JP2011513331A - ピラゾール[3,4−b]ピリジンRAF阻害剤 - Google Patents

ピラゾール[3,4−b]ピリジンRAF阻害剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2011513331A
JP2011513331A JP2010548886A JP2010548886A JP2011513331A JP 2011513331 A JP2011513331 A JP 2011513331A JP 2010548886 A JP2010548886 A JP 2010548886A JP 2010548886 A JP2010548886 A JP 2010548886A JP 2011513331 A JP2011513331 A JP 2011513331A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
halogen
substituted
compound
optionally
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2010548886A
Other languages
English (en)
Inventor
カテリ エー. アーレント,
アレクサンダー ジェイ. バックメルター,
ミーゼ, ジェイソン デ
ジョナス グリナ,
ジョシュア ディー. ハンセン,
エレン アール. レアード,
ポール ラングホファー,
デービット モレノ,
ブラッド ニューハウス,
リー レン,
ジョンビョブ ソ,
ホンキ チアン,
スティーブン マーク ウェングロウスキー,
バイニアン フェン,
ジャネット ガンツナー,
キム マレスキー,
シモン マシュー,
ヨアヒム ルドルフ,
チャオヤン ウェン,
ウェンディー ビー. ヤング,
Original Assignee
アレイ バイオファーマ、インコーポレイテッド
ジェネンテック, インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アレイ バイオファーマ、インコーポレイテッド, ジェネンテック, インコーポレイテッド filed Critical アレイ バイオファーマ、インコーポレイテッド
Publication of JP2011513331A publication Critical patent/JP2011513331A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D471/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
    • C07D471/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D471/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P13/00Drugs for disorders of the urinary system
    • A61P13/12Drugs for disorders of the urinary system of the kidneys
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • A61P35/02Antineoplastic agents specific for leukemia
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C311/00Amides of sulfonic acids, i.e. compounds having singly-bound oxygen atoms of sulfo groups replaced by nitrogen atoms, not being part of nitro or nitroso groups
    • C07C311/01Sulfonamides having sulfur atoms of sulfonamide groups bound to acyclic carbon atoms
    • C07C311/02Sulfonamides having sulfur atoms of sulfonamide groups bound to acyclic carbon atoms of an acyclic saturated carbon skeleton
    • C07C311/08Sulfonamides having sulfur atoms of sulfonamide groups bound to acyclic carbon atoms of an acyclic saturated carbon skeleton having the nitrogen atom of at least one of the sulfonamide groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring

Abstract

式I:
Figure 2011513331

の化合物はRafキナーゼの阻害に有用である。哺乳類細胞におけるそのような障害、または関連する病態のインビトロ、インサイチューおよびインビボでの診断、予防または治療のために、式Iの化合物ならびにその立体異性体、互変異性体、プロドラッグおよび薬学的に許容される塩を使用する方法を開示する。1つの態様では、本発明は、Rafキナーゼの阻害剤、特にB−Raf阻害剤である化合物に関する。ある過剰増殖障害は、Rafキナーゼ機能の過剰活性化、例えばタンパク質の変異または過剰発現により特徴づけられる。したがって、本発明の化合物は過剰増殖障害、例えば癌の治療において有用である。

