JP2004128639A - D級増幅器 - Google Patents
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Abstract
【課題】駆動信号に最適なデッドタイムを付与することにより歪みの少ない出力を得る。
【解決手段】入力オーディオ信号をPWM信号に変換するPWM変換器11と、ハイサイドスイッチング素子及びローサイドスイッチング素子を電源に直列接続してなる増幅段14と、前記PWM信号に基づき前記増幅段を構成する各スイッチング素子を駆動するための駆動信号を生成する駆動回路13と、前記ハイサイドスイッチング素子及びローサイドスイッチング素子に流れる電流をそれぞれ検出する電流検出器及び前記駆動信号が供給されない側に配設した電流検出器の出力を貫通電流として検出する貫通電流検出部16を備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】入力オーディオ信号をPWM信号に変換するPWM変換器11と、ハイサイドスイッチング素子及びローサイドスイッチング素子を電源に直列接続してなる増幅段14と、前記PWM信号に基づき前記増幅段を構成する各スイッチング素子を駆動するための駆動信号を生成する駆動回路13と、前記ハイサイドスイッチング素子及びローサイドスイッチング素子に流れる電流をそれぞれ検出する電流検出器及び前記駆動信号が供給されない側に配設した電流検出器の出力を貫通電流として検出する貫通電流検出部16を備えた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はD級増幅器にかかり、特にスピーカ等の負荷を駆動するD級増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】
音響機器における電力増幅器は、通常、出力増幅段にバイポーラトランジスタあるいはMOSFET(Metal−Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)のような能動型の非線型素子を出力電流制御素子として使い、直流電源から与えられる直流電圧に基づいて入力信号に相似な波形を負荷であるスピーカに供給する。
【0003】
また、直流電源電圧と出力電流制御素子の出力電圧の差分と、スピーカの駆動電流とにより決定される電力が出力電流制御素子において発熱として消費される。この消費電力を減少させるために、D級増幅器においては入力信号をPWM(Pulse Width Modulation)により1ビットのパルス信号に変換し、この1ビットパルス信号入力として電力増幅を非線型素子の飽和領域で行う。すなわち、非線形素子をスイッチング素子として使用し、更にスイッチング素子の出力をローパスフィルタにより平滑して入力信号に相似な波形を取り出す。この場合、理想的には直流電源電圧とスイッチング素子の出力電圧の差分は0であり、消費電力を低減することができる。D級増幅器における前記スイッチング素子としてはスイッチング速度が速いMOSFETが使われることが多く。電力増幅量(出力音量)の制御は直流電源電圧もしくはPWM信号の幅を制御することにより行うことができる。
【0004】
D級増幅器は、光ディスクに使用されるPCM(Pulse Code Modulation)信号等のデジタル信号を入力とし、デジタル信号処理により直接PWM信号に変換することにより全ての信号処理をデジタルで行う全デジタル方式、及び入力信号としてアナログ信号を使用し、この入力信号と三角波とを比較することによりPWM信号に変換するアナログ混用方式の2種類に大別される。通常、入力にアナログ信号を使用するアナログ混用方式のD級増幅器は、全高調波歪み率あるいはS/N比等のオーディオ特性を改善するために出力増幅段から入力へ負帰還がかけられているのに対し、入力から出力までを全てデジタル処理で行う全デジタル方式のD級増幅器は無帰還であるものが多い。
【0005】
出力段の電力増幅回路には、例えば図3に示されるようなHブリッジ回路を使用する。Hブリッジ回路とは、4つのMOSFET31,32,33,34とその間に梯子状に接続されたスピーカ17等の負荷から構成され、回路の形状がアルファベットの「H」となっていることからHブリッジと呼ばれる。前記4つのMOSFETのドライブ方法の違いから、電源(Vdd)側の2つのMOSFET31,33をハイサイドMOSFET、グランド(GND)側の2つのMOSFET32,34をローサイドMOSFETという。
【0006】
一般的にMOSFETはバイポーラトランジスタのように電荷の蓄積効果が無いことから高速なスイッチングが可能である。また、入力抵抗が高いためゲート電流はほとんど流れない。しかし、入力容量(ゲートソース間容量)が大きいため、瞬間的に高いピーク値のゲート電流を必要とする。このためオフ状態からオン状態に、あるいはオン状態からオフ状態に遷移する際に入力容量に対する充放電時間が必要となる。この入力容量に対する充放電の時間は、スイッチング遅延としてそのままMOSFETの出力に現れることになる。
