JP2001135406A - 圧接コネクタ - Google Patents

圧接コネクタ

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JP2001135406A
JP2001135406A JP31111899A JP31111899A JP2001135406A JP 2001135406 A JP2001135406 A JP 2001135406A JP 31111899 A JP31111899 A JP 31111899A JP 31111899 A JP31111899 A JP 31111899A JP 2001135406 A JP2001135406 A JP 2001135406A
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Tatsuya Maeda
達也 前田
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の圧接ブロックを積層状態に組み付けた
圧接コネクタにおいて圧接ブロックを確実に組み付け状
態に保持する。 【解決手段】 複数の圧接ブロック21A,21Bを、
圧接するとともに積層状態に組み付けてロック手段3
0,31により組付け状態にロックすることで積層圧接
ユニット20を構成し、この積層圧接ユニット20をハ
ウジング10内に収容して規制部材16により離脱規制
した。積層圧接ユニット20をハウジング10内に収容
したのでロック手段が解離する虞がない。仮に、ロック
が外れても、積層圧接ユニット20はハウジング10内
に収容されているので、圧接ブロック21A,21B同
士が分離する虞はない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧接コネクタに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】圧接端子金具を積層配置した多段型の圧
接コネクタとして、特開平10−223299号公報に
開示されているものがある。これは、上下に積層される
複数の圧接ブロックの各々に圧接端子金具を挿入し、そ
の各圧接ブロックに対して圧接治具を用いて個別に電線
の圧接を行い、その後、両圧接ブロックを上下に重ねて
組み付けるとともに、その圧接ブロックの外面に形成し
た係止部同士の係合により両圧接ブロックを組付け状態
に保持するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の圧接コネク
タでは、両圧接ブロックを組付け状態に保持するための
ロック部が、圧接ブロックの外面に露出されていたの
で、他の部材との干渉によってロックが外れ、圧接ブロ
ックが分離してしまう虞がある。本願発明は上記事情に
鑑みて創案され、複数の圧接ブロックを積層状態に組み
付けた圧接コネクタにおいて圧接ブロックを確実に組み
付け状態に保持することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、圧接
端子金具を備える圧接ブロックに対しその圧接端子金具
への電線の圧接を行うとともに、複数の前記圧接ブロッ
クを積層してロック手段により積層状態に保持してなる
積層圧接ユニットを構成し、この積層圧接ユニットをハ
ウジング内に収容するとともに、このハウジングからの
前記積層圧接ユニットの脱外を規制部材によって規制し
てなる構成とした。
【0005】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記ハウジングの後面には、前記電線を水平方向に
延出させる向きとされた前記積層圧接ユニットを水平に
挿入させる挿入用開口が形成され、前記ハウジングの上
面には、前記積層圧接ユニットの最上段に位置する前記
圧接ブロックの上面に形成された電線圧接溝を露出させ
る窓孔が形成され、前記規制部材は、前記ハウジングの
後面と上面とに対応するL字形をなし、前記ハウジング
への組付けに伴って前記窓孔から前記電線圧接溝内に進
入することでその電線圧接溝内の前記電線の上方への遊
動を規制する遊動規制部と、前記挿入用開口に宛われる
ことで前記積層圧接ユニットの後方への離脱を規制する
離脱規制部とを備えている構成とした。
【0006】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
の発明において、前記ロック手段は、圧接ブロックの積
