JP2008263519A - D級増幅回路 - Google Patents

D級増幅回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2008263519A
JP2008263519A JP2007106041A JP2007106041A JP2008263519A JP 2008263519 A JP2008263519 A JP 2008263519A JP 2007106041 A JP2007106041 A JP 2007106041A JP 2007106041 A JP2007106041 A JP 2007106041A JP 2008263519 A JP2008263519 A JP 2008263519A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
pulse width
pulse
class
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007106041A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4408912B2 (ja
Inventor
Toru Ido
徹 井戸
Soichiro Ishizuka
総一郎 石塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Texas Instruments Japan Ltd
Original Assignee
Texas Instruments Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Texas Instruments Japan Ltd filed Critical Texas Instruments Japan Ltd
Priority to JP2007106041A priority Critical patent/JP4408912B2/ja
Priority to US12/102,163 priority patent/US7932779B2/en
Publication of JP2008263519A publication Critical patent/JP2008263519A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4408912B2 publication Critical patent/JP4408912B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/20Power amplifiers, e.g. Class B amplifiers, Class C amplifiers
    • H03F3/21Power amplifiers, e.g. Class B amplifiers, Class C amplifiers with semiconductor devices only
    • H03F3/217Class D power amplifiers; Switching amplifiers

Abstract

【課題】D級増幅動作の開始時や停止時において発生する雑音を抑制できるD級増幅回路を提供する。
【解決手段】D級増幅動作の開始時や停止時において、出力信号Pout1,Pout2のパルス幅とパルス間隔を徐々に変化させることにより、出力信号Pout1,Pout2の差動信号として負荷に供給される信号が急激に変化すること防止し、雑音の低減を図ることができる。すなわち、出力信号Pout1,Pout2のパルス幅を一定にしてパルス間隔を徐々に変化させることにより、パルス信号の成分に相当する比較的高い周波成分の変化を抑制できる。また、出力信号Pout1,Pout2のパルス間隔を一定にしてパルス幅を徐々に変化させることにより、パルス信号の平均値に相当する比較的低い周波数成分の変化を抑制することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力信号に応じて変調されたパルス信号を出力するD級増幅回路に係り、特に、動作を開始するときや停止するときに生じる雑音の低減を図ったD級増幅回路に関するものである。
D級増幅回路は、キャリア信号をパルス幅変調等により変調し、そのキャリア信号に応じて負荷電流をスイッチングすることにより、電力増幅された信号を負荷に伝達する増幅回路であり、デジタル・アンプとも呼ばれている。D級増幅回路は、A級やB級などのリニア型の増幅回路に比べて電力損失を大幅に低減できるという利点がある(下記特許文献を参照)。
特開2006−129366号公報
ところで、オーディオ信号を扱う機器においては、電源のオンオフ等によって増幅回路が起動又は停止する際に、回路の過渡的な動作によって出力信号が急激に変化すると、その信号変化が耳障りな雑音(ポップ雑音)となる。そのため、特にオーディオ用の増幅回路では、起動時や停止時に発生する雑音の低減が課題となっている。スピーカの駆動用に正負の出力を持ったA級やAB級の増幅回路においては、例えば、正負の出力電圧をグランド電位から中間電位へ徐々に上昇させる手法や、ミュートスイッチ、リレー等を追加する手法によって起動時のポップ雑音を低減している。
ところが、D級増幅回路の場合、一般に、正負の出力信号の平均値がゼロであっても負荷電流はキャリア信号に応じてスイッチングされる。そのため、起動時や停止時において、非スイッチング状態とスイッチング状態との間で不連続な振幅の変化が起こり、ポップ雑音の原因となる出力信号の急激な変化が生じ易いという不利益がある。
図6は、D級増幅回路における起動時及び停止時の出力信号の変化を説明するための波形図である。
起動時において(図6(A),(B)の左側)、正負の出力Pout1,Pout2は当初共に接地電位(VL)となっており、スイッチングは止まっている。一方、起動後の無音状態において(図6(A),(B)の右側)、正負の出力Pout1,Pout2は互いに逆の位相を持つデューティ比が50%のスイッチング波形となっている。すなわち、起動時においては、スイッチングが止まった状態から最大振幅でスイッチングを行う状態へ、出力信号のキャリア成分の振幅が急激に変化する。停止時においても同様であり、最大振幅でスイッチングを行う状態からスイッチングが止まった状態への急激な変化が生じる(図6(C),(D))。ここで、D級増幅回路における出力は正負の出力Pout1,Pout2であることから、図6(A),(B)の右側の状態においては、出力成分の平均値はゼロとなっている。
このような出力信号の変化を抑制するため、例えば始動時において、スイッチング波形の振幅をゼロから必要な最大振幅値まで徐々に大きくする方法が考えられる。ところが、一般的なD級増幅回路では、出力段の電源電圧をスイッチング波形の最大振幅値としているため、この方法を実施するためには電源回路の出力電圧を任意に変化させる必要があり、電源回路の複雑化と電力効率の低下を招く。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、D級増幅動作の開始時や停止時において発生する雑音を抑制できるD級増幅回路を提供することにある。
本発明の第1の観点に係るD級増幅回路は、D級増幅動作時に、一方が立ち上がると他方が立ち下がり、入力信号に応じてパルス幅変調された第1の信号及び第2の信号を出力するD級増幅回路であって、D級増幅動作を開始する場合、前記第1の信号及び前記第2の信号のパルス幅をそれぞれ所定の最小値に設定するとともに両者のパルス同士の間隔を所定の最小値に設定した状態で、前記パルス間隔を前記最小値から徐々に増大させ、前記パルス間隔が最大値に達すると、前記第1の信号及び前記第2の信号が互いに逆位相のデューティ比50%の信号となるまで両者の前記パルス幅を徐々に増大させる信号処理部を有する。
