JP3276854B2 - 圧接コネクタ及びその製造方法 - Google Patents

圧接コネクタ及びその製造方法

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JP3276854B2
JP3276854B2 JP20487696A JP20487696A JP3276854B2 JP 3276854 B2 JP3276854 B2 JP 3276854B2 JP 20487696 A JP20487696 A JP 20487696A JP 20487696 A JP20487696 A JP 20487696A JP 3276854 B2 JP3276854 B2 JP 3276854B2
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R4/00Electrically-conductive connections between two or more conductive members in direct contact, i.e. touching one another; Means for effecting or maintaining such contact; Electrically-conductive connections having two or more spaced connecting locations for conductors and using contact members penetrating insulation
    • H01R4/10Electrically-conductive connections between two or more conductive members in direct contact, i.e. touching one another; Means for effecting or maintaining such contact; Electrically-conductive connections having two or more spaced connecting locations for conductors and using contact members penetrating insulation effected solely by twisting, wrapping, bending, crimping, or other permanent deformation
    • H01R4/18Electrically-conductive connections between two or more conductive members in direct contact, i.e. touching one another; Means for effecting or maintaining such contact; Electrically-conductive connections having two or more spaced connecting locations for conductors and using contact members penetrating insulation effected solely by twisting, wrapping, bending, crimping, or other permanent deformation by crimping
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/46Bases; Cases
    • H01R13/50Bases; Cases formed as an integral body
    • H01R13/501Bases; Cases formed as an integral body comprising an integral hinge or a frangible part

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  • Connections By Means Of Piercing Elements, Nuts, Or Screws (AREA)
  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧接コネクタに関
し、詳しくは電子機器、自動車用ワイヤハーネス等の多
数の電線の圧接端子を収容する端子収容部を備えた圧接
コネクタ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の圧接コネクタとして実開昭59
