JP2011190039A - ガラス基板搬送装置及びガラス基板搬送方法 - Google Patents

ガラス基板搬送装置及びガラス基板搬送方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011190039A
JP2011190039A JP2010057362A JP2010057362A JP2011190039A JP 2011190039 A JP2011190039 A JP 2011190039A JP 2010057362 A JP2010057362 A JP 2010057362A JP 2010057362 A JP2010057362 A JP 2010057362A JP 2011190039 A JP2011190039 A JP 2011190039A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass substrate
traveling
traveling unit
unit
travel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010057362A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5370776B2 (ja
Inventor
Hikari Tomita
光 冨田
Takeo Tanida
剛夫 谷田
Kazuyuki Amayama
和幸 天山
Noriaki Orita
憲明 折田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Glass Co Ltd filed Critical Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority to JP2010057362A priority Critical patent/JP5370776B2/ja
Publication of JP2011190039A publication Critical patent/JP2011190039A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5370776B2 publication Critical patent/JP5370776B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

【課題】挟持手段(把持手段)により吊り下げ支持されたガラス基板を面と直交する方向に搬送するに際して、ガラス基板の前面への風圧の作用に起因する割れ等の発生を可及的に抑止すると共に、高速度での搬送を可能にして作業能率の大幅な向上を図る。
【解決手段】ガラス基板2の上端部における幅方向の複数箇所をそれぞれ挟持して該ガラス基板2を吊り下げ支持する複数の挟持手段3と、ガラス基板2の上方に配設され且つ複数の挟持手段3により吊り下げ支持されたガラス基板2を該ガラス基板2の面と直交する方向に搬送させる走行ユニット4と、該走行ユニット4を搬送方向に走行駆動させる走行駆動手段5とを備え、複数の挟持手段3が、走行ユニット4に装着され且つガラス基板2と共に該ガラス基板2の面と直交する方向に揺動可能に保持される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガラス基板を吊り下げ支持した状態で、該ガラス基板を面と直交する方向に搬送させるガラス基板搬送装置及びガラス基板搬送方法に関する。
周知のように、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、フィールドエミッションディスプレイ(サーフェイスエミッションディスプレイを含む)およびエレクトロルミネッセンスディスプレイ等のフラットパネルディスプレイ(FPD)用に代表される各種のガラス基板は、近年、大型化が推進されているのが実情である。また、これと並行して、FPD用(特に、液晶ディスプレイ用)のガラス基板においては、薄肉化が伴うに至っている。このように大型化及び薄肉化が推進されているガラス基板は、破損が生じ易いことから、工場内などにおいて搬送する際の取り扱いが極めて困難化され、特に搬送形態が重要視されているのが現状である。
この種のガラス基板の搬送形態の一種として、ガラス基板の上端部を一対の爪部材等からなる挟持手段により挟持して、該ガラス基板を吊り下げ支持した状態で、目標位置となるガラス基板の受け渡し位置まで搬送することが行われている。このようなガラス基板の搬送は、省スペース化等の要請から、吊り下げ支持されたガラス基板を垂直姿勢に維持しつつ該ガラス基板の面と平行な方向に移送するのが通例とされている。
その一例として、特許文献1によれば、上部にハンガーのフックを有し且つ下部にガラス板等の上端部を挟持する挟持部を有する吊りクランパーを用いて、例えば、縦1m、横1.8〜2mのガラス板等を垂直姿勢で、熱処理用の炉に連通したコンベアに吊るして連結する構成が開示されている(特に同文献の段落0001参照)。この吊りクランパーは、ガラス板等が適切な熱処理を受けつつ熱処理炉内を通過していくことを誘導する必要があるため、上述のガラス板等の大きさ(特に幅方向寸法)や表裏面に対して均一な熱処理を施すためのガラス板等の方向性を考慮すれば、ガラス板等を面と平行な方向に搬送する必要性が必然的に生じる。従って、同公報に開示された搬送装置は、コンベアに引っ掛けられた吊りクランパーがガラス板等を垂直姿勢で面と平行な方向に搬送するものと認定することができる。
しかしながら、実情としては、作業目的や作業性等の観点から、ガラス基板を吊り下げ支持した状態で該ガラス基板の面と直交する方向に搬送しなければならない場合がある。然るに、上記の特許文献1に開示された搬送装置では、各構成要素がそれに見合う構造及び組み合わせとなっていないため、当然の事ながら、このような要請に応じることができない。
そこで、特許文献2(同文献の段落0040及び図1(C)参照)によれば、平行に配列された二本のレールに沿って走行可能な把持アームに、ガラス基板の上端部の幅方向二箇所を把持させて吊り下げ支持する搬送装置が開示されている。詳述すると、この搬送装置は、レールの始端位置で受け取ったガラス基板を、把持アームが垂直姿勢に維持した状態でガラス基板の面と直交する方向に搬送し、レールの終端位置で他の後工程に搬出するように構成したものである。
特開2000−39013号公報 特開2005−162604号公報
ところで、上述の特許文献2に開示された搬送装置は、一対の把持アームがそれぞれ二本のレールに沿って単にスライド可能に保持されているだけであって、その一対の把持アームにガラス基板の上端の幅方向二箇所が把持された構成であるため、特に上述の大型化及び薄肉化が図られたFPD用等のガラス基板を搬送する場合には、以下に示すような問題が生じる。