層方向と直交する方向における中央の1カ所に形成さ
れ、前記ハウジングには、前記圧接ブロックの前記ロッ
ク手段を挟む両端を係止させることで、そのロック手段
を支点とする前記圧接ブロックの傾動変位を規制する傾
動規制部が形成されている構成とした。
【0007】
【発明の作用及び効果】[請求項1の発明]積層圧接ユ
ニットをハウジング内に収容したので、積層圧接ユニッ
トを組付け状態に保持しているロック手段が解離する虞
がない。仮に、ロックが外れても、積層圧接ユニットは
ハウジング内に収容されているので、圧接ブロック同士
が分離する虞はない。
【0008】[請求項2の発明]積層圧接ユニットをハ
ウジングに収容するときに、電線の長さ方向と直交する
方向に移動させると電線が圧接端子金具から外れること
が懸念されるが、本発明では、電線の長さ方向と平行に
移動させるようにしたので電線の圧接端子金具からの離
脱の虞がない。また、積層圧接ユニットを電線の長さ方
向に移動させつつハウジングに挿入した場合、最上段の
圧接ブロックの上面に露出する電線が浮き上がって圧接
刃から解離することが懸念される。しかし、本発明で
は、ハウジングの上面に窓孔を開口させておき、積層圧
接ユニットをハウジングに収容した状態では、遊動規制
部が窓孔を通して最上段の圧接ブロックの電線圧接溝に
進入するようにしたので、電線の浮き上がりが防止され
る。
【0009】[請求項3の発明]圧接ブロックに形成さ
れるロック手段が1カ所だけなので、圧接ブロックの形
状の簡素化を図ることができる。また、ロック手段が1
カ所だけの場合には、圧接ブロック同士の間のクリアラ
ンスに起因して、各圧接ブロックがハウジングに対して
ロック手段を支点として傾動することが懸念される。し
かし、本発明においては、傾動規制部を形成したので、
圧接ブロックの傾動を防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】[実施形態1]以下、本発明を具
体化した実施形態1を図1乃至図8を参照して説明す
る。本実施形態の圧接コネクタは、ハウジング10と、
複数の圧接ブロック21A,21Bからなる積層圧接ユ
ニット20を備えて構成されている。積層圧接ユニット
20は、圧接端子金具40を備える圧接ブロック21
A,21Bに対しその圧接端子金具40への電線45の
圧接を行うとともに、複数の圧接ブロック21A,21
Bを積層してロック手段により積層状態に保持したもの
である。かかる積層圧接ユニット20は、ハウジング1
0内に収容されるとともに、規制部材16によりハウジ
ング10からの脱外を規制される。以下、各部材の詳細
を説明する。
【0011】ハウジング10は、合成樹脂製であり、全
体として方形の箱状をなすとともに、後面と上面がほぼ
全域に亘って開放されている。上面の開口部は、最上段
の圧接ブロック21Aの電線圧接溝24をハウジング1
0外へ露出させるための窓孔11となっている。また、
後面の開口は、積層圧接ユニット20をハウジング10
に挿入させるための挿入用開口12となっている。ハウ
ジング10の前壁には、上下左右に整列された複数の端
子受入口13が開口されており、この端子受入口13に
おいては、相手側コネクタ(図示せず)の雄端子金具
(図示せず)が貫通してハウジング10内の圧接ブロッ
ク21A,21Bに挿入され、圧接ブロック21A,2
1Bの圧接端子金具40に接続されるようになってい
る。
【0012】ハウジング10の左右両側壁の内面には、
前後方向に延びる傾動規制リブ14(本発明の構成要件
である傾動規制部)が形成されている。この傾動規制リ
ブ14は、積層圧接ユニット20を構成する各圧接ブロ
ック21A,21Bの左右両側縁部に対して上下両側か
ら当接することで各圧接ブロック21A,21Bが左右
に傾動することを規制する。また、ハウジング10の左
右両外側面の下端部後端には、規制部材16をハウジン
グ10に対して組付け状態に保持するための左右一対の
保持突起15が形成されている。
【0013】規制部材16は、ヒンジ17を介してハウ
ジング10の上端前縁に一体に形成されている。規制部
材16は、側方から視て全体としてL字形をなし、ハウ
ジング10に対してその上面及び後面の開口と対応し得
るように取り付けられる。規制部材16は、ハウジング
10の上面の窓孔11を全体に亘って覆う方形板状の遊
動規制部18と、ハウジング10の後面の挿入用開口1
2における左右両側縁部に対してその上下全体に亘って
宛われる上下方向に長い一対の離脱規制部19とからな