【0007】
同一の枝路に接続されたハイサイドMOSFETとローサイドMOSFET(例えばMOSFET31と32)が同時にオン状態になることは避けなければならないが、前述したようにMOSFETの物理的特性上、瞬時にオン状態からオフ状態に遷移することができず、例えば前記PWM信号により駆動した場合、ハイサイドMOSFETとローサイドMOSFETが同時にオン状態となる期間が生じる。ハイサイドMOSFETとローサイドMOSFETが同時にオン状態になると電源Vddとグラウンド(GND)間に過大な貫通電流が流れる。この貫通電流は電源VddとGNDの間の配線のインダクタンス成分によりオーバーシュートし、更に配線のインダクタンス成分とMOSFETの出力容量(ドレイン−ソース間容量)により共振することで、出力波形にリンギングが発生する。また、貫通電流の値は非常に大きい。このため電源部のレギュレーションを悪化させパルスの形状が歪む原因となる。
【0008】
D級増幅器の電力増幅段において、上記要因によるパルス波形の歪みは、直接オーディオ特性における全高調波歪み率に影響を与えるため最小限に抑えなければならない。前記リンギングを抑える方法として、ハイサイドMOSFETとローサイドMOSFETのスイッチングにデッドタイムを設けるという手法が知られている(例えば特許文献1参照)。
【0009】
デッドタイムとは、交互にオンオフ状態を繰り返すハイサイド及びローサイドMOSFETにおいて、同時オン状態を防止する為に、一方のMOSFETがオフに駆動した後にもう一方のMOSFETがオンに駆動するまでの間、ハイサイドMOSFFTとローサイドMOSFETを共にオフに駆動する期間をいう。ハイサイドMOSFETとローサイドMOSFETを共にオフに駆動する期間を設けることでハイサイドMOSFET及びローサイドMOSFETの同時オン状態を防止し、貫通電流を低減することができる。
【0010】
しかしながら、HブリッジにおけるハイサイドMOSFETとローサイドMOSFETのスイッチングにデッドタイムを設け、貰通電流を減らすことは、MOSFETにおけるスイッチング遅延を増加させることになる。逆にスイッチング遅延を減らすためにデッドタイムを小さくすると、貫通電流が増加することになる。
【0011】
また、モータ制御回路、インバータ制御回路の分野においては、出力電流を検出してデッドタイムを補正する技術(例えば特許文献2参照)、あるいは出力電流のリップル電流分のみを検出してデッドタイムを補正する技術(例えば特許文献3参照)が知られている。
【0012】
【特許文献1】
特開平2001−292040号公報
【0013】
【特許文献2】
特開平9−47083号公報
【0014】
【特許文献3】
特開平2001−54300号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、D級増幅器においては、オーディオ信号の振幅および周波数の変化に伴いPWM信号のパルス幅及び出力負荷に供給する電流は連続的に変化する。このため、一定のデッドタイムを常時付与するのみでは全高調波歪み率、ノイズに対する貫通電流、及びスイッチング遅延の影響を最小にすることはできない。
【0016】
また、D級増幅器における出力電流は、前述のように入力オーディオ信号により時間的に変化する。このため、出力電流の変化がオーディオ信号によるものなのかリップル成分によるものなのかを判別するのが難しい。従って、出力電流値を検出し最適なデッドタイムを設定する前記モータ制御回路あるいはインバータ制御回路の分野における技術をD級増幅器に適用することは困難である。
【0017】
本発明は、これらの問題点に鑑みてなされたもので、駆動信号に最適なデッドタイムを付与することにより歪みの少ない出力を得ることのできるD級増幅器を提供する。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するために次のような手段を採用した。
【0019】
入力オーディオ信号をPWM信号に変換するPWM変換器と、ハイサイドスイッチング素子及びローサイドスイッチング素子を電源に直列接続してなる増幅段と、前記PWM信号に基づき前記増幅段を構成する各スイッチング素子を駆動するための駆動信号を生成する駆動回路と、前記ハイサイドスイッチング素子及びローサイドスイッチング素子に流れる電流をそれぞれ検出する電流検出器及び前記駆動信号が供給されない側に配設した電流検出器の出力を貫通電流として検出する貫通電流検出部を備えた。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態にかかるD級増幅器を説明する図である。図において11はCD等の光ディスクを再生して得られたPCM信号あるいはアナログのオーディオ信号ををPWM信号に変換するPWM変換器、12は貫通電流検出部16の検出出力をもとにデッドタイムを可変制御するデッドタイムコントロール部、13はHブリッジ増幅段14を駆動するためのドライバ(駆動回路)であり、MOSFET等で構成する。14はFET等のスイッチング素子をHブリッジ状に接続したHブリッジ増幅段、15はローパスフィルタ(LPF)、16はHブリッジ増幅段の各枝路のハイサイド及びローサイドに流れる電流を貫通電流として検出する貫通電流検出部、17はスピーカである。
例えば光ディスク再生装置で再生されたオーディオ信号であるPCM信号はPWM変換器11おいて振幅に応じたデューティ比を有する1ビットのPWM信号に変調される。この1ビットのPWM信号には、貫通電流検出部16により検出された貫通電流の大きさに基づいてデッドタイムコントロール部12においてデッドタイムを付与し、このデッドタイムが付与されたた駆動信号はドライバ13を介して増幅段14を駆動する。増幅段14により電力増幅されたオーディオ信号はローパスフィルタ15を介してスピーカ17に供給される。
【0021】
図3はHブリッジを説明する図である。図において、Vddは直流電源、GNDは接地(グラウンド)、31,32は直流電源Vddと接地GND間の第1(左側)の枝路に直列に接続したFETであり、それぞれハイサイドスイッチング素子、ローサイドスイッチング素子を構成する。33,34は直流電源Vddと接地GND間の第2(右側)の枝路に直列に接続したFETであり、それぞれハイサイドスイッチング素子、ローサイドスイッチング素子を構成する。また、35,36,37,38はそれぞれスイッチング素子と直列接続した検出抵抗であり、スイッチング素子に流れる電流を検出する。
【0022】
Hブリッジ増幅段14に供給する駆動信号であるPWM信号はPWM変換器11において生成し、デッドタイムコントロール部12において所要のデッドタイムを付与した後、Hブリッジを構成する4つのスイッチング素子を独立に駆動する。このときハイサイドスイッチング素子31とローサイドスイッチング素子32及びハイサイドスイッチング素子33とローサイドスイッチング素子34はそれぞれ交互にオンオフする。
【0023】
図2は、ハイサイドスイッチング素子及びローサイドスイッチング素子にそれぞれ供給する駆動信号波形を示す図であり、図2(a)はデッドタイムTdが0の場合、図2(b)はデッドタイムTdが小の場合、図2(c)はデッドタイムTdが大の場合を示す。
【0024】
図4は、Hブリッジ増幅段の動作を説明する図である。図4(a)に示すように、ハイサイドスイッチング素子31がオン状態のときローサイドスイッチング素子32はオフ状態であり、Hブリッジの出力端子O1は直流電源Vddとなる。また、このときハイサイドスイッチング素子33はオフ状態であり、ローサイドスイッチング素子34はオン状態にあり、Hブリッジの出力端子O2は接地電位GNDとなる。
【0025】
その後、図4(b)に示すようにハイサイドスイッチング素子31がオフ状態、ローサイドスイッチング素子32がオン状態に遷移するとHブリッジの出力端子O1は接地電位GNDとなる。また、このときハイサイドスイッチング素子33はオン状態であり、ローサイドスイッチング素子34はオフ状態にあり、Hブリッジの出力端子O2は直流電源電圧Vddとなる。
【0026】
これらの一連のスイッチング動作を繰り返すことにより、PWM変換器11が生成したPWM信号を電力増幅する。
【0027】
貫通電流検出部16は検出抵抗35,36,37,38に流れる電流を監視しそれぞれの枝路に発生する貫通電流を検出する。理想状態では図4(a)、(b)に示すように、Hブリッジの各枝路のハイサイドおよびローサイドスイッチング素子が同時にONすることはない。しかし、スイッチングの際に一方のスイッチング素子(例えばスイッチング素子32)のターンオフが遅れると図4(c)に示すようにHブリッジの左側のハイサイドおよびローサイドのスイッチング素子は同時にオン状態となり、検出抵抗35,36により貫通電流が検出されることになる。また、スイッチングの際に、例えばスイッチング素子33のターンオフが遅れると図4(d)に示すようにHブリッジの右側のハイサイドおよびローサイドのスイッチング素子は同時にオン状態となり、検出抵抗37,38により貫通電流が検出されることになる。
【0028】
検出した貫通電流はデッドタイムコントロール部12の制御信号となり、後述するようにデッドタイムコントロール部12のRC時定数回路の時定数を変更し、駆動信号に付与するデッドタイムをコントロールする。
【0029】
