JP3904508B2 - デジタルスイッチングアンプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パワーMOS FET(metal-oxide semiconductor field effect transister:電界効果トランジスタ)等の高速スイッチング素子でブリッジ回路を構成し、定電圧をスイッチングして音声再生を行う音声再生装置に利用することができるデジタルスイッチングアンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パワーMOSFET等の高速スイッチング素子により構成されたブリッジ回路により、元のアナログ信号に対応したデジタルの信号を制御信号として定電圧をスイッチングし、音声再生を行うデジタルスイッチングアンプとしては、基本的にハーフブリッジ回路およびフルブリッジ回路の2通りのブリッジ回路が用いられている。
【0003】
スイッチング素子としてパワーMOS FETを用いたハーフブリッジ回路を図5に、フルブリッジ回路を図6に示す。図5、図6に示すパワーMOS FETQ1からQ4はデジタルの制御信号によって制御され、その制御信号S1、S2を図7(a)に示す。
【0004】
図5のハーフブリッジ回路においては、制御信号S1がQ1を、S2がQ2を制御し、図6のフルブリッジ回路においては、制御信号S1がQ1、Q4を、S2がQ2、Q3を制御する。
【0005】
それぞれのブリッジ回路を制御する制御信号に関して、例えばブリッジ回路のハイサイドがONからOFFに切替わり、同時にローサイドがOFFからONに切り替わる時、パワーMOS FET等の特性上ハイサイドとローサイドが同時にONの状態となることがある。
【0006】
これはパワーMOS FETをONからOFFまたはOFFからONに切換える時、パワーMOS FETのゲートに寄生する容量成分を充放電しなくてはならないため、素子の立ち上がりまたは立ち下がりの時間的バランスが崩れ、ONからOFFまたはOFFからONに切り替わる際、遅延となって現れ、また、素子自体の立ち上がり時または立ち下がり時の時間的特性もあり、ハイサイド、ローサイドともON状態となる期間ができるためである。
【0007】
この問題は、図5ではQ1とQ2、図6ではQ1とQ2、Q3とQ4のそれぞれのハイサイドとローサイドの組み合わせで起きる。
【0008】
上記のように、ハイサイドとローサイドが同時にON状態となるという問題が生じると、高電位側から低電位側に貫通電流が流れ、素子を破壊してしまうことになる。
【0009】
これを回避するために、従来、図7(b)に示すように制御信号S1、S2にデッドタイムtdを設けてS3、S4としている。これにより、ハイサイド、ローサイドでの素子の立ち上がり、立ち下がりに時間差ができるので、貫通電流を防止することができる。
【0010】
しかし、このデッドタイムも、大きく設定すると再生信号に歪みとなって現れてしまう。また、小さく設定すると貫通電流が適切に防止できない。従って、デッドタイムを設定する際は、貫通電流が増大しないようにすることと再生信号の歪みが生じないようにすることの両方を考慮して設定する必要がある。
【0011】
デッドタイムは例えば図8に示すような回路により設定することができる。この回路では、スイッチング素子の特性に合わせた時定数によってデッドタイムを設定しており、デッドタイムは一定となっている。
【0012】
このデッドタイムを設定する手法として、以下のような発明がなされている。
【0013】
即ち、第1と第4の、第2と第3のトランジスタがそれぞれ対角線上に設けられたブリッジドライバー回路において、入力パルス信号の立ち上がり時と立ち下がり時の傾きを所定の傾きとした台形波を発生させ、第1及び第2のコンパレータを設け、第1及び第2のコンパレータより並列に取り出される2出力信号により、上記出力台形が第1の基準電圧と該第1の基準電圧よりも高い第2の基準電圧との間のレベル期間中は、第1乃至第4のトランジスタの全てをオフとし、台形波が第1の基準電圧以下の低レベルのときは上記第1及び第4のトランジスタをオンとし、台形波が第2の基準電圧以上の高レベルのときは上記第2及び第3のトランジスタをオンとする。
【0014】
上記発明においてデッドタイムは、台形波発生回路内のコンパレータ、コンデンサで台形波の傾きを設定することで可変であり、また上記第1及び第2のコンパレータの基準電圧を変えることによっても可変であるから、デッドタイムの時間間隔は自由度をもって変化させることが可能であるとしている。(特許文献1参照)
また、別の発明にはデッドタイムの値は温度によって変動することがあるため、ゲートディレイを含む信号出力回路において、昇温検出回路を設けることにより高温時以外では一定のデッドタイムを確保し、かつ高温時にはデッドタイムが著しく増加することを防ぐ工夫をしているものもある。(特許文献2参照)
最近では、小型パッケージの素子を使う機会も増え、製品の小型化、ハイパワー化が求められている。
【0015】
また、スイッチング制御信号等、使用するデジタル信号の高速化も最近の流れとなっている。
【0016】
【特許文献1】
特開昭64−64597
【特許文献2】
特開平7−177010
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
デッドタイムが設けられた制御信号によって、定電圧をスイッチングし音声再生を行うデジタルスイッチングアンプにおいて、ハイパワー出力で再生した場合、各スイッチング素子に大電流が流れることとなる。そしてこの大電流とスイッチング素子の内部抵抗により、スイッチング素子に発熱が起こる。そして、パワーMOS FET等のスイッチング素子は、この発熱により内部抵抗が大きくなり電流が増すことでスイッチング速度が遅くなる等の特性の変化を起こす。特にスイッチング速度の変化はブリッジ回路のハイサイド、ローサイドが同時にONとなる期間が増し、貫通電流が流れやすくなることとなり、スイッチング素子の破壊につながる。オーディオ信号等ではダイナミックレンジが広く、瞬間的にパワーの大きな信号が入力される。
【0018】
そして上述したように小型化、ハイパワー化を必要とするデジタルスイッチングアンプにおけるブリッジ回路にとっては、発熱、スイッチング素子破壊の要因が増すこととなっている。またデジタル信号の高速化により、デジタルスイッチングアンプにおいて、高速化されたスイッチング制御信号でON/OFFの制御が行われることは、ブリッジ回路のハイサイド/ローサイドのON/OFFを切換える頻度が増し、貫通電流の流れる頻度が増加することとなる。同時に、スイッチング素子をON/OFFするための充放電の頻度が増し、スイッチング損失つまり発熱が大きくなってしまう。よって、発熱、スイッチング素子破壊の要因となる。
【0019】
上記のような問題に対して、特許文献1はコンデンサ、コンパレータ、基準電圧によってそれぞれの負荷の動作特性に応じたデッドタイムを設定するものであるから、設定後はデッドタイムが一定となり、急なハイパワー出力での再生等には対応することができない。また、スイッチング素子の切替る頻度の変化にも柔軟に対応できるものでもない。
【0020】
また、特許文献2はゲートディレイ回路を備えたものを対象とした発明であるし、昇温検出回路を備えているがハイパワー出力での再生が直ちに温度の変化で検出できるものではなく、また、スイッチング素子の切替り頻度の変化も直ちに温度の変化で検出できるものでもない。
【0021】
よって、定格出力、使用するデバイスの特徴に合わせてさらに柔軟にデッドタイムをコントロールすることが望まれる。
【0022】
本発明は上記の点に関し、ハイパワー出力とスイッチング素子の切替り頻度の変化に対し柔軟に貫通電流の増大を防止し、かつ再生信号の歪みを生じさせないようにすることを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係るデジタルスイッチングアンプは、以下の構成要件を備えている。
【0024】
(1)複数のスイッチング素子で構成されたブリッジ回路を備え、前記ブリッジ回路のスイッチング素子を制御することで定電圧をスイッチングし、電力増幅するデジタルスイッチングアンプにおいて、音量を決定する音量制御部と、前記スイッチング素子を制御する制御信号に付加するデッドタイムを設定するデッドタイム制御部とを備え、前記デッドタイム制御部は前記音量制御部により制御されることを特徴とする。
【0025】
この構成においては、デッドタイムを音量に応じて決定できるため柔軟にデッドタイムの大きさを決定することが可能となる。
【0026】
(2)請求項1に記載のデジタルスイッチングアンプにおいて、前記音量制御部において小音量としたときには前記デッドタイムを小さくし、大音量としたときは前記デッドタイムを大きくすることを特徴とする。
【0027】
この構成においては、小音量再生時の再生信号の歪みを抑えつつ、大音量再生時のブリッジ回路に流れる貫通電流の発生を抑制することが可能となる。
【0028】
(3)複数のスイッチング素子で構成されたブリッジ回路を備え、前記ブリッジ回路のスイッチング素子を制御することで定電圧をスイッチングし、電力増幅するデジタルスイッチングアンプにおいて、入力される元信号のレベルを監視する監視部と、前記スイッチング素子を制御する制御信号に付加するデッドタイムを設定するデッドタイム制御部とを備え、前記デッドタイム制御部は前記監視部により制御されることを特徴としたデジタルスイッチングアンプ。
【0029】
この構成においては、デッドタイムを入力される信号のレベルに応じて決定できるため、柔軟にデッドタイムの大きさを決定することが可能となる。
【0030】
(4)請求項1または2に記載のデジタルスイッチングアンプにおいて、入力される元信号のレベルを監視する監視部を備え、前期デッドタイム制御部を前記音量制御部および前記監視部により制御されることを特徴とする。
【0031】
この構成においては、音量に加えて入力信号のレベルに応じてもデッドタイムの大きさを決定できるため、さらに柔軟にデッドタイムの大きさを決定することができる。
【0032】
(5)請求項3または4に記載のデジタルスイッチングアンプにおいて、前記監視部はパワーの大きな入力信号を検知した場合には、前記デッドタイムを大きくするように前記デッドタイム制御部を制御することを特徴とする。
【0033】
この構成においては、瞬間的なパワーの大きい入力信号が入力された場合にも、ブリッジ回路に流れる貫通電流を抑制できる。
【0040】
【発明の実施の形態】
本発明に係る実施例を、定電圧をスイッチングするものとして多値のデジタル信号を用いてもよいが、ここではデルタシグマ変調回路(以下、「ΔΣ変調」という)によって得られる1ビット信号を制御信号として定電圧をスイッチングすることにより音声再生を行うデジタルスイッチングアンプを例にとって説明する。
【0041】
まず、図1を参照して基本的なΔΣ変調回路を説明する。
【0042】
図1に示したΔΣ変調回路は、入力端子11と積分器12と量子化器13と遅延器14と差分器15と帰還ループ16とを備えて構成される。
【0043】
ΔΣ変調回路は、入力端子11に入力されたオーディオ信号等の入力信号S11と、帰還ループ16によって負帰還された帰還信号S16とを差分器15に入力してこれら二信号の差分信号S15を求める。この差分信号S15を積分器12において積分して得られた積分信号S12を、量子化器13において所定のサンプリング周期ごとに、その積分値が0以上であるか否かに対応して、「1」または「0」の量子化出力信号S13に変換して出力する。同時に、量子化器13から出力された量子化出力信号S13は遅延器14に入力され、1サンプリング周期前の量子化出力信号を負帰還信号として、1ビット信号が「1」のときは+1、「0」のときは−1の波高値(振幅)の信号を差分器15に出力するとともに、上記負帰還信号S16は、差分器15において入力信号S11から減算されることとなる。
【0044】
次に本発明に係るデジタルスイッチングアンプの第1の実施例を図2に示す。オーディオ信号等の入力信号S20は差分器28によって負帰還された帰還信号S27が減算され差分信号S28として積分器・加算器群21に入力される。積分器・加算器群21は、積分器において差分信号を積分した後に、加算器において加算する操作を高次で行うことによりノイズシェーピングを行う。この積分器・加算器群21から出力された値を量子化器22で±1の1ビット信号に変換された後、スイッチング制御信号S22として出力される。
【0045】
出力された1ビット信号は、デッドタイム制御部23にて所定のデッドタイムが付加されてドライバー回路に入力される。ドライバー回路24は該1ビット信号に応じてスイッチング素子をON/OFFするように制御する。
【0046】
スイッチング回路25はパワーMOS FET等の高速スイッチングが可能な素子でブリッジ回路を構成しており、入力される1ビット信号を制御信号として図示しない電源から供給される定電圧をスイッチングすることにより前記1ビット信号に応じたパルス信号を出力する。そして、増幅された信号はローパスフィルタ(L.P.F)部26で上記パルス信号の高周波域が除去されアナログ信号に変換される。その後、スピーカ20に出力される。同時に、減衰部27によってΔΣ変調回路が発振しない程度に減衰され、加算器28を通して積分器・加算器群21の入力部へと負帰還される。減衰部によるフィードバックは、電源に含まれる変動ノイズ、スイッチング時の誤差成分を実時間で補正するものである。
【0047】
ここで、デッドタイム制御部は音量制御部29と連動しており、音量制御部29ではボリューム0(無音状態)からボリュームMAX(50W相当再生)までを制御できるものとする。また、ブリッジ回路を構成するスイッチング素子を、定格を考慮して耐圧100V相当のパワーMOS FETを使用すると仮定する。スイッチング素子自体の特性にもよるが、ボリューム0からボリュームMAXまでのデッドタイムを、変化幅10〜15nsとなるように、音量制御部のボリューム位置制御に連動して、音量制御部29で小音量再生とした時にはデッドタイムが小さくするように、また大音量再生とした時には、デッドタイムが大きくするように制御を行っている。
【0048】
デッドタイム制御部23の制御は、デッドタイムを小さくする場合は抵抗分を小さくし、デッドタイムを大きくする場合は抵抗分を大きくするようにしている。これも使用するドライバー回路,スイッチング素子によって設定値が変わるが、例えばボリューム0時の抵抗値に対して、ボリュームMAX時の抵抗値が10〜15%程度大きくなるように、音量制御部のボリューム位置制御に連動して、小音量再生とした時にはデッドタイムが小さくするように、また大音量再生とした時には、デッドタイムが大きくするように制御を行っている。
【0049】
また、サンプリング周期よりも高速なクロックを利用してデッドタイム制御部23の制御を行うこともできる。この場合、2〜3ステップ程度で段階的に5nsずつ程度で変化させるとよい。
【0050】
本発明に係るデジタルスイッチングアンプの第2の実施例を図3に示す。本実施例も基本的には第1の実施例と同様の構成であるが、本実施例では入力信号レベル監視部39が積分器・加算器群31に入力される入力信号S30の入力レベルを監視しており、瞬間パワーの大きな入力信号が入力されたことを検知した時、デッドタイムが大きくなるようにデッドタイム制御部33制御を行う。この場合、入力信号レベルを2〜3段階で検知し、各段階に合わせてデッドタイムを5nsずつ程度で変化させるとよい。
【0051】
デッドタイム制御部33の制御は、上記と同様にデッドタイムを小さくする場合は抵抗分を小さくし、デッドタイムを大きくする場合は抵抗分を大きくするようにしている。また、サンプリング周期よりも高速なクロックを利用してデッドタイム制御部33の制御を行うこともできる。
【0052】
本発明に係るデジタルスイッチングアンプの第3の実施例を図4に示す。
【0053】
本実施例も基本的には第1の実施例、第2の実施例と同様の構成であるが、本実施例ではデッドタイム制御部43を制御するために音量制御部ではなく、量子化器42から出力された1ビット信号の+1/−1、即ち"H"/"L"の切替わる頻度を検出する制御信号検出部49を備えている。
【0054】
量子化器42から出力された1ビット信号はデッドタイム制御部43に入力されるのと並行して制御信号検出部49にも入力され、該制御信号検出部49は"H"/"L"の切替わる頻度を検出する。切替わり頻度が疎である場合、すなわち"H"/"L"の切替わりがあまり行われない信号状態の場合はデッドタイムが小さくなるようにデッドタイム制御部43の制御を行う。逆に切替わり頻度が密である場合、すなわち"H"/"L"の切替わりが頻繁に行われる信号状態の場合はデッドタイムが大きくなるようにデッドタイム制御部43の制御を行う。
【0055】
例えば、サンプリング周期にほぼ近い周期(FS〜3FS程度)で切替わる頻度を検出し、切替わり頻度の多い状態が数百ms〜数sの間続いた場合、デッドタイムを大きくするようにする。
【0056】
なお本実施例においては、±1ビット信号の2信号をともに制御信号検出部49に入力しているが、±1ビット信号が位相反転の関係にあれば±1ビット信号のどちらか一方を入力して"H"/"L"の切替わる頻度を検出してもよい。
【0057】
デッドタイム制御部43の制御は、上記と同様にデッドタイムを小さくする場合は抵抗分を小さくし、デッドタイムを大きくする場合は抵抗分を大きくするようにしている。また、サンプリング周期よりも高速なクロックを利用してデッドタイム制御部43の制御を行うこともできる。
【0058】
また、上記3つの実施例において、各実施例を組み合わせてデッドタイム制御部の制御を行うこともできる。
【0059】
【発明の効果】
以上のようにデッドタイムを柔軟に制御することで小音量再生時の再生信号の歪みを抑えつつ、大音量再生時のブリッジ回路に流れる貫通電流を抑制することができる。
【0060】
また音声再生を行う際、オーディオ信号特有の瞬間的に入力されるパワーの大きな信号に対しても、ブリッジ回路に流れる貫通電流を抑制することができる。
【0061】
また、高速なサンプリング周期で得られた制御信号によりブリッジ回路をスイッチングして音声再生を行う場合も、再生信号の歪みを抑えつブリッジ回路に流れる貫通電流を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基本的なΔΣ変調回路のブロック図である。
【図2】本発明に係る第1の実施形態を説明するためのブロック図である。
【図3】本発明に係る第2の実施形態を説明するためのブロック図である。
【図4】本発明に係る第3の実施形態を説明するためのブロック図である。
【図5】ハーフブリッジ回路の説明図である。
【図6】フルブリッジ回路の説明図である。
【図7】スイッチング素子を制御する制御信号と、デッドタイムを設けた制御信号の波形図である。
【図8】デッドタイムを生成する回路のブロック図である。
【符号の説明】
11 入力端子
12 積分器
13 量子化器
14 遅延器
15 差分器
16 帰還ループ
S11 入力信号
S12 積分信号
S13 量子化出力信号
S15 差分信号
S16 帰還信号
20、30、40 スピーカ
21、31、41 積分器・加算器群
22、32、42 量子化器
23、33、43 デッドタイム制御部
24、34、44 ドライバー回路
25、35、45 スイッチング回路
26、36、46 ローパスフィルター
27、37、47 減衰部
28、38、48 差分器
29 音量制御部
39 入力信号レベル監視部
49 制御信号検出部
S20 入力信号
S22 量子化出力信号
S27 帰還信号
S28 差分信号

Claims (5)

  1. 複数のスイッチング素子で構成されたブリッジ回路を備え、前記ブリッジ回路のスイッチング素子を制御することで定電圧をスイッチングし、電力増幅するデジタルスイッチングアンプにおいて、音量を決定する音量制御部と、前記スイッチング素子を制御する制御信号に付加するデッドタイムを設定するデッドタイム制御部とを備え、前記デッドタイム制御部は前記音量制御部により制御されることを特徴としたデジタルスイッチングアンプ。
  2. 前記音量制御部において小音量としたときには前記デッドタイムを小さくし、大音量としたときは前記デッドタイムを大きくすることを特徴とした請求項1に記載のデジタルスイッチングアンプ。
  3. 複数のスイッチング素子で構成されたブリッジ回路を備え、前記ブリッジ回路のスイッチング素子を制御することで定電圧をスイッチングし、電力増幅するデジタルスイッチングアンプにおいて、入力される元信号のレベルを監視する監視部と、前記スイッチング素子を制御する制御信号に付加するデッドタイムを設定するデッドタイム制御部とを備え、前記デッドタイム制御部は前記監視部により制御されることを特徴としたデジタルスイッチングアンプ。
  4. 請求項1または2に記載のデジタルスイッチングアンプにおいて、入力される元信号のレベルを監視する監視部を備え、前期デッドタイム制御部を前記音量制御部および前記監視部により制御されることを特徴としたデジタルスイッチングアンプ。
  5. 前記監視部はパワーの大きな入力信号を検知した場合には、前記デッドタイムを大きくするように前記デッドタイム制御部を制御することを特徴とした請求項3または4に記載のデジタルスイッチングアンプ。
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