JPH06177606A - 誘電体共振器装置 - Google Patents
誘電体共振器装置Info
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- JPH06177606A JPH06177606A JP32312992A JP32312992A JPH06177606A JP H06177606 A JPH06177606 A JP H06177606A JP 32312992 A JP32312992 A JP 32312992A JP 32312992 A JP32312992 A JP 32312992A JP H06177606 A JPH06177606 A JP H06177606A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 入出力手段の存在に関係なく、誘電体共振器
を導体空胴内の一定位置に安定に支持するようにした誘
電体共振器装置を提供することである。 【構成】 直方体空胴を有する遮蔽導体３１内にて支持
板３０により球形状もしくは略球形状を有する誘電体共
振器１００を支持してなる誘電体共振器装置である。誘
電体共振器１００はその中心を通る面と交差する外周面
の部分にほぼ一定の幅の溝３２を有する。支持板３０
は、この誘電体共振器１００を構成する材料よりも充分
比誘電率が低い材料からなり、内部に上記誘電体共振器
１００が嵌入するとともに周縁部が上記溝３０に嵌合し
て上記誘電体共振器１００を支持する支持穴３３を有す
る。上記遮蔽導体３１は上記支持板の上側および下側に
配置されて間に上記支持板を保持する２つの部分３１a,
３１bからなる。
を導体空胴内の一定位置に安定に支持するようにした誘
電体共振器装置を提供することである。 【構成】 直方体空胴を有する遮蔽導体３１内にて支持
板３０により球形状もしくは略球形状を有する誘電体共
振器１００を支持してなる誘電体共振器装置である。誘
電体共振器１００はその中心を通る面と交差する外周面
の部分にほぼ一定の幅の溝３２を有する。支持板３０
は、この誘電体共振器１００を構成する材料よりも充分
比誘電率が低い材料からなり、内部に上記誘電体共振器
１００が嵌入するとともに周縁部が上記溝３０に嵌合し
て上記誘電体共振器１００を支持する支持穴３３を有す
る。上記遮蔽導体３１は上記支持板の上側および下側に
配置されて間に上記支持板を保持する２つの部分３１a,
３１bからなる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロ波帯で使用さ
れる誘電体共振器装置に関し、より詳しくは、球形状も
しくは略球形状を有する誘電体共振器を直方体空胴を有
する遮蔽導体内にて支持する誘電体共振器の支持構造に
関する。
れる誘電体共振器装置に関し、より詳しくは、球形状も
しくは略球形状を有する誘電体共振器を直方体空胴を有
する遮蔽導体内にて支持する誘電体共振器の支持構造に
関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種の誘電体共振器装置の一例
を図３に示す。また、この誘電体共振器装置に使用され
る誘電体共振器を図４に示す。
を図３に示す。また、この誘電体共振器装置に使用され
る誘電体共振器を図４に示す。
【０００３】上記誘電体共振器装置は、誘電体共振器１
００において予め定められた直角座標系のx軸、y軸およ
びz軸の周りにそれぞれ電界が生じる球形ＴＥ101のxモ
ード、yモードおよびzモードの各共振を利用するもので
ある。上記誘電体共振器装置は、直方体空胴を有する遮
蔽導体１０内にて、円筒形状の支持台１１で、３個のリ
ング状誘電体５１,５２,５３が互いに直交した状態で一
体化された球形状を有する誘電体共振器１００を支持し
ている。そして、入出力結合用ループＬix,Ｌox,Ｌiy,
Ｌoy,Ｌiz,Ｌozを、この誘電体共振器１００の基本モー
ドであるx軸、y軸およびz軸に一致させたときの３つの
モードの共振によって形成される互いに独立な共振器の
磁界に誘導結合するように設けている。
