JP2006210243A - コネクタ及び電線カバー - Google Patents

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Abstract


【課題】 2つの半割体を合体させる際の作業性向上を図る。
【解決手段】 2つの半割体21,22を合体させる過程では、第2ロック片37が第2ロック突起39に乗り上がりつつ外面側へ弾性撓みしたときの弾性復元力に起因して、第1半割体21(一方の半割体)が第2半割体22(他方の半割体)に対して相対的に後方へ変位しようとするのであるが、第2ロック片37が第2ロック突起39に当接するより前に、第1半割体21の規制片40が第2半割体22の内面に当接するので、第1半割体21が第2半割体22に対して相対的に外側へ変位することが規制される。これにより、2つの半割体21,22を正しい位置関係に保った状態で合体させることができるので、作業性がよい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コネクタ及び電線カバーに関するものである。
ハウジングの背面から導出させた電線を曲げて配索する場合、電線カバーが用いられ、その一例として、一対の半割体をヒンジで連結した形態の電線カバーがる。この電線カバーは、ヒンジを折り返し状に屈曲させつつ両半割体を回動させて電線を包むように合体させるようになっている。この種の電線カバーにおいて2つの半割体を合体状態に保持する手段としては、一方の半割体に他方の半割体に向かって突出するロック片を形成し、他方の半割体の外面にロック突起を形成し、半割体を合体させる過程ではロック片が外面側へ弾性撓みしつつロック突起に乗り上がり、半割体が合体状態に至ると、ロック片が弾性復帰してロック突起に係止することで、両半割体が離脱不能にロックされる構造をとることが可能である。
尚、2つの半割体を合体させる電線カバーとしては、特許文献1などに開示されているのものがある。
特開2004−350342公報
上記のようにロック片を弾性撓みさせつつ半割体を合体させる構造の電線カバーでは、半割体が合体する直前に、ロック片の弾性復元力のために両半割体が合体方向と交差する方向に位置ずれし、その結果、両半割体の合体作業に支障を来たすことが懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、2つの半割体を合体させる際の作業性向上を図ることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、ハウジングにおける電線の導出端部に、2つの半割体を筒状に合体させた形態の電線カバーを取り付け、前記ハウジングから導出した前記電線を電線カバーで包囲するようになっており、一方の前記半割体には、合体状態において他方の前記半割体側へ突出するとともに外面側への弾性撓みを可能とされたロック片が形成され、他方の前記半割体の外面にはロック突起が形成されており、前記2つの半割体を合体する過程では、前記ロック片が外面側へ弾性撓みしつつ前記ロック突起に乗り上がり、前記2つの半割体が合体状態に至ると、前記ロック片が弾性復帰して前記ロック突起に係止することで、前記2つの半割体が合体状態にロックされるようになっているコネクタにおいて、前記一方の半割体には、合体状態において前記他方の半割体側へ突出する形態であり、合体の過程において前記ロック片が前記ロック突起に当接するより前に前記他方の半割体の内面に当接可能な規制片が形成されている構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記規制片が、前記ロック片に対してその内側の面と対向するように配されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記規制片の先端縁部と、前記他方の半割体における前記一方の半割体との接合縁部とのうち少なくともいずれか一方の縁部には、前記規制片を前記他方の半割体の内側へ誘い込み可能なテーパ面が形成されているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、2つの半割体を筒状に合体させた形態であり、ハウジングにおける電線の導出端部に取り付けられることで、前記ハウジングから導出した前記電線を包囲するようになっており、一方の前記半割体には、合体状態において他方の前記半