JP2011170384A - 光レセプタクルおよび光モジュール - Google Patents

光レセプタクルおよび光モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP2011170384A
JP2011170384A JP2011115105A JP2011115105A JP2011170384A JP 2011170384 A JP2011170384 A JP 2011170384A JP 2011115105 A JP2011115105 A JP 2011115105A JP 2011115105 A JP2011115105 A JP 2011115105A JP 2011170384 A JP2011170384 A JP 2011170384A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
sleeve
holder
fiber stub
fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011115105A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5253543B2 (ja
Inventor
Takashi Mori
敬司 森
Takashi Yamamoto
崇 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2011115105A priority Critical patent/JP5253543B2/ja
Publication of JP2011170384A publication Critical patent/JP2011170384A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5253543B2 publication Critical patent/JP5253543B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Light Receiving Elements (AREA)
  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)

Abstract

【課題】ノイズの影響を低減することができ、機械的強度ないし長期信頼性に優れた高寸法精度の光レセプタクルおよび光モジュールを提供する。
【解決手段】本発明に係る光レセプタクルXは、光ファイバ12を有し、且つ、光ファイバ52を有するプラグ50に対して光学的に接続されるファイバスタブ10と、プラグ52の少なくとも一部およびファイバスタブ10の少なくとも一部を挿入するための貫通孔21を有するスリーブ20と、スリーブ20の少なくとも一部を収容するためのスリーブケース30と、ファイバスタブ10を保持するためのホルダ40とを備える。ホルダ40は、ファイバスタブ10の保持機能を担う保持部42aを有する。スリーブケース30は、ファイバスタブ10の一部を保持する保持部を有しホルダとスリーブケースとは離間している。
【選択図】図