−184476号公報に開示されたものがある。この圧
接コネクタ100は図8に示すように、上面を開放した
電線接続部103と、この電線接続部103に連通する
閉断面構造の端子接続部104とからなる2個の同一形
状のハウジング101,102が、相互の隣接縁部を薄
肉のヒンジ105で連結されて左右対称に一体形成され
ている(図8(a),(b)参照)。電線接続部103
には複数の区画壁106で区画されて複数の収納部10
7が並列に形成されており、この各収納部107毎に圧
接端子108が装着されている。この圧接端子108は
一部が端子接続部104内に挿入されて嵌着される。端
子接続部104の側面109には図9に示すように相手
側のハウジング400の雄端子(図示せず)が挿入され
る端子挿入口110が収納部107に対応させて複数設
けられており、端子接続部104内に挿入された圧接端
子108の挿入端はこの端子挿入口110に連通してい
る。
【0003】そして被覆電線200は各圧接端子108
の上部に供給されると共に、圧接治具300で下方へ押
圧されて圧接端子108のスロット111内に圧入され
る(図8(b)参照)。この圧入により被覆電線200
の被覆部はスロット111の両側縁部で切り込まれて、
被覆電線200の芯線201が圧接端子108に接触し
て圧接接続されている(図8(c)参照)。
【0004】このように被覆電線200を圧接端子10
8に接続した後、図8(b)に示すように一方のハウジ
ング102(あるいは101)をヒンジ105を中心に
矢印方向に回動させて両ハウジング101,102の収
納部107の開口部同士を対向させて接合し(図8
(c)参照)、図9に示す2段構成の圧接コネクタ10
0を得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの従来
の圧接コネクタ100は、一方のハウジング101に被
覆電線200を圧接した後、治具300及びハウジング
101,102のいずれか一方を横移動させて他方のハ
ウジング102に被覆電線200を圧接することにな
り、圧接工程が複雑化して作業効率の低下を招くという
課題を有している。この場合治具300を2個のハウジ
ング101,102に跨がる程度に大型化することも考
えられるが、これはコスト高及び高圧接力を伴ない現実
的で無い。
【0006】また、従来の圧接コネクタ100は、両ハ
ウジング101,102の接合により、下段ハウジング
101と上段ハウジング102の圧接端子108の上下
方向の向きが相互に逆向きとなり、これにより相手側コ
ネクタ400の雄端子も前記圧接端子108の向きに相
応して配列する必要があり相手側コネクタ400の端子
アッセンブリーの作業性の低下を招くという課題をも有
している。
【0007】すなわち、図10(a),(b)に示すよ
うに相手側コネクタ400の雄端子401が合せ部40
3を有する接触端子402を備えているとき、この雄端
子401を上,下段共上下方向の向きが同一の順方向配
列にして相手側コネクタ400を構成したときは、この
相手側コネクタ400を圧接コネクタ100に嵌合した
ときに、前記合せ部403が下段ハウジング101ある
いは上段ハウジング102の圧接端子108のばね性接
触部112に接触した状態が必ず生じ(図11参照)、
この場合合せ部403の接触部位に電気絶縁性物質が生
じ易くなり、この結果電気的接触状態が安定しない。こ
のため相手側コネクタ400の端子アッセンブリが前記
した接触状態とならないように組付ける必要があり、こ
の結果組付け作業が複雑となり作業効率の低下を招くと
いう課題をも有している。
【0008】本発明は、前記した課題を解決すべくなさ
れたものであり、その目的は、被覆電線の圧接工程の簡
略化により作業効率の向上を図ることができると共に、
相手側コネクタの端子アッセンブリの作業効率の向上を
も図ることができる圧接コネクタ及びその製造方法を提
供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ため請求項1記載の発明は、上面を開放した電線接続部
と、この電線接続部に連通する閉断面構造の端子接続部
とからなるハウジングの複数個が、前記電線接続部及び
端子接続部をそれぞれ上下方向同一位置で同一の向きに
順次折り重なるようにヒンジを介して一体に連結されて
おり、前記複数個のハウジングの内、最上段に折り重ね
られるハウジングに電線接続部の上面を覆うカバーが、
他のヒンジを介して一体に連結されており、前記複数個
のハウジングおよび前記カバーの折り重ね状態を維持す
るように相互に係合する係合手段が、前記複数個のハウ
ジングの各々および前記カバーに設けられており、かつ
前記複数個のハウジングの内、最下段となるハウジング