００において予め定められた直角座標系のx軸、y軸およ
びz軸の周りにそれぞれ電界が生じる球形ＴＥ101のxモ
ード、yモードおよびzモードの各共振を利用するもので
ある。上記誘電体共振器装置は、直方体空胴を有する遮
蔽導体１０内にて、円筒形状の支持台１１で、３個のリ
ング状誘電体５１,５２,５３が互いに直交した状態で一
体化された球形状を有する誘電体共振器１００を支持し
ている。そして、入出力結合用ループＬix,Ｌox,Ｌiy,
Ｌoy,Ｌiz,Ｌozを、この誘電体共振器１００の基本モー
ドであるx軸、y軸およびz軸に一致させたときの３つの
モードの共振によって形成される互いに独立な共振器の
磁界に誘導結合するように設けている。
【０００４】上記誘電体共振器１００は、たとえばＴi
Ｏ2を主成分としてこれにＺrＳnを混合したセラミック
誘電体からなる。上記支持台１１は、４ないし６程度の
比較的低い比誘電率を有するとともに、上記誘電体共振
ユニット１００と同じ線膨張係数を有する。
Ｏ2を主成分としてこれにＺrＳnを混合したセラミック
誘電体からなる。上記支持台１１は、４ないし６程度の
比較的低い比誘電率を有するとともに、上記誘電体共振
ユニット１００と同じ線膨張係数を有する。
【０００５】上記誘電体共振器１００は、球形ＴＥ101
モード以外の高次モードであるスプリアスモードが発生
することを防止するため、図４に示すように、球形の誘
電体の中心部に球形状の空洞部１０１を形成するととも
に、略三角錐台形状の欠落部１０２,１０３を形成して
いる。周波数調整用凹部２１,２２,２３は、３つのモー
ドの共振によって形成される互いに独立な上記共振器の
共振周波数を互いに異ならせるために設けられる。ま
た、上記３つの電磁界が互いに干渉するのを防止するた
め、図３に示すように、遮蔽導体１０の稜線部１２１,
１２２,１２３の各中央部からこの遮蔽導体１０内に結
合調整部材１２a,１２b,１２cをそれぞれ突出させてい
る。
モード以外の高次モードであるスプリアスモードが発生
することを防止するため、図４に示すように、球形の誘
電体の中心部に球形状の空洞部１０１を形成するととも
に、略三角錐台形状の欠落部１０２,１０３を形成して
いる。周波数調整用凹部２１,２２,２３は、３つのモー
ドの共振によって形成される互いに独立な上記共振器の
共振周波数を互いに異ならせるために設けられる。ま
た、上記３つの電磁界が互いに干渉するのを防止するた
め、図３に示すように、遮蔽導体１０の稜線部１２１,
１２２,１２３の各中央部からこの遮蔽導体１０内に結
合調整部材１２a,１２b,１２cをそれぞれ突出させてい
る。
【０００６】従来のいま一つの誘電体共振器装置を図５
および図６に示す。この誘電体共振器装置は、入出力用
の同軸接栓４、４を有するとともに、２つの半球状体２
a,２aからなる金属空胴２内に、各々がその中心部に球
状の誘電体共振器１の直径よりも小さい径の穴３a,３a
を有する２枚の支持具３,３をその周縁を上記金属空胴
２の内壁面に当接させて平行に配置し、これら支持具
３,３の穴３a,３aに球状の誘電体共振器１を嵌合させ
て、誘電体共振器１を２枚の支持具３,３の間に弾性的
に支持するようにしたものである。
および図６に示す。この誘電体共振器装置は、入出力用
の同軸接栓４、４を有するとともに、２つの半球状体２
a,２aからなる金属空胴２内に、各々がその中心部に球
状の誘電体共振器１の直径よりも小さい径の穴３a,３a
を有する２枚の支持具３,３をその周縁を上記金属空胴
２の内壁面に当接させて平行に配置し、これら支持具
３,３の穴３a,３aに球状の誘電体共振器１を嵌合させ
て、誘電体共振器１を２枚の支持具３,３の間に弾性的
に支持するようにしたものである。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図３および
図４において説明した構成を有する従来の誘電体共振器
装置では、図３からも分かるように、入出力結合用ルー
プＬix,Ｌox,Ｌiy,Ｌoy,Ｌiz,Ｌozの中に、直方体空胴
を有する遮蔽導体１０内にて、支持台１１と空間を共有
