JP2008303154A - 体脂肪蓄積抑制剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】植物由来で安全性の高い体脂肪蓄積抑制剤を提供する。
【解決手段】体脂肪蓄積抑制剤は、ブロッコリースプラウトまたはそのエキスを含む。ブロッコリースプラウトは、発芽後3日目に収穫されたものであることが好ましい。また上記体脂肪蓄積抑制剤を配合した、体脂肪蓄積抑制用飲食品。上記体脂肪蓄積抑制剤によれば、特に内蔵脂肪の蓄積が阻止される。ブロッコリースプラウトは、天然由来の食用植物であるため、毎日多量に摂取しても、副作用などの心配がなく、きわめて安全である。
【選択図】図1A

Description

本発明は、体脂肪蓄積抑制剤に関し、より詳細には天然の食物に由来する安全な体脂肪蓄積抑制剤に関する。
我国における食生活の二大問題として、脂質エネルギー摂取比率の増大と野菜の摂取不足が指摘されている。前者は、運動不足とあいまって、体脂肪の蓄積による肥満症をもたらし、これが、高脂血症、糖尿病、高血圧、動脈硬化など多くの生活習慣病のリスクを高めている。
最近、植物性抗酸化成分である茶カテキンには脂肪の消費を助ける作用があることが明らかにされ、茶カテキンを配合した内臓脂肪蓄積防止用健康食品が実用化されている(特許文献1)。
特開2005-095186
野菜が多くの癌の予防因子であることはほぼ間違いなく、その摂取が推奨されている。もし、体脂肪蓄積抑制作用を有する食用植物が見出され、それを習慣的に摂取できれば、体内脂肪蓄積抑制と癌予防を同時に取得できる可能性がある。
そこで、本発明の目的は、植物由来で安全性の高い体脂肪蓄積抑制剤を提供することにある。
本発明者は、発芽後短期間で摂取が可能なブロッコリースプラウトを、高脂肪食を摂取させた成長期ラットに給餌したところ、脂質代謝の障害が抑制されることを発見し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、ブロッコリースプラウトまたはそのエキスを含む体脂肪蓄積抑制剤を提供する。ブロッコリースプラウトには、抗酸化性や抗ガン効果があることは知られていたが、体脂肪蓄積抑制作用があることは全く未知であった。
前記ブロッコリースプラウトは、発芽後3日目に収穫されたものであることが好ましい。
本発明は、また、上記体脂肪蓄積抑制剤を含有する、体脂肪蓄積抑制用飲食品を提供する。
本発明のブロッコリースプラウトからなる体脂肪蓄積抑制剤によれば、特に内蔵脂肪の蓄積が阻止される。ブロッコリースプラウトは、天然由来の食用植物であるため、毎日多量に摂取しても、副作用などの心配がなく、きわめて安全である。
以下に、本発明の体脂肪蓄積抑制剤の一実施形態を説明する。本発明の体脂肪蓄積抑制剤は、有効成分としてブロッコリースプラウトまたはそのエキスを含有する。本発明の体脂肪蓄積抑制剤は、ブロッコリースプラウトまたはそのエキスの単独であってもよく、他成分との組成物でもよい。
ブロッコリースプラウトは、アブラナ科アブラナ属の植物ブロッコリー(Brassica
oleracea var. italica)の発芽したての葉と胚軸を指す。ブロッコリースプラウトの栽培は、例えばブロッコリーの種子を容器内の湿らせたスポンジ上に捲き、日陰または遮光下で2〜5日間置いて発芽させ、芽を日光の下で10〜60mm程度に成長させることにより行う。
ブロッコリースプラウトは、好ましくは、発芽後3日目のものである。詳細には、特表2000−502245号に記載の製造方法に準じて取得することができ、特表2000−502245号に記載内容を参照のために本明細書に編入する。発芽後3日目に収穫されたものは、スルフォラファン、ビタミンC、ビタミンB1などが通常のブロッコリーよりも多量に含有されている。具体的には、スルフォラファンは通常の20倍以上に増加し、ビタミンCは通常の1.6倍、そしてビタミンB1は通常の5.3倍含有されている。このようなブロッコリースプラウトは、商品名「ブロッコリースーパースプラウト」((株)村上農園製)のような市販品でもよい。
