JP5522048B2 - コンデンサ用電極箔及びその製造方法とその電極箔を用いた固体電解コンデンサ - Google Patents

コンデンサ用電極箔及びその製造方法とその電極箔を用いた固体電解コンデンサ Download PDF

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Description

本発明は、コンデンサ用電極箔及びその製造方法とその電極箔を用いた固体電解コンデンサに関する。
電子機器の高周波化に伴い、電子部品の一つであるコンデンサにも従来よりも高周波領域でのインピーダンス特性に優れたコンデンサが求められてきており、このような要求に応えるために電気伝導度の高い導電性高分子を固体電解質に用いた固体電解コンデンサが種々検討されている。
また、近年、パーソナルコンピュータのCPU周り等に使用される固体電解コンデンサには小型大容量化が強く望まれており、更に、高周波化に対応して低い等価直列抵抗(ESR)や、ノイズ除去や過渡応答性に優れた低い等価直列インダクタンス(ESL)を有することが要求されている。
図15は特許文献1に記載されている従来の固体電解コンデンサ501の斜視図である。図16は固体電解コンデンサ501のコンデンサ素子21の平面図である。コンデンサ素子21は、弁作用金属であるアルミニウム箔からなる陽極体である電極箔と、電極箔の表面に設けられた誘電体酸化皮膜層とを備える。電極箔のその表面は粗面化されている。誘電体酸化皮膜層上に設けられた絶縁性のレジスト部22により、電極箔を陽極電極部23と陰極形成部とに分離する。コンデンサ素子21は、電極箔の陰極形成部の誘電体酸化皮膜層上に設けられた導電性高分子からなる固体電解質層と、固体電解質層上に設けられた陰極層とをさらに備える。陰極層は、固体電解質層上に設けられたカーボン層と、カーボン層上に設けられた銀ペースト層からなる。固体電解質層と陰極層は陰極電極部24を構成する。電極箔は長手方向に延びる矩形状を有し、コンデンサ素子21は平板形状を有する。長手方向にレジスト部22を介して陽極電極部23と陰極電極部24が配列されている。
陽極コム端子25はコンデンサ素子21の陽極電極部23に接続されている。陽極コム端子25上に複数のコンデンサ素子21が積層され、複数のコンデンサ素子21の陽極電極部23がレーザー溶接等の接合方法で接合されている。
陰極コム端子26はコンデンサ素子21の陰極電極部24に接続されている。折り曲げ部26Aは陰極コム端子26の素子搭載部分の両側面を上方へ折り曲げて形成されている。陰極コム端子26の素子搭載部分と複数のコンデンサ素子21の陰極電極部24との間、ならびに複数のコンデンサ素子21の陰極電極部24間は導電性接着剤で接合されて電気的に接続されている。折り曲げ部26Aと陰極電極部24間は導電性接着剤27で接合されて電気的に接続されている。
絶縁性の外装樹脂28は陽極コム端子25と陰極コム端子26の一部が夫々外表面に露呈する状態で複数のコンデンサ素子21を一体に被覆する。外装樹脂28から表出した陽極コム端子25と陰極コム端子26の一部を外装樹脂28に沿って底面へと折り曲げることにより、底面部に陽極端子部と陰極端子部を形成した面実装型の固体電解コンデンサ501が構成されている。
従来の固体電解コンデンサ501では、単位面積当たりの表面積を拡大して容量拡大を図る目的で、コンデンサ素子21のアルミニウム箔からなる電極箔の表面をエッチング加工により粗面化している。エッチング技術ならびにアルミニウム箔の機械的強度から、エッチング加工による表面積の更なる拡大には限界があり、この限界以上の容量拡大を図ることは困難である。
特開2003−45753号公報
コンデンサ用電極箔は、弁作用金属箔からなる基材と、基材の第1の面に蒸着によって形成された弁作用金属よりなる第1の粗面化層と、基材の第2の面に蒸着によって形成された弁作用金属よりなる第2の粗面化層とを備える。第1と第2の粗面化層のそれぞれの空孔径の最頻値が0.02μm〜0.10μmである。第1の粗面化層の厚みは第2の粗面化層の厚みより大きい。
この電極箔は蒸着により安定して製造できる粗面化層を有し、大容量を有する固体電解コンデンサを得ることができる。
図1は本発明の実施の形態による固体電解コンデンサの斜視図である。 図2Aは実施の形態による固体電解コンデンサのコンデンサ素子の平面図である。 図2Bは図2Aに示すコンデンサ素子の線2B−2Bにおける断面図である。 図3は実施の形態によるコンデンサ素子の電極箔の断面図である。 図4は実施の形態による電極箔の粗面化層の模式図である。 図5Aは図3に示す電極箔の拡大図である。 図5Bは図5Aに示す電極箔の拡大図である。 図6は実施の形態による電極箔の粗面化層の空孔径の分布を示す。 図7は実施の形態による粗面化層の厚みと化成容量指数との関係を示す。 図8は実施の形態による粗面化層の厚みと電解質被覆率との関係を示す。 図9は実施の形態による粗面化層の厚みと製品容量指数との関係を示す。 図10は実施の形態によるコンデンサ用電極箔の製造装置の概念図である。 図11は実施の形態による電極箔の粗面化層の拡大図である。 図12は実施の形態による粗面化層の拡大図である。 図13は実施の形態による電極箔の両面にそれぞれ形成された粗面化層の厚みの比率を示す。 図14は実施の形態によるコンデンサ用電極箔の他の製造装置の概念図である。 図15は従来の固体電解コンデンサの斜視図である。 図16は従来の固体電解コンデンサのコンデンサ素子の平面図である。
図1は本発明の実施の形態による固体電解コンデンサ1001の斜視図である。固体電解コンデンサ1001は積層された複数のコンデンサ素子1を備える。
図2Aは固体電解コンデンサ1001のコンデンサ素子1の平面図である。図2Bは図2Aに示すコンデンサ素子1の線2B−2Bにおける断面図である。アルミニウム等の弁作用金属からなる陽極体である電極箔9は長手方向1001Aに延びる矩形状を実質的に有し、互いに反対の上面9Aと下面9Bとを有する。電極箔9の上面9Aと下面9Bには誘電体酸化皮膜層101、201がそれぞれ設けられている。誘電体酸化皮膜層101の上面には絶縁性の上レジスト部102が設けられている。上レジスト部102は誘電体酸化皮膜層101の上面を長手方向1001Aに沿って陽極電極部103と陰極形成部133とに分離する。陰極形成部133上には導電性高分子からなる固体電解質層104が設けられている。固体電解質層104の上面にはカーボン層105が設けられている。カーボン層105の上面には上銀ペースト層106が形成されている。カーボン層105と銀ペースト層106は、固体電解質層104の上面上に設けられた陰極層107を構成する。誘電体酸化皮膜層201の下面には絶縁性の下レジスト部202が設けられている。下レジスト部202は誘電体酸化皮膜層201の下面を長手方向1001Aに沿って陽極電極部203と陰極形成部233とに分離する。陰極形成部233には導電性高分子からなる固体電解質層204が設けられている。固体電解質層204の下面にはカーボン層205が設けられている。カーボン層205の下面には銀ペースト層206が形成されている。カーボン層205と銀ペースト層206は、固体電解質層204の下面上に設けられた陰極層207を構成する。固体電解質層104、204と陰極層107、207は陰極電極部4を構成する。陽極電極部103と陽極電極部203は陽極電極部3を構成する。上レジスト部102と下レジスト部202はレジスト部2を構成する。コンデンサ素子1は平板形状を有し、長手方向1001Aに沿ってレジスト部2を介して陽極電極部3と陰極電極部4が配列されている。陽極電極部3と陰極電極部4は、コンデンサ素子1の長手方向1001Aの互いに反対側の端部1Aと端部1Bにそれぞれ設けられている。
陽極コム端子5上に複数のコンデンサ素子1が積層され、それらの陽極電極部3はレーザー溶接等の接合方法で接合されている。具体的には、溶接により陽極電極部3の誘電体酸化皮膜層101、201の部分が破壊されて、電極箔9が陽極コム端子5に接合されて電気的に接続されている。