すなわち、当該ガラス基板を面と直交する方向に搬送させたならば、ガラス基板の前面に風圧が作用することにより該ガラス基板の搬送方向前方への移動を阻止しようとするが、当該ガラス基板の上端部は、把持アームにより固定されているため、風圧に逆らって強制的に搬送方向前方に移動することになる。そのため、ガラス基板の上端部における把持アームによる把持部周辺に応力集中等が発生して割れやクラック進展等が生じ、ガラス基板を破損に至らしめるという問題を有している。
特に、ガラス基板の搬送速度を高速にした場合には、風圧によりガラス基板の下部側が搬送方向後方側で浮上して該ガラス基板が弓形に大きく撓むため、ガラス基板の上端部に不当に大きな曲げ応力等が発生する。そのため、上述の割れ等によるガラス基板の破損の問題が顕著となるばかりでなく、搬送速度の高速化が阻害されることに起因して、作業能率の大幅な低下を余儀なくされる。
本発明は、上記事情に鑑み、挟持手段(把持手段)により吊り下げ支持されたガラス基板を面と直交する方向に搬送するに際して、ガラス基板の前面への風圧の作用に起因する割れ等の発生を可及的に抑止すると共に、高速度での搬送を可能にして作業能率の大幅な向上を図ることを技術的課題とする。
上記技術的課題を解決するために創案された本発明に係るガラス基板搬送装置は、ガラス基板の上端部における幅方向の複数箇所をそれぞれ挟持して該ガラス基板を吊り下げ支持する複数の挟持手段と、ガラス基板の上方に配設され且つ前記複数の挟持手段により吊り下げ支持されたガラス基板を該ガラス基板の面と直交する方向に搬送させる走行ユニットと、該走行ユニットを搬送方向に走行駆動させる走行駆動手段とを備えると共に、前記複数の挟持手段が、前記走行ユニットに装着され且つガラス基板と共に該ガラス基板の面と直交する方向に揺動可能に保持されていることに特徴づけられる。
このような構成によれば、ガラス基板を吊り下げ支持する複数の挟持手段が、ガラス基板と共に該ガラス基板の面と直交する方向に揺動可能となるように走行ユニットに装着されているので、走行ユニットの走行に伴ってガラス基板の前面に風圧が作用しても、複数の挟持手段がガラス基板と共になびくことにより、当該ガラス基板の上端部が風圧に逆らって強制的に搬送方向前方に移動するという事態は生じなくなる。これにより、ガラス基板の上端部における挟持手段周辺に応力集中等が生じ難くなり、当該ガラス基板の上端部での割れやクラック進展等の発生が抑止される。しかも、走行ユニットがガラス基板を高速度で搬送させても、ガラス基板が従来のように弓形に大きく撓むという事態は生じず、ガラス基板を破損等に至らしめる要因がなくなるため、搬送速度を高速にして作業能率の大幅な向上を図ることが可能となる。
この場合、前記走行ユニットが走行を開始して最初に停止するまでの間は、ガラス基板の下部側が搬送方向後方側で浮上して該ガラス基板が傾斜姿勢に維持されるように前記走行ユニットの走行速度を設定することが好ましい。尚、この場合におけるガラス基板の傾斜姿勢の角度は、垂直姿勢を基準として、5°〜40°、さらには10°〜30°に維持される程度であればよい。また、「傾斜姿勢」とは、ガラス基板が上端部から下端部に亘って不当に撓むことなく傾斜している姿勢、好ましくは略一直線上に沿うように傾斜している姿勢をいう(以下、同様)。
このようにすれば、走行ユニットが高速度でガラス基板を搬送させても既述のように割れ等が生じないことを有効利用して、走行ユニットの走行開始から最初に停止するまでの間の走行速度を、風圧によりガラス基板の下部側が走行方向後方側で浮上して該ガラス基板が傾斜姿勢に維持されるような極めて高い速度に設定することができる。すなわち、走行ユニットが走行を開始して最初に停止するまでの間に、ガラス基板が当該傾斜姿勢に維持された場合には、複数の挟持手段もこれと同等の傾斜姿勢に維持されるため、ガラス基板に不当な曲げ応力等が生じることはなく、これに伴って極めて短時間でガラス基板を搬送することが可能となる。
このような構成において、前記走行ユニットが走行始端位置で走行を開始してから走行終端位置の近辺の手前位置までガラス基板を前記傾斜姿勢で搬送し、該手前位置で前記走行ユニットを停止させてガラス基板に前記傾斜姿勢からからの揺れ戻りを生じさせ、その揺れ戻りの途中で走行ユニットを同方向に再走行させることにより前記走行終端位置でガラス基板を実質的に揺れが生じていない垂直姿勢で停止させるように構成することが好ましい。
このようにすれば、走行ユニットを手前位置で一旦停止させた後にガラス基板の揺れ戻りの途中で走行終端位置まで再走行させることにより、ガラス基板の高速度での搬送後において、走行終端位置でガラス基板の揺れを迅速に減衰させて垂直姿勢に維持することができる。すなわち、走行ユニットを手前位置で一旦停止させることを行わなければ、走行終端位置でガラス基板の搬送方向前後の揺れが収まるまで待っていなければならず、その待ち時間が長くなり過ぎて作業能率の低下を余儀なくされるが、一旦停止の後に再走行させることによってそのような不具合が回避される。更に、ガラス基板の揺れ戻りの途中(例えば垂直姿勢またはその手前まで揺れ戻った時点)で走行ユニットを同方向に再走行させるようにしたことにより、ガラス基板が慣性により今度は搬送方向前方に揺れ始めることを防止できるため、搬送方向前方(ガラス基板の正面側)に例えば梱包用パレットやそれに積載されている縦姿勢のガラス基板などが対面して存在していても、これらに搬送停止時のガラス基板が衝突することを効果的に抑止し得る。これにより、梱包用パレット等にできるだけ近い位置まで高速度でガラス基板を搬送させることができ、更なる作業能率の向上が図られる。
この場合、前記走行ユニットを停止させる前記手前位置が、前記走行終端位置の100〜300mm手前の位置であることが好ましい。
このようにすれば、走行ユニットが走行を開始してから停止するまでの間に、十分な高速化に伴う作業能率の向上を図った上で、再走行によるガラス基板の揺れ防止を適切に行うための必要な距離を確保することができ、有効な距離配分が実現することになる。このような観点から、前記手前位置は、前記走行終端位置の150〜200mm手前の位置であることがより好ましい。
このような構成において、前記複数の挟持手段の揺動角度を検出する角度検出手段を備え、該角度検出手段は、前記手前位置での走行ユニットの停止時に、ガラス基板が前記走行ユニットを再走行させるために必要な姿勢に揺れ戻ったことを検出するように構成することが好ましい。
このようにすれば、ガラス基板が常に適正な姿勢となった時点で走行ユニットを再走行させることが可能となり、当該再走行を行った後のガラス基板の揺れを可及的に抑止することが可能となる。
以上の構成において、前記複数の挟持手段の揺動を規制する規制手段を備え、該規制手段は、前記走行ユニットの走行開始前におけるガラス基板の受け取り時と、前記走行ユニットの走行終了後におけるガラス基板の受け渡し時に、前記複数の挟持手段の揺動を規制するように構成することが好ましい。
