JP2011504189A - ポリマー用添加剤およびその生成方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、ポリマー用添加剤を調製するための方法と、添加剤そのものと、ポリマーの表面特性を改善するための添加剤の使用とに関する。

Description

本発明は、ポリマー用添加剤を生成するための方法と、添加剤そのものと、特にフィルム、繊維、およびラッカーの形をとるポリマーの表面特性を改善するための添加剤の使用とに関する。
ポリマー・フィルムには互いに密着する傾向があり、したがってさらなる処理で、フィルム層はしばしば、非常に大きな困難を伴ってようやく分離することができるようになる。その「ブロッキング」の基礎をなすメカニズムは完全には理解されておらず、とりわけ以下の接着力の態様が、文献では言及されている:
− プロセスパラメーター、例えば温度および圧力、
− 低分子量ポリマー構成成分の移動、
− 静電気力およびその他の引力、および
− 表面構造。
フィルム層を分離させるのに必要な力の最小化は上述の態様に依存し、接着力の低減に及ぼす影響は、「アンチブロッキング」と定義される。
ポリマー・フィルムの製造では、その目的のため現行技術において、通常は脂肪酸化合物や大部分がシリケートベースである無機粒子材料などの有機または無機添加剤を使用し、それが表面粗さを誘発し、したがってフィルム層間の「スペーサー」として機能し、それによって接着力が最小化する。例として、ここではG Wypych「Handbook of Antiblocking,Release,and Slip Additives」(Hanser Verlag−2005)またはH Zweifel、「Plastics Additives Handbook」(Hanser Verlag−2000)、ならびにWO 96/001289に注意を向ける。
一方、これらの有機または無機添加剤は、そのCOF(摩擦係数coefficient of friction)減少の所望の効果の他に、同時に、例えばポリマーの光沢やヘイズ、透過率、加工性などの光学特性にも望ましくない悪影響をもたらし、したがって、プロセス・エンジニアリングとフィルムに対する光学的需要との間の妥協点を実現することが、しばしば必要になる。
WO 96/001289
G. Wypych著「Handbook of Antiblocking,Release,and Slip Additives」(Hanser Verlag-2005) H. Zweifel著「Plastics Additives Handbook」(Hanser Verlag-2000)
しかし、多くの点でこれらの態様を満足させる添加剤は、現況技術で知られておらず、したがって本発明の目的は、いずれもポリマーに十分に取り込むことができ、そのように添加剤と配合されたポリマーそれ自体を十分加工することが可能であり、かつポリマーに良好な光学特性と同時に傑出した「アンチブロッキング」特性を与える、添加剤を提供することである。
本発明者としては、驚くべきことに、主請求項に記述される特徴を有する方法を用いることにより、そのような添加剤を得ることができることをついに見出した。
したがって、本発明は、
・リン酸H3PO4または水溶性リン酸化合物を0.1から10重量%(P25として計算され、乾燥BaSO4に対するものである。)の量で、BaSO4を0.5から50重量%含有する撹拌水性懸濁液に添加し;
・その後、Na2SiO3を0.1から15重量%(SiO2として計算され、乾燥BaSO4に対するものである。)の量で、プロセス・ステップ(a)による撹拌懸濁液に添加し、但しこの懸濁液のpH値は7.5よりも低く保たれているものであり;
・次いで水溶性アルミニウム化合物を0.1から20重量%(Al23として計算され、BaSO4に対するものである。)の量で、プロセス・ステップ(b)による撹拌懸濁液に添加し、但しこの懸濁液のpH値は4.5よりも低くは保たれておらず;
・最後に、懸濁した固体を、プロセス・ステップ(c)による懸濁液の水相から分離し、乾燥し、
試薬を添加するためのこれらプロセス・ステップはそれぞれ、30から90分の期間にわたり、65℃よりも低い温度範囲で実施される
ことを特徴とする、ポリマー用添加剤を生成するための方法に関する。
好ましくは、プロセス・ステップ(a)、(b)、および(c)は、55から65℃よりも低い温度範囲で実施される。さらに改善された添加剤は、プロセス・ステップa.、b.、およびc.がそれぞれ50から70分の期間にわたって実施される場合に得られる。