するものがある。このため、支持台１０を円筒形状にす
るなどの工夫が必要で、支持台１０と誘電体共振器１０
０との接合面積も小さく、このため誘電体共振器１００
の支持強度も低く、誘電体共振器１００の支持の安定性
も低くなる等の問題があった。
図４において説明した構成を有する従来の誘電体共振器
装置では、図３からも分かるように、入出力結合用ルー
プＬix,Ｌox,Ｌiy,Ｌoy,Ｌiz,Ｌozの中に、直方体空胴
を有する遮蔽導体１０内にて、支持台１１と空間を共有
するものがある。このため、支持台１０を円筒形状にす
るなどの工夫が必要で、支持台１０と誘電体共振器１０
０との接合面積も小さく、このため誘電体共振器１００
の支持強度も低く、誘電体共振器１００の支持の安定性
も低くなる等の問題があった。
【０００８】また、図５および図６において説明した構
成を有する従来の誘電体共振器装置では、２枚の支持具
３,３をその周縁を球状の金属空胴２の内壁面に当接さ
せて平行に配置し、これら支持具３,３の穴３a,３aに球
状の誘電体共振器１を嵌合させて、誘電体共振器１を２
枚の支持具３,３の間に弾性的に支持しているので、支
持具３,３の固定が不安定で、金属空胴２が球状でない
ものである場合には、２枚の支持具３,３を金属空胴２
内で一定位置に固定し、誘電体共振器１を一定位置に安
定して固定するのが困難であるという問題があった。
成を有する従来の誘電体共振器装置では、２枚の支持具
３,３をその周縁を球状の金属空胴２の内壁面に当接さ
せて平行に配置し、これら支持具３,３の穴３a,３aに球
状の誘電体共振器１を嵌合させて、誘電体共振器１を２
枚の支持具３,３の間に弾性的に支持しているので、支
持具３,３の固定が不安定で、金属空胴２が球状でない
ものである場合には、２枚の支持具３,３を金属空胴２
内で一定位置に固定し、誘電体共振器１を一定位置に安
定して固定するのが困難であるという問題があった。
【０００９】本発明の目的は、入出力手段の存在に関係
なく、誘電体共振器を導体空胴内の一定位置に安定に支
持するようにした誘電体共振器装置を提供することであ
る。
なく、誘電体共振器を導体空胴内の一定位置に安定に支
持するようにした誘電体共振器装置を提供することであ
る。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明にかかる第１の誘電体共振器装置は、直方体
空胴を有する遮蔽導体内にて支持されてなる球形状もし
くは略球形状を有する誘電体共振器と、上記遮蔽導体内
にてこの誘電体共振器の外側に配置されて外部回路と上
記誘電体共振器とを結合する結合手段とを備えてなる誘
電体共振器装置であって、上記誘電体共振器はその中心
を通る面と交差する外周面の部分にほぼ一定の幅の溝を
有する一方、この誘電体共振器を構成する材料よりも充
分比誘電率が低い材料からなり、内部に上記誘電体共振
器が嵌入するとともに周縁部が上記溝に嵌合して上記誘
電体共振器を支持する支持穴を有する上記誘電体共振器
の支持板を備え、上記遮蔽導体は上記支持板の上側およ
び下側に配置されて間に上記支持板を保持する２つの部
分からなることを特徴とする。
め、本発明にかかる第１の誘電体共振器装置は、直方体
空胴を有する遮蔽導体内にて支持されてなる球形状もし
くは略球形状を有する誘電体共振器と、上記遮蔽導体内
にてこの誘電体共振器の外側に配置されて外部回路と上
記誘電体共振器とを結合する結合手段とを備えてなる誘
電体共振器装置であって、上記誘電体共振器はその中心
を通る面と交差する外周面の部分にほぼ一定の幅の溝を
有する一方、この誘電体共振器を構成する材料よりも充
分比誘電率が低い材料からなり、内部に上記誘電体共振
器が嵌入するとともに周縁部が上記溝に嵌合して上記誘
電体共振器を支持する支持穴を有する上記誘電体共振器
の支持板を備え、上記遮蔽導体は上記支持板の上側およ
び下側に配置されて間に上記支持板を保持する２つの部
分からなることを特徴とする。
【００１１】また、本発明にかかる第２の誘電体共振器
装置は、上記支持板は結合手段が配置される位置に結合