上記D級増幅回路によれば、D級増幅動作を開始する場合、前記第1の信号及び前記第2の信号のパルス幅がそれぞれ所定の最小値に設定され、両者のパルス同士の間隔も所定の最小値に設定される。この状態で、前記パルス間隔が前記最小値から徐々に増大する。
前記パルス幅及び前記パルス間隔が共に最小値のとき、前記第1の信号と前記第2の信号との差動信号は比較的高周波の成分を有しており、両者のパルス間隔が広がるにつれて、前記差動信号の周波数成分は徐々に低域へ変化する。すなわち、前記差動信号の周波数成分は徐々に高域から低域へ変化する。前記差動信号の平均値は、前記第1の信号及び前記第2の信号のパルス幅が変化しないため、ほぼ一定となる。
次に、前記第1の信号及び前記第2の信号のパルス間隔が最大値、すなわち両者の位相差がほぼ180°に達すると、前記第1の信号及び前記第2の信号が互いに逆位相の信号(デューティ比50%、位相差180°)となるまで両者のパルス幅が徐々に増大する。前記第1の信号及び前記第2の信号のパルス幅が共に増大するため、前記差動信号の平均値の変化は微小となる。
前記第1の信号及び前記第2の信号が互いに逆位相の信号になると、前記第1の信号及び前記第2の信号は共にデューティ比がほぼ50%のパルス信号となる。
好適に、前記信号処理部は、パルス幅変調部と、入力信号制御部と、パルス幅制御部とを有してよい。
前記パルス幅変調部は、一方が立ち上がると他方が立ち下がり、前記入力信号に応じてパルス幅変調された第1の変調信号及び第2の変調信号を出力する。
前記入力信号制御部は、D級増幅動作を開始する場合、前記第1の変調信号及び前記第2の変調信号の一方のパルス幅が最小値、他方のパルス幅が最大値になる第1の状態から、両者のパルス幅が等しくなる第2の状態へ、当該パルス幅が徐々に変化するように前記入力信号を制御する。
前記パルス幅制御部は、前記第1の変調信号及び前記第2の変調信号の立ち下がり時点を立ち上がり時点へ近づける又は立ち上がり時点を立ち下がり時点へ近づけることによりパルス幅制御した信号をそれぞれ前記第1の信号及び前記第2の信号として出力するパルス幅制御部であって、D級増幅動作を開始する場合、前記第1の信号及び前記第2の信号のパルス幅がそれぞれ前記最小値となる第3の状態になるように前記パルス幅制御を行い、前記第2の状態に至ると、当該パルス幅制御を徐々に緩和して解除する。
上記の構成によれば、D級増幅動作を開始する場合、まず前記第1の変調信号及び前記第2の変調信号の一方のパルス幅が最小値、他方のパルス幅が最大値になるように(第1の状態)、前記入力信号制御部において前記パルス幅変調部の入力信号が制御される。
このとき、前記第1の信号及び前記第2の信号のパルス幅は、それぞれ最小値となる第3の状態になるように前記パルス幅制御部において制御される。
この状態(第1の状態)で、前記入力信号制御部による前記入力信号の制御により、一方の変調信号のパルス幅が前記最小値から徐々に増大にしていくとともに、他方の変調信号のパルス幅が前記最大値から徐々に減少していく。その結果、両者のパルス幅は共に等しくなる(第2の状態)。前記第1の変調信号及び前記第2の変調信号は、一方が立ち上がると他方が立ち下がるため、上記のパルス幅の変化によって、両者の立ち上がり時点及び立ち下がり時点は徐々に離れていき、両者のパルス幅が等しくなると、両者の立ち上がり時点は最も離れた状態になる。立ち上がり時点が最も離れた状態になると、前記第1の信号及び前記第2の信号のパルス間隔は最大値となり、両者の位相差がほぼ180°となる。
この状態(第2の状態)で、前記パルス幅制御部によるパルス幅の制御が徐々に緩和され、前記第1の信号及び前記第2の信号のパルス幅は徐々に広くなる。最終的にパルス幅の制御が解除されると、両者のパルス幅はほぼ等しくなる。
好適に、前記パルス幅制御部は、前記第1の信号のパルス幅制御を行う第1のパルス幅制御部と、前記第2の信号のパルス幅制御を行う第2のパルス幅制御部と、制御部とを有してよい。
前記第1のパルス幅制御部及び前記第2のパルス幅制御部は、入力端子の電圧がしきい値より高いと第1のレベルを持ち、当該電圧がしきい値より低いと第2のレベルを持つ前記第1の信号又は前記第2の信号を出力する信号出力部と、前記入力端子に接続され、前記制御部の制御信号に応じて容量値が変化するキャパシタ部と、前記第1の変調信号又は前記第2の変調信号の立ち上がり時点又は立ち下がり時点を検出する検出部と、前記検出部が前記立ち上がり時点又は立ち下がり時点を検出すると、前記入力端子の電圧が前記しきい値より高くなるように前記キャパシタ部を充電し、当該充電の後、前記入力端子の電圧が前記しきい値より低くなるように前記キャパシタ部を一定の電流で放電する充放電部とをそれぞれ有する。
前記制御部は、D級増幅動作を開始する場合、前記キャパシタ部の容量を第1の値に設定し、前記第2の状態に至ると、前記キャパシタ部の容量が前記第1の値より大きい第2の値へ徐々に変化するように前記制御信号を生成する。
上記の構成によれば、前記検出部において前記第1の変調信号(又は前記第2の変調信号)の立ち上がり時点又は立ち下がり時点が検出されると、前記信号出力部の入力端子の電圧が前記しきい値より高くなるように前記キャパシタ部が充電される。そして当該充電の後、前記入力端子の電圧が前記しきい値より低くなるように前記キャパシタ部が一定の電流で放電される。したがって、前記キャパシタ部の容量が大きくなると、前記入力端子の電圧が前記しきい値より低くなる時間が長くなるため、前記信号出力部から出力される前記第1の信号(又は前記第2の信号)のパルス幅は増大する。
D級増幅動作を開始する場合において、前記キャパシタ部の容量が第1の値に設定され、前記第1の状態から前記第2の状態まで、この第1の値に保たれるため、このとき前記第1の信号(又は前記第2の信号)のパルス幅は一定となる。
前記第2の状態に至ると、前記制御信号に応じて、前記キャパシタ部の容量が前記第1の値より大きい第2の値へ徐々に変化するため、前記第1の信号(又は前記第2の信号)のパルス幅は徐々に増大する。
他方、D級増幅動作を停止する場合、前記信号処理部は、前記第1の信号及び前記第2の信号のパルス幅を徐々に減少させて、前記パルス幅をそれぞれ所定の最小値に設定するとともに前記第1の信号及び前記第2の信号のパルス間隔を最大とし、次いで、両者のパルス間隔を最大値から所定の最小値へ徐々に減少させてよい。
上記の構成によれば、D級増幅動作を停止する場合、前記第1の信号及び前記第2の信号のパルス幅が徐々に減少し、これにより、前記パルス幅がそれぞれ所定の最小値になるとともに前記第1の信号及び前記第2の信号のパルス間隔が最大となる。このとき、前記第1の信号及び前記第2の信号のパルス幅が共に減少するため、前記差動信号の平均値の変化が微小に抑えられる。
そして、前記第1の信号及び前記第2の信号のパルス幅が最小となると、次いで、両者のパルス間隔が最大値から最小値へ徐々に減少する。両者のパルス間隔が最大値のとき、その差動信号は比較的低周波の成分を有しており、両者のパルス間隔が狭まるにつれて、前記差動信号の周波数成分は徐々に高域へ変化する。すなわち、前記差動信号の周波数成分は徐々に低域から高域へ変化する。前記差動信号の平均値は、両者のパルス幅が変化しないため、ほぼ一定となる。
また、D級増幅動作を停止する場合、前記信号処理部は、前記第1の信号及び前記第2の信号のパルス幅を徐々に減少させる前に、前記第1の信号及び前記第2の信号のパルス幅が徐々に等しくなるように前記入力信号を制御してよい。
上記の構成によれば、D級増幅動作を停止する場合、前記第1の信号及び前記第2の信号のパルス幅が徐々に等しくなるように前記入力信号が制御される。このとき、前記第1の信号及び前記第2の信号の差動信号の平均値は、両者のパルス幅が近づくにつれて減少し、両者のパルス幅が等しくなるとほぼゼロになる。その後、前記第1の信号及び前記第2の信号のパルス幅が最小値まで徐々に減少するとき、前記差動信号の平均値の変化は微小に抑えられ、平均値ほぼゼロに保たれる。