Description

本発明は、新規化合物、化合物を含む薬学的組成物、化合物の製造方法、および化合物の治療における使用に関する。より詳細には、本発明は、Rafキナーゼの阻害、およびRafキナーゼにより媒介される障害を治療するのに有用なある置換1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン化合物に関する。
Raf/MEK/EPK経路は細胞生存、成長、増殖および腫瘍化に対し重要である。非特許文献1。Rafキナーゼは3つのアイソフォーム、A−Raf、B−RafおよびC−Rafとして存在する。3つのアイソフォームのうち、研究により、B−Rafが主MEK活性化因子として機能することが示されている。B−Rafはヒトの癌において最もしばしば突然変異した遺伝子の1つである。B−Rafキナーゼは前臨床標的確認、疫学および薬物らしさ(ドラッグアビリティ:drugability)に基づき、抗癌治療に対する優れた標的を示す。
B−Rafの小分子阻害剤が、抗癌治療のために開発されている。ネクサバール(登録商標)(トシル酸ソラフェニブ)はマルチキナーゼ阻害剤であり、B−Rafの阻害を含み、進行腎細胞癌および切除不能な肝細胞癌を有する患者の治療用に認可されている。他のRaf阻害剤もまた、開示されており、または臨床試験に入っており、例えば、SB−590885、RAF−265、PLX−4032およびXL−281である。他のB−Raf阻害剤もまた、公知であり、例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4および特許文献5を参照されたい。
ピラゾロピリジン類が公知であり、例えば、特許文献6および特許文献7を参照されたい。
キナーゼ阻害剤が公知であり、例えば、特許文献8を参照されたい。
特許文献9および特許文献10もまた、キナーゼ阻害剤を開示する。
特許文献11、特許文献12および特許文献13もまた、キナーゼ阻害剤を開示する。
米国特許出願公開第2006/0189627号明細書 米国特許出願公開第2006/0281751号明細書 米国特許出願公開第2007/0049603号明細書 国際公開第2007/002325号 国際公開第2007/002433号 国際公開第03/068773号 国際公開第2007/013896号 国際公開第2005/062795号 国際公開第2008/079906号 国際公開第2008/079909号 国際公開第2006/066913号 国際公開第2008/028617号 国際公開第2009/012283号
Li, Nanxin, et al. "B−Raf kinase inhibitors for cancer treatment." Current Opinion in Investigational Drugs. Vol. 8, No. 6 (2007): 452−456
1つの態様では、本発明は、Rafキナーゼの阻害剤、特にB−Raf阻害剤である化合物に関する。ある過剰増殖障害は、Rafキナーゼ機能の過剰活性化、例えばタンパク質の変異または過剰発現により特徴づけられる。したがって、本発明の化合物は過剰増殖障害、例えば癌の治療において有用である。
より詳細には、本発明の1つの態様は、式Iの化合物、ならびにその立体異性体、互変異性体、プロドラッグおよび薬学的に許容される塩を提供する:
Figure 2011513331
(式中、R、R、R、RおよびRは本明細書で規定した通りである)。
より詳細には、本発明の1つの態様は、式Iの化合物、ならびにその立体異性体、互変異性体、および薬学的に許容される塩を提供する:
Figure 2011513331
(式中、R、R、R、RおよびRは本明細書で規定した通りである)。
本発明の別の態様は、式IIIの中間化合物を提供する:
Figure 2011513331
(式中、R、R、R、RおよびR20は本明細書で規定した通りである)。
本発明の別の態様は、式IVの中間体化合物を提供する:
Figure 2011513331
(式中、Rは本明細書で規定される)。
本発明の別の態様は、B−Rafにより調節される疾患または障害を予防または治療する方法であって、そのような治療を必要とする哺乳類に有効量の本発明の化合物またはその立体異性体、プロドラッグもしくは薬学的に許容される塩を投与することを含む方法を提供する。そのような疾患および障害の例としては、過剰増殖障害(例えば、メラノーマおよび皮膚の他の癌を含む癌)、神経変性、心肥大、疼痛、偏頭痛および神経外傷性疾患が挙げられるが、それらに限定されない。
本発明の別の態様は、B−Rafにより調節される疾患または障害を予防または治療する方法であって、そのような治療を必要とする哺乳類に有効量の本発明の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を投与することを含む方法を提供する。そのような疾患および障害の例としては、過剰増殖障害(例えば、メラノーマおよび皮膚の他の癌を含む癌)、神経変性、心肥大、疼痛、偏頭痛および神経外傷性疾患が挙げられるが、それらに限定されない。
本発明の別の態様は、癌を予防または治療する方法であって、そのような治療を必要とする哺乳類に有効量の本発明の化合物またはその立体異性体、プロドラッグもしくは薬学的に許容される塩を、単独で、または1つ以上の抗癌特性を有する追加の化合物と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。
本発明の別の態様は、癌を予防または治療する方法であって、そのような治療を必要とする哺乳類に有効量の本発明の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を、単独で、または1つ以上の抗癌特性を有する追加の化合物と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。
本発明の別の態様は、治療的有効量の本発明の化合物を哺乳類に投与することを含む、哺乳類において過剰増殖疾患を治療する方法を提供する。
本発明の別の態様は、腎疾患を予防または治療する方法であって、そのような治療を必要とする哺乳類に有効量の本発明の化合物またはその立体異性体、プロドラッグもしくは薬学的に許容される塩を、単独で、または1つ以上の追加の化合物と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。本発明の別の態様は、多発性嚢胞腎疾患を予防または治療する方法であって、そのような治療を必要とする哺乳類に有効量の本発明の化合物またはその立体異性体、プロドラッグもしくは薬学的に許容される塩を、単独で、または1つ以上の追加の化合物と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。
本発明の別の態様は、治療において使用するための本発明の化合物を提供する。
本発明の別の態様は、過剰増殖疾患の治療において使用するための本発明の化合物を提供する。他の態様では、過剰増殖疾患は癌(またはさらに、本明細書で規定される特定の癌)であり得る。
本発明の別の態様は、腎疾患の治療において使用するための本発明の化合物を提供する。他の態様では、腎疾患は多発性嚢胞腎疾患であり得る。
本発明の別の態様は、過剰増殖疾患の治療のための薬剤の製造における本発明の化合物の使用を提供する。他の実施形態では、過剰増殖疾患は癌(またはさらに、本明細書で規定される特定の癌)であり得る。
本発明の別の態様は、腎疾患の治療のための薬剤の製造における本発明の化合物の使用を提供する。他の実施形態では、腎疾患は多発性嚢胞腎疾患であり得る。
本発明の別の態様は、癌治療を受けている患者の治療においてB−Raf阻害剤として使用するための薬剤の製造における本発明の化合物の使用を提供する。
本発明の別の態様は、多発性嚢胞腎疾患治療を受ける患者の治療においてB−Raf阻害剤として使用するための薬剤の製造における本発明の化合物の使用を提供する。
本発明の別の態様は、過剰増殖疾患の治療において使用するための本発明の化合物を含む薬学的組成物を提供する。
本発明の別の態様は、癌の治療において使用するための本発明の化合物を含む薬学的組成物を提供する。
本発明の別の態様は、多発性嚢胞腎疾患の治療において使用するための本発明の化合物を含む薬学的組成物を提供する。
本発明の別の態様は、本発明の化合物、その立体異性体、プロドラッグまたは薬学的に許容される塩、および薬学的に許容される担体または賦形剤を含む薬学的組成物を提供する。
本発明の別の態様は、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩、および薬学的に許容される担体または賦形剤を含む薬学的組成物を提供する。
本発明の別の態様は、本発明の化合物の調製法、分離法、および精製法を含む。
本発明の別の態様は、式Iの化合物を調製するための中間体を提供する。式Iのある化合物は、式Iの他の化合物に対する中間体として使用され得る。
以下、本発明のある実施形態について詳細に言及するが、その例は添付の構造および式において説明する。本発明について列挙した実施形態と合わせて記載するが、本発明がそれらの実施形態に制限されるものではないことは理解されるであろう。逆に、本発明は、特許請求の範囲により規定される本発明の範囲内に含まれ得る代替、改変および等価物全てにおよぶことが意図される。当業者であれば、本発明の実施において使用することができる、本明細書で記載したものと同様の、または等価の多くの方法および材料を認識するであろう。本発明はいかなる意味においても、記載された方法および材料に限定されない。定義された用語、用語使用、記載技術などを含むがそれらに限定されない、1つ以上の組み入れられた文献および同様の材料が本出願と異なり、または本出願と矛盾する場合、本出願が規制する。
定義
「アルキル」という用語は、炭素原子の直鎖または分枝鎖基を含む。一例としては、アルキル基は1〜6の炭素原子(C〜C)がある。他の例としては、アルキル基は、C〜C、C〜CまたはC−Cがある。いくつかのアルキル部分は省略されており、例えば、エチル(「Me」)、エチル(「Et」)、プロピル(「Pr」)およびブチル(「Bu」)であり、他の略称が化合物の特定の異性体を示すために使用され、例えば、1−プロピルまたはn−プロピル(「n−Pr」)、2−プロピルまたはイソプロピル(「i−Pr」)、1−ブチルまたはn−ブチル(「n−Bu」)、2−メチル−1−プロピルまたはイソブチル(「i−Bu」)、1−メチルプロピルまたはs−ブチル(「s−Bu」)、1,1−ジメチルエチルまたはt−ブチル(「t−Bu」)などである。アルキル基の他の例としては、1−ペンチル(n−ペンチル、−CHCHCHCHCH)、2−ペンチル(−CH(CH)CHCHCH)、3−ペンチル(−CH(CHCH)、2−メチル−2−ブチル(−C(CHCHCH)、3−メチル−2−ブチル(−CH(CH)CH(CH)、3−メチル−1−ブチル(−CHCHCH(CH)、2−メチル−1−ブチル(−CHCH(CH)CHCH)、1−ヘキシル(−CHCHCHCHCHCH)、2−ヘキシル(−CH(CH)CHCHCHCH)、3−ヘキシル(−CH(CHCH)(CHCHCH))、2−メチル−2−ペンチル(−C(CHCHCHCH)、3−メチル−2−ペンチル(−CH(CH)CH(CH)CHCH)、4−メチル−2−ペンチル(−CH(CH)CHCH(CH)、3−メチル−3−ペンチル(−C(CH)(CHCH)、2−メチル−3−ペンチル(−CH(CHCH)CH(CH)、2,3−ジメチル−2−ブチル(−C(CHCH(CH)および3,3−ジメチル−2−ブチル(−CH(CH)C(CH)が挙げられる。略称は、時として、基本的な略称および化学構造と併せて使用され、例えば、メタノール(「MeOH」)およびエタノール(「EtOH」)である。
出願全体で使用される別の略称としては、例えば、ベンジル(「Bn」)、フェニル(「Ph」)およびアセチル(「Ac」)が挙げられる。
「アルケニル」という用語は、少なくとも1つの不飽和部位、すなわち、炭素−炭素二重結合を有する直鎖または分枝鎖一価炭化水素基を示し、ここで、アルケニル基は任意で、独立して、本明細書で記載されている1つ以上の置換基により置換され得、「シス」および「トランス」配向、または、「E」および「Z」配向を有する基を含む。一例としては、アルケニル基は2〜6の炭素原子(C〜C)がある。他の例としては、アルケニル基は、C〜Cがある。例としては、エテニルまたばビニル(−CH=CH)、プロプ−1−エニル(−CH=CHCH)、プロプ−2−エニル(−CHCH=CH)、2−メチルプロプ−1−エニル、ブト−1−エニル、ブト−2−エニル、ブト−3−エニル、ブタ−1,3−ジエニル、2−メチルブタ−1,3−ジエン、へクス−1−エニル、へクス−2−エニル、へクス−3−エニル、へクス−4−エニル、ヘキサ−1,3−ジエニルが挙げられるが、それらに限定されない。
「アルキニル」という用語は、少なくとも1つの不飽和部位、すなわち、炭素−炭素三重結合を有する直鎖または分枝鎖一価炭化水素基を示し、ここで、アルキニル基は任意で、独立して、本明細書で記載されている1つ以上の置換基により置換され得る。一例としては、アルキニル基は2〜18の炭素原子(C〜C)がある。他の例としては、アルキニル基は、C〜Cがある。例としては、エチニル(−C≡CH)、プロプ−1−イニル(−C≡CCH)、プロプ−2−イニル(プロパルギル、CHC≡CH)、ブト−1−イニル、ブト−2−イニルおよびブト−3−イニルが挙げられるが、それらに限定されない。
「アルケニル」および「アルキニル」という用語はまた、少なくとも1つの不飽和結合を含む炭素原子の直鎖または分枝鎖基を含む。
「シクロアルキル」は、非芳香族の飽和、または部分的に不飽和の炭化水素環基であり、ここで、シクロアルキル基は任意で、独立して、本明細書で記載されている1つ以上の置換基により置換され得る。一例としては、シクロアルキル基は3〜6の炭素原子(C〜C)がある。他の例としては、シクロアルキルは、C〜CまたはC〜Cがある。他の例としては、シクロアルキル基は、単環として、C〜CまたはC〜Cがある。別の例としては、シクロアルキル基は、二環として、C〜C12がある。単環シクロアルキルの例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、1−シクロペント−1−エニル、1−シクロペント−2−エニル、1−シクロペント−3−エニル、シクロヘキシル、1−シクロへクス−1−エニル、1−シクロへクス−2−エニル、1−シクロへクス−3−エニル、シクロヘキサジエニル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、シクロウンデシル、およびシクロドデシルが挙げられる。7〜12の環原子を有する二環シクロアルキルの例示的な配列としては、[4,4]、[4,5]、[5,5]、[5,6]または[6,6]環系が挙げられるが、それらに限定されない。例示的な架橋二環シクロアルキルとしては、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.2]オクタン、およびビシクロ[3.2.2]ノナンが挙げられるが、それらに限定されない。
「複素環」または「ヘテロ環」または「ヘテロシクリル」という用語は、少なくとも1つの環原子が、窒素、酸素、および硫黄から独立して選択されるヘテロ原子であり、残りの環原子が炭素である、飽和、または部分的に不飽和の(すなわち、環内に1つ以上の二重および/または三重結合を有する)環状基を示す。1つの実施形態では、ヘテロシクリルは飽和または部分的に不飽和の4〜6員ヘテロシクリル基を含む。ヘテロシクリル基は任意で、本明細書で記載されている1つ以上の置換基により置換され得る。例示的なヘテロシクリル基としては、オキシラニル、アジリジニル、チイラニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、1,2−ジチエタニル、1,3−ジチエタニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロピリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チオキサニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、ホモピペリジニル、アゼパニル、オキセパニル、チエパニル、1,4−オキサチアニル、1,4−ジオキセパニル、1,4−オキサチエパニル、1,4−オキサアゼパニル、1,4−ジチエパニル、1,4−チアゼパニルおよび1,4−ジアゼパン1,4−ジチアニル、1,4−アザチアニル、オキサゼピニル、ジアゼピニル、チアゼピニル、ジヒドロチエニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、1−ピロリニル、2−ピロリニル、3−ピロリニル、インドリニル、2H−ピラニル、4H−ピラニル、1,4−ジオキサニル、1,3−ジオキソラニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、ジチアニル、ジチオラニル、ピラゾリジニルイミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピリミジノニル、1,1−ジオキソ−チオモルホリニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニルおよびアザビシクロ[2.2.2]ヘキサニルが挙げられるが、それらに限定されない。ヘテロ環は酸素、窒素、および硫黄から選択される1つまたは2つのヘテロ原子を含む4〜6員環を含む。
「ヘテロアリール」という用語は、少なくとも1つの環原子が、窒素、酸素、および硫黄から独立して選択されるヘテロ原子であり、残りの環原子が炭素である、芳香族環状基を示す。ヘテロアリール基は任意で、本明細書で記載されている1つ以上の置換基により置換され得る。一例では、ヘテロアリールは5〜6員ヘテロアリール基を含む。ヘテロアリール基の他の例としては、ピリジニル、イミダゾリル、イミダゾピリジニル、ピリミジニル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピラジニル、テトラゾリル、フリル、チエニル、イソキサゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、シノリニル、インダゾリル、インドリジニル、フタラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、イソインドリル、プテリジニル、プリニル、1,2,3−トリアゾリル、1,3,4−トリアゾリル、1−オキサ−2,3−ジアゾリル、1−オキサ−2,4−ジアゾリル、1−オキサ−2,5−ジアゾリル、1−オキサ−3,4−ジアゾリル、1−チア−2,3−ジアゾリル、1−チア−2,4−ジアゾリル、1−チア−2,5−ジアゾリル、1−チア−3,4−ジアゾリル、フラザニル、ベンゾフラザニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾキサゾリル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、およびフロピリジニルが挙げられるが、それらに限定されない。ヘテロアリールは酸素、窒素および硫黄から選択される1、2または3のヘテロ原子を含有する5〜6員芳香族環を含む。
「ハロゲン」はF、Cl、BrまたはIを示す。
略称「TLC」は薄層クロマトグラフィーを示す。
「治療する」または「治療」という用語は、治療、予防、緩和または予防手段を示す。一例では、治療は、治療的処置および緩和治療を含む。本発明の目的のために、有益な、または所望の臨床結果としては、検出できるかどうかに関係なく、症状の軽減、疾患の程度の減少、疾患状態の安定化(すなわち、悪化なし)、疾患進行の遅延または減速、疾患状態の寛解または緩和、および緩解(部分的であるか全体的であるかに関係なく)が挙げられるが、それらに限定されない。「治療」はまた、治療を受けない場合に予測される生存期間に比べた場合の、生存期間の延長を意味することができる。治療が必要なものとしては、すでに状態もしくは障害を有するもの、状態もしくは障害を有する傾向があるもの、または状態もしくは障害が予防されるべきものが挙げられる。
「治療的有効量」または「有効量」という句は、そのような治療が必要な哺乳類に投与された場合に、(i)特定の疾患、状態、もしくは障害を治療もしくは予防する、(ii)特定の疾患、状態、もしくは障害の1つあるいは複数の症状を減弱、寛解または排除する、(iii)本明細書で記載した特定の疾患、状態、もしくは障害の1つあるいは複数の症状の発症を予防または遅延させるのに十分な本発明の化合物の量を意味する。そのような量に対応する化合物の量は、特定の化合物、疾患状態およびその重篤度、治療の必要な哺乳類の固有性(例えば、体重)などの因子によって変動し得るが、それにもかかわらず、当業者により日常的に決定することができる。
「癌」および「癌の」という用語は、異常な、または未制御の細胞成長により典型的に特徴づけられる哺乳類における生理学的状態を示し、またはそのような状態を説明する。「腫瘍」は1つ以上の癌細胞を含む。癌の例としては、癌腫、リンパ腫、芽腫、肉腫、および白血病またはリンパ系腫瘍が挙げられるが、それらに限定されない。そのような癌のより特定的な例としては、扁平上皮癌(例えば、上皮性扁平上皮癌)、小細胞肺癌、非小細胞肺癌(「NSCLC」)、肺の腺癌および肺の扁平上皮癌を含む肺癌、腹膜癌、肝細胞癌、胃腸癌を含む胃癌または胃ガン、膵臓癌、神経膠芽腫、子宮頸癌、卵巣癌、肝癌、膀胱癌、肝細胞腫、乳癌、結腸癌、直腸癌、結腸直腸癌、子宮内膜または子宮癌、唾液腺癌、腎臓癌または腎ガン、前立腺癌、外陰癌、甲状腺癌、肝癌、肛門癌、陰茎癌、および頭頸部癌が挙げられる。癌という用語は、一般に、様々な型の癌を含むように、または特定的に(上記で列挙したように)使用され得る。
「薬学的に許容される」という句は、物質または組成物が化学的におよび/または毒物学的に、製剤を構成する他の成分および/またはそれらを用いて治療される哺乳類と適合することを示す。
「薬学的に許容される塩」という句は、本明細書で使用されるように、本発明の化合物の薬学的に許容される有機または無機塩を示す。
本発明の化合物はまた、必ずしも薬学的に許容される塩ではないが、本発明の化合物を調製および/または精製するため、および/または本発明の化合物の鏡像異性体を分離するための中間体として有用であり得るそのような化合物の他の塩を含む。
「哺乳類」という用語は、本明細書で記載した疾患を有する、または疾患を発症する危険がある温血動物を意味し、モルモット、イヌ、ネコ、ラット、マウス、ハムスター、および霊長類、例えばヒトが挙げられるが、それらに限定されない。
B−RAF阻害化合物
本発明は、B−Rafにより調節される疾患、状態および/または障害の治療において有用である可能性のある、化合物、およびその医薬製剤を提供する。
本発明の1つの実施形態は式Iの化合物、ならびにその立体異性体、プロドラッグ、互変異性体および薬学的に許容される塩を提供する:
Figure 2011513331
(式中、
およびRは、独立して水素、ハロゲン、CN、C〜CアルキルおよびC〜Cアルコキシから選択され、
は水素、ハロゲン、またはC〜Cアルキルであり、
は、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、フェニル、5〜6員ヘテロアリール、またはNRであり、ここで、シクロアルキル、アルキル、アルケニル、アルキニル、フェニルおよびヘテロアリールは任意で、OR、ハロゲン、フェニル、C〜Cシクロアルキル、または任意でハロゲンにより置換されたC〜Cアルキルにより置換され、
は水素、ハロゲン、CN、NR、OR、SR、任意で1〜3のR基により置換されたフェニル、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリール、任意でハロゲンもしくはC〜Cアルキルにより置換された飽和の、もしくは部分的に不飽和のC〜Cシクロアルキル、任意でC〜Cアルキルにより置換された飽和の、もしくは部分的に不飽和の4〜6員ヘテロシクリル、任意でハロゲン、ORもしくはNRにより置換されたC〜Cアルキニル、任意でハロゲン、ORもしくはNRにより置換されたC〜Cアルケニル、または任意で1〜3のR基により置換されたC〜Cアルキルであり、
各Rは、独立して、ハロゲン、CF、C〜Cアルキルまたは−O(C〜Cアルキル)から選択され、ここで、アルキルまたはアルコキシは任意でOH、NRまたは、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロシクリルにより置換され、
各Rは、独立して、ハロゲン、OH、OCH、オキソ、−NR、またはC〜Cシクロアルキルから選択され、
およびRはそれぞれ、独立して、水素、フェニルおよび任意でオキソにより置換されたC〜Cアルキルから選択され、
は4〜6員ヘテロシクリルおよび任意でハロゲン、OH、OCH、C〜Cシクロアルキルまたは4〜6員ヘテロシクリルにより置換されたC〜Cアルキルから選択され、
はC〜Cアルキルであり、ならびに
およびRは独立して、水素および任意でハロゲンにより置換されたC〜Cアルキルから選択され、または、
およびRはそれらが結合されている窒素と共に、4〜6員複素環を形成する)。
式Iの化合物は、
、RおよびRが、独立して水素、ハロゲンまたはC〜Cアルキルから選択され、
が、C〜Cシクロアルキル、任意でOH、ハロゲン、フェニルもしくはC〜Cシクロアルキルにより置換されたC〜Cアルキル、任意でハロゲンもしくは任意でハロゲンにより置換されたC〜Cアルキルにより置換されたフェニル、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリール、またはNRであり、
が水素、ハロゲン、CN、NR、OR、SR、任意で1〜3のR基により置換されたフェニル、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリール、任意でハロゲンもしくはC〜Cアルキルにより置換されたC〜Cシクロアルキル、任意でC〜Cアルキルにより置換された飽和の、もしくは部分的に不飽和の4〜6員ヘテロシクリル、任意でNRにより置換されたC〜Cアルキニル、C〜Cアルケニル、または任意で1〜3のR基により置換されたC〜Cアルキルであり、
各Rが、独立して、ハロゲン、CF、C〜Cアルキルまたは−O(C〜Cアルキル)から選択され、ここで、アルキルまたはアルコキシは任意でOH、NRまたは、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロシクリルにより置換され、
各Rが、独立して、ハロゲン、OH、OCH、オキソ、−NR、またはC〜Cシクロアルキルから選択され、
およびRがそれぞれ、独立して、水素、フェニルおよび任意でオキソにより置換されたC〜Cアルキルから選択され、
が4〜6員ヘテロシクリルおよび任意でハロゲン、OH、OCH、C〜Cシクロアルキルまたは4〜6員ヘテロシクリルにより置換されたC〜Cアルキルから選択され、
がC〜Cアルキルであり、ならびに
およびRが独立して、水素および任意でハロゲンにより置換されたC〜Cアルキルから選択され、または、
およびRがそれらが結合されている窒素と共に、4〜6員複素環を形成する、化合物を含む。
本発明の1つの実施形態は、式Iの化合物、ならびにその立体異性体、互変異性体、および薬学的に許容される塩を提供する:
Figure 2011513331
(式中、
およびRは、独立して水素、ハロゲン、CN、C〜CアルキルおよびC〜Cアルコキシから選択され、
は水素、ハロゲン、またはC〜Cアルキルであり、
は、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、またはC〜Cアルキニルであり、ここで、シクロアルキル、アルキル、アルケニルおよびアルキニルは任意で、OR、ハロゲン、またはC〜Cシクロアルキルにより置換され、
は水素、ハロゲン、CN、NR、OR、任意で1〜3のR基により置換されたフェニル、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリール、任意でハロゲンもしくはC〜Cアルキルにより置換された飽和の、もしくは部分的に不飽和のC〜Cシクロアルキル、飽和の、もしくは部分的に不飽和の5〜6員ヘテロシクリル、任意でORにより置換されたC〜Cアルキニル、任意でORにより置換されたC〜Cアルケニル、または任意で1〜3のR基により置換されたC〜Cアルキルであり、
各Rは、独立して、ハロゲン、CF、C〜Cアルキルまたは−O(C〜Cアルキル)から選択され、ここで、アルキルまたはアルコキシは任意でOH、NRまたは、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロシクリルにより置換され、
各Rは、独立して、ハロゲン、OH、OCH、オキソまたは−NRから選択され、
およびRはそれぞれ、独立して、水素およびC〜Cアルキルから選択され、ならびに
は任意でハロゲンまたはC〜Cシクロアルキルにより置換されたC〜Cアルキルである)。
式Iの化合物は、
、RおよびRが、独立して水素、ハロゲンまたはC〜Cアルキルから選択され、
が、C〜Cシクロアルキル、または、OH、ハロゲンもしくはC〜Cシクロアルキルにより置換されたC〜Cアルキルであり、
が水素、ハロゲン、CN、NR、OR、任意で1〜3のR基により置換されたフェニル、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリール、C〜Cシクロアルキル、5〜6員ヘテロシクリル、C〜Cアルケニル、または任意で1〜3のR基により置換されたC〜Cアルキルであり、
各Rが、独立して、ハロゲン、CF、C〜Cアルキルまたは−O(C〜Cアルキル)から選択され、ここで、アルキルまたはアルコキシは任意でOH、NRまたは、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロシクリルにより置換され、
各Rは、独立して、ハロゲン、OH、OCH、オキソまたは−NRから選択され、
およびRは、独立して、水素およびC〜Cアルキルから選択され、ならびに
は任意でハロゲンまたはC〜Cシクロアルキルにより置換されたC〜Cアルキルである、化合物を含む。
ある実施形態では、RおよびRは独立して、水素、ハロゲン、CN、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシから選択される。
ある実施形態では、R、RおよびRは独立して、水素、ハロゲンまたはC〜Cアルキルから選択される。
ある実施形態では、R、RおよびRは独立して、水素、FおよびClから選択される。
ある実施形態では、Rは、水素、ハロゲン、CN、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシである。
ある実施形態では、Rは、水素、ハロゲンまたはC〜Cアルキルである。
ある実施形態では、Rは、水素である。
ある実施形態では、Rは、ハロゲンである。ある実施形態では、Rは、FまたはClである。
ある実施形態では、Rは、C〜Cアルキルである。ある実施形態では、Rは、メチルである。
ある実施形態では、Rは、水素、ハロゲン、CN、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシである。
ある実施形態では、Rは、水素、ハロゲンまたはC〜Cアルキルである。
ある実施形態では、Rは、水素である。
ある実施形態では、Rは、ハロゲンである。ある実施形態では、Rは、FまたはClである。
ある実施形態では、Rは、C〜Cアルキルである。ある実施形態では、Rは、メチルである。
式Iのある実施形態では、RはClである。
式Iのある実施形態では、Rは水素である。
ある実施形態では、Rは、水素、ハロゲンまたはC〜Cアルキルである。
ある実施形態では、Rは、水素である。
ある実施形態では、Rは、ハロゲンである。ある実施形態では、Rは、FまたはClである。
ある実施形態では、RおよびRはFであり、Rは水素である。
ある実施形態では、RはFであり、RはClであり、Rは水素である。
ある実施形態では、RはClであり、RはFであり、Rは水素である。
ある実施形態では、RはFであり、RおよびRは水素である。
ある実施形態では、RおよびRは水素であり、RはFである。
ある実施形態では、RおよびRはFであり、Rは水素である。
ある実施形態では、RはClであり、RおよびRは水素である。
ある実施形態では、R、RおよびRはFである。
ある実施形態では、RはFであり、Rはメチルであり、Rは水素である。
ある実施形態では、Rはメチルであり、RはFであり、Rは水素である。
ある実施形態では、RはFであり、RおよびRは水素である。
ある実施形態では、RはClであり、RおよびRは水素である。
ある実施形態では、RはFであり、RおよびRは水素である。
ある実施形態では、式Iの残基:
Figure 2011513331
(式中、波線は式Iにおける残基の結合点を示す)
は、下記から選択される:
Figure 2011513331
Figure 2011513331
ある実施形態では、RはC〜Cシクロアルキル、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、フェニル、5〜6員ヘテロアリール、またはNRであり、ここで、シクロアルキル、アルキル、アルケニル、アルキニルおよびフェニルは、任意で、OR、ハロゲン、フェニル、C〜Cシクロアルキル、または任意でハロゲンにより置換されたC〜Cアルキルにより置換される。
ある実施形態では、Rは独立して、水素、フェニルおよび任意でオキソにより置換されたC〜Cアルキルから選択される。ある実施形態では、Rは水素である。
ある実施形態では、RはC〜Cシクロアルキル、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、フェニル、5〜6員ヘテロアリール、またはNRであり、ここで、シクロアルキル、アルキル、アルケニル、アルキニルおよびフェニルは、任意で、OH、ハロゲン、フェニル、C〜Cシクロアルキル、または任意でハロゲンにより置換されたC〜Cアルキルにより置換される。
ある実施形態では、RはC〜Cシクロアルキル、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、またはC〜Cアルキニルであり、ここで、シクロアルキル、アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、任意で、OR、ハロゲンまたはC〜Cシクロアルキルにより置換される。
ある実施形態では、Rはシクロプロピル、エチル、プロピル、ブチル、イソブチル、−CHCHCHOH、−CHCl、−CHCF、−CHCHCHF、−CHCHCF、フェニルメチル、シクロプロピルメチル、フェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2,5−ジフルオロフェニル、4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル、1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル、フラン−2−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、チオフェン−2−イル、−NHCHCH、−NHCHCHCH、−N(CH)CHCH、−NHCH(CH、−NHCHCHF、−N(CHまたはピロリジン−1−イルである。
ある実施形態では、Rはシクロプロピル、エチル、プロピル、イソブチル、−CHCHCHOH、−CHCHCHF、フェニルメチル、シクロプロピルメチル、フェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2,5−ジフルオロフェニル、4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル、1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル、フラン−2−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、チオフェン−2−イル、または−NHCHCHである。
ある実施形態では、Rはプロピル、ブチル、イソブチル、−CHCHCHF、−CHCHCFまたはシクロプロピルメチルである。
ある実施形態では、Rは任意でOH、ハロゲンまたはC〜Cシクロアルキルにより置換されたC〜CシクロアルキルまたはC〜Cアルキルである。
ある実施形態では、RはC〜Cシクロアルキルである。ある実施形態では、RはC〜Cシクロアルキルである。ある実施形態では、Rはシクロプロピルまたはシクロブチルである。
ある実施形態では、RはC〜Cシクロアルキルである。ある実施形態では、RはC〜Cシクロアルキルである。ある実施形態では、Rはシクロプロピルである。
ある実施形態では、RはC〜Cアルキルである。ある実施形態では、Rはエチル、プロピル、ブチルまたはイソブチルである。
ある実施形態では、RはC〜Cアルキルである。ある実施形態では、Rはプロピル、ブチルまたはイソブチルである。
ある実施形態では、Rは任意でORにより置換されたC〜Cアルキルである。ある実施形態では、Rは水素である。ある実施形態では、Rは、任意でOHにより置換されたC〜Cアルキルである。ある実施形態では、Rは−CHCHCHOHである。
ある実施形態では、Rは任意でハロゲンにより置換されたC〜Cアルキルである。ある実施形態では、Rは、−CF、−CHCl、−CHCF、−CHCHCHF、−CHCHCF、−CFCFまたは−CFCFCFである。
ある実施形態では、Rは任意でハロゲンにより置換されたC〜Cアルキルである。ある実施形態では、Rは、−CF、−CHCF、−CHCHCHF、−CHCHCF、−CFCFまたは−CFCFCFである。ある実施形態では、Rは、−CHCHCHFまたは−CHCHCFである。
ある実施形態では、Rは任意でOH、ハロゲンまたはC〜Cシクロアルキルにより置換されたC〜Cアルキルである。ある実施形態では、Rは、シクロプロピルメチル(−CH−シクロプロピル)またはシクロブチルメチル(−CH−シクロブチル)である。ある実施形態では、Rは、シクロプロピルメチル(−CH−シクロプロピル)である。
ある実施形態では、Rは任意でフェニルにより置換されたC〜Cアルキルである。ある実施形態では、Rはフェニルメチルである。
ある実施形態では、Rは任意でOR、ハロゲン、C〜Cシクロアルキル、または、任意でハロゲンにより置換されたC〜Cアルキルにより置換されたフェニルである。ある実施形態では、Rは、任意でハロゲンにより置換されたフェニルである。ある実施形態では、Rは、任意で、任意でハロゲンにより置換されたC〜Cアルキルにより置換されたフェニルである。ある実施形態では、Rは、任意で、ハロゲンおよび任意でハロゲンにより置換されたC〜Cアルキルにより置換されたフェニルである。ある実施形態では、Rはフェニルである。ある実施形態では、Rはフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2,5−ジフルオロフェニルまたは4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニルである。
ある実施形態では、Rは任意で、OR、ハロゲン、C〜Cシクロアルキルまたは任意でハロゲンにより置換されたC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリールである。ある実施形態では、Rは任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリールである。ある実施形態では、Rは任意でOR、ハロゲン、C〜Cシクロアルキルまたは任意でハロゲンにより置換されたC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリールであり、ここで、ヘテロアリールは酸素、窒素および硫黄からなる群より選択された1つまたは2つのヘテロ原子を含む。ある実施形態では、Rは任意でOR、ハロゲン、C〜Cシクロアルキルまたは任意でハロゲンにより置換されたC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリールであり、ここで、ヘテロアリールはイミダゾリル、フラニル、ピリジニルまたはチオフェニルである。ある実施形態では、Rは1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル、フラン−2−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イルまたはチオフェン−2−イルである。
ある実施形態では、RはNRである。ある実施形態では、RおよびRは、独立して水素および任意でハロゲンにより置換されたC〜Cアルキルから選択される。ある実施形態では、Rは水素またはメチルである。ある実施形態では、Rは任意でハロゲンにより置換されたC〜Cアルキルである。ある実施形態では、Rはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、または2,2−ジフルオロエチルである。ある実施形態では、Rは、−NHCHCH、−NHCHCHCH、−N(CH)CHCH、−NHCH(CH、−NHCHCHF、および−N(CHからなる群より選択される。
ある実施形態では、RはNRであり、ここで、RおよびRはそれらが結合されている窒素と共に4〜6員複素環を形成する。ある実施形態では、RはNRであり、ここで、RおよびRはそれらが結合されている窒素と共に4〜6員複素環を形成し、ここで、複素環は窒素および酸素から選択される1つまたは2つのヘテロ原子を含む。ある実施形態では、RはNRであり、ここで、RおよびRはそれらが結合されている窒素と共に5員複素環を形成する。ある実施形態では、RはNRであり、ここで、RおよびRはそれらが結合されている窒素と共に5員複素環を形成し、ここで、複素環は1つの窒素ヘテロ原子を含む。ある実施形態では、Rはピロリジン−1−イルである。
ある実施形態では、RおよびRはFであり、Rは水素であり、Rはプロピルであり、そのため、式Iの化合物は式Ia(式Iのサブセット)の構造を有する:
Figure 2011513331
式Iaのある実施形態では、Rは−O(C〜Cアルキル)、任意で1つまたは2つのハロゲンにより置換されたフェニル、および任意でハロゲンもしくはメチルにより置換された飽和C〜Cシクロアルキルから選択される。式Iaのある実施形態では、Rはメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、フェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2,3−ジフルオロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、3,5−ジフルオロフェニル、シクロプロピル、2,2−ジフルオロシクロプロピル、2−メチルシクロプロピル、シクロブチルおよびシクロペンチルから選択される。
式Iaのある実施形態では、Rは−O(C〜Cアルキル)である。式Iaのある実施形態では、Rはメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシから選択される。式Iaのある実施形態では、Rはメトキシおよびエトキシから選択される。式Iaのある実施形態では、Rはメトキシである。式Iaのある実施形態では、Rはエトキシである。
式Iaのある実施形態では、Rは任意で1つまたは2つのハロゲンにより置換されたフェニルである。式Iaのある実施形態では、Rはフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2,3−ジフルオロフェニル、3,4−ジフルオロフェニルおよび3,5−ジフルオロフェニルから選択される。
式Iaのある実施形態では、Rは、任意でハロゲンもしくはメチルにより置換された飽和C〜Cシクロアルキルである。式Iaのある実施形態では、Rはシクロプロピル、2,2−ジフルオロシクロプロピル、2−メチルシクロプロピル、シクロブチルおよびシクロペンチルから選択される。式Iaのある実施形態では、Rはシクロプロピル、2,2−ジフルオロシクロプロピルおよび2−メチルシクロプロピルから選択される。式Iaのある実施形態では、Rはシクロプロピルである。式Iaのある実施形態では、Rは2,2−ジフルオロシクロプロピルである。式Iaのある実施形態では、Rは2−メチルシクロプロピルである。
ある実施形態では、RはClであり、RはFであり、Rは水素であり、およびRはプロピルであり、そのため、式Iの化合物は式Ia1(式Iのサブセット)の構造を有する:
Figure 2011513331
式Ia1のある実施形態では、Rは−O(C〜Cアルキル)、任意で1つまたは2つのハロゲンにより置換されたフェニル、および任意でハロゲンまたはメチルにより置換された飽和C〜Cシクロアルキルから選択される。式Ia1のある実施形態では、Rはメトキシ、エトキシ、イソプロポキシおよびシクロプロピルから選択される。
式Ia1のある実施形態では、Rは−O(C〜Cアルキル)である。式Ia1のある実施形態では、Rはメトキシ、エトキシ、およびイソプロポキシから選択される。式Ia1のある実施形態では、Rはメトキシおよびエトキシから選択される。式Ia1のある実施形態では、Rはメトキシである。式Ia1のある実施形態では、Rはエトキシである。
式Ia1のある実施形態では、Rは任意でハロゲンまたはメチルにより置換された飽和C〜Cシクロアルキルである。式Ia1のある実施形態では、Rはシクロプロピルである。
ある実施形態では、RはFであり、RはClであり、Rは水素であり、およびRはプロピルであり、そのため、式Iの化合物は式Ia2(式Iのサブセット)の構造を有する:
Figure 2011513331
式Ia2のある実施形態では、Rは−O(C〜Cアルキル)、任意で1つまたは2つのハロゲンにより置換されたフェニル、および任意でハロゲンまたはメチルにより置換された飽和C〜Cシクロアルキルから選択される。式Ia2のある実施形態では、Rはメトキシおよびシクロプロピルから選択される。
式Ia2のある実施形態では、Rは−O(C〜Cアルキル)である。式Ia2のある実施形態では、Rはメトキシである。
式Ia2のある実施形態では、Rは任意でハロゲンまたはメチルにより置換された飽和C〜Cシクロアルキルである。式Ia2のある実施形態では、Rはシクロプロピルである。
ある実施形態では、Rは水素であり、およびRはプロピルであり、そのため、式Iの化合物は式Ib(式Iのサブセット)の構造を有する:
Figure 2011513331
(式中、RおよびRは独立してFおよびClから選択され、Rは−O(C〜Cアルキル)、任意で1つまたは2つのハロゲンにより置換されたフェニル、および任意でハロゲンまたはメチルにより置換された飽和C〜Cシクロアルキルから選択される)。
式Ibのある実施形態では、Rはメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、フェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2,3−ジフルオロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、3,5−ジフルオロフェニル、シクロプロピル、2,2−ジフルオロシクロプロピル、2−メチルシクロプロピル、シクロブチルおよびシクロペンチルから選択される。
式Ibのある実施形態では、Rはメトキシおよびエトキシから選択される。式Ibのある実施形態では、Rはメトキシである。式Ibのある実施形態では、Rはエトキシである。
式Ibのある実施形態では、Rはシクロプロピル、2,2−ジフルオロシクロプロピル、および2−メチルシクロプロピルから選択される。式Ibのある実施形態では、Rはシクロプロピルである。式Ibのある実施形態では、Rは2,2−ジフルオロシクロプロピルである。式Ibのある実施形態では、Rは2−メチルシクロプロピルである。
ある実施形態では、Rは水素、ハロゲン、CN、NR、OR、SR、任意で1〜3のR基により置換されたフェニル、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリール、任意でハロゲンもしくはC〜Cアルキルにより置換された飽和の、もしくは部分的に不飽和のC〜Cシクロアルキル、任意でC〜Cアルキルにより置換された飽和の、もしくは部分的に不飽和の4〜6員ヘテロシクリル、任意でハロゲン、ORもしくはNRにより置換されたC〜Cアルキニル、任意でハロゲン、ORもしくはNRにより置換されたC〜Cアルケニル、または任意で1〜3のR基により置換されたC〜Cアルキルである。
ある実施形態では、Rは水素、ハロゲン、CN、NR、OR、任意で1〜3のR基により置換されたフェニル、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリール、任意でC〜Cアルキルにより置換された飽和の、もしくは部分的に不飽和のC〜Cシクロアルキル、飽和の、もしくは部分的に不飽和の5〜6員ヘテロシクリル、任意でORにより置換されたC〜Cアルキニル、任意でORにより置換されたC〜Cアルケニル、または任意で1〜3のR基により置換されたC〜Cアルキルである。
ある実施形態では、Rは水素、CN、NR、OR、SR、任意で1〜3のR基により置換されたフェニル、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリール、任意でハロゲンもしくはC〜Cアルキルにより置換された飽和の、もしくは部分的に不飽和のC〜Cシクロアルキル、任意でC〜Cアルキルにより置換された飽和の、もしくは部分的に不飽和の4〜6員ヘテロシクリル、任意でハロゲン、ORもしくはNRにより置換されたC〜Cアルキニル、任意でハロゲン、ORもしくはNRにより置換されたC〜Cアルケニル、または任意で1〜3のR基により置換されたC〜Cアルキルである。
ある実施形態では、Rは水素、CN、NR、OR、任意で1〜3のR基により置換されたフェニル、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリール、任意でC〜Cアルキルにより置換された飽和の、もしくは部分的に不飽和のC〜Cシクロアルキル、飽和の、もしくは部分的に不飽和の5〜6員ヘテロシクリル、任意でORにより置換されたC〜Cアルキニル、任意でORにより置換されたC〜Cアルケニル、または任意で1〜3のR基により置換されたC〜Cアルキルである。
ある実施形態では、RはCN、NR、OR、SR、任意で1〜3のR基により置換されたフェニル、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリール、任意でハロゲンもしくはC〜Cアルキルにより置換された飽和の、もしくは部分的に不飽和のC〜Cシクロアルキル、任意でC〜Cアルキルにより置換された飽和の、もしくは部分的に不飽和の4〜6員ヘテロシクリル、任意でハロゲン、ORもしくはNRにより置換されたC〜Cアルキニル、任意でハロゲン、ORもしくはNRにより置換されたC〜Cアルケニル、または任意で1〜3のR基により置換されたC〜Cアルキルである。
ある実施形態では、RはCN、NR、OR、任意で1〜3のR基により置換されたフェニル、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリール、任意でC〜Cアルキルにより置換された飽和の、もしくは部分的に不飽和のC〜Cシクロアルキル、飽和の、もしくは部分的に不飽和の5〜6員ヘテロシクリル、任意でORにより置換されたC〜Cアルキニル、任意でORにより置換されたC〜Cアルケニル、または任意で1〜3のR基により置換されたC〜Cアルキルである。
ある実施形態では、各Rは独立して、ハロゲン、CF、C〜Cアルキルまたは−O(C〜Cアルキル)から選択され、ここで、アルキルまたはアルコキシは任意でOH、NRまたは、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロシクリルにより置換される。
ある実施形態では、各Rは、独立して、ハロゲン、OH、OCH、オキソ、−NR、またはC〜Cシクロアルキルから選択される。
ある実施形態では、各Rは、独立して、ハロゲン、OH、OCH、オキソまたは−NRから選択される。
ある実施形態では、各Rは、独立して、ハロゲン、OH、OCH、または−NRから選択される。
ある実施形態では、各Rは、独立して、水素、フェニルおよび任意でオキソにより置換されたC〜Cアルキルから選択される。
ある実施形態では、各Rは、独立して、水素およびC〜Cアルキルから選択される。
ある実施形態では、各Rは、独立して、水素、フェニルおよび任意でオキソにより置換されたC〜Cアルキルから選択される。
ある実施形態では、各Rは、独立して、水素およびC〜Cアルキルから選択される。
ある実施形態では、Rは4〜6員ヘテロシクリルまたは任意でハロゲン、OH、OCH、C〜Cシクロアルキルもしくは4〜6員ヘテロシクリルにより置換されたC〜Cアルキルである。
ある実施形態では、Rは任意でハロゲンまたはC〜Cシクロアルキにより置換されたC〜Cアルキルである。
ある実施形態では、RはC〜Cアルキルである。
ある実施形態では、Rは水素、ハロゲン、CN、NR、OR、SR、任意で1〜3のR基により置換されたフェニル、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリール、任意でハロゲンもしくはC〜Cアルキルにより置換されたC〜Cシクロアルキル、任意でC〜Cアルキルにより置換された飽和の、もしくは部分的に不飽和の4〜6員ヘテロシクリル、任意でNRにより置換されたC〜Cアルキニル、C〜Cアルケニル、または任意で1〜3のR基により置換されたC〜Cアルキルである。
ある実施形態では、Rは水素、ハロゲン、CN、NR、OR、任意で1〜3のR基により置換されたフェニル、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリール、C〜Cシクロアルキル、5〜6員ヘテロシクリル、C〜Cアルケニル、または任意で1〜3のR基により置換されたC〜Cアルキルである。
ある実施形態では、Rは水素、CN、NR、OR、SR、任意で1〜3のR基により置換されたフェニル、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリール、任意でハロゲンもしくはC〜Cアルキルにより置換されたC〜Cシクロアルキル、任意でC〜Cアルキルにより置換された飽和の、もしくは部分的に不飽和の4〜6員ヘテロシクリル、任意でNRにより置換されたC〜Cアルキニル、C〜Cアルケニル、または任意で1〜3のR基により置換されたC〜Cアルキルである。
ある実施形態では、Rは水素、CN、NR、OR、任意で1〜3のR基により置換されたフェニル、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリール、C〜Cシクロアルキル、5〜6員ヘテロシクリル、C〜Cアルケニル、または任意で1〜3のR基により置換されたC〜Cアルキルである。
ある実施形態では、RはCN、NR、OR、SR、任意で1〜3のR基により置換されたフェニル、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリール、任意でハロゲンもしくはC〜Cアルキルにより置換されたC〜Cシクロアルキル、任意でC〜Cアルキルにより置換された飽和の、もしくは部分的に不飽和の4〜6員ヘテロシクリル、任意でNRにより置換されたC〜Cアルキニル、C〜Cアルケニル、または任意で1〜3のR基により置換されたC〜Cアルキルである。
ある実施形態では、RはCN、NR、OR、任意で1〜3のR基により置換されたフェニル、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリール、C〜Cシクロアルキル、5〜6員ヘテロシクリル、C〜Cアルケニル、または任意で1〜3のR基により置換されたC〜Cアルキルである。
ある実施形態では、Rは、水素、Br、I、CN、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、イソプロピルアミノ、フェニルアミノ、−NHC(=O)CH、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、2−メトキシエトキシ、2−フルオロエトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、2−ヒドロキシエトキシ、オキセタン−3−イルオキシ、3−ヒドロキシプロポキシ、シクロブチルメトキシ、オキセタン−3−イルメトキシ、テトラヒドロフラン−3イルオキシ、メチルチオ、エチルチオ、フェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、3−((ジメチルアミノ)メチル)フェニル、3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル、4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル、3−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)フェニル、3−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)フェニル、3−(モルホリノメチル)フェニル、3−(ピペリジン−1−イルメチル)フェニル、2,3−ジフルオロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、3,5−ジフルオロフェニル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、フラン−2−イル、1H−イミダゾール−1−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、2,2−ジフルオロシクロプロピル、2−メチルシクロプロピル、アゼチジン−3−イル、1−メチルアゼチジン−3−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、ピロリジン−1−イル、ピペルジン−4−イル、モルホリノ、4−メチルピペラジン−1−イル、1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル、−C≡CCHN(CHCH、−CH=CH、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、イソブチル、−CHCHCHOH、−CHCHCHN(CH、−CHC(=O)OCH、CF、−CHOH、2,2,2−トリフルオロエチル、−C(=O)CHおよび−C(=O)シクロプロピルから選択される。
ある実施形態では、Rは、水素、Br、I、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メトキシ、フェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、3−((ジメチルアミノ)メチル)フェニル、3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル、4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル、3−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)フェニル、3−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)フェニル、3−(モルホリノメチル)フェニル、2,3−ジフルオロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、3,5−ジフルオロフェニル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、フラン−2−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ピペルジン−4−イル、モルホリノ、−CH=CH、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、イソブチル、−CHCHCHOH、−CHCHCHN(CH、−CHC(=O)OCHおよびCFから選択される。
ある実施形態では、Rは水素である。
ある実施形態では、Rはハロゲンである。ある実施形態では、RはF、Cl、BrまたはIである。ある実施形態では、RはBrである。ある実施形態では、RはIである。
ある実施形態では、RはCNである。
ある実施形態では、RはNRである。ある実施形態では、RおよびRは独立して、水素、フェニルおよび任意でオキソにより置換されたC〜Cアルキルから選択される。ある実施形態では、Rはメチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、イソプロピルアミノ、フェニルアミノまたは−NHC(=O)CHである。
ある実施形態では、RはNRである。ある実施形態では、RおよびRは独立して、水素、フェニルおよびC〜Cアルキルから選択される。ある実施形態では、Rはメチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、イソプロピルアミノまたはフェニルアミノである。
ある実施形態では、RはNRである。ある実施形態では、RおよびRは独立して、水素およびC〜Cアルキルから選択される。ある実施形態では、Rはメチルアミノまたはジメチルアミノである。
ある実施形態では、RはORである。ある実施形態では、Rは4〜6員ヘテロシクリルまたは任意でハロゲン、OH、OCH、C〜Cシクロアルキルもしくは4〜6員ヘテロシクリルにより置換されたC〜Cアルキルである。ある実施形態では、Rは任意でOHまたはOCHにより置換されたC〜Cアルキルである。ある実施形態では、Rは任意でC〜Cシクロアルキルにより置換されたC〜Cアルキルである。ある実施形態では、Rは任意でシクロブチルにより置換されたC〜Cアルキルである。ある実施形態では、Rは4〜6員ヘテロシクリルである。ある実施形態では、Rは4〜6員ヘテロシクリルであり、ヘテロシクリルは酸素、窒素および硫黄からなる群より選択される1つまたは2つのヘテロ原子を含む。ある実施形態では、Rは4〜6員ヘテロシクリルであり、ヘテロシクリルは酸素、窒素および硫黄からなる群より選択される1つのヘテロ原子を含む。ある実施形態では、Rは4〜6員ヘテロシクリルであり、ヘテロシクリルは1つの酸素ヘテロ原子を含む。ある実施形態では、Rは4〜6員ヘテロシクリルであり、ヘテロシクリルはオキセタニルまたはテトラヒドロフラニルである。ある実施形態では、Rはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、2−メトキシエチル、2−フルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−ヒドロキシエチル、オキセタン−3−イル、3−ヒドロキシプロピル、シクロブチルメチル、オキセタン−3−イルメチルまたはテトラヒドロフラン−3イルである。ある実施形態では、Rは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、2−メトキシエトキシ、2−フルオロエトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、2−ヒドロキシエトキシ、オキセタン−3−イルオキシ、3−ヒドロキシプロポキシ、シクロブチルメトキシ、オキセタン−3−イルメトキシまたはテトラヒドロフラン−3イルオキシである。
ある実施形態では、RはORである。ある実施形態では、Rは任意でハロゲンまたはC〜Cシクロアルキルにより置換されたC〜Cアルキルである。ある実施形態では、Rはメチルである。ある実施形態では、Rはメトキシである。
ある実施形態では、RはSRである。ある実施形態では、RはC〜Cアルキルである。ある実施形態では、Rはメチルチオまたはエチルチオである。
ある実施形態では、Rは任意で1〜3のR基により置換されたフェニルである。ある実施形態では、各Rは独立して、ハロゲン、CF、C〜Cアルキルまたは−O(C〜Cアルキル)から選択され、ここで、アルキルまたはアルコキシは任意でOH、NRまたは、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロシクリルにより置換される。ある実施形態では、RおよびRは独立して、水素およびC〜Cアルキルから選択される。
ある実施形態では、Rはフェニルである。
ある実施形態では、Rは1つのR基により置換されたフェニルである。ある実施形態では、Rは、ハロゲン、CF、C〜Cアルキルまたは−O(C〜Cアルキル)から選択され、ここで、アルキルまたはアルコキシは任意でOH、NRまたは、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロシクリルにより置換される。ある実施形態では、RおよびRはメチルである。ある実施形態では、Rは、任意でOH、または任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロシクリルにより置換された−O(C〜Cアルキル)である。ある実施形態では、Rは、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロシクリルにより置換された−O(C〜Cアルキル)であり、ヘテロシクリルは1,3−ジオキソランである。ある実施形態では、Rは、5〜6員ヘテロシクリルにより置換されたC〜Cアルキルであり、ここで、ヘテロシクリルはモルホリニルである。ある実施形態では、Rは3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、3−((ジメチルアミノ)メチル)フェニル、3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル、4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル、3−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)フェニル、3−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)フェニル、3−(モルホリノメチル)フェニルおよび3−(ピペリジン−1−イルメチル)フェニルから選択される。
ある実施形態では、Rは1つのR基により置換されたフェニルである。ある実施形態では、Rは、ハロゲン、CF、C〜Cアルキルまたは−O(C〜Cアルキル)から選択され、ここで、アルキルまたはアルコキシは任意でOH、NRまたは、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロシクリルにより置換される。ある実施形態では、RおよびRはメチルである。ある実施形態では、Rは、任意でOH、または任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロシクリルにより置換された−O(C〜Cアルキル)である。ある実施形態では、Rは、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロシクリルにより置換された−O(C〜Cアルキル)であり、ヘテロシクリルは1,3−ジオキソランである。ある実施形態では、Rは、5〜6員ヘテロシクリルにより置換されたC〜Cアルキルであり、ここで、ヘテロシクリルはモルホリニルである。ある実施形態では、Rは3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、3−((ジメチルアミノ)メチル)フェニル、3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル、4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル、3−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)フェニル、3−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)フェニルおよび3−(モルホリノメチル)フェニルから選択される。
ある実施形態では、Rはハロゲンにより置換されたフェニルである。ある実施形態では、RはFまたはClにより置換されたフェニルである。ある実施形態では、Rは3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、3−フルオロフェニルおよび4−フルオロフェニルから選択される。
ある実施形態では、RはCFにより置換されたフェニルである。ある実施形態では、Rは4−トリフルオロメチルフェニルである。
ある実施形態では、Rは任意でNRにより置換されたC〜Cアルキルにより置換されたフェニルである。ある実施形態では、RおよびRはメチルである。ある実施形態では、Rは3−((ジメチルアミノ)メチル)フェニルである。
ある実施形態では、Rは任意でOH、NR、または任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロシクリルにより置換された−O(C〜Cアルキル)により置換されたフェニルである。ある実施形態では、RおよびRはメチルである。ある実施形態では、Rは任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロシクリルにより置換された−O(C〜Cアルキル)により置換されたフェニルであり、ヘテロシクリルは1,3−ジオキソランである。ある実施形態では、Rは、3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル、4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル、3−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)フェニルおよび3−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)フェニルから選択される。
ある実施形態では、Rは任意で2つのR基により置換されたフェニルである。ある実施形態では、各Rはハロゲンである。ある実施形態では、各RはFである。ある実施形態では、Rは、2,3−ジフルオロフェニル、3,4−ジフルオロフェニルおよび3,5−ジフルオロフェニルである。
ある実施形態では、Rは任意で1つまたは2つのR基により置換されたフェニルである。ある実施形態では、各Rはハロゲンである。ある実施形態では、Rは、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2,3−ジフルオロフェニル、3,4−ジフルオロフェニルおよび3,5−ジフルオロフェニルから選択される。
ある実施形態では、Rは任意で1つまたは2つのR基により置換されたフェニルである。ある実施形態では、Rはハロゲン、CF、C〜Cアルキルまたは−O(C〜Cアルキル)から選択され、ここで、アルキルまたはアルコキシは任意でOH、NRまたは、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロシクリルにより置換される。ある実施形態では、RおよびRはメチルである。ある実施形態では、Rは、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、3−((ジメチルアミノ)メチル)フェニル、3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル、4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル、2,3−ジフルオロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、3,5−ジフルオロフェニル、3−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)フェニル、3−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)フェニルおよび3−(モルホリノメチル)フェニルから選択される。
ある実施形態では、Rは任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリールである。ある実施形態では、Rは任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリールであり、ヘテロアリールは酸素、窒素および硫黄から選択される1つまたは2つのヘテロ原子を含む。ある実施形態では、Rは任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリールであり、ヘテロアリールは酸素および窒素から選択される1つまたは2つのヘテロ原子を含む。ある実施形態では、Rは任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリールであり、ヘテロアリールはピリジニル、ピラゾリル、フラニルおよびイミダゾリルから選択される。ある実施形態では、Rはピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、フラン−2−イルおよび1H−イミダゾール−1−イルから選択される。
ある実施形態では、Rは任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリールである。ある実施形態では、Rは任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリールであり、ヘテロアリールはピリジニル、ピラゾリルおよびフラニルから選択される。ある実施形態では、Rはピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イルおよびフラン−2−イルから選択される。
ある実施形態では、Rは任意でハロゲンまたはC〜Cアルキルにより置換された飽和の、または部分的に不飽和のC〜Cシクロアルキルである。ある実施形態では、Rは任意でハロゲンまたはC〜Cアルキルにより置換された飽和C〜Cシクロアルキルである。ある実施形態では、Rは任意でハロゲンまたはC〜Cアルキルにより置換された飽和C〜Cシクロアルキルであり、シクロアルキルはシクロプロピル、シクロブチルおよびシクロペンチルから選択される。ある実施形態では、Rは飽和C〜Cシクロアルキルである。ある実施形態では、Rは飽和C〜Cシクロアルキルであり、シクロアルキルはシクロプロピル、シクロブチルおよびシクロペンチルから選択される。ある実施形態では、Rはシクロプロピル、シクロブチルおよびシクロペンチルから選択される。ある実施形態では、Rはシクロプロピル、2,2−ジフルオロシクロプロピルまたは2−メチルシクロプロピルである。
ある実施形態では、Rは任意でハロゲンまたはC〜Cアルキルにより置換された飽和の、または部分的に不飽和のC〜Cシクロアルキルである。ある実施形態では、Rは任意でハロゲンまたはC〜Cアルキルにより置換された飽和C〜Cシクロアルキルである。ある実施形態では、Rは飽和C〜Cシクロアルキルである。ある実施形態では、Rはシクロプロピル、シクロブチルおよびシクロペンチルから選択される。ある実施形態では、Rはシクロプロピルである。
ある実施形態では、Rは任意でC〜Cアルキルにより置換された飽和の、または部分的に不飽和の4〜6員ヘテロシクリルである。ある実施形態では、Rは任意でC〜Cアルキルにより置換された飽和4〜6員ヘテロシクリルである。ある実施形態では、Rは飽和4〜6員ヘテロシクリルである。ある実施形態では、Rは任意でC〜Cアルキルにより置換された飽和4〜6員ヘテロシクリルであり、ヘテロシクリルは酸素、窒素および硫黄から選択される1つまたは2つのヘテロ原子を含む。ある実施形態では、Rは任意でC〜Cアルキルにより置換された飽和4〜6員ヘテロシクリルであり、ヘテロシクリルはアゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペルジニル、ピペラジニルまたはモルホリニルである。ある実施形態では、Rは任意でC〜Cアルキルにより置換された部分的に不飽和の4〜6員ヘテロシクリルである。ある実施形態では、Rは任意でC〜Cアルキルにより置換された部分的に不飽和の4〜6員ヘテロシクリルであり、ヘテロシクリルは酸素、窒素および硫黄から選択される1つまたは2つのヘテロ原子を含む。ある実施形態では、Rは任意でC〜Cアルキルにより置換された部分的に不飽和の4〜6員ヘテロシクリルであり、ヘテロシクリルは1,2,3,6−テトラヒドロピリジニルである。ある実施形態では、Rは任意でC〜Cアルキルにより置換された4〜6員ヘテロシクリルであり、ヘテロシクリルは窒素および酸素から選択される1つまたは2つのヘテロ原子を含む。ある実施形態では、Rはアゼチジン−3−イル、1−メチルアゼチジン−3−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、ピロリジン−1−イル、ピペルジン−4−イル、モルホリノ、4−メチルピペラジン−1−イルまたは1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イルである。
ある実施形態では、Rは任意でC〜Cアルキルにより置換された飽和の、または部分的に不飽和の4〜6員ヘテロシクリルである。ある実施形態では、Rは任意でC〜Cアルキルにより置換された飽和4〜6員ヘテロシクリルである。ある実施形態では、Rは任意でC〜Cアルキルにより置換された4〜6員ヘテロシクリルであり、ヘテロシクリルは酸素および窒素から選択される1つまたは2つのヘテロ原子を含む。ある実施形態では、Rは任意でC〜Cアルキルにより置換された4〜6員ヘテロシクリルであり、ヘテロシクリルはアゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペルジニル、ピペラジニルまたはモルホリニルである。ある実施形態では、Rはアゼチジン−3−イル、1−メチルアゼチジン−3−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、ピロリジン−1−イル、ピペルジン−4−イル、モルホリノまたは4−メチルピペラジン−1−イルである。
ある実施形態では、Rは飽和の、または部分的に不飽和の5〜6員ヘテロシクリルである。ある実施形態では、Rは飽和5〜6員ヘテロシクリルである。ある実施形態では、Rは5〜6員ヘテロシクリルであり、ヘテロシクリルはピペルジニルまたはモルホリニルである。ある実施形態では、Rはピペルジン−4−イルまたはモルホリノである。
ある実施形態では、Rは任意でC〜Cアルキルにより置換された飽和の、または部分的に不飽和の4〜6員ヘテロシクリルである。ある実施形態では、Rは任意でC〜Cアルキルにより置換された部分的に不飽和の4〜6員ヘテロシクリルである。ある実施形態では、Rは部分的に不飽和の4〜6員ヘテロシクリルであり、ヘテロシクリルは1つまたは2つの窒素ヘテロ原子を含む。ある実施形態では、Rは部分的に不飽和の4〜6員ヘテロシクリルであり、ヘテロシクリルは1,2,3,6−テトラヒドロピリジニルである。ある実施形態では、Rは1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イルである。
ある実施形態では、Rは任意でORまたはNRにより置換されたC〜Cアルキニルである。ある実施形態では、Rは任意でNRにより置換されたC〜Cアルキニルである。ある実施形態では、RおよびRは、水素またはC〜Cアルキルである。ある実施形態では、Rは−C≡CCHN(CHCHである。
ある実施形態では、Rは任意でORにより置換されたC〜Cアルケニルである。ある実施形態では、RはC〜Cアルケニルである。ある実施形態では、Rは−CH=CHである。
ある実施形態では、Rは任意で1〜3のR基により置換されたC〜Cアルキルである。ある実施形態では、各Rは、独立して、ハロゲン、OH、OCH、オキソ、−NRまたはC〜Cシクロアルキルから選択される。ある実施形態では、RおよびRは、独立して、水素、フェニルおよび任意でオキソにより置換されたC〜Cアルキルから選択される。ある実施形態では、Rはメチル、エチル、イソプロピル、イソブチル、−CHCHCHOH、−CHCHCHN(CH、−CHC(=O)OCH、CF、−CHOH、2,2,2−トリフルオロエチル、−C(=O)CHおよび−C(=O)シクロプロピルから選択される。
ある実施形態では、Rは任意で1〜3のR基により置換されたC〜Cアルキルである。ある実施形態では、各Rは、独立して、ハロゲン、OH、OCH、オキソまたは−NRから選択される。ある実施形態では、RおよびRは、独立して、水素およびC〜Cアルキルから選択される。ある実施形態では、Rはメチル、エチル、イソプロピル、イソブチル、−CHCHCHOH、−CHCHCHN(CH、−CHC(=O)OCHおよびCFから選択される。
ある実施形態では、Rは任意で1〜3のR基により置換されたC〜Cアルキルである。ある実施形態では、各Rは、独立して、ハロゲン、OH、OCH、オキソ、−NRおよびC〜Cシクロアルキルから選択される。ある実施形態では、RはC〜Cシクロアルキルであり、シクロアルキルはシクロプロピルである。ある実施形態では、RおよびRは、独立して、水素およびC〜Cアルキルから選択される。ある実施形態では、Rはメチル、エチル、イソプロピル、イソブチル、−CHCHCHOH、−CHCHCHN(CH、CF、−CHOH、2,2,2−トリフルオロエチル、−C(=O)CHおよび−C(=O)シクロプロピルから選択される。
ある実施形態では、Rは任意で1〜3のR基により置換されたC〜Cアルキルである。ある実施形態では、各Rは、独立して、ハロゲン、OH、OCH、または−NRから選択される。ある実施形態では、RおよびRは、独立して、水素およびC〜Cアルキルから選択される。ある実施形態では、Rはメチル、エチル、イソプロピル、イソブチル、−CHCHCHOH、−CHCHCHN(CH、およびCFから選択される。
ある実施形態では、RはC〜Cアルキルである。ある実施形態では、Rはメチル、エチル、プロピル、イソプロピルおよびイソブチルから選択される。
ある実施形態では、Rは1つのR基により置換されたC〜Cアルキルである。ある実施形態では、Rは、OH、オキソおよび−NRから選択される。ある実施形態では、Rは−CHCHCHOH、−CHCHCHN(CH、−CHOHおよび−C(=O)CHから選択される。
ある実施形態では、Rは1つのR基により置換されたC〜Cアルキルである。ある実施形態では、Rは、OHおよびNRから選択される。ある実施形態では、Rは−CHCHCHOHおよび−CHCHCHN(CHから選択される。
ある実施形態では、Rは2つのR基により置換されたC〜Cアルキルである。ある実施形態では、各Rは、オキソおよびC〜Cシクロアルキルから選択される。ある実施形態では、Rは−C(=O)シクロプロピルである。
ある実施形態では、Rは2つのR基により置換されたC〜Cアルキルである。ある実施形態では、各Rは、オキソおよびOCHから選択される。ある実施形態では、Rは−CHC(=O)OCHである。
ある実施形態では、Rは3つのR基により置換されたC〜Cアルキルである。ある実施形態では、Rはハロゲンである。ある実施形態では、RはCFまたは2,2,2−トリフルオロエチルである。
ある実施形態では、Rは3つのR基により置換されたC〜Cアルキルである。ある実施形態では、Rはハロゲンである。ある実施形態では、RはCFである。
本発明のある化合物は不斉中心またはキラル中心を含み、そのため異なる立体異性型で存在し得ることは認識されるであろう。ジアステレオマー、鏡像異性体およびアトロプ異性体、ならびにそれらに混合物、例えばラセミ混合物を含むがそれらに限定されない、本発明の化合物の立体異性体は全て、本発明の一部を形成することが意図される。
本明細書で示した構造において、いずれの特定のキラル原子の構造化学も明記されていない場合、全ての立体異性体が本発明の化合物として企図され、含まれる。立体化学が、特別な配置を示す実線のくさびまたは点線により明記されている場合、その立体異性体はそのように特定され、規定される。
式Iの化合物は互変異性型を含むことも認識されるであろう。互変異性体は互変異性化により相互転換される化合物である。これは普通、水素原子またはプロトンの移動、それに伴う単結合および隣接二重結合の切り換えにより起こる。例えば、1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンは1つの互変異性型であり、7H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンは別の互変異性型である。式Iの他の互変異性体はまた、置換によって、スルホンアミドまたはR位を含むがそれらに限定されない他の位置で形成し得る。式Iの化合物は全ての互変異性型を含むように意図される。
式Iの化合物は、式IIとして示される、7H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン互変異性体を含む:
Figure 2011513331
(式中、R、R、R、RおよびRは本明細書で規定した通りである)。
本発明の別の実施形態では、式IIIの中間体が提供される:
Figure 2011513331
(式中、R20は水素、C〜Cアルキル、ベンジルまたはフェニルであり、R、R、RおよびRは本明細書で規定した通りである)。
式IIIの1つの実施形態では、R20はC〜Cアルキル、ベンジルまたはフェニルである。
本発明の別の実施形態では、式IVの中間体が提供される:
Figure 2011513331
(式中、Rは本明細書で規定した通りである)。
式IVのある実施形態では、RはCNである。
式IVのある実施形態では、RはORである。
式IVのある実施形態では、RはSRである。
式IVのある実施形態では、Rは任意で1〜3のR基により置換されたフェニルである。
式IVのある実施形態では、Rは任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリールである。
式IVのある実施形態では、Rは任意でハロゲンまたはC〜Cアルキルにより置換された飽和の、または部分的に不飽和のC〜Cシクロアルキルである。
式IVのある実施形態では、Rは任意でC〜Cアルキルにより置換された飽和の、または部分的に不飽和の4〜6員ヘテロシクリルである。
式IVのある実施形態では、Rは任意でハロゲン、ORまたはNRにより置換されたC〜Cアルキニルである。
式IVのある実施形態では、Rは任意でハロゲン、ORまたはNRにより置換されたC〜Cアルケニルである。
式IVのある実施形態では、Rは任意で1〜3のR基により置換されたC〜Cアルキルである。
本発明の別の実施形態では、式IVa(式IVのサブセット)の中間体が提供される。
Figure 2011513331
(式中、Rは4〜6員ヘテロシクリルおよび任意でハロゲン、OH、OCH、C〜Cシクロアルキルまたは4〜6員ヘテロシクリルにより置換されたC〜Cアルキルである)。
式IVaのある実施形態では、Rは4〜6員ヘテロシクリルおよび任意でハロゲン、OH、OCH、C〜Cシクロアルキルまたは4〜6員ヘテロシクリルにより置換されたC〜Cアルキルから選択され、ヘテロシクリルは酸素、窒素および硫黄から選択される1つまたは2つのヘテロ原子を含む。式IVaのある実施形態では、Rは4〜6員ヘテロシクリルおよび任意でハロゲン、OH、OCH、C〜Cシクロアルキルまたは4〜6員ヘテロシクリルにより置換されたC〜Cアルキルから選択され、ヘテロシクリルは1つの酸素ヘテロ原子を含む。式IVaのある実施形態では、Rは4〜6員ヘテロシクリルおよび任意でハロゲン、OH、OCH、C〜Cシクロアルキルまたは4〜6員ヘテロシクリルにより置換されたC〜Cアルキルから選択され、ヘテロシクリルはオキセタニルまたはテトラヒドロフランから選択される。
式IVaのある実施形態では、Rは任意でハロゲン、OH、OCH、C〜Cシクロアルキルまたは4〜6員ヘテロシクリルにより置換されたC〜Cアルキルである。式IVaのある実施形態では、Rは任意でハロゲン、OH、OCH、C〜Cシクロアルキルまたは4〜6員ヘテロシクリルにより置換されたC〜Cアルキルであり、ヘテロシクリルは1つの酸素ヘテロ原子を含む。式IVaのある実施形態では、Rは任意でハロゲン、OH、OCH、C〜Cシクロアルキルまたは4〜6員ヘテロシクリルにより置換されたC〜Cアルキルであり、ヘテロシクリルはオキセタニルまたはテトラヒドロフランから選択される。式IVaのある実施形態では、Rはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、−CHCF、−CHCHF、−CHCHOH、−CHCHOCH、−CHCHCHOCH、オキセタン−3−イル、テトラヒドロピラン−3−イル、−CH(シクロブチル)および−CH(オキセタン−3−イル)から選択される。