Description

本発明は光レセプタクルおよび光モジュールに関し、特に光通信用の光レセプタクルおよび光モジュールに関する。
従来から、光信号を例えば電気信号に変換するための光モジュールが開発されている。このような光モジュールは、半導体レーザやフォトダイオードなどの光素子と、光信号を導通するための光ファイバとを備え、光素子を光ファイバの端面に対向配置して光信号を該端面に入射(あるいは該端面から出射)することにより、光ファイバを介して該光信号を導入あるいは導出するように構成されている。
光モジュールを用いた光通信においては、情報の送受信量の増大に伴い、光信号の伝送速度の高速化に対する要求が高まっている。しかしながら、光信号の伝送速度の高速化には、妨害雑音(ノイズ)の影響を低減する必要がある。そこで、ノイズの影響を低減するように構成された光レセプタクルが開発され、公知となっている(例えば、特許文献1参照)。
図5は、従来のノイズ低減型光レセプタクル70の断面を表す。光レセプタクル70は、ファイバスタブ71と、スリーブ72と、樹脂製のスリーブケース73と、金属製のホルダ74とを有する。ファイバスタブ71は、光信号を導通するための光ファイバ(図示せず)の一端部を、フェルール75の貫通孔に接着固定したものである。スリーブ72は、プラグ(図示せず)の光ファイバとファイバスタブ71の光ファイバとの間の調心を得るためのものである。スリーブケース73は、スリーブ72を保護するためのものであり、後述するホルダ74の凸部74aに係止するための係止部73aを有する。ホルダ74は、ファイバスタブ71およびスリーブケース73を保持するためのものであり、その外周に径方向に突出する凸部74aを有する。
このような構成の光レセプタクル70では、スリーブケース73が樹脂により構成されている。したがって、光レセプタクル70における金属(比較的ノイズの影響を受け易い材料)により構成されている割合を低減することができるため、ノイズの影響を低減することができる。
特開2001−66468号公報
しかしながら、光レセプタクル70では、ホルダ74の凸部74aにスリーブケース73の係止部73aを係止させることにより組み立てられるため、スリーブケース73とホルダ74との間の機械的強度を充分に得ることができない。スリーブケース73とホルダ74との間の機械的強度を充分に確保する手段としては、例えば凸部74aの高さを増して係止部73aとの係止領域を大きくすることが考えられるが、凸部74aの高さを増すことによりスリーブケース73の変形量が大きくなってしまう。この変形量が大きくなり、スリーブケース73に対して過剰な変形応力が加わると、スリーブケース73自体にマイクロクラックなどの破損が発生する場合がある。マイクロクラックが発生すると、例えばTelcordiaなどの規格で定められている振動試験や衝撃試験のような機械強度
試験や、高温高湿試験や、温度サイクル試験のような環境においてクラックの程度が進行し割れを引き起こし易くなるため、光レセプタクル70では充分な耐久性が得られず、結果として充分な長期信頼性を得ることが困難である。
また、上述の組立て(凸部74aに対する係止部73aの係止)は、樹脂製のスリーブケース73が弾性変形することにより行なわれるが、該弾性変形は完全弾性変形ではないため、組立て後のスリーブケース73の寸法は組立て前の寸法に戻り難い。つまり、光レセプタクル70では、高い寸法精度を得ることが困難である。なお、光レセプタクル70を小さくするほど、寸法精度の低下に起因する影響が大きくなる傾向にある。
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、ノイズの影響を低減することができ、機械的強度ないし長期信頼性に優れた高寸法精度の光レセプタクルおよび光モジュールを提供することを、目的とする。
本発明の光レセプタクルは、光ファイバを有し、且つ、光ファイバを有するプラグに対して光学的に接続されるファイバスタブと、前記プラグの少なくとも一部および前記ファイバスタブの少なくとも一部を挿入するための貫通孔を有するスリーブと、前記スリーブの少なくとも一部を収容するためのスリーブケースと、前記ファイバスタブを保持するためのホルダと、を備え、前記ホルダは、前記ファイバスタブの保持機能を担う保持部を有し、前記スリーブケースは、前記ファイバスタブの一部を保持する保持部を有し、前記ホルダ前記スリーブケースとは相互に離間している。
好ましくは、断面視して、前記スリーブケース前記ホルダ側の側面が、前記スリーブケースから前記ホルダの方向に向けて縮径する形状である。
好ましくは、断面視して前記ホルダの前記スリーブケース側の側面が、前記スリーブケースから前記ホルダの方向に向けて縮径する形状である。