また、D級増幅動作を停止する場合においても、前記信号処理部は、パルス幅変調部と、パルス幅制御部と、入力制御部とを有してよい。
この場合、前記パルス幅変調部は、一方が立ち上がると他方が立ち下がり、前記入力信号に応じてパルス幅変調された第1の変調信号及び第2の変調信号を出力する。
前記パルス幅制御部は、前記第1の変調信号及び前記第2の変調信号の立ち下がり時点を立ち上がり時点へ近づける又は立ち上がり時点を立ち下がり時点に近づけることによりパルス幅制御した信号をそれぞれ前記第1の信号及び前記第2の信号として出力するパルス幅制御部であって、D級増幅動作を停止する場合、前記第1の信号及び前記第2の信号のパルス幅が等しい第4の状態から、両者のパルス幅がそれぞれ所定の最小値となる第3の状態まで、両者のパルス幅を徐々に減少させる。
前記入力信号制御部は、D級増幅動作を停止する場合、前記第1の変調信号及び前記第2の変調信号のパルス幅が等しくなる第2の状態へ徐々に変化するように前記入力信号を制御し、その後、前記第4の状態から前記第3の状態に至ると、前記第1の変調信号及び前記第2の変調信号の一方のパルス幅が最小値、他方のパルス幅が最大値になる第1の状態へ徐々に変化するように前記入力信号を制御する。
上記の構成によれば、D級増幅動作を停止する場合、まず、前記第1の変調信号及び前記第2の変調信号のパルス幅が徐々に等しくなるように、前記入力信号制御部において前記入力信号が制御される。前記第1の変調信号及び前記第2の変調信号のパルス幅が等しくなると(第2の状態)、前記第1の信号及び前記第2の信号のパルス幅も等しくなる(第4の状態)。
前記第1の信号及び前記第2の信号のパルス幅が等しくなると(第4の状態)、前記パルス幅制御部のパルス幅制御によって前記第1の信号及び前記第2の信号のパルス幅が徐々に減少し、それぞれ所定の最小値になる(第3の状態)。ここで、前記第1の変調信号及び前記第2の変調信号は、一方が立ち上がると他方が立ち下がる関係にあり、また、前記パルス幅制御部においては、これらの変調信号の立ち下がり時点を立ち上がり時点へ近づける又は立ち上がり時点を立ち下がり時点に近づけることによって前記パルス幅制御が行われるため、前記第1の信号及び前記第2の信号のパルス幅が最小値になると、両者のパルス間隔は最大値になる(第3の状態)。
前記第1の信号及び前記第2の信号のパルス幅が最小値になると(第3の状態)、前記第1の変調信号及び前記第2の変調信号の一方のパルス幅が最小値、他方のパルス幅が最大値になる第1の状態へ徐々に変化するように、前記入力信号制御部において前記入力信号が制御される。前記第1の変調信号及び前記第2の変調信号は、一方が立ち上がると他方が立ち下がる関係にあるため、上記のパルス幅の変化によって、両者の立ち上がり時点は徐々に近づいていき、両者のパルス幅が前記第1の状態へ至ると、両者の立ち上がり時点は最も近づいた状態になる。
本発明の第2の観点に係るD級増幅回路は、入力信号に応答して立ち上がりエッジと立ち下がりエッジ及び立ち下がりエッジと立ち上がりエッジとが互いに同期した第1及び第2のパルス幅変調信号を生成するパルス幅変調部と、上記第1及び第2のパルス幅変調信号の立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジにそれぞれ同期した所定のパルス幅を有する第3及び第4のパルス幅変調信号を生成するパルス幅制御部と、上記第3及び第4のパルス幅変調信号を第1及び第2の出力信号として出力する出力部とを有する。
上記パルス幅変調部は、上記第1のパルス幅変調信号のパルス幅が大きく、上記第2のパルス幅変調信号のパルス幅が小さい第1の状態から、上記第1及び第2のパルス幅変調信号のデューティ比がそれぞれ50%の第2の状態になるように、上記第1及び第2のパルス幅変調信号のパルス幅を徐々に変化させる回路を含む。
上記パルス幅制御部は、上記第3及び第4のパルス幅変調信号のパルス幅が小さい第3の状態から、上記第3及び第4のパルス幅変調信号のデューティ比が50%の第4の状態になるように、上記第3及び第4のパルス幅変調信号のパルス幅を徐々に制御する回路を含む。
前記D級増幅回路においては、上記第1及び第2のパルス幅変調信号のパルス幅が上記第1の状態から上記第2の状態に変化することにより、上記第3及び第4のパルス幅変調信号の位相差が小さい状態から180°の状態に変化する。また、上記第1及び第2のパルス幅変調信号が上記第1の状態から上記第2の状態に変化し、上記第3及び第4のパルス幅変調信号が上記第3の状態から上記第4の状態に変化することにより、上記第3及び第4のパルス幅変調信号のパルス波形が上記第1及び第2のパルス幅変調信号のパルス波形に等しくなるように制御される。
本発明によれば、D級増幅動作の開始時や停止時における出力信号の不連続な変化を抑制し、発生する雑音を低減することができる。
図1は、本発明の実施形態に係るD級増幅回路の構成の一例を示す図である。
図1に示すD級増幅回路は、信号処理部10と、出力停止回路6−1,6−2と、出力部7−1,7−2とを有する。
信号処理部10は、入力信号Sinに応じてパルス幅変調されたパルス幅変調信号PB1,PB2を出力する。パルス幅変調信号PB1,PB2は、D級増幅動作時において、一方が立ち上がると他方が立ち下がる関係(相補的な関係)を有しており、このパルス幅変調信号PB1,PB2が後段の出力部(7−1,7−2)において電力増幅されて不図示の負荷(例えばスピーカ)の両極端子に供給される。すなわち、負荷の両極端子には、パルス幅変調信号PB1,PB2の差動信号を電力増幅した信号が供給される。
信号処理部10は、D級増幅動作の開始時や停止時において、パルス幅変調信号PB1,PB2の波形が非スイッチング状態とスイッチング状態との間で変化することにより生じる過渡的な雑音が低減されるように、パルス幅変調信号PB1,PB2のパルス幅とパルス間隔を制御する。
D級増幅動作を開始する場合、信号処理部10は、パルス幅変調信号PB1,PB2のパルス幅をそれぞれ所定の最小値に設定するとともに両者のパルス同士の間隔を所定の最小値に設定した状態で、そのパルス間隔を最小値から徐々に増大させる。そして、パルス間隔が最大値(位相差180°)に達すると、パルス幅変調信号PB1,PB2が互いに逆位相の信号(デューティ比50%、位相差180°)となるまで両者のパルス幅を徐々に増大させる。
他方、D級増幅動作を停止する場合、信号処理部10は、パルス幅変調信号PB1,PB2のパルス幅が徐々に等しくなる(デューティ比50%の逆位相の信号となる)ように(すなわちパルス幅変調信号PB1,PB2の差動成分の平均値が徐々にゼロとなるように)入力信号を制御する。両者のパルス幅が等しくなると、信号処理部10は、パルス幅変調信号PB1,PB2のパルス幅を徐々に減少させて、両者のパルス幅をそれぞれ所定の最小値に設定するとともに、両者のパルス間隔を最大(位相差180°)とする。次いで、信号処理部10は、両者のパルス間隔を最大値(位相差180°)から所定の最小値へ徐々に減少させる。
この信号処理部10は、例えば図1に示すように、ミュート部1と、信号発生部2と、切替部SW1と、パルス幅変調部3と、第1のパルス幅制御部4−1と、第2のパルス幅制御部4−2と、パルス幅制御信号生成部5とを有する。
なお、ミュート部1、信号発生部2及び切替部SW2を含むユニットは、本発明における入力信号制御部の一実施形態である。
パルス幅変調部3は、本発明におけるパルス幅変調部の一実施形態である。
第1のパルス幅制御部4−1は、本発明における第1のパルス幅制御部の一実施形態である。
第2のパルス幅制御部4−2は、本発明における第2のパルス幅制御部の一実施形態である。
パルス幅制御信号生成部5は、本発明における制御部の一実施形態である。
