JP5772729B2 - レバー式コネクタ - Google Patents

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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/62Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
    • H01R13/629Additional means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts, e.g. aligning or guiding means, levers, gas pressure electrical locking indicators, manufacturing tolerances
    • H01R13/62933Comprising exclusively pivoting lever
    • H01R13/62955Pivoting lever comprising supplementary/additional locking means

Description

本発明は、レバー式コネクタに関するものである。
特許文献1には、ハウジングと、ハウジングの背面を覆う電線カバーと、嵌合位置と初期位置との間で回動可能な嵌合操作用のレバーとを備えたレバー式コネクタが開示されている。電線カバーには、ロック部を備えた弾性ロック片が形成され、レバーには、弾性ロック片と係止可能な係止部が形成されている。嵌合操作においてレバーを初期位置から嵌合位置側へ回動させると、レバーが嵌合位置に到達する直前で、弾性ロック片が係止部と干渉して弾性撓みする。そして、レバーが嵌合位置に到達すると、弾性ロック片が弾性復帰してロック部が係止部に係止し、この係止作用により、レバーが、初期位置側への回動を規制された状態にロックされるようになっている。
特開2009−272046号公報
上記のレバー式コネクタにおいて、嵌合位置にロックされているレバーを初期位置側へ回動させる際には、まず、弾性ロック片の操作部を押し操作してロック部を係止部から解離させ、弾性ロック片によるロックを解除する。そして、この操作部を押し操作した状態を維持したまま、レバーを初期位置側へ回動させるようになっている。このように、上記のレバー式コネクタでは、レバーを初期位置側へ回動させる時に、弾性ロック片をロック解除状態に維持しておく必要があるため、作業性が良くない。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、レバーをロック解除して初期位置へ回動させる際の作業性向上を図ることを目的とする。
本発明は、
ハウジングと、
前記ハウジングの背面を覆う電線カバーと、
前記電線カバーに形成された弾性撓み可能な弾性ロック片と、
前記弾性ロック片に形成されたロック部と、
嵌合位置と初期位置との間で回動可能な嵌合操作用のレバーと、
前記レバーに形成された係止部とを備え、
嵌合操作において前記レバーを初期位置から嵌合位置へ回動させると、前記ロック部が前記係止部に係止することで、前記レバーが初期位置側への回動を規制された状態にロックされ、
嵌合位置にロックされている前記レバーを初期位置側へ回動させる際には、前記弾性ロック片を押し操作して前記ロック部を前記係止部から解離させることで、前記弾性ロック片によるロックを解除するようになっているレバー式コネクタであって、
前記弾性ロック片を構成し、弾性変位の方向が、嵌合位置の前記レバーが初期位置側へ回動し始めるときに前記係止部が変位する方向と略平行な方向である第1撓み片と、
前記弾性ロック片を構成し、弾性変位の方向が、前記第1撓み片の弾性変位方向と交差する方向であり、且つ前記ロック部を前記係止部から解離させる方向と略平行な方向である第2撓み片とを備え、
前記係止部と前記ロック部が係止している状態で前記弾性ロック片をロック解除方向へ押し操作すると、前記ロック部は、前記第1撓み片と前記第2撓み片の弾性変位に伴って前記係止部から解離して前記係止部を乗り越えるように変位した後、前記第2撓み片の弾性復帰に伴ってロック時とは反対側から前記係止部と対向するようになっており、
前記ロック部がロック時とは反対側から前記係止部と対向する状態で、前記弾性ロック片に対する押し操作を解除すると、前記弾性ロック片の弾性復元力が前記ロック部を介して前記係止部に付与され、前記第1撓み片の弾性復帰に伴って前記レバーが初期位置側へ押し動かされるようになっているところに特徴を有する。
