JP2003222764A - ファイバスタブとこれを用いた光レセプタクル及び光モジュール - Google Patents

ファイバスタブとこれを用いた光レセプタクル及び光モジュール

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JP2003222764A JP2002019541A JP2002019541A JP2003222764A JP 2003222764 A JP2003222764 A JP 2003222764A JP 2002019541 A JP2002019541 A JP 2002019541A JP 2002019541 A JP2002019541 A JP 2002019541A JP 2003222764 A JP2003222764 A JP 2003222764A
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optical fiber
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高義 諸岡
Naoki Konoshita
直樹 此下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ファイバスタブの光素子側の端面において、研
磨技術を必要とせず、低損失、高信頼性、低コストを実
現する。 【解決手段】フェルール1aの貫通孔に光ファイバ1b
を固定したファイバスタブ3であって、光ファイバ1b
の一方の端面を表面粗さRa0.1μm以上とするとと
もに、その表面に屈折率1.35〜1.6の接着剤層2
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術】本発明は、ファイバスタブとこれ
を用いた光レセプタクル及び光モジュールに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】光信号を電気信号に変換するための光モ
ジュールは、半導体レーザーやフォトダイオード等の光
素子をケース内に収納し、光ファイバを通じて光信号を
導入又は導出するような構造となっている。
【0003】上記光モジュールのうちコネクタを接続す
るようにしたレセプタクル型の光モジュールは、図4に
示すように光レセプタクル28の一端に光素子29を備
えるとともに、他端に光コネクタ34を接続するもので
ある。
【0004】上記光レセプタクル28は、図4のように
ジルコニア、アルミナ等のセラミック材料からなるフェ
ルール21aと、該フェルール21aの貫通孔に石英ガ
ラス等からなる光ファイバ21bを挿入固定して得られ
たファイバスタブ23の一端部をホルダ27に圧入又は
接着により固定し、スリーブ25の内孔に挿入するとと
もに、それらをスリーブケース26に圧入又は接着固定
することによって構成されている。
【0005】さらに上述の光レセプタクル28を用いて
光モジュール32を構成する場合は、光レセプタクル2
8のファイバスタブ23を備えた端面23Aに、光素子
29とレンズ30を備えたケース31を接合し、光レセ
プタクル28のもう一方の端面側よりスリーブ25内に
プラグフェルール33aを挿入し、光ファイバ21bの
端面と光ファイバ33bの端面とを当接させ、光信号の
やりとりを行うことができる。
【0006】フェルール21a、33aの外径公差は±
1μm以下で、その内孔に備えられた光ファイバ21
b、33bの中心には光信号が伝搬する直径10μm程
度のコアがあり、各光ファイバ21b及び33bのコア
同士を損失の少ない接続とするため、スリーブ25によ
ってファイバスタブ23及びプラグフェルール33aを
安定且つ高精度に保持されている。
【0007】上記ファイバスタブ23における光ファイ
バ21bの端面は、当接時の接続損失を減らすために光
ファイバ21bを挿通するフェルール21aとともに曲
率半径5〜30mm程度の曲面に鏡面研磨されており、反
対側の端面は、LD等の光素子29から出射された光が
光ファイバ21bの先端部で反射して光素子に戻る反射
光を防止するため、光ファイバ21bを挿通するフェル
ール21aとともに4〜10°程度の傾斜面に鏡面研磨
されている。
【0008】この鏡面研磨は、光ファイバ21bの端面
に光素子29からの光を低損失で入射及び出射するた
め、精密で高精度に行われ、ファイバスタブ23の端面
23Aを傾斜面に研削加工した後、ダイヤモンド粒子を
用いてその粒径を細かくしながら研磨することによっ