式IVaの化合物としては、3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−エトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−プロポキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−イソプロポキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(2−メトキシエトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(2−フルオロエトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(5−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルオキシ)プロパン−1−オール、2−(5−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルオキシ)エタノール、3−(オキセタン−3−イルオキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(オキセタン−3−イルメトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンおよび3−(シクロブチルメトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンが挙げられる。
本発明の別の実施形態では、式IVb(式IVのサブセット)の中間体が提供される。
Figure 2011513331
(式中、vは0、1、2または3であり、Rは本明細書で規定した通りである)。
式IVbのある実施形態では、vは0である。
式IVbのある実施形態では、vは1である。
式IVbのある実施形態では、vは2である。
式IVbのある実施形態では、vは3である。
式IVbのある実施形態では、Rはハロゲンである。式IVbのある実施形態では、RはFまたはClである。式IVbのある実施形態では、RはFまたはClであり、vは1または2である。
式IVbの化合物としては、3−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(3−クロロフェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(4−クロロフェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(3−フルオロフェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(2,3−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、および3−(3,5−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンが挙げられる。
式IVbの化合物としては、3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(3−((ジメチルアミノ)メチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(3−(5−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)フェノキシ)プロパン−1,2−ジオール、3−(3−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(3−(モルホリノメチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、および 3−(3−(ピペリジン−1−イルメチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンが挙げられる。
本発明の別の実施形態では、式IVc(式IVのサブセット)の中間体が提供される。
Figure 2011513331
(式中、RはハロゲンまたはC〜Cアルキルであり、wは0、1または2である)。
式IVcのある実施形態では、wは0である。
式IVcのある実施形態では、wは1である。
式IVcのある実施形態では、wは2である。
式IVcのある実施形態では、Rはハロゲンである。式IVcのある実施形態では、RはFである。式IVcのある実施形態では、RはFであり、wは2である。
式IVcのある実施形態では、RはC〜Cアルキルである。式IVcのある実施形態では、Rはメチルである。式IVcのある実施形態では、Rはメチルであり、wは1である。
式IVcの化合物としては、3−シクロプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(2,2−ジフルオロシクロプロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、(R)−3−(2,2−ジフルオロシクロプロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、(S)−3−(2,2−ジフルオロシクロプロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(2−メチルシクロプロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、および3−((cis)−2−メチルシクロプロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンが挙げられる。
式Iのある化合物は、式Iの他の化合物のための中間体として使用し得ることも認識されるであろう。
さらに、本発明の化合物は非溶媒和形態、ならびに薬学的に許容される溶媒、例えば、水、エタノールなどによる溶媒和形態で存在し得ることは認識されるであろう。本発明は溶媒和形態および非溶媒和形態の両方を含むことが意図される。
本出願において使用されるように「プロドラッグ」という用語は、親化合物または薬物に比べより活性が低い、または不活性であり、インビボで代謝されより活性な親形態となり得る本発明の前駆体または誘導体を示す。例えば、Wilman, “Prodrugs in Cancer Chemotherapy” Biochemical Society Transactions, 14, pp. 375−382, 615th Meeting Belfast (1986) and Stella et al., “Prodrugs: A Chemical Approach to Targeted Drug Delivery,” Directed Drug Delivery, Borchardt et al., (ed.), pp. 247−267, Humana Press (1985)を参照されたい。本発明のプロドラッグとしては、より活性な細胞毒性のない薬物に変換され得る、ホスフェート含有プロドラッグ、チオホスフェート含有プロドラッグ、スルフェート含有プロドラッグ、ペプチド含有プロドラッグ、D−アミノ酸修飾プロドラッグ、グリコシル化プロドラッグ、β−ラクタム含有プロドラッグ、任意で置換されたフェノキシアセトアミド含有プロドラッグ、任意で置換されたフェニルアセトアミド含有プロドラッグ、5−フルオロシトシンおよび他の5−フルオロウリジンプロドラッグが挙げられるが、それらに限定されない。
式Iの化合物のプロドラッグは実施例Aで記載したアッセイにおいて式Iの化合物ほど活性でない。しかしながら、プロドラッグはインビボでより活性な代謝産物、すなわち、式Iの化合物に変換され得る。式Iの化合物のプロドラッグとしては、式Vを有する化合物が挙げられる:
Figure 2011513331
(式中、R、R、R、RおよびRは本明細書で規定した通りである)。
化合物の合成
本発明の化合物は、特に本明細書に含まれる説明を考慮すると、化学技術分野において周知の過程と類似する過程を含む合成経路により合成し得る。開始材料は一般に、Sigma−Aldrich (St. Louis, MO)、Alfa Aesar (Ward Hill, MA)、またはTCI (Portland, OR)などの商業的供給源から入手可能であり、または当業者に周知の方法を用いて容易に調製される(例えば、Louis F. Fieser and Mary Fieser, Reagents for Organic Synthesis. v. 1−23, New York: Wiley 1967−2006 ed.(Wiley InterScience(R)ウエブサイトを介しても入手可能)または補遺を含むBeilsteins Handbuch der organischen Chemie, 4, Aufl. ed. Springer−Verlag, Berlin(Beilsteinオンラインデータベースを介しても入手可能)において一般に記載されている方法により調製される)。
説明のため、スキーム1〜18は本発明の化合物、ならびに主要な中間体を調製するための一般的方法を示す。個々の反応工程のより詳細な説明のために、下記実施例部分を参照されたい。当業者であれば、本発明の化合物を合成するために他の合成経路を使用し得ることを認識するであろう。特定の開始材料および試薬をスキームで示し、下記で記載しているが、様々な誘導体および/または反応条件を提供するために、他の開始材料および試薬を容易に置き換えることができる。さらに、下記で記載した方法により調製した化合物の多くは、本開示を考慮すると、当業者に周知の従来の化学を使用してさらに修飾することができる。
Figure 2011513331
スキーム1は、化合物4(式中、R、R、RおよびRは本明細書で規定した通りである)を調製するための一般的方法を示す。安息香酸1を、MeOH中のトリメチルシリルジアゾメタンによる処理により、またはFischerエステル化条件、例えば、MeOH中のトリメチルシリルクロリド(「TMSCl」)による処理を介してエステル化し、安息香酸メチル2とする。エステル2の還元は、標準条件、例えば、Pd/CおよびHによる処理を用いて実施する。式IIIa(式IIIのサブセット)のビス−スルホンアミドは、アニリン3を、塩基、例えばNEtの存在下、有機溶媒、例えばジクロロメタン(「DCM」」中、塩化スルホニルにより処理することにより実施する。式IIIaの加水分解は、塩基性条件、例えば、THFおよび/またはMeOHなどの適当な溶媒系中のNaOH水溶液下で、達成され、化合物4が得られる。
Figure 2011513331
スキーム2は、化合物IIIb(式IIIのサブセット、式中、R、R、RおよびRは本明細書で規定した通りである)を調製するための一般的方法を示す。アニリン5を有機溶媒、例えばDCM中で、塩基、例えば、NEtの存在下でスルホニル化すると化合物IIIbが得られる。
Figure 2011513331
スキーム3は、式Iの化合物(式中、R、R、R、RおよびRは本明細書で規定した通りである)を調製するための一般的方法を示す。式IVの5−アミノピラゾロピリジンの酸4とのカップリングは、添加物、例えば、ヒドロキシベンゾトリアゾール(「HOBt」)の存在下、ジメチルホルムアミド(「DMF」)などの適した溶媒中、活性化試薬、例えば、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(「EDCI」)を用いて実施する。
Figure 2011513331
スキーム4は、式Iの化合物(式中、R、R、R、RおよびRは本明細書で規定した通りである)を調製するための別の一般的方法を示す。式IVの5−アミノピラゾロピリジンの式IIIbのビス−スルホンアミド酸とのカップリングは、HOBtなどの添加物の存在下、DMFなどの適した溶媒中、EDCIなどの活性化試薬を用いて実施する。化合物6の加水分解は、テトラヒドロフラン(「THF)および/またはMeOHなどの溶媒系中でNaOHなどの塩基水溶液により達成する。
Figure 2011513331
スキーム5は、式Iの化合物(式中、R、R、R、RおよびRは本明細書で規定した通りである)を調製するための一般的方法を示す。5−アミノピラゾロピリジン7(式中、PGは窒素保護基、例えば、トシルである)の、式IIIaのビス−スルファミドエステルとのカップリングは、トルエンなどの適した溶媒中、AlMeを用いて実施する。化合物8の加水分解、続いて脱保護により式Iの化合物が得られる。
Figure 2011513331
スキーム6は、式IVdの化合物(式IVのサブセット、式中、R15はアリールまたはヘテロアリールである)を調製するための一般的方法を示す。ピラゾロピリジン9を、例えば、n−ヨードスクシンイミドによりヨード化し、ピラゾール窒素を、例えば、2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(「SEMCl」)により、DMFなどの溶媒中、NaHなどの塩基の存在下で保護すると、化合物10(式中、PGは窒素保護基である)が得られる。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムなどの触媒の存在下での化合物10とのSuzuki交差カップリング反応を使用してR15を導入する。その後、tert−ブチルカルバメートなどのアミノ化剤とのBuchwaldカップリング反応、続いて、HClなどの酸の存在下での全体的な脱保護により、式IVdのアニリンが得られる。
Figure 2011513331
スキーム7は、式Icの化合物(式Iのサブセット、式中、R15はアリールまたはヘテロアリールである)を提供するためにR基を導入するための方法を示す。ピラゾロピリジン11(式中、Xはハロゲンである)は例えば、ジクロロメタンまたはTHFなどの溶媒中、KCOまたはNaHなどの塩基の存在下、塩化トシルを使用することによりトシル基で保護し得る。例えば、硝酸テトラブチルアンモニウムによるニトロ化後、標準条件下、例えばSnCl二水和物でニトロ基を還元すると、式IVeの化合物(式IVのサブセット、式中、PGは窒素保護基、例えばトシル基である)が得られる。式IVeのアニリンおよび安息香酸4を標準条件下でカップリングさせると、アミド12が得られる。例えば、KCOによる塩基性条件下、適当な温度、例えば0℃で還流させて保護基を除去し、続いて、交差カップリング反応、例えば、Suzuki、StilleまたはNegishi反応を、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムなどの触媒の存在下で使用して、様々なアリールおよびヘテロアリール基を導入することができる。
Figure 2011513331
スキーム8は、化合物16(式中、Rは本明細書で規定した通りである)を調製するための一般的方法を示す。α−置換ケトン13(式中、Xはハロゲンまたは適した脱離基、例えばメシレートまたはトシレートである)の、DMFなどの適した有機溶媒中での、NaCNまたはKCNとの反応により、α−シアノケトン15を調製する。また、α−シアノケトン15は、エステル14をCHCNおよび適した塩基、例えば、NaHまたはNaOtBuで処理することにより調製する。α−シアノケトン15を約80℃のEtOHなどの溶媒中、ヒドラジンに供すると、3−置換−1H−ピラゾール−5−アミン16が得られる。
Figure 2011513331
スキーム9は、式IVの化合物(式中、Rは本明細書で規定した通りである)を調製するための一般的方法を示す。3−置換−1H−ピラゾール−5−アミン16をニトロマロンアルデヒドナトリウム一水和物17により、AcOHなどの適した溶媒中、約90℃で処理すると、3−置換−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン18が得られる。例えば、Pd/CおよびHを用いた処理による、化合物18におけるニトロ官能基の標準還元により、式IVの3−置換−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンが得られる。
Figure 2011513331
スキーム10は、式IVの化合物(式中、Rは本明細書で規定した通りである)におけるR類似体を調製するための別の経路を提供する。2−フルオロピリジン19は、テトラヒドロフランなどの溶媒中、低温で、リチウムジイソプロピルアミド(「LDA」)などの適した塩基によりリチオ化し得る。この後、エステルと反応させると、アシル化ピリジン20が得られる。化合物21は、エタノールなど溶媒中、高温で、ヒドラジンによるピリジン20の環化により調製する。化合物21は標準ニトロ化条件、例えば、ジクロロメタン中、硝酸および硫酸混合物または硝酸テトラブチルアンモニウムおよび無水トリフルオロ酢酸によりニトロ化し得る。その後、酢酸エチル中でのSnCl・2HOによる還元またはエタノールなどの溶媒中での炭素上パラジウム触媒による水素化により式IVの5−アミノ誘導体が得られる。
Figure 2011513331
スキーム11は、式IVfの化合物(式IVのサブセット、式中、RおよびRは本明細書で規定した通りである)を調製するための一般的方法を示す。1H−ピラゾール−5−アミン16a(化合物16のサブセット)をニトロマロンアルデヒドナトリウム一水和物17により、AcOHなどの適した溶媒中、90℃で処理すると、5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン18a(化合物18のサブセット)が得られる。ピラゾロピリジン18aは、例えば、臭素により、NaOHなどの塩基の存在下、ブロモ化すると、ブロモニトロピラゾール18b(化合物18のサブセット)が得られる。化合物18bを高温、例えば120℃〜160℃で、窒素求核試薬により処理すると、3−アミノピラゾロ[3,4−b]ピリジン18c(化合物18のサブセット)が得られる。化合物18cにおける、例えば、Pd/CおよびHを用いた処理によるニトロ官能基の標準還元により、式IVfの3−N−置換−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンが得られる。
Figure 2011513331
スキーム12は、式Idの化合物(式Iのサブセット、式中、R、R、R、RおよびRは本明細書で規定した通りである)を調製するための一般的方法を示す。クロロピリジンエステル22を、ヒドラジンと縮合させ、ピラゾロピリジン23を形成させる。ピラゾロピリジン23を、ジメチルスルホキシド(「DMSO」)などの溶媒中、塩基としてのNaOHおよび置換塩化ベンジル、例えば4−メトキシベンジルクロリドによる選択的N−アルキル化により保護すると、化合物24が得られる。DMF中のNaHによる脱保護および適した求電子試薬、例えばヨウ化メチルによる24のO−アルキル化により化合物25が得られる。例えば、tert−ブチルカルバメートとのPd触媒Buchwaldカップリングにより、保護窒素官能基が導入され、その後、室温で、トリフルオロ酢酸(「TFA」)による酸性脱保護により、式IVa−PGのアニリンが得られる。化合物4との標準アミド結合カップリングおよび純粋TFA中での加熱によるN−脱保護により式Idのピラゾロピリジンが得られる。
Figure 2011513331
スキーム13は、N,N−ジアルキル−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン18f(式18のサブセット、式中、Rc1およびRd1はC〜Cアルキルである)を調製する一般的方法を示す。
3,5−ジアミノピラゾール26(Settepani, J.A., et al. “Heterocyclic amines. III. Synthesis of 3,5−diaminopyrazole.” J. Org. Chem. Vol. 33, No. 6 (1968): p. 2606−2606)を、ニトロマロンアルデヒドナトリウム一水和物17により、AcOH中、90℃で処理すると、N−(5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)アセトアミド18d(化合物18のサブセット)が得られる。高温での化合物18dの酸加水分解後、中和すると、5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン18eが得られる(化合物18のサブセット)。例えば、アルデヒドおよびNaBH(OAc)を用いた処理による、5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン18eの還元的アミノ化により、N,N−ジアルキル−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン18fが得られる。
Figure 2011513331
スキーム14は、式Ieの化合物(式中、R25はC−Cシクロアルキルまたは、任意でハロゲン、OH、OCH、NRまたはC−Cシクロアルキルにより置換されたC−Cアルキルであり、R、R、RおよびRは本明細書で規定した通りである)を調製する一般的方法を示す。化合物11(式中、Xはハロゲンである)はメタル化し、求電子試薬、例えばアルデヒドに添加することができる。得られたアルコールの、酸化剤、例えば、Dess−Martinペルヨージナンを用いた酸化、続いて、N−H基のブロックを用いて、化合物27(式中、PGは保護基、例えば4−メトキシベンジルである)を調製することができる。化合物27はその後、上記で記載され、実施例において詳述されているように、ニトロ化、還元、化合物4とのカップリングおよび脱保護を受け得、式Ieの化合物が提供される。
Figure 2011513331
スキーム15は、式Idの化合物(式中、R、R、R、RおよびRは本明細書で規定した通りである)を調製する一般的方法を示す。化合物18aは、ヨウ素で処理し、4−メトキシベンジルクロリドなどの試薬で保護することができ、その後、ヨウ化銅およびフェナントロリンなどの適当な触媒により、トルエンなどの溶媒中で処理すると、アルコールをカップリングさせることができる条件が生じ、化合物18g−PG(式中、PGは4−メトキシベンジルなどの保護基である)が得られる。化合物18g−PGを、その後、上記で記載され、実施例において詳述されているように、還元させ、化合物4とカップリングさせ、脱保護することができ、式Idの化合物が得られる。
Figure 2011513331
スキーム16は、式Iの化合物(式中、R、R、R、RおよびRは本明細書で規定した通りである)を調製するための一般的方法を示す。安息香酸28を、硝酸の存在下、添加物なしで、または別の酸、例えば、硫酸もしくはトリフルオロ酢酸の存在下でニトロ化させると、ニトロ化安息香酸1が得られる。化合物1は、活性化剤、例えばEDCIにより、添加物、例えばHOBtの存在下、適した溶媒、例えばDMFまたはDCM中、式IVの化合物とカップリングさせることができ、化合物29が得られる。化合物29は、アニリン40に多くの様式で、例えば、SnCl二水和物、Zn/酸により、または水素化により還元することができる。アニリン30を塩化スルホニルを用いて、塩基、例えばピリジンの存在下、有機溶媒、例えばDCM中で処理することにより式Iのスルホンアミドが得られる。
Figure 2011513331
スキーム17は、式Idの化合物(式中、R、R、R、RおよびRは本明細書で規定した通りである)を調製するための一般的方法を示す。マロノニトリル31を、ジエチルエーテルなどの有機溶媒中、HClの存在下、アルコールROHによる処理により、イミノエステルHCl塩32に変換する。その後、化合物32をMeOHなどの適した溶媒中、ヒドラジン一塩酸塩と縮合させると、3−アルコキシル−1H−ピラゾール−5−アミン16b(化合物16のサブセット)が得られる。16bをニトロマロンアルデヒドナトリウム一水和物17により、HOなどの適した溶媒中、90℃で環化させると、3−アルコキシ−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン18g(化合物18のサブセット)が得られる。例えば、Pd/CおよびHを用いた処理による、化合物18におけるニトロ官能基の標準還元により、式Ivaの3−置換−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンが得られる。標準アミド結合カップリングにより式Idのピラゾロピリジンが得られる。
Figure 2011513331
スキーム18は、式Ifの化合物(式Iのサブセット、式中、R、R、R、R、RおよびRは本明細書で規定される)を調製するための一般的方法を示す。化合物3は、溶媒、例えば、DCM中、塩基、例えば、トリエチルアミン、および塩化スルファミル33を用いて処理することができ、スルファミド34が生成する。34に対し、塩基、例えば水酸化ナトリウムにより、適した溶媒または溶媒混合物、例えば、THFおよびMeOH中、加水分解を実施することができ、酸4a(化合物4のサブセット)が得られる。カップリング剤、例えばEDCIを用いて、溶媒、例えばDMF中、4aおよび式IVの化合物のアミド結合カップリングを実施することができ、式Ifの化合物が得られる。
したがって、本発明の別の実施形態は、式I(または式Iのサブセット)の化合物を調製するために以下:
(a)式IVの化合物:
Figure 2011513331
(式中、Rは本明細書で規定した通りである)
を、化合物4:
Figure 2011513331
(式中、R、R、RおよびRは本明細書で規定した通りである)
とカップリングさせ、式Iの化合物を提供すること、
(b)式IVの化合物:
Figure 2011513331
(式中、Rは本明細書で規定した通りである)
を、式IIIの化合物:
Figure 2011513331
(式中、R20は水素、C〜Cアルキル、ベンジル、またはフェニルであり、R、R、RおよびRは本明細書で規定した通りである)
とカップリングさせ、化合物6:
Figure 2011513331
を提供し、その後、加水分解させ、式Iの化合物を提供すること、
(c)式IVeの化合物:
Figure 2011513331
(式中、Xはハロゲンであり、PGはアミン保護基である)
を、化合物4:
Figure 2011513331
(式中、R、R、RおよびRは本明細書で規定した通りである)
とカップリングさせ、化合物12:
Figure 2011513331
を提供し、その後、脱保護および交差カップリング反応により、式Icの化合物:
Figure 2011513331
(式中、R15は任意で1〜3のR基により置換されたフェニル、または任意でC〜Cアルキルにより置換された5もしくは6員ヘテロアリールである)
を提供すること、または
(d)式IVa−PGの化合物:
Figure 2011513331
(式中、PGは保護基であり、Rは本明細書で規定した通りである)
を、化合物4:
Figure 2011513331
(式中、R、R、RおよびRは本明細書で規定した通りである)
とアミド結合カップリングさせ、その後、脱保護し、式Idの化合物:
Figure 2011513331
を提供すること、を含む方法を提供する。
本発明の別の実施形態は、式I(または式Iのサブセット)の化合物を調製するために以下:
(a)化合物30:
Figure 2011513331
(式中、R、R、RおよびRは本明細書で規定した通りである)
を、塩化スルホニル:
Figure 2011513331
(式中、Rは本明細書で規定した通りである)
と、塩基の存在下、有機溶媒中で反応させ、式Iの化合物:
Figure 2011513331
を提供すること、
(b)式IVaのアミン:
Figure 2011513331
(式中、Rは本明細書で規定した通りである)
を式4の化合物:
Figure 2011513331
(式中、R、R、RおよびRは本明細書で規定した通りである)
とカップリングさせ、式Idの化合物:
Figure 2011513331
を提供すること、または
(c)式IVの化合物:
Figure 2011513331
(式中、Rは本明細書で規定した通りである)
を化合物4a:
Figure 2011513331
(式中、R、R、R、RおよびRは本明細書で規定した通りである)
とカップリングさせ、式Ifの化合物:
Figure 2011513331
を提供すること、を含む方法を提供する。
方法(a)のある実施形態では、塩基はピリジンである。ある実施形態または方法(a)では、溶媒はジクロロメタンである。
式Iの化合物を調製する際には、中間体の遠隔官能基(例えば、第一級または第二級アミン、など)の保護が必要であり得る。そのような保護の必要性は、遠隔官能基の性質および調製方法の条件によって異なるであろう。適したアミノ保護基(NH−Pg)としては、アセチル、トリフルオロアセチル、t−ブトキシカルボニル(「Boc」)、ベンジルオキシカルボニル(「CBz」)および9−フルオレニルメチレンオキシカルボニル(「Fmoc」)が挙げられる。そのような保護の必要性は当業者により容易に決定される。保護基およびそれらの使用の一般的な説明については、T. W. Greene, et al. Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis. New York: Wiley Interscience, 2006を参照されたい。
分離方法
反応生成物を互いに、および/または開始材料から分離することは好都合であり得る。各工程または一連の工程の所望の生成物は、当技術分野において一般的な技術により、所望の程度の均質性まで分離および/または精製(以下、分離)される。典型的には、そのような分離は、多相抽出、1つの溶媒もしくは溶媒混合物からの結晶化、蒸留、昇華またはクロマトグラフィーを含む。クロマトグラフィーは多数の方法を含むことができ、例えば、逆相および順相、サイズ排除、イオン交換、高圧、中圧および低圧液体クロマトグラフィ法および装置、小規模分析、模擬移動床(「SMB」)および分取薄層または厚層クロマトグラフィ―、ならびに小規模薄層およびフラッシュクロマトグラフィ技術が挙げられる。当業者であれば所望の分離を達成する可能性が最も高い技術を適用する。
ジアステレオマー混合物は、当業者に周知の方法により、例えばクロマトグラフィーおよび/または分別結晶により、それらの物理化学的な差異に基づき、それらの個々のジアステレオマーに分離することができる。鏡像異性体は、適当な光学的に活性な化合物(例えば、キラル補助剤、例えばキラルアルコールまたはモッシャー酸塩化物)との反応により鏡像異性混合物をジアステレオマー混合物に変換し、ジアステレオマーを分離し、個々のジアステレオマーを対応する純粋鏡像異性体に変換(例えば、加水分解)することにより分離することができる。鏡像異性体はまた、キラルHPLCカラムの使用により分離することができる。
実質的にその立体異性体を含まない単一の立体異性体、例えば、鏡像異性体は、光学的に活性な分割剤を使用するジアステレオマーの形成などの方法を使用する、ラセミ混合物の分割により得ることができる(Eliel, E. and Wilen, S. Stereochemistry of Organic Compounds. New York: John Wiley & Sons, Inc., 1994; Lochmuller, C. H., et al. “Chromatographic resolution of enantiomers: Selective review.” J. Chromatogr., 113(3)(1975): pp. 283−302)。本発明のキラル化合物のラセミ混合物は、適した方法、例えば、(1)キラル化合物によるイオン性ジアステレオマー塩の形成および分別結晶または他の方法による分離、(2)キラル誘導体化試薬によるジアステレオマー化合物の形成、ジアステレオマーの分離および純粋立体異性体への変換、ならびに(3)キラル条件下での実質的に純粋なまたは濃縮された立体異性体の分離により分離および単離することができる。Wainer, Irving W., Ed. Drug Stereochemistry: Analytical Methods and Pharmacology. New York: Marcel Dekker, Inc., 1993を参照されたい。
方法(1)の下では、ジアステレオマー塩は、鏡像異性的に純粋なキラル塩基、例えば、ブルシン、キニン、エフェドリン、ストリキニーネ、α−メチル−β−フェニルエチルアミン(アンフェタミン)などの、酸性官能基を有する不斉化合物、例えば、カルボン酸およびスルホン酸との反応により形成させることができる。ジアステレオマー塩は、分別結晶またはイオンクロマトグラフィーにより分離されるように誘導され得る。アミノ化合物の光学異性体の分離のために、キラルカルボン酸またはスルホン酸、例えば、カンファースルホン酸、酒石酸、マンデル酸または乳酸を添加すると、ジアステレオマー塩が得られる。
また、方法(2)により、分離する物質をキラル化合物の1つの鏡像異性体と反応させ、ジアステレオマー対を形成させる(Eliel, E. and Wilen, S. Stereochemistry of Organic Compounds. New York: John Wiley & Sons, Inc., 1994, p. 322)。ジアステレオマー化合物は、不斉化合物を鏡像異性的に純粋なキラル誘導体化試薬、例えばメチル誘導体と反応させることにより形成させることができ、その後、ジアステレオマーを分離し、加水分解し、純粋または濃縮鏡像異性体を得ることができる。光学純度を決定する方法は、ラセミ混合物の、塩基の存在下でキラルエステル、例えばメンチルエステル、例として、(−)クロロギ酸メンチル、またはモッシャーエステル、α−メトキシ−α−(トリフルオロメチル)フェニルアセテート(Jacob III, Peyton. “Resolution of (±)−5−Bromonornicotine.Synthesis of (R)− and (S)−Nornicotine of High Enantiomeric Purity.” J. Org. Chem. Vol. 47, No. 21 (1982): pp. 4165−4167)を生成させる工程、および2つのアトロプ異性鏡像異性体またはジアステレオマーの存在に対するH NMRスペクトルを分析することを含む。アトロプ異性化合物の安定なジアステレオマーは、アトロプ異性ナフチル−イソキノリンの分離のための方法に従う順相および逆相クロマトグラフィーにより分離および単離することができる(WO96/15111)。
方法(3)により、2つの鏡像異性体のラセミ混合物は、キラル固定層を使用するクロマトグラフィーにより分離することができる(Lough, W.J., Ed. Chiral Liquid Chromatography. New York: Chapman and Hall, 1989; Okamoto, Yoshio, et al. “Optical resolution of dihydropyridine enantiomers by high−performance liquid chromatography using phenylcarbamates of polysaccharides as a chiral stationary phase.” J. of Chromatogr. Vol. 513 (1990): pp. 375−378)。濃縮または精製鏡像異性体は、不斉炭素原子を有する他のキラル分子を識別するために使用される方法、例えば旋光度または円二色性により識別することができる。
生物学的評価
B−Raf変異タンパク質447〜717(V600E)を、シャペロンタンパク質Cdc37と同時発現させ、Hsp90と複合体形成させた(Roe, S. Mark, et al. “The Mechanism of Hsp90 Regulation by the Protein Kinase−Specific Cochaperone p50cdc37.” Cell. Vol. 116 (2004): pp. 87−98; Stancato, LF, et al. “Raf exists in a native heterocomplex with Hsp90 and p50 that can be reconstituted in a cell free system.” J. Biol. Chem. 268(29) (1993): pp. 21711−21716)。
試料中のRafの活性の決定は、多くの直接的および間接的検出法により可能である(US 2004/0082014)。ヒト組換えB−Rafタンパク質の活性は、US 2004/0127496およびWO03/022840にしたがい、インビトロで、放射標識ホスフェートの、B−Rafの公知の生理学的基質である組換えMAPキナーゼ(MEK)への組み入れにより評価し得る。V600E全長B−Rafの活性/阻害は、[g−33P]ATPからFSBA−修飾野生型MEKへの放射標識ホスフェートの組み入れを測定することにより評価した(実施例Aを参照されたい)。
投与および医薬製剤
本発明の化合物は、治療すべき状態に適切な任意の好都合な経路により投与し得る。適した経路としては、経口、非経口(例えば、皮下、筋内、静脈内、動脈内、皮内、髄腔内および硬膜外)、経皮、直腸、経鼻、局所(例えば、頬側および舌下)、膣内、腹腔内、肺内および鼻内が挙げられる。
化合物は、任意の好都合な投与形態、例えば、錠剤、散剤、カプセル、溶液、分散物、懸濁液、シロップ、噴霧剤、坐薬、ゲル、乳剤、パッチなどで投与し得る。そのような組成物は、薬学的調製物中の従来の成分、例えば、希釈剤、担体、pH調節剤、甘味剤、増量剤、および他の活性剤を含み得る。非経口投与が望ましい場合、組成物は滅菌され、注射または注入に適した溶液または懸濁液の形態である。
典型的な製剤は、本発明の混合物と担体または賦形剤とを混合することにより調製される。適した担体および賦形剤は当業者に周知であり、例えば、Ansel, Howard C., et al., Ansel’s Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems. Philadelphia: Lippincott, Williams & Wilkins, 2004; Gennaro, Alfonso R., et al. Remington: The Science and Practice of Pharmacy. Philadelphia: Lippincott, Williams & Wilkins, 2000; and Rowe, Raymond C. Handbook of Pharmaceutical Excipients. Chicago, Pharmaceutical Press, 2005において詳細に記載されている。製剤はまた、1つ以上の緩衝剤、安定化剤、界面活性剤、湿潤剤、潤滑剤、乳化剤、懸濁化剤、保存剤、酸化防止剤、不透明化剤、流動促進剤、加工助剤、着色剤、甘味剤、芳香剤、香味剤、希釈剤および薬物(すなわち、本発明の化合物またはその薬学的組成物)の美しい外観を提供し、または医薬製品(すなわち、薬剤)の製造を補助するための他の公知の添加物を含み得る。
本発明の1つの実施形態は、式Iの化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を含む薬学的組成物を含む。他の実施形態では、本発明は式Iの化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を、薬学的に許容される担体または賦形剤と共に含む薬学的組成物を提供する。
本発明の別の実施形態は、過剰増殖疾患の治療において使用するための式Iの化合物を含む薬学的組成物を提供する。
本発明の別の実施形態は、癌治療おいて使用するための式Iの化合物を含む薬学的組成物を提供する。
発明の化合物を用いた治療方法
本発明は、1つ以上の、本発明の化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を投与することにより疾患または状態を治療または予防する方法を含む。1つの実施形態では、ヒト患者は、B−Raf活性を検出可能に阻害する量の、式Iの化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩、および薬学的に許容される担体、アジュバントまたはビヒクルを用いて治療される。
別の実施形態では、ヒト患者は、B−Raf活性を検出可能に阻害する量の、式Iの化合物、またはその立体異性体、互変異性体、プロドラッグもしくは薬学的に許容される塩および薬学的許容される担体、アジュバントまたはビヒクルを用いて治療される。
本発明の別の実施形態では、治療的有効量の、式Iの化合物、またはその立体異性体、互変異性体、プロドラッグもしくは薬学的に許容される塩を、哺乳類に投与することを含む、哺乳類において過剰増殖疾患を治療する方法が提供される。
本発明の別の実施形態では、治療的有効量の、式Iの化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を、哺乳類に投与することを含む、哺乳類において過剰増殖疾患を治療する方法が提供される。
本発明の別の実施形態では、治療的有効量の、式Iの化合物、またはその立体異性体、互変異性体、プロドラッグもしくは薬学的に許容される塩を、哺乳類に投与することを含む、哺乳類において腎疾患を治療する方法が提供される。他の実施形態では、腎疾患は多発性嚢胞腎疾患である。
別の実施形態では、治療の必要な哺乳類において癌を治療または予防する方法であって、前記哺乳類に治療的有効量の、式Iの化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を投与することを含む方法が提供される。癌は乳癌、卵巣癌、子宮頸癌、前立腺癌、精巣癌、尿生殖路癌、食道癌、喉頭癌、神経膠芽腫、神経芽細胞腫、胃癌、皮膚癌、ケラトアカントーマ、肺癌、類表皮癌、大細胞癌、NSCLC、小細胞癌、肺腺癌、骨癌、結腸癌、腺腫、膵臓癌、腺癌、甲状腺癌、濾胞腺癌、未分化癌、乳頭癌、セミノーマ、メラノーマ、肉腫、膀胱癌、肝癌および胆汁道癌、腎癌、骨髄障害、リンパ系障害、ヘアリー細胞癌、口腔前庭および咽頭(口腔)癌、口唇癌、舌癌、口の癌、咽頭癌、小腸癌、結腸−直腸癌、大腸癌、直腸癌、脳および中心神経系癌、ホジキン病ならびに白血病から選択される。本発明の別の実施形態は、癌治療のための薬剤の製造における、式Iの化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩の使用を提供する。
別の実施形態では、治療の必要な哺乳類において癌を治療または予防する方法であって、前記哺乳類に治療的有効量の、式Iの化合物、またはその立体異性体、互変異性体、プロドラッグもしくは薬学的に許容される塩を投与することを含む方法が提供される。
本発明の別の実施形態は、癌治療のための薬剤の製造における、式Iの化合物、またはその立体異性体、互変異性体、プロドラッグもしくは薬学的に許容される塩の使用を提供する。
本発明の別の実施形態は、腎疾患の治療のための薬剤の製造における、式Iの化合物、またはその立体異性体、互変異性体、プロドラッグもしくは薬学的に許容される塩の使用を提供する。他の実施形態では、腎疾患は多発性嚢胞腎疾患である。
別の実施形態では、治療の必要な哺乳類に、治療的有効量の式Iの化合物、またはその立体異性体、互変異性体、プロドラッグもしくは薬学的に許容される塩を単独で、または、抗癌特性を有する1つ以上の追加の化合物と組み合わせて投与することを含む、癌を予防または治療する方法が提供される。
別の実施形態では、治療の必要な哺乳類に、有効量の式Iの化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を単独で、または、抗癌特性を有する1つ以上の追加の化合物と組み合わせて投与することを含む、癌を予防または治療する方法が提供される。
1つの他の実施形態では、癌は肉腫である。
別の他の実施形態では、癌は癌腫である。1つの他の実施形態では、癌腫は扁平上皮癌である。1つの他の実施形態では、癌腫は腺腫または腺癌である。
別の実施形態では、B−Rafにより調節される疾患または障害を治療または予防する方法であって、そのような治療が必要な哺乳類に、有効量の式Iの化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を投与することを含む方法が提供される。そのような疾患および障害としては、癌が挙げられるが、それに限定されない。癌は、乳癌、卵巣癌、子宮頸癌、前立腺癌、精巣癌、尿生殖路癌、食道癌、喉頭癌、神経膠芽腫、神経芽細胞腫、胃癌、皮膚癌、ケラトアカントーマ、肺癌、類表皮癌、大細胞癌、NSCLC、小細胞癌、肺腺癌、骨癌、結腸癌、腺腫、膵臓癌、腺癌、甲状腺癌、濾胞腺癌、未分化癌、乳頭癌、セミノーマ、メラノーマ、肉腫、膀胱癌、肝癌および胆汁道癌、腎癌、骨髄障害、リンパ系障害、ヘアリー細胞癌、口腔前庭および咽頭(口腔)癌、口唇癌、舌癌、口の癌、咽頭癌、小腸癌、結腸−直腸癌、大腸癌、直腸癌、脳および中心神経系癌、ホジキン病ならびに白血病から選択される。
別の実施形態では、B−Rafにより調節される疾患または障害を治療または予防する方法であって、そのような治療が必要な哺乳類に、有効量の式Iの化合物、またはその立体異性体、互変異性体、プロドラッグもしくは薬学的に許容される塩を投与することを含む方法が提供される。
本発明の別の実施形態では、腎疾患を予防または治療する方法であって、そのような治療が必要な哺乳類に、有効量の式I、またはその立体異性体、プロドラッグもしくは薬学的に許容される塩を、単独でまたは1つ以上の追加の化合物と組み合わせて投与することを含む方法が提供される。本発明の別の実施形態では、多発性嚢胞腎疾患を予防または治療する方法であって、そのような治療が必要な哺乳類に、有効量の式Iの化合物、またはその立体異性体、プロドラッグもしくは薬学的に許容される塩を、単独でまたは1つ以上の追加の化合物と組み合わせて投与することを含む方法が提供される。
本発明の別の実施形態は、癌治療のための薬剤の製造における、式Iの化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩の使用を提供する。癌は、乳癌、卵巣癌、子宮頸癌、前立腺癌、精巣癌、尿生殖路癌、食道癌、喉頭癌、神経膠芽腫、神経芽細胞腫、胃癌、皮膚癌、ケラトアカントーマ、肺癌、類表皮癌、大細胞癌、NSCLC、小細胞癌、肺腺癌、骨癌、結腸癌、腺腫、膵臓癌、腺癌、甲状腺癌、濾胞腺癌、未分化癌、乳頭癌、セミノーマ、メラノーマ、肉腫、膀胱癌、肝癌および胆汁道癌、腎癌、骨髄障害、リンパ系障害、ヘアリー細胞癌、口腔前庭および咽頭(口腔)癌、口唇癌、舌癌、口の癌、咽頭癌、小腸癌、結腸−直腸癌、大腸癌、直腸癌、脳および中心神経系癌、ホジキン病ならびに白血病から選択される。他の実施形態では、癌治療を受けている患者の治療におけるb−Raf阻害剤として使用するための、薬剤製造における式Iの化合物の使用が提供される。
本発明の別の実施形態は、癌治療のための薬剤の製造における、式Iの化合物、またはその立体異性体、互変異性体、プロドラッグもしくは薬学的に許容される塩の使用を提供する。
本発明の別の実施形態は、多発性嚢胞腎疾患の治療のための薬剤の製造における、式Iの化合物、またはその立体異性体、互変異性体、プロドラッグもしくは薬学的に許容される塩の使用を提供する。他の実施形態では、腎疾患は多発性嚢胞腎疾患である。
本発明の別の実施形態は、治療において使用するための式Iの化合物を提供する。
本発明の別の実施形態は、過剰増殖疾患の治療において使用するための式Iの化合物を提供する。他の実施形態では、過剰増殖疾患は癌(さらに規定される通りであり、上記のものから個々に選択され得る)である。
本発明の別の実施形態は腎疾患の治療において使用するための式Iの化合物を提供する。他の実施形態では、腎疾患は多発性嚢胞腎疾患である。
併用療法
本発明の化合物ならびにその立体異性体および薬学的に許容される塩は治療のために単独で、または他の治療薬と組み合わせて使用され得る。本発明の化合物は、1つ以上の追加の薬物、例えば、抗過剰増殖薬、抗癌剤または化学療法薬と組み合わせて使用することができる。併用医薬製剤または投与計画の第2の化合物は好ましくは、本発明の化合物に対し相補活性を有し、そのため、それらは互いに悪影響を有さない。そのような薬剤は、意図された目的に対し効果的な量で併用薬中に適切に存在する。化合物は共に、単一の薬学的組成物中で、または別々に投与され得、別々に投与される場合、投与は同時に起き、または任意の順序で連続して起き得る。そのような連続投与は時間的に近接し、または時間的に離れ得る。
「化学療法薬」は、作用機序に関係なく、癌治療に有用な化学化合物である。化学療法薬としては、「標的療法」および従来の化学療法において使用される化合物が挙げられる。併用療法として使用される多くの適した化学療法薬は、本発明の方法において使用するために企図される。本発明は、多くの抗癌剤、例えば、アポトーシスを誘導する作用物質、ポリヌクレオチド(例えば、リボザイム)、ポリペプチド(例えば、酵素)、薬物、生物模倣薬、アルカロイド、アルキル化剤、抗腫瘍抗生物質、代謝拮抗薬、ホルモン、白金化合物、抗癌剤、毒素および/または放射性核種とコンジュゲートされたモノクローナル抗体、生物学的応答変更因子(例えば、インターフェロン[例えば、IFN−aなど]およびインターロイキン[例えば、IL−2など])、養子免疫療法薬、造血因子、腫瘍細胞分化を誘導する作用物質(例えば、オールトランスレチノイン酸など)、遺伝子療法試薬、アンチセンス療法試薬およびヌクレオチド、腫瘍ワクチン、血管新生阻害剤、などの投与を企図するが、それらに限定されない。
化学療法薬の例としては、エルロチニブ(TARCEVA(登録商標)、Genentech/OSI Pharm.)、ボルテゾミブ(VELCADE(登録商標)、Millennium Pharm.)、フルベストラント(FASLODEX(登録商標)、AstraZeneca)、スニチニブ(SUTENT(登録商標)、Pfizer)、レトロゾール(FEMARA(登録商標)、Novartis)、メシル酸イマチニブ(GLEEVEC(登録商標)、Novartis)、PTK787/ZK 222584(Novartis)、オキサリプラチン(Eloxatin(登録商標)、 Sanofi)、5−FU(5−フルオロウラシル)、ロイコボリン、ラパマイシン(シロリムス、RAPAMUNE(登録商標)、Wyeth)、ラパチニブ(TYKER(登録商標)、GSK572016、Glaxo Smith Kline)、ロナファーニブ(SCH 66336)、ソラフェニブ(NEXAVAR(登録商標)、Bayer)、イリノテカン(CAMPTOSAR(登録商標)、Pfizer)およびゲフィチニブ(IRESSA(登録商標)、AstraZeneca)、AG1478、AG1571 (SU 5271; Sugen)、アルキル化剤、例えばチオテパおよびCYTOXAN(登録商標)シクロスホスファミド、アルキルスルホネート、例えば、ブスルファン、インプロスルファンおよびピポスルファン、アジリジン、例えば、ベンゾドーパ、カルボクオン、メツレドーパおよびウレドーパ、エチレンイミンおよびメチルアメラミン、例えば、アルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホラミド、トリエチレンチオホスホラミド、およびトリメチロメラミン、アセトゲニン(とりわけ、ブラタシンおよびブラタシノン)、カンプトテシン(合成類似トポテカンを含む)、ブリオスタチン、カリスタチン、CC−1065(そのアドゼレシン、カルゼレシンおよびビゼレシン合成類似体を含む)、クリプトフィシン(特に、クリプトフィシン1およびクリプトフィシン8)、ドラスタチン、デュオカルマイシン(合成類似体、KW−2189およびCB1−TM1を含む)、エリュテロビン、パンクラチスタチン、サルコジクチン、スポンジスタチン、ナイトロジェンマスタード、例えばクロラムブシル、クロルナファジン、クロロホスファミド、エストラムスチン、イフォスファミド、メクロレタミン、メクロレタミンオキシドヒドロクロリド、メルファラン、ノベンビチン、フェネステリン、プレドニムスチン、トロフォスファミド、ウラシルマスタード、ニトロソウレア、例えば、カルムスチン、クロロゾトシン、フォテムスチン、ロムスチン、ニムスチン、およびラニムスチン、抗生物質、例えば、エンジイン抗生物質(例えば、カリチアマイシン、とりわけカリチアマイシンγ1IおよびカリチアマイシンωI1(Angew Chem. Intl. Ed. Engl. (1994) 33:183−186)、ジネマイシン、例えば、ジネマイシンA、ビスホスホネート、例えばクロドロネート、エスペラマイシン、ならびにネオカルジノスタチン発色団および関連色素タンパク質エンジイン抗生物質発色団)、アクラシノマイシン、アクチノマイシン、アウトラマイシン、アザセリン、ブレオマイシン、カクチノマイシン、カラビシン、カルミノマイシン、カルジノフィリン、クロモマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、テトルビシン、6−ジアゾ−5−オキソ−L−ノルロイシン、ADRIAMYCIN(登録商標)(ドキソルビシン)、モルホリノ−ドキソルビシン、シアノモルホリノ−ドキソルビシン、2−ピロリノ−ドキソルビシンおよびデオキシドキソルビシン)、エピルビシン、エソルビシン、イダルビシン、マルセロマイシン、ミトマイシン、例えば、ミトマイシンC、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプロマイシン、ポルフィロマイシン、プロマイシン、ケラマイシン、ロドルビシン、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメクス、ジノスタチン、ゾルビシン、代謝拮抗薬、例えばメトトレキセートおよび5−フルオロウラシル(5−FU)、葉酸類似体、例えばデノプテリン、メトトレキセート、プテロプテリン、トリメトレキセート、プリン類似体、例えば、フルダラビン、6−メルカプトプリン、チアミプリン、チオグアニン、ピリミジン類似体、例えば、アンシタビン、アザシチジン、6−アザウリジン、カルモフール、シタラビンン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロクスウリジン、アンドロゲン類、例えば、カルステロン、ドロモスタノロンプロピオネート、エピチスタノール、メピチオスタン、テストラクトン、アンチアドレナール類、例えば、アミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタチン、葉酸補充薬、例えば、フロリン酸、アセグラトン、アルドホスファミドグリコシド、アミノレブリン酸、エニルウラシル、アムサクリン、ベストラブシル、ビサントレン、エダトラキセート、デフォファミン、デメコルシン、ジアジクオン、エルフォールニチン、エリプチニウムアセテート、エポチロン、エトグルシド、硝酸ガリウム、ヒドロキシ尿素、レンチナン、ロニダイニン、マイタンシノイド類、例えばマイタンシンおよびアンサミトシン類、ミトグアゾン、ミトキサントロン、モピダンモール、ニトラエリン、ペントスタチン、フェナメット、ピラルビシン、ロソキサントロン、ポドフィリン酸、2−エチルヒドラジド、プロカルバジン、PSK(登録商標)多糖複合体(JHS Natural Products、Eugene、OR)、ラゾキサン、リゾキシン、シゾフィラン、スピロゲルマニウム、テヌアゾン酸、トリアジコン、2,2’,2”−トリクロロトリエチルアミン、トリコテセン(とりわけ、T−2毒素、ベラクリンA、ロリジンAおよびアングイジン)、ウレタン、ビンデシン、デカルバジン、マンノムスチン、ミトブロニトール、ミトラクトール、ピポブロマン、ガシトシン、アラビノシド(「Ara−C」)、シクロホスファミド、チオテパ、タキソイド、例えば、TAXOL(登録商標)(パクリタキセル、Bristol−Myers Squibb Oncology、Princeton,、N.J.)、ABRAXANE(商標)(Cremophorなし)、パクリタキセルのアルブミン操作されたナノ粒子製剤(American Pharmaceutical Partners、Schaumberg、Illinois)、およびTAXOTERE(登録商標)(ドキセタキセル、Rhone−Poulenc Rorer、Antony、France)、クロラムブシル、GEMZAR(登録商標)(ゲムシタビン)、6−チオグアニン、メルカプトプリン、メトトレキセート、白金類似体類、例えば、シスプラチンおよびカルボプラチン、ビンブラスチン、エトポシド(VP−16)、イフォスファミド、ミトキサントロン、ビンクリスチン、NAVELBINE(登録商標)(ビノレルビン)、ノバントロン、テニポシド、エダトレキセート、ダウノマイシン、アミノプテリン、カペシタビン(XELODA(登録商標))、イバンドロネート、CPT−11、トポイソメラーゼ阻害剤RFS2000、ジフルオロメチルオルニチン(DMFO)、レチノイド類、例えば、レチノイン酸、ならびに上記いずれかの薬学的に許容される塩、酸および誘導体が挙げられる。
「化学療法薬」の定義には、(i)腫瘍に対するホルモン作用を調節または阻害するように作用する抗ホルモン薬、例えば、抗エストロゲン薬および選択的エストロゲン受容体モジュレータ(SERM)、例えば、タモキシフェン(NOLVADEX(登録商標)、タモキシフェンシトレートを含む)、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、4−ヒドロキシタモキシフェン、トリオキシフェン、ケオキシフェン、LY117018、オナプリストン、およびFARESTON(登録商標)(トレミフィンシトレート)、(ii)副腎でエストロゲン産生を調節する、酵素アロマターゼを阻害するアロマターゼ阻害剤、例えば、4(5)−イミダゾール類、アミノグルテチミド、MEGASE(登録商標)(酢酸メゲストロール)、AROMASIN(登録商標)(エキセメスタン、Pfizer)、フォルメスタニー、ファドロゾール、RIVISOR(登録商標)(ボロゾール)、FEMARA(登録商標)(レトロゾール、Novartis)、およびARIMIDEX(登録商標)(アナストロゾール、AstraZeneca)、(iii)抗アンドロゲン薬、例えば、フルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、リュープロリド、およびゴセレリン、ならびにトロキサシタビン(1,3−ジオキソランヌクレオシドシトシン類似体)、(iv)プロテインキナーゼ阻害剤、(v)脂質キナーゼ阻害剤、(vi)アンチセンスオリゴヌクレオチド、特に、異常な細胞過剰増殖に結びつけられるシグナル伝達経路における遺伝子、例えば、PKC−α、RalfおよびH−Rasの発現を阻害するもの、(vii)リボザイム、例えば、VEGF発現阻害剤(例えば、ANGIOZYME(登録商標))およびHER2発現阻害剤、(viii)ワクチン、例えば、遺伝子療法ワクチン、例えば、ALLOVECTIN(登録商標)、ALLOVECTIN(登録商標)およびVAXID(登録商標)、PROLEUKIN(登録商標)、rIL−2、トポイソメラーゼ1阻害剤、例えば、LURTOTECAN(登録商標)、ABARELIX(登録商標)rmRH、(ix)抗血管新生薬、例えばベバシズマブ(AVASTIN(登録商標)、Genentech)、および(x)上記のいずれかの薬学的に許容される塩、酸および誘導体もまた含まれる。
「化学療法薬」の定義には、治療抗体、例えばアレムツズマブ(Campath)、ベバシズマブ(AVASTIN(登録商標)、Genentech)、セツキシマブ(ERBITUX(登録商標)、Imclone)、パニツムマブ(VECTIBIX(登録商標)、Amgen)、リツキシマブ(RITUXAN(登録商標)、 Genentech/Biogen Idec)、ペルツズマブ(OMNITARG(登録商標)、2C4、Genentech)、トラスツズマブ(HERCEPTIN(登録商標)、Genentech)、トシツモマブ(Bexxar、Corixia)、および抗体薬物複合体、ゲムツズマブオゾガマイシン(MYLOTARG(登録商標)、Wyeth)もまた含まれる。
本発明のRaf阻害剤と組み合わされた化学療法薬として治療可能性を有するヒト化モノクローナル抗体としては、アレムツズマブ、アポリズマブ、アセリズマブ、アトリズマブ、バピネオズマブ、ベバシズマブ、ビバツズマブメルタンシン、カンツズマブメルタンシン、セデリズマブ、セルトリズマブペゴール、シドフシツズマブ、シドツズマブ、ダクリズマブ、エクリズマブ、エファリズマブ、エプラツズマブ、エルリズマブ、フェルビズマブ、フォントリズマブ、ゲムツズマブオゾガマイシン、イノツズマブオゾガマイシン、イピリムマブ、ラベツズマブ、リンツズマブ、マツズマブ、メポリズマブ、モタビズマブ、モトビズマブ、ナタリズマブ、ニモツズマブ、ノロビズマブ、ヌマビズマブ、オクレリズマブ、オマリズマブ、パリビズマブ、パスコリズマブ、ペクフシツズマブ、ペクツズマブ、ペルツズマブ、ペキセリズマブ、ラリビズマブ、ラニビズマブ、レスリビズマブ、レスリズマブ、レシビズマブ、ロベリズマブ、ルプリズマブ、シブロツズマブ、シプリズマブ、ソンツズマブ、タカツズマブテトラキセタン、タドシズマブ、タリズマブ、テフィバズマブ、トシリズマブ、トラリズマブ、トラツズマブ、ツコツズマブセルモロイキン、ツクシツズマブ、ウマビズマブ、ウルトキサズマブおよびビジリズマブが挙げられる。
本発明を説明するために、下記実施例を包含させる。しかしながら、これらの実施例は本発明を制限せず、本発明を実施する方法を示唆することを意味するにすぎないことを理解すべきである。当業者であれば、記載した化学反応は、本発明の多くの他の化合物を調製するように容易に適合し得ること、本発明の化合物を調製するための代替法は本発明の範囲内にあると考えられることを認識するであろう。例えば、本発明による例示されていない化合物の合成は、当業者に明らかな改変により、例えば、適切に妨害基を保護することにより、記載したもの以外の公知の他の適した試薬を使用することにより、および/または反応条件を日常的に変更することにより、うまく実施し得る。また、本明細書で開示した、または当技術分野で公知の他の反応は、本発明の他の化合物を調製するための適用性を有するものとして認識されるであろう。
下記で記載した実施例では、別記しない限り、温度は全て℃で説明する。試薬は商業的供給元、例えば、Sigma−Aldrich、Alfa AesarまたはTCIから購入し、別記しない限り、さらに精製せずに使用した。
下記で説明した反応は、一般に窒素またはアルゴンの陽圧下で、または無水溶媒中、乾燥チューブ(別記しない限り)を用いて実施させ、反応フラスコには典型的には、基質および試薬をシリンジを介して導入するためのゴム隔壁を取り付けた。ガラス製品はオーブン乾燥および/または熱乾燥させた。
カラムクロマトグラフィー精製は、シリカゲルカラムを有するバイオタージ系(製造者:Dyax Corporation)上、またはシリカSepPakカートリッジ(Waters)上または充填済みシリカゲルカートリッジを使用するTeledyne Isco Combiflash精製系上で実施した。400MHzで動作するVarian機器でH NMRスペクトルを記録した。H NMRスペクトルは、参照基準としてテトラメチルシラン(0.00ppm)または残留溶媒(CDCl: 7.25 ppm、CDOD: 3.31 ppm、DO: 4.79 ppm、d−DMSO: 2.50 ppm、d−アセトン: 2.05、(CDCO: 2.05)を用いて、CDCl、CDCl、CDOD、DO、d−DMSO、d−アセトンまたは(CDCO溶液(ppmで報告)として獲得した。ピーク多重度を報告する場合、下記略称を使用する:s (一重項)、d (二重項)、t (三重項)、q (四重項)、qn (五重項)、sx (七重項)、m (多重項)、br (ブロード)、dd (二重項の二重項)、 dt (三重項の二重項)。結合定数は与えられる場合、ヘルツ(Hz)で報告する。
実施例A
B−Raf IC50アッセイプロトコル
ヒト組換えB−Rafタンパク質の活性は、US 2004/0127496およびWO03/022840にしたがい、放射標識ホスフェートの組換えMAPキナーゼ(MEK)、B−Rafの公知の生理学的基質への組み入れアッセイ法により、インビトロで評価し得る。触媒的に活性なヒト組換えB−Rafタンパク質は、ヒトB−Raf組換えバキュロウイルス発現ベクターに感染させたsf9昆虫細胞から精製することにより得られる。
V600E全長B−Rafの活性/阻害は、[g−33P]ATPからFSBA−修飾野生型MEKへの放射標識ホスフェートの組み入れを測定することにより評価した。30μLのアッセイ混合物は、25mMのNa Pipes、pH7.2、100mMのKCl、10mMのMgCl、5mMのβ−グリセロホスフェート、100μMのバナジン酸ナトリウム、4μMのATP、500 nCi [γ−33P]ATP、1μMのFSBA−MEKおよび20nMのV600E 全長B−Rafを含んだ。インキュベーションは22℃で、Costar 3365プレート(Corning)で実施した。アッセイ前に、B−RafおよびFSBA−MEKを共に、アッセイ緩衝液中1.5xで(それぞれ、30nMおよび1.5μMが20μL)、15分間、プレインキュベートさせ、10 μLの10μM ATPを添加することによりアッセイを開始した。60分のインキュベーション後、100μlの25% TCAを添加することによりアッセイ混合物をクエンチし、プレートをロータリーシェーカーで1分間混合し、生成物をPerkin−Elmer GF/Bフィルタプレート上にTomtec Mach IIIハーベスターを用いて捕捉させた。プレートの底を密閉した後、35μLのBio−Safe II(Research Products International)シンチレーションカクテルを各ウエルに添加し、プレート上面を密閉し、Topcount NXT (Packard)で計数した。
実施例1〜149の化合物を上記アッセイにおいて試験し、1μM未満のIC50を有すること見出した。
実施例B
Figure 2011513331
メチル2,6−ジフルオロ−3−(N−(プロピルスルホニル)プロピルスルホンアミド)ベンゾエート
工程A:1Lフラスコに2,6−ジフルオロ−3−ニトロ安息香酸(17.0g、83.7mmol)およびMeOH(170mL、0.5M)を入れた。フラスコを冷水浴に入れ、ヘキサン(209mL、419mmol)に溶解させたトリメチルシリル(「TMS」)ジアゾメタンの2M溶液を入れた滴下ロートをフラスコに取り付けた。TMSジアゾメタン溶液を反応フラスコに、2時間にわたって徐々に添加した。さらに試薬を添加してもNの発生が中止したことにより決定されるように、反応完了に到達させるには過剰の試薬が必要であった。揮発性物質を真空で除去し、メチル2,6−ジフルオロ−3−ニトロベンゾエートを固体として得た(18.2g、99%)。材料を直接、工程Bで使用した。
工程B:活性炭上の10%(wt.) Pd(4.46 g、4.19mmol)を、メチル2,6−ジフルオロ−3−ニトロベンゾエート(18.2g、83.8mmol)が入った1Lフラスコに、窒素雰囲気下で添加した。EtOH(350mL、0.25M)を添加し、その後、Hを15分間、反応混合物に通過させた。反応混合物を2つのHバルーン下、一晩中撹拌させた。次の日、反応混合物を新しいHバルーンで再フラッシングし、さらに4時間撹拌した。TLCにより決定されるように、開始材料および中間体ヒドロキシルアミンが消費されると、Nガスを、反応混合物を通してフラッシングさせた。混合物をその後、ガラスマイクロファイバフィルタ(「GF/F」)紙で2度濾過した。揮発性物質を除去し、メチル3−アミノ−2,6−ジフルオロベンゾエートを油として得た(15.66g、99%)。材料を直接、次の工程で使用した。
工程C:プロパン−1−スルホニルクロリド(23.46mL、209.3mmol)を、冷水浴中で維持した、CHCl(175mL、0.5M)に溶解したメチル3−アミノ−2,6−ジフルオロベンゾエート(15.66g、83.7mmol)およびトリエチルアミン(35.00mL、251.1mmol)の溶液に徐々に添加した。反応混合物を1時間室温で撹拌した。水(300mL)を添加し、有機層を分離し、水(2X300mL)、および塩類溶液(200mL)で洗浄し、その後、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮して油とした。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより、15%酢酸エチル(「EtOAc」)/ヘキサンを用いて溶離して精製した。単離した画分をヘキサンで倍散させ、メチル2,6−ジフルオロ−3−(N−(プロピルスルホニル)プロピルスルホンアミド)ベンゾエートを固体として得た(24.4g、3工程で収率73%)。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.52−7.45 (m, 1H), 7.08−7.02 (m, 1H), 3.97 (s, 3H), 3.68−3.59 (m, 2H), 3.53−3.45 (m, 2H), 2.02−1.89 (m, 4H), 1.10 (t, J = 7.4 Hz, 6H). m/z (APCI−neg) M−(SOPr) = 292.2。
実施例C
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸
1N NaOH水溶液(150mL、150mmol)を4:1 THF/MeOH (250mL、0.2M)に溶解したメチル2,6−ジフルオロ−3−(N−(プロピルスルホニル)プロピルスルホンアミド)ベンゾエート(20.0g、50.1mmol)の溶液に添加した。反応混合物を室温で一晩中撹拌した。有機溶媒の大部分をその後、真空で除去した(水浴温度35℃)。1N HCl(150mL)を徐々に混合物に添加し、得られた固体を濾過し、水(4X50mL)ですすいだ。材料をその後、EtO(4X15mL)で洗浄し、2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸を固体として得た(10.7 g、収率77%)。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 9.74 (s, 1H), 7.57−7.50 (m, 1H), 7.23−7.17 (m, 1H), 3.11−3.06 (m, 2H), 1.79−1.69 (m, 2H), 0.98 (t, J = 7.4 Hz, 3H). m/z (APCI−neg) M−1 = 278.0。
実施例D
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−3−(N−(プロピルスルホニル)プロピルスルホンアミド)安息香酸
プロパン−1−スルホニルクロリド(1.225mL、10.92mmol)を、0℃に冷却した3−アミノ−2,6−ジフルオロ安息香酸(0.573g、3.310mmol)、トリエチルアミン(2.030mL, 14.56mmol)およびCHCl(17mL、0.2M)の混合物に添加した。反応混合物を室温まで温め、1時間撹拌した。混合物をその後、飽和NaHCO(100mL)と酢酸エチル(75mL)の間で分配させた。水層を酢酸エチル(50mL)で洗浄し、その後、濃HClで約1のpHまで酸性化させた。酸性化させた水層を酢酸エチル(2X50mL)で抽出し、酢酸エチル抽出物を合わせて、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮した。得られた残渣をヘキサンで倍散させ、2,6−ジフルオロ−3−(N−(プロピルスルホニル)プロピルスルホンアミド)安息香酸を固体として得た(0.948g、収率74%)。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 7.90−7.84 (m, 1H), 7.39−7.34 (m, 1H), 3.73−3.58 (m, 4H), 1.88−1.74 (m, 4H), 1.01 (t, J = 7.5 Hz, 6H). m/z (APCI−neg) M−(SOPr) = 278.1。
実施例E
Figure 2011513331
2,3,6−トリフルオロ−5−(プロピルスルホンアミド)安息香酸
2,3,6−トリフルオロ−5−(プロピルスルホンアミド)安息香酸(8.5%)を、実施例Dの一般手順にしたがい、3−アミノ−2,6−ジフルオロ安息香酸の代わりに3−アミノ−2,5,6−トリフルオロ安息香酸を用いて調製した。
実施例F
Figure 2011513331
6−フルオロ−2−メチル−3−(N−(プロピルスルホニル)プロピルスルホンアミド)安息香酸
6−フルオロ−2−メチル−3−(N−(プロピルスルホニル)プロピルスルホンアミド)安息香酸(11%)を、実施例Dの一般手順にしたがい、3−アミノ−2,6−ジフルオロ安息香酸の代わりに3−アミノ−6−フルオロ−2−メチル安息香酸を用いて調製した。
実施例G
Figure 2011513331
2−フルオロ−6−メチル−3−(N−(プロピルスルホニル)プロピルスルホンアミド)安息香酸
2−フルオロ−6−メチル−3−(N−(プロピルスルホニル)プロピルスルホンアミド)安息香酸(3%)を、実施例Dの一般手順にしたがい、3−アミノ−2,6−ジフルオロ安息香酸の代わりに3−アミノ−2−フルオロ−6−メチル安息香酸を用いて調製した。
実施例H
Figure 2011513331
2−フルオロ−5−(プロピルスルホンアミド)安息香酸
プロパン−1−スルホニルクロリド(0.0871mL、0.774mmol)を、室温の10% NaCO(1.65mL、1.55mmol)に溶解した。5−アミノ−2−フルオロ安息香酸(0.100g、0.645mmol)を添加し、60℃まで一晩中加熱した。プロパン−1−スルホニルクロリド(0.0871mL、0.774mmol)を再び添加し、反応混合物を60℃でさらに1時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、水で希釈し、10% NaCOによりpH10とし、DCM(2X)で抽出した。反応混合物を1N HClでpH2とし、DCM(3X)で抽出し、濃縮して固体、2−フルオロ−5−(プロピルスルホンアミド)安息香酸とした(29%)。
実施例I
Figure 2011513331
2−クロロ−5−(プロピルスルホンアミド)安息香酸
2−クロロ−5−(プロピルスルホンアミド)安息香酸(14%)を、実施例Hに対する一般手順にしたがい、5−アミノ−2−フルオロ安息香酸の代わりに5−アミノ−2−クロロ安息香酸を用いて調製した。
実施例J
Figure 2011513331
2−クロロ−6−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸
工程A:2−クロロ−6−フルオロ安息香酸(2.00g、11.5mmol)を硫酸(20mL)に溶解し、0℃まで冷却した。硝酸(0.529mL、12.6 mmol)を添加し、反応混合物を室温まで1時間温めた。反応混合物を水で希釈し、水性部分をDCM(3X)で抽出し、NaSO上で乾燥させ、濃縮して、固体、2−クロロ−6−フルオロ−3−ニトロ安息香酸(97%)とし、これを次の工程でさらに精製せずに直接使用した。
工程B:2−クロロ−6−フルオロ−3−ニトロ安息香酸(0.100g、0.455mmol)およびZnダスト(0.298g、4.55mmol)をTHF(4mL)および飽和NHCl水溶液(2mL)に溶解し、室温で一晩中撹拌した。反応混合物を、セライトを通して濾過させ、濃縮して固体とし、水に溶解した。1N HClでpHを2に調整し、水性部分をDCM(3X)で抽出した。有機部分をNaSO上で乾燥させ、濃縮して、固体、3−アミノ−2−クロロ−6−フルオロ安息香酸(49%)とし、これを次の工程でさらに精製せずに直接使用した。
工程C:2−クロロ−6−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸(13%)を、実施例Hに対する一般手順にしたがい、5−アミノ−2−フルオロ安息香酸の代わりに3−アミノ−2−クロロ−6−フルオロ安息香酸を用いて調製した。
実施例K
Figure 2011513331
ベンジル6−クロロ−2−フルオロ−3−(N−(プロピルスルホニル)プロピルスルホンアミド)ベンゾエート
工程A:撹拌棒およびゴム隔壁を備えたフレーム乾燥フラスコに、4−クロロ−2−フルオロアニリン(5.00g、34.35mmol)および無水THF(170mL)を入れた。この溶液を−78℃まで冷却し、n−BuLi (14.7 mL、2.5Mのヘキサン溶液1.07当量)をその後、15分にわたり添加した。この混合物を−78°Cで20分間撹拌し、その後、1,2−ビス(クロロジメチルシリル)エタン(7.76g、1.05当量)のTHF溶液(25mL)を徐々に(10分にわたって)反応混合物に添加した。これを1時間撹拌し、その後、2.5Mのn−BuLiヘキサン溶液(15.11mL、1.1当量)を徐々に添加した。混合物を室温まで1時間温めた後、混合物を冷却して−78℃に戻した。n−BuLiの第3の割り当て(15.66mL、1.14当量)を徐々に添加し、混合物を−78℃で75分間撹拌した。クロロギ酸ベンジル(7.40g、1.2当量)をその後徐々に添加し、混合物を−78℃で1時間撹拌した。冷却浴をその後除去した。混合物を30分間温め、その後、水(70mL)および濃HCl(25mL)でクエンチした。混合物を室温まで温め続けさせた。混合物をその後、EtOAcで抽出した。抽出物を2度飽NaHCO和溶液で、1度水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。得られた残渣を65バイオタージ(30%酢酸エチル/ヘキサン)上でフラッシングし、ベンジル3−アミノ−6−クロロ−2−フルオロベンゾエートを油として得た(4.3g、45%)。H NMR (DMSO−d, 400 MHz) δ 7.37−7.48 (m, 5H), 7.07 (dd, 1H, J = 8, 2), 6.87 (t, 1H, J = 8), 5.61 (br s, 2H), 5.40 (s, 2H)。
工程B:ベンジル3−アミノ−6−クロロ−2−フルオロベンゾエート(4.3g、15.37mmol)を無水ジクロロメタン(270 mL)に溶解した。トリエチルアミン(5.36mL、2.5当量)を添加し、混合物を0℃まで冷却した。プロパン−1−スルホニルクロリド(3.63mL、32.3mmol、2.1当量)をその後、シリンジを介して添加し、沈殿させた。添加が完了した時点で、混合物を室温まで温め、TLC(3:1ヘキサン:酢酸エチル)により決定されるように開始材料を消費させた。混合物をその後ジクロロメタン(200mL)で希釈し、2M HCl水溶液(2X100mL)、飽和NaHCO溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。得られた残渣を65バイオタージクロマトグラフィー系(40%酢酸エチル/ヘキサン)上で精製し、ベンジル6−クロロ−2−フルオロ−3−(N−(プロピルスルホニル)プロピルスルホンアミド)ベンゾエート(5.5g、72%)を油として得、これは放置すると徐々に固化した。NMR (CDCl, 400 MHz) δ 7.28−7.45 (m, 7H), 5.42 (s, 2H), 3.58−3.66 (m, 2H), 3.43−3.52 (m, 2H), 1.08 (t, 6H, J=8)。
実施例L
Figure 2011513331
6−クロロ−2−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸
ベンジル6−クロロ−2−フルオロ−3−(N−(プロピルスルホニル)プロピルスルホンアミド)ベンゾエート(5.4g、10.98mmol)をTHF(100mL)および1M KOH水溶液(100mL)に溶解した。この混合物を16時間還流させ、その後、室温まで冷却させた。混合物をその後、2M HCl水溶液でpH2まで酸性化し、EtOAc(2X)で抽出した。抽出物を水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し固体とし、ヘキサン/エーテルで倍散させ、6−クロロ−2−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸を固体として得た(2.2g、68%)。NMR (DMSO−d, 400 MHz) δ 9.93 (s, 1H), 7.49 (t, 1H, J=8), 7.38 (dd, 1H, J = 8, 2), 3.11−3.16 (m, 2H), 1.68−1.78 (m, 2H), 0.97 (t, 3H, J = 8)。
実施例M
Figure 2011513331
2−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸
6−クロロ−2−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸(0.5g、1.69mmol)をメタノール(15mL)に溶解し、パールマン触媒(1当量、0.5g、炭素上の20% Pd(OH)、50重量%水)を添加した。この混合物を水素バルーンに3時間供し、その後、GF/F濾紙を通して濾過した。濾液を濃縮し、2−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸を固体として得た(396mg、90%)。MS (M−H+) 262. NMR (DMSO−d, 400 MHz) δ 13.36 (s, 1H), 9.76 (s, 1H), 7.58−7.70 (m, 2H), 7.26 (t, 1H, J = 8), 3.10 (t, 2H, J = 8), 1.69−1.80 (m, 2H), 0.98 (t, 3H, J = 8)。
実施例N
Figure 2011513331
3−(シクロプロピルメチルスルホンアミド)−2,6−ジフルオロ安息香酸
工程A:シクロプロピルメタンスルホニルクロリド(1.27g、8.20mmol)を、0℃に冷却した3−アミノ−2,6−ジフルオロ安息香酸(0.430g、2.48mmol)、トリエチルアミン(1.52mL, 10.9mmol)およびCHCl(12mL、0.2M)の混合物に添加した。反応混合物を室温まで温め、1時間撹拌した。混合物をその後、飽和NaHCO(75mL)と酢酸エチル(50mL)の間で分配させた。水層を酢酸エチル(50mL)で洗浄し、その後、濃HClで約1のpHまで酸性化させた。酸性化させた水層を酢酸エチル(2X50mL)で2度抽出し、酢酸エチル抽出物を合わせて、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮し、粗3−(1−シクロプロピル−N−(シクロプロピルメチルスルホニル)メチルスルホンアミド)−2,6−ジフルオロ安息香酸を固体として得た(380mg、37%)。
工程B:1N NaOH溶液(2.78mL、2.78mmol)を4:1 THF/MeOH (5mL、0.2M)に溶解した粗3−(1−シクロプロピル−N−(シクロプロピルメチルスルホニル)メチルスルホンアミド)−2,6−ジフルオロ安息香酸(380mg、0.928mmol)の溶液に添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、その後、有機溶媒の大部分を除去した。1N HCl(3mL)を徐々に混合物に添加し、pH 1まで酸性化した。酸性化した水層を酢酸エチル(75mL)で抽出した。酢酸エチル抽出物を水(2X20mL)、塩類溶液(20mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮した。残渣をEtOで倍散し、3−(シクロプロピルメチルスルホンアミド)−2,6−ジフルオロ安息香酸を固体として得た(139mg、51%)。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 9.76 (s, 1H), 7.60−7.54 (m, 1H), 7.22−7.16 (m, 1H), 3.10 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 1.10−0.99 (m, 1H), 0.58−0.53 (m, 2H), 0.36−0.31 (m, 2H); m/z (APCI−neg) M−1 = 289.9。
実施例O
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)安息香酸
メチル2,6−ジフルオロ−3−(N−(3−フルオロプロピルスルホニル)−3−フルオロプロピルスルホンアミド)ベンゾエートを、実施例Bに対する一般手順にしたがい、プロパン−1−スルホニルクロリドの代わりに3−フルオロプロピルスルホニルクロリドを用いて調製した。H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ 8.05−7.99 (m, 1H), 7.44 (t, 1H), 4.62 (t, 2H), 4.50 (t, 2H), 3.93 (s, 3H), 3.89−3.74 (m, 4H), 2.26−2.11 (m, 4H)。
2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)安息香酸を、実施例Cに対する一般手順にしたがい、メチル2,6−ジフルオロ−3−(N−(プロピルスルホニル)−プロピルスルホンアミド)ベンゾエートの代わりにメチル2,6−ジフルオロ−3−(N−(3−フルオロプロピルスルホニル)−3−フルオロプロピルスルホンアミド)ベンゾエートを用いて調製した。H NMR (500 MHz, DMSO−d) δ 14.05 (br s, 1H), 9.71 (s, 1H), 7.56−7.50 (m, 1H), 7.20 (t, 1H), 3.12−3.08 (m, 2H), 1.73−1.66 (m, 2H), 1.39 (sx, 2H), 0.87 (t, 3H)。
実施例P
Figure 2011513331
3−(ブチルスルホンアミド)−2,6−ジフルオロ安息香酸
メチル2,6−ジフルオロ−3−(N−(ブチルスルホニル)−ブチルスルホンアミド)ベンゾエートを、実施例Bに対する一般手順にしたがい、プロパン−1−スルホニルクロリドの代わりにブタン−1−スルホニルクロリドを用いて調製した。H NMR (500 MHz, DMSO−d) δ 7.99−7.94 (m, 1H), 7.42 (t, 1H), 3.92 (s, 3H), 3.74−3.62 (m, 4H), 1.81−1.68 (m, 4H), 1.42 (sx, 4H), 0.89 (t, 6H)。
3−(ブチルスルホンアミド)−2,6−ジフルオロ安息香酸を、実施例Cに対する一般手順にしたがい、メチル2,6−ジフルオロ−3−(N−(プロピルスルホニル)−プロピルスルホンアミド)ベンゾエートの代わりにメチル2,6−ジフルオロ−3−(N−(ブチルスルホニル)−ブチルスルホンアミド)ベンゾエートを用いて調製した。H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ 14.05 (br s, 1H), 9.71 (s, 1H), 7.56−7.50 (m, 1H), 7.20 (t, 1H), 3.12−3.08 (m, 2H), 1.73−1.66 (m, 2H), 1.39 (sx, 2H), 0.87 (t, 3H)。
実施例Q
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−3−(2−メチルプロピルスルホンアミド)安息香酸
メチル2,6−ジフルオロ−3−(N−(2−メチルプロピルスルホニル)−2−メチルプロピルスルホンアミド)ベンゾエートを、実施例Bに対する一般手順にしたがい、プロパン−1−スルホニルクロリドの代わりに2−メチルプロピルスルホニルクロリドを用いて調製した。m/z (LC−MS) M+1 = 428.4。
2,6−ジフルオロ−3−(2−メチルプロピルスルホンアミド)安息香酸を、実施例Cに対する一般手順にしたがい、メチル2,6−ジフルオロ−3−(N−(プロピルスルホニル)−プロピルスルホンアミド)ベンゾエートの代わりにメチル2,6−ジフルオロ−3−(N−(2−メチルプロピルスルホニル)−2−メチルプロピルスルホンアミド)ベンゾエートを用いて調製した。H NMR (400 MHz, DMSO−d) ・ 14.01 (s, 1H), 9.71 (s, 1H), 7.56 (dd, 1H), 7.22(dd , 1H), 3.02 (d, 2H), 2.18−2.15 (m, 1H), 1.03 (d, 6H); m/z (LC−MS) M+1 = 294.3。
実施例R
Figure 2011513331
ベンジル6−クロロ−2−フルオロ−3−(3−フルオロ−N−(3−フルオロプロピルスルホニル)プロピルスルホンアミド)ベンゾエート
ベンジル6−クロロ−2−フルオロ−3−(3−フルオロ−N−(3−フルオロプロピルスルホニル)プロピルスルホンアミド)ベンゾエート(92%)を、実施例K、工程Bに対する一般手順にしたがい、プロパン−1−スルホニルクロリドの代わりに3−フルオロプロパン−1−スルホニルクロリドを用いて調製した。
実施例S
Figure 2011513331
6−クロロ−2−フルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)安息香酸
6−クロロ−2−フルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)安息香酸(71%)を、実施例Lに対する一般手順にしたがい、ベンジル6−クロロ−2−フルオロ−3−(N−(プロピルスルホニル)プロピルスルホンアミド)ベンゾエートの代わりにベンジル6−クロロ−2−フルオロ−3−(3−フルオロ−N−(3−フルオロプロピルスルホニル)プロピルスルホンアミド)ベンゾエートを用いて調製した。
実施例T
Figure 2011513331
2−フルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)安息香酸
2−フルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)安息香酸(81%)を、実施例Mに対する一般手順にしたがい、6−クロロ−2−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸の代わりに6−クロロ−2−フルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)安息香酸を用いて調製した。
