JP2011188447A - デジタルアンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】無信号入力時の消費電力を低減可能なデジタルアンプを提供すること。
【解決手段】信号を増幅するデジタルアンプは、スイッチング動作を行うことによって当該デジタルアンプに入力された信号を増幅するスイッチング部と、スイッチング部をオンオフ駆動する駆動部と、当該デジタルアンプへの入力信号の有無を検出する入力信号検出部と、当該デジタルアンプが無信号入力状態から信号入力状態となり、入力信号検出部が当該デジタルアンプへの入力信号を検出すると、駆動部の駆動を開始してスイッチング部がスイッチング動作を開始するよう制御し、当該デジタルアンプが信号入力状態から無信号入力状態となり、入力信号検出部が当該デジタルアンプへの入力信号を検出しないと、駆動部の駆動を停止してスイッチング部がスイッチング動作を停止するよう制御する第1制御部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、無信号入力時にスイッチング動作を行わないデジタルアンプに関する。
図29に示すように、特許文献1の図7に示されているスイッチングアンプでは、高インピーダンス負荷又は無負荷時に、ローパスフィルタのカットオフ周波数近傍の高域にレスポンスのピークが発生する。これを抑えるため、図30に示すように、コンデンサCD及び抵抗RDから成るダンパをローパスフィルタコンデンサCと並列に設けることが考えられる。
また、スイッチング素子FET1,FET2としてMOSFETが用いられる場合、当該MOSFETの内蔵ダイオード(ボディダイオード)のために、オンからオフへと遷移する逆回復が瞬時に行われない。その結果、スイッチング素子本体がオフでも、キャリア蓄積効果によって内蔵ダイオードに逆電流が流れ、オンしたスイッチング素子からオフしたはずのスイッチング素子に貫流電流が流れてしまう。この貫流電流を防止するため、図31に示すように、スイッチング素子に直列に逆流阻止用の高速ダイオードD3,D4を設けると共に、スイッチング素子と並列に、逆起電力のバイパス用の高速ダイオードD5,D6を設けることが考えられる。
しかし、上述したダンパには電力ロスが生じ、逆流阻止用の高速ダイオードD3,D4にも電力ロスが生じる。その結果、効率が落ちるという課題があった。当該課題を解決するため、特許文献1の図1に示されているディジタル電力増幅器は、図32に示す構成を有する。
当該ディジタル電力増幅器では、ローパスフィルタを構成するコイルL及びコンデンサC間の接続点からアナログアンプOPへのフィードバック回路として、コンデンサCf及び抵抗R2fの直列回路が構成されている。当該直列回路をフィードバック回路として適用することにより、制動効果がループゲイン倍に増強され、制動抵抗には高い抵抗が使用できる。例えば、抵抗R2fとして数十kΩのものを適用し、コンデンサCfとして100pFのものを適用する。このように、当該直列回路は、図30に示したダンパ(コンデンサCD及び抵抗RD)の機能を兼ねている。また、当該直列回路をフィードバック回路として適用することにより、ローパスフィルタのカットオフ周波数近傍の高域の位相を90度に抑え、ローパスフィルタで最大180度遅れる位相を90度程度に抑え、発振を抑えることができる。この直列回路によれば、図30の回路と比較して、電力ロスを大幅に削減することができる。
また、当該ディジタル電力増幅器のデジタルアンプブロック10では、図33に示すように、正負電源ライン+B、−B間に、スイッチング素子SW1、コイルL11、コイルL12、スイッチング素子SW2がこの順序で接続されている。また、スイッチング素子SW1及びコイルL11間の接続点は、高速ダイオードD12のカソードに接続されており、高速ダイオードD12のアノードは負側の電源ライン−Bに接続されている。また、コイルL12及びスイッチング素子SW2間の接続点は、高速ダイオードD11のアノードに接続されており、高速ダイオードD11のカソードは正側の電源ライン+Bに接続されている。さらに、コイルL11,L12間の接続点が、ローパスフィルタコイルLの一端に接続されている。
図33に示すように、スイッチング素子SW1だけがオンしている状態では電源電流I11が流れ、ローパスフィルタコイルLだけでなくコイルL11にもエネルギーが蓄積される。ここで、オン状態のスイッチング素子を切り替える際のデッドタイム制御によりスイッチング素子SW1をオフすると(スイッチング素子SW2のオフ状態は継続)、ローパスフィルタコイルL及びコイルL11の逆起電力により、図34に示す電流I12が流れる。すなわち、コイルL11が、その逆起電力により電流を流そうとし、ローパスフィルタコイルLの逆起電力による電流を自コイルL11の方に引き込む。このように、コイルL11は、ローパスフィルタコイルLの逆起電力による電流がスイッチング素子SW2側に(スイッチング素子SW2の内蔵ダイオード側に)流れることを阻止している。すなわち、コイルL11は、図29に示した逆流阻止用のダイオードD4と同様な逆流阻止機能を発揮している。
このように、コイルL11は、図29に示した逆流阻止用のダイオードD4と同様な逆流阻止機能を発揮している。上述したように、逆流阻止用のダイオードD4には電力ロスが生じるが、コイルL11には電力ロスが生じない。
特開2004−88578号公報
上記説明した特許文献1に記載のディジタル電力増幅器によれば、信号が入力されているときの回路動作における電力ロスの改善はなされている。しかし、当該ディジタル電力増幅器は、信号が入力されていないため負荷(スピーカ)を駆動する必要がないときにもスイッチング動作を行っている。すなわち、無信号入力時には、スイッチング動作による無駄な電力ロスが発生していた。
本発明の目的は、無信号入力時の消費電力を低減可能なデジタルアンプを提供することである。
本発明のデジタルアンプは、信号を増幅するデジタルアンプであって、スイッチング動作を行うことによって当該デジタルアンプに入力された信号を増幅するスイッチング部と、前記スイッチング部をオンオフ駆動する駆動部と、当該デジタルアンプへの入力信号の有無を検出する入力信号検出部と、当該デジタルアンプが無信号入力状態から信号入力状態となり、前記入力信号検出部が当該デジタルアンプへの入力信号を検出すると、前記駆動部の駆動を開始して前記スイッチング部がスイッチング動作を開始するよう制御し、当該デジタルアンプが信号入力状態から無信号入力状態となり、前記入力信号検出部が当該デジタルアンプへの入力信号を検出しないと、前記駆動部の駆動を停止して前記スイッチング部がスイッチング動作を停止するよう制御する第1制御部と、を備えた構成を有している。
この構成により、無信号入力時の消費電力を低減できる。
また、本発明のデジタルアンプにおいて、当該デジタルアンプへの入力信号を所定時間遅らせて前記スイッチング部に伝送する遅延部を備え、前記スイッチング部は、前記遅延部を介して送られた当該デジタルアンプへの入力信号を増幅することを特徴とする。
この構成により、スイッチング部がスイッチング動作を開始した際に、音欠けが発生しない。
また、本発明のデジタルアンプにおいて、前記スイッチング部から出力された増幅信号が当該デジタルアンプから出力される経路を開閉するスイッチ部を備え、前記第1制御部は、当該デジタルアンプが無信号入力状態から信号入力状態となり、前記入力信号検出部が当該デジタルアンプへの入力信号を検出すると、前記経路が閉じるよう前記スイッチ部を制御し、当該デジタルアンプが信号入力状態から無信号入力状態となり、前記入力信号検出部が当該デジタルアンプへの入力信号を検出しないと、前記経路が開くよう前記スイッチ部を制御する構成を有している。
この構成により、ポップノイズの発生しうる時間には経路が開くようスイッチ部が開閉制御されるため、ポップノイズは出力されない。
また、本発明のデジタルアンプにおいて、前記スイッチング部から出力された増幅信号が当該デジタルアンプから出力される経路を開閉するスイッチ部と、当該デジタルアンプへの入力信号に前記遅延部の出力信号を重畳した論理和信号を出力する論理演算部と、を備え、前記入力信号検出部は、前記論理演算部から出力される前記論理和信号の有無を検出し、前記第1制御部は、当該デジタルアンプが無信号入力状態から信号入力状態となり、前記入力信号検出部が前記論理和信号を検出すると、前記駆動部の駆動を開始して前記スイッチング部がスイッチング動作を開始するよう制御し、かつ、前記経路が閉じるよう前記スイッチ部を制御し、当該デジタルアンプが信号入力状態から無信号入力状態となり、前記入力信号検出部が前記論理和信号を検出しないと、前記駆動部の駆動を停止して前記スイッチング部がスイッチング動作を停止するよう制御し、かつ、前記経路が開くよう前記スイッチ部を制御する構成を有している。
この構成により、無信号入力状態になったときでも、デジタルアンプへの入力信号が無くなってから少なくとも遅延時間が経過するまではスイッチ部は開状態にはならないため、音切れは生じない。
また、本発明のデジタルアンプにおいて、前記第1制御部の制御に応じて前記経路が閉じるタイミングは、前記遅延部による信号の遅延時間以内であって、前記第1制御部の制御に応じて前記スイッチング部がスイッチング動作を開始するタイミングよりも後であり、前記第1制御部の制御に応じて前記経路が開くタイミングは、前記第1制御部の制御に応じて前記スイッチング部がスイッチング動作を停止するタイミングよりも前である構成を有していることが望ましい。
また、本発明のデジタルアンプにおいて、前記スイッチング動作は、前記スイッチング部が有する直列接続された2つのスイッチング素子を交互にオンオフする動作であって、当該デジタルアンプは、前記スイッチング部がスイッチング動作を行う際に前記2つのスイッチング素子の両方がオフ状態となるように前記駆動部を制御するデッドタイム制御部と、前記デッドタイム制御部による前記2つのスイッチング素子の両方がオフ状態になる時間を設定するデッドタイム設定部と、を備え、当該デジタルアンプが無信号入力状態から信号入力状態となり、前記入力信号検出部が当該デジタルアンプへの入力信号を検出すると、前記デットタイム設定部が、所定時間の間は通常よりも長い、前記2つのスイッチング素子の両方がオフ状態になる時間を設定する構成を有している。
この構成により、スイッチング部がスイッチング動作を行う際に発生するポップノイズを低減できる。
また、本発明のデジタルアンプにおいて、当該デジタルアンプへの入力信号を所定時間遅らせて前記スイッチング部に伝送する遅延部を備え、前記スイッチング部は、前記遅延部を介して送られた当該デジタルアンプへの入力信号を増幅する構成を有している。
この構成により、スイッチング部がスイッチング動作を開始した際に、音欠けが発生しない。
また、本発明のデジタルアンプにおいて、当該デジタルアンプへの入力信号を補正する入力信号補正部と、第2制御部と、を備え、前記第2制御部は、前記入力信号検出部が当該デジタルアンプへの入力信号を検出すると、所定時間は入力信号と逆相の信号を当該デジタルアンプへの入力信号に印加するよう前記入力信号補正部を制御する構成を有している。
この構成により、スイッチング部がスイッチング動作を行う際に発生するポップノイズを低減できる。
また、本発明のデジタルアンプにおいて、前記スイッチング部の基準電位とは異なる基準電位で駆動され、当該デジタルアンプへの入力信号をパルス変調する変調部と、前記スイッチング部の出力電圧を検出する出力電圧検出部と、前記出力電圧検出部の検出結果に応じて前記変調部の出力電圧を調整する初期電圧調整部と、第5制御部と、を備え、前記第5制御部は、前記入力信号検出部が当該デジタルアンプへの入力信号を検出すると、前記変調部に所定のバイアス電圧を印加するよう前記初期電圧調整部を制御する構成を有している。
この構成により、スイッチング部がスイッチング動作を行う際に発生するポップノイズを低減できる。
また、本発明のデジタルアンプにおいて、前記スイッチング部から出力された増幅信号の電力が0であることを検出する信号検出部を備え、前記第1制御部は、前記スイッチング部のスイッチング動作を停止するよう制御する際、前記信号検出部によって検出された結果に応じて前記スイッチング動作が停止するよう、前記駆動部の駆動を停止する構成を有している。
この構成により、スイッチング部がスイッチング動作を停止する際にポップノイズの発生を防止できる。
また、本発明のデジタルアンプにおいて、前記スイッチング部のゲインを上げる補正を行う第1ゲイン補正部を備え、当該デジタルアンプが無信号入力状態から信号入力状態となり、前記入力信号検出部が当該デジタルアンプへの入力信号を検出すると、前記第1ゲイン補正部が駆動するよう制御する第3制御部と、を備えた構成を有している。
この構成により、スイッチング動作開始直後における信号の再現性の低下を補償できる。
また、本発明のデジタルアンプにおいて、前記スイッチング部に供給される電源電圧を検出する電源電圧検出部を備え、前記第1ゲイン補正部は、前記電源電圧検出部が検出した電源電圧に応じて、前記スイッチング部のゲインを補正する構成を有している。
この構成により、電源電圧の変化に応じた波形の補正が可能であるため、より精度の高いゲイン補正が可能である。
また、本発明のデジタルアンプにおいて、当該デジタルアンプへの入力信号をパルス変調する変調部と、前記スイッチング部の出力信号を前記変調部に帰還する帰還部と、前記帰還部の帰還量を変更する帰還量変更部と、を備えた構成を有している。
この構成により、スイッチング動作開始直後における信号の再現性の低下を補償できる。
また、本発明のデジタルアンプにおいて、当該デジタルアンプへの入力信号をパルス変調する、前記入力信号に対して並列に設けられた複数種類の変調部と、前記スイッチング部の出力信号を前記複数種類の変調部の少なくとも一つに帰還する帰還部と、前記複数種類の変調部の出力信号の少なくとも一つを前記駆動部に出力する出力切替部と、当該デジタルアンプが無信号入力状態から信号入力状態となり、前記入力信号検出部が当該デジタルアンプへの入力信号を検出すると、前記複数種類の変調部の出力信号の少なくとも一つを出力するよう前記出力切替部を制御する第4制御部と、を備えた構成を有している。
この構成により、スイッチング動作開始直後における信号の再現性の低下を補償できる。
また、本発明のデジタルアンプにおいて、前記複数種類の変調部は、前記帰還部からの帰還信号に応じて当該デジタルアンプへの入力信号をパルス変調する第1変調部と、前記帰還部からの帰還信号は用いずに当該デジタルアンプへの入力信号をパルス変調する第2変調部と、を含み、前記第4制御部は、当該デジタルアンプが無信号入力状態から信号入力状態となり、前記入力信号検出部が当該デジタルアンプへの入力信号を検出すると、前記第2変調部の出力信号を出力するよう前記出力切替部を制御する構成を有している。
この構成により、スイッチング動作開始直後における信号の再現性の低下を補償できる。
また、本発明のデジタルアンプにおいて、前記複数種類の変調部は、前記帰還部からの帰還信号に応じて当該デジタルアンプへの入力信号をパルス変調する高次数の変調部と、前記帰還部からの帰還信号に応じて当該デジタルアンプへの入力信号をパルス変調する低次数の変調部と、を含み、前記第4制御部は、当該デジタルアンプが無信号入力状態から信号入力状態となり、前記入力信号検出部が当該デジタルアンプへの入力信号を検出すると、前記低次数の変調部の出力信号を出力するよう前記出力切替部を制御する構成を有している。
この構成により、スイッチング動作開始直後における信号の再現性の低下を補償できる。
本発明に係るデジタルアンプによれば、無信号入力時の消費電力を低減できる。
第1の実施形態のデジタルアンプの出力段の構成を示すブロック図 第1の実施形態のデジタルアンプにおいてスイッチング動作が開始される際の信号波形を示す図 第1の実施形態のデジタルアンプにおいてスイッチング動作が停止される際の信号波形を示す図 第2の実施形態のデジタルアンプの出力段の構成を示すブロック図 第2の実施形態のデジタルアンプにおいてスイッチング動作が開始される際の信号波形を示す図 第2の実施形態のデジタルアンプにおいてスイッチング動作が停止される際の信号波形を示す図 第3の実施形態のデジタルアンプの出力段の構成を示すブロック図 第3の実施形態のデジタルアンプにおいてスイッチング動作が開始される際の信号波形を示す図 第3の実施形態のデジタルアンプにおいてスイッチング動作が停止される際の信号波形を示す図 第4の実施形態のデジタルアンプの出力段の構成を示すブロック図 第4の実施形態のデジタルアンプにおいてスイッチング動作が開始される際の信号波形を示す図 第4の実施形態のデジタルアンプにおいてスイッチング動作が停止される際の信号波形を示す図 第5の実施形態のデジタルアンプの出力段の構成を示すブロック図 第6の実施形態のデジタルアンプの出力段の構成を示すブロック図 第7の実施形態のデジタルアンプの出力段の構成を示すブロック図 第8の実施形態のデジタルアンプの出力段の構成を示すブロック図 第9の実施形態のデジタルアンプの出力段の構成を示すブロック図 第10の実施形態のデジタルアンプの出力段の構成を示すブロック図 第11の実施形態のデジタルアンプの出力段の構成を示すブロック図 第12の実施形態のデジタルアンプの出力段の構成を示すブロック図 第12の実施形態のデジタルアンプにおいてスイッチング動作が開始される際の信号波形を示す図 第13の実施形態のデジタルアンプの出力段の構成を示すブロック図 第13の実施形態のデジタルアンプにおいてスイッチング動作が開始される際の信号波形を示す図 第14の実施形態のデジタルアンプの出力段の構成を示すブロック図 第15の実施形態のデジタルアンプの出力段の構成を示すブロック図 デジタルアンプ部のスイッチング部の出力電圧及び出力電流の波形を示す図 第16の実施形態のデジタルアンプの出力段の構成を示すブロック図 デジタルアンプ部がスイッチング動作を開始した際の変調部の出力電圧Sdの波形及びスイッチング部の出力電圧Sfの波形を示す図であって、(a)は変調部にバイアス電圧が印加されていない場合の波形、(b)は変調部にバイアス電圧が印加されている場合の波形 特許文献1の図7に示されているスイッチングアンプの一部を示すブロック図 ローパスフィルタの周波数特性の一例を示す説明図 スイッチング素子の内蔵ダイオードによる貫通電流の弊害の除去構成を示すブロック図 特許文献1の図1に示されているディジタル電力増幅器の全体構成を示すブロック図 デジタルアンプブロックの一部を構成するスイッチング部において、一方のスイッチング素子だけがオンしている状態での電源電流経路の説明図 オンしていたスイッチング素子をオフした直後のローパスフィルタコイルの逆起電圧による電流経路の説明図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態のデジタルアンプの出力段の構成を示すブロック図である。図1に示すように、第1の実施形態のデジタルアンプは、デジタルアンプ部101と、入力レベル検出部103と、動作制御部105とを備える。なお、デジタルアンプ部101の後段に設けられた出力端107には、スピーカ等の負荷が接続される。
デジタルアンプ部101は、入力された信号を増幅する。デジタルアンプ部101に入力される信号は、例えばオーディオ信号であって、その形式はアナログでもデジタルでも良い。図1に示すように、デジタルアンプ部101は、変調部111と、デッドタイム制御部(DT制御部)113と、発振制御部115と、駆動部117と、スイッチング部119と、LPF(Low Pass Filter)121と、NFB(Negative FeedBack)123とを有する。
