JP2011205512A - 固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法、及び、電子機器 - Google Patents

固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法、及び、電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】面内の大きな特性の揺らぎ(面内分布)の差異や、寄生容量の大きさに依存したオフセット成分を効果的に除去することを可能にする。
【解決手段】全画素一括露光のために、信号電荷をFD部42に保持した状態で信号読み出しを実行する構成を採る列並列ADC搭載のCMOSイメージセンサにおいて、i番目の画素行の画素の信号を読み出す際、直前に読み出された(i-1)番目の画素行を選択し、FD部42をリセット電位VrにリセットしてリセットレベルVrst_i-1を読み出し、当該リセットレベルVrst_i-1をAD変換回路23の基準電圧Vzrとして設定する。
【選択図】図15

Description

本発明は、固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法、及び、電子機器に関する。
光電変換部、電荷電圧変換部、及び、光電変換部で蓄積された電荷を電荷電圧変換部へ転送する転送ゲート部を含む単位画素によって構成される固体撮像装置では、一般的に、リセット動作時のノイズを除去するために、相関二重サンプリングによるノイズ除去処理が行わる。以下では、電荷電圧変換部をFD(フローティング・ディフュージョン)部と記述する。ノイズ除去処理の方式としては、デジタル信号処理にて実行する方式と、アナログ信号処理にて実行する方式とがある。
ノイズ除去処理を例えばデジタル信号処理にて実行する固体撮像装置として、単位画素の行列状の配列に対して列毎にADC(Analog-Digital Converter;アナログ−デジタル変換回路)を配置してなる列並列ADC搭載の固体撮像装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
列並列ADC搭載の固体撮像装置では、最初に読み出されるリセットレベルVrstをAD変換回路の基準電圧Vzrとして設定し、当該基準電圧Vzrを用いてリセットレベルVrst及び信号レベルVsigをAD変換するようにしている。すなわち、基準電圧VzrをリセットレベルVrstと等しくすることで、リセットレベルVrstがノイズによって変動しても、信号電荷による画素の出力振幅|Vsig−Vrst|を安定してAD変換回路の入力電圧範囲に収めることが可能となる。
AD変換回路の基準電圧Vzrは、一般的に、AD変換回路の入力電圧範囲に対して十分小さい範囲でしか調整できない。従って、AD変換回路の基準電圧Vzrとしては、リセットレベルVrstのように、ばらつきの幅が安定して限られている信号が好ましい。逆に、信号レベルVsigのように入射光量によって電圧が大きく振幅する信号は、AD変換回路の基準電圧Vzrとしては適さない。
上述した列並列ADC搭載の固体撮像装置のように、従来の固体撮像装置におけるノイズ除去処理では、最初にリセットレベルVrstを読み出し、当該リセットレベルVrstの直後に信号レベルVsigを読み出すことが前提となっている。一方で、リセットレベルVrstを信号レベルVsigの直前に読み出すことができない固体撮像装置では、ある単位画素の信号レベルVsigをAD変換する前に同一画素から基準電圧Vzrを取得することができない。
リセットレベルVrstを信号レベルVsigの直前に読み出すことができない固体撮像装置としては、次のようなものを例に挙げることができる。例えば、全画素一括の露光を実現すべく、光電変換部で発生した電荷を全画素同時にFD部へ転送し、当該FD部で信号電荷が保持された状態から、順次読み出し動作を実行するグローバル露光機能を持つCMOSイメージセンサが挙げられる(例えば、特許文献2参照)。
他にも、リセットレベルVrstを信号レベルVsigの直前に読み出すことができない固体撮像装置として、光電変換部から転送される光電荷を電荷電圧変換部とは別に保持するメモリ部を有するCMOSイメージセンサ(例えば、特許文献3参照)が挙げられる。更に、PN接合で発生した光電荷を直接増幅トランジスタによって読み出すCMOSイメージセンサ(例えば、非特許文献1参照)や、有機光電変換膜を用いたイメージセンサ(例えば、特許文献4参照)などが挙げられる。
固体撮像装置においては、全画素一括での転送、あるいは露光開始時などにFD部が一旦リセットされており、信号を読み出すタイミングでは既にFD部に信号電荷が蓄積、あるいは保持されていることになる。このため、増幅トランジスタの閾値ばらつき等の固定パターンノイズを除去するには、図24に示すように、信号レベルVsigを読み出した後、FD部を所定電位に設定して、当該所定電位をリセットレベルVrstとして読み出す必要がある。
しかし、全画素一括露光のために信号電荷がFD部へ保持された状態で信号読み出しが実行される固体撮像装置や、FD部へ直接信号電荷が蓄積されて信号読み出しが実行される固体撮像装置では、信号レベルVsigを読み出す直前にFD部を所定電位に設定することができない。この場合、信号レベルをAD変換する際の基準電圧を取得することができないため、外部印加や抵抗アレイ等で所定電圧を発生させ、当該所定電圧をAD変換回路に基準電圧として供給するようにしている(例えば、特許文献5参照)。
特開2006−340044号公報 特開2001−238132号公報 特開2009−020172号公報 特開2008−228265号公報 特開2006−020172号公報
"128X128 CMOC PHOTODIODE-TYPE ACTIVE PIXEL,SENSOR WITH ON-CHIP TIMING,CONTROL AND SIGNAL CHAINELECTRONICS"SPIE,vol.2415,Charge-Coupled Devices and Solid State Optical Sensors V,paper no.34(1995)
しかし、リセットレベルには増幅トランジスタの閾値ばらつき等により、単位画素間でのばらつきだけでなく、単位画素の2次元配列における面内での空間的に大きな特性の揺らぎ(面内分布)による差異や、動作時の温度変化による経時変化が存在する。従って、リセットレベルに対して十分なマージンを確保する必要があるため、実際に取得すべき信号電荷の画素出力振幅に対して、これらの変動を加味した電圧範囲に、AD変換回路の変換可能な入力電圧範囲を拡大する必要がある。
図25に、リセットレベルの縦方向(列方向)の面内分布の一例を示す。リセットレベルの隣接画素間における差異の他に、面内で大きな特性の揺らぎ(面内分布)が存在する。図26に示すように、一定電圧を基準電圧として印加する場合、画素によって大きな誤差を発生するため、AD変換回路の入力電圧範囲を拡大する必要がある。
例えば、図27は、信号振幅が最大−1Vである場合の、基準電圧に対するリセットレベル及び最大振幅時の信号レベルを示している。この場合は、リセットレベルから信号レベルまでの信号振幅がPeak-to-Peakで1Vであるのに対して、2V程度のAD変換可能な入力電圧範囲が必要となる。更に、温度変化によってリセットレベルが上下に変動した場合、基準電圧は一定値であるため、図28に示すように、更に入力電圧範囲を拡大する必要がある。
先述した、外部印加や抵抗アレイ等で所定電圧を発生させ、当該所定電圧をAD変換回路に基準電圧として供給する従来技術では、基準電圧とリセットレベルとの相関が低いため、AD変換可能な入力電圧範囲が低下するという問題がある。更に、リセットレベルの画素ばらつきの面内分布や温度依存性などによっても、AD変換可能な入力電圧範囲が低下するという問題がある。
ここでは、ノイズ除去処理をデジタル信号処理にて実行する固体撮像装置において、AD変換回路の基準電圧の設定について説明したが、上述した問題点はデジタル信号処理の場合に限られるものではない。すなわち、基準電圧を用いて単位画素からのアナログ信号に対して信号処理を行う固体撮像装置(その詳細については後述する)においても、デジタル信号処理の場合と同様のことが言える。
そこで、本発明は、面内の大きな特性の揺らぎ(面内分布)の差異や、寄生容量の大きさに依存したオフセット成分を効果的に除去することが可能な固体撮像装置、当該固体撮像装置の駆動方法、及び、当該固体撮像装置を有する電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、
光電変換部、電荷電圧変換部、当該電荷電圧変換部を所定電位に設定するリセットトランジスタ、及び、前記電荷電圧変換部で変換された信号を読み出す増幅トランジスタを有する単位画素が2次元配列されてなる画素アレイ部と、
基準電圧を用いて前記単位画素から出力される信号を処理する信号処理部と
を備えた固体撮像装置において、
第1の単位画素から前記電荷電圧変換部に蓄積あるいは保持された信号電荷に基づく信号レベルを読み出す前に、既に信号レベルが読み出された第2の単位画素から得られるリセットレベルを、前記信号処理部の前記基準電圧として設定する
構成を採っている。
第1の単位画素から信号レベルを読み出す前に、既に信号レベルが読み出された第2の単位画素から得られるリセットレベルを信号処理部の基準電圧として設定することで、リセットレベルを信号レベルの前に読み出すことができない固体撮像装置であっても基準電圧を設定できる。このときの基準電圧は、外部で生成した所定電圧を基準電圧とする場合に比べて、リセットレベルとの相関が高い。従って、面内の大きな特性の揺らぎ(面内分布)の差異や、寄生容量の大きさに依存したオフセット成分を効果的に除去することができる。
本発明によれば、面内の大きな特性の揺らぎ(面内分布)の差異や、寄生容量の大きさに依存したオフセット成分を効果的に除去することができるため、画素の出力振幅に対して、信号処理部の処理可能な入力電圧範囲に必要なマージンを低減することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係るCMOSイメージセンサの構成の概略を示すシステム構成図である。 単位画素の構成の一例を示す回路図である。 リセットレベル、信号レベルの順で読み出す場合の相関二重サンプリング動作の説明に供するタイミング波形図である。 最初に読み出されるリセットレベルをAD変換回路の基準電圧として設定する場合の動作説明に供するタイミング波形図である。 2画素共有の場合の回路構成の一例を示す回路図である。 2画素共有の場合のレイアウトの一例を示す平面パターン図である。 AD変換回路で用いられる比較器の構成例を示す回路図である。 比較器の各部の波形を示すタイミング波形図である。 リセットレベルの面内分布と、直前の行のリセットレベルを用いた基準電圧を示す図である。 必要なAD変換回路の入力電圧範囲を狭めることが可能となることについての説明に供する図である。 複数のレイアウト形状からなる画素が混在する場合のリセットレベルについての説明に供する図である。 偶数行と奇数行でレイアウト形状が異なる画素パターンが適用されている場合のリセットレベルと面内分布についての説明に供する図である。 直前に読み出しが完了した異なるレイアウト形状の画素から基準電圧を読み出す場合についての説明に供する図である。 直前に読み出しが完了した同一レイアウト形状画素を選択して、そのリセットレベルを基準電圧とする場合についての説明に供する図である。 実施例1に係る駆動方法の説明に供するタイミング波形図である。 実施例2に係る駆動方法の説明に供するタイミング波形図である。 実施例3に係る駆動方法の説明に供するタイミング波形図である。 本発明の第2実施形態に係るCMOSイメージセンサの構成の概略を示すシステム構成図である。 カラムアンプ回路の具体的な回路例を示す回路図である。 カラムアンプ回路の動作例を示すタイミング波形図である。 光電変換部から転送される光電荷を電荷電圧変換部とは別に保持するメモリ部を有する、他の画素例1に係る単位画素の一例を示す構成図である。 有機光電変換膜を用いた、他の画素例2に係る単位画素の一例を示す構成図である。 本発明に係る電子機器、例えば撮像装置の構成の一例を示すブロック図である。 固定パターンノイズを除去するには、信号レベルを読み出した後リセットレベルを読み出す必要があることについての説明に供する図である。 リセットレベルの縦方向の面内分布の一例を示す図である。 一定電圧を基準電圧として印加する場合、AD変換回路の入力電圧範囲を拡大する必要があることについての説明に供する図である。 信号振幅が最大−1Vである場合の、基準電圧に対するリセットレベル及び最大振幅時の信号レベルを示す図である。 温度変化によってリセットレベルが上下に変動した場合、入力電圧範囲を拡大する必要があることについての説明に供する図である。
以下、発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と記述する)について図面を用いて詳細に説明する。尚、説明は以下の順序で行う。
1.第1実施形態(カラムAD変換回路の例)
1−1.システム構成
1−2.画素構成
1−3.相関二重サンプリングによるノイズ除去処理
1−4.従来技術の説明
1−5.第1実施形態の特徴とする事項
2.第2実施形態(カラムアンプ回路の例)
2−1.システム構成
2−2.第2実施形態の特徴とする事項
3.他の画素構成
4.変形例
5.電子機器(撮像装置の例)
<1.第1実施形態>
[1−1.システム構成]
図1は、本発明の第1実施形態に係る固体撮像装置、例えばX−Yアドレス方式固体撮像装置の一種であるCMOSイメージセンサの構成の概略を示すシステム構成図である。ここで、CMOSイメージセンサとは、CMOSプロセスを応用して、または、部分的に使用して作成されたイメージセンサである。
図1に示すように、本実施形態に係るCMOSイメージセンサ10Aは、単位画素11が多数配置されてなる画素アレイ部12と、当該画素アレイ部12の各画素11を駆動する周辺の駆動系や信号処理系を有する。本例では、周辺の駆動系や信号処理系として、例えば、行走査部13、カラム処理部14A、参照信号生成部15、列走査部16、水平出力線17、及び、タイミング制御部18が設けられている。これらの駆動系や信号処理系は、画素アレイ部12と同一の半導体基板(チップ)19上に集積されている。
このシステム構成において、タイミング制御部18は、マスタークロックMCKに基づいて、行走査部13、カラム処理部14A、参照信号生成部15、及び、列走査部16などの動作の基準となるクロック信号や制御信号などを生成する。タイミング制御部18で生成されたクロック信号や制御信号などは、行走査部13、カラム処理部14A、参照信号生成部15、及び、列走査部16などに対してそれらの駆動信号として与えられる。
画素アレイ部12は、受光した光量に応じた光電荷を生成し、かつ、蓄積する光電変換部を有する単位画素(以下、単に「画素」と記述する場合もある)11が行方向及び列方向に、即ち、行列状に2次元配置された構成となっている。ここで、行方向とは画素行の画素の配列方向(即ち、水平方向)を言い、列方向とは画素列の画素の配列方向(即ち、垂直方向)を言う。
この画素アレイ部12において、行列状の画素配置に対して、画素行毎に行制御線21(21-1〜21-n)が行方向に沿って配線され、画素列ごとに列信号線22(22-1〜22-m)が列方向に沿って配線されている。行制御線21は、単位画素11から読み出す際の制御を行うための制御信号を伝送する。図1では、行制御線21について1本の配線として示しているが、1本に限られるものではない。行制御線21-1〜21-nの各一端は、行走査部13の各行に対応した各出力端に接続されている。
行走査部13は、シフトレジスタやアドレスデコーダなどによって構成され、画素アレイ部12の各画素11を全画素同時あるいは行単位等で駆動する。すなわち、行走査部13は、当該行走査部13を制御するタイミング制御部18と共に、画素アレイ部12の各画素11を駆動する駆動部を構成している。この行走査部13はその具体的な構成については図示を省略するが、一般的に、読出し走査系と掃出し走査系の2つの走査系を有する構成となっている。