すなわち、複数の挟持手段を常に揺動可能としたならば、ガラス基板の受け取り時と受け渡し時に、挟持手段が自由に揺動して円滑な作業を阻害する要因となるが、それらの時に規制手段が挟持手段の揺動を規制しておくことにより、ガラス基板の受け取り作業及び受け渡し作業が円滑に行えることになる。
以上の構成において、前記走行ユニットを上下昇降させる昇降手段を備え、該昇降手段は、前記走行ユニットの走行終了後におけるガラス基板の受け渡し時に、該走行ユニットを上下昇降させるように構成することが好ましい。
このようにすれば、走行終了後にガラス基板とその受け渡し位置との間に高低差があっても、昇降手段が走行ユニットを上下昇降させることにより、ガラス基板を受け渡し位置に正確に受け渡すことが可能となる。
以上の構成において、前記走行ユニットが、ガラス基板の面と直交する方向に揺動不能とされた基部材と、該基部材にガラス基板の面と直交する方向に揺動可能に支持された揺動部材とを備え、前記複数の挟持手段の全てが、前記揺動部材に装着され且つ該揺動部材と共に揺動可能に保持されていることが好ましい。
このようにすれば、複数の挟持手段の揺動角度が全て同一になるため、個々の挟持手段の揺動角度にばらつきが生じることによるガラス基板の上端部の幅方向に沿う不当な変形が生じ難くなり、割れ等の発生をより一層確実に抑止することができる。
以上の構成において、前記基部材と前記揺動部材との何れか一方に幅方向に沿う支軸が取付けられ、且つ他方に前記支軸を回動自在に保持する軸受が取付けられることにより、前記基部材に前記揺動部材が揺動可能に支持されていることが好ましい。
このようにすれば、基部材に対して揺動部材を揺動可能に取付けるための構造が強固なものとなるばかりでなく、揺動部材の揺動動作が円滑化され、揺動部材の機能の適正化が図られる。
この場合、前記角度検出手段は、前記基部材と前記揺動部材との相互間に配設されていることが好ましい。
このようにすれば、角度検出手段の設置箇所として基部材と揺動部材との間のスペースが有効利用され、走行ユニットのコンパクト化が図られる。
また、前記規制手段は、前記基部材と前記揺動部材との相互間に配設されていることが好ましい。
このようにした場合にも、規制手段の設置箇所として基部材と揺動部材との間のスペースが有効利用され、走行ユニットのコンパクト化が図られる。
尚、前記走行ユニットが、基部材を備え、前記複数の挟持手段が該基部材にそれぞれ個別に揺動可能に保持されていてもよい。
このようにした場合であっても、走行ユニットの走行時におけるガラス基板の揺れや傾斜に起因する割れ等の発生に対する抑止効果を十分に得ることができ、搬送速度の高速化ひいては作業能率の向上を図り得る。
上記技術的課題を解決するために創案された本発明に係るガラス基板搬送方法は、複数の挟持手段によりガラス基板の上端部における幅方向の複数箇所を挟持して該ガラス基板を吊り下げ支持した状態で、ガラス基板の上方に配設され且つ走行駆動手段の動作により走行する走行ユニットが、前記ガラス基板を該ガラス基板の面と直交する方向に搬送するに際して、前記走行ユニットに装着された前記複数の挟持手段が、ガラス基板と共に該ガラス基板の面と直交する方向に揺動することに特徴づけられる。
この構成を備えたガラス基板搬送方法についての作用効果は、この方法と本質的に構成が同一である上述の本発明に係るガラス基板搬送装置について説明した事項と実質的に同一である。
以上のように本発明によれば、走行ユニットの走行に伴ってガラス基板の前面に風圧が作用しても、複数の挟持手段がガラス基板と共になびくことにより、当該ガラス基板の上端部が風圧に逆らって強制的に搬送方向前方に移動するという事態は生じなくなる。これにより、ガラス基板の上端部における挟持手段周辺に応力集中等が生じ難くなり、当該ガラス基板の上端部での割れやクラック進展等の発生が抑止されると共に、当該ガラス基板の搬送速度の高速化ひいては作業能率の大幅な向上が図られる。
本発明の第一実施形態に係るガラス基板搬送装置の全体構成を示す斜視図である。 本発明の第一実施形態に係るガラス基板搬送装置の要部(走行ユニットの周辺部)を示す斜視図である。 本発明の第一実施形態に係るガラス基板搬送装置の要部(角度検出手段の周辺部)を示す拡大斜視図である。 (a)、(b)は何れも、本発明の第一実施形態に係るガラス基板搬送装置の要部(規制手段の周辺部)を示す拡大斜視図である。 本発明の第一実施形態に係るガラス基板搬送装置の作用を示す概略図である。 本発明の第一実施形態に係るガラス基板搬送装置の作用を示すフローチャートである。 本発明の第一実施形態に係るガラス基板搬送装置における走行ユニットの搬送速度と時間との関係を概略的に示すグラフである。 本発明の第二実施形態に係るガラス基板搬送装置の要部を示す概略側面図である。 本発明の第三実施形態に係るガラス基板搬送装置の要部を示す概略側面図である。 本発明の第四実施形態に係るガラス基板搬送装置の要部を示す概略側面図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第一実施形態に係るガラス基板搬送装置1の全体構成を例示している。この搬送装置1により搬送されるガラス基板2は、例えば液晶ディスプレイに使用されるものであって、幅方向寸法が1100〜4000mm、上下方向寸法が1100〜3500mm、厚みが0.5〜1.8mmである。
同図に示すように、ガラス基板搬送装置1は、ガラス基板2の上端部を幅方向の二箇所で挟持(把持)する挟持手段3と、これらの挟持手段3が下部に取付けられた走行ユニット4と、この走行ユニット4を搬送方向(矢印a方向)及びその逆方向に走行駆動させる走行駆動手段5とを備える。そして、走行ユニット4に挟持手段3を介して吊り下げ支持されているガラス基板2は、その面と直交する方向に搬送されて、該ガラス基板2と対向配置されている梱包用パレット6に縦姿勢のままで一枚ずつ積載されていくように構成されている。
図2に示すように、各挟持手段3は、下部に開閉可能な一対の爪部材3aをそれぞれ有し、且つ上部にカバー部材3bをそれぞれ有すると共に、各一対の爪部材3aによってガラス基板2の上端部が挟持される。走行ユニット4は、ガラス基板2の面と直交する方向に揺動不能とされた基部材8と、ガラス基板2の面と直交する方向に揺動可能とされた揺動部材9とを備え、且つ揺動部材9の下面に各挟持手段3のカバー部材3bの上端がそれぞれ固定されている。
揺動部材9の上面における幅方向の両側にはそれぞれ一対のブラケット10が立設固定され、各一対のブラケット10に跨って幅方向に沿う支軸11がそれぞれ固定されると共に、基部材8の下面における幅方向両側に垂下固定されたブラケット12に軸受13がそれぞれ嵌合保持されている。そして、これらの軸受13に各支軸11が回動自在に保持されることによって、基部材8に揺動部材9が揺動可能に支持されている(図3及び図4参照)。尚、本実施形態では、揺動部材9の揺動は、搬送方向後方に40°、搬送方向前方に10°の角度に制限されるように設計されている。換言すれば、そのような角度範囲で揺動部材9が揺動できれば十分とされている。
