JP5375076B2 - レバー式コネクタ - Google Patents
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Description
前記第1指宛て部と前記第2指宛て部とが隣接して連なり、前記第2指宛て部と前記第3指宛て部とが隣接して連なった形態とされ、また、前記第1指宛て部の前記レバーの回動中心からの距離は、前記検知部材が検知位置にあるときよりも待機位置にあるときの方が長くしてあり、さらに、前記検知部材と前記一方のコネクタには、前記検知部材が検知位置へ移動したときに互いに係合することで前記レバーの回動を規制可能な係合部が形成されるとともに、前記検知部材には、前記レバーに係止することにより前記検知部材を待機位置に保持可能であり、前記検知部材に対し前記レバーとの係止力を上回る押圧力を付与することで前記レバーとの係止が解除される弾性係止片が形成されているところに特徴を有する。
両コネクタを嵌合する過程では、検知部材の第1指宛て部に宛てた指による操作によりレバーを初期位置から嵌合位置へ回動させる。レバーの回動作業が完了したら、第2指宛て部に宛てた指による操作により検知部材を待機位置から検知位置へ移動させる。
第1指宛て部と第2指宛て部が隣接して連なった形態となっているので、両コネクタの嵌合過程の当初から、片方の手の2本の指を第1指宛て部と第2指宛て部に宛がっておくことができる。若しくは、レバーの回動作業後に、指を、第1指宛て部から第2指宛て部へ滑らせることができる。このように、本発明によれば、検知部材から指を離すことなく、レバーの回動作業から検知部材の移動作業へ移行することができるので、作業性がよい。
また、レバーの回動中心軸と略直角な方向に移動する検知部材を連結部によって安定してガイドしようとする場合、検知部材の移動方向において連結部の寸法を大きく確保する必要があるが、この連結部と一方のコネクタの外面との対向方向は、検知部材の移動方向と概ね同じ方向であるから、連結部の寸法を拡大する際には、連結部の肉を、一方のコネクタの外面とは反対側、即ちレバーの回動中心軸から離間する方向へ厚くしなければならない。しかし、このような形態にすると、レバーが大型化することになる。
これに対し、本発明では、検知部材を一対のアーム部によってガイドするようにした。アーム部がレバーの回動中心軸と直角をなしており、連結部がアーム部におけるレバーの回動中心軸から偏心した外縁部に配置されているという点に鑑みると、検知部材の移動方向、即ちレバーの回動中心軸と略直角な方向におけるアーム部の寸法は、連結部に比べると大きく確保されていることになる。したがって、アーム部の寸法を拡大しなくても、検知部材を安定してガイドすることができる。例え、検知部材をガイドするためにアーム部の寸法を拡大する必要があったとしても、回転中心軸と直角な方向における拡大寸法は、連結部に比べて小さくて済む。したがって、本発明によれば、検知部材を安定してガイドするに際して、レバーの大型化を回避することができる。
また、レバーを回動する間は検知部材は待機位置にあるが、このときのレバーの回動中心から第1指宛て部までの距離は、検知部材が検知位置へ移動したときよりも長いので、レバーを回動する際に第1指宛て部に付与する操作力を軽減することができる。
さらに、検知部材の係合部と一方のコネクタの係合部が係合することにより、レバーは嵌合位置において回動規制状態にロックされる。検知部材は、レバーを嵌合位置にロックする機能を兼ね備えているので、検知部材とは別に専用のロック手段が不要である。
さらにまた、弾性係止片をレバーに係止させることにより、検知部材を待機位置に保持することができるので、レバーの回動作業を安定して行うことができる。
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図11を参照して説明する。本実施形態のレバー式コネクタは、雌コネクタF(本発明の構成要件である一方のコネクタ)と、雌コネクタFと嵌合可能な雄コネクタM(本発明の構成要件である他方のコネクタ)と、雌コネクタFに取り付けられたレバー30と、レバー30に取り付けられた検知部材40とを備えて構成されている。
両コネクタF,Mを嵌合する際には、まず、図1〜4に示すように、雌コネクタFにおいて、レバー30を初期位置(起立姿勢)に保持するとともに、検知部材40を待機位置に保持する。このとき、検知部材40の第1指宛て部48は、検知部材40の移動経路中において回動中心軸21から最も遠い位置にある。この状態で、両コネクタF,Mを上下に接近させて浅く嵌合すると、図4に示すように、フード部60が筒状嵌合部13内に嵌入し、カムフォロア62がカム溝34の入口に進入する。この状態から検知部材40の第1指宛て部48に指を宛がってレバー30を前方へ倒すように回動させると、カム溝34とカムフォロア62との係合によるカム作用により、倍力機能が発揮され、両コネクタF,Mが接近していく。また、レバー30を回動させる過程では、弾性係止片46がレバー30に係止することにより、検知部材40は待機位置に保持されているので、レバー30の回動作業を安定して行うことができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、レバーのカム機能部がカム溝である場合について説明したが、本発明によれば、レバーのカム機能部は、ギヤ状のものであってもよい。
(2)上記実施形態では、第1指宛て部を段差状(凹凸形状)としたが、本発明によれば、第1指宛て部は平坦面であってもよい。
(3)上記実施形態では、レバーを電線カバーに支持したが、本発明によれば、レバーを、電線カバーにではなく、ハウジングに支持してもよい。
(4)上記実施形態では、雌形の端子金具を有する雌コネクタにレバーを取り付けたが、本発明によれば、先端にタブが形成された雄形の端子金具を有する雄コネクタにレバーを取り付けてもよい。
M…雄コネクタ(他方のコネクタ)
21…回動中心軸
22…第1検知溝(係合部)
23…第2検知溝(係合部)
30…レバー
31…アーム部
32…連結部
34…カム溝(カム機能部)
40…検知部材
43…第1検知板(係合部)
44…第2検知板(係合部)
46…弾性係止片
48…第1指宛て部
49…第2指宛て部
62…カムフォロア
Claims (1)
- 互いに嵌合可能な一対のコネクタと、
一方の前記コネクタに回動可能に取り付けられたレバーとを備え、かつこのレバーは前記レバーの回動中心軸と直角をなして前記一方のコネクタの外面に沿って変位する一対のアーム部と、前記一対のアーム部における前記回転中心軸から偏心した外縁部同士を連結する形態であって前記一方のコネクタの外面に沿って変位する連結部とを備えて構成され、
他方の前記コネクタのカムフォロアを前記レバーのカム機能部に係合させた状態で、前記レバーを初期位置から嵌合位置へ回動させることにより前記一対のコネクタが嵌合されるようになっており、
前記レバーには、前記一対のコネクタの嵌合過程において前記レバーが嵌合位置に到達したときにのみ、前記一対のアーム部に摺接されることによりガイドされつつ待機位置から検知位置へ移動させることが可能でかつ前記待機位置と前記検知位置との間の移動方向が、前記レバーの回動中心軸と略直角な方向とされた検知部材が設けられ、
かつ、前記検知部材が前記待機位置にあるときには、前記レバーから前記回動中心軸と略直角な方向の外方へ向けて突出した状態となっており、
前記検知部材には、
前記レバーを初期位置から嵌合位置へ回動させる際に指を宛がうための第1指宛て部と、
前記検知部材を待機位置から検知位置へ移動させる際に指を宛がうための第2指宛て部と、
前記レバーを嵌合位置から初期位置へ回動させる際に指を宛がうための第3指宛て部とが形成され、
前記第1指宛て部と前記第2指宛て部とが隣接して連なり、前記第2指宛て部と前記第3指宛て部とが隣接して連なった形態とされ、
また、前記第1指宛て部の前記レバーの回動中心からの距離は、前記検知部材が検知位置にあるときよりも待機位置にあるときの方が長くしてあり、
さらに、前記検知部材と前記一方のコネクタには、前記検知部材が検知位置へ移動したときに互いに係合することで前記レバーの回動を規制可能な係合部が形成されるとともに、
前記検知部材には、前記レバーに係止することにより前記検知部材を待機位置に保持可能であり、前記検知部材に対し前記レバーとの係止力を上回る押圧力を付与することで前記レバーとの係止が解除される弾性係止片が形成されていることを特徴とするレバー式コネクタ。
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