JP2011070897A - レバー式コネクタ - Google Patents

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健司 牧野
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Abstract

【課題】ロックアームが弾性復帰してハウジングが嵌合状態にロックされたことを確実に感得できるようにする。
【解決手段】レバー式コネクタは、レバー20の回動過程で、弾性撓みし、レバー20が嵌合位置に到達したときに弾性復帰して両ハウジング10,30を嵌合状態にロックするロックアーム29と、レバー20に設けた押圧部28と、第1ハウジング10に設けられ、押圧部28からの押圧力を受けることによりレバー20が嵌合位置に到達する前に両ハウジング10,30間の姿勢の傾きの矯正を完了させる受け部12と、押圧部28と受け部12による矯正が完了した後に、押圧部28と受け部12との係止を解除する弾性アーム部27(解除手段)とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、レバー式コネクタに関するものである。
特許文献1には、一対のハウジングをレバーの回動操作によって嵌合させるようになっているとともに、両ハウジングが傾きながら嵌合されるのを規制するようにしたレバー式コネクタが開示されている。このレバー式コネクタでは、両ハウジングの姿勢の傾きを次の方法によって規制している。
即ち、レバーに押圧部を形成し、一方のハウジングに押圧部を当接させるための受け部を形成し、この押圧部と受け部の当接作用を介すことにより、レバーの回動操作力を一方のハウジングに押圧力として付与し、この付与した押圧力により一方のハウジングの姿勢の傾きを矯正するようになっている。
特開2002−141142号公報
上記のレバー式コネクタでは、レバーが嵌合位置に到達したところで両ハウジングの嵌合が完了するようになっており、ハウジングの嵌合過程では、レバーが嵌合位置に到達する手前でロックアームが弾性撓みする。そして、レバーが嵌合位置に到達すると、ロックアームが弾性復帰することにより、両ハウジングが嵌合状態にロックされるようになっている。
一方、押圧部と受け部は、両ハウジングが正規の嵌合状態に到達するまで、即ちレバーが嵌合位置に到達するまで当接し続ける。そのため、レバーの回動過程の終期では、両ハウジング間の嵌合抵抗に加え、ハウジングの姿勢矯正に対する抗力と、ロックアームの弾性復元力に起因する摩擦抵抗が、レバーの回動操作に抗する反力として同時に作用することになる。
このようにレバーに対して複数の反力が同時に作用すると、レバーの回動速度が遅くなることが懸念される。レバーの回動速度が遅くなると、ロックアームが弾性復帰するときに作業者がレバーを介して感得する節度感が曖昧となり、所謂ロックフィーリングが低下する虞がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、レバーの回動操作が完了したときに、ロックアームが弾性復帰してハウジングが嵌合状態にロックされたことを確実に感得できるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、第1ハウジングと、前記第1ハウジングに回動可能に設けたレバーと、前記レバーの回動操作により前記第1ハウジングに嵌合される第2ハウジングと、前記レバーの回動過程において、前記レバーが嵌合位置に到達する手前で弾性撓みし、前記レバーが嵌合位置に到達したときに弾性復帰して前記第1ハウジングと前記第2ハウジングを嵌合状態にロックするロックアームと、前記レバーに設けた押圧部と、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングのうちいずれか一方に設けられ、前記レバーの回動過程では前記押圧部からの押圧力を受けることにより前記レバーが嵌合位置に到達する前に前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの間における姿勢の傾きの矯正を完了させる受け部と、前記レバーの回動過程で、前記押圧部と前記受け部による矯正が完了した後に、前記押圧部と前記受け部との係止状態を解除する解除手段とを備えているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記解除手段は、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの間における姿勢の矯正が可能な剛性を有し、且つ弾性撓み可能な弾性アーム部からなり、前記弾性アーム部に、前記押圧部と前記受け部のうち少なくとも一方が形成され、前記弾性アーム部は、前記レバーの回動過程において前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが姿勢を矯正されて正規の嵌合状態に到達した後、前記剛性を上回る外力を付与されたときに弾性撓みして前記押圧部と前記受け部との係止状態を解除するようになっているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記レバーの回動過程において、前記ロックアームの弾性撓みに起因する嵌合抵抗のピークが、前記押圧部と前記受け部の係止状態が解除された後に生じるようになっているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
レバーの回動過程では、押圧部と受け部とによるハウジングの姿勢矯正が完了し、その後、レバーが嵌合位置に到達すると、ロックアームが弾性復帰して両ハウジングを嵌合状態にロックする。ハウジングの姿勢矯正が完了した後は、押圧部と受け部との係止状態が解除され、レバーはハウジングの姿勢矯正に起因する抗力から解放されるので、レバーは回動速度を増した状態で嵌合位置に到達することになる。レバーが速い速度で嵌合位置に到達すると、ロックアームが弾性復帰するときに作業者がレバーを介して感得する節度感が明瞭となる。
<請求項2の発明>
レバーの回動過程において、両ハウジングが正規の嵌合状態に到達するまでの間は、弾性アーム部が弾性撓みせず、押圧部と受け部の係止状態が維持されるので、両ハウジング間の姿勢の矯正が行われる。ハウジングの姿勢矯正が完了した後は、レバーの操作力を増して弾性アーム部に対しその剛性を上回る外力を付与すると、弾性アーム部が弾性撓みして押圧部と受け部の係止状態が解除され、それと同時に、レバーが一気に嵌合位置に到達する。本発明によれば、レバーが嵌合位置に到達する手前ではレバーの回動速度が大幅に向上するので、ロックアームが弾性復帰するときに作業者がレバーを介して感得する節度感が、より明瞭となる。
<請求項3の発明>
押圧部と受け部の係止状態を解除するときには、弾性アーム部に対しその剛性を上回る外力を付与するために、レバーには大きな操作力を付与することが必要となる。一方、ロックアームが弾性撓みを開始してから弾性復帰してロック状態に変位するまでの間において、ロックアームの弾性撓みに起因する嵌合抵抗がピークに達した後は、そのピーク値はロックアームが弾性復帰するまで概ね一定である。
したがって、レバーの回動過程において、ロックアームの弾性撓みに起因する嵌合抵抗のピークが、押圧部と受け部の係止状態を解除するよりも前に発生した場合は、押圧部と受け部の係止状態を解除する時点でのロックアームの弾性撓みに起因する嵌合抵抗も概ねピーク値を保ったままなので、その分、レバーに付与すべき操作力も増大し、操作性低下の原因となることが懸念される。
これに対し本発明では、ロックアームの弾性撓みに起因する嵌合抵抗のピークが、押圧部と受け部の係止状態が解除された後に生じるようになっている。したがって、押圧部と受け部の係止状態を解除する時点では、ロックアームの弾性撓みに起因する嵌合抵抗が比較的小さく抑えられ、その分、レバーに付与すべき操作力も低減されるので、操作性が向上する。
実施形態1の両ハウジングの嵌合過程において、レバーが初期位置にある状態をあらわす断面図 両ハウジングの嵌合過程において、押圧部と受け部により両ハウジングの姿勢の傾きを矯正している様子をあらわす断面図 両ハウジングが正規嵌合し、レバーが嵌合位置に到達した状態をあらわす断面図 押圧部と受け部とにより両ハウジングの姿勢の傾きを矯正している状態をあらわす部分拡大正面図 両ハウジングの姿勢矯正が完了した後、弾性アーム部が弾性撓みして押圧部と受け部との係止状態が解除される様子をあらわす部分拡大正面図 レバーが嵌合位置に到達したときの押圧部と受け部との位置関係をあらわす部分拡大正面図 レバーが嵌合位置から初期位置側への回動を開始したときの押圧部と受け部との位置関係をあらわす部分拡大正面図 第1ハウジングの底面図 第2ハウジングの断面図
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図9を参照して説明する。本実施形態のレバー式コネクタは、第1ハウジング10と第2ハウジング30をレバー20の回動操作によって嵌合するとともに、嵌合状態の両ハウジング10,30をロックアーム29によって離脱規制状態にロックするようにしたものである。