図1及び図2に示すように、走行駆動手段5は、搬送方向に平行に延びる二本のレール14上に走行可能に保持された走行架台15と、該走行架台15を走行駆動させる駆動源である直動アクチュエータ16と、走行ユニット4の基部材8と走行架台15とを一体走行可能に連結する一対の連結軸17とを備える。本実施形態では、直動アクチュエータ16は、走行架台15の下面に固定されたナット部材18と、該ナット部材18に螺合する走行用ねじ軸19と、該走行用ねじ軸19を回転させるサーボモータ等の電動機20とからなるボールねじ機構で構成されている。尚、直動アクチュエータ16としては、電動機の回転を歯付き無端ベルトやラックアンドピニオンなどの動力伝達手段を介して直線運動に変換させる機構を採用してもよい。また、本実施形態では、一対の連結軸17は、後述する昇降手段27の構成要素である昇降用ねじ軸からなる。
図1及び図3に示すように、走行ユニット4の基部材8と揺動部材9との相互間における幅方向中央部には、揺動部材9ひいては挟持手段3の揺動角度を検出する角度検出手段21が配設されている。この角度検出手段21は、揺動部材9の上面に搬送方向に広がるように固定された扇形板状体からなる検出体21aと、基部材8の下面に固定され且つ検出体21aが遊びを持って嵌入された検出器21bとから構成され、検出器21bに対して検出体21aがガラス基板2の面と直交する方向に揺動することにより、ガラス基板2の揺れ姿勢(揺れ角度)を検出するように構成されている。
また、図1及び図4(a)に示すように、走行ユニット4の基部材8と揺動部材9との相互間における幅方向一端部には、揺動部材9ひいては挟持手段3の揺動をガラス基板2が垂直姿勢となる角度で規制する規制手段22が配設されている。この規制手段22は、揺動部材9に固定支持されている上述の支軸11に嵌合固定された楔部材23と、基部材8に固定設置されたエアシリンダ等からなる流体圧シリンダ24の出退ロッド25に取付けられて上下動可能な二個のローラ26とから構成されている。そして、図4(b)に示すように、流体圧シリンダ24の出退ロッド25が下動して、楔部材23の上部両側に相対称的に形成された楔用斜面に二個のローラ26がそれぞれ圧接することにより、揺動部材9の揺動を規制する構成とされている。
更に、このガラス基板搬送装置1には、図1及び図2に示すように、走行ユニット4を上下昇降させる昇降手段27が設置されている。この昇降手段27は、本実施形態では、走行架台15の上面に固定された一対のナット部材28と、下端が走行架台15の上面に回動自在に保持され且つ一対のナット部材28にそれぞれ螺合されて上下方向に延びる昇降用ねじ軸17と、走行架台15の上面に固定された外枠(図示略)に装着されて一対の昇降用ねじ軸17をそれぞれ回転させるサーボモータ等の電動機(図示略)とから構成されている。従って、昇降手段27は、走行ユニット4と共にレール14に沿って走行するように構成されている。尚、昇降手段27としては、エアシリンダ等からなる流体圧シリンダなどで構成することができ、その場合には、ナット部材28に代えてガイド孔形成部材を揺動部材9の上面に固定し、ガイド孔形成部材のガイド孔に流体圧シリンダの出退ロッドを挿通し且つ出退ロッドの下端を揺動部材9の上面に固定する構成とされる。
この場合、走行ユニット4は、図5に示す走行始端位置L1から走行終端位置L3までの全走行距離に対して、走行終端位置L1の手前100〜300mm(より好ましくは150〜200mm)の一時停止位置L2で一旦停止し、ガラス基板2の揺れ戻りの途中で同方向に再走行するように構成されている。この場合、走行ユニット4が走行始端位置L1から走行終端位置L3に達するまでの間においては、一時停止位置L2に到達したこと及び走行終端位置L3に到達したことを位置検知手段(図示略)によって検出する構成とされている。
次に、上記の構成を備えたガラス基板搬送装置1の作用を、図5に示す概略図及び図6に示すフローチャートのステップS1〜S16を参照して説明する。
先ず、走行ユニット4が走行始端位置L1にある時には、規制手段22が揺動部材9の揺動を規制した状態で、挟持手段3の開閉によりガラス基板2を垂直姿勢で受け取って走行ユニット4に吊り下げ支持させる(ステップS1)。この後、規制手段22による揺動部材9の揺動規制を解除し、然る後、走行駆動手段5が走行ユニット4を第一の速度(相対的に高速度、例えば1000mm/秒〜2000mm/秒)で搬送方向に前進走行させる(ステップS2、S3)。これにより、図5に符号Aで示すように、ガラス基板2は、挟持手段3と共に下部側が搬送方向後方側に浮上して傾斜姿勢(垂直姿勢を基準として例えば10°〜30°の傾斜姿勢)に維持されつつ前進走行する。
そして、走行ユニット4が一時停止位置L2に達したことを位置検知手段が検出した時点で、走行ユニット4が停止する(ステップS4、S5)。この時点で、図5に符号Bで示すように、ガラス基板2が垂直姿勢またはその僅か手前まで揺れ戻ったことを角度検出手段21が検出し、タイマーによる0.1〜0.3秒の設定時間の経過後に、走行ユニット4が第二の速度(相対的に低速度、例えば100mm/秒〜200mm/秒)で再度前進走行する(ステップS6〜S8)。従って、角度検出手段21は、走行ユニット4が再度前進走行をしてガラス基板2の揺れを減衰させるために必要な基準位置までガラス基板2が揺れ戻ったことを検出していることになる。そして、走行ユニット4が走行終端位置L3に到達したことを位置検知手段が検出した時点で、走行ユニット4が再度停止する(ステップS9、S10)。
この結果、ガラス基板2は、走行終端位置L3では実質的に揺れが生じていない状態で垂直姿勢に維持される。従って、ガラス基板2が揺れ戻り過ぎて前方正面の梱包用パレット6或いはそれに積載されているガラス基板積層体29に衝突するという不具合が生じなくなるため、走行終端位置L3を、梱包用パレット6にできるだけ近い位置にすることが可能となる。この後に、規制手段22が揺動部材9の揺動を規制した状態で、昇降手段27が走行ユニット4を所定高さ位置まで下降させる(ステップS11、S12)。尚、走行ユニット4が下降した後に、規制手段22が揺動部材9の揺動を規制するようにしてもよい。このような状態で、図5に符号Cで示すように、梱包用パレット6の載置面上にガラス基板2を載せて撓ませつつ既に積載されているガラス基板積層体29に徐々に接触させていく。然る後、挟持手段3を開作動させることにより、ガラス基板2の吊り下げ支持を開放させて、当該ガラス基板2をガラス基板積層体29の最前列に受け渡した状態とする(ステップS13)。尚、この受け渡し時には、必要に応じて走行ユニット4を最も低速度で前進走行させてもよい。
