JP2011233284A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数の削減を図る。
【解決手段】第2ハウジング20に回動可能に設けた倍力部材30と、第1ハウジング10に設けたカムフォロア11と、第1ハウジング10に設けた嵌合用摺接面13と、倍力部材30に設けた嵌合用摺接部32と、倍力部材30に設けられ、倍力部材30の回動中心からの距離が嵌合用摺接部32よりも短い位置に配された嵌合用カム面36とを備える。両ハウジング10,20に接近方向の操作力を付与すると、嵌合用摺接面13と嵌合用摺接部32との摺接によって倍力部材30が回動し、倍力部材30の回動に伴うテコ作用により、嵌合用カム面36とカムフォロア11との摺接部分では両ハウジング10,20の嵌合を促進する倍力作用が生じる。
【選択図】図1

Description

本発明は、コネクタに関するものである。
特許文献1には、第1ハウジングと、第1ハウジングと嵌合可能な第2ハウジングと、第1ハウジングに支持された倍力部材と、第1ハウジングに両ハウジングの嵌合方向へのスライド可能に設けたフレームとを備えた倍力作用を発揮するコネクタが開示されている。倍力部材には、フォロアピンとカム溝が形成され、フレームには、嵌合方向と交差する方向の溝部が形成され、溝部にフォロアピンが摺動可能に嵌合されている。
両ハウジングを嵌合する際には、第2ハウジングのカムフォロアをカム溝の入口に進入させ、その状態からフレームと第2ハウジングを接近させる。この両者の接近動作に伴い、溝部とフォロアピンとの摺接によって倍力部材が回動し、倍力部材の回動によるテコ作用により、カム溝とカムフォロアとの摺接部分では倍力効果が生まれ、この倍力効果によって両ハウジングの嵌合が進む。
特開2004−327231号公報
上記従来のコネクタでは、第1ハウジングと第2ハウジングの嵌合を進めるための倍力効果を生じさせる手段として、倍力部材の他にフレームが設けられているため、部品点数が多いという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、部品点数の削減を図ることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、第1ハウジングと第2ハウジングを、前記第2ハウジングに回動可能に設けた倍力部材によって嵌合するようにしたコネクタであって、前記第1ハウジングに設けられた嵌合用カムフォロアと、前記第1ハウジングに設けられ、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの嵌合方向と交差する方向に延びる嵌合用摺接面と、前記倍力部材に設けられ、前記嵌合用摺接面と摺接可能な嵌合用摺接部と、前記倍力部材に設けられ、前記嵌合用カムフォロアと摺接可能であって、前記倍力部材の回動中心からの距離が前記嵌合用摺接部よりも短い位置に配された嵌合用カム面とを備え、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングに対し互いに接近させる操作力を付与すると、前記嵌合用摺接面と前記嵌合用摺接部との摺接によって前記倍力部材が回動し、前記倍力部材の回動に伴うテコ作用により、前記嵌合用カム面と前記嵌合用カムフォロアとの摺接部分では前記両ハウジングの嵌合を促進する倍力作用が生じるようになっているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記嵌合用摺接面は、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの嵌合方向と直交する方向に対して斜めの領域を含んでいるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記第1ハウジングに設けられた離脱用カムフォロアと、前記第1ハウジングに設けられ、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの嵌合方向と交差する方向に延びる離脱用摺接面と、前記倍力部材に設けられ、前記離脱用摺接面と摺接可能な離脱用摺接部と、前記倍力部材に設けられ、前記離脱用カムフォロアと摺接可能であって、前記倍力部材の回動中心からの距離が前記離脱用摺接部よりも短い位置に配された離脱用カム面とを備え、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングに対し互いに離間させる操作力を付与すると、前記離脱用摺接面と前記離脱用摺接部との摺接によって前記倍力部材が回動し、前記倍力部材の回動に伴うテコ作用により、前記離脱用カム面と前記離脱用カムフォロアとの摺接部分では前記両ハウジングの離脱を促進する倍力作用が生じるようになっているところに特徴を有する。
