JP2011244786A - 分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 イソロイシン、ロイシン及びバリンからなる分岐鎖アミノ酸、糖質および脂質を含有する分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品であって、分岐鎖アミノ酸の含有量が分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品100kcal当り2.0〜4.5gで、グリセリンの重合度が4〜10のポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル及びレシチンから選ばれる乳化剤を分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.01〜0.05質量部の量で含有し、バター風味素材、紅茶風味素材及びシトラス風味素材から選ばれる風味素材を更に含有する、焼菓子形態の分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品により上記課題が解決される。
【選択図】 なし
Description
さらに本発明の目的は、保存安定性に優れていて、長期間にわたって変質などを生ずることなく、安全に且つ安定して保存することのできる分岐鎖アミノ酸含有製品を提供することである。
さらに、本発明の目的は、分岐鎖アミノ酸と共に、糖質、脂質などの他の栄養成分を患者に同時に給与することのできる、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養製品を提供することである。
(1) イソロイシン、ロイシンおよびバリンからなる3種類の分岐鎖アミノ酸と共に、糖質および脂質を含有する分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品であって;
分岐鎖アミノ酸の含有量が、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品100kcal当り2.0〜4.5gであり;
グリセリンの重合度が4〜10であるポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルおよびレシチンから選ばれる乳化剤の少なくとも1種を、分岐鎖アミノ酸1質量部に対して、0.01〜0.05質量部の割合で含有し;
バター風味素材、紅茶風味素材およびシトラス風味素材から選ばれる風味素材を更に含有し;且つ、
焼菓子の形態をなしている;
ことを特徴とする分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品である。
(2) バター風味素材が、バター風味の呈味材および/またはバター風味の香料である、前記(1)の分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品;
(3) 風味素材としてバター風味の呈味材およびバター風味の香料を含有し、バター風味の呈味材の含有量が分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.03〜0.14質量部であり、バター風味の香料の含有量が分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.01〜0.04質量部である前記(1)または(2)の分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品;
(4) 紅茶風味素材が紅茶風味の呈味材および/または紅茶風味の香料である前記(1)の分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品;
(5) 風味素材として紅茶風味の呈味材および紅茶風味の香料を含有し、紅茶風味の呈味材の含有量が分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.02〜0.10質量部であり、紅茶風味の香料の含有量が分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.004〜0.020質量部である、前記(1)または(4)の分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品;
(6) シトラス風味素材が、シトラス風味の呈味材および/またはシトラス風味の香料である、前記(1)の分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品;および、
(7) 風味素材として、シトラス風味の呈味材およびシトラス風味の香料を含有し、シトラス風味の呈味材の含有量が分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.03〜0.14質量部であり、シトラス風味の香料の含有量が分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.001〜0.010質量部である、前記(1)または(6)の分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品;
である。
さらに、本発明は、
(8) イソロイシン、ロイシンおよびバリンの含有比率が、イソロイシン:ロイシン:バリン=1:1.6〜2.4:0.8〜1.2の質量比である前記(1)〜(7)のいずれかの分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品である。
本発明の分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品は、分岐鎖アミノ酸と共に、糖質および脂質を含有しているため、患者に分岐鎖アミノ酸と同時に、糖質および脂質を同時に給与することができる。
本発明の分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品は、苦味のない焼菓子の形態になっているため、患者は菓子類を食べる感覚で、楽しみながら、簡単に円滑に継続して摂取することができる。
本発明の分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品は、水分含量の少ない焼菓子の形態になっているため、長期保存安定性に優れていて、しかも保存時や流通時の取り扱い性にも優れている。