第1ハウジング10は、合成樹脂製であり、全体として左右方向に細長いブロック状をなす。第1ハウジング10内には周知形態の複数の雌端子金具(図示省略)が収容されている。第1ハウジング10の前後両外面には、同軸状をなす一対の支持軸11が突出形成されている。この一対の支持軸11は、左右方向において第1ハウジング10の中央位置よりも図1〜3の右方へ片寄った位置に配置されている。
同じく第1ハウジング10の前後両外面には、互いに同心の軸状に突出した形態をなす前後一対の受け部12が形成されている。一対の受け部12は、左右方向において第1ハウジング10の中央位置よりも支持軸11とは反対の左側へ片寄った位置に配置されている。受け部12の外周には、支持軸11とは反対側へ突出した形態の突起部13が形成されており、この突起部13の上面は、受け面14となっている。
レバー20は、合成樹脂製であり、操作部21と、操作部21から片持ち所に延出した形態の一対の板状部22とを一体に形成したものである。一対の板状部22には、前後方向に貫通する軸受孔23が形成されており、この軸受孔23が支持軸11に対して回動可能に嵌合されている。これにより、レバー20は、支持軸11を支点として初期位置(図1を参照)と嵌合位置(図3を参照)との間で揺動し得るようになっている。
一対の板状部22には、夫々、カム溝24が形成されている。カム溝24は、支持軸11を中心とする略弧状をなし、その入口は板状部22の外周縁に開口されている。カム溝24のうち入口に近い領域(カム溝24の奥端部を除いた領域)は、入口側から奥側に向かって次第に支持軸11からの距離が短くなるような弧状を描くカム機能部24Aとなっている。一方、カム溝24の奥端部は、支持軸11を中心とする円弧状をなす遊嵌部24Bとなっている。
レバー20が初期位置にある状態では、カム溝24の入口が下方(第2ハウジング30と対向する方向)へ開口された状態となる。また、操作部21は、支持軸11の斜め左後方に位置し、したがって、板状部22は支持軸11から斜め左後方へ延びた姿勢をとる。初期位置のレバー20は、嵌合位置に向かって図1〜3の反時計回り方向へ揺動する。レバー20が嵌合位置にある状態では、板状部22が第1ハウジング10の長さ方向(左右方向)とほぼ平行な姿勢をとり、板状部22は第1ハウジング10の前後両外面を広い範囲で覆う形態となる。
一対の板状部22には、軸受孔23と操作部21との間の受け部12と対応する部分を切欠した形態の凹部25が形成されている。凹部25は、板状部22の周縁部のうち、レバー20が初期位置から嵌合位置へ回動するときの回動方向(以下、嵌合方向という)における前方側の縁部に開放されている。両板状部22には、凹部25の左右両開口縁のうち左側の縁部に沿って嵌合方向後方へ片持ち状に延出した形態の規制部26が形成されている。規制部26の延出端部には、更に嵌合方向後方へ突出した形態の規制突起26Aが形成されている。
両板状部22には、凹部25の左右両開口縁のうち左側の縁部に沿って嵌合方向前方へ片持ち状に延出した形態の弾性アーム部27が一体に形成されている。弾性アーム部27は、本発明の解除手段を構成する。弾性アーム部27の延出端部には、嵌合方向前方へ突出した形態の係止突起27Aが形成されている。
また、弾性アーム部27には、その延出端部の近い位置から右方(凹部25の内部側)へ突出した形態の押圧部28が形成されている。押圧部28には、嵌合方向前方に臨む押圧面28Aと、嵌合方向後方に臨む解除用斜面28Bが形成されている。押圧面28Aは、レバー20の回動方向とほぼ直角な向きとなっている。解除用斜面28Bは、レバー20の回動方向に対して斜め方向をなす。
弾性アーム部27は、常にはそれ自身の剛性により、押圧姿勢(図4及び図6を参照)に保持されているが、座屈姿勢又は解除姿勢へ弾性撓みし得るようになっている。座屈姿勢は、図5に示すように、弾性アーム部27の基端部(嵌合方向後端部)から延出端部に至るほぼ全体を受け部12から離間する方向へ弾性的に湾曲させた姿勢である。解除姿勢は、図7に示すように、主として弾性アーム部27の基端部を弾性撓みさせることにより、受け部12から離間する方向へ弾性的に揺動した姿勢である。