この構成によれば、弾性ロック片を押し操作するだけで、弾性ロック片によるロックが解除されると同時に、レバーが初期位置側へ押し動かされ、係止部が、ロック部と係止不能な位置へ退避する。したがって、レバーをロック解除してレバーを初期位置側へ回動させる時に、弾性ロック片をロック解除状態に維持しておく必要がなく、作業性に優れている。
実施例1のコネクタにおいてレバーが嵌合位置にある状態をあらわす平面図 図1のA−A線断面図 図2の部分拡大図 弾性ロック片をロック解除操作している過程をあらわす部分拡大断面図 弾性ロック片によるロックが解除された状態をあらわす部分拡大断面図 弾性ロック片がレバーの操作部を初期位置側へ押し動かした状態をあらわす部分拡大断面図 レバーが初期位置にある状態をあらわす側面図 レバーが初期位置にある状態をあらわす正面図
本発明のレバー式コネクタは、
前記電線カバーを構成し、前記弾性ロック片を支持する支持部と、
前記第1撓み片の基端部と前記支持部とを繋ぎ、前記第1撓み片の弾性変位の支点となる第1支点部と、
前記第1撓み片の先端部と前記第2撓み片の基端部とを繋ぎ、前記第2撓み片の弾性変位の支点となる第2支点部とを備え、
前記ロック部が、前記第2撓み片の先端部に配されていてもよい。
このレバー式コネクタは、ロック状態の時に、第1撓み片を押し操作して第1支点部を支点として弾性変位させると、第2撓み片とロック部が、第1撓み片とほぼ同じ方向へ変位しながら、係止部との干渉により第2支点部を支点として変位し、この間に、ロック部が係止部から解離する。そして、ロック部が係止部を乗り越えると、第2撓み片が弾性復帰して、ロック部が、ロック時とは反対側から係止部と対向する位置へ変位する。このとき、第1撓み片は弾性変位したままである。この状態で、第1撓み片への押し操作を解除すると、第1支点部の弾性復元力により、第2撓み片とロック部が第1撓み片と一体となって復動し、この間に、第1撓み片からロック部を介して係止部に付与される押圧力により、レバーが初期位置側へ動かされる。
本発明のレバー式コネクタは、
ロック時に前記ロック部と前記係止部が当接する部分に、前記第1撓み片の変位方向と前記第2撓み片の変位方向の両方向に対して斜めをなす傾斜面が形成されていてもよい。
このレバー式コネクタは、ロック解除時にロック部が係止部に押し付けられながら係止解除方向へ変位するため、摺動抵抗によってロック部の変位が円滑に行われなくなることが懸念される。しかし、ロック部と係止部との当接部分は、第1撓み片の変位方向と第2撓み片の変位方向の両方向に対して斜めをなす傾斜面になっているので、摺動抵抗が小さく、ロック部の変位が円滑に行われる。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図8を参照して説明する。図2,7,8に示すように、本実施例のレバー式コネクタは、ハウジング10と、電線カバー20と、レバー30とを備えて構成されている。尚、以下の説明において、上下方向については、図2〜8に表れている向きを基準とする。また、前後方向については、図2〜7における左方を前方とし、右方を後方とする。
ハウジング10は、合成樹脂製であり、ハウジング10の内部には、複数の端子金具(図示省略)が収容されている。各端子金具に接続された電線(図示省略)は、ハウジング10の上面(背面)から上方へ導出されている。ハウジング10には、その上面(電線が導出する面)を覆い隠す電線カバー20が組み付けられている。図2,7に示すように、ハウジング10の左右両外側面には、レバー30を回動可能に支持するための一対の支持軸11が形成されている。支持軸11は、前後方向においてはハウジング10のほぼ中央に位置し、上下方向においては、ハウジング10の上端部に位置している。
電線カバー20は、合成樹脂製であり、図1,2,7,8に示すように、左右一対の側壁部21と、左右両側壁部21の上端縁同士を繋ぐ上壁部22と、左右両側壁部21の前端縁のうち下端部同士を繋ぐ前壁部23と、左右両側壁部21の前端縁のうち前壁部23よりも上方の領域を繋ぐ傾斜壁部24とを備えて構成されている。電線カバー20の内部には、上記壁部21,22,23,24で囲まれることによって後方へ開放された転向空間25が形成されている。転向空間25の内部では、ハウジング10から上向きに導出された複数本の電線が、上壁部22に当接することによって後方へ転向されている。転向空間25内で向きを変えられた電線は、電線カバー20の後方外部へ導出されている。
レバー30は、合成樹脂製であり、図1に示すように、左右方向に長い操作部31と、操作部31の左右両端部に繋がる左右対称な一対の板状をなすアーム部32とを備えて構成されている。図7に示すように、レバー30は、両アーム部32に形成した軸受孔33を支持軸11に嵌合することにより、支持軸11を中心として初期位置(図7,8を参照)と嵌合位置(図1,2を参照)との間で回動操作可能となっている。アーム部32には、周知形態のカム溝34が形成されている。
図7に示すように、レバー30が初期位置にある状態では、カム溝34の入口が、相手側コネクタ(図示省略)のカムフォロアをカム溝34に進入させるために下方(相手側コネクタに対する嵌合方向前方)に向かって開口する。ハウジング10と相手側コネクタとを浅く嵌合してカムフォロアをカム溝34の入口に進入させた状態で、レバー30を初期位置から嵌合位置へ回動させると、回動の過程で、カム溝34とカムフォロアとの係合によりハウジング10と相手側コネクタとが引き寄せられて、嵌合が進む。そして、図2に示すように、レバー30が嵌合位置に到達したところで、ハウジング10と相手側コネクタとの嵌合が完了する。
初期位置から嵌合位置へのレバー30の回動方向は、図2,7における反時計周り方向である。レバー30が初期位置にある状態では、操作部31が支持軸11及び電線カバー20よりも上方に位置する。したがって、操作部31は、回動初期には上壁部22の上面に沿うように前方へ変位し、回動が進むと変位方向が斜め下前方となる。レバー30が嵌合位置に到達する直前では、操作部31の変位方向は、ほぼ下向きとなる。嵌合位置のレバー30が初期位置側への回動を開始したとき、操作部31は、ほぼ上向きに変位するようになっている。
レバー30が嵌合位置に到達したときに、レバー30が初期位置側へ戻らないようにロックするためのロック手段として、レバー30には、係止部35が一体に形成されている。以下の係止部35の形態に関する説明において、上下及び前後の方向は、レバー30が嵌合位置にある状態(図2〜5を参照)を基準とする。図1,8に示すように、係止部35は、左右方向において操作部31の中央部に配されている。図2,3に示すように、係止部35は、操作部31の後面(電線カバー20の傾斜壁部24と対向する面)から後方(弾性ロック片40に接近する方向)へ台形状に突出した形態である。
図3に示すように、係止部35の上面は、後方に向かって下り勾配となるように傾斜した係止面36(本発明の構成要件である傾斜面)となっている。係止面36は、嵌合位置にロックされているレバー30が初期位置側へ回動を開始するときの操作部31及び係止部35の変位方向(以下、「係止部35の変位開始方向」という)に対して、斜めをなしている。係止部35の下面は、上方に向かって上り勾配となるように傾斜した受圧面37となっている。受圧面37も、係止面36と同様、係止部35の変位開始方向(つまり、上方向)に対して斜めをなしている。係止部35の後面(弾性ロック片40と対向する面)は、係止部35の変位開始方向と略平行な受け面38となっている。
図3に示すように、電線カバー20には、弾性ロック片40が一体に形成されている。弾性ロック片40は、レバー30が嵌合位置に到達したときに係止部35と係止することで、レバー30が初期位置側へ戻らないようにロックするロック手段として機能する。以下の弾性ロック片40の形態に関する説明において、上下及び前後の方向は、図3に示すように、弾性ロック片40が、係止部35に係止してレバー30の初期位置側への変位を規制しているロック状態を基準とする。
図1,8に示すように、弾性ロック片40は、左右方向において電線カバー20の中央部であって、係止部35と対応する位置に配されている。上壁部22の前端部には、前後方向に延びる左右一対の第1スリット26が形成されている。傾斜壁部24には、前後方向に延びて後端部が第1スリット26に繋がる左右一対の第2スリット27と、左右方向に延びて左右両端が左右両第2スリット27の前端に繋がる第3スリット28が形成されている。そして、電線カバー20のうち上記スリット26,27,28によって囲まれた領域が、弾性ロック片40となっている。
図3に示すように、弾性ロック片40は、上壁部22の一部と傾斜壁部24の一部を構成している。上壁部22のうち弾性ロック片40以外の領域は、弾性ロック片40を弾性変位可能に支持するための支持部29として機能する。弾性ロック片40のうち上壁部22を構成する方形の略平板状領域は、略水平な第1撓み片41となっている。第1撓み片41は、その基端部(後端縁)において支持部29に対して面一状に繋がっている。つまり、第1撓み片41は支持部29から前方へ片持ち状に延出している。
第1撓み片41の後端縁と支持部29とが繋がる左右方向に細長い領域は、第1撓み片41が支持部29に対して弾性的に相対変位するときの揺動の支点となる第1支点部42となっている。第1撓み片41は、弾性撓みしていない状態(ロック状態)のときに、係止部35の変位開始方向に対して略直角をなしている。第1撓み片41は、第1支点部42を支点として下方へ弾性的に揺動変位可能である。この第1撓み片41の弾性変位方向は、係止部35の変位開始方向と略平行な方向である。
弾性ロック片40のうち傾斜壁部24を構成する方形の略平板状領域は、第2撓み片43となっている。第2撓み片43は、その基端部(後端縁)において第1撓み片41の前端縁(先端部)に対して斜めに繋がっている。つまり、第2撓み片43は第1撓み片41の延出端から斜め下前方へ片持ち状に延出している。第2端子金具の後端縁と第1撓み片41の前端縁とが繋がる左右方向に細長い領域は、第2撓み片43が第1撓み片41に対して弾性的に相対変位するときの揺動の支点となる第2支点部44となっている。
第2撓み片43は、弾性撓みしていない状態(ロック状態)のときに、係止部35の変位開始方向に対して斜めを向いている。第2撓み片43は、第2支点部44を支点として斜め下後方へ弾性的に揺動変位可能である。この第2撓み片43の弾性変位方向は、第1撓み片41の弾性変位方向に対して斜めに交差する方向であり、且つ第2撓み片43を係止部35から遠ざける方向(つまり、後述するロック部45を係止部35から解離させるロック解除方向)である。
第2撓み片43の前端部(下端部)には、ロック部45が一体に形成されている。ロック部45は、第2撓み片43から前方(操作部31に接近する方向)へ略三角形状に突出した形態である。ロック部45の上面は、係止部35の変位開始方向と略直角な押圧面46となっている。ロック部45の下面は、係止部35の変位開始方向に対して斜めをなし且つ係止面36と略平行なロック面47(本発明の構成要件である傾斜面)となっている。また、第2撓み片43の前面における前端部(つまり、第2撓み片43の前面のうちロック部45よりも下方の領域)は、係止部35の受け面38に対して接近して平行に対向、または受け面38に面当たり状態で当接する規制面48となっている。
次に、本実施例の作用を説明する。レバー30が、嵌合方向へ回動操作する過程において嵌合位置の直前位置に到達すると、係止部35がロック部45の突出端に当接する。この状態からレバー30の回動を進めると、係止部35とロック部45が摺接しながら、弾性ロック片40が全体として斜め下後方(ロック解除方向)へ弾性変位する。このとき、第1撓み片41が第1支点部42を支点として主として下方へ揺動変位するとともに、第2撓み片43が第2支点部44を支点として主として後方へ揺動変位する。
そして、レバー30が嵌合位置に到達すると、係止部35がロック部45を通過し終わるので、弾性ロック片40がロック位置へ弾性復帰する。弾性ロック片40がロック位置へ弾性復帰すると、図3に示すように、ロック面47が係止面36に対して上からほぼ面当たり状態で当接する状態、又は接近して略平行に対向して係止可能な状態となる。また、規制面48が、受け面38に対して後方からほぼ面当たり状態で当接する状態、又は接近して略平行に対向して係止可能な状態となる。
この状態で、操作部31と係止部35が上方へ変位しようとすると、係止部35の係止面36がロック部45のロック面47を押すので、弾性ロック片40の先端部(ロック部45)に上向きの押圧力が付与される。ここで、弾性ロック片40の揺動支点(第1支点部42と第2支点部44)は、上下方向においては押圧位置よりも上方(つまり、係止部35の変位開始方向の前方)に位置し、且つ前後方向においては押圧位置よりも後方(つまり、ロック部45を挟んで係止部35とは反対側)に位置する。