実施例U
Figure 2011513331
メチル2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロ−N−(3−フルオロプロピルスルホニル)プロピルスルホンアミド)ベンゾエート
3−フルオロプロパン−1−スルホニルクロリド(14.3mL、129mmol)を、CHCl(360mL)に溶解したメチル3−アミノ−2,6−ジフルオロベンゾエート(24.1g、129mmol)およびピリジン(31.2mL、386mmol)の溶液に徐々に添加した。反応混合物を、2日以上室温で撹拌した。反応混合物を塩化メチレンで希釈した。反応混合物をその後、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、1N HClおよび塩類溶液で洗浄し、その後乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮し油とし、メチル2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロ−N−(3−フルオロプロピルスルホニル)プロピルスルホンアミド)ベンゾエートを得た(38.1g)。H NMR (400 MHz, CDCl, ppm) 7.69 (dt, 1H), 7.00 (dt, 1H), 6.55 (s, 1H), 4.56 (dd, 2H), 3.28−3.17 (m, 2H), 2.32−2.15 (m, 2H)。
実施例V
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)安息香酸
2,6−ジフルオロ−3−(N−(3−フルオロプロピルスルホニル)プロピルスルホンアミド)ベンゾエート(38g、120mmol)を5:2 THF/MeOH(250mL)に溶解し、水(50mL)に溶解した水酸化リチウム(8.77g、366mmol)の溶液を添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。その後、大部分の有機溶媒を真空で除去した。2.5N HCl(500mL)を徐々に混合物に添加し、得られた固体を濾過し、冷エーテルですすぎ、2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)安息香酸を固体として得た(29.3g、収率81%)。H NMR (400 MHz, CDCl ppm) 9.85 (s, 1H), 7.54 (dt, 1H), 7.21 (dt, 1H), 4.54 (td, 2H), 2.20−2.00 (m, 2H), 3.24−3.18 (m, 2H)。
実施例W
Figure 2011513331
2,5−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸
工程A:2,5−ジフルオロ安息香酸(2.01g、9.90mmol、収率31.3%)を濃硫酸(25mL)に溶解し、0℃まで冷却した。硝酸(1.46mL、34.8mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。溶液をDCM(3X)で抽出し、有機層を合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(1:1ヘキサン:1% HCOOH/EtOAc)により精製し、2,5−ジフルオロ−3−ニトロ安息香酸を固体として得た(2.01g、31.3%)。
工程B:2,5−ジフルオロ−3−ニトロ安息香酸(2.00g、9.847mmol)をMeOH(60mL)に溶解した。TMSCl(6.220mL、49.24mmol)を添加し、反応混合物を還流しながら4時間撹拌した。反応混合物を約20mLまで濃縮し、生成した結晶を濾過し、高真空下で乾燥させると、メチル2,5−ジフルオロ−3−ニトロベンゾエートが結晶性固体として得られた(1.55g、72.4%)。
工程C:メチル3−アミノ−2,5−ジフルオロベンゾエート(96.5%)を、実施例B、工程Bに対する一般手順にしたがい、メチル2,6−ジフルオロ−3−ニトロベンゾエートの代わりにメチル2,5−ジフルオロ−3−ニトロベンゾエートを用いて調製した。
工程D:メチル2,5−ジフルオロ−3−(N−(プロピルスルホニル)プロピルスルホンアミド)ベンゾエートを、実施例B、工程Cに対する一般手順にしたがい、メチル3−アミノ−2,6−ジフルオロベンゾエートの代わりにメチル3−アミノ−2,5−ジフルオロベンゾエートを用いて調製した。
工程E:2,5−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸(83.8%、2工程)を、実施例Cに対する一般手順にしたがい、メチル2,6−ジフルオロ−3−(N−(プロピルスルホニル)プロピルスルホンアミド)ベンゾエートの代わりにメチル2,5−ジフルオロ−3−(N−(プロピルスルホニル)プロピルスルホンアミド)−ベンゾエートを用いて調製した。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 13.67 (br s, 1H), 10.07 (s, 1H), 7.46−7.50 (m, 1H), 7.38−7.42 (m, 1H), 3.17−3.21 (m, 2H), 1.70−1.76 (m, 2H), 0.95−0.99 (m, 3H); m/z (APCI−neg) M−1 = 278.1。
実施例X
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−3−(2,2,2−トリフルオロエチルスルホンアミド)安息香酸
工程A:2,2,2−トリフルオロエチル−スルホニルクロリド(459mL、4.15 mmol)を、アセトンドライアイス浴を用いた外部冷却を適用しながら、ジクロロメタン(8.92mL、139mmol)に溶解したメチル3−アミノ−2,6−ジフルオロベンゾエート(311g、1.66mmol)およびピリジン(0.806mL、9.97mmol)の溶液に徐々に添加した。反応混合物を45分間撹拌し、ドライアイス浴を除去した。反応混合物をさらに1時間撹拌し続けた。混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、水(2X25mL)および塩類溶液(25mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、その後、濃縮して油とした。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより、15% EtOAc/ヘキサンで溶離して精製し、メチル2,6−ジフルオロ−3−(2−トリフルオロエチルスルホンアミド)ベンゾエートを固体として得た(513mg、収率92.6%)。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 8.10−8.01 (m, 1H), 7.48 (t, 1H), 4.68 (s, 2H), 4.58 (s, 2H), 3.98 (s, 3H)。
工程B:2,6−ジフルオロ−3−(2−トリフルオロエチルスルホンアミド)安息香酸を、実施例Cに対する一般手順にしたがい、メチル2,6−ジフルオロ−3−(N−(プロピルスルホニル)プロピルスルホンアミド)ベンゾエートの代わりにメチル2,6−ジフルオロ−3−(2−トリフルオロエチルスルホンアミド)ベンゾエートを用いて調製した。H NMR (500 MHz, d−DMSO) δ 14.08 (br s, 1H), 9.75 (s, 1H), 7.58−7.52 (m, 1H), 7.25 (t, 1H), 3.15−3.11 (s, 2H)。
実施例Y
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−3−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホンアミド)安息香酸
工程A:メチル2,6−ジフルオロ−3−(N−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)−3,3,3−トリフルオロプロピル−スルホンアミド)ベンゾエートを、実施例Bに対する一般手順にしたがい、プロパン−1−スルホニルクロリドの代わりに3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニルクロリドを用いて調製した。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 8.05−7.99 (m, 1H), 7.44 (t, 1H), 4.62 (t, 2H), 4.50 (t, 2H), 3.93 (s, 3H), 3.89−3.74 (m, 4H), 2.26−2.11 (m, 4H)。
ステップB:2,6−ジフルオロ−3−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホンアミド)安息香酸を、実施例Cに対する一般手順にしたがい、メチル2,6−ジフルオロ−3−(N−(プロピルスルホニル)−プロピルスルホンアミド)ベンゾエートの代わりにメチル2,6−ジフルオロ−3−(N−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)−3,3,3−トリフルオロプロピルスルホンアミド)ベンゾエートを用いて調製した。H NMR (500 MHz, d−DMSO) δ 14.05 (br s, 1H), 9.71 (s, 1H), 7.56−7.50 (m, 1H), 7.20 (t, 1H), 3.12−3.08 (m, 2H), 1.73−1.66 (m, 2H)。
実施例Z
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−3−(2−クロロメチルスルホンアミド)安息香酸
工程A:メチル2,6−ジフルオロ−3−(N−(2−クロロメチルスルホニル)−2−クロロメチル−スルホンアミド)ベンゾエートを、実施例Bに対する一般手順にしたがい、プロパン−1−スルホニルクロリドの代わりに2−クロロメチルスルホニルクロリドを用いて調製した。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 8.08−7.97 (m, 1H), 7.45 (t, 1H), 4.65 (s, 2H), 4.55 (s, 2H), 4.02(s, 3H)。
工程B:2,6−ジフルオロ−3−(2−クロロメチルスルホンアミド)安息香酸を、実施例Cに対する一般手順にしたがい、メチル2,6−ジフルオロ−3−(N−(プロピルスルホニル)−プロピルスルホンアミド)ベンゾエートの代わりにメチル2,6−ジフルオロ−3−(N−(2−クロロメチルスルホニル)−2−クロロメチルスルホンアミド)ベンゾエートを用いて調製した。H NMR (500 MHz, d−DMSO) δ 14.10 (br s, 1H), 9.78 (s, 1H), 7.62−7.56 (m, 1H), 7.28 (t, 1H), 3.19−3.15 (s, 2H)。
実施例AB
Figure 2011513331
ベンジル2−クロロ−6−フルオロ−3−(N−(プロピルスルホニル)プロピルスルホンアミド)ベンゾエート
工程A:ベンジル3−アミノ−2−クロロ−6−フルオロベンゾエート(56%)を、実施例Kに対する一般手順にしたがい、4−クロロ−2−フルオロアニリンの代わりに2−クロロ−4−フルオロアニリンを用いて調製した。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 7.48−7.32 (m, 5H), 7.11−7.05 (t, 1H), 6.94−6.89 (q, 1H), 5.53−5.49 (s, 2H), 5.41−5.39 (s, 2H)。
工程B:ベンジル3−アミノ−2−クロロ−6−フルオロベンゾエート(330mg、1.2mmol)を、無水ジクロロメタン(11.8mL)に溶解した。トリエチルアミン(0.494mL、3.54mmol)を添加し、混合物を0℃まで冷却した。プロパン−1−スルホニルクロリド(0.332mL、2.95mmol)をその後、シリンジを介して添加した。添加が完了した時点で、混合物を周囲温度まで温め、16時間撹拌させた。混合物をジクロロメタン(11mL)で希釈し、水(2X50mL)および塩類溶液(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。得られた残渣を直接シリカゲルカラムに適用し、酢酸エチル−ヘキサン勾配(5%〜40%)を用いて溶離し、ベンジル2−クロロ−6−フルオロ−3−(N−(プロピルスルホニル)プロピルスルホンアミド)ベンゾエートを得た(413mg、0.840mmol、収率71.1%)。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 8.00−7.94 (q, 1H), 7.59−7.52 (t, 1H), 7.50−7.35 (m, 5H), 5.48−5.44 (s, 2H), 3.80−3.60 (m, 4H), 1.89−1.75 (m, 4H), 1.05−0.98 (t, 6H)。
実施例AC
Figure 2011513331
2−クロロ−6−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸
工程A:ベンジル2−クロロ−6−フルオロ−3−(N−(プロピルスルホニル)プロピルスルホンアミド)ベンゾエート(413.2mg、0.840mmol)をTHF(8.4mL)および2.0M LiOH(1.26mL)に溶解した。混合物を16時間還流させ、その後、周囲温度まで冷却させた。混合物を、1.0M HCl(5.0mL)でpH0まで酸性化させ、その後、飽和重炭酸ナトリウムを用いてpH4に調節した。混合物をEtOAc(2X)で抽出した。抽出物を水(2X)および塩類溶液(1X)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、ベンジル2−クロロ−6−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンゾエートを得た(174.5mg、0.4523mmol、収率53.9%)。MS (APCI−neg) m/z = 384.1 (M−H)。
工程B:ベンジル2−クロロ−6−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンゾエート(174.5mg、0.4523mmol)を3:1 ジオキサン:水(7.5mL)に溶解し、水酸化バリウムで処理した(100.7mg、0.5879mmol)。反応混合物を80℃まで16時間加熱し、その後、周囲温度まで冷却させた。混合物を濃HClでpH0まで酸性化させた。反応混合物を10分間撹拌させ、その後、飽和重炭酸ナトリウムを使用してpHを4に調節した。混合物をEtOAc(2X)で抽出した。抽出物を水(2X)および塩類溶液(1X)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、2−クロロ−6−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸を得た(75.7mg、0.2560mmol、収率56.6%)。MS (APCI−neg) m/z = 293.9 (M−H)。
実施例AD
Figure 2011513331
2,6−ジクロロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸
工程A:2,6−ジクロロ−3−ニトロ安息香酸(2.13g、9.03mmol)を2:1 THF:飽和NHCl水溶液に溶解し、0℃まで冷却した。混合物を亜鉛(11.8g、181mmol)で処理した。反応混合物を周囲温度まで温め、24時間撹拌した。反応混合物をGF/F紙を通して、THFですすぎながら濾過した。混合物を、1.0M HClを用いてpH1まで酸性化し、15% 2−プロパノール:DCM(3X)で抽出した。抽出物を水および塩類溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、3−アミノ−2,6−ジクロロ安息香酸を得た(1.40g、6.82mmol、 収率75.5%)。MS (APCI−neg) m/z = 203.6 (M−H)。
工程B:3−アミノ−2,6−ジクロロ安息香酸(1.40g、6.82mmol)を無水ジクロロメタン(66.7mL)に溶解した。トリエチルアミン(4.09mL、29.4 mmol)を添加し、混合物を0℃まで冷却した。プロパン−1−スルホニルクロリド(2.48mL、22mmol)をその後、シリンジを介して添加した。添加が完了した時点で、混合物を周囲温度まで温め、1時間撹拌した。混合物を真空で濃縮し、ジエチルエーテルで希釈した。混合物を0.25M NaOH(80mL)で洗浄し、水層を、1.0M HClを用いてpH1まで酸性化した。水層を15% 2−プロパノール:DCM(2X300mL)で抽出した。有機層を回収し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、2,6−ジクロロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸を得た(1.55g、4.96mmol、収率74.4%)。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 9.77−9.75 (s, 1H), 7.84−7.80 (d, 1H), 7.71−7.68 (d, 1H), 3.82−3.72 (m, 2H), 1.89−1.70 (m, 2H), 1.05−1.03 (m, 3H)。
実施例1
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)−N−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド
工程A:1H−ピラゾール−5−アミン(5.3g、64mmol)および2−ブロモマロンアルデヒド(9.9g、64mmol)を酢酸(100mL)に懸濁させた。反応混合物をN下6時間、加熱して還流させた。反応混合物を室温まで冷却し、濃縮して固体を得た。粗固体をMeOH(200mL)中に懸濁させ、シリカゲル(200g)に吸収させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン/酢酸エチル(4:1)、ヘキサン/酢酸エチル(2:1)で溶離して精製し、5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを固体として得た(3.1g、25%)。
工程B:NaH(0.082g、2.06mmol、鉱物油中60%懸濁液)を無水THF(10mL)に溶解した5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.204g、1.03mmol)の冷(0℃)溶液に少しずつ添加した。反応混合物を0℃で10分間撹拌し、その後、2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(0.31mL、0.292mmol)をシリンジを介して滴下した。反応混合物を室温で一晩中放置した。反応混合物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、水(10mL)で注意深くクエンチした。水層を分離し、酢酸エチル(3X50 mL)で抽出した。有機層を合わせて乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン/酢酸エチル(50:1)で溶離して精製し、5−ブロモ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを油として得た(0.146g、43%)。
工程C:THF(10mL)中の、5−ブロモ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.110g、0.335mmol)、tert−ブチルカルバメート(0.118g、1.00mmol)、キサントホス(0.039g、0.067mmol)、CsCO(0.163g、0.503mmol)の懸濁液に、Pd(ジベンジリデンアセトン)(「Pddba」、0.031g、0.033mmol)を添加した。反応混合物を、アルゴンで10分間パージし、アルゴン下一晩中加熱し還流させた。反応混合物を室温まで冷却し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン/酢酸エチル(9:1)で溶離して精製し、tert−ブチル1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イルカルバメートを油として得た(0.100g、82%)。
工程D:tert−ブチル1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イルカルバメート(0.100g、0.274mmol)を4N HClのジオキソラン溶液(8mL)に溶解し、反応混合物を室温で一晩中放置した。反応混合物を濃縮した。得られた固体をDCMに懸濁させ、トリエチルアミンで中和させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより、酢酸エチルで溶離して精製し、1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを油として得た(0.036g、95%)。
工程E:1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン(0.036g、0.027mmol)、2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸(0.075g、0.27mmol)、EDCI(0.056g、0.30mmol)およびHOBt(0.040g、0.30mmol)をDMF(8mL)に溶解し、室温で16時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、有機層を水(3X30mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン/酢酸エチル(1:1)で溶離して精製し、2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)−N−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドを固体として得た(0.064g、60%)。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.7 (s, 1H), 8.6 (s, 1H), 8.1 (s, 1H), 7.7 (m, 1H), 7.1(m, 1H), 3.1 (m, 2H), 1.9 (m, 2H), 1.1 (t, J=7.6 Hz, 3H); m/z (APCI−neg) M−1 = 394.2。
実施例2
Figure 2011513331
N−(3−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:臭素(1.91mL、37.1mmol)をCHCl(100mL)に溶解した1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(2.6g、21.8mmol)の溶液に滴下し、反応混合物を室温で一晩中放置した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を酢酸エチル(200mL)および飽和NaHCO(50mL)に溶解した。水層を酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を合わせて乾燥させ、濾過し、濃縮し、3−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを固体として得た(3.7g、86%)。
工程B:無水THF(50mL)に溶解した3−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(3.7g、18.7mmol)の冷(0℃)溶液にNaH(1.8g、44.9mmol、鉱物油中60%の懸濁液)を少しずつ添加した。10分後、4−メチルベンゼン−1−スルホニルクロリド(5.3g、28.0mmol)を添加した。冷浴を除去し、反応混合物を室温で一晩中放置した。反応混合物を氷浴に入れ、酢酸エチル(200mL)で希釈し、水(20mL)で注意深くクエンチした。水層を酢酸エチル(3X50mL)で抽出した。有機層を合わせて乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン/酢酸エチル(7:1)で溶離して精製し、3−ブロモ−1−トシル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを固体として得た(4.6g、70%)。
工程C:無水トリフルオロ酢酸(「TFAA、7.3mL、52.2mmol)を、DCM(200mL)に溶解した硝酸テトラブチルアンモニウム(16.4g、52.2mmol)の冷溶液に、20分にわたり滴下した。得られた溶液を0℃で10分間撹拌し、カニューレにより、DCM(20mL)に溶解した3−ブロモ−1−トシル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(4.6g、13.1mmol)の氷冷水溶液に移した。冷浴を除去し、反応混合物を室温で一晩中放置した。反応混合物を水(100mL)でクエンチし、水層をDCM(50mL)で抽出した。有機層を合わせて乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより、DCM/ヘキサン(2:1)で溶離して精製し、3−ブロモ−5−ニトロ−1−トシル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを固体として得た(4.2g、81%)。
工程D:SnCl二水和物(0.85g、3.79mmol)を、酢酸エチル(25mL)中の3−ブロモ−5−ニトロ−1−トシル−1H−インダゾール(0.300g、0.76mmol)の懸濁液に添加し、反応混合物を一晩中加熱し還流させた。反応混合物を室温まで冷却し、飽和NaHCO(25mL)でクエンチした。得られた懸濁液をセライトパッドを通して濾過し、濾過ケーキを酢酸エチル(100mL)で洗浄した。水層を酢酸エチル(3X50mL)で抽出した。有機層を合わせて乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン/酢酸エチル(1:1)で溶離して精製し、3−ブロモ−1−トシル−1H−インダゾール−5−アミンを固体として得た(0.256g、92%)。
工程E:KCO(0.233g、1.68mmol)を、MeOH/HO(3:1、8mL)に溶解した3−ブロモ−1−トシル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン(0.206g、0.56mmol)の溶液に添加し、反応混合物を室温で一晩中撹拌した。反応混合物を濃縮した。得られた残渣を水(10mL)に溶解し、酢酸によりpHを約7に調節した。水層を酢酸エチル(3X50mL)で抽出した。有機層を合わせて乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン/酢酸エチル(1:4)で溶離して精製し、3−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを固体として得た(0.036g、30%)。
工程F:N−(3−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを、実施例1、工程Eにしたがい、3−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを用いて調製した(0.061g、76%)。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.7 (s, 1H), 8.5 (s, 1H), 7.7 (m, 1H), 7.1(m, 1H), 3.1 (m, 2H), 1.9 (m, 2H), 1.1 (t, J=7.6 Hz, 3H); m/z (APCI−neg) M−1 = 472.2, 474.2。
実施例3
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−N−(3−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:N−ヨードスクシンイミド(8.1g、34.1mmol)を、ジクロロエタン(100mL)に溶解した5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(4.5g、22.7mmol)の溶液に添加し、反応混合物を一晩中加熱して還流させた。反応混合物を室温まで冷却し、THF(300mL)で希釈した。有機層を飽和Na(100mL)および塩類溶液(100mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ、濾過し、濃縮し、固体とした。粗生成物をDCMおよび酢酸エチルで倍散させ、5−ブロモ−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを固体として得た(5.5g、75%)。
工程B:無水THF(40mL)に溶解した5−ブロモ−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(5.3g、16.4mmol)の冷(0℃)溶液にNaH(1.31g、32.7mmol、鉱物油中60%の懸濁液)を少しずつ添加した。反応混合物を0℃で10分間撹拌し、その後、2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(4.91mL、27.8mmol)をシリンジにより滴下した。冷浴を除去し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を氷浴に入れ、酢酸エチル(400mL)で希釈し、水(50mL)で注意深くクエンチした。水層を分離し、酢酸エチル(3X50mL)で抽出した。有機層を合わせて乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン/酢酸エチル(20:1)で溶離して精製し、5−ブロモ−3−ヨード−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを固体として得た(6.59g、89%)。
工程C:PdCl(dppf)ジクロロメタン付加物(0.017g、0.02mmol)を、ジメチルエーテル(「DME」)/EtOH/HO(5:2:1、8mL)中の5−ブロモ−3−ヨード−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.185g、0.41mmol)、フェニルボロン酸(0.050g、0.41mmol)およびNaCO(0.064g、0.61mmol)の懸濁液に添加した。反応混合物をアルゴンで10分間パージし、その後、アルゴン下、90℃まで2時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン/酢酸エチル(50:1)で溶離して精製し、5−ブロモ−3−フェニル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを油として得た(0.080g、49%)。
工程D:2,6−ジフルオロ−N−(3−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを、実施例1、工程C、DおよびEにしたがい、5−ブロモ−3−フェニル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを用いて調製した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 9.0 (s, 1H), 8.7 (s, 1H), 8.0 (d, J= 8.0 Hz, 2H), 7.7 (m, 1H), 7.5 (m, 2H), 7.4 (m, 1H), 7.1(m, 1H), 3.1 (m, 2H), 1.9 (m, 2H), 1.1 (t, J=7.6 Hz, 3H); m/z (APCI−neg) M−1 = 470.3。
実施例4
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−N−(3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:5mLの反応容器に、3−メチル−1H−ピラゾール−5−アミン(68mg、0.70mmol)、ニトロマロンアルデヒドナトリウム一水和物(121mg、0.77mmol)およびAcOH(2mL)を入れた。フラスコを90℃まで窒素雰囲気下で一晩中加熱した。次の日、混合物を水(10mL)中に注ぎ入れ、沈殿を濾過し、水(3X5mL)ですすいだ。沈殿を最小量のEtOで倍散させ、3−メチル−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを固体として得た(65mg、収率52%)。
工程B:25mLの丸底フラスコに3−メチル−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(39mg、0.22mmol)および活性炭(12mg、0.011mmol)上の10%(wt.)Pdを入れた。EtOH(10mL)を添加し、その後、Hを、反応混合物に15分間通過させた。容器をHバルーン下で4時間撹拌させ、その後、0.45μm PVDFフィルタを通して濾過した。揮発性物質を除去し、3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを固体として得た(30mg、収率92%)。
工程C:2,6−ジフルオロ−N−(3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを実施例1、工程Eにしたがい、3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを用いて調製した(28mg、収率65%)。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 13.24 (s, 1H), 11.08 (s, 1H), 9.81 (s, 1H), 8.61−8.59 (m, 1H), 8.56−8.54 (m, 1H), 7.59−7.53 (m, 1H), 7.30−7.26 (m, 1H), 3.32 (s, 3H), 3.15−3.11 (m, 2H), 1.82−1.73 (m, 2H), 1.00 (t, J = 7.5 Hz, 3H). m/z (APCI−pos) M+1 = 410.1。
工程Cは実施例1、工程Eの1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンの代わりに3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを使用した。
実施例5
Figure 2011513331
N−(3−シクロプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:3−シクロプロピル−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを、実施例4、工程Aにしたがい、3−メチル−1H−ピラゾール−5−アミンの代わりに3−シクロプロピル−1H−ピラゾール−5−アミンを用いて調製した。
工程Aの収率:9.67g(83%)
工程B:3−シクロプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを、実施例4、工程Bにしたがい、3−メチル−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンの代わりに3−シクロプロピル−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを用いて調製した。
工程Bの収率:7.92g(86%)
工程C:N−(3−シクロプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを、実施例4、工程Cにしたがい、3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンの代わりに3−シクロプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを用いて調製した。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 13.19 (s, 1H), 11.08 (s, 1H), 9.81 (s, 1H), 8.65−8.63 (m, 1H), 8.57−8.55 (m, 1H), 7.59−7.53 (m, 1H), 7.30−7.26 (m, 1H), 3.15−3.11 (m, 2H), 2.32−2.26 (m, 1H), 1.82−1.73 (m, 2H), 1.03−0.93 (m, 7H). m/z (APCI−pos) M+1 = 436.1。
工程Cの収率:5.22g(52%)
実施例6
Figure 2011513331
N−(3−エチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:3−エチル−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを、実施例4、工程Aにしたがい、3−メチル−1H−ピラゾール−5−アミンの代わりに3−エチル−1H−ピラゾール−5−アミンを用いて調製した。
工程B:3−エチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを、実施例4、工程Bにしたがい、3−メチル−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンの代わりに3−エチル−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを用いて調製した。
工程C:N−(3−エチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを、実施例4、工程Cにしたがい、3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンの代わりに3−エチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを用いて調製した。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 13.25 (s, 1H), 11.08 (s, 1H), 9.81 (s, 1H), 8.63−8.61 (m, 1H), 8.57−8.55 (m, 1H), 7.59−7.53 (m, 1H), 7.30−7.26 (m, 1H), 3.15−3.11 (m, 2H), 2.94 (q, J = 15.2, 7.6 Hz, 2H), 1.81−1.72 (m, 2H), 1.32 (t, J = 8.0 Hz, 3H), 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H). m/z (APCI−pos) M+1 = 424.1。
実施例7
Figure 2011513331
メチル2−(5−(2,6−ジフルオロ)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)アセテート
工程A:2−(5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)酢酸を、実施例4、工程Aにしたがい、3−メチル−1H−ピラゾール−5−アミンの代わりに2−(5−アミノ−1H−ピラゾロール−3−イル)酢酸を用いて調製した。
工程B:コニカル反応バイアルに、2−(5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)酢酸(20.0mg、0.0900mmol)、MeOH(2mL)およびクロロトリメチルシラン(114μl、0.900mmol)を入れた。反応容器を密閉し、65℃加熱ブロック内に18時間入れた。次の日、揮発性物質を除去し、残渣をEtOで倍散させた。得られた固体を濾過により除去した。濾液を濃縮し、メチル2−(5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)アセテートを得、これを次の工程で直接使用した。
工程C:メチル2−(5−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)アセテートを、実施例4、工程Bにしたがい、3−メチル−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンの代わりにメチル2−(5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)アセテートを用いて調製した。
工程D:メチル2−(5−(2,6−ジフルオロ)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)アセテートを、実施例4、工程Cにしたがい、3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンの代わりにメチル2−(5−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)アセテートを用いて調製した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.69−8.67 (m, 1H), 8.65−8.63 (m, 1H), 7.69−7.62 (m, 1H), 7.16−7.10 (m, 1H), 4.07 (s, 2H), 3.74 (s, 3H), 3.13−3.09 (m, 2H), 1.92−1.83 (m, 2H), 1.06 (t, J = 7.4 Hz, 3H). m/z (APCI−pos) M+1 = 468.0。
実施例8
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−N−(3−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:5mLのコニカル反応バイアルに、tert−ブチル4−(2−シアノアセチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(348mg、1.379mmol)、ヒドラジン一水和物(329.4μL、6.896mmol)およびEtOH(4mL)を入れた。反応容器を密閉し、80℃まで20時間加熱した。揮発性物質を除去し、tert−ブチル4−(5−アミノ−1H−ピラゾール−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシレートを泡として得た(367mg、99%)。
工程B:tert−ブチル4−(5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシレートを、実施例4、工程Aにしたがい、3−メチル−1H−ピラゾール−5−アミンの代わりにtert−ブチル4−(5−アミノ−1H−ピラゾール−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシレートを用いて調製した。
工程C:tert−ブチル4−(5−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシレートを、実施例4、工程Bにしたがい、3−メチル−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンの代わりにtert−ブチル4−(5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシレートを用いて調製した。
工程D:tert−ブチル4−(5−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシレートを、実施例4、工程Cにしたがい、3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンの代わりにtert−ブチル4−(5−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシレートを用いて調製した。
工程E:tert−ブチル4−(5−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(7mg、0.01mmol)を、室温の0.5M HClのジオキサン溶液(0.5mL、2mmol)で1時間処理した。揮発性物質を真空で除去し、2,6−ジフルオロ−N−(3−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド塩酸塩を固体として得た(5mg、83%)。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.87−8.90 (m, 1H), 8.62−8.58 (m, 1H), 7.70−7.64 (m, 1H), 7.18−7.13 (m, 1H), 3.76−3.52 (m, 3H), 3.33−3.22 (m, 2H), 3.15−3.11 (m, 2H), 2.38−2.30 (m, 2H), 2.25−2.13 (m, 2H), 1.93−1.83 (m, 2H), 1.06 (t, J = 7.4 Hz, 3H). m/z (APCI−pos) M+1 = 479.2。
実施例9
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−N−(3−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:1N NaOH(15.9mL、15.9mmol)を、THF/MeOH(4:1、100mL)に溶解した3−ヨード−1−トシル−1H−インダゾール−5−アミン(4.2g、10.6mmol)の溶液に添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。酢酸でpHを約7に調節し、反応混合物を濃縮した。得られた固体を水(100mL)および酢酸エチル(100mL)に溶解した。水層を酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機層を合わせて乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン/酢酸エチル(9:1)、ヘキサン/酢酸エチル(4:1)で溶離して精製し、3−ブロモ−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを固体として得た(1.9g、74%)。
工程B:トリエチルアミン(4mL)を、THF(20mL)に溶解した3−ブロモ−5−ニトロ−1−トシル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.825g、3.40mmol)、tert−ブチルジメチル(プロプ−2−イニルオキシ)シラン(0.89g、5.09mmol)の溶液に添加した。混合物にPdCl(PPh(0.119g、0.170mmol)を添加し、混合物を室温で5分間撹拌し、その後CuI(0.065g、0.34mmol)を添加した。反応混合物をアルゴン下で40時間加熱して還流させた。反応混合物を室温まで冷却し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン/酢酸エチル(4:1)で溶離して精製し、3−(3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プロプ−1−イニル)−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを固体として得た(0.193g、17%)。
工程C:活性炭上の10%(wt)Pd(0.017g、0.016mmol)を、酢酸エチル/EtOH(1:1、6mL)の混合物に溶解した3−(3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プロプ−1−イニル)−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.053g、0.160mmol)の溶液に添加した。反応混合物を窒素で5分間パージし、その後、水素バルーン下で一晩中撹拌した。反応混合物をGF/F紙を通して濾過した。濾過ケーキを酢酸エチルですすぎ、濾液を濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン/酢酸エチル(2:1)、ヘキサン/酢酸エチル(1:1)で溶離して精製し、3−(3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを油として得た(0.028g、57%)。
工程D:N−(3−(3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド(0.034g、66%)を実施例1、工程Eにしたがい、3−(3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを使用して調製した。
工程E:テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリド(「TBAF」、0.12mL、 0.12mmol、THF中1.0M)を、THF(4.0mL)に溶解したN−(3−(3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド(0.034g、0.060mmol)の溶液に添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより、酢酸エチル、酢酸エチル/MeOH(50:1)で溶離して精製し、2,6−ジフルオロ−N−(3−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを固体として得た(0.014g、52%)。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.7 (s, 1H), 8.6 (s, 1H), 7.7 (m, 1H), 7.1 (m, 1H), 3.7 (t, J=7.0 Hz, 2H), 3.1−3.0 (m, 4H), 2.1 (m, 2H), 1.9 (m, 2H), 1.1 (t, J=7.6 Hz, 3H); m/z (APCI−neg) M−1 = 452.3。
実施例10
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−N−(3−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:3−(フラン−2−イル)−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを、実施例4、工程Aにしたがい、3−メチル−1H−ピラゾール−5−アミンの代わりに3−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミンを用いて調製した。
工程B:3−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを、実施例4、工程Bにしたがい、3−メチル−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンの代わりに3−(フラン−2−イル)−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを用いて調製した。
工程C:2,6−ジフルオロ−N−(3−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを、実施例4、工程Cにしたがい、3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンの代わりに3−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを用いて調製した。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 13.90 (s, 1H), 11.21 (s, 1H), 9.82 (s, 1H), 8.96−8.94 (m, 1H), 8.70−8.68 (m, 1H), 7.92−7.91 (m, 1H), 7.61−7.54 (m, 1H), 7.32−7.27 (m, 1H), 6.99−6.96 (m, 1H), 6.72−6.69 (m, 1H), 3.16−3.11 (m, 2H), 1.82−1.73 (m, 2H), 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H). m/z (APCI−pos) M+1 = 462.1。
実施例11
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)−N−(3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド
工程A:リチウムジイソプロピルアミド(8.2mL、14.8 mmol、1.8Mヘプタン溶液)を、ドライアイス/アセトン浴中で−78℃まで冷却したTHF(20mL)に添加した。2−フルオロピリジン(1.07mL、12.4mmol)を滴下し、得られた混合物を−78℃で3時間撹拌した。トリフルオロ酢酸エチル(2.06mL、17.2mmol)を懸濁液に滴下した。反応混合物を室温まで徐々に温めた。1時間後、混合物を1M塩酸(35mL)に注ぎ入れ、2度酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル抽出物を合わせて塩類溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させ、2,2,2−トリフルオロ−1−(2−フルオロピリジン−3−イル)エタノンの水和物を半固体として得た(1.9g、90%)
工程B:ヒドラジン水和物(3.06mL、63.0mmol)を、無水エタノール(50mL)に溶解した2,2,2−トリフルオロ−1−(2−フルオロピリジン−3−イル)エタノン(1.9g、9.0mmol)に添加し、混合物を一晩中加熱して還流させた。冷却した反応混合物を蒸発させて固体を得、これを水と酢酸エチルの間で分配させた。水層を別の酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル抽出物を合わせ、2度塩類溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させ、3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを固体として得た(1.43g、85%)。
工程C:無水トリフルオロ酢酸(2.6mL、18.7mmol)を、氷浴中0℃まで冷却したジクロロメタン(50mL)に溶解した硝酸テトラブチルアンモニウム(5.7g、18.7mmol)の溶液に添加した。5分後、3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.5g、2.67mmol)を少しずつ添加した。得られた溶液を室温で一晩中撹拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で処理し、層を分離した。水層をジクロロメタンで抽出した。有機層を合わせ、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて油とした。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン/酢酸エチル(2:1)で溶離して精製し、5−ニトロ−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを固体として得た(0.19g、31%)。
工程D:SnCl・2HO(1.3g、5.7mmol)を、酢酸エチル(20mL)に溶解した5−ニトロ−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.19g、0.82mmol)に添加した。得られた溶液を3時間加熱して還流させた。冷却した黄色溶液を、希重炭酸ナトリウム水溶液で処理した。得られたスラリーを、セライトを通して濾過し、濾過ケーキを酢酸エチルで洗浄した。層を分離し、有機層を塩類溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させ、3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを膜として得た(0.17g、99%)。
工程E:2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)−N−(3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドを実施例1、工程Eにしたがい、3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを用いて調製した(0.0055g、1.3%)。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.77 (br s, 2H), 7.71−7.64 (m, 1H), 7.18−7.13 (m, 1H), 3.15−3.10 (m, 2H), 1.92−1.83 (m, 2H), 1.06 (t, 3H). m/z (APCI−pos) M−1 = 462.2。
実施例12
Figure 2011513331
N−(3−シクロブチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:3−シクロブチル−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを、実施例4、工程Aにしたがい、3−メチル−1H−ピラゾール−5−アミンの代わりに3−シクロブチル−1H−ピラゾール−5−アミンを用いて調製した。
工程B:3−シクロブチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを、実施例4、工程Bにしたがい、3−メチル−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンの代わりに3−シクロブチル−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを用いて調製した。
工程C:N−(3−シクロブチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを、実施例4、工程Cにしたがい、3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンの代わりに3−シクロブチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを用いて調製した。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 13.29 (s, 1H), 11.08 (s, 1H), 9.81 (s, 1H), 8.62−8.60 (m, 1H), 8.60−8.57 (m, 1H), 7.60−7.52 (m, 1H), 7.31−7.25 (m, 1H), 3.95−3.85 (m, 1H), 3.15−3.11 (m, 2H), 2.43−2.38 (m, 4H), 2.16−2.04 (m, 1H), 2.01−1.89 (m, 1H), 1.82−1.73 (m, 2H), 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H). m/z (APCI−pos) M+1 = 450.1。
実施例13
Figure 2011513331
N−(3−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:3−シクロペンチル−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを、実施例4、工程Aにしたがい、3−メチル−1H−ピラゾール−5−アミンの代わりに3−シクロペンチル−1H−ピラゾール−5−アミンを用いて調製した。
工程B:3−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを、実施例4、工程Bにしたがい、3−メチル−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンの代わりに3−シクロペンチル−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを用いて調製した。
工程C:N−(3−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを、実施例4、工程Cにしたがい、3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンの代わりに3−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを用いて調製した。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 13.22 (s, 1H), 11.08 (s, 1H), 9.81 (s, 1H), 8.64−8.62 (m, 1H), 8.59−8.57 (m, 1H), 7.59−7.53 (m, 1H), 7.30−7.25 (m, 1H), 3.49−3.40 (m, 1H), 3.15−3.11 (m, 2H), 2.15−2.07 (m, 2H), 1.92−1.66 (m, 8H), 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H). m/z (APCI−pos) M+1 = 464.2。
実施例14
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−N−(3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:3−イソプロピル−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを、実施例4、工程Aにしたがい、3−メチル−1H−ピラゾール−5−アミンの代わりに3−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−アミンを用いて調製した。
工程B:3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを、実施例4、工程Bにしたがい、3−メチル−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンの代わりに3−イソプロピル−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを用いて調製した。
工程C:2,6−ジフルオロ−N−(3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを、実施例4、工程Cにしたがい、3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンの代わりに3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを用いて調製した。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 13.24 (s, 1H), 11.08 (s, 1H), 9.81 (s, 1H), 8.68−8.65 (m, 1H), 8.60−8.57 (m, 1H), 7.60−7.52 (m, 1H), 7.32−7.25 (m, 1H), 3.40−3.31 (m, 1H), 3.16−3.10 (m, 2H), 1.82−1.72 (m, 2H), 1.38 (d, J = 7.2 Hz, 6H), 1.00 (t, J = 7.5 Hz, 3H). m/z (APCI−pos) M+1 = 438.1。
実施例15
Figure 2011513331
N−(3−(3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:ジイソプロピルジアゼン−1,2−ジカルボキシレート(1.56g、7.34mmol)を、THF(20mL)に溶解した3−ブロモフェノール(1.155g、6.68mmol)、2−(ジメチルアミノ)エタノール(0.65g、7.34mmol)およびトリフェニルホスフィン(1.93g、7.34 mmol)の0℃溶液に滴下した。混合物を室温まで16時間にわたって温め、その後、揮発性物質を減圧下で除去した。得られた残渣を酢酸エチル(20mL)と1N HCl(20mL)の間で分配させ、水層を回収し、酢酸エチルで洗浄した。水層を飽和NaHCO(50mL)で中和し、酢酸エチルで抽出し、乾燥させた(MgSO)。シリカゲルクロマトグラフィー(4% MeOH/DCMにより溶離)により精製し、2−(3−ブロモフェノキシ)−N,N−ジメチルエタンアミン(1.03g、63%)を油として得た。
工程B:2−(3−ブロモフェノキシ)−N,N−ジメチルエタンアミン(500mg、2.05mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(0.629g、2.48mmol)、KOAc(0.603g、6.14mmol)およびPdCl(dppf)・DCM(0.050g、0.0614mmol)の混合物を、ジオキサン(6mL)に懸濁させ、アルゴンで10分間脱ガスした。混合物を90℃まで16時間加熱した。その後、混合物を室温まで冷却し、GF/F紙を通して濾過した。濾液を5% NaCl水溶液(2X50mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、シリカゲルクロマトグラフィー(8% MeOH/DCMにより溶離)により精製し、N,N−ジメチル−2−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)エタンアミン(111mg、19%)を油として得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.41−7.28 (m, 3H), 7.05−7.01 (m, 1H), 4.14−4.10 (m, 2H), 2.78−2.74 (m, 2H), 2.37 (s, 6H), 1.34 (s, 12H)。
工程C:Pd(PPh(0.0075g、0.0065mmol)を、MeCN/HO(4:1、1mL)中の、N−(3−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド(0.031g、0.065mmol)、N,N−ジメチル−2−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)エタンアミン(0.029g、0.098mmol)およびKCO(0.072g、0.52mmol)の懸濁液に添加した。反応混合物をマイクロ波反応器内で30分間160℃まで加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈し、GF/F紙を通して濾過した。濾過ケーキを酢酸エチル(50mL)ですすいだ。濾液を分液漏斗に移し、有機層を水(3X20mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより、DCM/MeOH(10:1)、1%トリエチルアミンを含むDCM/MeOH(10:1)で溶離して精製し、N−(3−(3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを固体として得た(0.010g、27%)。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 9.0 (s, 1H), 8.7 (s, 1H), 7.7 (m, 1H), 7.6 (m, 2H), 7.5 (m, 1H), 7.2 (m, 1H), 7.1 (d, J=7.0 Hz, 1H), 4.3 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.1 (m, 2H), 3.0 (m, 2H), 2.5 (s, 6H), 1.9 (m, 2H), 1.1 (t, J=7.6 Hz, 3H); m/z (APCI−pos) M+1 = 559.1。
実施例16
Figure 2011513331
N−(3−(3−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:4−((3−ブロモフェノキシ)メチル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン(収率81%)を、実施例15、工程Aにしたがい、2−(ジメチルアミノ)エタノールの代わりに(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノールを用いて調製した。
工程B:2−(3−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(収率77%)を実施例15、工程Bにしたがい、2−(3−ブロモフェノキシ)−N,N−ジメチルエタンアミンの代わりに4−((3−ブロモフェノキシ)メチル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソランを用いて調製した。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.43−7.39 (m, 1H), 7.34−7.27 (m, 2H), 7.05−7.01 (m, 1H), 4.51−4.44 (m, 1H), 4.19−4.08 (m, 2H), 3.99−3.95 (m, 1H), 3.92−3.88 (m, 1H), 1.47 (s, 3H), 1.41 (s, 3H), 1.34 (s, 12H)。
工程C:N−(3−(3−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド(収率71%)を、実施例15、工程Cにしたがい、N,N−ジメチル−2−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)エタンアミンの代わりに2−(3−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−オキサボロランを用いて調製した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 9.0 (s, 1H), 8.7 (s, 1H), 7.7 (m, 1H), 7.5 (m, 3H), 7.1 (m, 1H), 7.0 (m, 1H), 4.5 (m, 1H), 4.2−4.1(m, 3H), 3.9 (m, 1H), 3.1 (m, 2H), 1.9 (m, 2H), 1.4 (s, 3H), 1.3 (s, 3H), 1.1 (t, J=7.6 Hz, 3H); m/z (APCI−neg) M−1 = 600.3。
実施例17
Figure 2011513331
N−(3−(3−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
1N HCl(1.0mL)を、THF/MeOH(2:1、3mL)に溶解したN−(3−(3−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド(0.050g、0.083mmol)の溶液に添加し、混合物を室温で一晩中撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を酢酸エチル(50mL)および飽和NaHCO(50mL)に溶解した。水層を酢酸エチル(3X50mL)で抽出した。有機層を合わせ、乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより、酢酸エチルで溶離して精製し、N−(3−(3−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを固体として得た(0.008g、17%)。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 9.0 (s, 1H), 8.7 (s, 1H), 7.7 (m, 1H), 7.6−7.4 (m, 3H), 7.1 (m, 1H), 7.0 (m, 1H), 4.2 (m, 1H), 4.1−4.0(m, 3H), 3.7 (m, 1H), 3.1 (m, 2H), 1.9 (m, 2H), 1.1 (t, J=7.6 Hz, 3H); m/z (APCI−neg) M−1 = 560.1。
実施例18
Figure 2011513331
N−(3−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:トリメチルアルミニウム(0.21mL、0.41mmol、2.0Mのトルエン溶液)を、トルエン(10mL)中の3−ブロモ−1−トシル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン(0.050g、0.136mmol)の冷(0℃)懸濁液に添加した。冷浴を除去し、混合物を室温で20分間撹拌した。メチル2,6−ジフルオロ−3−(N−(プロピルスルホニル)プロピルスルホンアミド)ベンゾエート(0.060g、0.15mmol)を添加し、反応混合物を90℃まで2時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(50mL)で希釈した。30%酒石酸カリウムナトリウム水溶液(50mL)を注意深く添加し、得られたエマルジョンを室温で30分間撹拌した。水層を酢酸エチル(2X50mL)で抽出した。有機層を合わせて乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物を次の工程で直接使用した。
工程B:KCO(0.151g、1.09mmol)を、MeOH/HO(4:1、10mL)に溶解したN−(3−ブロモ−1−トシル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(N−(プロピルスルホニル)プロピルスルホンアミド)ベンズアミド(0.100g、0.136mmol)の溶液に添加し、反応混合物を60℃まで1時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、濃縮した。得られた残渣を酢酸エチル(100mL)に溶解し、水(50mL)で洗浄した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン/酢酸エチル(2:1)、ヘキサン/酢酸エチル(1:1)で溶離して精製し、N−(3−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを固体として得た(0.024g、37%、2工程)。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.7 (s, 1H), 8.5 (s, 1H), 7.7 (m, 1H), 7.1(m, 1H), 3.1 (m, 2H), 1.9 (m, 2H), 1.1 (t, J=7.6 Hz, 3H); m/z (APCI−neg) M−1 = 472.2, 474.2。
実施例19
Figure 2011513331
N−(3−(ジメチルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:酢酸(12mL)中1H−ピラゾール−5−アミン(0.804g、9.48mmol)およびニトロマロンアルデヒドナトリウム一水和物(1.56g、9.96mmol)の懸濁液を90℃まで一晩中加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、水(50mL)に注ぎ入れた。得られた固体を濾過により回収した。固体を水(3X20mL)で洗浄し、真空で乾燥させて、5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを固体として得た(1.40g、84%)。
工程B:4N NaOH(5.12mL、20.5mmol)をジオキソラン(30mL)に溶解した5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.84g、5.12mmol)の冷(0℃)溶液に添加し、続いて臭素(1.05mL、20.5mmol)を添加した。冷浴を除去し、反応混合物を室温で30分間放置した。反応混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和Na(50mL)でクエンチした。水層を酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機層を合わせて乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン/酢酸エチル(9:1)で溶離して精製し、3−ブロモ−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを固体として得た(1.10g、88%)。
工程C:水に溶解した40%ジメチルアミン(2.6mL、21mmol)を、DMF(6.0mL)に溶解した3−ブロモ−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.063g、0.26mmol)の溶液に添加し、混合物を140℃のマイクロ波反応器内に15時間入れた。反応混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、有機層を水(3X50mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン/酢酸エチル(4:1)で溶離して精製し、N,N−ジメチル−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミンを固体として得た(0.012g、22%)。
工程D:N3,N3−ジメチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3,5−ジアミン(0.008g、78%)を、実施例4、工程Bにしたがい、3−メチル−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンの代わりにN,N−ジメチル−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミンを用いて調製した。
工程E:N−(3−(ジメチルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド(0.007g、35%)を、実施例4、工程Cにしたがい、3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンの代わりにN3,N3−ジメチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3,5−ジアミンを用いて調製した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.7 (s, 1H), 8.5 (s, 1H), 7.7 (m, 1H), 7.1 (m, 1H), 3.1 (m, 8H), 1.9 (m, 2H), 1.1 (t, J=7.6 Hz, 3H); m/z (APCI−pos) M+1 = 439.1。
実施例20
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:メチル5−ブロモ−2−クロロニコチネート(10.04g、40.08mmol)を無水EtOH(400mL)に溶解した。ヒドラジン水和物(8.97mL、120.3mmol)を添加し、反応混合物を80℃まで8時間加熱した。沈殿を濾過し、1:1 EtOH/EtOで洗浄し、5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−オール(7.23g、84%)を固体として得た。
工程B:5−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−オール(8.68g、40.56mmol)および1−(クロロメチル)−4−メトキシベンゼン(16.50mL、121.7mmol)をDMSO(250mL)に溶解した。粉末NaOH(2.433g、60.84mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をEtOAcと水の間で分配し、分離した。水層をEtOAc(3X)で抽出した。有機層を合わせ、水(3X)、飽和NaHCO水溶液(3X)、塩類溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濃縮し、油状固体を得た。この固体をEtOAcで倍散し、乾燥させて、5−ブロモ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−オールを固体として得た(7.0g、51.7%)。
工程C:5−ブロモ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−オール(0.200g、0.599mmol)をDMFに溶解した。水素化ナトリウム(0.0287g、0.718mmol)を添加し、10分間撹拌した。ヨウ化メチル(0.0448mL、0.718mmol)を添加し、反応混合物を一晩中撹拌した。溶液を水とEtOAcの間で分配させた。有機層を水(3X)、塩類溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濃縮し、油とし、これをカラムクロマトグラフィー(2:1 ヘキサン/EtOAc)により精製し、5−ブロモ−3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを油として得た(0.11g、52.3%)。
工程D:5−ブロモ−3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.109g、0.313mmol)、tert−ブチルカルバメート(0.110g、0.939mmol)、CsCO(0.153g、 0.470mmol)、Pddba*CHCl(0.0324g、0.0313mmol)および4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9ジメチルキサンテン(0.0362g、0.0626mmol)をTHFに溶解し、アルゴンで15分間脱ガスし、一晩中加熱して還流させた。溶液を水とEtOAcの間で分配させた。有機部分を水(3X)、塩類溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濃縮し、油とし、これをカラムクロマトグラフィー(4:1 ヘキサン/EtOAc)により精製し、tert−ブチル3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イルカルバメートを油として得た(0.0298g、24.8%)。
工程E:tert−ブチル3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イルカルバメート(0.0159g、0.0414mmol)をトリフルオロ酢酸(2.0mL)に溶解し、室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを得、これを次の工程で直接使用した。
工程F:3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン(0.0118g、0.0414mmol)、2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸(0.0127、0.0455mmol)、EDCI(0.00873g、0.0455mmol)およびHOBt(0.00615g、0.0455mmol)をDMF(1.5mL)に溶解し、一晩中室温で撹拌した。溶液を水とEtOAcの間で分配させた。有機層を水(3X)、塩類溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濃縮し、油とし、これをカラムクロマトグラフィー(4:1〜3:2 ヘキサン/EtOAc)により精製し、2,6−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを油として得た(0.003g、13.3%)。
工程G:2,6−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド(0.0030g、0.0055mmol)をTFA(2mL)に溶解し、8時間加熱して還流させた。反応混合物を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(1:1 ヘキサン/EtOAc)により精製し、2,6−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを固体として得た(0.0021g、90%)。H NMR (400 MHz, (CDCO) δ 8.65−8.66 (m, 2H), 7.65−7.71 (m, 1H), 7.15−7.20 (m, 1H), 4.07 (s, 3H), 3.16−3.19 (m, 2H), 1.84−1.90 (m, 2H), 1.03−1.07 (m, 3H); m/z (APCI−pos) M+1 = 426.1。
下記表1の化合物を上記手順にしたがい調製した。
Figure 2011513331
Figure 2011513331
Figure 2011513331
Figure 2011513331
Figure 2011513331
Figure 2011513331
実施例43
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−N−(3−(1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:tert−ブチル4−(5−(2,6−ジフロロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(30%)をN,N−ジメチル−2−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)エタンアミンの代わりにtert−ブチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(Eastwood, Paul R. “A versatile synthesis of 4−aryl tetrahydropyridines via palladium mediated Suzuki cross−coupling with cyclic vinyl boronates” Tetrahedron Lett. 41(19) (2000): pp. 3705−3708)を用いて実施例15、工程Cの一般手順に従って調製した。
工程 B:CHCl(5mL)に溶解したtert−ブチル4−(5−(2,6−ジフロロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(27mg、0.47mmol)溶液をトリフルオロ酢酸(3mL)で処理した。2時間後、減圧下で揮発性物質を除去し、2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)−N−(3−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドのトリフルオロ酢酸塩を得た(定量的収率、22 mg)。