本発明者はさらに、生成物を、有機コーティング剤でコーティングするためのさらなるプロセス・ステップにかけた場合、生成物の性質がさらになお改善されることを見出した。
その点において、有機コーティング剤は、好ましくは架橋、分散、または解膠剤である。これは、2つの反対に帯電した成分間の界面張力が表面の「電荷反転」によって減少することにより、流体媒体中で粉末形態にある物質の分散を促進させる界面活性物質であることを示している。このように、分散作用では、再凝塊形成または凝集が防止されるように、既存の凝塊が破壊される。
イオノゲン性および非イオノゲン性分散剤も、架橋、分散、または解膠剤(以下、単に分散剤と呼ぶ。)として使用することができる。好ましくは、以下の物質を使用することができる:有機酸のアルカリ金属塩(例えば、ポリ(メタ)アクリル酸、酢酸、クエン酸の塩)、特に、酢酸および/またはクエン酸のアルカリ金属、アルカリ土類金属、および亜鉛塩、アクリレートまたはメタクリレートコポリマー(16000までの好ましい分子量を有する。)、ポリホスフェート(無機または有機ポリホスフェート、例えばトリポリリン酸カリウム、ポリ(メタ)アクリレートホスフェート)、一般にはポリ(メタ)アクリレート、ポリエーテル、陰イオン的に変性されたポリエーテル、脂肪アルコールポリグリコールエーテル、多価アルコール、例えばトリメチロールプロパン、変性ポリウレタン、もしくは陰イオン活性脂肪族エステルのアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属塩、またはこれらの混合物。有機酸のアルカリ金属塩、例えばポリ(メタ)アクリル酸および/またはポリホスフェートの塩、例えばトリポリリン酸カリウムが、好ましい。
添加されたコーティング剤の量は、無機固形分の平均粒度に依存する。無機固体粒子が微細になるほど、添加される分散剤の量はそれに対応して増加する。添加された分散剤の量は、完成したコーティング付き生成物に対して最大で20重量%であり、好ましくは0.01から20重量%であり、特に好ましくは0.05から10重量%である。
その点に関し、有機コーティング剤でコーティングするためのステップは、5から60分の期間にわたり、好ましくは40から80℃の温度で実施することができることが、好ましい。
ポリマーへの組込みの態様と、低減されたヘイズや光沢などポリマーの光学特性とを改善するには、15μmよりも大きい粒度を分離するために、特に10μmよりも小さい粒度を得るために、懸濁液から分離した生成物を破砕ステップに、好ましくは衝撃式または流体エネルギージェットミルにかけることができる。破砕ステップは、得られた添加剤粒子の粒度が4.5〜7.5μm、2.5〜3.5μm、1.2〜1.6μm、および0.2〜0.9μmの粒度範囲になるまで継続させることがさらに好ましい。使用されるそれぞれのポリマーに応じて、特に延伸フィルムおよび繊維に関するものに関しては、粒度は、所望の光学およびアンチブロッキング特性がポリマーに与えられるように選択することができる。
したがって、本発明により処理された添加剤粒子を用いることにより、添加剤粒子が見事に分散しているために特定のさらなる課題および費用をもたらすことなくそこから高い価値の生成物を生成することができる、熱可塑性材料のマスターバッチおよび化合物を生成することが可能である場合が、特に有利である。押出用マスターバッチの他に、ポリマープロセスへの添加剤の導入は、スラリー経路を介して行うこともできる。
したがって本発明は、本発明の方法によって得ることができる、ポリマー用添加剤も対象とする。
本発明により生成された添加剤は、ポリマー・フィルムに関するアンチブロッキング特性を改善するために、特に十分に使用することができる。その場合ポリマーは、熱可塑性ポリマーの群から選択されることが好ましい。これらのポリマーには、特に、ポリイミド、ポリアミド、ポリエステル、PVC、または2から8個のC原子を有するオレフィンモノマーのポリオレフィンが含まれる。添加剤は、ポリエステルのポリマー・フィルムに特に適しており、PETが特に好ましい。本発明により生成された添加剤を使用したときに測定された値に基づけば、フィルムのCOF値の著しい改善を実証することが可能である。
アンチブロッキング特性の改善の他に、本発明者らは、ポリマーの光学特性を改善するための調査も実施し、本発明により生成された添加剤は、特にフィルム形態にあるポリマーに、より低いヘイズ度、高い透過率、および改善された光沢も与えることを見出した。したがって高光沢フィルムが生成され、それと同時に低いヘイズレベルが得られる。