割体側へ突出するとともに外面側への弾性撓みを可能とされたロック片が形成され、他方の前記半割体の外面にはロック突起が形成されており、前記2つの半割体を合体する過程では、前記ロック片が外面側へ弾性撓みしつつ前記ロック突起に乗り上がり、前記2つの半割体が合体状態に至ると、前記ロック片が弾性復帰して前記ロック突起に係止することで、前記2つの半割体が合体状態にロックされるようになっている電線カバーにおいて、前記一方の半割体には、合体状態において前記他方の半割体側へ突出する形態であり、合体の過程において前記ロック片が前記ロック突起に当接するより前に前記他方の半割体の内面に当接可能な規制片が形成されているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項4に記載のものにおいて、前記規制片が、前記ロック片に対してその内側の面と対向するように配されているところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項4または請求項5に記載のものにおいて、前記規制片の先端縁部と、前記他方の半割体における前記一方の半割体との接合縁部とのうち少なくともいずれか一方の縁部には、前記規制片を前記他方の半割体の内側へ誘い込み可能なテーパ面が形成されているところに特徴を有する。
<請求項1及び請求項4の発明>
2つの半割体を合体させる過程では、ロック片がロック突起に乗り上がりつつ外面側へ弾性撓みしたときの弾性復元力に起因して、一方の半割体が他方の半割体に対して相対的に外側へ変位しようとするのであるが、ロック片がロック突起に当接するより前に、一方の半割体に形成されている規制片が他方の半割体の内面に当接するので、一方の半割体が他方の半割体に対して相対的に外側へ変位することが規制される。これにより、2つの半割体を正しい位置関係に保った状態で合体させることができるので、作業性がよい。
<請求項2及び請求項5の発明>
規制片が、ロック片に対してその内側の面と対向するように配されているので、両半割体が合体した状態では、他方の半割体がロック片と規制片とによって挟み付けられることになる。これにより、2つの半割体の内外方向への相対変位が規制されてロック片とロック突起が確実に係止するので、ロック機能の信頼性が高い。
<請求項3及び請求項6の発明>
合体の過程で、規制片の先端縁部が他方の半割体の接合縁部に対して相対的に外側へ変位していると、規制片の先端縁部が他方の半割体の接合縁部に対して突き当たってしまうことが懸念される。しかし、本発明では、規制片の先端縁部と他方の半割体の接合縁部のうち少なくともいずか一方に形成したテーパ面により、規制片を他方の半割体の内側へ誘い込むようにしたので、規制片は、他方の半割体の接合縁部に突き当たることなく、他方の半割体の内面に確実に当接することができる。
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図10を参照して説明する。本実施形態のコネクタは、複数の端子金具(図示せず)が収容されるハウジング10と、ハウジング10の後端部10R(本発明の構成要件である電線11の導出端部)に組み付けられる電線カバー20とを備えて構成されている。
ハウジング10は、合成樹脂製であり、全体として方形のブロック状をなしている。ハウジング10の後端面からは、各端子金具に固着された電線11が後方へ導出されている。また、ハウジング10の後端部には、電線カバー20を係止させるための左右一対の取付部12が形成されている。
電線カバー20は、合成樹脂からなり、第1半割体21(本発明の構成要件である一方の半割体)と第2半割体22(本発明の構成要件である他方の半割体)とをヒンジ23を介して連結して単一部品として金型成型したものである。尚、以下の半割体21,22の構造説明における前後、左右、上下の方向については、両半割体21,22を合体した状態を基準とする。
第1半割体21は、略平坦状の第1基板24と、第1基板24の右側縁から略直角に上方へ立ち上がる略平坦状の第1側板25と、第1基板24の後端縁から略直角に上方へ立ち上がる略平板状の第1後面板26と、第1基板24の斜め左側縁から斜め左後方へ延出する第1半筒部27とからなる。第1半割体21(即ち、第1側板25、第1後面板26及び第1半筒部27)の上端縁部は、第1接合縁部28となっている。また、第1基板24の左右両端部には、上下方向に延びる一対の係止部29が形成されている。