本発明の光モジュールは、本発明の光レセプタクルと、前記ファイバスタブの光ファイバに向けて光を出射する、または、前記ファイバスタブの光ファイバを介して導出された光を受けるための光素子とを備える。
本発明の光レセプタクルは、前記ホルダは、前記ファイバスタブの保持機能を担う保持部を有し、スリーブケースは、ファイバスタブの一部を保持する保持部を有し、ホルダスリーブケースとは相互に離間してファイバスタブの一端側と他端側とを保持しているため、スリーブケースからホルダに向かって流れる電流はホルダには到達することがない。
また、前記接合部の保持部側の側面が、断面視したときに前記スリーブケースから離れるに従って縮径する形状である場合、ホルダのレーザ溶接面を大きく確保することができ、簡易に溶接が可能となる。また、スリーブケースとファイスタブとを圧入保持する場合、その保持部を長く確保することができるため、ファイバスタブがスリーブケースの軸に対して斜めに保持されることがない。ファイバスタブがスリーブケースの軸に対して斜めに保持されていると、ファイバスタブの軸に沿って挿入固定されるスリーブの軸も斜めになり、スリーブがスリーブケースに接触してしまう場合がある。スリーブがスリーブケースと接触した状態では、プラグの光ファイバ先端面とファイバスタブの光ファイバ先端面が直接接合せず、光の損失が生じる。
本発明の光モジュールは、本発明の光レセプタクルを採用している。したがって、本光
モジュールでは、スリーブケースからホルダに向かって電流が流れたとしても、スリーブケースとホルダは相互に離間しているため、ホルダには電流が流れず、LDやPDを駆動させるICが破壊されることがない。
本発明の参考実施形態に係る光レセプタクルを表す断面図である。 図1に示す光レセプタクルを採用した光モジュールを表す断面図である。 本発明の実施形態に係る光レセプタクルを表す断面図である。 図2に示す光レセプタクルを採用した光モジュールを表す断面図である。 従来の光レセプタクルを表す断面図である。
図1は、光レセプタクルXの断面を表す。光レセプタクルXは、ファイバスタブ10と、スリーブ20と、スリーブケース30と、ホルダ40とを有する。なお、図1におけるプラグ50は、プラグ用のフェルール51の軸心方向(矢印AB方向)に延びる貫通孔に光ファイバ52の一端部を挿入し、且つ、例えば接着剤により接着固定したものである。
ファイバスタブ10は、ファイバスタブ用のフェルール11および光ファイバ12を有し、フェルール11の軸心方向(矢印AB方向)に延びる貫通孔に光ファイバ12を挿入し、且つ、例えば接着剤により接着固定することにより構成される部材である。また、ファイバスタブ10は、プラグ50と光学的に接続される。ファイバスタブ10の先端面10aはアール面(例えば曲率半径が5〜30mm)である。このような構成は、プラグ50との間の接続損失を低減するうえで好適である。ファイバスタブ10の後端面10bは、該ファイバスタブ10の軸心に対して所定の角度(例えば4〜10°)で傾斜する傾斜面である。このような構成は、例えば光素子(LEDやLDなど)から出射された光が光ファイバ12の端面で反射し、反射光として該光素子に戻るのを防ぐうえで好適である。
フェルール11は、光ファイバ12を保護するとともに、後述するスリーブ20と協働してファイバスタブ10とプラグ50との同心度を高めるのに寄与する部材である。フェルール11を構成する材料としては、酸化ジルコニウム(ジルコニア)、酸化アルミニウム(アルミナ)、ムライト、窒化ケイ素、炭化ケイ素および窒化アルミニウムなどの単体もしくはこれらを主成分として含むセラミックス、結晶化ガラスなどのガラスセラミックス、燐青銅、ベリリウム銅、黄銅、ステンレスなどの金属、エポキシや液晶ポリマなどのプラスチックスなどが挙げられ、中でも対候性や靭性に優れたジルコニア系セラミックス(ジルコニアを主成分とするセラミックス)が好適である。さらに、ジルコニア系セラミックスの中でも、酸化ジルコニウム(ZrO)を主成分とし、Y、CaO、MgO、CeO、Dyなどからなる群より選択される少なくとも一種を安定化剤として含む部分安定化ジルコニアセラミックス(正方晶の結晶が主体)は、耐摩耗性および弾性変形性の観点から好適である。
光ファイバ12は、光を導通(伝播)するためのものである。光ファイバ12としては、石英系光ファイバ、プラスチック系光ファイバおよび多成分ガラス系光ファイバなどが挙げられる。
スリーブ20は、ファイバスタブ10およびプラグ50を挿入するための貫通孔21を有し、ファイバスタブ10とプラグ50との間の調心機能を担う部材である。スリーブ20には、開放端21aを介してファイバスタブ10が挿入され、開放端21bを介してプラグ50が挿入される。本実施形態に係るスリーブ20は、長手方向(矢印AB方向)に延びるスリット(図示せず)を有する、いわゆる割りスリーブである。このような構成のスリーブ20を採用する場合、スリーブ20内に挿入されるプラグ50に対して作用する