読出し走査系は、単位画素11から信号を読み出すために、画素アレイ部12の単位画素11を行単位で順に選択走査する。単位画素11から読み出される信号はアナログ信号である。掃出し走査系は、読出し走査系によって読出し走査が行われる読出し行に対して、その読出し走査よりもシャッタスピードの時間分だけ先行して掃出し走査を行う。
この掃出し走査系による掃出し走査により、読出し行の単位画素11の光電変換部から不要な電荷が掃き出されることによって当該光電変換部がリセットされる。そして、この掃出し走査系による不要電荷の掃き出す(リセットする)ことにより、所謂電子シャッタ動作が行われる。ここで、電子シャッタ動作とは、光電変換部の光電荷を捨てて、新たに露光を開始する(光電荷の蓄積を開始する)動作のことを言う。
読出し走査系による読出し動作によって読み出される信号は、その直前の読出し動作または電子シャッタ動作以降に受光した光量に対応するものである。そして、直前の読出し動作による読出しタイミングまたは電子シャッタ動作による掃出しタイミングから、今回の読出し動作による読出しタイミングまでの期間が、単位画素11における光電荷の露光期間となる。
カラム処理部14Aは、例えば、画素アレイ部12の画素列毎、即ち、列信号線22(22-1〜22-m)毎に1対1の対応関係をもって設けられたAD(アナログ−デジタル)変換回路23(23-1〜23-m)を有する。AD変換回路23(23-1〜23-m)は、画素アレイ部12の各単位画素11から列毎に出力されるアナログ信号(画素信号)をデジタル信号に変換する。
参照信号生成部15は、時間が経過するにつれて電圧値が階段状に変化する、所謂、ランプ(RAMP)波形の参照信号Vrefを生成する。参照信号生成部15は、例えば、DAC(デジタル−アナログ変換)回路を用いて構成することができる。尚、参照信号生成部15としては、DAC回路を用いた構成に限られるものではない。
参照信号生成部15は、タイミング制御部18から与えられる制御信号CS1による制御の下に、当該タイミング制御部18から与えられるクロックCKに基づいてランプ波の参照信号Vrefを生成する。そして、参照信号生成部15は、生成した参照信号Vrefをカラム処理部15のAD変換回路23-1〜23-mに対して供給する。
AD変換回路23-1〜23-mは全て同じ構成となっている。ここでは、AD変換回路23-mを例に挙げて説明するものとする。AD変換回路23-mは、比較器31、計数手段である例えばアップ/ダウンカウンタ(図中、「U/DCNT」と記している)32、転送スイッチ33、及び、メモリ装置34を有する構成となっている。
比較器31は、画素アレイ部12のn列目の各単位画素11から出力される画素信号に応じた列信号線22-mの信号電圧Voutと、参照信号生成部15から供給されるランプ波の参照信号Vrefとを比較する。そして、比較器31は、例えば、参照信号Vrefが信号電圧Voutよりも大なるときに出力Vcoが“H”レベルになり、参照信号Vrefが信号電圧Vx以下のときに出力Vcoが“L”レベルになる。
アップ/ダウンカウンタ32は非同期カウンタであり、タイミング制御部18から与えられる制御信号CS2による制御の下に、当該タイミング制御部18からクロックCKが参照信号生成部15と同時に与えられる。そして、アップ/ダウンカウンタ32は、クロックCKに同期してダウン(DOWN)カウントまたはアップ(UP)カウントを行うことで、比較器31での比較動作の開始から比較動作の終了までの比較期間を計測する。
転送スイッチ33は、タイミング制御部18から与えられる制御信号CS3による制御の下に、ある行の単位画素11についてのアップ/ダウンカウンタ32のカウント動作が完了した時点でオン(閉)状態となる。そして、転送スイッチ33は、アップ/ダウンカウンタ32のカウント結果をメモリ装置34に転送する。
このようにして、画素アレイ部12の各単位画素11から列信号線22-1〜22-mを経由して画素列毎に供給されるアナログ信号について、AD変換回路23(23-1〜23-m)において先ず比較器31で比較動作が行われる。そして、アップ/ダウンカウンタ32において、比較器31での比較動作の開始から比較動作の終了までカウント動作を行うことで、アナログ信号がデジタル信号に変換されてメモリ装置34(34-1〜343-m)に格納される。
列走査部16は、シフトレジスタやアドレスデコーダなどによって構成され、カラム処理部14AにおけるAD変換回路23-1〜23-mの列アドレスや列走査の制御を行う。この列走査部16による制御の下に、AD変換回路23-1〜23-mの各々でAD変換されたデジタル信号は順に水平出力線17に読み出され、当該水平出力線17を経由して撮像データとして出力される。
尚、本発明には直接関連しないため特に図示しないが、水平出力線17を経由して出力される撮像データに対して各種の信号処理を施す回路等を、上記構成要素以外に設けることも可能である。
上記構成の列並列ADC搭載のCMOSイメージセンサ10Aは、画素アレイ部12中の全画素11に対して同一のタイミングで露光開始と露光終了とを実行するグローバル露光を採用している。このグローバル露光は、行走査部13及びタイミング制御部18からなる駆動部による駆動の下に実行される。グローバル露光を実現するグローバルシャッタ機能は、高速に動く被写体の撮像や、撮像画像の同時性を必要とするセンシング用途に用いて好適なシャッタ動作である。
尚、本例では、カラム処理部14Aについて、AD変換回路23が列信号線22毎に1対1の対応関係をもって設けられた構成を例に挙げたが、1対1の対応関係の配置に限られるものではない。例えば、1つのAD変換回路23を複数の画素列で共有し、複数の画素列間で時分割にて使用する構成を採ることも可能である。
[1−2.画素構成]
図2は、単位画素11の構成の一例を示す回路図である。図2に示すように、本構成例に係る単位画素11は、光電変換部として例えばフォトダイオード41を有している。単位画素11は、フォトダイオード41に加えて、例えば、電荷電圧変換部42、転送トランジスタ(転送ゲート部)43、リセットトランジスタ44、増幅トランジスタ45、及び、選択トランジスタ46を有する構成となっている。
尚、ここでは、転送トランジスタ43、リセットトランジスタ44、増幅トランジスタ45、及び、選択トランジスタ46として、例えばNチャネル型MOSトランジスタを用いている。但し、ここで例示した転送トランジスタ43、リセットトランジスタ44、増幅トランジスタ45、及び、選択トランジスタ46の導電型の組み合わせは一例に過ぎず、これらの組み合わせに限られるものではない。
この単位画素11に対して、先述した行制御線21(21-1〜21-n)として、複数の制御線が同一画素行の各画素に対して共通に配線される。図2では、図面の簡略化のために、複数の制御線については図示を省略している。複数の制御線は、行走査部13の各画素行に対応した出力端に画素行単位で接続されている。行走査部13は、複数の制御線に対して転送信号TRG、リセット信号RST、及び、選択信号SELを適宜出力する。
フォトダイオード41は、アノード電極が負側電源(例えば、グランド)に接続されており、受光した光をその光量に応じた電荷量の光電荷(ここでは、光電子)に光電変換してその光電荷を蓄積する。フォトダイオード41のカソード電極は、転送トランジスタ43を介して増幅トランジスタ45のゲート電極と電気的に接続されている。
増幅トランジスタ45のゲート電極と電気的に繋がった領域は、電荷を電圧に変換する電荷電圧変換部42である。以下、電荷電圧変換部42をFD(フローティング・ディフュージョン/浮遊拡散領域/不純物拡散領域)部42と呼ぶ。
転送トランジスタ43は、フォトダイオード41のカソード電極とFD部42との間に接続されている。転送トランジスタ43のゲート電極には、高レベル(例えば、Vddレベル)がアクティブ(以下、「Highアクティブ」と記述する)となる転送信号TRGが行走査部13から与えられる。転送トランジスタ43は、転送信号RGに応答して導通状態となることで、フォトダイオード41で光電変換され、蓄積された光電荷をFD部42に転送する。
リセットトランジスタ44は、ドレイン電極がリセット電源Vrに、ソース電極がFD部42にそれぞれ接続されている。リセットトランジスタ44のゲート電極には、Highアクティブのリセット信号RSTが行走査部13から与えられる。リセットトランジスタ44は、リセット信号RSTに応答して導通状態となることで、FD部42の電荷をリセット電源Vrに捨てることによって当該FD部42をリセットする。
増幅トランジスタ45は、ゲート電極がFD部42に、ドレイン電極が画素電源Vddにそれぞれ接続されている。この増幅トランジスタ45は、フォトダイオード41での光電変換によって得られる信号を読み出す読出し回路であるソースフォロワの入力部となる。すなわち、増幅トランジスタ45は、ソース電極が選択トランジスタ46を介して列信号線22に接続されることで、当該列信号線22の一端に接続される電流源24とソースフォロワを構成する。
選択トランジスタ46は、例えば、ドレイン電極が増幅トランジスタ45のソース電極に、ソース電極が列信号線22にそれぞれ接続されている。選択トランジスタ46のゲート電極には、Highアクティブの選択信号SELが行走査部13から与えられる。選択トランジスタ46は、選択信号SELに応答して導通状態となることで、単位画素11を選択状態として増幅トランジスタ45から出力される信号を列信号線22に伝達する。
尚、選択トランジスタ46については、画素電源Vddと増幅トランジスタ45のドレイン電極との間に接続した回路構成を採ることも可能である。
[1−3.相関二重サンプリングによるノイズ除去処理]
上記構成の単位画素11によって構成される固体撮像装置では、一般的に、リセット動作時のノイズを除去するために、相関二重サンプリングによるノイズ除去処理が行わる。図3に示すように、読み出しのため選択信号SELで選択された単位画素11は、リセット信号RSTに応答してFD部42をリセット電位Vrにリセットし、当該リセット電位VrをリセットレベルVrstとして読み出す。続いて、転送信号TRGによって転送トランジスタ43を駆動し、フォトダイオード41に蓄積された電荷をFD部42へ転送し、当該電荷を信号レベルVsigとして読み出す。
リセットレベルVrst及び信号レベルVsigには、熱雑音、寄生容量のカップリングによる雑音といった、リセット毎にランダムに発生するノイズ(Random Noise)が、FD部42をリセット電位Vrにリセットした際に加わっている。これらのノイズとしては、FD部42をリセットする度に異なるノイズが加わる。
リセットレベルVrstを先に読み出す読み出し方式においては、リセットしたときに発生するランダムノイズはFD部42で保持されているため、信号電荷を加えて読み出された信号レベルVsigには、リセットレベルVrstと同じノイズ量が保持されている。このため、信号レベルVsigからリセットレベルVrstを減算する相関二重サンプリング動作を行うことで、これらのノイズを除去した信号を得ることが可能となる。
すなわち、相関二重サンプリング動作では、信号電荷をFD部42へ転送する前に、FD部42をリセットしてリセットレベルを読み出すことが、これらのリセット・ノイズを除去できる条件となる。また、信号の読み出しに用いられる増幅トランジスタ45の閾値ばらつき等、固定的に加わるノイズ(Fixed Pattern Noise)も除去することができる。
単位画素11から読み出されたリセットレベルVrst及び信号レベルVsigは、AD変換回路23においてデジタル信号に変換される。一般的に、AD変換回路23の変換可能な入力電圧の範囲には制限があるため、単位画素11から出力されるアナログ信号を、AD変換回路23の入力電圧範囲に収まるよう設計する必要がある。
すなわち、リセットレベルVrstから、取得すべき信号レベルVsigまでの電圧範囲が、AD変換回路23の入力電圧範囲内に収まっている必要がある。例えば、リセットレベルVrstが3Vで、信号電荷による出力の振幅が−1Vであったとすると、取得すべき最大の信号レベルが2Vとなる。この場合、AD変換回路23の変換可能な入力電圧範囲は2V〜3Vであればよいことになる。
しかし、実際には、増幅トランジスタ45の閾値ばらつきや、列信号線22との寄生容量によるオフセット等で、リセットレベルVrstは画素毎に異なっている。例えば、2次元配列された単位画素11のリセットレベルVrstの平均値は3Vであっても、単位画素11によって3.1Vや2.9VのリセットレベルVrstを出力する可能性がある。この場合、信号電荷による振幅幅が一様に−1Vであったとしても、AD変換回路23は1.9V〜3.1Vの入力電圧を変換可能でなくてはいけない。AD変換回路23の変換可能な入力電圧範囲を広げることは、即ち、AD変換回路23の基本性能を高めることに他ならず、電源電圧、消費電力、面積などが増加する要因となる。
このことから、AD変換回路23の入力電圧範囲の幅は、信号電荷に基づく出力信号の振幅に近づけることが好ましい。そのため、AD変換回路23の基準電圧、即ち、AD変換回路23の変換可能な入力電圧範囲を設定する基準電圧を調整(シフト)する方法が採られる。基準電圧によってAD変換回路23の入力電圧範囲をシフトさせることで、画素の出力信号、即ち、AD変換回路23の入力信号のオフセット成分を除去し、リセットレベルVrstのばらつきによる必要な入力電圧範囲の拡大を回避することが可能となる。
[1−4.従来技術の説明]
特許文献1に記載の従来技術では、図4に示すように、最初に読み出されるリセットレベルVrstを、制御信号PAZによる制御の下に、AD変換回路23の基準電圧Vzrとして設定し、リセットレベルVrst及び信号レベルVsigをAD変換するようにしている。すなわち、基準電圧VzrをリセットレベルVrstと等しくすることで、リセットレベルVrstがノイズによって変動しても、信号電荷による単位画素11の出力振幅|Vsig−Vrst|を安定してAD変換回路23の入力電圧範囲に収めることが可能となる。
前にも述べたように、AD変換回路23の基準電圧Vzrは、一般的に、AD変換回路23の入力電圧範囲に対して十分小さい範囲でしか調整できない。従って、AD変換回路23の基準電圧Vzrとしては、リセットレベルVrstのように、ばらつきの幅が安定して限られている信号が好ましい。逆に、信号レベルVsigのように入射光量によって電圧が大きく振幅する信号は、AD変換回路23の基準電圧Vzrとしては適さない。
このように、特許文献1に記載の従来技術では、ノイズ除去処理に際して、最初にリセットレベルVrstを読み出し、当該リセットレベルVrstの直後に信号レベルVsigを読み出すことが前提となっている。
[1−5.第1実施形態の特徴とする事項]
これに対して、第1実施形態に係るCMOSイメージセンサ10Aは、全画素一括露光のために、信号電荷をFD部42に保持した状態で信号読み出しを実行する構成を採っている。すなわち、第1実施形態に係るCMOSイメージセンサ10Aでは、リセットレベルVrstを信号レベルVsigの直前に読み出すことができない構成となっている。従って、ある単位画素の信号レベルVsigをAD変換する前に同一画素から基準電圧Vzrを取得することができない。
そこで、第1実施形態では、ある単位画素(第1の単位画素)の信号レベルの読み出し前に、既に信号レベルの読み出しが完了した単位画素(第2の単位画素)のFD部42のリセットレベルを読み出し、当該リセットレベルをAD変換回路23の基準電圧として設定する。この基準電圧は、AD変換回路23の変換可能な入力電圧範囲の基準となる電圧である。そして、基準電圧を調整(シフト)することで、入力信号に対する入力電圧範囲が決まる。
具体的には、ある単位画素の信号レベルを読み出す直前に、例えば1行前の画素行を選択し、FD部42をリセットすることで、リセットレベルを読み出してAD変換回路23の基準電圧として設定する。続いて、対象画素の信号レベルを読み出し、更にFD部42を所定電位にリセットして、そのリセットレベルをノイズレベルとして読み出す。ノイズ除去は、信号レベルから同一画素のリセットレベルを減算する(差分をとる)ことで実行される。このとき、AD変換回路23の基準電圧は前の行の画素のリセットレベルで設定される。尚、ノイズ除去が不要な場合は最後のリセットレベルの読み出しを省略しても構わない。
基準電圧を読み出すために選択される単位画素(第2の単位画素)としては、信号を読み出す対象画素(第1の単位画素)と、物理的に相関の高い画素であることが望ましい。ここで、物理的に相関の高い画素とは、レイアウト形状が同一である画素や、2次元配列上で近傍にある画素を指す。
物理的に相関の高い画素を選択することによって、2次元配列の空間的に大きな特性の揺らぎや、寄生容量の大きさに依存したオフセット成分を効果的に除去することが可能となる。例えば、レイアウト形状が同一である画素の2次元配列である場合には、直前に読み出された行(画素)のリセットレベルから基準電圧を取得するのが好ましい。
また、画素共有の場合など、偶数行と奇数行でレイアウト形状が異なる場合には、2行前の同一形状の行(画素)のリセットレベルから基準電圧を取得することが好ましい。より相関の高い配置及び物理形状の画素を基準電圧として選択することで、信号を読み出す画素のリセットレベルと基準電圧との誤差を低減することができる。
(画素共有)
図5は、画素共有の場合の回路構成の一例を示す回路図である。ここでは、一例として、同一の画素列において、隣接する2画素間で単位画素11を構成する回路素子の一部を共有する場合の回路を例示しているが、この画素共有に限られるものではない。
この2画素共有の回路例の場合は、FD部42、リセットトランジスタ44、増幅トランジスタ45、及び、選択トランジスタ46を2画素間で共有することができる。具体的には、i番目の画素行の単位画素11iのFD部42i、リセットトランジスタ44i、増幅トランジスタ45i、及び、選択トランジスタ46iを、(i+1)番目の画素行の単位画素11i+1との間で共有する。(i-2)番目の画素行の単位画素11のFD部42i-2、リセットトランジスタ44i-2、増幅トランジスタ45i-2、及び、選択トランジスタ46i-2を、(i-1)番目の画素行の単位画素11i-1との間で共有する。
2画素共有の回路例の場合のレイアウト(素子配置)の一例を図6に示す。例えば、i番目の画素行の単位画素11iと、(i+1)番目の画素行の単位画素11i+1との組み合わせでは、転送トランジスタ43i,33i+1の各々と、共有するFD部42iとの間の距離を等しくするには、2つの画素11i,11i+1間でレイアウト形状が異なることになる。そして、レイアウト形状が異なる2画素を単位とし、当該単位が繰り返して配列されるレイアウトとなる。従って、2画素共有の回路例の場合は、偶数行と奇数行でレイアウト形状が異なる場合のレイアウトとなる。
(AD変換回路で用いられる比較器)
図7は、AD変換回路23で用いられる比較器31の構成例を示す回路図である。本例に係る比較器31は、ソース電極が共通に接続された差動対トランジスタ51,52と、そのソース共通ノードとグランドとの間に接続された電流源トランジスタ53とを有している。差動対トランジスタ51,52及び電流源トランジスタ53として、Nチャネル型のMOSトランジスタが用いられている。
MOSトランジスタ51のゲート電極には、単位画素11から列信号線22-mを通して供給される信号電圧Voutが容量54を介して与えられる。トランジスタ52のゲート電極には、参照信号生成部15で生成される階段波の参照信号Vrefが容量55を介して与えられる。MOSトランジスタ51のドレイン電極と電源Vddとの間には、Pチャネル型のMOSトランジスタ56が接続されている。MOSトランジスタ52のドレイン電極と電源Vddとの間には、ダイオード接続構成、即ち、ゲート電極とドレイン電極とが共通に接続されたPチャネル型のMOSトランジスタ57が接続されている。MOSトランジスタ56,57は、ゲート電極が互いに共通に接続されている。
MOSトランジスタ51のゲート電極とドレイン電極との間には、Pチャネル型のMOSトランジスタ58が接続されている。MOSトランジスタ52のゲート電極とドレイン電極との間にも、Pチャネル型のMOSトランジスタ59が接続されている。そして、これらMOSトランジスタ58,59の各ゲート電極には、基準電圧を設定するための制御を行う制御信号PAZの反転信号が印加される。
制御信号PAZは、図1のタイミング制御部18で生成される。この場合、タイミング制御部18は、AD変換回路23の基準電圧を設定する設定部としての機能を併せ持つことになる。
図8に、比較器31の各部の波形、即ち、制御信号PAZ、参照信号Vre、列信号線22-mの信号電圧Vout、及び、比較器31の比較出力Vcoの各波形を示す。
AD変換回路23の基準電圧は、制御信号PAZの反転信号がMOSトランジスタ58,59の各ゲート電極に印加されることによって容量54,55に保持される。そして、比較器31において、参照信号(参照電圧)Vrefと列信号線22-mの信号電圧Voutとが比較される。参照信号Vrefの変化に応じて、信号電圧Voutとの比較結果Vcoが遷移するタイミングをデジタル信号として保持する。
制御信号PAZによって取得された参照信号Vref及び信号電圧Voutの基準電圧から、それぞれ同じ振幅となったときに比較結果Vcoが遷移する。尚、本発明が適用されるAD変換回路23は、入力電圧範囲を調整する基準電圧の設定手段を有していれば、本構成に限るものではない。
(第1実施形態の作用、効果)
列並列ADC搭載のCMOSイメージセンサ10Aにおいて、ある単位画素の信号レベルの読み出し前に、既に信号レベルの読み出しが完了した単位画素のリセットレベルを読み出してAD変換回路23の基準電圧とすることで、次のような作用、効果を得ることができる。すなわち、面内の大きな特性の揺らぎ(面内分布)の差異や、寄生容量の大きさに依存したオフセット成分を効果的に除去することができる。
図9に、リセットレベルの面内分布と、直前の行のリセットレベルを用いた基準電圧を示す。リセットレベルと基準電圧は異なる画素であるため誤差を有するが、面内の大きな特性の揺らぎ(面内分布)の差異や、寄生容量の大きさに依存したオフセット成分を効果的に除去することができる。従って、図10に示すように、必要なAD変換回路23の入力電圧範囲を狭めることが可能である。温度変動に対してリセットレベルが変動した場合も、基準電圧がリセットレベルの変動に追従するため、AD変換回路23の入力電圧範囲を拡大する必要がない。
複数のレイアウト形状からなる画素が混在する場合、リセットレベルは図11に示すように、レイアウト形状に起因する傾向の違いが発生する。例えば、偶数行と奇数行でレイアウト形状が異なる画素パターンが適用されている場合、図12に示すように、それぞれが異なるリセットレベルと面内分布を有する。
このため、直前に読み出しが完了した異なるレイアウト形状の画素から基準電圧を読み出すと、図13に示すように、リセットレベルと基準電圧との差を低減する効果が低くなる。そこで、直前に読み出しが完了した同一レイアウト形状の画素を選択して、そのリセットレベルを基準電圧とすることで、リセットレベルと基準電圧の相関を高めることが可能となり、図14に示すように、リセットレベルと基準電圧との差を効果的に低減することができる。
これにより、画素の出力振幅に対して、AD変換回路23の変換可能な入力電圧範囲に必要なマージンを低減することが可能となる。そして、当該入力電圧範囲に必要なマージンを低減できることにより、AD変換回路23の電源電圧の低電圧化や低消費電力化を図ることができる。
以下に、ある単位画素の信号レベルの読み出し前に、既に信号レベルの読み出しが完了した単位画素のFD部42のリセットレベルを読み出し、当該リセットレベルをAD変換回路23の基準電圧として設定するための具体的な実施例について説明する。
(実施例1)
図15は、実施例1に係る駆動方法の説明に供するタイミング波形図である。図15に示すように、i番目の画素行の画素の信号を読み出す際、直前に読み出された(i-1)番目の画素行を選択し、FD部42をリセット電位Vrにリセットする。そして、リセットレベルVrst_i-1を読み出して、当該リセットレベルVrst_i-1をAD変換回路23の基準電圧Vzrとして設定する。
続いて、i番目の画素行を選択し、信号レベルVsig_iを読み出してAD変換を実行し、その後、i番目の画素行の画素のFD部42をリセット電位Vrにリセットして、リセットレベルVrst_iをノイズレベルとして読み出し、AD変換を実行する。このAD変換を行う際に、信号レベルVsig_iからリセットレベルVrst_iを減算する相関二重サンプリングによるノイズ除去処理が実行される。
この相関二重サンプリングの動作シーケンスについて、図1のシステム構成を参照して説明する。
先ず、階段波の参照信号Vrefが参照信号生成部15から比較器31に入力されると同時に、タイミング制御回路18からアップ/ダウンカウンタ32に対してクロックCKが与えられる。これにより、アップ/ダウンカウンタ32では1回目の読み出し動作時の比較器31での比較時間が、例えばアップカウント動作によって計測される。
そして、参照信号Vrefと列信号線22-1〜22-mの信号電圧Voutとが等しくなったときに比較器31の出力Vcoは“H”レベルから“L”レベルへ反転する。この比較器21の比較出力Vcoの極性反転を受けて、アップ/ダウンカウンタ32は、アップカウント動作を停止して比較器31での1回目の比較期間に応じたカウント値を保持する。この1回目の読み出し動作では、単位画素11のリセットレベルVrst_iを含む、単位画素11毎の入射光量に応じた信号レベルVsig_iが読み出される。
2回目の読み出し動作では、リセットレベルVrst_iが、1回目の信号レベルVsig_iの読み出し動作と同様の動作によってノイズレベルとして読み出される。すなわち、選択行iの単位画素11から列信号線22-1〜22-mへの2回目の読み出しが安定した後、参照信号生成部15から参照信号VrefがAD変換回路23-1〜23-mの各比較器31に与えられることで、比較器31において比較動作が行われる。これと同時に、比較器31での2回目の比較時間が、アップ/ダウンカウンタ32において1回目とは逆方向のカウント動作、即ち、ダウンカウント動作によって計測される。
このように、アップ/ダウンカウンタ32のカウント動作を1回目に例えばアップカウント動作とし、2回目に逆方向のダウンカウント動作とすることにより、当該アップ/ダウンカウンタ32内で自動的に(1回目の比較期間)−(2回目の比較期間)の減算処理が行われる。そして、参照信号Vrefと列信号線22-1〜22-mの信号電圧Voutとが等しくなったときに比較器31の比較出力Vcoが極性反転し、この極性反転を受けてアップ/ダウンカウンタ32のカウント動作が停止する。その結果、アップ/ダウンカウンタ32には、(1回目の比較期間)−(2回目の比較期間)の減算処理の結果に応じたカウント値が保持される。
(1回目の比較期間)−(2回目の比較期間)=(信号レベルVsig_i+リセットレベルVrst_i)−(リセットレベルVrst_i)=(信号レベルVsig_i)である。以上の2回の読み出し動作とアップ/ダウンカウンタ32での減算処理により、単位画素11毎のばらつきを含んだリセットレベルVrst_iが除去されるため、単位画素11毎の入射光量に応じた信号レベルVsig_iを取り出すことができる。以上が、相関二重サンプリングの動作シーケンスである。
本実施例では、図15のタイミング波形図から明らかなように、(i-1)番目の画素行の読み出し期間から、i番目の画素行の基準電圧設定期間に移行する際に、選択信号SELを一度非アクティブ状態にしている。但し、1行前の画素行を選択し、その画素行のリセットレベルを読み出してAD変換回路23の基準電圧として設定する場合には、選択信号SELをアクティブ状態のままにすることが可能である。一度非アクティブ状態にする期間を省くことで、当該期間を短縮できる分だけ動作の高速化を図ることができる利点がある。
(実施例2)
図16は、実施例2に係る駆動方法の説明に供するタイミング波形図である。基本的な動作は、実施例1の場合と同じである。実施例1の場合と異なるところは、AD変換回路23の基準電圧を読み出す際、FD部42をリセット電位Vrにリセットする動作を省略している点である。
AD変換回路23の基準電圧を読み出すべく選択された画素は、既に信号レベルの読み出し後にリセットレベルを読み出すべくFD部42がリセット電位Vrにリセットされているため、基準電圧を得る際にFD部42をリセットする動作を省略することができる。このように、AD変換回路23の基準電圧を読み出す際、FD部42をリセットする動作を省略することで、動作の高速化を図ることができる。
但し、FD部42にて発生するリーク電流等により、時間の経過による電圧変動が大きい場合は、基準電圧を読み出す際FD部42をリセット電位Vrに再度リセットする実施例1の方が、実施例2よりも好ましい。
(実施例3)
図17は、実施例3に係る駆動方法の説明に供するタイミング波形図である。図17に示すように、p行前に読み出された(i-p)行目の画素行を選択し、FD部42をリセット電位Vrにリセットして読み出したリセットレベルVrst_i-pをAD変換回路23の基準電圧Vzrとして設定する。続いて、i番目の画素行を選択し、信号レベルVsig_iを読み出してAD変換を実行する。その後、i番目の画素行の画素のFD部42をリセット電位Vrにリセットして、リセットレベルVrst_iをノイズレベルとして読み出し、AD変換を実行する。
例えば、複数のレイアウト形状の画素が混在する2次元配列において、同一のレイアウト形状の画素が2行前である場合はp=2、4行前である場合はp=4とするのが好ましい。但し、例えば偶数行、奇数行で2種類のレイアウト形状が混在していた場合に、p=2に限るものではなく、p=4であっても同一レイアウト形状の画素が選択可能であるため、効果は得られる。特に、配線形状や駆動順番の違いにより、p=2の画素がノイズの影響を受けやすい場合などには、p=4の画素を基準電圧として用いることで、より高い効果が得られる場合がある。
<2.第2実施形態>
[2−1.システム構成]
図18は、本発明の第2実施形態に係るCMOSイメージセンサの構成の概略を示すシステム構成図であり、図中、図1と同等部位には同一符号を付して示している。
図18に示すように、本実施形態に係るCMOSイメージセンサ10Bは、画素アレイ部12に加えて、その周辺回路として、例えば、行走査部13、カラム処理部14B、参照信号生成部15、列走査部16、水平出力線17、及び、タイミング制御部18を有する。CMOSイメージセンサ10Bにおいては、カラム処理部14Bが第1実施形態のカラム処理部14Aと構成を異にしているだけであり、行走査部13、参照信号生成部15、列走査部16、水平出力線17、及び、タイミング制御部18については、基本的に、第1実施形態と同じである。
カラム処理部14Bは、例えば、画素アレイ部12の画素列毎、即ち、列信号線22(22-1〜22-m)毎に1対1の対応関係をもって設けられたカラムアンプ回路25(25-1〜25-m)を有する。カラムアンプ回路25(25-1〜25-m)は、画素アレイ部12の各単位画素11から列毎に出力されるアナログ信号に対して増幅処理を行うとともに、信号レベルとリセットレベルとの差分をとる相関二重サンプリング処理を行う。
カラムアンプ回路25-1〜25-mは全て同じ構成となっている。ここでは、カラムアンプ回路25-mを例に挙げて説明するものとする。カラムアンプ回路25-mは、反転増幅器61、入力容量62、帰還容量63、制御スイッチ64、及び、水平選択スイッチ65を有する構成となっている。そして、カラムアンプ回路25-mは、列信号線22-mを介して単位画素11から供給される信号電圧Voutを増幅してアナログ信号Vampとして出力する。
尚、本例では、カラム処理部14Bについて、カラムアンプ回路25が列信号線22毎に1対1の対応関係をもって設けられた構成を例に挙げたが、1対1の対応関係の配置に限られるものではない。例えば、1つのカラムアンプ回路25を複数の画素列で共有し、複数の画素列間で時分割にて使用する構成とすることも可能である。
図19は、カラムアンプ回路25の具体的な回路例を示す回路図である。図20に、カラムアンプ回路25の動作例を示す。AD変換回路23の場合と同様に、制御信号PAZによる制御の下に、制御スイッチ64によって反転増幅器61の入出力端間を短絡することで、カラムアンプ回路25の基準電圧を取得する。
カラムアンプ回路25では、取得した基準電圧からの差分ΔVoutが、アナログ信号Vampの振幅として得られる。カラムアンプ回路25において、入力容量62の容量値をCin、帰還容量63の容量値をCgとすると、アナログ信号Vampは、容量値Cinと容量値Cgとの比であるCin/Cg倍される。
[2−2.第2実施形態の特徴とする事項]
第2実施形態に係るCMOSイメージセンサ10Bも、第1実施形態に係るCMOSイメージセンサ10Aと同様に、全画素一括露光のために、信号電荷をFD部42に保持した状態で信号読み出しを実行する構成を採っている。そして、カラムアンプ回路25においても、AD変換回路23の場合と同様に、信号レベルとリセットレベルの両方を処理するために、最初にリセットレベルに対して基準電圧の取得が必要となる。
そこで、第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、ある単位画素の信号レベルの読み出し前に、既に信号レベルの読み出しが完了した単位画素のFD部42のリセットレベルを読み出し、当該リセットレベルをカラムアンプ回路25の基準電圧として設定する。この基準電圧は、カラムアンプ回路25の増幅可能な入力電圧範囲の基準となる電圧である。そして、基準電圧を調整(シフト)することで、入力信号に対する入力電圧範囲が決まる。
このように、信号レベルの読み出し前に、既に信号レベルの読み出しが完了した単位画素のFD部42のリセットレベルを読み出し、当該リセットレベルをカラムアンプ回路25の基準電圧として設定することで、第1実施形態の場合と同様の作用、効果を得ることができる。また、既に信号レベルの読み出しが完了した単位画素のFD部42のリセットレベルをカラムアンプ回路25の基準電圧として設定するための実施例としても、先述した実施例1乃至実施例3を適用することができる。
<3.他の画素構成>
第1、第2実施形態においては、リセットレベルを信号レベルの前に読み出すことができない固体撮像装置として、グローバル露光機能を持つCMOSイメージセンサ10A,10Bを例に挙げた。このグローバル露光機能を持つCMOSイメージセンサ10A,10Bは、全画素一括の露光を実現すべく、フォトダイオード41で発生した電荷を全画素同時にFD部42へ転送し、当該FD部42で信号電荷が保持された状態から、順次読み出し動作を実行する。
但し、リセットレベルを信号レベルの前に読み出すことができない固体撮像装置としては、グローバル露光機能を持つCMOSイメージセンサ10A,10Bに限られるものではない。他にも、光電変換部から転送される光電荷を電荷電圧変換部とは別に保持するメモリ部を有する単位画素によって構成されるCMOSイメージセンサや、有機光電変換膜を用いた単位画素によって構成されるイメージセンサなどを挙げることができる。
(他の画素例1)
図21は、光電変換部から転送される光電荷を電荷電圧変換部とは別に保持するメモリ部を有する、他の画素例1に係る単位画素の一例を示す構成図であり、図中、図2と同等部位には同一符号を付して示している。
他の画素例1に係る単位画素11Aにおいて、フォトダイオード41は、例えば、N型基板61上に形成されたP型ウェル層62に対し、P型不純物層63を基板表層部に形成してN型埋め込み層64を埋め込むことによって形成される埋込み型フォトダイオードである。
単位画素11Aは、埋込み型フォトダイオード41に加えて、第1転送ゲート部47、メモリ部(MEM)48、第2転送ゲート部43、及び、FD部42を有する構成となっている。メモリ部48及びFD部42は遮光されている。
第1転送ゲート部47は、埋込み型フォトダイオード41で光電変換され、その内部に蓄積された電荷を、転送信号TRXがゲート電極47Aに印加されることによって転送する。メモリ部48は、ゲート電極47Aの下に形成されたN型の埋込みチャネル65によって形成され、第1転送ゲート部47によってフォトダイオード41から転送された電荷を蓄積する。メモリ部48が埋込みチャネル65によって形成されていることで、Si−SiO2界面での暗電流の発生を抑えることができるため画質の向上に寄与できる。
このメモリ部48において、その上部にゲート電極47Aを配置し、当該ゲート電極47Aに転送信号TRXを印加することでメモリ部48に変調をかけることができる。すなわち、ゲート電極47Aに転送信号TRXが印加されることで、メモリ部48のポテンシャルが深くなる。これにより、メモリ部48の飽和電荷量を、変調を掛けない場合よりも増やすことができる。
ゲート電極47Aの下のフォトダイオード41とメモリ部48との境界部分には、N−の不純物拡散領域69を設けることによってオーバーフローパス60が形成されている。このオーバーフローパス60は、低照度での発生電荷を優先的にフォトダイオード41に蓄積する手段として用いられる。具体的には、フォトダイオード41で発生し、オーバーフローパス60のポテンシャルを超えた電荷は、自動的にメモリ部48に溢れ出て当該メモリ部48に蓄積される。換言すれば、オーバーフローパス60のポテンシャル以下の発生電荷についてはフォトダイオード41に蓄積される。
第2転送ゲート部42は、メモリ部48に蓄積された電荷を、ゲート電極42Aに転送信号TRGが印加されることによって転送する。FD部42は、N型層からなる電荷電圧変換部であり、第2転送ゲート部42によってメモリ部48から転送された電荷を電圧に変換する。
このように、フォトダイオード41から転送される信号電荷をFD部42とは別に保持するメモリ部48を有する、他の画素例1に係る単位画素11Aによって構成されるCMOSイメージセンサの場合も、リセットレベルを信号レベルの前に読み出すことができない。従って、他の画素例1に係る単位画素11Aによって構成されるCMOSイメージセンサに対しても、先述した第1,第2実施形態を適用することで、所期の目的を達成することができる。
(他の画素例2)
図22は、有機光電変換膜を用いた、他の画素例2に係る単位画素の一例を示す構成図であり、図中、図2と同等部位には同一符号を付して示している。
他の画素例2に係る単位画素11Bにおいて、有機光電変換膜71は上部電極72と下部電極73で挟まれている。少なくとも下部電極73は画素毎に分割され、透明性の高い電極が使われることが多い。そして、上部電極72に対してバイアス電源74によりバイアス電圧Vbが印加されている。
有機光電変換膜71での光電変換によって発生した電荷はFD部42に蓄積される。FD部42の電荷は、増幅トランジスタ45を含む読み出し回路を介して列信号線22から電圧として読み出される。FD部26は、リセットトランジスタ44によりドレイン電位Vrに設定される。そして、リセットトランジスタ44のドレイン電位Vrは、FD部42の空乏化されたリセットトランジスタ44側のポテンシャルよりも低い電圧Vr1から高い電圧Vr2へ遷移させることが可能となっている。
このように、有機光電変換膜71を用いた、他の画素例2に係る単位画素11Bによって構成されるイメージセンサの場合も、リセットレベルを信号レベルの前に読み出すことができない。従って、他の画素例2に係る単位画素11Bによって構成されるイメージセンサに対しても、先述した第1,第2実施形態を適用することで、所期の目的を達成することができる。
<4.変形例>
上記各実施形態では、単位画素が行列状に配置されてなるCMOSイメージセンサに適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明はCMOSイメージセンサへの適用に限られるものではない。すなわち、本発明は、単位画素が行列状に2次現配置されてなるX−Yアドレス方式の固体撮像装置全般に対して適用可能である。
また、本発明は、可視光の入射光量の分布を検知して画像として撮像する固体撮像装置への適用に限らず、赤外線やX線、あるいは粒子等の入射量の分布を画像として撮像する固体撮像装置全般に対して適用可能である。
尚、固体撮像装置はワンチップとして形成された形態であってもよいし、撮像部と、信号処理部または光学系とがまとめてパッケージングされた撮像機能を有するモジュール状の形態であってもよい。
<5.電子機器>
本発明は、固体撮像装置への適用に限られるものではなく、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置や、携帯電話機などの撮像機能を有する携帯端末装置など、画像取込部(光電変換部)に固体撮像装置を用いる電子機器全般に対して適用可能である。画像取込部に固体撮像装置を用いる電子機器には、画像読取部に固体撮像装置を用いる複写機も含まれる。尚、電子機器に搭載される上記モジュール状の形態、即ちカメラモジュールを撮像装置とする場合もある。
(撮像装置)
図23は、本発明に係る電子機器、例えば撮像装置の構成の一例を示すブロック図である。
図23に示すように、本発明に係る撮像装置100は、レンズ群101等を含む光学系、撮像素子(撮像デバイス)102、DSP回路103、フレームメモリ104、表示装置105、記録装置106、操作系107及び電源系108等を有する。そして、DSP回路103、フレームメモリ104、表示装置105、記録装置106、操作系107及び電源系108がバスライン109を介して相互に接続されている。
レンズ群101は、被写体からの入射光(像光)を取り込んで撮像素子102の撮像面上に結像する。撮像素子102は、レンズ群101によって撮像面上に結像された入射光の光量を画素単位で電気信号に変換して画素信号として出力する。
表示装置105は、液晶表示装置や有機EL(electro luminescence)表示装置等のパネル型表示装置からなり、撮像素子102で撮像された動画または静止画を表示する。記録装置106は、撮像素子102で撮像された動画または静止画を、ビデオテープやDVD(Digital Versatile Disk)等の記録媒体に記録する。
操作系107は、ユーザによる操作の下に、本撮像装置が持つ様々な機能について操作指令を発する。電源系108は、DSP回路103、フレームメモリ104、表示装置105、記録装置106及び操作系107の動作電源となる各種の電源を、これら供給対象に対して適宜供給する。
上記の構成の撮像装置は、ビデオカメラやデジタルスチルカメラ、さらには携帯電話機等のモバイル機器向けカメラモジュールなどの撮像装置として用いることができる。そして、当該撮像装置において、撮像素子102として、先述した各実施形態に係るCMOSイメージセンサ10A,10B等の固体撮像装置を用いることで、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、先述した各実施形態に係るCMOSイメージセンサ10A,10Bは、グローバル露光によって歪みのない撮像を実現できる。従って、画像歪みが許容できない、高速に動く被写体の撮像や、撮像画像の同時性を必要とするセンシング用途に用いて好適な撮像装置として実現出来る。
また、先述した各実施形態に係るCMOSイメージセンサ10A,10Bは、面内の大きな特性の揺らぎ(面内分布)の差異や、寄生容量の大きさに依存したオフセット成分を効果的に除去することができる。これにより、画素の出力振幅に対して、信号処理部の処理可能な入力電圧範囲に必要なマージンを低減することが可能となるため、信号処理部の電源電圧の低電圧化や低消費電力化を図ることができる。従って、各種電子機器の低電圧化や低消費電力化に寄与できる。
10A,10B…CMOSイメージセンサ、11,11A,11B…単位画素、12…画素アレイ部、13…行走査部、14A,14B…カラム処理部、15…参照信号生成部、16…列走査部、17…水平出力線、18…タイミング制御部、21(21-1〜21-n)…行制御線、22(22-1〜22-m)…列信号線、23(23-1〜23-m)…AD変換回路、24…電流源、25(25-1〜25-m)…カラムアンプ回路、31…比較器、32…アップ/ダウンカウンタ、33…転送スイッチ、34…メモリ、41…フォトダイオード、42…電荷電圧変換部、43…転送トランジスタ(転送ゲート部)、44…リセットトランジスタ、45…増幅トランジスタ、46…選択トランジスタ

Claims (13)

  1. 光電変換部、電荷電圧変換部、当該電荷電圧変換部を所定電位に設定するリセットトランジスタ、及び、前記電荷電圧変換部で変換された信号を読み出す増幅トランジスタを有する単位画素が2次元配列されてなる画素アレイ部と、
    基準電圧を用いて前記単位画素から出力される信号を処理する信号処理部と、
    第1の単位画素から前記電荷電圧変換部に蓄積あるいは保持された信号電荷に基づく信号レベルを読み出す前に、既に信号レベルが読み出された第2の単位画素から得られるリセットレベルを、前記信号処理部の前記基準電圧として設定する設定部と
    を備えた固体撮像装置。
  2. 前記第1の単位画素において、前記電荷電圧変換部に蓄積あるいは保持された信号電荷を前記信号レベルとして読み出した後、前記電荷電圧変換部を前記リセットトランジスタによって前記所定電位に設定し、当該所定電位を前記リセットレベルとして読み出す
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記信号処理部は、前記信号レベルと前記リセットレベルとの差分をとる信号処理を行う
    請求項1または請求項2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記第2の単位画素は、前記第1の単位画素と物理的に相関の高い単位画素である
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  5. 前記第2の単位画素は、2次元配列上で前記第1の単位画素の近傍に位置する単位画素である
    請求項4に記載の固体撮像装置。
  6. 前記第2の単位画素は、前記第1の単位画素と同一のレイアウト形状を有する
    請求項4に記載の固体撮像装置。
  7. 前記第2の単位画素は、前記第1の単位画素と同一のレイアウト形状を有し、当該第1の単位画素に対して物理的に最も近くに配置された単位画素である
    請求項4に記載の固体撮像装置。
  8. 前記第2の単位画素は、前記第1の単位画素の直前に信号レベル及びリセットレベルが読み出された単位画素である
    請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  9. 前記設定部は、前記基準電圧として設定するリセットレベルを前記第2の単位画素から読み出す際に、前記リセットトランジスタによって前記電荷電圧変換部を前記所定電位に設定する
    請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  10. 前記信号処理部は、前記単位画素からアナログ信号で出力される前記信号レベル及び前記リセットレベルをデジタル信号に変換するアナログ-デジタル変換回路であり、
    前記基準電圧は、前記アナログ-デジタル変換回路の変換可能な入力電圧範囲の基準となる電圧である
    請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  11. 前記信号処理部は、前記単位画素からアナログ信号で出力される前記信号レベル及び前記リセットレベルを増幅するアンプ回路であり、
    前記基準電圧は、前記アンプ回路の増幅可能な入力電圧範囲の基準となる電圧である
    請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  12. 光電変換部、電荷電圧変換部、当該電荷電圧変換部を所定電位に設定するリセットトランジスタ、及び、前記電荷電圧変換部で変換された信号を読み出す増幅トランジスタを有する単位画素が2次元配列されてなる画素アレイ部と、
    基準電圧を用いて前記単位画素から出力される信号を処理する信号処理部と
    を備えた固体撮像装置の駆動に当たって、
    第1の単位画素から前記電荷電圧変換部に蓄積あるいは保持された信号電荷に基づく信号レベルを読み出す前に、既に信号レベルが読み出された第2の単位画素から得られるリセットレベルを、前記信号処理部の前記基準電圧として設定する
    固体撮像装置の駆動方法。
  13. 光電変換部、電荷電圧変換部、当該電荷電圧変換部を所定電位に設定するリセットトランジスタ、及び、前記電荷電圧変換部で変換された信号を読み出す増幅トランジスタを有する単位画素が2次元配列されてなる画素アレイ部と、
    基準電圧を用いて前記単位画素から出力される信号を処理する信号処理部と、
    第1の単位画素から前記電荷電圧変換部に蓄積あるいは保持された信号電荷に基づく信号レベルを読み出す前に、既に信号レベルが読み出された第2の単位画素から得られるリセットレベルを、前記信号処理部の前記基準電圧として設定する設定部と
    を備えた固体撮像装置を有する電子機器。
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