この後は、昇降手段27により走行ユニット4を当初の高さ位置まで上昇させ、第三の速度(第一、第二の速度よりも高速度)で走行ユニット4をレール14に沿って搬送方向と逆方向に後退移動させる(ステップS14、S15)。そして、走行ユニット4が走行始端位置L1に到達した時点で停止させて待機し(ステップS16)、後続のガラス基板2を同様の手順で梱包用パレット6まで搬送する。このような動作を繰り返し実行することにより、梱包用パレット6に所定枚数のガラス基板2が積層された時点で、新たな梱包用パレット6に対して同様の動作を実行する。
ここで、図7に基づいて、上記のガラス基板2の一回の搬送動作と、走行ユニット4の時間経過に伴う走行速度とを対比すると、走行ユニット4が走行始端位置L1から一時停止位置L2までガラス基板2を搬送する際には、同図に符号Dで示すように、高速度で加速した後に減速して停止する。そして、この停止からガラス基板2が適正な揺れ戻り位置に達するために必要な時間T1だけ待機した後、さらにタイマーによる設定時間T2の経過後に、走行ユニット4が一時停止位置L2から走行終端位置L3まで、同図に符号Eで示すように、低速度で加速した後に減速して停止する。これにより、ガラス基板2は垂直姿勢で揺れが実質的に生じていない状態で停止する。そして、走行ユニット4は、基本的には、このような時間経過に伴う速度でガラス基板2を一枚ずつ搬送していくことになる。
以上のように、本実施形態に係るガラス基板搬送装置1によれば、ガラス基板2を吊り下げ支持する揺動部材9及び一対の挟持手段3が、ガラス基板2と共にその面と直交する方向に揺動可能とされているので、走行ユニット4の走行に伴ってガラス基板2の前面に風圧が作用しても、ガラス基板2の上端部のみが風圧に逆らって強制的に搬送方向に移動するという事態が生じなくなる。これにより、ガラス基板2の挟持手段3周辺での応力集中及びこれに起因する割れやクラック進展等の発生が抑止されると共に、走行ユニット4がガラス基板2を高速度で搬送させても、ガラス基板2が弓形に大きく撓むという事態が回避されるため、搬送速度を高速にして作業能率の大幅な向上を図ることが可能となる。
しかも、走行ユニット4が走行始端位置L1から一時停止位置L2に到達するまでの間は、ガラス基板2の下部側が搬送方向後方側で浮上して該ガラス基板2が傾斜姿勢に維持されるような高速度走行が行われると共に、揺動部材9及び一対の挟持手段3もガラス基板2と同等の傾斜姿勢に維持されるため、ガラス基板2に不当な曲げ応力等を生じさせることなく、極めて短時間でガラス基板を搬送することが可能となる。
加えて、走行ユニット4が一時停止位置L2で停止した後は、ガラス基板2に傾斜姿勢からの揺れ戻りを生じさせ、その揺れ戻りの途中で走行ユニット4を再走行させることにより走行終端位置L3でガラス基板2に実質的な揺れが生じないように構成しているので、ガラス基板2の高速度での搬送後に、走行終端位置L3でガラス基板2の搬送方向前後の揺れが収まるまで待つ必要がなくなる。そして、走行ユニット4の一時停止及びその後の再走行により、ガラス基板2が慣性により搬送方向前方に揺れ戻り過ぎることを抑制できるため、搬送方向前方の梱包用パレット6やそれに積載されている縦姿勢のガラス基板積層体29が対面して存在しているにも拘わらず、走行終端位置L3に到達したガラス基板2がそれらに衝突するという不具合が的確に回避される。これにより、梱包用パレット6にできるだけ近い位置まで高速度でガラス基板2を搬送させることができ、更なる作業能率の向上が図られることになる。因みに、ガラス基板2の平均搬送速度は、従来においては200〜300mm/秒であったが、本実施形態では600mm/秒以上となった。また、ガラス基板2の搬送枚数は、従来においては1分間に3〜4枚であったが、本実施形態では1分間に6〜8枚となった。
図8は、本発明の第二実施形態に係るガラス基板搬送装置1の要部を示す概略側面図である。この第二実施形態に係る搬送装置1が上述の第一実施形態に係る搬送装置1と相違するところは、基部材8の下面に垂下固定された二対のブラケット30の相互間にそれぞれ支軸11が取付けられると共に、揺動部材9の上面に立設固定された一対のブラケット31に軸受13が嵌合保持され、且つそれらの軸受13にそれらの支軸11が回動自在に支持されている点にある。その他の構成は、上述の第一実施形態に係る搬送装置1と同一であるので、両実施形態に共通の構成要素については、図8に同一符号を付し、その説明を省略する。この第二実施形態に係る搬送装置1によれば、揺動部材9に固定されるブラケットが一対のみとなるため、揺動する部分の軽量化、ひいては揺動する部分のイナーシャ低減を図ることができる。
図9は、本発明の第三実施形態に係るガラス基板搬送装置1の要部を示す概略側面図である。この第三実施形態に係る搬送装置1が上述の第二実施形態に係る搬送装置1と相違するところは、基部材8が揺動部材9の上方から右側方を経由して下方に断面コ字形に折曲形成されている点と、基部材9の下方端から左側方に向かって延出形成された二対のブラケット32の相互間にそれぞれ支軸11が取付けられている点と、揺動部材9の下面に垂下固定された一対のブラケット33に軸受13が嵌合保持され且つ支軸11が軸受13に回動自在に支持されている点とである。その他の構成は、上述の第二実施形態に係る搬送装置1と同一であるので、両実施形態に共通の構成要素については、図9に同一符号を付し、その説明を省略する。この第三実施形態に係る搬送装置1によれば、挟持手段3に、例えばガラス基板2の厚みに応じて爪部材3aの厚みを調整するための機構を設ける場合や、梱包用パレット6にガラス基板2を降ろす時に当該パレット6の寸法誤差を吸収するためにガラス基板2を挟んだ爪部材3aが上方にスライドできる機構を設ける場合など、挟持手段3の重量が比較的大きくなる場合においては、揺動する部分全体のイナーシャを最小にすることができる。
図10は、本発明の第四実施形態に係るガラス基板搬送装置1の要部を示す概略側面図である。この第四実施形態に係る搬送装置1が上述の第一実施形態に係る搬送装置1と相違するところは、走行ユニット4が揺動部材を備えていない点と、基部材8に二個の挟持手段3が個別に揺動可能に保持されている点とである。詳述すると、各挟持手段3の上部に取付けられたブラケット34にそれぞれ軸受13が嵌合保持されると共に、基部材8の下面に垂下固定された二対のブラケット35の相互間にそれぞれ支軸11が取付けられ、且つそれらの軸受13にそれらの支軸11が回動自在に支持されている。その他の構成は、上述の第一実施形態に係る搬送装置1と同一であるので、両実施形態に共通の構成要素については、図10に同一符号を付し、その説明を省略する。この第四実施形態に係る搬送装置1によれば、ガラス基板2の大きさがその厚みに比して比較的小さく、二個の挟持手段3を個別に揺動させても問題がない場合に、揺動する部分のイナーシャを最小にすることができる。
尚、上述の第二、第三実施形態では、角度検出手段21及び規制手段22が基部材8と揺動部材9との相互間に配設されるが、揺動部材9側の軽量化が図られるような配設状態とすることが好ましい。また、第四実施形態においても、角度検出手段21及び規制手段22が基部材8と挟持手段3との相互間に配設される。
以上の実施形態では、挟持手段3を幅方向の二箇所に配設する構成としたが、挟持手段3は、幅方向の一箇所または三箇所以上に配設されていてもよい。
また、上述の第一、第二、第三実施形態では、揺動部材9と基部材8との相互間における幅方向両端部にそれぞれ規制手段22を配設し、幅方向中央部に角度検出手段21を配設したが、これに代えて、幅方向中央部に規制手段22を配設し、幅方向一端部に角度検出手段21を配設するようにしてもよい。
1 ガラス基板搬送装置
2 ガラス基板
3 挟持手段
4 走行ユニット
5 走行駆動手段
6 梱包用パレット
8 基部材
9 揺動手段
11 支軸
13 軸受
14 レール
21 角度検出手段
22 規制手段
27 昇降手段
L1 走行始端位置
L2 一時停止位置(手前位置)
L3 走行終端位置

Claims (13)

  1. ガラス基板の上端部における幅方向の複数箇所をそれぞれ挟持して該ガラス基板を吊り下げ支持する複数の挟持手段と、ガラス基板の上方に配設され且つ前記複数の挟持手段により吊り下げ支持されたガラス基板を該ガラス基板の面と直交する方向に搬送させる走行ユニットと、該走行ユニットを搬送方向に走行駆動させる走行駆動手段とを備えると共に、
    前記複数の挟持手段が、前記走行ユニットに装着され且つガラス基板と共に該ガラス基板の面と直交する方向に揺動可能に保持されていることを特徴とするガラス基板搬送装置。
  2. 前記走行ユニットが走行を開始して最初に停止するまでの間は、ガラス基板の下部側が搬送方向後方側で浮上して該ガラス基板が傾斜姿勢に維持されるように前記走行ユニットの走行速度を設定したことを特徴とする請求項1に記載のガラス基板搬送装置。
  3. 前記走行ユニットが走行始端位置で走行を開始してから走行終端位置の近辺の手前位置までガラス基板を前記傾斜姿勢で搬送し、該手前位置で前記走行ユニットを停止させてガラス基板に前記傾斜姿勢からからの揺れ戻りを生じさせ、その揺れ戻りの途中で走行ユニットを同方向に再走行させることにより前記走行終端位置でガラス基板を実質的に揺れが生じていない垂直姿勢で停止させるように構成したことを特徴とする請求項2に記載のガラス基板搬送装置。
  4. 前記走行ユニットを停止させる前記手前位置が、前記走行終端位置の100〜300mm手前の位置であることを特徴とする請求項3に記載のガラス基板搬送装置。
  5. 前記複数の挟持手段の揺動角度を検出する角度検出手段を備え、該角度検出手段は、前記手前位置での走行ユニットの停止時に、ガラス基板が前記走行ユニットを再走行させるために必要な姿勢に揺れ戻ったことを検出するように構成したことを特徴とする請求項4に記載のガラス基板搬送装置。
  6. 前記複数の挟持手段の揺動を規制する規制手段を備え、該規制手段は、前記走行ユニットの走行開始前におけるガラス基板の受け取り時と、前記走行ユニットの走行終了後におけるガラス基板の受け渡し時に、前記複数の挟持手段の揺動を規制するように構成したことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のガラス基板搬送装置。
  7. 前記走行ユニットを上下昇降させる昇降手段を備え、該昇降手段は、前記走行ユニットの走行終了後におけるガラス基板の受け渡し時に、該走行ユニットを上下昇降させることを特徴とする請求項1〜6に記載のガラス基板搬送装置。
  8. 前記走行ユニットが、ガラス基板の面と直交する方向に揺動不能とされた基部材と、該基部材にガラス基板の面と直交する方向に揺動可能に支持された揺動部材とを備え、前記複数の挟持手段の全てが、前記揺動部材に装着され且つ該揺動部材と共に揺動可能に保持されていることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のガラス基板搬送装置。
  9. 前記基部材と前記揺動部材との何れか一方に幅方向に沿う支軸が取付けられ、且つ他方に前記支軸を回動自在に保持する軸受が取付けられることにより、前記基部材に前記揺動部材が揺動可能に支持されていることを特徴とする請求項8に記載のガラス基板搬送装置。
  10. 前記角度検出手段が、前記基部材と前記揺動部材との相互間に配設されていることを特徴とする請求項8または9に記載のガラス基板搬送装置。
  11. 前記規制手段が、前記基部材と前記揺動部材との相互間に配設されていることを特徴とする請求項8〜10の何れかに記載のガラス基板搬送装置。
  12. 前記走行ユニットが、基部材を備え、前記複数の挟持手段が該基部材にそれぞれ個別に揺動可能に保持されていることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のガラス基板搬送装置。
  13. 複数の挟持手段によりガラス基板の上端部における幅方向の複数箇所を挟持して該ガラス基板を吊り下げ支持した状態で、ガラス基板の上方に配設され且つ走行駆動手段の動作により走行する走行ユニットが、前記ガラス基板を該ガラス基板の面と直交する方向に搬送するに際して、
    前記走行ユニットに装着された前記複数の挟持手段が、ガラス基板と共に該ガラス基板の面と直交する方向に揺動することを特徴とするガラス基板搬送方法。
JP2010057362A 2010-03-15 2010-03-15 ガラス基板搬送装置及びガラス基板搬送方法 Expired - Fee Related JP5370776B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010057362A JP5370776B2 (ja) 2010-03-15 2010-03-15 ガラス基板搬送装置及びガラス基板搬送方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010057362A JP5370776B2 (ja) 2010-03-15 2010-03-15 ガラス基板搬送装置及びガラス基板搬送方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011190039A true JP2011190039A (ja) 2011-09-29
JP5370776B2 JP5370776B2 (ja) 2013-12-18

Family

ID=44795374

