JP4535914B2 - 光レセプタクルとこれを用いた光素子モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、光通信に利用される光レセプタクル型光トランシーバ及び光素子モジュールに関する。
従来の光レセプタクルとこれを用いた光素子モジュールは例えば特許文献1及び2に開示されており、その内部構造を図4、図5で説明する。
図4は、スリーブカバーが金属から成る光レセプタクルが用いられた光素子モジュールの中央断面図である。光素子は半導体レーザの場合を示し、モニタ用PD(フォトダイオード)及びPDへの配線用リード線は省略する。
従来の光素子モジュールは、半導体レーザ1、ヒートシンク2、金属ステム3、レンズ4及びレンズホルダ5からなる光学ユニット100と、光レセプタクル200とから構成されている。
半導体レーザ1は、ヒートシンク2上にはんだにより搭載され、ヒートシンク2は、金属ステム3上に同じくはんだにより搭載固定されている。レンズ4は金属から成るレンズホルダ5に低融点ガラスなどにより固定され、レンズホルダ5は金属ステム3に抵抗溶接され、光学ユニット100が形成されている。
光ファイバ6は中央部に貫通孔7を有するセラミック又はガラス材からなるフェルール8に接着剤により保持されファイバスタブ9を形成している。ファイバスタブ9の先端面10は、半導体レーザなどの光素子1への近端反射による戻り光を抑制するため、8°に斜め研磨されている。また、後端面11は、図示しない光コネクタのプラグフェルール先端と嵌合するための曲面研磨加工が施されている。
ファイバスタブ9にはスリーブ12が挿入され、ファイバスタブ9の先端側は把持リング13によってスリーブ12と共にスリーブカバー14のザグリ部15に圧入固定され、光レセプタクル200が形成されている。
そして、光素子モジュールは、半導体レーザ1から出射された光がレンズ4により集光され、光ファイバ6に集光するよう光レセプタクル200を位置調整しており、その後、光レセプタクル200のスリーブカバー14がレンズホルダ5にレーザ溶接により固定される。
図5は、スリーブカバーがプラスチックなどの樹脂成型品から成る光レセプタクルが用いられた光素子モジュールの中央断面図である。
金属ホルダ16の第2の貫通孔21にスタブ9の先端側が圧入され、スタブ9の後端側にスリーブ12が挿入された後、スリーブ12を覆うように樹脂成型されたスリーブカバー14が挿入され、金属ホルダ16の外径に予め設けられた合ツメ17にスリーブカバー14の合穴18が合されて光レセプタクル200が形成されている。
特開平10−332988号公報 特開2001−66468号公報[発明の開示][発明が解決しようとする課題]
しかしながら、図4に示す従来の構造では、金属ステム3、レンズホルダ5、光レセプタクル200のスリーブカバー14が共に溶接されていることから、金属ステム3に接続された電気回路のグランド又は電源と同電位となる。このため、グランド又は電源に雑音が乗っていると、光レセプタクル200自身がアンテナのように振るまい雑音電波を発生させる。更に、乾燥した周囲環境で光コネクタを合する際に静電気が発生してしまう場合、金属から成るスリーブカバー14、レンズホルダ5、金属ステム3を介して電気回路に至り、電気回路又は光素子1がサージ破壊してしまうという電気的な課題があった。
一方、図5に示す従来の構造は、スリーブカバー14を樹脂成型品とし、電気的に絶縁することで、上記雑音電波の発生や静電気によるサージ破壊は回避したものの、樹脂成型品は機械的(衝撃)強度が弱いため、光コネクタが繰り返し挿入され、光コネクタ先端のプラグフェルールがスリーブカバー14に衝突した際にスリーブカバー14に割れが生じるという機械的な課題があった。
本発明の目的は、上述の課題に鑑みて案出されたものであり、雑音電波発生やサージ破壊を回避するための電気的絶縁と光コネクタ合時の衝撃による割れ防止を両立した光レセプタクルとこれを用いた光素子モジュールを提供することにある。
[課題を解決するための手段]