一方、第2半割体22は、略平坦状の第2基板30と、第2基板30の後端縁から略直角に下方へ延出する略平板状の第2後面板31と、第2基板30の斜め左側縁から斜め左後方へ延出する第2半筒部32とからなる。第2半割体22(即ち、第2側板、第2後面板31及び第2半筒部32)の下端縁部は、第2接合縁部33となっている。
また、ヒンジ23は、全体として薄板状をなし、その両側縁部は第1側板25の外面と第2基板30の右側縁とに連なっている。両半割体21,22を合体しない展開状態(金型成型した直後の状態)では、ヒンジ23が第1基板24と略平行な平板状をなし、このヒンジ23を挟んで第1半割体21と第2半割体22が左右に分かれて位置し、第2基板30が第1基板24及びヒンジ23とほぼ平行をなす。また、前後方向(第1側板25と平行な方向)におけるヒンジ23の形成領域は、第1側板25及び第2基板30の略後半領域となっている。
両半割体21,22を合体させる際には、ヒンジ23を折り返し状(略U字形状)に弾性的に屈曲変形させつつ、第2半割体22をヒンジ23を略支点として約180°反転するように回動させる。このときの回動の中心軸は、第1側板25と略平行であり、第1後面板26及び第2後面板31に対して略直角であり、第1半筒部27及び第2半筒部32の軸方向に対して斜め方向である。両半割体21,22が正規の合体状態になると、第1接合縁部28の第1接合縁部28と第2接合縁部33の第2接合縁部33とが合体方向(上下方向)に突き当たり、両半割体21,22がハウジング10から導出されている複数本の電線11を一括して包囲するように筒状の電線カバー20が構成される。
第1側板25(両半割体21,22の回動中心と平行な側板)の内面には、第1ロック突起34が形成されている。前後方向において第1ロック突起34は、第1側板25の略中央位置に配置されている。一方、第2基板30の右側縁部には、両半割体21,22が合体した状態において第2基板30と略直角に第1基板24側へ延出する第1ロック片35が形成されている。第1ロック片35は、第1側板25と略平行な方形板状をなし、第1ロック突起34には第1ロック孔36が貫通して形成されている。
第1後面板26には、その外面に沿って第1接合縁部28よりも第2後面板31側へ突出する形態の第2ロック片37(本発明の構成要件であるロック片)が形成されている。第2ロック片37は、第1後面板26と平行な方形板状をなし、合体状態では、第2後面板31の外面(後面)に対し当接又は接近して重ねられるようになっている。第2ロック片37には、前後方向に貫通する第2ロック孔38が形成されている。同じく第2ロック片37には、その突出端縁(上端縁)の内面側をテーパ状に切欠した形態の誘導斜面37aが形成されている。また、第1後面板26には、その第2ロック片37よりも右方(ヒンジ23側)の領域を面一状に上方へ延出した形態の立上り部26aが形成されている。この立上り部26aの上端縁の高さは、第2ロック片37の上端縁とほぼ同じ高さとなっている。一方、第2後面板31の外面には、合体状態において第2ロック孔38と係止する第2ロック突起39が形成されている。第2ロック突起39の外面には、テーパ状の案内斜面39aが形成されている。
第1後面板26には、その内面に沿って第1接合縁部28よりも第2後面板31側へ突出する形態の規制片40が形成されている。規制片40は、第1後面板26と平行な方形板状をなす。規制片40の下端は第1基板24に達し、したがって、第1後面板26のうち規制片40と対応する領域は、それ以外の領域に比べて厚さ寸法が大きくなっている。規制片40の左右方向の幅寸法は、第2ロック片37の幅寸法よりも少し小さく、規制片40の第1接合縁部28から上方への突出寸法は、第2ロック片37の突出寸法よりも小さく設定されている。かかる規制片40は、その全幅領域及び全高領域に亘って第2ロック片37と重なるように対向する形態、つまり、規制片40の上端縁は第2ロック片37の上端縁よりも低い位置にあり、規制片40の左右両側縁は第2ロック片37の左右両側縁の内側に位置する。また、規制片40の上端縁と第2ロック孔38の上縁とがほぼ同じ高さとされている。さらに、規制片40の上端縁部には、その外面側(第2ロック片37と対応する側)を斜めに切欠することによってテーパ面41が形成されている。