したがって、上向きの押圧力を受けたロック部45は、第1支点部42と第2支点部44を支点として斜め上前方へ変位しようとする。これに伴い、ロック部45の規制面48は、係止部35の受け面38を後方から押圧するのであるが、係止部35は、前方への変位を規制されている。したがって、この係止部35がストッパとなり、ロック部45の前方への変位を規制し、ひいては、弾性ロック片40の上方への揺動変位を規制する。これにより、係止部35(操作部31)の上方への変位が阻止され、レバー30が初期位置側への回動を規制された状態にロックされる。
次に、上記のロックを解除する操作について説明する。ロック解除の際には、弾性ロック片40を電線カバー20の外面側から指で押し操作してロック解除方向へ弾性変位させる。このとき、指を第2支点部44及びその近傍に当てて、弾性ロック片40を斜め下後方に押す。押し操作する過程では、まず、ロック面47と係止面36が摺接しながら、ロック部45が斜め下後方へ変位する。この間、主として、第2撓み片43が第2支点部44を支点として斜め下後方へ揺動変位する。
この後、ロック部45の突出端が、係止面36を通過し、弾性ロック片40によるロックが解除される。この後、図4に示すように、ロック部45が、受け面38に摺接しながら下方へ変位する。この間、主として第1撓み片41が第1支点部42を支点として下方へ揺動変位する。また、第2支点部44の弾性復元力により、ロック部45から受け面38に対して後方から押圧力が付与される。
そして、ロックが解除された状態から、さらに弾性ロック片40の押し操作(弾性変位)を進めると、図5に示すように、ロック部45の突出端が受け面38の下端を通過する。これ以降は、弾性ロック片40の弾性変位が進むのに伴い、ロック部45が、受圧面37に摺接しながら斜め下前方へ変位して、係止部35の下に潜り込んでいく。この間、第1撓み片41が第1支点部42を支点として下方へ揺動変位するとともに、第2撓み片43が第2支点部44を支点として前方へ弾性復帰する。上記のようにして、ロック部45が係止部35を乗り越えると、押圧面46が受圧面37に対して面当たりする状態、又はロック部45の突出端が受け面38に当接する状態となる。この状態では、第2支点部44の弾性復元力により、ロック部45から係止部35に対し斜め上前方への押圧力が付与される。
このようにロック部45が係止部35の下に潜り込むまで、弾性ロック片40を弾性変位させた後は、弾性ロック片40に対するロック解除方向への押圧操作を解除する。すると、係止部35に当接しているロック部45が、第1支点部42の弾性復元力により第1撓み片41及び第2撓み片43と一体となって上方へ復動するとともに、第2支点部44の弾性復元力により斜め上前方へ復動する。ロック部45が復動する間、第1撓み片41からロック部45を介して係止部35に付与される押圧力により、操作部31が変位開始方向へ持ち上げられるように押し動かされる。
そして、弾性ロック片40が完全に弾性復帰した状態では、図6に示すように、係止部35が、ロック部45よりも上方(つまり、変位開始方向における前方)に位置することになる。この状態では、弾性ロック片40に対する押し操作を行わなくても、レバー30が初期位置側へ回動しようとしたときに、ロック部45が係止部35の変位を邪魔することがない。したがって、弾性ロック片40から指を外したままで、レバー30を初期位置側へ回動させることができる。
本実施例では、レバー30を嵌合位置にロックするための弾性ロック片40に、弾性変位の方向が係止部35の変位開始方向と略平行である第1撓み片41と、弾性変位の方向が、第1撓み片41の弾性変位方向と交差し、且つロック部45を係止部35から解離させる方向と略平行な方向(前後方向)である第2撓み片43とを形成した。そして、係止部35とロック部45が係止しているロック状態で弾性ロック片40をロック解除方向へ押し操作すると、ロック部45は、第1撓み片41と第2撓み片43の弾性変位に伴って係止部35から解離して係止部35を乗り越えるように変位した後、第2撓み片43の弾性復帰に伴ってロック時とは反対側(下側)から係止部35と対向するようになっている。
この構成によれば、ロック部45がロック時とは反対側から係止部35と対向する状態で、弾性ロック片40に対する押し操作を解除すると、弾性ロック片40(第1支点部42と第2支点部44)の弾性復元力がロック部45を介して係止部35に付与され、第1撓み片41の弾性復帰に伴ってレバー30が初期位置側へ押し動かされる。このように、本実施例のコネクタは、弾性ロック片40を押し操作するだけで、弾性ロック片40によるロックが解除されると同時に、レバー30が初期位置側へ押し動かされ、係止部35が、ロック部45と係止不能な位置へ退避する。したがって、レバー30をロック解除してレバー30を初期位置側へ回動させる時に、弾性ロック片40をロック解除状態に維持しておく必要がなく、作業性に優れている。
また、本実施例のレバー式コネクタは、ロック解除時にロック部45が係止部35に押し付けられながら係止解除方向へ変位するため、ロック部45と係止部35との間の摺動抵抗によってロック部45の変位が円滑に行われなくなることが懸念される。しかし、ロック時にロック部45と係止部35が当接する部分(ロック面47と係止面36)は、第1撓み片41の変位方向と第2撓み片43の変位方向の両方向に対して斜めをなす傾斜面となっているので、ロック部45と係止部35との間摺動抵抗が小さい。したがって、ロック部45の変位が円滑に行われる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、レバーをハウジングに支持したが、レバーは、電線カバーに支持してもよい。
(2)上記実施例では、弾性ロック片と係止部の両方に傾斜面(ロック面、係止面)を形成したが、傾斜面は、弾性ロック片と係止部のうちいずれか一方のみに形成してもよい。
(3)上記実施例では、係止部を操作部に形成したが、係止部はアーム部に形成してもよい。
10…ハウジング
20…電線カバー
29…支持部
30…レバー
35…係止部
36…係止面(傾斜面)
40…弾性ロック片
41…第1撓み片
42…第1支点部
43…第2撓み片
44…第2支点部
45…ロック部
47…ロック面(傾斜面)

Claims (3)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジングの背面を覆う電線カバーと、
    前記電線カバーに形成された弾性撓み可能な弾性ロック片と、
    前記弾性ロック片に形成されたロック部と、
    嵌合位置と初期位置との間で回動可能な嵌合操作用のレバーと、
    前記レバーに形成された係止部とを備え、
    嵌合操作において前記レバーを初期位置から嵌合位置へ回動させると、前記ロック部が前記係止部に係止することで、前記レバーが初期位置側への回動を規制された状態にロックされ、
    嵌合位置にロックされている前記レバーを初期位置側へ回動させる際には、前記弾性ロック片を押し操作して前記ロック部を前記係止部から解離させることで、前記弾性ロック片によるロックを解除するようになっているレバー式コネクタであって、
    前記弾性ロック片を構成し、弾性変位の方向が、嵌合位置の前記レバーが初期位置側へ回動し始めるときに前記係止部が変位する方向と略平行な方向である第1撓み片と、
    前記弾性ロック片を構成し、弾性変位の方向が、前記第1撓み片の弾性変位方向と交差する方向であり、且つ前記ロック部を前記係止部から解離させる方向と略平行な方向である第2撓み片とを備え、
    前記係止部と前記ロック部が係止している状態で前記弾性ロック片をロック解除方向へ押し操作すると、前記ロック部は、前記第1撓み片と前記第2撓み片の弾性変位に伴って前記係止部から解離して前記係止部を乗り越えるように変位した後、前記第2撓み片の弾性復帰に伴ってロック時とは反対側から前記係止部と対向するようになっており、
    前記ロック部がロック時とは反対側から前記係止部と対向する状態で、前記弾性ロック片に対する押し操作を解除すると、前記弾性ロック片の弾性復元力が前記ロック部を介して前記係止部に付与され、前記第1撓み片の弾性復帰に伴って前記レバーが初期位置側へ押し動かされるようになっていることを特徴とするレバー式コネクタ。
  2. 前記電線カバーを構成し、前記弾性ロック片を支持する支持部と、
    前記第1撓み片の基端部と前記支持部とを繋ぎ、前記第1撓み片の弾性変位の支点となる第1支点部と、
    前記第1撓み片の先端部と前記第2撓み片の基端部とを繋ぎ、前記第2撓み片の弾性変位の支点となる第2支点部とを備え、
    前記ロック部が、前記第2撓み片の先端部に配されていることを特徴とする請求項1記載のレバー式コネクタ。
  3. ロック時に前記ロック部と前記係止部が当接する部分に、前記第1撓み片の変位方向と前記第2撓み片の変位方向の両方向に対して斜めをなす傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のレバー式コネクタ。
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