<請求項1及び請求項3の発明>
倍力部材を、倍力部材が設けられていない側の第1ハウジングに直接摺接させることによって倍力作用が発揮されるようになっている。したがって、倍力部材が設けられている側の第2ハウジングに、嵌合方向への相対変位が可能な部材を設け、その部材に倍力部材を摺接させる構造のものに比べると、本発明では部品点数が少なくて済んでいる。
<請求項2の発明>
嵌合用摺接面を両ハウジングの嵌合方向と直交する向きとした場合は、両ハウジングの嵌合方向における嵌合用摺接部の変位量は第1ハウジングの変位量と同じ量である。これに対し、本発明では、嵌合用摺接面を両ハウジングの嵌合方向に対して斜め方向としているので、両ハウジングの嵌合方向における嵌合用摺接部の変位量を、第1ハウジングの変位量よりも大きくすることができる。倍力部材を所定の角度だけ回動させる場合において、嵌合用摺接部を大きく変位させることができるということは、その分、倍力部材の回動中心から嵌合用摺接部までの距離を長く確保できることを意味するので、大きな倍力効果を得ることができる。
実施形態1において第1ハウジングと第2ハウジングの嵌合が開始した状態をあらわす断面図 第1ハウジングと第2ハウジングの嵌合途中の状態をあらわす断面図 第1ハウジングと第2ハウジングの嵌合途中の状態をあらわす断面図 第1ハウジングと第2ハウジングの嵌合が完了した状態をあらわす断面図 第1ハウジングと第2ハウジングが嵌合した状態において、倍力部材が、公差吸収のために設けた遊びによって小角度回動している様子をあらわす断面図 第2ハウジングの断面図 第2ハウジングの平面図 第1ハウジングの正面図 第1ハウジングの底面図
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図9を参照して説明する。本実施形態のコネクタは、第1ハウジング10と第2ハウジング20を、第2ハウジング20に回動可能に設けた一対の倍力部材30によって嵌合及び離脱させるようにしたものである。尚、以下の説明において、上下左右の方向は、図1〜図6、図8の向きを基準とし、前後方向については、図1〜図6、図8にあらわれる面を前面ということにする。
第1ハウジング10は全体としてブロック状をなし、第1ハウジング10の内部には周知の形態の複数の雌端子金具(図示省略)が収容されている。第1ハウジング10は、後述する一対のカムフォロア11(本発明の構成要件である嵌合用カムフォロアと離脱用カムフォロアを兼ねる)、一対の嵌合用摺接面13、及び一対の離脱用摺接面15を含み、両ハウジング10,20の嵌合・離脱方向と直交する面上において点対称の形状となっている。
第1ハウジング10には、その前後両面から軸線を前後方向に向けた円柱状をなす一対のカムフォロア11が形成されている。左右方向(両ハウジング10,20の嵌合方向と直交する方向)において、前側のカムフォロア11は第1ハウジング10の中心よりも少し右方にずれた位置に配置され、後側のカムフォロア11は第1ハウジング10の中心よりも少し左方にずれた位置に配置されている。つまり、一対のカムフォロア11は点対称な配置とされている。
第1ハウジング10には、その前後両外面を凹ませた形態であって、互いに点対称をなす一対の凹部12が形成されている。凹部12は、第1ハウジング10の下面(第2ハウジング20との対向面)に開口されている。前側の凹部12は、前側のカムフォロア11よりも左方に位置し、後側の凹部12は、後側のカムフォロア11よりも右方に位置している。前側の凹部12を構成する左右両内側面のうち左側(前側のカムフォロア11から遠い側)の内側面は、嵌合用摺接面13となっている。同様に、後側の凹部12を構成する左右両内側面のうち右側(後側のカムフォロア11から遠い側)の内側面も、嵌合用摺接面13となっている。前後一対の嵌合用摺接面13は互いに点対称な形態となっている。
嵌合用摺接面13は、両ハウジング10,20の嵌合・離脱方向と直交する左右方向線に対して斜め方向の曲面状をなす傾斜領域13Aと、両ハウジング10,20の嵌合・離脱方向とほぼ平行な略平面状をなす平行領域13Bとから構成されている。傾斜領域13Aは、嵌合用摺接面13のうち概ね上側(基端側)の領域を占め、平行領域13Bは、嵌合用摺接面13のうち概ね下側(終端側)の領域を占めており、傾斜領域13Aの下端と平行領域13Bの上端とは滑らかに連なっている。
第1ハウジング10には、その前後両外面を凹ませた形態であって、互いに点対称をなす一対の切欠部14が形成されている。前側の切欠部14は、カムフォロア11よりも右側(カムフォロア11を挟んで前側の凹部12とは左右反対の側)に位置し、第1ハウジング10の下面と、第1ハウジング10の右端面とに開口されている。後側の切欠部14は、カムフォロア11よりも左側(カムフォロア11を挟んで後側の凹部12とは左右反対の側)に位置し、第1ハウジング10の下面と、第1ハウジング10の左端面とに開口されている。