陰極コム端子6の素子搭載部分には積層された複数のコンデンサ素子1が搭載されている。複数のコンデンサ素子1と陰極電極部4間と、複数のコンデンサ素子1の陰極電極部4間は導電性接着剤で接合されて電気的に接続されている。陰極コム端子6は素子搭載部分の両側面を上方へ折り曲げて形成された折り曲げ部6Aを有する。折り曲げ部6Aと陰極電極部4間は導電性接着剤7によって接合されて電気的に接続されている。
絶縁性の外装樹脂8は陽極コム端子5と陰極コム端子6の一部が夫々外表面に露呈する状態で複数のコンデンサ素子1と陽極コム端子5、陰極コム端子6を一体に被覆する。外装樹脂8から表出した陽極コム端子5と陰極コム端子6の一部は外装樹脂8に沿って底面へ折り曲げられて、外装樹脂8に沿って延びる。陽極コム端子5と陰極コム端子6は外装樹脂8の底面部に陽極端子部と陰極端子部とをそれぞれ形成し、面実装型の固体電解コンデンサ1001が構成されている。
図3はコンデンサ素子1の電極箔9の断面図である。電極箔9は、アルミニウム箔からなる基材309と、基材309の上面309Aに蒸着によって形成された粗面化層109と、基材309の下面309Bに蒸着によって形成された粗面化層209とを備える。電極箔9の上面9Aである粗面化層109の上面には誘電体酸化皮膜層101が設けられている。電極箔9の下面9Bである粗面化層209の下面には誘電体酸化皮膜層201が設けられている。基材309の面309A、309B自体には粗面化層は無く、この意味で面309A、309B自体には実質的に空孔を有していない。粗面化層109の厚みt109は粗面化層209の厚みt209と異なる。
図4は粗面化層109、209の断面模式図である。図5Aと図5Bは粗面化層109、209の拡大図であり、走査電子顕微鏡(SEM)でそれぞれ1万倍、3万倍に拡大した写真である。粗面化層109、209は、図4、図5A、図5Bに示すように、基材309の上面309Aと下面309Bから上面9Aと下面9Bまでそれぞれ延びる複数のツリー構造体409よりなる。ツリー構造体409は連なっているアルミニウム等の弁作用金属の複数の微粒子409Aよりなり、粗面化層109(209)のツリー構造体409は、基材309の上面309A(下面309B)から複数の枝409Bに分かれながら上面9A(下面9B)まで延びる。
電極箔9の製造方法を以下に説明する。弁作用金属箔の基材309を0.01Pa〜0.001Paの真空に保たれた蒸着槽内に配置する。次に、基材309の周辺に1体積部の酸素ガスよりなる活性ガスと2体積部〜6体積部のアルゴンガスよりなる不活性ガスとよりなる雰囲気ガスを流入して、基材309の周辺での圧力を10Pa〜30Paに保ち、基材309の温度を150℃〜300℃の範囲に保つ。その状態で、蒸着槽内に蒸着源としてアルミニウム材を配設し、アルミニウムを基材309の面309A、309Bに真空蒸着させて、アルミニウムの微粒子409Aよりなる粗面化層109、209を形成する。
実施の形態においては、基材309は厚み50μmの高純度アルミニウム箔である。雰囲気ガスを流入する前の真空の圧力は0.004Paに調整する。また、雰囲気ガスは、1体積部の酸素ガスと4体積部のアルゴンガスよりなる。この雰囲気ガスを流入させた後の基材309の周辺の圧力が20Paになるように雰囲気ガスの流量を調整する。基材309の温度を200℃に設定する。
図6は上記の方法で作製された粗面化層109、209の空孔径の分布を示す。図6はアルミニウム箔よりなる基材にエッチングで形成された比較例の粗面化層の空孔径の分布を併せて示す。図6において、横軸は空孔径を示し、縦軸は空孔径の頻度を示す。実施の形態による粗面化層109、209の空孔径の最頻値は約0.03μmと極めて微細であり、比較例の粗面化層の空孔径の最頻値の0.15μmと比較して極めて微細である。粗面化層109、209により電極箔9の表面積は極めて大きい。また、粗面化層109、209は複数のツリー構造体409よりなるので、より多くのポリマー液等の液体を含浸させることができる。