把持力を高めるべく、貫通孔21の孔径はプラグの外径より若干小さく(例えば、貫通孔21へのファイバスタブ10挿入時に該ファイバスタブ10に作用する圧力が0.98N以上となるように)設定するのが好ましい。スリーブ20としては、割りスリーブに代えて、いわゆる精密スリーブ(スリット無し)を採用してもよい。スリーブ20を構成する材料としては、上述したフェルール11と同様のものが挙げられる。
スリーブケース30は、開口部30aおよび接合部30bを有し、スリーブ20を収容するための略円筒状部材である。スリーブケース30におけるスリーブ20を収容するための空間の径は、スリーブ20の外径より若干(例えば60μm)大きく構成されている。開口部30aは、プラグ50の挿入時に該プラグ50を案内するための部位であり、テーパ状に構成されている。開口部30aの開口径はプラグ50の外径より若干(例えば0.2mm)大きく構成されている。接合部30bは、ホルダ40に接合するための部位である。スリーブケース30を構成する材料としては、合成樹脂(熱可塑性樹脂および熱硬化性樹脂など)、金属(ステンレス、銅、鉄およびニッケルなど)、セラミックス(酸化アルミニウム(アルミナ)および酸化ジルコニウム(ジルコニア)など)、ガラス(石英など)などが挙げられ、中でも絶縁性や融着性の観点から熱可塑性樹脂が好適である。熱可塑性樹脂としては、ナイロン樹脂、液晶ポリマ樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエーテルイミド樹脂およびポリカーボネート樹脂などが挙げられ、熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂やユリア樹脂などが挙げられる。また、スリーブケース30には、機械的強度を高めるべく、ガラス繊維やガラス粒子などのフィラーを添加してもよい。なお、スリーブケース30は、例えば接合部30bを熱硬化性樹脂で構成し且つそれ以外の部位を金属で構成するように、接合部30bの構成材料とそれ以外の部位の構成材料とを異ならせてもよい。
ホルダ40は、第1部位41および第2部位42を有し、ファイバスタブ10を保持するための部材である。第1部位41は、スリーブケース30に接合する接合部41aを有し、スリーブケース30が接合可能に構成されている。第1部位41を構成する材料としては、上述したスリーブケース30と同様のものが挙げられる。第2部位42は、ファイバスタブ10の保持機能を担う保持部42aを有し、ファイバスタブ10が嵌合可能に構成されている。保持部42aにおけるファイバスタブ10との当接面の算術平均粗さは、ファイバスタブ10の保持状態の安定性の観点から、0.1μm以上に設定するのが好適である。第2部位42を構成する材料としては、金属(ステンレス、銅、鉄およびニッケルなど)、セラミックス(アルミナおよびジルコニアなど)などが挙げられ、中でも耐腐食性や溶接性の観点からステンレスが好適である。さらに、はんだとの密着性の観点から外表面にメッキ処理(例えば金メッキ)を施してもよい。
スリーブケース30とホルダ40とは、接着または融着により接合されている。接着により接合する場合、接合部30bと接合部41aとの間に接着剤(図示せず)を介在させて圧着することにより、スリーブケース30とホルダ40との接合が実現される。接着剤としては、充分な接合強度を確保する観点から、紫外線硬化エポキシ樹脂、熱硬化性エポキシ樹脂、紫外線および熱硬化併用のエポキシ樹脂、紫外線硬化アクリル樹脂、熱硬化性アクリル樹脂、紫外線硬化ポリイミド樹脂、熱硬化性ポリイミド樹脂などが挙げられる。また、融着により接合する場合、接合部30bと接合部41aとを当接させて熱(熱融着)や超音波(超音波融着)などを作用させることにより、スリーブケース30とホルダ40との接合が実現される。
本実施形態に係る光レセプタクルXは、ホルダ40の接合部41aが絶縁部材により構成されている。そのため、光レセプタクルXでは、該光レセプタクルXに占める金属部分(金属により構成される部分)の割合を低減することができる。特に、ホルダ40の保持部42aをセラミックスにより構成すると、光レセプタクルXに占める金属部分の割合を
より低減することができる。したがって、光レセプタクルXでは、ノイズの受信部(アンテナ)になる金属部分を低減することができるため、周囲から受けるノイズの影響を低減することができる。
また、光レセプタクルXは、スリーブケース30の接合部30bとホルダ40の接合部41aとは接着剤による接着または融着により接合されている。そのため、光レセプタクルXでは、スリーブケース30とホルダ40との間の機械的強度を充分に確保することができるので、例えばTelcordiaなどの規格で定められている振動試験や衝撃試験のような機械強度試験や、高温高湿試験や、温度サイクル試験のような環境においても充分な耐久性が得られる。すなわち、光レセプタクルXでは充分な長期信頼性を得ることができる。
さらに、光レセプタクルXでは、ホルダ40に対するスリーブケース30の接合を、該スリーブケース30の位置合わせしつつ行なうことができる。したがって、光レセプタクルXでは、高い寸法精度を得ることができる。
図2は、光レセプタクルXを備える光モジュールYの断面を表す。光モジュールYは、光レセプタクルXおよび光素子ユニット60を備える。光素子ユニット60は、光素子61と、レンズ62と、ケース63とを備える。
光素子61は、ファイバスタブ10の光ファイバに向けて光を出射するための発光素子、または、ファイバスタブ10の光ファイバを介して導出された光を受けるための受光素子である。発光素子としては、半導体レーザやLEDなどの発光ダイオードなどが挙げられ、受光素子としては、受信用のPD(フォトダイオード)などが挙げられる。
レンズ62は、光素子61が発光素子の場合は該発光素子から出射された光を集光してファイバスタブ10の光ファイバに導入する機能を担い、光素子61が受光素子の場合はファイバスタブ10の光ファイバを介して導出された光を集光して該受光素子に導入する機能を担う部材である。
ケース63は、光素子61およびレンズ62を収容するための部材であり、光レセプタクルXに対して例えば溶接により接合されている。ケース63を構成する材料としては、ステンレス、銅、鉄、ニッケルなどの溶接可能なものが挙げられ、中でも耐腐食性や溶接性の観点からステンレスが好適である。
図3は、本発明の実施形態に係る光レセプタクルVの断面を表す。光レセプタクルVは、ファイバスタブ10と、スリーブ20と、スリーブケース30と、ホルダ40とを有する。
スリーブケース30は、スリーブを覆うように配置され、また、ファイバスタブ10の一部を保持する役目を担っている。スリーブケースとホルダは離間しており、電気的に絶縁されているため、構成材料としては金属でもよい。
ホルダ40は、ファイバスタブ10を保持するための部材である。構成する材料としては、構成する材料としては、金属(ステンレス、銅、鉄およびニッケルなど)、セラミックス(アルミナおよびジルコニアなど)などが挙げられ、中でも耐腐食性や溶接性の観点からステンレスが好適である。さらに、はんだとの密着性の観点から外表面にメッキ処理(例えば金メッキ)を施してもよい。
図4は、本発明に係る光レセプタクルVを備える光モジュールWの断面を表す。光モジ
ュールWは、光レセプタクルXおよび光素子ユニット60を備える。光素子ユニット60は、光素子61と、レンズ62と、ケース63とを備える。
先にも述べたが、光レセプタクルVのスリーブケース30とホルダ40とが離間されているため、スリーブケース30からホルダ40に向かっている電流は、ホルダ40及びケース63に流れることがなく、PDやLDといった光素子61を駆動させるICが破壊されることがない。
以上、本発明の具体的な実施形態を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の思想から逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
光レセプタクルおよび光モジュールは、ファイバスタブ10の後端面10b側に、ファイバスタブ10に向けて光を出射するための光源への戻り光を抑制する光アイソレータを有してもよい。
次に、本発明の実施例および比較例について説明する。
<図1に示す光レセプタクルXの作製>まず、ジルコニアセラミックスからなるフェルールの貫通孔に光ファイバを接着固定することにより、ファイバスタブを作製した。ファイバスタブは、その先端面をアール面(曲率半径:20mm)とし、その後端面を傾斜面(傾斜角:6°)とした。次に、ステンレスを切削加工することによりホルダの保持部を作成し、インサート成形により該保持部にポリエーテルイミドからなる接合部を設けることにより、ホルダを作製した。次に、作製したファイバスタブにおけるフェルールの後端部側を、作製したホルダの保持部に圧入した。次に、ホルダに圧入されたファイバスタブの先端部側を、ジルコニアからなる割スリーブの貫通孔に一端側から挿入した。スリーブの構成材料はジルコニアセラミックスとした。次に、ファイバスタブの一部が挿入されたスリーブを覆うようにして、スリーブケースの接合部とホルダの接合部とを超音波融着により接合した。スリーブケースの構成材料はポリエーテルイミド樹脂とした。このようにして、本実施例に係る光レセプタクルを10個作製した。
<図3に示す光レセプタクルVの作製>まず、ジルコニアセラミックスからなるフェルールの貫通孔に光ファイバを接着固定することにより、ファイバスタブを作製した。ファイバスタブは、その先端面をアール面(曲率半径:20mm)とし、その後端面を傾斜面(傾斜角:6°)とした。次に、作製したファイバスタブにおけるフェルールの後端部側をホルダに圧入した。ホルダの構成材料はステンレスとした。次に、ホルダに圧入されたファイバスタブの先端部側を、ジルコニアセラミックスからなる割スリーブの貫通孔に一端側から挿入した。スリーブの構成材料はジルコニアセラミックスとした。次に、ファイバスタブの一部が挿入されたスリーブを覆うようにして、スリーブケースとファイバスタブを圧入固定した。スリーブケースの構成材料はステンレスとした。このようにして、本比較例に係る光レセプタクルを10個作製した。
<初期試験>作製したままの状態にある本実施例の光レセプタクル(5個)のホルダを所定の治具に対してYAG溶接により固定した状態で、スリーブケースに対して引っ張り試験器(商品名:オートグラフAGS−500A、島津製作所製)により引っ張り荷重を加えた。そして、光レセプタクルが破壊されたときの引っ張り荷重を測定し、その結果を平均値とともに表1に示した。
<高温高湿試験>温度が85℃、湿度が85%の条件下で、本実施例の光レセプタクルル(5個)を高温高湿試験器内に1000時間放置した後、該光レセプタクル(5個)の
ホルダを所定の治具に対してYAG溶接により固定した状態で、スリーブケースに対して引っ張り試験器(商品名:オートグラフAGS−500A、島津製作所製)により引っ張り荷重を加えた。そして、光レセプタクルが破壊されたときの引っ張り荷重を測定し、その結果を平均値とともに表1に示した。
Figure 2011170384
[比較例]
<光レセプタクルの作製>まず、ジルコニアセラミックスからなるフェルールの貫通孔に光ファイバを接着固定することにより、ファイバスタブを作製した。ファイバスタブは、その先端面をアール面(曲率半径:20mm)とし、その後端面を傾斜面(傾斜角:6°)とした。次に、作製したファイバスタブにおけるフェルールの後端部側をホルダに圧入した。ホルダの構成材料はステンレスとした。ホルダの外周には、周方向全周にわたって凸部を形成し、その突出高さを0.3mmとした。次に、ホルダに圧入されたファイバスタブの先端部側を、ジルコニアセラミックスからなる割スリーブの貫通孔に一端側から挿入した。スリーブの構成材料はジルコニアセラミックスとした。次に、ファイバスタブの一部が挿入されたスリーブを覆うようにして、ホルダの凸部に係止可能な係止部を有するスリーブケースの該係止部をホルダの凸部に係止させた。スリーブケースの構成材料はポリエーテルイミド樹脂とした。このようにして、本比較例に係る光レセプタクルを10個作製した。
<初期試験>作製したままの状態にある本比較例の光レセプタクル(5個)のホルダを所定の治具に対してYAG溶接により固定した状態で、スリーブケースに対して引っ張り試験器(商品名:オートグラフAGS−500A、島津製作所製)により引っ張り荷重を加えた。そして、光レセプタクルが破壊されたときの引っ張り荷重を測定し、その結果を平均値とともに表1に示した。
<高温高湿試験>温度が85℃、湿度が85%の条件下で、本比較例の光レセプタクルル(5個)を高温高湿試験器内に1000時間放置した後、該光レセプタクル(5個)のホルダを所定の治具に対してYAG溶接により固定した状態で、スリーブケースに対して引っ張り試験器(商品名:オートグラフAGS−500A、島津製作所製)により引っ張り荷重を加えた。そして、光レセプタクルが破壊されたときの引っ張り荷重を測定し、その結果を平均値とともに表1に示した。
<評価>表1に示すように、実施例の図1に示す光レセプタクルXでは、スリーブケースとホルダとの間の強度が高温高湿試験後においても初期状態とほぼ同程度(約120N)であったのに対し、比較例の光レセプタクルでは、スリーブケースとホルダとの間の強度が高温高湿試験後において初期状態に比べて約30%低下した。また、実施例の光レセプタクルXにおける初期状態の強度は、比較例の光レセプタクルにおける初期状態の強度に比べて約20%大きい。また、実施例の図3に示す光レセプタクルVにおける初期状態の強度は、比較例の光レセプタクルにおける初期状態の強度に比べて約5倍大きい。以上のことから、実施例の光レセプタクルは、比較例の光レセプタクルに比べて、機械的強度ないし長期信頼性に優れていると考えられるのである。
X 光レセプタクル
V 光レセプタクル
10 ファイバスタブ
12 光ファイバ
20 スリーブ
30 スリーブケース
40 ホルダ
41a 接合部
42a 保持部
50 プラグ
52 光ファイバ