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010057362A Expired - Fee Related JP5370776B2 (ja) 2010-03-15 2010-03-15 ガラス基板搬送装置及びガラス基板搬送方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5370776B2 (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8756817B2 (en) 2011-11-30 2014-06-24 Corning Incorporated Method and apparatus for removing peripheral portion of a glass sheet
WO2014119458A1 (ja) * 2013-02-04 2014-08-07 日本電気硝子株式会社 シート材取扱方法、及びシート材取扱装置
JP2014150218A (ja) * 2013-02-04 2014-08-21 Nippon Electric Glass Co Ltd シート材積載方法、及びシート材積載装置
JP2014148410A (ja) * 2013-02-04 2014-08-21 Nippon Electric Glass Co Ltd シート材搬送装置、及びシート材搬送方法
US8820599B2 (en) 2011-11-30 2014-09-02 Corning Incorporated Method and apparatus for removing peripheral portion of a glass sheet
US9434641B2 (en) 2010-11-29 2016-09-06 Corning Incorporated Method for protecting glass surface using long-chain organic material
US9488597B2 (en) 2011-11-30 2016-11-08 Corning Incorporated Apparatus and methods for determining surface compliance for a glass surface
JP2017014063A (ja) * 2015-06-30 2017-01-19 AvanStrate株式会社 ガラス基板の製造方法、及び、ガラス基板の製造装置
CN107381049A (zh) * 2017-08-08 2017-11-24 德阳市聚阳特种玻璃有限公司 适用于多种规格玻璃的运输方法
US9862634B2 (en) 2011-08-12 2018-01-09 Corning Incorporated Method and apparatus for removing peripheral portion of a glass sheet
JP2018020915A (ja) * 2016-08-01 2018-02-08 日本電気硝子株式会社 ガラス板の製造方法およびガラス板製造装置
WO2018116752A1 (ja) * 2016-12-21 2018-06-28 日本電気硝子株式会社 板ガラス製造方法及び板ガラス製造装置
WO2018180651A1 (ja) * 2017-03-27 2018-10-04 日本電気硝子株式会社 ガラス板の製造方法及びその製造装置
CN113830558A (zh) * 2021-09-18 2021-12-24 甘肃光轩高端装备产业有限公司 玻璃基板的传输装置
WO2022107458A1 (ja) * 2020-11-20 2022-05-27 日本電気硝子株式会社 ガラス板梱包体及びガラス板梱包体製造方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59111935A (ja) * 1982-12-15 1984-06-28 Nippon Sheet Glass Co Ltd ガラス板の自動吊込装置
JPS60213441A (ja) * 1984-04-04 1985-10-25 Sekisui Chem Co Ltd 面材搬送装置
JP2000039013A (ja) * 1998-07-23 2000-02-08 Osaka Kakuta Kogyo Kk 吊りクランパー
JP2005162604A (ja) * 2003-11-12 2005-06-23 Nippon Electric Glass Co Ltd ガラス板の製造方法及びその装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59111935A (ja) * 1982-12-15 1984-06-28 Nippon Sheet Glass Co Ltd ガラス板の自動吊込装置
JPS60213441A (ja) * 1984-04-04 1985-10-25 Sekisui Chem Co Ltd 面材搬送装置
JP2000039013A (ja) * 1998-07-23 2000-02-08 Osaka Kakuta Kogyo Kk 吊りクランパー
JP2005162604A (ja) * 2003-11-12 2005-06-23 Nippon Electric Glass Co Ltd ガラス板の製造方法及びその装置

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9434641B2 (en) 2010-11-29 2016-09-06 Corning Incorporated Method for protecting glass surface using long-chain organic material
US9862634B2 (en) 2011-08-12 2018-01-09 Corning Incorporated Method and apparatus for removing peripheral portion of a glass sheet
US8756817B2 (en) 2011-11-30 2014-06-24 Corning Incorporated Method and apparatus for removing peripheral portion of a glass sheet
US8820599B2 (en) 2011-11-30 2014-09-02 Corning Incorporated Method and apparatus for removing peripheral portion of a glass sheet
US9488597B2 (en) 2011-11-30 2016-11-08 Corning Incorporated Apparatus and methods for determining surface compliance for a glass surface
WO2014119458A1 (ja) * 2013-02-04 2014-08-07 日本電気硝子株式会社 シート材取扱方法、及びシート材取扱装置
JP2014150218A (ja) * 2013-02-04 2014-08-21 Nippon Electric Glass Co Ltd シート材積載方法、及びシート材積載装置
JP2014148410A (ja) * 2013-02-04 2014-08-21 Nippon Electric Glass Co Ltd シート材搬送装置、及びシート材搬送方法
KR20150115723A (ko) 2013-02-04 2015-10-14 니폰 덴키 가라스 가부시키가이샤 시트재 취급 방법, 및 시트재 취급 장치
TWI570044B (zh) * 2013-02-04 2017-02-11 Nippon Electric Glass Co 片材操作方法
KR102173674B1 (ko) * 2013-02-04 2020-11-03 니폰 덴키 가라스 가부시키가이샤 시트재 취급 방법, 및 시트재 취급 장치
JP2017014063A (ja) * 2015-06-30 2017-01-19 AvanStrate株式会社 ガラス基板の製造方法、及び、ガラス基板の製造装置
JP2018020915A (ja) * 2016-08-01 2018-02-08 日本電気硝子株式会社 ガラス板の製造方法およびガラス板製造装置
CN109562975A (zh) * 2016-08-01 2019-04-02 日本电气硝子株式会社 玻璃板的制造方法以及玻璃板制造装置
CN109562975B (zh) * 2016-08-01 2022-04-22 日本电气硝子株式会社 玻璃板的制造方法以及玻璃板制造装置
WO2018025646A1 (ja) * 2016-08-01 2018-02-08 日本電気硝子株式会社 ガラス板の製造方法およびガラス板製造装置
TWI738829B (zh) * 2016-08-01 2021-09-11 日商日本電氣硝子股份有限公司 玻璃板的製造方法及玻璃板製造裝置
CN110087999B (zh) * 2016-12-21 2021-09-24 日本电气硝子株式会社 玻璃板制造方法及玻璃板制造装置
CN110087999A (zh) * 2016-12-21 2019-08-02 日本电气硝子株式会社 玻璃板制造方法及玻璃板制造装置
KR20190098951A (ko) * 2016-12-21 2019-08-23 니폰 덴키 가라스 가부시키가이샤 판유리 제조 방법 및 판유리 제조 장치
JP2018100119A (ja) * 2016-12-21 2018-06-28 日本電気硝子株式会社 板ガラス製造方法及び板ガラス製造装置
WO2018116752A1 (ja) * 2016-12-21 2018-06-28 日本電気硝子株式会社 板ガラス製造方法及び板ガラス製造装置
KR102403484B1 (ko) 2016-12-21 2022-05-30 니폰 덴키 가라스 가부시키가이샤 판유리 제조 방법 및 판유리 제조 장치
WO2018180651A1 (ja) * 2017-03-27 2018-10-04 日本電気硝子株式会社 ガラス板の製造方法及びその製造装置
CN107381049A (zh) * 2017-08-08 2017-11-24 德阳市聚阳特种玻璃有限公司 适用于多种规格玻璃的运输方法
WO2022107458A1 (ja) * 2020-11-20 2022-05-27 日本電気硝子株式会社 ガラス板梱包体及びガラス板梱包体製造方法
CN113830558A (zh) * 2021-09-18 2021-12-24 甘肃光轩高端装备产业有限公司 玻璃基板的传输装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5370776B2 (ja) 2013-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5370776B2 (ja) ガラス基板搬送装置及びガラス基板搬送方法
TWI439405B (zh) Plate - like component transfer equipment
JP4957133B2 (ja) 基板搬送装置及び基板搬送方法
JP2008532288A5 (ja)
WO2013190800A1 (ja) 基板搬送システム
JP5006411B2 (ja) 基板搬送装置
TWI696576B (zh) 物品搬送設備
JP2012084825A (ja) 基板搬送装置および基板搬送システム
JP2008081302A (ja) スタッカクレーン
JP2006016144A (ja) トランスファロボット
JP2008117112A (ja) 天井走行車
JP2010021292A (ja) 基板昇降移送装置及び基板処理移送システム
JP4626205B2 (ja) 基板の受渡し方法、及びその装置
US20120128455A1 (en) Transport system and storage device
TW202200469A (zh) 圓盤掛架定位驅動裝置
JP2006327819A (ja) ガラス板の移載装置および移載方法
TW201801230A (zh) 基板懸浮搬送裝置
JP2009107732A (ja) 物品搬送装置
KR101183040B1 (ko) 스토커 장치
JP2005064431A (ja) 基板搬送装置及び基板搬送方法
JP5320876B2 (ja) 基板移送システム及び基板移送方法
JP5151276B2 (ja) 搬送システム
JP3909597B2 (ja) 基板搬入出装置
JP5633674B2 (ja) ガラス板姿勢変換装置及びガラス板姿勢変換方法
JPWO2008129603A1 (ja) 基板搬送システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120810

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130819

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130822

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130904

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5370776

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees