JP2011240557A - 重ね合わせ情報紙および重ね合わせ情報紙の製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 接着フィルムで剥離可能に重ね合わせた情報紙を容易に切断可能とする。
【解決手段】 重ね合わされた用紙2と、用紙2の重ね合わせ面23に接合される第1のフィルム31と第2のフィルム32とから構成され、第1のフィルム31と第2のフィルム32は用紙2に接合された状態で剥離可能に重ね合わされる接着フィルム3とを備えた重ね合わせ情報紙1であって、接着フィルム3の少なくとも外周部に、第1のフィルム31と第2のフィルム32とを剥離した状態で露出するミシン目状の切れ込み部3bを形成する。
【選択図】 図1
Description
この発明は、接着フィルムで剥離可能に重ね合わせた情報紙とその製造装置に関する。
例えば、請求書や利用明細書などの個人情報が記載された書類を郵送する際には、個人情報が漏えいしないように封書や葉書サイズの重ね合わせ情報紙が使用される。重ね合わせ情報紙は、糊や接着フィルムなどによって、請求書などの個人情報が印字された面が剥離可能に重ね合わされた情報紙であり、葉書サイズにすることで、封書に比べて郵送コストを抑制できるというメリットがある。さらに、接着フィルムを使用する重ね合わせ情報紙は、印字された用紙の上に接着フィルムを重ね合わせるものであるため、用紙に印字された情報が改ざんされるおそれがなく、また、接着フィルムによって用紙に光沢感が生じるというメリットもある。また、接着フィルムを使用しているため、雨などに濡れても用紙が破損しにくく、耐久性に優れている。
このような重ね合わせ情報紙は、従来から郵便物などに広く用いられており、例えば、情報の漏えいをより確実に防止することができる重ね合わせ情報紙に関する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、3つ折りの重ね合わせ情報紙を1プロセスで製造でき、装置全体を小さくできる重ね合わせ情報紙の製造装置に関する技術も知られている(例えば、特許文献2参照。)。
ところで、個人情報保護の意識が高まるとともに、請求書などの個人情報が記載された書類を廃棄する際には切断して内容がわからないようにしてから廃棄したいというニーズが多くなっている。そのため、例えば、家庭用シュレッダなどのように書類を切断する機械などが広く普及している。
しかしながら、重ね合わせ情報紙に使用される接着フィルムは、印刷面を保護するなどのメリットがある一方で、一定の強度を有しているので、とくに手では切断しにくい場合がある。また、重ね合わせ情報紙を葉書として使用する場合には、郵便法の規制により、宛名面に切れ込みや穴などの傷をつけることが禁止されていることから、葉書自体には廃棄のための切れ込みなどを施すことができない。
そこで、この発明は、接着フィルムを用いて重ね合わされた情報紙であっても、廃棄時に手によって容易に切断することが可能な重ね合わせ情報紙および重ね合わせ情報紙の製造装置を提供することを目的としている。
前記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、重ね合わされた用紙と、前記用紙の重ね合わせ面に接合される第1のフィルムと第2のフィルムとから構成され、前記第1のフィルムと前記第2のフィルムとが前記用紙に接合された状態で剥離可能に重ね合わされる接着フィルムと、を備えた重ね合わせ情報紙であって、前記接着フィルムの少なくとも外周部に、前記第1のフィルムと前記第2のフィルムとを剥離した状態で露出する複数の切れ込み部を形成したことを特徴とする重ね合わせ情報紙である。
この発明によれば、接着フィルムを使用した重ね合わせ情報紙を剥離した状態では、接着フィルムの外周部に形成された複数の切れ込み部が露出するので、これらの切れ込み部を起点として用紙を手で容易に切断することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の重ね合わせ情報紙において、前記接着フィルムは四角形に形成されており、前記切れ込み部は、前記接着フィルムの対向する各辺を横断する格子状のミシン目から構成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、重ね合わされた用紙と、