JP2011192886A - 電極箔およびコンデンサ - Google Patents

電極箔およびコンデンサ Download PDF

Info

Publication number
JP2011192886A
JP2011192886A JP2010059052A JP2010059052A JP2011192886A JP 2011192886 A JP2011192886 A JP 2011192886A JP 2010059052 A JP2010059052 A JP 2010059052A JP 2010059052 A JP2010059052 A JP 2010059052A JP 2011192886 A JP2011192886 A JP 2011192886A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film layer
base material
coarse
coarse film
foil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010059052A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5440290B2 (ja
Inventor
Akiyoshi Oshima
章義 大島
Hiroteru Kamiguchi
洋輝 上口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2010059052A priority Critical patent/JP5440290B2/ja
Priority to CN201180004719.7A priority patent/CN102640241B/zh
Priority to US13/394,668 priority patent/US9001497B2/en
Priority to PCT/JP2011/001451 priority patent/WO2011114680A1/ja
Priority to EP11755873.4A priority patent/EP2469549A4/en
Publication of JP2011192886A publication Critical patent/JP2011192886A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5440290B2 publication Critical patent/JP5440290B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

【課題】電極箔の漏れ電流を低減することを目的とする。
【解決手段】この目的を達成するため本発明は、基材18と、この基材18上に形成され、内部に空隙を有する粗膜層19と、を備え、この粗膜層19は、少なくとも基材18上に形成された第一粗膜層19Aを有し、この第一粗膜層19Aは、基材18の表面に複数の金属微粒子20が積み重なり、基材18表面から湾曲して伸びるように形成された柱状体21が複数並んで構成されたものとした。これにより本発明は、粗膜層19の表面積を更に拡大し、コンデンサ6の大容量化を実現できる。
【選択図】図3