操作部21には、図2及び図3に示すように、ロックアーム29が形成されている。ロックアーム29は、嵌合方向後方へ片持ち状に延出した形態であり、支持軸11を中心とする径方向に対して概ね直交した板状をなす。ロックアーム29は、その嵌合方向前端を支点として支持軸11に接近する方向へ弾性撓みし得るようになっている。また、ロックアーム29には、レバー20の回動方向と略直角な径方向に貫通した形態のロック孔29Aが形成されている。
第2ハウジング30は、合成樹脂製であり、左右方向に細長く上方へ開放された嵌合空間31を有する。嵌合空間31内には、第2ハウジング30に取り付けられた複数の雄端子金具(図示省略)の先端のタブが上向きに突出した形態で収容されている。嵌合空間31を構成する前面壁と後面壁の内面には、夫々、円柱状に突出した形態のカムフォロア32が形成されている。また、嵌合空間31を構成する左側壁部の内面には、ロック突起33が形成されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。両ハウジング10,30を嵌合する際には、予め、第1ハウジング10については、レバー20を初期位置に保持しておく。その状態で第1ハウジング10を第2ハウジング30の嵌合空間31内に浅く嵌入し、カムフォロア32をカム溝24の入口に進入させる(図1を参照)。この後、レバー20を嵌合位置側へ回動させる。すると、カムフォロア32とカム機能部24Aとの係合によるカム作用により、両ハウジング10,30が互いに引き寄せられていく。そして、レバー20が嵌合位置に至る少し手前でカムフォロア32がカム機能部24Aと遊嵌部24Bとの境界位置に到達すると、両ハウジング10,30が正規の嵌合状態となる。
両ハウジング10,30が正規の嵌合状態に到達した後も、更にレバー20を嵌合位置まで回動させるが、この間、カムフォロア32が支持軸11と同心の円弧状をなす遊嵌部24B内を移動するので、両ハウジング10,30は正規の嵌合状態を維持する。また、両ハウジング10,30が正規嵌合した後のレバー20の回動過程では、ロックアーム29がロック突起33に当接することにより弾性撓みする。そして、レバー20が嵌合位置に到達すると、ロックアーム29が弾性復帰してロック孔29Aとロック突起33が係止し、この係止作用により、レバー20が嵌合位置にロックされる。レバー20が嵌合位置にロックされることにより、両ハウジング10,30も正規の嵌合状態にロックされる(図3を参照)。
さて、本実施形態のレバー式コネクタでは、両ハウジング10,30が左右方向に細長く、レバー20の回動中心である支持軸11及びカムフォロア32とカム溝24の係合位置が左右方向における中央よりも右側へ片寄っている。そのため、嵌合の過程では、カムフォロア32とカム溝24に近い右側ではカムフォロア32とカム溝24の係合により両ハウジング10,30が強く引き寄せられるのに対し、左側では両ハウジング10,30を引き寄せる作用が弱く、その結果、図2に示すように、両ハウジング10,30は、その左端同士の距離が右端同士に比べて大きく拡がるように相対的に斜め姿勢となる虞がある。そこで、レバー20に付与した操作力を利用して両ハウジング10,30の姿勢の傾きを矯正するようになっている。以下、その矯正のメカニズムを説明する。
カムフォロア32がカム機能部24Aの奥端部に近い位置に至ると、左右方向中央よりも左側(つまり、カムフォロア32とカム溝24との係合位置とは反対側)の位置では、図2及び図4に示すように、レバー20の押圧面28Aが第1ハウジング10の受け面14に当接する。この押圧面28Aと受け面14は、レバー20の回動方向に対してほぼ直角をなすから、レバー20に付与した回動操作力が押圧部28と受け部12を介して第1ハウジング10に作用し、カムフォロア32とカム溝24との係合位置を支点として第1ハウジング10の左側部分が第2ハウジング30に接近していく。これに伴い、両ハウジング10,30間の相対的な姿勢の傾きが矯正されるのである。
ここで、弾性アーム部27には、矯正動作に伴って受け部12側からの反力が座屈方向(弾性アーム部27の延出方向とは正反対の方向)に作用するのであるが、弾性アーム部27は、この反力を上回る剛性を有している。したがって、矯正動作が行われている間、即ち両ハウジング10,30が正規の嵌合状態に到達するまでの間は、弾性アーム部27は弾性撓みしない。したがって、押圧部28が受け部12を押圧する状態が維持され、矯正動作が支障なく行われる。そして、カムフォロア32がカム機能部24Aの奥端部(遊嵌部24Bとの境界部)に到達したところで、矯正動作が完了する。
両ハウジング10,30の矯正が完了すると、第1ハウジング10の嵌合方向前端面(図1〜3における下端面)が第2ハウジング30の嵌合空間31の奥端面に当接するので、両ハウジング10,30のそれ以上の接近動作は阻止されている。一方、押圧部28と受け部12は、当接したままの状態に保持されている。したがって、矯正完了後に、レバー20を更に回動させる際には、弾性アーム部27の剛性を上回る回動操作力をレバー20に付与する。レバー20に弾性アーム部27の剛性を上回る操作力を付与すると、図5に示すように、係止突起27Aが規制突起26Aに引っ掛かり、弾性アーム部27が弾性撓みして座屈姿勢となり、押圧部28(押圧面28A)が受け部12(受け面14)から解離し、レバー20の回動動作が許容される。
このときにレバー20に付与される操作力(弾性アーム部27の剛性を上回る力)は、両ハウジング10,30が正規嵌合に至るまでに付与される操作力よりも大きく、また、弾性アーム部27の弾性撓みが進む間はレバー20の回動が阻止されたままなので、押圧部28が受け部12から外れた後は、レバー20が、一気に嵌合位置に到達することになる。そして、レバー20が嵌合位置に到達するまでの間に、ロックアーム29がロック突起33に当接して弾性撓みを開始し、レバー20が嵌合位置に到達すると同時に、ロックアーム29が弾性復帰してロック突起33に係止してロック状態となる。
本実施形態のレバー式コネクタは、レバー20に押圧部28を設け、第1ハウジング10に、レバー20の嵌合時の回動過程で押圧部28からの押圧力を受けることによりレバー20が嵌合位置に到達する前に両ハウジング10,30間の姿勢の傾きの矯正を完了させる受け部12を設け、更に、レバー20の回動過程では、押圧部28と受け部12による矯正が完了した後に弾性アーム部27が弾性撓みして押圧部28と受け部12との係止状態を解除するようにしている。そして、押圧部28と受け部12とによる両ハウジング10,30の姿勢矯正が完了した後、レバー20が嵌合位置に到達すると、ロックアーム29が弾性復帰して両ハウジング10,30を嵌合状態にロックするようになっている。
この構成によれば、両ハウジング10,30の姿勢矯正が完了した後は、押圧部28と受け部12との係止状態が解除され、レバー20は両ハウジング10,30の姿勢矯正に起因する抗力から解放されるので、レバー20は回動速度を増した状態で嵌合位置に到達することになる。レバー20が速い速度で嵌合位置に到達すると、ロックアーム29が弾性復帰するときに作業者がレバー20を介して感得する節度感が明瞭となる。つまり、ロックアーム29が弾性復帰して両ハウジング10,30が嵌合状態にロックされたことを確実に感得することができる。
また、両ハウジング10,30の矯正完了後に押圧部28と受け部12の係止状態を解除するための解除手段として、両ハウジング10,30間における姿勢の矯正が可能な剛性を有し、且つ弾性撓み可能な弾性アーム部27を用いている。そして、レバー20の回動過程において両ハウジング10,30が姿勢を矯正されて正規の嵌合状態に到達した後、弾性アーム部27が、その剛性を上回る外力を付与されることにより弾性撓みして押圧部28と受け部12との係止状態を解除するようにしている。この構成によれば、レバー20が嵌合位置に到達する手前ではレバー20の回動速度が大幅に向上するので、ロックアーム29が弾性復帰するときに作業者がレバー20を介して感得する節度感が、より明瞭となる。
また、押圧部28と受け部12の係止状態を解除するときには、弾性アーム部27に対しその剛性を上回る外力を付与するために、レバー20には大きな操作力を付与することが必要となる。ここで、レバー20の回動過程において、ロックアーム29の弾性撓みに起因する嵌合抵抗のピークが、押圧部28と受け部12の係止状態を解除するよりも前に発生する場合、押圧部28と受け部12の係止状態を解除する際には、ロックアーム29の弾性撓みに起因する嵌合抵抗も比較的大きくなるので、その分、レバー20に付与すべき操作力も増大し、操作性低下の原因となることが懸念される。
これに対し本実施形態では、ロックアーム29の弾性撓みに起因する嵌合抵抗のピークが、押圧部28と受け部12の係止状態が解除された後に生じるようになっている。したがって、押圧部28と受け部12の係止状態を解除する際には、ロックアーム29の弾性撓みに起因する嵌合抵抗は比較的小さく、その分、レバー20に付与すべき操作力も低減されるので、操作性が向上する。