Claims (4)

  1. 光ファイバを有し、且つ、光ファイバを有するプラグに対して光学的に接続されるファイバスタブと、
    前記プラグの少なくとも一部および前記ファイバスタブの少なくとも一部を挿入するための貫通孔を有するスリーブと、
    前記スリーブの少なくとも一部を収容するためのスリーブケースと、
    前記ファイバスタブを保持するためのホルダと、を備え、
    前記ホルダは、前記ファイバスタブの保持機能を担う保持部を有し、
    前記スリーブケースは、前記ファイバスタブの一部を保持する保持部を有し、
    前記ホルダ前記スリーブケースとは相互に離間している
    ことを特徴とする光レセプタクル。
  2. 断面視して、前記スリーブケース前記ホルダ側の側面が
    記スリーブケースから前記ホルダの方向に向けて縮径する形状である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の光レセプタクル。
  3. 断面視して、前記ホルダの前記スリーブケース側の側面が、
    前記スリーブケースから前記ホルダの方向に向けて縮径する形状である
    ことを特徴とする請求項1記載の光レセプタクル。
  4. 請求項1〜のいずれか一つに記載の光レセプタクルと、
    前記ファイバスタブの光ファイバに向けて光を出射する、または、前記ファイバスタブの光ファイバを介して導出された光を受けるための光素子と、を備えることを特徴とする光モジュール。
JP2011115105A 2005-05-30 2011-05-23 光レセプタクルおよび光モジュール Expired - Fee Related JP5253543B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011115105A JP5253543B2 (ja) 2005-05-30 2011-05-23 光レセプタクルおよび光モジュール

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005157073 2005-05-30
JP2005157073 2005-05-30
JP2011115105A JP5253543B2 (ja) 2005-05-30 2011-05-23 光レセプタクルおよび光モジュール

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006086280A Division JP4828981B2 (ja) 2005-05-30 2006-03-27 光レセプタクルおよび光モジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011170384A true JP2011170384A (ja) 2011-09-01
JP5253543B2 JP5253543B2 (ja) 2013-07-31

Family

ID=44684488

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011115105A Expired - Fee Related JP5253543B2 (ja) 2005-05-30 2011-05-23 光レセプタクルおよび光モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5253543B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013125084A1 (ja) * 2012-02-22 2013-08-29 京セラ株式会社 光レセプタクル

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6257214U (ja) * 1985-09-30 1987-04-09
JPH0418807U (ja) * 1990-06-07 1992-02-17
JPH04130460U (ja) * 1991-05-20 1992-11-30 古河電気工業株式会社 光レセプタクルモジユール
JP2003222764A (ja) * 2002-01-29 2003-08-08 Kyocera Corp ファイバスタブとこれを用いた光レセプタクル及び光モジュール
JP4535914B2 (ja) * 2004-09-27 2010-09-01 京セラ株式会社 光レセプタクルとこれを用いた光素子モジュール

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6257214U (ja) * 1985-09-30 1987-04-09
JPH0418807U (ja) * 1990-06-07 1992-02-17
JPH04130460U (ja) * 1991-05-20 1992-11-30 古河電気工業株式会社 光レセプタクルモジユール
JP2003222764A (ja) * 2002-01-29 2003-08-08 Kyocera Corp ファイバスタブとこれを用いた光レセプタクル及び光モジュール
JP4535914B2 (ja) * 2004-09-27 2010-09-01 京セラ株式会社 光レセプタクルとこれを用いた光素子モジュール

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013125084A1 (ja) * 2012-02-22 2013-08-29 京セラ株式会社 光レセプタクル
JP5451945B1 (ja) * 2012-02-22 2014-03-26 京セラ株式会社 光レセプタクル
US9500818B2 (en) 2012-02-22 2016-11-22 Kyocera Corporation Light receptacle

Also Published As

Publication number Publication date
JP5253543B2 (ja) 2013-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4883969B2 (ja) 光レセプタクルおよびこれを用いた光モジュール
JP4658844B2 (ja) レセプタクルおよび該レセプタクルを備える光モジュール
JP4828981B2 (ja) 光レセプタクルおよび光モジュール
JP4883927B2 (ja) レンズ付き光レセプタクルとこれを用いた光モジュール
JP5253543B2 (ja) 光レセプタクルおよび光モジュール
JP2012230275A (ja) 光ファイバ保持用部品、光レセプタクル、ピグテール型光レセプタクルおよび光モジュール
JP5289238B2 (ja) 光レセプタクルおよび光モジュール
JP2007171697A (ja) ファイバスタブとそれを用いた光レセプタクルおよび光レセプタクルモジュール
JP2009058555A (ja) 光通信用部品およびその製造方法、ならびにこれを用いた光レセプタクル、光モジュール
JP4672488B2 (ja) 光モジュール
JP2008276204A (ja) 光デバイス及びそれを用いた光レセプタクル
JP2007264615A (ja) 光レセプタクルおよび光モジュール
JP2007011241A (ja) 光レセプタクルおよび光モジュール
JP2008083438A (ja) 光レセプタクル及びそれを用いた光モジュール
JP2007148091A (ja) ファイバスタブとそれを用いた光レセプタクルおよび光レセプタクルモジュール
JP4767121B2 (ja) ファイバスタブとそれを用いた光レセプタクルならびに光モジュール
JP2006184338A (ja) 光レセプタクルとそれを用いた光モジュール
JP2008276201A (ja) 光ファイバピグテイルおよびそれを用いた光モジュール
JP2007226121A (ja) 光レセプタクおよび光モジュール
JP4364060B2 (ja) 光レセプタクルおよび光モジュール
JP2007256813A (ja) 光レセプタクルおよびこれを用いた光モジュール
JP4986905B2 (ja) 光レセプタクル及びこれを用いた光モジュール
JP2007226118A (ja) 光レセプタクルおよび光モジュール
JP2006276734A (ja) 光レセプタクル及びそれを用いた光モジュール
JP2008058936A (ja) 光レセプタクル及びそれを用いた光モジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110525

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130319

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130416

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5253543

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160426

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees