柱形、楕円形などの多様な形状を有することができる。
このように、本発明の多様な変形及び変更が可能であり、したがって、本発明の範囲は説明された実施形態によってではなく、請求範囲と請求範囲の均等物により決定されるべきである。

Claims (31)

  1. 内部に空洞を有するハウジングと、
    前記ハウジングの内部に収容され、複数の共振モードを各々異なる方向に形成する誘電体共振素子と、
    前記複数の共振モードのうち、第1共振モードが形成される第1方向に対応して配置される第1転送ラインと、
    前記複数の共振モードのうち、前記第1共振モードと異なる第2共振モードが形成される第2方向に対応して配置される第2転送ラインと、
    前記複数の共振モードのうち、前記第1及び第2共振モードと異なる第3共振モードが形成される第3方向に対応して配置される第3転送ラインと、を含み、
    前記第1、第2、及び第3転送ラインは、直接連結するかまたはカップリングすることによって、前記第1、第2、及び第3共振モードを互いに結合させることを特徴とする多重モード共振フィルタ。
  2. 前記ハウジングに固定されて入力信号が入力される入力コネクタと、
    前記ハウジングに固定されて出力信号が出力される出力コネクタと、を含み、
    前記第1及び第2転送ラインは前記入力コネクタに連結され、前記第3転送ラインは前記出力コネクタに直接連結されることを特徴とする請求項1に記載の多重モード共振フィルタ。
  3. 前記ハウジングに固定されて入力信号が入力される入力コネクタと、
    前記ハウジングに固定されて出力信号が出力される出力コネクタと、
    補助転送ラインと、を含み、
    前記第1及び第2転送ラインは前記入力コネクタに連結され、前記第3転送ラインは前記出力コネクタに連結され、前記補助転送ラインは前記入力コネクタ及び前記出力コネクタのうち、いずれか1つに連結されることを特徴とする請求項1に記載の多重モード共振フィルタ。
  4. 前記第1共振モードは前記第2共振モードと直交し、前記第3共振モードは前記第1及び第2共振モードと直交することを特徴とする請求項1に記載の多重モード共振フィルタ。
  5. 前記複数の共振モードは互いに異なる方向に形成される実質的に同一な共振モードであることを特徴とする請求項1に記載の多重モード共振フィルタ。
  6. 前記複数の共振モードはTE01δモードであることを特徴とする請求項1に記載の多重モード共振フィルタ。
  7. 前記誘電体共振素子は、実質的に、球、円柱、または直六面体形状であることを特徴とする請求項1に記載の多重モード共振フィルタ。
  8. 前記ハウジングの内周面及び外周面のうちの少なくとも1つは、実質的に、球、円柱、または直六面体形状であることを特徴とする請求項1に記載の多重モード共振フィルタ。
  9. 前記第1、第2、及び第3転送ラインは、バー形状、棒形状、または板形状であることを特徴とする請求項1に記載の多重モード共振フィルタ。
  10. 前記第1、第2、及び第3転送ラインは、前記ハウジングの内周面と前記誘電体共振素子の外周面との間に配置されることを特徴とする請求項1に記載の多重モード共振フィルタ。
  11. 前記第1、第2、及び第3転送ラインのうちの少なくとも一部の形状は、前記誘電体共振素子または前記ハウジングの形状に対応する形状を有することを特徴とする請求項1に記載の多重モード共振フィルタ。
  12. 一端が前記誘電体共振素子の下部面に連結され、他端が前記ハウジングの内周面に連結されることによって、前記誘電体共振素子が前記ハウジングの内部の中心に位置するように前記ハウジングを支持する支持部を含むことを特徴とする請求項1に記載の多重モード共振フィルタ。
  13. 前記ハウジングに固定されて入力信号が入力される入力コネクタであって、前記第1転送ラインと直接連結するか、またはカップリングする入力コネクタと、
    前記ハウジングに固定され、前記結合された複数の共振モードに従って前記入力信号がカップリングされて出力される出力コネクタと、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の多重モード共振フィルタ。
  14. 前記誘電体共振素子の中心を基準にして互いに直交するx軸、y軸、及びz軸上において、
    前記第1転送ラインの第一端は+x軸上に位置し、前記第1転送ラインの第二端は+z軸上に位置し、
    前記第2転送ラインの第一端は+z軸上で前記第1転送ラインの第二端と連結され、前記第2転送ラインの第二端は+y軸上に位置し、
    前記第3転送ラインの第一端は+x軸上で前記第1転送ラインの第一端と連結され、前記第3転送ラインの第二端は+y軸上で前記第2転送ラインの第二端と連結されることを特徴とする請求項1に記載の多重モード共振フィルタ。
  15. 前記誘電体共振素子の中心を基準にして互いに直交するx軸、y軸、及びz軸上において、
    前記第1転送ラインの第一端は+x軸上に位置し、前記第1転送ラインの第二端は+z軸上に位置し、
    前記第2転送ラインの第一端は+z軸上で前記第1転送ラインの第二端と連結され、前記第2転送ラインの第二端は+y軸上に位置し、
    前記第3転送ラインの第一端は+y軸上で前記第2転送ラインの第二端と連結され、前記第3転送ラインの第二端は−x軸上の一点に位置することを特徴とする請求項1に記載の多重モード共振フィルタ。
  16. 前記誘電体共振素子の中心を基準にして互いに直交するx軸、y軸、及びz軸上において、
    前記第1転送ラインの第一端は+x軸上に位置し、前記第1転送ラインの第二端は+z軸上に位置し、
    前記第2転送ラインの第一端は+z軸上で前記第1転送ラインの第二端と連結され、前記第2転送ラインの第二端は+y軸上に位置し、
    前記第3転送ラインの第一端は+y軸上で前記第2転送ラインの第二端と連結され、前記第3転送ラインの第二端は−x軸方向に延びて形成され、
    前記第1転送ラインの第一端と連結され、−y軸方向に延びて形成される第4転送ライン、及び前記第4転送ラインの一端に連結される金属材料からなる開放構造物をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の多重モード共振フィルタ。
  17. 前記第1転送ラインは第1サブ転送ラインと第2サブ転送ラインとを含み、前記第1サブ転送ラインの一部分と前記第2サブ転送ラインの一部分とは互いにオーバーラップして配置され、
    前記第2転送ラインは第3サブ転送ラインと第4サブ転送ラインとを含み、前記第3サブ転送ラインの一部分と前記第4サブ転送ラインの一部分とは互いにオーバーラップして配置されることを特徴とする請求項16に記載の多重モード共振フィルタ。
  18. 前記誘電体共振素子の中心を基準にして互いに直交するx軸、y軸、及びz軸上において、
    前記第1転送ラインは第1−1転送ラインと第1−2転送ラインとを含み、
    前記第1−1転送ラインの第一端は+x軸上の一地点に連結され、前記第1−1転送ラインの第二端は前記ハウジングの下部の内面に接地され、
    前記第1−2転送ラインの第一端は+z軸上の一地点に連結され、前記1−2転送ラインの第二端は前記ハウジングの上部の内面で接地され、
    前記第2転送ラインは第2−1転送ラインと第2−2転送ラインとを含み、
    前記第2−1転送ラインの第一端は+y軸上の一地点に連結され、前記第2−1転送ラインの他端は前記ハウジングの下部の内面で接地され、
    前記第2−2転送ラインの一端は+軸上で前記第1−1転送ラインの一端と連結され、前記第2−2転送ラインの第二端は前記ハウジングの上部の内面で接地され、
    前記第3転送ラインは第1補助転送ラインと第2補助転送ラインとを含み、
    前記第1補助転送ラインの第一端は前記第1−1転送ラインの一端と連結され、前記第1補助転送ラインの第二端は−y軸方向に延長され、
    前記第2補助転送ラインの第一端は前記第2−1転送ラインの第一端と連結され、前記第2補助転送ラインの第二端は−x軸方向に延びることを特徴とする請求項1に記載の多重モード共振フィルタ。
  19. 第3補助転送ラインの第一端は+y軸上で前記第2−1転送ラインの第一端と連結され、その他端は+z軸方向に延びる第3補助転送ラインをさらに含むことを特徴とする請求項18に記載の多重モード共振フィルタ。
  20. 前記ハウジングは実質的に直六面体形状であり、前記誘電体共振素子は実質的に円柱形状であることを特徴とする請求項18に記載の多重モード共振フィルタ。
  21. 前記誘電体共振素子の中心を基準にして互いに直交するx軸、y軸、及びz軸上において、
    前記第1転送ラインの第一端は+x軸上に位置し、前記第1転送ラインの第二端は+z軸方向に延長され、
    前記第2転送ラインは第2−1転送ラインと第2−2転送ラインとを含み、
    前記第2−1転送ラインの第一端は+y軸上に位置し、前記第2−1転送ラインの第二端は+z軸方向に延長され、
    前記第2−2転送ラインの第一端は−y軸上に位置し、前記第2−2転送ラインの第二端は+z軸方向に延長され、
    前記第3転送ラインは第3−1転送ラインと第3−2転送ラインとを含み、
    前記第3−1転送ラインの第一端は+y軸上で前記第2−1転送ラインの第一端と連結され、前記第3−1転送ラインの第二端は−x軸上に位置し、
    前記第3−2転送ラインの第一端は−x軸上で前記第2−2転送ラインの第一端と連結され、前記第3−2転送ラインの第二端は+x軸上で前記第1転送ラインの第一端と連結されることを特徴とする請求項1に記載の多重モード共振フィルタ。
  22. 前記第1転送ラインの第二端は+z軸上に位置することを特徴とする請求項21に記載の多重モード共振フィルタ。
  23. 前記ハウジングに固定されて入力信号が入力される入力コネクタと、
    前記ハウジングに固定されて出力信号が出力される出力コネクタと、を含み、
    前記第1転送ラインは第1−1転送ラインと第1−2転送ラインとを含み、前記第1−1転送ラインの第一端は前記入力コネクタに連結され、前記第1−1転送ラインの第二端は+z軸方向に延長され、
    前記第3−1転送ラインの第二端は前記出力コネクタに連結されることを特徴とする請求項21に記載の多重モード共振フィルタ。
  24. 前記ハウジングに固定されて入力信号が入力される入力コネクタと、
    前記ハウジングに固定されて出力信号が出力される出力コネクタと、を含み、
    前記第1転送ラインは第1−1転送ラインと第1−2転送ラインとを含み、
    前記第1−1転送ラインの第一端は前記入力コネクタに連結され、前記第1−1転送ラインの第二端は+z軸方向に延長され、
    前記第2−1転送ラインの第一端は前記出力コネクタに連結されることを特徴とする請求項21に記載の多重モード共振フィルタ。
  25. 前記誘電体共振素子の中心を基準にして互いに直交するx軸、y軸、及びz軸上において、
    前記第1転送ラインの第一端は+x軸上に位置し、前記第1転送ラインの第二端は+z軸上に位置し、
    前記第2転送ラインの第一端は+z軸上で前記第1転送ラインの第二端と連結され、前記第2転送ラインの第二端は+y軸上に位置し、
    前記第3転送ラインの第一端は+y軸上で前記第2転送ラインの第二端と連結され、前記第3転送ラインの他端は−y軸上に位置し、
    +x軸上で前記第1転送ラインの第一端と連結される入力コネクタ及びx軸上で前記第3転送ラインの第二端と連結される出力コネクタをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の多重モード共振フィルタ。
  26. 前記誘電体共振素子の中心を基準にして互いに直交するx軸、y軸、及びz軸上において、
    前記第2転送ラインの第一端は+z軸上に位置し、前記第2転送ラインの第二端は+y軸上に位置し、