前側の切欠部14における左側の側面は、離脱用摺接面15となっている。同様に、後側の切欠部14における右側の側面も、離脱用摺接面15となっている。この前後一対の離脱用摺接面15も、互いに点対称な形態となっている。離脱用摺接面15は、その全領域が、両ハウジング10,20の嵌合・離脱方向と直交する左右方向線に対して斜め方向の曲面状をなしている。
第2ハウジング20は、雄端子金具23を保持するブロック状の端子保持部21と、端子保持部21から上方へ角筒状に延出したフード部22とを有し、雄端子金具23の上向きのタブ24がフード部22によって包囲されている。第2ハウジング20も、第1ハウジング10と同様、両ハウジング10,20の嵌合・離脱方向と直交する面上において点対称の形状となっている。
フード部22を構成する前面壁と後面壁には、夫々、その内面を凹ませた形態の前後一対の収容部25が形成されている。各収容部25には、軸線を前後方向に向けた円柱状をなす一対の支持軸26が、突出形成されている。左右方向(両ハウジング10,20の嵌合方向と直交する方向)において、前側の支持軸26は第1ハウジング10の中心よりも少し右方にずれた位置に配置され、後側の支持軸26は第1ハウジング10の中心よりも少し左方にずれた位置に配置されている。つまり、一対の支持軸26は点対称な配置とされている。そして、各支持軸26には、夫々、倍力部材30が回動可能に支持されている。
前側の支持軸26に支持された倍力部材30と後側の支持軸26に支持された倍力部材30は、同一の部品であり、両ハウジング10,20の嵌合・離脱方向と直交する面上において点対称となるような位置関係で配置されている。以下、前側の支持軸26に支持されている倍力部材30について説明する。
倍力部材30は、全体として、フード部22の前面壁及び後面壁と平行な平板状をなし、上下方向の寸法に比べて左右方向の寸法が大きい。かかる倍力部材30は、その軸受孔31を支持軸26に嵌合することにより、図1に示す初期位置と、図5に示す過回動位置との間で約40°の範囲で回動し得るようになっている。倍力部材30の回動範囲のうち過回動位置よりも少し初期位置側の位置(図4を参照)は、嵌合位置となっている。
倍力部材30の左端部には、軸線を前後方向に向けた円柱状をなして後方へ突出した形態とされた嵌合用摺接部32が形成されている。嵌合用摺接部32は、倍力部材30の回動過程及び離脱過程の全領域において、常に、支持軸26及び軸受孔31よりも左側に位置する。また、倍力部材30の右端部には、軸線を前後方向に向けた円柱状をなして後方へ突出した形態とされた離脱用摺接部33が形成されている。離脱用摺接部33は、倍力部材30の回動過程及び離脱過程の全領域において、常に、支持軸26及び軸受孔31よりも右側に位置する。
倍力部材30には、その前面と後面との間で貫通するカム溝34が形成されている。カム溝34は、軸受孔31を中心とする円弧と交差するような経路に沿って延びており、カム溝34の基端は、倍力部材30の上側の縁部において進入口35として開口し、カム溝34の奥端は袋小路状をなしている。軸受孔31と軸受孔31との間の距離は、進入口35において最も長く、奥端において最も短くなっている。
カム溝34を構成する一対の内側面のうち軸受孔31から遠い側の内側面は、嵌合用カム面36となっている。この嵌合用カム面36と軸受孔31との間の距離も、カム溝34と同様、進入口35において最も長く、奥端において最も短くなっている。嵌合用カム面36と倍力部材30の回動中心(支持軸26及び軸受孔31の中心)との最長距離は、嵌合用摺接部32と倍力部材30の回動中心との距離よりも短く設定されている。
カム溝34を構成する一対の内側面のうち軸受孔31に近い側の内側面は、離脱用カム面37となっている。この離脱用カム面37と軸受孔31との間の距離も、カム溝34及び嵌合用カム面36と同様、進入口35において最も長く、奥端において最も短くなっている。離脱用カム面37と倍力部材30の回動中心(支持軸26及び軸受孔31の中心)との最長距離は、離脱用摺接部33と倍力部材30の回動中心との距離よりも短く設定されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。両ハウジング10,20を嵌合する際には、まず、倍力部材30を図6に示す初期位置に保持しておく。倍力部材30が初期位置にある状態では、嵌合用摺接部32が最も上方の位置(即ち、両ハウジング10,20の嵌合方向において、最も支持軸26から最も遠い位置)にあり、離脱用摺接部33が最も下方の位置(即ち、両ハウジング10,20の嵌合方向において、最も支持軸26に近い位置)にある。
次に、倍力部材30が初期位置にある状態で、第1ハウジング10を第2ハウジング20のフード部22に浅く嵌合し、カムフォロア11をカム溝34の進入口35に進入させる。これに伴い、嵌合用摺接部32が、凹部12内に深く進入し、嵌合用摺接面13の基端(上端)に対して接触又は接近するように位置するとともに、離脱用摺接部33が、部分的に切欠部14内に進入し、離脱用摺接面15の終端(下端)に対して接触又は接近するように位置する。
この後、第1ハウジング10と第2ハウジング20に対し、互いに接近させる方向(嵌合を進める方向)の操作力を付与する。すると、嵌合用摺接面13が嵌合用摺接部32を下方(第2ハウジング20側)へ押圧することにより、嵌合用摺接面13と嵌合用摺接部32との間で摺接を生じながら、倍力部材30が初期位置から嵌合位置に向かって図1における反時計回り方向へ回動させられる。このとき、嵌合用摺接面13は、両ハウジング10,20の嵌合方向と直交する方向に対して斜めをなしているので、第1ハウジング10の第2ハウジング20に対する接近距離に比べると、嵌合用摺接部32の第2ハウジング20に対する接近距離が大きくなる。
倍力部材30が回動するのに伴い、カム溝34の嵌合用カム面36がカムフォロア11を斜め上方から押圧する。ここで、倍力部材30の回動中心から嵌合用摺接部32までの距離は、倍力部材30の回動中心から嵌合用カム面36までの距離よりも長いので、テコ作用が発揮され、嵌合用摺接面13から嵌合用摺接部32に付与される押圧力よりも、嵌合用カム面36からカムフォロア11に付与される押圧力が大きくなる。つまり、嵌合用カム面36とカムフォロア11との摺接部分では両ハウジング10,20の嵌合動作を促進する倍力作用が生じるのである。
両ハウジング10,20の嵌合が進んで、倍力部材30が図4に示す嵌合位置に達すると、両ハウジング10,20が正規の嵌合状態となり、この時点で、両ハウジング10,20の嵌合動作が完了する。また、倍力部材30が初期位置から嵌合位置まで回動する間、離脱用摺接部33は、離脱用摺接面15に沿って変位し、倍力部材30が嵌合位置に到達すると、離脱用摺接部33は、離脱用摺接面15の基端に対して接触又は接近して対向するように位置する。
両ハウジング10,20が嵌合した状態では、嵌合用摺接部32は、嵌合用摺接面13の下端よりも少し上方の位置にあり、また、カムフォロア11は、カム溝34の奥端(つまり、嵌合用カム面36の奥端)よりも少し進入口35側に位置する。したがって、倍力部材30は、両ハウジング10,20が正規の嵌合状態に到達した状態でも、図4に示す嵌合位置と図5に示す過回動位置との間で、小角度だけ回動することができる。このように嵌合用摺接面13と嵌合用カム面36の終端部に倍力部材30の回動を許容する遊びを持たせたのは、第1ハウジング10、第2ハウジング20、倍力部材30が合成樹脂製であってこれらの寸法にばらつきが生じることが避けられない、という点に鑑み、公差を吸収するためである。
嵌合されている両ハウジング10,20を離脱する際には、両ハウジング10,20に対し互いに離間させる方向の操作力を付与する。すると、離脱用摺接面15が離脱用摺接部33を上方(第2ハウジング20から遠ざかる方向)へ押圧することにより、離脱用摺接面15と離脱用摺接部33との間で摺接を生じながら、倍力部材30が嵌合位置又は過回動位置から初期位置に向かって図1〜図6における時計回り方向へ回動させられる。このとき、離脱用摺接面15は、両ハウジング10,20の嵌合方向と直交する方向に対して斜めをなしているので、第1ハウジング10の第2ハウジング20からの離間距離に比べると、離脱用摺接部33の第2ハウジング20からの離間距離が大きくなる。
倍力部材30が回動するのに伴い、カム溝34の離脱用カム面37がカムフォロア11を斜め下方から押圧する。ここで、倍力部材30の回動中心から離脱用摺接部33までの距離は、倍力部材30の回動中心から離脱用カム面37までの距離よりも長いので、テコ作用が発揮され、離脱用摺接面15から離脱用摺接部33に付与される押圧力よりも、離脱用カム面37からカムフォロア11に付与される押圧力が大きくなる。つまり、離脱用カム面37とカムフォロア11との摺接部分では両ハウジング10,20の離脱動作を促進する倍力作用が生じるのである。
両ハウジング10,20の離脱が進んで、倍力部材30が図1に示す初期位置に達すると、カムフォロア11がカム溝34の進入口35に戻るので、両ハウジング10,20は離間可能な状態となる。この後は、引き続いて両ハウジング10,20に離間方向の操作力を付与すれば、両ハウジング10,20が離脱した状態となる。また、倍力部材30が嵌合位置又は過回動位置から初期位置まで回動する間、嵌合用摺接部32は、嵌合用摺接面13に沿って変位し、倍力部材30が初期位置に到達すると、嵌合用摺接部32は、嵌合用摺接面13の基端に対して接触又は接近して対向するように位置する。
