JP3059432B1 - 同軸コネクタ - Google Patents
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Abstract
と電気接続する接続部を、帯状金属板をその長手方向に
沿ってU字状に折り曲げ、両端の互いに咬合う形状の一
対の櫛歯接触片(12)(13)を、それぞれU字の内
方に更に折り曲げて中心軸(O)の近傍で咬合させ、折
り曲げたいずれか一方の櫛歯接触片(13)の中心軸
(O)近傍に、中心導体(41)を位置決めする凹溝
(15)を形成し、凹溝に収容された中心導体(41)
に、他方の櫛歯接触片(12)を弾性接触させる。中心
導体(41)が、一対の櫛歯接触片(12)(13)間
で挟持され電気接続するので、接続容易であり、製造コ
ストを低減することができる。
Description
末を接続する同軸コネクタに関するものであり、さらに
詳しくは、同軸ケーブルの中心導体と中心コンタクトを
弾性接触させることによって、両者を電気接続する同軸
コネクタに関するものである。
ブル104と同軸コネクタ100を電気的に接続する場
合には、同軸ケーブル104の中心導体105は、その
先端と中心コンタクト103を半田付けにより接続し、
又、同軸ケーブル104のシールド導体106は、外部
コンタクト101のクランプ部107によってかしめら
れ外部コンタクト101と接続していた。
ーブル104を接続する手順を説明すると、始めに、中
心コンタクトとなるプラグピン103を、絶縁ハウジン
グ102の内部に後方より圧入し、絶縁ハウジング10
2の外側に外部コンタクト101を被せて固定する。続
いて、予め中心導体105とシールド導体106を露出
させておいた同軸ケーブル104の中心導体105を、
プラグピン103の内部を通して先端の孔108より突
出させ、シールド導体106をクランプ部107でかし
める。かしめ工程によって、シールド導体106と外部
コンタクト101は、電気接続し、また、クランプ部1
07でシールド導体106ともに同軸ケーブル104を
かしめるので、同軸ケーブル104がクランプ部107
を介して同軸コネクタ100に固定される。
ラグピン103の先端で半田付けし、中心導体105の
孔108より突出している部分は、切断する。その後、
外部コンタクト101の接触舌片110が窓孔(図示省
略)から外部に突出するように、絶縁カバー109を被
せることにより、同軸コネクタ100と同軸ケーブル1
04の接続が完了する。
中心導体105とプラグピン103との接続が半田付け
であり、さらに半田付け後に中心導体105の孔108
から突出した部分を切断する必要があったため、組立が
面倒であり、製造コストが高いという問題があった。
トを低減できる同軸コネクタを提供するものである。
軸コネクタは、相手側コネクタの接地端子と接触する外
部コンタクトと、相手側コネクタの信号端子と接触する
中心コンタクトと、外部コンタクトと中心コンタクトを
互いに絶縁して支持する絶縁ハウジングとを備え、外部
コンタクトのクランプ部を、同軸ケーブルのシールド導
体に圧着することにより、外部コンタクトに同軸ケーブ
ルを固定するとともに、外部コンタクトとシールド導体
を電気接続し、中心コンタクトと電気接続する接続部
を、同軸ケーブルの中心導体と電気接続させる同軸コネ
クタにおいて、前記接続部は、同軸ケーブルの挿入方向
と平行な中心軸を中心として、帯状金属板をその長手方
向に沿ってU字状に折り曲げ、対峙する両端部を、互い
に咬合う形状の一対の櫛歯接触片とし、一対の櫛歯接触
片を、それぞれU字の内方に更に折り曲げて中心軸の近
傍で咬合させ、折り曲げたいずれか一方の櫛歯接触片の
中心軸近傍に、中心導体を位置決めする凹溝を形成し、
凹溝に収容された中心導体に、他方の櫛歯接触片を弾性
接触させることを特徴とする。
は、上記同軸コネクタの一方の櫛歯接触片が、U字接触
片本体の一端から二股状に連設され、他方の櫛歯接触片
が、二股の中央に突出するように連設されたことを特徴
とする。
参照して詳細に説明する。図1は、本実施の形態に係る
同軸コネクタ1の絶縁カバー7を取り除き同軸ケーブル
5を接続した状態を示す平面図、図2は、その接続部1
1を拡大した拡大平面図、図3は、図1の同軸コネクタ
1を長手方向沿って切断した縦断面図、図4乃至図7
は、中心コンタクト4の接続部11で切断し、それぞれ