その点に関し、ポリマー中の添加剤の含量は、それぞれの場合に完成した生成物に対して好ましくは200から10000ppmの範囲、特に好ましくは200から5000ppmの範囲である。
前述のポリマーに本発明による添加剤を使用するときと一致したやり方で、高光沢織布をもたらすいわゆる「スーパー・ブライト・ヤーン」繊維を生成することも可能である。好ましくは、粒度が0.2〜0.9μmの本発明による添加剤が、その目的に適している。
PCBインクを生成するために本発明による添加剤を使用する場合、現在使用されている添加剤に比べて改善された所望の光学特性を有するラッカー層(高い光沢、低いヘイズ)を実現することができ、それと同時に、例えばレオロジー制御、耐薬品性、およびはんだ付け性に関して必要とされる性質が得られることがわかる。
原理上、PCBラッカーへの不活性粒子の添加は、とりわけ層厚、エッジカバー率、およびはんだ付け性を、導体トラックに関する所定の許容度に応じて調節することができるように、印刷インクのレオロジー特性を制御する働きをする。
PCBインクを生成するために本発明による添加剤を使用する場合、現在使用されている添加剤に比べて改善された所望の光学特性を有するラッカー層(高い光沢、低いヘイズ)を実現することができ、それと同時に、例えばレオロジー制御、耐薬品性、および分散性に関して必要とされる性質が得られることがわかる。
PCBラッカー中の添加剤の含量は、その場合、好ましくは5.0から70.0重量%の範囲であり、特に好ましくは15.0から50.0重量%の範囲である。
PCBインクに使用される、本発明による添加剤の平均粒度は、好ましくは0.05〜2.00μmの範囲であり、特に好ましくは0.2〜0.9μmである。
本発明による添加剤は、ポリマー繊維の加工性を改善するのにも使用できることが、本発明者らによってさらに見出された。現況技術では、特に不十分な曳糸性態様(ヤーン切断)は、ブライトないしスーパー・ブライトである繊維およびフィラメントの欠点として知られている。曳糸性を改善するための、知られている可能性ある方法は、少量(≦0.05重量%)のTiO2粒子の使用である。しかしTiO2の使用は、同時に、例えば繊維およびフィラメントの光沢などの光学特性に悪影響も及ぼす。
本発明によるBaSO4添加剤の使用は、その点に関して光沢などの光学特性を悪化させることなく、ポリマー繊維の曳糸性を改善させる。曳糸性の改善は、それ自体が、ヤーン切断の著しい減少に直接示される。さらに、本発明による添加剤の使用は、紡糸速度が増大する可能性をもたらす。
ポリマー繊維の光学特性は、通常、そこから生成された織布または編地材料に関して視覚的に評価され、または現行の測定方法(例えば、塗料およびラッカーの評価で知られる)を用いて測定される。
合成繊維は、一般に、例えばポリエステル、ポリアミド、ポリエチレン、またはポリプロピレンなどの熱可塑性材料を含み、好ましくはポリアミドまたはPETである。その点に関し、ポリマー中の本発明による添加剤の含量は、それぞれの場合に完成された生成物に対して好ましくは0.01から1.00重量%の範囲であり、特に好ましくは0.05から0.3重量%の範囲である。
ポリマー繊維に使用される、本発明による添加剤の平均粒度は、好ましくは0.05〜2.00μmの範囲、特に好ましくは0.2〜0.9μmである。
好ましくは本発明による添加剤は、ポリマー生成段階で、例えばPETの重縮合で、エチレン・グリコールに分散させた分散液の形で既に添加されている。あるいは、溶融押出によってマスターバッチを最初に生成することが可能であるが、これは好ましくは、本発明により生成された硫酸バリウムを5〜80重量%含有するものである。次いでそのマスターバッチを、未加工のポリマーで希釈することができ、再び分散させることが可能である。
フィラメントは、添加剤を含むポリマー、またはマスターバッチを、純粋なPETを添加した状態で使用して、以下の通り生成される。溶融操作は一般に、複数の紡糸部位を有する紡糸設備に機能を提供する押出機で行われる。紡糸ノズルからスレッドが出てきた後、および冷却後に、紡糸仕上げ剤を適用する。次いでフィラメントを、様々に調節可能な温度および様々に調節可能な延伸倍率を用い、延伸スプール間で延伸する。スプールでフィラメントを巻き上げる操作は、様々に調節可能な回転を伴うスプーラを用いて行う。
フィルムでの本発明による添加剤の使用に関して、本発明者らは試験に基づいて、本発明による添加剤の使用が、シリカおよびその他の硫酸バリウムと少なくとも同じかまたはさらに改善されたアンチブロッキング性能(COF)をもたらし、同時に改善された光学フィルム特性(光沢、ヘイズ、透過率)をもたらし、同時に改善された加工特性をもたらすことを示すことができた。