Description

本発明は電極箔およびコンデンサに関するものである。
コンデンサとしては、パーソナルコンピュータのCPU周りに使用される低ESRの固体電解コンデンサや、電源回路の平滑用などに使用されるアルミ電解コンデンサなどが挙げられる。これらのコンデンサには、小型大容量化が強く望まれている。
例えば従来の固体電解コンデンサは、表面に誘電膜が形成された電極箔(陽極箔)と、誘電膜上に形成された導電性高分子からなる固体電解質層と、この固体電解質層上に形成された陰極層とを有している。そして近年コンデンサの大容量化を目的に、図7に示すように、弁作用金属箔からなる基材1と、この基材1上に蒸着によって形成され、内部に空隙を有する粗膜層2とを備えた電極箔3が検討されている。
この粗膜層2は、基材1の表面に金属微粒子4が積み重なり、基材1の表面から伸びるように形成されたツリー状、あるいは海ぶどう状の柱状体5が、複数集まったものである。
粗膜層2の表面積は、複数の金属微粒子4が積み重なるほど大きくなり、大容量化を実現できる。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2008−258404号公報
この電極箔3では、これ以上大容量化する事が難しい。
すなわち、電極箔3の大容量化を図るには、金属微粒子4の重畳数を増やし、粗膜層2の総表面積を大きくすればよいが、重畳するほど粗膜層2が厚膜化し、コンデンサの小型化が図れなくなる。また柱状体5は、高さが増すと垂直方向からの応力負荷に対して強度が低下してしまうことがある。
また金属微粒子4の粒径を小さくすれば粗膜層2の総表面積を大きくすることができるが、粗膜層2の機械的強度が低下し、また金属微粒子4間の接続部分が絶縁化され易くなり、結局電極箔3の高容量化に寄与しなくなる。
以上のように電極箔3をこれ以上大容量化することは、難しい課題である。
そこで本発明は、電極箔をさらに大容量化する事を目的とする。
そしてこの目的を達成するため本発明は、基材と、この基材上に形成され、内部に空隙を有する粗膜層と、を備え、この粗膜層は、少なくとも基材上に形成された第一粗膜層を有し、この第一粗膜層は基材の表面に複数の金属微粒子が積み重なり、基材の表面から湾曲して伸びるように形成された柱状体が複数並んで構成されたものとした。
これにより本発明は、電極箔をさらに大容量化することができる。
その理由は、金属微粒子を湾曲するように積み重ねることによって、粗膜層の厚みが薄くても金属微粒子の重畳数を増やせるからである。
これにより本発明は、粗膜層の総表面積を拡大し、結果として電極箔をさらに大容量化できる。
本発明の実施例1におけるコンデンサの斜視図 (a)同コンデンサに使用されるコンデンサ素子の平面図、(b)図2(a)の断面図(X−X断面) 本発明の実施例1における電極箔の模式断面図 同電極箔を500倍にしたSEM写真 本発明の実施例1における電極箔の製造装置の模式図 本発明の実施例1の別の例におけるコンデンサの一部切欠斜視図 従来の電極箔の模式断面図
(実施例1)
以下、本実施例における電極箔と、この電極箔を用いたコンデンサについて説明する。本実施例のコンデンサは、陰極材料として導電性高分子材料を用いた積層型の固体電解コンデンサである。
図1は本実施例のコンデンサ6の斜視図であり、矩形状の複数枚のコンデンサ素子7を積層したものである。図2(a)、(b)はコンデンサ素子7の平面図および断面図である。
図2(b)に示すように、コンデンサ素子7は、表面に誘電膜8が形成された電極箔9(陽極箔)と、誘電膜8を形成した後に、電極箔9を押圧するように設けられ、電極箔9を陽極電極部10と陰極形成部に分離する絶縁性のレジスト部11と、陰極形成部の誘電膜8上に形成された陰極電極部12とを有している。陰極電極部12は、誘電膜8上に形成された導電性高分子からなる固体電解質層13と、この固体電解質層13上に形成されたカーボン層および銀ペースト層からなる陰極層14とから構成される。
そして図1に示すように、コンデンサ素子7は複数枚積層され、夫々の陽極電極部10を陽極端子15にレーザー溶接によって接続する。
また陰極電極部12には陰極端子16が接続され、陰極端子16には、コンデンサ素子7の搭載部分の両側面を上方に折り曲げた折り曲げ部16Aが形成されている。陰極端子16の素子搭載部分とコンデンサ素子7の陰極電極部12間、折り曲げ部16Aと陰極電極部12間、ならびに各コンデンサ素子7の陰極電極部12間は、それぞれ導電性接着材で接合できる。