用紙の重ね合わせ面に接合される第1のフィルムと第2のフィルムとから構成され第1のフィルムと第2のフィルムは用紙に接合された状態で剥離可能に重ね合わされる接着フィルムと、を備えた重ね合わせ情報紙の製造装置であって、用紙を送り出す用紙送出手段と、用紙送出手段によって送り出された用紙を、重ね合わせ面を内側にして重ねる用紙重ね手段と、ロール状の接着フィルムを帯状にして送り出すフィルム送出手段と、フィルム送出手段によって送り出された帯状の接着フィルムの少なくとも外周部に切れ込み部を形成するフィルム加工手段と、用紙重ね手段によって重ねられた用紙の重ね合わせ面の間に切れ込み部が形成された接着フィルムを介在させる重ね合わせ手段と、重ね合わせ手段によって用紙と接着フィルムとが重ね合わされた状態で所定の大きさに切断する切断手段と、介在させた接着フィルムを用紙の重ね合わせ面に密着させるとともに、外部から加熱することによって第1のフィルムと第2のフィルムとを用紙の重ね合わせ面に接合する接合手段と、を備えることを特徴とする。
請求項1および3に記載の発明によれば、接着フィルムの少なくとも外周部に、複数の切れ込み部を形成するようにしたので、シュレッダなどを使用しなくとも、手で容易に切断することができる。このため、例えば、宛名などの個人情報が記載されている情報紙を廃棄する際の労力を軽減することができる。
また、切れ込み部は、用紙自体には形成されないので、重ね合わせ情報紙を葉書として使用する場合にも郵便法の規制をうけることがなくなる。さらに、接着フィルムの切れ込み部は、接着フィルムを剥離する前には露出しないので、情報紙の美観を保つことができる。
請求項2に記載の発明によれば、切れ込み部は、接着フィルムの対向する各辺を横断する格子状のミシン目から構成されているので、接着フィルムの切断開始時だけでなく、接着フィルムの全長にわたって小さな力で切断が可能となる。
つぎに、この発明の実施の形態について図面を用いて詳しく説明する。
(実施の形態1)
図1ないし図8は、この発明の実施の形態1を示している。この実施の形態1では、2つ折りの重ね合わせ情報紙に適用した場合について説明する。図1ないし図6に示すように、重ね合わせ情報紙としての重ね合わせ葉書1は、主として、用紙2と接着フィルム3を有している。
図1ないし図8は、この発明の実施の形態1を示している。この実施の形態1では、2つ折りの重ね合わせ情報紙に適用した場合について説明する。図1ないし図6に示すように、重ね合わせ情報紙としての重ね合わせ葉書1は、主として、用紙2と接着フィルム3を有している。
用紙2は、略中央部分で長辺3bと平行する折り目21によって2つに折り重ねられ、折り重ねた状態の外面には宛名面22、内面には重ね合わせ面23が形成されている。宛名面22には、送付先の宛先などが記載される。重ね合わせ面23には、例えば、請求書や明細書などの情報が印刷されている。この用紙2は、折り目21を境として折り重ねた状態で接着フィルム3によって剥離可能に重ね合わされている。
接着フィルム3は、図2に示すように、用紙2の重ね合わせ面23に接合される第1のフィルム31と第2のフィルム32とから構成されている。この第1のフィルム31は、透明または半透明なフィルム状の支持体31aと、支持体31aの一方の面に形成された第1の接着剤層31bとから構成されている。この支持体31aは、この実施の形態1ではポリエチレンテレフタレート(PET:Polyethylene terephthalate)から構成されている。そして、支持体31aの他方の面には、第2のフィルム32が形成されている。この第2のフィルム32は、支持体31aの他方の面に形成された透明または半透明な熱可塑性樹脂層32aと、熱可塑性樹脂層32aの他方の面に形成された第2の接着剤層32bとから構成されている。熱可塑性樹脂層32aは、支持体31aから容易に剥離可能であるが自然剥離しないようにビカット軟化温度が45℃以上で、この実施の形態では透明な熱可塑性エラストマー(TPE:Thermoplastic Elastomers)製である。