    前記第3転送ラインの第一端は+y軸上で前記第2転送ラインの第二端と連結され、前記第3転送ラインの第二端は−x軸上に前記ハウジングの内面に接地され、
    前記第1転送ラインの第一端は+x軸上に位置し、前記第1転送ラインの第二端は+z軸と予め設定された間隔だけ捩れて延びて前記第2転送ラインと連結され、
    +x軸上で前記第1転送ラインの第一端と連結される入力コネクタと、+y軸上で前記第2転送ラインの第二端と連結される出力コネクタ、及び+y軸上で前記第2転送ラインの第二端と連結され、+x軸方向に延びて形成される補助ラインをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の多重モード共振フィルタ。
  27. 前記誘電体共振素子の中心を基準にして互いに直交するx軸、y軸、及びz軸上において、
    前記第1転送ラインの第一端は+x軸上に位置し、前記第1転送ラインの第二端は+z軸上に位置し、
    前記第3転送ラインの第一端は+y軸上に位置し、前記第3転送ラインの第二端は−x軸上で前記ハウジングの内面に接地され、
    前記第2転送ラインの第一端は+y軸上で前記第3転送ラインの一端と連結され、前記第2転送ラインの第二端は+z軸と予め設定された間隔だけ捩れて延びて前記第1転送ラインと連結され、
    +x軸上での前記第1転送ラインの第一端と連結される入力コネクタと、+y軸上で前記第2転送ラインの第二端と連結される出力コネクタ、及び+y軸上で前記第2転送ラインの第二端と連結され、+x軸方向に延びて形成される補助ラインをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の多重モード共振フィルタ。
  28. 前記誘電体共振素子の中心を基準にして互いに直交するx軸、y軸、及びz軸上において、
    前記第1転送ラインは第1−1転送ライン及び第1−2転送ラインを含み、
    前記第1−1転送ラインの第一端は+x軸上で入力プローブと連結され、前記第1−1転送ラインの第二端は+z軸方向に延長され、
    前記第1−2転送ラインの第一端は−x軸上で出力プローブと連結され、前記第1−2転送ラインの第二端は+z軸方向に延長され、
    前記第2転送ラインの第一端は+y軸上に位置し、前記第2転送ラインの第二端は+z軸方向に延長され、
    前記第3転送ラインは第3−1転送ライン及び第3−2転送ラインを含み、
    前記第3−1転送ラインの第一端は+x軸上で前記入力プローブと連結され、前記第3−1転送ラインの第二端は+y軸上に位置し、
    前記第3−2転送ラインの第一端は+y軸上で前記第3−1転送ラインの第二端と連結され、前記第3−2転送ラインの第二端は−x軸上で前記出力プローブに連結されることを特徴とする請求項1に記載の多重モード共振フィルタ。
  29. 前記第1、第2、及び第3転送ラインのうちの少なくとも1つは、前記ハウジングの内面から突出して前記ハウジングと1つの胴体で形成されることを特徴とする請求項1に記載の多重モード共振フィルタ。
  30. 多重モード共振フィルタであって、
    空洞を有するハウジングと、
    前記ハウジングの空洞に収容される誘電体共振素子と、
    前記誘電体共振器の中心点を基準にして互いに独立的に直交する第1軸、第2軸、及び第3軸のうち、1つの軸上に存在する一地点と他の軸上に存在する一地点とを連結する複数の転送ラインを含むことを特徴とする多重モード共振フィルタ。
  31. 前記ハウジングに固定されて入力信号が入力される入力コネクタと、
    前記ハウジングに固定されて出力信号が出力される出力コネクタと、を含み、
    前記入力コネクタには複数の転送ラインが連結され、前記出力コネクタには少なくとも1つの転送ラインが連結されることを特徴とする請求項29に記載の多重モード共振フィルタ。
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