上記課題に鑑みて本発明の光レセプタクルは、電子部品素子が収容された金属パッケージに固定される金属製のホルダと、光コネクタ用のプラグフェルールが挿入されるスリーブと、金属により形成されているとともに、前記スリーブの少なくとも一部を内部に収容する筒状のスリーブカバーとを含んでなる光レセプタクルにおいて、前記スリーブカバーは、前記ホルダと離間して配置され、一端および他端が前記スリーブカバーおよび前記ホルダに圧入されて固定された電気絶縁性のスペーサを介して前記ホルダと連結されている
ことを特徴とする。

更に、上記スペーサは、前記スリーブカバーに設けられたザグリ部に圧入されて固定されていることを特徴とする。
また、前記ザグリ部は、前記スリーブカバーの一端面と内周面との間に形成されていることを特徴とする。
加えて、記スペーサは円筒体形状であり、前記スペーサの内周面に、記スペーサの軸に直角な断面において略矩形である縦溝を軸方向に備えたことを特徴とする。
また、本発明の光素子モジュールは、光素子を内蔵した光学ユニットと、この光学ユニットに取り付けた上記いずれかに記載の光レセプタクルとを備えていることを特徴とする。
[発明の効果]
本発明の構成によれば、電子部品素子が収容された金属パッケージに固定される金属製のホルダと、光コネクタ用のプラグフェルールが挿入されるスリーブと、金属により形成されているとともに、スリーブの少なくとも一部を内部に収容する筒状のスリーブカバーとを含んでなる光レセプタクルにおいて、スリーブカバーは、ホルダと離間して配置され、一端に設けられたザグリ部に圧入された電気絶縁性のスペーサを介しホルダと連結されていることにより、ホルダとスリーブカバー、スペーサを介し電気的に絶縁されているため、光レセプタクル自身がアンテナとはならず雑音電波を発生させることがなく、また、光コネクタ合時に発生する静電気による電気回路のサージ破壊も防止できる
さらに、上記スペーサが、上記ホルダ及びスリーブカバーに圧入固定されていることで、接着剤固定の場合に発生する膨潤などの経時劣化がなく、長期信頼性低下の懸念はない。
さらに、上記スペーサは円筒体形状であり、その内周面に、断面が略矩形からなる縦溝を有することで、上記ホルダ及びスリーブカバーに圧入する際、溝構造がないか、あるいはV型やU型の溝構造よりも弾性変形を可能とし、圧縮応力による割れを回避できる。
[発明を実施するための最良の形態]
以下、本発明の実施の形態を図によって説明する。なお、従来技術と同じものについては同じ符号を用いるものとする。
図1は、本発明の光レセプタクルが用いられた光素子モジュールの中央断面図である。光素子モジュールに用いられる電子部品素子1としては、半導体レーザやLED(ライトエミッティングダイオード)等の発光ダイオードや、受信用PD(フォトダイオード)等が上げられる。なお、以下に示す本発明の実施形態では、電子部品素子1は半導体レーザの場合を示し、モニタ用PD(フォトダイオード)及びPD(フォトダイオード)への配線用リード線は省略する。
そして、本発明の光レセプタクル200の先端面に光学ユニット100が取り付けられて光素子モジュールは構成され、また、光学ユニット100は、半導体レーザ1、ヒートシンク2、金属ステム3、レンズ4及びレンズホルダ5とから構成される。
半導体レーザ1は、ヒートシンク2上に半田により搭載され、ヒートシンク2は、円柱状の平面に支持部を垂直に突出させた金属ステム3上に同じく半田により搭載固定されている。レンズホルダ5は、金属ステム3の円柱面周囲を覆うように抵抗溶接可能な金属材料で円筒状に形成されており、半導体レーザ1やヒートシンク2が収納可能に構成するとともに、レンズ4が半導体レーザ1のレーザ光路の下流側の内周19に低融点ガラスなどにより固定される。
本発明の光レセプタクル200は、金属製のホルダ16、スペーサ20、スリーブ12、スリーブカバー14とから構成され、必要に応じて、ファイバスタブ9を設けてもよい。以下では、ファイバスタブ9を有した場合の光レセプタクル200について詳述する。
ファイバスタブ9は、中央部の貫通孔7に光ファイバ6がジルコニアやアルミナなどのセラミック材又はガラス材からなるフェルール8に接着剤により保持されてなる。また、ファイバスタブ9の先端面10は半導体レーザなどの光素子1への近端反射による戻り光を抑制するため、光軸に垂直な面に対して8°に斜め研磨加工されている。一方、ファイバスタブ9の後端面11は、図示しない光コネクタのプラグフェルール先端と当接するための曲面研磨加工が施されている。なお、ファイバスタブ9先端の研磨角度は、例えば0°として無反射コート膜を施しても良い。
ホルダ16は、例えば、有底カップ状に形成し、その底面中央から厚み方向に貫通する第2の貫通孔21及び底面と相対する側に第2のザグリ部22を形成するとともに、この第2の貫通孔21にファイバスタブ9の先端側が圧入保持され、第2のザグリ部22にスペーサ20が圧入保持可能に構成されている。金属製のホルダ16の材料としてはSUS304等の耐食性と溶接性に優れたステンレス材が用いられるが、鉄、ニッケルなどの溶接が可能な材料を用いても構わない。
スリーブ12は、りん青銅やセラミック材料等からなる円筒体を縦全体にスリット加工した割りスリーブが用いられ、一方側の開口から光コネクタ用のプラグフェルール(不図示)を保持するとともに、他方側の開口からファイバスタブ9のフェルール8後端側を挿入可能に構成してなる。
スリーブカバー14は、円筒状に形成され、図示しない光コネクタのプラグフェルールが挿入される側と相対する側にザグリ部15が設けられ、また、スリーブ14は金属ホルダ16の側壁と離間して配置されてその全体が収納され、スペーサ20がザグリ部15に圧入保持可能に構成されている。スリーブカバー14の材質としてはステンレス材などの金属が用いられる。
そして、金属ホルダ16の第2の貫通孔21にファイバスタブ9の先端側が圧入固定され、第2のザグリ部22に円筒型のスペーサ20が圧入固定され、ファイバスタブ9の後端側にスリーブ12を挿入して、そのスリーブ12を覆うようにスリーブカバー14に設けられたザグリ部15に、スペーサ20を設け、該スペーサ20でもってホルダ16と連結するように圧入固定して光レセプタクル200を形成している。
ここで、セラミック製のスペーサ20が存在しなければ、例えば、光レセプタクルを乾燥した周囲環境で光コネクタを合する際に静電気が発生しやすくなるため、その際、金属から成るスリーブカバー14からホルダ16を通電して、該ホルダ16に固定される金属パッケージ内に収納された電子部品素子1まで通電し、電子部品素子1がサージ破壊してしまう。
しかしながら、以上のような本発明の構成によれば、電子部品素子1が収容された金属パッケージ5に固定される金属製のホルダ16と、光コネクタ用のプラグフェルールが挿入されるスリーブ12と、該スリーブ12の少なくとも一部を内部に収容する筒状のスリーブカバー14とを含んでなる光レセプタクルであり、スリーブカバー14は、金属により形成されているとともにホルダ16と離間して配置された上、セラミック製のスペーサ20でもって上記スリーブカバーと連結させることにより、電子部品素子への静電気の通電を防止することができる。
また、図2は本発明の光レセプタクルに用いられるスペーサ20の正面図である。
スペーサ20は、電気的絶縁を目的としセラミック材から形成され、形状については、ホルダ16とスリーブカバー14の電気絶縁を確保できれば、円筒状、板状、角筒状など特に限定されるものではない。セラミック材などの脆性材料は、圧縮強さが引っ張り強さの数十倍の値を示すため、スペーサ20が円筒体形状であれば、金属ホルダ16などの金属材料をセラミック材からなるスペーサ20の内周面に圧入するより、金属材料の内周面にセラミック材を圧入するほうが好ましい。しかしながら、単に円筒型のセラミックスペーサを金属材料に圧入した場合、セラミックスペーサに圧縮応力下におけるせん断応力方向の亀裂(割れ)が生じてしまう。そこで、円筒体形状のスペーサ20の内周面には、金属ホルダ16の第2のザグリ部22及びスリーブカバー14のザグリ部15に圧入する際の圧縮応力による割れを回避し、弾性変形を可能とするため、円筒状スペーサ20の内周面に、スペーサ20の短手方向の断面形状が略矩形からなる縦溝23を設けることが好ましい。
また、セラミック材からなる円筒状スペーサ20の外径は、金属ホルダ16及びスリーブカバー14より小さくし、さらに、上述した縦溝23を有することで金属ホルダ16及びスリーブカバー14への圧入固定を可能とし、スリーブカバー14はステンレス材などの金属により形成されていることから、光コネクタのプラグフェルールが衝突してもプラスチックのように割れることがなく、電気的絶縁と機械強度低下防止を両立した光レセプタクル200及びこれを用いた光素子モジュールを提供できる。
一方、図3は、本発明の光レセプタクルのスリーブカバー14をセラミック材にて形成し、スリーブカバー24の一端をホルダ16に圧入して接合した場合の光素子モジュールの中央断面を示す参考図である。
このような構成によれば、スリーブカバー14自体をセラミックにより形成したため、スリーブ12に光コネクタ用のプラグフェルールが挿入される際に発生する静電気は、スリーブカバー24を通電することができないため、電子部品素子1への通電を防止することができる。
さらに、スリーブカバー24の内周面は、スペーサ20同様、内周面の短手方向の断面が略矩形の縦溝23(不図示)を有しており、金属ホルダ16の第2のザグリ部22に圧入固定されている。金属ホルダ16に圧入される前記スペーサ20に相当する部分の外径は、前記スリーブカバー14に相当する部分の外径と略同一となっている。
このように、スリーブカバー14をセラミックで形成し、内周面の短手方向の断面が略矩形の縦溝を有する縦溝付きスリーブカバー24とすることで、同じく電気的絶縁と機械強度低下防止を両立した光レセプタクル200及びこれを用いた光素子モジュールを提供できる。
以下、本発明の実施例として図1、図2及び図3に示す光レセプタクルを備えた光素子モジュールを作製した。光素子モジュールは同軸型からなる光レセプタクル型半導体レーザモジュールとした。
図1において、光ファイバ6をジルコニア材からなる外径がφ1.25mmのフェルール8の中心部の貫通孔7に接着固定して、ファイバスタブ9を形成した。そして、ファイバスタブ9の先端面を8°に斜め研磨加工した。また、ファイバスタブ9の後端面は、図示しない光コネクタのプラグフェルール先端と嵌合されるための曲面研磨加工を施した。
ファイバスタブ9の先端側は、金属ホルダ16の第2の貫通孔21に圧入固定した。金属ホルダ16の第2のザグリ部22の深さは1mmに設定した。
円筒体形状からなるスペーサ20は、図2に示すように内周面に断面形状が略矩形からなる縦溝23を有するジルコニアにより形成した。長さは約2.5mmとし、内径の溝の深さは0.1〜0.2mmとした。
スリーブ12は、ジルコニアからなる円筒を縦全体にスリット加工した割りスリーブを採用した。
スリーブカバー14は、ステンレス材からなり、スペーサ20を圧入固定するザグリ部15の深さは1mmに設定した。
金属ホルダ16の第2のザグリ部22にスペーサ20を圧入固定し、ファイバスタブ9の後端側にスリーブ12を挿入し、スリーブ12を覆うようにスリーブカバー14のザグリ部15にスペーサ20を圧入固定して光レセプタクル200を形成した。金属ホルダ16とスリーブカバー14は、スペーサ20を介して約0.5mmの間隔となっている。
半導体レーザ1をヒートシンク20上に半田により搭載固定し、ヒートシンク20は、金属ステム3上に同じく半田により搭載固定した。レンズ4はステンレス材から成るレンズホルダ5の内周19に低融点ガラスにより固定し、レンズホルダ5は金属ステム3に抵抗溶接した。
そして、レンズ4により集光された光に光ファイバ6が位置するよう上記光レセプタクル200を位置調整した後、光レセプタクル200の金属ホルダ16をレンズホルダ5にレーザ溶接固定した。
図3において、金属ホルダ16の第2のザグリ部22にジルコニアからなる縦溝付きスリーブカバー24を圧入固定して光レセプタクル200を形成した。縦溝付きスリーブカバー24の内周面の短手方向の断面は、前記スペーサ20同様に略矩形からなる縦溝を有している。
本実施例の光素子モジュールでは、光レセプタクル200の金属ホルダ16と、同じく金属から成るスリーブカバー14が絶縁材のジルコニアからなるスペーサ20を介し約0.5mmの間隔を有して対峙固定されていることから、絶縁抵抗は1MΩ以上となり、光素子モジュールのグランド及び電源回路とスリーブカバー14との電気的絶縁が達成され、雑音電波の発生や静電気による電気回路及び光素子1のサージ破壊を防止することができた。
一般に円筒型のセラミックスペーサを金属ホルダ16などへ圧入した際、圧縮応力によりセラミックスペーサが割れてしまうため、圧入固定が不可能であったのに対し、本実施例ではジルコニアからなるスペーサ20の内周面に断面形状が略矩形からなる縦溝23を形成したことで塑性変形を可能とし、金属ホルダ16及びスリーブカバー14に圧入した際の割れは発生していない。
また、ジルコニアセラミックスからなり、内周面の短手方向の断面が略矩形の縦溝を有した、縦溝付きスリーブカバー24を金属ホルダ16と接合させた光レセプタクルを用いた場合でも同様の効果が得られ、圧入時の割れは発生せず、電気的絶縁が可能となった。
そして、スリーブカバー14が従来のプラスチック材からなる光レセプタクルを試料番号1とし、本実施例のステンレス材で構成された金属製のスリーブカバー14と金属製のホルダ16とをセラミック製のスペーサ20でもって連結させた光レセプタクル200を試料番号2、また、ジルコニアからなる縦溝付きスリーブカバー24と金属製のホルダ16とを接合した光レセプタクル200を試料番号3とし、それぞれの衝撃に対する強さを調査するため、横方向からの圧縮応力による破壊試験を行った。結果を表1に比較して示す。
Figure 0004535914
表1に示すように、試料番号1であるプラスチック材により形成した従来のスリーブカバー14は、100Nの横方向の圧縮応力で5/5個破壊してしまうのに対し、本実施例の試料番号2のステンレス材で構成された金属製のスリーブカバー14と金属製のホルダ16とをセラミック製のスペーサ20でもって連結させたもの、及び試料番号3のジルコニアからなる縦溝付きスリーブカバー24と金属製のホルダ16とを接合した光レセプタクル200は、100N程度の圧縮応力では変形もせず、光コネクタのプラグフェルールが衝突してもプラスチックのように割れることがなく、電気的絶縁と機械強度低下防止を両立した光レセプタクル200及びこれを用いた光素子モジュールの提供が可能となった。
[図1]本発明の光レセプタクルが用いられた光素子モジュールの断面図である。
[図2]本発明の光レセプタクルに用いられる円筒型スペーサの正面図である。
[図3]レセプタクルが用いられた光素子モジュールの断面を示す参考図である。
[図4]従来の光レセプタクルが用いられた光素子モジュールの断面図である。
[図5]従来の光レセプタクルが用いられた光素子モジュールの断面図である。
[符号の説明]
符号の説明
1…電子部品素子(半導体レーザ)
2…ヒートシンク
3…金属ステム
4…レンズ
5…レンズホルダ
6…光ファイバ
7…貫通孔
8…フェルール
9…ファイバスタブ
10…先端面
11…後端面
12…スリーブ
13…把持リング
14…スリーブカバー
15…ザグリ部
16…金属ホルダ
17…合ツメ
18…合穴
19…内周
20…スペーサ
21…第2の貫通孔
22…第2のザグリ部
23…縦溝
24…縦溝付きスリーブカバー
100…光学ユニット
200…光レセプタクル

Claims (5)

  1. 電子部品素子が収容された金属パッケージに固定される金属製のホルダと、光コネクタ用のプラグフェルールが挿入されるスリーブと、金属により形成されているとともに、前記スリーブの少なくとも一部を内部に収容する筒状のスリーブカバーとを含んでなる光レセプタクルにおいて、前記スリーブカバーは、前記ホルダと離間して配置され、一端および他端が前記スリーブカバーおよび前記ホルダに圧入されて固定された電気絶縁性のスペーサを介して前記ホルダと連結されていることを特徴とする光レセプタクル。
  2. 前記スペーサは、前記スリーブカバーに設けられたザグリ部に圧入されて固定されていることを特徴とする請求項1に記載の光レセプタクル。
  3. 前記ザグリ部は、前記スリーブカバーの一端面と内周面との間に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の光レセプタクル。
  4. 前記スペーサは円筒体形状であり、前記スペーサの内周面に、前記スペーサの軸に直角な断面において略矩形である縦溝を軸方向に備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光レセプタクル。
  5. 光素子を内蔵した光学ユニットと、該光学ユニットに取り付けた請求項1乃至4のいずれかに記載の光レセプタクルとを備えていることを特徴とする光素子モジュール。
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