第1の接着剤層31bおよび第2の接着剤層32bは、ガラス転移温度が30〜70℃、若しくはビカット軟化温度が40〜65℃の感熱接着剤層で、この実施の形態では透明なポリエステル樹脂製である。そして、この第1の接着剤層31bと第2の接着剤層32bによって、接着フィルム3は、用紙2の重ね合わせ面23に接合されている。さらに、接着フィルム3は、図4に示すように、短辺3aと長辺3bとからなり、一方の長辺3bに沿ってミシン目状の切れ込み部3cが形成されている。切れ込み部3cは、一方の長辺3b側の端面から数ミリだけ他方の長辺3b側にずれた場所に形成されている。この切れ込み部3cは、接着フィルム3の厚み方向を貫通している。
接着フィルム3は、用紙2の重ね合わせ面23に全面にわたって挟まれている。そのため、図3に示すように、重ね合わされた用紙2を開くときに、接着フィルム3が用紙2と接着した状態で、第1のフィルム31と第2のフィルム32とが剥離することで、接着フィルム3が剥離可能となっている。つまり、重ね合わせ情報紙1は、折り目21を境として折り重ねた状態から、図5、図6に示すように、開くことができるようになっている。このように、接着フィルム3の長辺3bに沿って剥離した状態では、ミシン目状の切れ込み3cが露出するようになっている。
次に、重ね合わせ葉書1を製造するための製造装置10について説明する。
製造装置10は、図7に示すように、主として、用紙送出手段としての給紙装置11、用紙重ね手段としての用紙重ね装置12、フィルム送出手段としてのフィルム供給装置13、フィルム加工手段としてのロータリーカッタ14、重ね合わせ手段としての重ね合わせ装置15、切断手段としてのカッタ16、接合手段としてのヒータ17、スタッカ18を備えている。
給紙装置11は、印刷機やプリンタなどで印字されたロール状の用紙2を帯状にして送り出す装置である。この給紙装置11は、用紙2に弛みが生じないように所定の張力を与えながら上方に送出する機能を有している。この実施の形態1では、給紙装置11にセットされる用紙2は、長辺方向に連続的につながった印刷済みの帯状の用紙2をロール状に巻いたものから構成されている。
用紙重ね装置12は、給紙装置11によって送り出された用紙2の略中央部分に、折り曲げローラや折り曲げ棒(図示略)などによって折り目21を形成し、形成した折り目21を境として用紙2を2つ折りに折り重ねる機能を有している。
フィルム供給装置13は、ロール状の接着フィルム3を帯状にして送り出す機能を有してしている。このフィルム供給装置13は、接着フィルム3に弛みが生じないように所定の張力を与えながら、複数のローラによって送出する。この実施の形態1では、フィルム供給装置13にセットされる接着フィルム3は、長辺方向に連続的につながった帯状の接着フィルム3をロール状に巻いたものから構成されている。
ロータリーカッタ14は、フィルム供給装置13によって送り出された接着フィルム3に切れ込み加工を行う装置であり、例えば、ミシン目状の刃14aと、フィルムを挟んだ状態で支持する支持部14bとを有している。このロータリーカッタ14は、張力がかかった接着フィルム3の長辺3bから略0.5mm〜5mm内側で挟み込んで接触するように設定され、図4に示すミシン目状の切れ込み部3cを形成するようになっている。
重ね合わせ装置15は、用紙重ね装置12によって折り重ねられた用紙2の間に、ロータリーカッタ14でミシン目状の切れ込み3cが形成された接着フィルム3を介在させる装置である。
カッタ16は、重ね合わせ装置15によって用紙2と接着フィルム3とが重ね合わされた状態で、連続している用紙2と接着フィルム3を葉書1通ごとの大きさに切断する装置である。
ヒータ17は、カッタ16で切断した1通の大きさになった用紙2と接着フィルム3とを重ね合わせた状態で通過させて、接着フィルム3の第1のフィルム31と第2のフィルム32とを用紙2の重ね合わせ面23にそれぞれ接合させる装置である。
スタッカ18は、完成した重ね合わせ情報紙1を整列させてストックする装置である。
次に、この製造装置10による重ね合わせ情報紙1の製造方法について、図8に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、ステップS11において、ロール状の用紙2が、給紙装置11によって送出され、ステップS12において、用紙重ね装置12によって折り目が形成される。一方、ステップS13において、ロール状の接着フィルム3が、フィルム供給装置13によって送出される。ステップS14においては、図4に示すように、ロータリーカッタ14によってミシン目状の切れ込み3cが形成される。
つぎに、ステップS15において、重ね合わせ装置15によって、折り重ねられた用紙2の重ね合わせ面23に接着フィルム3が挟み込まれた状態で重ね合わされる。続いて、ステップS16において、折り重ねられた用紙2に接着フィルム3を介在させた状態で、葉書1通ごとの大きさに切断し、ステップS17において、ヒータ17の間を通過させることによって、折り重ねられた用紙2の重ね合わせ面23に接着フィルム3が接着する。そして、ステップS18において、完成した重ね合わせ情報紙1がスタック18に並べられる。
このように、複数の機能を備えた製造装置10を用いることで、折り目21を境として剥離可能に重ね合わせることが可能な重ね合わせ葉書1が自動的に製造される。
そして、この重ね合わせ葉書1を開くときには、次のようにする。すなわち、図3に示すように、重ね合わせ面23の端部側を一方の手で押さえた状態で、他方の手で宛名面22側を引張ると、接着フィルム3の第1のフィルム31と第2のフィルム32とが剥離し、用紙2の内面である重ね合わせ面23が現れる。重ね合わせ面23には、請求書や明細書などが印刷されているので、重ね合わせ情報紙1の受取人は、重ね合わせ面23に印刷された請求書や明細書などの情報を目視で確認することができる。
また、受取人が重ね合わせ葉書1の内容を確認し、この重ね合わせ葉書1を廃棄する際には、重ね合わせ葉書1をシュレッダに投入するか、または、長辺3bの任意の位置から手で破くことができる。ここで、図3に示すミシン目3cの位置には、例えば、長辺3bに沿って「この方向から破ることができます」などというようなメッセージを印字しておいてもよい。
以上のように、実施の形態1の重ね合わせ葉書1によれば、接着フィルム3の少なくとも外周部に、複数の切れ込み部3cを形成するようにしたので、シュレッダなどを使用しなくとも、手で容易に切断することができる。このため、例えば、宛名などの個人情報が記載されている重ね合わせ葉書1を廃棄する際の労力を軽減することができる。
また、切れ込み部3cは、用紙2自体には形成されないので、この重ね合わせ葉書1は郵便法の規制をうけることがない。さらに、接着フィルム3の切れ込み部3cは、接着フィルムを剥離する前には露出しないので、重ね合わせ葉書1の美観を保つことができる。
(実施の形態2)
図9ないし図13は、この発明の実施の形態2を示している。実施の形態2が実施の形態1と異なるところは、用紙4の構成であり、その他の部分は実施の形態1に準じるので、準じる部分に実施の形態1と同一の符号を付すことにより、準じる部分の説明を省略する。後述する実施の形態3および4についても同様である。
図9ないし図13は、この発明の実施の形態2を示している。実施の形態2が実施の形態1と異なるところは、用紙4の構成であり、その他の部分は実施の形態1に準じるので、準じる部分に実施の形態1と同一の符号を付すことにより、準じる部分の説明を省略する。後述する実施の形態3および4についても同様である。
図9に示すように、用紙4は、2つの折り目41、42で折り返され、宛名面43、2つの重ね合わせ面44、45が形成されたものである。そして、接着フィルム3は、図10に示すように、用紙4の重ね合わせ面44、45に、それぞれ全面的に挟まれている。そのため、図11に示すように、用紙4を開くとき、接着フィルム3が剥離することで、用紙4は剥離可能となっている。すなわち、重ね合わせ情報紙1は、折り目41、42を境として3つに折り重ねた状態から、図12、図13に示す状態に開くことができるようになっている。
この重ね合わせ葉書1を開くときには、次のようにする。すなわち、図11に示すように、重ね合わせ面44の端部側を押さえた状態で、宛名面43を開くと、接着フィルム3の第1のフィルム31と第2のフィルム32とが剥離し、用紙2が折り目41で開く。さらに、重ね合わせ面45の端部側を押さえた状態で開くと、接着フィルム3の第1のフィルム31と第2のフィルム32とが剥離し、用紙2が折り目42で開く。このようにして、受取人は、重ね合わせ情報紙1の重ね合わせ面44、45に印字された請求書や明細書などの情報を確認することができる。
このような実施の形態2においては、用紙4を3つに折りにすることにより、2つ折りの重ね合わせ葉書1に比べて、重ね合わせ面の面積が増えるので、より多くの情報を印刷することが可能となる。
(実施の形態3)