図5は、貫通電流検出部の処理を説明する図である。図において51は切換スイッチであり、PWM駆動信号がLレベルのとき(PWM駆動信号がローサイドスイッチング素子をオンに駆動するとき)端子a側に接続し、Hレベルのとき(PWM駆動信号がハイサイドスイッチング素子をオンに駆動するとき)端子b側に接続する。また、端子aにはハイサイドスイッチング素子側に設けた検出抵抗(例えば35)が検出した電流を供給し、端子bにはローサイドスイッチング素子側に設けた検出抵抗(例えば36)が検出した電流を供給する。
【0030】
これにより、スイッチ51の出力側には本来オフとなる側のスイッチング素子に流れる電流が貫通電流として検出されることになる。
【0031】
図6は、図5に示す貫通電流検出部により検出した貫通電流をもとにデッドタイムを決定する時定数を制御する時定数制御回路を説明する図である。図に示すように、トランジスタ71及びトランジスタ72はカレントミラー回路を構成し、それぞれのコレクタ電流及びエミッタ電圧はそれぞれ同じ値になる。これにより、トランジスタ71およびトランジスタ72のベースエミッタ間電圧の変動に伴う検出電流への影響を少なく抑えることができる。トランジスタ72のエミッタ抵抗Reは検出抵抗35に比べ大きく設定し、トランジスタ72のエミッタ、コレクタ間に流れる電流を小さく抑える。これにより抵抗値のばらつきによるトランジスタ73の入力バイアス電圧への影響を少なく抑えることができる。
【0032】
トランジスタ73は線形領域で動作し、抵抗35による検出電流に比例した電圧でトランジスタ74のベース電圧を制御する。例えば、検出電流が増加するとトランジスタ73のベース電流が増加し、そのコレクタ電流も増加する。トランジスタ73のコレクタ電流が増加するとコレクタ抵抗の電圧降下によりトランジスタ74のベース電圧が下がり、ベース電流も減少することにより、トランジスタ74のコレクタエミッタ間抵抗は増加する。すなわち、トランジスタ74のコレクタ−エミッタ間抵抗及びコンデンサ75により構成する時定数回路の時定数は大きくなる。
【0033】
反対に検出電流が減少するとトランジスタ73のベース電流が減少し、そのコレクタ電流も減少する。トランジスタ73のコレクタ電流が減少するとコレクタ抵抗の電圧降下が少なくなりトランジスタ74のベース電圧が上がりベース電流も増加することにより、トランジスタ74のコレクタ−エミッタ間抵抗は減少する。すなわち、トランジスタ74のコレクタ−エミッタ間抵抗及びコンデンサ75により構成する時定数回路の時定数は小さくなる。
【0034】
図7は、デッドタイムコントロール部を説明する図である。図において、81は図6に示す時定数制御回路により時定数が決定される時定数回路であり、前述のように、この時定数は前記トランジスタ74が表す抵抗値81rとコンデンサ75が表す容量値81cにより決定される。82,83は入出力間にヒステリシス特性を有するヒステリシス付き否定回路、84,85は入出力間にヒステリシス特性を有するヒステリシス付きアンド回路であり、ヒステリシス付きアンド回路84の出力によりハイサイドスイッチング素子を駆動し、ヒステリシス付きアンド回路85の出力によりローサイドスイッチング素子を駆動する。これによりそれぞれの駆動信号には前記時定数に対応したデッドタイムが付与される。例えば検出された貫通電流が大きい場合、前記時定数は増加し遅延時間が大きくなることによりデッドタイムは増加する。反対に検出された貫通電流が小さい場合、前記時定数は小さくなりデッドタイムは減少する。これら一連の動作により、最適な、すなわち必要最小限のデッドタイムを付加することが可能となる。このように本実施形態によれば、常に最適なデッドタイムを付加することができるため、増幅器における歪み及び雑音を低減することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、駆動信号に最適なデッドタイムを付与するので歪みの少ない出力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかるD級増幅器を説明する図である。
【図2】駆動信号波形を示す図である。
【図3】Hブリッジを説明する図である。
【図4】Hブリッジ増幅段の動作を説明する図である。
【図5】貫通電流検出部の処理を説明する図である。
【図6】時定数制御回路を説明する図である。
【図7】デッドタイムコントロール部を説明する図である。
【符号の説明】
11 PWM変換器
12 デッドタイムコントロール部
13 ドライバ
14 Hブリッジ増幅段
15 ローパスフィルタ
16 貫通電流検出部
17 スピーカ
31,33 ハイサイドスイッチング素子
32,34 ローサイドスイッチング素子
35,36,37,38 検出抵抗
61,62,71,72,73,74 トランジスタ
81 時定数制御
82,83 ヒステリシス付き否定回路
84,85 ヒステリシス付きアンド回路
【発明の属する技術分野】
本発明はD級増幅器にかかり、特にスピーカ等の負荷を駆動するD級増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】
音響機器における電力増幅器は、通常、出力増幅段にバイポーラトランジスタあるいはMOSFET(Metal−Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)のような能動型の非線型素子を出力電流制御素子として使い、直流電源から与えられる直流電圧に基づいて入力信号に相似な波形を負荷であるスピーカに供給する。
【0003】
また、直流電源電圧と出力電流制御素子の出力電圧の差分と、スピーカの駆動電流とにより決定される電力が出力電流制御素子において発熱として消費される。この消費電力を減少させるために、D級増幅器においては入力信号をPWM(Pulse Width Modulation)により1ビットのパルス信号に変換し、この1ビットパルス信号入力として電力増幅を非線型素子の飽和領域で行う。すなわち、非線形素子をスイッチング素子として使用し、更にスイッチング素子の出力をローパスフィルタにより平滑して入力信号に相似な波形を取り出す。この場合、理想的には直流電源電圧とスイッチング素子の出力電圧の差分は0であり、消費電力を低減することができる。D級増幅器における前記スイッチング素子としてはスイッチング速度が速いMOSFETが使われることが多く。電力増幅量(出力音量)の制御は直流電源電圧もしくはPWM信号の幅を制御することにより行うことができる。
【0004】
D級増幅器は、光ディスクに使用されるPCM(Pulse Code Modulation)信号等のデジタル信号を入力とし、デジタル信号処理により直接PWM信号に変換することにより全ての信号処理をデジタルで行う全デジタル方式、及び入力信号としてアナログ信号を使用し、この入力信号と三角波とを比較することによりPWM信号に変換するアナログ混用方式の2種類に大別される。通常、入力にアナログ信号を使用するアナログ混用方式のD級増幅器は、全高調波歪み率あるいはS/N比等のオーディオ特性を改善するために出力増幅段から入力へ負帰還がかけられているのに対し、入力から出力までを全てデジタル処理で行う全デジタル方式のD級増幅器は無帰還であるものが多い。
【0005】
出力段の電力増幅回路には、例えば図3に示されるようなHブリッジ回路を使用する。Hブリッジ回路とは、4つのMOSFET31,32,33,34とその間に梯子状に接続されたスピーカ17等の負荷から構成され、回路の形状がアルファベットの「H」となっていることからHブリッジと呼ばれる。前記4つのMOSFETのドライブ方法の違いから、電源(Vdd)側の2つのMOSFET31,33をハイサイドMOSFET、グランド(GND)側の2つのMOSFET32,34をローサイドMOSFETという。
【0006】
一般的にMOSFETはバイポーラトランジスタのように電荷の蓄積効果が無いことから高速なスイッチングが可能である。また、入力抵抗が高いためゲート電流はほとんど流れない。しかし、入力容量(ゲートソース間容量)が大きいため、瞬間的に高いピーク値のゲート電流を必要とする。このためオフ状態からオン状態に、あるいはオン状態からオフ状態に遷移する際に入力容量に対する充放電時間が必要となる。この入力容量に対する充放電の時間は、スイッチング遅延としてそのままMOSFETの出力に現れることになる。
【0007】
同一の枝路に接続されたハイサイドMOSFETとローサイドMOSFET(例えばMOSFET31と32)が同時にオン状態になることは避けなければならないが、前述したようにMOSFETの物理的特性上、瞬時にオン状態からオフ状態に遷移することができず、例えば前記PWM信号により駆動した場合、ハイサイドMOSFETとローサイドMOSFETが同時にオン状態となる期間が生じる。ハイサイドMOSFETとローサイドMOSFETが同時にオン状態になると電源Vddとグラウンド(GND)間に過大な貫通電流が流れる。この貫通電流は電源VddとGNDの間の配線のインダクタンス成分によりオーバーシュートし、更に配線のインダクタンス成分とMOSFETの出力容量(ドレイン−ソース間容量)により共振することで、出力波形にリンギングが発生する。また、貫通電流の値は非常に大きい。このため電源部のレギュレーションを悪化させパルスの形状が歪む原因となる。
【0008】
D級増幅器の電力増幅段において、上記要因によるパルス波形の歪みは、直接オーディオ特性における全高調波歪み率に影響を与えるため最小限に抑えなければならない。前記リンギングを抑える方法として、ハイサイドMOSFETとローサイドMOSFETのスイッチングにデッドタイムを設けるという手法が知られている(例えば特許文献1参照)。
【0009】
デッドタイムとは、交互にオンオフ状態を繰り返すハイサイド及びローサイドMOSFETにおいて、同時オン状態を防止する為に、一方のMOSFETがオフに駆動した後にもう一方のMOSFETがオンに駆動するまでの間、ハイサイドMOSFFTとローサイドMOSFETを共にオフに駆動する期間をいう。ハイサイドMOSFETとローサイドMOSFETを共にオフに駆動する期間を設けることでハイサイドMOSFET及びローサイドMOSFETの同時オン状態を防止し、貫通電流を低減することができる。
【0010】
しかしながら、HブリッジにおけるハイサイドMOSFETとローサイドMOSFETのスイッチングにデッドタイムを設け、貰通電流を減らすことは、MOSFETにおけるスイッチング遅延を増加させることになる。逆にスイッチング遅延を減らすためにデッドタイムを小さくすると、貫通電流が増加することになる。
【0011】
また、モータ制御回路、インバータ制御回路の分野においては、出力電流を検出してデッドタイムを補正する技術(例えば特許文献2参照)、あるいは出力電流のリップル電流分のみを検出してデッドタイムを補正する技術(例えば特許文献3参照)が知られている。
【0012】
【特許文献1】
特開平2001−292040号公報
【0013】
【特許文献2】
特開平9−47083号公報
【0014】
【特許文献3】
特開平2001−54300号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、D級増幅器においては、オーディオ信号の振幅および周波数の変化に伴いPWM信号のパルス幅及び出力負荷に供給する電流は連続的に変化する。このため、一定のデッドタイムを常時付与するのみでは全高調波歪み率、ノイズに対する貫通電流、及びスイッチング遅延の影響を最小にすることはできない。
【0016】
また、D級増幅器における出力電流は、前述のように入力オーディオ信号により時間的に変化する。このため、出力電流の変化がオーディオ信号によるものなのかリップル成分によるものなのかを判別するのが難しい。従って、出力電流値を検出し最適なデッドタイムを設定する前記モータ制御回路あるいはインバータ制御回路の分野における技術をD級増幅器に適用することは困難である。
【0017】
本発明は、これらの問題点に鑑みてなされたもので、駆動信号に最適なデッドタイムを付与することにより歪みの少ない出力を得ることのできるD級増幅器を提供する。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するために次のような手段を採用した。
【0019】
入力オーディオ信号をPWM信号に変換するPWM変換器と、ハイサイドスイッチング素子及びローサイドスイッチング素子を電源に直列接続してなる増幅段と、前記PWM信号に基づき前記増幅段を構成する各スイッチング素子を駆動するための駆動信号を生成する駆動回路と、前記ハイサイドスイッチング素子及びローサイドスイッチング素子に流れる電流をそれぞれ検出する電流検出器及び前記駆動信号が供給されない側に配設した電流検出器の出力を貫通電流として検出する貫通電流検出部を備えた。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態にかかるD級増幅器を説明する図である。図において11はCD等の光ディスクを再生して得られたPCM信号あるいはアナログのオーディオ信号ををPWM信号に変換するPWM変換器、12は貫通電流検出部16の検出出力をもとにデッドタイムを可変制御するデッドタイムコントロール部、13はHブリッジ増幅段14を駆動するためのドライバ(駆動回路)であり、MOSFET等で構成する。14はFET等のスイッチング素子をHブリッジ状に接続したHブリッジ増幅段、15はローパスフィルタ(LPF)、16はHブリッジ増幅段の各枝路のハイサイド及びローサイドに流れる電流を貫通電流として検出する貫通電流検出部、17はスピーカである。
例えば光ディスク再生装置で再生されたオーディオ信号であるPCM信号はPWM変換器11おいて振幅に応じたデューティ比を有する1ビットのPWM信号に変調される。この1ビットのPWM信号には、貫通電流検出部16により検出された貫通電流の大きさに基づいてデッドタイムコントロール部12においてデッドタイムを付与し、このデッドタイムが付与されたた駆動信号はドライバ13を介して増幅段14を駆動する。増幅段14により電力増幅されたオーディオ信号はローパスフィルタ15を介してスピーカ17に供給される。
【0021】
図3はHブリッジを説明する図である。図において、Vddは直流電源、GNDは接地(グラウンド)、31,32は直流電源Vddと接地GND間の第1(左側)の枝路に直列に接続したFETであり、それぞれハイサイドスイッチング素子、ローサイドスイッチング素子を構成する。33,34は直流電源Vddと接地GND間の第2(右側)の枝路に直列に接続したFETであり、それぞれハイサイドスイッチング素子、ローサイドスイッチング素子を構成する。また、35,36,37,38はそれぞれスイッチング素子と直列接続した検出抵抗であり、スイッチング素子に流れる電流を検出する。
【0022】
Hブリッジ増幅段14に供給する駆動信号であるPWM信号はPWM変換器11において生成し、デッドタイムコントロール部12において所要のデッドタイムを付与した後、Hブリッジを構成する4つのスイッチング素子を独立に駆動する。このときハイサイドスイッチング素子31とローサイドスイッチング素子32及びハイサイドスイッチング素子33とローサイドスイッチング素子34はそれぞれ交互にオンオフする。
【0023】
図2は、ハイサイドスイッチング素子及びローサイドスイッチング素子にそれぞれ供給する駆動信号波形を示す図であり、図2(a)はデッドタイムTdが0の場合、図2(b)はデッドタイムTdが小の場合、図2(c)はデッドタイムTdが大の場合を示す。
【0024】
図4は、Hブリッジ増幅段の動作を説明する図である。図4(a)に示すように、ハイサイドスイッチング素子31がオン状態のときローサイドスイッチング素子32はオフ状態であり、Hブリッジの出力端子O1は直流電源Vddとなる。また、このときハイサイドスイッチング素子33はオフ状態であり、ローサイドスイッチング素子34はオン状態にあり、Hブリッジの出力端子O2は接地電位GNDとなる。
【0025】
その後、図4(b)に示すようにハイサイドスイッチング素子31がオフ状態、ローサイドスイッチング素子32がオン状態に遷移するとHブリッジの出力端子O1は接地電位GNDとなる。また、このときハイサイドスイッチング素子33はオン状態であり、ローサイドスイッチング素子34はオフ状態にあり、Hブリッジの出力端子O2は直流電源電圧Vddとなる。
【0026】
これらの一連のスイッチング動作を繰り返すことにより、PWM変換器11が生成したPWM信号を電力増幅する。
【0027】
貫通電流検出部16は検出抵抗35,36,37,38に流れる電流を監視しそれぞれの枝路に発生する貫通電流を検出する。理想状態では図4(a)、(b)に示すように、Hブリッジの各枝路のハイサイドおよびローサイドスイッチング素子が同時にONすることはない。しかし、スイッチングの際に一方のスイッチング素子(例えばスイッチング素子32)のターンオフが遅れると図4(c)に示すようにHブリッジの左側のハイサイドおよびローサイドのスイッチング素子は同時にオン状態となり、検出抵抗35,36により貫通電流が検出されることになる。また、スイッチングの際に、例えばスイッチング素子33のターンオフが遅れると図4(d)に示すようにHブリッジの右側のハイサイドおよびローサイドのスイッチング素子は同時にオン状態となり、検出抵抗37,38により貫通電流が検出されることになる。
【0028】
検出した貫通電流はデッドタイムコントロール部12の制御信号となり、後述するようにデッドタイムコントロール部12のRC時定数回路の時定数を変更し、駆動信号に付与するデッドタイムをコントロールする。
【0029】
図5は、貫通電流検出部の処理を説明する図である。図において51は切換スイッチであり、PWM駆動信号がLレベルのとき(PWM駆動信号がローサイドスイッチング素子をオンに駆動するとき)端子a側に接続し、Hレベルのとき(PWM駆動信号がハイサイドスイッチング素子をオンに駆動するとき)端子b側に接続する。また、端子aにはハイサイドスイッチング素子側に設けた検出抵抗(例えば35)が検出した電流を供給し、端子bにはローサイドスイッチング素子側に設けた検出抵抗(例えば36)が検出した電流を供給する。
【0030】
これにより、スイッチ51の出力側には本来オフとなる側のスイッチング素子に流れる電流が貫通電流として検出されることになる。
【0031】
図6は、図5に示す貫通電流検出部により検出した貫通電流をもとにデッドタイムを決定する時定数を制御する時定数制御回路を説明する図である。図に示すように、トランジスタ71及びトランジスタ72はカレントミラー回路を構成し、それぞれのコレクタ電流及びエミッタ電圧はそれぞれ同じ値になる。これにより、トランジスタ71およびトランジスタ72のベースエミッタ間電圧の変動に伴う検出電流への影響を少なく抑えることができる。トランジスタ72のエミッタ抵抗Reは検出抵抗35に比べ大きく設定し、トランジスタ72のエミッタ、コレクタ間に流れる電流を小さく抑える。これにより抵抗値のばらつきによるトランジスタ73の入力バイアス電圧への影響を少なく抑えることができる。
【0032】
トランジスタ73は線形領域で動作し、抵抗35による検出電流に比例した電圧でトランジスタ74のベース電圧を制御する。例えば、検出電流が増加するとトランジスタ73のベース電流が増加し、そのコレクタ電流も増加する。トランジスタ73のコレクタ電流が増加するとコレクタ抵抗の電圧降下によりトランジスタ74のベース電圧が下がり、ベース電流も減少することにより、トランジスタ74のコレクタエミッタ間抵抗は増加する。すなわち、トランジスタ74のコレクタ−エミッタ間抵抗及びコンデンサ75により構成する時定数回路の時定数は大きくなる。
【0033】
反対に検出電流が減少するとトランジスタ73のベース電流が減少し、そのコレクタ電流も減少する。トランジスタ73のコレクタ電流が減少するとコレクタ抵抗の電圧降下が少なくなりトランジスタ74のベース電圧が上がりベース電流も増加することにより、トランジスタ74のコレクタ−エミッタ間抵抗は減少する。すなわち、トランジスタ74のコレクタ−エミッタ間抵抗及びコンデンサ75により構成する時定数回路の時定数は小さくなる。
【0034】
図7は、デッドタイムコントロール部を説明する図である。図において、81は図6に示す時定数制御回路により時定数が決定される時定数回路であり、前述のように、この時定数は前記トランジスタ74が表す抵抗値81rとコンデンサ75が表す容量値81cにより決定される。82,83は入出力間にヒステリシス特性を有するヒステリシス付き否定回路、84,85は入出力間にヒステリシス特性を有するヒステリシス付きアンド回路であり、ヒステリシス付きアンド回路84の出力によりハイサイドスイッチング素子を駆動し、ヒステリシス付きアンド回路85の出力によりローサイドスイッチング素子を駆動する。これによりそれぞれの駆動信号には前記時定数に対応したデッドタイムが付与される。例えば検出された貫通電流が大きい場合、前記時定数は増加し遅延時間が大きくなることによりデッドタイムは増加する。反対に検出された貫通電流が小さい場合、前記時定数は小さくなりデッドタイムは減少する。これら一連の動作により、最適な、すなわち必要最小限のデッドタイムを付加することが可能となる。このように本実施形態によれば、常に最適なデッドタイムを付加することができるため、増幅器における歪み及び雑音を低減することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、駆動信号に最適なデッドタイムを付与するので歪みの少ない出力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかるD級増幅器を説明する図である。
【図2】駆動信号波形を示す図である。
【図3】Hブリッジを説明する図である。
【図4】Hブリッジ増幅段の動作を説明する図である。
【図5】貫通電流検出部の処理を説明する図である。
【図6】時定数制御回路を説明する図である。
【図7】デッドタイムコントロール部を説明する図である。
【符号の説明】
11 PWM変換器
12 デッドタイムコントロール部
13 ドライバ
14 Hブリッジ増幅段
15 ローパスフィルタ
16 貫通電流検出部
17 スピーカ
31,33 ハイサイドスイッチング素子
32,34 ローサイドスイッチング素子
35,36,37,38 検出抵抗
61,62,71,72,73,74 トランジスタ
81 時定数制御
82,83 ヒステリシス付き否定回路
84,85 ヒステリシス付きアンド回路
Claims (2)
- 入力オーディオ信号をPWM信号に変換するPWM変換器と、
ハイサイドスイッチング素子及びローサイドスイッチング素子を電源に直列接続してなる増幅段と、
前記PWM信号に基づき前記増幅段を構成する各スイッチング素子を駆動するための駆動信号を生成する駆動回路と、
前記ハイサイドスイッチング素子及びローサイドスイッチング素子に流れる電流をそれぞれ検出する電流検出器及び前記駆動信号が供給されない側に配設した電流検出器の出力を貫通電流として検出する貫通電流検出部を備えたことを特徴とするD級増幅器。 - 入力オーディオ信号をPWM信号に変換するPWM変換器と、
ハイサイドスイッチング素子及びローサイドスイッチング素子を電源に直列接続してなる増幅段と、
前記PWM信号に基づき前記増幅段を構成する各スイッチング素子を駆動するための駆動信号を生成する駆動回路と、
前記ハイサイドスイッチング素子及びローサイドスイッチング素子に流れる電流をそれぞれ検出する電流検出器及び前記駆動信号が供給されない側に配設した電流検出器の出力を貫通電流として検出する貫通電流検出部と、
検出した貫通電流の値に基づいて駆動信号に付与するデッドタイムをコントロールするデッドタイムコントロール部を備えたことを特徴とするD級増幅器。
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- 2002-09-30 JP JP2002286684A patent/JP2004128639A/ja active Pending
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