さらに、粗面化層109、209の複数のツリー構造体409では、個々の微粒子409Aが互いに強固に結合しているので、ツリー構造体409の基材309に結合しているネッキング部の破壊を抑制することができる。これにより、誘電体酸化皮膜層101、201を形成する化成時にネッキング部が破壊されることがなくなり、陽極箔9の機械的強度を大きくできるのみならず、完成品のコンデンサの容量低下を抑制することができる。
次に、電極箔9の特性について以下に詳細に説明する。
空孔径の様々な最頻値を有する粗面化層109、209を備えた電極箔9を作製した。エッチングで形成された粗面化層を有する比較例の電極箔を作製した。これらの電極箔を70℃の7%アジピン酸アンモニウム水溶液に入れ、化成電圧5V、化成電流0.05A/cm2で保持時間20分だけ保持して化成し、電極箔9の両面9A、9Bに誘電体酸化皮膜層101、201を形成した。誘電体酸化皮膜層101、201が形成された電極箔9から面積10cm2の試料片を30℃の8%ホウ酸アンモニウム水溶液に入れて、測定周波数120Hzにおいてインピーダンスアナライザーで容量を化成容量として測定した。
図7は電極箔9の粗面化層109の厚みt109と粗面化層209の厚みt209の合計と化成容量との関係を示す。図7において、電極箔化成容量は、両面の粗面化層の厚みの合計が80μmである比較例の電極箔の化成容量に対する比をパーセントの単位で示す。
図7に示すように、空孔径の最頻値が小さくなるに従い、粗面化層の厚みに比例して化成容量はより一層大きくなる。実施の形態による電極箔9は比較例の電極箔よりも粗面化層の同じ厚みにおいて化成容量が大きい。この結果は、電極箔9の空孔径が比較例の電極箔より小さいことによって、電極箔の大きさに対する表面積の比が大きいことに起因する。したがって、実施の形態による電極箔9により、比較例の電極箔に比べて大きい容量を有してかつより薄い固体電解コンデンサを得ることができる。
次に、実施の形態による電極箔9と比較例の電極箔の誘電体酸化皮膜層にピロールモノマーを電解重合することにより固体電解質層を形成し、その後、固体電解質層にカーボンと銀ペーストを塗布することにより陰極層を形成した。その後、測定周波数120Hzにおいてインピーダンスアナライザーで容量を製品容量として測定し、製品容量の化成容量に対する比率である電解質被覆率を算出した。
図8は電極箔9の粗面化層109、209の厚みの合計と電解質被覆率との関係を示す。
図8に示すように、空孔径の最頻値が小さくなるに従い、粗面化層の厚みに比例して電解質被覆率がより一層小さくなる。この結果は、空孔径の最頻値が小さくなるとモノマー液が粗面化層に含浸しにくくなり、更に粗面化層の厚みが増すことによってモノマー液がより一層含浸しにくくなることに起因する。したがって、電解質被覆率を小さくしないためには、粗面化層の厚みを大きくした場合には空孔径の最頻値を大きくする必要がある。粗面化層の厚みを小さくすると、電解質被覆率を小さくさせずに空孔径の最頻値を小さくすることができる。
図9は、空孔径の様々な最頻値における図7に示す粗面化層の厚みと化成容量との関係と図8に示す粗面化層の厚みと電解質被覆率との関係とから求められた、空孔径の様々な最頻値における粗面化層の厚みと製品容量の関係を示す。図7に示すように、空孔径の最頻値が0.01μmの電極箔9は最も大きい化成容量指数を有する。しかし、空孔径の最頻値が0.01μmの電極箔9の製品容量は、図8に示すように電解質被覆率が小さいので、厚みの合計80μmの粗面化層を有する比較例の電極箔を上回ることはできない。
また、空孔径の最頻値が0.02μmの電極箔9の製品容量は、粗面化層109、209の厚みの合計が20μm〜80μmの範囲において厚み80μmの粗面化層を有する比較例の電極箔を上回ることができる。しかし、空孔径の最頻値が0.02μmを超える電極箔9の製品容量は粗面化層の厚みが薄い範囲において、厚みの合計80μmの粗面化層を有する比較例の電極箔を上回ることができない場合がある。