本発明の分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品は、イソロイシン、ロイシンおよびバリンという3種類の分岐鎖アミノ酸を含有している。本発明の分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品に含有されているイソロイシン、ロイシンおよびバリンは、いずれもL−アミノ酸であり、天然物から得られたものであってもよいし、合成により得られたものであってもよいし、または天然物から得られたものと合成により得られたものを併用してもよい。
ここで、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品のカロリー量は、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品中に含まれる成分の種類および量に基づいて、五訂増補日本食品標準成分表に対応したエクセル栄養君Ver.4.5(株式会社建帛社)にしたがって算出したカロリー量をいう。
イソロイシン:ロイシン:バリンの含有比率を前記範囲にすることによって、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品中でのそれら3種類の分岐鎖アミノ酸の含有比率が、人体を構成しているタンパク質におけるイソロイシンとロイシンとバリンの比率に近い値となり、人体にとって必要なそれぞれの分岐鎖アミノ酸を過度に多くなったり、過度に少なくなったりせずに、適切な量で供給することができる。
また、従来から知られている甘味成分も、糖質として使用することができ、その具体例としては、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、アリテーム、ネオテーム、カンゾウ抽出物(グリチルリチン)、サッカリン、サッカリンナトリウム、ステビア抽出物、ステビア末などを挙げることができる。
分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品における糖質の含有量は特に制限されず、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品をなす焼菓子の種類、糖質の種類、焼菓子を製造する際の作業性、工程性、取り扱い性などに応じて決めることができる。一般的には、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品の全カロリー量の40〜65%、特に45〜60%が糖質に基づくカロリーであるような量で糖質を用いることが好ましい。
分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品における脂質の含有量は特に制限されず、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品をなす焼菓子の種類、脂質の種類、焼菓子を製造する際の作業性、工程性、取り扱い性などに応じて決めることができる。一般的には、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品の全カロリー量の20〜35%、特に25〜30%が脂質に基づくカロリーであるような量で脂質を用いることが好ましい。
[分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品100kcal当りのビタミン類の好ましい含有量]
ビタミンB1 :0.1〜40mg、特に0.1〜25mg
ビタミンB2 :0.1〜20mg、特に0.1〜12mg
ビタミンB6 :0.1〜60mg、特に0.1〜10mg
ビタミンB12:0.1〜100μg、特に0.20〜60μg
ナイアシン :1〜300mg、特に1.0〜60mg
パントテン酸 :0.1〜55mg、特に0.5〜30mg
葉酸 :10〜1000μg、特に20〜200μg
ビオチン :1〜1000μg、特に3〜500μg
ビタミンC :10〜2000mg、特に8〜1000mg
ビタミンA :0〜3000μg、特に60〜600μg
ビタミンD :0.1〜50μg、特に0.4〜5.0μg
ビタミンE :1〜800mg、特に0.7〜150mg
ビタミンK :0.5〜1000μg、特に2〜700μg
本発明の分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品中には、ミネラルを、無機電解質物質の形態で含有させてもよいし、有機電解質物質の形態で含有させてもよいし、または無機電解質物質および有機電解質物質の両方の形態で含有させてもよい。
無機電解質物質として、例えば、塩酸、硫酸、炭酸、リン酸などの無機酸のナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、亜鉛塩などを挙げることができる。
有機電解質物質としては、例えば、クエン酸、乳酸、アミノ酸、アルギン酸、リンゴ酸、グルコン酸などの有機酸のナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、亜鉛塩などを挙げることができる。
[分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品100kcal当りのミネラルの好ましい含有量]
ナトリウム :5〜6000mg、特に10〜3500mg
カルシウム :10〜2300mg、特に60〜600mg
カリウム :1〜3500mg、特に15〜1800mg
マグネシウム:1〜740mg、特に25〜1800mg
リン :1〜2300mg、特に10〜1500mg
亜鉛 :0.1〜30mg、特に1〜15mg
レシチンとしては、大豆、コーン、菜種などから得られる植物レシチン、卵黄から得られる卵黄レシチン、それらの高度精製物、酵素分解レシチン、酵素処理レシチンなどがあり、本発明ではそれらのいずれもが使用できる。そのうちでも、本発明では、大豆レシチンおよび/または卵黄レシチンが、乳化分散性、入手容易性の点から好ましく用いられる。
本発明の分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品におけるポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルおよびレシチンから選ばれる乳化剤の少なくとも1種の含有量(ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルとレシチンの両方を含有する場合は両者の合計含有量)は、分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.01〜0.04質量部であり、0.015〜0.03質量部であることが好ましく、0.018〜0.023質量部であることがより好ましい。
ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルおよびレシチンの少なくとも1種の含有量が前記範囲であることによって、分岐鎖アミノ酸に起因する苦味を円滑に消す(マスキングする)ことができ、しかも焼菓子形態の分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品を製造する際の生地の取り扱い性、乳化分散性などが良好になる。
ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルおよびレシチンから選ばれる少なくとも1種の含有量が、本発明で規定する範囲よりも少ないと、分岐鎖アミノ酸に起因する苦味を消す(マスキングする)ことができなくなって、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品を継続して摂取しにくくなり、一方ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルおよびレシチンから選ばれる少なくとも1種の含有量が本発明で規定する範囲よりも多いと、焼菓子形態の分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品を製造する際の生地の取り扱い性が不良になったり、摂取したときに膨満感、吐き気、下痢などが生ずることがある。
ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルおよびレシチンから選ばれる少なくとも1種の乳化剤と、バター風味素材、紅茶風味素材およびシトラス風味素材から選ばれる風味素材の両方を含有することで、分岐鎖アミノ酸に起因する苦味を十分にマスキングすることができる。当該乳化剤および風味素材のいずれか一方のみしか含有しない場合には、分岐鎖アミノ酸に起因する苦味を十分にマスキングすることはできない。
分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品中にバター風味素材としてバター風味の呈味材とバター風味の香料の両方を含有させる場合は、分岐鎖アミノ酸1質量部に対して、バター風味の呈味材を0.03〜0.14質量部、特に0.05〜0.09質量部、およびバター風味の香料を0.01〜0.04質量部、特に0.015〜0.025質量部の割合で含有させることが、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルおよびレシチンから選ばれる少なくとも1種の乳化剤との共働作用によって、分岐鎖アミノ酸に起因する苦味のマスキング効果が高くなり、しかも分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品に良好なバター風味が付与されることから好ましい。
ここで、バター風味の呈味材の好ましい例としては、バターエキスパウダーを挙げることができる。バターエキスパウダーとしては、例えば、バターをリパーゼなどの酵素処理により風味を強化し、乳化剤、賦形剤などを加えて粉末化したものを市場から入手することができる。
また、バター風味の香料としては、例えば、非特許文献4の第276頁に記載されているバター風味の香料を用いることができ、また市販のバター風味の香料を使用してもよい。
また、紅茶の呈味と紅茶の風味の両方を兼ね備える紅茶風味素材を用いてもよい。
分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品中に紅茶風味素材として紅茶風味の呈味材と紅茶風味の香料の両方を含有させる場合は、分岐鎖アミノ酸1質量部に対して、紅茶風味の呈味材を0.02〜0.10質量部、特に0.04〜0.06質量部、および紅茶風味の香料を0.004〜0.020質量部、特に0.008〜0.013質量部の割合で含有させることが、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルおよびレシチンから選ばれる少なくとも1種の乳化剤との共働作用によって、分岐鎖アミノ酸に起因する苦味のマスキング効果が高くなり、しかも分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品に良好な紅茶風味が付与されることから好ましい。
ここで、紅茶風味の呈味材の好ましい例としては、紅茶エキスパウダーを挙げることができ、紅茶エキスパウダーは市場から容易に入手することができる。
また、紅茶風味の香料としては、例えば、非特許文献4の第400頁に記載されている紅茶風味の香料を用いることができ、また市販の紅茶風味の香料を使用してもよい。
また、シトラスの呈味とシトラスの風味の両方を兼ね備えるシトラス風味素材を用いてもよい。
分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品中にシトラス風味素材としてシトラス風味の呈味材とシトラス風味の香料の両方を含有させる場合は、分岐鎖アミノ酸1質量部に対して、シトラス風味の呈味材を0.03〜0.14質量部、特に0.05〜0.09質量部、およびシトラス風味の香料を0.001〜0.010質量部、特に0.003〜0.005質量部の割合で含有させることが、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルおよびレシチンの少なくとも1種との共働作用によって、分岐鎖アミノ酸に起因する苦味のマスキング効果が高くなり、しかも分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品に良好なシトラス風味が付与されることから好ましい。
ここで、シトラス風味の呈味材の好ましい例としては、レモン、オレンジなどのシトラス(柑橘類)の粉末果汁を挙げることができ、レモンの粉末果汁が特に好ましく用いられる。レモン、オレンジなどのシトラスの粉末果汁は、市場で容易に入手することができる。
また、シトラス風味の香料としては、例えば、非特許文献4の第88頁に記載されているシトラス風味の香料を用いることができ、また市販のシトラス風味の香料を使用してもよい。
本発明でいう「焼菓子」とは、小麦粉、米粉、トウモロコシ粉、大麦粉、ライ麦粉、そば粉、澱粉類などの穀粉類の1種または2種以上からなる穀粉に、イソロイシン、ロイシンおよびバリンからなる3種類の分岐鎖アミノ酸、糖質、脂質、ビタミン、ミネラル、グリセリンの重合度が4〜10であるポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルおよびレシチンから選ばれる少なくとも1種、並びにバター風味素材、紅茶風味素材およびシトラス風味素材から選ばれる風味素材を添加し、更に必要に応じて他の成分を添加して生地をつくり、当該生地を切断および/または賦型した後に、加熱焼成して得られる菓子類を意味する。