て、高精度な端面を得るようにするものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示すような光モジュールの場合、ファイバスタブ23の
端面23Aを鏡面研磨する際、高硬度なジルコニア、ア
ルミナ等のセラミックスからなるフェルール21aを研
削加工、研磨加工するにはセラミックスより高硬度のダ
イヤモンドを用いなければならず、加工コストが非常に
高いという欠点を有していた。
【0010】また、フェルール21aはセラミックス
で、光ファイバ21bは石英からそれぞれ形成されてい
るため、これらの異なる材質からなる端面を同時に研削
及び、研磨するため、セラミックスの加工時の研削くず
や、研摩くずによって、石英ガラスからなる光ファイバ
21bの端面に傷を付けやすく、極めて高い加工技術が
必要であった。
【0011】さらに、光ファイバ21bの端面は、光信
号を低損失で導入または、導出する目的で精密な鏡面研
磨をしなければならないため、端面を傾斜面に研削加工
した後、徐々にダイヤモンドの粒径を細かくしながら研
磨しなければならず、多大な加工時間を要していた。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のファイバスタブ
は、フェルールの貫通孔に光ファイバを固定したファイ
バスタブであって、少なくとも光ファイバの一方の端面
を表面粗さRa0.1μm以上とするとともに、その表
面に屈折率1.35〜1.6の接着剤層を形成したこと
を特徴とするものである。
【0013】また、本発明のファイバスタブは、上記接
着剤層の硬化前の粘度が300,000CPS以下であ
ることを特徴とするものである。
【0014】さらに、本発明のファイバスタブは、上記
接着剤層の上面に屈折率1.35〜1.6の板ガラスを
形成しことを特徴とするものである。
【0015】またさらに、本発明の光レセプタクルは、
上記ファイバスタブをスリーブの内孔の一端部に挿入
し、それらをスリーブケースに内装するとともに、その
一端部外周にホルダを装着したことを特徴とするもので
ある。
【0016】さらにまた、本発明の光モジュールは、上
記光レセプタクルの一端面に光素子を収納したケースを
取り付けたことを特徴とするものである。
【0017】本発明のファイバスタブによれば、少なく
とも光ファイバの一方の端面を表面粗さをRa0.1μ
m以上とするとともに、その表面に屈折率1.35〜
1.6の接着剤を塗布したことから、光ファイバの端面
は研削加工した面を用いることができ、鏡面研磨する必
要がなく、接着剤を塗布するだけで容易に鏡面を得るこ
とができる。また、光ファイバの端面の凹凸に接着剤が
入り込み強固に接続できるとともに、接着剤の屈折率を
光ファイバの屈折率とほぼ等しいものとしておくことに
よって、光モジュールとして用いた際、光素子からの入
射光を効率よく受光し、光素子への反射等による光伝送
損失を防止することができる。
【0018】また、本発明のファイバスタブによれば、
上記接着剤の粘度が300,000CPS以下であるこ
とから、接着剤が光ファイバの端面の微小な凹凸に入り
込んで強固に接着することができる。
【0019】さらに、本発明のファイバスタブによれ
ば、上記接着剤の上面に屈折率1.35〜1.6の板ガ
ラスを貼り付けたことから、光モジュールとして用いた
際、光素子からの光を受光、反射する端面を、鏡面で、
且つ平坦な面とすることができることから、より光伝送
損失を低減させることができる。
【0020】またさらに、本発明によれば、ファイバス
タブをスリーブの内孔の一端部に挿入し、それらをスリ
ーブケースに内装するとともに、その一端部外周にホル
ダを装着することによって光レセプタクルを得、さら
に、光レセプタクルの一端面に光素子を収納したケース
を取り付けて光モジュールを得ることができることか
ら、光素子からの入射光を効率よく受光し、光素子への
反射等による光伝送損失を防止し、信頼性の高い光モジ
ュールを得ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基いて説明する。
【0022】図1は、本発明のファイバスタブ及びこの
ファイバスタブを用いた光レセプタクルの一実施形態を
示す断面図であり、フェルール1aと、該フェルール1
aの貫通孔に光ファイバ1bを挿入固定して得られたフ
ァイバスタブ3をスリーブ5の内孔の一端部に挿入し、
それらをスリーブケース6に圧入又は接着固定して内装
するとともに、その一端部外周にホルダ7を嵌合するこ