第1半筒部27には、その前後両外面に沿って第1接合縁部28よりも第2半筒部32側へ突出いる形態の一対の第3ロック片42が形成されている。第3ロック片42は、方形板状をなし、合体状態では、第2半筒部32の外面に対し当接又は接近して重ねられるようになっている。第3ロック片42には、斜め前後方向に貫通する第3ロック孔43が形成されている。一方、第2半筒部32の前後両外面には、合体状態において第3ロック孔43と係止する第3ロック突起44が形成されている。
また、第2半割体22には、第2基板30の右側縁部における略前半領域(ヒンジ23よりも前方の領域)に亘り外面に沿って下方へ延出する第1ガイド片45が形成されている。第1ガイド片45は、合体状態において第1側板25の外面に対して当接又は接近して対応するように重ねられる。同じく、第2半割体22には、第2基板30の前端縁左端部に位置するように第2半筒部32の外面に沿って下方へ延出する第2ガイド片46が形成されている。第2ガイド片46は、合体状態において第1半筒部27の外面に対して当接又は接近して対応するように重ねられる。さらに、第1半筒部27の内面及び第2半筒部32の内面には、半円弧状をなす複数の嵌合リブ47と複数の嵌合溝48とが交互に形成されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
電線カバー20をハウジング10に組み付ける際には、まず、第1半割体21をハウジング10の後端部に対して下方から組み付け、係止部29を取付部12に係止させる。次に、ハウジング10の後端部から導出されている複数本の電線11に対し、一括して包囲するように予め外嵌されているコルゲートチューブ49の端末部を第1半筒部27の嵌合リブ47及び嵌合溝48に嵌合させる。また、電線11のうちハウジング10の後端面とコルゲートチューブ49との間の部分は、第1半割体21の第1基板24の内面(上面)に載置し、第1後面板26よりも後方へはみ出さないように纏めておく。
この状態から、ヒンジ23を弾性撓みさせつつそのヒンジ23を支点として第2半割体22を回動させつつ第1半割体21に合体させる。合体する過程では、まず、第2半割体22の第1ガイド片45が第1側板25の外面に対して弾性的に当接し、次に、図1及び図3に示すように、規制片40の上端縁における右端部が、第2後面板31の内面に対して当接又は接近して対応し、前後方向(第2半割体22の回動中心と略平行な方向)に重なり合う。これにより、第1半割体21は第2半割体22に対して相対的に後方(第1後面板26の外面側)へ相対変位することを規制される。この時点で、第2ロック片37の上端縁部は、第2ロック突起39には当接していない。
尚、規制片40が第2後面板31の内面に当接する際に、第2後面板31が第1後面板26に対して正規の位置よりも前方へ位置ずれしていても、規制片40の外面(後面)に形成されているテーパ面41により、第2後面板31は第1後面板26に対して相対的に後方へ移動させられ、正規の位置に矯正される。
この後、両半割体21,22の合体が進むと、規制片40の上端縁部が第2後面板31の内面に当接した直後に、第2ロック片37の上端縁部が第2ロック突起39に当接する。このとき、第2後面板31が第1後面板26に対して正規位置よりも後方へ位置ずれしていても、第2ロック突起39の誘導斜面37aと第2ロック突起39の案内斜面39aの傾斜により、第2後面板31は前方へ移動させられて位置を矯正される。そして、第2ロック片37が第2ロック突起39に対して当接を開始した後は、両半割体21,22の合体が進むのに伴ない、図4に示すように、第2ロック片37は、第1後面板26の外面側(後方)へ弾性撓みしつつ第2ロック突起39に乗り上がる。このとき、第2ロック片37の弾性復元力により、第2後面板31が第1後面板26に対して相対的に前方へ押圧されることになる。換言すると、第1後面板26が第2後面板31に対して相対的に後方(第1後面板26の外面側)へ変位しようとする。しかし、本実施形態では、第1後面板26に形成されている規制片40が第2後面板31の内面に当接しているので、第1後面板26の第2後面板31に対する後方への相対変位が規制されている。
このように第2ロック片37が第2ロック突起39に乗り上がった状態で合体が進む間に、第1ロック片35が、第1ロック突起34に当接して左方へ弾性撓みする。この後、更に両半割体21,22の合体が進むと、ヒンジ23に近い側(後側)の第3ロック片42が外面側へ弾性撓みしつつ第3ロック突起44に乗り上がり、この後、ヒンジ23から遠い側の第3ロック片42も外面側へ弾性撓みしつつ第3ロック突起44に乗り上がる。