以外の他のハウジングの電線接続部の側端縁および前記
カバーの側端縁に、折り重ねた状態で直下のハウジング
に接続した被覆電線に押圧する突起部を設けたことを特
徴としている。
【0010】このため請求項1記載の発明では、各ハウ
ジングに取付けられている圧接端子は、ハウジングの折
り重ねおよび係合手段による前記折り重ねの維持により
上下方向同一位置で各段共上下方向の向きが同一の順方
向配列となり、この結果各段の圧接端子に対する被覆電
線の圧接は同一位置で上下動する圧接治具により行なう
ことができると共に、この圧接コネクタに嵌合する相手
側コネクタの端子も順方向配列で組付けることができ
る。また、複数個のハウジングおよびカバーは、ヒンジ
を介して一体に連結しているので、折り重ねの際のハウ
ジング同士およびハウジングとカバーの合せ作業も不要
となる。さらに、ハウジングおよびカバーに設けた突起
部が、ハウジングの折り重ね、あるいはカバーの電線接
続部の被覆と同時に直下のハウジングに接続した被覆電
線を押圧して、該被覆電線に作用する引張力に対する抵
抗を増大させることができる。
【0011】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の圧接コネクタであって、前記複数個のハウジングの
内、最下段となるハウジング端子接続部に、該ハウジン
グ上に折り重なる他のハウジングの端子挿入部を一体に
起立形成したことを特徴としている。
【0012】このため請求項2記載の発明では、各段の
ハウジングの端子挿入部を各段毎に形成するのでは無く
最下段となるハウジングの端子接続部に一体に起立形成
したので、ハウジングの反りやハウジング同士のロック
部のがた付き等による嵌合面のバラツキを生じることが
無い。
【0013】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の圧接コネクタであって、前記最下段のハウジング上
に折り重なる他のハウジングは相互に略90°の角度で
表裏面が同一向きとなるように前記端子挿入部にヒンジ
を介して一体に連結されていることを特徴としている。
【0014】このため請求項3記載の発明では、上段ハ
ウジングは下段ハウジングに対して略90°の角度に維
持されて下段ハウジングの電線接続部を解放し、該電線
接続部への被覆電線の圧接を行なうことができ、かつ前
記圧接後略90°回動させて下段ハウジング上に折り重
ねることができる。
【0015】また、請求項4記載の発明は、請求項1又
は2記載の圧接コネクタであって、前記複数個のハウジ
ングがハウジングに装着される圧接端子の長さ方向と直
交する方向に相互に略180°の角度で表裏面が交互に
逆向きとなるようにヒンジを介して一連に連結されてい
ることを特徴としている。
【0016】このため請求項4記載の発明では、上段ハ
ウジングは下段ハウジングに対して略180°の角度に
維持されて下段ハウジングの電線接続部を解放し、該電
線接続部への被覆電線の圧接を行なうことができ、かつ
前記圧接後略180°回動させて下段ハウジング上に折
り重ねることができる。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】また、請求項5記載の発明は、請求項1〜
4のいずれか1項記載の圧接コネクタの製造方法であっ
て、前記複数個のハウジングの内、下位のハウジングの
電線接続部に上方より被覆電線を圧接した後、上位のハ
ウジングを前記下位のハウジング上に折り重ねると共
に、前記係合手段により前記折り重ね状態を維持し、そ
の後前記上位のハウジングの電線接続部に上方より被覆
電線を圧接するようにしたことを特徴としている。
【0026】このため請求項5記載の発明では、同一位
置で上下動する圧接治具により、下位のハウジングの電
線接続部に上方より被覆電線を圧接した後、上位のハウ
ジングを前記下位のハウジング上に折り重ねて折り重ね
状態を維持し、その後前記上位ハウジングの電線接続部
に上方より被覆電線を圧接することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0028】図1は本発明の一実施形態としての圧接コ
ネクタに用いられるハウジング1を示す。このハウジン
グ1は上面を開放した電線接続部2と、この電線接続部
2に連通する閉断面構造の端子接続部3とからなる下段
及び上段ハウジング10及び11が電線接続部2及び端
子接続部3をそれぞれ上下方向同一位置で同一の向きに
順次折り重なるようにヒンジ4を介して一体に連結され
て構成されている。
【0029】このとき下段ハウジング10は、その端子
接続部3の端子挿入部3aの上方に上段ハウジング11
の端子挿入部3bを延設して形成されており、各端子挿
入部3a,3bには相手側コネクタの雄端子(図示せ
ず)が挿入する複数の開口部5が穿設されている。
【0030】また、上段ハウジング11は、下段ハウジ
ング10に対して相互に略90°の角度で、表裏面が同
一向きとなるように端子挿入部3bの上縁部にヒンジ4
を介して一体に連結されている。そしてこの上段ハウジ
ング11の電線接続部2の側端縁には下方に突出する
(図1上では側方に突出している)突起部8が形成され
ており、かつその端子接続部3の側端縁には電線接続部
2の上面を覆うカバー7がヒンジ6を介して一体に連結
されている。
【0031】カバー7はヒンジ6による連結側と反対側
の側端縁に下方に突出する(図1上では上方に突出して
いる)突起部9が一体に形成されており、上段ハウジン
グ11に対して相互に略90°の角度で連結されてい
る。
【0032】また、下段及び上段ハウジング10及び1
1の電線接続部2には相互に平行な複数の区画壁12,
12,…で区画された複数の端子収納部13,13,…
が形成されている。
【0033】このように下段及び上段ハウジング10及
び11、並びにカバー7を備えたハウジング1は前述し
た連結構造を有して電気絶縁性樹脂材で一体形成され
る。
【0034】なお、図1において符号14及び15はそ
れぞれ上段ハウジング11及びカバー7に設けた係止爪
であり、下段ハウジング10上に上段ハウジング11を
折り重ねたとき係止爪14が下段ハウジング10の係合
部17に係止して上段ハウジング11の折り重ね状態を
維持し、また電線接続部2の上面を覆うように上段ハウ
ジング11上にカバー7を折り重ねたとき係止爪15が
上段ハウジング11の係止突起16に係止してカバー7
の折り重ね状態を維持する。
【0035】図2は本実施形態に用いられる圧接端子3
0を示す。この圧接端子30は、相手側の図示しない雄
端子が挿入されて電気的に導通するコンタクト31と、
被覆電線40が図2中で矢印A方向に押し込まれた状態
で圧接刃32aが被覆部41を突き破り内の芯線42に
接触して導通する圧接部32と、この圧接部32に対し
てコンタクト31と反対側の端部に位置し、内側に折曲
げられることで被覆電線40を被覆部41の上から固定
する電線保持部33とを備えて構成されている。
【0036】そしてこの圧接端子30は、コンタクト3
1側を端子接続部3に挿入すると共に、圧接部32及び
電線保持部33を端子収納部13に嵌入させて下段及び
上段ハウジング10及び11に取付けられる。
【0037】このような取付状態においては、下段ハウ
ジング10において圧接端子30のコンタクト31の開
口31aと端子挿入部3aの開口部5とが対応してお
り、かつ上段ハウジング11において下段ハウジング1
0上に折り重ねたときに圧接端子30のコンタクト31
の開口31aと端子挿入部3bの開口部5とが対応する
ようになっている。このような構造においては端子挿入
部3a,3bの開口部5から挿入された相手側コネクタ
の雄端子(図示せず)は開口31aを経てコンタクト3
1に挿入されて圧接端子30との間で相互に電気的に導
通するようになっている。
【0038】そして被覆電線40は、下段及び上段ハウ
ジング10及び11に取付けた圧接端子30に取付けら
れる。この取付けを図3乃至図5に基づいて説明する。
【0039】この取付けに用いられる圧接治具50は、
圧接端子30に圧接刃32aに対応した位置にて下降し
て被覆電線40を押込む押込片52と、この押込片52
と一体に形成され、圧接端子30の電線保持部33に対
応した位置にて下降して電線保持部33を内側に折曲げ
るクリンパ51と、押込片52の両側部にて上下動可能
に配置されて押込動作時に圧接刃32aの過度開きを防
止するガイド板53とを備えて構成されている。
【0040】まず、下段ハウジング10の圧接端子30
へ被覆電線40を取付ける(図3(a)参照)。このと
き下段ハウジング10は電線接続部2を上方に開放させ
て水平状態に載置されており、上段ハウジング11は下
段ハウジング10に対して、カバー7は上段ハウジング
11に対してそれぞれ略90°の角度を保って保持され
ており、被覆電線40は下段ハウジング10の圧接端子
30上に載置される。この状態で圧接治具50を下降さ
せると図4に示すようにクリンパ51が治具受け70と
協働して直立状態にある電線保持部33を内側に折り曲
げ、電線保持部33の先端33aが被覆電線40の被覆
部41を貫通して芯線42に接触し加締められた状態と
なる。一方、クリンパ51と一体となって下降する押込
片52は、図5に示すように、被覆電線40を圧接端子
30内に押込み、これにより、圧接刃32aが被覆部4
1を突き破って芯線42に接触し、圧接刃32aと芯線
42とが電気的に導通した状態となる。
【0041】なお、治具受け70は、図4に示すように