ただし、厚み80μmの粗面化層を有する比較例の電極箔の製品容量を上回ることができない場合でも、粗面化層の厚み当たりの容量は比較例の電極箔を大きく超えているので、実施の形態による電極箔9は粗面化層が薄くても同等の容量を得ることが可能になる。更に、空孔径の最頻値が大きくなるに従って電解質被覆率が大きくなるので、製品としての固体電解コンデンサの信頼性は高くなる。
すなわち、厚みの合計80μmのエッチングにより形成された粗面化層を有する比較例の電極箔では、機械的強度を確保するために基材は25μmの厚みが必要であり、電極箔の厚みは105μmとなる。実施の形態では、空孔径の最頻値が0.02μmの場合、図9より、粗面化層109、209の厚みt109、t209の合計が20μmで比較例の電極箔略同等の容量を得ることが可能である。したがって、電極箔9の厚みは45μm(=20μm+25μm)で機械的強度を確保でき、比較例の電極箔より薄くすることが可能になる。なお、基材309の厚みを大きくすることで固体電解コンデンサ1001の等価直列抵抗(ESR)小さくなるので、容量とESRの最適なバランスを求めながら電極箔9の厚みを決定することで、設計の余裕度を拡大させることができる。
このように、実施の形態による電極箔9の製品容量は、空孔径の最頻値が0.02μm〜0.10μm、かつ、粗面化層109、209の厚みの合計が20μm〜80μmの範囲において、厚みの合計80μmのエッチングで形成された粗面化層を有する比較例の電極箔の製品容量を大きく上回る。したがって、電極箔9を薄くすることができ、固体電解コンデンサ1001を小型化してかつ大容量にすることができる。
なお、本実施の形態では、空孔径の最頻値が0.05μm〜0.10μmの場合は、粗面化層109、209の電解質被覆率が大きくなる。したがって、粗面化層109、209の厚みの和が80μmを越えた場合でも、比較例のエッチングによる電極箔の厚みが80μmの場合の製品容量指数100を上回ることができ、比較例よりもコンデンサの容量を大きくすることができる。
図10は実施の形態によるコンデンサ用電極箔9を製造するための製造装置2001の概念図である。供給部10は巻回されたアルミニウム箔からなる基材309を有して、基材309を供給する。受け取り部11は、基材309と、基材309の面309A、309Bにそれぞれ設けられた粗面化層109、209とを備えたコンデンサ用電極箔9を受け取って巻き取る。基材309は供給部10から受け取り部11まで設けられた搬送経路2001Aに所定の速度で搬送される。実施の形態においては基材309の厚みは82μmである。
反転部12は供給部10から受け取り部11までの搬送経路2001Aの途中に設けられ、基材309の上面309Aと下面309Bを180度反転させる。
搬送経路2001Aに沿って設けられた遮蔽板13は基材309の下方に配設される。遮蔽板13には開口部13A、13Bが設けられている。開口部13Aは、反転部12の上流すなわち反転部12と供給部10との間に位置している。開口部13Bは、反転部12の下流すなわち反転部12と受け取り部11との間に位置している。開口部13Aの下方には、アルミニウムを加熱して蒸発させるための複数の蒸着ボート14Aが配設されている。開口部13Bの下方には、アルミニウムを加熱して蒸発させるための少なくとも1つの蒸着ボート14Bが配設されている。開口部13Aと蒸着ボート14Aは一次蒸着部15を構成し、開口部13Bと蒸着ボート14Bは二次蒸着部16を構成している。
一次蒸着部15の遮蔽板13の開口部13Aの面積は二次蒸着部16の遮蔽板13の開口部13Bより大きい。一次蒸着部15の複数の蒸着ボート14Aの数は二次蒸着部16の少なくとも1つの蒸着ボート14Bより多い。
仕切板17は一次蒸着部15の蒸着ボート14Aを二次蒸着部16の蒸着ボート14Bから分離する。これにより、一次蒸着部15での蒸着プロセスと二次蒸着部16での蒸着プロセスとが互いに影響しあうことを防止する。
実施の形態によるコンデンサ用電極箔9の製造装置2001の動作を説明する。面309Aが下方すなわち開口部13Aと蒸着ボート14Aに対向するように供給部10から基材309を供給する。一次蒸着部15で基材309の面309A上にアルミニウムを蒸着して粗面化層109を形成する。その後、反転部12は基材309を上下反転して、面309Bが下方すなわち開口部13Bと蒸着ボート14Bに対向するように基材309を搬出する。その後、二次蒸着部16で基材309の面309B上にアルミニウムを蒸着して粗面化層209を形成してコンデンサ用電極箔9を作製する。その後、作製されたコンデンサ用電極箔9を受け取り部11で巻き取る。
基材の両面に粗面化層を順次形成する方法では、先に形成した粗面化層が、後で形成された粗面化層を形成する際の輻射熱によってダメージを受け易い。これにより、先に形成された粗面化層の微粒子の径が大きくなって、固体電解コンデンサの容量を低下させる場合がある。
図11と図12はそれぞれ200℃と300℃の輻射熱を受けた電極箔の粗面化層を示し、SEMで同じ拡大倍率で撮影した写真である。図11に示す粗面化層と比較して図12に示す粗面化層では微粒子の径がより大きい。300℃の温度で加熱した電極箔を備えた固体電解コンデンサの容量は、200℃の温度で加熱した電極箔を備えた固体電解コンデンサの容量の80%であった。実際の輻射熱による温度は300℃を超えるので、微粒子の径はさらに大きくなり、コンデンサの容量はさらに小さくなる。
図3に示すように、基材309の面309Aに形成された粗面化層109の厚みt109は面309Bに形成された粗面化層209の厚みt209と異なる。図10に示す一次蒸着部15の遮蔽板13の開口部13Aの面積が二次蒸着部16の遮蔽板13の開口部13Bより大きく、かつ一次蒸着部15の蒸着ボート14Aの数が二次蒸着部16の蒸着ボート14Bの数より多い。したがって、一次蒸着部15で形成された粗面化層109の厚みt109は、二次蒸着部16で形成された粗面化層209の厚みt209より大きい。
このように、実施の形態による製造装置での製造方法では、厚みの大きい方の粗面化層109を先に形成し、その後、粗面化層109より厚みの小さい粗面化層209を形成する。粗面化層109、209を形成する際に、粗面化層109、209は蒸着部15、16で輻射熱を受ける。基材309が二次蒸着部16を通過する時間は一次蒸着部15を通過する時間より短いので、基材309が二次蒸着部16で受ける輻射熱は一次蒸着部15でうける輻射熱より小さい。先に形成された厚い方の粗面化層109が、薄い方の粗面化層209を形成する際に発生する輻射熱によってダメージを受けることはなく、微粒子の径の増大による容量の減少を低減することができる。したがって、粗面化層109、209を安定して形成することができる。
図13は、実施の形態における電極箔9の粗面化層109の厚みt109と粗面化層209の厚みt209の合計に対する粗面化層109の厚みt109と粗面化層209の厚みt209のそれぞれの好ましい比率を示す。図13において、横軸は粗面化層109、209の厚みの合計を示し、縦軸は粗面化層109の厚みt109と粗面化層209の厚みt209のそれぞれの厚みの合計(t109+t209)に対する割合を示す。
図13に示すように、粗面化層209の厚みt209は粗面化層109の厚みt109に対して0〜2/3範囲内が好ましい。さらに、粗面化層109の厚みt109が50μm以下であることが好ましい。
本実施の形態では、粗面化層109を粗面化層209よりも厚く形成するとともに、粗面化層109、209の厚みt109、t209の差を粗面化層109の厚みt109の10%以上とする。図13では、粗面化層109、209の厚みt109、t209の差を粗面化層109の厚みt109の10%以上にし、粗面化層209の厚みt209の、粗面化層109、209の厚みt109、t209の和に対する比率は0〜47/100である。
なお、図13に示すように、粗面化層209の厚みt209は50μm以下が好ましい。上述のように、輻射熱によるダメージを考慮すると、粗面化層109は基材309の面309A、309Bのうちの一方のみに形成することが好ましい。しかし、量産性、設備上の課題、または化成液、重合液の含浸しやすさを考慮すると、片面における粗面化層109、209の厚みは最大50μm程度である。
したがって、20μm以上の厚みの粗面化層109(209)を形成する場合は、基材309の両面309A、309Bに粗面化層109、209を形成し、粗面化層109、209の厚みt109、t209の差を厚みt109の10%以上とするとともに、粗面化層109の厚みt109が50μmを超えない範囲で可能な限り大きくすることが好ましい。なお本実施の形態では、粗面化層109、209の厚みt109、t209の和は95μm(=50μm+50μm×(100%−10%))とすることが好ましい。
なお、製造装置2001では、一次蒸着部15と二次蒸着部16で基材309の面309A、309Bにアルミニウムを蒸着して粗面化層109、209をそれぞれ形成する。
図14は実施の形態によるコンデンサ用電極箔を製造するための他の製造装置3001の概念図である。図14において、図10に示す製造装置2001と同じ部分には同じ参照番号を付す。製造装置3001は、図10に示す製造装置2001の一次蒸着部15と二次蒸着部16の代わりに、一次蒸着部18と二次蒸着部19を備える。
一次蒸着部18は、遮蔽板13に設けられた開口部13Aと少なくとも1つの蒸着ボート14Aで構成されている。二次蒸着部19は、遮蔽板13に設けられた開口部13Bと複数の蒸着ボート14Bで構成されている。一次蒸着部18の遮蔽板13の開口部13Aの面積は二次蒸着部19の遮蔽板13の開口部13Bの面積より小さい。さらに、一次蒸着部18の少なくとも1つの蒸着ボート14Aの数は二次蒸着部19の複数の蒸着ボート14Bの数より少ない。
製造装置3001では、一次蒸着部18において基材309の面309Bに粗面化層209が形成され、その後、二次蒸着部19において粗面化層209より厚い粗面化層109が形成される。
二次蒸着部19では、基材309は、基材309に当接するローラ等の高い伝熱性を有する搬送部材19Aで搬送される。より厚い粗面化層109を形成する際に発生する輻射熱が、先に形成されているより薄い粗面化層209に加わっても、粗面化層209の厚みが小さいので搬送部材19Aに輻射熱は素早く伝達する。これにより粗面化層209へのダメージを少なくすることができる。また、電極箔9の容量には粗面化層209より厚い粗面化層109が粗面化層209より大きく貢献しているので、粗面化層209がダメージを受けたとしても容量に与える影響は少ない。したがって、製造装置3001は基材309の面309A、309Bに所定の粗面化層109、209をそれぞれ安定して形成することができる。
なお、製造装置3001では、二次蒸着部19と一次蒸着部18で基材309の面309A、309Bにアルミニウムを蒸着して粗面化層109、209をそれぞれ形成する。粗面化層209の厚みt209の粗面化層109の厚みt109に対する比率を0にする、すなわち粗面化層209を形成しない場合には、一次蒸着部18では基材309の面309Bにアルミニウムを蒸着しない。
なお、製造装置2001では、粗面化層209を形成しない場合には、一次蒸着部15と二次蒸着部16のうちの一次蒸着部15のみで粗面化層を形成する。同様に、製造装置3001では、粗面化層209を形成しない場合には一次蒸着部18と二次蒸着部19のうちの二次蒸着部19のみで粗面化層を形成する。
なお、実施の形態において、「上粗面化層」「下粗面化層」「上面」「下面」「上方」「下方」等の方向を示す用語は、コンデンサ素子1等の固体電解コンデンサ1001の構成部品の相対的な位置のみに依存する相対的な方向を示し、上下方向等の絶対的な方向を示すものではない。