図14は、この発明の実施の形態3を示している。この実施の形態3では、接着フィルム3には、一方の長辺3b側と他方の長辺3b側のいずれにも実施の形態1と異なる形状の切れ込み部3dが形成されている。切れ込み部3dは、一方の長辺3b側の端面から数ミリだけ他方の長辺3b側にずれた場所に形成されている。切れ込み部3dは、長辺3bに沿って断続的に設けられる微細な小孔から形成されており、接着フィルム3の厚み方向を貫通している。
図14は、この発明の実施の形態3を示している。この実施の形態3では、接着フィルム3には、一方の長辺3b側と他方の長辺3b側のいずれにも実施の形態1と異なる形状の切れ込み部3dが形成されている。切れ込み部3dは、一方の長辺3b側の端面から数ミリだけ他方の長辺3b側にずれた場所に形成されている。切れ込み部3dは、長辺3bに沿って断続的に設けられる微細な小孔から形成されており、接着フィルム3の厚み方向を貫通している。
この実施の形態3においては、切れ込み部3dのピッチが狭く設定されているので、重ね合わせ情報紙1の長辺3b上で、任意の場所からより容易に切断することが可能となる。また、切れ込み3dが用紙2の両端部に形成されるため、どちらの長辺3bからでも容易に切断することができる。したがって、例えば、重ね合わせ葉書1を折り目21で切断した場合であっても、任意の長辺3bからでも容易に切断できる。
(実施の形態4)
図15は、この発明の実施の形態3を示している。この実施の形態3が実施の形態1と異なるところは、接着フィルム3の切れ込み部3eの構成であり、接着フィルム3には、全面にわたって格子状の切れ込み部3eが形成されている。すなわち、切れ込み部3eは、接着フィルムの一方の短辺3aと他方の短辺3aとを横断するミシン目と、一方の長辺3bと他方の長辺3bとを横断するミシン目とから構成されており、それぞれのミシン目は格子状に交差している。
図15は、この発明の実施の形態3を示している。この実施の形態3が実施の形態1と異なるところは、接着フィルム3の切れ込み部3eの構成であり、接着フィルム3には、全面にわたって格子状の切れ込み部3eが形成されている。すなわち、切れ込み部3eは、接着フィルムの一方の短辺3aと他方の短辺3aとを横断するミシン目と、一方の長辺3bと他方の長辺3bとを横断するミシン目とから構成されており、それぞれのミシン目は格子状に交差している。
このように構成された実施の形態4においては、切れ込み部3eは、接着フィルム3の対向する各辺を横断する格子状のミシン目から構成されているので、接着フィルム3の切断開始時だけでなく、接着フィルム3の全長にわたって小さな力で切断が可能となる。また、接着フィルム3の長辺3bのみならず、短辺3a側からのいずれからも切断可能となるので、重ね合わせ葉書1の廃棄がさらに容易となる。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、これらの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、実施の形態1の接着フィルム3における第2のフィルム32は、熱可塑性樹脂層32aと第2の接着剤層32bとから構成されているが、これに限定されることはなく、例えばポリエチレンテレフタレート(PET:Polyethylene terephthalate)製の第2の支持体32aと第2の接着剤層32bとから構成するようにしてもよい。
また、切れ込み部3bは、接着フィルム3の全面に微細な小孔を形成する構成であってもよい。また、接着フィルム3には、この接着フィルム3自体の製造段階で長辺3bに沿って複数の切れ込み部3bを予め形成することも可能であり、この場合には、製造装置10でのロータリーカッタ14による切れ込み部3bの形成は不要となる。
さらに、実施の形態1において、製造装置10の給紙装置11にセットされる用紙2はロール状に巻いたものとして説明したが、用紙2が葉書1通ごとの大きさに切断されているものであってもよい。また、各実施の形態1〜4においては、重ね合わせ情報紙の一例として、1枚の用紙を折り目を境として折り重ねる重ね合わせ葉書1に適用した場合を説明したが、2枚以上の用紙を接着フィルム3によって重ね合わせる重ね合わせ葉書であってもよい。すなわち、例えば、宛名面と重ね合わせ面とが別の用紙(2枚の用紙)で構成され、接着フィルム3によって1枚に重ね合わされるものであってもよい。さらに、重ね合わせ情報紙は葉書に限定されることはなく、情報が印刷された用紙であれば、その他の用紙にも適用可能である。
