JP2004296121A - コネクタ及び電線カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】合体した半割体が開くのを防止する。
【解決手段】ヒンジ30の弾性復元力が、第1半割体10におけるヒンジ近傍の上縁部13と第2半割体40におけるヒンジ近傍の上壁部42に対して離間させる力として作用しても、撓み係止片14と係止突起48との係止により、この上縁部13と上壁部42が離間することはない。また、上壁部42と係止突起48が撓み係止片14に対して外面側へ変位しようとしても、第1半割体10の押さえ部15が第2半割体40の上壁部42の外面に当接しているので、上壁部42が外面側へ変位することに起因して係止突起48が撓み係止片14から解離することはない。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電線カバー及び電線カバーを備えたコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
ハウジングから導出させた電線をL字状に曲げて配索する場合、電線カバーが用いられる。その一例として、一対の半割体をヒンジで連結した形態の単一部品からなるものがあり、ヒンジを折り返し状に屈曲させつつ両半割体を回動させて電線を包むように合体させるようになっている。
【0003】
2つの半割体を合体状態に保持する手段として、一方の半割体に他方の半割体に向かって突出する撓み係止片を形成し、他方の半割体の外面に係止突起を形成し、この撓み係止片を弾性撓みさせつつ係止突起に係止させることにより、両半割体は離脱不能にロックされる。
尚、半割体を合体させた電線カバーとしては、特許文献1などに開示されているのものがある。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−7997号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の撓み係止片と係止突起とによるロック手段は、通常、ヒンジから遠い位置に配される。これにより、2つの半割体は、ヒンジでの連結位置と、ヒンジから遠い係止位置との2箇所で連結された状態となるため、確実に合体状態に保持される。
【0006】
ところが、平板状(I字断面)に成形されたヒンジが、半割体の合体に伴なってU字形に折り曲げられる場合、ヒンジの弾性復元力のために、半割体におけるヒンジの近傍位置、即ち撓み係止片と係止突起との係止個所から遠い位置において、半割体同士が開いてしまうことが懸念される。
本願発明は上記事情に鑑みて創案され、合体した半割体が開くのを防止することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、ハウジングにおける電線の導出端部に電線カバーを取り付け、そのハウジングから導出した前記電線を電線カバーで包囲するようにしたコネクタであって、前記電線カバーは、ヒンジにより連結された第1と第2の2つ半割体を有し、前記ヒンジの曲げ変形を伴ないつつ前記2つの半割体を相対的に回動させて合体させることで前記電線を包囲するようになっており、前記2つの半割体には、前記ヒンジから離間した位置に配され、互いに係止することで合体された前記2つの半割体の離間を規制するロック手段が設けられているコネクタにおいて、前記第1半割体の外縁部のうち、前記ヒンジの近傍に位置し且つ前記両半割体の回動中心軸と略平行な外縁部には、前記第2半割体側に向かって突出する撓み係止片と押さえ部とが形成され、前記第2半割体を構成する壁部のうち、前記ヒンジの近傍に位置し且つ前記両半割体の回動中心軸と略平行な壁部の内面には係止突起が形成され、前記2つの半割体が合体した状態においては、前記撓み係止片が第2半割体の壁部の内面に当接しつつ前記係止突起と係止することで前記両半割体の離間が規制されるとともに、前記押さえ部が前記第2半割体の外面に当接することでその第2半割体が前記撓み係止片から離間する方向へ変位することが規制される構成とした。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記撓み係止片と前記押さえ部が、前記両半割体の回動中心軸方向において少なくとも部分的に対応する位置に配されている構成とした。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、前記ヒンジは、薄板状をなし、且つ前記第1半割体と前記第2半割体のほぼ中間位置において最小幅とされている構成とした。