その点に関し、表1、2、および3は、本発明による添加剤と比較した、シリカベースの添加剤およびその他の硫酸バリウムに関するCOF値、光沢、およびヘイズの比較を示す。
圧力フィルター試験のグラフを示す。
本発明について、以下の実施例を参照しながらさらに記述する。
一般に硫酸バリウムは、水溶液中における、硫化物、塩化物、または硝酸塩の反応などのバリウム塩と、硫酸または硫酸ナトリウムなどのその塩との反応によって、生成することができる。その反応は一般に、通常は0.01から20μmの一次粒子サイズをもたらす硫酸バリウムを送出する。そのように生成された硫酸バリウムを、様々な使用目的で濾別し、水で洗浄し、乾燥し、脱凝塊形成する。以下の実施例では、硫酸バリウムは、フィルターケーキまたは懸濁液の形で、即ち乾燥および脱凝塊形成の前に、使用される。
本発明について、以下の実施例を参照しながらさらに記述する。
粒度0.6μmの硫酸バリウム10gを、開放ガラス容器に入れた蒸留水1000gに添加し、得られた懸濁液を60℃の温度に加熱する。20%リン酸水溶液0.75g(P25 約110mg)を90分以内に滴下し;同様の手法でNa2SiO3溶液0.60ml(450g/l−SiO2 約135mg)を滴下し、pH値を7.5よりも低く調節する。懸濁液をさらに60分間撹拌した後、引き続き、Al2(SO43溶液3.00ml(150g/l−Al23 約135mg)を、4.5よりも高いpH値で90分以内に添加する。120分間にわたり懸濁液を成熟させる間、有機コーティング剤を添加し、濾過によって固体を引き続き分離し、洗浄して、導電率<500μS/cmにする。フィルターケーキを、脱塩水で固形分含量15重量%の懸濁液に作製し、噴霧乾燥する。本発明によって得られた硫酸バリウム(約10g)は、粒度が0.7μmのものであり、BaSO4 9.8g、P25 70mg、SiO2 100mg、およびAl23 130mgを含有する。
以下の物質は、出発材料として働く:
・固形分含量35%、d50,3の体積分布のd50,3=0.4μm(CPS、USA製のディスク遠心分離機「CPSディスク遠心分離機、モデルDC2400」を用いて測定した。)である、BaSO4フィルターケーキ
・導電率が約3μS/cmの脱塩水
・硫酸5%
・384g SiO2/lであるNa2SiO3溶液
・75g Al23/lであるAl2(SO43溶液
・262g Al23/lであるNaAlO2溶液
BaSO4ペースト3434g(BaSO4 約1202g)をガラスビーカーに量り取り、脱塩H2Oを添加することによって固形分含量を15%に調節した。懸濁液を55℃に加熱し、次いでpH7.5に調節した。20%のリン酸(H3PO4)25gを、懸濁液に60分以内で滴下したが、これは、BaSO4に対してP25が0.3%の割合であることに相当する。同様の手法で、Na2SiO3溶液15.7mLを添加したが、これはBaSO4に対してSiO2が0.5%の割合であることに相当する。その場合、pH値は、このpH値が7.5を超えないように調節した。撹拌を、60℃でさらに50分間行った。次いでNaAlO2溶液26.2mLを60分以内で添加したが、これはBaSO4に対してAl23が0.57%の割合であることに相当する。pH値は、pH4.5よりも低く低下しないように調節した。次いで懸濁液を、60℃の温度で70分間撹拌した(成熟時間)。その後、吸引フィルターを用いて懸濁液を吸引し、洗浄して導電率<200μS/cmにした。フィルターケーキを、脱塩水で、固形分含量15重量%の懸濁液に作製し、噴霧乾燥する。
以下の物質は、出発材料として働く:
・固形分含量35%、d50,3の体積分布のd50,3=0.4μm(CPS、USA製のディスク遠心分離機「CPSディスク遠心分離機、モデルDC2400」を用いて測定した。)である、BaSO4フィルターケーキ
・導電率が約3μS/cmの脱塩水
・硫酸5%
・384g SiO2/lであるNa2SiO3溶液
・75g Al23/lであるAl2(SO43溶液
・262g Al23/lであるNaAlO2溶液
・1,1,1−トリメチロールプロパン(TMP)
