JP2006059827A - レバー式コネクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】雌ハウジング10内の幅方向の中央部には収容溝13が形成され、この収容溝13内にレバー30が収容される。レバー30は、収納溝13の両壁面に渡された軸15を、導入口31Aから軸孔31に嵌めることで回動可能に支持される。レバー30を斜めをなす始端姿勢に保持して、雌ハウジング10をフード部22内に所定量嵌合すると、ロック突部18が仮ロック孔26に嵌まって仮保持される。操作部34を押し込むと、レバー30の回動の初めに突部33が係止孔24の上縁に係止し、引き続き操作部34を力点、係止孔24に係止した突部33を支点、及び軸孔31を作用点としてレバー30が回動し、軸15が押し下げられるようにして、雌ハウジング10が次第に嵌合される。
【選択図】図4
Description
そして、突部2を係止孔8に係止した状態で操作部4を押してレバー1を回動操作すると、突部2が支点、操作部4が力点となったてこ作用を呈して、小さな嵌合力で両ハウジング5,7を嵌合できるようになっている。
また、このような二股状であると、レバー1の回動操作をした場合にどうしても両カバー板3に拡がる方向の力が作用し、極端な場合はレバー1が軸6から抜けるおそれがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、コネクタの小型化を図り、またレバー外れを有効に防止するところにある。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記レバーには前記軸孔を挟んだ両端に被係止部と操作部とが設けられ、前記被係止部を前記他方のコネクタハウジングの係止部に係止しつつ前記操作部により前記レバーを回動操作した場合のてこ作用によって、前記両コネクタハウジングが嵌合されるようになっているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記一方のコネクタハウジングを前記所定量嵌合された位置に仮止めする仮止め手段を備えているところに特徴を有する。
レバーは、収納溝の両壁面に渡された軸を、導入口から軸孔に嵌めることで回動可能に支持される。1枚板のレバーをコネクタハウジングの内部の収容溝に収める構造としたから、レバーが二股となってコネクタハウジングの両面に跨って配されるものと比較すると、レバーの厚み、すなわちレバーを含んだコネクタハウジングの幅が減少でき、コネクタの小型化が図られる。またレバーが収容溝の両側面で挟まれた状態となるから、操作時に軸支部分等でこじり力が作用した場合にも、レバーが外れるおそれがない。
<請求項2の発明>
レバーにおける被係止部が支点で操作部が力点となったてこ作用を呈するタイプのレバー式コネクタにおいて、コネクタの小型化と、レバー外れの防止とが図られる。
レバーが所定姿勢を取って仮保持されていると、被係止部が相手の係止部と干渉することなく一方のコネクタハウジングが他方のコネクタハウジングに向けて嵌合される。所定量嵌合されると、被係止部が係止部の近傍に位置し、引き続きレバーの回動操作を行った場合に、操作直後に被係止部が係止部に係止して直ちにてこ作用が呈せられる。コネクタの嵌合操作を効率良く短時間で行うことができる。
<請求項4の発明>
一方のコネクタハウジングは、他方のコネクタハウジングに向けて所定量嵌合されると一旦仮止めされる。一方のコネクタハウジングを、レバーの回動操作を開始する位置にスムーズにかつ確実に持ち来すことができる。
以下、本発明の一実施形態を図1ないし図9に基づいて説明する。
この実施形態では、いわゆるてこ式のレバー式コネクタを例示しており、図1に示すように、互い嵌合される一対の雌側のコネクタハウジング10(以下、雌ハウジングという)と雄側のコネクタハウジング20(以下、雄ハウジングという)、並びに上記の雌ハウジング10に装着されるレバー30とから構成されている。
レバー30における先端側に寄った位置(全長のほぼ1/4程度の位置)には、軸孔31が形成されており、若干狭められた導入口31Aが下縁に開口している。レバー30の先端には、その下部側から前方に突出するようにして突部33が形成されている。一方後端では背が高く形成されて、その上端から両側方に張り出すようにして操作部34が形成されている。
雄ハウジング20のフード部22の前壁22Aには、幅方向の中央部で中央高さよりも少し下方位置に、上記のレバー30の突部33が係止可能な係止孔24が形成されている。
なお、レバー30が終端姿勢を取ったときには、図8のように、その後端側の下縁が収容溝13の底面14Bに載るとともに、操作部34が収容溝13における後端の天井を塞いで載るようになっている。
雌ハウジング10が雄ハウジング20のフード部22内に嵌合され、所定量嵌合されると、ロック突部18が上側の仮ロック孔26に嵌合することで仮保持位置に保持されるようになっている。この仮保持位置では、図5に示すように、レバー30の突部33が係止孔24の直ぐ内側に対応するようになっている。また、雌ハウジング10がフード部22の奥面まで正規に嵌合されると、ロック突部18が本ロック孔27に嵌合する設定となっている。
雌ハウジング10側ではレバー30が先に組み付けられる。図2に示すように、レバー30の先端が収容溝13内に後方から挿入され、導入口31Aを無理に通過しつつ軸15が軸孔31に嵌合され、図3に示すように、レバー30は一旦水平な終端姿勢を取って収容溝13に収容される。保持突起16は、レバー30の一面に乗り上げた後逃がし凹部36に嵌められる。係る状態で、雌ハウジング10の各キャビティ11に雌側端子金具が挿入されて収容される。
雄ハウジング20側でも、各キャビティに雄側端子金具が収容される。
したがって操作部34の押圧を継続すると、操作部34を力点、係止孔24の上縁に係止している突部33を支点、及び軸孔31を作用点としてレバー30が回動し、図7に示すように、軸15が押し下げられるようにして、ロック突部18が仮ロック孔26から抜け出つつ雌ハウジング10が雄ハウジング20のフード部22内に次第に嵌合される。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)雌ハウジングを雄ハウジングのフード部内に所定量嵌合した位置に仮止めする手段としては、例えば前端側において雌雄のハウジングの間にロック突部と仮ロック孔を設ける等、他の手段を講じてもよい。
(2)本発明は、上記実施形態に例示したてこ式のものに限らず、例えばレバーに設けたカム溝に相手のハウジングのフォロワピンを嵌合したカム式等、他の形式になるレバー式コネクタにも広く適用することが可能である。
13…収容溝
15…軸
16…保持突起
18…ロック突部
20…雄ハウジング(他方のコネクタハウジング)
22…フード部
24…係止孔(係止部)
26…仮ロック孔
30…レバー
31…軸孔
31A…導入口
33…突部(被係止部)
34…操作部
Claims (4)
- 一方のコネクタハウジングに軸支されたレバーを他方のコネクタハウジングに係合して、前記レバーを回動操作することにより前記両コネクタハウジングを嵌合するようにしたレバー式コネクタにおいて、
前記一方のコネクタハウジングの内部には収容溝が形成され、この収容溝内に前記レバーが軸支されており、
この軸支部分の構造は、前記収容溝の両壁面に軸が渡される一方、前記レバーには前記軸が貫通して嵌合される軸孔が形成され、かつこの軸孔には、前記軸を導入可能な導入口がこのレバーの側縁に開口して連設されていることを特徴とするレバー式コネクタ。 - 前記レバーには前記軸孔を挟んだ両端に被係止部と操作部とが設けられ、前記被係止部を前記他方のコネクタハウジングの係止部に係止しつつ前記操作部により前記レバーを回動操作した場合のてこ作用によって、前記両コネクタハウジングが嵌合されるようになっていることを特徴とする請求項1記載のレバー式コネクタ。
- 前記レバーはこのレバーを軸支した前記一方のコネクタハウジングが前記他方のコネクタハウジングに対して所定量嵌合されたのち回動操作されるようになっており、このレバーは、前記一方のコネクタハウジングが前記他方のコネクタハウジングに初めに所定量嵌合される間は前記被係止部が前記係止部とは干渉せず、回動操作の開始直後に前記被係止部が前記係止部に係止可能となる所定姿勢を取って前記一方のコネクタハウジングに対して仮保持可能となっていることを特徴とする請求項2記載のレバー式コネクタ。
- 前記一方のコネクタハウジングを前記所定量嵌合された位置に仮止めする仮止め手段を備えていることを特徴とする請求項3記載のレバー式コネクタ。
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