JP7201483B2 - 圧接コネクタ - Google Patents
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Description
そして、電線ホルダー525の圧接刃対向面541上に別体の圧接補助板527を嵌合装着した後、電線ホルダー525の圧接部保持溝からハウジングの両側に延出している被覆電線543を折り曲げて、圧接部分の手前側における延出部543bを電線ホルダー525の延出部保持溝549に収容保持させる。
(1) 圧接端子と、前記圧接端子を端子収容室に収容保持すると共に、前記端子収容室に収容保持した前記圧接端子の圧接刃が突出する保持部材嵌合部を有するコネクタハウジングと、前記保持部材嵌合部における前記圧接刃の配置に対応して電線を保持し、前記保持部材嵌合部に嵌合装着されることにより、前記電線が前記圧接刃に圧接される電線保持部材と、を備える圧接コネクタであって、
前記電線保持部材は、
圧接刃対向面に形成されて前記電線の圧接部分を位置決めする圧接部保持溝と、前記圧接部保持溝の一端側に穿設されて前記電線の端部を保持する電線先端保持穴と、前記圧接部保持溝の他端側に連通するように前記圧接刃対向面と交差する保持部材側面に形成されて前記電線の延出部分を保持する延出部保持溝と、を有するアッパーカバーと、
薄肉ヒンジを介して回動自在に連結された前記アッパーカバーが嵌合装着されるカバー嵌合部と、前記圧接刃を前記電線の圧接部分に誘導する圧接刃誘導部と、を有するアンダーカバーと、を備えており、
前記アッパーカバーが前記薄肉ヒンジを回動中心として前記電線を巻き込みながら回動されて前記カバー嵌合部に嵌合装着されることにより、前記アッパーカバーにおける前記圧接部保持溝と前記電線先端保持穴及び前記延出部保持溝との各交差エッジ部が前記電線の被覆に食い込むようにして前記電線保持部材が前記電線を保持する
ことを特徴とする圧接コネクタ。
即ち、端部が電線先端保持穴に挿入された電線を巻き込むようにしてアッパーカバーを回動し、電線を圧接部保持溝及び延出部保持溝に添わせながらアッパーカバーをアンダーカバーのカバー嵌合部に嵌合装着するだけで、電線保持部材をサブアッセンブリすることができる。そこで、上記構成の圧接コネクタは、従来の圧接コネクタよりもコネクタの組付け工程を減らして作業効率を向上させることができる。
また、上記(1)の構成の圧接コネクタによれば、電線保持部材に保持された電線は、アッパーカバーにおける圧接部保持溝と、電線先端保持穴及び延出部保持溝との各交差エッジ部が電線の被覆に食い込んだ状態で保持される。そこで、圧接コネクタは、電線に引張り力が作用した際の電線保持力が向上する。
前記延出部保持溝に設けられたカバー側突起と協働して前記電線の延出部分を屈曲した状態に挟持するための電線保持用突起が設けられる
ことを特徴とする上記(1)に記載の圧接コネクタ。
前記保持部材嵌合部における複数の前記圧接刃の配置に対応して複数本の前記電線を並行に保持し、前記保持部材嵌合部に嵌合装着されることにより、複数本の前記電線が複数の前記圧接刃にそれぞれ圧接される前記電線保持部材と、
有底穴に穿設された前記電線先端保持穴と、
を備えることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の圧接コネクタ。
更に、千鳥状に突出する複数の圧接端子の圧接刃は、アンダーカバーに千鳥状に配置された複数の圧接刃誘導部によって互いの隣接間距離が確保されてリークが防止される。又、電線先端保持穴が有底穴とされることで、電線先端保持穴にそれぞれ挿入された複数本の電線の端部に露出した芯線は、有底穴の壁で覆われてリークが防止される。そこで、互いの隣接間距離が最小限に配置された複数の圧接刃が、互いの間隔が最小限に並行に保持された複数本の電線を一括して圧接することができるコンパクトな圧接コネクタを構成できる。