ミュート部1は、電源をオフするときやD級増幅動作を一時的に停止する場合に、入力信号Sinのレベルを徐々に基準値に近づけてパルス幅変調信号PA1,PA2のデューティ比がそれぞれ50%となり、かつ両信号の位相差が180°となるように制御する。入力信号Sinのレベルが基準値になると、パルス幅変調部3から出力されるパルス幅変調信号PA1,PA2はデューティ比50%の互いに逆位相の信号となり、その差動信号の平均値はゼロになる。パルス幅変調信号PA1,PA2の差動信号の平均値がゼロになると、後段のパルス幅制御部(4−1,4−2)及び出力部(7−1,7−2)を介して負荷の両端子に供給される信号(出力信号Pout1,Pout2の差動信号)の平均値もゼロになる。即ち、スピーカを駆動する場合、差動信号の平均値がゼロとなることで無音状態となる。
信号発生部2は、D級増幅動作の開始時や停止時において入力信号Sinの代わりにパルス幅変調部3へ入力する信号S2を発生する。
D級増幅動作を開始する場合、信号発生部2は、パルス幅変調信号PA1のパルス幅が最大値、パルス幅変調信号PA2のパルス幅が最小値となるように信号S2を発生する。そして、この状態(第1の状態)から、パルス幅変調信号PA1,PA2のパルス幅が互いに等しくなる(デューティ比50%の互いに逆位相の信号になる)状態(第2の状態)へ徐々にパルス幅が変化するように、信号S2を変化させる。尚、パルス幅変調信号PA1のパルス幅が最小値、パルス幅変調信号PA2のパルス幅が最大値となるように制御するように構成しても良い。
他方、D級増幅動作を停止する場合、信号発生部2は、パルス幅変調信号PA1,PA2がデューティ比50%の互いに逆位相の信号になるようにミュート部1において入力信号Sinのレベルが基準値に設定されると(第2の状態)、ミュート部1と同じレベルの信号S2を発生してパルス幅変調部3に供給する。そして、パルス幅制御部(4−1,4−2)においてパルス幅変調信号PB1,PB2のパルス幅が最小値に設定されると(第3の状態)、パルス幅変調信号PA1のパルス幅が最大値、パルス幅変調信号PA2のパルス幅が最小値となるように(第1の状態)、信号S2のレベルを基準値から徐々に変化させる。
切替部SW1は、D級増幅動作時においては入力信号Sinをパルス幅変調部3に供給し、D級増幅動作の開始時や停止時においては、入力信号Sinの代わり信号発生部2の信号S2をパルス幅変調部3に供給する。
第1のパルス幅制御部4−1及び第2のパルス幅制御部4−2は、パルス幅制御信号生成部5の制御信号S5に応じて、パルス幅変調部3から出力されるパルス幅変調信号PA1,PA2のパルス幅を制御する。
すなわち、第1のパルス幅制御部4−1は、制御信号S5に応じて、パルス幅変調信号PA1の立ち下がりエッジを立ち上がりエッジに近づけたパルス幅制御された信号を生成し、これをパルス幅変調信号PB1として出力する。第2のパルス幅制御部4−2は、制御信号S5に応じて、パルス幅変調信号PA2の立ち下がりエッジを立ち上がりエッジに近づけたパルス幅制御された信号を生成し、これをパルス幅変調信号PB2として出力する。尚、第1及び第2のパルス幅制御部4−1,4−2が、パルス幅変調信号PA1,PA2の立ち上がりエッジを立ち下がりエッジに近づけたパルス幅制御された信号を生成するように構成してもよい。
図2は、第1のパルス幅制御部4−1及び第2のパルス幅制御部4−2の構成例を示す図である。
図2に例示する第1のパルス幅制御部4−1及び第2のパルス幅制御部4−2は、それぞれ、エッジ検出部41と、充放電部42と、キャパシタ部43と、信号出力部44と、パルス幅制限部45とを有する。
図2の例において、第1のパルス幅制御部4−1と第2のパルス幅制御部4−2は同一の構成を有しているため、以下では第1のパルス幅制御部4−1についてのみ説明し、第2のパルス幅制御部4−2については説明を割愛する。
エッジ検出部41は、パルス幅変調信号PA1の立ち上がり時点を検出する回路であり、例えば図2に示すように、遅延回路411と、インバータ回路412と、AND回路413とを有する。遅延回路411はパルス幅変調信号PA1を遅延し、インバータ回路412は遅延回路411の出力信号を論理反転し、AND回路413はパルス幅変調信号PA1とインバータ回路412の出力信号との論理積を演算する。
パルス幅変調信号PA1がローレベルのとき、インバータ回路412の出力信号はハイレベルであるため、AND回路413の出力信号はローレベルとなる。パルス幅変調信号PA1がローレベルから立ち上がった直後において、インバータ回路412の出力信号は遅延回路411の遅延によりハイレベルのままなので、AND回路413の出力信号はハイレベルになる。パルス幅変調信号PA1の立ち上がりエッジから一定の遅延時間を経てインバータ回路412の出力信号がローレベルになると、AND回路413の出力信号はローレベルになる。パルス幅変調信号PA1がローレベルになると、インバータ回路412の出力信号と無関係にAND回路413の出力信号はローレベルになる。したがって、図2の回路構成によれば、パルス幅変調信号PA1の立ち上がりエッジにおいてAND回路413からハイレベルのパルス信号が出力される。
充放電部42は、エッジ検出部41においてパルス幅変調信号PA1の立ち上がり時点が検出されると、キャパシタ部43を電源電圧Vddへ充電し、その充電後、キャパシタ部43を一定の電流で基準電位GNDへ放電する。
図2の例において、充放電部42は、NMOSトランジスタQ1,Q2,Q4,Q6と、PMOSトランジスタQ3,Q5と、定電流回路U1とを有する。PMOSトランジスタQ3及びNMOSトランジスタQ4は1段目のインバータ回路を構成しており、PMOSトランジスタQ3のソースが電源電圧Vddに接続され、PMOSトランジスタQ3のドレインがNMOSトランジスタQ4のドレインに接続され、NMOSトランジスタQ4のソースが基準電位GNDに接続される。PMOSトランジスタQ3及びNMOSトランジスタQ4のゲートには、AND回路413の出力信号が入力される。
PMOSトランジスタQ5及びNMOSトランジスタQ6は2段目のインバータ回路を構成しており、PMOSトランジスタQ5のソースが電源電圧Vddに接続され、PMOSトランジスタQ5のドレインがNMOSトランジスタQ6のドレインに接続され、NMOSトランジスタQ6のソースがNMOSトランジスタQ2を介して基準電位GNDに接続される。PMOSトランジスタQ5及びNMOSトランジスタQ6のゲートは、1段目のインバータ回路(Q3,Q4)の出力に接続される。
NMOSトランジスタQ1,Q2はカレントミラー回路を構成しており、NMOSトランジスタQ1のドレインとゲートがNMOSトランジスタQ2のゲートに接続され、NMOSトランジスタQ1のソースが基準電位GNDに接続される。
定電流回路U1は、カレントミラー回路(Q1,Q2)に一定の電流を入力する回路であり、電源電圧VddからNMOSトランジスタQ1のドレインへ流れる電流を一定に保つ。NMOSトランジスタQ2には、定電流回路U1の電流値に応じた一定の電流が流れる。
パルス幅変調信号PA1の立ち上がり時点を示すハイレベルのパルス信号がエッジ検出部41から出力されると、PMOSトランジスタQ3がオフ、NMOSトランジスタQ4がオンになり、PMOSトランジスタQ5及びNMOSトランジスタQ6のゲートがローレベルになるため、PMOSトランジスタQ5がオン、NMOSトランジスタQ6がオフする。PMOSトランジスタQ5がオンすると、キャパシタ部43は電源電圧Vddへ充電される。エッジ検出部41の出力がローレベルに戻ると、上記とは逆にPMOSトランジスタQ5がオフ、NMOSトランジスタQ6がオンする。NMOSトランジスタQ6がオンすると、キャパシタ部43はNMOSトランジスタQ2に流れる一定の電流によって基準電位GNDへ放電される。
キャパシタ部43は、信号出力部44の入力端子に接続されており、パルス幅制御部5の制御信号S5に応じて容量値が変化する。キャパシタ部43は、例えば図2に示すように、並列に接続されたn個(nは2以上の任意の整数を示す。)のキャパシタC1,…,Cnと、スイッチ回路SW1,…,SWnとを有する。スイッチ回路SWi(iは1からnまでの整数を示す。)は、キャパシタCiと直列に接続されており、スイッチ回路SWiがオフするとキャパシタCiは充放電部の他のキャパシタから切り離される。