以下、デジタルアンプ部101の各構成要素について説明する。変調部111は、例えばPWM(Pulse Width Modulation)回路であって、デジタルアンプ部101に入力された信号をデジタルパルス信号に変換する。変調部111は、NFB123からの帰還信号に応じて補正したデジタルパルス信号を出力する。
スイッチング部119は、上下2段に直列接続されたスイッチング素子131a,131bを有し、スイッチングによる信号の増幅を行う。スイッチング素子131a,131bは、パワートランジスタ、MOSFET又はIGBTである。駆動部117は、上下2段に構成されたドライバ133a,133bを有する。ドライバ133aはスイッチング素子131aをスイッチング駆動し、ドライバ133bはスイッチング素子131bをスイッチング駆動する。
駆動部117の各ドライバは、スイッチング素子131a,131bが理想的には互いが逆論理で動作するよう各スイッチング素子を駆動する。しかし、実際のトランジスタ素子のオンオフ状態が切り替わる際には、ターンオン時間又はターンオフ時間が存在する。このため、スイッチング素子131a,131bの両方がオン状態となる上下短絡が発生してしまう。この状態を防ぐためには、いずれか一方のスイッチング素子がオフ状態からオン状態に切り替わるタイミングで、双方のスイッチング素子がオフ状態となる時間、すなわち「デッドタイム」を設定すれば良い。
デッドタイム制御部(DT制御部)113は、スイッチング部119がスイッチングを行う際にデッドタイムを設けるよう、駆動部117を制御する。なお、デッドタイムが長いとスイッチング素子133a,133bにそれぞれ入力される信号のデューティ比は小さくなるため、別途デューティ比調整回路を設ける必要はない。発振制御部115は、発振の開始及び停止を選択できる。具体的には、デットタイム制御部113から印加されるデジタルパルス信号をドライバへ伝達させるか伝達させないかを選択する。発振制御部115は、動作制御部105の出力信号の電位に応じて発振動作し、前記経路の開閉を行う。
LPF121は、LC回路で構成された復調手段である。LPF121が中高周波帯域をフィルタリングすることにより、スイッチング部119によって増幅されたデジタルパルス信号が復調される。復調された信号は出力端107から出力される。NFB123は、負帰還増幅回路であり、スイッチング部119の出力信号を変調部111に帰還する。
入力レベル検出部103は、入力信号のレベルを検出することによって入力信号の有無を検出する。入力レベル検出部103は、入力信号を両波整流した信号を出力する。なお、上述したように、入力信号は例えばオーディオ信号であって、その形式はアナログでもデジタルでも良い。また、入力レベル検出部103は、両波整流の代わりに、片波整流、AC−DC変換、サンプルホールド又はACレベル検出等を行っても良い。
動作制御部105は、入力レベル検出部103から入力された信号に応じて、デジタルアンプ部101の発振制御部115による発振動作を制御する。当該制御によって、スイッチング部119が行うスイッチング動作の開始又は停止が制御される。なお、実際にスイッチング動作が開始又は停止される入力信号のレベルは、本実施形態のデジタルアンプの残留ノイズ以上であり、−60dBm〜−40dBm程度である。
図2は、第1の実施形態のデジタルアンプにおいてスイッチング動作が開始される際の信号波形を示す図である。また、図3は、第1の実施形態のデジタルアンプにおいてスイッチング動作が停止される際の信号波形を示す図である。図2及び図3に示される信号Saは、当該デジタルアンプの入力信号である。信号Scは、入力レベル検出部103の出力信号であって、入力信号Saを両波整流した信号である。電位Vocは、動作制御部105の出力信号の電位であって、信号Scを平滑化した信号である。信号Sfは、デジタルアンプ部101のスイッチング部119が行うスイッチング動作を示す信号である。信号Sgは、入力信号Saを増幅した信号であって、当該デジタルアンプの出力信号である。信号Sgは、出力端107から出力される。
図2に示すように、入力信号Saが略0V電位の状態、すなわち、入力信号Saが無い状態(無信号入力状態)から、何らかのレベルを有する状態、すなわち、入力信号Saが有る状態(信号入力状態)に変わると、動作制御部105の出力信号の電位Vocが上がる。電位Vcoが上がることによって、発振制御部115が、デットタイム制御部113から印加されるデジタルパルス信号を駆動部117に伝達する。なお、発振制御部115はフォトカプラと電子スイッチを内蔵する。発振制御部115は、フォトカプラの入力に流れ込む電流をトランジスタなどの電子スイッチで開閉する構成を有し、電子スイッチを閉じて電流を流れ込ませることでデジタルパルス信号の伝達を行う。このため、駆動部117は、入力信号Saに応じたスイッチング部119の駆動制御を開始する。このようにしてスイッチング動作が開始され、出力端107から信号Sgが出力される。但し、出力端107からは、スイッチング動作が開始されるまでの信号Saに該当する信号が出力されない。すなわち、図2に一点鎖線で示される「音欠け」が生じる。さらに、スイッチング動作が開始されるときにはLPF121の共振現象によるポップノイズ(Pop Noise)が生じる。
図3に示すように、入力信号Saが何らかのレベルを有する状態(信号入力状態)から略0V電位の状態(無信号入力状態)に変わると、動作制御部105の出力信号の電位Vocが下がる。電位Vcoが下がることによって発振制御部115の発振動作が停止する(Drv. OFF)と、入力信号Saが駆動部117に入力される経路が開く。このため、駆動部117は、スイッチング部119の駆動制御を停止する。このようにしてスイッチング動作が停止される。
但し、スイッチング動作が停止されるタイミングは、入力信号Saとの相関はなく、スイッチング部119から出力される信号Sfのどの位置か分かららない。場合によっては、信号Sfの正負の変化分の面積が一致しないため、LPF121にてポップノイズ成分が生成され、スピーカから不要なポップノイズが出力されてしまう。
以上説明したように、本実施形態によれば、デジタルアンプに入力される信号Saの有無に応じて、デジタルアンプ部101におけるスイッチング動作が開始又は停止される。すなわち、信号入力状態ではスイッチング動作が行われ、無信号入力状態ではスイッチング動作は行われない。したがって、無信号入力時のデジタルアンプ部101での消費電力を低減できる。
(第2の実施形態)
図4は、第2の実施形態のデジタルアンプの出力段の構成を示すブロック図である。図4に示すように、第2の実施形態のデジタルアンプは、第1の実施形態のデジタルアンプの構成要素に加え、デジタルアンプ部101の前段に遅延部211をさらに備える。この点以外は第1の実施形態と同様であり、図4において、図1と共通する構成要素には同じ参照符号が付されている。
遅延部211は、デジタルアンプに入力された信号を後段の構成要素に伝送する際に、当該信号の伝送を所定時間遅らせる。したがって、デジタルアンプに入力された信号は、この時間だけ遅れてデジタルアンプ部101に入力される。なお、遅延部211に設定される遅延時間は任意に設定可能である。また、入力レベル検出部103に入力される信号は、第1の実施形態と同様、入力信号Saである。
図5は、第2の実施形態のデジタルアンプにおいてスイッチング動作が開始される際の信号波形を示す図である。また、図6は、第2の実施形態のデジタルアンプにおいてスイッチング動作が停止される際の信号波形を示す図である。図5及び図6に示される信号Saは、当該デジタルアンプの入力信号である。信号Sbは、遅延部211の出力信号(遅延信号)であり、デジタルアンプ部101に入力される。図5及び図6に示す例では、入力信号Saと遅延信号Sbの間には時間軸上、遅延時間td[m秒]の差がある。信号Scは、入力レベル検出部103の出力信号であって、入力信号Saを両波整流した信号である。電位Vocは、動作制御部105の出力信号の電位であって、信号Scを平滑化した信号である。信号Sfは、デジタルアンプ部101のスイッチング部119が行うスイッチング動作を示す信号である。信号Sgは、信号Sbを増幅した信号であって、当該デジタルアンプの出力信号である。信号Sgは、出力端107から出力される。
図5に示すように、入力信号Saが無い状態(無信号入力状態)から有る状態(信号入力状態)に変わると、動作制御部105の出力信号の電位Vocが上がる。電位Vcoが上がることによって発振制御部115が発振する(Drv. ON)と、遅延信号Sbが駆動部117に入力される経路が閉じる。このため、駆動部117は、遅延信号Sbに応じたスイッチング部119の駆動制御を開始する。このようにしてスイッチング動作が開始され、出力端107から信号Sgが出力される。但し、図5に示されているように、スイッチング動作が開始されるときにはポップノイズが生じる。
図6に示すように、入力信号Saが有る状態(信号入力状態)から無い状態(無信号入力状態)に変わると、動作制御部105の出力信号の電位Vocが下がる。電位Vcoが下がることによって発振制御部115の発振動作が停止する(Drv. OFF)と、遅延信号Sbが駆動部117に入力される経路が開く。このため、駆動部117は、スイッチング部119の駆動制御を停止する。このようにしてスイッチング動作が停止される。但し、図6に示すように、デッドタイム以外のタイミングでスイッチング動作が停止されたときにはポップノイズが発生し、出力端107から出力される。また、本実施形態では、出力端107から信号Sgが出力中にスイッチング動作が停止するため、図6に一点鎖線で示される「音切れ」が生じる。
以上説明したように、本実施形態によれば、デジタルアンプに入力される信号Saの有無に応じて、デジタルアンプ部101におけるスイッチング動作が開始又は停止されるため、無信号入力時のデジタルアンプ部101での消費電力を低減できる。さらに、デジタルアンプ部101に入力される信号Sbは遅延されているため、デジタルアンプ部101がスイッチング動作を開始した際に、音欠けが発生しない。
(第3の実施形態)
図7は、第3の実施形態のデジタルアンプの出力段の構成を示すブロック図である。図7に示すように、第3の実施形態のデジタルアンプは、第2の実施形態のデジタルアンプの構成要素に加え、デジタルアンプ部101の後段にスイッチ311をさらに備える。また、本実施形態の動作制御部305は、さらにスイッチ311をオンオフ制御する点が、第2の実施形態の動作制御部105とは異なる。これらの点以外は第2の実施形態と同様であり、図7において、図4と共通する構成要素には同じ参照符号が付されている。
スイッチ311は、デジタルアンプ部101の出力信号が出力端107から出力される経路上に設けられたリレーであり、前記経路を開閉する。スイッチ311は、機械式リレー又はフォトMOSリレー等の電子リレーであり、動作制御部305によって制御される。本実施形態の動作制御部305は、入力レベル検出部103から出力された信号に応じて、発振制御部115の発振動作を制御するだけでなく、スイッチ311の開閉も制御する。なお、動作制御部305は、発振制御部115に出力する信号の電位の立ち上がり時及び立ち下がり時の各時定数、及びスイッチ311に出力する信号の電位の立ち上がり時及び立ち下がり時の各時定数を設定する時定数回路を含む。
本実施形態では、動作制御部305からスイッチ311に出力される信号の電位の立ち上がり時の時定数は、動作制御部305から発振制御部115に出力される信号の電位の立ち上がり時の時定数よりも大きい。したがって、デジタルアンプに信号が入力された際の、動作制御部305の制御によるスイッチ311が開状態から閉状態となるタイミングは、動作制御部305の制御によるデジタルアンプ部101におけるスイッチング動作の開始タイミングよりも後である。但し、スイッチ311が閉状態となるタイミングは、遅延時間td未満である。
また、動作制御部305からスイッチ311に出力される信号の電位の立ち下がり時の時定数は、動作制御部305から発振制御部115に出力される信号の電位の立ち下がり時の時定数よりも小さい。したがって、デジタルアンプが無信号入力時の、動作制御部305の制御によるスイッチ311が閉状態から開状態となるタイミングは、動作制御部305の制御によるデジタルアンプ部101におけるスイッチング動作の停止タイミングよりも前である。
図8は、第3の実施形態のデジタルアンプにおいてスイッチング動作が開始される際の信号波形を示す図である。また、図9は、第3の実施形態のデジタルアンプにおいてスイッチング動作が停止される際の信号波形を示す図である。図8及び図9に示される信号Saは、当該デジタルアンプの入力信号である。信号Sbは、遅延部211の出力信号(遅延信号)であり、デジタルアンプ部101に入力される。図8及び図9に示す例では、入力信号Saと遅延信号Sbの間には時間軸上、遅延時間td[m秒]の差がある。信号Scは、入力レベル検出部103の出力信号であって、入力信号Saを両波整流した信号である。電位Vocは、動作制御部305から出力された発振制御部115への信号の電位であって、信号Scを平滑化した信号である。電位Vrsは、動作制御部305から出力されたスイッチ311への信号の電位であり、信号Scを平滑化した信号である。信号Sfは、デジタルアンプ部101のスイッチング部119が行うスイッチング動作を示す信号である。信号Sgは、信号Sbを増幅した信号であって、当該デジタルアンプの出力信号である。信号Sgは、出力端107から出力される。
図8に示すように、入力信号Saが無い状態(無信号入力状態)から有る状態(信号入力状態)に変わると、動作制御部305から発振制御部115への出力信号の電位Vocが時定数τ1で上がり、動作制御部305からスイッチ311への出力信号の電位Vrsが時定数τ1よりも大きい時定数τ2で上がる。電位Vcoが上がることによって発振制御部115が発振する(Drv. ON)と、遅延信号Sbが駆動部117に入力される経路が閉じる。このため、駆動部117は、遅延信号Sbに応じたスイッチング部119の駆動制御を開始する。このようにしてスイッチング動作が開始される。一方、電位Vrsが上がることによってスイッチ311が開状態から閉状態となる(SW ON)。上述したように、時定数τ2は時定数τ1よりも大きい。このため、スイッチ311が閉状態となるタイミングは、図8に示すように、遅延時間td以内であるが、スイッチング動作が開始されるタイミングよりも後である。スイッチ311が閉状態になると、出力端107から信号Sgが出力される。
図9に示すように、入力信号Saが有る状態(信号入力状態)から無い状態(無信号入力状態)に変わると、動作制御部305から発振制御部115への出力信号の電位Vocが時定数τ3で下がり、動作制御部305からスイッチ311への出力信号の電位Vrsが時定数τ3よりも小さい時定数τ4で下がる。電位Vrsが下がることによってスイッチ311が閉状態から開状態となる(SW OFF)。一方、電位Vcoが下がることによって発振制御部115の発振動作が停止する(Drv. OFF)と、遅延信号Sbが駆動部117に入力される経路が開く。このため、駆動部117は、スイッチング部119の駆動制御を停止する。このようにしてスイッチング動作が停止される。上述したように、時定数τ4は時定数τ3よりも小さい。このため、スイッチ311が開状態となるタイミングは、図9に示すように、スイッチング動作が停止されるタイミングよりも前である。但し、図9に示すように、出力端107から信号Sgが出力中にスイッチ311が開状態となるため、図9に一点鎖線で示される「音切れ」が生じる。
以上説明したように、本実施形態によれば、デジタルアンプに入力される信号Saの有無に応じて、デジタルアンプ部101におけるスイッチング動作が開始又は停止されるため、無信号入力時のデジタルアンプ部101での消費電力を低減できる。また、デジタルアンプ部101に入力される信号Sbは遅延されているため、デジタルアンプ部101がスイッチング動作を開始した際に、音欠けが発生しない。さらに、ポップノイズの発生しうる時間にはスイッチ311が開状態であるようスイッチ311が開閉制御されるため、出力端107からポップノイズは出力されない。
(第4の実施形態)
図10は、第4の実施形態のデジタルアンプの出力段の構成を示すブロック図である。図10に示すように、第4の実施形態のデジタルアンプは、第3の実施形態のデジタルアンプの構成要素に加え、入力レベル検出部103の前段にOR回路411をさらに備える。また、本実施形態の入力レベル検出部403は、OR回路411からの出力信号が入力される点が、第3の実施形態の入力レベル検出部103とは異なる。これらの点以外は第3の実施形態と同様であり、図10において、図7と共通する構成要素には同じ参照符号が付されている。
OR回路411には、デジタルアンプに入力された信号Sa及び遅延部211の出力信号Sbが入力される。OR回路411は、デジタルアンプに入力された信号Saと遅延部211の出力信号Sbの論理和信号を出力する。なお、当該論理和信号は、デジタルアンプに入力された信号Saに遅延部211の出力信号Sbを重畳した信号である。入力レベル検出部403は、OR回路411から出力された論理和信号に応じて、デジタルアンプ部101の発振制御部115による発振動作を制御する。
図11は、第4の実施形態のデジタルアンプにおいてスイッチング動作が開始される際の信号波形を示す図である。また、図12は、第4の実施形態のデジタルアンプにおいてスイッチング動作が停止される際の信号波形を示す図である。図11及び図12に示される信号Saは、当該デジタルアンプの入力信号である。信号Sbは、遅延部211の出力信号(遅延信号)であり、デジタルアンプ部101に入力される。図11及び図12に示す例では、入力信号Saと遅延信号Sbの間には時間軸上、遅延時間td[m秒]の差がある。信号Scは、入力レベル検出部403の出力信号であって、入力信号Saを両波整流した信号に遅延信号Sbを両波整流した信号を重畳した信号である。電位Vocは、動作制御部105から出力された発振制御部115への信号の電位であって、信号Scを平滑化した信号である。電位Vrsは、動作制御部105から出力されたスイッチ311への信号の電位であり、信号Scを平滑化した信号である。信号Sfは、デジタルアンプ部101のスイッチング部119が行うスイッチング動作を示す信号である。信号Sgは、信号Sbを増幅した信号であって、当該デジタルアンプの出力信号である。信号Sgは、出力端107から出力される。
図11に示すように、入力信号Saが無い状態(無信号入力状態)から有る状態(信号入力状態)に変わると、動作制御部105から発振制御部115への出力信号の電位Vocが時定数τ1で上がり、動作制御部105からスイッチ311への出力信号の電位Vrsが時定数τ1よりも大きい時定数τ2で上がる。電位Vcoが上がることによって発振制御部115が発振する(Drv. ON)と、遅延信号Sbが駆動部117に入力される経路が閉じる。このため、駆動部117は、遅延信号Sbに応じたスイッチング部119の駆動制御を開始する。このようにしてスイッチング動作が開始される。一方、電位Vrsが上がることによってスイッチ311が開状態から閉状態となる(SW ON)。上述したように、時定数τ2は時定数τ1よりも大きい。このため、スイッチ311が閉状態となるタイミングは、図11に示すように、遅延時間td以内であるが、スイッチング動作が開始されるタイミングよりも後である。スイッチ311が閉状態になると、出力端107から信号Sgが出力される。
図12に示すように、入力信号Saが有る状態(信号入力状態)から無い状態(無信号入力状態)に変わると、動作制御部105から発振制御部115への出力信号の電位Vocが下がり、動作制御部105からスイッチ311への出力信号の電位Vrsが下がる。さらに、入力信号Saが無くなった状態から遅延時間Tdが経過すると、電位Vocが時定数τ3で下がり、電位Vrsが時定数τ3よりも小さい時定数τ4で下がる。電位Vrsが所定電圧まで下がることによってスイッチ311が閉状態から開状態となる(SW OFF)。一方、電位Vcoが所定電圧まで下がることによって発振制御部115の発振動作が停止する(Drv. OFF)と、遅延信号Sbが駆動部117に入力される経路が開く。このため、駆動部117は、スイッチング部119の駆動制御を停止する。このようにしてスイッチング動作が停止される。上述したように、時定数τ4は時定数τ3よりも小さい。このため、スイッチ311が開状態となるタイミングは、図9に示すように、スイッチング動作が停止されるタイミングよりも前である。
以上説明したように、本実施形態によれば、デジタルアンプに入力される信号Saの有無に応じて、デジタルアンプ部101におけるスイッチング動作が開始又は停止されるため、無信号入力時のデジタルアンプ部101での消費電力を低減できる。また、デジタルアンプ部101に入力される信号Sbは遅延されているため、デジタルアンプ部101がスイッチング動作を開始した際に、音欠けが発生しない。また、ポップノイズの発生しうる時間にはスイッチ311が開状態であるようスイッチ311が開閉制御されるため、出力端107からポップノイズは出力されない。さらに、無信号入力状態になったときでも、入力信号Saが無くなってから少なくとも遅延時間が経過するまではスイッチ311は開状態にはならないため、音切れは生じない。
(第5の実施形態)
図13は、第5の実施形態のデジタルアンプの出力段の構成を示すブロック図である。図13に示すように、第5の実施形態のデジタルアンプは、第1の実施形態のデジタルアンプの構成要素に加え、動作シーケンス設定部125をさらに備える。なお、動作シーケンス設定部125には、入力レベル検出部103から出力された信号Scが入力される。また、本実施形態のデジタルアンプ部101は、変調部111とDT制御部113の間にゲイン補正部511をさらに有する。これらの点以外は第1の実施形態と同様であり、図13において、図1と共通する構成要素には同じ参照符号が付されている。
発振制御部115の発振開始直後からスイッチング部119の出力がNFB123を介して変調部111へ到達するまでの時間は、NFB123による負帰還がかからないため、デジタルアンプとしての再現性が低下する。再現性の低下とは、具体的には、デジタルアンプに供給する電源電圧の低下等に起因するデジタルアンプの出力信号の歪みである。ゲイン補正部511は、再現性の低下を補償するため、デジタルアンプ部101のゲインを上げる補正を行う。なお、ゲイン補正部511によるゲインの補正量は可変であって、動作シーケンス設定部125によって設定可能である。動作シーケンス設定部125は、デジタルアンプに信号が入力されると、当該信号入力直後から所定時間の間、ゲイン補正部511を駆動する。
本実施形態によれば、デジタルアンプに信号が入力された直後から所定時間の間は、ゲイン補正部511がデジタルアンプ部101のゲインを補正する。このため、発振制御部115の発振開始直後における信号の再現性の低下を補償できる。なお、本実施形態では、ゲイン補正部511が変調部111の後段側に配置されているが、変調部111の前段に配置しても良い。この場合であっても、再現性の低下を補償できる。
(第6の実施形態)
図14は、第6の実施形態のデジタルアンプの出力段の構成を示すブロック図である。図14に示すように、第6の実施形態のデジタルアンプは、第5の実施形態のデジタルアンプの構成要素に加え、デジタルアンプ部101内に電源電圧検出部611をさらに有する。また、本実施形態のゲイン補正部613は、電源電圧検出部611からの出力信号が入力される点が、第5の実施形態のゲイン補正部511とは異なる。これらの点以外は第5の実施形態と同様であり、図14において、図13と共通する構成要素には同じ参照符号が付されている。
電源電圧検出部611は、電源電圧Vbを検出し、その検出結果を示す信号をゲイン補正部613に送る。本実施形態のゲイン補正部613は、電源電圧検出部611から送られた信号が示す電源電圧Vbに応じて、デジタルアンプ部101のゲインを補正する。例えば、電源電圧Vbの実値が規定値よりも低い場合、デジタルアンプ部101のゲインは低下する。したがって、ゲイン補正部613は、電源電圧Vbの所望値からの低下分に対応した分のゲイン補正を行う。
本実施形態によれば、動作シーケンス設定部125によるゲインの補正量の設定に加えて、電源電圧Vbの変化に応じたゲインの補正が可能であるため、第5の実施形態よりも精度の高いゲイン補正が可能である。
(第7の実施形態)
図15は、第7の実施形態のデジタルアンプの出力段の構成を示すブロック図である。図15に示すように、第7の実施形態のデジタルアンプは、第1の実施形態のデジタルアンプの構成要素に加え、入力レベル検出部103の後段にNFB量制御部151をさらに備える。なお、NFB量制御部151には、入力レベル検出部103から出力された信号Scが入力される。この点以外は第1の実施形態と同様であり、図15において、図1と共通する構成要素には同じ参照符号が付されている。
NFB量制御部151は、NFB123による変調部111への帰還量を制御する。なお、NFB123の次数は可変であり、デジタルアンプ部101に入力される20kHz付近の高周波信号の再現性を担保するために、通常は、減衰特性の良い2次以上のローパスフィルタを形成している。なお、NFB123の次数が高いほど、NFB量は多い。
2次以上のNFBは、NFB量が少ない1次のNFBと比較して、入力される信号Sfのスイッチング波形に対する追従速度が遅い。このため、スイッチング119がスイッチング動作を開始した直後は、NFBがかからずデジタルアンプとしての再現性が低い。したがって、NFB量制御部151は、デジタルアンプに信号が入力されると、当該信号入力直後から所定時間の間はNFB123の次数を1次に下げるようNFB123を制御する。したがって、発振制御部115の発振開始直後における信号の再現性の低下を回避できる。
(第8の実施形態)
図16は、第8の実施形態のデジタルアンプの出力段の構成を示すブロック図である。図16に示すように、第8の実施形態のデジタルアンプは、第1の実施形態のデジタルアンプの構成要素に加え、動作シーケンス設定部127をさらに備える。なお、動作シーケンス設定部127には、入力レベル検出部103から出力された信号Scが入力される。また、本実施形態のデジタルアンプ部101は、変調部111とDT制御部113の間に出力切替部711をさらに有し、変調部111と並列に無帰還変調部713を有する。これらの点以外は第1の実施形態と同様であり、図16において、図1と共通する構成要素には同じ参照符号が付されている。
無帰還変調部713は、例えばPWM(Pulse Width Modulation)回路であって、デジタルアンプ部101に入力された信号をデジタルパルス信号に変換する。なお、変調部111とは異なり、無帰還変調部713にはNFB123からの帰還信号は入力されない。したがって、無帰還変調部713は、当該帰還信号に応じた補正を行わない。出力切替部711は、DT制御部113に出力する信号として、変調部111によって変換されたデジタルパルス信号及び無帰還変調部713によって変換されたデジタルパルス信号のいずれかに切り替える。動作シーケンス設定部127は、デジタルアンプに信号が入力されると、当該信号入力直後から所定時間の間は出力切替部711が無帰還変調部713からの信号を出力するよう、出力切替部711を制御する。
第1の実施形態にて、変調器111を低スリューレイトのオペアンプで構成する場合、スイッチング部119から出力されるPWMキャリア(およそ200kHz〜500kHz)を変調部111に直接印加すると、このPWMキャリアに対しオペアンプのリニアリティが低下し、再現性が低下する。この場合、NFB123にローパスフィルタを内蔵させ、PWMキャリアを減衰させることで、オペアンプのリニアリティの低下を防ぎ、再現性の低下を回避することができる。但し、NFB123にローパスフィルタを内蔵すると、入力される信号Sfのスイッチング波形に対する追従速度が遅い。このため、スイッチング119がスイッチング動作を開始した直後は、NFBがかからずデジタルアンプに入力された信号の再現性が低下する。
本実施形態によれば、デジタルアンプに信号が入力された直後から所定時間の間は、無帰還変調部713からの信号が用いられる。無帰還変調部713は、帰還信号を用いた補正を元来行わないため、NFB123からの帰還信号の有無に影響を受けない。したがって、発振制御部115の発振開始直後における信号の再現性の低下を回避できる。
なお、上記説明では、出力切替部711は、変調部111からの信号及び無帰還変調部713からの信号のいずれかに切り替えているが、これら2つの信号の割合を徐々に変えて合成した信号を出力しても良い。
(第9の実施形態)
図17は、第9の実施形態のデジタルアンプの出力段の構成を示すブロック図である。図17に示すように、第9の実施形態のデジタルアンプは、第8の実施形態のデジタルアンプの構成要素に加え、デジタルアンプ部101内の無帰還変調部713と出力切替部711の間にゲイン補正部811をさらに有する。この点以外は第8の実施形態と同様であり、図17において、図16と共通する構成要素には同じ参照符号が付されている。
動作シーケンス設定部127は、デジタルアンプに信号が入力されると、当該信号入力直後から所定時間の間、ゲイン補正部811を駆動する。ゲイン補正部811には、無帰還変調部713からのデジタルパルス信号が出力される。ゲイン補正部811は、再現性の低下を補償するため、デジタルアンプ部101のゲインを補正する。
本実施形態によれば、デジタルアンプに信号が入力された直後から所定時間の間は、無帰還変調部713からの信号が用いられ、かつ、ゲイン補正部811がデジタルアンプ部101のゲインを補正する。このため、無帰還変調部713の利用により発振制御部115の発振開始直後における信号の再現性の低下を完全に回避できなくても、ゲイン補正部811がデジタルアンプ部101のゲインを補正する。このため、発振制御部115の発振開始直後における信号の再現性の低下をより良く補償できる。
(第10の実施形態)
図18は、第10の実施形態のデジタルアンプの出力段の構成を示すブロック図である。図18に示すように、第10の実施形態のデジタルアンプは、第9の実施形態のデジタルアンプの構成要素に加え、デジタルアンプ部101内に電源電圧検出部911をさらに有する。この点以外は第9の実施形態と同様であり、図18において、図17と共通する構成要素には同じ参照符号が付されている。
電源電圧検出部911は、電源電圧Vbを検出し、その検出結果を示す信号をゲイン補正部811に送る。動作シーケンス設定部127は、デジタルアンプに信号が入力されると、当該信号入力直後から所定時間の間、ゲイン補正部811を駆動する。本実施形態のゲイン補正部811は、電源電圧検出部911から送られた信号が示す電源電圧Vbに応じて、デジタルアンプ部101のゲインを補正する。例えば、電源電圧Vbの実値が規定値よりも低い場合、デジタルアンプ部101のゲインは低下する。したがって、ゲイン補正部811は、電源電圧Vbの所望値からの低下分に対応した分のゲイン補正を行う。
本実施形態によれば、電源電圧Vbの変化に応じたゲインの補正が可能である。
(第11の実施形態)
図19は、第11の実施形態のデジタルアンプの出力段の構成を示すブロック図である。図19に示すように、第11の実施形態のデジタルアンプは、第1の実施形態のデジタルアンプの構成要素に加え、動作シーケンス設定部153をさらに備える。なお、動作シーケンス設定部153には、入力レベル検出部103から出力された信号Scが入力される。また、本実施形態のデジタルアンプ部101は、変調部111の代わりに、2次ΔΣ変調部161、1次ΔΣ変調部163及び出力切替部165を有し、NFB123の経路は2次ΔΣ変調部161及び1次ΔΣ変調部163の両方に接続されている。これらの点以外は第1の実施形態と同様であり、図19において、図1と共通する構成要素には同じ参照符号が付されている。
2次ΔΣ変調部161及び1次ΔΣ変調部163にはそれぞれ信号Saが入力される。2次ΔΣ変調部161及び1次ΔΣ変調部163の各出力信号は、出力切替部165に入力される。出力切替部165は、DT制御部113に出力する信号として、2次ΔΣ変調部161からの出力信号及び1次ΔΣ変調部163からの出力信号のいずれかに切り替える。
1次ΔΣ変調部163及び2次ΔΣ変調部161には、NFB123を介し、スイッチング部119の出力信号Sfが印加される。1次ΔΣ変調部163は、2次ΔΣ変調部161に比べ、信号Sfに対する追従性は良いため、発振制御部115の発振開始直後の再現性が良い。再現性の低下とは、デジタルアンプに供給する電源電圧の低下等に起因するオーディオ信号の歪みである。また、2次ΔΣ変調部161は、1次ΔΣ変調部163に比べ、NFB量を多くでき、発振制御部115の発振から十分時間が経過するまで再現性が良くない。出力切替部165は、発振制御部115の発振直後から所定時間の間は1次ΔΣ変調部163からの信号を出力し、前記所定時間が経過した以降は2次ΔΣ変調部161からの信号を出力する。
本実施形態では、発振制御部115の発振開始直後は、再現性が良い1次ΔΣ変調部163からの出力信号が用いられ、十分時間が経過した後に2次ΔΣ変調部161の出力信号が用いられる。このため、発振制御部115の発振開始直後における信号の再現性の低下を回避できる。なお、ΔΣ変調部の次数は、発振開始直後の次数に対して、十分時間が経過した後の次数が高ければ同じ効果が得られる。また、ΔΣ変調部は、Δ変調器などの1ビットデジタルパルス変換器であれば、同じ効果が得られる。
なお、上記説明では、出力切替部165は、2次ΔΣ変調部161からの信号及び1次ΔΣ変調部163からの信号のいずれかに切り替えているが、これら2つの信号の割合を徐々に変えて合成した信号を出力しても良い。
(第12の実施形態)
図20は、第12の実施形態のデジタルアンプの出力段の構成を示すブロック図である。図20に示すように、第12の実施形態のデジタルアンプは、第1の実施形態のデジタルアンプの構成要素に加え、動作シーケンス設定部171をさらに備える。なお、動作シーケンス設定部171は、入力レベル検出部103から出力された信号Scが入力される。この点以外は第1の実施形態と同様であり、図20において、図1と共通する構成要素には同じ参照符号が付されている。
動作シーケンス設定部171は、デジタルアンプ部101のスイッチング部119がスイッチング動作を開始してから所定時間の間、スイッチング部119が通常よりも長いデッドタイムでスイッチング動作を行うようDT制御部113を制御する。
図21は、第12の実施形態のデジタルアンプにおいてスイッチング動作が開始される際の信号波形を示す図である。図21に示される信号Saは、当該デジタルアンプの入力信号である。信号Scは、入力レベル検出部103の出力信号であって、入力信号Saを両波整流した信号である。電位Vocは、動作制御部105の出力信号の電位であって、信号Scを平滑化した信号である。信号Sfは、デジタルアンプ部101のスイッチング部119が行うスイッチング動作を示す信号である。信号Sgは、信号Saを増幅した信号であって、当該デジタルアンプの出力信号である。信号Sgは、出力端107から出力される。
図21に示すように、入力信号Saが無い状態(無信号入力状態)から有る状態(信号入力状態)に変わると、動作制御部105の出力信号の電位Vocが上がる。電位Vcoが上がることによって発振制御部115が発振する(Drv. ON)と、入力信号Saが駆動部117に入力される経路が閉じる。経路を閉じるとは、例えば駆動部117は、フォトカプラを内蔵し信号伝達を前記フォトカプラで行い、前記フォトカプラの入力に流れ込む電流をトランジスタなどの電子スイッチで開閉する構成になっており、前記電子スイッチを閉じ、信号を伝達することを示す。このため、駆動部117は、入力信号Saに応じたスイッチング部119の駆動制御を開始する。このとき、動作シーケンス設定部171は、スイッチング部119がスイッチング動作を開始して所定時間Tld[m秒]の間、通常よりも長いデッドタイムでスイッチング動作を行うようDT制御部113を制御する。
なお、デッドタイムを長くするとドライバ133a,133bにそれぞれ入力される信号のデューティ比は短くなる。デューティ比が短いと変調部111にて変調された信号内の入力信号Saの情報量が少なくなり、LPF121にて復調した際に出力信号Sgの歪み等が発生するため、信号の再現性が悪化する。したがって、DT制御部113が通常よりも長いデッドタイムで制御を行う所定時間Tldは短い方が好ましい。
デッドタイム中に発生したノイズは、出力端107から出力されない。本実施形態によれば、発振開始直後にデッドタイムを長く制御することで、スイッチング素子133a,133bのオン時間を短くし、LPF121に流れる平均電流値を抑制し、LPF121の共振現象から起因するポップノイズを低減できる。例えば、本実施形態の制御を行わないと図21中に一点鎖線で示すポップノイズが発生するが、本実施形態では、実線で示されるようにポップノイズは小さい。
(第13の実施形態)
図22は、第13の実施形態のデジタルアンプの出力段の構成を示すブロック図である。図22に示すように、第13の実施形態のデジタルアンプは、第2の実施形態のデジタルアンプの構成要素に加え、動作シーケンス設定部171をさらに備える。なお、動作シーケンス設定部171は、入力レベル検出部103から出力された信号Scが入力される。この点以外は第2の実施形態と同様であり、図22において、図4と共通する構成要素には同じ参照符号が付されている。
動作シーケンス設定部171は、デジタルアンプ部101のスイッチング部119がスイッチング動作を開始してから所定時間の間、スイッチング部119が通常よりも長いデッドタイムでスイッチング動作を行うようDT制御部113を制御する。
図23は、第13の実施形態のデジタルアンプにおいてスイッチング動作が開始される際の信号波形を示す図である。図23に示される信号Saは、当該デジタルアンプの入力信号である。信号Sbは、遅延部211の出力信号(遅延信号)であり、デジタルアンプ部101に入力される。図23に示す例では、入力信号Saと遅延信号Sbの間には時間軸上、遅延時間td[m秒]の差がある。信号Scは、入力レベル検出部103の出力信号であって、入力信号Saを両波整流した信号である。電位Vocは、動作制御部105の出力信号の電位であって、信号Scを平滑化した信号である。信号Sfは、デジタルアンプ部101のスイッチング部119が行うスイッチング動作を示す信号である。信号Sgは、遅延信号Sbを増幅した信号であって、当該デジタルアンプの出力信号である。信号Sgは、出力端107から出力される。
図23に示すように、入力信号Saが無い状態(無信号入力状態)から有る状態(信号入力状態)に変わると、動作制御部105の出力信号の電位Vocが上がる。電位Vcoが上がることによって発振制御部115が発振する(Drv. ON)と、遅延信号Sbが駆動部117に入力される経路が閉じる。経路を閉じるとは、例えば駆動部117は、フォトカプラを内蔵し信号伝達を前記フォトカプラで行い、前記フォトカプラの入力に流れ込む電流をトランジスタなどの電子スイッチで開閉する構成になっており、前記電子スイッチを閉じ、信号を伝達することを示す。このため、駆動部117は、遅延信号Sbに応じたスイッチング部119の駆動制御を開始する。このとき、動作シーケンス設定部171は、スイッチング部119がスイッチング動作を開始して所定時間Tld[m秒]の間、通常よりも長いデッドタイムでスイッチング動作を行うようDT制御部113を制御する。
なお、デッドタイムを長くするとドライバ133a,133bにそれぞれ入力される信号のデューティ比は短くなる。デューティ比が短いと変調器111にて変調された信号内の入力信号Saの情報量が少なくなり、LPF121にて復調した際に出力信号Sgの歪み等が発生するため、信号の再現性が悪化する。したがって、DT制御部113が通常よりも長いデッドタイムで制御を行う所定時間Tldは短い方が好ましい。
デッドタイム中に発生したノイズは、出力端107から出力されない。本実施形態によれば、発振開始直後にデッドタイムを長く制御することで、スイッチング素子133a,133bのオン時間を短くし、LPF121に流れる平均電流値を抑制し、LPF121の共振現象から起因するポップノイズを低減できる。例えば、本実施形態の制御を行わないと図23中に一点鎖線で示すポップノイズが発生するが、本実施形態では、実線で示されるようにポップノイズは小さい。
なお、第12の実施形態では、図21に示すように、出力信号Sgに音欠けが発生していた。しかし、本実施形態では、デジタルアンプ部101に入力される信号Sbは遅延されているため、デジタルアンプ部101がスイッチング動作を開始した際に、音欠けが発生しない。
(第14の実施形態)
図24は、第14の実施形態のデジタルアンプの出力段の構成を示すブロック図である。図24に示すように、第14の実施形態のデジタルアンプは、第1の実施形態のデジタルアンプの構成要素に加え、デジタルアンプ部101内の変調部111の前段に初期波形加算部1111及び初期波形加算部1111を制御する動作シーケンス設定部125をさらに有する。この点以外は第1の実施形態と同様であり、図24において、図1と共通する構成要素には同じ参照符号が付されている。
動作シーケンス設定部125は、入力レベル検出回路103にて無信号状態から信号入力状態になったことを検出した信号を受けて、初期波形加算部1111をポップノイズの抑制に十分な一定期間制御する。初期波形加算部1111は、スイッチング動作が開始される際に発生するポップノイズと同振幅かつ逆位相の信号を、デジタルアンプ部101に入力された信号に加算する。なお、初期波形加算部1111を変調部111の後段に設けても良い。この場合、初期波形加算部1111は、ポップノイズの変調信号と同振幅かつ逆位相の信号を、変調部111から出力されたデジタルパルス信号に加算する。
本実施形態によれば、デジタルアンプ部101がスイッチング動作を開始した際にポップノイズが発生しても、初期波形加算部1111によって加算された信号によって増幅前にキャンセルされるため、出力端107からポップノイズは出力されない。ポップノイズとは、例えばLPF121の共振現象から起因するポップノイズや後記する変調器111の動作基準点とスイッチング部119の動作基準点の違いから起因するポップノイズなどである。
(第15の実施形態)
図25は、第15の実施形態のデジタルアンプの出力段の構成を示すブロック図である。図25に示すように、第15の実施形態のデジタルアンプは、第1の実施形態のデジタルアンプの構成要素に加え、停止位置検出部1211をさらに備える。また、本実施形態の動作制御部1205は、デジタルアンプ部101がスイッチング動作を停止するタイミングが第1の実施形態の動作制御部105とは異なる。これらの点以外は第1の実施形態と同様であり、図25において、図1と共通する構成要素には同じ参照符号が付されている。
デジタルアンプが信号入力状態から無信号入力状態になったとき、図26に示すように、スイッチング部119の出力電圧又は出力電流の値が0になる位置でスイッチング動作を停止しないとポップノイズが発生する。停止位置検出部1211は、スイッチング部119の出力電圧又は出力電流の値が0になる位置を検出し、その検出結果を示す信号を動作制御部1205に送り、発振制御部115による発振動作を制御する。これにより、出力電圧又は出力電流の値が0になる位置でスイッチング動作を停止することができる。前記出力電流の検出手段としては、例えば電流経路に低抵抗を入れ電圧に換算し値を検出する。
なお、出力電圧が0のときは、或いは出力電流が0のときは、出力のLPF121により位置がずれているが、どちらの点も電力換算すると0であり、出力電圧又は出力電流の値が0の位置は、すなわち電力が0の位置と言い換えることもできる。
本実施形態によれば、デジタルアンプが信号入力状態から無信号入力状態になったとき、スイッチング部119の出力電圧又は出力電流の値が0になる位置(電力が0となる位置)でスイッチング動作が停止される。このため、デジタルアンプが無信号入力状態になったときに発生するポップノイズを低減できる。
(第16の実施形態)
図27は、第16の実施形態のデジタルアンプの出力段の構成を示すブロック図である。図27に示すように、第16の実施形態のデジタルアンプは、第1の実施形態のデジタルアンプの構成要素に加え、動作シーケンス設定部133をさらに備え、デジタルアンプ部101内に出力電圧検出部1311及び初期電圧調整部1313を有する。これらの点以外は第1の実施形態と同様であり、図27において、図1と共通する構成要素には同じ参照符号が付されている。
デジタルアンプを構成する変調部111の入力側には、例えば高速オペアンプICなどの積分器(図示せず)が構成されている。当該積分器は、電源電圧が+5[V]などの単電源で駆動される。一方、スイッチング部119は、電源電圧が±20[V]などの両電源で駆動される。本実施形態のデジタルアンプがパワーアンプとしての基本機能を有するためには、入力信号及び出力信号が共に交流である必要がある。したがって、積分器に対しては+5[V]の半分の+2.5[V]を動作基準点として駆動し、スイッチング部119に対しては±20[V]の中間値である0[V]を動作基準点として駆動する。このように、デジタルアンプの入力側における動作基準点と出力側における動作基準点に開きがあるため、ダイナミックレンジを大きく取る必要がある。そのため、駆動部117にフォトカプラなどのレベルシフト回路を内蔵し、動作基準点を合わせる構成にする。
無信号入力状態のデジタルアンプの出力電圧は、スイッチング部119がハイインピーダンスであり、負荷のインピーダンスは4〜8[Ω]であるため、ほぼ0[V]である。上述したように、変調部111の積分器は、当該積分器を構成するオペアンプのマイナス端子のバイアス電圧により、+2.5[V]の動作基準点で駆動する。しかし、無信号入力状態の積分器の入力電圧は0[V]であり、出力電圧は動作基準点である+2.5[V]である。すなわち、無信号入力状態の積分器は、積分器を構成するコンデンサに+2.5[V]が印加された状態で待機している。
出力電圧検出部1311は、スイッチング部119の出力側の電圧を検出し、その検出結果を示す信号を初期電圧調整部1313に送る。初期電圧調整部1313は、変調部111の出力側の電圧が出力電圧検出部1311から送られた信号が示す電圧に等しくなるよう調整する。すなわち、初期電圧調整部1313は、変調部111の積分器に所定のバイアス電圧を印加する。動作シーケンス設定部133は、デジタルアンプに信号が入力されると、当該信号入力直後から所定時間の間、初期電圧調整部1313を駆動する。
図28は、デジタルアンプ部がスイッチング動作を開始した際の変調部の出力電圧Sdの波形及びスイッチング部の出力電圧Sfの波形を示す図であって、(a)は変調部にバイアス電圧が印加されていない場合の波形を示し、(b)は変調部にバイアス電圧が印加されている場合の波形を示す。図28(a)に示すように、第16の実施形態の構成ではない場合、無信号入力状態から信号入力状態になり、スイッチング動作が開始されたとき、変調部111の積分器における+2.5[V]の電位差分がスイッチング周期に影響して、スイッチング部119の出力電圧Sfのデューティ比は50%にならない。その結果、ポップノイズが発生する。
一方、初期電圧調整部1313によって変調部111の積分器に所定のバイアス電圧が印加された状態であれば、無信号入力状態から信号入力状態になり、スイッチング動作が開始されたときであっても、図28(b)に示すように、スイッチング部119の出力電圧Sfのデューティ比は50%になる。このため、ポップノイズは発生しない。
本実施形態によれば、デジタルアンプに信号が入力されたとき、変調部111の出力側の電圧がスイッチング部119の出力側の電圧に一致するよう変調部111の積分器にバイアス電圧が印加されるため、デジタルアンプ部101がスイッチング動作を開始した際にポップノイズが発生しない。
なお、上記説明した実施形態のデジタルアンプ部101が有するスイッチング部119はスイッチング素子を2つ有するが、1つであっても4つであっても良い。なお、駆動部117に含まれるドライバの数は、スイッチング部119が有するスイッチング素子の数に対応する。
また、上記第1〜第4の実施形態のいずれかに第5〜第16の実施形態の少なくとも一つを組み合わせても良い。
本発明は、無信号入力時にスイッチング動作を行わないデジタルアンプ等として有用である。
101 デジタルアンプ部
103,403 入力レベル検出部(入力信号検出部)
105,305,1205 動作制御部(第1制御部)
107 出力端
111 変調部(第1変調部)
113 デッドタイム制御部(DT制御部)
115 発振制御部
117 駆動部
119 スイッチング部
121 LPF
123 NFB(帰還部)
125,127,133,153,171 動作シーケンス設定部(第3制御部、第4制御部、デッドタイム設定部、第2制御部、第5制御部)
131a,131b スイッチング素子
133a,133b ドライバ
211 遅延部
311 スイッチ(スイッチ部)
411 OR回路(論理演算部)
511,613,811 ゲイン補正部(第1ゲイン補正部)
611,911 電源電圧検出部
151 NFB量制御部(帰還量変更部)
711,165 出力切替部
161 2次ΔΣ変調部(高次数の変調部)
163 1次ΔΣ変調部(低次数の変調部)
713 無帰還変調部(第2変調部)
1111 初期波形加算部(入力信号補正部)
1211 停止位置検出部(信号検出部)
1311 出力電圧検出部
1313 初期電圧調整部

Claims (16)

  1. 信号を増幅するデジタルアンプであって、
    スイッチング動作を行うことによって当該デジタルアンプに入力された信号を増幅するスイッチング部と、
    前記スイッチング部をオンオフ駆動する駆動部と、
    当該デジタルアンプへの入力信号の有無を検出する入力信号検出部と、
    当該デジタルアンプが無信号入力状態から信号入力状態となり、前記入力信号検出部が当該デジタルアンプへの入力信号を検出すると、前記駆動部の駆動を開始して前記スイッチング部がスイッチング動作を開始するよう制御し、当該デジタルアンプが信号入力状態から無信号入力状態となり、前記入力信号検出部が当該デジタルアンプへの入力信号を検出しないと、前記駆動部の駆動を停止して前記スイッチング部がスイッチング動作を停止するよう制御する第1制御部と、
    を備えたことを特徴とするデジタルアンプ。
  2. 請求項1に記載のデジタルアンプであって、
    当該デジタルアンプへの入力信号を所定時間遅らせて前記スイッチング部に伝送する遅延部を備え、
    前記スイッチング部は、前記遅延部を介して送られた当該デジタルアンプへの入力信号を増幅することを特徴とするデジタルアンプ。
  3. 請求項2に記載のデジタルアンプであって、
    前記スイッチング部から出力された増幅信号が当該デジタルアンプから出力される経路を開閉するスイッチ部を備え、
    前記第1制御部は、
    当該デジタルアンプが無信号入力状態から信号入力状態となり、前記入力信号検出部が当該デジタルアンプへの入力信号を検出すると、前記経路が閉じるよう前記スイッチ部を制御し、
    当該デジタルアンプが信号入力状態から無信号入力状態となり、前記入力信号検出部が当該デジタルアンプへの入力信号を検出しないと、前記経路が開くよう前記スイッチ部を制御することを特徴とするデジタルアンプ。
  4. 請求項2に記載のデジタルアンプであって、
    前記スイッチング部から出力された増幅信号が当該デジタルアンプから出力される経路を開閉するスイッチ部と、
    当該デジタルアンプへの入力信号に前記遅延部の出力信号を重畳した論理和信号を出力する論理演算部と、を備え、
    前記入力信号検出部は、前記論理演算部から出力される前記論理和信号の有無を検出し、
    前記第1制御部は、
    当該デジタルアンプが無信号入力状態から信号入力状態となり、前記入力信号検出部が前記論理和信号を検出すると、前記駆動部の駆動を開始して前記スイッチング部がスイッチング動作を開始するよう制御し、かつ、前記経路が閉じるよう前記スイッチ部を制御し、
    当該デジタルアンプが信号入力状態から無信号入力状態となり、前記入力信号検出部が前記論理和信号を検出しないと、前記駆動部の駆動を停止して前記スイッチング部がスイッチング動作を停止するよう制御し、かつ、前記経路が開くよう前記スイッチ部を制御することを特徴とするデジタルアンプ。
  5. 請求項3又は4に記載のデジタルアンプであって、
    前記第1制御部の制御に応じて前記経路が閉じるタイミングは、前記遅延部による信号の遅延時間以内であって、前記第1制御部の制御に応じて前記スイッチング部がスイッチング動作を開始するタイミングよりも後であり、
    前記第1制御部の制御に応じて前記経路が開くタイミングは、前記第1制御部の制御に応じて前記スイッチング部がスイッチング動作を停止するタイミングよりも前であることを特徴とするデジタルアンプ。
  6. 請求項1に記載のデジタルアンプであって、
    前記スイッチング動作は、前記スイッチング部が有する直列接続された2つのスイッチング素子を交互にオンオフする動作であって、
    当該デジタルアンプは、
    前記スイッチング部がスイッチング動作を行う際に前記2つのスイッチング素子の両方がオフ状態となるように前記駆動部を制御するデッドタイム制御部と、
    前記デッドタイム制御部による前記2つのスイッチング素子の両方がオフ状態になる時間を設定するデッドタイム設定部と、を備え、
    当該デジタルアンプが無信号入力状態から信号入力状態となり、前記入力信号検出部が当該デジタルアンプへの入力信号を検出すると、前記デットタイム設定部が、所定時間の間は通常よりも長い、前記2つのスイッチング素子の両方がオフ状態になる時間を設定することを特徴とするデジタルアンプ。
  7. 請求項6に記載のデジタルアンプであって、
    当該デジタルアンプへの入力信号を所定時間遅らせて前記スイッチング部に伝送する遅延部を備え、
    前記スイッチング部は、前記遅延部を介して送られた当該デジタルアンプへの入力信号を増幅することを特徴とするデジタルアンプ。
  8. 請求項1に記載のデジタルアンプであって、
    当該デジタルアンプへの入力信号を補正する入力信号補正部と、
    第2制御部と、を備え、
    前記第2制御部は、前記入力信号検出部が当該デジタルアンプへの入力信号を検出すると、所定時間は入力信号と逆相の信号を当該デジタルアンプへの入力信号に印加するよう前記入力信号補正部を制御することを特徴とするデジタルアンプ。
  9. 請求項1に記載のデジタルアンプであって、
    前記スイッチング部の基準電位とは異なる基準電位で駆動され、当該デジタルアンプへの入力信号をパルス変調する変調部と、
    前記スイッチング部の出力電圧を検出する出力電圧検出部と、
    前記出力電圧検出部の検出結果に応じて前記変調部の出力電圧を調整する初期電圧調整部と、
    第5制御部と、を備え、
    前記第5制御部は、前記入力信号検出部が当該デジタルアンプへの入力信号を検出すると、前記変調部に所定のバイアス電圧を印加するよう前記初期電圧調整部を制御することを特徴とするデジタルアンプ。
  10. 請求項1に記載のデジタルアンプであって、
    前記スイッチング部から出力された増幅信号の電力が0であることを検出する信号検出部を備え、
    前記第1制御部は、前記スイッチング部のスイッチング動作を停止するよう制御する際、前記信号検出部によって検出された結果に応じて前記スイッチング動作が停止するよう、前記駆動部の駆動を停止することを特徴とするデジタルアンプ。
  11. 請求項1に記載のデジタルアンプであって、
    前記スイッチング部のゲインを上げる補正を行う第1ゲイン補正部を備え、
    当該デジタルアンプが無信号入力状態から信号入力状態となり、前記入力信号検出部が当該デジタルアンプへの入力信号を検出すると、前記第1ゲイン補正部が駆動するよう制御する第3制御部と、
    を備えたことを特徴とするデジタルアンプ。
  12. 請求項11に記載のデジタルアンプであって、
    前記スイッチング部に供給される電源電圧を検出する電源電圧検出部を備え、
    前記第1ゲイン補正部は、前記電源電圧検出部が検出した電源電圧に応じて、前記スイッチング部のゲインを補正することを特徴とするデジタルアンプ。
  13. 請求項1に記載のデジタルアンプであって、
    当該デジタルアンプへの入力信号をパルス変調する変調部と、
    前記スイッチング部の出力信号を前記変調部に帰還する帰還部と、
    前記帰還部の帰還量を変更する帰還量変更部と、
    を備えたことを特徴とするデジタルアンプ。
  14. 請求項1に記載のデジタルアンプであって、
    当該デジタルアンプへの入力信号をパルス変調する、前記入力信号に対して並列に設けられた複数種類の変調部と、
    前記スイッチング部の出力信号を前記複数種類の変調部の少なくとも一つに帰還する帰還部と、
    前記複数種類の変調部の出力信号の少なくとも一つを前記駆動部に出力する出力切替部と、
    当該デジタルアンプが無信号入力状態から信号入力状態となり、前記入力信号検出部が当該デジタルアンプへの入力信号を検出すると、前記複数種類の変調部の出力信号の少なくとも一つを出力するよう前記出力切替部を制御する第4制御部と、
    を備えたことを特徴とするデジタルアンプ。
  15. 請求項14に記載のデジタルアンプであって、
    前記複数種類の変調部は、
    前記帰還部からの帰還信号に応じて当該デジタルアンプへの入力信号をパルス変調する第1変調部と、
    前記帰還部からの帰還信号は用いずに当該デジタルアンプへの入力信号をパルス変調する第2変調部と、を含み、
    前記第4制御部は、当該デジタルアンプが無信号入力状態から信号入力状態となり、前記入力信号検出部が当該デジタルアンプへの入力信号を検出すると、前記第2変調部の出力信号を出力するよう前記出力切替部を制御することを特徴とするデジタルアンプ。
  16. 請求項14に記載のデジタルアンプであって、
    前記複数種類の変調部は、
    前記帰還部からの帰還信号に応じて当該デジタルアンプへの入力信号をパルス変調する高次数の変調部と、
    前記帰還部からの帰還信号に応じて当該デジタルアンプへの入力信号をパルス変調する低次数の変調部と、を含み、
    前記第4制御部は、当該デジタルアンプが無信号入力状態から信号入力状態となり、前記入力信号検出部が当該デジタルアンプへの入力信号を検出すると、前記低次数の変調部の出力信号を出力するよう前記出力切替部を制御することを特徴とするデジタルアンプ。
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