下段ハウジング10の電線接続部2の端子接続部3と反
対側の縁部に形成された切欠凹部10aに嵌入可能に櫛
歯状に形成されている。
【0042】このように下段ハウジング10へ被覆電線
40を接続した後、図1に示すようにヒンジ4を回動中
心として上段ハウジング11をB矢印方向に回動させて
上段ハウジング11を下段ハウジング10上に折り重ね
る。この折り重ねた状態は、図3(b)に示すように下
段及び上段ハウジング10及び11の電線接続部2及び
端子接続部3がそれぞれ上下方向同一位置で同一の向き
に折り重なっており、かつ各ハウジング10及び11の
圧接端子30も上下方向同一向きの順方向配列となって
いる。またカバー7が上段ハウジング11に対して略9
0°の角度を保って保持されており、かつ上段ハウジン
グ11の下方に突出する突起部8が下段ハウジング10
に接続した被覆電線40を押圧している。
【0043】上段ハウジング11への被覆電線40の接
続はこのような折り重ね状態で行なわれる。このとき、
前述したように下段及び上段ハウジング10及び11の
電線接続部2同士は上下方向同一の位置で同一の向きに
折り重なっており、各ハウジング10及び11の圧接端
子30は順方向配列になっているので、下段ハウジング
10へ被覆電線40を圧接した圧接治具50を同一位置
で上下動させて下段ハウジング10と同様に上段ハウジ
ング11の圧接端子30へ被覆電線40を圧接すること
ができる。このときの圧接治具50の上下方向のストロ
ークは下段ハウジングの圧接時よりも短くなっている。
【0044】上段ハウジング11へ被覆電線40を接続
した後、ヒンジ6を中心にカバー7を図1のC矢印方向
に回動させてカバー7を上段ハウジング11上に折り重
ねる。この折り重ねた状態は、図3(c)に示すように
カバー7が上段ハウジング11の電線接続部2の上面を
被覆していると共に、カバー7に設けた突起部9が上段
ハウジング11に接続した被覆電線40を押圧してい
る。
【0045】以上のようにして一実施形態としての圧接
コネクタ25の組付けは完了する。
【0046】この圧接コネクタ25によれば、各ハウジ
ング10及び11に取付けられている圧接端子30はハ
ウジング10及び11同士の折り重ねにより上下方向同
一位置で順方向配列となるので、各段の圧接端子30に
対する被覆電線40の圧接は同一位置で上下動する圧接
治具50により行なうことができると共に、相手側コネ
クタの端子も順方向配列で組付けることができる。これ
により圧接コネクタ25は被覆電線40の圧接工程の簡
略化により作業効率の向上を図ることができると共に、
相手側コネクタの端子アッセンブリの作業効率の向上を
も図ることができる。
【0047】また、圧接コネクタ25は、各ハウジング
10,11及びカバー7はヒンジ4及び6を介して一体
に連結されているので、折り重ねの際の部品間の合せ作
業が不要で、その分作業効率の向上を図ることができ
る。
【0048】また、圧接コネクタ25は、下段ハウジン
グ10の端子接続部3の端子挿入部3aに上段ハウジン
グ11の端子挿入部3bを一体に延設したので、各ハウ
ジング10,11の反りや、ハウジング10,11同士
のロック部のがた付き等による嵌合面(端子挿入部3
a,3bの外側面)のバラツキを生じることが無く高精
度の嵌合面を形成することができる。
【0049】また、圧接コネクタ25は、上段ハウジン
グ11の折り重ね方向(B方向)とカバー7の折り重ね
方向(C方向)とが同一となって同一方向の動作の繰り
返しで順次折り重ねることができるので、折り重ね作業
が単純化し、かつ上段ハウジング11及びカバー7の折
り重ねの際の回動範囲が90°で小さくなっており、以
って作業効率の向上を図ることができる。
【0050】さらに、圧接コネクタ25は、カバー7及
び上段ハウジング11に設けた突起部9及び8がカバー
7及び上段ハウジング11の折り重ね状態でそれぞれ上
段及び下段ハウジング11及び10に接続した被覆電線
40を押圧して被覆電線40に作用する引張力に対する
抵抗を増大させ、以って電線保持力の向上を図ることが
できる。このため被覆電線40に対する他の押圧部材が
不要となり、部品点数の増加を伴なうことなく被覆電線
40の安定した接続状態が得られる。
【0051】図6は他の実施形態としての圧接コネクタ
に用いられるハウジング26を示す。このハウジング2
6は前述したハウジング1と同様に上面を開放した電線
接続部2と、この電線接続部2に連通する閉断面構造の
端子接続部3とからなる下段及び上段ハウジング10及
び11が電線接続部2及び端子接続部3をそれぞれ上下
方向同一位置で同一の向きに順次折り重なるようにヒン
ジ4を介して一体に連結されて構成されている。
【0052】このハウジング26は、各ハウジング10
及び11に装着される圧接端子30の長さ方向と直交す
る方向に相互に略180°の角度で表裏面が逆向きとな
るようにヒンジ4を介して一連に連結されている点、端
子挿入部3a及び3bが各ハウジング10及び11にそ
れぞれ設けられている点、及びカバー7が上段ハウジン
グ11に対して上段ハウジング11の折り重ね方向(D
方向)と直交する方向(E方向)に折り重なるようにヒ
ンジ6(図7(b)参照)を介して略180°の角度で
連結されている点が相違しており、他の構成は前述した
ハウジング1と同様に形成されている。本実施形態の場
合下段ハウジング10が表向きで、上段ハウジング11
が裏向きとなっている。
【0053】このため以下同一構成要素は同一符号を付
して重複する説明を省略する。
【0054】なお、図6において符号18及び20は下
段ハウジング10及びカバー7にそれぞれ設けた係合突
起であり、下段ハウジング10上に上段ハウジング11
を折り重ねたときに係合突起18が上段ハウジング10
の係合凹部19に係合して上段ハウジング11の折り重
ね状態を維持し、また電線接続部2の上面を覆うように
上段ハウジング11上にカバー7を折り重ねたときに係
合突起20が上段ハウジング11の電線接続部2の両側
壁に形成した係合凹部21(図7(b)参照)に係合し
てカバー7の折り重ね状態を維持する。
【0055】このように下段及び上段ハウジング10及
び11、並びにカバー7を備えたハウジング26は、前
述した連結構造を有して電気絶縁性樹脂材で一体形成さ
れる。
【0056】そして圧接端子30がハウジング26に取
付けられ、この圧接端子30に被覆電線40が圧接され
る。本実施形態の場合被覆電線40の圧接は前述した一
実施形態と同様に圧接治具50を用いて行なわれるが、
その圧接工程は図7に示す通りとなっている。
【0057】すなわち、まず図6に示すハウジング26
の自由状態において下段ハウジング10の電線接続部2
の圧接端子30に被覆電線40を圧接する(図7(a)
参照)。この下段ハウジング10への被覆電線の接続
後、図6に示すようにヒンジ4を回動中心として上段ハ
ウジング11をD矢印方向に回動させて上段ハウジング
11を下段ハウジング10上に折り重ねる。この折り重
ねた状態は、図7(b)に示すように下段及び上段ハウ
ジング10及び11の電線接続部2及び端子接続部3が
それぞれ上下方向同一位置で同一の向きに折り重なって
おり、かつ各ハウジング10及び11の圧接端子30も
上下方向同一向きの順方向配列となっている。またカバ
ー7が上段ハウジング11に対して略180°の角度を
保って保持されており、かつ上段ハウジング11の下方
に突出する突起部8が下段ハウジング10に接続した被
覆電線40を押圧している。
【0058】上段ハウジング11への被覆電線40の接
続はこのような折り重ね状態で行なわれる。このとき前
述したように下段及び上段ハウジング10及び11の電
線接続部2同士は上下方向同一の位置で同一の向きに折
り重なっており、かつ各ハウジング10及び11の圧接
端子30は順方向配列になっているので、下段ハウジン
グ10へ被覆電線40を接続した圧接治具50を同一位
置で上下動させて下段ハウジング10と同様に上段ハウ
ジング11の圧接端子30へ被覆電線40を圧接するこ
とができる。
【0059】上段ハウジング11へ被覆電線40を接続
した後、ヒンジ6を中心にカバー7を図6のE矢印方向
に回動させてカバー7を上段ハウジング11上に折り重
ねる。この折り重ねた状態は、図7(c)に示すように
カバー7が上段ハウジング11の電線接続部2の上面を
被覆していると共に、カバー7に設けた突起部9が上段
ハウジング11に接続した被覆電線40を押圧してい
る。
【0060】以上のようにして他の実施形態としての圧
接コネクタ60の組付けは完了する。
【0061】この圧接コネクタ60によれば、各ハウジ
ング10及び11に取付けられている圧接端子30はハ
ウジング10及び11同士の折り重ねにより上下方向同
一位置で順方向配列となるので、各段の圧接端子30に
対する被覆電線40の圧接は同一位置で上下動する圧接
治具50により行なうことができると共に、相手側コネ
クタの端子も順方向配列で組付けることができる。これ
により圧接コネクタ60は被覆電線40の圧接工程の簡
略化により作業効率の向上を図ることができると共に、
相手側コネクタの端子アッセンブリの作業効率の向上を
も図ることができる。
【0062】また、圧接コネクタ60は、各ハウジング
10,11及びカバー7はヒンジ4及び6を介して一体
に連結されているので、折り重ねの際の部品間の合せ作
業が不要で、その分作業効率の向上を図ることができ
る。
【0063】さらに、圧接コネクタ60は、カバー7及
び上段ハウジング11に設けた突起部9及び8がカバー
7及び上段ハウジング11の折り重ね状態でそれぞれ上
段及び下段ハウジング11及び10に接続した被覆電線
40を押圧して被覆電線40に作用する引張力に対する
抵抗を増大させ、以って電線保持力の向上を図ることが
できる。このため被覆電線40に対する他の押圧部材が
不要となり、部品点数の増加を伴なうことなく被覆電線
40の安定した接続状態が得られる。
【0064】さらに圧接コネクタ60によれば、下段及
び上段ハウジング10及び11がヒンジ4を介して横方
向に一連に形成されて平面的に構成されているので、立
体的構成の前述した実施形態に比べて成形容易である。
【0065】また、この圧接コネクタ60の構成を採用
することによりハウジングの個数が増加した場合(3個
以上)でも容易に成形することができる。
【0066】その上、圧接コネクタ25及び60を得る
製造方法は、前述したように圧接治具50の横移動も無
く同一位置で上下動する圧接治具50により被覆電線4
0を圧接端子30に圧接することができるので、圧接工
程が簡略で作業効率の向上したものとなっている。
【0067】なお、本発明は前述した実施形態に限定さ
れるものでなく、3個以上のハウジングに対しても同様
に適用でき、同様の作用効果を奏することができる。
【0068】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば次の様な効果を奏することができる。
【0069】すなわち、請求項1記載の発明によれば、
ハウジングの折り重ねおよび係合手段による前記折り重
ねの維持により上下方向同一位置で各段共上下方向の向
きが同一の順方向配列となり、この結果各段ハウジング
の圧接端子に対する被覆電線の圧接は、同一位置で上下
動する圧接治具により行なうことができると共に、この
圧接コネクタに嵌合する相手側コネクタの端子も順方向
配列で組付けることができ、この結果被覆電線の圧接工
程の簡略化により作業効率の向上を図ることができると
共に、相手側コネクタの端子アッセンブリの作業効率の
向上をも図ることができる。その上、複数個のハウジン
グおよびカバーは、ヒンジを介して一体に連結して形成
されているので、折り重ねの際のハウジング同士および
ハウジングとカバーの合せ作業が不要で、その分作業効
率の向上を図ることができる。その上、ハウジングおよ
びカバーに設けた突起部が、ハウジングの折り重ね、あ
るいはカバーの電線接続部の被覆と同時に直下のハウジ
ングに接続した被覆電線を押圧して、該被覆電線に作用
する引張力に対する抵抗を増大させ、以って電線保持力
の向上を図ることができる。
【0070】また、請求項2記載の発明によれば、最下
段となるハウジングの端子接続部に各段のハウジングの
端子挿入部を一体に形成したので、ハウジングの反りや
ハウジング同士のロック部のがた付き等による嵌合面の
バラツキを生じることが無く、高精度の嵌合面を形成す
ることができる。
【0071】また、請求項3記載の発明によれば、上段
ハウジングは略90°回動して下段ハウジング上に折り
重ねることができるので、回動範囲が小さく作業性の向
上を図ることができる。
【0072】また、請求項4記載の発明によれば、複数
個のハウジングがヒンジを介して横方向に一連に形成さ
れて構成されるので、ハウジングの個数の増加にも拘ら
ず容易に成形することができる。
【0073】
【0074】
【0075】
【0076】
【0077】また、請求項5記載の発明によれば、同一
位置で上下動する圧接治具により、下位のハウジングの
電線接続部に上方より被覆電線を圧接した後、上位のハ
ウジングを前記下位のハウジング上に折り重ねて折り重
ね状態を維持し、その後前記上位ハウジングの電線接続
部に上方より被覆電線を圧接することができるので、こ
の結果被覆電線の圧接工程の簡略化により作業効率の向
上した圧接コネクタの製造方法を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての圧接コネクタに用
いるハウジングの斜視図である。
【図2】図1のハウジングに組付けられる圧接端子の斜
視図である。
【図3】一実施形態としての圧接コネクタの組付工程を
示し、(a)は下段ハウジングへの被覆電線の圧接工
程、(b)は上段ハウジングへの被覆電線の圧接工程、
(c)はカバーの組付工程をそれぞれ示す断面図であ
る。
【図4】図3の圧接コネクタの組付工程における圧接端
子の電線保持部への被覆電線の圧接工程を説明する断面
図である。
【図5】図3の圧接コネクタの組付工程における圧接端
子の圧接部への被覆電線の圧接工程を説明する断面図で
ある。
【図6】本発明の他の実施形態としての圧接コネクタに
用いるハウジングの斜視図である。
【図7】他の実施形態としての圧接コネクタの組付工程