工程C:5:1 CHCl/MeOH(6mL)に溶解した2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)−N−(3−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド(22mg、0.046mmol)溶液に37%ホルムアルデヒド水溶液(100μL)を加え、次いでAcOHを1滴加えた。5分後、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(49mg、5当量)を加え、反応混合物を周囲温度下で2時間撹拌した。反応混合物をMeOHによってクエンチし、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(10:90:1 MeOH/CHCl/NHOH)によって精製して2,6−ジフロロ−N−(3−(1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを白色の固体として得た(14mg、62%)。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.90−8.88 (m, 1H), 8.62−8.60 (m, 1H), 7.70−7.63 (m, 1H), 7.17−7.11 (m, 1H), 6.57−6.53 (m, 1H), 3.35−3.31 (m, 2H), 3.14−3.09 (m, 2H), 2.90−2.83 (m, 4H), 2.49 (s, 3H), 1.92−1.82 (m, 2H), 1.08−1.04 (m, 3H); m/z (APCI−pos) M+1 = 491.0。
実施例44
Figure 2011513331
N−(3−シクロプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
N−(3−シクロプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド(84%)を1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンの代わりに3−シクロプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、及び2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸の代わりに2−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸を用いて実施例1、工程Eの一般手順に従って調製した。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 13.15 (s, 1H), 10.67 (s, 1H), 9.84 (s, 1H), 8.63−8.61 (m, 2H), 7.60−7.50 (m, 2H), 7.35−7.30 (m, 1H), 3.19−3.14 (m, 2H), 2.31−2.23 (m, 1H), 1.83−1.73 (m, 2H), 1.03−0.94 (m, 7H); m/z (APCI−neg) M−1 = 416.3。
実施例45
Figure 2011513331
6−クロロ−N−(3−シクロプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
6−クロロ−N−(3−シクロプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド(85%)を、1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンの代わりに3−シクロプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、及び2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸の代わりに6−クロロ−2−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸を用いて実施例1、工程Eの一般手順に従って調製した。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 13.19 (s, 1H), 11.06 (s, 1H), 9.99 (br s, 1H), 8.65−8.64 (m, 1H), 8.56−8.54 (m, 1H), 7.57−7.52 (m, 1H), 7.47−7.43 (m, 1H), 3.19−3.14 (m, 2H), 2.35−2.26 (m, 1H), 1.81−1.72 (m, 2H), 1.03−0.92 (m, 7H); m/z (APCI−pos) M+1 = 452.1。
実施例46
Figure 2011513331
6−クロロ−2−フルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド
6−クロロ−2−フルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド(2工程を通して42%)を、2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸の代わりに6−クロロ−2−フルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)安息香酸を用いて実施例20、工程F及びGの一般手順に従って調製した。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 12.61 (s, 1H), 11.08 (s, 1H), 10.12 (s, 1H), 8.59−8.57 (s, 1H), 8.48−8.46 (m, 1H), 7.58−7.52 (m, 1H), 7.48−7.45 (m, 1H), 4.64−4.60 (m, 1H), 4.52−4.48 (m, 1H), 4.02 (s, 3H), 3.31−3.26 (m, 2H), 2.20−2.06 (m, 2H); m/z (APCI−pos) M+1 = 460.0。
実施例47
Figure 2011513331
2−フルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド
2−フルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド(2工程を通して47%)を、2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸の代わりに2−フルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)安息香酸を用いて実施例20、工程F及びGの一般手順に従って調製した。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 12.56 (s, 1H), 10.69 (s, 1H), 9.97 (s, 1H), 8.65−8.63 (s, 1H), 8.48−8.46 (m, 1H), 7.61−7.51 (m, 2H), 7.35−7.30 (m, 1H), 4.64−4.60 (m, 1H), 4.53−4.49 (m, 1H), 4.02 (s, 3H), 3.31−3.26 (m, 2H), 2.21−2.07 (m, 2H); m/z (APCI−pos) M+1 = 426.1。
実施例48
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−N−(3−(フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:無水DMF(20mL)に溶解した3−ブロモ−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.5g、2.06mmol)の冷(0°C)溶液にNaH(0.165g、4.11mmol、鉱物油中60%懸濁液)を少しずつ加えた。反応混合物を0°Cで10分間撹拌し、その後2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(0.617mL、3.50mmol)をシリンジで1滴ずつ加えた。冷浴を除き、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を氷浴中に置き、酢酸エチル(400mL)で希釈し、その後慎重に水(50mL)でクエンチした。水層を分離し、酢酸エチル(3X50mL)で抽出した。有機層を合わせて乾燥させ、ろ過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン/酢酸エチル(20:1)で溶離して精製し、3−ブロモ−5−ニトロ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを固体として得た(0.636g、83%)。
工程B:トルエン(10mL)中の3−ブロモ−5−ニトロ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.096g、0.257mmol)懸濁液にアニリン(0.035mL、0.386mmol)、Pddba(0.024g、0.0257mmol)、キサントホス(0.030g、0.0714mmol)、及びKPO(0.120g、0.566mmol)を加え、混合物を一晩、加熱して還流させた。反応混合物を室温まで冷却し、セライトを通してろ過した。ろ過ケーキを酢酸エチルで洗浄した。ろ液を合わせて濃縮して5−ニトロ−N−フェニル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミンの粗生成物を得た。この材料を精製せずに次の工程に用いた。
工程C:酢酸エチル(25mL)中の5−ニトロ−N−フェニル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン(0.099g、0.257mmol)懸濁液にSnCl二水和物(0.243g、1.28mmol)を加え、反応混合物を一晩、加熱し還流させた。反応混合物を室温まで冷却し、飽和NaHCO水溶液(25mL)でクエンチした。得られた懸濁液をセライトパッドでろ過し、ろ過ケーキを酢酸エチル(100mL)で洗浄した。水層を酢酸エチル(3X50mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン/酢酸エチル(1:1)、ヘキサン/酢酸エチル(1:2)で溶離して精製しN3−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3,5−ジアミンを固体として得た(0.012g、3工程を通して21%)。
工程D:2,6−ジフルオロ−N−(3−(フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドをN3−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3,5−ジアミン (10mg、収率39%)を用いて実施例1、工程Eに従って調製した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.8 (s, 1H), 8.5 (s, 1H), 7.7 (m, 1H), 7.6 (m, 2H), 7.3 (m, 2H), 7.1 (m, 1H), 6.9 (m, 1H), 3.1 (m, 2H), 1.9 (m, 2H), 1.1 (t, J=7.6 Hz, 3H); m/z (APCI−pos) M+1 = 487.1。
実施例49
Figure 2011513331
N−(3−(ジエチルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:N−(5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)アセトアミド(930mg、収率74%)を3−メチル1H−ピラゾール−5−アミンの代わりに1H−ピラゾール−3,5−ジアミンを用いて実施例4、工程Aに従って調製した。
工程B:N−(5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)アセトアミド(530mg、2.40mmol)、EtOH(2.4mL、1M)及び濃HCl(37%)(2.5mL、68.6mmol)の混合物を85°Cまで3時間加熱した。揮発性物質を除去して5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン塩酸塩を固体として得た(500mg、収率97%)。
工程C:5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン塩酸塩をEtOAc(300mL)及び水(100mL)に懸濁させた。混合物を2MのNaOH水溶液(1027μL、2.05mmol)で処理した。有機層を分離し、水(2X50mL)及び塩類溶液(50mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、ろ過し、濃縮して5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミンを固体として得た(275mg、収率75%)。
工程D:THF/ジクロロエタン(「DCE」)(12mL、1:1)に溶解した5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン(0.105g、0.586mmol)の溶液にアセトアルデヒド(0.258g、5.86mmol)及び酢酸1滴を加えた。NaBH(OAc)(1.24g、5.86mmol)を加え、混合物を室温に60時間放置した。反応混合物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、水(10mL)でクエンチした。水層を酢酸エチル(2X50mL)で抽出した。有機層を合わせて乾燥させ、ろ過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン/酢酸エチル(9:1)、ヘキサン/酢酸エチル(4:1)で溶離して精製し、N,N−ジエチル5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミンを固体として得た(22mg、収率16%)。
工程E:N3,N3−ジエチル1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3,5−ジアミン(10mg、収率52%)を3−ブロモ−5−ニトロ−1−トシル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンの代わりにN,N−ジエチル5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミンを用いて実施例2、工程Dに従って調製した。
工程F:N−(3−(ジエチルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド(13mg、収率57%)を1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンの代わりにN3,N3−ジエチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3,5−ジアミンを用いて実施例1、工程Eに従って調製した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.7 (s, 1H), 8.5 (s, 1H), 7.7 (m, 1H), 7.1 (m, 1H), 3.5 (m, 4H), 3.1 (m, 2H), 1.9 (m, 2H), 1.2 (m, 6H), 1.1 (t, J=7.6 Hz, 3H); m/z (APCI−pos) M+1 = 467.1。
実施例50
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−N−(3−(メチルチオ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:ベンゼン(20mL)中のNaH(1.50g、37.5mmol、鉱物油中60%)の冷(0oC)懸濁液に2−シアノ酢酸エチル(2.00mL、18.7mmol)を1滴ずつ加え、次いでCS(1.7mL、28.1mmol)を加えた。DMF(4mL)を徐々に加えた。MeI(3.52mL、56.2mmol)を加える前に混合物を30分間撹拌した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。ベンゼン(50mL)を加え、黄色のスラリーを氷水でクエンチした。有機層を分離し、乾燥させ、ろ過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン/酢酸エチル(4:1)で溶離して精製し、エチル2−シアノ−3,3−ビス(メチルチオ)アクリレートを固体として得た(2.2g、54%)。
工程B:2−プロパノール(20mL)に溶解したエチル2−シアノ−3,3−ビス(メチルチオ)アクリレート(2.2g、10.1mmol)及びヒドラジン(0.325mL、10.1mmol)の溶液を一晩、加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン/酢酸エチル(1:1)で溶離して精製し、エチル5−アミノ−3−(メチルチオ)−1H−ピラゾール−4−カルボキシレートを固体として得た(1.2g、59%)。m/z (APCI−pos) M+1 = 202.0。
工程C:MeOH/HO(40mL、9:1)に溶解したLiOH(1.14g、47.7mmol)の溶液にエチル5−アミノ−3−(メチルチオ)−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(1.2g、5.96mmol)を溶解した。得られた溶液を72時間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却し、濃縮した。残渣を水で希釈し、不溶性材料をろ過によって除去した。ろ液を酢酸エチル(4X100mL)で抽出し、有機層を合わせて乾燥させ、ろ過し、濃縮して3−(メチルチオ)−1H−ピラゾール−5−アミンを固体として得た(0.61g、79%)。m/z (APCI−pos) M+1 = 130.0。
工程D:3−(メチルチオ)−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを3−(メチルチオ)−1H−ピラゾール−5−アミン(0.600g、83%)を用いて実施例4、工程Aに従って調製した。m/z (APCI−nega) M−1 = 209.2。
工程E:3−(メチルチオ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを3−(メチルチオ)−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.500g、97%)を用いて実施例4、工程Bに従って調製した。m/z (APCI−pos) M+1 = 181.1。
工程F:2,6−ジフルオロ−N−(3−(メチルチオ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを3−(メチルチオ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン(0.075g、61%)を用いて実施例1、工程Eに従って調製した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.7 (s, 1H), 8.6 (s, 1H), 7.7 (m, 1H), 7.1 (m, 1H), 3.1 (m, 2H), 2.6 (s, 3H), 1.9 (m, 2H), 1.1 (t, J=7.6 Hz, 3H); m/z (APCI−pos) M+1 = 442.0。
実施例51
Figure 2011513331
N−(3−(1H−イミダゾール−1−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:DMSO(5mL)中の3−ブロモ−5−ニトロ−ピラゾロピリジン(500mg、2.1mmol)にイミダゾール(280mg、4.1mmol)、炭酸カリウム(1.40g、10mmol)、L−プロリン(95mg、0.82mmol)、及びヨウ化銅(I)(78mg、0.41mmol)を加えた。得られた混合物を密閉したバイアル中で一晩110°Cで加熱した。反応混合物を水及び10%イソプロピルアルコール(「IPA」)/DCMで希釈した。得られたスラリーをセライトを通してろ過し、層を分離した。水層を別の10%IPA/DCMで抽出した。有機層を合わせて塩類溶液で2回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、蒸発させて3−(1H−イミダゾール−1−イル)−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを固体として得た(220mg、収率46%)。
工程B:酢酸エチル(100mL)中の3−(1H−イミダゾール−1−イル)−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(210mg、0.912mmol)にSnCl・2HO(1.03g、4.56mmol)を加えた。混合物を1時間、加熱し還流させた。反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液を1滴ずつ加えて処理した。スラリーを30分間撹拌し、その後セライトを通してろ過した。ろ液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液、塩類溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、蒸発させて3−(1H−イミダゾール−1−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを固体として得た(90mg、収率49%)。
工程C:DMF(10mL)中の3−(1H−イミダゾール−1−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン(90mg、0.450mmol)に2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸(140mg、0.495mmol)、HOBt・HO(89mg、0.584mmol)及びEDCI(120mg、0.674mmol)を加えた。混合物を周囲温度下で一晩撹拌した。反応混合物を蒸発させ、残渣を酢酸エチルと水の間で分配した。酢酸エチルを塩類溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、油になるまで濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(10:1、DCM:メタノール)によって精製し、次いでDCMにより倍散し、N−(3−(1H−イミダゾール−1−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを固体として得た(57.7mg、収率28%)。H NMR (400MHz, CDOD) δ 8.80 (d, 1H), 8.74 (d, 1H), 8.36 (s, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.70−7.64 (m, 1H), 7.27 (s, 1H), 7.17−7.12 (m, 1H), 3.14−3.09 (m, 2H), 1.92−1.82 (m, 2H), 1.06 (t, 3H); m/z (ESI−pos) M+1 462.2。
実施例52
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)−N−(3−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド
工程A:3−(2−ピリジル)−3−オキソプロパンニトリル(3.0g、0.37mol)をエタノール(22mL)に溶解し、ヒドラジン(1.9mL、0.062mol)で24時間、還流状態で処理した。反応混合物を濃縮し、塩類溶液で希釈し、酢酸エチル(2X50mL)で抽出した。有機層を合わせて乾燥(MgSO)させ、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の2〜20%メタノールで溶離して精製し、3−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミンを得た(3.0g、収率91%)。
工程B:50mLの反応容器に3−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(1.5g、9.4mmol)、ニトロマロンアルデヒドナトリウム一水和物(1.54g、9.8mmol)及び水(9mL)を入れた。フラスコを100°Cまで一晩加熱し、冷却した反応混合物を酢酸エチル(3X25mL)で抽出した。有機層を合わせて乾燥させ(MgSO)、粗3−(ピリジン−2−イル)−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを固体として得た(2.0g、収率88%)。
工程C:50mLの丸底フラスコに、酢酸エチル(10 mL)及びメタノール(10mL)中の3−(ピリジン−2−イル)−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.10g、0.41mmol)及び塩化スズ(II)(1.0g、5.2mmol)を入れ、3時間加熱して還流させた。反応混合物を冷却し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液に注ぎ入れ、セライトを通してろ過した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の10〜60%メタノールで溶離して精製し、3−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを固体として得た(52mg、収率59%)。
工程D:2,6−ジフルオロ−N−(3−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを3−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを用いて実施例1、工程Eに従って調製した(52mg、収率45%)。H NMR (400 MHz, d6−DMSO) δ 13.98 (s, 1H), 11.16 (s, 1H), 9.79 (s, 1H), 9.29 (d, J = 2.3, 1H), 8.77 (d, J = 2.3, 1H), 8.74 (d, J = 3.5, 1H), 8.19 (d, J = 8.0, 1H), 7.93 (t, J = 7.8, 1H), 7.62−7.53 (m, 1H), 7.43 - 7.38 (m, 1H), 7.32 - 7.25 (m, 1H), 3.18 - 3.10 (m, 2H), 1.84 - 1.72 (m, 2H), 1.00 (t, J = 7.4, 3H); m/z (APCI−pos) M+1 = 473.1。
実施例53
Figure 2011513331
N−(3−(2,2−ジフルオロシクロプロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:テトラヒドロフラン(50mL)中のアセトニトリル(0.97mL、18.5mmol)溶液を−78°Cまで冷やし、ヘキサン中のn−ブチルリチウム(11.7mL、19.0mmol)で5分にわたって処理した。反応混合物を30分間撹拌し、その後n−ブチル2,2−ジフルオロシクロプロパンカルボキシレート(3.0g、16.8mmol)を加えた。反応混合物を2時間かけて室温まで温めた。反応混合物を水(25mL)に注ぎ入れ、10%塩酸水溶液を加えて酸性化した。有機層をジエチルエーテル(3X30mL)で抽出し、乾燥させ(MgSO)、濃縮して粗3−(2,2−ジフルオロシクロプロピル)−3−オキソ−プロピオニトリルを得た(2g)。
工程B:粗3−(2,2−ジフルオロシクロプロピル)−3−オキソ−プロピオニトリル(2g)をエタノール(18mL)に溶解し、還流状態で24時間、ヒドラジン(2.5mL、0.050mol)で処理した。反応混合物を濃縮し、塩類溶液で希釈し、酢酸エチル(2X50mL)で抽出した。有機層を合わせて乾燥させ(MgSO)、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の1〜15%メタノールで溶離して精製し、3−(2,2−ジフルオロシクロプロピル)−1H−ピラゾール−5−アミンを得た(1.8g、収率54%)。
工程C:3−(2,2−ジフルオロシクロプロパン)−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを3−メチル−1H−ピラゾール−5−アミンの代わりに3−(2,2−ジフルオロシクロプロパン)−1H−ピラゾール−5−アミンを用いて実施例4、工程Aに従って調製した。
工程D:3−(2,2−ジフルオロシクロプロパン)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを3−メチル−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンの代わりに3−(2,2−ジフルオロシクロプロパン)−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを用いて実施例4、工程Bに従って調製した。
工程E:2,6−ジフルオロ−N−(3−(2,2−ジフルオロシクロプロパン)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンの代わりに3−(2,2−ジフルオロシクロプロパン)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを用いて実施例4、工程Cに従って調製した。最終生成物を逆相クロマトグラフィーによって精製し、ラセミ体2,6−ジフルオロ−N−(3−(2,2−ジフルオロシクロプロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを得た。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 13.60 (s, 1H), 11.08 (s, 1H), 10.06 - 9.31 (m, 1H), 8.70 (d, J = 2.2, 1H), 8.62 (d, J = 2.2, 1H), 7.54 (dd, J = 9.1, 15.0, 1H), 7.24 (t, J = 8.7, 1H), 3.50 - 3.30 (m, 2H), 3.13 - 3.04 (m, 1H), 2.60 - 2.51 (m, 2H), 2.30 - 2.05 (m, 1H), 1.82 - 1.70 (m, 1H), 1.03−0.95 (m, 3H); m/z (APCI−pos) M+1 = 472.1。
ラセミ体2,6−ジフルオロ−N−(3−(2,2−ジフルオロシクロプロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドをキラルHPLCを用いて精製して純粋な鏡像異性体を得た。
Figure 2011513331
(R)−N−(3−(2,2−ジフルオロシクロプロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド:H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 13.60 (s, 1H), 11.09 (s, 1H), 10.03 - 9.30 (m, 1H), 8.70 (d, J = 2.2, 1H), 8.60 (d, J = 2.2, 1H), 7.54 (dd, J = 9.1, 15.0, 1H), 7.22 (t, J = 8.7, 1H), 3.50 - 3.30 (m, 2H), 3.13 - 3.04 (m, 1H), 2.60 - 2.50 (m, 2H), 2.32 - 2.05 (m, 1H), 1.84 -1.70 (m, 1H), 1.03−0.95 (m, 3H); m/z (APCI−pos) M+1 = 472.1。
Figure 2011513331
(S)−N−(3−(2,2−ジフルオロシクロプロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド:H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 13.60 (s, 1H), 11.10 (s, 1H), 10.10 - 9.27 (m, 1H), 8.69 (d, J = 2.2, 1H), 8.62 (d, J = 2.3, 1H), 7.54 (dd, J = 9.1, 15.0, 1H), 7.23 (t, J = 8.6, 1H), 3.48 - 3.35 (m, 2H), 3.12−3.05 (m, 1 H), 2.60 - 2.52 (m, 2H), 2.25 - 2.05 (m, 1H), 1.82 - 1.70 (m, 1H), 1.08 - 0.85 (m, 3H); m/z (APCI−pos) M+1 = 472.1。
実施例54
Figure 2011513331
2,5−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:2,5−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸の代わりに2,5−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸を用いて実施例20、工程Fの一般手順に従って調製した。
工程B:2,5−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド (57%、2工程)を2,6−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドの代わりに2,5−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを用いて実施例20、工程Gの一般手順に従って調製した。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 12.58 (s, 1H), 10.75 (s, 1H), 10.14 (br s, 1H), 7.36−7.46 (m, 2H), 4.02 (s, 3H), 3.21−3.25 (m, 2H), 1.73−1.79 (m, 2H), 0.98−1.01 (m, 3H); m/z (APCI−pos) M+1 = 426.1。
実施例55
Figure 2011513331
2,3,6−トリフルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−5−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:2,3,6−トリフルオロ−N−(3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸の代わりに2,3,6−トリフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸を用いて実施例20、工程Fの一般手順に従って調製した。
工程B:2,3,6−トリフルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド(66%、2工程)を2,6−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドの代わりに2,3,6−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを用いて実施例20、工程Gの一般手順に従って調製した。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 12.63 (s, 1H), 11.19 (s, 1H), 10.08 (s, 1H), 8.57 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 7.63−7.70 (m, 1H), 4.02 (s, 3H), 3.18−3.22 (m, 2H), 1.73−1.79 (m, 2H), 0.98−1.01 (m, 3H); m/z (APCI−pos) M+1 = 442.2。
実施例56
Figure 2011513331
2−フルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:2−フルオロ−N−(3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸の代わりに2−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸を用いて実施例20、工程Fの一般手順に従って調製した。
工程B:2−フルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド(74%、2工程)を2,6−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドの代わりに2−フルオロ−N−(3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを用いて実施例20、工程Gの一般手順に従って調製した。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 12.57 (s, 1H), 10.70 (s, 1H), 9.83 (br s, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 7.57 (br s, 1H), 7.51 (br s, 1H), 7.30−7.32 (m, 1H), 4.01 (s, 3H), 3.13−3.17 (m, 2H), 1.76−1.78 (m, 2H), 0.97−1.00 (m, 3H); m/z (APCI−pos) M+1 = 408.1。
実施例57
Figure 2011513331
6−クロロ−2−フルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:6−クロロ−2−フルオロ−N−(3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸の代わりに6−クロロ−2−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸を用いて実施例20、工程Fの一般手順に従って調製した。
工程B:6−クロロ−2−フルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド(77%、2工程)を2,6−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドの代わりに6−クロロ−2−フルオロ−N−(3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを用いて実施例20、工程Gの一般手順に従って調製した。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 12.60 (s, 1H), 11.07 (s, 1H), 9.97 (br s, 1H), 8.58 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 7.52−7.57 (m, 1H), 7.44−7.46 (m, 1H), 4.02 (s, 3H), 3.15−3.19 (m, 2H), 1.73−1.79 (m, 2H), 0.97−1.01 (m, 3H); m/z (APCI−pos) M+1 = 442.1, 444.0。
実施例58
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド
工程A:2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)−N−(3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドを2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸の代わりに2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)安息香酸を用いて実施例20、工程Fの一般手順に従って調製した。
工程B:2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド(64%、2工程)を2,6−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドの代わりに2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)−N−(3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドを用いて実施例20、工程Gの一般手順に従って調製した。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 12.60 (s, 1H), 11.10 (s, 1H), 9.94 (br s, 1H), 8.59 (s, 1H), 8.49 (s, 1H), 7.54−7.60 (m, 1H), 7.27−7.31 (m, 1H), 4.64−4.61 (m, 1H), 4.49−4.52 (m, 1H), 4.02 (s, 3H), 3.24−3.28 (m, 2H), 2.07−2.21 (m, 2H); m/z (APCI−pos) M+1 = 444.1。
実施例59
Figure 2011513331
N−(3−エトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:5−ブロモ−3−エトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(62%)をヨウ化メチルの代わりにヨウ化エチルを用いて実施例20、工程Cの一般手順に従って調製した。
工程B:tert−ブチル3−エトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イルカルバメート(33%)を5−ブロモ−3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンの代わりに5−ブロモ−3−エトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを用いて実施例20、工程Dの一般手順に従って調製した。
工程C:3−エトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン(56%)をtert−ブチル3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イルカルバメートの代わりにtert−ブチル3−エトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イルカルバメートを用いて実施例20、工程Eの一般手順に従って調製した。
工程D:N−(3−エトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンの代わりに3−エトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを用いて実施例20、工程Fの一般手順に従って調製した。
工程E:N−(3−エトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド(83%、2工程)を2,6−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドの代わりにN−(3−エトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを用いて実施例20、工程Gの一般手順に従って調製した。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 12.60 (s, 1H), 11.07 (s, 1H), 9.97 (br s, 1H), 8.58 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 7.52−7.57 (m, 1H), 7.44−7.46 (m, 1H), 4.02 (s, 3H), 3.15−3.19 (m, 2H), 1.73−1.79 (m, 2H), 0.97−1.01 (m, 3H); m/z (APCI−pos) M+1 = 442.1, 444.0。
実施例60
Figure 2011513331
N−(3−エトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:N−(3−エトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)ベンズアミドを3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンの代わりに3−エトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを、及び2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸の代わりに2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)安息香酸を用いて実施例、工程Fの一般手順に従って調製した。
工程B:N−(3−エトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)ベンズアミド(82%、2工程)を2,6−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドの代わりにN−(3−エトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)ベンズアミドを用いて実施例20、工程Gの一般手順に従って調製した。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 12.57 (s, 1H), 11.10 (s, 1H), 9.94 (br s, 1H), 8.55 (s, 1H), 8.51 (s, 1H), 7.56−7.60 (m, 1H), 7.27−7.32 (m, 1H), 4.61−4.64 (m, 1H), 4.49−4.52 (m, 1H), 4.36−4.42 (m, 2H), 3.24−3.28 (m, 2H), 2.08−2.20, 1.40−1.43 (m, 3H); m/z (APCI−pos) M+1 = 458.1。
実施例61
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−N−(3−(シス−2−メチルシクロプロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:アセトニトリル(0.102mL、1.95mmol)をTHF中に溶解した。カリウム2,2−ジメチルプロパン−1−オラート(3.44mL、5.85mmol)を加え、次いでエチル−2−メチルシクロプロパンカルボキシレート(1.0g、7.80mmol)を加えた。5分後に反応混合物を1N HClでクエンチし、その後EtOAcで分配した。有機層を水(3X)、塩類溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濃縮して3−(2−メチルシクロプロピル)−3−オキソプロパンニトリルを油として得、これをさらに精製せずに次の工程に用いた。
工程B:3−(2−メチルシクロプロピル)−3−オキソプロパンニトリル(0.240g、1.95mmol)を無水エタノール(3mL)に溶解した。ヒドラジン一水和物(0.728mL、9.75mmol)を加え、反応混合物を80°Cまで20分間加熱した。その後反応混合物を室温まで冷却し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(5% MeOH/DCM)によって得られたシス及びトランス異性体の混合物をキラルHPLCによって分離して3−(シス−2−メチルシクロプロピル)−1H−ピラゾール−5−アミンを油として得た(74mg、2工程で28%)。
工程C:3−(シス−2−メチルシクロプロピル)−1H−ピラゾール−5−アミン(0.0742g、0.541mmol)及びニトロマロンアルデヒドナトリウム水和物(0.0892g、0.568mmol)をAcOH中、90°Cで一晩加熱した。水を加え、沈殿物をろ過によって回収した。この固体をスラリーとして水に溶解し、2日間加熱し還流させた。溶液を室温まで冷却し、得られた結晶をろ過によって回収した。母液をDCM(3X)で抽出し、NaSO上で乾燥させ、固体になるまで濃縮し、得られた固体を結晶と合わせて3−(シス−2−メチルシクロプロピル)−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを固体として得た(42mg、65%)。
工程D:3−(シス−2−メチルシクロプロピル)−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.0462g、0.212mmol)及びPd/CをMeOH中に溶解した。水素ガスを10分間通過させ、反応混合物を水素雰囲気下で20分間撹拌した。溶液をセライトを通してろ過し、濃縮して3−(シス−2−メチルシクロプロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを油として得、これをさらに精製せずに用いた。
工程E:3−(シス−2−メチルシクロプロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン(0.0399g、0.212mmol)、2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸(0.0651g、0.233mmol)、EDCI(0.0488g, 0.254mmol)、及びHOBt(0.0344g、0.254mmol)をDMF中に溶解し、室温で一晩撹拌した。その溶液を水とEtOAcの間で分配した。有機層を水(3X)と塩類溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、油になるまで濃縮し、これをカラムクロマトグラフィー (1:2ヘキサン/酢酸エチル)によって精製して2,6−ジフルオロ−N−(3−((1R,2S)−2−メチルシクロプロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを固体として得た(66mg、69%)。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 13.16 (s, 1H), 11.07 (s, 1H), 9.81 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.55 (s, 1H), 7.53−7.59 (m, 1H), 7.26−7.31 (m, 1H), 3.11−3.15 (m, 2H), 1.99−2.03 (m, 1H), 1.75−1.80 (m, 2H), 1.32−1.34 (m, 1H), 1.14−1.22 (m, 3H) 0.99−1.02 (m, 3H), 0.78−0.83 (m, 3H); m/z (APCI−pos) M+1 = 450.1。
実施例62
Figure 2011513331
N−(3−シクロプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)ベンズアミド
3−シクロプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン(0.024g、0.138mmol)、2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)安息香酸(0.045g、0.151mmol)、EDCI(0.029g、0.151mmol)及びHOBt(0.019g、0.138mmol)をDMF(0.52mL)中に溶解し、室温で16時間撹拌した。反応混合物を逆相HPLCで精製してN−(3−シクロプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)ベンズアミドを固体として得た(0.031g、50%)。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 13.17 (s, 1H), 11.06 (s, 1H), 9.92 (br s, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 7.60−7.54 (m, 1H), 7.28 (t, 1H), 4.62 (t, 1H), 4.51 (t, 1H), 3.29−3.23 (m, 3H), 2.33−2.26 (m, 1H), 2.19−2.09 (m, 2H), 1.01−0.93 (m, 3H); m/z (ES−MS) 454.2 (100.0%) [M+1]。
実施例63
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)−N−(3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド
3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン(0.100 g、0.675 mmol、実施例4、工程B)、2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)安息香酸(0.211g、0.709mmol)、EDCI(0.136g、0.709mmol)及びHOBt(0.091g、0.675mmol)をDMF(1.9mL)中に溶解し、室温で16時間撹拌した。その反応混合物を逆相HPLCで精製して2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)−N−(3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドを固体として得た(0.085g、29%)。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 13.22 (s, 1H), 11.05 (s, 1H), 9.93 (br s, 1H), 8.60−8.59 (m, 1H), 8.55−8.54 (m, 1H), 7.59−7.53 (m, 1H), 7.30−7.25 (m, 1H), 4.62 (t, 1H), 4.50 (t, 1H), 3.26−3.23 (m, 2H), 2.20−2.07 (m, 2H); m/z (ES−MS) 428.1 (100.0%) [M+1]。
実施例64
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−N−(3−(ヒドロキシメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:丸底フラスコに3−(ベンジルオキシメチル)−1H−ピラゾール−5−アミン(1.74g、8.56mmol、Honma, T. et al. “A Novel Approach for the Development of Selective Cdk4 Inhibitors: Library Design Based on Locations of Cdk4 Specific Amino Acid Residues.” J. Med. Chem. Vol. 44, No. 26 (2001): 4628−4640)、ニトロマロンアルデヒドナトリウム一水和物(1.46g、9.42mmol)及び酢酸(8.7mL)を入れた。反応混合物を100°Cで24時間加熱した。反応混合物を水中に注ぎ込み、酢酸エチル(2X)で抽出した。有機層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーで精製して3−(ベンジルオキシメチル)−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを固体として得た(1.37g、56%)。
工程B:−78°Cにおいて、ジクロロメタン(25mL)に溶解した3−(ベンジルオキシメチル)−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.70g、2.46mmol)の溶液にBBr(7.4mL、7.4mmol、ヘプタン中1M)を加え、反応混合物をこの温度で1時間撹拌した。飽和NaHCO水溶液を加え、次いで酢酸エチルを加えた。層を分離し、水層を酢酸エチル(2X)で抽出した。有機層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーで精製して(5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)メタノールを固体として得た(417mg、87%)。
工程C:密閉したマイクロ波バイアルに(5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)メタノール(0.10g、0.515mmol)、鉄(0.345g、6.18mmol)、塩化アンモニウム(0.110g、2.06mmol)及びエタノール:水(2.25mL、4:1)を入れた。その混合物を110°Cで20分間、マイクロ波反応器中で加熱した。反応混合物をセライトパッドを通してろ過した。ろ液を酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。水層を酢酸エチル(2X)で抽出した。有機層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮して(5−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)メタノールの粗生成物を得、これをさらに精製せずに次の工程に用いた。
工程D:(5−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)メタノール(0.040g、0.675mmol)、2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸(0.071g、0.256mmol)、EDCI(0.049g、0.256mmol)及びHOBt(0.033g、0.244mmol)をDMF(0.53mL)中に溶解し、室温で16時間撹拌した。反応混合物を直接、逆相HPLCで精製して2,6−ジフルオロ−N−(3−(ヒドロキシメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを固体として得た(0.051g、49%)。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 13.37 (s, 1H), 11.05 (s, 1H), 9.93 (br s, 1H), 8.74 (d, 1H), 8.58 (d, 1H), 7.58−7.52 (m, 1H), 7.26 (t, 1H), 5.36 (t, 1H), 4.78 (d, 2H), 3.12 (m, 2H), 1.77 (m, 2H), 1.00 (t, 3H); m/z (ES−MS) 426.1 (98.0%) [M+1]。
実施例65
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)−N−(3−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド
工程A:丸底フラスコに3−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾール−5−アミン(0.145g、0.878mmol、国際公開公報第2008/005956号)、ニトロマロンアルデヒドナトリウム一水和物(0.150g、0.966mmol)及び水(3.5mL)を入れた。反応混合物を85°Cで16時間加熱した。反応混合物を水に注ぎ入れ、次いで酢酸エチル(2X)で抽出した。有機層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーで精製して5−ニトロ−3−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを得た(0.078g、36%)。
工程B:3−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを(5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)メタノールの代わりに5−ニトロ−3−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを用いて実施例64、工程Cに従って調製した。
工程C:2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)−N−(3−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドを(5−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)メタノールの代わりに3−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを用いて実施例64、工程Dに従って調製した。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 13.77 (s, 1H), 11.13 (s, 1H), 9.79 (br s, 1H), 8.72−8.71 (m, 1H), 8.64−8.63 (m, 1H), 7.59−7.53 (m, 1H), 7.27 (t, 1H), 4.10 (q, 2H), 3.14−3.10 (m, 2H), 1.77 (m, 2H), 1.00 (t, 3H); m/z (ES−MS) 478.1 (100.0%) [M+1]。
実施例66
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)−N−(3−(テトラヒドロフラン−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド
工程A:THF(14mL、0.3M)に溶解したアセトニトリル(276μL, 5.28mmol)の溶液にKOt−アミル(トルエン中1.7M、7.47mL、12.7mmol)を徐々に加えた。メチルテトラヒドロフラン−3−カルボキシレート(550mg、4.23mmol)を1滴ずつ加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。その後混合物を0.5M HCl(30mL)でクエンチし、EtOAc(100mL)で抽出した。有機層を水(3X25mL)と塩類溶液(25mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、ろ過し、濃縮した。3−オキソ−3−(テトラヒドロフラン−3−イル)プロパンニトリルの粗生成物を直接、工程Bに用いた。
工程B:3−(テトラヒドロフラン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(195mg、工程AとBを通じて収率30%)をtert−ブチル4−(2−シアノアセチル)ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに3−オキソ−3−(テトラヒドロフラン−3−イル)プロパンニトリルを用いて実施例8、工程Aに従って調製した。
工程C:5−ニトロ−3−(テトラヒドロフラン−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(185mg、収率80%)を3−メチル−1H−ピラゾール−5−アミンの代わりに3−(テトラヒドロフラン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−アミンを用いて実施例4、工程Aに従って調製した。
工程D:3−(テトラヒドロフラン−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン(125mg、収率95%)を3−メチル−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンの代わりに5−ニトロ−3−(テトラヒドロフラン−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを用いて実施例4、工程Bに従って調製した。
工程E:2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)−N−(3−(テトラヒドロフラン−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドを1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンの代わりに3−(テトラヒドロフラン−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを用いて実施例1、工程Eに従って調製した(130mg、収率57%)。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 13.39 (s, 1H), 11.11 (s, 1H), 9.83 (s, 1H), 8.65−8.62 (m, 2H), 7.60−7.53 (m, 1H), 7.33−7.25 (m, 1H), 4.14−4.09 (m, 1H), 4.00−3.93 (m, 1H), 3.92−3.80 (m, 3H), 3.16−3.10 (m, 2H), 2.45−2.35 (m, 1H), 2.24−2.14 (m, 1H), 1.82−1.72 (m, 1H), 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H). m/z (APCI−pos) M+1 = 466.1。
実施例67
Figure 2011513331
N−(3−アセトアミド−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:N−(5−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)アセトアミド(82mg、収率96%)を3−メチル−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンの代わりにN−(5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)アセトアミドを用いて実施例4、工程Bに従って調製した。
工程B:N−(3−アセトアミド−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド(51mg、収率51%)を1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンの代わりにN−(5−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)アセトアミドを用いて実施例1、工程Eに従って調製した。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 13.23 (s, 1H), 11.05 (s, 1H), 10.65 (s, 1H), 9.81 (s, 1H), 8.73−8.71 (m, 1H), 8.65−8.63 (m, 1H), 7.59−7.52 (m, 1H), 7.30−7.24 (m, 1H), 3.15−3.10 (m, 2H), 2.12 (s, 3H), 1.82−1.72 (m, 2H), 1.00 (t, J = 7.5 Hz, 3H); m/z (APCI−pos) M+1 = 453.1。
実施例68
Figure 2011513331
N−(3−(シクロプロパンカルボニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:0oCにおいて、THF(3mL)中の3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(3.1mL、0.61mmol)にi−PrMgCl(0.32mL、0.64mmol)を加えた。10分後、別のi−PrMgCl(0.32mL、0.64mmol)を加えた。10分後、純シクロプロパンカルバルデヒド(0.074mL、0.98mmol)を1滴ずつ加え、0oCで1時間撹拌した。混合物をEtOAc(5mL)及び塩化アンモニウム水溶液で希釈し、EtOAc(2X5mL)で抽出した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、EtOAcで溶離して精製し、シクロプロピル(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)メタノールを得た(0.052g、0.28mmol、収率44.9%)。
工程B:シクロプロピル(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)メタノール(200mg、1.06mmol)をDCM(8mL)中に溶解した。デス・マーチン試薬(0.448g、1.06mmol)をこの溶液に加え、室温で10分間撹拌した。飽和重炭酸塩類溶液溶液中の10%チオ硫酸ナトリウム溶液を加えて2相溶液とし、これを30分間激しく撹拌した。有機層をDCM(3X10mL)で抽出し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。クロマトグラフィー(EtOAc)を用いてシクロプロピル(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)メタノンを油として得(100mg、50.5%)、そのまま結晶化させた。
工程C:0°Cにおいて、DMF(2 mL)中のシクロプロピル(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)メタノン(100mg、0.534mmol)にNaH(0.030g、0.75mmol)を加えた。10分後、塩化トシル(0.13g、0.69mmol)を加え、反応混合物を室温まで温めた。反応混合物を室温で16時間撹拌し、その後氷水でクエンチした。混合物をEtOAc(3X10mL)で抽出し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。カラムクロマトグラフィーによってシクロプロピル(1−トシル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)メタノンを油として得(127mg、70%)、そのまま結晶化させた。
工程D: DCM(2mL)に溶解した硝酸テトラブチルアンモニウム(181mg、595mmol)の氷冷溶液にTFAA(0.083mL、0.60mmol)を1滴ずつ20分かけて加えた。得られた溶液を0oCで10分間撹拌し、DCM(2mL)に溶解したシクロプロピル(1−トシル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)メタノン(0.13g、0.37mmol)の氷冷溶液にカニューレを通して移した。冷浴を除き、反応混合物を室温に一晩放置した。反応混合物を水(4mL)でクエンチし、DCM(3X3mL)で抽出した。有機層を合わせて乾燥させ、ろ過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより、DCM/ヘキサン(2:1)で溶離して精製し、シクロプロピル(5−ニトロ−1−トシル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)メタノンを得た(0.076g、0.197mmol、収率52.9%)。
工程E:THF:MeOH(1ml、4:1)中のシクロプロピル(5−ニトロ−1−トシル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)メタノン(0.076g、0.20mmol)にNaOH(0.39mL、0.39mmol)を加えた。化合物を約5分間溶解した後、この反応は終了した。反応混合物を塩化アンモニウム水溶液(8mL)で希釈し、EtOAc(3X 4mL)で抽出した。有機層を合わせて硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮してシクロプロピル(5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)メタノンを得た(0.040g、0.17mmol、収率88%)。
工程F:EtOAc(1mL)中のシクロプロピル(5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)メタノン(0.050g、0.22mmol)にSnCl二水和物(0.24g、1.1mmol)を加えた。反応混合物を6時間加熱し還流させた。その後混合物を冷却し、EtOAc(5mL)とビカーボネート水溶液(5mL)で希釈し、セライトを通してろ過した。有機層をEtOAc(3X5mL)で抽出し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して(5−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)(シクロプロピル)メタノンを得た(0.035g、0.17mmol、収率80%)。
工程G:N−(3−(シクロプロパンカルボニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド(0.002mg、70%)を(5−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)(シクロプロピル)メタノンを用いて実施例1、工程Eに従って調製した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.99−9.02 (m, 1H), 8.79−8.82 (m, 1H), 7.62−7.72 (m, 1H), 7.12−7.18 (m, 1H), 3.09−3.15 (m, 2H), 2.70 (s, 1H), 1.82−1.93 (m, 2H), 1.27−1.31 (m, 1H), 1.19−1.24 (m, 2H), 1.08−1.14 (m, 2H), 1.03−1.09 (m, 3H); m/z (APCI−neg) M−1 = 462.2。
実施例69
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−N−(3−(2−メトキシエトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:DMF(500mL)中の3−ヨード−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(15g、52mmol)に炭酸セシウム(25.3g、77.6mmol)を加えた。その後1−(クロロメチル)−4−メトキシベンゼン(10.57mL、77.58mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。その後水(1L)を反応混合物に加え、沈殿を得た。固体をろ過によって回収し、i−PrOHを用いてフラスコに移した。濃縮物をEtOAc/EtO(3:1 EtOAc/EtO、750mL)により倍散して3−ヨード−1−(4−メトキシベンジル)−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを固体として得た(12.1g、29.5mmol、56.9%)。
工程B:3−ヨード−1−(4−メトキシベンジル)−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(2.0g、4.88mmol)、1,10−フェナントロリン(0.879g、4.88mmol)、ヨウ化銅(I)(0.929g、4.88mmol)、フッ化カリウム(4.96g、34.1mmol)、及び2−メトキシエタノール(11.1g、146mmol)をトルエン(65mL)中に懸濁し、還流状態で20時間撹拌した。混合物を冷却し、EtOAcで希釈し、シリカプラグを通してろ過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより、6:4 EtOAc−ヘキサンで溶離して精製し、1−(4−メトキシベンジル)−3−(2−メトキシエトキシ)−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを得た(400mg、1.12mmol、22.9%)。
工程C:EtOH(8mL)及び水(3.7mL)中の1−(4−メトキシベンジル)−3−(2−メトキシエトキシ)−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(402mg、1.12mmol)にFe(0)(0.251g、4.49mmol)及び塩化アンモニウム(0.600g、11.2mmol)を加えた。混合物を85oCで5時間撹拌した。混合物をEtOAc−水で希釈し、GF/F紙を通してろ過した。ろ液をビカーボネート水溶液で希釈し、EtOAc(3X12mL)で抽出し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮して1−(4−メトキシベンジル)−3−(2−メトキシエトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを得た(338mg、92%)。
工程D:2,6−ジフルオロ−N−(1−(4−メトキシベンジル)−3−(2−メトキシエトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド(125mg、77.6%)を1−(4−メトキシベンジル)−3−(2−メトキシエトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン(89.7mg)を用いて実施例1、工程Eに従って調製した。
工程E:2,6−ジフルオロ−N−(3−(2−メトキシエトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド(83mg、83.4%)を2,6−ジフルオロ−N−(1−(4−メトキシベンジル)−3−(2−メトキシエトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド(125 mg)を用いて実施例20、工程Gに従って調製した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.60−8.61 (m, 1H), 8.54−8.55 (m, 1H), 7.61−7.69 (m, 1H), 7.09−7.15 (m, 1H), 4.50−4.54 (m, 2H), 3.82−3.85 (m, 2H), 3.34 (s, 3H), 3.08−3.13 (m, 2H), 1.82−1.92 (m, 2H), 1.03−1.08 (m, 3H); m/z (APCI−pos) M+1 = 491.1。
実施例70
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−N−(3−(イソプロピルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:無水EtOH(600mL)に溶解した2−シアノ酢酸エチル(53.3mL、499.5mmol)及び二硫化炭素(30.2mL、499.5mmol)の冷(0oC)溶液に、HO(40mL)に溶解したNaOH(40g、999mmol)の溶液を内部温度が10oCを超えないように滴下漏斗を用いて徐々に加えた。添加が終了してすぐに、反応混合物を室温で10分間撹拌した。その後反応混合物5oCに冷却した。得られた固体をろ過によって単離し、EtOH 100mL)及びエーテル(500mL)で洗浄し、真空中で乾燥させてナトリウム2−シアノ−3−エトキシ−3−オキソプロップ−1−エン−1,1−ビス(チオレート)を固体として得た(110.0g、97%)。
工程B:水(230mL)に溶解したNaOH(32.8g、819.4mmol)の溶液に2−シアノ−3−エトキシ−3−オキソプロップ−1−エン−1,1−ビス(チオレート)(110.0g、490mmol)を導入した。この混合物を40oCまで5時間加熱し、その後室温まで冷却した。溶液をEtOH(410mL)で希釈した。層を分離し、低層を水で希釈して全量を770mLとした。溶液を5oCまで冷却し、内部温度を15oC未満で維持する割合で硫酸ジメチル(77.5mL、819.4mmol)を加えた。添加が終了してすぐに、15oCの温度に20分間維持し、その後28〜30oCの温度に20分間維持した。溶液を15oCまで冷却し、ろ過した。ろ液を4N HClを用いてpHが約2になるまで酸性化した。得られた固体をろ過によって回収し、真空中で乾燥して2−シアノ−3,3−ビス(メチルチオ)アクリル酸を固体として得た(35.1g、34%) 。
工程C:MeOH(6mL)に溶解した2−シアノ−3,3−ビス(メチルチオ)アクリル酸(0.500g、2.64mmol)の冷(0oC)溶液にプロパン−2−アミン(0.9mL、10.6mmol)を1滴ずつ加え、混合物を室温で一晩撹拌した。翌朝、ロータリーエバポレーターを用いて、反応混合物を水浴で加熱しないように注意しながら濃縮した(水浴の温度は約20oC)。(Z)−3−(イソプロピルアミノ)−3−(メチルチオ)アクリロニトリルの粗生成物を直接、工程Dに用いた。
工程D:EtOH(6mL)中の(Z)−3−(イソプロピルアミノ)−3−(メチルチオ)アクリロニトリル(0.413g、2.64mmol)及びヒドラジン一水和物(0.38mL、7.93mmol)の混合物を16時間加熱し還流させた。室温まで冷却したあと、反応混合物を濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーでろ過し、酢酸エチル、DCM/MeOH(9:1)で溶離してN3−イソプロピル−1H−ピラゾール−3,5−ジアミンを油として得た(0.231g、2つの工程を通じて62%)。
工程E:水(20mL)中のN3−イソプロピル−1H−ピラゾール−3,5−ジアミン(0.231g、1.85mmol)及びニトロマロンアルデヒドナトリウム一水和物(0.307g、1.95mmol)溶液を100oCまで一晩加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸を用いてpHを約6に調整した。得られた固体をろ過によって回収し、水で洗浄し、真空中で乾燥してN−イソプロピル−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン(0.243g、59%)を得た。m/z (APCI−neg) M−1 = 220.3。
工程F:N3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3,5−ジアミン(0.200g、97%)をN−イソプロピル−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミンを用いて実施例4、工程Bに従って調製した。m/z (APCI−pos) M+1 = 192.2。
工程G:2,6−ジフルオロ−N−(3−(イソプロピルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド(0.100g、90%)をN3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3,5−ジアミンを用いて実施例1、工程Eに従って調製した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.6 (s, 1H), 8.5 (s, 1H), 7.7 (m, 1H), 7.1 (m, 1H), 3.9 (m, 1H), 3.1 (m, 2H), 1.9 (m, 2H), 1.3 (d, J=6.2 Hz, 6H), 1.1 (t, J=7.6 Hz, 3H); m/z (APCI−pos) M+1 = 453.1。
実施例71
Figure 2011513331
3−(エチルスルホンアミド)−2,6−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド
3−(エチルスルホンアミド)−2,6−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドを2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸の代わりに3−(エチルスルホンアミド)−2,6−ジフルオロ安息香酸を用いて実施例20、工程Fの一般手順に従って調製した。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 12.62−12−65 (s, 1H), 11.12−11.14 (s, 1H), 9.83−9.87 (s, 1H), 8.58−8.60 (m, 1H), 8.49−8.51 (m, 1H), 7.53−7.60 (m, 1H), 7.25−7.31 (m, 1H), 4.02 (3, 3H), 3.11−3.18 (m, 2H), 1.26−1.31 (m, 3H); m/z (APCI−neg) M−1 = 410.1。
実施例72
Figure 2011513331
6−クロロ−3−(エチルスルホンアミド)−2−フルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド
6−クロロ−3−(エチルスルホンアミド)−2−フルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドを2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸の代わりに6−クロロ−3−(エチルスルホンアミド)−2−フルオロ安息香酸を用いて実施例20、工程Fの一般手順に従って調製した。m/z (APCI−neg) M−1 = 426.1。
実施例73
Figure 2011513331
N−(3−シクロプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(エチルスルホンアミド)−2,6−ジフルオロベンズアミド
N−(3−シクロプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(エチルスルホンアミド)−2,6−ジフルオロベンズアミドを3−(エチルスルホンアミド)−2,6−ジフルオロ安息香酸の代わりに3−(エチルスルホンアミド)−2,6−ジフルオロ安息香酸を用いて実施例5の一般手順に従って調製した。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 13.21−13.23 (s, 1H), 11.11−11.13 (s, 1H), 9.83−9.87 (s, 1H), 8.64−8.66 (m, 1H), 8.55−57 (m, 1H), 7.53−7.61 (m, 1H), 7.26−7.32 (m, 1H), 3.13−3.19 (m, 2H), 2.25−2.35 (m, 1H), 1.26−1.32 (m, 3H), 0.92−1.04 (m, 4H); m/z (APCI−neg) M−1 = 420.2。
実施例74
Figure 2011513331
6−クロロ−N−(3−シクロプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(エチルスルホンアミド)−2−フルオロベンズアミド