1 重ね合わせ葉書(重ね合わせ情報紙)
2 用紙
3 接着フィルム
10 製造装置
11 用紙供給装置(用紙送出手段)
12 折り目形成部(用紙重ね手段)
13 フィルム供給装置(フィルム送出手段)
14 ロータリーカッタ(フィルム加工手段)
15 重ね合わせ装置(重ね合わせ手段)
16 カッタ(切断手段)
17 ヒータ(接合手段)
18 スタック
21 折り目
23 重ね合わせ面
31 第1のフィルム
32 第2のフィルム
3c 切れ込み部
2 用紙
3 接着フィルム
10 製造装置
11 用紙供給装置(用紙送出手段)
12 折り目形成部(用紙重ね手段)
13 フィルム供給装置(フィルム送出手段)
14 ロータリーカッタ(フィルム加工手段)
15 重ね合わせ装置(重ね合わせ手段)
16 カッタ(切断手段)
17 ヒータ(接合手段)
18 スタック
21 折り目
23 重ね合わせ面
31 第1のフィルム
32 第2のフィルム
3c 切れ込み部
Claims (3)
- 重ね合わされた用紙と、
前記用紙の重ね合わせ面に接合される第1のフィルムと第2のフィルムとから構成され、前記第1のフィルムと前記第2のフィルムとが前記用紙に接合された状態で剥離可能に重ね合わされる接着フィルムと、
を備えた重ね合わせ情報紙であって、
前記接着フィルムの少なくとも外周部に、前記第1のフィルムと前記第2のフィルムとを剥離した状態で露出する複数の切れ込み部を形成したことを特徴とする重ね合わせ情報紙。 - 前記接着フィルムは四角形に形成されており、前記切れ込み部は、前記接着フィルムの対向する各辺を横断する格子状のミシン目から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の重ね合わせ情報紙。
- 重ね合わされた用紙と、前記用紙の重ね合わせ面に接合される第1のフィルムと第2のフィルムとから構成され前記第1のフィルムと前記第2のフィルムは前記用紙に接合された状態で剥離可能に重ね合わされる接着フィルムと、を備えた重ね合わせ情報紙の製造装置であって、
前記用紙を送り出す用紙送出手段と、
前記用紙送出手段によって送り出された前記用紙を、重ね合わせ面を内側にして重ねる用紙重ね手段と、
ロール状の前記接着フィルムを帯状にして送り出すフィルム送出手段と、
前記フィルム送出手段によって送り出された帯状の前記接着フィルムの少なくとも外周部に切れ込み部を形成するフィルム加工手段と、
前記用紙重ね手段によって重ねられた前記用紙の重ね合わせ面の間に前記切れ込み部が形成された前記接着フィルムを介在させる重ね合わせ手段と、
前記重ね合わせ手段によって前記用紙と前記接着フィルムとが重ね合わされた状態で所定の大きさに切断する切断手段と、
前記介在させた接着フィルムを前記用紙の重ね合わせ面に密着させるとともに、外部から加熱することによって前記第1のフィルムと前記第2のフィルムとを前記用紙の重ね合わせ面に接合する接合手段と、
を備えることを特徴とする重ね合わせ情報紙の製造装置。
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---|---|---|---|---|
JP2014195956A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-16 | トッパン・フォームズ株式会社 | 重ね合わせシート |
Citations (1)
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---|---|---|---|---|
JP2010137535A (ja) * | 2008-12-15 | 2010-06-24 | K D K Kk | 破断可能な情報通信体用疑似接着シート及びそれを用いた破断可能な情報通信体 |
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- 2010-05-18 JP JP2010113839A patent/JP2011240557A/ja active Pending
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