請求項4の発明は、ハウジングにおける電線の導出端部に取り付けられ、そのハウジングから導出した前記電線を包囲する電線カバーであって、ヒンジにより連結された第1と第2の2つ半割体を有し、前記ヒンジの曲げ変形を伴ないつつ前記2つの半割体を相対的に回動させて合体させることで前記電線を包囲するようになっており、前記2つの半割体には、前記ヒンジから離間した位置に配され、互いに係止することで合体された前記2つの半割体の離間を規制するロック手段が設けられている電線カバーにおいて、前記第1半割体の外縁部のうち、前記ヒンジの近傍に位置し且つ前記両半割体の回動中心軸と略平行な外縁部には、前記第2半割体側に向かって突出する撓み係止片と押さえ部とが形成され、前記第2半割体を構成する壁部のうち、前記ヒンジの近傍に位置し且つ前記両半割体の回動中心軸と略平行な壁部の内面には係止突起が形成され、前記2つの半割体が合体した状態においては、前記撓み係止片が第2半割体の壁部の内面に当接しつつ前記係止突起と係止することで前記両半割体の離間が規制されるとともに、前記押さえ部が前記第2半割体の外面に当接することでその第2半割体が前記撓み係止片から離間する方向へ変位することが規制される構成とした。
【0009】
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記撓み係止片と前記押さえ部が、前記両半割体の回動中心軸方向において少なくとも部分的に対応する位置に配されている構成とした。
請求項6の発明は、請求項4又は請求項5の発明において、前記ヒンジは、薄板状をなし、且つ前記第1半割体と前記第2半割体のほぼ中間位置において最小幅とされている構成とした。
【0010】
【発明の作用及び効果】
[請求項1及び請求項4の発明]
ヒンジの弾性復元力が第1半割体におけるヒンジ近傍の外縁部と第2半割体におけるヒンジ近傍の壁部に対して離間させる力として作用しても、撓み係止片と係止突起との係止により、これらの外縁部と壁部とが離間することはない。
【0011】
また、ヒンジから外縁部及び壁部に対して離間方向の力が作用したとき、両者は、ヒンジから遠い位置のロック手段を支点として斜めに姿勢を変える力も受けることになる。このとき、第1半割体の撓み係止片は、第2半割体の壁部の内面に押し当てられる方向、即ち係止突起から解離する方向とは逆方向に変位しようとするので、撓み係止片と係止突起との係止が外れることはない。
さらに、第2半割体と係止突起が撓み係止片に対して外面側へ変位しようとしても、第1半割体の押さえ部が第2半割体の壁部の外面に当接しているので、第2半割体が外面側へ変位することに起因して係止突起が撓み係止片から解離することもない。したがって、撓み係止片と係止突起とによる係止機能の信頼性が高い。
【0012】
[請求項2及び請求項5の発明]
撓み係止片と押さえ部は互いに対応する位置に配されているので、両半割体が合体した状態では、第2半割体の壁部が撓み係止片と押え部との間で挟み付けられる。これにより、第2半割体の壁部が押さえ部を支点として斜めに姿勢を変えたとしても、撓み係止片と係止突起との係止が解除されることはない。
[請求項3及び請求項6の発明]
ヒンジの屈曲の程度は、第1半割体と第2半割体のほぼ中間位置において最も大きくなるのであるが、この最大屈曲部ではヒンジの幅が最も狭くなっているので、ヒンジの弾性復元力も小さい。これにより、半割体におけるヒンジの近傍に位置する外縁部及び壁部に作用する離間方向の力も小さく抑えられる。
【0013】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図6を参照して説明する。
本実施形態のコネクタは、複数の端子金具(図示せず)を収容したハウジングHと、このハウジングHに取り付けられる略L字形をなす筒状の電線カバーCとを備えて構成されており、ハウジングHの後端面からは、各端子金具に接続された電線Wが後方(図1における右方)へ導出されている。導出された電線Wは電線カバーCで包囲され、その電線カバーCの内部で下向きに曲げられ、電線カバーCから下方へ突出されるようになっている。
【0014】
電線カバーCは、合成樹脂製であって、第1と第2の2つの半割体10,40をヒンジ30で連結した単一部品からなる。ヒンジ30は薄板状をなし、このヒンジ30を略U字形に屈曲させつつ第1半割体10を反転させて第2半割体40に合体させると、この2つの半割体10,40によって略L字形の筒状をなす電線カバーCが構成される。
第1半割体10は、全体として略平板状をなし、図2及び図3に示す展開状態(両半割体10,40を合体する前の成型直後の状態)においてはヒンジ30に対してほぼ面一状となるように連なっている。第2半割体40と合体した状態(展開状態に対して上下反転した状態)において後端側下端部となる位置には、電線Wの導出口を構成する半円筒部11が形成されており、この略半円筒部11には前後一対の板状の弾性ロック片12(本発明の構成要件であるロック手段)が第2半割体40側へ(第1半割体10の板面とほぼ直角に)突出して形成されている。
【0015】
第1半割体10の外縁部のうち合体状態において上端に位置する上縁部13(第1半割体10におけるヒンジ30の近傍に位置する縁部)には、第2半割体40側に向かって第1半割体10と略直角に突出する板状の撓み係止片14と、同じく第2半割体40側へ向かって第1半割体10と略直角に突出する押さえ部15とが形成されている。撓み係止片14は、上縁部13に沿った合せ面16の内縁(図2における上側の縁部)に沿った位置から突出し、押さえ部15は、合せ面16の外縁に沿った位置から突出している。前後方向においては、押さえ部15が上縁部13の前端に位置しており、撓み係止片14は、押さえ部15よりも少し後方に位置していて、押さえ部15の後端部と撓み係止片14の前端部とが合せ面16を挟んで内外方向に対応している。
【0016】
また、ヒンジ30の一端縁は、上縁部13の合せ面16の外縁に沿った位置であって、押さえ部15よりも後方の位置に連なっている。そして、ヒンジ30の前端部と撓み係止片14の略後半部分とが合せ面16を挟んで対応している。
撓み係止片14は、略方形の略平板状をなし、方形に開口された係止孔14aを有している。撓み係止片14は、その基端部(上縁部13)を支点として内側(図2における上方)へ弾性撓みし得るようになっている。
【0017】
第1半割体10の前端部における下縁部17(ヒンジ30から遠い側の縁部)には、第2半割体40側に向かって第1半割体10と略直角に突出する板状の弾性ロック片18(本発明の構成要件であるロック手段)と、同じく第2半割体40側へ向かって第1半割体10と略直角に突出する受け部19とが形成されている。弾性ロック片18は、下縁部17に沿った合せ面16の外縁(図2における上側の縁部)から突出し、受け部19は、合せ面16の内縁から突出している。この弾性ロック片18と受け部19とは合せ面16を挟んで内外方向に対応している。また、下縁部17の弾性ロック片18と受け部19は、上縁部13の撓み係止片14及び押さえ部15と対応するように位置している。
【0018】
第1半割体10の上縁部13の後端から斜め後方へ延びる傾斜縁部20にも、下縁部17と同様に、第2半割体40側に向かって第1半割体10と略直角に突出する板状の弾性ロック片21(本発明の構成要件であるロック手段)と受け部22とが形成されている。弾性ロック片21は、傾斜縁部20に沿った合せ面16の外縁(図2における斜め上側の縁部)から突出し、受け部22は、合せ面16の内縁から突出しており、この弾性ロック片21と受け部22とは合せ面16を挟んで対応している。
【0019】
第2半割体40は、全体として箱状をなし、第1半割体10と略対称形の側板部41と、この側板部41の上縁、下縁及び傾斜縁に沿った上壁部42(第2半割体40におけるヒンジ30の近傍に位置する壁部)、下壁部43及び傾斜壁部44とを有し、これらの壁部42,43,44の突出端面は、第1半割体10との合せ面45となっている。展開状態において、上壁部42の後端部における合せ面45に近い位置には、ヒンジ30が上壁部42と略直角に連なっている。第1半割体10との合体状態において後端側下端部となる位置には、電線Wの導出口を構成する半円筒部46が形成されており、この略半円筒部46の前後両外側面には一対のロック突起47(本発明の構成要件であるロック手段)が形成されている。
【0020】
第2半割体40の上壁部42(ヒンジ30に最も近い壁部)の内面には、係止突起48が形成されている。係止突起48は、第1半割体10に形成されている撓み係止片14の係止孔14aと対応するように配置されていて、ヒンジ30の前端部と合せ面45を挟んで対応している。係止突起48における合せ面45側の側面はテーパ面48aとされ、合せ面45と反対側の側面は両半割体10,40の合体方向(左右方向)に対して直角な係止面48bとされている。
【0021】
第2半割体40の下壁部43(ヒンジ30から遠い側の縁部)の外面には、第1半割体10の弾性ロック片18と係止可能なロック突起49(本発明の構成要件であるロック手段)が形成されている。また、第2半割体40の傾斜壁部44の外面にも、第1半割体10の弾性ロック片21と係止可能なロック突起50(本発明の構成要件であるロック手段)が形成されている。
ヒンジ30は、薄板状をなし、展開状態(樹脂成型直後の状態)では平坦状をなしている。両半割体10,40を合体させる際には、ヒンジ30が略U字形に折り返されるように曲げられ、その曲げ位置(即ち、両半割体10,40の回動中心軸31となる位置)は、第1半割体10の上縁部13と第2半割体40の上壁部42のほぼ中間位置(ヒンジ30のほぼ中間位置)となっている。このヒンジ30の前後両縁部は、「>」字形又は「<」字形に切欠されている。したがって、ヒンジ30の前後方向(回動中心軸31と平行な方向)の幅寸法は、両半割体10,40のほぼ中央位置(即ち、両半割体10,40の回動中心軸31とほぼ合致する位置であって、図2におけるほぼ中央高さの位置)において最も小さく、この位置よりも半割体10,40側に向かって次第に幅広となる。
【0022】
次に、本実施形態の作用を説明する。
展開状態の両半割体10,40を合体する際には、ヒンジ30を回動中心軸31を支点として折り返すように変形しせつつ第1半割体10を下方へ反転させる。反転させた第1半割体10の合せ面16と、これを待ち受ける第2半割体40の合せ面45とが当接すると、両半割体10,40が合体状態となる。
第1半割体10を反転させる過程では、まず、ヒンジ30に最も近い上縁部13の撓み係止片14と押さえ部15とが上壁部42を内外方向(上下方向)に挟むように位置し、これにより、半割体10,40が上下方向へ大きく遊動してヒンジ30の曲げ位置(回動中心軸31の位置)が上下にずれる、ということが防止される。
【0023】
第1半割体10の反転が進むと、撓み係止片14は係止突起48に対して斜め下方から接近するとともに、傾斜縁部20の弾性ロック片21が傾斜壁部44のロック突起50に当接するようになる。反転が更に進むと、撓み係止片14が弾性撓みしつつ係止突起48に対してほぼ真下から当接するとともに、傾斜縁部20の弾性ロック片21が弾性撓みしつつ傾斜壁部44のロック突起50との係合を進め、下縁部17の弾性ロック片18が下壁部43のロック突起49との係合を開始する。その後、略半円筒部11,46の弾性ロック片12とロック突起47とが係合を開始する。
【0024】
そして、両半割体10,40が正規の合体状態に到達すると、撓み係止片14及び全ての弾性ロック片12,18,21がほぼ一斉に弾性復帰して、夫々、係止突起48及びロック突起47,49,50に係止した状態となる。これにより、合体した半割体10,40が離脱不能にロックされて、電線カバーCが完成する。
この合体状態では、ヒンジ30の弾性復元力が両半割体10,40に作用し、ヒンジ30から最も遠い弾性ロック片12とロック突起47との係止位置を支点として、第1半割体10の上縁部13と第2半割体40の上壁部42とを左右に離間させようとする力が発生する。しかし、本実施形態では、ヒンジ30に最も近い位置に設けた撓み係止片14と係止突起48とを係止させているので、上縁部13と上壁部42とが離間することはない。つまり、両半割体10,40の開きが防止されている。
【0025】
また、ヒンジ30から最も遠い弾性ロック片12とロック突起47との係止位置を支点として上縁部13と上壁部42とを離間させる力は、両半割体10,40に対しては斜めに姿勢を変える力として作用するのであるが、このとき、撓み係止片14の延出端部(係止面48bに係止されている側の端部)は、上壁部42の内面に押し当てられる方向、即ち係止突起48から解離する方向とは逆方向(図6における上向き)に変位しようとするので、撓み係止片14と係止突起48との係止が外れることはない。
【0026】
さらに、上壁部42と係止突起48が撓み係止片14に対して外面側(図6における上側)へ変位しようとしても、第1半割体10の押さえ部15が上壁部42の外面に当接して押さえつけているので、上壁部42が外面側へ変位することに起因して係止突起48が撓み係止片14から解離することもない。このように、本実施形態によれば、撓み係止片14と係止突起48とによる係止機能の信頼性に優れている。
【0027】
また、撓み係止片14と押さえ部15は互いに対応する位置に配されているので、両半割体10,40が合体した状態では、上壁部42が撓み係止片14と押さえ部15との間で挟み付けられるようになる。したがって、上壁部42が、押さえ部15との当接位置を支点として斜めに(前傾又は後傾するように)姿勢を変えたとしても、撓み係止片14と係止突起48との係止が解除されることはない。
【0028】
また、ヒンジ30の屈曲の程度は、第1半割体10と第2半割体40のほぼ中間位置(回動中心軸31)において最も大きくなるのであるが、この最大屈曲部ではヒンジ30の幅が最も狭くなっているので、ヒンジ30の弾性復元力も小さく抑えられる。これにより、上縁部13と上壁部42に作用する離間方向の力も小さく抑えられている。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0029】
(1)上記実施形態では、ヒンジは、第1半割体と第2半割体のほぼ中間位置において最小幅としたが、本発明によれば、ヒンジを全長に亘ってほぼ一定の幅としてもよい。
(2)上記実施形態では撓み係止片の一部と押さえ部の一部とが半割体の回動中心軸方向において対応するようにしたが、本発明によれば、撓み係止片と押さえ部のうちいずれか一方の全体と他方の一部とが対応するようにしてもよい。また、撓み係止片と押さえ部とを、半割体の回動中心軸方向において全く対応しないように配置してもよい。
【0030】
(3)上記実施形態では撓み係止片と押え部との間では半割体の回動中心軸方向の寸法が互いに異なるようにしたが、本発明によれば、撓み係止片と押さえ部は、半割体の回動中心軸方向の寸法が互いに同じ寸法でもよい。この場合、両者が回動中心軸方向において互いに合致するように配置してもよく、両者が部分的に対応するように配置してもよい。
(4)上記実施形態では半割体の回動中心軸方向において撓み係止片の一部がヒンジと対応するようにしたが、本発明によれば、撓み係止片がヒンジと全く対応しない配置としてもよい。
【0031】
(5)上記実施形態では半割体の回動中心軸方向において係止突起がヒンジと対応するように配置したが、本発明によれば、係止突起がヒンジと全く対応しない配置としてもよい。
(6)上記実施形態では撓み係止片の突出寸法を押さえ部の突出寸法よりも長くしたが、本発明によれば、撓み係止片の突出寸法は、押さえ部と同じ寸法でもよく、押さえ部よりも短い寸法でもよい。
(7)上記実施形態では電線カバーが略L字形をなす場合について説明したが、本発明は、電線カバーが略I字形をなす場合にも適用できる。
【0032】
(8)上記実施形態では第1半割体の上縁部を両半割体の回転中心軸に対して平行としたが、本発明は、上縁部を回転中心軸に対して略平行(僅かに斜め方向)の場合にも適用できる。
(9)上記実施形態では第2半割体の上壁部を両半割体の回転中心軸に対して平行としたが、本発明は、上壁部を回転中心軸に対して略平行(僅かに斜め方向)の場合にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1において電線カバーをハウジングに組み付けた状態をあらわす右側面図
【図2】電線カバーの展開状態をあらわす右側面図
【図3】電線カバーの展開状態をあらわす正面図
【図4】電線カバーの展開状態をあらわす底面図
【図5】図2のA−A拡大断面図
【図6】図5において半割体が合体した状態をあらわす部分拡大断面図
【符号の説明】
H…ハウジング
W…電線
C…電線カバー
10…第1半割体
12,18,21…弾性ロック片(ロック手段)
13…上縁部(第1半割体の外縁部)
14…撓み係止片
15…押さえ部
30…ヒンジ
31…回動中心軸
40…第2半割体
42…上壁部(第2半割体の壁部)
47,49,50…ロック突起(ロック手段)
48…係止突起

Claims (6)

  1. ハウジングにおける電線の導出端部に電線カバーを取り付け、そのハウジングから導出した前記電線を電線カバーで包囲するようにしたコネクタであって、
    前記電線カバーは、ヒンジにより連結された第1と第2の2つ半割体を有し、前記ヒンジの曲げ変形を伴ないつつ前記2つの半割体を相対的に回動させて合体させることで前記電線を包囲するようになっており、
    前記2つの半割体には、前記ヒンジから離間した位置に配され、互いに係止することで合体された前記2つの半割体の離間を規制するロック手段が設けられているコネクタにおいて、
    前記第1半割体の外縁部のうち、前記ヒンジの近傍に位置し且つ前記両半割体の回動中心軸と略平行な外縁部には、前記第2半割体側に向かって突出する撓み係止片と押さえ部とが形成され、
    前記第2半割体を構成する壁部のうち、前記ヒンジの近傍に位置し且つ前記両半割体の回動中心軸と略平行な壁部の内面には係止突起が形成され、
    前記2つの半割体が合体した状態においては、前記撓み係止片が第2半割体の壁部の内面に当接しつつ前記係止突起と係止することで前記両半割体の離間が規制されるとともに、前記押さえ部が前記第2半割体の外面に当接することでその第2半割体が前記撓み係止片から離間する方向へ変位することが規制される構成としたことを特徴とするコネクタ。
  2. 前記撓み係止片と前記押さえ部が、前記両半割体の回動中心軸方向において少なくとも部分的に対応する位置に配されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記ヒンジは、薄板状をなし、且つ前記第1半割体と前記第2半割体のほぼ中間位置において最小幅とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコネクタ。
  4. ハウジングにおける電線の導出端部に取り付けられ、そのハウジングから導出した前記電線を包囲する電線カバーであって、
    ヒンジにより連結された第1と第2の2つ半割体を有し、前記ヒンジの曲げ変形を伴ないつつ前記2つの半割体を相対的に回動させて合体させることで前記電線を包囲するようになっており、
    前記2つの半割体には、前記ヒンジから離間した位置に配され、互いに係止することで合体された前記2つの半割体の離間を規制するロック手段が設けられている電線カバーにおいて、
    前記第1半割体の外縁部のうち、前記ヒンジの近傍に位置し且つ前記両半割体の回動中心軸と略平行な外縁部には、その内面に沿いつつ前記第2半割体側に向かって突出する撓み係止片と、外面に沿いつつ前記第2半割体側に向かって突出する押さえ部とが形成され、
    前記第2半割体を構成する壁部のうち、前記ヒンジの近傍に位置し且つ前記両半割体の回動中心軸と略平行な壁部の内面には係止突起が形成され、
    前記2つの半割体が合体した状態においては、前記撓み係止片が第2半割体の壁部の内面に当接しつつ前記係止突起と係止することで前記両半割体の離間が規制されるとともに、前記押さえ部が前記第2半割体の外面に当接することでその第2半割体が前記撓み係止片から離間する方向へ変位することが規制される構成としたことを特徴とする電線カバー。
  5. 前記撓み係止片と前記押さえ部が、前記両半割体の回動中心軸方向において少なくとも部分的に対応する位置に配されていることを特徴とする請求項4記載の電線カバー。
  6. 前記ヒンジは、薄板状をなし、且つ前記第1半割体と前記第2半割体のほぼ中間位置において最小幅とされていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の電線カバー。
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