信号出力部44は、入力端子の電圧がしきい値より高いとハイレベルとなり、当該電圧がしきい値より低いとローレベルとなるパルス幅変調信号PB1’を出力する。
信号出力部44は、例えば図2に示すように2段のインバータ回路を有する。PMOSトランジスタQ7及びNMOSトランジスタQ8は1段目のインバータ回路を構成しており、PMOSトランジスタQ7のソースが電源電圧Vddに接続され、PMOSトランジスタQ7のドレインがNMOSトランジスタQ8のドレインに接続され、NMOSトランジスタQ8のソースが基準電位GNDに接続される。PMOSトランジスタQ7及びNMOSトランジスタQ8のゲートは、キャパシタ部43の出力に接続される。PMOSトランジスタQ9及びNMOSトランジスタQ10は2段目のインバータ回路を構成しており、PMOSトランジスタQ9のソースが電源電圧Vddに接続され、PMOSトランジスタQ9のドレインがNMOSトランジスタQ10のドレインに接続され、NMOSトランジスタQ10のソースが基準電位GNDに接続される。PMOSトランジスタQ9及びNMOSトランジスタQ10のゲートは、1段目のインバータ回路(Q7,Q8)の出力に接続される。
パルス幅制限部45はAND回路で構成され、パルス幅変調信号PA1とパルス幅変調信号PB1’とを入力し、パルス幅変調信号PB1を出力する。このパルス幅制限部45は、パルス幅変調信号PA1よりも大きなパルス幅の信号が出力されることを防止するものである。
図2に示す第1のパルス幅制御部4−1によれば、エッジ検出部41においてパルス幅変調信号PA1の立ち上がり時点が検出されると、AND回路413からハイレベルのパルス信号が出力され、PMOSトランジスタQ5がオンする。これにより、キャパシタ部43に充電電流が流れ込み、信号出力部44の入力端子の電圧が電源電圧Vddへ上昇し、信号出力部44の出力(パルス幅変調信号PB1)はハイレベルになる。この充電の後、AND回路413の出力がローレベルに戻ると、NMOSトランジスタQ6がオンするため、キャパシタ部43は一定の電流で放電される。キャパシタ部43の電圧がしきい値より低くなると、信号出力部44の出力(パルス幅変調信号PB1’)はローレベルになる。したがって、制御信号S5によってキャパシタ部43の容量が大きくなるように設定されると、信号出力部44の入力端子の電圧が電源電圧Vddからしきい値へ達するまでの時間が長くなるため、信号出力部44から出力されるパルス幅変調信号PB1’のパルス幅は増大する。
図3は、第1のパルス幅制御部4−1の動作を説明するための波形図である。
図3(A)はパルス幅変調信号PA1の波形を示し、図3(B)はパルス幅変調信号PB1の波形を示し、図3(C)は制御信号S5の設定値の変化を示す。制御信号S5の設定値とキャパシタ部43の容量値が比例する場合、図3に示すように、制御信号S5の設定値が大きくなるほど、パルス幅変調信号PB1のパルス幅が増大する。
なお、通常のD級増幅動作においては、第1のパルス幅制御部4−1及び第2のパルス幅制御部4−2による上述したパルス幅の制御が解除される。この通常のD級増幅動作においては、例えば、図2に示すパルス幅制御用の回路ブロックを不図示の信号バイパス回路によってバイパスすることにより、パルス幅変調信号PA1,PA2をそのままパルス幅変調信号PB1,PB2として出力してもよい。
以上が、図2に示す第1のパルス幅制御部4−1(第2のパルス幅制御部4−2)についての説明である。
図1に戻る。
パルス幅制御信号生成部5は、D級増幅動作の開始時や停止時においてパルス幅変調信号PB1,PB2のパルス幅を制御するための制御信号S5を生成する。
D級増幅動作を開始する場合、パルス幅制御信号生成部5は、キャパシタ部43の容量を所定の最小値に設定するように(すなわちパルス幅変調信号PB1,PB2のパルス幅が最小値となるように)制御信号S5を生成する(第3の状態)。信号発生部2の信号S2の変化によってパルス幅変調信号PB1及びPB2のパルス間隔が最大になると(第2の状態)、パルス幅制御信号生成部5は、キャパシタ部43の容量が所定の最小値から所定の最大値へ徐々に増大するように(すなわちパルス幅変調信号PB1,PB2のパルス幅が最小値から最大値(デューティ比50%)へ徐々に増大するように)制御信号S5を生成する。キャパシタ部43の容量が所定の最大値に達すると、パルス幅変調信号PB1,PB2のパルス幅はほぼ等しくなり、それぞれのデューティ比がほぼ50%になる。
他方、D級増幅動作を停止する場合、パルス幅制御信号生成部5は、ミュート部1の動作によってパルス幅変調信号PA1,PA2がデューティ比50%の互いに逆位相の信号の状態(第2の状態)になった後、キャパシタ部43の容量が所定の最大値から所定の最小値へ徐々に減少するように(すなわちパルス幅変調信号PB1,PB2のパルス幅が最大値(デューティ比50%)から最小値へ徐々に減少するように)制御信号S5を生成する。これにより、パルス幅変調信号PB1,PB2のパルス幅はそれぞれ所定の最小値となる(第3の状態)。
出力停止回路6−1,6−2は、D級増幅動作の停止時において出力信号Pout1,Pout2のスイッチングを停止させる回路である。
出力停止回路6−1は、例えば図1に示すように、スイッチ回路SW2,SW3を有する。スイッチ回路SW2は、第1のパルス幅制御部4−1の出力と出力部7−1の入力との間の信号経路に挿入される。スイッチ回路SW3は、出力部7−1の入力端子と基準電位GNDとの間に接続される。
D級増幅動作を行う場合、スイッチ回路SW2がオン、スイッチ回路SW3がオフし、第1のパルス幅制御部4−1の出力と出力部7−1の入力とが接続される。他方、D級増幅動作を停止する場合、スイッチ回路SW2がオフ、スイッチ回路SW3がオンし、第1のパルス幅制御部4−1の出力と出力部7−1の入力とが切り離されて、出力部7−1の入力が基準電位GNDに固定されるため、出力部7−1のスイッチング動作が停止される。
出力停止回路6−2も、例えば図1に示すように、上述した出力停止回路6−1と同様な構成を有しており、上述と同様に動作する。
出力部7−1,7−2は、パルス幅変調信号PB1,PB2に応じたパルス状の出力信号Pout1,Pout2を発生し、不図示の負荷を駆動する。
ここで、上述した構成を有する図1に示すD級増幅回路の動作について、図4及び図5を参照して説明する。
まず、D級増幅動作の開始時の動作について説明する。
図4は、D級増幅動作を開始する場合のD級増幅回路の動作例を示す波形図である。
まず時刻t10〜t11において、切替部SW1は信号発生部2を選択し、信号発生部2の信号S2をパルス幅変調部3へ入力する。このとき、信号発生部2は、パルス幅変調信号PA1の(正の)パルス幅が最大、パルス幅変調信号PA2の(正の)パルス幅が最小となるように信号S2のレベルを設定する。また、パルス幅制御信号生成部5は、パルス幅変調信号PB1,PB2のパルス幅が共に最小となるように制御信号S5を生成する。この時刻t10〜t11において、出力停止回路6−1,6−2が出力部7−1,7−2のスイッチングを停止するため、出力信号Pout1,Pout2は基準電位GNDに固定される。
時刻t11において、出力停止回路6−1,6−2が出力の停止状態を解除すると、出力信号Pout1,Pout2はパルス幅変調信号PB1,PB2に応じたパルス状の波形となる(図4(E),(F))。出力信号Pout1のパルスは、パルス幅変調信号PA1の立ち上がりエッジにおいて発生し、出力信号Pout2のパルスは、パルス幅変調信号PA2の立ち上がりエッジにおいて発生する。時刻t11付近において、パルス幅変調信号PA1のパルス幅が最大、パルス幅変調信号PA2のパルス幅が最小となっているため、出力信号Pout1,Pout2のパルス間隔は最小となる。
出力信号Pout1,Pout2のパルス間隔が最小のとき、出力信号Pout1,Pout2の差動信号として負荷に供給される駆動信号は、比較的高い周波の成分を多く含んでいる。そのため、例えばオーディオ信号を増幅する場合、雑音成分の多くが可聴周波数帯域の外に排除される。ローパスフィルタ等により高周波成分を除去する場合には、ローパスフィルタを透過する雑音成分のレベルが低減する。
またこのとき、最小値に設定された出力信号Pout1,Pout2のパルス幅がほぼ等しいものとすると、出力信号Pout1,Pout2の差動信号の平均値はほぼゼロになる。
時刻t11〜t12において、信号発生部2は信号2のレベルを最大値から基準値へ徐々に低下させる(図4(A))。これにより、パルス幅変調信号PA1,PA2は、それぞれのパルス幅が最大値,最小値の状態(第1の状態)から、ほぼ等しい(デューティ比50%)状態(第2の状態)へ徐々に変化する(4(B),(C))。この変化により、時刻t11において近接していた出力信号Pout1,Pout2のパルス間隔は徐々に離れていき、時刻t12においてパルス間隔は最大となる。パルス間隔が最大になると、出力信号Pout1,Pout2の位相差はほぼ180°となる。
次に、時刻t12〜t13において、パルス幅制御部5は制御信号S5の設定値を最小値から最大値へ徐々に増大させる(図4(D))。これにより、出力信号Pout1,Pout2のパルス幅は最小値から徐々に増大し、時刻t13において両者はデューティ比50%の互いに逆位相の信号となる。すなわち、出力信号Pout1,Pout2の位相差がほぼ180°、各々のデューティ比がほぼ50%となり、出力信号Pout1,Pout2(パルス幅変調信号PB1,PB2)の波形とパルス幅変調信号PA1,PA2の波形とがほぼ等しくなる。
時刻t13において、出力信号Pout1,Pout2の差動信号の平均値はほぼゼロに保たれる。
時刻t13においてパルス幅変調信号PB1,PB2の波形とパルス幅変調信号PA1,PA2の波形とがほぼ等しくなると、第1のパルス幅制御部4−1及び第2のパルス幅制御部4−2のパルス幅制御が解除される。例えば、不図示の信号バイパス回路のバイパス動作によって、パルス幅変調信号PA1,PA2がそのままパルス幅変調信号PB1,PB2として出力される。また、切替部SW1は入力信号Sinを選択し、パルス幅変調部3には入力信号Sinが入力される。
以降、出力信号Pout1,Pout2は、一方が立ち上がると他方が立ち下がり、入力信号Sinに応じてそれぞれがパルス幅変調された信号となる。
次に、D級増幅動作の停止時の動作について説明する。
図5は、D級増幅動作を停止する場合のD級増幅回路の動作例を示す波形図である。
まず時刻t20〜t21において、ミュート部1が入力信号Sinを徐々に基準値へ減衰させて、パルス幅変調信号PA1,PA2がデューティ比50%の互いに逆位相の信号となるように制御する。これにより、パルス幅変調信号PA1,PA2は、徐々に等しいパルス幅を持つ状態(第2の状態)となる。このとき、出力信号Pout1,Pout2は、互いの位相差がほぼ180°となり、各々のデューティ比がほぼ50%になる(図5(E),(F))。出力信号Pout1,Pout2の差動信号の平均値はほぼゼロになる。
次いで時刻t21において、第1のパルス幅制御部4−1及び第2のパルス幅制御部4−2がパルス幅の制御動作を開始する。パルス幅制御信号生成部5は、制御信号S5の設定値を最大値から最小値へ徐々に増大させるように制御信号S5を生成する(図5(D))。これにより、出力信号Pout1,Pout2のパルス幅は互いに等しい状態(デューティ比50%)から徐々に減少し、時刻t22において両者のパルス幅は最小となる(第3の状態)。このとき、第1のパルス幅制御部4−1及び第2のパルス幅制御部4−2は、出力信号Pout1,Pout2の立ち下がりエッジを立ち上がりエッジへ近づけるようにパルス幅を減少させるため、時刻t22においても出力信号Pout1,Pout2の位相差はほぼ180°に保たれ、両者のパルス間隔は最大になる。
この時刻t21〜t22において、出力信号Pout1,Pout2のパルス幅が互いに等しい状態を保ったままで両者のパルス幅を減少させると、この期間において出力信号Pout1,Pout2の差動信号の平均値はほぼゼロに保たれる。
他方、時刻t21〜t22において、切替部SW1は信号発生部2を選択し、信号発生部2の信号S2をパルス幅変調部3へ入力する。このとき、信号発生部2は、時刻t20〜t21の期間と同様にパルス幅変調信号PA1,PA2のパルス幅が等しくなるように、信号S2のレベルを基準値に設定する。
時刻t22〜t23の期間において、信号発生部2が信号S2のレベルを基準値から最大値へ徐々に変化させる(図5(A))。これにより、パルス幅変調信号PA1のパルス幅が徐々に増大するとともに、パルス幅変調信号PA2のパルス幅が徐々に減少し、時刻t23において、パルス幅変調信号PA1のパルス幅が最大値になるとともにパルス幅変調信号PA2のパルス幅が最小値となる(第1の状態)。
時刻22付近において、出力信号Pout1,Pout2のパルス間隔は最大となっているが、パルス幅変調信号PA1,PA2のパルス幅が上記のように変化すると、その立ち上がりエッジに発生する出力信号Pout1,Pout2のパルスは徐々に近づいていき、時刻t23において両者のパルス間隔は最小となる。パルス間隔が近づくほど、出力信号Pout1,Poutの差動信号として負荷に供給される駆動信号は高い周波の成分を多く含むようになる。
出力信号Pout1,Pout2の各パルス幅と両者のパルス間隔が最小になると、時刻t23において出力停止回路6−1,6−2が出力部7−1,7−2のスイッチングを停止し、出力信号Pout1,Pout2は基準電位GNDに固定される(図5(E),(F))。
以上説明したように、本実施形態に係るD級増幅回路によれば、D級増幅動作の開始時や停止時において、出力信号Pout1,Pout2のパルス幅とパルス間隔を徐々に変化させることにより、出力信号Pout1,Pout2の差動信号として負荷に供給される信号が急激に変化すること防止し、雑音の低減を図ることができる。また、差動出力のパルス間隔を徐々に狭めることでノイズ成分を高周波側の可聴帯域外とすることにより、D級増幅回路において避けがたいスイッチング開始時における出力の不連続性に起因する雑音を低減することができる。
すなわち、出力信号Pout1,Pout2のパルス幅を一定にしてパルス間隔を徐々に変化させることにより、パルス信号の成分に相当する比較的高い周波成分の変化を抑制できる。また、出力信号Pout1,Pout2のパルス間隔を一定にしてパルス幅を徐々に変化させることにより、パルス信号の平均値に相当する比較的低い周波数成分の変化を抑制することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の改変が可能である。
例えば、図2に示す回路では、キャパシタの放電時間を利用してパルス幅を制御しているが、本発明はこの例に限らない。例えば、クロックの計数値を利用して所望のパルス幅の信号を生成するデジタル回路など、他の種々の回路構成によってパルス幅を制御してよい。
本発明のD級増幅回路は、オーディオ信号の増幅器に限定されず、様々な用途の増幅回路に広く適用可能である。
本発明の実施形態に係るD級増幅回路の構成の一例を示す図である。 第1のパルス幅制御部及び第2のパルス幅制御部の構成例を示す図である。 第1のパルス幅制御部の動作を説明するための波形図である。 図1に示すD級増幅回路においてD級増幅動作を開始する場合の動作例を示す波形図である。 図1に示すD級増幅回路においてD級増幅動作を停止する場合の動作例を示す波形図である。 D級増幅回路における起動時及び停止時の出力信号の変化を説明するための波形図である。
符号の説明
1…ミュート部、2…信号発生部、SW1…切替部、3…パルス幅変調部、4−1…第1のパルス幅制御部、4−2…第2のパルス幅制御部、41…エッジ検出部、42…充放電部、43…キャパシタ部、44…信号出力部、45…パルス幅制限部、5…パルス幅制御信号生成部、6−1,6−2…出力停止回路、7−1,7−2…出力部

Claims (7)

  1. D級増幅動作時に、一方が立ち上がると他方が立ち下がり、入力信号に応じてパルス幅変調された第1の信号及び第2の信号を出力するD級増幅回路であって、
    D級増幅動作を開始する場合、前記第1の信号及び前記第2の信号のパルス幅をそれぞれ所定の最小値に設定するとともに両者のパルス同士の間隔を所定の最小値に設定した状態で、前記パルス間隔を前記最小値から徐々に増大させ、前記パルス間隔が最大値に達すると、前記第1の信号及び前記第2の信号が互いに逆位相のデューティ比50%の信号となるまで両者の前記パルス幅を徐々に増大させる信号処理部を有する、
    D級増幅回路。
  2. 前記信号処理部は、
    一方が立ち上がると他方が立ち下がり、前記入力信号に応じてパルス幅変調された第1の変調信号及び第2の変調信号を出力するパルス幅変調部と、
    D級増幅動作を開始する場合、前記第1の変調信号及び前記第2の変調信号の一方のパルス幅が最小値、他方のパルス幅が最大値になる第1の状態から、両者のパルス幅が等しくなる第2の状態へ、当該パルス幅が徐々に変化するように前記入力信号を制御する入力信号制御部と、
    前記第1の変調信号及び前記第2の変調信号の立ち下がり時点を立ち上がり時点へ近づける又は立ち上がり時点を立ち下がり時点へ近づけることによりパルス幅制御した信号をそれぞれ前記第1の信号及び前記第2の信号として出力するパルス幅制御部であって、D級増幅動作を開始する場合、前記第1の信号及び前記第2の信号のパルス幅がそれぞれ最小値となる第3の状態になるように前記パルス幅制御を行い、前記第2の状態に至ると、当該パルス幅制御を徐々に緩和して解除するパルス幅制御部と
    を有する、
    請求項1に記載のD級増幅回路。
  3. 前記パルス幅制御部は、
    前記第1の信号のパルス幅制御を行う第1のパルス幅制御部と、
    前記第2の信号のパルス幅制御を行う第2のパルス幅制御部と、
    制御部と
    を有し、
    前記第1のパルス幅制御部及び前記第2のパルス幅制御部は、
    入力端子の電圧がしきい値より高いと第1のレベルを持ち、当該電圧がしきい値より低いと第2のレベルを持つ前記第1の信号又は前記第2の信号を出力する信号出力部と、
    前記入力端子に接続され、前記制御部の制御信号に応じて容量値が変化するキャパシタ部と、
    前記第1の変調信号又は前記第2の変調信号の立ち上がり時点又は立ち下がり時点を検出する検出部と、
    前記検出部が前記立ち上がり時点又は立ち下がり時点を検出すると、前記入力端子の電圧が前記しきい値より高くなるように前記キャパシタ部を充電し、当該充電の後、前記入力端子の電圧が前記しきい値より低くなるように前記キャパシタ部を一定の電流で放電する充放電部と
    をそれぞれ有し、
    前記制御部は、D級増幅動作を開始する場合、前記キャパシタ部の容量を第1の値に設定し、前記第2の状態に至ると、前記キャパシタ部の容量が前記第1の値より大きい第2の値へ徐々に変化するように前記制御信号を生成する、
    請求項2に記載のD級増幅回路。
  4. 前記信号処理部は、D級増幅動作を停止する場合、前記第1の信号及び前記第2の信号のパルス幅を徐々に減少させて、前記パルス幅をそれぞれ所定の最小値に設定するとともに前記第1の信号及び前記第2の信号のパルス間隔を最大とし、次いで、両者のパルス間隔を最大値から所定の最小値へ徐々に減少させる、
    請求項1に記載のD級増幅回路。
  5. 前記信号処理部は、D級増幅動作を停止する場合、前記第1の信号及び前記第2の信号のパルス幅を徐々に減少させる前に、前記第1の信号及び前記第2の信号のパルス幅が徐々に等しくなるように前記入力信号を制御する、
    請求項3に記載のD級増幅回路。
  6. 前記信号処理部は、
    一方が立ち上がると他方が立ち下がり、前記入力信号に応じてパルス幅変調された第1の変調信号及び第2の変調信号を出力するパルス幅変調部と、
    前記第1の変調信号及び前記第2の変調信号の立ち下がり時点を立ち上がり時点へ近づける又は立ち上がり時点を立ち下がり時点に近づけることによりパルス幅制御した信号をそれぞれ前記第1の信号及び前記第2の信号として出力するパルス幅制御部であって、D級増幅動作を停止する場合、前記第1の信号及び前記第2の信号のパルス幅が等しい第4の状態から、両者のパルス幅がそれぞれ所定の最小値となる第3の状態まで、両者のパルス幅を徐々に減少させるパルス幅制御部と、
    D級増幅動作を停止する場合、前記第1の変調信号及び前記第2の変調信号のパルス幅が等しくなる第2の状態へ徐々に変化するように前記入力信号を制御し、その後、前記第4の状態から前記第3の状態に至ると、前記第1の変調信号及び前記第2の変調信号の一方のパルス幅が最小値、他方のパルス幅が最大値になる第1の状態へ徐々に変化するように前記入力信号を制御する入力信号制御部と
    を有する、
    請求項5に記載のD級増幅回路。
  7. 入力信号に応答して立ち上がりエッジと立ち下がりエッジ及び立ち下がりエッジと立ち上がりエッジとが互いに同期した第1及び第2のパルス幅変調信号を生成するパルス幅変調信号生成部と、
    上記第1及び第2のパルス幅変調信号の立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジにそれぞれ同期した所定のパルス幅を有する第3及び第4のパルス幅変調信号を生成するパルス幅制御部と、
    上記第3及び第4のパルス幅変調信号を第1及び第2の出力信号として出力する出力部と、
    を有するD級増幅回路であって、
    上記パルス幅変調信号生成部が、上記第1のパルス幅変調信号のパルス幅が大きく、上記第2のパルス幅変調信号のパルス幅が小さい第1の状態から、上記第1及び第2のパルス幅変調信号のデューティ比がそれぞれ50%の第2の状態になるように、上記第1及び第2のパルス幅変調信号のパルス幅を徐々に変化させる回路を含み、
    上記パルス幅制御部が、上記第3及び第4のパルス幅変調信号のパルス幅が小さい第3の状態から、上記第3及び第4のパルス幅変調信号のデューティ比が50%の第4の状態になるように、上記第3及び第4のパルス幅変調信号のパルス幅を徐々に制御する回路を含み、
    上記第1及び第2のパルス幅変調信号のパルス幅が上記第1の状態から上記第2の状態に変化することにより、上記第3及び第4のパルス幅変調信号の位相差が小さい状態から180°の状態に変化し、
    上記第1及び第2のパルス幅変調信号が上記第1の状態から上記第2の状態に変化し、上記第3及び第4のパルス幅変調信号が上記第3の状態から上記第4の状態に変化することにより、上記第3及び第4のパルス幅変調信号のパルス波形が上記第1及び第2のパルス幅変調信号のパルス波形に等しくなるように制御される
    D級増幅回路。
JP2007106041A 2007-04-13 2007-04-13 D級増幅回路 Active JP4408912B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007106041A JP4408912B2 (ja) 2007-04-13 2007-04-13 D級増幅回路
US12/102,163 US7932779B2 (en) 2007-04-13 2008-04-14 D-class amplifier

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007106041A JP4408912B2 (ja) 2007-04-13 2007-04-13 D級増幅回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008263519A true JP2008263519A (ja) 2008-10-30
JP4408912B2 JP4408912B2 (ja) 2010-02-03

Family

ID=39985663

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007106041A Active JP4408912B2 (ja) 2007-04-13 2007-04-13 D級増幅回路

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7932779B2 (ja)
JP (1) JP4408912B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010067823A1 (ja) * 2008-12-10 2010-06-17 ローム株式会社 D級電力増幅器
JP2010136339A (ja) * 2008-10-28 2010-06-17 Asahi Kasei Electronics Co Ltd Pwm信号生成回路、d級増幅器及びその駆動方法
JP2016123061A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 ヤマハ株式会社 差動信号を利用したアナログ信号生成装置および方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103905006B (zh) * 2014-03-28 2017-10-24 深圳创维-Rgb电子有限公司 一种具有占空比限制功能的d类功放芯片及其装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6998911B2 (en) * 2003-12-18 2006-02-14 International Rectifier Corporation Gate control circuit with soft start/stop function
US7312654B2 (en) * 2005-12-20 2007-12-25 Freescale Semiconductor, Inc. Quiet power up and power down of a digital audio amplifier

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010136339A (ja) * 2008-10-28 2010-06-17 Asahi Kasei Electronics Co Ltd Pwm信号生成回路、d級増幅器及びその駆動方法
US7940141B2 (en) 2008-10-28 2011-05-10 Asahi Kasei Microdevices Corporation PWM signal generation circuit, class-D amplifier and method for driving the same
WO2010067823A1 (ja) * 2008-12-10 2010-06-17 ローム株式会社 D級電力増幅器
US8022757B2 (en) 2008-12-10 2011-09-20 Rohm Co., Ltd. Class D power amplifier
JP5442636B2 (ja) * 2008-12-10 2014-03-12 ローム株式会社 D級電力増幅器
JP2016123061A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 ヤマハ株式会社 差動信号を利用したアナログ信号生成装置および方法
US9559678B2 (en) 2014-12-25 2017-01-31 Yamaha Corporation Generation of analog signal based on one-bit signal

Also Published As

Publication number Publication date
US20090302942A1 (en) 2009-12-10
US7932779B2 (en) 2011-04-26
JP4408912B2 (ja) 2010-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7230481B2 (en) System and method for reducing audible artifacts in an audio system
US9065401B2 (en) Amplification systems and methods with noise reductions
EP2375566B1 (en) Duplicate feedback network in class D amplifiers
US7190224B2 (en) Class D amplifier
JP2003051724A (ja) デジタルパワーアンプ及びデジタルアナログ変換器
JP3398113B2 (ja) ミュート回路およびデジタルオーディオ増幅回路
US8433078B2 (en) High perceived audio quality class D amplifier
JP2007049690A (ja) D級増幅器
US8686789B2 (en) Transient signal suppression for a class-D audio amplifier arrangement
US20080170720A1 (en) Amplifier apparatus and method
TWI360943B (en) Class d amplifier circuit
JP4408912B2 (ja) D級増幅回路
CN112910427A (zh) D类音频放大器及其自适应脉宽调整方法、电子设备
JP2009060361A (ja) D級増幅回路
US20080054993A1 (en) Amplifier apparatus and method
JP2001223536A (ja) ミュート回路およびデジタルオーディオ増幅回路
US7986179B2 (en) Circuit and method for reducing popping sound
US9991852B2 (en) System and method for close-down pop reduction
EP3224943B1 (en) Startup pop minimization
JP5022840B2 (ja) 増幅装置及びこれを用いた音響機器
JP2012209770A (ja) 固定音発生装置及びスイッチング増幅器
JP3916449B2 (ja) 増幅装置
JP2009089289A (ja) D級増幅器
KR20090051086A (ko) 증폭 회로 및 증폭 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090421

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20090924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091110

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4408912

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121120

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131120

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250