6−クロロ−N−(3−シクロプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(エチルスルホンアミド)−2−フルオロベンズアミドベンズアミドを2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸の代わりに6−クロロ−3−(エチルスルホンアミド)−2−フルオロ安息香酸を用いて実施例5の一般手順に従って調製した。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.66−8.68 (br s, 1H), 8.46−8.47 (br s, 1H), 8.09−8.14 (m, 1H), 7.89−7.92 (m, 1H), 7.64−7.74 (m, 1H), 7.27−7.30 (m, 1H), 3.15−3.22 (m, 2H), 2.17−2.26 (m, 1H), 1.38−1.44 (m, 3H), 1.05−1.12 (m, 4H); m/z (APCI−neg) M−1 = 436.1。
実施例75
Figure 2011513331
2−クロロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−5−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
2−クロロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−5−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸の代わりに2−クロロ−5−(プロピルスルホンアミド)安息香酸を用いて実施例20、工程Fの一般手順に従って調製した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.59−8.63 (m, 1H), 8.47−8.51 (m, 1H), 7.43−7.50 (m, 1H), 7.32−7.39 (m, 1H), 4.09 (s, 3H), 3.09−3.17 (m, 2H), 2.76−2.87 (m, 2H), 0.99−1.07(m, 3H); m/z (APCI−neg) M−1 = 422.8。
実施例76
Figure 2011513331
N−(3−(3−(ジエチルアミノ)プロップ−1−イニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:250mLの丸底フラスコに3−ヨード−1−(4−メトキシベンジル)−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(3.5g、8.5mmol)、EtOH(70mL)、水(30mL)、Fe(0)(1.9g、34mmol)及びNHCl(4.6g、85mmol)を入れた。この混合物を4時間、80°Cまで温め、その後室温まで放冷した。混合物をGF/Fろ紙を通してろ過し、濃縮してEtOHを除去した。有機層をEtOAc(2X100mL)で抽出し、NaSO上で乾燥させ、濃縮して3−ヨード−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンの粗生成物を油として得た(2.7g、74%)。
工程B:2,6−ジフルオロ−N−(3−(3−ヒドロキシプロップ−1−イニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド(76%)を1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンの代わりに3−ヨード−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを用いて実施例1、工程Eの一般手順に従って調製した。
工程C:100mLの丸底フラスコに2,6−ジフルオロ−N−(3−ヨード−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド(100mg、0.156mmol)、N,N−ジエチルプロップ−2−イン−1−アミン(19.1mg、0.172mmol)、トリエチルアミン(212.6μL、1.56mmol)、ヨウ化銅(I)(1.19mg、0.00624mmol)及びTHF(10mL)を加えた。次に、窒素存在下でPd(PPh(7.21mg、0.00624mmol)を加えた。混合物を50°Cまで24時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、塩類溶液(50mL)で希釈した。混合物をEtOAc(50mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮してN−(3−(3−(ジエチルアミノ)プロップ−1−イニル)−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを固体として得た(115mg、88%)。
工程D:2,6−ジフルオロ−N−(3−(3−ヒドロキシプロップ−1−イニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド(12%)を2,6−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドの代わりにN−(3−(3−(ジエチルアミノ)プロップ−1−イニル)−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを用いて実施例20、工程Gの一般手順に従って調製した。H NMR (CDCl) δ 9.45 (br s, 1H), 8.64 (m, 1H), 8.55 (m, 1H), 7.56 (m, 1H), 6.86 (m, 1H), 3.69 (m, 2H), 3.04 (m, 2H), 2.70 (m, 5H), 1.82 (m, 3H), 1.11 (t, J = 7.2 Hz, 6H), 0.96 (t, J = 7.4 Hz, 3H). 19F NMR (CDCl3) δ −124.7 (1F),
−115.5 (1F). m/z (APCI−pos) M+1 = 505.1。
実施例77
Figure 2011513331
6−クロロ−N−(3−エトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−オール(0.4g、2.2mmol)、DMAP(0.027g、0.22mmol)、及び二炭酸ジ−tert−ブチル(0.53g、2.4mmol)の混合物を窒素存在下、室温で3日間撹拌した。反応混合物をEtOAc(200mL)で処理し、飽和NHCl水溶液、飽和NaHCO水溶液、及び塩類溶液で洗浄した。有機層をMgSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(5:1=ヘキサン:EtOAc)で精製してtert−ブチル3−ヒドロキシ−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボキシレートを得た(0.35g、収率56%)。LRMS (ACPI neg) m/e 279.0 (M−1)。
工程B:tert−ブチル3−ヒドロキシ−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボキシレート(0.35g、1.2mmol)、EtOH(0.069g、1.5mmol)及びPPh(0.49g、1.9mmol)の溶液に、THF(10mL)中のDIAD溶液を、窒素存在下、室温で1時間、徐々にシリンジポンプを用いて加えた。反応混合物を水(20mL)中に注ぎ込み、EtOAcで抽出した。有機層を合わせて塩類溶液で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をMeOHで処理し、tert−ブチル3−エトキシ−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボキシレートを沈殿として得た。ろ液を濃縮し、溶液(10:1ヘキサン: EtOAc)で処理してトリフェニルホスフィンオキシドを沈殿させた。その後ろ液を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーにかけて(二酸化ケイ素、10:1 = ヘキサン: EtOAc)、tert−ブチル 3−エトキシ−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボキシレート(合計0.237g、収率62%)を得た。LRMS (ACPI pos) m/e 209.0 ((M−Boc)+1)。
工程C:THF−EtOH溶液(2:1、15mL)中のtert−ブチル 3−エトキシ−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボキシレート(0.237g、0.769mmol)及びPd/C(0.082g、0.0769mmol、10%Wt)の混合物を室温で撹拌した。その後水素ガスをバルーンを用いて反応混合物に導入した。2時間後、Pd/Cを除去するために混合物をMeOHと共にろ過し、濃縮して所望の生成物を得た。粗生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(SiO、5:1=ヘキサン: EtOAc)で精製してtert−ブチル5−アミノ−3−エトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボキシレートを得た(0.21g、収率98%)。LRMS (ACPI pos) m/e 179.1 ((M−Boc)+1)。
工程D:DMF(6mL)中の6−クロロ−2−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸(0.446g、1.51mmol)、EDCI(0.723g、3.77mmol)、及びHOBt(0.578g、3.77mmol)混合物を室温で25分間撹拌した。tert−ブチル5−アミノ−3−エトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボキシレート(0.21g、0.755mmol)を反応混合物に加え、次いでトリエチルアミン(0.53mL、3.77mmol)を加えた。4時間撹拌した後、反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NHCl水溶液、飽和NaHCO水溶液及び塩類溶液で洗浄した。有機層をMgSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗材料をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl中の10% MeOH)で精製してtert−ブチル5−(6−クロロ−2−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド)−3−エトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボキシレートを得た(90mg、収率22%)。
工程E:CHCl(5mL)中のtert−ブチル5−(6−クロロ−2−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド)−3−エトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボキシレート(0.090g、0.162mmol)及びTFA(3.12mL、40.5mmol)の混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物を減圧下で、トルエンを加えて共沸させて濃縮した。粗材料をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(CHCl中の5% 7N NH−MeOH)によって精製して6−クロロ−N−(3−エトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを得た(40mg、収率54%)。LRMS (ACPI pos) m/e 456.1 (M+1)。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 12.57 (s, 1H), 11.08 (s, 1H), 9.98 (br s, 1H), 8.55 (d, 1H), 8.50 (d, 1H), 7.55 (t, 1H), 7.46 (d, 1H), 4.40 (q, 2H), 3.16 (t, 2H), 1.75 (m, 2H), 1.42 (t, 3H), 0.99 (t, 3H); 19F NMR (376 MHz, DMSO) δ -124.0。
実施例78
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−N−(3−(2−フルオロエトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:5−ニトロ−1−トシル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−オール(0.24g、0.718mmol)から、エタノールの代わりに2−フルオロエタノールを用いて実施例77、工程Bの方法に従って調製した。粗材料をそれ以上精製せずに次の工程で処理した。LRMS (ACPI pos) m/e 381.0 (M+1)。
工程B:MeOH(14 mL)中の3−(2−フルオロエトキシ)−5−ニトロ−1−トシル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.273g、0.718mmol)及びKCO水溶液(1.8mL、2M)の混合物を55°Cで1時間加熱した。室温まで冷却した後、混合物を10%クエン酸水溶液で希釈し、EtOAcで抽出し、飽和NaHCO水溶液及び塩類溶液で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濃縮して3−(2−フルオロエトキシ)−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを得た。材料をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中の1%メタノール)によって精製し、3−(2−フルオロエトキシ)−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを副産物と共に得た。LRMS (ESI pos) m/e 207.0 (M−F)。
工程C:3−(2−フルオロエトキシ)−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンから3−(2−フルオロエトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを実施例77、工程Cの方法に従って調製した。生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(SiO、CHCl中の2% 7N NH−MeOH)によって精製し、生成物を固体として得た(64mg、収率46%、3工程過程)。LRMS (APCI pos) m/e 197.0 (M+1)。H−NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 12.0 (s, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.08 (s, 1H), 4.98 (s, 2H), 4.85 (m, 1H), 4.73 (m, 1H), 4.54 (m, 1H), 4.46 (m, 1H); 19F NMR (376 MHz, DMSO) δ -223.0。
工程D:DMF(6mL)中の3−(2−フルオロエトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン(0.020g、0.10mmol)、2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸(0.031g、0.11mmol)、EDCI(0.021g、0.11mmol)、及びHOBt(0.017g、0.11mmol)の混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NHCl水溶液、飽和NaHCO水溶液、及び塩類溶液で洗浄した。有機層をMgSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮して2,6−ジフルオロ−N−(3−(2−フルオロエトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを得た。粗材料をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(CHCl中の5% 7N NH−MeOH)によって精製して2,6−ジフルオロ−N−(3−(2−フルオロエトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを得た(41mg、収率88%)。LRMS (ACPI pos) m/e 458.1 (M+1)。H−NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 12.68 (s, 1H), 11.12 (s, 1H), 9.73 (br s, 1H), 8.58 (d, 1H), 8.54 (d, 1H), 7.55 (q, 1H), 7.27 (t, 1H), 4.90 (m, 1H), 4.78 (m, 1H), 4.63 (m, 1H), 4.55 (m, 1H), 3.12 (t, 2H), 1.76 (m, 2H), 0.99 (t, 3H); 19F NMR (376 MHz, DMSO) δ −117.3, −122.6, -223.1。
実施例79
Figure 2011513331
6−クロロ−2−フルオロ−N−(3−(2−フルオロエトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
6−クロロ−2−フルオロ−N−(3−(2−フルオロエトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを3−(2−フルオロエトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン(0.035g、0.18mmol)及び6−クロロ−2−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸(0.058g、0.20mmol)を用いて実施例78、工程Dの一般手順に従って調製した。粗生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(CHCl中の5〜7% 7N NH−MeOH)によって精製し、ジエチルエーテルによりトリチュレートして所望の産物を得た(51mg、収率60%)。 LRMS (ACPI pos) m/e 474.0 (M+1)。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 12.68 (s, 1H), 11.10 (s, 1H), 9.99 (br s, 1H), 8.58 (d, 1H), 8.54 (d, 1H), 7.55 (t, 1H), 7.46 (d, 1H), 4.91 (m, 1H), 4.78 (m, 1H), 4.63 (m, 1H), 4.55 (m, 1H), 3.16 (t, 2H), 1.75 (m, 2H), 0.99 (t, 3H); 19F NMR (376 MHz, DMSO) δ −124.0, -223.1。
実施例80
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)−N−(3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド
2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)−N−(3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドをエタノールの代わりにトリフルオロエタノールを用いて実施例78の一般手順に従って調製した。粗材料をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(CHCl中の5% 7N NH−MeOH)によって精製し、EtOですすいで所望の生成物を得た(67mg、収率67%)。LRMS (ACPI pos) m/e 494.1 (M+1). H−NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 12.92 (s, 1H), 11.16 (s, 1H), 9.81 (br s, 1H), 8.61 (d, 1H), 8.57 (d, 1H), 7.57 (m, 1H), 7.28 (t, 1H), 5.07 (q, 2H), 3.12 (m, 2H), 1.77 (m, 2H), 0.99 (t, 3H); 19F NMR (376 MHz, DMSO) δ −73.1, −117.1, -122.5。
実施例81
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−N−(3−(オキセタン−3−イルオキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:撹拌した5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−オール(0.2g、1.1mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(「DMAP」;0.014g、0.11mmol)、トリエチルアミン(「TEA」;155μL、1.1mmol)及びジ−tert−ブチルジカーボネート(0.24g、1.0mmol)の混合物をTHF(10mL)中、N存在下、室温で5時間撹拌した。その後反応混合物を濃縮し、EtOで洗浄し、ろ過してtert−ブチル 3−ヒドロキシ−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボキシレート(0.15g、収率47%)を得た。LRMS (ACPI neg) m/e 278.9 (M−1)。
工程B:tert−ブチル3−ヒドロキシ−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボキシレート(0.20g、0.71mmol)からtert−ブチル5−ニトロ−3−(オキセタン−3−イルオキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボキシレートをエタノールの代わりにオキセタン−3−オールを用いて実施77、工程Bの一般手順に従って調製した。粗材料をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl)によって精製して生成物を固体として得た(194mg、収率80.7%)。LRMS (ACPI neg) m/e 235.0 ((M−Boc)−1)。
工程C:tert−ブチル5−アミノ−3−(オキセタン−3−イルオキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボキシレートを実施例77、工程Cの一般手順に従って調製した。粗生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(CHCl中の8% 7N NH−MeOH)によって精製して所望の生成物を得た(0.17g、収率84%)。LRMS (ACPI pos) m/e 207.0 ((M−Boc)+1)。
工程D: 3−(オキセタン−3−イルオキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを実施例77、工程Eの一般手順に従って調製した。粗生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(CHCl中の8% 7N NH−MeOH)によって精製して所望の生成物を得た(84mg、収率69.5%)。LRMS (ACPI pos) m/e 207.0 (M+1)。
工程E:3−(オキセタン−3−イルオキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを実施例78、工程Dの一般手順に従って調製した。粗生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(CHCl中の8% 7N NH−MeOH)によって精製し、EtOにより倍散して、所望の生成物を得た(22mg、収率12%)。LRMS (ACPI pos) m/e 468.1 (M+1). H−NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 12.68 (s, 1H), 11.12 (s, 1H), 9.73 (br s, 1H), 8.58 (d, 1H), 8.54 (d, 1H), 7.55 (q, 1H), 7.27 (t, 1H), 5.60 (m, 1H), 4.93 (t, 2H), 4.70 (t, 2H), 3.12 (t, 2H), 1.76 (m, 2H), 0.99 (t, 3H); 19F NMR (376 MHz, DMSO) δ −117.3, −122.6。
実施例82
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−N−(3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:tert−ブチル3−(3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プロポキシ)−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボキシレートをエタノールの代わりに3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プロパン−1−オールを用いて実施例77、工程Bの一般手順に従って調製した。粗生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO、ヘキサン中の10% EtOAc)で精製して生成物を得た (375mg、収率93%)。LRMS (APCI neg) m/e 452.1 (M−1)。
工程B:tert−ブチル5−アミノ−3−(3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プロポキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボキシレートを実施例77、工程Cの一般手順に従って調製した。粗生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO、DCM中の5% 7N NH−MeOH)によって精製して所望の生成物を得た(0.31g、収率87%)。LRMS (ACPI pos) m/e 323.0 ((M−Boc)+1)。
工程C:3−(5−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルオキシ)プロパン−1−オールを実施例77、工程Eの一般手順に従って調製した。粗生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(CHCl中の8% 7N NH−MeOH)によって精製して生成物を得た(0.15g、収率41%)。LRMS (APCI pos) m/e 209.1 (M+1)。
工程D:2,6−ジフルオロ−N−(3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを実施例78、工程Dの一般手順に従って調製した。粗材料をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(CHCl中の8% 7N NH−MeOH)によって精製し、EtOによりトリチュレートして所望の生成物を得た(38.7mg、収率24%)。LRMS (ACPI pos) m/e 470.1 (M+1)。H−NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 12.92 (s, 1H), 11.16 (s, 1H), 9.81 (br s, 1H), 8.61 (d, 1H), 8.57 (d, 1H), 7.57 (m, 1H), 7.28 (t, 1H), 4.57 (7, 1H), 4.41 (m, 2H), 3.60 (m, 2H), 1.95 (m, 2H), 1.77 (m, 2H), 0.99 (t, 3H); 19F NMR (376 MHz, DMSO) δ −117.1, -122.5。
実施例83
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(フェニルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:N,N−ジメチルホルムアミド(17.1mL)中の3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン(563mg、3.43mmol)を周囲温度下で、2,6−ジフルオロ−3−ニトロ安息香酸(766.2mg、3.772mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(723.2mg、3.772mmol)、及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(509.7mg、3.772mmol)で順に処理した。24時間後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水(4X)、重炭酸ナトリウム(2X)、及び塩類溶液(1X)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗生成物をジクロロメタンにより倍散し、2,6−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−ニトロベンズアミドを固体として得た(820.6 mg、2.350 mmol、収率68.5%)。MS (APCI−neg) m/z = 347.8 (M−H)。
工程B:2,6−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−ニトロベンズアミド(762.3mg、2.183mmol)を酢酸エチル(21.8mL)に溶解し、無水塩化スズ(II)(2463mg、10.91mmol)で処理した。反応混合物を2時間加熱還流し、その後周囲温度まで放冷した。反応混合物を飽和炭酸ナトリウムでクエンチし、ろ過した。ろ液を水(2X)、重炭酸ナトリウム(2X)、及び塩類溶液(1X)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して3−アミノ−2,6−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドを固体として得た(588.2mg、1.842mmol、収率84.4%)。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 12.629−12.519 (s, 1H), 10.980−10.883 (s, 1H), 8.675−8.583 (s, 1H), 8.544−8.458 (s, 1H), 6.993−6.811 (m, 2H), 5.297−5.188 (s, 2H), 4.093−3.973 (s, 3H); MS (APCI−pos) m/z = 320.3 (M+H)。
工程C:3−アミノ−2,6−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド(0.005g、0.0157mmol)をスラリーとしてCHCl(1.0mL)中に溶解した。ピリジンを3滴加え、次いでベンゼンスルホニルクロリド(0.00600mL、0.0470mmol)を加えた。スラリーを一晩室温で撹拌した。反応混合物を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製して2,6−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(フェニルスルホンアミド)ベンズアミドを固体として得た(5.7mg、79%)。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 12.59 (s, 1H), 11.01 (s, 1H), 10.39 (br s, 1H), 8.55 (s, 1H), 8.44 (s, 1H), 7.76−7.78 (m, 2H), 7.64−7.68 (m, 1H), 7.57−7.61 (m, 1H), 7.31−7.37 (m, 1H), 7.17−7.21 (m, 1H), 4.01 (s, 3H); m/z (APCI−neg) M−1 = 458.2。
実施例84
Figure 2011513331
N−(3−(シクロブチルメトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:3−ヨード−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(1.00g、3.45mmol)及び炭酸セシウム(1.69g、5.17mmol)を無水DMF(35mL)中で混合した。この混合物にp−メトキシベンジルクロリド(0.702mL、5.17mmol)を加え、混合物を室温で22時間撹拌した。その後反応混合物に水(200mL)を加え、得られた沈殿をろ過によって回収した。固体を3:1 EtOAc/EtO(50mL)により倍散して3−ヨード−1−(4−メトキシベンジル)−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを固体として得た(1g、71%)。
工程B:3−ヨード−1−(4−メトキシベンジル)−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.100g、0.244mmol)、シクロブチルメタノール(1.05 mL、12.19 mmol)、1,10−フェナントロリン(0.044g、0.244mmol)、ヨウ化銅(I)(0.046g、0.244mmol)、及び40%KF/Al (0.248g、1.71mmol)を反応バイアル中で混合し、115°Cまで24時間加熱した。室温まで冷却した後、混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、GF/Fろ紙によってろ過した。その後ろ液を濃縮し、10gセップパック(SepPak)カートリッジに通してDCMで溶離した。画分を回収し、その後分取TLC(2X0.5mmプレート、15%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して3−(シクロブチルメトキシ)−1−(4−メトキシベンジル)−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを固体として得た(22mg、24.5%)。
工程C:3−(シクロブチルメトキシ)−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン(67%)を3−ブロモ−5−ニトロ−1−トシル−1H−インダゾールの代わりに3−(シクロブチルメトキシ)−1−(4−メトキシベンジル)−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを用いて実施例2、工程Dに従って調製した。(APCI−pos) M+1 = 339.1。
工程D:N−(3−(シクロブチルメトキシ)−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンの代わりに3−(シクロブチルメトキシ)−1−(4−メトキシベンジル)−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを用いて実施例1、工程Eに従って調製した。m/z (APCI−pos) M+1 = 600.0。
工程E:N−(3−(シクロブチルメトキシ)−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド(0.017g、0.028mmol)をTFA(3mL)中に溶解し、50°Cまで16時間温めた。その後混合物を70°Cまで3時間加熱した。その後反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣をDCM(10mL)中に溶解し、飽和重炭酸ナトリウム(2X)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。分取TLC(2X0.5mmプレート、7% MeOH /DCM)によってN−(3−(シクロブチルメトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを固体として得た(3mg、22%)。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 8.67−8.62 (m, 1H), 8.56−8.52 (m, 1H), 7.68−7.62 (m, 1H), 7.17−7.10 (m, 1H), 4.39−4.33 (m, 2H), 3.15−3.08 (m, 2H), 2.93−2.82 (m, 1H), 2.22−2.13 (m, 2H), 2.04−1.82 (m, 6H), 1.10−1.02 (m, 3H); m/z (APCI−pos) M+1 = 480.1。
実施例85
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−N−(3−(オキセタン−3−イルメトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:酢酸(30mL)中の5−アミノ−1−トシル−1H−ピラゾール−3−オール(5.00g、19.7mmol、Elgemeie, Galal H., et al. “Novel Synthesis of 5−amino−1−arylsulfonyl−4−pyrazolin−3−ones as a New Class of N−Sulfonylated Pyrazoles.” J. Chem. Res. (S). Issue 6 (1999): pp. 384−385を参照されたい)懸濁液にニトロマロンアルデヒドナトリウム塩一水和物(3.57g、22.7mmol)を加えた。混合物を50°Cで4時間加熱した。懸濁液の一部を放冷し、水で希釈した。得られた固体を真空ろ過によって回収し、高真空下で乾燥させて5−ニトロ−1−トシル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−オールを固体として得た(4.21g、12.6mmol、収率63.8%) 。
工程B:5−ニトロ−1−トシル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−オール(0.05g、0.150mmol)をDMF(1.5mL)中に溶解した。炭酸セシウム(0.146g、0.450mmole)を加え、その後3−(ヨードメチル)オキセタン(0.030g、0.150mmol、米国特許第2008/0021032号に従って調製した)を混合物に加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。その後混合物を水で希釈し、EtOAc (2X50mL)で抽出し、抽出物を塩類溶液(1X)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。分取TLC(0.5mmプレート、1:1酢酸/ヘキサン)によって5−ニトロ−3−(オキセタン−3−イルメトキシ)−1−トシル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを固体として得た(15mg、19%)。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 9.54−9.52 (m, 1H), 8.83−8.81 (m, 1H), 8.05−7.99 (m, 2H), 7.34−7.28 (m, 2H), 4.93−4.86 (m, 2H), 4.78−4.72 (m, 2H), 4.62−4.55 (m, 2H), 3.57−3.48 (m, 1H), 2.40 (s, 3H)。
工程C:5−ニトロ−3−(オキセタン−3−イルメトキシ)−1−トシル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.015g、0.0371mmol)をメタノール(0.5mL)中に溶解した。炭酸カリウム水溶液(0.093mL、水中で2M)を加え、混合物を60°Cまで1時間温めた。その後混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(2X20mL)で抽出し、抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して5−ニトロ−3−(オキセタン−3−イルメトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを得た(5mg、54%)。この材料をそれ以上精製せずに用いた。m/z (APCI−pos) M+1 = 251.2。
工程D:5−ニトロ−3−(オキセタン−3−イルメトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.005g、0.020mmol)をエタノール(1mL)及び飽和塩化アンモニウム溶液(0.5mL)中に溶解した。鉄粉(0.0044g、0.080mmol)を加え、混合物を70°Cまで1.5時間温めた。その後混合物をGF/Fろ紙を通してろ過した。その後ろ液を5% MeOH/EtOAc(2X)で抽出し、抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して3−(オキセタン−3−イルメトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを得た(3mg、68%)。m/z (APCI−pos) M+1 = 221.2。この物質をそれ以上精製せずに用いた。
工程E:2,6−ジフルオロ−N−(3−(オキセタン−3−イルメトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンの代わりに3−(オキセタン−3−イルメトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを用いて実施例1、工程Eに従って調製した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.60−8.58 (m, 1H), 8.55−8.53 (m, 1H), 7.71−7.62 (m, 1H), 7.18−7.10 (m, 1H), 4.94−4.88 (m, 2H), 4.69−4.60 (m, 4H), 3.61−3.53 (m, 1H), 3.15−3.07 (m, 2H), 1.91−1.81 (m, 2H), 1.09−1.01 (m, 3H); m/z (APCI−pos) M+1 = 482.2。
実施例86
Figure 2011513331
6−クロロ−2−フルオロ−N−(3−(オキセタン−3−イルメトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
6−クロロ−2−フルオロ−N−(3−(オキセタン−3−イルメトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンの代わりに3−(オキセタン−3−イルメトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、及び2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸の代わりに6−クロロ−2−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸を用いて実施例1、工程Eに従って調製した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.60−8.57 (m, 1H), 8.54−8.51 (m, 1H), 7.67−7.62 (m, 1H), 7.38−7.34 (m, 1H), 4.94−4.88 (m, 2H), 4.69−4.60 (m, 4H), 3.61−3.51 (m, 1H), 3.17−3.09 (m, 2H), 1.91−1.81 (m, 2H), 1.09−1.01 (m, 3H); m/z (APCI−pos) M+1 = 498.2, 500.2。
実施例87
Figure 2011513331
N−(3−シアノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
N−(3−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド(0.14g、0.285mmol)、シアン化亜鉛(0.047g、0.399mmol)、Pd(dba)(0.021g、0.023mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(0.025g、0.046mmol)及び亜鉛(0.009g、0.142mmol)をマイクロ波容器中でN,N’−ジメチルアセトアミド(1.5mL)と混合し、マイクロ波反応器中で150°Cまで40分間加熱した。反応混合物をろ過し、ろ液を濃縮した。粗混合物を直接、逆相HPLCで精製してN−(3−シアノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを得た(0.038g、32%)。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 11.39 (s, 1H), 9.74 (br s, 1H), 8.81 (d, 1H), 8.77 (d, 1H), 7.59 (td, 1H), 7.30 (t, 1H), 3.20 - 3.06 (m, 2H), 1.87 - 1.68 (m, 2H), 1.00 (t, 3H); m/z (ES−MS) 421.1 (98.9%) [M+1]。
実施例88
Figure 2011513331
6−クロロ−2−フルオロ−3−(3−ヒドロキシプロピルスルホンアミド)−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド
工程A:100mLの丸底フラスコにベンジル3−アミノ−6−クロロ−2−フルオロベンゾエート(1.0g、3.58mmol)、3−(4−メトキシフェノキシ)プロパン−1−スルホニルクロリド(2.84g、10.7mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(1.91mL、10.7mmol)及びDCM(15mL)を入れた。反応混合物を−78°Cで、LC−MSが、出発材料が消費されたことを示すまで(約12時間)撹拌した。その後反応混合物を室温まで冷却し、EtOAc(500mL)と水(200mL)の間で分配した。相を分離し、水相を酢酸エチル(3X200mL)で抽出した。有機層を合わせて乾燥させ(NaSO)、ろ過し、濃縮して粗ベンジル6−クロロ−2−フルオロ−3−(3−(4−メトキシフェノキシ)−N−(3−(4−メトキシフェノキシ)プロピルスルホニル)プロピルスルホンアミド)ベンゾエートを得た。この粗生成物を次の工程に用いた。
工程B:100mLの丸底フラスコにベンジル6−クロロ−2−フルオロ−3−(3−(4−メトキシフェノキシ)−N−(3−(4−メトキシフェノキシ)プロピルスルホニル)プロピルスルホンアミド)ベンゾエート(1.08g、1.47mmol)、水酸化カリウム(4.40mL、4.40mmol)及びMeOH(10mL)を入れた。反応混合物を室温で、TLCが、出発材料が消費されたことを示すまで(約12時間)撹拌した。塩酸(5mL、1N)を加えた。その後反応混合物をEtOAc(500mL)と水(100mL)の間で分配した。相を分離し、水相をEtOAc(3X200mL)で抽出した。有機層を合わせて乾燥させ(NaSO)、ろ過し、濃縮して粗6−クロロ−2−フルオロ−3−(3−(4−メトキシフェノキシ)プロピルスルホンアミド)安息香酸を得た。この粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン、1/4〜1/0、v/v)によって精製して6−クロロ−2−フルオロ−3−(3−(4−メトキシフェノキシ)プロピルスルホンアミド)安息香酸を得た(0.58g、95.1%)。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 10.02 (s, 1H), 7.39−7.53 (m, 2H), 6.81 (m, 4H), 4.01 (t, 2H), 3.64 (s, 3H), 3.34 (t, 2H), 2.11 (m, 2H)。
工程C:100mLの丸底フラスコに3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン(123.0mg、0.43mmol)、6−クロロ−2−フルオロ−3−(3−(4−メトキシフェノキシ)プロピルスルホンアミド)安息香酸(271.1mg、0.65mmol)、N1−((エチルイミノ)メチレン)−N3,N3−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン塩酸塩(124.4mg、0.65mmol)、1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−オール水和物(99.4mg、0.65mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(83.9mg、0.65mmol)及びDCM(1.5mL)を入れた。反応混合物を室温でLC−MSが、出発材料を消費されたことを示すまで(約12時間)撹拌した。その後反応混合物をEtOAc(300mL)と水(150mL)の間で分配した。相を分離し、水相をEtOAc(3X150mL)で抽出した。有機層を合わせて乾燥させ(NaSO)、ろ過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン、1/4〜1/0、v/v)によって精製して6−クロロ−2−フルオロ−N−(3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(3−(4−メトキシフェノキシ)プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを得た(228.3mg、77.14%)。LRMS (APCI pos): >95% purity, 254 nm, m/e 684.1 and 686.2 (M+1)。
工程D:100mLの丸底フラスコに6−クロロ−2−フルオロ−N−(3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(3−(4−メトキシフェノキシ)プロピルスルホンアミド)ベンズアミド(228.3mg、0.33mmol)及びTFA(0.5mL)を入れた。反応混合物を80°Cで、LC−MSが、出発材料が消費されたことを示すまで(一晩)撹拌した。その後減圧下でCFCOOHを除去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン、1/4〜1/0、v/v)によって精製して6−クロロ−2−フルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(3−(4−メトキシフェノキシ)プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを得た(181.4 mg、96.38%)。LRMS (APCI pos): >95% purity, 254 nm, m/e 564.1 and 566.1 (M+1)。
工程E:100mLの丸底フラスコに6−クロロ−2−フルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(3−(4−メトキシフェノキシ) プロピルスルホンアミド)ベンズアミド(30.0mg、0.053mmol)、Ce(NH(NO(72.9mg、0.13mmol)及びCHCN(0.5mL)を入れた。反応混合物を室温で、LC−MSが、出発材料が消費されたことを示すまで(一晩)撹拌した。その後反応混合物をEtOAc(200mL)と水(100mL)の間で分配した。相を分離し、水相をEtOAc(3X100mL)で抽出した。有機層を合わせて乾燥させ(NaSO)、ろ過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン、1/2〜1/0、v/v)によって精製して不純6−クロロ−2−フルオロ−3−(3−ヒドロキシプロピルスルホンアミド)−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドを得た(20.3 mg)。分取HPLCによってさらに精製して純粋な生成物を得た(2.1mg、8.6%)。LRMS (APCI pos): >95% 純度, 254 nm, m/e 458.2 (M+1). H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.59 (d, 1), 8.50 (d, 1H), 7.65 (m, 1H), 7.36 (d, 1H), 4.01 (s, 3H), 3.65 (t, 2H), 3.25 (t, 2H), 2.03 (m, 2H)。
実施例89
Figure 2011513331
6−クロロ−2−フルオロ−N−(3−(2−ヒドロキシエトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:エタノール(30mL)に溶解したエチル5−アミノ−3−(2−ヒドロキシエトキシ)−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(2.00g、9.29mmol、Neidlein, Richard, et al. “Heterocyclic Compounds from 2−(Alkoxycarbonylcyanomethylene)−1,3−dioxolanes.” J. Het. Chem. Vol. 26 (1989): pp. 1335−1340に記載の通りに調製した)の溶液に1M NaOH(46.5mL、46.5mmol)を加え、混合物を一晩還流させた。溶液を25%IPAを含むDCMで洗浄し、その後濃HClでpH3に酸性化した。ガス発生を観測した。溶液を25%IPAを含むDCMで洗浄し、水層を蒸発させた。残渣をメタノールで処理し、ろ過し、ろ液を蒸発させて無機塩と共に粗2−(5−アミノ−1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エタノールを得た(3.28g)。
工程B:酢酸(10mL)中の粗2−(5−アミノ−1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エタノール(3.28g)と塩(理論上1.33g、9.29mmol)にニトロマロンアルデヒドナトリウム塩一水和物(1.46g、9.29mmol)を加えた。これを90°Cで2時間加熱した。冷却した反応混合物を水で希釈し、この混合物を25% IPAを含むDCMで2度抽出した。有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、蒸発させて位置異性体2−(6−ニトロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イルオキシ)エタノールを固体として得た(0.77g、3.43mmol)。2−(6−ニトロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イルオキシ)エタノール(460mg、2.9mmol)を水(40mL)に懸濁し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2mL)で処理し、この混合物を2時間還流した。冷却した反応混合物を25%IPAを含むDCMで3度抽出した。有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、油になるまで蒸発させた。粗材料を酢酸エチルを用いてカラムクロマトグラフィーによって精製して2−(5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルオキシ)エタノールを固体として得た(60mg、0.27mmol、収率2.9%)。
工程C:エタノール:水(5mL、2:1)中の2−(5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルオキシ)エタノール(60mg、0.27mmol)に鉄粉(0.075g、1.34mmol)及び塩化アンモニウム(0.14g、2.68mmol)を加えた。混合物を密閉バイアル中、85°Cで加熱した。5時間後、反応混合物をろ過し、蒸発させて粗生成物を固体として得た。粗生成物をシリカゲルに吸着させ、酢酸エチル:メタノール10:1を用いたシリカゲルプラグクロマトグラフィーにかけた。画分2〜5が2−(5−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルオキシ)エタノール(21.8mg、0.112mmol、収率42%)を固体として含んだ。
工程D:6−クロロ−2−フルオロ−N−(3−(2−ヒドロキシエトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド(30.2mg、57%)を3−(プロピルスルホンアミド)−2,6−ジフルオロ安息香酸の代わりに6−クロロ−3−(プロピルスルホンアミド)−2−フルオロ安息香酸、及び1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンの代わりに2−(5−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルオキシ)エタノールを用いて実施例1、工程Eの一般手順に従って調製した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.58 (br s, 2H), 7.64 (t, 1H), 7.38−7.35 (m, 1H), 4.46 (t, 2H), 3.96 (t, 2H) 3.16−3.12 (m, 2H), 1.91−1.81 (m, 1H), 1.05 (t, 3H); m/z (ESI−pos) M+1 = 472.1。
実施例90
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)−N−(3−(2−メトキシエトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド
2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)−N−(3−(2−メトキシエトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドを2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸の代わりに2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)安息香酸、及び1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンの代わりに3−(2−メトキシエトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを用いて実施例1、工程Eの一般手順に従って調製した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.59−8.61 (m, 1H), 8.53−8.55 (m, 1H), 7.62−7.70 (m, 1H), 7.11−7.18 (m, 1H), 4.59−4.63 (m, 1H), 4.47−4.54 (m, 3H), 3.82−3.85 (m, 2H), 3.45 (s, 3H), 3.24−3.29 (m, 2H), 2.15−2.29 (m, 2H); m/z (APCI−pos) M−1 = 488.1。
実施例91
Figure 2011513331
6−クロロ−2−フルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)−N−(3−(2−メトキシエトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド
6−クロロ−2−フルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)−N−(3−(2−メトキシエトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドを2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸の代わりに6−クロロ−2−フルオロ−3−(3−フルオロプロピルスルホンアミド)安息香酸、及び1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンの代わりに3−(2−メトキシエトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを用いて実施例1、工程Eの一般手順に従って調製した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.61−8.62 (m, 1H), 8.52−8.54 (m, 1H), 7.60−7.66 (m, 1H), 7.33−7.37 (m, 1H), 4.58−4.62 (m, 1H), 4.46−4.54 (m, 3H), 3.81−3.85 (m, 2H), 3.45 (s, 3H), 3.24−3.29 (m, 2H), 2.14−2.29 (m, 2H); m/z (APCI−neg) M−1 = 502.2。
実施例92
Figure 2011513331
6−クロロ−2−フルオロ−N−(3−(2−メトキシエトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
6−クロロ−2−フルオロ−N−(3−(2−メトキシエトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸の代わりに6−クロロ−2−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸、及び1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンの代わりに3−(2−メトキシエトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを用いて実施例1、工程Eの一般手順に従って調製した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.59−8.61 (m, 1H), 8.52−8.54 (m, 1H), 7.61−7.66 (m, 1H), 7.33−7.37 (m, 1H), 4.50−4.54 (m, 2H), 3.82−3.85 (m, 2H), 3.45 (s, 3H), 3.11−3.17 (m, 2H), 1.81−1.91 (m, 2H), 1.03−1.08 (m, 3H); m/z (APCI−neg) M−1 = 486.1。
実施例93
Figure 2011513331
2,6−ジクロロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
N,N−ジメチルホルムアミド(3.0mL)中の3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン(50mg、0.305mmol)を2,6−ジクロロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸(356mg、1.14mmol)、EDCI(117mg、0.609mmol)、及びHOBt(82.3mg、0.609mmol)で順に処理し、60°Cまで加熱した。72時間後、反応混合物を周囲温度まで放冷した。混合物を酢酸エチルで希釈し、水(4X)、重炭酸ナトリウム(2X)、及び塩類溶液(1X)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗生成物を直接、シリカゲルカラムにかけ、(30%から100%の)濃度勾配酢酸エチル−ヘキサンで溶離して2,6−ジクロロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを固体として得た(67.8mg、0.0524mmol、収率35.4%)。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 12.63−12.59 (s, 1H), 11.04−11.00 (s, 1H), 9.83−9.79 (s, 1H), 8.59−8.570 (d, 1H), 8.47−8.45 (d, 1H), 7.60−7.57 (m, 2H), 4.03−4.01 (s, 3H), 3.21−3.13 (m, 2H), 1.83−1.73 (m, 2H), 1.02−0.97 (t, 3H); MS (APCI−neg) m/z = 456.1 (M−H)。
実施例94
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:3−メトキシ−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(38%)を3−メチル−1H−ピラゾール−5−アミンの代わりに3−メトキシ−1H−ピラゾール−5−アミン(JP 01013072に記載の通りに調製した)を用いて実施例4、工程Aに従って調製した。
工程B:3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン(99%)を3−メチル−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンの代わりに3−メトキシ−5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを用いて実施例4、工程Bに従って調製した。
工程C:2,6−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド(55%)を1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンの代わりに3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンを用いて実施例1、工程Eに従って調製した。
工程D:2,6−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド(0.963g、2.26mmol)をエタノール(23mL)にスラリーとして溶解した。24%カリウムエトキシド(0.888mL、2.26mmol)を加え、スラリーを50°Cまで加熱し、その後固体が溶液となるまで10分間超音波処理した。溶液を冷却し、セライトを通してろ過し、油になるまで濃縮した。油をEtOに溶解し、固体を沈殿させた。均質な懸濁液を濃縮し、真空中で乾燥させてカリウム(2,6−ジフルオロ−3−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イルカルバモイル)フェニル)(プロピルスルホニル)アミドを固体として得た(1.05g、100%)。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 12.56 (s, 1H), 10.87 (s, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.51 (s, 1H), 7.30−7.36 (m, 1H), 6.78−6.80 (m, 1H), 4.01 (s, 3H), 2.61−2.65 (m, 2H), 1.59−1.65 (m, 2H), 0.88−0.92 (t, 3H)。
実施例95
Figure 2011513331
6−クロロ−2−フルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
工程A:3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン(0.020g、0.070mmol)、6−クロロ−2−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸(0.023g、0.077mmol)、EDCI(0.015g、0.077mmol)、及びHOBt(0.010g、0.077mmol)をDMF(1.0mL)中に溶解し、室温で二日間撹拌した。溶液を水とEtOAcの間で分配した。有機層を水(3X)、塩類溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、油になるまで濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(2:1ヘキサン/EtOAc)によって精製して6−クロロ−2−フルオロ−N−(3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを固体として得た(0.027g、68%)。
工程B:6−クロロ−2−フルオロ−N−(3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド(0.027g、0.0480mmol)をTFA中で一晩、加熱し還流させた。反応混合物を室温まで冷却し、油になるまで濃縮した。油にDCMを加えて沈殿を得、これをろ過して回収し、6−クロロ−2−フルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを固体として得た(0.0175g、82%)。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ 12.60 (s, 1H), 11.07 (1H, s), 9.99 (br s, 1H), 8.58 (s, 1H), 8.49 (s, 1H), 7.52−7.57 (m, 1H), 7.44−7.46 (m, 1H), 4.02 (s, 3H), 3.15−3.19 (m, 2H), 1.73−1.79 (m, 2H), 0.97−1.01 (m, 3H); m/z (APCI−pos) M+1=442.1。
実施例96
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(N−プロピルスルファモイルアミノ)ベンズアミド
工程A:0℃の、DCM(1.5mL)に溶解したメチル3−アミノ−2,6−ジフルオロベンゾエート(0.150mL、0.802mmol)、TEA(0.335mL、2.40mmol)に、プロピルスルファモイルクロリド(0.379mL、2.40mmol)を添加した。溶液を室温まで一晩中温めた。固体を濾過し、上清を濃縮し、粗メチル2,6−ジフルオロ−3−(N−プロピルスルファモイルアミノ)ベンゾエートを得、これを直接次の工程で使用した。
工程B:2:1 THF:MeOH(3mL)に溶解したメチル2,6−ジフルオロ−3−(N−プロピルスルファモイルアミノ)ベンゾエート(0.24g、0.80mmol)に、NaOH(1M、3.20mL、3.20mmol)を添加した。溶液を室温で16時間撹拌し、その後、溶液を70℃で16時間撹拌した。溶液を減圧下で約半量の体積となるまで濃縮し、その後、EtOAcで洗浄した。pHを約5に調整し、混合物をEtOAc(3X5mL)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮し、2,6−ジフルオロ−3−(N−プロピルスルファモイルアミノ)安息香酸を得た。
工程C:2,6−ジフルオロ−3−(N−プロピルスルファモイルアミノ)安息香酸(0.095g、0.32mmol)、3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]−5−アミン(0.053g、0.32mmol)、HOBt(0.044g、0.32mmol)およびEDCI(0.062g、0.32mmol)をDMF(1.6mL)に溶解し、室温で16時間撹拌した。混合物をEtOAc(30mL)で希釈し、1:1:1 水:ビカーボネート:塩類溶液混合物(3X20mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーにより、1:1、続いて8:2のEtOAc:ヘキサンで溶離して精製し、2,6−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(N−プロピルスルファモイルアミノ)ベンズアミドを得た(0.090g、0.20mmol、収率63%)。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.57−8.60 (m, 1H), 8.47−8.49 (m, 1H), 7.63−7.70 (m, 1H), 7.04−7.11 (m, 1H), 4.07 (s, 3H), 2.94−3.30 (m, 2H), 1.45−1.56 (m, 2H), 0.85−0.90 (m, 3H); m/z (APCI−pos) M+1 = 441.1
実施例97
Figure 2011513331
3−(N−エチルスルファモイルアミノ)−2,6−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド
3−(N−エチルスルファモイルアミノ)−2,6−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドを実施例96にしたがい、工程Aにおいてプロピルスルファモイルクロリドの代わりにエチルスルファモイルクロリドを用いて調製した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.56−8.62 (m, 1H), 8.47−8.52 (m, 1H), 7.62−7.71 (m, 1H), 7.04−7.13 (m, 1H), 4.08 (s, 3H), 3.01−3.11 (m, 2H), 1.07−1.16 (m, 3H); m/z (APCI−pos) M+1 = 427.1。
実施例98
Figure 2011513331
6−クロロ−2−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)−N−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド
1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン(1.55g、11.6mmol)、6−クロロ−2−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸(3.59g、12.1mmol)、EDCI(2.44g、12.7mmol)およびHOBt(0.25g、0.16mmol)をDMF(30mL)に溶解し、室温で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を酢酸エチル(500mL)で希釈し、有機層を水(3X50mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗固体をDCM(3X50mL)で洗浄し、6−クロロ−2−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)−N−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドを固体として得た(2.7g、58%)。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.7 (s, 1H), 8.6 (s, 1H), 8.1 (s, 1H), 7.7 (m, 1H), 7.4 (m, 1H), 3.1 (m, 2H), 1.9 (m, 2H), 1.1 (t, J=7.6 Hz, 3H); m/z (APCI−neg) M−1 = 410.2, 412.2。
実施例99
Figure 2011513331
(R)−2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)−N−(3−(テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド
標題化合物(4工程で収率20%)を実施例78、工程A〜Dに対する一般手順にしたがい、2−フルオロエタノールの代わりに(S)−テトラヒドロフラン−3−オールを用いて調製した。LRMS (APCI−pos) m/e 482.1 (M+1). H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.60−8.58 (m, 1H), 8.52−8.50 (m, 1H), 7.69−7.62 (m, 1H), 7.17−7.11 (m, 1H), 5.50−5.45 (m, 1H), 4.10−3.99 (m, 4H), 3.94−3.88 (m, 1H), 3.14−3.08 (m, 2H), 2.39−2.24 (m, 2H), 1.92−1.81 (m, 2H), 1.08−1.03 (m, 3H)。
実施例100
Figure 2011513331
2−クロロ−6−フルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
N,N−ジメチルホルムアミド(2.5mL)中の2−クロロ−6−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸(75.7mg、0.256mmol)を、3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン(46.2mg、0.282mmol)、EDCI(54.0mg、0.282mmol)およびHOBt(38.0mg、0.282mmol)で順に処理した。反応混合物を周囲温度で24時間撹拌させた。混合物をその後、酢酸エチルで希釈し、水(4X)、重炭酸ナトリウム(2X)、および塩類溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗生成物をDCMで倍散させ、2−クロロ−6−フルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを固体として得た(18.0mg、0.0407mmol、収率15.9%)。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ12.62−12.56 (s, 1H), 11.08−11.03 (s, 1H), 9.78−9.65 (s, 1H), 8.61−8.56 (s, 1H), 8.50−8.45 (s, 1H), 7.63−7.55 (m, 1H), 7.44−7.35 (m, 1H), 4.03−3.99 (s, 3H), 3.14−3.07 (m, 2H), 1.83−1.73 (m, 2H), 1.04−0.95 (t, 3H); MS (APCI−neg) m/z = 440.1 (M−H)。
実施例101
Figure 2011513331
2−クロロ−N−(3−シクロプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−6−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミド
3−シクロプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン(0.0744g、0.427mmol)、2−クロロ−6−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸(0.139g、0.470mmol)、EDCI(0.0901g、0.470mmol)およびHOBt(0.0635g、0.470mmol)をDMF(2mL)に溶解し、24時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水(4X)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2X)および塩類溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗生成物を1:1 DCM/EtOで倍散させ、2−クロロ−N−(3−シクロプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−6−フルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンズアミドを固体として得た(128mg、収率66%)。H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ13.21 (s, 1H), 11.08 (s, 1H), 9.74 (s, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.55 (s, 1H), 7.59−7.63 (m, 1H), 7.40−7.46 (m, 1H), 3.11−3.15 (m, 2H), 2.29−2.31 (m, 1H), 1.79−1.80 (m, 2H), 0.95−1.00 (m, 7H); MS (APCI−neg) m/z = 452.2, 454.1 (M+H)。
実施例102
Figure 2011513331
3−(N−エチル−N−メチルスルファモイルアミノ)−2,6−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミド
工程A:トリエチルアミン(0.260mL、1.85mmol)およびメチル3−アミノ−2,6−ジフルオロベンゾエート(0.257mL、1.85mmol)の溶液を、−78℃の、DCM(3mL)に溶解した塩化スルフリル(0.156mL、1.85mmol)に滴下した。2時間後、N−メチルエタンアミン(0.304mL、3.70mmol)を添加し、その後、室温まで一晩中温めた。溶媒を減圧下で濃縮し、残渣をNaOH(2mL、1M)に溶解し、EtOAcで洗浄した。水性pHを3未満まで低下させ、混合物をEtOAc(3X5mL)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより、7:3ヘキサン−EtOAcで溶離して精製し、不純メチル3−(N−エチル−N−メチルスルファモイルアミノ)−2,6−ジフルオロベンゾエートを得た(0.280g、 収率49.0%)。
工程B:NaOH(0.908mL、1.82mmol)を、THF:MeOH(3:2、5mL)に溶解したメチル3−(N−エチル−N−メチルスルファモイルアミノ)−2,6−ジフルオロベンゾエート(0.280g、0.908mmol)に添加した。混合物を60℃まで16時間温めた。冷却混合物を減圧下で濃縮し、残渣を1M NaOH(4mL)に溶解し、EtOAcで洗浄した。水性pHを3未満まで低下させ、混合物をEtOAc(3X6mL)で抽出し、粗3−(N−エチル−N−メチルスルファモイルアミノ)−2,6−ジフルオロ安息香酸を得た(222mg、収率83%)。
工程C:HOBt(0.017g、0.13mmol)、EDCI(0.054g、0.28mmol)、および3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン(0.046g、0.28mmol)を、DMF(1mL)に溶解した3−(N−エチル−N−メチルスルファモイルアミノ)−2,6−ジフルオロ安息香酸(0.075g、0.25mmol)に添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。混合物をEtOAc(6mL)で希釈し、塩類溶液(3X5mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより、5% MeOH:DCMで溶離して精製し、3−(N−エチル−N−メチルスルファモイルアミノ)−2,6−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ベンズアミドを得た(0.055g、0.12mmol、収率49%)。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.60−8.63 (m, 1H), 8.50−8.52 (m, 1H), 7.63−7.70 (m, 1H), 7.09−7.15 (m, 1H), 4.09 (s, 3H), 3.18−3.25 (m, 2H), 2.83 (s, 3H), 1.09−1.14 (m, 3H); m/z (APCI−neg) M−1 = 439.0。
下記表2の化合物を上記手順にしたがい調製した。
Figure 2011513331
Figure 2011513331
Figure 2011513331
Figure 2011513331
Figure 2011513331
Figure 2011513331
Figure 2011513331
Figure 2011513331
Figure 2011513331
Figure 2011513331
Figure 2011513331
Figure 2011513331
実施例α
Figure 2011513331
2,6−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(N−メチルプロピルスルホンアミド)ベンズアミド
2,6−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(N−メチルプロピルスルホンアミド)ベンズアミドを、実施例1、工程Eにしたがい、1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンの代わりに3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)安息香酸の代わりに2,6−ジフルオロ−3−(N−メチルプロピルスルホンアミド)安息香酸を用いて調製した。2,6−ジフルオロ−3−(N−メチルプロピルスルホンアミド)安息香酸は、カラムクロマトグラフィーにより、収率18%で、実施例Cからの微量副産物として単離した。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 9.86 (br s, 1H), 8.54 (s, 1H), 8.50 (br s, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.10 (br s, 1H), 7.54−7.60 (q, 1H), 7.03−7.07 (t, 1H), 4.11 (s, 3H), 3.32 (s, 3H), 3.08−3.12 (t, 2H), 1.89−1.95 (m, 2H), 1.06−1.11 (t, 3H); m/z (APCI−pos) M+1=440.1。
本発明について、列挙した実施形態と共に記載してきたが、前記実施形態は本発明をそれらの実施形態に制限するものではないことは理解されるであろう。逆に、本発明は、特許請求の範囲により規定される本発明の範囲内に含められ得る、代替物、改変および等価物を全て含むことように意図される。このように、前記記載は、本発明の原理の例示にすぎないと考えられる。
「備える」、「備えている」、「含む」、「含んでいる」および「包含する」という用語は、本明細書および下記特許請求の範囲で使用される場合、記載された特徴、整数、成分または工程の存在を特定するように意図されるが、1つ以上の他の特徴、整数、成分、工程またはそれらの群の存在または追加を排除しない。