とによって構成されている。
【0023】また、上述の光レセプタクル8を用いて光
モジュールを構成する場合は、図2に示すように光レセ
プタクル8のファイバスタブ3を備えた端面3A側に、
光素子9とレンズ10を備えたケース11を接合し、光
レセプタクル8のもう一方の端面側よりスリーブ5内に
プラグフェルール13aの貫通孔に光ファイバ13bを
挿入保持してなる光コネクタ14を挿入し、光ファイバ
1bの端面と光ファイバ13bの端面とを当接させ、光
信号のやりとりを行うことができる。
【0024】上記ファイバスタブ3は、ジルコニア、ア
ルミナ等のセラミックスからなるフェルール1aと、該
フェルール1aの貫通孔に挿通固定された光ファイバ1
bとからなる。
【0025】また、上記ファイバスタブ3の端面は、光
コネクタとの接続損失を低減させるため曲率半径5〜3
0mm程度の曲面状に加工され、他方の端面3AはLD等
の光素子から出射された光が光ファイバ1bの端面で反
射して光素子に戻る反射光を防止するため4〜10°程
度の傾斜面が形成されており、その表面粗さがRaで
0.1μm以上、且つその上面に接着剤2が塗布されて
いることが重要である。
【0026】上記ファイバスタブ3の端面3Aを表面粗
さRaで0.1μm以上としておくことによって、光フ
ァイバ1bの端面の凹凸に接着剤が入り込み、強固に接
続できる。なお、端面3Aの表面粗さをRaで0.1μ
m以上とするには、フェルール1aに光ファイバ1bを
挿通した後、その端面3Aを平面研削盤、ダイシング等
により研削加工することによって容易に得ることができ
る。
【0027】また、上記各端面3Aに形成される接着剤
層2は、屈折率が1.35〜1.6のものに特定され、
一般に光ファイバ1bが石英で形成されている場合、石
英の屈折率は1.457程度であり、接着剤層2の屈折
率をこの光ファイバ1bの屈折率とほぼ等しいものとし
ておくことによって、光モジュールとして用いた際、光
素子9からの入射光を効率よく受光し、光素子9への反
射等による光伝送損失を防止することができる。
【0028】なお、上記接着剤層2の屈折率は光ファイ
バ1bのコアの屈折率に近いほど光伝送損失を低減させ
ることができ、接着剤が硬化した後の屈折率を示すもの
である。
【0029】また、ここではファイバスタブ3の端面3
Aの表面粗さをRa0.1μm以上としたが、少なくと
も光ファイバ1bの光素子9側の端面を表面粗さRa
0.1μm以上とすれば同様な効果を得ることができ
る。
【0030】さらに、上記接着剤層2は、硬化前の粘度
が300,000CPS以下であることが好ましく、接
着剤を塗布する際、光ファイバ1bの端面の微小な凹凸
に入り込んで強固に接着することができる。上記粘度が
300,000CPSを越えると、光ファイバ1bの端
面の凹凸に接着剤が入り込まず、強固に接着することが
できない。なお、上記粘度を20,000CPS以下と
することがより好ましく、光ファイバ1bの端面の凹凸
に容易に入り込むためより強固に接着できる。
【0031】このような接着剤として、エポキシ系、ア
クリレート系、無機系等の紫外線硬化型、可視光硬化
型、熱硬化型接着剤を用いることができ、これら接着剤
は硬化させるだけで、硬化後の表面粗さをRaで0.1
μm以下の非常に滑らかな面とすることができるため、
光ファイバ1bの端面を含むファイバスタブ3の端面3
Aに接着剤を塗布するだけで、光ファイバ1bの端面の
微小な傷によって光素子へ戻る反射光を防止でき、光伝
送損失を非常に小さなものとできる。
【0032】次に本発明の他の実施形態を図3に基いて
説明する。
【0033】図3に示すファイバスタブ3では、上述の
図1に示すファイバスタブ3と同様に光素子側の端面3
Aに接着剤層2が形成され、さらに屈折率1.35〜
1.6の板ガラス4が形成されている。上記板ガラス4
の表面は、予め、その表面粗さがRaで0.1μm以下
の鏡面状態となっており、且つその表面の平坦度が優れ
た面となっているため、光ファイバ1bの端面に鏡面研
磨を施す必要がなく、光モジュールとして用いた際、光
素子9からの入射光及び反射光を高効率に受発光でき、
光伝送損失をさらに小さなものとすることができる。
【0034】また、上記板ガラス4は、石英ガラス、ほ
うけい酸ガラス、パイレックス(登録商標)ガラス等か
らなり、板ガラス4の表面に反射防止膜を形成してもよ
い。
【0035】これらファイバスタブ3を挿入するスリー
ブ5は、耐摩耗性、高強度のジルコニア、アルミナ、銅
等の材料からなり、フェルール1aと同様なセラミック
スから形成されることが好ましい。
【0036】なお、上記フェルール1aの外周面とスリ
ーブ5の内周面の表面粗さは、両者の挿入性を考慮し
て、Raで0.2μm以下とすることが好ましく、また
フェルール1aの外径とスリーブ5の内径公差は±1μ
m以下とすることによって接続損失を小さくしている。
また、上記スリーブ5の内径はフェルール1aを確実に
保持するために1Kgf以下の圧入になるよう設計する
ことが好ましい。
【0037】さらに、フェルール1aの一端部外周にス
テンレス等からなるホルダ7に圧入又は接着等により固
定され、スリーブケース6をホルダ7に圧入又は接着等
により固定されている。スリーブケース6はステンレ
ス、銅、鉄、ニッケル、プラスチック、ジルコニア、ア
ルミナ等の幅広い材料によって形成され、特に、外周に
備えられるホルダ7と同様な熱膨張係数を有する材質に
よって形成することが好ましい。
【0038】なお、本発明の光レセプタクルは上述の実
施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱
しない範囲内であれば種々の変更は可能である。
【0039】
【実施例】ここで、本発明の実施例を説明する。
【0040】先ず、図1に示すような本発明の光レセプ
タクル試料を作製した。
【0041】図1に示すようにジルコニアから成るフェ
ルールの貫通孔に石英(屈折率1.45)からなる光フ
ァイバを挿通するとともに、光ファイバの光素子側の端
面を表1に示すような表面粗さとなるよう研削加工した
後、その端面に表1に示す如く接着剤層を形成してファ
イバスタブを形成する。
【0042】なお、接着剤層の上面にさらに屈折率1.
45の板ガラスを形成したファイバスタブも準備する。
【0043】次いで、得られたファイバスタブをステン
レスからなるホルダに圧入固定し、ファイバスタブの一
端部外周にジルコニアからなるスリーブを被せ、ステン
レスからなるスリーブケースをホルダに圧入固定するこ
とによって光レセプタクル試料を準備した。
【0044】また、比較例として、上述と同様な材質、
方法によって、ファイバスタブを形成し、光ファイバの
光素子側の端面を鏡面研磨によってRaで0.1μm未
満に加工し、光レセプタクル試料を準備した。
【0045】さらに、従来例として、上述と同様な材
質、方法によって、ファイバスタブを形成し、光ファイ
バの光素子側の端面を鏡面研磨によってRaで0.03
μmに加工しその端面に接着剤を塗布しない光レセプタ
クル試料を準備した。
【0046】各試料の光素子側の端面の加工時間を測定
し、ファイバスタブの接続損失をスリーブ側から光コネ
クタを挿入してホルダ側から出射する光の量から測定し
た。
【0047】また、各試料を−40℃から+85℃の温
度サイクル試験を行った。そして、接着剤が剥離しない
もの合格とし、剥離したものを不合格として評価した。
【0048】その結果を表1に示す。
【0049】
【表1】
【0050】表1から明らかなように、光ファイバの端
面に屈折率1.35〜1.6の接着剤を塗布した試料
(No.5,6,8〜10,12,13,15〜17)
は、光ファイバの端面を研削面のまま用いることができ
るため加工時間が1〜3分と短く、接続損失は0.23
〜0.33dBと小さくすることができるとともに、温
度サイクル試験によって接着剤が剥離することもなかっ
た。
【0051】特に、接着剤の粘度が300,000CP
S以下の試料(5,6,8,9,10,12,16)及
び接着剤に板ガラスを形成した試料(N0.12,1
3)は、0.2〜0.29と非常に小さいことが判っ
た。
【0052】これに対し、光ファイバの端面に塗布した
接着剤の屈折率が1.3と光ファイバのコアの屈折率
1.45に対し小さい試料(No.7)及び、接着剤の
屈折率が1.7と大きな試料(No.11)は、接続損
失がそれぞれ0.5dB、0.80dBと非常に大きい
ものであった。
【0053】また、比較例である試料(No.1〜4)
は、接続損失は0.25dBと小さいものの、光ファイ
バの端面を鏡面研摩しているため、加工時間が10〜1
5分かかっており、温度サイクル試験によって接着剤が
光ファイバの端面より剥離した。同様に、従来例である
試料(No.18)においても、加工時間が14分と長
いことが判った。
【0054】
【発明の効果】本発明のファイバスタブによれば、少な
くとも光素子側の光ファイバ端面の表面粗さをRaで
0.1μm以上とするとともに、その表面に屈折率1.
35〜1.6の接着剤を塗布したことから、光ファイバ
の端面は研削加工した面を用いることができるとともに
鏡面研磨する必要がなく、接着剤を塗布するだけで容易
に鏡面を得ることができる。また、光ファイバの端面の
凹凸に接着剤が入り込み強固に接続できるとともに、接
着剤の屈折率を光ファイバの屈折率とほぼ等しいものと
しておくことによって、光モジュールとして用いた際、
光素子からの入射光を効率よく受光し、光素子への反射
等による光伝送損失を低減させることができる。
【0055】また、本発明のファイバスタブによれば、
上記接着剤の粘度が300,000CPS以下であるこ
とから、接着剤が光ファイバの端面の微小な凹凸に入り
込んで強固に接着することができる。
【0056】さらに、本発明のファイバスタブによれ
ば、上記接着剤の上面に屈折率1.35〜1.6の板ガ
ラスを貼り付けたことから、光モジュールとして用いた
際、光素子からの光を受光、反射する端面を、鏡面で且
つ平坦な面とすることができることから、より光伝送損
失を低減させることができる。
【0057】またさらに、本発明によれば、ファイバス
タブをスリーブの内孔の一端部に挿入し、それらをスリ
ーブケースに内装するとともに、その一端部外周にホル
ダを装着することによって光レセプタクルを得、さら
に、光レセプタクルの一端面に光素子を収納したケース
を取り付けて光モジュールを得ることができることか
ら、光素子からの入射光を効率よく受光し、光素子への
反射等による光伝送損失を防止し、信頼性の高い光モジ
ュールを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファイバスタブ及びそれを用いた光レ
セプタクルの一実施形態を示す断面図である。
【図2】本発明のファイバスタブを用いた光モジュール
を示す断面図である。
【図3】本発明のファイバスタブ及びそれを用いた光レ
セプタクルの他の実施形態を示す断面図である。
【図4】従来の光モジュールを示す断面図である。
【符号の説明】
1a:フェルール 1b:光ファイバ 2:接着剤層 3:ファイバスタブ 3A:ファイバスタブ端面 4:板ガラス 5:スリーブ 6:スリーブケース 7:ホルダ 8:光レセプタクル 9:光素子 10:レンズ 11:ケース 12:光モジュール 13a:プラグフェルール 13b:光ファイバ 14:光コネクタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フェルールの貫通孔に光ファイバを固定し
    たファイバスタブであって、少なくとも光ファイバの一
    方の端面を表面粗さRa0.1μm以上とするととも
    に、その表面に屈折率1.35〜1.6の接着剤層を形
    成したことを特徴とするファイバスタブ。
  2. 【請求項2】上記接着剤層の硬化前の粘度が300,0
    00CPS以下であることを特徴とする請求項1に記載
    のファイバスタブ。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載のファイバスタブ
    における接着剤層の上面に屈折率1.35〜1.6の板
    ガラスを形成したことを特徴とするファイバスタブ。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3の何れかに記載のファイバ
    スタブをスリーブの内孔の一端部に挿入し、それらをス
    リーブケースに内装するとともに、その一端部外周にホ
    ルダを装着したことを特徴とする光レセプタクル。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の光レセプタクルの一端面
    に光素子を収納したケースを取り付けたことを特徴とす
    る光モジュール。
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