限定されるものではないが、焼菓子形態をなす本発明の分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品の具体例としては、クッキー、サブレ、ビスケット、ウエハース、パフパイ、ロシアケーキなどを挙げることができる。
また、本発明の分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品のカロリーとしては、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品1g当りのカロリーが3.2〜4.8kcal、特に3.6〜4.4kcalにしておくことが、カロリー摂取量の調整の容易性の点から好ましい。
本発明の分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品の製造に当っては、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品をなす焼菓子の種類などにより、必要に応じて、食塩、イースト、膨張剤、大豆タンパクやその他の大豆製品、全卵液、全卵粉末、卵白液、卵白粉末などの卵類、牛乳、乳清タンパク、チーズなどの乳製品、食物繊維、レーズン、オレンジピール、干アンズなどの乾果、その他の材料を添加することができる。その際に、前記した膨張剤としては、食品業界で汎用されている、例えば、ベーキングパウダーやその他の炭酸水素ナトリウムに酸性剤を配合した膨張剤、炭酸水素アンモニウムや炭酸アンモニウムを主体とする膨張剤などを挙げることができる。
以下の実施例および比較例において、焼菓子の形態をなす分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品の苦味のマスキング効果(苦味の有無)の評価は、10名のパネラーが分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品(焼菓子)を食して、「苦味を感じる」または「苦味を感じない」のいずれか一方で回答し、それらの人数に基づいて、下記の表1に示す基準にしたがって行なった。
(1) 下記の表2に示す原料を表2に示す配合量で用いて、以下の(2)に記載する手順で焼菓子形態の分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品を製造した。
(ii) 次いで、表2に示す量のミクロカルマグS、ビタミンミックス、グルコン酸亜鉛、ロイシン、イソロイシン、バリン(L−ロイシン、L−イソロイシン、L−バリン)、食物繊維、濃縮大豆タンパク、乳清タンパクおよびバターエキスパウダーを加えて、速度目盛り1で30秒間、速度目盛り2で30秒間ミキシングし、最後に表2に示す量の小麦粉を加えて、速度目盛り1で30秒間、速度目盛り2で1分間ミキシングして分岐鎖アミノ酸を含有する生地を調製した。
(iii) 上記(ii)で得られた生地を麺棒で7mm厚の均一な板状に延ばし、直径6cmの型により型抜きし、型抜きした生地をオーブンレンジ(松下電器産業株式会社「NE−M250」)を使用して、170℃で11分間焼成し、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品(クッキー)を製造した。
これにより得られた分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品では、分岐鎖アミノ酸の含有量は、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品100kcal当り4.0gであり、イソロイシン:ロイシン:バリンの含有比率は1.0:2.0:1.0であり、分岐鎖アミノ酸1質量部に対するポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの含有量は0.021質量部であり、分岐鎖アミノ酸1質量部に対するバターエキスパウダーの含有量は0.070質量部で、バター香料の含有量は0.021質量部である。
(iv) 上記(iii)で得られた分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品を10名のパネラーが食して、苦味のマスキング効果を上記した評価基準にしたがって評価したところ、下記の表4に示すように「◎」であった。
(1) 実施例1において、バターエキスパウダーの配合量を3.50g(分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.035質量部)に変え、バター香料の配合量を1.05g(分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.011質量部)に変えた以外は、実施例1と全く同じに行なって、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品(クッキー)を製造した。
(2) 上記(1)で得られた分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品を10名のパネラーが食して、苦味のマスキング効果を上記した評価基準にしたがって評価したところ、下記の表4に示すように「○」であった。
(1) 実施例1において、バターエキスパウダーの配合量を10.50g(分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.105質量部)に変え、バター香料の配合量を3.20g(分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.032質量部)に変えた以外は、実施例1と全く同じに行なって、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品(クッキー)を製造した。
(2) 上記(1)で得られた分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品を10名のパネラーが食して、苦味のマスキング効果を上記した評価基準にしたがって評価したところ、下記の表4に示すように「○」であった。
(1) 実施例1において、ヘキサグリセリン縮合リシノレイン酸エステル2.10gの代りに、レシチン(大豆由来レシチン、辻製油株式会社製「SLP−ペースト])2.10gを用いた以外は、実施例1と全く同じに行なって、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品(クッキー)を製造した。