を示し、(a)は下段ハウジングへの被覆電線の圧接工
程、(b)は上段ハウジングへの被覆電線の圧接工程、
(c)はカバーの組付工程をそれぞれ示す断面図であ
る。
【図8】従来の圧接コネクタの組付工程を示し、(a)
はハウジングに圧接端子を組付けた平面図、(b)は
(a)の圧接端子へ被覆電線を圧接する工程を示す側面
図、(c)はハウジング同士を折り重ねて接合した従来
の圧接コネクタの側面図である。
【図9】図8の従来の圧接コネクタとこの圧接コネクタ
に嵌合する相手側コネクタとを示す斜視図である。
【図10】(a)は相手側コネクタの雄端子の要部を示
す斜視図、(b)は(a)のXb−Xb 線に沿う断面図
である。
【図11】従来の圧接コネクタに相手側コネクタの雄端
子の挿入状態を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1,26 ハウジング 2 電線接続部 3 端子接続部 3a,3b 端子挿入部 4,6 ヒンジ 5 開口部 7 カバー 8,9 突起部 10 下段ハウジング 11 上段ハウジング 25,60 圧接コネクタ 30 圧接端子 40 被覆電線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 哲也 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢 崎部品株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−223171(JP,A) 実開 平5−73872(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 4/24 H01R 43/01

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面を開放した電線接続部と、この電線
    接続部に連通する閉断面構造の端子接続部とからなるハ
    ウジングの複数個が、前記電線接続部及び端子接続部を
    それぞれ上下方向同一位置で同一の向きに順次折り重な
    るようにヒンジを介して一体に連結されており、 前記複数個のハウジングの内、最上段に折り重ねられる
    ハウジングに電線接続部の上面を覆うカバーが、他のヒ
    ンジを介して一体に連結されており、 前記複数個のハウジングおよび前記カバーの折り重ね状
    態を維持するように相互に係合する係合手段が、前記複
    数個のハウジングの各々および前記カバーに設けられて
    おり、かつ前記複数個のハウジングの内、最下段となる
    ハウジング以外の他のハウジングの電線接続部の側端縁
    および前記カバーの側端縁に、折り重ねた状態で直下の
    ハウジングに接続した被覆電線に押圧する突起部を設け
    たことを特徴とする圧接コネクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の圧接コネクタであって、 前記複数個のハウジングの内、最下段となるハウジング
    の端子接続部に、該ハウジング上に折り重なる他のハウ
    ジングの端子挿入部を一体に起立形成したことを特徴と
    する圧接コネクタ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の圧接コネクタであって、 前記最下段のハウジング上に折り重なる他のハウジング
    は相互に略90°の角度で表裏面が同一向きとなるよう
    に前記端子挿入部にヒンジを介して一体に連結されてい
    ることを特徴とする圧接コネクタ。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の圧接コネクタであ
    って、 前記複数個のハウジングがハウジングに装着される圧接
    端子の長さ方向と直交する方向に相互に略180°の角
    度で表裏面が交互に逆向きとなるようにヒンジを介して
    一連に連結されていることを特徴とする圧接コネクタ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項記載の圧接
    コネクタの製造方法であって、 前記複数個のハウジングの内、下位のハウジングの電線
    接続部に上方より被覆電線を圧接した後、上位のハウジ
    ングを前記下位のハウジング上に折り重ねると共に、前
    記係合手段により前記折り重ね状態を維持し、その後前
    記上位のハウジングの電線接続部に上方より被覆電線を
    圧接するようにしたことを特徴とする圧接コネクタの製
    造方法。
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