る。ハウジング10と規制部材16を一体成型した状態
では、図1〜図3に示すように、左右一対のヒンジ17
がハウジング10の上端前縁における左右両端部から前
方へ水平に延出するとともに、この両ヒンジ17の延出
端から遊動規制部18がさらに前方へ水平に延出し、こ
の遊動規制部18の延出端から上方へ離脱規制部19が
立ち上がった状態となっている。かかる規制部材16
は、図4及び図8に示すように、ヒンジ17をU字形に
変形させつつ後方へ反転させるようにしてハウジング1
0に組み付けられる。組付け状態では、離脱規制部19
の外側縁の保持片19Aがハウジング10の保持突起1
5に係止することで、規制部材16がハウジング10に
対して組み付け状態にロックされるようになっている。
また、遊動規制部18の組付け状態において下向きとな
る面には、ハウジング10内の最上段の圧接ブロック2
1Aの電線圧接溝24内に進入可能な押込部18A,1
8Bが突出形成されている。この押込部18A,18B
は、後述する圧接ブロック21Aの下面に形成されてい
る押込部29A,29Bと同じ形態である。
【0014】圧接ブロック21A,21Bは、合成樹脂
製であって全体として方形状をなし、その前後寸法及び
左右寸法は、ハウジング10内に前後左右のガタ付きを
生じることなく嵌入し得るように寸法設定されている。
かかる複数の圧接ブロック21A,21Bは、ハウジン
グ10の外部において上下に積層されるとともに電線4
5の圧接が行われ、もって積層圧接ユニット20を構成
する。圧接ブロック21A,21Bの下面における左右
両側端縁部には、ハウジング10の傾動規制リブ14を
嵌合させるための前後方向に延びる逃がし部22が形成
されている。積層圧接ユニット20をハウジング10の
挿入した状態では、逃がし部22が傾動規制リブ14に
嵌合され、その傾動規制リブ14の内側面及び上面が逃
がし部22の内面と対向するとともに、傾動規制リブ1
4の下面が、その逃がし部22の形成されている圧接ブ
ロック21Aの下側の圧接ブロック21A,21Bの上
面と対向するようになっている。
【0015】圧接ブロック21A,21B内には、圧接
端子金具40を収容するための左右一対のキャビティ2
3が形成されている。キャビティ23は圧接ブロック2
1A,21Bの上面及び後面に開口され、この上面側の
開口部は、圧接端子金具40の圧接刃43を圧接ブロッ
ク21A,21Bの上方へ露出させるとともに電線45
をキャビティ23内に受け入れるための電線圧接溝24
とされている。キャビティ23の左右内側面には、前後
方向ほぼ中央に位置して上下方向に延びる左右一対の圧
入溝25が形成されている。また、キャビティ23の後
端の開口縁は、後方から視てひょうたん形をなす電線保
持溝26とされている。電線保持溝26は、その上下方
向中央の幅狭部26Aを境として上側が仮保持部26
B、下側が正規保持部26Cとされている。仮保持部2
6Bと正規保持部26Cは、電線45の外径とほぼ同じ
径の弧状面によって形成されており、仮保持部26Bの
高さは圧接刃43に圧接された状態の電線45よりも高
い位置とされ、正規保持部26Cは圧接状態の電線45
よりも低い位置とされている。また、仮保持部26Bよ
りも上側は、上方に向かってテーパ状に広がる誘導部2
6Dとされている。さらに、キャビティ23の内底面に
おける圧入溝25よりも少し前方の位置には、電線45
の端末部を上から差し込むための差込孔27が形成され
ている。また、キャビティ23の前端部には、圧接ブロ
ック21A,21Bの前端面に開口する端子嵌合口28
が形成されている。
【0016】積層圧接ユニット20の最下段に位置され
る圧接ブロック21Bを除く各圧接ブロック21Aの下
面には、前後で対をなす2つの押込部29A,29B
が、その下側に位置される圧接ブロック21A,21B
の左右両キャビティ23(電線圧接溝24)と対応する
ように左右2組下向きに突成されている。この押込部2
9A,29Bは、下側に位置される圧接ブロック21
A,21Bの電線圧接溝24に嵌入することで電線45
を圧接刃43との圧接位置まで押し下げるためのもので
あり、下側の圧接ブロック21A,21Bに設けた圧接
端子金具40の圧接刃43を前後に挟むように配置され
ている。前側の押込部29Aは、側方から視てほぼ方形
をなす。一方、後側の押込部29Bは、その前半部分よ
りも後半部分の方が下方への突出寸法が大きく、その前
半部分から後半部分にかけて下面が傾斜している。
【0017】積層圧接ユニット20の最下段に位置され
る圧接ブロック21Bを除く各圧接ブロック21Aの下
面には、夫々、その前後両端縁における左右方向中央位
置から下方へ突出する前後一対の係止片30(本発明の
構成要件であるロック手段)が形成されている。また、
圧接ブロック21A,21Bの前後両端面には、上側に
位置される圧接ブロック21Aの係止片30と係止可能
な前後一対の係止部31(本発明の構成要件であるロッ
ク手段)が形成されている。係止片30の下端には内向
きに突出(前側の係止片30においては後側へ突出し、
後側の係止片30においては前側へ突出)する爪30A
が形成され、この爪30Aの下面は誘導斜面30Bとさ
れている。複数の圧接ブロック21A,21Bを単に重
ね合わせた仮積層状態では、図6に示すように、誘導斜
面30Bが下側に位置される圧接ブロック21A,21
Bの係止部31の上縁に当接することで、上下の圧接ブ
ロック21A,21Bの間で隙間が空く。また、この仮
積層状態から圧接ブロック21A,21Bに対して上下
から挟むような押し潰し力が付与されると、係止片30
が誘導斜面30Bの傾斜により外側へ弾性変形しつつ圧
接ブロック21A,21Bの互いに対向する上面と下面
が接近し、この上面と下面がほぼ密着する本積層状態に
なったところで、係止片30が弾性復帰してその爪30
Aが係止部31に係止し、もって圧接ブロック21A,
21B同士の上下への分離が規制された積層圧接ユニッ
ト20が構成される。
【0018】この積層圧接ユニット20においては、係
止片30が下側に積層されている圧接ブロック21A,
21Bを前後に挟むことにより、圧接ブロック21A,
21B間の前後方向の遊動が規制される。また、係止片
30の左右両面が係止部31の内側面に当接することに
より、圧接ブロック21A,21B間の左右方向の遊動
も規制される。尚、積層圧接ユニット20を製造する作
業は、図6及び図7に示すように、ハウジング10の外
部において専用の圧接治具50を用いて行われる。
【0019】圧接端子金具40は、所定形状に打ち抜い
た金属板材を曲げ加工したものであり、前端部には、前
後両端面が開放された角筒形をなす嵌合部41が形成さ
れているとともに、前後方向中央位置には、底板42の
後端縁から上方へ立ち上がる圧接刃43が形成されてい
る。圧接刃43の左右両外側縁をキャビティ23の圧入
溝25に圧入することで、圧接端子金具40がキャビテ
ィ23に固定されている。また、底板42における圧接
刃43と嵌合部41との間の位置には、差込孔27と整
合する貫通孔44が形成されている。尚、圧接ブロック
21A,21Bを上下に積層した状態では、圧接ブロッ
ク21A,21Bの前側の押込部29Aが嵌合部41と
圧接刃43との間に位置し、後側の押込部29Bが圧接
刃43よりも後方に位置するようになっている。
【0020】次に、本実施形態の作用を説明する。圧接
と組付けの手順は、次のとおりである。まず、図5に示
すように、圧接端子金具40が取り付けられている各圧
接ブロック21A,21Bに対し、電線45をセットす
る。このとき、電線45の下向きにした端末を圧接端子
金具40の貫通孔44を通してキャビティ23の差込孔
27に差し込み、その差し込んだ電線45を後方へ倒し
て圧接刃43の上縁に載せるとともに、電線保持溝26
の仮保持部26Bに嵌合させる。これにより、電線45
が圧接ブロック21A,21Bに仮保持状態にセットさ
れ、電線45の圧接刃43に載せた部分のみが圧接ブロ
ック21A,21Bの上面よりも少し突出するととも
に、キャビティ23の後方から電線45がほぼ水平方向
へ引き出された状態となる。
【0021】次に、かかる圧接ブロック21A,21B
を重ねて圧接用治具50の受け台51に載せてセットす
る。このとき、上下に重なる圧接ブロック21A,21
B同士の間においては、上側の圧接ブロック21Aの係
止片30がその誘導斜面30Bを下側の圧接ブロック2
1A,21Bの係止部31の上縁に当接させることによ
り、圧接ブロック21A,21B間に隙間が空く。この
状態では、図6に示すように、最上段の圧接ブロック2
1Aを除き、電線圧接溝24内の電線45に対して押込
部29A,29Bが上からほぼ当接するが、この段階で
は、電線45はまだ押し下げられていない。
【0022】この状態から、押圧部材52により圧接ブ
ロック21A,21Bを上から押し潰すようにする。
尚、この押圧部材52の下面には、圧接ブロック21A
の下面の押込部29A,29Bと同じ形態の押込部53
A,53Bが突出形成されている。押圧部材52による
押し潰し動作により、圧接ブロック21A,21Bがそ
の上面と下面とを密着させる状態となり、圧接ブロック
21A,21Bの組付けと電線45の圧接とが同時に行
われ、積層圧接ユニット20が構成される。
【0023】圧接の過程では、上段側の圧接ブロック2
1Aの押込部29A,29B又は押圧部材52の押込部
53A,53Bが、その下側に位置する圧接ブロック2
1A,21Bの電線45を上から押すため、押された電
線45は、圧接刃43に押し込まれ、電線45の樹脂被
覆が圧接刃43により切開されるとともに芯線が圧接刃
43に接触して導通可能な状態となる。また、電線保持
溝26においては、電線45が後側の押込部29B,5
3Bで押されることにより、仮保持部26Bから正規保
持部26Cへと移動する。また、圧接が完了した状態で
は、各係止片30が夫々対応する各係止部31と係合
し、圧接ブロック21A,21B同士が積層状態にロッ
クされる。
【0024】このようにして組み付けた積層圧接ユニッ
ト20は、後方からハウジング10内に収容される。こ
のとき、各圧接ブロック21A,21Bの左右両側縁が
傾動規制リブ14の間に嵌合される。そして、積層圧接
ユニット20がハウジング10内の正規位置まで挿入さ
れたら、規制部材16を反転させるようにしてハウジン
グ10に組み付ける。規制部材16を組み付けた状態で
は、遊動規制部18がハウジング10の窓孔11に宛わ
れて、その遊動規制部18の押込部18A,18Bが最
上段の圧接ブロック21Aの電線圧接溝24内に押し込
まれてその電線45に上から宛われ、その電線45を圧
接刃43に圧接された状態に保持する。また、一対の離
脱規制部19は圧接ブロック21A,21Bの後端面に
おける左右両側縁部に宛われ、これにより、ハウジング
10内の積層圧接ユニット20(圧接ブロック21A,
21B)が後方へ離脱することが規制される。以上によ
り、本実施形態の圧接コネクタの組付けが完了する。
【0025】上述のように本実施形態では、積層圧接ユ
ニット20をハウジング10内に収容したので、積層圧
接ユニット20を組付け状態に保持している係止片30
と係止部31によるロック手段が解離し難くなってい
る。また、仮にロック手段が破損しても、積層圧接ユニ
ット20は規制部材16によりハウジング10内に収容
された状態に保持されているので、圧接ブロック21
A,21B同士が分離したり、積層圧接ユニット20が
ハウジング10外へ離脱する虞はない。
【0026】また、積層圧接ユニット20をハウジング
10に収容するときに、もし積層圧接ユニット20を電
線45の長さ方向と直交する方向(例えば、上下方向)
に移動させると電線45が圧接端子金具40に対して上
下にぶれて圧接刃43から外れることが懸念される。し
かし、本実施形態では、電線45の長さ方向と平行(前
後方向)に移動させつつハウジング10に挿入するよう
にしたので電線45の圧接端子金具40からの離脱の虞
がない。
【0027】また、積層圧接ユニット20を電線45の
長さ方向に移動させつつハウジング10に挿入した場
合、最上段の圧接ブロック21Aの上面に露出する電線
45が圧接刃43から解離することが懸念される。しか
し、本実施形態では、ハウジング10の上面に窓孔11
を開口させておき、積層圧接ユニット20をハウジング
10に収容した状態では、遊動規制部18の押込部18
A,18Bが窓孔11を通して最上段の圧接ブロック2
1Aの電線圧接溝24に進入することで、電線45の浮
き上がり(圧接刃43からの解離)が防止されている。
【0028】また、本実施形態では圧接ブロック21
A,21B同士を積層状態に保持するためロック手段で
ある係止片30と係止部31が左右方向における1カ所
のみに形成されているだけなので、ロック手段を複数箇
所に形成するものに比べて圧接ブロック21A,21B
の形状の簡素化が図られている。また、ロック手段を圧
接ブロック21A,21Bの左右方向(圧接ブロック2
1A,21Bの積層方向と直交する方向)における1カ
所だけに設けた場合には、圧接ブロック21A,21B
同士の間のクリアランスに起因して、このロック手段を
支点として各圧接ブロック21A,21Bがハウジング
10に対して傾動することが懸念される。しかし、本実
施形態では、ハウジング10に、圧接ブロック21A,
21Bの左右両端(ロック手段を挟む両端)に係止する
傾動規制リブ14を形成したので、ハウジング10に対
する圧接ブロック21A,21Bの傾動を確実に回避す
ることができる。
【0029】[他の実施形態]本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態では積層圧接ユニットをハウジング
の後面から収容したが、本発明によれば、ハウジングの
上面から収容してもよい。 (2)上記実施形態ではハウジングの積層圧接ユニット
を収容するための後面に加えて上面も外部へ開口させた
が、本発明によれば、ハウジングの開口は積層圧接ユニ
ットを収容するための1つの面だけにしてもよい。
【0030】(3)上記実施形態では規制部材をハウジ
ングに一体に形成したが、本発明によれば、規制部材を
ハウジングとは別体部品としてもよい。 (4)上記実施形態ではハウジングに対し積層圧接ユニ
ットを電線の長さ方向と平行(前後方向)に挿入した
が、本発明によれば、積層圧接ユニットの積層方向と電
線の長さ方向の双方に対して直交する方向(左右方向)
に挿入してもよい。 (5)上記実施形態ではロック手段が圧接ブロックの左
右方向の中央位置に形成されているが、本発明によれ
ば、ロック手段は、圧接ブロックの前後方向(電線の長
さ方向であり、ハウジングに対する積層圧接ユニットの
挿入方向)の中央位置に配してもよい。
【0031】(6)上記実施形態ではロック手段を圧接
ブロックの左右方向中央の一カ所のみに形成したが、本
発明によれば、2カ所に設けてもよい。この場合、傾動
規制部を不要とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の分解状態を示す斜視図
【図2】積層圧接ユニットをハウジングに収容する前の
状態を示す斜視図
【図3】積層圧接ユニットをハウジングに収容した状態
を示す斜視図
【図4】規制部材によって積層圧接ユニットのハウジン
グ外への脱外を規制した状態を示す斜視図
【図5】圧接ブロックの断面図
【図6】圧接ブロックを積層する前の状態を示す断面図
【図7】圧接ブロックを積層した状態を示す断面図
【図8】規制部材によって積層圧接ユニットのハウジン
グ外への脱外を規制した状態を示す断面図
【符号の説明】
10…ハウジング 11…窓孔 12…挿入用開口 14…傾動規制リブ(傾動規制部) 16…規制部材 19…離脱規制部 20…積層圧接ユニット 21A,21B…圧接ブロック 24…電線圧接溝 28…遊動規制部 30…係止片(ロック手段) 31…係止部(ロック手段) 40…圧接端子金具 45…電線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧接端子金具を備える圧接ブロックに対
    しその圧接端子金具への電線の圧接を行うとともに、複
    数の前記圧接ブロックを積層してロック手段により積層
    状態に保持してなる積層圧接ユニットを構成し、 この積層圧接ユニットをハウジング内に収容するととも
    に、 このハウジングからの前記積層圧接ユニットの脱外を規
    制部材によって規制してなることを特徴とする圧接コネ
    クタ。
  2. 【請求項2】 前記ハウジングの後面には、前記電線を
    水平方向に延出させる向きとされた前記積層圧接ユニッ
    トを水平に挿入させる挿入用開口が形成され、 前記ハウジングの上面には、前記積層圧接ユニットの最
    上段に位置する前記圧接ブロックの上面に形成された電
    線圧接溝を露出させる窓孔が形成され、 前記規制部材は、前記ハウジングの後面と上面とに対応
    するL字形をなし、前記ハウジングへの組付けに伴って
    前記窓孔から前記電線圧接溝内に進入することでその電
    線圧接溝内の前記電線の上方への遊動を規制する遊動規
    制部と、前記挿入用開口に宛われることで前記積層圧接
    ユニットの後方への離脱を規制する離脱規制部とを備え
    ていることを特徴とする請求項1記載の圧接コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記ロック手段は、圧接ブロックの積層
    方向と直交する方向における中央の1カ所に形成され、 前記ハウジングには、前記圧接ブロックの前記ロック手
    段を挟む両端を係止させることで、そのロック手段を支
    点とする前記圧接ブロックの傾動変位を規制する傾動規
    制部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請
    求項2記載の圧接コネクタ。
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