中心導体41を接続する各過程を示す断面図である。ま
た、図8は、中心コンタクトであるプラグピン4の平面
図、図9は、外部コンタクト2の平面図、図10は、同
軸ケーブル5を接続する同軸コネクタ1の組立工程を説
明する説明図、図11は、中心導体41を接続するため
の治具50の正面図と底面図である。
は、円筒状の絶縁ハウジング3と、絶縁ハウジング3の
円筒中空部32内に固定されるプラグピン4と、絶縁ハ
ウジング3の外周面に固定される外部コンタクト2と、
外部コンタクト2の更に外周面を覆う絶縁カバー7と、
絶縁カバー7の後端(図3において右端)を覆う絶縁キ
ャップ8で構成されている。
8に示すように、薄板金属板を打ち抜き、全体を細長円
筒状に折曲加工したものである。プラグピン4は、前方
(図中左方)側が、相手側コネクタの信号端子(図示省
略)と接触するプラグ接触部10と、後方側が、同軸ケ
ーブル5の中心導体41と電気的に接続する接続部11
となっている。
方に延長形成された帯状金属板を、プラグピン4の長手
方向と平行な中心軸Oを中心として、断面円弧状に折り
曲げてU字接触片本体16(図4参照)とし、その帯状
片の両端部を互いに咬合う形状の第一櫛歯接触片12と
第二櫛歯接触片13に加工したものである。
に形成され、第一櫛歯接触片12は、その第二櫛歯接触
片13の二股の中間に入り込む形状に形成され、図4に
示すように、それぞれU字接触片本体16の両側(図中
上方)から、U字接触片本体16の内方に向けて折り曲
げられ、前記中心軸Oの近傍で互いに咬合している。プ
ラグピン4は、接続する同軸ケーブル5の挿入方向に沿
って絶縁ハウジング3に固定されるので、この中心軸O
は、同軸ケーブル5の挿入方向に一致し、同軸ケーブル
5の中心導体41の突出方向と略一致するものとなって
いる。
に、更に、二股のそれぞれが、縦断面を外側に略L字状
とするように折り曲げられ、この折り曲げによって、中
心導体41を位置決めする凹溝15、15が形成されて
いる。
後述する円筒状の絶縁ハウジング3の外周面を覆うよう
に、全体が円筒状に形成され、先端側に、外側へ切り起
こした複数の接触舌片26が形成されている。この接触
舌片26の先端は、円弧状に形成され、相手側コネクタ
と接続した際に、その接地端子(図示せず)と接触する
ものである。また、この先端側の底面には、絶縁ハウジ
ング3の段部に係合し、外部コンタクト2を絶縁ハウジ
ング3に固定する係止爪23が、内側に切り起こして形
成されている(図3参照)。
バー片28、断面U字状の上側クランプ部22及びその
更に後方に、被覆クランプ部17が、それぞれ上方を開
口するように一体に形成されている。カバー片28は、
同軸ケーブル5を接続した後に、接続部11の上方を覆
うものであり、また、上側クランプ部22は、挿入され
る同軸ケーブル5のシールド導体42を圧着し、被覆ク
ランプ部17は、同軸ケーブル5の最も外側の絶縁被覆
を圧着するものである。
プ部22上の位置まで略U字状に折り返される連結片2
4が一体に形成され、その先端である上側クランプ部2
2上に、上方にU字状に開口する下側クランプ部21が
形成されている。下側クランプ部21は、上側クランプ
部22によってシールド導体42をかしめる際に、同軸
ケーブル5の内部絶縁体40とシールド導体42の間に
入り込んで、シールド導体42とともにかしめられる。
間で連結されたキャリア27によって他の外部コンタク
ト2に連結し、組立の際に切り離される。
筒状に貫通した円筒中空部32が形成されており、全体
的に略円筒状である。外周部には、前述の係止爪23が
係合するための段部31が形成されている。又、絶縁ハ
ウジング3の後方は、上方に開口する切り欠き部33が
凹設され、同軸ケーブル5を接続する際に、その中心導
体41を通過させ、接続部11へ容易に接続できるよう
にしている。
がほぼ円筒状であり、接触舌片26のみを窓孔(図示省
略)から突出させて外部コンタクト2の他の外周面を覆
うものである。これによって、外部コンタクト2を保護
するとともに絶縁ハウジング3へ固定するものである。
又、絶縁カバー7には、後端に突起51が形成されてお
り、前端にプラグピン4を貫通させる貫通孔52が形成
されている。
合する嵌合孔60を備えた絶縁キャップ8によって覆わ
れ、絶縁キャップ8の貫通孔61より同軸ケーブル5が
貫通するようになっている。
1の組立と同軸ケーブル5を接続する方法を図4乃至図
7と、図10で説明する。