本実施形態では、倍力部材30を、倍力部材30が設けられていない側の第1ハウジング10に直接摺接させることによって倍力作用が発揮されるようになっている。したがって、倍力部材が設けられている側の第2ハウジングに、嵌合方向への相対変位が可能な部材を設け、その部材に倍力部材を摺接させる構造のものに比べると、本実施形態のコネクタでは部品点数が少なくて済んでいる。
また、嵌合用摺接面を両ハウジングの嵌合方向と直交する向きとした場合は、両ハウジングの嵌合方向における嵌合用摺接部の変位量が第1ハウジングの変位量と同じ量となる。これに対し、本実施形態では、嵌合用摺接面13を両ハウジング10,20の嵌合方向に対して斜め方向としているので、両ハウジング10,20の嵌合方向における嵌合用摺接部32の変位量を、第1ハウジング10の変位量よりも大きくすることができる。倍力部材30を所定の角度だけ回動させる場合において、嵌合用摺接部32を大きく変位させることができるということは、その分、倍力部材30の回動中心から嵌合用摺接部32までの距離を長く確保できることを意味するので、大きな倍力効果を得ることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では嵌合用カムフォロアと離脱用カムフォロアを共通のカムフォロアとしたが、嵌合用カムフォロアと離脱用カムフォロアを互いに別々に設けてもよい。
(2)上記実施形態では一対の倍力部材を同一部品として点対称となるように配置したが、一対の倍力部材は両ハウジングの嵌合方向と直交する対称軸に関して線対称な形状としてもよい。
(3)上記実施形態では倍力部材を一対設けたが、倍力部材の数は1つだけであってもよい。
(4)上記実施形態では倍力部材の回動角度を約40°としたが、倍力部材の回動角度は40°より小さい角度でもよく、40°より大きい角度でもよい。
10…第1ハウジング
11…カムフォロア(嵌合用カムフォロア、離脱用カムフォロア)
13…嵌合用摺接面
15…離脱用摺接面
20…第2ハウジング
30…倍力部材
32…嵌合用摺接部
33…離脱用摺接部
36…嵌合用カム面
37…離脱用カム面

Claims (3)

  1. 第1ハウジングと第2ハウジングを、前記第2ハウジングに回動可能に設けた倍力部材によって嵌合するようにしたコネクタであって、
    前記第1ハウジングに設けられた嵌合用カムフォロアと、
    前記第1ハウジングに設けられ、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの嵌合方向と交差する方向に延びる嵌合用摺接面と、
    前記倍力部材に設けられ、前記嵌合用摺接面と摺接可能な嵌合用摺接部と、
    前記倍力部材に設けられ、前記嵌合用カムフォロアと摺接可能であって、前記倍力部材の回動中心からの距離が前記嵌合用摺接部よりも短い位置に配された嵌合用カム面とを備え、
    前記第1ハウジングと前記第2ハウジングに対し互いに接近させる操作力を付与すると、前記嵌合用摺接面と前記嵌合用摺接部との摺接によって前記倍力部材が回動し、前記倍力部材の回動に伴うテコ作用により、前記嵌合用カム面と前記嵌合用カムフォロアとの摺接部分では前記両ハウジングの嵌合を促進する倍力作用が生じるようになっていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記嵌合用摺接面は、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの嵌合方向と直交する方向に対して斜めの領域を含んでいることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記第1ハウジングに設けられた離脱用カムフォロアと、
    前記第1ハウジングに設けられ、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの嵌合方向と交差する方向に延びる離脱用摺接面と、
    前記倍力部材に設けられ、前記離脱用摺接面と摺接可能な離脱用摺接部と、
    前記倍力部材に設けられ、前記離脱用カムフォロアと摺接可能であって、前記倍力部材の回動中心からの距離が前記離脱用摺接部よりも短い位置に配された離脱用カム面とを備え、
    前記第1ハウジングと前記第2ハウジングに対し互いに離間させる操作力を付与すると、前記離脱用摺接面と前記離脱用摺接部との摺接によって前記倍力部材が回動し、前記倍力部材の回動に伴うテコ作用により、前記離脱用カム面と前記離脱用カムフォロアとの摺接部分では前記両ハウジングの離脱を促進する倍力作用が生じるようになっていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコネクタ。
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