そして、両半割体21,22が正規の合体状態に至ると、第1半割体21の第1接合縁部28の上端面(接合面)と第2半割体22の第2接合縁部33の下端面(接合面)が、前後左右に位置ずれすることなくほぼ面接触するように突き当たるとともに、第1ロック片35、第2ロック片37及び第3ロック片42が一斉に弾性復帰し、第1ロック孔36、第2ロック孔38及び第3ロック孔43が、夫々、第1ロック突起34、第2ロック突起39及び第3ロック突起44に嵌合する。このロック片35,37,42とロック突起34,39,44の係止により、両半割体21,22の分離方向の動作(第2半割体22が第1半割体21に対して相対的に上方へ変位する動作)が規制され、両半割体21,22が合体状態にロックされる。同じくロック片35,37,42とロック突起34,39,44との係合、及び第1ガイド片45と第2ガイド片46が第1半割体21の外面に対して左右方向に挟むように係止することにより、第1半割体21と第2半割体22の前後左右方向への相対変位が規制される。以上により、電線カバー20が構成され、電線カバー20の内部では、電線11が斜め左方へ曲げられて配索され、電線カバー20から斜め後方へ導出された状態となる。
上述のように本実施形態においては、2つの半割体21,22を合体させる過程で、第2ロック片37が第2ロック突起39に乗り上がりつつ外面側(後方)へ弾性撓みしたときの弾性復元力に起因して、第1半割体21が第2半割体22に対して相対的に後方(第1後面板26の外面側)へ変位しようとするのであるが、第2ロック片37が第2ロック突起39に当接するより前に、第1半割体21に形成されている規制片40が第2半割体22の内面に当接するので、第1半割体21が第2半割体22に対して相対的に後方へ変位することが規制される。これにより、2つの半割体21,22を正しい位置関係に保った状態で合体させることができるので、作業性がよい。
また、規制片40が、第2ロック片37に対してその内側の面と対向するように配されているので、両半割体21,22が合体した状態では、第2半割体22の第2後面板31が第2ロック片37と規制片40とによって挟み付けられることになる。これにより、2つの半割体21,22の内外方向(前後方向)への相対変位が規制されて第2ロック片37と第2ロック突起39が確実に係止するので、ロック機能の信頼性が高い。
また、合体の過程で、規制片40の先端縁部が第2半割体22の第2接合縁部33に対して相対的に第1後面板26の外側(後方)へ変位していると、規制片40の先端縁部が第2接合縁部33の接合面(下面)に対して突き当たってしまうことが懸念される。しかし、本実施形態では、規制片40の先端縁部に形成したテーパ面41により、規制片40を第2後面板31(第2半割体22)の内側へ誘い込むようにしたので、規制片40は、第2半割体22の接合縁部(接合面)に突き当たることなく、第2半割体22の内面に確実に当接する。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では規制片をロック片に対してその内側の面と対向するように配したが、本発明によれば、規制片をロック片に対し接合縁部に沿った方向にずれた位置に配してもよい。この場合、ロック片に対して規制片の全体が位置ずれした配置としてもよく、規制片の一部がロック片と対向する(重なる)ような配置としてもよい。
(2)上記実施形態ではテーパ面を規制片の先端縁部のみに形成したが、本発明によれば、テーパ面は、規制片の先端縁部と他方の半割体の接合縁部の両方に形成してもよく、他方の半割体の接合縁部のみに形成してもよい。
(3)上記実施形態では2つの半割体がヒンジによって連結された形態としたが、本発明は、2つの半割体がヒンジで連結されずに、別体の部品である場合にも適用できる。
(4)上記実施形態では他方の半割体の接合縁部に沿った方向におけるロック片の幅寸法を規制片の幅寸法よりも大きい寸法としたが、本発明によれば、ロック片の幅寸法を規制片の幅寸法よりも小さい寸法としてもよく、ロック片の幅寸法と規制片の幅寸法を同じ寸法としてもよい。
(5)上記実施形態では一方の半割体の接合縁部からの規制片の突出寸法をロック片の突出寸法よりも小さくしたが、本発明によれば、規制片の突出寸法をロック片の突出寸法より大きくしてもよく、規制片の突出寸法をロック片の突出寸法と同じ寸法としてもよい。