Claims (80)

  1. 式Iから選択される化合物、ならびにその立体異性体、プロドラッグ、互変異性体および薬学的に許容される塩:
    Figure 2011513331
    (式中、
    およびRは、独立して水素、ハロゲン、CN、C〜CアルキルおよびC〜Cアルコキシから選択され、
    は水素、ハロゲン、またはC〜Cアルキルであり、
    は、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、もしくはC〜Cアルキニル、フェニル、5〜6員ヘテロアリール、またはNRであり、ここで、該シクロアルキル、アルキル、アルケニル、アルキニル、フェニルおよびヘテロアリールは任意で、OR、ハロゲン、フェニル、C〜Cシクロアルキル、または任意でハロゲンにより置換されたC〜Cアルキルにより置換され、
    は水素、ハロゲン、CN、NR、OR、SR、任意で1〜3のR基により置換されたフェニル、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリール、任意でハロゲンもしくはC〜Cアルキルにより置換された飽和の、もしくは部分的に不飽和のC〜Cシクロアルキル、任意でC〜Cアルキルにより置換された飽和の、もしくは部分的に不飽和の4〜6員ヘテロシクリル、任意でハロゲン、ORもしくはNRにより置換されたC〜Cアルキニル、任意でハロゲン、ORもしくはNRにより置換されたC〜Cアルケニル、または任意で1〜3のR基により置換されたC〜Cアルキルであり、
    各Rは、独立して、ハロゲン、CF、C〜Cアルキルまたは−O(C〜Cアルキル)から選択され、ここで、該アルキルまたはアルコキシは任意でOH、NRまたは、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロシクリルにより置換され、
    各Rは、独立して、ハロゲン、OH、OCH、オキソ、−NR、またはC〜Cシクロアルキルから選択され、
    およびRはそれぞれ、独立して、水素、フェニルおよび任意でオキソにより置換されたC〜Cアルキルから選択され、
    は4〜6員ヘテロシクリルおよび任意でハロゲン、OH、OCH、C〜Cシクロアルキルまたは4〜6員ヘテロシクリルにより置換されたC〜Cアルキルから選択され、
    はC〜Cアルキルであり、ならびに
    およびRは独立して、水素および任意でハロゲンにより置換されたC〜Cアルキルから選択され、または、
    およびRはそれらが結合されている窒素と共に、4〜6員複素環を形成する)。
  2. 式Iから選択される化合物、ならびにその立体異性体、互変異性体、および薬学的に許容される塩:
    Figure 2011513331
    (式中、
    およびRは、独立して水素、ハロゲン、CN、C〜CアルキルおよびC〜Cアルコキシから選択され、
    は水素、ハロゲン、またはC〜Cアルキルであり、
    は、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、またはC〜Cアルキニルであり、ここで、該シクロアルキル、アルキル、アルケニルおよびアルキニルは任意で、OR、ハロゲン、またはC〜Cシクロアルキルにより置換され、
    は水素、ハロゲン、CN、NR、OR、任意で1〜3のR基により置換されたフェニル、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリール、任意でハロゲンもしくはC〜Cアルキルにより置換された飽和の、もしくは部分的に不飽和のC〜Cシクロアルキル、飽和の、もしくは部分的に不飽和の5〜6員ヘテロシクリル、任意でORにより置換されたC〜Cアルキニル、任意でORにより置換されたC〜Cアルケニル、または任意で1〜3のR基により置換されたC〜Cアルキルであり、
    各Rは、独立して、ハロゲン、CF、C〜Cアルキルまたは−O(C〜Cアルキル)から選択され、ここで、該アルキルまたはアルコキシは任意でOH、NRまたは、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロシクリルにより置換され、
    各Rは、独立して、ハロゲン、OH、OCH、オキソまたは−NRから選択され、
    およびRはそれぞれ、独立して、水素およびC〜Cアルキルから選択され、ならびに
    は任意でハロゲンまたはC〜Cシクロアルキルにより置換されたC〜Cアルキルである)。
  3. 、RおよびRが、独立して水素、ハロゲンまたはC〜Cアルキルから選択され、
    が、C〜Cシクロアルキル、または、OH、ハロゲンもしくはC〜Cシクロアルキルにより置換されたC〜Cアルキルであり、
    が水素、ハロゲン、CN、NR、OR、任意で1〜3のR基により置換されたフェニル、任意でC〜Cアルキルにより置換された5もしくは6員ヘテロアリール、C〜Cシクロアルキル、5もしくは6員ヘテロシクリル、C〜Cアルケニル、または任意で1〜3のR基により置換されたC〜Cアルキルであり、
    各Rが、独立して、ハロゲン、CF、C〜Cアルキルまたは−O(C〜Cアルキル)から選択され、ここで、該アルキルまたはアルコキシは任意でOH、NRまたは、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロシクリルにより置換され、
    各Rが、独立して、ハロゲン、OH、OCH、オキソまたは−NRから選択され、
    およびRが、独立して、水素およびC〜Cアルキルから選択され、ならびに
    が任意でハロゲンまたはC〜Cシクロアルキルにより置換されたC〜Cアルキルである、請求項2記載の化合物。
  4. 、RおよびRが独立して、水素、ハロゲンまたはC〜Cアルキルから選択される、請求項1〜3のいずれか一項記載の化合物。
  5. 式Iの残基:
    Figure 2011513331
    (式中、波線は式Iにおける残基の結合点を示す)
    が、下記
    Figure 2011513331
    から選択される、請求項1〜4のいずれか一項記載の化合物。
  6. およびRがFであり、Rが水素である、請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物。
  7. 、RおよびRがFである、請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物。
  8. がFであり、RがClであり、Rが水素である、請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物。
  9. がClであり、RがFであり、Rが水素である、請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物。
  10. がFであり、Rがメチルであり、Rが水素である、請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物。
  11. がメチルであり、RがFであり、Rが水素である、請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物。
  12. がFであり、RおよびRが水素である、請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物。
  13. がClであり、RおよびRが水素である、請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物。
  14. がFであり、RおよびRが水素である、請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物。
  15. およびRがFであり、Rが水素である、請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物。
  16. がプロピル、ブチル、イソブチル、−CHCHCHF、−CHCHCFまたはシクロプロピルメチルである、請求項1〜15のいずれか一項記載の化合物。
  17. がプロピル、ブチル、イソブチル、−CHCl、−CHCF、−CHCHCHF、−CHCHCFまたはシクロプロピルメチルである、請求項1〜15のいずれか一項記載の化合物。
  18. がプロピルである、請求項1〜17のいずれか一項記載の化合物。
  19. が−CF、−CHCF、−CHCHCHF、−CHCHCF、−CFCFまたは−CFCFCFである、請求項1〜15のいずれか一項記載の化合物。
  20. がシクロプロピル、エチル、プロピル、ブチル、イソブチル、−CHCHCHOH、−CHCl、−CHCF、−CHCHCHF、−CHCHCF、フェニルメチル、シクロプロピルメチル、フェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2,5−ジフルオロフェニル、4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル、1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル、フラン−2−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、チオフェン−2−イル、−NHCHCH、−NHCHCHCH、−N(CH)CHCH、−NHCH(CH、−NHCHCHF、−N(CHまたはピロリジン−1−イルである、請求項1記載の化合物。
  21. がシクロプロピル、エチル、プロピル、イソブチル、−CHCHCHOH、−CHCHCHF、フェニルメチル、シクロプロピルメチル、フェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2,5−ジフルオロフェニル、4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル、1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル、フラン−2−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、チオフェン−2−イル、または−NHCHCHである、請求項20記載の化合物。
  22. が水素である、請求項1〜21のいずれか一項記載の化合物。
  23. がハロゲンである、請求項1〜21のいずれか一項記載の化合物。
  24. がNRである、請求項1〜21のいずれか一項記載の化合物。
  25. がORである、請求項1〜21のいずれか一項記載の化合物。
  26. が任意で1〜3のR基により置換されたフェニルである、請求項1〜21のいずれか一項記載の化合物。
  27. が任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリールであり、該ヘテロアリールはピリジン、ピラゾールおよびフランから選択される、請求項1〜21のいずれか一項記載の化合物。
  28. がシクロプロピル、シクロブチルおよびシクロペンチルから選択される飽和C〜Cシクロアルキルである、請求項1〜21のいずれか一項記載の化合物。
  29. がピペルジンおよびモルホリンから選択される飽和5〜6員ヘテロシクリルである、請求項1〜21のいずれか一項記載の化合物。
  30. がC〜Cアルケニルである、請求項1〜21のいずれか一項記載の化合物。
  31. が任意で1〜3のR基により置換されたC〜Cアルキルである、請求項1〜21のいずれか一項記載の化合物。
  32. が、水素、Br、I、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メトキシ、フェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、3−((ジメチルアミノ)メチル)フェニル、3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル、4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル、3−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)フェニル、3−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)フェニル、3−(モルホリノメチル)フェニル、2,3−ジフルオロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、3,5−ジフルオロフェニル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、フラン−2−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ピペルジン−4−イル、モルホリノ、−CH=CH、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、イソブチル、−CHCHCHOH、−CHCHCHN(CH、−CHC(=O)OCHおよびCFから選択される、請求項1〜21のいずれか一項記載の化合物。
  33. が、水素、Br、I、CN、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、イソプロピルアミノ、フェニルアミノ、−NHC(=O)CH、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、2−メトキシエトキシ、2−フルオロエトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、2−ヒドロキシエトキシ、オキセタン−3−イルオキシ、3−ヒドロキシプロポキシ、シクロブチルメトキシ、オキセタン−3−イルメトキシ、テトラヒドロフラン−3イルオキシ、メチルチオ、エチルチオ、フェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、3−((ジメチルアミノ)メチル)フェニル、3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル、4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル、3−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)フェニル、3−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)フェニル、3−(モルホリノメチル)フェニル、3−(ピペリジン−1−イルメチル)フェニル、2,3−ジフルオロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、3,5−ジフルオロフェニル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、フラン−2−イル、1H−イミダゾール−1−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、2,2−ジフルオロシクロプロピル、2−メチルシクロプロピル、アゼチジン−3−イル、1−メチルアゼチジン−3−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、ピロリジン−1−イル、ピペルジン−4−イル、モルホリノ、4−メチルピペラジン−1−イル、1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル、−C≡CCHN(CHCH、−CH=CH、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、イソブチル、−CHCHCHOH、−CHCHCHN(CH、−CHC(=O)OCH、CF、−CHOH、2,2,2−トリフルオロエチル、−C(=O)CHおよび−C(=O)シクロプロピルから選択される、請求項1記載の化合物。
  34. がSRである、請求項1記載の化合物。
  35. が任意でC〜Cアルキルにより置換された飽和の、もしくは部分的に不飽和の4〜6員ヘテロシクリルである、請求項1記載の化合物。
  36. 請求項1または2で規定され、明細書中の実施例1〜149のいずれか1つで指名された式Iの化合物。
  37. 請求項1〜36のいずれか一項記載の化合物と、薬学的に許容される担体または賦形剤とを含む、薬学的組成物。
  38. B−Rafにより調節される疾患または障害を予防または治療する方法であって、そのような治療を必要とする哺乳類に有効量の、請求項1〜36のいずれか一項記載の化合物を投与することを含む方法。
  39. 癌を予防または治療する方法であって、そのような治療を必要とする哺乳類に有効量の、請求項1〜36のいずれか一項記載の化合物を、単独で、または1つ以上の抗癌特性を有する追加の化合物と組み合わせて投与することを含む方法。
  40. 前記癌が肉腫である、請求項39記載の方法。
  41. 前記癌が癌腫である、請求項39記載の方法。
  42. 前記癌腫が扁平上皮細胞癌である、請求項41記載の方法。
  43. 前記癌腫が腺腫または腺癌である、請求項41記載の方法。
  44. 前記癌が、乳癌、卵巣癌、子宮頸癌、前立腺癌、精巣癌、尿生殖路癌、食道癌、喉頭癌、神経膠芽腫、神経芽細胞腫、胃癌、皮膚癌、ケラトアカントーマ、肺癌、類表皮癌、大細胞癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、小細胞癌、肺腺癌、骨癌、結腸癌、腺腫、膵臓癌、腺癌、甲状腺癌、濾胞腺癌、未分化癌、乳頭癌、セミノーマ、メラノーマ、肉腫、膀胱癌、肝癌および胆汁道癌、腎癌、骨髄障害、リンパ系障害、ヘアリー細胞癌、口腔前庭および咽頭(口腔)癌、口唇癌、舌癌、口の癌、咽頭癌、小腸癌、結腸−直腸癌、大腸癌、直腸癌、脳および中心神経系癌、ホジキン病および白血病である、請求項39記載の方法。
  45. 治療的有効量の、請求項1〜36のいずれか一項記載の化合物を哺乳類に投与することを含む、哺乳類において過剰増殖疾患を治療する方法。
  46. 治療において使用するための請求項1〜36のいずれか一項記載の化合物。
  47. 過剰増殖疾患の治療において使用するための請求項1〜36のいずれか一項記載の化合物。
  48. 過剰増殖疾患の治療のための薬剤の製造における請求項1〜36のいずれか一項記載の化合物の使用。
  49. 癌治療を受けている患者の治療においてB−Raf阻害剤として使用するための薬剤の製造における、請求項1〜36のいずれか一項記載の化合物の使用。
  50. 腎疾患を予防または治療する方法であって、そのような治療を必要とする哺乳類に有効量の、請求項1〜36のいずれか一項記載の化合物またはその立体異性体、プロドラッグもしくは薬学的に許容される塩を、単独で、または1つ以上の追加の化合物と組み合わせて投与することを含む方法。
  51. 前記腎疾患が多発性嚢胞腎疾患である、請求項50記載の方法。
  52. 腎疾患の治療において使用するための、請求項1〜36のいずれか一項記載の化合物。
  53. 前記腎疾患が多発性嚢胞腎疾患である、請求項52記載の化合物。
  54. 腎疾患の治療のための薬剤の製造における、請求項1〜36のいずれか一項記載の化合物の使用。
  55. 前記腎疾患が多発性嚢胞腎疾患である、請求項54記載の使用。
  56. 過剰増殖疾患の治療において使用するための請求項1〜36のいずれか一項記載の化合物を含む薬学的組成物。
  57. 癌の治療において使用するための請求項1〜36のいずれか一項記載の化合物を含む薬学的組成物。
  58. 腎疾患の治療において使用するための請求項1〜36のいずれか一項記載の化合物を含む薬学的組成物。
  59. 前記腎疾患が多発性嚢胞腎疾患である、請求項58記載の組成物。
  60. 式IIIから選択される化合物:
    Figure 2011513331
    (式中、
    およびRは、独立して水素、ハロゲン、CN、C〜CアルキルおよびC〜Cアルコキシから選択され、
    は水素、ハロゲン、またはC〜Cアルキルであり、
    は、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、またはC〜Cアルキニルであり、ここで、該シクロアルキル、アルキル、アルケニルおよびアルキニルは任意で、OR、ハロゲンまたはC〜Cシクロアルキルにより置換され、
    20は水素、C〜Cアルキル、ベンジルまたはフェニルであり、ならびに
    は水素またはC〜Cアルキルである)。
  61. 、RおよびRが独立して水素、ハロゲン、またはC〜Cアルキルから選択され、
    がC〜Cアルキルである、請求項60記載の化合物。
  62. 20がC〜Cアルキル、ベンジルまたはフェニルである、請求項60記載の化合物。
  63. 式IVの化合物:
    Figure 2011513331
    (式中、
    は水素、ハロゲン、CN、NR、OR、SR、任意で1〜3のR基により置換されたフェニル、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリール、任意でハロゲンもしくはC〜Cアルキルにより置換された飽和の、もしくは部分的に不飽和のC〜Cシクロアルキル、任意でC〜Cアルキルにより置換された飽和の、もしくは部分的に不飽和の4〜6員ヘテロシクリル、任意でハロゲン、ORもしくはNRにより置換されたC〜Cアルキニル、任意でハロゲン、ORもしくはNRにより置換されたC〜Cアルケニル、または任意で1〜3のR基により置換されたC〜Cアルキルであり、
    各Rは、独立して、ハロゲン、CF、C〜Cアルキルまたは−O(C〜Cアルキル)から選択され、ここで、アルキルまたはアルコキシは任意でOH、NRまたは、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロシクリルにより置換され、
    各Rは、独立して、ハロゲン、OH、OCH、オキソ、−NR、またはC〜Cシクロアルキルから選択され、
    およびRはそれぞれ、独立して、水素、フェニルおよび任意でオキソにより置換されたC〜Cアルキルから選択され、
    は4〜6員ヘテロシクリルおよび任意でハロゲン、OH、OCH、C〜Cシクロアルキルまたは4〜6員ヘテロシクリルにより置換されたC〜Cアルキルから選択され、
    はC〜Cアルキルである)。
  64. 式IVaの化合物
    Figure 2011513331
    (式中、Rは4〜6員ヘテロシクリルおよび任意でハロゲン、OH、OCH、C〜Cシクロアルキルまたは4〜6員ヘテロシクリルにより置換されたC〜Cアルキルから選択される)。
  65. がメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、−CHCF、−CHCHF、−CHCHOH、−CHCHOCH、−CHCHCHOCH、オキセタン−3−イル、テトラヒドロピラン−3−イル、−CH(シクロブチル)および−CH(オキセタン−3−イル)から選択される、請求項64記載の化合物。
  66. 3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−エトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−プロポキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−イソプロポキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(2−メトキシエトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(2−フルオロエトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(5−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルオキシ)プロパン−1−オール、2−(5−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルオキシ)エタノール、3−(オキセタン−3−イルオキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(オキセタン−3−イルメトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンおよび3−(シクロブチルメトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンからなる群より選択される、請求項64記載の化合物。
  67. 式IVbの化合物:
    Figure 2011513331
    (式中、
    vは0、1、2または3であり、
    各Rは、独立して、ハロゲン、CF、C〜Cアルキルまたは−O(C〜Cアルキル)から選択され、ここで、該アルキルまたはアルコキシは任意でOH、NRまたは、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロシクリルにより置換され、ならびに
    およびRはそれぞれ、独立して、水素、フェニルおよび任意でオキソにより置換されたC〜Cアルキルから選択される)。
  68. がFまたはClであり、vが1または2である、請求項67記載の化合物。
  69. vが0である、請求項67記載の化合物。
  70. 3−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(3−クロロフェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(4−クロロフェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(3−フルオロフェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(2,3−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、および3−(3,5−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンからなる群より選択される、請求項67記載の化合物。
  71. 3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(3−((ジメチルアミノ)メチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(3−(5−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)フェノキシ)プロパン−1,2−ジオール、3−(3−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(3−(モルホリノメチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、および 3−(3−(ピペリジン−1−イルメチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンからなる群より選択される、請求項67記載の化合物。
  72. 式IVcの化合物:
    Figure 2011513331
    (式中、
    はハロゲンまたはC〜Cアルキルであり、および
    wは0、1または2である)。
  73. がFであり、wが2である、請求項72記載の化合物。
  74. がメチルであり、wが1である、請求項72記載の化合物。
  75. 3−シクロプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(2,2−ジフルオロシクロプロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、(R)−3−(2,2−ジフルオロシクロプロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、(S)−3−(2,2−ジフルオロシクロプロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、3−(2−メチルシクロプロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミン、および3−((cis)−2−メチルシクロプロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−アミンからなる群より選択される、請求項72記載の化合物。
  76. 式Vの化合物:
    Figure 2011513331
    (式中、
    およびRは、独立して水素、ハロゲン、CN、C〜CアルキルおよびC〜Cアルコキシから選択され、
    は水素、ハロゲン、またはC〜Cアルキルであり、
    は、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、もしくはC〜Cアルキニル、フェニル、4〜6員ヘテロアリール、またはNRであり、ここで、該シクロアルキル、アルキル、アルケニル、アルキニル、フェニルおよびヘテロアリールは任意で、OR、ハロゲン、フェニル、C〜Cシクロアルキル、または任意でハロゲンにより置換されたC〜Cアルキルにより置換され、
    は水素、ハロゲン、CN、NR、OR、SR、任意で1〜3のR基により置換されたフェニル、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリール、任意でハロゲンもしくはC〜Cアルキルにより置換された飽和の、もしくは部分的に不飽和のC〜Cシクロアルキル、任意でC〜Cアルキルにより置換された飽和の、もしくは部分的に不飽和の4〜6員ヘテロシクリル、任意でハロゲン、ORもしくはNRにより置換されたC〜Cアルキニル、任意でハロゲン、ORもしくはNRにより置換されたC〜Cアルケニル、または任意で1〜3のR基により置換されたC〜Cアルキルであり、
    各Rは、独立して、ハロゲン、CF、C〜Cアルキルまたは−O(C〜Cアルキル)から選択され、ここで、該アルキルまたはアルコキシは任意でOH、NRまたは、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロシクリルにより置換され、
    各Rは、独立して、ハロゲン、OH、OCH、オキソ、−NR、またはC〜Cシクロアルキルから選択され、
    およびRはそれぞれ、独立して、水素、フェニルおよび任意でオキソにより置換されたC〜Cアルキルから選択され、
    は4〜6員ヘテロシクリルおよび任意でハロゲン、OH、OCH、C〜Cシクロアルキルまたは4〜6員ヘテロシクリルにより置換されたC〜Cアルキルから選択され、
    はC〜Cアルキルであり、ならびに
    およびRは独立して、水素および任意でハロゲンにより置換されたC〜Cアルキルから選択され、または、
    およびRはそれらが結合されている窒素と共に、4〜6員複素環を形成する)。
  77. 2,6−ジフルオロ−N−(3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−3−(N−メチルプロピルスルホンアミド)ベンズアミドである、請求項76記載の化合物。
  78. 式I(または式Iのサブセット)の化合物を調製するために、以下:
    (a)式IVの化合物:
    Figure 2011513331
    (式中、Rは水素、ハロゲン、CN、NR、OR、任意で1〜3のR基により置換されたフェニル、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリール、任意でハロゲンもしくはC〜Cアルキルにより置換された飽和の、もしくは部分的に不飽和のC〜Cシクロアルキル、飽和の、もしくは部分的に不飽和の5〜6員ヘテロシクリル、任意でORにより置換されたC〜Cアルキニル、任意でORにより置換されたC〜Cアルケニル、または任意で1〜3のR基により置換されたC〜Cアルキルであり、各Rは、独立して、ハロゲン、CF、C〜Cアルキルまたは−O(C〜Cアルキル)から選択され、ここで、該アルキルまたはアルコキシは任意でNRにより置換され、各Rは、独立して、ハロゲン、OH、OCH、オキソ、または−NRから選択され、RおよびRはそれぞれ、独立して、水素およびC〜Cアルキルから選択され、ならびに、Rは任意でハロゲンまたはC〜Cシクロアルキルにより置換されたC〜Cアルキルである)
    を、化合物4:
    Figure 2011513331
    (式中、RおよびRは、独立して水素、ハロゲン、CN、C〜CアルキルおよびC〜Cアルコキシから選択され、Rは水素、ハロゲン、またはC〜Cアルキルであり、Rは、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、もしくはC〜Cアルキニルであり、ここで、該シクロアルキル、アルキル、アルケニルおよびアルキニルは任意でOR、ハロゲンもしくはC〜Cシクロアルキルにより置換され、ならびに、Rは水素またはC〜Cアルキルである)
    とカップリングさせ、式I:
    Figure 2011513331
    の化合物を提供すること、
    (b)式IVの化合物:
    Figure 2011513331
    (式中、Rは水素、ハロゲン、CN、NR、OR、任意で1〜3のR基により置換されたフェニル、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリール、任意でハロゲンもしくはC〜Cアルキルにより置換された飽和の、もしくは部分的に不飽和のC〜Cシクロアルキル、飽和の、もしくは部分的に不飽和の5〜6員ヘテロシクリル、任意でORにより置換されたC〜Cアルキニル、任意でORにより置換されたC〜Cアルケニル、または任意で1〜3のR基により置換されたC〜Cアルキルであり、各Rは、独立して、ハロゲン、CF、C〜Cアルキルまたは−O(C〜Cアルキル)から選択され、ここで、該アルキルまたはアルコキシは任意でNRにより置換され、各Rは、独立して、ハロゲン、OH、OCH、オキソ、または−NRから選択され、RおよびRはそれぞれ、独立して、水素およびC〜Cアルキルから選択され、ならびに、Rは任意でハロゲンまたはC〜Cシクロアルキルにより置換されたC〜Cアルキルである)
    を、式IIIの化合物:
    Figure 2011513331
    (式中、R20は水素、C〜Cアルキル、ベンジル、またはフェニルであり、RおよびRは、独立して水素、ハロゲン、CN、C〜CアルキルおよびC〜Cアルコキシから選択され、Rは水素、ハロゲンまたはC〜Cアルキルであり、Rは、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、またはC〜Cアルキニルであり、ここで、該シクロアルキル、アルキル、アルケニルおよびアルキニルは任意でOR、ハロゲンまたはC〜Cシクロアルキルにより置換され、ならびに、Rは水素またはC〜Cアルキルである)
    とカップリングさせ、式6の化合物:
    Figure 2011513331
    を提供し、その後、加水分解させ、式I:
    Figure 2011513331
    の化合物を提供すること、または
    (c)式IVeの化合物:
    Figure 2011513331
    (式中、Xはハロゲンであり、PGはアミン保護基である)
    を、化合物4:
    Figure 2011513331
    (式中、RおよびRは、独立して水素、ハロゲン、CN、C〜CアルキルおよびC〜Cアルコキシから選択され、Rは水素、ハロゲン、またはC〜Cアルキルであり、Rは、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、またはC〜Cアルキニルであり、ここで、該シクロアルキル、アルキル、アルケニルおよびアルキニルは任意でOR、ハロゲンまたはC〜Cシクロアルキルにより置換され、ならびに、Rは水素またはC〜Cアルキルである)
    とカップリングさせ、化合物12:
    Figure 2011513331
    を提供し、その後、脱保護および交差カップリング反応により、式Icの化合物:
    Figure 2011513331
    (式中、R15は任意で1〜3のR基により置換されたフェニル、または任意でC〜Cアルキルにより置換された5もしくは6員ヘテロアリールである)
    を提供すること、または
    (d)式IVa−PGの化合物:
    Figure 2011513331
    (式中、PGは保護基であり、Rは任意でハロゲンまたはC〜Cシクロアルキルにより置換されたC〜Cアルキルである)
    を、化合物4:
    Figure 2011513331
    (式中、RおよびRは、独立して水素、ハロゲン、CN、C〜CアルキルおよびC〜Cアルコキシから選択され、Rは水素、ハロゲン、またはC〜Cアルキルであり、Rは、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、またはC〜Cアルキニルであり、ここで、該シクロアルキル、アルキル、アルケニルおよびアルキニルは任意でOR、ハロゲンまたはC〜Cシクロアルキルにより置換され、ならびに、Rは水素またはC〜Cアルキルである)
    とアミド結合カップリングさせ、その後、脱保護し、Idの化合物:
    Figure 2011513331
    を提供すること、を含む方法。
  79. 式I(または式Iのサブセット)を調製するために、以下:
    (a)式IVの化合物:
    Figure 2011513331
    (式中、Rは水素、ハロゲン、CN、NR、OR、SR、任意で1〜3のR基により置換されたフェニル、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリール、任意でハロゲンもしくはC〜Cアルキルにより置換された飽和の、もしくは部分的に不飽和のC〜Cシクロアルキル、任意でC〜Cアルキルにより置換された飽和の、もしくは部分的に不飽和の4〜6員ヘテロシクリル、任意でハロゲン、ORもしくはNRにより置換されたC〜Cアルキニル、任意でハロゲン、ORもしくはNRにより置換されたC〜Cアルケニル、または任意で1〜3のR基により置換されたC〜Cアルキルであり、
    各Rは、独立して、ハロゲン、CF、C〜Cアルキルまたは−O(C〜Cアルキル)から選択され、ここで、該アルキルまたはアルコキシは任意でOH、NRまたは、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロシクリルにより置換され、
    各Rは、独立して、ハロゲン、OH、OCH、オキソ、−NR、またはC〜Cシクロアルキルから選択され、
    およびRはそれぞれ、独立して、水素、フェニルおよび任意でオキソにより置換されたC〜Cアルキルから選択され、
    は4〜6員ヘテロシクリルおよび任意でハロゲン、OH、OCH、C〜Cシクロアルキルまたは4〜6員ヘテロシクリルにより置換されたC〜Cアルキルから選択され、
    はC〜Cアルキルである)
    を、化合物4:
    Figure 2011513331
    (式中、RおよびRは、独立して水素、ハロゲン、CN、C〜CアルキルおよびC〜Cアルコキシから選択され、
    は水素、ハロゲン、またはC〜Cアルキルであり、
    は、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、フェニル、4〜6員ヘテロアリール、またはNRであり、ここで、該シクロアルキル、アルキル、アルケニル、アルキニル、フェニルおよびヘテロアリールは任意で、OR、ハロゲン、フェニル、C〜Cシクロアルキル、または任意でハロゲンにより置換されたC〜Cアルキルにより置換され、
    およびRは独立して、水素および任意でハロゲンにより置換されたC〜Cアルキルから選択され、または、
    およびRはそれらが結合されている窒素と共に、4〜6員複素環を形成する)
    とカップリングさせ、式I:
    Figure 2011513331
    の化合物を提供すること、
    (b)式IVの化合物:
    Figure 2011513331
    (式中、Rは上記工程(a)において規定される)
    を、式IIIの化合物:
    Figure 2011513331
    (式中、R20、R、R、RおよびRは、上記工程(a)で規定される)
    とカップリングさせ、化合物6:
    Figure 2011513331
    を提供し、その後、加水分解させ、式I:
    Figure 2011513331
    の化合物を提供すること、または
    (c)式IVeの化合物:
    Figure 2011513331
    (式中、Xはハロゲンであり、PGはアミン保護基である)
    を、化合物4:
    Figure 2011513331
    (式中、R、R、RおよびRは、上記工程(a)で規定される)
    とカップリングさせ、化合物12:
    Figure 2011513331
    を提供し、その後、脱保護および交差カップリング反応により、化合物Ic:
    Figure 2011513331
    (式中、R15は任意で1〜3のR基により置換されたフェニル、または任意でC〜Cアルキルにより置換された5もしくは6員ヘテロアリールである)
    を提供すること、または
    (d)式IVa−PGの化合物:
    Figure 2011513331
    (式中、PGは保護基であり、Rは任意でハロゲンまたはC〜Cシクロアルキルにより置換されたC〜Cアルキルである)
    を、化合物4:
    Figure 2011513331
    (式中、R、R、RおよびRは上記工程(a)で規定される)
    とアミド結合カップリングさせ、
    その後、脱保護し、式Idの化合物:
    Figure 2011513331
    を提供すること、を含む方法。
  80. 式I(または式Iのサブセット)を調製するために、以下:
    (a)化合物30:
    Figure 2011513331
    (式中、
    およびRは、独立して水素、ハロゲン、CN、C〜CアルキルおよびC〜Cアルコキシから選択され、
    は水素、ハロゲン、またはC〜Cアルキルであり、
    は水素、ハロゲン、CN、NR、OR、SR、任意で1〜3のR基により置換されたフェニル、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロアリール、任意でハロゲンもしくはC〜Cアルキルにより置換された飽和の、もしくは部分的に不飽和のC〜Cシクロアルキル、任意でC〜Cアルキルにより置換された飽和の、もしくは部分的に不飽和の4〜6員ヘテロシクリル、任意でハロゲン、ORもしくはNRにより置換されたC〜Cアルキニル、任意でハロゲン、ORもしくはNRにより置換されたC〜Cアルケニル、または任意で1〜3のR基により置換されたC〜Cアルキルであり、
    各Rは、独立して、ハロゲン、CF、C〜Cアルキルまたは−O(C〜Cアルキル)から選択され、ここで、該アルキルまたはアルコキシは任意でOH、NRまたは、任意でC〜Cアルキルにより置換された5〜6員ヘテロシクリルにより置換され、
    各Rは、独立して、ハロゲン、OH、OCH、オキソ、−NR、またはC〜Cシクロアルキルから選択され、
    およびRはそれぞれ、独立して、水素、フェニルおよび任意でオキソにより置換されたC〜Cアルキルから選択され、
    は4〜6員ヘテロシクリルおよび任意でハロゲン、OH、OCH、C〜Cシクロアルキルまたは4〜6員ヘテロシクリルにより置換されたC〜Cアルキルから選択され、
    はC〜Cアルキルである)
    を、塩化スルホニル:
    Figure 2011513331
    (式中、
    は、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、フェニル、4〜6員ヘテロアリール、またはNRであり、ここで、該シクロアルキル、アルキル、アルケニル、アルキニル、フェニルおよびヘテロアリールは任意で、OR、ハロゲン、フェニル、C〜Cシクロアルキル、または任意でハロゲンにより置換されたC〜Cアルキルにより置換され、
    およびRは独立して、水素および任意でハロゲンにより置換されたC〜Cアルキルから選択され、または、
    およびRはそれらが結合されている窒素と共に、4〜6員複素環を形成する)
    と、塩基の存在下、有機溶媒中で反応させ、式Iの化合物:
    Figure 2011513331
    を提供すること、
    (b)式IVaのアミン:
    Figure 2011513331
    (式中、Rは上記工程(a)で規定した通りである)
    を式4の化合物:
    Figure 2011513331
    (式中、R、R、RおよびRは工程(a)で規定される)
    とカップリングさせ、式Idの化合物:
    Figure 2011513331
    を提供すること、または
    (c)式IVの化合物:
    Figure 2011513331
    (式中、Rは工程(a)で規定される)
    を化合物4a:
    Figure 2011513331
    (式中、R、R、R、RおよびRは工程(a)で規定される)
    とカップリングさせ、式Ifの化合物:
    Figure 2011513331
    を提供すること、を含む方法。
JP2010548886A 2008-02-29 2009-02-27 ピラゾール[3,4−b]ピリジンRAF阻害剤 Withdrawn JP2011513331A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US3281308P 2008-02-29 2008-02-29
PCT/US2009/035381 WO2009111279A1 (en) 2008-02-29 2009-02-27 Pyrazole [3, 4-b] pyridine raf inhibitors