ピン4を絶縁ハウジング3の後方より円筒中空部32に
圧入する。(図10(a)) 次に、外部コンタクト2を、金属薄板材を打ち抜いた後
に折り曲げることによって形成し、図10(a)の組み
立て品を外部コンタクト2の前方より挿入する。外部コ
ンタクト2の係止爪23が段部31を乗り越えると両者
が係合して、外部コンタクト2は、絶縁ハウジング3の
外側に固定される。(図10(b)) 次に、予め、同軸ケーブル5のシールド導体42と中心
導体41を露出させ、シールド導体42を外部コンタク
ト2に、中心導体41をプラグピン4の接続部11にそ
れぞれ接続する。(図10(c)) 始めに中心導体41をプラグピンの接続部11に接続す
るが、この接続工程については、図4乃至図7で詳述す
る。
は、図4に示すように、第一櫛歯接触片12と第二櫛歯
接触片13は、前記中心軸Oのやや上方で互いに咬合し
ている。
から挿入すると、その先端の中心導体41は、接続部1
1の中心軸O近傍に突出するようになっている。従っ
て、この露出された中心導体41は、上記咬合部上に配
置され、この位置で、治具50の押圧突起53間に位置
決めされ、図5に示すように、絶縁ハウジング3に切り
欠かれた切り欠き部33を通して、第一櫛歯接触片12
と第二櫛歯接触片13間に案内される。ここで用いる治
具50は、図11示すように、第一櫛歯接触片12と第
二櫛歯接触片13の配置位置を回避する位置に押圧突起
53が垂設されている。従って、図5のように、中心導
体41を位置決めした治具50を、押し下げると、それ
ぞれ第一櫛歯接触片12と第二櫛歯接触片13の間に押
圧突起53が侵入し、中心導体41をこれらの咬合部の
間に押しつける。更に、治具50を押し下げると、治具
50の底面によって第一櫛歯接触片12と第二櫛歯接触
片13は、押し広げられ、中心導体41は、これらの間
で治具50によって押し下げられ、第二櫛歯接触片13
の二股にそれぞれ形成された凹溝15、15まで案内さ
れる。
6のように、第一櫛歯接触片12と第二櫛歯接触片13
は、自らの弾性で復帰しようとし、凹溝15、15まで
案内された中心導体41は、他方の第一櫛歯接触片12
により押しつけられ、凹溝15、15内に位置決めされ
る。これによって、中心導体41は、第一櫛歯接触片1
2と第二櫛歯接触片13に挟持され、プラグピン4と電
気接続する。このとき、中心導体41は、わずかな外力
で屈曲するものであるため、第一櫛歯接触片12と第二
櫛歯接触片13の互いに逆方向に働くバネ作用によっ
て、接触片12、13の端部間で屈曲する。これによっ
て、中心導体41は、第一櫛歯接触片12と第二櫛歯接
触片13の複数の箇所で電気接続するとともに、簡単に
接続部11から抜け出すことがなくなる。
体42と外部コンタクト2の接続は、下側クランプ部2
1を、内部絶縁体40とシールド導体42の間に挿入
し、この状態で上側クランプ部22、下側クランプ部2
1、シールド導体42、内部絶縁体40を一括してかし
めることにより行う。これにより、同軸ケーブル5のシ
ールド導体42と外部コンタクト2が一体に固定される
とともに、電気的に接続される。この後、更に、被覆ク
ランプ部17を、同軸ケーブル5の最も外側の絶縁被覆
上でかしめて、同軸ケーブル5全体を外部コンタクト2
に固定する。
U字状に折り返された連結片24を、被覆クランプ部1
7の後方位置で切断し、キャリア27より切断する(図
10(d))。
上側クランプ部22によって強固に同軸ケーブル5と一
体に固定されるため、折り返された連結片24を切断し
ても、下側クランプ部21のみが脱落してしまうことは
ない。
28を、図7の破線に示す状態から円筒部の曲率に沿っ
て折り曲げ、開口していた接続部11の上方を覆う。こ
れによって、中心導体41は、外部と遮断され、不要輻
射や外部からノイズが侵入することがない。その後、絶
縁カバー7を前方より挿入し、貫通孔52よりプラグピ
ン4を突出させ、窓孔(図示省略)より接触舌片26を
突出させ、予め同軸ケーブル5に挿通させておいた絶縁
キャップ8と絶縁カバー7を嵌合させて、両者を固定す
る。(図10(e))
(図示省略)に接続すると、相手側中心端子(図示省
略)にピンプラグ4が接続し、相手側アース端子(図示
省略)に接触舌片26が接続する。
5の接続は、同軸ケーブル5の中心導体41を、接続部
11によって挟持するだけでプラグピン4に電気接続す
るので、半田付け及び中心導体41の切断作業が不要と