手段を配置するための切欠きを有していることを特徴と
する。
装置は、上記支持板は結合手段が配置される位置に結合
手段を配置するための切欠きを有していることを特徴と
する。
【００１２】さらに、本発明にかかる第３の誘電体共振
器装置は、上記結合手段が誘電体共振器の支持板に形成
されたループ状のマイクロストリップラインであること
を特徴とする。
器装置は、上記結合手段が誘電体共振器の支持板に形成
されたループ状のマイクロストリップラインであること
を特徴とする。
【００１３】
【作用】上記支持板は、その支持穴の内部に誘電体共振
器が嵌入するとともに、この支持穴の周縁部が誘電体共
振器の溝に嵌合してこの誘電体共振器を支持する。上記
遮蔽導体は、支持板の上側の部分および下側の部分は、
上下から支持板を保持する。
器が嵌入するとともに、この支持穴の周縁部が誘電体共
振器の溝に嵌合してこの誘電体共振器を支持する。上記
遮蔽導体は、支持板の上側の部分および下側の部分は、
上下から支持板を保持する。
【００１４】
【発明の効果】本発明にかかる第１の誘電体共振器装置
によれば、誘電体共振器はその中心を通る面と交差する
外周面の部分に形成された溝に支持板の支持穴の周縁部
を嵌合させて誘電体共振器を支持し、かつ、遮蔽導体の
上側の部分および下側の部分の間に支持板を保持するよ
うにしたので、誘電体共振器はその径に等しい径を有す
る溝により支持され、誘電体共振器と支持板との接合面
積が大きくなり、誘電体共振器の支持強度が高くなると
ともに、誘電体共振器を安定的に支持することができ、
誘電体共振器を支持する支持板も平板形状であるので、
構造が簡単であり、部品の製造コストも低くなる。
によれば、誘電体共振器はその中心を通る面と交差する
外周面の部分に形成された溝に支持板の支持穴の周縁部
を嵌合させて誘電体共振器を支持し、かつ、遮蔽導体の
上側の部分および下側の部分の間に支持板を保持するよ
うにしたので、誘電体共振器はその径に等しい径を有す
る溝により支持され、誘電体共振器と支持板との接合面
積が大きくなり、誘電体共振器の支持強度が高くなると
ともに、誘電体共振器を安定的に支持することができ、
誘電体共振器を支持する支持板も平板形状であるので、
構造が簡単であり、部品の製造コストも低くなる。
【００１５】また、本発明にかかる第２の誘電体共振器
装置によれば、支持板は結合手段が配置される位置に結
合手段を配置するための切欠きを有しているので、支持
板と干渉することなく結合手段を配置することができ
る。
装置によれば、支持板は結合手段が配置される位置に結
合手段を配置するための切欠きを有しているので、支持
板と干渉することなく結合手段を配置することができ
る。
【００１６】さらに、本発明にかかる第３の誘電体共振
器装置によれば、結合手段が誘電体共振器の支持板に形
成されたループ状のマイクロストリップラインからなる
ものであるので、結合手段の遮蔽導体内への取付けが支
持板の遮蔽導体内への取付けと同時に行なうことがで
き、遮蔽導体内への結合手段の設置が簡単になる。
器装置によれば、結合手段が誘電体共振器の支持板に形
成されたループ状のマイクロストリップラインからなる
ものであるので、結合手段の遮蔽導体内への取付けが支
持板の遮蔽導体内への取付けと同時に行なうことがで
き、遮蔽導体内への結合手段の設置が簡単になる。
【００１７】
【実施例】以下に、添付の図面を参照して本発明の実施
例を説明する。本発明にかかる誘電体共振器装置の一実
施例の構成を図１に示す。
例を説明する。本発明にかかる誘電体共振器装置の一実
施例の構成を図１に示す。
【００１８】上記誘電体共振器装置は、誘電体共振器１
００が、平板状の支持板３０により、直方体空胴を有す
る遮蔽導体３１内にて支持される。上記誘電体共振器１
００は、たとえば図４において説明したものと同様のも
ので、その中心を通る面(図示せず。)と交差する外周面
の部分にほぼ一定の幅の溝３２を有する。
００が、平板状の支持板３０により、直方体空胴を有す
る遮蔽導体３１内にて支持される。上記誘電体共振器１
００は、たとえば図４において説明したものと同様のも
ので、その中心を通る面(図示せず。)と交差する外周面
の部分にほぼ一定の幅の溝３２を有する。
【００１９】一方、上記支持板３０は、誘電体共振器１
００を構成する材料よりも比誘電率が充分低い、たとえ
ば４ないし６程度の比誘電率を有するとともに、上記誘
電体共振器１００と同じ線膨張係数を有する。上記支持
板３０は、その内部に上記誘電体共振器１００が嵌入す
るとともに周縁部が上記溝３２に嵌合して上記誘電体共
振器１００を支持する支持穴３３を有する。
００を構成する材料よりも比誘電率が充分低い、たとえ
ば４ないし６程度の比誘電率を有するとともに、上記誘
電体共振器１００と同じ線膨張係数を有する。上記支持
板３０は、その内部に上記誘電体共振器１００が嵌入す
るとともに周縁部が上記溝３２に嵌合して上記誘電体共
振器１００を支持する支持穴３３を有する。
【００２０】この支持穴３３への上記誘電体共振器１０
０の嵌合は、具体的には図示しないが、たとえば上記支
持板３０にその支持穴３３の直径に等しい幅を有し、か
つ、その一辺から上記支持穴３３に至る切欠を設け、こ
の切欠に上記誘電体共振器１００の溝３２を嵌合させて
誘電体共振器１００を上記支持穴３３までスライドさせ
ることにより行なうことができる。また、上記支持板３
０が支持穴３３の中心を通って２つの部分に分割され、
各部分の支持穴３３の構成部分に上記誘電体共振器１０
０を嵌合させてこれら部分を衝き合わせることにより、
上記誘電体共振器１００を支持穴３３へ嵌合させること
もできる。
０の嵌合は、具体的には図示しないが、たとえば上記支
持板３０にその支持穴３３の直径に等しい幅を有し、か
つ、その一辺から上記支持穴３３に至る切欠を設け、こ
の切欠に上記誘電体共振器１００の溝３２を嵌合させて
誘電体共振器１００を上記支持穴３３までスライドさせ
ることにより行なうことができる。また、上記支持板３
０が支持穴３３の中心を通って２つの部分に分割され、
各部分の支持穴３３の構成部分に上記誘電体共振器１０
０を嵌合させてこれら部分を衝き合わせることにより、
上記誘電体共振器１００を支持穴３３へ嵌合させること
もできる。
【００２１】上記遮蔽導体３１は、支持板３０の上側お
よび下側に配置されて、その間に上記支持板３０の周縁
部を挟んで保持する２つの上側遮蔽導体部３１aおよび
下側遮蔽導体部３１bからなる。上側遮蔽導体部３１aお
よび下側遮蔽導体部３１bは、いずれもその各開口部の
内周に上記支持板３０の周縁部が嵌合する段部３４を有
するともに、各開口の外周にフランジ部３５を有する。
よび下側に配置されて、その間に上記支持板３０の周縁
部を挟んで保持する２つの上側遮蔽導体部３１aおよび
下側遮蔽導体部３１bからなる。上側遮蔽導体部３１aお
よび下側遮蔽導体部３１bは、いずれもその各開口部の
内周に上記支持板３０の周縁部が嵌合する段部３４を有
するともに、各開口の外周にフランジ部３５を有する。
【００２２】上記支持板３０は、上側遮蔽導体部３１a
の段部３４および下側遮蔽導体部３１bの段部３４にそ
の周縁部を嵌合させ、上側遮蔽導体部３１aのフランジ
部３５と下側遮蔽導体部３１bのフランジ部３５とを、
ねじ３６により互いに固定している。これにより、上記
支持板３０は、その周縁部が上側遮蔽導体部３１aと下
側遮蔽導体部３１bとの間に保持される。
の段部３４および下側遮蔽導体部３１bの段部３４にそ
の周縁部を嵌合させ、上側遮蔽導体部３１aのフランジ
部３５と下側遮蔽導体部３１bのフランジ部３５とを、
ねじ３６により互いに固定している。これにより、上記
支持板３０は、その周縁部が上側遮蔽導体部３１aと下
側遮蔽導体部３１bとの間に保持される。
【００２３】図１の誘電体共振器装置においても、図３
において説明した誘電体共振器装置の入出力結合用ルー
プＬix,Ｌox,Ｌiy,Ｌoy,Ｌiz,Ｌozにそれぞれ対応する
入出力結合用ループが、誘電体共振器１００の基本モー
ドであるx軸、y軸およびz軸に一致させたときの３つの
モードの共振によって形成される互いに独立な共振器の
磁界に誘導結合するように、上記遮蔽導体内に設けられ
る。このとき、上記入出力結合用ループＬix,Ｌox,Ｌi
y,Ｌoy,Ｌiz,Ｌozのうち、上記支持板３０と干渉する位
置にある入出力結合用ループ、たとえばＬoyと上記支持
板３０との干渉を避けるため、上記支持板３０には、上
記入出力結合用ループＬoyを受け入れるための切欠３７
を備える。
において説明した誘電体共振器装置の入出力結合用ルー
プＬix,Ｌox,Ｌiy,Ｌoy,Ｌiz,Ｌozにそれぞれ対応する
入出力結合用ループが、誘電体共振器１００の基本モー
ドであるx軸、y軸およびz軸に一致させたときの３つの
モードの共振によって形成される互いに独立な共振器の
磁界に誘導結合するように、上記遮蔽導体内に設けられ
る。このとき、上記入出力結合用ループＬix,Ｌox,Ｌi
y,Ｌoy,Ｌiz,Ｌozのうち、上記支持板３０と干渉する位
置にある入出力結合用ループ、たとえばＬoyと上記支持
板３０との干渉を避けるため、上記支持板３０には、上
記入出力結合用ループＬoyを受け入れるための切欠３７
を備える。
【００２４】このような構成であれば、誘電体共振器１
００はその中心を通る面と交差する外周面の部分に形成
された溝３２に支持板３０の支持穴３３の周縁部を嵌合
させて誘電体共振器１００を支持し、かつ、遮蔽導体３
１の上側の部分および下側の部分の間に支持板３０を保
持する。したがって、誘電体共振器１００はその径に等
しい径を有する円環状の溝３２により支持され、誘電体
共振器１００と支持板３０との接合面積が大きくなる。
これにより、誘電体共振器１００の支持強度が高くなる
とともに、誘電体共振器１００を安定的に支持すること
ができる。また、誘電体共振器１００を支持する支持板
３０も平板形状であるので、構造が簡単であり、部品の
製造コストも低くなる。
００はその中心を通る面と交差する外周面の部分に形成
された溝３２に支持板３０の支持穴３３の周縁部を嵌合
させて誘電体共振器１００を支持し、かつ、遮蔽導体３
１の上側の部分および下側の部分の間に支持板３０を保
持する。したがって、誘電体共振器１００はその径に等
しい径を有する円環状の溝３２により支持され、誘電体
共振器１００と支持板３０との接合面積が大きくなる。
これにより、誘電体共振器１００の支持強度が高くなる
とともに、誘電体共振器１００を安定的に支持すること
ができる。また、誘電体共振器１００を支持する支持板
３０も平板形状であるので、構造が簡単であり、部品の
製造コストも低くなる。
【００２５】上記実施例において、入出力結合用ループ
Ｌix,Ｌox,Ｌiy,Ｌoy,Ｌiz,Ｌozのうち、支持板３０と
同じ平面内に位置するものは、図２に示すように、ルー
プ状のマイクロストリップライン４１を使用することが
できる。このように、マイクロストリップライン４１を
用いれば、結合手段の遮蔽導体３１内への取付けが支持
板３０の遮蔽導体３１内への取付けと同時に行なうこと
ができ、遮蔽導体３１内への結合手段の設置が簡単にな
る。
Ｌix,Ｌox,Ｌiy,Ｌoy,Ｌiz,Ｌozのうち、支持板３０と
同じ平面内に位置するものは、図２に示すように、ルー
プ状のマイクロストリップライン４１を使用することが
できる。このように、マイクロストリップライン４１を
用いれば、結合手段の遮蔽導体３１内への取付けが支持
板３０の遮蔽導体３１内への取付けと同時に行なうこと
ができ、遮蔽導体３１内への結合手段の設置が簡単にな
る。
【００２６】本発明は、図４のような構造を有する誘電
体共振器１００を備えた誘電体共振器装置に限らず、た
とえば図５および図６において説明した誘電体共振器装
置等にも適用することができる。
体共振器１００を備えた誘電体共振器装置に限らず、た
とえば図５および図６において説明した誘電体共振器装
置等にも適用することができる。
【図１】 本発明にかかる誘電体共振器装置の一実施例
の一部破断斜視図である。
の一部破断斜視図である。
【図２】 本発明にかかる誘電体共振器装置のいま一つ
の実施例の一部破断斜視図である。
の実施例の一部破断斜視図である。
【図３】 従来の誘電体共振器装置の一例の構成を示す
説明図である。
説明図である。
【図４】 図３の誘電体共振器装置に使用される誘電体
共振器の斜視図である。
共振器の斜視図である。
【図５】 従来のいま一つの誘電体共振器装置の分解斜
視図である。
視図である。
【図６】 図５の誘電体共振器装置の構成を示す縦断面
図である。
図である。
３０ 支持板 ３１ 遮蔽導体 ３１a 上側遮蔽導体部 ３１b 下側遮蔽導体部 ３２ 溝 ３３ 支持穴 ３４ 段部 ３５ フランジ部 ３６ ねじ ３７ 切欠き ４１ マイクロストリップライン
Claims (3)
- 【請求項１】 直方体空胴を有する遮蔽導体内にて支持
されてなる球形状もしくは略球形状を有する誘電体共振
器と、上記遮蔽導体内にてこの誘電体共振器の外側に配
置されて外部回路と上記誘電体共振器とを結合する結合
手段とを備えてなる電体共振器装置であって、 上記誘電体共振器はその中心を通る面と交差する外周面
の部分にほぼ一定の幅の溝を有する一方、この誘電体共
振器を構成する材料よりも充分比誘電率が低い材料から
なり、内部に上記誘電体共振器が嵌入するとともに周縁
部が上記溝に嵌合して上記誘電体共振器を支持する支持
穴を有する上記誘電体共振器の支持板を備え、上記遮蔽
導体は上記支持板の上側および下側に配置されて間に上
記支持板を保持する２つの部分からなることを特徴とす
る誘電体共振器装置。 - 【請求項２】 上記支持板は結合手段が配置される位置
に結合手段を配置するための切欠きを有していることを
特徴とする請求項１記載の誘電体共振器装置。 - 【請求項３】 上記結合手段が誘電体共振器の支持板に
形成されたループ状のマイクロストリップラインである
ことを特徴とする請求項１または請求項２記載の誘電体
共振器装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32312992A JPH06177606A (ja) | 1992-12-02 | 1992-12-02 | 誘電体共振器装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32312992A JPH06177606A (ja) | 1992-12-02 | 1992-12-02 | 誘電体共振器装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06177606A true JPH06177606A (ja) | 1994-06-24 |
Family
ID=18151415
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32312992A Pending JPH06177606A (ja) | 1992-12-02 | 1992-12-02 | 誘電体共振器装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06177606A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011005059A3 (en) * | 2009-07-10 | 2011-04-21 | Kmw Inc. | Multi-mode resonant filter |
-
1992
- 1992-12-02 JP JP32312992A patent/JPH06177606A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011005059A3 (en) * | 2009-07-10 | 2011-04-21 | Kmw Inc. | Multi-mode resonant filter |
| CN102084540A (zh) * | 2009-07-10 | 2011-06-01 | Kmw株式会社 | 多模谐振滤波器 |
| US8618894B2 (en) | 2009-07-10 | 2013-12-31 | Kmw Inc. | Multi-mode resonant filter |
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