(2) 上記(1)で得られた分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品を10名のパネラーが食して、苦味のマスキング効果を上記した評価基準にしたがって評価したところ、下記の表4に示すように「◎」であった。
(1) 実施例1において、ヘキサグリセリン縮合リシノレイン酸エステル2.10gの代りに、ペンタグリセリン縮合リシノレイン酸エステル(太陽化学株式会社製「サンソフトNo.818R」)2.10gを用いた以外は、実施例1と全く同じに行なって、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品(クッキー)を製造した。
(2) 上記(1)で得られた分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品を10名のパネラーが食して、苦味のマスキング効果を上記した評価基準にしたがって評価したところ、下記の表4に示すように「◎」であった。
(1) 実施例1において、ヘキサグリセリン縮合リシノレイン酸エステル2.10gの代りに、テトラグリセリン縮合リシノレイン酸エステル(太陽化学株式会社製「サンソフトNo.818DG」)2.10gを用いた以外は、実施例1と全く同じに行なって、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品(クッキー)を製造した。
(2) 上記(1)で得られた分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品を10名のパネラーが食して、苦味のマスキング効果を上記した評価基準にしたがって評価したところ、下記の表4に示すように「◎」であった。
(1) 実施例1において、ヘキサグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの配合量を1.05g(分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.011質量部)に変えた以外は、実施例1と全く同じに行なって、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品(クッキー)を製造した。
(2) 上記(1)で得られた分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品を10名のパネラーが食して、苦味のマスキング効果を上記した評価基準にしたがって評価したところ、下記の表4に示すように「○」であった。
(1) 実施例1において、ヘキサグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの配合量を3.15g(分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.032質量部)に変えた以外は、実施例1と全く同じに行なって、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品(クッキー)を製造した。
(2) 上記(1)で得られた分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品を10名のパネラーが食して、苦味のマスキング効果を上記した評価基準にしたがって評価したところ、下記の表4に示すように「○」であった。
(1) 実施例1において、ヘキサグリセリン縮合リシノレイン酸エステルを配合しなかった以外は、実施例1と全く同じに行なって、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品(クッキー)を製造した。
(2) 上記(1)で得られた分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品を10名のパネラーが食して、苦味のマスキング効果を上記した評価基準にしたがって評価したところ、下記の表4に示すように「×」であった。
(1) 実施例1において、バターエキスパウダーおよびバター香料を配合しなかった以外は、実施例1と全く同じに行なって、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品(クッキー)を製造した。
(2) 上記(1)で得られた分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品を10名のパネラーが食して、苦味のマスキング効果を上記した評価基準にしたがって評価したところ、下記の表4に示すように「×」であった。
(1) 実施例1において、ヘキサグリセリン縮合リシノレイン酸エステル2.10gの代りに、ショ糖脂肪酸エステル(三菱化学フーズ株式会社「O−170」)2.10gを配合した以外は、実施例1と全く同じに行なって、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品(クッキー)を製造した。
(2) 上記(1)で得られた分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品を10名のパネラーが食して、苦味のマスキング効果を上記した評価基準にしたがって評価したところ、下記の表4に示すように「×」であった。
(1) 実施例1において、ヘキサグリセリン縮合リシノレイン酸エステル2.10gの代りに、モノオレイン酸デカグリセリン(太陽化学株式会社製「サンソフトQ−17S 」)2.10gを配合した以外は、実施例1と全く同じに行なって、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品(クッキー)を製造した。
(2) 上記(1)で得られた分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品を10名のパネラーが食して、苦味のマスキング効果を上記した評価基準にしたがって評価したところ、下記の表4に示すように「×」であった。
(1) 実施例1において、ヘキサグリセリン縮合リシノレイン酸エステル2.10gの代りに、パーム硬化油モノグリセリド(太陽化学株式会社製「サンソフトNo.8000V」)2.10gを配合した以外は、実施例1と全く同じに行なって、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品(クッキー)を製造した。
(2) 上記(1)で得られた分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品を10名のパネラーが食して、苦味のマスキング効果を上記した評価基準にしたがって評価したところ、下記の表4に示すように「×」であった。
(1) 実施例1において、ヘキサグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの配合量を0.35g(分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.0035質量部)に変えた以外は、実施例1と全く同じに行なって、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品(クッキー)を製造した。
(2) 上記(1)で得られた分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品を10名のパネラーが食して、苦味のマスキング効果を上記した評価基準にしたがって評価したところ、下記の表4に示すように「×」であった。
(1) 実施例1において、ヘキサグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの配合量を6.30g(分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.063質量部)に変えた以外は、実施例1と全く同じに行なって、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品(クッキー)を製造した。
(2) 上記(1)で得られた分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品を10名のパネラーが食して、苦味のマスキング効果を上記した評価基準にしたがって評価したところ、下記の表4に示すように「×」であった。
また、比較例3〜5の分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品は、乳化剤を含有しているものの、乳化剤がポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルおよびレシチンとは異なる乳化剤であるために、苦味のマスキング効果に劣っていて、苦味があり、継続して摂取しにくい。
比較例6および7の分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品は、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルを含有し、かつバター風味素材も含有しているが、比較例6はポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの含有量が本発明で規定する範囲よりも少ないために、また比較例7はポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの含有量が本発明で規定する範囲よりも多いために、いずれも、苦味のマスキング効果に劣っていて、苦味があり、継続して摂取しにくい。
(1) 実施例1において、バターエキスパウダー6.99gの代りに紅茶エキスパウダー(佐藤食品工業株式会社「ダージリンエキスパウダーE1」)4.83g(分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.048質量部)を用い、バター香料2.10gの代りに紅茶香料(小川香料株式会社「EL29719」)1.02g(分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.010質量部)を用いた以外は、実施例1と全く同じに行なって、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品(クッキー)を製造した。
(2) 上記(1)で得られた分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品を10名のパネラーが食して、苦味のマスキング効果を上記した評価基準にしたがって評価したところ、下記の表5に示すように「◎」であった。
(1) 実施例9において、紅茶エキスパウダーの配合量を3.45g(分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.035質量部)に変え、更に紅茶香料の配合量を0.73g(分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.007質量部)に変えた以外は、実施例1と全く同じに行なって、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品(クッキー)を製造した。
(2) 上記(1)で得られた分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品を10名のパネラーが食して、苦味のマスキング効果を上記した評価基準にしたがって評価したところ、下記の表5に示すように「○」であった。
(1) 実施例9において、紅茶エキスパウダーの配合量を6.90g(分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.069質量部)に変え、更に紅茶香料の配合量を1.46g(分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.015質量部)に変えた以外は、実施例1と全く同じに行なって、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品(クッキー)を製造した。
(2) 上記(1)で得られた分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品を10名のパネラーが食して、苦味のマスキング効果を上記した評価基準にしたがって評価したところ、下記の表5に示すように「○」であった。
(1) 実施例9において、ヘキサグリセリン縮合リシノレイン酸エステル2.10gの代りに、実施例4で使用したのと同じ大豆レシチン2.10gを配合した以外は、実施例1と全く同じに行なって、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品(クッキー)を製造した。
(2) 上記(1)で得られた分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品を10名のパネラーが食して、苦味のマスキング効果を上記した評価基準にしたがって評価したところ、下記の表5に示すように「◎」であった。
(1) 実施例9において、ヘキサグリセリン縮合リシノレイン酸エステル2.10gの代りに、実施例5で使用したのと同じペンタグリセリン縮合リシノレイン酸エステル2.10gを配合した以外は、実施例1と全く同じに行なって、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品(クッキー)を製造した。
(2) 上記(1)で得られた分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品を10名のパネラーが食して、苦味のマスキング効果を上記した評価基準にしたがって評価したところ、下記の表5に示すように「◎」であった。
(1) 実施例9において、ヘキサグリセリン縮合リシノレイン酸エステル2.10gの代りに、実施例6で使用したのと同じテトラグリセリン縮合リシノレイン酸エステル2.10gを配合した以外は、実施例1と全く同じに行なって、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品(クッキー)を製造した。
(2) 上記(1)で得られた分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品を10名のパネラーが食して、苦味のマスキング効果を上記した評価基準にしたがって評価したところ、下記の表5に示すように「◎」であった。
(1) 実施例9において、ヘキサグリセリン縮合リシノレイン酸エステルを配合しなかった以外は、実施例1と全く同じに行なって、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品(クッキー)を製造した。
(2) 上記(1)で得られた分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品を10名のパネラーが食して、苦味のマスキング効果を上記した評価基準にしたがって評価したところ、下記の表5に示すように「×」であった。
それに対して、比較例8の分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品はグリセリンの重合度が4〜10であるポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルおよびレシチンのいずれをも含有していないために、苦味のマスキング効果に劣っていて、苦味があり、継続して摂取しにくい。
(1) 実施例1において、バターエキスパウダー6.99gの代りにレモン粉末果汁(小川香料株式会社製「DL99265」)6.99g(分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.070質量部)を用い、バター香料2.10gの代りにシトラスミックス香料(小川香料株式会社「EL37236」)0.36g(分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.0036質量部)を用いた以外は、実施例1と全く同じに行なって、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品(クッキー)を製造した。
(2) 上記(1)で得られた分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品を10名のパネラーが食して、苦味のマスキング効果を上記した評価基準にしたがって評価したところ、下記の表6に示すように「◎」であった。
(1) 実施例15において、レモン粉末果汁の配合量を3.50g(分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.035質量部)に変え、更にシトラスミックス香料の配合量を0.18g(分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.0018質量部)に変えた以外は、実施例1と全く同じに行なって、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品(クッキー)を製造した。
(2) 上記(1)で得られた分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品を10名のパネラーが食して、苦味のマスキング効果を上記した評価基準にしたがって評価したところ、下記の表6に示すように「○」であった。
(1) 実施例15において、レモン粉末果汁の配合量を13.98g(分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.140質量部)に変え、更にシトラスミックス香料の配合量を0.70g(分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.007質量部)に変えた以外は、実施例1と全く同じに行なって、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品(クッキー)を製造した。
(2) 上記(1)で得られた分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品を10名のパネラーが食して、苦味のマスキング効果を上記した評価基準にしたがって評価したところ、下記の表6に示すように「○」であった。
(1) 実施例15において、ヘキサグリセリン縮合リシノレイン酸エステルを配合しなかった以外は、実施例1と全く同じに行なって、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品(クッキー)を製造した。
(2) 上記(1)で得られた分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品を10名のパネラーが食して、苦味のマスキング効果を上記した評価基準にしたがって評価したところ、下記の表6に示すように「×」であった。
それに対して、比較例9の分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品はグリセリンの重合度が4〜10であるポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルおよびレシチンのいずれをも含有していないために、苦味のマスキング効果に劣っていて、苦味があり、継続して摂取しにくい。
(1) 実施例1において、バターエキスパウダー6.99gの代りにインスタントコーヒー粉末(カフェイン不含有)(ネスレ日本株式会社製「ゴールドブレンドカフェインレス」)20.7g(分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.207質量部)を用い、バター香料2.10gの代りにコーヒー香料(小川香料株式会社「DL80398」)2.10g(分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.021質量部)を用いた以外は、実施例1と全く同じに行なって、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品(クッキー)を製造した。
(2) 上記(1)で得られた分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品を10名のパネラーが食して、苦味のマスキング効果を上記した評価基準にしたがって評価したところ、下記の表7に示すように「×」であった。
(1) 実施例1において、バターエキスパウダーを配合せず、バター香料2.10gの代りにショウユ香料(小川香料株式会社「EL14822」)3.50g(分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.035質量部)を用いた以外は、実施例1と全く同じに行なって、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品(クッキー)を製造した。
(2) 上記(1)で得られた分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品を10名のパネラーが食して、苦味のマスキング効果を上記した評価基準にしたがって評価したところ、下記の表7に示すように「×」であった。
(1) 実施例1において、バターエキスパウダー6.99gの代りにベジタブルテースター(小川香料株式会社製「EL19881」)3.42g(分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.034質量部)を用い、バター香料2.10gの代りにピザ香料(小川香料株式会社「EL19880」)2.73g(分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.027質量部)を用いた以外は、実施例1と全く同じに行なって、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品(クッキー)を製造した。
(2) 上記(1)で得られた分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品を10名のパネラーが食して、苦味のマスキング効果を上記した評価基準にしたがって評価したところ、下記の表7に示すように「×」であった。
Claims (8)
- イソロイシン、ロイシンおよびバリンからなる3種類の分岐鎖アミノ酸と共に、糖質および脂質を含有する分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品であって;
分岐鎖アミノ酸の含有量が、分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品100kcal当り2.0〜4.5gであり;
グリセリンの重合度が4〜10であるポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルおよびレシチンから選ばれる少なくとも1種の乳化剤を、分岐鎖アミノ酸1質量部に対して、0.01〜0.05質量部の割合で含有し;
バター風味素材、紅茶風味素材およびシトラス風味素材から選ばれる風味素材を更に含有し;且つ、
焼菓子の形態をなしている;
ことを特徴とする分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品。 - バター風味素材が、バター風味の呈味材および/またはバター風味の香料である、請求項1に記載の分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品。
- 風味素材としてバター風味の呈味材およびバター風味の香料を含有し、バター風味の呈味材の含有量が分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.03〜0.14質量部であり、バター風味の香料の含有量が分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.01〜0.04質量部である請求項1または2に記載の分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品。
- 紅茶風味素材が、紅茶風味の呈味材および/または紅茶風味の香料である、請求項1に記載の分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品。
- 風味素材として紅茶風味の呈味材および紅茶風味の香料を含有し、紅茶風味の呈味材の含有量が分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.02〜0.10質量部であり、紅茶風味の香料の含有量が分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.004〜0.020質量部である、請求項1または4に記載の分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品。
- シトラス風味素材が、シトラス風味の呈味材および/またはシトラス風味の香料である、請求項1に記載の分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品。
- 風味素材として、シトラス風味の呈味材およびシトラス風味の香料を含有し、シトラス風味の呈味材の含有量が分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.03〜0.14質量部であり、シトラス風味の香料の含有量が分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.001〜0.010質量部である、請求項1または6に記載の分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品。
- イソロイシン、ロイシンおよびバリンの含有比率が、イソロイシン:ロイシン:バリン=1:1.6〜2.4:0.8〜1.2の質量比である請求項1〜7のいずれか1項に記載の分岐鎖アミノ酸含有総合栄養食品。
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