BaSO4ペースト3440g(BaSO4 約1204g)をガラスビーカーに量り取り、脱塩H2Oを添加することによって固形分含量を25%に調節した。懸濁液を55℃に加熱し、次いでpH7に調節した。20%のリン酸(H3PO4)25gを、懸濁液に60分以内で滴下したが、これは、BaSO4に対してP25が0.3%の割合であることに相当する。同様の手法で、Na2SiO3溶液15.7mLを添加したが、これはBaSO4に対してSiO2が0.5%の割合であることに相当する。その場合、pH値は、このpH値が7.5を超えないように調節した。撹拌を、60℃でさらに60分間行った。次いでNaAlO2溶液26.2mLを70分以内で添加したが、これはBaSO4に対してAl23が0.57%の割合であることに相当する。pH値は、pH4.5よりも低く低下しないように調節した。次いで懸濁液を、60℃の温度で70分間撹拌した(成熟時間)。その後、吸引フィルターを用いて懸濁液を吸引し、洗浄して導電率<200μS/cmにした。フィルターケーキを、脱塩水で、固形分含量30重量%の懸濁液に作製し、0.3重量%のTMPと混合し、噴霧乾燥し、空気ジェットで破砕する。
以下の物質は、出発材料として働く:
・固形分含量50%、d50,3の体積分布のd50,3=1.1μm(CPS、USA製のディスク遠心分離機「CPSディスク遠心分離機、モデルDC2400」を用いて測定した。)である、BaSO4フィルターケーキ
・導電率が約3μS/cmの脱塩水
・硫酸5%
・384g SiO2/lであるNa2SiO3溶液
・75g Al23/lであるAl2(SO43溶液
・262g Al23/lであるNaAlO2溶液。
BaSO4ペースト2420g(BaSO4 約1210g)をガラスビーカーに量り取り、脱塩H2Oを添加することによって固形分含量を25%に調節した。懸濁液を55℃に加熱し、次いでpH7に調節した。20%のリン酸(H3PO4)25gを、懸濁液に70分以内で滴下したが、これは、BaSO4に対してP25が0.3%の割合であることに相当する。同様の手法で、Na2SiO3溶液15.7mLを添加したが、これはBaSO4に対してSiO2が0.5%の割合であることに相当する。その場合、pH値は、このpH値が7.5を超えないように調節した。撹拌を、60℃でさらに40分間行った。次いでNaAlO2溶液26.2mLを60分以内で添加したが、これはBaSO4に対してAl23が0.57%の割合であることに相当する。pH値は、pH4.5よりも低く低下しないように調節した。次いで懸濁液を、60℃の温度で90分間撹拌した(成熟時間)。その後、吸引フィルターを用いて懸濁液を吸引し、洗浄して導電率<300μS/cmにした。フィルターケーキを、脱塩水で、固形分含量20重量%の懸濁液に作製し、噴霧乾燥した。
(比較例1)
以下の物質は、出発材料として働く:
・固形分含量35%、d50,3の体積分布のd50,3=0.4μm(CPS、USA製のディスク遠心分離機「CPSディスク遠心分離機、モデルDC2400」を用いて測定した。)である、BaSO4フィルターケーキ
・導電率が約3μS/cmの脱塩水
・硫酸5%
・苛性ソーダ溶液5%
BaSO4ペースト3428g(BaSO4 約1200g)をガラスビーカーに量り取り、相当量の脱塩H2Oを添加して、固形分含量を20%に設定した。懸濁液のpH値は5.0であった。成分を分散させ、得られた懸濁液を撹拌しながら80℃に加熱した。5%苛性ソーダ溶液を30分間にわたりゆっくり添加することによって、懸濁液をpH値7.5に調節した。次いで懸濁液を、70℃の温度でさらに1時間撹拌した(成熟時間)。その後、吸引フィルターを用いて懸濁液を吸引し、洗浄して導電率<300μS/cmにした。フィルターケーキを、脱塩水で、固形分含量15重量%の懸濁液に作製し、噴霧乾燥した。
(比較例2)
以下の物質は、出発材料として働く:
・固形分含量50%、d50,3の体積分布のd50,3=1.1μm(CPS、USA製のディスク遠心分離機「CPSディスク遠心分離機、モデルDC2400」を用いて測定した。)である、BaSO4フィルターケーキ
・導電率が約3μS/cmの脱塩水
・硫酸5%
・苛性ソーダ溶液5%
BaSO4ペースト2400g(BaSO4 約1200g)をガラスビーカーに量り取り、相当量の脱塩H2Oを添加して、固形分含量を30%に設定した。懸濁液のpH値は4.6であった。成分を分散させ、得られた懸濁液を撹拌しながら80℃に加熱した。5%苛性ソーダ溶液を30分間にわたりゆっくり添加することによって、懸濁液をpH値7.5に調節した。次いで懸濁液を、70℃の温度でさらに1時間撹拌した(成熟時間)。その後、吸引フィルターを用いて懸濁液を吸引し、洗浄して導電率<300μS/cmにした。フィルターケーキを、脱塩水で、固形分含量20重量%の懸濁液に作製し、噴霧乾燥した。
(比較例3)