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011513331A true JP2011513331A (ja) 2011-04-28

Family

ID=40677552

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010548886A Withdrawn JP2011513331A (ja) 2008-02-29 2009-02-27 ピラゾール[3,4−b]ピリジンRAF阻害剤

Country Status (19)

Country Link
US (1) US8394795B2 (ja)
EP (1) EP2265610B1 (ja)
JP (1) JP2011513331A (ja)
KR (1) KR20100117686A (ja)
CN (1) CN102149712A (ja)
AR (1) AR072657A1 (ja)
AU (1) AU2009222144A1 (ja)
BR (1) BRPI0908268A2 (ja)
CA (1) CA2716952A1 (ja)
CL (1) CL2009000448A1 (ja)
CR (1) CR11690A (ja)
EC (1) ECSP10010507A (ja)
ES (1) ES2400202T3 (ja)
IL (1) IL207845A0 (ja)
MA (1) MA32272B1 (ja)
MX (1) MX2010009411A (ja)
PE (1) PE20091623A1 (ja)
TW (1) TW200940539A (ja)
WO (1) WO2009111279A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015516428A (ja) * 2012-05-08 2015-06-11 リセラ・コーポレイションLycera Corporation RORγのアゴニストとしての使用のためおよび疾患の処置のためのテトラヒドロ[1,8]ナフチリジンスルホンアミドおよび関連化合物
JP2016527216A (ja) * 2013-07-08 2016-09-08 バイエル・ファルマ・アクティエンゲゼルシャフト 置換ピラゾロピリジン

Families Citing this family (38)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008063888A2 (en) 2006-11-22 2008-05-29 Plexxikon, Inc. Compounds modulating c-fms and/or c-kit activity and uses therefor
CA2695004C (en) 2007-07-17 2016-01-19 Plexxikon, Inc. Compounds and methods for kinase modulation, and indications therefor
WO2009089462A1 (en) 2008-01-09 2009-07-16 Array Biopharma Inc. 5h-cyclopenta[d]pyrimidines as akt protein kinase inhibitors
CA2716947A1 (en) * 2008-02-29 2009-09-11 Array Biopharma Inc. Imidazo [4,5-b] pyridine derivatives used as raf inhibitors
CA2716949A1 (en) * 2008-02-29 2009-09-11 Array Biopharma Inc. N- (6-aminopyridin-3-yl) -3- (sulfonamido) benzamide derivatives as b-raf inhibitors for the treatment of cancer
JP2011513330A (ja) * 2008-02-29 2011-04-28 アレイ バイオファーマ、インコーポレイテッド Raf阻害化合物およびその使用方法
NZ594398A (en) 2009-04-03 2014-03-28 Plexxikon Inc Propane-1-sulfonic acid (3-[5-(4-chloro-phenyl)-1h-pyrrol [2, 3-b] pyridine-3-carbonyl]-2,4-difluoro-phenyl} -amide compositions and uses thereof
US8329724B2 (en) 2009-08-03 2012-12-11 Hoffmann-La Roche Inc. Process for the manufacture of pharmaceutically active compounds
BR112012002130A2 (pt) * 2009-08-03 2015-09-15 Aziende Chimique Riunite Angelini Francesco A C R A F S P A processo para a preparação de composto,e, composto intermediário
WO2011025938A2 (en) * 2009-08-28 2011-03-03 Array Biopharma Inc. Raf inhibitor compounds and methods of use thereof
CA2772316A1 (en) * 2009-08-28 2011-03-03 Array Biopharma Inc. 1h-pyrazolo [3,4-b] pyridine compounds for inhibiting raf kinase
US20110112127A1 (en) 2009-11-06 2011-05-12 Plexxikon, Inc. Compounds and methods for kinase modulation, and indications therefor
WO2012094451A1 (en) 2011-01-06 2012-07-12 Beta Pharma Canada Inc. Novel ureas for the treatment and prevention of cancer
ES2696023T3 (es) 2011-02-07 2019-01-11 Plexxikon Inc Compuestos y métodos para la modulación de quinasas e indicaciones para ello
AR085279A1 (es) 2011-02-21 2013-09-18 Plexxikon Inc Formas solidas de {3-[5-(4-cloro-fenil)-1h-pirrolo[2,3-b]piridina-3-carbonil]-2,4-difluor-fenil}-amida del acido propano-1-sulfonico
WO2013019906A1 (en) 2011-08-01 2013-02-07 Genentech, Inc. Methods of treating cancer using pd-1 axis binding antagonists and mek inhibitors
WO2013043715A1 (en) 2011-09-19 2013-03-28 Genentech, Inc. Combination treatments comprising c-met antagonists and b-raf antagonists
CN102491974B (zh) 2011-12-12 2013-08-07 南京药石药物研发有限公司 1-(2-氟苄基)-1H-吡唑并[3,4-b]吡啶-3-甲脒盐酸盐的合成方法
WO2013127268A1 (en) * 2012-03-02 2013-09-06 Genentech,Inc. Amido-benzyl sulfone and sulfonamide derivatives
US9150570B2 (en) 2012-05-31 2015-10-06 Plexxikon Inc. Synthesis of heterocyclic compounds
SG10201913359TA (en) 2012-08-17 2020-02-27 Hoffmann La Roche Combination therapies for melanoma comprising administering cobimetinib and vemurafinib
WO2014128235A1 (en) 2013-02-22 2014-08-28 F. Hoffmann-La Roche Ag Methods of treating cancer and preventing drug resistance
CN105358174B (zh) * 2013-03-15 2019-03-15 酵活有限公司 具细胞毒性和抗有丝分裂的化合物以及其使用方法
MX2015011899A (es) 2013-03-15 2016-05-05 Genentech Inc Metodos para el tratamiento de cáncer y prevención de resistencia a los fármacos para el cáncer.
RU2015149937A (ru) 2013-05-30 2017-07-06 Плексксикон Инк. Соединения для модулирования киназы и показания к их применению
KR20160055170A (ko) 2013-08-30 2016-05-17 암비트 바이오사이언시즈 코포레이션 바이아릴 아세트아미드 화합물 및 이의 사용 방법
WO2015191986A1 (en) 2014-06-13 2015-12-17 Genentech, Inc. Methods of treating and preventing cancer drug resistance
EP3169361B1 (en) 2014-07-15 2019-06-19 F.Hoffmann-La Roche Ag Compositions for treating cancer using pd-1 axis binding antagonists and mek inhibitors
US10167279B2 (en) * 2014-09-12 2019-01-01 Novartis Ag Compounds and compositions as RAF kinase inhibitors
AU2016355320B2 (en) 2015-11-19 2023-12-07 Genentech, Inc. Methods of treating cancer using B-RAF inhibitors and immune checkpoint inhibitors
US11471538B2 (en) 2017-02-10 2022-10-18 INSERM (Institut National de la Santéet de la Recherche Medicale) Methods and pharmaceutical compositions for the treatment of cancers associated with activation of the MAPK pathway
US20210086176A1 (en) * 2017-11-01 2021-03-25 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Analyte Detection method
CA3086765A1 (en) 2017-12-28 2019-07-04 Tract Pharmaceuticals, Inc. Stem cell culture systems for columnar epithelial stem cells, and uses related thereto
CN111171019A (zh) * 2018-11-13 2020-05-19 上海轶诺药业有限公司 一类五元并六元杂环化合物及其作为蛋白受体激酶抑制剂的用途
AU2020242287A1 (en) 2019-03-21 2021-09-02 INSERM (Institut National de la Santé et de la Recherche Médicale) A Dbait molecule in combination with kinase inhibitor for the treatment of cancer
CN110627691B (zh) * 2019-08-20 2022-03-25 中船(邯郸)派瑞特种气体股份有限公司 一种制备n-苯基-双(全氟烷基磺酰)亚胺的方法
WO2021089791A1 (en) 2019-11-08 2021-05-14 INSERM (Institut National de la Santé et de la Recherche Médicale) Methods for the treatment of cancers that have acquired resistance to kinase inhibitors
WO2021148581A1 (en) 2020-01-22 2021-07-29 Onxeo Novel dbait molecule and its use

Family Cites Families (97)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR6121M (ja) * 1966-01-12 1968-06-17
NZ186175A (en) 1977-01-27 1980-03-05 Shionogi & Co Meta-sulphonamidobenzamide derivatives
US5800711A (en) * 1996-10-18 1998-09-01 Mdv Technologies, Inc. Process for the fractionation of polyoxyalkylene block copolymers
ES2281941T3 (es) 1997-12-13 2007-10-01 Bristol-Myers Squibb Company Uso de pirazolo(3,4-b)piridina como inhibidores de quinasa dependiente de ciclina.
TR200002617T2 (tr) 1997-12-22 2000-11-21 Bayer Corporation Aril ve heteroaril sübstitüentli heterosiklik üreler kullanılarak RAF kinazın inhibe edilmesi
ID26956A (id) 1997-12-22 2001-02-22 Bayer Ag Pencegahan raf kinase menggunakan simetris dan nonsimetris yang digantikan diphenil urea
UA71904C2 (en) 1997-12-22 2005-01-17 Compounds and methods of treating by inhibiting raf kinase using heterocyclic substituted urea derivatives
WO2000042012A1 (en) * 1999-01-13 2000-07-20 Bayer Corporation φ-CARBOXYARYL SUBSTITUTED DIPHENYL UREAS AS RAF KINASE INHIBITORS
US8124630B2 (en) * 1999-01-13 2012-02-28 Bayer Healthcare Llc ω-carboxyaryl substituted diphenyl ureas as raf kinase inhibitors
CA2359244C (en) * 1999-01-13 2013-10-08 Bayer Corporation .omega.-carboxy aryl substituted diphenyl ureas as p38 kinase inhibitors
ME00275B (me) * 1999-01-13 2011-02-10 Bayer Corp ω-KARBOKSIARIL SUPSTITUISANI DIFENIL KARBAMIDI KAO INHIBITORI RAF KINAZE
US7928239B2 (en) * 1999-01-13 2011-04-19 Bayer Healthcare Llc Inhibition of RAF kinase using quinolyl, isoquinolyl or pyridyl ureas
US6761824B2 (en) * 2000-08-17 2004-07-13 Reeve Lorraine E Process for the fractionation of polymers
US7235576B1 (en) * 2001-01-12 2007-06-26 Bayer Pharmaceuticals Corporation Omega-carboxyaryl substituted diphenyl ureas as raf kinase inhibitors
US20030207914A1 (en) * 2001-04-20 2003-11-06 Bayer Corporation Inhibition of raf kinase using quinolyl, isoquinolyl or pyridyl ureas
GB0112348D0 (en) 2001-05-19 2001-07-11 Smithkline Beecham Plc Compounds
US20020192289A1 (en) * 2001-06-18 2002-12-19 Ji Zheng Polymer gel for cancer treatment
GB0121490D0 (en) 2001-09-05 2001-10-24 Smithkline Beecham Plc Ciompounds
AU2003245700A1 (en) 2002-02-12 2003-09-04 Glaxo Group Limited Pyrazolopyridine derivatives
CA2480638C (en) * 2002-03-29 2013-02-12 Chiron Corporation Substituted benzazoles and use thereof as raf kinase inhibitors
US20050008610A1 (en) * 2003-03-24 2005-01-13 Alexander Schwarz Temporary embolization using inverse thermosensitive polymers
CA2529090A1 (en) * 2003-06-13 2004-12-23 Novartis Ag 2-aminopyrimidine derivatives as raf kinase inhibitors
ATE538787T1 (de) * 2003-07-11 2012-01-15 Merck Patent Gmbh Benzimidazol-derivative als raf-kinase-hemmer
US7691870B2 (en) * 2003-07-11 2010-04-06 Merck Patent Gmbh Benzimidazole carboxamides as raf kinase inhibitors
NZ545326A (en) * 2003-07-17 2009-12-24 Plexxikon Inc PPAR active compounds
DE10337942A1 (de) * 2003-08-18 2005-03-17 Merck Patent Gmbh Aminobenzimidazolderivate
DE10344223A1 (de) * 2003-09-24 2005-04-21 Merck Patent Gmbh 1,3-Benzoxazolylderivate als Kinase-Inhibitoren
CN1863774B (zh) * 2003-10-08 2010-12-15 Irm责任有限公司 用作蛋白激酶抑制剂的化合物和组合物
PT1682126E (pt) * 2003-10-16 2009-10-02 Novartis Vaccines & Diagnostic Benzazois substituídos e sua utilização como inibidores da quinase raf
JP2007509059A (ja) * 2003-10-16 2007-04-12 カイロン コーポレイション 癌の処置のためのRafキナーゼのインヒビターとしての、2,6−二置換キナゾリン、キノキサリン、キノリンおよびイソキノリン
JP5138938B2 (ja) * 2003-12-19 2013-02-06 プレキシコン インコーポレーテッド Ret調節剤の開発のための化合物および方法
DE102004009238A1 (de) * 2004-02-26 2005-09-08 Merck Patent Gmbh Arylamid-Derivate
TW200616974A (en) * 2004-07-01 2006-06-01 Astrazeneca Ab Chemical compounds
NZ553087A (en) * 2004-08-31 2010-12-24 Astrazeneca Ab Quinazolinone derivatives and their use as B-raf inhibitors
KR20070055575A (ko) * 2004-09-01 2007-05-30 아스트라제네카 아베 퀴나졸리논 유도체 및 이의 b―raf 억제제로서의 용도
US20070054916A1 (en) * 2004-10-01 2007-03-08 Amgen Inc. Aryl nitrogen-containing bicyclic compounds and methods of use
JP5065034B2 (ja) 2004-10-13 2012-10-31 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング キナーゼ阻害剤として適しているn,n’−ジフェニル尿素誘導体
JP2008515935A (ja) 2004-10-13 2008-05-15 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフトング 腫瘍疾病の治療のためのチロシンキナーゼ阻害剤としてのフェニル尿素誘導体
US20080207616A1 (en) * 2004-10-15 2008-08-28 Astrazeneca Ab Quinoxalines as B Baf Inhhibitors
GB0423554D0 (en) * 2004-10-22 2004-11-24 Cancer Rec Tech Ltd Therapeutic compounds
AU2005317870A1 (en) 2004-12-22 2006-06-29 Astrazeneca Ab Pyridine carboxamide derivatives for use as anticancer agents
EP2942349A1 (en) * 2004-12-23 2015-11-11 Deciphera Pharmaceuticals, LLC Enzyme modulators and treatments
CN101087787A (zh) * 2004-12-23 2007-12-12 霍夫曼-拉罗奇有限公司 苯甲酰胺衍生物,它们的制备及作为药剂的应用
MX2007008924A (es) * 2005-01-25 2007-08-21 Astrazeneca Ab Compuestos quimicos.
JP2008528585A (ja) * 2005-01-26 2008-07-31 アイアールエム・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー タンパク質キナーゼ阻害剤としての化合物および組成物
TW200639163A (en) * 2005-02-04 2006-11-16 Genentech Inc RAF inhibitor compounds and methods
MX2007011435A (es) * 2005-03-17 2007-12-05 Novartis Ag N-[3-(1-amino-5,6,7,8-tetrahidro-2,4,4b-triazafluoren-9-il)-fenil ]-benzamidas como inhibidores de cinasa de tirosina/treonina, en particular de cinasa b-raf.
WO2006124731A2 (en) 2005-05-12 2006-11-23 Irm Llc Compounds and compositions as protein kinase inhibitors
WO2006124780A2 (en) 2005-05-12 2006-11-23 Kalypsys, Inc. Ih-benzo [d] imidazole compounds as inhibitors of b-raf kinase
WO2006124462A2 (en) * 2005-05-13 2006-11-23 Irm, Llc Compounds and compositions as protein kinase inhibitors
EP1885723A2 (en) 2005-05-17 2008-02-13 Plexxikon, Inc. Pyrrolo[2,3-b]pyridine derivatives as protein kinase inhibitors
MX2007014510A (es) * 2005-05-20 2008-02-05 Array Biopharma Inc Compuestos inhibidores de raf y metodos de uso de los mismos.
RS52010B (en) 2005-06-22 2012-04-30 Plexxikon Inc. DERIVATI PIROLO [2, 3-B] PIRIDINA KAO INHIBITORI PROTEIN KINAZE
SG148192A1 (en) * 2005-07-29 2008-12-31 Hoffmann La Roche Azabenzimidazole derivatives, their manufacture and use as anti-cancer agents
JP2009504665A (ja) * 2005-08-09 2009-02-05 アイアールエム・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー タンパク質キナーゼ阻害剤としての化合物および組成物
KR20080052630A (ko) * 2005-09-01 2008-06-11 어레이 바이오파마 인크. Raf 억제제 화합물 및 그의 사용 방법
CN101263145B (zh) * 2005-09-15 2015-02-25 霍夫曼-拉罗奇有限公司 4-氨基-噻吩并[3,2-c]吡啶-7-羧酸衍生物
US20080255184A1 (en) * 2005-11-04 2008-10-16 Smithkline Beecham Corporation Thienopyridine B-Raf Kinase Inhibitors
BRPI0619514A2 (pt) * 2005-12-08 2011-10-04 Millennium Pharm Inc compostos bicìclicos com atividade inibidora cinase, composição farmacêutica contendo os mesmos e uso de ditos compostos
RS51981B (en) * 2005-12-13 2012-02-29 Schering Corporation POLYCYCLIC INDASOL DERIVATIVES WHICH ARE ERK INHIBITORS
AU2006328194A1 (en) * 2005-12-22 2007-06-28 Astrazeneca Ab Quinazoline derivatives, process for their preparation and their use as anti-cancer agents
TW200804349A (en) * 2005-12-23 2008-01-16 Kalypsys Inc Novel substituted pyrimidinyloxy ureas as inhibitors of protein kinases
WO2007076460A2 (en) 2005-12-23 2007-07-05 Kalypsys, Inc. Substituted thiazole ureas useful as inhibitors of protein kinases
US20070155746A1 (en) * 2005-12-23 2007-07-05 Kalypsys, Inc. Novel substituted pyridinyloxy and pyrimidinyloxy amides useful as inhibitors of protein kinases
US20090163525A1 (en) * 2006-04-05 2009-06-25 Astrazeneca Ab Substituted quinazolines with anti-cancer activity
JP2009532450A (ja) * 2006-04-05 2009-09-10 アストラゼネカ アクチボラグ 化合物
EP2010504A1 (en) * 2006-04-18 2009-01-07 AstraZeneca AB Quinazolin-4-one derivatives, process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
US20070224169A1 (en) * 2006-07-18 2007-09-27 Sliwa John W Jr Selectively switched gels for surgery, therapy and maintenance
CN101511828A (zh) 2006-09-06 2009-08-19 霍夫曼-拉罗奇有限公司 作为蛋白激酶抑制剂的杂芳基衍生物
US8188113B2 (en) * 2006-09-14 2012-05-29 Deciphera Pharmaceuticals, Inc. Dihydropyridopyrimidinyl, dihydronaphthyidinyl and related compounds useful as kinase inhibitors for the treatment of proliferative diseases
US7897762B2 (en) * 2006-09-14 2011-03-01 Deciphera Pharmaceuticals, Llc Kinase inhibitors useful for the treatment of proliferative diseases
JP5153777B2 (ja) * 2006-10-02 2013-02-27 アイアールエム・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー タンパク質キナーゼとしての化合物および組成物
WO2008044688A1 (fr) 2006-10-11 2008-04-17 Daiichi Sankyo Company, Limited Dérivé de l'urée
EP1914234A1 (en) * 2006-10-16 2008-04-23 GPC Biotech Inc. Pyrido[2,3-d]pyrimidines and their use as kinase inhibitors
CN101677822A (zh) * 2006-12-11 2010-03-24 普拉罗美德公司 灌注器官止血法
MX2009006688A (es) * 2006-12-21 2009-06-30 Plexxikon Inc Compuestos y metodos para modulacion de cinasas, e indicaciones para ello.
WO2008079909A1 (en) * 2006-12-21 2008-07-03 Plexxikon, Inc. Pyrrolo [2,3-b] pyridines as kinase modulators
PE20121126A1 (es) 2006-12-21 2012-08-24 Plexxikon Inc Compuestos pirrolo [2,3-b] piridinas como moduladores de quinasa
WO2008112695A2 (en) 2007-03-12 2008-09-18 Irm Llc Pyrazolo [3,4-d] pyrimidines and 1, 2, 5, 6-tetraaza- as- indacenes as protein kinase inhibitors for cancer treatment
WO2008124393A1 (en) 2007-04-04 2008-10-16 Irm Llc Benzothiazole derivatives and their use as protein kinase inhibitors
WO2008144253A1 (en) 2007-05-14 2008-11-27 Irm Llc Protein kinase inhibitors and methods for using thereof
EP2170867A1 (en) * 2007-06-15 2010-04-07 Irm Llc Protein kinase inhibitors and methods for using thereof
EP2170842A1 (en) * 2007-06-21 2010-04-07 Irm, Llc Protein kinase inhibitors and methods for using thereof
CA2695004C (en) 2007-07-17 2016-01-19 Plexxikon, Inc. Compounds and methods for kinase modulation, and indications therefor
WO2009025358A1 (ja) * 2007-08-23 2009-02-26 Takeda Pharmaceutical Company Limited 複素環化合物およびその用途
WO2009028629A1 (ja) * 2007-08-29 2009-03-05 Takeda Pharmaceutical Company Limited 複素環化合物およびその用途
JP2011513330A (ja) * 2008-02-29 2011-04-28 アレイ バイオファーマ、インコーポレイテッド Raf阻害化合物およびその使用方法
CA2716947A1 (en) * 2008-02-29 2009-09-11 Array Biopharma Inc. Imidazo [4,5-b] pyridine derivatives used as raf inhibitors
CA2716949A1 (en) * 2008-02-29 2009-09-11 Array Biopharma Inc. N- (6-aminopyridin-3-yl) -3- (sulfonamido) benzamide derivatives as b-raf inhibitors for the treatment of cancer
MX2010010172A (es) * 2008-03-17 2010-11-25 Ambit Biosciences Corp Derivados de quinazolina como moduladores de quinasa raf y metodos de uso de los mismos.
GB0807609D0 (en) * 2008-04-25 2008-06-04 Cancer Rec Tech Ltd Therapeutic compounds and their use
UA103319C2 (en) * 2008-05-06 2013-10-10 Глаксосмитклайн Ллк Thiazole- and oxazole-benzene sulfonamide compounds
US8158636B2 (en) * 2008-05-19 2012-04-17 Plexxikon Inc. Compounds and methods for kinase modulation, and indications therefor
PE20091846A1 (es) * 2008-05-19 2009-12-16 Plexxikon Inc DERIVADOS DE PIRROLO[2,3-d]-PIRIMIDINA COMO MODULADORES DE CINASAS
US8110576B2 (en) * 2008-06-10 2012-02-07 Plexxikon Inc. Substituted pyrrolo[2,3b]pyrazines and methods for treatment of raf protein kinase-mediated indications
AU2009257635A1 (en) * 2008-06-10 2009-12-17 Plexxikon, Inc. 5H-Pyrrolo [2,3-b] pyrazine derivatives for kinase modulation, and indications therefor
KR101061599B1 (ko) * 2008-12-05 2011-09-02 한국과학기술연구원 비정상 세포 성장 질환의 치료를 위한 단백질 키나아제 저해제인 신규 인다졸 유도체, 이의 약학적으로 허용가능한염 및 이를 유효성분으로 함유하는 약학적 조성물

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015516428A (ja) * 2012-05-08 2015-06-11 リセラ・コーポレイションLycera Corporation RORγのアゴニストとしての使用のためおよび疾患の処置のためのテトラヒドロ[1,8]ナフチリジンスルホンアミドおよび関連化合物
JP2016527216A (ja) * 2013-07-08 2016-09-08 バイエル・ファルマ・アクティエンゲゼルシャフト 置換ピラゾロピリジン

Also Published As

Publication number Publication date
ES2400202T3 (es) 2013-04-08
TW200940539A (en) 2009-10-01
EP2265610A1 (en) 2010-12-29
MA32272B1 (fr) 2011-05-02
MX2010009411A (es) 2010-11-30
BRPI0908268A2 (pt) 2018-10-30
CL2009000448A1 (es) 2009-11-27
CN102149712A (zh) 2011-08-10
KR20100117686A (ko) 2010-11-03
ECSP10010507A (es) 2010-10-30
US20110092479A1 (en) 2011-04-21
CR11690A (es) 2010-11-02
CA2716952A1 (en) 2009-09-11
IL207845A0 (en) 2010-12-30
US8394795B2 (en) 2013-03-12
AR072657A1 (es) 2010-09-15
AU2009222144A1 (en) 2009-09-11
PE20091623A1 (es) 2009-11-19
EP2265610B1 (en) 2012-12-12
WO2009111279A1 (en) 2009-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011513331A (ja) ピラゾール[3,4−b]ピリジンRAF阻害剤
US8338452B2 (en) Raf inhibitor compounds and methods of use thereof
EP2265609B1 (en) Imdizo [4. 5-b] pyridine derivatives used as raf inhibitors
JP2011513332A (ja) 癌の治療のためのraf阻害剤としてのn−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−(スルホンアミド)ベンズアミド誘導体
US20130018033A1 (en) Raf inhibitor compounds and methods of use thereof
JP2013503194A (ja) Rafキナーゼを阻害するための1H−ピラゾロ[3,4−B]ピリジン化合物
JP2013503190A (ja) Raf阻害化合物およびその使用方法
US20120157439A1 (en) Raf inhibitor compounds and methods of use thereof
JP2013503193A (ja) Raf阻害剤化合物およびその使用方法
JP2013503189A (ja) Raf阻害化合物およびその使用方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130117

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20130319