本発明による電極箔は蒸着により安定して製造できる粗面化層を有し、大容量を有する固体電解コンデンサに有用である。
9 コンデンサ用電極箔
101 誘電体酸化皮膜層(第1の誘電体酸化皮膜層)
104 固体電解質層(第1の固体電解質層)
107 陰極層(第1の陰極層)
109 粗面化層(第1の粗面化層)
201 誘電体酸化皮膜層(第2の誘電体酸化皮膜層)
204 固体電解質層(第2の固体電解質層)
207 陰極層(第2の陰極層)
209 粗面化層(第2の粗面化層)
309 基材
309A 上面(第1の面)
309B 下面(第2の面)
409 ツリー構造体
409A 微粒子
409B 枝

Claims (5)

  1. 互いに反対の第1の面と第2の面とを有して弁作用金属箔からなる基材と、
    前記基材の前記第1の面に蒸着によって形成された弁作用金属よりなる第1の粗面化層と、
    前記基材の前記第2の面に蒸着によって形成された弁作用金属よりなる第2の粗面化層と、
    を備え、
    前記第1の粗面化層と前記第2の粗面化層の空孔径の最頻値が0.02μm〜0.10μmであり、
    前記第1の粗面化層と前記第2の粗面化層の厚みの合計は20μm以上であり、
    前記第1の粗面化層の厚みは前記第2の粗面化層の厚みより大きく、前記第1の粗面化層と前記第2の粗面化層の厚みの差は、前記第1の粗面化層の厚みの10%以上である、コンデンサ用電極箔。
  2. 前記第1の粗面化層と前記第2の粗面化層のそれぞれは、連なっている弁作用金属の複数の微粒子よりなる複数のツリー構造体よりなり、
    前記複数のツリー構造体のそれぞれは、前記基材の前記第1の面から複数の枝に枝分かれして延びている、請求項1に記載のコンデンサ用電極箔。
  3. 弁作用金属からなる基材の第1の面に第1の粗面化層を蒸着によって形成するステップと、
    前記基材の前記第1の面の反対の第2の面に、前記第1の粗面化層より薄い第2の粗面化層を、前記第1の粗面化層と前記第2の粗面化層の空孔径の最頻値が0.02μm〜0.10μmであり、前記第1の粗面化層と前記第2の粗面化層の厚みの合計が20μm以上で、前記第1の粗面化層と前記第2の粗面化層の厚みの差が前記第1の粗面化層の厚みの10%以上になるように、蒸着によって形成するステップと、
    を含み、
    前記第1の粗面化層を形成するステップは、前記第2の粗面化層を形成するステップの後に行われる、コンデンサ用電極箔の製造方法。
  4. 弁作用金属からなる基材の第1の面に第1の粗面化層を蒸着によって形成するステップと、
    前記基材の前記第1の面の反対の第2の面に、前記第1の粗面化層より薄い第2の粗面化層を、前記第1の粗面化層と前記第2の粗面化層の空孔径の最頻値が0.02μm〜0.10μmであり、前記第1の粗面化層と前記第2の粗面化層の厚みの合計が20μm以上で、前記第1の粗面化層と前記第2の粗面化層の厚みの差が前記第1の粗面化層の厚みの10%以上になるように、蒸着によって形成するステップと、
    を含み、
    前記第1の粗面化層を形成するステップは、前記第2の粗面化層を形成するステップの前に行われる、コンデンサ用電極箔の製造方法。
  5. 請求項1または2に記載のコンデンサ用電極箔と、
    前記コンデンサ用電極箔の前記第1の粗面化層上に設けられた第1の誘電体酸化皮膜層と、
    前記第1の誘電体酸化皮膜層上に設けられた導電性高分子からなる第1の固体電解質層と、
    前記第1の固体電解質層上に設けられた第1の陰極層と、
    前記コンデンサ用電極箔の前記第2の粗面化層上に設けられた第2の誘電体酸化皮膜層と、
    前記第2の誘電体酸化皮膜層上に設けられた導電性高分子からなる第2の固体電解質層と、
    前記第2の固体電解質層上に設けられた第2の陰極層と、
    を備えた固体電解コンデンサ。
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