JP2005341327A - 電力増幅装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】総合出力電力が小さい時に大きな音量感を得ることができるスイッチング電源回路を用いた電力増幅装置を提供する。
【構成】電力増幅装置10は、スイッチング電源回路1と、これより電力供給されるデジタル電力増幅器A1〜A5を備え、各出力電力W1〜W5の和である総合出力電力Wを検知するとともに、前記総合出力電力Wに対応して電圧VS1が変化する制御信号S1を出力する制御信号生成手段としての総合出力電力検出回路2と、前記総合出力電力Wと、前記5つの電力増幅器A1〜A5のそれぞれの最大出力電力リミット値とが反対の増減関係となるように前記制御信号S1によって前記最大出力電力リミット値を可変に制御する最大出力電力リミット値制御手段としての前記デジタル電力増幅器A1〜A5の各入力側に挿入されたリミット値可変リミッター回路3、3、・・と、を備える構成である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ホームシアターシステムなどのオーディオ・ビジュアル(AV)機器に関し、特に、スイッチング電源回路を電力供給源とする複数の電力増幅器を備えるオーディオ用の電力増幅装置の電力供給に関する技術分野に属する。
ホームシアターシステムなどのマルチチャンネルのオーディオ信号を増幅する電力増幅装置では、一部の高級機を除いて、1つの電源回路がチャンネル数に対応した複数個のデジタル電力増幅器(一般にオーディオ入力信号をPWM変調したPWMパルス信号を増幅し、ローパスフィルタでアナログ信号に戻して出力する構成である。)或いは複数個のアナログ電力増幅器に電力を供給する構成が一般的である。
そして、低周波トランスを用いた旧来の電源回路と異なり、スイッチング電源回路を用いて複数のデジタル電力増幅器或いはアナログ電力増幅器に電力を供給する構成の電力増幅装置の場合は、前記スイッチング電源回路の出力電圧Voが一定に安定化されているのが一般的であり、前記複数の電力増幅器全ての出力電力を合計した総合出力電力が小さな場合(1チャンネルのみ出力時のような場合。)でも、総合出力電力が大きな場合(全チャンネルの電力増幅器が最大出力電力近くまで出力しているような場合。)でも、電力増幅器の1チャンネル当たりの最大出力電力は前記スイッチング電源回路の出力電圧Voと負荷抵抗で決まる一定の値となっている。
例として、従来のオーディオ用の5チャンネルのデジタル電力増幅器とスイッチング電源回路を構成要素とする電力増幅装置において、このスイッチング電源回路の電力供給能力を600Wとし、その定電圧化された出力電圧Voで電力供給される5つのデジタル電力増幅器の各最大出力電力を100W、効率を85%とする。
全チャンネル同時にデジタル電力増幅器が最大出力すると仮定すると、100W×5chの出力電力が得られ、この状態での前記スイッチング電源回路の供給電力は588W(588W=100W×5ch/85%)になる。これは前記スイッチング電源回路の電力供給能力600W以下であることから問題ないことがわかる。換言すれば、通常はこのようにしてスイッチング電源回路の電力供給能力及び出力電圧Voと複数のデジタル電力増幅器の各最大出力電力が設定される。
而して、1チャンネルのみが出力している総合出力電力が小さな場合でも、その最大出力時の出力電力は100Wであり、各チャンネル当たりの最大出力電力は常に変わらないのである。
なお、上記スイッチング電源回路やデジタル電力増幅器はオーディオ・ビジュアル機器に広く適用されている周知回路であり、種々のものがある。
本発明に多少とも関連する技術として、下記[特許文献1]には、モータ装置の駆動制御装置として、モータ装置の作動位相に応じて振幅が変化する波形信号に基づき出力レベルが変化する出力可変電源回路の出力をスイッチングトランジスタでスイッチングしてモータに電力供給する回路構成が開示されている。