ことを特徴とする上記(3)に記載の圧接コネクタ。
前記アッパーカバーが、前記第1カバー嵌合部に嵌合装着される第1アッパーカバーと前記第2カバー嵌合部に嵌合装着される第2アッパーカバーとに二分割して構成される
ことを特徴とする上記(3)または(4)に記載の圧接コネクタ。
図1は、本発明の一実施形態に係る圧接コネクタ1の分解斜視図である。図2の(a),(b)は、図1に示したコネクタハウジング10を前方から見た斜視図及び後方から見た斜視図である。図3の(a),(b)は、図1に示した圧接コネクタ1に用いられる圧接端子51及び圧接端子53の斜視図である。図4の(a)は図2に示したコネクタハウジング10の正面図、図4の(b)は図4の(a)におけるA-A断面矢視図である。
そして、本実施形態の圧接コネクタ1では、端子接続部55の端子嵌合軸Xに対して異なる距離S1,S2を有する平行な方向に沿って圧接刃57,59がそれぞれ突出した2種類の圧接端子51,53が、隣接する端子収容室16に上下左右に交互に収容保持される。そこで、複数の圧接刃57,59は、保持部材嵌合部11に千鳥状に突出する。
更に、アンダーカバー20の前壁20aの内面には、第1アッパーカバー31及び第2アッパーカバー33における後述する圧接部保持溝34にそれぞれ保持された電線71の被覆と当接される電線当接面28が設けられている。
アンダーカバー20の短手方向周面(図5中、上下面)には、コネクタハウジング10の係止孔17に係止されて電線保持部材30を保持固定するための係止突起26が設けられている。
図8の(a)~(c)は、図7に示した電線保持部材30に電線71を保持する手順を説明するための断面図である。図9は、図8の(c)に示した電線保持部材30の要部拡大断面図である。図10は、コネクタハウジング10に電線保持部材30を嵌合装着する前の断面図である。図11は、図10に示したコネクタハウジング10に電線保持部材30が嵌合装着された断面図である。
そして、図8の(b)に示すように、電線71を折り曲げて電線71の圧接部分74を第1アッパーカバー31及び第2アッパーカバー33の圧接部保持溝34にそれぞれ収容保持させる。
そして、図8の(c)に示すように、電線71の延出部分75を第1アッパーカバー31及び第2アッパーカバー33の延出部保持溝32にそれぞれ収容保持させながら電線71を巻き込むようにして第1アッパーカバー31及び第2アッパーカバー33をアンダーカバー20の第1カバー嵌合部21及び第2カバー嵌合部23にそれぞれ嵌合装着することで、電線保持部材30のサブアッセンブリが完了する。
この時、先ずは圧接端子51,53の圧接刃57,59が、アンダーカバー20の圧接刃誘導部22にそれぞれ進入し、圧接刃57,59の先端が圧接刃誘導部22によって適正位置に支えられた状態になる。
本実施形態に係る圧接コネクタ1では、圧接コネクタを1組立てる際には、先ず、電線71の端部73を第1アッパーカバー31及び第2アッパーカバー33の電線先端保持穴37にそれぞれ挿入し、電線71を折り曲げて電線71の圧接部分74を第1アッパーカバー31及び第2アッパーカバー33の圧接部保持溝34にそれぞれ収容保持させる。
そこで、本実施形態の圧接コネクタ1は、図12に示した従来の圧接コネクタ521よりもコネクタの組付け工程を減らして作業効率を向上させることができる。
例えば、上記実施形態では、複数の圧接端子51,53を相手コネクタの複数の相手端子に接続する圧接コネクタ1を例に説明した。しかしながら、本発明の圧接コネクタはこれに限らず、並設された複数の圧接刃を有する1つの圧接端子をコネクタハウジング内に収容し、複数本の電線と一括して圧接することで複数本の電線を導通させるジョイントコネクタ等に構成することもできる。
[1] 圧接端子(51,53)と、前記圧接端子を端子収容室(16)に収容保持すると共に、前記端子収容室に収容保持した前記圧接端子の圧接刃(57,59)が突出する保持部材嵌合部(11)を有するコネクタハウジング(10)と、前記保持部材嵌合部における前記圧接刃の配置に対応して電線(71)を保持し、前記保持部材嵌合部に嵌合装着されることにより、前記電線が前記圧接刃に圧接される電線保持部材(30)と、を備える圧接コネクタであって、
前記電線保持部材(30)は、
圧接刃対向面に形成されて前記電線の圧接部分(74)を位置決めする圧接部保持溝(34)と、前記圧接部保持溝の一端側に穿設されて前記電線の端部(73)を保持する電線先端保持穴(37)と、前記圧接部保持溝の他端側に連通するように前記圧接刃対向面と交差する保持部材側面に形成されて前記電線の延出部分(75)を保持する延出部保持溝(32)と、を有するアッパーカバー(第1アッパーカバー31及び第2アッパーカバー33)と、
薄肉ヒンジ(40)を介して回動自在に連結された前記アッパーカバー(第1アッパーカバー31及び第2アッパーカバー33)が嵌合装着されるカバー嵌合部(第1カバー嵌合部21及び第2カバー嵌合部23)と、前記圧接刃を前記電線の圧接部分に誘導する圧接刃誘導部(22)と、を有するアンダーカバー(20)と、を備えており、
前記アッパーカバー(第1アッパーカバー31及び第2アッパーカバー33)が前記薄肉ヒンジ(40)を回動中心として前記電線(71)を巻き込みながら回動されて前記カバー嵌合部(第1カバー嵌合部21及び第2カバー嵌合部23)に嵌合装着されることにより、前記アッパーカバーにおける前記圧接部保持溝(34)と前記電線先端保持穴(37)及び前記延出部保持溝(32)との各交差エッジ部(61,63)が前記電線の被覆に食い込むようにして前記電線保持部材(30)が前記電線を保持する
ことを特徴とする圧接コネクタ(1)。
[2] 前記延出部保持溝(32)と対向する前記カバー嵌合部(第1カバー嵌合部21及び第2カバー嵌合部23を二分割して区画形成する仕切壁25)には、
前記延出部保持溝(32)に設けられたカバー側突起(35)と協働して前記電線71の延出部分(75)を屈曲した状態に挟持するための電線保持用突起(29)が設けられる
ことを特徴とする上記[1]に記載の圧接コネクタ(1)。
[3] 複数の前記圧接端子(51,53)を複数の前記端子収容室(16)にそれぞれ収容保持すると共に、複数の前記端子収容室に収容保持した複数の前記圧接端子の圧接刃(57,59)が千鳥状に突出する前記保持部材嵌合部(11)を有する前記コネクタハウジング(10)と、
前記保持部材嵌合部(11)における複数の前記圧接刃(57,59)の配置に対応して複数本の前記電線(71)を並行に保持し、前記保持部材嵌合部に嵌合装着されることにより、複数本の前記電線が複数の前記圧接刃にそれぞれ圧接される前記電線保持部材(30)と、
有底穴に穿設された前記電線先端保持穴(37)と、
を備えることを特徴とする上記[1]又は[2]に記載の圧接コネクタ(1)。
[4] 端子接続部(55)の端子嵌合軸(X)に対して異なる距離(S1,S2)を有する平行な方向に沿って前記圧接刃(57,59)がそれぞれ突出した2種類の前記圧接端子(51,53)が、隣接する前記端子収容室(16)に交互に配置される
ことを特徴とする上記[3]に記載の圧接コネクタ(1)。
[5] 前記カバー嵌合部が、一体成形された仕切壁(25)によって第1カバー嵌合部(21)と第2カバー嵌合部(23)とに二分割して区画形成され、
前記アッパーカバーが、前記第1カバー嵌合部(21)に嵌合装着される第1アッパーカバー(31)と前記第2カバー嵌合部(23)に嵌合装着される第2アッパーカバー(33)とに二分割して構成される
ことを特徴とする上記[3]または[4]に記載の圧接コネクタ(1)。
10…コネクタハウジング
11…保持部材嵌合部
16…端子収容室
21…第1カバー嵌合部
23…第2カバー嵌合部
30…電線保持部材
31…第1アッパーカバー(アッパーカバー)
32…延出部保持溝
33…第2アッパーカバー(アッパーカバー)
34…圧接部保持溝
37…電線先端保持穴
40…薄肉ヒンジ
51,53…圧接端子
57,59…圧接刃
71…電線
73…端部
74…圧接部分
75…延出部分
Claims (5)
- 圧接端子と、前記圧接端子を端子収容室に収容保持すると共に、前記端子収容室に収容保持した前記圧接端子の圧接刃が突出する保持部材嵌合部を有するコネクタハウジングと、前記保持部材嵌合部における前記圧接刃の配置に対応して電線を保持し、前記保持部材嵌合部に嵌合装着されることにより、前記電線が前記圧接刃に圧接される電線保持部材と、を備える圧接コネクタであって、
前記電線保持部材は、
圧接刃対向面に形成されて前記電線の圧接部分を位置決めする圧接部保持溝と、前記圧接部保持溝の一端側に穿設されて前記電線の端部を保持する電線先端保持穴と、前記圧接部保持溝の他端側に連通するように前記圧接刃対向面と交差する保持部材側面に形成されて前記電線の延出部分を保持する延出部保持溝と、を有するアッパーカバーと、
薄肉ヒンジを介して回動自在に連結された前記アッパーカバーが嵌合装着されるカバー嵌合部と、前記圧接刃を前記電線の圧接部分に誘導する圧接刃誘導部と、を有するアンダーカバーと、を備えており、
前記アッパーカバーが前記薄肉ヒンジを回動中心として前記電線を巻き込みながら回動されて前記カバー嵌合部に嵌合装着されることにより、前記アッパーカバーにおける前記圧接部保持溝と前記電線先端保持穴及び前記延出部保持溝との各交差エッジ部が前記電線の被覆に食い込むようにして前記電線保持部材が前記電線を保持する
ことを特徴とする圧接コネクタ。 - 前記延出部保持溝と対向する前記カバー嵌合部には、
前記延出部保持溝に設けられたカバー側突起と協働して前記電線の延出部分を屈曲した状態に挟持するための電線保持用突起が設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載の圧接コネクタ。 - 複数の前記圧接端子を複数の前記端子収容室にそれぞれ収容保持すると共に、複数の前記端子収容室に収容保持した複数の前記圧接端子の圧接刃が千鳥状に突出する前記保持部材嵌合部を有する前記コネクタハウジングと、
前記保持部材嵌合部における複数の前記圧接刃の配置に対応して複数本の前記電線を並行に保持し、前記保持部材嵌合部に嵌合装着されることにより、複数本の前記電線が複数の前記圧接刃にそれぞれ圧接される前記電線保持部材と、
有底穴に穿設された前記電線先端保持穴と、
を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の圧接コネクタ。 - 端子接続部の端子嵌合軸に対して異なる距離を有する平行な方向に沿って前記圧接刃がそれぞれ突出した2種類の前記圧接端子が、隣接する前記端子収容室に交互に配置される
ことを特徴とする請求項3に記載の圧接コネクタ。 - 前記カバー嵌合部が、一体成形された仕切壁によって第1カバー嵌合部と第2カバー嵌合部とに二分割して区画形成され、
前記アッパーカバーが、前記第1カバー嵌合部に嵌合装着される第1アッパーカバーと前記第2カバー嵌合部に嵌合装着される第2アッパーカバーとに二分割して構成される
ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の圧接コネクタ。
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JP6757611B2 (ja) * | 2016-07-20 | 2020-09-23 | ヒロセ電機株式会社 | 端子支持体を有する電気コネクタ |
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