尚、嵌合位置にあるレバー20を初期位置側へ回動させると、押圧部28の解除用斜面28Bが受け部12に当接し、図7に示すように、解除用斜面28Bの傾斜により弾性アーム部27が支障なく解除姿勢へ弾性撓みする。したがっ、押圧部28と受け部12の係止に起因してレバー20の回動動作が妨げられる、という虞はない。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、ロックアームをレバーに設けたが、ロックアームは、第1ハウジングや第2ハウジングに設けてもよい。
(2)上記実施形態では、受け部を第1ハウジングに設けたが、受け部は第2ハウジングに設けてもよい。
(3)上記実施形態では、押圧部の形成母体である弾性アーム部を解除手段としたが、解除手段としては、第1ハウジングとレバーとの回動支持部に長孔を設け、押圧部と受け部による矯正が完了した後は、レバーが長孔に沿ってスライドすることにより、押圧部と受け部との係止が解除される形態としてもよい。
(4)上記実施形態では、弾性アーム部を押圧部側(レバー側)のみに設けたが、弾性アーム部は、受け部側のみに設けてもよく、押圧部側と受け部側の両方に設けてもよい。
(5)上記実施形態では、レバーの回動過程において、ロックアームの弾性撓みに起因する嵌合抵抗のピークが、押圧部と受け部の係止状態が解除された後に生じるようにしたが、ロックアームの弾性撓みに起因する嵌合抵抗のピークは、押圧部と受け部とが係止している状態(即ち、押圧部と受け部の係止状態を解除するよりも前)で生じるようにしてもよい。
10…第1ハウジング
12…受け部
20…レバー
27…弾性アーム部(解除手段)
28…押圧部
29…ロックアーム
30…第2ハウジング

Claims (3)

  1. 第1ハウジングと、
    前記第1ハウジングに回動可能に設けたレバーと、
    前記レバーの回動操作により前記第1ハウジングに嵌合される第2ハウジングと、
    前記レバーの回動過程において、前記レバーが嵌合位置に到達する手前で弾性撓みし、前記レバーが嵌合位置に到達したときに弾性復帰して前記第1ハウジングと前記第2ハウジングを嵌合状態にロックするロックアームと、
    前記レバーに設けた押圧部と、
    前記第1ハウジングと前記第2ハウジングのうちいずれか一方に設けられ、前記レバーの回動過程では前記押圧部からの押圧力を受けることにより前記レバーが嵌合位置に到達する前に前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの間における姿勢の傾きの矯正を完了させる受け部と、
    前記レバーの回動過程で、前記押圧部と前記受け部による矯正が完了した後に、前記押圧部と前記受け部との係止状態を解除する解除手段とを備えていることを特徴とするレバー式コネクタ。
  2. 前記解除手段は、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの間における姿勢の矯正が可能な剛性を有し、且つ弾性撓み可能な弾性アーム部からなり、
    前記弾性アーム部に、前記押圧部と前記受け部のうち少なくとも一方が形成され、
    前記弾性アーム部は、前記レバーの回動過程において前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが姿勢を矯正されて正規の嵌合状態に到達した後、前記剛性を上回る外力を付与されたときに弾性撓みして前記押圧部と前記受け部との係止状態を解除するようになっていることを特徴とする請求項1記載のレバー式コネクタ。
  3. 前記レバーの回動過程において、前記ロックアームの弾性撓みに起因する嵌合抵抗のピークが、前記押圧部と前記受け部の係止状態が解除された後に生じるようになっていることを特徴とする請求項2記載のレバー式コネクタ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101543526B1 (ko) 2013-03-25 2015-08-10 스미토모 덴소 가부시키가이샤 레버식 커넥터
JP2016004742A (ja) * 2014-06-19 2016-01-12 住友電装株式会社 レバー式コネクタ
CN106486791A (zh) * 2015-08-31 2017-03-08 泰连德国有限公司 用于在凸片触头和高电流导体之间建立电连接的装置

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JP2016004742A (ja) * 2014-06-19 2016-01-12 住友電装株式会社 レバー式コネクタ
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