本発明の体脂肪蓄積抑制剤に含まれるブロッコリースプラウトの使用形態は、生(栽培物)のまま、乾燥物、乾燥粉末、エキス(溶媒抽出物)など任意である。ブロッコリースプラウトは生食に適するので、それ単独または他の食材と一緒に調理して食する方法は簡便かつ食味を味わえる点で有利である。
ブロッコリースプラウトの乾燥物は、凍結乾燥、天日乾燥、赤外線加熱などの方法により得られる。乾燥物は、ビタミンC、ビタミンB1などが濃縮されている点で好ましい。乾燥物は、粉剤、錠剤などの形態に容易に加工でき、これらの形状の機能性食品を提供するのに有効である。
ブロッコリースプラウトのエキスは、水、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ヘキサン、プロピレングリコール、ジエチルエーテル、アセトンなどから選ばれる少なくとも一種の溶媒中に抽出される。エキスは、スルフォラファン、ビタミンC、ビタミンB1などが濃縮されている点で好ましい。エキスは、ろ過、クロマトグラフィー、透析、遠心などで適宜、濃縮・精製され、また、滅菌される。エキスは、シロップや液状の形態に容易に加工でき、これらの形状の機能性食品を提供するのに有効である。
本発明の体脂肪蓄積抑制剤には、有効成分のブロッコリースプラウトまたはそのエキスのほかに、公知の脂肪燃焼促進剤や当業技術分野で公知の添加剤を本発明の目的を阻害しない範囲で添加してもよい。
脂肪燃焼促進剤の具体例としては、カテキン、コエンザイムQ10、カプサイシン、L−カルニチン、オキシカイン、αリポ酸、トナリン、クレアチン、GABA、その他各種ハーブ類が挙げられる。
添加剤の具体例としては、アミノ酸、ペプチド、タンパク質、高級アルコール、多価アルコール、脂肪酸、油、ビタミン、ミネラル、香料、甘味料、酸味料、着色剤、防腐剤、抗酸化剤、酸化防止剤、pH調整剤、界面活性剤、乳化剤などが挙げられる。甘味料は、キシリトール、エリスリトール、ソルビトール、マンニトール、ステビアなどのカロリーの低いものが好ましい。
本発明の体脂肪蓄積抑制剤は、液状、シロップ状、粉末状、顆粒、錠剤状、カプセル状、ビスケット状などに加工されてもよい。これらの形状に製剤化するために、薬学上許容可能な担体、例えば溶剤、賦形剤、懸濁化剤、結合剤、滑沢剤、崩壊剤などが配合される。
本発明の体脂肪蓄積抑制剤は、体脂肪蓄積抑制作用を有する機能性食品、栄養補助食品、特殊栄養食品、健康食品として提供される。また、茶、ジュースその他の飲料、食材(菓子、パン、穀類、麺類、大豆加工食品、卵加工食品、乳製品、調味料など)、動物(愛玩動物、家畜、競走馬、家禽類、魚類など)用飼料などに配合されてもよい。
本発明の体脂肪蓄積抑制剤は、体脂肪蓄積抑制作用を有する医薬としても有用である。医薬の投与は、経口、粘膜、鼻腔内、静脈内、腸内、筋肉内、腹腔内、経皮、皮下などにより行われるが、経口投与が好ましい。
本発明の体脂肪蓄積抑制剤の使用量は、ブロッコリースプラウトの利用形態および用途によって変わり得る。例えば、ブロッコリースプラウトを体脂肪蓄積抑制用機能性食品としての摂取する場合、その量は、成人1日あたり、通常、10〜100g(生重量)でよく、好ましくは20〜50g(生重量)である。凍結乾燥物であれば、成人1日あたり、通常、0.5〜10g(乾燥重量)でよく、好ましくは1〜5g(乾燥重量)である。
本発明の体脂肪蓄積抑制剤からなる機能性食品または医薬は、ヒトを含む動物、特に哺乳動物において、体脂肪、特に内臓脂肪の蓄積を阻止し、ダイエットや肥満症の治療および予防に役立つ。特に、内臓脂肪型の肥満症の治療および予防に有効である。
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
6週齢のWister Hannover系雄ラット(日本クレア株式会社より入手)28個体を、1群7個体ずつ4群に分けた。各群のラットを、表1および2に示す4種類の飼料で4週間飼育した。
飼育期間中、飼料摂取量及び体重の測定を行った。飼育終了時に、非絶食エーテル麻酔下で全採血し屠殺し、各種臓器を摘出し、その重量を測定した。血清を用いて、アディポサイトカインであるアディポネクチンおよびレプチン、糖・脂質代謝関連の生化学指標を測定した。
飼料の異なる4群間で、体重に差はなかった。しかし、H食群では、他の3群に比して、副睾丸周囲脂肪重量、後腹壁脂肪重量および両者を合計した腹腔内脂肪重量が有意に増加した(図1Aおよび1B)。
レプチンは、脂肪組織より分泌されるホルモンであり、脂肪の蓄積に伴い血中濃度が上昇する。実施例においても、血清および血中レプチン濃度は、H食群では他の3群に比して有意に高値となり、腹腔内脂肪重量と正の相関が認められた(図2および3)。
血清アディポネクチン濃度は、4群間で差がなかった(図4)。血清グルコース濃度および血清インスリン濃度は、HS群がH群に比して明らかな低値傾向を示した(図5および6)。逆に、血糖値/血清インスリン濃度は、HS群がH群に比して明らかな高値傾向を示した(図7)。このことは、HS群ではH群に比して、より少量のインスリンによって血糖値の上昇が抑えられている、すなわち、インスリン作用の効率が高く維持されていることを示唆しており、糖尿病予防の観点からも極めて有益である。
以上の結果から、ブロッコリースプラウトは、糖代謝を修飾することによって腹腔内脂肪の増加を抑制している可能性が高い。よって、本発明のブロッコリースプラウトを含む体脂肪蓄積抑制剤を摂取すれば、高脂肪食摂取時の内蔵脂肪蓄積を抑制することが期待される。
実施例1で使用したラットの給餌試験後の腹腔内(副睾丸周囲+後腹壁)脂肪組織重量の変化を示すグラフである。 図1を腹腔内(副睾丸周囲+後腹壁)脂肪組織重量/100g体重に換算したグラフである。 実施例1で使用したラットの給餌試験後の血清レプチン濃度の変化を示すグラフである。 実施例1で使用したラットの給餌試験後の血中レプチン濃度の変化を示すグラフである。 実施例1で使用したラットの給餌試験後の血清アディポネクチン濃度の変化を示すグラフである。 実施例1で使用したラットの給餌試験後の血清グルコース濃度の変化を示すグラフである。 実施例1で使用したラットの給餌試験後の血清インスリン濃度の変化を示すグラフである。 実施例1で使用したラットの給餌試験後の血糖値/血清インスリン濃度の変化を示すグラフである。 実施例1で使用したラットの給餌試験後の遊離脂肪酸濃度の変化を示すグラフである。

Claims (3)

  1. ブロッコリースプラウトまたはそのエキスを含む体脂肪蓄積抑制剤。
  2. 前記ブロッコリースプラウトが、発芽後3日目に収穫されたものである、請求項1に記載の体脂肪蓄積抑制剤。
  3. 請求項1または2に記載の体脂肪蓄積抑制剤を配合した、体脂肪蓄積抑制用飲食品。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018100237A (ja) * 2016-12-20 2018-06-28 サンスター株式会社 運動機能低下予防又は改善用組成物
JP2018518192A (ja) * 2015-05-04 2018-07-12 浙江海正薬業股▲ふん▼有限公司Zhejiang Hisun Pharmaceutical CO.,LTD. ブロッコリータンパク質のペプチドを調製する方法、それによって調製されたブロッコリータンパク質のペプチド、および、その使用
US11147825B2 (en) 2015-06-26 2021-10-19 Plant Bioscience Limited Glucoraphnin for use in the treatment and/or prevention of diabetes mellitus

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