(6)上記実施形態では規制片の数を1片としたが、本発明によれば、規制片は複数片形成してもよい。
実施形態1において両半割体が合体する途中の状態をあらわす背面図 両半割体が合体した状態をあらわす背面図 両半割体が合体する途中の状態をあらわす断面図 両半割体が合体する途中の状態をあらわす断面図 両半割体を合体させてハウジングに取り付けた状態をあらわす断面図 電線カバーの合体前の展開状態をあらわす平面図 電線カバーの合体前の展開状態をあらわす正面図 電線カバーの合体前の展開状態をあらわす背面図 ハウジングに対する電線カバーの組付けの途中の状態をあらわす平面図 ハウジングに電線カバーを組み付けた状態をあらわす平面図
符号の説明
10…ハウジング
11…電線
20…電線カバー
21…第1半割体(一方の半割体)
22…第2半割体(他方の半割体)
33…第2接合縁部(第2半割体の接合縁部)
37…第2ロック片(ロック片)
39…第2ロック突起(ロック突起)
40…規制片
41…テーパ面

Claims (6)

  1. ハウジングにおける電線の導出端部に、2つの半割体を筒状に合体させた形態の電線カバーを取り付け、前記ハウジングから導出した前記電線を電線カバーで包囲するようにしたコネクタであって、
    一方の前記半割体には、合体状態において他方の前記半割体側へ突出するとともに外面側への弾性撓みを可能とされたロック片が形成され、
    他方の前記半割体の外面にはロック突起が形成されており、
    前記2つの半割体を合体する過程では、前記ロック片が外面側へ弾性撓みしつつ前記ロック突起に乗り上がり、
    前記2つの半割体が合体状態に至ると、前記ロック片が弾性復帰して前記ロック突起に係止することで、前記2つの半割体が合体状態にロックされるようになっているコネクタにおいて、
    前記一方の半割体には、合体状態において前記他方の半割体側へ突出する形態であり、合体の過程において前記ロック片が前記ロック突起に当接するより前に前記他方の半割体の内面に当接可能な規制片が形成されていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記規制片が、前記ロック片に対してその内側の面と対向するように配されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記規制片の先端縁部と、前記他方の半割体における前記一方の半割体との接合縁部とのうち少なくともいずれか一方の縁部には、前記規制片を前記他方の半割体の内側へ誘い込み可能なテーパ面が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコネクタ。
  4. 2つの半割体を筒状に合体させた形態であり、ハウジングにおける電線の導出端部に取り付けられることで、前記ハウジングから導出した前記電線を包囲する電線カバーであって、
    一方の前記半割体には、合体状態において他方の前記半割体側へ突出するとともに外面側への弾性撓みを可能とされたロック片が形成され、
    他方の前記半割体の外面にはロック突起が形成されており、
    前記2つの半割体を合体する過程では、前記ロック片が外面側へ弾性撓みしつつ前記ロック突起に乗り上がり、
    前記2つの半割体が合体状態に至ると、前記ロック片が弾性復帰して前記ロック突起に係止することで、前記2つの半割体が合体状態にロックされるようになっている電線カバーにおいて、
    前記一方の半割体には、合体状態において前記他方の半割体側へ突出する形態であり、合体の過程において前記ロック片が前記ロック突起に当接するより前に前記他方の半割体の内面に当接可能な規制片が形成されていることを特徴とする電線カバー。
  5. 前記規制片が、前記ロック片に対してその内側の面と対向するように配されていることを特徴とする請求項4記載の電線カバー。
  6. 前記規制片の先端縁部と、前記他方の半割体における前記一方の半割体との接合縁部とのうち少なくともいずれか一方の縁部には、前記規制片を前記他方の半割体の内側へ誘い込み可能なテーパ面が形成されていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の電線カバー。
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