・固形分含量50%、d50,3の体積分布のd50,3=1.1μm(CPS、USA製のディスク遠心分離機「CPSディスク遠心分離機、モデルDC2400」を用いて測定した。)である、BaSO4フィルターケーキ
・導電率が約3μS/cmの脱塩水
・苛性ソーダ溶液5%
・塩酸5%
・384g SiO2/lであるNa2SiO3溶液
・262g Al23/lであるNaAlO2溶液
・50〜55g BaS/lであるBaS溶液
BaSO4ペースト1800gをガラスビーカーに量り取り、脱塩H2O 3300gで懸濁液を作製した。懸濁液を70℃に加熱し、次いで苛性ソーダ溶液でpH7.5に調節した。次いで約5g Ba2+/l過剰なバリウムを、BaS溶液350mLで調節した(約50〜55g BaS/L)。pH値を塩酸で再びpH7に調節し、次いでNa2SiO3溶液(BaSO4に対して0.2% SiO2)を添加した。pH値を塩酸でpH4.0に調節し、懸濁液を30分間成熟させた。pH値を苛性ソーダ溶液でpH6.0に調節し、そのpHを維持した状態で、NaAlO2溶液を添加した(BaSO4に対してAl23 0.1%)。その後、pH値をpH7.0に調節し、30分間成熟させた。その後、吸引漏斗を用いて懸濁液を吸引し、洗浄して導電率<300μS/cmにした。フィルターケーキを、脱塩水で、固形分含量20重量%の懸濁液に作製し、噴霧乾燥した。
(比較例4)
・固形分含量35%、d50,3の体積分布のd50,3=0.4μm(CPS、USA製のディスク遠心分離機「CPSディスク遠心分離機、モデルDC2400」を用いて測定した。)である、BaSO4フィルターケーキ
・導電率が約3μS/cmの脱塩水
・苛性ソーダ溶液5%
・塩酸5%
・384g SiO2/lであるNa2SiO3溶液
・262g Al23/lであるNaAlO2溶液
・50〜55g BaS/lであるBaS溶液
BaSO4ペースト2500gをガラスビーカーに量り取り、脱塩H2O 3300gで懸濁液を作製した。懸濁液を70℃に加熱し、次いで苛性ソーダ溶液でpH7.0に調節した。次いで約5g Ba2+/l過剰なバリウムを、BaS溶液350mLで調節した。pH値を塩酸で再びpH7に調節し、次いでNa2SiO3溶液(BaSO4に対して0.1% SiO2)を添加した。pH値を塩酸でpH4.0に調節し、懸濁液を30分間成熟させた。pH値を苛性ソーダ溶液でpH6.0に調節し、そのpHを維持した状態で、NaAlO2溶液を添加した(BaSO4に対してAl23 0.2%)。その後、pH値をpH7.0に調節し、30分間成熟させた。その後、吸引漏斗を用いて懸濁液を吸引し、洗浄して導電率<300μS/cmにした。フィルターケーキを、脱塩水で、固形分含量15重量%の懸濁液に作製し、噴霧乾燥した。
(比較例5(DE4431735による))
以下の物質は、出発材料として働く:
・固形分含量35%、d50,3の体積分布のd50,3=0.4μm(CPS、USA製のディスク遠心分離機「CPSディスク遠心分離機、モデルDC2400」を用いて測定した。)である、BaSO4フィルターケーキ
・導電率が約3μS/cmの脱塩水
・硫酸5%
・384g SiO2/lであるNa2SiO3溶液
・75g Al23/lであるAl2(SO43溶液
・262g Al23/lであるNaAlO2溶液
比較例4の生成は、ガラスビーカーで実施した。BaSO4ペースト3440g(BaSO4 約1204g)をビーカーに量り取り、相当量の脱塩H2Oを添加して固形分含量30%に調節した。懸濁液を70℃に加熱し、次いでpH7に調節した。20%リン酸(H3PO4)25gを懸濁液に10分以内で添加したが、これはBaSO4に対してP25が0.3%の割合に相当する。その後、Na2SiO3溶液15.7mLを10分以内で添加したが、これはBaSO4に対してSiO2が0.5%の割合に相当する。この状況で、pH値は、このpH値が7.5を超えないように調節した。撹拌を、70℃でさらに15分間行った。次いでNaAlO2溶液26.2mLを10分以内で添加したが、これはBaSO4に対してAl23が0.57%の割合に相当する。pH値は、pH4.5よりも低く低下しないように調節した。次いで懸濁液を、70℃の温度でさらに2時間撹拌した(成熟時間)。その後、吸引フィルターを用いて懸濁液を吸引し、洗浄して導電率<500μS/cmにした。フィルターケーキを、脱塩水で、固形分含量15重量%の懸濁液に作製し、噴霧乾燥した。
I. 重縮合プロセスを用いた、比較例および実施例で生成された硫酸バリウムサンプルの、ポリマーへの組込み
比較例1〜5および実施例1〜4の硫酸バリウムサンプルを基に、PETフィルムを以下の通り生成した。
それぞれの硫酸バリウム800gを、撹拌器ボールミルで破砕することによって、モノエチレングリコール(MEG)800g中に完全に分散させた。得られた懸濁液をさらにMEGで希釈して、固形分含量20重量%にした。
硫酸バリウムの充填度が低いポリエステル顆粒の生成は、知られている手法で以下に記述されるように実施した。ポリエステル予備縮合物(Aldrich製BHET)10.16kgおよびMEG 1lを、それぞれバッチ反応器に入れ、融解させた。約1時間後、テレフタル酸25kgおよびMEG 10lをそれぞれ含むペーストを、容器内に供給した。エステル化を、知られている手法で約160分間にわたり行い、その場合の反応混合物温度は約280℃に達した。エステル化反応の終点は、脱水の終了により定義した。次いで、その後に、20%硫酸バリウム−MEG懸濁液0.77kgをそれぞれ反応混合物に添加した。この系を撹拌しながらさらに20分間、250から270℃に維持して、完全に混合を終了させ、重縮合触媒として1.29%Sb23−MEG懸濁液1084.7モルと混合し、さらに10分間撹拌し、次いで重縮合反応器に移した。
引き続き重縮合を知られている手法で実施し、このときの圧力は終圧2mbarに低下させ、反応混合物の温度は111分間にわたって285から290℃であった。撹拌器のトルクの増加を、反応終了の基準として追跡した。次いで溶融材料を、増大した窒素圧力により反応器から排出し、その後、冷却し、ポリマー押出物を顆粒化した。得られた顆粒は、硫酸バリウムを0.2%含有していた(灰化残留物を確認することによって決定した。)。
II. 押出プロセスを用いた、比較例および実施例で生成された硫酸バリウムサンプルのポリマーへの組込み
比較例1〜5および実施例1〜4の硫酸バリウムサンプルを基に、PETフィルムを以下のように生成した。
破砕したPETポリマーを、80℃の真空乾燥キャビネット内で16時間乾燥する。その後、硫酸バリウム5%および乾燥したPETポリマー95%の混合物を、総量3000g生成する。その混合物を、スクリュー機能長110.5cmおよび直径34mmの二軸スクリュー押出機を用いて、260〜270℃の温度で押し出す。生成されたマスターバッチを、真空乾燥キャビネット内で、150℃で12から16時間結晶化する。乾燥したPETポリマーでさらに希釈することにより、所望の硫酸バリウム濃度を一軸スクリュー押出機で生成する。そのステップでは、フラットフィルムアタッチメントによる押出しによって、フィルムが即座に生成される。
III.使用例
比較例1〜5および実施例1〜4の材料ならびにシリカベースの添加剤を同じ手法で最初に押し出して、5%PETマスターバッチを得、それによって、そこから厚さ約100μmのPET流延フィルムを、押出機にフラットフィルム・アタッチメントを用いることにより最初に生成し、その後、二軸方向に延伸することにより、厚さ約10μmのBOPETフィルムが得られる。そのようにするために、10×10cmと測定される、押し出されたフラットフィルムの切出し部分を、100℃の温度で、一定の延伸速度および延伸倍率3×3で延伸する。
生成されたBOPETフィルムを、COF、光沢、およびヘイズに関して調査する。この調査の結果を表1から3に示す。
COF値のリスト(表1参照)から、本発明による添加剤を含むフィルムは、比較例およびシリカによるフィルムと同等の−より低くなる傾向がある−COFレベルにあることがわかる。
著しい相違が光沢に関して見出される(表2参照)。本発明による実施例の材料を用いたフィルムは、シリカを保持するフィルムよりも著しく高いレベルにある。後処理されなかった比較例1および2の硫酸バリウムも、フィルムの光沢に著しい低下をもたらす。フィルムでは、本発明による材料は、非常に低いヘイズ度を示し(表3参照)、これは比較例およびシリカの材料を用いたフィルムの場合よりも著しく低い。特に、空気ジェット破砕された実施例3の材料は、非常に低いヘイズ度を示す。実施例1の本発明による添加剤を用いた押出用マスターバッチは、比較すると著しく低い圧力でのフィルター試験によっても区別される(図1参照)。この場合に使用されたAB添加剤は、実施例1により生成された。
表1から3に示される結果に基づけば、本発明により生成された添加剤は同時に、ポリマーの所望の性質に対して非常に好ましい効果を発揮することが明らかである。
Figure 2011504189
Figure 2011504189
Figure 2011504189

Claims (18)