特開平02−60490号公報
ホームシアター機器などで再生される映画ソースのオーディオ信号は、同時に全チャンネルが最大出力電力リミット値に達することは極めて稀であるため、1チャンネル出力時(総合出力電力が小)でも全チャンネル大出力時(総合出力電力が大)でも、一定の出力電圧Voのスイッチング電源回路から電力供給されている複数のデジタル電力増幅器或いはアナログ電力増幅器を備える電力増幅装置では、前記低周波トランスを用いた電源回路を電力供給源とする電力増幅装置と比較すると、相対的に1チャンネル出力時の出力電力は小さくなり、実際の聴取においても歪み始める音量が小さくなるという傾向にあり、また量感が乏しく感じられるという場合もある。
即ち、低周波トランスを用いた電源回路で複数の電力増幅器に電力供給する電力増幅装置の場合、供給を受ける複数の電力増幅器の出力電力の総和である総合出力電力が大きくなると電源回路の出力電圧Voが低下し、逆に1チャンネルだけ出力しているような総合出力電力が小さい時は出力電圧Voが上昇することが知られている。
そして、一般的なデジタル電力増幅器やアナログ電力増幅器の最大出力電力は、供給電圧(=電源回路の出力電圧Vo)が低下するほど低くなるため、全チャンネルで大きな出力電力を出している時は1チャンネル当たりの最大出力電力が低下するが(これは低周波トランスを用いた電源回路の欠点である。)、逆に1チャンネルだけ出力しているような総合出力電力が小さい時は電源回路の出力電圧Voが上昇して、現に出力しているその1チャンネルの最大出力電力リミット値は大きくなる。
したがって、全チャンネルが最大出力電力(前述の例では100W×5ch)となることは極めて稀である映画ソースのオーディオ信号再生のような場合では、低周波トランスを用いた電源回路を電力供給源とする電力増幅装置の方が通常は最大出力電力が大きく取れて、相対的に優れた量感が得られるのである。
結果として、出力電圧Voが極めて安定しており、各チャンネルの電力増幅器の最大出力電力が安定しているというスイッチング電源回路の出力電圧安定の利点が、複数の電力増幅器に対して電力供給している電力増幅装置の場合では、総合出力電力が比較的小さい通常の場合に却って最大出力電力リミット値が抑制されて量感が得られにくくなる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、スイッチング電源回路を電力供給源としながらも、複数の電力増幅器の総合出力電力が小さい時はそれらの各最大出力電力リミット値を大きくすることにより、低周波トランスを用いた電源回路を電力供給源とする場合と同等以上の優れた量感が得られる長所を兼ね備えた電力増幅装置を提供することを目的とする。
本発明は、
(1)スイッチング電源回路1と、前記スイッチング電源回路1から電力供給される複数の電力増幅器A1〜A5と、を備える電力増幅装置10または30において、前記複数の電力増幅器A1〜A5の総合出力電力Wまたは前記スイッチング電源回路1から前記複数の電力増幅器A1〜A5に供給される供給電流iを検知するとともに、前記総合出力電力Wまたは前記供給電流iに対応して変化する制御信号S1またはS2を出力する制御信号生成手段と、前記総合出力電力Wまたは前記供給電流iと、前記複数の電力増幅器A1〜A5のそれぞれの最大出力電力リミット値とが反対の増減関係となるように前記制御信号S1またはS2によって前記最大出力電力リミット値を可変に制御する最大出力電力リミット値制御手段と、を備えることを特徴とする電力増幅装置10または30を提供することにより、上記課題を解決する。
(2)また、スイッチング電源回路1と、前記スイッチング電源回路1から電力供給される複数の電力増幅器A1〜A5と、を備える電力増幅装置20または40において、前記複数の電力増幅器A1〜A5の総合出力電力Wまたは前記スイッチング電源回路1から前記複数の電力増幅器A1〜A5に供給される供給電流iを検知するとともに、前記総合出力電力Wまたは前記供給電流iに対応して変化する制御信号S1またはS2を出力する制御信号生成手段と、前記総合出力電力Wまたは前記供給電流iと、前記スイッチング電源回路1の出力電圧Voとが反対の増減関係となるように前記制御信号S1またはS2によって前記スイッチング電源回路1の出力電圧Voを可変に制御するスイッチング電源出力電圧制御手段と、を備えることを特徴とする電力増幅装置電力増幅装置20または40を提供することにより、上記課題を解決する。
本発明に係る電力増幅装置は、上記のように構成されているため、スイッチング電源回路から電力供給される複数の電力増幅器の総合出力電力が小さい時または前記スイッチング電源回路から前記複数の電力増幅器に供給される供給電流が小さい時は、各電力増幅器の最大出力電力リミット値が大きくなるように自動制御されるので、同じ電力供給能力のスイッチング電源回路を用いた場合でも、総合出力電力が小さい時の電力増幅器の出力電力がより大きく取れて大きな音量感を得ることができる。
また、スイッチング電源回路から電力供給される複数の電力増幅器の総合出力電力またはスイッチング電源回路からの供給電流が小さい時は、スイッチング電源回路の出力電圧が大きくなるように自動制御されるので、同じ電力供給能力のスイッチング電源回路を用いた場合でも、総合出力電力が小さい時の電力増幅器の出力電力がより大きく取れて大きな音量感を得ることができる。
また、構成要素である複数の電力増幅器には、デジタル電力増幅器またはアナログ電力増幅器の何れも適用できる。
本発明の請求項1及び請求項2に係る電力増幅装置の実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1は第1の実施の形態の本発明の請求項1に係る電力増幅装置のブロック図である。図2は前記第1の実施の形態の電力増幅装置の制御信号生成手段と最大出力電力リミット値制御手段の回路図例である。図3は第2の実施の形態の本発明の請求項2に係る電力増幅装置のブロック図である。図4は前記第2の実施の形態の電力増幅装置の制御信号生成手段とスイッチング電源出力電圧制御手段の回路図例である。図5は第3の実施の形態の本発明の請求項1に係る電力増幅装置のブロック図である。図6は第4の実施の形態の本発明の請求項2に係る電力増幅装置のブロック図である。
(a)第1の実施の形態
図1において、電力増幅装置10は、スイッチング電源回路1と、前記スイッチング電源回路1から電力供給される5つのデジタル電力増幅器A1、A2、A3、A4、A5と、を備える電力増幅装置であって、前記5つの電力増幅器A1〜A5の各出力電力W1、W2、W3、W4、W5の和である総合出力電力Wを検知するとともに、前記総合出力電力Wに対応して電圧VS1が変化する制御信号S1を出力する制御信号生成手段としての総合出力電力検出回路2と、前記総合出力電力Wと、前記5つの電力増幅器A1〜A5のそれぞれの最大出力電力リミット値とが反対の増減関係となるように前記制御信号S1によって前記最大出力電力リミット値を可変に制御する最大出力電力リミット値制御手段としての前記デジタル電力増幅器A1〜A5の各入力側に挿入されたリミット値可変リミッター回路3、3、・・と、を備える構成である。換言すれば、前記総合出力電力Wが小さい場合は、前記5つのデジタル電力増幅器A1〜A5の各最大出力電力リミット値が大きくなるようにリミット値可変リミッター回路3、3、・・によって可変に制御するのである。
なお、前記スイッチング電源回路1は公知技術であり、例えば図4に示されるスイッチング電源回路1のようなインバータ方式が典型である。即ち、100V商用交流電源をブリッジ整流回路12で整流してコンデンサC1で平滑化した非安定直流入力電圧Viをスイッチング部13のスイッチングトランジスタQ1でスイッチングし、これを高周波トランス14を介して整流ダイオードD1に送り、コンデンサC2で平滑して安定した直流出力電圧Voを得る。符号15は前記スイッチングトランジスタQ1のスイッチング制御回路である。このスイッチング制御回路15は前記直流出力電圧Voを安定化するために該直流出力電圧Voと基準電圧を図示しない誤差増幅器に入力し、その差によってスイッチング部13を制御している。
また、前記デジタル電力増幅器A1〜A5も公知技術であり、それぞれ5チャンネル(フロント左チャンネル、フロント右チャンネル、フロントセンターチャンネル、リア左サラウンドチャンネル、リア右サラウンドチャンネル)の各オーディオ入力信号FL、FR、FC、RL、RRを変調波として搬送波の三角波(数十kHzの高周波)を比較器に入力してPWM変調したPWMパルス信号を増幅し、ローパスフィルタでアナログ信号に戻して出力する基本構成となっている。
次に、前記デジタル電力増幅器A1〜A5の総合出力電力検出手段としての総合出力電力検出回路2の具体的な回路は、図2に示されるように、それぞれのデジタル電力増幅器の出力W1〜W5を整流・平滑回路4を通して直流電圧に変換し、それぞれを加算器5で加算することによって総合出力電力Wを演算出力し、これに対応して電圧VS1が変化する制御信号S1(総合出力電力Wが小さい時はVS1は大きくなる)を出力する構成である。前記デジタル電力増幅器A1〜A5を構成要素とする図1及び図2に示される本電力増幅装置10では、スイッチング電源回路1の出力電圧Voが安定化されていることもあってかなり精度の高い総合出力電力Wが比較的簡単に求められる。
次に、前記最大出力電力制御手段としてのリミット値可変リミッター回路3の具体的な回路(1チャンネル分)は、図2に示されるような回路構成であり、前記制御信号S1によって、それぞれのデジタル電力増幅器A1〜A5に入力されるオーディオ入力信号(FL、FR、FC、RL、RR)の最大振幅を制限、コントロールする構成である。即ち、バッファアンプ6を通した前記オーディオ入力信号(FL、FR、FC、RL、RR)に対して前記制御信号S1の電圧VS1が低い場合(総合出力電力Wが大きい場合)には、上下対称の振幅制限が加わるようになっていて、振幅制限された前記オーディオ入力信号がデジタル電力増幅器A1〜A5に入力される。逆に前記制御信号S1の電圧VS1が高い場合(総合出力電力Wが小さい場合)には、振幅制限が緩和(リミット値が拡大或いは開放)されて大振幅のオーディオ入力信号が振幅制限されずにそのままデジタル電力増幅器A1〜A5に入力されやすくなる。
以下、具体的な数値を挙げて本発明の作用効果を説明する。図1のオーディオ用の電力増幅装置10において、この装置のスイッチング電源回路1の電力供給能力が600Wとする。スイッチング電源回路1の出力電圧Voはある一定電圧で安定化されており、供給される5つのデジタル電力増幅器A1〜A5に該出力電圧Voで供給される最大出力電力が200Wであるとする。
今、全チャンネル同時にデジタル電力増幅器A1〜A5が最大出力すると仮定すると、本装置ではデジタル電力増幅器A1〜A5の入力部がリミット値可変リミッター回路3により最大出力電力100Wのリミット値に制限されており、100W×5chの出力が得られる。この状態でのスイッチング電源回路1の供給電力は電力増幅器の効率が85%とすると、588W(588W=100W×5ch/85%)になる。これはスイッチング電源回路1の電力供給能力が600Wであることから問題ないことがわかる。
上記装置において、1チャンネルだけ出力(例としてデジタル電力増幅器A1のみ出力)しているような小出力電力時は、前記リミット値可変リミッター回路3のリミット値が上昇して(例として完全にリミッターが解除された場合)前記デジタル電力増幅器A1の最大出力電力200Wまで出力が得られたとする。この時、電源の供給電力は235.3W(235.3W=200W×1ch/85%)でスイッチング電源回路1の供給能力に問題が生じないことがわかる。
この点、従来の電力増幅装置では、前記のようなリミット値可変リミッター回路3はデジタル電力増幅器A1〜A5の入力部に付設されておらず、リミッターは働かないので、最大出力電力5ch同時出力時の総合出力電力は100W×5chであり、この時の電源供給電力は588Wであり本発明の場合と同じであるが、総合出力電力Wが小さい1チャンネル出力時の出力電力は5チャンネル同時出力時における1チャンネル当たりの出力と同じ最大100Wで変わらない。
而して、総合出力電力Wが小さい場合は、各デジタル電力増幅器A1〜A5の最大出力電力リミット値が大きくなるように直接的且つ連続的に可変制御されることによって、出力しているチャンネルの最大出力電力に余裕ができて、より大きな音量を出すことが可能になる。
(b)第2の実施の形態
図3において、電力増幅装置20は、スイッチング電源回路1と、前記スイッチング電源回路1から電力供給される5つのデジタル電力増幅器A1〜A5と、を備える電力増幅装置であって、前記スイッチング電源回路1から前記5つのデジタル電力増幅器A1〜A5に供給される供給電流iを検知するとともに、前記供給電流iに対応して変化する制御信号S2を出力する制御信号生成手段としての供給電流検出回路16と、前記供給電流iと、前記スイッチング電源回路1の出力電圧Voとが反対の増減関係となるように前記制御信号S2によって前記スイッチング電源回路1の出力電圧Voを可変に制御するスイッチング電源出力電圧制御手段としての基準電圧制御回路17と、を備える構成である。換言すれば、前記供給電流iが小さい場合は、前記スイッチング電源回路1の出力電圧Voが大きくなるように前記基準電圧制御回路17によって可変に制御するのである。
上記制御信号S2生成手段としての供給電流検出回路16及び上記スイッチング電源1の出力電圧Voの制御手段としての基準電圧制御回路17の具体的な回路は、図4に示されるように、電源供給ラインに挿入された電源電流検出抵抗R1の両端電位差を増幅して得られる制御信号S2の電圧VS2の変化によってフォトカップラー18に流れる電流を変化させてスイッチング電源回路1の制御回路15中の出力電圧Voの安定化のための基準電圧をコントロールして出力電圧Voを増減させる構成となっている。
なお、図4中のツェナーダイオードZは総合出力電力Wが最小の時の最大出力電圧値を設定するためのものである。また、供給電流iの増減は総合出力電力Wの増減と正に対応していて、上記供給電流検出回路16は供給電流iから総合出力電力Wを演算する回路とも言え、前記総合出力電力検出回路2に相当する。そして、前記スイッチング電源回路1の出力電圧Voが大きくなると、前記5つのデジタル電力増幅器A1〜A5の駆動電圧が上がって各最大出力電力が大きくなるので、先述の第1の実施の形態において最大出力電力リミット値の制限が緩和(開放)されることと等価的な結果が得られる。
(c)第3の実施の形態
図5において、電力増幅装置30は、スイッチング電源回路1と、前記スイッチング電源回路1から電力供給される5つのデジタル電力増幅器A1〜A5と、を備える電力増幅装置であって、前記スイッチング電源回路1から前記5つのデジタル電力増幅器A1〜A5に供給される供給電流iを検知するとともに、前記供給電流iに対応して電圧VS2が変化する制御信号S2を出力する制御信号生成手段としての供給電流検出回路16と、前記供給電流iと、前記複数の電力増幅器A1〜A5のそれぞれの最大出力電力リミット値とが反対の増減関係となるように前記制御信号S2によって前記最大出力電力リミット値を可変に制御する最大出力電力リミット値制御手段としての前記デジタル電力増幅器A1〜A5の各入力側に挿入されたリミット値可変リミッター回路3、3、・・と、を備える構成である。換言すれば、前記供給電流iが小さい場合は、前記5つのデジタル電力増幅器A1〜A5の各最大出力電力リミット値が大きくなるようにリミット値可変リミッター回路3、3、・・によって可変に制御するのである。
上記回路構成は既述の第1、第2の実施の形態で用いられた回路の組み合わせによって実現が容易であるため詳細は略する。概説すれば、前記供給電流検出回路16で前記スイッチング電源回路1から前記5つのデジタル電力増幅器A1〜A5への供給電流iを検出して総合出力電力Wに対応する制御信号S2を生成し、前記デジタル電力増幅器A1〜A5の各入力側に挿入されたリミット値可変リミッター回路3によって入力されるオーディオ入力信号FL、FR、FC、RL、RRの振幅制限のリミット値を、前記総合出力電力Wが小さくなるに従い上げる(振幅制限を緩和、開放する)方向にコントロールするのである。
(d)第4の実施の形態
図6において、電力増幅装置40は、スイッチング電源回路1と、前記スイッチング電源回路1から電力供給される5つのデジタル電力増幅器A1〜A5と、を備える電力増幅装置であって、前記5つのデジタル電力増幅器A1〜A5の各出力電力W1〜W5の和である総合出力電力Wを検知するとともに、前記総合出力電力Wに対応して電圧VS1が変化する制御信号S1を出力する制御信号生成手段としての総合出力電力検出回路2と、前記総合出力電力Wと、前記スイッチング電源回路1の出力電圧Voとが反対の増減関係となるように前記制御信号S1によって前記スイッチング電源回路1の出力電圧Voを可変に制御するスイッチング電源出力電圧制御手段としての基準電圧制御回路17と、を備える構成である。換言すれば、前記総合出力電力WTが小さい場合は、前記スイッチング電源回路1の出力電圧Voが大きくなるように前記基準電圧制御回路17によって可変に制御するのである。
上記回路構成も既述の第1、第2の実施の形態で用いられた回路の組み合わせによって実現が容易であるので詳細は略する。概説すれば、前記スイッチング電源回路1の出力電圧Voを大きくすると前記5つのデジタル電力増幅器A1〜A5の駆動電圧が上がってそれぞれの最大出力電力が大きくなることを意味し、先述の第1の実施の形態での最大出力電力リミット値の制限が緩和(開放)されることと等価的な結果が得られるのである。
以上のように、本発明に係る上記電力増幅装置10、20、30、40は、2種の制御信号生成手段(総合出力電力検出回路2、供給電流検出回路16)と、最大出力電力リミット値制御手段(リミット値可変リミッター回路3)或いはスイッチング電源出力電圧制御手段(基準電圧制御回路17)との組み合わせによる4つの実施の形態(a)、(b)、(c)、(d)であるが何れもスイッチング電源回路と複数のデジタル電力増幅器を構成要素とする電力増幅装置に適用可能であり、総合出力電力が小さい時の電力増幅器の出力電力がより大きく取れて大きな音量感を得ることができる。
次に、以上の実施の形態では複数のデジタル電力増幅器を構成要素としているが、複数のアナログ電力増幅器を構成要素とする電力増幅装置についても本発明の射程内である。即ち、上記第1〜第4の実施の形態の説明において、「デジタル電力増幅器」を「アナログ電力増幅器」に置き換えれば、スイッチング電源回路1と5つのアナログ電力増幅器A1〜A5を構成要素とする本発明に係る電力増幅装置の実施の形態の説明となる。
唯、アナログ電力増幅器を構成要素とする場合は、このアナログ電力増幅器A1・・の前に前記(a)第1の実施の形態の電力増幅装置10や(c)第3の実施の形態の電力増幅装置30のように、リミット値可変リミッター回路3を設けて振幅制限を行う手段では、デジタル電力増幅器を用いた場合ほど大きな効果は得られない。
これは、前記アナログ電力増幅器A1・・の入力側に挿入されたリミット値可変リミッター回路3による振幅制限を開放した時に、大きな出力電力が得られるように予めスイッチング電源回路1の出力電圧Voを高い値に設定する必要があり、5チャンネル同時出力時(入力リミッターが十分効いて制限されている時)の電力効率が低下するためである。なお、デジタル電力増幅器では、前記出力電圧Voと電力効率は原理的に無関係なためこのような効率悪化は発生しない。
然るに、アナログ電力増幅器を構成要素とする電力増幅装置の場合は、図3及び図4に示される上記(b)第2の実施の形態の電力増幅装置20或いは図6に示される上記(d)第4の実施の形態の電力増幅装置40のように、制御信号S1またはS2に応じて総合出力電力Wが小さい場合はスイッチング電源回路1の出力電圧Voを上げる手段を採用することで、電力効率を悪化させずに良好な結果を得ることができる。この点を考慮すれば(b)第2の実施の形態または(d)第4の実施の形態がアナログ電力増幅器を構成要素とする電力増幅装置でのベストモードなのである。
なお、アナログ電力増幅器を構成要素とする上記第2、第4の実施の形態でも制御信号S1またはS2は、図2のようにそれぞれの電力増幅器の出力電力W1〜W5から演算する制御信号生成手段或いは図4のようにスイッチング電源回路1からの供給電流iから演算出力する制御信号生成手段が適用できる。
念のために付言すれば、上記4つの実施の形態では全て5チャンネルの場合であったが、勿論、本発明の電力増幅装置は2チャンネルや7チャンネルなどのマルチチャンネルAVシステムにも適用できることは言うまでもない。
第1の実施の形態の本発明の請求項1に係る電力増幅装置のブロック図である。 前記第1の実施の形態の電力増幅装置の制御信号生成手段と最大出力電力リミット値制御手段の回路図例である。 第2の実施の形態の本発明の請求項2に係る電力増幅装置のブロック図である。 前記第2の実施の形態の電力増幅装置の制御信号生成手段とスイッチング電源出力電圧制御手段の回路図例である。 第3の実施の形態の本発明の請求項1に係る電力増幅装置のブロック図である。 第4の実施の形態の本発明の請求項2に係る電力増幅装置のブロック図である。
符号の説明
1 スイッチング電源回路
2 総合出力電力検出回路
3 リミット値可変リミッター回路
4 整流・平滑回路
5 加算器
6 バッファアンプ
10、20、30、40 電力増幅装置
12 ブリッジ整流回路
15 スイッチング制御回路
16 供給電流検出回路
17 基準電圧制御回路
18 フォトカップラー
A1、A2、・・ (デジタル)電力増幅器
i 供給電流
Vo (直流)出力電圧
W1、W2、・・ 出力電力
総合出力電力
S1、S2 制御信号
S1、VS2 制御信号の電圧
FL、FR、FC、RL、RR オーディオ入力信号

Claims (2)

  1. スイッチング電源回路と、前記スイッチング電源回路から電力供給される複数の電力増幅器と、を備える電力増幅装置において、
    前記複数の電力増幅器の総合出力電力または前記スイッチング電源回路から前記複数の電力増幅器に供給される供給電流を検知するとともに、前記総合出力電力または前記供給電流に対応して変化する制御信号を出力する制御信号生成手段と、
    前記総合出力電力または前記供給電流と、前記複数の電力増幅器のそれぞれの最大出力電力リミット値とが反対の増減関係となるように前記制御信号によって前記最大出力電力リミット値を可変に制御する最大出力電力リミット値制御手段と、を備えることを特徴とする電力増幅装置。
  2. スイッチング電源回路と、前記スイッチング電源回路から電力供給される複数の電力増幅器と、を備える電力増幅装置において、
    前記複数の電力増幅器の総合出力電力または前記スイッチング電源回路から前記複数の電力増幅器に供給される供給電流を検知するとともに、前記総合出力電力または前記供給電流に対応して変化する制御信号を出力する制御信号生成手段と、
    前記総合出力電力または前記供給電流と、前記スイッチング電源回路の出力電圧とが反対の増減関係となるように前記制御信号によって前記スイッチング電源回路の出力電圧を可変に制御するスイッチング電源出力電圧制御手段と、を備えることを特徴とする電力増幅装置。
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