なって組立容易であり、製造コストを低減できる。
性変形可能な第一櫛歯接触片12と第二櫛歯接触片13
の両方によって挟持され、しかも凹溝15に位置決めさ
れるので、確実な接続が得られるとともに、途中で中心
導体41が脱落してしまうことがない。
し、第一櫛歯接触片12を第二櫛歯接触片13の二股の
間に入る状態で同軸ケーブル5の中心導体41を圧接挟
持するため、確実な接続が得られるとともに、中心導体
41が脱落することがない。
なるプラグピン4と接続部11を同一の材料で一体に成
形するものであったが、中心コンタクトと接続部が電気
接続するものであれば、必ずしも両者を一体とする必要
はない。
触片13に凹溝15を形成したが、第一櫛歯接触片側に
形成してもよい。
具50を用いる必要はなく、手作業で第一櫛歯接触片1
2と第二櫛歯接触片13間を押し開き、中心導体41を
凹溝15内に配置してもよい。
の歯形形態に限らず、また、咬合する形状であれば、一
方を三股状とし、他方をその間に入り込む二股状として
もよい。
の中心導体を挟持することにより中心コンタクトへ接続
できるので、組立容易であり、製造コストが低減でき
る。
片を咬合させておくので、中心導体を凹溝内で挟持した
ときに、それぞれが自由状態より大きく撓むので、中心
導体に対する充分な接触圧を確保できる。
外力を受けても、中心導体が簡単に接続部から外れるこ
とがない。
弾性を利用して中心導体に弾性接触させるので、中心導
体を挿入する際には、大きい挿入力を必要とせず、屈曲
しやすい中心導体であっても、簡単に接続部へ接続でき
る。しかも、接続した後は、第一櫛歯接触片と第二櫛歯
接触片の端部間で屈曲するので、複数の箇所で電気接続
し、接触信頼性が増すと共に、更に、強固に中心導体を
支持できる。
片の一方を二股部とし、その間に入り込む他方の櫛歯接
触片との間で中心導体を挟持するので、中心導体の長手
方向に沿って複数の位置で接触し、支持することとな
り、安定した接続が得られる。
を接続した状態を示す平面図である。
た縦断面図である。
ぞれ中心導体41を接続前の状態を示す断面図である。
入する状態を示す断面図である。
す断面図である。
で覆った状態を示す断面図である。
ある。
あり、(a)は、プラグピン4と絶縁ハウジング3を組
み立てる過程を、(b)は、外部コンタクトを取り付け
る過程を、(c)は、同軸ケーブル5を接続する過程
を、(d)は、キャリア27を切断する過程を、(e)
は、絶縁カバー7と絶縁キャップ8を取り付ける過程
を、それぞれ示す説明図である。
(a)は正面図、(b)は、底面図である。
04の接続状態を示した断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 相手側コネクタの接地端子と接触する外
部コンタクト(2)と、 相手側コネクタの信号端子と接触する中心コンタクト
(4)と、 外部コンタクト(2)と中心コンタクト(4)を互いに
絶縁して支持する絶縁ハウジング(3)とを備え、 外部コンタクト(2)のクランプ部(22)を、同軸ケ
ーブル(5)のシールド導体(42)に圧着することに
より、外部コンタクト(2)に同軸ケーブル(5)を固
定するとともに、外部コンタクト(2)とシールド導体
(42)を電気接続し、 中心コンタクト(4)と電気接続する接続部(11)
を、同軸ケーブル(5)の中心導体(41)と電気接続
させる同軸コネクタにおいて、 前記接続部(11)は、同軸ケーブル(5)の挿入方向
と平行な中心軸(O)を中心として、帯状金属板をその
長手方向に沿ってU字状に折り曲げ、対峙する両端部
を、互いに咬合う形状の一対の櫛歯接触片(12)(1
3)とし、 一対の櫛歯接触片(12)(13)を、それぞれU字の
内方に更に折り曲げて中心軸(O)の近傍で咬合させ、 折り曲げたいずれか一方の櫛歯接触片(13)の中心軸
(O)近傍に、中心導体(41)を位置決めする凹溝
(15)を形成し、 凹溝に収容された中心導体(41)に、他方の櫛歯接触
片(12)を弾性接触させることを特徴とする同軸コネ
クタ。 - 【請求項2】 一方の櫛歯接触片(13)は、U字接触
片本体の一端から二股状に連設され、他方の櫛歯接触片
(12)は、二股の中央に突出するように連設されたこ
とを特徴とする請求項1記載の同軸コネクタ。
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