陽極端子15と陰極端子16は、夫々一部が外表面に露呈する状態で、上記複数枚のコンデンサ素子7とともに絶縁性樹脂からなる外装体17で一体に被覆される。この外装体17から表出した陽極端子15と陰極端子16の一部を外装体17に沿って底面へと折り曲げると、コンデンサの底面に陽極端子15と陰極端子16を形成した面実装型のコンデンサ6となる。
そして本実施例では、電極箔9は、図2(b)に示すように、基材18と、この基材18上に形成された粗膜層19を有している。粗膜層19は、本実施例のように基材18の両面に形成してもよく、あるいは片面に形成してもよい。
また粗膜層19は、図3の模式図、あるいは図4のSEM写真に示すように、基材18上に形成された第一粗膜層19Aと、この第一粗膜層19A上に形成された第二粗膜層19Bとの二層構造である。本実施例では、第一粗膜層19A、第二粗膜層19Bはそれぞれ基材18の両面に形成した。なお、粗膜層19は一層の粗膜層で構成してもよく、三層以上で構成してもよい。
第一粗膜層19Aは、基材18の表面に複数の金属微粒子20が積み重なり、基材18の表面から湾曲して伸びるように形成された柱状体21が、複数集まったものである。
第二粗膜層19Bは、第一粗膜層19A上に複数の金属微粒子20が積み重なり、第一粗膜層19A上から湾曲して伸びるように形成された柱状体21が、複数並んだものである。
本実施例では、柱状体21は、金属微粒子20が基材18から斜め上方にやや湾曲しながら積み重なり、中間に近い部分で屈曲して向きを変え、さらに斜め上方に向かって湾曲しながら積み重なっている。このように本実施例では、柱状体21の中間部分で屈曲させているが、その他根元に近い部分で屈曲させてもよく、あるいは先端側から湾曲させてもよい。
これらの柱状体21は、図3、図4に示すように、それぞれ複数の金属微粒子20を不規則に連ならせ、枝分かれさせた海ぶどう型、あるいはツリー型であってもよい。このように枝分かれさせた場合も、柱状体21が全体的に湾曲していればよい。なお、本実施例では、それぞれの金属微粒子20が原形を維持しながら、枝分かれするような群構造となっているため、より表面積を大きくできるとともに、機械的強度を高めることができる。
また本実施例では、第一粗膜層19Aの柱状体21は、それぞれ同方向に湾曲している。すなわち、夫々の柱状体21は、ほぼ並行に湾曲している。同様に、第二粗膜層19Bの柱状体21も、それぞれ同方向に湾曲している。
また本実施例では、第一粗膜層19Aと第二粗膜層19Bの湾曲方向も同じとした。したがって、粗膜層19全体の基材18に対する垂直断面は、M(エム)の字が並行に整列したようになっている。なお、第一粗膜層19Aと第二粗膜層19Bとの湾曲方向を180度変えれば、粗膜層19の垂直断面はSの字が整列したようになる。この場合も、電極箔9の大容量化に寄与する。
さらに本実施例では、基材18の表面及び裏面に形成した粗膜層19は、同じ方向に湾曲している。すなわち、基材18の表面に形成した粗膜層19と、裏面に形成した粗膜層19とは、基材18に対してほぼ線対称形となっている。
そして本実施例では、金属微粒子20の平均粒子径は、0.01μm以上0.20μm以下である。この平均粒子径は、例えば粗膜層19の水平断面、あるいは垂直断面を移したSEM写真によって測定できる。
また粗膜層19は多数の空孔を備え、この空孔径の最頻値は、金属微粒子20の平均粒子径とほぼ同様で、0.01μm以上0.20μm以下である。空孔径は、水銀圧入法によって計測することができ、これによって得た空孔径の分布のピーク値を空孔径の最頻値とした。この空孔によって、粗膜層19の空隙率は50〜80%程度となる。
また本実施例では、基材18の厚みが20〜30μm、第一粗膜層19Aの厚みが50μm、第二粗膜層19Bの厚みが50μmとした。厚みはこれに限らないが、第一粗膜層19A、第二粗膜層19Bの厚みの和は、20μm以上の厚膜とする。単層の場合、あるいは二層以上の場合は、粗膜層19の総厚みを片面で20μm以上とし、大容量化を図る。
基材18は、本実施例ではアルミニウム箔を用いたが、アルミニウム以外にも、アルミニウム合金やチタン、ニオブ、タンタルなど、種々の弁金属を初めとする金属材料やその合金材料など、種々の導電性材料を用いることができる。