  1. (a)リン酸H3PO4または水溶性リン酸化合物を0.1から10重量%(P25として計算され、乾燥BaSO4に対するものである。)の量で、BaSO4を0.5から50重量%含有する撹拌水性懸濁液に添加し;
    (b)その後、Na2SiO3を0.1から15重量%(SiO2として計算され、乾燥BaSO4に対するものである。)の量で、プロセス・ステップ(a)による撹拌懸濁液に添加し、但し懸濁液のpH値は7.5よりも低く保たれているものであり;
    (c)次いで水溶性アルミニウム化合物を0.1から20重量%(Al23として計算され、BaSO4に対するものである。)の量で、プロセス・ステップ(b)による撹拌懸濁液に添加し、但し懸濁液のpH値は4.5よりも低くは保たれないものであり;
    (d)最後に、懸濁した固体を、プロセス・ステップ(c)による懸濁液の水相から分離し、乾燥し;
    プロセス・ステップ(a)、(b)、および(c)の各々は、30から90分の期間にわたって65℃よりも低い温度範囲でそれぞれ実施される
    ことを特徴とする、ポリマー用添加剤を生成するための方法。
  2. プロセス・ステップ(a)、(b)、および(c)が、55から65°よりも低い温度範囲で実施されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. プロセス・ステップ(a)、(b)、および(c)がそれぞれ、50から70分の期間にわたって実施されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の方法。
  4. プロセス・ステップ(c)の生成物を、有機コーティング剤でコーティングするためのプロセス・ステップにかけ、有機コーティング剤が架橋、分散、もしくは解膠剤、またはこれらの混合物から選択されるものであることを特徴とする、請求項1から請求項3の一項に記載の方法。
  5. 有機コーティング剤でコーティングするための前記プロセス・ステップが、5から60分の期間にわたって40から80℃の温度で実施される、請求項4に記載の方法。
  6. 有機コーティング剤が、ポリ(メタ)アクリル酸の塩などの有機酸のアルカリ金属塩、有機酸のアルカリ有機金属塩、特に、ポリ(メタ)アクリル酸、酢酸、クエン酸の塩)、特に、酢酸および/またはクエン酸のアルカリ金属、アルカリ土類金属、および亜鉛塩、アクリレートまたはメタクリレートコポリマー(16000までの好ましい分子量を有する。)、ポリホスフェート(無機または有機ポリホスフェート、例えばポリリン酸カリウム、ポリ(メタ)アクリレートホスフェート)、一般にはポリ(メタ)アクリレート、ポリエーテル、陰イオン的に変性されたポリエーテル、脂肪アルコールポリグリコールエーテル、多価アルコール、変性ポリウレタン、もしくは陰イオン活性脂肪族エステルのアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩、またはこれらの混合物を含む群から選択される、請求項4または請求項5に記載の方法。
  7. プロセス・ステップ(d)の生成物を、10μmよりも小さい粒度が得られるように、好ましくは衝撃式または流体エネルギージェットミルで破砕ステップにかけることを特徴とする、請求項1から請求項6の一項に記載の方法。
  8. プロセス・ステップ(d)の生成物をシフト化操作にかけ、10μmよりも小さい粒度が得られることを特徴とする、請求項1から請求項7の一項に記載の方法。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の方法により得ることができる、ポリマー用添加剤。
  10. ポリマーのアンチブロッキング特性を改善するための、請求項9に記載の添加剤の使用。
  11. ポリマーの光学特性を改善するための、請求項9に記載の添加剤の使用。
  12. 請求項9に記載の添加剤の含量を、好ましくは完成された生成物に対して200から10000ppmの範囲で含むポリマー。
  13. フィルムの生成での、請求項12に記載のポリマーの使用。
  14. 請求項13に記載の方法により得ることができるフィルム。
  15. ポリマー繊維の加工特性を改善するための、請求項9に記載の添加剤の使用。
  16. 請求項9に記載の添加剤の含量を特徴とするポリマー繊維。
  17. コーティング剤、特にPCBインクの構成成分としての、請求項9に記載の添加剤の使用。
  18. 請求項9に記載の添加剤の含量を特徴とする、コーティング剤、特にPCBインク。
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