金属微粒子20も、基材18と同様に、アルミニウムを用いたが、その他の弁金属材料や合金材料等を用いることが出来る。
金属微粒子20と基材18とは、異なる材料であってもよいが、本実施例のように、同じ材料で形成する方が好ましい。蒸着工程における金属微粒子20の潜熱で基材18が適度に軟化するため、基材18の形状を維持しつつ、基材18と金属微粒子20との密着性を高めることができるからである。また本実施例では、金属微粒子20及び基材18のいずれもアルミニウムからなり、比較的融点が低いため、生産性を高めることが出来る。
なお、金属微粒子20の一部は酸化物あるいは窒化物で構成されていてもよい。すなわち、粗膜層19が全体として導電性を有していればよいため、一部の金属微粒子20が酸化物や窒化物からなるものであってもよい。
さらに本実施例では、誘電膜8は金属微粒子20を陽極化成して形成するため、酸化アルミニウムで構成されているが、蒸発やスパッタなどを用いて、ジルコニウム、シリコン、タンタル、ニオブなどの金属の酸化物や、窒化物などの化合物で形成することもできる。
図5は本実施例で用いた粗膜層19を形成するための蒸着装置22の模式図である。
この蒸着装置22は、真空ポンプと連結された真空槽内に基材18を供給する巻き出しローラー23と、この巻き出しローラー23から移送された基材18を巻き取る巻き取りローラー24と、巻き出しローラー23と巻き取りローラー24との間で、基材18と対向する位置に設けられた蒸着用ボート25と、この蒸着用ボート25に蒸着材料を供給する供給部26とを備えている。
基材18は巻き出しローラー23から巻き取りローラー24へと、水平に、所定方向(矢印P方向)に移送される。そして蒸着用ボート25はその両端が図示しない電源に繋がれ、抵抗加熱によって発熱する。発熱した蒸着用ボート25からは、金属微粒子20が蒸発し、移送中の基材18の表面に積み重なっていく。
この時、本実施例では、基材18をゆっくりと矢印P方向(水平方向)に移送させながら蒸着するため、蒸着用ボート25から基材18へと斜め方向Q1、垂直方向Q2、斜め方向Q3に蒸発した金属微粒子20が、粒子の原形を維持しながら、順に積層していく。したがって、柱状体21は湾曲構造となるのである。
なお、本実施例では、金属微粒子20が装置に付着するのを防ぐ為、蒸着用ボート25と基材18との間に遮蔽板27を配置し、蒸着したい領域にのみ、遮蔽板27に開口部28をあけている。
また本実施例では、仕切り板29で蒸着領域30A、30Bに区切り、蒸着領域30Aで第一粗膜層19Aを、蒸着領域30Bで第二粗膜層19Bを、それぞれ形成した。したがって、蒸着領域30A、30B毎に、蒸着用ボート25、供給部26を配置している。
以下、本実施例の製造方法について説明する。
本実施例では、抵抗加熱式蒸着法によって、下記のように粗膜層19を形成した。
(1)基材18を巻き取った巻き出しローラー23を真空槽内に配置して0.01〜0.001Paの真空に保つ。
(2)基材18周辺に酸素ガスに対してアルゴンガスの流量を2〜6倍にした不活性ガスを流入して基材18周辺の圧力を10〜30Paの状態にする。
(3)基材18の温度を150〜300℃の範囲に保つ。
(4)供給部26から蒸着用ボート25にアルミニウムを供給し、金属微粒子20を蒸発させる。
(5)基材18を巻き出しローラー23から巻き取りローラー24側へと移送させながら、蒸着領域30Aで基材18の表面に金属微粒子20を積み重ね、第一粗膜層19Aを形成する。
(6)続いて基材18を次の蒸着領域30Bへと移送させ、所定方向(矢印P方向)に移送させながら第一粗膜層19A上に第二粗膜層19を形成する。
以上のプロセスで、基材18の一面に粗膜層19を形成できる。基材18を反転させ、同様の方法で基材18を移送させながら蒸着すれば、基材18の裏面にも同様に粗膜層19を形成する。
なお、第一粗膜層19Aと第二粗膜層19Bとの湾曲方向を変える場合は、蒸着領域30A、30Bで、基材18の移送方向を180度逆向きにすればよい。
以下、本実施例の誘電膜8の形成方法について説明する。
本実施例では、上記のように粗膜層19を蒸着により形成した後、化成電圧5V、保持時間20分、7%アジピン酸アンモニウム水溶液、70℃、0.05A/cm2で化成を行い、インピーダンスアナライザーを用い、8%ホウ酸アンモニウム水溶液、30℃、測定面積10cm2、測定周波数120Hzの条件下で静電容量を測定した。誘電膜8の膜厚は、0.01μm程度である。
本実施例では、電極箔9の単位体積あたりの静電容量は35〜50μF/cm2/μmとなった。また粗膜層19の単位体積あたりの表面積は、5.0×104cm2/cm3〜12.0×104cm2/cm3であった。なお、この静電容量および表面積の値は、電極箔9を上記条件で化成して誘電膜8を形成した後の値である。
一方で、図7に示すような、従来の電極箔3の場合は、単位体積あたりの静電容量は25〜30μF/cm2/μm程度であった。この粗膜層2の単位体積あたりの表面積は、4.0×104cm2/cm3程度であった。
以上のように本実施例では、金属微粒子20を湾曲するように積み重ねることによって、重畳数を増大でき、粗膜層19の厚みが薄くてもその総表面積をさらに拡大できる。そしてその結果、電極箔9の大容量化を実現できる。
また本実施例では、粗膜層19を、それぞれ湾曲している柱状体21からなる第一粗膜層19Aと第二粗膜層19Bとの積層体とすることによって、一層で構成する場合よりも湾曲する回数が多くなり、積み重なる金属微粒子20の数を更に増大させ、粗膜層19の表面積を拡大できる。
また粗膜層19の厚みが同じ条件下では、粗膜層19を一層で構成しようとすると、柱状体21を極端に屈曲させカーブを急角度にしなければ、金属微粒子20の重畳数を大幅に増やすことはできない。しかし複数の粗膜層で構成する場合、緩やかに屈曲させた柱状体21を積み重ねればよいため、粗膜層19全体の機械的強度を高めることができる。
また本実施例では、第一粗膜層19Aと第二粗膜層19Bの柱状体21を同じ方向に湾曲させているため、第一粗膜層19A及び第二粗膜層19Bの界面では、金属微粒子20間の接触面積が大きくなる。したがって、第一粗膜層19A及び第二粗膜層19B間の結合強度が増し、粗膜層19の機械的強度をさらに高めることができる。
なお、本実施例では、粗膜層19を第一粗膜層19A及び第二粗膜層19Bの二層構造としたが、三層以上の構造であってもよい。また第一粗膜層19Aのみの構成でもよい。いずれの場合も、金属微粒子20を湾曲するように積み重ねていくことによって、粗膜層19の表面積を大きくすることができる。
また本実施例では、粗膜層19を基材18の両面に形成したが、片面に形成してもよいものとする。
更に本実施例では、コンデンサ6として積層型の固体電解コンデンサ6を例に挙げたが、その他巻回型のコンデンサの陽極箔あるいは陰極箔として用いることができる。
例えば、図6は巻回型のコンデンサを示す。このコンデンサ31は、表面に誘電膜が形成された陽極箔32と、陰極箔33とを、間にセパレータ34を介して巻回したコンデンサ素子35と、コンデンサ素子35に含浸させた、導電性高分子や有機半導体、電解液、あるいはこれらの複合材料などの陰極材料と、コンデンサ素子35の陽極箔32と電気的に接続された陽極端子36と、陰極箔33と電気的に接続された陰極端子37と、コンデンサ素子35を収容するケース38と、陽極端子36および陰極端子37の一部が外部に露出するようにケース38を封止する封止部39とを備えている。
陽極箔32または陰極箔33のいずれか一方あるいは双方として、図3、図4に示すような電極箔9を用いることができ、これによりコンデンサ31の大容量化を実現できる。
なお、陽極箔32として用いる場合は、粗膜層の表面に誘電膜を形成する。陰極箔33として用いる場合は、誘電膜の形成は任意である。
以上のように電極箔9を図の巻回型のコンデンサ31に用いた場合も大容量化を実現できる。
本発明による電極箔は、小型大容量のコンデンサに有用である。
6 コンデンサ
7 コンデンサ素子
8 誘電膜
9 電極箔(陽極箔)
10 陽極電極部
11 レジスト部
12 陰極電極部
13 固体電解質層
14 陰極層
15 陽極端子
16A 折り曲げ部
17 外装体
18 基材
19 粗膜層
19A 第一粗膜層
19B 第二粗膜層
20 金属微粒子
21 柱状体
22 蒸着装置
23 巻き出しローラー
24 巻き取りローラー
25 蒸着用ボート
26 供給部
27 遮蔽板
28 開口部
29 仕切り板
30A 蒸着領域
30B 蒸着領域
31 コンデンサ
32 陽極箔
33 陰極箔
34 セパレータ
35 コンデンサ素子
36 陽極端子
37 陰極端子
38 ケース
39 封止部

Claims (7)

  1. 基材と、この基材上に形成され、内部に空隙を有する粗膜層と、を備え、
    この粗膜層は、少なくとも前記基材上に形成された第一粗膜層を有し、
    この第一粗膜層は、前記基材の表面に複数の金属微粒子が積み重なり、前記基材の表面から湾曲して伸びるように形成された柱状体が複数並んで構成された、電極箔。
  2. 前記粗膜層の単位体積あたりの表面積は、5.0×104cm2/cm3以上である、請求項1に記載の電極箔。
  3. 前記複数の柱状体は、それぞれ同方向に湾曲している、請求項1に記載の電極箔。
  4. 前記粗膜層は、前記第一粗膜層上に、内部に空隙を有する第二粗膜層を有し、
    この第二粗膜層は、前記第一粗膜層上に複数の金属微粒子が積み重なり、前記第一粗膜層上から湾曲して伸びるように形成された柱状体が複数並んで構成された、請求項1に記載の電極箔。
  5. 前記第二粗膜層を構成する複数の柱状体は、それぞれ同方向に湾曲している、請求項4に記載の電極箔。
  6. 表面に誘電膜が形成された陽極箔と、この陽極箔の前記誘電膜上に形成された固体電解質層と、この固体電解質層上に形成された陰極層と、を有するコンデンサ素子と、
    前記陽極箔および前記陰極層とそれぞれ接続された陽極端子および陰極端子と、
    これらの陽極端子および陰極端子の一部が外部に露出するように前記コンデンサ素子を被覆する外装体と、を備え、
    前記陽極箔は、
    基材と、この基材上に形成され、内部に空隙を有する粗膜層と、を備え、
    この粗膜層は、少なくとも前記基材上に形成された第一粗膜層を有し、
    この第一粗膜層は、前記基材の表面に複数の金属微粒子が積み重なり、前記基材の表面から湾曲して伸びるように形成された柱状体が複数並んで構成された、コンデンサ。
  7. 表面に誘電膜が形成された陽極箔と、陰極箔とを、間にセパレータを介して積層または巻回したコンデンサ素子と、
    このコンデンサ素子に含浸させた陰極材料と、
    前記陽極箔および陰極箔とそれぞれ接続された陽極端子および陰極端子と、
    前記コンデンサ素子を収容するケースと、
    前記陽極端子および前記陰極端子の一部を外部に露出させた状態で前記ケースを封止する封止部と、を備え、
    前記陽極箔および陰極箔の少なくともいずれか一方は、
    基材と、この基材上に形成され、内部に空隙を有する粗膜層と、を備え、
    この粗膜層は、少なくとも前記基材上に形成された第一粗膜層を有し、
    この第一粗膜層は、前記基材の表面に複数の金属微粒子が積み重なり、前記基材の表面から湾曲して伸びるように形成された柱状体が複数並んで構成された、コンデンサ。
JP2010059052A 2010-03-16 2010-03-16 電極箔およびコンデンサ Expired - Fee Related JP5440290B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010059052A JP5440290B2 (ja) 2010-03-16 2010-03-16 電極箔およびコンデンサ
CN201180004719.7A CN102640241B (zh) 2010-03-16 2011-03-14 电极箔及使用其的电容器
US13/394,668 US9001497B2 (en) 2010-03-16 2011-03-14 Electrode foil and capacitor using same
PCT/JP2011/001451 WO2011114680A1 (ja) 2010-03-16 2011-03-14 電極箔およびそれを用いたコンデンサ
EP11755873.4A EP2469549A4 (en) 2010-03-16 2011-03-14 ELECTRODE FILM AND CONDENSER THEREWITH

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010059052A JP5440290B2 (ja) 2010-03-16 2010-03-16 電極箔およびコンデンサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011192886A true JP2011192886A (ja) 2011-09-29
JP5440290B2 JP5440290B2 (ja) 2014-03-12

Family

ID=44797484

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010059052A Expired - Fee Related JP5440290B2 (ja) 2010-03-16 2010-03-16 電極箔およびコンデンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5440290B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2014087586A1 (ja) * 2012-12-07 2017-01-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 光電変換素子

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03263312A (ja) * 1990-03-13 1991-11-22 Kobe Steel Ltd 電解コンデンサ用電極材料の製造装置
JPH04340213A (ja) * 1990-02-09 1992-11-26 Toray Ind Inc 電解コンデンサ用電極箔およびその製造方法
JPH05275286A (ja) * 1992-03-30 1993-10-22 Toray Ind Inc 電解コンデンサ用電極箔
JP2007123814A (ja) * 2005-09-30 2007-05-17 Nippon Chemicon Corp 電解コンデンサ用電極材
JP2008288295A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Panasonic Corp 固体電解コンデンサ
JP2008288296A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Panasonic Corp 固体電解コンデンサ

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04340213A (ja) * 1990-02-09 1992-11-26 Toray Ind Inc 電解コンデンサ用電極箔およびその製造方法
JPH03263312A (ja) * 1990-03-13 1991-11-22 Kobe Steel Ltd 電解コンデンサ用電極材料の製造装置
JPH05275286A (ja) * 1992-03-30 1993-10-22 Toray Ind Inc 電解コンデンサ用電極箔
JP2007123814A (ja) * 2005-09-30 2007-05-17 Nippon Chemicon Corp 電解コンデンサ用電極材
JP2008288295A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Panasonic Corp 固体電解コンデンサ
JP2008288296A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Panasonic Corp 固体電解コンデンサ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2014087586A1 (ja) * 2012-12-07 2017-01-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 光電変換素子

Also Published As

Publication number Publication date
JP5440290B2 (ja) 2014-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003133183A (ja) 固体電解コンデンサおよびその製造方法
CN109585163B (zh) 电容器及其制造方法
JP5522048B2 (ja) コンデンサ用電極箔及びその製造方法とその電極箔を用いた固体電解コンデンサ
JP5429436B2 (ja) コンデンサ
JP2008288295A (ja) 固体電解コンデンサ
US8208242B2 (en) Electrode foil and capacitor using the same
JP5423683B2 (ja) コンデンサ用電極箔とこれを用いた電解コンデンサ
US9001497B2 (en) Electrode foil and capacitor using same
JP5440290B2 (ja) 電極箔およびコンデンサ
JP2010114297A (ja) 積層型多孔質電極箔およびその製造方法、並びに積層型多孔質電極箔を用いた積層型固体電解コンデンサ
JP5104008B2 (ja) 電解コンデンサ
JP5423454B2 (ja) コンデンサ用電極箔及びコンデンサ
JP5573362B2 (ja) 電極箔とこの電極箔を用いたコンデンサおよび電極箔の製造方法
JP2012129333A (ja) 電極箔およびこれを用いた電解コンデンサ
JP5274344B2 (ja) 固体電解コンデンサ
JP5252421B2 (ja) 固体電解コンデンサおよびその製造方法
JP2011211028A (ja) 電極箔およびコンデンサ
JP5493712B2 (ja) 電極箔とその製造方法およびこの電極箔を用いたコンデンサ
JP2009135431A (ja) 積層形固体電解コンデンサ
JP2012129332A (ja) 電極箔およびこれを用いた電解コンデンサ
KR101222436B1 (ko) 얇고 다층인 고용량 필름콘덴서용 알루미늄 전극 및 이의 제조방법
JP2011222689A (ja) 電解キャパシタ及びその製造方法
JP4574544B2 (ja) 固体電解コンデンサ
JP2013159853A (ja) 電子デバイス用電極箔とその製造方法
JP2007227716A (ja) 積層型固体電解コンデンサおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130312

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20130412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130917

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131029

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131202

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5440290

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees